JP2000233946A - 熱線反射ガラス及びこれを用いた複層ガラス - Google Patents

熱線反射ガラス及びこれを用いた複層ガラス

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JP2000233946A
JP2000233946A JP11328553A JP32855399A JP2000233946A JP 2000233946 A JP2000233946 A JP 2000233946A JP 11328553 A JP11328553 A JP 11328553A JP 32855399 A JP32855399 A JP 32855399A JP 2000233946 A JP2000233946 A JP 2000233946A
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heat ray
heat
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titanium nitride
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JP11328553A
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English (en)
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Akira Fujisawa
章 藤沢
Koichi Ataka
功一 安宅
Hodaka Norimatsu
穂高 乗松
Koichi Sakaguchi
浩一 坂口
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射光害のような欠点のない低い可視光反射
性を有し、高い熱線遮蔽性を示すとともに近年市場に好
まれているグリーンおよびブルー系の色調を有するガラ
スを安価に提供する。 【解決手段】 重量%で表示して65〜80%のSiO2、0〜5
%のAl2O3、0〜5%のB2O 3、0〜10%のMgO、5〜15%のCa
O、10〜18%のNa2O、0〜5%のK2O、5〜15%のMgO+CaO、
10〜20%のNa2O+K2Oからなる基礎ガラス組成と、着色成
分として、0.30〜1.30%のFe2O3に換算した全酸化鉄、0
〜1.0%のTiO2、0〜20ppmのCoOからなり、かつ(Fe2O3
に換算したFeO)/(Fe2O3に換算した全酸化鉄)の比が
0.2〜0.58である組成からなるガラス板の主表面に窒化
チタン膜が形成され、前記窒化チタン膜上に金属酸化物
膜が形成され、ガラス板の非被膜面側から見た可視光反
射率が25%以下であり、前記ガラス板の非被膜面側か
ら見た反射色がグリーン系及びブルー系である熱線反射
ガラス及びこれを用いた熱線反射複層ガラスを作る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特に建築物の窓部へ
の使用に適し、グリーンおよびブルー系の反射色を示す
低い可視光反射率を有する熱線反射ガラスに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】冷房負荷の軽減あるいは太陽光線熱暑感
の低減を目的に、熱線反射被膜をガラス表面に形成した
熱線反射ガラスやガラス板中に微量成分を添加した熱線
吸収ガラスが建築物あるいは自動車、車両等に対して広
く用いられてきている。また、複数のガラス板の間に空
気層を保持して断熱性能を高めた複層ガラスも従来から
建築用窓部に使用されている。さらに、ガラス板の表面
に被膜を形成して断熱性能を高めた複層ガラスも知られ
ている。
【0003】ここで熱線反射ガラスとは、通常のガラス
板表面にスパッタリング法や化学気相法(CVD法)な
どによってフッ素を添加した錫の酸化物膜、金属クロム
の多層膜およびチタンの酸化物や窒化物の多層膜を形成
し、その光干渉効果を利用して表面反射率を高め太陽エ
ネルギーを反射することで、建築物内、自動車あるいは
車両内への太陽輻射エネルギーの流入を抑制するもので
ある。
【0004】近年、反射色として好まれているグリーン
やブルー系の色調を得るために、窒化チタン膜をスパッ
タリング法で成膜したガラスが用いられている。例え
ば、特開平2-44046号公報にはガラスの上に窒化チタン
膜を形成し、その上に酸化チタン膜をスパッタリング法
で形成した、反射色が青色乃至緑色を呈するガラスが開
示されている。
【0005】また、特開平6-305774号公報にはガラス板
上に窒化チタン膜を、その上に酸化チタン膜を、さらにそ
の上に窒化チタン膜を形成した、グリーン系の反射色を
呈する熱線反射ガラスが開示されている。さらに、特公
平5-39898号公報には、スパッタリング法以外の方法と
して、化学気相法(CVD法)により窒化チタン膜をガラ
ス上に形成させる方法が開示されている。また、特開平
7-187719号公報には、CVD法によりガラス上に窒化チ
タン膜を、その上に酸化チタン膜を形成した日射防護窓
ガラスが開示されている。
【0006】しかしながら、特開平2-44046号公報に記
載のガラスは、反射率が反射L*値で表されているが、
反射率の高いものとなっている。この高い可視光反射率
を有するガラスは、太陽光線の反射によるぎらつきをま
ねき、周辺のビル、住宅に反射光害を引き起こすという
問題がある。
【0007】また、これらの熱線反射ガラスを単板使用
で用い、反射率を低く保ちつつ日射熱遮蔽性能を高めよ
うとすると、透過率を極端に低くしなければならず、室
内が暗くなりすぎて快適性を損ねてしまう。さらに、こ
の特許の被膜は、スパッタリング法という真空成膜法を
用いるため、他の方法に比べて製造コストの面で不利で
ある。
【0008】また、特開平6-305774号公報では、3層膜
をスパッタリング法で成膜して熱線反射ガラスを得てい
るが、これも他の方法に比べて製造コストの高いものと
なる。
【0009】特公平5-39898号公報には、スパッタリン
グ法より大量生産に向いているCVD法による成膜法が
記載されているが、得られたガラスの光学特性について
は何も触れられていない。
【0010】また、特開平7-187719号公報では、CVD
法を使って日射防護窓ガラスを得ているが、そこで得ら
れた日射熱遮蔽性能は光透過率TLとエネルギー透過率
TEの比で表わして1より大きく1.4までの値である
ことが示されているが、この値は日射熱遮蔽性能として
は充分なものとは言えない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の点を
鑑みてなされたもので、反射光害のような欠点のない低
い可視光反射性を有し、高い熱線遮蔽性を示すとともに
近年市場に好まれているグリーンおよびブルー系の色調
を有するガラスを安価に提供することを目的とする。特
に、比較的低緯度の温暖な地域での使用に好適な熱線反
射ガラスおよび熱線反射複層ガラスを提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、重量%で表示して本質的に 65〜80%のSiO2 0〜5%のAl2O3 0〜5%のB2O3 0〜10%のMgO 5〜15%のCaO 10〜18%のNa2O 0〜5%のK2O 5〜15%のMgO+CaO 10〜20%のNa2O+K2Oからなる基礎ガラス組成と、着色成
分として、0.30〜1.30%のFe2O3に換算した全酸化鉄、 0〜1.0%のTiO2 0〜20ppmのCoOからなり、かつ(Fe2O3に換算したFeO)
と(Fe2O3に換算した全酸化鉄)の比が0.2〜0.58である
ガラス組成からなるガラス板の一方の主表面に窒化チタ
ン膜が形成され、前記窒化チタン膜上に金属酸化物膜が
形成された熱線反射ガラスにおいて、ガラス板の非被膜
面側から見た可視光反射率が4%以上25%以下であ
り、前記ガラス板の非被膜面側から見た反射色がグリー
ン系およびブルー系である熱線反射ガラスである。
【0013】また請求項2に記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記金属酸化物膜が酸化シリコン、
酸化チタン、酸化錫のいずれか1つを主体とした酸化物
膜である。
【0014】さらに請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載の熱線反射ガラスにおいて、前記
窒化チタン膜中に塩素が0.1原子%を越え15原子%
以下含まれる窒化チタン膜である。
【0015】さらにまた請求項4に記載の発明は、請求
項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明におい
て、前記ガラス板の非被膜面側を室外側としたときの日
射熱取得率が0.01以上0.45以下である。
【0016】また請求項5に記載の発明は、請求項1乃
至請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記
ガラス板の非被膜面側から見た可視光反射率が4%以上
20%以下である。
【0017】さらに請求項6に記載の発明は、請求項1
乃至請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前
記ガラス板の非被膜面側を室外側としたときの日射熱取
得率が0.01以上0.4以下で、前記ガラス板の非被
膜面側から見た反射色がグリーン系である。
【0018】さらにまた請求項7に記載の発明は、請求
項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の発明におい
て、前記ガラス板の非被膜面側から見た可視光反射率が
4%以上15%以下で、前記反射色がブルー系である。
【0019】また請求項8に記載の発明は、請求項6に
記載の発明において、前記ガラス板の非被膜面側を室外
側としたときの日射熱取得率が0.01以上0.35以
下で、前記反射色がグリーン系である。
【0020】さらに請求項9に記載の発明は、請求項1
乃至請求項8のいずれか1項に記載の発明において、前
記ガラス板はフロート法にて製造され、また前記ガラス
板表面に形成される前記窒化チタン膜および前記金属酸
化物膜はフロート法の熱を利用した熱分解法で形成され
る。
【0021】請求項10に記載の発明は、2枚のガラス
板を対向配置し、この2枚のガラス板のエッジをシール
することで間に空気層、不活性ガス層もしくは減圧層を
形成した複層ガラスであって、この複層ガラスは2枚の
ガラス板のうちの少なくとも一方が前記請求項1乃至請
求項9に記載の熱線反射ガラスにて構成されている複層
ガラスである。
【0022】また請求項11に記載の発明は、請求項1
0に記載の発明において、前記熱線反射ガラスは複層ガ
ラスの室外側ガラス板として用いられ、かつ熱線反射ガ
ラスの表面に形成される前記窒化チタン膜および前記金
属酸化物膜が複層ガラスの空気層、不活性ガス層または
減圧層側となるように組み立てられ、かつ室外側からの
日射熱取得率が0.01以上0.35以下である。
【0023】つまり、本発明はガラス板のFe量・価数
を調整することで、可視光透過率を高く保ったまま太陽
光透過率を低くし、さらに太陽光透過率を低減させる被
膜を形成することで日射熱遮蔽性能を高めた熱線反射ガ
ラスを得ることである。
【0024】また、ガラス板のFe量・価数を調整する
ことで、ガラス板の透過色を調整したことと、金属酸化
物被膜の金属材料および窒化チタンと金属酸化物それぞ
れの被膜の膜厚を調整することで、反射色調がグリーン
系およびブルー系の熱線反射ガラスを得ることである。
【0025】またガラス板や被膜がある程度、可視光域
に吸収を持つことと被膜を室内側に形成することで室外
側からの反射率が低い熱線反射ガラスを得ることであ
る。
【0026】さらに、この熱線反射ガラスを複層ガラス
として用いることで、日射熱遮蔽性能のより高い複層ガ
ラスを得ることである。
【0027】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いるガラス基板は、その基礎組成がソーダ石灰シリカ
系で、着色成分としては、重量百分率で表示して、0.30
〜1.30%のFe2O3に換算した全酸化鉄で、かつFe2O3に換
算したFeOがFe2O3に換算した全酸化鉄の20〜58%、さら
に0〜1.0%のTiO2、0〜20ppmのCoOからなるガラスであ
る。より好ましくは、グリーン系の場合は着色成分とし
て重量百分率で表示して、0.40〜1.30%のFe2O3に換算
した全酸化鉄、かつFe2O3に換算したFeOが前記全酸化鉄
の20〜35%、TiO2が0〜1.0%、CoOが0〜20ppmからなるガ
ラスであり、ブルー系の場合は着色成分として重量百分
率で表示して0.30〜1.30%のFe2O3に換算した前記全酸
化鉄、かつFe2O3に換算したFeOが前記全酸化鉄の20〜58
%、CoOが0〜20ppmからなるガラスである。このような
組成のガラスを用いることで、高い日射熱遮蔽性能が得
られるが、さらに複層ガラス構成にすることで、より高
い日射熱遮蔽性能が得られる。
【0028】次に、本発明のガラス基板の組成限定理由
について説明する。但し、以下の組成は重量%で表示し
たものである。SiO2はガラスの骨格を形成する主成
分である。SiO2が65%未満ではガラスの耐久性が
低下し、80%を越えるとガラスの溶解が困難になるの
で、SiO2の割合は65%以上80%以下にする。
【0029】Al23は必須の成分ではないが、ガラス
の耐久性を向上させる成分であり、5%を越えるとガラ
スの溶解が困難になるので5%以下にする。好ましくは
0.1〜2%の範囲である。
【0030】B23は必須の成分ではないが、ガラスの
耐久性向上のため、及び溶解助剤として使用され、5%
を越えるとB23の揮発等による成形時の不都合が生じ
るので、5%以下とする。
【0031】MgOとCaOはガラスの耐久性を向上さ
せるとともに、成形時の失透温度、粘度を調整するのに
用いられる。MgOは必須成分ではないが、10%を越
えると失透温度が上昇するので、MgOについては10
%以下とする。またCaOが5%未満または15%を越
えると失透温度が上昇するので5%以上15%以下にす
る。さらにMgOとCaOの合計が5%未満ではガラス
の耐久性が低下し、15%を越えると失透温度が上昇す
るので、MgOとCaOとの合計量については5%以上
15%以下にする。
【0032】Na2OとK2Oはガラスの溶解促進剤とし
て用いられる。Na2O が10%未満あるいはNa2
とK2Oとの合計が10%未満では溶解促進効果が乏し
く、Na2Oが18%を越えるか、またはNa2OとK2
O の合計が20%を越えるとガラスの耐久性が低下す
る。K2Oは必須成分ではなく、Na2Oに比して原料代
が高価であるためK2Oの割合は5%以下とする。
【0033】ガラス中の酸化鉄はFe23とFeOの状
態で存在する。Fe23に換算した全酸化鉄が0.30
%未満では紫外線及び赤外線の吸収効果が小さく、可視
光透過率が高くなる。他方、1.30%を越えるとFe
Oの有する熱線吸収効果により溶融ガラスの素地上部の
温度が上昇し、その輻射熱により溶解槽天井部の温度が
煉瓦の耐熱温度以上になり、天井部の煉瓦が溶け出す恐
れがあるため好ましくない。
【0034】従って、Fe23に換算した全酸化鉄は
0.30%以上1.30%以下とする。この範囲内にお
いて、各色板によって前記Fe23に換算した全酸化鉄
の好ましい範囲が存在し、グリーン系のときは0.40
%以上1.30%以下、ブルー系のときは0.30%以
上1.30%以下である。
【0035】以上述べた全鉄量のもとで、所望の全太陽
光エネルギー吸収能及び可視光吸収能および各色調の色
板を得るために(Fe23に換算したFeO)/(Fe
23に換算した全酸化鉄)の値を0.58より大きくす
るとFeOの絶対量が増えすぎ、ガラス溶解槽迫煉瓦の
温度が上昇しすぎるので好ましくない。また(Fe23
に換算したFeO)/(Fe23に換算した全酸化鉄)
の値を0.2未満とするとガラスの赤外線吸収効果が低
くなるため好ましくない。
【0036】このような観点から、(Fe23に換算し
たFeO)/(Fe23に換算した全酸化鉄)の値は
0.2以上0.58以下とする。特に(Fe23に換算
したFeO)/(Fe23に換算した全酸化鉄)の値を
グリーン系のときは0.2以上0.35以下、ブルー系
のときは0.2以上0.58以下とする。
【0037】ガラス中のTiO2は必須成分ではない
が、紫外線吸収成分であり、可視光線も吸収して可視光
反射率を低減する作用を有するため、特にグリーン系の
ガラスの着色成分として添加することが好ましい。ただ
し、TiO2の濃度が1.0%を越えると可視光線の短
波長側の吸収が大きくなりすぎ、ガラスが黄色味を帯び
るため、所望の色調が得られなくなる。従って、本発明
においてTiO2は1.0%以下とする。
【0038】CoOは必須成分ではないが、TiO2
共存時においてグリーン系の色調を得るため、また可視
光透過率を低減するための成分である。上述のように、
TiO2 の添加量を増加させてゆくと、ガラスの色が緑
色から黄緑色又は黄色に変化する。このようなTiO2
の添加によるガラスの黄色系色調への変化は、CoOの
添加により抑制することが可能である。しかし、CoO
濃度が20ppmを越えると透過率が低くなりすぎるの
で好ましくない。従って、CoOは20ppm以下す
る。
【0039】また、本発明の組成範囲のガラスに色調調
整の目的でNiO、Cr23を、紫外線吸収成分として
CeO2を含有させても良い。NiOはグレー系の色調
を得るための成分であるが、多すぎると可視光透過率が
低下するため0.005%以下とするのが好ましい。
【0040】Cr23もグリーン系色調を得るための成
分であるが、ガラスの溶解性の観点から0.5%以下に
抑えるのが望ましく、さらに好ましくは0.05%以下
である。
【0041】CeO2は紫外線吸収成分である。しか
し、CeO2の濃度が1.0%を越えると可視光線の短
波長側の吸収が大きくなりすぎ、ガラスが黄色味を帯び
るため所望の色調が得られなくなるばかりでなく、Ce
2の濃度が高いとガラス製造のコストが上昇するので
好ましくない。従って、CeO2は1.0%以下とする
のが好ましい。
【0042】さらに本発明の組成範囲のガラスにZn
O、MnO、V25、MoO3を1種類または2種類以
上のものを合計量で1%以下、SO3に換算したSを1
%以下、各々本発明の趣旨を損なわない範囲で含有させ
ても良い。
【0043】ここで、ZnOには、還元雰囲気でのガラ
ス溶解の際に発生しやすい、ガラスの自然破損の原因と
なる硫化ニッケルの生成を防止する効果がある。
【0044】MnO、V25、MoO3は、いずれもガ
ラス中において、紫外線吸収成分として働き、その紫外
線吸収の度合いによって、ブロンズ色ないし無彩色系色
調の微調整にも用いることができる。
【0045】SO3は、主に清澄剤に用いる硫酸塩等か
らガラス中に入る成分であり、適量添加することにより
ガラスの溶解、清澄が促進される。
【0046】以上の組成からなるガラス板の主表面に、
以下に述べる被膜を形成することで可視光反射率の低い
熱線反射ガラスを得ることができる。すなわち、まず可
視光域から近赤外域に強い吸収をもつ窒化チタンを主体
とした膜を形成し、次いでその上に窒化チタンの酸化防
止および反射色調整のため、酸化シリコン、炭素や窒素
を含んだ酸化シリコン、酸化アルミニウム、シリコンや
アルミニウムを主体とした金属酸化物膜、酸化錫、酸化
チタン、酸化亜鉛または酸化インジウムなどからなる金
属酸化物被膜を形成して前記熱線反射ガラスを得ること
ができる。
【0047】しかしながら、前記金属酸化物被膜の中で
耐薬品性や耐摩耗性といった耐久性、透明性および後述
するCVD法での成膜が容易に行えるという観点から判
断すると、前記金属酸化物被膜には酸化シリコン、炭素
や窒素を含んだ酸化シリコン、酸化錫または酸化チタン
を用いるのが好ましい。
【0048】また窒化チタンを主体とした膜は、塩素を
含んだ膜のほうが含んでいない膜に比べて膜中の不純物
が多くなり、屈折率が低くなるため、塩素を含有させる
方がより低反射性を得やすくなる。窒化チタン中の塩素
の含有量は0.1原子%以下であると屈折率が塩素を含
まないものとほとんど変わらず、反射率が下がらない。
15原子%を越えると、結晶構造が窒化チタンと異な
り、窒化チタンのもつ可視光域および日射熱遮蔽性能に
関する近赤外域の光学性能が損なわれることや、窒化チ
タン膜の有する耐久性能が損なわれる。従って、窒化チ
タン膜中の塩素の含有量は0.1原子%を越え15原子
%以下が好ましい。更には、0.5原子%を以上12.
5原子%以下が好ましい。
【0049】本発明による熱線反射ガラスでは、前記被
膜形成によりガラス板の非被覆面側からの可視光反射率
は抑えることができるが、非被膜面側のガラス表面の可
視光反射をなくすことができない。この可視光反射率は
最大で約4%あるため、下限値は4%となる。また、前
記可視光反射率が25%を越えると反射光がぎらぎら
し、近隣へのいわゆる反射光害が問題となる。従って、
非被膜面側のガラス表面の可視光反射率は4%以上25
%以下とする。さらに好ましくは4%以上20%以下で
ある。
【0050】熱線反射ガラスは、一般的には冷房負荷軽
減等省エネルギーのため、建築物内特にビル内への太陽
輻射エネルギーの流入を抑制するものである。従って日
射熱遮蔽性能の点から日射熱取得率はできる限り小さく
するのがよい。ガラスの可視光透過率を小さくすれば、
日射熱取得率は小さくなるが、可視光のスペクトルと太
陽光のエネルギースペクトルの領域が重なっているた
め、日射熱取得率を0にすることはできない。また日射
熱取得率を0.01未満とすると当然可視光透過率も小
さくなるので、太陽光だけでは室内がかなり暗くなりす
ぎるため、常時室内灯点灯が必要となり、快適性が損な
われ、また省エネルギーの点からも好ましくない。0.
45を越えると冷房等運転が必要になり、省エネルギー
の点から好ましくない。従って、日射熱取得率は0.0
1以上0.45以下とするのが好ましい。
【0051】また、グリーン系反射色の熱線反射ガラス
においては、単板ガラスにおいて日射熱取得率が0.0
1以上0.4以下が好ましく、さらに好ましくは0.0
1以上0.35以下であるために高い日射熱遮蔽性能を
もつガラスとなっている。また、ブルー系反射色の熱線
反射ガラスでは、反射率が4%以上15%以下となるた
め、より反射光害の抑制されたガラスとなっている。さ
らに前記熱線反射ガラスを用いて複層ガラスとすること
で、日射熱取得率が0.01以上0.35以下の高い日
射熱遮蔽性能を実現している。
【0052】本発明にあっては、ガラス板主表面に形成
される窒化チタン膜の膜厚とその上に形成される金属酸
化物膜の種類とそれらの膜厚を調整することで反射色調
をグリーン系、ブルー系にすることができる。
【0053】本発明によるそれぞれの被膜の膜厚は、所
望する反射色によって決められる。グリーン系反射色を
得る場合は、窒化チタンの膜厚は30〜60nmの範囲
とすることが好ましく、このとき窒化チタン上に形成す
る金属酸化物として酸化シリコンを選んだ場合の膜厚は
15〜50nm、酸化チタンでは10〜30nm、酸化
錫では10〜40nmであるのが好ましい。
【0054】またブルー系の場合は、窒化チタンの膜厚
は15〜35nm、このとき酸化シリコンでは5〜25
nm、酸化チタンでは5〜20nm、酸化錫では5〜2
0nmであるのが好ましい。
【0055】これらの膜厚の最適な範囲が存在する理由
としては、窒化チタン膜の膜厚があまり薄いと充分な日
射熱遮蔽性能が得られず、あまり厚いと反射色調が黄色
になるからであり、金属酸化物膜の膜厚があまり薄いと
窒化チタン膜に対する充分な酸化防止効果が得られず、
あまり厚いと反射色が黄色になるからである。なお、膜
の材質ごとに最適な膜厚範囲が異なるのは、膜の材質に
より屈折率等の光学定数が少しずつ異なるためである。
【0056】本発明による窒化チタン被膜を形成する方
法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、などにより
成膜することが可能であるが、熱分解法である化学気相
法(CVD法)が生産性および成膜後に風冷および化学
強化が可能であるといった観点から好ましい。
【0057】さらに窒化チタン膜上に酸化シリコン、酸
化チタン、酸化錫といった金属酸化物膜を形成する方法
としては、真空蒸着法、スパッタリング法、塗布法など
により成膜することが可能であるが、熱分解法である化
学気相法(CVD法)または溶液スプレー法、分散液ス
プレー法、粉末スプレー法などのスプレー法が、生産
性、被膜耐久性および成膜後に風冷および化学強化が可
能であるといった観点から好ましい。
【0058】上述の方法を用いて被膜を形成するには、
化学気相法においては、上述の化合物を含む被膜形成用
の蒸気を用いればよい。また、溶液スプレー法において
は、所望の金属の化合物を含む溶液を高温のガラス基板
上に噴霧すればよく、分散液スプレー法または粉末スプ
レー法においては、上記各溶液の代わりに、金属の化合
物の微粒子を溶液や溶剤に分散させた分散液を、金属の
化合物の粉末をそれぞれ用いればよい。なお、これらス
プレー方法としては、あらかじめ各成分を混合した液を
微小な液滴・粉末として噴霧してもよいし、各成分を個
別に液滴・粉末として同時に噴霧・反応させてもよい。
【0059】また、化学的方法のうちスプレー法は、吹
きつける液滴の制御や反応生成物や未分解生成物など排
気されるべき生成物の制御が難しいため膜厚の均一性が
得にくく、さらにガラスの歪も大きくなるので、トータ
ル的にはCVD法の方が優れている。
【0060】CVD法で各金属酸化物膜を形成する場
合、一般に切断されたガラスを加熱し、ガス状の金属化
合物を吹きつけて成膜される。しかし、かかる方法で成
膜する場合、溶融後一旦冷却した切断されたガラス板を
再加熱して、ガス状金属化合物を吹きつけて成膜すると
なると、再加熱などの工程が増え、また加熱に要する熱
エネルギーを多く必要とするため、請求項8で特定した
ように、ガラス成形(フロート成形)時の熱エネルギー
を利用して、高温ガラスリボン上にCVD法で成膜を行
うことが望ましい。さらに、このCVD法を錫フロート
槽空間で行なうことにより、一般にピンホールと呼ばれ
る膜抜けの欠点を少なくできる。尚、CVD法によっ
て、窒化チタン被膜等を形成した後、酸化錫や酸化チタ
ンといった金属酸化物被膜をスプレー法で形成してもよ
い。
【0061】上記の熱分解方法に用いることができる原
料を以下に例示する。CVD法で成膜する窒化チタンの
チタン原料としては、四塩化チタン、テトラキスジメチ
ルアミドチタン、テトラキスジエチルアミドチタン等
が、窒化原料としては、アンモニア、メチルアミン、エ
チルアミン、ジメチルアミン、ブチルアミン、メチルヒ
ドロフランなどが挙げられる。
【0062】CVD法で成膜する酸化チタンのチタン原
料としては、前記チタン原料の他に、チタンイソプロポ
キシドなどが挙げられる。
【0063】CVD法で形成される酸化シリコンのシリ
コン原料としては、モノシラン、ジシラン、トリシラ
ン、モノクロロシラン、ジクロロシラン、1,2-ジメチル
シラン、1,1,2-トリメチルジシラン、1,1,2,2-テトラメ
チルジシラン、テトラメチルオルソシリケート、テトラ
エチルオルソシリケートなどが、酸化剤として酸素、水
蒸気、乾燥空気、二酸化炭素、一酸化炭素、二酸化窒
素、オゾンなどが挙げられる。また、シランを使用した
場合にガラス表面に達するまでの酸化を防止する目的と
得られる酸化シリコン膜の屈折率制御のため、エチレ
ン、アセチレン、トルエン等の不飽和炭化水素ガスを添
加してもかまわない。
【0064】CVD法で成膜する酸化錫の錫原料として
は、四塩化錫、ジブチル錫ジクロライド、テトラブチル
錫、ジオクチル錫ジクロライド、ジメチル錫ジクロライ
ド、テトラメチル錫、テトラブチル錫、テトラオクチル
錫、モノブチル錫トリクロライドなどが挙げられ、酸化
原料としては、酸素、水蒸気、乾燥空気などが挙げられ
る。
【0065】添加剤としてアンチモンを添加する場合に
は、三塩化アンチモン、五塩化アンチモンなどが、フッ
素を添加する場合には、フッ化水素、トリフルオロ酢
酸、ブロモトリフルオロメタン、クロルジフルオロメタ
ンなどが挙げられる。
【0066】スプレー法で成膜するチタン原料としては
四塩化チタン、チタンテトラエトキシド、アセチルアセ
トンチタニル、硫酸第一チタン、硫酸第二チタン、チタ
ンテトラブトキシド、チタンイソプロポキサイド、チタ
ンメトキシド、チタニウムジイソプロポキシビスオクチ
レングリコキシド、チタニウムジノルマルプロポキシビ
スオクチレングリコキシド、チタニウムジイソプロポキ
シモノオクチレングリコキシアセチルアセトナート、チ
タニウムジノルマルブトキシモノオクチレングリコキシ
アセチルアセトナート、チタニウムテトラオクチレング
リコキシド、チタニウムジノルマルプロポキシビスアセ
チルアセトナートなどが挙げられる。
【0067】スプレー法で成膜するシリコン原料として
は、テトラメチルオルソシリケート、テトラエチルオル
ソシリケートなどが、また成膜速度促進のためジルコニ
ウムアセチルアセトナートなどを添加してもかまわな
い。
【0068】スプレー法で成膜する錫原料としては四塩
化錫、ジブチル錫ジクロライド、テトラブチル錫、ジオ
クチル錫ジクロライド、ジメチル錫ジクロライド、テト
ラオクチル錫、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジラ
ウレート、ジブチル錫脂肪酸、モノブチル錫脂肪酸、モ
ノブチル錫トリクロライド、ジブチル錫ジアセテート、
ジオクチル錫ジアセテート、ジオクチル錫ジラウレート
などが挙げられる。
【0069】また、本発明においては、得られる熱線反
射ガラスの色調や光学特性または被膜耐久性を調整する
ために、マンガン、バナジウム、ビスマス、コバルト、
鉄、クロム、ニッケル、銅、錫、アンチモン、チタン、
ジルコニウム、亜鉛、アルミニウム、シリコン、インジ
ウムなどの金属塩や塩素、臭素などのハロゲン元素を、
本発明の目的を損なわない範囲で被膜中に含ませてもよ
い。
【0070】複層ガラスとしては、2枚のガラス板間の
間隔を5〜6mm程度とし、その間を空気層としたも
の、またはアルゴンガス等の不活性ガス層としたもの、
あるいは2枚のガラス板間の間隔を1mm以下とし、そ
の間を10-2Torr〜10-4Torrの減圧層としたものが考
えられる。
【0071】本発明にかかる熱線反射ガラスを用いて上
記の複層ガラスを構成する場合、少なくとも熱線反射ガ
ラスが室外側となるようにし、かつこの熱線反射ガラス
主表面に形成された窒化チタン膜および金属酸化物膜が
前記空気層、アルゴンガス等の不活性ガス層または減圧
層側となるようにするのが好ましい。
【0072】即ち、上記の構成とすることで、太陽エネ
ルギーが、室外側ガラス板として配設されたFe量・価
数が調整されたガラス基板を用いた熱線反射ガラスに吸
収され、この吸収された太陽エネルギーを前記熱線反射
ガラスの空気層、アルゴンガス等の不活性ガス層または
減圧層側に形成した窒化チタン膜および金属酸化物膜に
て遮断し、また室内側のガラス板との間の空気層、アル
ゴンガス等の不活性ガス層または減圧層で前記太陽エネ
ルギーの伝達を少なくして太陽エネルギーが室内側に入
り込まないようにしている。具体的数値を挙げれば、日
射熱遮蔽性能を表す日射熱取得率が0.35以下の複層
ガラスを得ることが可能になる。
【0073】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面等に基づいて説明する。図1は本発明に係る熱線反
射ガラスの拡大断面図であり、熱線反射ガラスはガラス
板1の主表面に窒化チタン膜2が形成され、この上に金
属酸化物膜として酸化シリコン、酸化チタンまたは酸化
錫のいずれか1つを主体とした金属酸化物膜3が形成さ
れてい
【0074】これら、窒化チタン膜2および酸化シリコ
ン、酸化チタンまたは酸化錫のいずれか1つを主体とし
た金属酸化物膜3の形成方法の一例を図2に基づいて説
明すると図2において4は溶解窯であり、この溶解窯4
から堰8を介して錫浴5上に溶融ガラスを流し出して平
板上のフロートガラスを成形する。そして、このフロー
トガラスはローラ6の回転によって引き出されるので、
溶融ガラスは帯状になって連続的に製造される。
【0075】そして、この例では、錫浴5の天井部にコ
ータ7a,7bを配置し、コータ7aからは帯状になっ
て搬送される高温のガラス板の表面にチタン化合物の蒸
気を窒素ガス雰囲気で吹き付け、錫浴5内の熱を利用し
た熱分解法によってガラス板の表面に窒化チタン膜2を
形成し、同様にして、コータ7bによって、第2層目の
金属酸化物膜を形成するようにしている。
【0076】尚、窒化チタン膜および前記金属酸化物膜
の形成方法としては、フロートガラスの製造工程を利用
せずに、ガラス板をメッシュベルト等にのせて加熱炉を
通過させる間に加熱分解法によって、窒化チタン膜およ
び金属酸化物膜を形成する方法、また上記2つを組み合
わせた方法でもよい。
【0077】以下、具体的な実施例と比較例について説
明する。 (実施例1〜4及び8)所定のガラス組成が得られるよ
うに、珪砂、苦灰石、石灰石、ソーダ灰、炭酸カリウ
ム、酸化ほう素、ぼう硝、酸化第二鉄、酸化チタン、酸
化コバルト(実施例2および3のみ添加)及び炭素系還
元剤を適宜混合し、この原料を電気炉中で1500℃に
加熱、溶融した。着色成分以外の典型的な基礎組成とし
ては、重量%で表示しておおよそSiO2 72%、A
23 1.5%、MgO 4%、CaO 8%、Na
2O 13%、K2O 0.7%とした。原料は4時間溶
融した後、ステンレス板上にガラス素地を流し出し、室
温まで徐冷して厚さ約8mmのガラスを得、このガラス
を厚さが6mmとなるように研磨した。
【0078】次に、このガラス板を洗浄、乾燥し基板と
した。このガラス基板を密閉型の炉に入れて、真空ポン
プで減圧した後、窒素を充満させた。この間にガラス基
板は、約640℃(実施例8のみ約610℃)まで加熱
された後、四塩化チタン、アンモニア、窒素からなるガ
スによって窒化チタン被膜を形成し徐冷した。次に、大
気解放型の搬送炉のメッシュベルトに載せて加熱炉を通
して約430℃まで加熱し、チタンイソプロポキシドの
蒸気、酸素、窒素からなる混合ガスによって、酸化チタ
ンからなる被膜を窒化チタン被膜の上に形成した。
【0079】得られたガラスの金属量や光学特性値を表
1に示す。光学特性は、いずれもガラス板の非被膜面側
から測定または観察した結果得られたものである。実施
例4及び8の窒化チタン被膜の組成をラザフォード後方
散乱法(RBS)により、分析した。実施例4の窒化チ
タン被膜の組成は、Ti:N:Cl=44.6:48.
5:6.9(原子%)であり、実施例8の窒化チタン被
膜の組成は、Ti:N:Cl=43.1:46.8:1
0.1(原子%)であ。
【0080】(実施例5〜7)実施例1と同様にして厚
さ6mmのガラス板を得た。但し、実施例7のみ酸化コ
バルトを添加し、酸化コバルトを含んだガラスを得た。
次に、このガラス板を洗浄、乾燥し基板とした。この後
実施例1と同様な方法で窒化チタン被膜を形成し徐冷し
た。次に、大気解放型の搬送炉のメッシュベルトに載せ
て加熱炉を通して約530℃まで加熱し、モノブチル錫
トリクロライドの蒸気、酸素、水蒸気、窒素からなる混
合ガスによって酸化錫からなる被膜を窒化チタン被膜の
上に形成した。得られたガラスの金属量や光学特性値を
表1に示す。光学特性は、いずれもガラス板の非被膜面
側から測定または観察した結果得られたものである。
【0081】(実施例9〜12)実施例1と同様にして
厚さ6mmのガラス板を得た。次に、このガラス板を洗
浄、乾燥し基板とした。この後実施例1と同様な方法で
窒化チタン被膜を形成し徐冷した。次に、大気解放型の
搬送炉のメッシュベルトに載せて加熱炉を通して約50
0℃まで加熱し、モノシラン、酸素、窒素からなる混合
ガスによって酸化シリコンからなる被膜を形成した。得
られたガラスの金属量や光学特性値を表1に示す。光学
特性は、いずれもガラス板の非被膜面側から測定または
観察した結果得られたものである。
【0082】(実施例13〜14)実施例1と同様にし
て厚さ3.4mmのガラス板を得た。次に、このガラス
板を洗浄、乾燥し基板とした。このガラス基板を密閉型
の炉に入れて、真空ポンプで減圧した後、窒素を充満さ
せた。この間にガラス基板は、約670℃まで加熱され
た後、ヒータにより400〜550℃に加熱された四塩
化チタン、アンモニア、窒素からなるガスによって窒化
チタン被膜を形成し徐冷した。この時、次に、実施例1
と同様な方法で酸化チタンからなる被膜を窒化チタン被
膜の上に形成した。
【0083】得られたガラスの金属量や光学特性値を表
1に示す。光学特性は、いずれもガラス板の非被膜面側
から測定または観察した結果得られたものである。実施
例14の窒化チタン被膜の分析を実施例4と同様の方法
で行った結果、この被膜の組成は、Ti:N:Cl=4
6.9:52.6:0.5(原子%)であった。
【0084】(実施例15〜16)所定のガラス組成を
得るように、珪砂、苦灰石、石灰石、ソーダ灰、炭酸カ
リウム、酸化ほう素、ぼう硝、酸化第二鉄、酸化コバル
ト及び炭素系還元剤を適宜混合し、この原料を電気炉中
で1500℃に加熱、溶融した。着色成分以外の典型的
な基礎組成としては、実施例1と同じとした。原料は4
時間溶融した後、ステンレス板上にガラス素地を流し出
し、室温まで徐冷して厚さ約8mmのガラスを得、この
ガラスを厚さが6mmとなるように研磨した。
【0085】次に、このガラス板を洗浄、乾燥し基板と
した。この後実施例1と同様な方法で窒化チタン被膜を
形成し徐冷した。その後再び真空ポンプで減圧し窒素を
充満させた。ガラス基板を約500℃まで加熱し、モノ
シラン、酸素、窒素からなる混合ガスによって酸化シリ
コンからなる被膜を窒化チタン被膜の上に形成した。得
られたガラスの金属量や光学特性値を表1に示す。光学
特性は、いずれもガラス板の非被膜面側から測定または
観察した結果得られたものである。
【0086】(比較例1〜2)実施例1と同様にして厚
さ6mmのガラス板を得た。次に、このガラス板を洗
浄、乾燥し基板とした。この後実施例1と同様な方法で
窒化チタン被膜を形成し徐冷した。次に、実施例1と同
様な方法で酸化チタンからなる被膜を窒化チタン被膜の
上に形成した。得られたガラスの金属量や光学特性値を
表1に示す。光学特性は、いずれもガラス板の非被膜面
側から測定または観察した結果得られたものである。
【0087】(比較例3)所定のガラス組成を得るよう
に、珪砂、苦灰石、石灰石、ソーダ灰、炭酸カリウム、
酸化ほう素、ぼう硝、酸化第二鉄及び炭素系還元剤を適
宜混合し、この原料を電気炉中で1500℃に加熱、溶
融した。着色成分以外の典型的な基礎組成としては、実
施例1と同じとした。原料は4時間溶融した後、ステン
レス板上にガラス素地を流し出し、室温まで徐冷して厚
さ約8mmのガラスを得、このガラスを厚さが6mmと
なるように研磨した。
【0088】次に、このガラス板を洗浄、乾燥し基板と
した。この後実施例1と同様な方法で窒化チタン被膜を
形成し徐冷した。その後再び真空ポンプで減圧し窒素を
充満させ、ガラス基板を約500℃まで加熱し、モノシ
ラン、酸素、窒素からなる混合ガスによって酸化シリコ
ンからなる被膜を窒化チタン被膜の上に形成した。得ら
れたガラスの金属量や光学特性値を表1に示す。光学特
性は、いずれもガラス板の非被膜面側から測定または観
察した結果得られたものである。
【0089】(比較例4)比較例1と同様にして、厚さ
6mmのガラス板を得た。このガラス板を洗浄、乾燥
し、スパッタリング装置の基板ホルダーにのせ、次に9
9.9%の金属チタニウムをターゲットとして第1チャ
ンバー内カソードに取り付けた。前記チャンバー内を
6.7×10-4Paに減圧後、アルゴンガス、窒素ガス
及び塩化水素ガスを混合してガス供給管より導入し、
0.27Paとした。前記カソードに550Vの負電位
を印加し、ガラス基板をカソードの下を通過させなが
ら、窒化チタン被膜を付着させた。
【0090】次に、前記ガラス基板を第2チャンバー内
に移動させ、チャンバー内を6.7×10-4Paまで減
圧後、ガス供給管より、アルゴンガス、酸素ガスを導入
し、チャンバー内を0.27Paとした。こちらのカソ
ードにはターゲットとして二酸化珪素を用い、RFに印
加して前記ガラス基板をカソードの下を通過させスパッ
タを行った。こうしてガラス基板の上に窒化チタン膜を
その上に二酸化珪素膜を形成した。
【0091】得られたガラスの金属量や光学特性値を表
1に示す。光学特性は、いずれもガラス板の非被膜面側
から測定または観察した結果得られたものである。この
窒化チタン被膜の分析を実施例4と同様に行った結果、
この被膜の組成は、Ti:N:Cl=47.5:52.
4:0.1(原子%)であった。
【0092】(実施例17)実施例4で得られた熱線反
射ガラスと厚さ6ミリの無色透明のソーダライムガラス
からなるガラス板とにより複層ガラスを作製した。複層
ガラスは、上記2枚のガラス板の周縁部に乾燥剤を充填
したアルミニウム製スペーサを配置し、これらをブチル
ゴムにより接着した。このとき、被膜面が空気層側とな
るようにした。空気層の厚さは6mmとした。得られた
複層ガラスの可視光反射率は17.0%、反射色調はグ
リーン系色、日射熱取得率は0.26であった。これら
の特性は、ガラス板の非被膜面側から測定または観察し
た結果得られたものである。
【0093】(実施例18)実施例15で得られた熱線
反射ガラスと厚さ6ミリの無色透明のソーダライムガラ
スからなるガラス板とにより実施例17と同様に複層ガ
ラスを作製した。得られた複層ガラスの可視光反射率は
10.3%、反射色調はブルー系色、日射熱取得率は
0.32であった。これらの特性は、いずれもガラス板
の非被膜面側から測定または観察した結果得られたもの
である。
【0094】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Fe2O3 FeO/ TiO2 CoO 膜構成 TiN 金属 可視光 日射熱 反射 全鉄 膜厚 酸化物 反射率 取得率 色調 (wt%) (wt%) ppm (nm)膜厚 (%) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 0.62 0.30 0.15 0 G/TiN/TiO2 43 18 15.0 0.35 ク゛リーン 実施例2 0.85 0.41 0.60 0.5 〃 43 20 10.4 0.33 〃 実施例3 1.30 0.25 0.00 1 〃 45 20 11.1 0.34 〃 実施例4 0.54 0.24 0.00 0 〃 40 20 14.5 0.38 〃 実施例5 0.62 0.30 0.15 0 G/TiN/SnO2 45 30 14.8 0.35 〃 実施例6 0.83 0.27 0.01 0 〃 45 30 13.4 0.35 〃 実施例7 1.30 0.25 0.00 2 〃 45 30 11.0 0.34 〃 実施例8 0.54 0.24 0.00 0 G/TiN/TiO2 40 20 12.8 0.36 〃 実施例9 0.62 0.30 0.15 0 G/TiN/SiO2 55 35 13.8 0.35 〃 実施例10 0.62 0.30 0.15 0 〃 40 35 12.9 0.36 〃 実施例11 0.62 0.30 0.15 0 〃 50 15 12.9 0.35 〃 実施例12 0.62 0.30 0.15 0 〃 50 55 14.0 0.35 〃 実施例13 0.62 0.30 0.15 0 G/TiN/TiO2 40 20 17.7 0.38 〃 実施例14 0.54 0.24 0.00 0 〃 40 20 20.2 0.39 〃 実施例15 0.34 0.23 0.00 5 G/TiN/SiO2 20 10 9.3 0.45 フ゛ルー 実施例16 0.61 0.58 0.00 5 〃 20 10 6.9 0.39 〃 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比較例1 0.62 0.30 0.15 0 G/TiN/TiO2 40 60 17.8 0.35 イエロー 比較例2 0.62 0.30 0.15 0 〃 70 20 13.2 0.33 〃 比較例3 0.20 0.23 0.00 0 G/TiN/SiO2 20 10 11.3 0.50 フ゛ルー 比較例4 0.20 0.23 0.00 0 〃 31 5 26.5 0.35 〃 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− G:カ゛ラスのこと、 FeO/全鉄:Fe2O3に換算したFeO/Fe2O3に換算した全酸化鉄
【0095】実施例1〜18および比較例1〜4におけ
る各ガラスの可視光反射率および日射熱取得率の測定は
以下の方法で行った。即ち、得られたガラスの可視光反
射率および日射熱取得率の測定はJIS R3106−
1985に従って測定した。
【0096】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ガ
ラス板のFe量・価数を調整することで、可視光透過率
を高く保ったまま太陽光透過率を低くし、さらに太陽光
透過率を低減させる被膜を形成することで日射熱遮蔽性
能を高めた熱線反射ガラスが得られる。また、ガラス板
のFe量・価数を調整することで、ガラス板の透過色を
調整したことと、金属酸化物被膜の金属材料および窒化
チタンと金属酸化物被膜それぞれの被膜の膜厚を調整す
ることで、反射色調がグリーン系およびブルー系の熱線
反射ガラスが得られる。さらに、ガラス板や形成した被
膜がある程度、可視光域に吸収を持つことと被膜を室内
側に形成することで室外側からの反射率が低い熱線反射
ガラスが得られる。また、上記の熱線反射ガラス表面に
形成する被膜を、熱分解法で得ることで、被膜耐久性や
生産性に優れた被膜が得られる。さらに、この熱線反射
ガラスを複層ガラスとして用いることで、日射熱遮蔽性
能に優れた複層ガラスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱線反射ガラスの拡大断面図
【図2】本発明に係る熱線反射ガラスの表面に被膜を形
成する装置の一例としてのオンラインCVDを説明した
【図3】本発明に係る熱線反射ガラスのを用いた複層ガ
ラス
【図4】本発明に係る熱線反射ガラスのを用いた複層ガ
ラスの別実施例を示す図
【符号の説明】
1・・・ガラス板、2・・・窒化チタン膜、3・・・金属酸化物
膜、4・・・溶解窯、5・・・錫浴、6・・・ローラ、7a,7
b・・・コータ、8・・・堰
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 乗松 穂高 大阪府大阪市中央区道修町3丁目5番11号 日本板硝子株式会社内 (72)発明者 坂口 浩一 大阪府大阪市中央区道修町3丁目5番11号 日本板硝子株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で表示して本質的に 65〜80%のSiO2 0〜5%のAl2O3 0〜5%のB2O3 0〜10%のMgO 5〜15%のCaO 10〜18%のNa2O 0〜5%のK2O 5〜15%のMgO+CaO 10〜20%のNa2O+K2Oからなる基礎ガラス組成と、 着色成分として、 0.30〜1.30%のFe2O3に換算した全酸化鉄、 0〜1.0%のTiO2 0〜20ppmのCoOからなり、 かつ(Fe2O3に換算したFeO)と(Fe2O3に換算した全酸
    化鉄)の比が0.2〜0.58であるガラス組成からなるガラ
    ス板の一方の主表面に窒化チタン膜が形成され、前記窒
    化チタン膜上に金属酸化物膜が形成された熱線反射ガラ
    スにおいて、ガラス板の非被膜面側から見た可視光反射
    率が4%以上25%以下であり、前記ガラス板の非被膜
    面側から見た反射色がグリーン系およびブルー系である
    ことを特徴とする熱線反射ガラス。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱線反射ガラスにおい
    て、前記金属酸化物膜が酸化シリコン、酸化チタン、酸
    化錫のいずれか1つを主体とした酸化物膜であることを
    特徴とする熱線反射ガラス。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の熱線反
    射ガラスにおいて、前記窒化チタン膜中に塩素が0.1
    原子%を越え15原子%以下含まれることを特徴とする
    熱線反射ガラス。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の熱線反射ガラスにおいて、前記ガラス板の非被膜
    面側を室外側としたときの日射熱取得率が0.01以上
    0.45以下であることを特徴とする熱線反射ガラス。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の熱線反射ガラスにおいて、前記ガラス板の非被膜
    面側から見た可視光反射率が4%以上20%以下である
    ことを特徴とする熱線反射ガラス。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の熱線反射ガラスにおいて、前記ガラス板の非被膜
    面側を室外側としたときの日射熱取得率が0.01以上
    0.4以下で、前記ガラス板の非被膜面側から見た反射
    色がグリーン系であることを特徴とする熱線反射ガラ
    ス。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に
    記載の熱線反射ガラスにおいて、前記ガラス板の非被膜
    面側から見た可視光反射率が4%以上15%以下で、前
    記反射色がブルー系であることを特徴とする熱線反射ガ
    ラス。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の熱線反射ガラスにおい
    て、前記ガラス板の非被膜面側を室外側としたときの日
    射熱取得率が0.01以上0.35以下で、前記反射色
    がグリーン系であることを特徴とする熱線反射ガラス。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に
    記載の熱線反射ガラスにおいて、前記ガラス板はフロー
    ト法にて製造され、また前記ガラス板表面に形成される
    前記窒化チタン膜および前記金属酸化物膜はフロート法
    の熱を利用した熱分解法で形成されることを特徴とする
    熱線反射ガラス。
  10. 【請求項10】2枚のガラス板を対向配置し、この2枚
    のガラス板のエッジをシールすることで間に空気層、不
    活性ガス層もしくは減圧層を形成した複層ガラスであっ
    て、この複層ガラスは2枚のガラス板のうちの少なくと
    も一方が前記請求項1乃至請求項9に記載の熱線反射ガ
    ラスにて構成されていることを特徴とする複層ガラス。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の複層ガラスにおい
    て、前記熱線反射ガラスは複層ガラスの室外側ガラス板
    として用いられ、かつ熱線反射ガラスの表面に形成され
    る前記窒化チタン膜および前記金属酸化物膜が複層ガラ
    スの空気層、不活性ガス層または減圧層側となるように
    組み立てられ、かつ室外側からの日射熱取得率が0.0
    1以上0.35以下であることを特徴とする複層ガラ
    ス。
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