JP2000234657A - ベルトテンショナー - Google Patents

ベルトテンショナー

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JP2000234657A JP2000048153A JP2000048153A JP2000234657A JP 2000234657 A JP2000234657 A JP 2000234657A JP 2000048153 A JP2000048153 A JP 2000048153A JP 2000048153 A JP2000048153 A JP 2000048153A JP 2000234657 A JP2000234657 A JP 2000234657A
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belt
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0802Actuators for final output members
    • F16H2007/081Torsion springs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/0829Means for varying tension of belts, ropes, or chains with vibration damping means

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テンショナーアームの回動角度によらずにダ
ンピング力を一定に保つことができるベルトテンショナ
ーを提供することを目的とする。 【解決手段】 固定部20のテンショナーカップ22
に、テンショナーアーム30を揺動可能に取付け、テン
ショナーアーム30にテンショナープーリー40を回転
可能に取り付ける。テンショナーアーム30にリング状
のダンピングバンド32を取付ける。ダンピングバンド
32をC型バネ33によりテンショナーカップ22の内
周面に向かって全周にわたってほぼ均一かつ一定の圧力
で付勢する。テンショナーカップ22の内周面に摺接す
るダンピングバンド32の外周面にグリス溜めの溝32
bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主として自動車
用エンジンのベルト駆動機構に利用されるベルトテンシ
ョナーの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のベルトテンショナーは、単一の
ベルトで複数の装置に駆動力を伝達する際に、ベルトの
たるみを防止して駆動力を確実に伝達させるために使用
される。この種のベルトテンショナーは、例えば特公昭
62−2182号公報に開示される。
【0003】この公報に開示されるような従来のベルト
テンショナーは、エンジンブロック等に固定される固定
部に、テンショナーアームを揺動可能に取り付け、この
アームにプーリーを回転自在に設けて構成されている。
固定部とテンショナーアームとの間には、ねじりスプリ
ングが取り付けられており、このねじりスプリングは、
テンショナーアームをベルトを緊張させる方向に付勢す
る。また、ねじりスプリングは、テンショナーアーム側
に設けられたダンピング部材を固定部側の部材に押し付
ける作用を有しており、これによりテンショナーアーム
の揺動時の振動を減衰させるためのダンピング力を発生
させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のベルトテンショナーは、ねじりスプリングがテ
ンショナーアームを回動付勢する機能と、ダンピング力
を発生させる機能とを兼ね備えているため、テンショナ
ーアームの回動位置によりねじりスプリングに発生する
トルクが変化し、ダンピング力が変化するという問題が
ある。
【0005】この発明は、上述した従来技術の課題に鑑
みてなされたものであり、テンショナーアームの回動位
置に拘わらずに略一定のダンピング力を発生させること
ができるベルトテンショナーを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るベルトテン
ショナーは、上記の目的を達成させるため、テンショナ
ーカップを備えた固定部と、固定部に揺動軸を介して揺
動可能に設けられたテンショナーアームと、テンショナ
ーアームに揺動軸と平行な回転軸を介して回転可能に設
けられてベルトを受けるプーリーと、テンショナーカッ
プとテンショナーアームとの間に介装されてベルトを緊
張させる方向にテンショナーアームを付勢する第1の付
勢手段と、テンショナーアームに固定されるとともに、
テンショナーカップの内周面の略全周にわたって内側か
ら摺接し、テンショナーアームの揺動時にテンショナー
カップとの間で摩擦を生じるダンピング部材とを備え、
ダンピング部材におけるテンショナーカップと摺接する
面に、周方向に沿って溝が形成されることを特徴として
いる。
【0007】第1の付勢手段は、例えばテンショナーカ
ップに収納され、揺動軸を中心に巻回されたコイルスプ
リングであり、ダンピング部材は、例えばテンショナー
カップの開口周縁に設けられたリング状のダンピングバ
ンドである。
【0008】第2の付勢手段は、例えばダンピング部材
の内周面のほぼ全周にわたって外側に付勢するリング状
バネであり、リング状バネとしては、C型バネ、リング
状バネ、二重リング等が挙げられる。
【0009】上述したこの発明の構成によれば、テンシ
ョナーアームに対する回動付勢力は第1の付勢手段によ
り発生し、ダンピング部材と固定部のテンショナーカッ
プとの間で生じるダンピング力は第2付勢手段により発
生する。これらの付勢手段による付勢力は独立に設定可
能である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかるベルトテ
ンショナーの実施形態を説明する。本実施形態のベルト
テンショナーは、例えば、図1に示すような自動車用エ
ンジンのベルトシステムに利用される。このベルトシス
テムは、エンジンの出力軸に取り付けられた駆動プーリ
ー1と、エアーコンディショナー、パワーステアリング
装置、オルタネータ用の各従動プーリー2、3、4とア
イドラー用プーリー5、6、そしてベルトテンショナー
10とを備えており、各プーリーの間に単一の駆動ベル
ト7が懸架されている。
【0011】ベルトテンショナー10は、エンジンブロ
ックに固定される固定部20と、この固定部20に対し
て振動軸であるピボットボルト23を軸として回動可能
に設けられたテンショナープーリー40とを備えてい
る。テンショナープーリー40は、固定部20内に設け
られた付勢手段により図中上側に付勢されており、この
付勢力により駆動ベルト7を緊張させる。また駆動ベル
ト7の装着時には、テンショナープーリー40を図中破
線で示した位置にまで回動させた状態で装着する。
【0012】次に、本実施形態のベルトテンショナー1
0の概略構成を、その外観を示す図2〜図4に基づいて
説明する。
【0013】固定部20には、テンショナーアーム30
が揺動可能に設けられており、テンショナープーリー4
0は、揺動軸と平行な回転軸であるプーリーボルト41
を介してテンショナーアーム30に回転可能に設けられ
ている。固定部20は、取り付け穴21aが2箇所に形
成された取り付け部21と、後述するねじりスプリング
が配設されたテンショナーカップ22とから構成され
る。
【0014】図5および図6は、本実施形態のベルトテ
ンショナーの構造を示す。ねじりスプリング50が配設
されたテンショナーカップ22の底面中央には、カップ
内に向けて立ち上がるボルト係合部22aが形成されて
おり、このボルト係合部22aに揺動軸であるピボット
ボルト23が螺合している。
【0015】ピボットボルト23は、先端にネジ部23
aとパイロット部23bとが形成された段付形状を呈し
ている。パイロット部23bは、その外径がネジ部23
aの山径と谷径との間にある。
【0016】ピボットボルト23には、テンショナーア
ーム30に固定されたピボットブッシング31が取り付
けられており、このピボットブッシング31の上下には
上側Oリング24と下側Oリング25とが固定されてい
る。なお、Oリング24、25を省略してもよい。
【0017】ピボットブッシング31は、軸方向の移動
がピボットボルト23の頭部により規制され、回転方向
へは所定の抵抗で摺動可能とされている。これにより、
テンショナーアーム30が固定部20に対して摺動可能
となる。
【0018】ねじりスプリング50は、一端51がテン
ショナーカップ22の底面に固定されると共に、他端5
2がテンショナーアーム30に固定されており、テンシ
ョナープーリー40に懸架された駆動ベルト(図示せ
ず)を緊張させる方向にテンショナーアーム30を付勢
する第1の付勢手段としての機能を果たしている。
【0019】テンショナープーリー40は、ボールベア
リング42を介してプーリーボルト41によりテンショ
ナーアーム30に回転自在に取り付けられている。プー
リボルト41の頭部とボールベアリング42との間に
は、塵埃の進入を防止するダストシールド43が介装さ
れている。
【0020】図6は、図5のベルトテンショナーのテン
ショナーアーム30を図5のVI−VI線に沿って下側
から見た平面図である。テンショナーアーム30には、
テンショナーカップ22の内周面に沿うように一周にわ
たって設けられたリング状のダンピングバンド32が取
り付けられている。
【0021】図7、8は、ダンピングバンド32の構造
を示す。ダンピングバンド32は、ダンピングバンド3
2の上面より内側に突出する突起部32aが、テンショ
ナーアーム30に凹設された凹部30aに係合すること
によりテンショナーアーム30に固定されている(図6
参照)。突起部32aには、取付を容易にするための切
欠32fが形成されている。
【0022】ダンピングバンド32は、その外周面のほ
ぼ全周にわたってテンショナーカップ22の内周面に摺
接しており、テンショナーアーム30の振動時にテンシ
ョナーカップ22との間で摩擦を生じるダンピング部材
として機能する。
【0023】ダンピングバンド32の外周面には、周方
向に沿ってグリス溜の溝32bが形成されている。グリ
ス溜の溝32bは、軸方向に形成すると疲労による破損
の原因となるため、周方向に沿って形成されている。ま
た、溝の数は、本実施形態では単一であるが、複数本形
成してもよく、さらに形成しなくてもよい。
【0024】また、ダンピングバンド32は、突起部3
2aと対向する側で開放しており、この開放部32c
は、ダンピングバンド32の熱変形を吸収すると共に、
テンショナーカップ22内に進入した水を抜くための水
抜き部として機能する。
【0025】ダンピングバンド32の内周面には、周方
向に沿って支持部32dが形成され、この支持部32d
は後述するC型バネ33を支持している。支持部32d
の端部で開放部32cの近傍にはストッパ32eが突設
され、このストッパ32eは、C型バネ33が円周方向
に摺動するのを防いでいる。
【0026】図9は、本実施形態に係るC型バネ33の
平面図である。C型バネ33は、リング状バネであり、
ダンピング部材を全周にわたって略均一かつ一定の圧力
でテンショナーカップ22側に付勢する第2の付勢手段
として機能する。C型バネ33は、例えばパイプ内にボ
ールベアリングを固定するために用いられる『止め輪』
を利用することができる。すなわちC型バネ33は、約
330度の角度範囲にわたって延びるC型形状に形成さ
れ、端部33aで開放している。端部33aには、テン
ショナーカップ22内に組み付ける際、C型バネ33を
内方に撓ませるために用いられる治具が係合可能な穴3
3bが形成されている。C型バネ33は、変形後も円形
を保持するとともに、各部位にほぼ均一な応力が作用す
る機能を有する。このために板幅bは端部から徐々に厚
く形成されている。このような止め輪の特性は従来公知
であり、ここでは説明を省略する。
【0027】図10に示すように、C型バネ33は、ダ
ンピングバンド32の内側に圧縮された状態で嵌め込ま
れ、図5に示すように支持部32dの上面とテンショナ
ーアーム30の下面により挟持される。C型バネ33の
外周面は、略全周にわたってダンピングバンド32の内
周面に密着し、ダンピングバンド32の内周面を外側に
付勢している。すなわちC型バネ33は、ダンピングバ
ンド32を全周にわたってほぼ均一かつ一定の圧力でテ
ンショナーカップ22側に付勢しており、これによりダ
ンピングバンド32とテンショナーカップ22の内周面
との間に摩擦によるダンピング力が発生する。
【0028】なお、ダンピングバンド32には、ポリア
セタールの他、自己潤滑性をもたせるためモリブデンを
含むナイロン等の高分子材料が使用されている。また、
強度に優れたガラス繊維強化ナイロンや炭素繊維強化プ
ラスチック等を用いてもよい。
【0029】上記のように構成された本実施形態のベル
トテンショナーは、ねじりスプリング50の付勢力によ
りテンショナーアーム30が回動付勢されて駆動ベルト
7を緊張させると共に、テンショナーアーム30が駆動
ベルトの振動等により振動する際には、C型バネ33に
よりダンピングバンド32とテンショナーカップ22と
の間で発生したダンピング力により振動を減衰させる。
【0030】ダンピング力は、ねじりスプリング50と
は独立したC型バネ33により発生するため、テンショ
ナーアーム30の回動角度によらずにほぼ一定に保たれ
る。図11は、テンショナーアームのねじり角(回動角
度)θとダンピングバンド32とテンショナーカップ2
2との摩擦により発生するダンピング力Fとの関係を示
す。図中の実線が実施形態、破線が従来例である。従来
例ではねじり角θが大きくなるにしたがってダンピング
力Fも一次関数的に増大するが、実施形態の構成ではね
じり角θの値によらずダンピング力Fがほぼ一定とな
る。
【0031】ダンピング力Fは、使用角度範囲の全域に
わたって上限と下限との間に収まる必要がある。したが
って、ダンピング力Fが従来例のように変化する場合に
は、スプリングのトルクの設計値に対する許容幅が小さ
くなり、設計値が設計目標値から僅かに外れても上限、
あるいは下限を越える可能性が高い。これに対して実施
形態のようにダンピング力Fがほぼ一定である場合に
は、スプリングのトルクの設計値に対する許容幅が大き
くなり、設計値が設計目標値から多少外れてもダンピン
グ力Fを上限と下限との間に収めることができる。
【0032】また、本実施形態の場合には、C型バネ3
3により発生させるダンピング力をねじりスプリング5
0により発生させる回動トルクとは独立して設定するこ
とができるため、それぞれの値を自由に組み合わせるこ
とができ、より多様な要求に対して容易に応じることが
できる。
【0033】さらに本実施形態のC型バネ33は、全周
にわたってほぼ均一に摩擦力が作用するため、局部的に
強い力が作用することがなく、例えばダンピングバンド
32の一部を押圧してダンピング力Fを作用させるもの
に比し、より効果的にダンピングFをを作用させること
ができる。またC型バネ33はダンピングバンド32に
沿って設けられているため、専用に設置場所を設ける必
要がなく、これらの相乗作用からベルトテンショナーを
大型化することなく容易に提供できる。また全周にわた
ってほぼ均一に摩擦力が作用するため、局部的に強い力
が作用することがなく、ダンピングバンド32等の耐久
性が向上する。
【0034】またC型バネ33は、ダンピングバンド3
2に単に嵌め込むだけにより取り付けられるため、製
造、交換が容易である。
【0035】図12、13は、テンショナーアームのね
じり角(回動角度)θとダンピングバンド32とテンシ
ョナーカップ22との摩擦により発生するダンピング力
Fおよびダンピング率との関係を示す試験結果であり、
サンプル1は相対的に小さなバネ力を有するC型バネ、
サンプル2は相対的に大きなバネ力を有するC型バネを
用いた場合を示している。図13において、実線がサン
プル1、破線がサンプル2を示している。また実線およ
び破線において、上側の線はテンショナーアーム30の
回転角度を増加させた時の荷重(正転荷重)の変化を示
し、下側の線はテンショナーアーム30の回転角度を減
少させた時の荷重(逆転荷重)の変化を示している。図
12のダンピング力Fは正転荷重と逆転荷重の荷重平均
と逆転荷重との差で示され、ダンピング率は上記荷重平
均とダンピング率の割合で示される。
【0036】図12に示すようにサンプル2では、5
5.1kgのダンピング力Fが作用している。例えばダン
ピングバンド32の一部のみを押圧してダンピング力F
を作用させるものでは、このような大きなダンピング力
を作用させるためには、かなり大きなバネを必要とし、
装置本体を大型化せねばならなかった。これに対して本
実施例では、C型バネ33がほぼ全周にわたってほぼ均
一に押圧しているため、効果的なダンピング力Fを作用
させることができ、装置を大型化することなく、大きな
ダンピング力Fを得ることができる。
【0037】このようなことから本実施例では、実質上
要求されるあらゆるダンピング率を実現することがで
き、より多様な要求に対して容易に応じることができ
る。
【0038】なお上記実施例ではC型バネ33の端部3
3aに穴33bが形成されていたが、製造コストの低減
の目的から、図14に示すように、穴33bを形成しな
い構成としてもよい。
【0039】また本発明に係る第2付勢手段は、上記実
施形態のC型バネ33に限定されるものではなく、用途
に応じて、例えば図15に示すような通常のリング状の
バネ、二重バネ、ぜんまい式のバネ等を適用してもよ
い。また、このようなダンピングバンド32と別体で成
形されたリング状バネに限らず、ダンピングバンド32
と一体的に成形され、ダンピングバンド32自身が第2
の付勢手段の機能を有するものであってもよい。
【0040】図16、17は、二重リング34を示す。
二重リング34は、均一な板幅bの鋼材が軸心方向に螺
旋状に約2回巻回されて成形される。このような二重リ
ング34を用いたものでは、上記実施形態におけるスト
ッパ32eは不要となる。このような二重リング34を
用いると、板幅b、板厚tが均一なため、C型バネ33
を用いたものに比し製造が容易となるとともに全周にわ
たって均一な当り面を得やすい。また複数巻回されてい
るため、取り付けが容易となる。
【0041】図18、19は、ぜんまい式バネ35を示
す。ぜんまい式バネ35は、均一な板幅bの鋼材が円周
方向に螺旋状に巻回されて成形させる。このようなぜん
まい式バネ35を用いた場合でも、上記二重リング34
を用いた場合と同様の効果が得られることは明らかであ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、第1の付勢手段により発生するテンショナーアーム
に対する回動付勢力と、第2に付勢手段によりダンピン
グ部材と固定部との間で作用するダンピング力とを別個
に独立して設定することができるため、テンショナーア
ームの回動角度によらずにダンピング力をほぼ一定に保
つことができ、付勢手段のトルクの設計値に対する許容
幅を大きくすることができる。
【0043】また、回動付勢力とダンピング力との組合
せを自由に選択することができるため、多様な要求に応
えることができる。
【0044】さらにテンショナーカップの内周面のほぼ
全周にわたってほぼ均一に摩擦力が作用するため、より
効果的にダンピング力Fを作用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車エンジンのベルトシステムを示す正面図
である。
【図2】本実施形態にかかるベルトテンショナーの外観
を示す平面図である。
【図3】本実施形態にかかるベルトテンショナーの外観
を示す側面図である。
【図4】本実施形態にかかるベルトテンショナーの外観
を示す正面図である。
【図5】図2のベルトテンショナーのV−V線に沿う断
面図である。
【図6】図5のテンショナーアームをVI−VI線に沿
って下側から見た平面図である。
【図7】ダンピングバンドの正面図である。
【図8】図7のダンピングバンドのVIII−VIII
線に沿う断面図である。
【図9】C型バネの正面図である。
【図10】ダンピングバンドおよびC型バネの一部斜視
図である。
【図11】ねじり角θとダンピング力Fとの関係を示す
グラフである。
【図12】ダンピング力の試験結果を示す図である。
【図13】ねじり角θと荷重との関係を示すグラフであ
る。
【図14】C型バネの正面図である。
【図15】リング状バネの正面図である。
【図16】二重リングの正面図である。
【図17】二重リングの側面図である。
【図18】ぜんまい式バネの正面図である。
【図19】ぜんまい式バネの側面図である。
【符号の説明】
20 固定部 21 取付け部 22 テンショナーカップ 23 ピボットボルト 30 テンショナーアーム 31 ピボットブッシング 32 ダンピングバンド 32a 突起部 32b 溝 33 C型バネ 34 二重リング 35 ぜんまい式バネ 36 リング状バネ 40 テンショナープーリー 41 プーリーボルト 50 ねじりスプリング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テンショナーカップを備えた固定部と、 前記固定部に揺動軸を介して揺動可能に設けられたテン
    ショナーアームと、 前記テンショナーアームに前記揺動軸と平行な回転軸を
    介して回転可能に設けられてベルトを受けるプーリー
    と、 前記テンショナーカップと前記テンショナーアームとの
    間に介装されて前記ベルトを緊張させる方向に前記テン
    ショナーアームを付勢する第1の付勢手段と、 前記テンショナーアームに固定されるとともに、前記テ
    ンショナーカップの内周面の略全周にわたって内側から
    摺接し、前記テンショナーアームの揺動時に前記テンシ
    ョナーカップとの間で摩擦を生じるダンピング部材とを
    備え、 前記ダンピング部材における前記テンショナーカップと
    摺接する面に、周方向に沿って溝が形成されることを特
    徴とするベルトテンショナー。
  2. 【請求項2】 前記第1の付勢手段が、前記テンショナ
    ーカップに収納され、前記揺動軸を中心に巻回されたコ
    イルスプリングであることを特徴とする請求項1に記載
    のベルトテンショナー。
  3. 【請求項3】 前記ダンピング部材を全周にわたって略
    均一かつ一定の圧力で前記テンショナーカップ側に付勢
    する第2の付勢手段を有することを特徴とする請求項1
    に記載のベルトテンショナー。
  4. 【請求項4】 前記第2の付勢手段が、前記ダンピング
    部材の内周面のほぼ全周にわたって外側に付勢するリン
    グ状バネであることを特徴とする請求項3に記載のベル
    トテンショナー。
  5. 【請求項5】 前記ダンピング部材が、前記テンショナ
    ーカップの開口周縁に設けられたリング状のダンピング
    バンドであることを特徴とする請求項1に記載のベルト
    テンショナー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10217396A1 (de) * 2002-04-18 2003-10-30 Ina Schaeffler Kg Spannvorrichtung
DE10260558A1 (de) * 2002-12-21 2004-07-01 Ina-Schaeffler Kg Spannvorrichtung für einen Zugmitteltrieb
CN110553018A (zh) * 2018-06-01 2019-12-10 宁波丰茂远东橡胶有限公司 传动带张紧设备及其工作方法

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