JP2000234242A - レピア織機用ホイール - Google Patents

レピア織機用ホイール

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JP2000234242A
JP2000234242A JP11277433A JP27743399A JP2000234242A JP 2000234242 A JP2000234242 A JP 2000234242A JP 11277433 A JP11277433 A JP 11277433A JP 27743399 A JP27743399 A JP 27743399A JP 2000234242 A JP2000234242 A JP 2000234242A
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Japan
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thin plate
rapier loom
tooth
lightweight material
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JP11277433A
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English (en)
Inventor
Yasumi Miyashita
康己 宮下
Minoru Toeda
稔 戸枝
Toshiro Kondo
利郎 近藤
Makoto Tsuzuki
誠 都築
Yoshiharu Yasui
義治 安居
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D47/00Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
    • D03D47/27Drive or guide mechanisms for weft inserting
    • D03D47/275Drive mechanisms
    • D03D47/276Details or arrangement of sprocket wheels

Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体がアルミニウム製のレピアホイールとほ
ぼ同等の強度、剛性、耐摩耗性を有し、しかも慣性モー
メントが小さくて緯入れの高速化が可能なレピア織機用
ホイールを提供する。 【解決手段】 ホイール1は歯部2aを外側に有する歯
部用部材2と、レピア織機の駆動部に連結される固定部
3と、アルミニウム製の歯部用部材2及び固定部3に連
なる支持部4とを備えている。支持部4は発泡体製の軽
量材5が炭素繊維強化樹脂製の薄板6で挟持されたサン
ドイッチ構造に構成され、軽量材5と薄板6とが接着層
7によって固着されている。歯部用部材2は接着層7を
介して両薄板6の外周縁部に固着されている。歯部2a
は耐摩耗性を高めるためアルマイト処理が施されてい
る。固定部3は、外周部に軽量材5と同じ厚さのリング
状の鍔部3bが形成され、接着層7を介して両薄板6の
内周縁部に固着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレピア織機用ホイー
ルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】レピア織機の緯入れ装置として、先端に
キャリアヘッド(レピアヘッド)を固定したキャリアテ
ープ(レピアバンド)を使用する装置がある。この緯入
れ装置はキャリアテープが巻き掛けられたレピアホイー
ルを備えている。レピアホイールは往復回動され、その
回動に伴ってキャリアテープが往復移動される。そし
て、キャリアテープの往復動に伴ってキャリアテープに
固定されたキャリアヘッドが経糸開口内へ進入すると共
に、経糸開口内から退避して緯糸の緯入れが行われる。
【0003】キャリアテープを往復動させるレピアホイ
ールとしては、キャリアテープに所定ピッチで形成され
た係合孔と噛合する歯部を周面に備えたスプロケットタ
イプのものと、孔を有しないキャリアテープを駆動する
歯部を有しない円板状のものとがある。スプロケットタ
イプのものは、レピアホイールの往復回転運動が歯部と
係合孔との噛合に基づいてキャリアテープに伝達され、
キャリアテープはレピアホイールの往復回動に伴って往
復動される。
【0004】また、歯部を有しないタイプのものは、特
公昭60−40538号公報に開示された装置のよう
に、キャリアテープの基端部がレピアホイールの周面に
固定された状態でレピアホイールに巻き付けられてい
る。また、レピアホイールの回転に伴なう遠心力の作用
によるレピアホイールの周面からのキャリアテープの浮
き上がりを防止するため、レピアホイールの上方に2個
のローラが配設され、レピアホイールと両ローラとの間
にキャリアテープをレピアホイールの巻き付き面に押圧
するロープが巻き掛けられている。
【0005】織機の生産性を高めるには緯入れ速度の高
速化が必要であり、そのためにはレピアホイールを高速
で往復回動する必要がある。レピアホイールを高速で駆
動するためにはレピアホイールの慣性モーメントを小さ
くする必要がある。そして、従来、軽量かつ剛性の高い
材料としてアルミホイールが一般に使用されているが、
より高速化を図るにはアルミホイールと同程度の剛性で
より軽量のものが必要になる。
【0006】実開昭60−181384号公報には、歯
部を有しないレピアホイールとして、発泡倍率5〜25
倍、厚み5〜40mmの硬質樹脂発泡体を厚みが0.1
〜3mmの2枚の炭素繊維複合材料板状体で挟んだ円板
状サンドイッチ構造体の円周端面を、耐摩耗性の樹脂に
より補強したものが開示されている。
【0007】また、特開平10−183447号公報に
は、図13,14に示すようなレピアホイールが開示さ
れている。このレピアホイール31は、駆動手段に連結
されるボス部32と、レピアバンドに噛合する歯部33
と、ボス部32及び歯部33とに連なる支持部34とで
構成されている。歯部33は歯幅方向に複数枚の板材を
接合した積層構造となっており、外側の外層部材35,
36が硬質材で形成され、外層部材35,36の間に介
在する内層部材37が軽質材で形成されている。硬質材
としては鉄又は鉄合金等の耐摩耗性の高い材料によって
構成されている。軽質材としてはアルミ合金、チタン等
の金属材、あるいはナイロン等の樹脂に繊維あるいはカ
ーボンクロスを挿入した樹脂材、及びこれらの金属と樹
脂との組み合わせ材によって構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】歯部を有しないレピア
ホイールでは、キャリアテープがレピアホイールに巻き
付けられるとともに、キャリアテープは外側から押圧装
置(押圧ベルト)によってレピアホイールの外周面に押
圧される。従って、押圧力によりレピアホイールに圧縮
力がかかり、圧縮による曲げ変形を防ぐためスプロケッ
トタイプのものより厚さが必要となる。また、押圧ベル
トが外れないためにレピアホイールの外周部の幅も広く
する必要があり、外周部の重量が大きくなる。
【0009】レピアホイールの駆動軸に対する慣性モー
メントは、レピアホイールの形状の各素分の質量と、駆
動軸からの距離の二乗の積との和となるため、レピアホ
イール全体の重量が同じでも、外周寄りの重量が大きい
方が慣性モーメントは大きくなり、高速化に不利にな
る。
【0010】また、特開平10−183447号公報に
記載のレピアホイール31は、歯部33が支持部である
軽質材を挟んで鉄あるいは鉄合金製の外層部材35,3
6で挟持された構造のため、歯部33の幅が大きく、慣
性モーメントが大きくなって高速化に限界がある。
【0011】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的はアルミニウム製のレピアホイー
ルとほぼ同等の強度、剛性、耐摩耗性を有し、しかも慣
性モーメントが小さくて緯入れの高速化が可能なレピア
織機用ホイールを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明は、レピア織機のキャリアヘッ
ドを支持するキャリアテープを往復駆動するレピア織機
用ホイールであって、前記キャリアテープに所定間隔で
形成された係合部と噛合する歯部を外側に有する歯部用
部材と、駆動部に連結される固定部と、前記歯部用部材
と前記固定部とに連なる支持部とを備え、前記支持部を
軽量材が薄板で挟持されたサンドイッチ構造とし、前記
歯部用部材を歯部より内側において前記支持部の薄板に
挟持された状態で支持部に固定した。
【0013】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記薄板は炭素繊維強化樹脂製で、
前記軽量材を挟んで両側に配置される薄板は、炭素繊維
の配列が軽量材を境にして鏡面対称になるように形成さ
れている。
【0014】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記薄板はUD材を所定枚数積層し
て形成されている。ここで、UD材とは繊維が一方向に
配列されたプリプレグを意味する。
【0015】請求項4に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記薄板は平織クロスが強化材とし
て使用されているプリプレグを所定枚数積層して形成さ
れている。
【0016】請求項5に記載の発明では、請求項3又は
請求項4に記載の発明において、前記薄板は強化繊維が
各々0°、+45°、−45°及び90°に配向された
4層の積層により形成される。
【0017】請求項6に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、前記薄板は強化繊維が0°、+45
°、−45°及び90°に配向された2層のクロス材に
より形成される。
【0018】請求項7に記載の発明では、請求項3に記
載の発明において、前記薄板は強化繊維が0°、+60
°及び−60°に配向された3層の積層により形成され
る。請求項8に記載の発明では、請求項1〜請求項7の
いずれか一項に記載の発明において、前記薄板は軽量材
に接着剤を介して固着されている。
【0019】請求項9に記載の発明では、請求項1〜請
求項8のいずれか一項に記載の発明において、前記軽量
材は多孔質材又はハニカム材で形成されている。請求項
1〜請求項9に記載の発明のレピア織機用ホイールは、
所定ピッチで形成された係合孔を有するキャリアテープ
を使用する緯入れ装置に使用される。ホイールの歯部の
一部がキャリアテープの係合孔と噛合することにより、
ホイールの回転運動がキャリアテープに伝達される。歯
部を有する歯部用部材と、駆動部に連結される固定部と
を連結する支持部が、薄板で軽量材を挟んだサンドイッ
チ構造のため、ホイールは全体がアルミニウム製のホイ
ールとほぼ同等の強度、剛性、耐摩耗性を有し、かつそ
れより慣性モーメントは小さくなる。
【0020】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、軽量材を挟んで両側に配置される薄
板は、炭素繊維の配列が軽量材を境にして鏡面対称にな
るように形成されているため、支持部全体として反りが
生じず、ホイールが平面を保つことができる。
【0021】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記薄板はUD材を所定枚数積層し
て形成されているため、クロスを強化材として使用する
ものに比較して同じ繊維量の場合に、各方向の強度が高
く、素材コストが安い。
【0022】請求項4に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記薄板は平織クロスが強化材とし
て使用されているプリプレグを所定枚数積層して形成さ
れているため、同じ繊維配列を形成するのにUD材の1
/2の枚数のプリプレグを積層するだけでよい。
【0023】請求項5に記載の発明では、請求項3又は
請求項4に記載の発明において、前記薄板は強化繊維が
0°、+45°、−45°及び90°の4軸で形成され
ているため、支持部全体として面内疑似等方性を有し、
同じ面内疑似等方性となる3軸の場合より強度の均一度
が高い。
【0024】請求項6に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、4軸で形成されているため、支持部
全体として疑似等方性を有し、3軸の場合より強度の均
一度が高い。
【0025】請求項7に記載の発明では、請求項3に記
載の発明において、0°、+60°、−60°の3軸で
形成されるので、疑似等方性を有し、4軸の場合よりも
更に軽量である。
【0026】また、請求項5〜請求項7に記載の発明で
は、片側3層、4層(クロス材は2層)にして、層数を
通常の鏡面対称より減らし、薄板単独での鏡面対称性を
無くしつつ、支持部全体で鏡面対称としているので、軽
量である。
【0027】請求項8に記載の発明では、請求項1〜請
求項7のいずれか一項に記載の発明において、前記薄板
は軽量材に接着剤を介して固着されているため、リベッ
トやねじ等の連結部材を使用して固定する場合に比較し
て、ホイールの慣性モーメントが小さくなってホイール
の往復回動の高速化に有利になる。
【0028】請求項9に記載の発明では、請求項1〜請
求項8のいずれか一項に記載の発明において、前記軽量
材は多孔質材又はハニカム材で形成されているため、剛
性を確保した上での軽量化が容易になる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図7に従って説明する。図1(a)はレ
ピア織機用ホイール(以下、単にホイールと称す。)1
の断面図、図1(b)は同じく分解部分断面図である。
【0030】図1及び図2に示すように、ホイール1は
歯部2aを外側に有する歯部用部材2と、図示しないレ
ピア織機の駆動部に連結される固定部3と、歯部用部材
2と固定部3とに連なる支持部4とを備えている。
【0031】支持部4は軽量材5が薄板6で挟持された
サンドイッチ構造に構成されている。この実施の形態で
は軽量材5が多孔質材で、薄板6が繊維強化樹脂で形成
され、軽量材5と薄板6が接着層7によって固着されて
いる。
【0032】歯部用部材2はアルミニウム製でリング状
に形成され、内側の連結部2bは厚さが軽量材5の厚さ
と同じに、歯部2aの厚さが連結部2bの厚さより若干
厚く形成されている。歯部用部材2は接着層7を介して
両薄板6の外周縁部に固着されている。歯部2aは耐摩
耗性を高めるためアルマイト処理が施されている。
【0033】固定部3はアルミニウム製で、中央に駆動
部に連結される孔3aが形成された円盤状に形成され、
外周部に軽量材5と同じ厚さのリング状の鍔部3bが形
成されている。固定部3は接着層7を介して両薄板6の
内周縁部に固着されている。歯部用部材2及び固定部3
は、支持部4の軽量材5の両面に薄板6を接着する際
に、薄板6に同時に接着される。
【0034】軽量材5は厚さが1〜4mm望ましくは2
mm程度で密度が0.01〜0.2g/立方センチ程度
のものが使用される。軽量化の観点からは薄い方が良い
が、あまり薄くすると曲げ剛性を確保するのが難しいた
め前記の厚さに設定されている。軽量材5を構成する多
孔質材としては発泡体が使用されている。発泡体は発泡
倍率が5以上、望ましくは10倍程度で、圧縮強度3k
g/平方センチ以上で、耐熱性が100°C以上、望ま
しくは120°C以上のものが使用される。発泡体とし
ては例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール
樹脂等の硬質樹脂発泡体が使用される。
【0035】薄板6は厚さが0.05〜0.4mm程
度、望ましくは0.1〜0.2mm程度に形成されてい
る。薄板6を構成する繊維強化樹脂は、強化繊維が一方
向に配列された一方向材料(シート)の疑似等方積層材
又は前記強化繊維を使用したクロス材による疑似等方積
層材として構成される。疑似等方積層材の軸数と各軸の
成す角度は、2軸(0度、90度)、3軸(0度、±6
0度)及び4軸(0度、90度、±45度)となる。積
層材は強化繊維の配列方向が対称となる対称積層構成と
なるのが望ましいが、薄板6の厚さの制約で1枚の薄板
6では対称積層構成にできない場合は、両側の薄板6の
積層構成を、強化繊維の配列が軽量材5を境にして鏡面
対称となるように形成される。
【0036】高速化を目指す場合、支持部4は駆動トル
クを伝達可能な限り薄い方が望ましい。鏡面対称疑似等
方積層板をUD材で形成するには、最低6枚のUD材を
積層する必要がある。
【0037】鏡面対称疑似等方積層板を使用したホイー
ルを現状より更に軽量化する場合、現在のキャリアテー
プ及びキャリアヘッドの重量と織機の回転数から決まる
領域では、板厚の制約は必要強度からではなく、市販の
プリプレグ(UD材)の最小薄さに依存し、極論では強
化繊維の繊維径に依存している。そのため、軽量材5の
両側に配置される各薄板6をそれぞれ鏡面対称疑似等方
積層板とすると、所望の薄さにできない。軽量材5を挟
んで両側に配置される炭素繊維強化樹脂製の薄板6を、
炭素繊維の配列が軽量材5を境にして鏡面対称になるよ
うに形成すると、たとえ片側単独では鏡面対称でなくて
も反りを防止することができる。各薄板6の強度は鏡面
対称疑似等方積層板に比較して落ちるが、支持部4全体
としてはホイール1に要求される強度を満たしつつ、軽
量化することができる。
【0038】3軸配列の場合は、例えば、図3に示すよ
うに、軽量材5を挟んで内側から、繊維の配列方向が−
60度(120度)、60度、0度となるようにUD材
20を配置して積層することにより、軽量材5を境にし
て鏡面対称になる支持部4が形成される。
【0039】4軸配列の場合は、例えば、図4に示すよ
うに、軽量材5を挟んで内側から、繊維の配列方向が−
45度、90度、45度、0度となるようにUD材20
を配置して積層することにより、軽量材5を境にして鏡
面対称になる支持部4が形成される。
【0040】繊維強化樹脂は軽量、高強度とするため、
繊維体積含有率が40%以上、望ましくは50%以上に
形成されている。強化繊維は強度が2000MPa(メ
ガパスカル)以上、望ましくは3000MPa以上で、
弾性率が50GPa(ギガパスカル)以上、望ましくは
100GPa以上のものが使用される。この条件を満足
する繊維としてはカーボン繊維、ガラス繊維、アラミド
繊維、高強度ポリエチレン繊維等があり、カーボン繊維
が強度及び軽量化の点で最も好ましい。
【0041】マトリックス樹脂としてはガラス転移温度
が100°C以上、望ましくは120°C以上の樹脂が
使用される。マトリックス樹脂として使用される熱硬化
性樹脂としては、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、
フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等が挙げら
れ、熱可塑性樹脂としては、液晶ポリマー、ポリイミ
ド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミド、ビスマ
レイミド樹脂等が挙げられる。この実施の形態ではエポ
キシ樹脂をマトリックス樹脂とし、炭素繊維を強化繊維
とした繊維強化樹脂で薄板6が形成されている。
【0042】接着層7は厚さが0.05〜0.2mm
で、剪断接着力が5MPa以上、望ましくは10MPa
以上で、80°C以上、望ましくは120°C以上の耐
熱性のものが使用される。接着層7を形成する接着剤は
液状の接着剤を塗布した後に硬化させるものでも、シー
トフィルム状の接着剤でもよい。液状接着剤としてはエ
ポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤、ゴム系接着剤等が
ある。この実施の形態ではエポキシ系接着剤が使用され
ている。
【0043】ホイール1を形成する場合、予め熱硬化が
完了した薄板6を使用するとともに、接着剤を使用して
薄板6を固定部3、軽量材5及び歯部用部材2に接着固
定する代わりに、未硬化のプリプレグの状態のUD材2
0を使用し、未硬化の樹脂の一部に接着剤の役割を担わ
せてもよい。例えば、未硬化のプリプレグの状態のUD
材20を所望の繊維の配列となる状態で、固定部3、軽
量材5及び歯部用部材2と共にプレス金型にセットし、
プレス及び加熱して熱硬化させて、ホイール1を形成す
る。この場合、未硬化の状態の熱硬化性樹脂が硬化する
際に、薄板6が固定部3、軽量材5及び歯部用部材2と
接着される。マトリックス樹脂にエポキシ樹脂を使用し
た場合は特に接着機能が高くなる。
【0044】次に前記のように構成されたホイール1の
作用を説明する。ホイール1は織機の緯入れ装置に組み
付けられて、図5に示すように、先端にキャリアヘッド
8が固定されたキャリアテープ9を駆動するレピアホイ
ールとして使用される。キャリアテープ9は所定ピッチ
で形成された係合部としての孔(図示せず)がホイール
1の歯部2aと噛合する状態で、ホイール1のほぼ半周
に巻き掛けられて配設されている。ホイール1の上方及
び下方には、キャリアテープ9をガイドするガイド部材
10が配設されている。図6に示すように、ガイド部材
10はキャリアテープ9とほぼ同じ幅の溝10aを有す
る形状に形成されている。そして、ガイド部材10はキ
ャリアテープ9が溝10a内を移動する位置に配置さ
れ、キャリアテープ9が幅方向及びホイール1の外周面
から離間する方向へ移動するのを規制するようになって
いる。
【0045】また、図7に示すように、経糸Yの開口時
に経糸Yの下側から経糸開口内に若干進入してキャリア
テープ9を案内するガイド部材11が設けられている。
ガイド部材11は筬が支持されるスレー(図示せず)上
に配設されている。そして、ガイド部材11はスレーの
揺動により、キャリアヘッド8が経糸開口内に進入して
退避する間、その上部が経糸Yの経糸開口内に若干進入
した状態に保持されるようになっている。
【0046】そして、ホイール1が図5の時計方向へ回
動されると、ホイール1の歯部2aを介してキャリアテ
ープ9が繰り出されて、キャリアヘッド8が経糸開口へ
進入する方向(図5の右方向)へ移動される。ホイール
1が図5の反時計方向へ回動されると、ホイール1の歯
部2aを介してキャリアテープ9が引き戻されて、キャ
リアヘッド8が経糸開口から退避する方向(図5の左方
向)へ移動される。キャリアテープ9はガイド部材11
の上端に支承された状態で経糸開口内を移動するため、
剛性が比較的低い材質で形成されたキャリアテープ9で
あっても、キャリアテープ9がホイール1から繰り出さ
れた状態において下方に湾曲するのが防止される。その
結果、キャリアヘッド8の経糸開口内への進入及び経糸
開口内からの退避時に、経糸Yが損傷されるのが防止さ
れる。
【0047】この実施の形態では以下の効果を有する。 (1) ホイール1を構成する歯部用部材2と、固定部
3とを支持部4で連絡し、支持部4を軽量材5が薄板6
で挟持されたサンドイッチ構造とし、歯部用部材2を歯
部2aより内側において支持部4の薄板6に挟持された
状態で支持部4に固定した。従って、支持部の両側を硬
質材で挟持して歯部を構成した場合より、歯部2aの幅
を狭くすることができ、ホイール1の外周側に存在する
部分の重量を小さくできる。従って、全体がアルミニウ
ム製のレピアホイールとほぼ同等の強度、剛性及び耐摩
耗性を有し、かつ慣性モーメントが小さくて緯入れの高
速化が可能なホイール1を得ることができる。また、同
じ緯入れ速度の場合は、ホイール1の駆動機構の小型化
及び動力消費量の低減を図ることができる。
【0048】(2) 薄板6は軽量材5に接着剤を介し
て固着されているため、リベットやねじ等の連結部材を
使用して固定する場合に比較して、ホイール1の慣性モ
ーメントが小さくなってホイール1の往復回動の高速化
に有利になる。
【0049】(3) 軽量材5は多孔質材で形成されて
いるため、剛性を確保したうえでの軽量化が容易にな
る。 (4) 歯部用部材2の連結部2bの厚さと、固定部3
の鍔部3bの厚さとが支持部4を構成する軽量材5と同
じ厚さに形成され、薄板6を接着剤で軽量材5に接着す
る際に、歯部用部材2及び固定部3も同時に薄板6に接
着される。従って、ホイール1の組み付けが簡単にな
る。
【0050】(5) 薄板6が炭素繊維強化樹脂で形成
されているため、金属板あるいは他の繊維強化樹脂で構
成した場合に比較して、強度及び軽量化の点で優れてい
る。 (6) 薄板6が炭素繊維強化樹脂製で、軽量材5を挟
んで両側に配置される各薄板6が、炭素繊維の配列が軽
量材5を境にして鏡面対称になるように形成されてい
る。従って、支持部4全体としてはホイール1に要求さ
れる強度を満たした状態で支持部4を軽量化でき、レピ
ア織機のより高速化が可能になる。
【0051】(7) 薄板6が、UD材20を所定枚数
積層して形成されている場合は、クロスを強化材として
使用するものに比較して、同じ繊維量の場合に、各方向
の強度が高くなる。
【0052】(8) 薄板6が、繊維が0°、+45
°、−45°及び90°の4軸に配列された4軸材で形
成されている場合は、3軸材に比較して強度の均一度が
向上する。
【0053】(9) 薄板6が、繊維が0°、+60°
及び−60°の3軸に配列された3軸材で形成されてい
る場合は、4軸材に比較してUD材20の積層枚数を減
少でき、薄板6の肉厚を薄くできる。
【0054】(10) ホイール1を形成する場合、未
硬化のプリプレグの状態のUD材20を所望の繊維の配
列となる状態で、固定部3、軽量材5及び歯部用部材2
と共にプレス金型にセットし、プレス及び加熱して熱硬
化させると、接着剤をわざわざ使用せずに、薄板6を固
定部3、軽量材5及び歯部用部材2と接着できる。従っ
て、接着剤を塗布して接着層を形成する手間を省くこと
ができる。マトリックス樹脂にエポキシ樹脂を使用した
場合は特に接着機能が高くなる。
【0055】なお、本発明は前記各実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば、次のように具体化してもよ
い。 ○ 軽量材5として発泡体を使用する場合、所望の発泡
倍率の発泡体を直接使用する代わりに、所望の発泡倍率
より大きな発泡倍率の発泡体を圧縮して所望の厚さで所
望の発泡倍率の発泡体として使用する。例えば、厚さ2
mmで10倍の発泡倍率の発泡体が必要な場合、厚さ3
mmで25倍の発泡倍率の発泡体を厚さ2mmに圧縮し
て発泡倍率を10倍として使用する。発泡倍率が10倍
程度で厚さ2mmの発泡体は価格が高いが、発泡倍率が
大きく厚さが厚いものは価格が安いため、このように圧
縮して使用することにより、ほぼ同等な必要物性の発泡
体を低コストで得ることができる。
【0056】○ 軽量材5としての多孔質材として発泡
体に代えて、粒状の樹脂をその一部で接着して焼結金属
のように構成したものを使用してもよい。 ○ 軽量材5としてハニカム材(ハニカムコア)を使用
してもよい。ハニカム材の材質にはアルミニウム、紙、
プラスチックシートが使用される。ハニカム材の形状は
六角筒が隣接する構成に限らず、四角筒、三角筒が隣接
して連続する構成や波状の隔壁が隣接する構成でもよ
い。この場合は発泡材と同じ強度でより軽量化が可能に
なる。
【0057】○ 薄板6と歯部用部材2との連結は接着
層7だけの接着に限らず、図8に示すように、接着層7
の他にリベット等の機械的連結部材12を併用してもよ
い。この場合、薄板6との接着面積が小さくて接着剤に
よる接着力が小さくても、薄板6と歯部用部材2とを確
実に連結できる。
【0058】○ 薄板6と固定部3との連結にも接着層
7と機械的連結部材12とを併用してもよい。この場
合、薄板6との接着面積が小さくて接着剤による接着力
が小さくても、薄板6と固定部3とを確実に連結でき
る。
【0059】○ 固定部3と支持部4との結合力を強め
る方法として、図9(a)に示すように、固定部3の鍔
部3bの周囲に歯部3cを形成し、軽量材5の内周面に
歯部3cと噛合する歯部5aを形成する。軽量材5は多
孔質材で形成されているが、接着層7となる接着剤の一
部が軽量材5に含浸されてその部分が硬くなり、歯部3
c,5aが固定部3と軽量材5との相対回動を規制する
役割を果たし、固定部3と支持部4との結合力が強くな
る。また、図9(b)に示すように、薄板6の内周面に
歯部6aを形成し、固定部3に歯部6aと噛合する歯部
3dを歯部3cに加えて設けてもよい。この場合は、固
定部3と支持部4との相対回動を規制する機能がより高
くなる。また、同様の技術を歯部用部材2と支持部4と
の結合力を強める方法として採用してもよい。
【0060】○ 歯部2aの幅は必ずしも支持部4との
連結のための連結部2bの幅より広くする必要はなく、
例えば図10に示すように、歯部2aの幅を連結部2b
より狭く形成してもよい。また、歯部2aの幅を連結部
2bと同じに形成してもよい。歯部2aはホイール1の
最外周部に位置し、それを構成する材質の比重は支持部
4を構成する材質の比重より大きい。従って、歯部2a
の幅を狭くすることが、ホイール1の慣性モーメントを
小さくするのに有効に寄与し、歯部2aが幅広の場合に
比較して、緯入れのより高速化が可能になる。また、歯
部2aの幅を連結部2bと同じに形成した場合は、歯部
2aと連結部2bの幅が異なるものに比較して歯部用部
材2の形成が簡単になる。
【0061】○ 歯部用部材2を1個のリング状部品で
形成する代わりに、図11に示すように、複数個(例え
ば、4個)の円弧状の歯部用部材13を組み合わせてリ
ング状にしてもよい。歯部用部材13はリング状の歯部
用部材2を複数に分割した形状に形成され、歯部13a
及び連結部13bを備えている。歯部用部材2,13は
金属板のプレス及び切削加工により形成されるため、1
個のリング状の歯部用部材2を形成する場合、リングの
内側等無駄になる部分が多くなる。しかし、複数の円弧
状の歯部用部材13とすることにより、原料の金属板の
無駄になる部分が少なくなってその分製造コストが安く
なる。
【0062】○ 歯部用部材2の材質はアルミニウムに
限らず、マグネシウム、チタン、鉄等の金属を使用して
もよい。この場合、必要に応じて表面処理を施す。ま
た、歯部用部材2の材質としてアルミナ等のセラミック
を使用したり、樹脂を使用してもよい。樹脂は熱可塑性
樹脂でも熱硬化性樹脂よく、熱可塑性樹脂としては液晶
ポリマー、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン、
ポリアミド等のエンジニアリングプラスチックがあり、
熱硬化性樹脂としてはエポキシ樹脂、ビニルエステル樹
脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等があ
る。
【0063】歯部2aの耐摩耗性をアルマイト処理した
アルミニウムと同程度とするには、大部分の樹脂の場
合、単独では難しくメッキや強化材を充填して使用す
る。強化材としては繊維及び粉末が使用され、繊維とし
ては炭素繊維、ガラス繊維、ボロン繊維等の無機繊維や
金属繊維あるいはアラミド繊維や高強度ポリエチレン繊
維等の高強度高弾性率有機繊維がある。粉末としては粒
状のものと薄片状のものとがあり、粒状のものとしては
ガラス、カーボン、アルミナ等の微粒子があり、薄片状
のものとしてはマイカ(雲母)、クレー等の天然層状鉱
物、ガラスフレーク、金属箔片等の人工物がある。そし
て、所望の要求性能に合わせて前記樹脂及び強化材が適
宜組み合わされて製造された強化樹脂を原料として歯部
用部材2が成形される。樹脂として熱可塑性樹脂を使用
した場合は、エポキシ系接着剤と接着し難いため、薄板
6と接着する際にプライマー処理等の下処理(前処理)
が必要になる。歯部用部材2を樹脂で形成した場合は、
金属やセラミックで形成した場合に比較して同じ体積で
あれば重量が軽くなり、ホイール1の軽量化及び慣性モ
ーメントを小さくするのに寄与する。
【0064】○ 軽量材5を挟んで両側に配置される薄
板6を構成する炭素繊維の配列が、軽量材5を境にして
鏡面対称且つ面内疑似等方となるように形成する場合、
UD材20の積層順序は、図3及び図4に示すように、
0度の配列繊維が外側となる配列に限らない。3軸配列
の場合は0度、60度及び−60度の配列層が1層ずつ
存在すれば、また、4軸配列の場合は0度、45度、−
45度及び90度の配列層が1層ずつ存在すれば、その
積層順序は任意に変更してもよい。
【0065】○ 軽量材5を挟んで両側に配置される薄
板6を構成する炭素繊維の配列が、軽量材5を境にして
鏡面対称になるように形成する場合、UD材20を積層
して構成する代わりに、平織クロスが強化材として使用
されているプリプレグを所定枚数積層して形成してもよ
い。例えば、繊維の配列を0度、45度、−45度、9
0度の4軸配向とする場合は、2枚のプリプレグの一方
を平織クロスの配列が一致した状態から45度回転させ
た状態で積層する。また、繊維の配列を0度及び90度
の2軸配向とする場合は1枚のプリプレグで薄板6が形
成される。この場合、同じ数の繊維層を配列するのにU
D材20の1/2の枚数のプリプレグを積層するだけで
よく、プリプレグの積層の手間を少なくできる。
【0066】○ 薄板6を構成する繊維強化樹脂の強化
繊維の配列を、図12に示すように、同心円状に配列さ
れた繊維14aと、放射状に配列された繊維14bとを
組合せた構成としてもよい。この場合、ホイール1の回
動方向が変更される際に支持部4に加わる力に対する強
度が、繊維を単に直交配列したものに比較して大きくな
る。
【0067】○ 固定部3を支持部4と一体に形成して
もよい。前記実施の形態から把握できる請求項記載以外
の発明について、以下にその効果とともに記載する。
【0068】(1) 請求項1〜請求項9のいずれか一
項に記載の発明において、前記支持部に対する前記歯部
用部材及び前記固定部の連結部は、前記軽量材と同じ厚
さに形成され、前記薄板に接着剤により固着されてい
る。この場合、ホイールの組み付けが簡単になる。
【0069】(2) 請求項1〜請求項8のいずれか一
項に記載の発明において、軽量材は所望の厚さ及び発泡
倍率より大きな発泡体を圧縮して所望の厚さ及び発泡倍
率に形成された発泡体で構成されている。この場合、同
等な必要物性の発泡体を低コストで得ることができ、ホ
イールの製造コストを低減できる。
【0070】(3) 未硬化のプリプレグの状態の複数
枚のUD材を所望の繊維の配列となる状態で、固定部、
軽量材及び歯部用部材を挟むようにプレス金型にセット
し、プレス及び加熱して熱硬化させるレピア織機用ホイ
ールの製造方法。この場合、接着剤をわざわざ使用せず
に、プリプレグが硬化して一対の薄板が形成される際
に、薄板が固定部、軽量材及び歯部用部材を挟んだ状態
で接着できる。従って、接着剤を塗布して接着層を形成
する手間を省くことができる。マトリックス樹脂にエポ
キシ樹脂を使用した場合は特に接着機能が高くなる。
【0071】(4) (3)において前記UD材はその
繊維の配列が軽量材を挟んで鏡面対称となるように配置
される。この場合、請求項2又は請求項3に記載のレピ
ア織機用ホイールの製造が簡単になる。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項9
に記載の発明によれば、全体がアルミニウム製のレピア
ホイールとほぼ同等の強度、剛性、耐摩耗性を有し、し
かも慣性モーメントが小さくなって、緯入れの高速化が
可能になる。
【0073】請求項2に記載の発明によれば、各薄板の
積層数を減じつつ、支持部全体として平面を保つように
形成することが可能になり、レピア織機のより高速化が
可能になる。
【0074】請求項3に記載の発明によれば、クロスを
強化材として使用するものに比較して、同じ繊維量の場
合に、各方向の強度が高くなる。請求項4に記載の発明
によれば、同じ繊維層を配列するのにUD材の1/2の
枚数のプリプレグを積層するだけでよい。
【0075】請求項5に記載の発明によれば、支持部を
面内疑似等方にできる。また、3層3軸に比べ、強度の
均一性度を増す。請求項6に記載の発明によれば、片側
2層となるため、より軽量である。
【0076】請求項7に記載の発明によれば、0°、+
60°、−60°の3軸で形成されるので、疑似等方性
を有し、4軸、4層の場合よりも軽量である。請求項8
に記載の発明によれば、リベットやねじ等の連結部材を
使用して固定する場合に比較して、ホイールの慣性モー
メントが小さくなってホイールの往復回動の高速化に有
利になる。
【0077】請求項9に記載の発明によれば、剛性を確
保したうえでの軽量化が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は一実施の形態のホイールの模式断面
図、(b)は模式部分分解断面図。
【図2】 ホイールの正面図。
【図3】 片側3軸の繊維配列の支持部の模式分解図。
【図4】 片側4軸の繊維配列の支持部の模式分解図。
【図5】 レピア織機のホイールとキャリアテープとの
関係を示す正面図。
【図6】 ガイド部材の断面図。
【図7】 キャリアテープと経糸開口の関係を示す模式
図。
【図8】 別の実施の形態の部分模式断面図。
【図9】 (a)は別の実施の形態の固定部及び軽量材
を示す模式部分正面図、(b)は固定部及び支持部を示
す一部破断部分正面図。
【図10】 別の実施の形態の部分模式断面図。
【図11】 別の実施の形態の歯部用部材を示す一部破
断部分正面図。
【図12】 別の実施の形態の薄板の強化繊維の配列を
示す模式図。
【図13】 従来例のレピアホイールの断面図。
【図14】 同じく歯部の部分斜視図。
【符号の説明】
1…ホイール、2…歯部用部材、2a…歯部、3…固定
部、4…支持部、5…軽量材、6…薄板、8…キャリア
ヘッド、9…キャリアテープ、20…UD材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 利郎 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 都築 誠 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 安居 義治 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3J030 AC02 BA01 BB02 BC01 BC02 CA10 4L050 AA12 CB87 CD04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レピア織機のキャリアヘッドを支持する
    キャリアテープを往復駆動するレピア織機用ホイールで
    あって、 前記キャリアテープに所定間隔で形成された係合部と噛
    合する歯部を外側に有する歯部用部材と、駆動部に連結
    される固定部と、前記歯部用部材と前記固定部とに連な
    る支持部とを備え、前記支持部を軽量材が薄板で挟持さ
    れたサンドイッチ構造とし、前記歯部用部材を歯部より
    内側において前記支持部の薄板に挟持された状態で支持
    部に固定したレピア織機用ホイール。
  2. 【請求項2】 前記薄板は繊維強化樹脂製で、前記軽量
    材を挟んで両側に配置される薄板は、繊維の配列が軽量
    材を境にして鏡面対称になるように形成されている請求
    項1に記載のレピア織機用ホイール。
  3. 【請求項3】 前記薄板はUD材を所定枚数積層して形
    成されている請求項2に記載のレピア織機用ホイール。
  4. 【請求項4】 前記薄板は平織クロスが強化材として使
    用されているプリプレグを所定枚数積層して形成されて
    いる請求項2に記載のレピア織機用ホイール。
  5. 【請求項5】 前記薄板は強化繊維が各々0°、+45
    °、−45°及び90°に配向された4層の積層により
    形成される請求項3又は請求項4に記載のレピア織機用
    ホイール。
  6. 【請求項6】 前記薄板は強化繊維が0°、+45°、
    −45°及び90°に配向された2層のクロス材により
    形成される請求項4に記載のレピア織機用ホイール。
  7. 【請求項7】 前記薄板は強化繊維が0°、+60°及
    び−60°に配向された3層の積層により形成される請
    求項3に記載のレピア織機用ホイール。
  8. 【請求項8】 前記薄板は前記軽量材に接着剤を介して
    固着されている請求項1〜請求項7のいずれか一項に記
    載のレピア織機用ホイール。
  9. 【請求項9】 前記軽量材は多孔質材又はハニカム材で
    形成されている請求項1〜請求項8のいずれか一項に記
    載のレピア織機用ホイール。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100476720B1 (ko) * 2002-02-19 2005-03-16 대흥정밀공업 주식회사 레피어 직기용 휠
RU2467104C2 (ru) * 2007-03-07 2012-11-20 Шенхерр Текстильмашиненбау Гмбх Бердо ткацкого станка, ткацкий станок, содержащий такое бердо, и способ изготовления такого берда
CN104633049A (zh) * 2015-02-09 2015-05-20 盐城工学院 叠片式变齿厚齿轮
JP2016014476A (ja) * 2014-07-02 2016-01-28 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 第1及び第2の材料から作られたギア
CN106594230A (zh) * 2016-11-09 2017-04-26 许隆嘉 一种复合材料传动轮及其制备方法
CN116123262A (zh) * 2023-01-10 2023-05-16 浙江泰坦股份有限公司 一种织机传动装置

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