JP2000233903A - メタノールを燃料とする車載用燃料電池システムおよび車 - Google Patents

メタノールを燃料とする車載用燃料電池システムおよび車

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JP2000233903A
JP2000233903A JP11070643A JP7064399A JP2000233903A JP 2000233903 A JP2000233903 A JP 2000233903A JP 11070643 A JP11070643 A JP 11070643A JP 7064399 A JP7064399 A JP 7064399A JP 2000233903 A JP2000233903 A JP 2000233903A
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剛司 鈴木
Hitoshi Nakamura
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譲 柳澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メタノールを燃料とする車載用燃料電池シス
テムおよび該システムを有する自動車を提供することを
目的とする。 【解決手段】メタノールをメタノール分解器で分解後、
該分解ガスを湿潤した水素と一酸化炭素に富む非透過ガ
スとにPd膜で分離し、該一酸化炭素に富む非透過ガス
と水とをシフト反応後、湿潤した水素と二酸化炭素に富
む非透過ガスとにPd膜で分離され、前記湿潤した水素
は合流後燃料電池のアノード側に供給され、燃料電池の
カソード側に供給された空気の未反応量と前記燃料電池
のアノード側に供給された水素の未反応量と前記シフト
反応における非透過ガスとが前記メタノール分解器に供
給され、前記メタノール分解器の加熱部の熱源とされ、
該加熱部の排ガスをメタノールのガス化および水のガス
化の熱源とする車載用燃料電池システムおよび該システ
ムを有する自動車である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタノールを燃料
とする車載用燃料電池システムおよび該システムを有す
る自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】水素分離型リフォーマーを用いた水素製
造装置では、メタンやメタノール等の燃料を水蒸気改質
反応とシフト反応によって水素と二酸化炭素とにし、水
素を水素分離膜を通して選択的に分離している。水素の
分離には、前記水素分離膜の透過側に不活性ガス、不活
性ガスと水蒸気、水蒸気あるいは減圧にすることによっ
て実施されていた。なお、前記水素分離膜としては、例
えば、パラジュウム合金(以下、Pdと称す)からなる
ものが使用されていた。従来、特開平5−147902
号公報、特開平7−109105号公報、特開平7−1
09106号公報等に炭化水素又はメタノールとの混合
ガスから水蒸気改質反応により工業的規模で水素を製造
する装置が開示されている。また、これらの公報には、
水素および二酸化炭素等からなるガスから水素分離膜を
通して水素を回収しやすくするため、水素の透過側に不
活性ガス、水蒸気あるいはこれらの混合ガスをスイープ
ガスとして供給する方法が開示されている。しかしなが
ら、通常の工業的規模での実施を目的としているため、
詳細は後述する本発明の目的およびシステムとは異なっ
たものであった。
【0003】一方、NOxやSOx等を含むガスを排気
するガソリンを燃料とする自動車から、これらを排気ガ
スに含まないメタノールを燃料とする自動車の開発が近
年注目されるようになってきた。メタノールを燃料とす
る自動車を開発するためには、メタノールを燃料とする
車載用燃料電池システムの開発が必要である。このよう
な観点から、NITROGEN No230、Nove
mber−December1997、p43〜52に
メタノールの水蒸気改質およびメタノールの部分酸化に
よる燃料電池への水素の供給システムの概念が掲載され
ている。図5は、従来のメタノールを燃料とする車載用
燃料電池システムの概念を説明するブロックフロー図で
ある。図5においてメタノールと水とが改質反応により
未反応メタノール、水蒸気、水素、一酸化炭素および二
酸化炭素からなる改質ガスとされ、該改質ガスに空気が
供給されCO選択酸化器において一酸化炭素が選択的に
二酸化炭素とされ、これらのガスが燃料電池に供給され
ることを示す。したがって、未反応メタノール、水蒸
気、水素、二酸化炭素および窒素を含む水素濃度が低い
多量のガスが燃料電池に供給されることになる。
【0004】一方、詳細は後述するが、本発明のメタノ
ールを燃料とする車載用燃料電池システムの概念を説明
するブロックフロー図である図4においてメタノール
は、メタノール分解器で分解され、未分解メタノール、
水素および一酸化炭素となるが、メタノール分解器に内
蔵される水素透過膜で水素が分離される。ここに、メタ
ノール分解反応が促進され未分解メタノールはほとんど
ない。また、非透過ガスである一酸化炭素はシフト反応
器に供給され水素と二酸化炭素とされ、シフト反応器に
内蔵される水素透過膜で水素が分離され、シフト反応が
促進される。メタノール分解器およびシフト反応器から
の水素を合流させ燃料電池に供給する。このように、燃
料電池に供給する水素中には一酸化炭素は含まれず、前
記先行する技術とは明らかに異なるものであるといえ
る。
【0005】さて、図6は、図5を詳細に説明する従来
のメタノールを燃料とする車載用燃料電池システムの一
実施形態を示す説明図である。図6において、メタノー
ルタンク(図示しない)と水タンク(図示しない)から
メタノールおよび水が供給され、メタノールおよび水の
混合物201がライン220を経て改質器203と燃焼
器210とが一体化された改質装置202の改質器20
3に供給され、水蒸気とメタノールとのモル比(以下、
S/Cと称する)が2〜3の条件下の水蒸気改質反応に
より、水素、一酸化炭素、二酸化炭素が生成され、改質
ガスとされる。該改質ガスは、ライン221からCO選
択酸化器204に供給され、また、ライン222より空
気がCO選択酸化器204に供給され、CO選択酸化器
204において一酸化炭素が選択的に二酸化炭素に酸化
される。後述する固体高分子型燃料電池(以下、PEF
Cと称す)205のアノード206には白金触媒層が設
けられており、その触媒毒である一酸化炭素濃度を10
0ppm以下にする必要があるためである。CO選択酸
化器204の出口ガスには、水蒸気、水素、二酸化炭
素、100ppm以下の一酸化炭素および窒素が含まれ
る。該CO選択酸化器204の出口ガスはライン223
を経てPEFC205のアノード側206に送られ、ま
たライン225からはエアーコンプレッサー208によ
りライン226経由で空気がカソード側207に送られ
ライン227から排出される。PEFC205から取り
出された電力はライン228によりコンバーターへと送
られ、その一部はコンプレッサー208の動力源のモー
ター209に、それ以外は車の駆動用モーターの電源と
して使用される。カソードオフガスはライン227より
排出される。燃焼器210には、前記メタノールタンク
からライン230よりメタノール、ライン229よりア
ノードオフガス、ライン231より空気が送られ、改質
器203の熱源となり、燃焼後のガスはライン232か
ら排出される。
【0006】以上説明したように、先行の車載用燃料電
池システムにおいて、改質ガス中の一酸化炭素を100
ppm以下にするため、CO選択酸化器に前記改質ガス
および空気を供給する。したがって、CO選択酸化器の
出口ガスには、水蒸気、水素、二酸化炭素、窒素および
100ppm以下の一酸化炭素が含まれる。このCO選
択酸化器に改質ガスおよび空気を供給し一酸化炭素を燃
焼させるシステムを含む前記車載用燃料電池システム
は、扱うガス量が大であり、寸法的に大きくなる。さら
に、前記PEFCへ供給する水素濃度が低くなってい
た。このように前記水蒸気改質反応と一酸化炭素の選択
酸化反応との組み合わせを利用するメタノールを燃料と
する車載用燃料電池システムは、扱うガス量が大であ
り、該システムを小型化しにくいという事情があった。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】前述のように先行す
るメタノールの水蒸気改質反応とCO選択酸化反応の組
み合わせを利用するメタノールを燃料とする車載用燃料
電池システムは、扱うガス量が大であり、該システムを
小型化しにくいことおよび燃料電池の効率をさらに向上
させること等のなお改善すべき課題があった。本発明
は、上記改善すべき課題を解決する新規な手段を提供す
ることを目的とする。本発明者らは、上記事情に鑑み扱
うガス量を減らし小型化を図るべく鋭意検討をした。そ
の結果、メタノール分解反応とシフト反応を組み合わせ
るにあたり、前記いずれの反応においても水素のみを高
効率で分離できること、メタノール分解反応は100%
進み易いこと、また、低S/Cでシフト反応も極めて進
み易いこと等から一酸化炭素を全く含まない水蒸気で湿
潤した水素が効率よく製造できること、さらに、全体の
系で扱うガス量が少なくてすむため、システムの小型化
が実現できること、等の知見を得た。すなわち、メタノ
ール分解とシフト反応を組み合わせた自力式の燃料電池
システムにおいて、(1)メタノールをメタノール分解
器で分解し、該メタノール分解器に内蔵された水素透過
膜の水素透過側にスイープガスとして水蒸気を供給し、
水素を透過させ湿潤した水素と一酸化炭素に富む非透過
ガスとにし、(2)前記一酸化炭素に富む非透過ガスを
シフト反応器に供給し、該シフト反応器に内蔵された水
素透過膜の水素透過側にスイープガスとして水蒸気を供
給し、水素を透過させ湿潤した水素と二酸化炭素に富む
非透過ガスとにし、(3)上記(1)および(2)で得
られる水蒸気で湿潤された水素を合流し燃料電池のアノ
ード側に供給し、(4)一方、燃料電池のカソード側に
供給された空気の未反応量のガスと燃料電池のアノード
側に供給された水素の未反応量のガスと前記(2)のシ
フト反応器における非透過ガスとが前記メタノール分解
器の加熱部に供給され、前記メタノール分解器の加熱部
の熱源とされ(5)あるいは燃料電池のカソード側に供
給された空気の未反応量のガスの一部と燃料電池のアノ
ード側に供給された水素の未反応量のガスの一部とから
水を回収し、燃料電池のカソード側に供給された空気の
未反応量のガスの残部と燃料電池のアノード側に供給さ
れた水素の未反応量のガスの残部と前記(2)のシフト
反応における非透過ガスとが前記メタノール分解器の加
熱部に供給され、前記メタノール分解器の加熱部の熱源
とされ、(6)前記メタノール分解器の加熱部から排出
されるガスをメタノールおよび水のガス化の熱源とする
と自立式でメタノールを燃料とする小型の車載用燃料電
池システムとすることができるとの知見を得た。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記事情と上
記知見に基づきなされたもので、以下の手段で本発明の
目的は達成できる。すなわち、本発明は、(1)メタノ
ール分解とシフト反応とを組み合わせた自立式の燃料電
池システムにおいて、メタノールをメタノール分解器で
分解し、該メタノール分解器に内蔵された水素透過膜の
水素透過側にスイープガスとして水蒸気を供給し、水素
を透過させ湿潤した水素と一酸化炭素に富む非透過ガス
とにし、前記一酸化炭素に富む非透過ガスをシフト反応
器に供給し、該シフト反応器に内蔵された水素透過膜の
水素透過側にスイープガスとして水蒸気を供給し、水素
を透過させ湿潤した水素と二酸化炭素に富む非透過ガス
とにし、前記水蒸気で湿潤された水素を合流し燃料電池
のアノード側に供給し、一方、燃料電池のカソード側に
供給された空気の未反応量のガスと燃料電池のアノード
側に供給された水素の未反応量と前記シフト反応器にお
ける非透過ガスとが前記メタノール分解器の加熱部に供
給され、前記メタノール分解器の加熱部の熱源とされ、
前記分解器の加熱部から排出されるガスをメタノールお
よび水のガス化の熱源とするメタノールを燃料とする車
載用燃料電池システムであり 、
【0009】また、本発明は、(2)燃料電池のカソー
ド側に供給された空気の未反応量と燃料電池のアノード
側に供給された水素の未反応量と前記シフト反応器にお
ける非透過ガスとが前記メタノール分解器の加熱部に供
給され、前記メタノール分解器の加熱部の熱源とされる
にあたり、燃料電池のカソード側に供給された空気の未
反応量ガスの一部と燃料電池のアノード側に供給された
水素の未反応量の一部とから水を回収し水タンクに循環
されるメタノールを燃料とする車載用燃料電池システム
であることを含む。
【0010】また、本発明は、(3)メタノール分解と
シフト反応とを組み合わせた自立式の燃料電池システム
を有する車において、メタノールをメタノール分解器で
分解し、該メタノール分解器に内蔵された水素透過膜の
水素透過側にスイープガスとして水蒸気を供給し、水素
を透過させ湿潤した水素と一酸化炭素に富む非透過ガス
とにし、前記一酸化炭素に富む非透過ガスをシフト反応
器に供給し、該シフト反応器に内蔵された水素透過膜の
水素透過側にスイープガスとして水蒸気を供給し、水素
を透過させ湿潤した水素と二酸化炭素に富む非透過ガス
とにし、前記水蒸気で湿潤された水素を合流し燃料電池
のアノード側に供給し、一方、燃料電池のカソード側に
供給された空気の未反応量のガスと燃料電池のアノード
側に供給された水素の未反応量と前記シフト反応器にお
ける非透過ガスとが前記メタノール分解器の加熱部に供
給され、前記メタノール分解器の熱源とされ、前記メタ
ノール分解器の加熱部から排出されるガスをメタノール
および水のガス化の熱源とするメタノールを燃料とする
車載用燃料電池システムを有する車であり、
【0011】また、本発明は、(4)燃料電池のカソー
ド側に供給された空気の未反応量と燃料電池のアノード
側に供給された水素の未反応量と前記シフト反応器にお
ける非透過ガスとが前記メタノール分解器の加熱部に供
給され、前記メタノール分解器の加熱部の熱源とされる
にあたり、燃料電池のカソード側に供給された空気の未
反応量のガスの一部と燃料電池のアノード側に供給され
た水素の未反応量の一部とから水を回収し水タンクに循
環されるメタノールを燃料とする車載用燃料電池システ
ムを有する車であることを含む。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明において、燃料電池とは、
固体高分子型燃料電池をいう。図面を用いて本発明を説
明する。なお、図1〜図11までに使用する符号は共通
である。図1は、本発明のメタノールを燃料とする車載
用燃料電池システムの一実施形態を示す説明図である。
図1において、メタノールタンク1から液状のメタノー
ルがライン21を通り蒸発器3に供給されガス化され
る。この時、図1に記載されていないポンプがライン2
1に設置されその流量が制御される。ガス化に要する加
熱源については、後述する。
【0013】ガス化されたメタノールは、ライン23か
ら分岐されたライン24およびライン25を通り、メタ
ノール分解器5の分解ゾーン8に供給され、一酸化炭素
と水素とに分解される。前記分解ゾーン8には、触媒1
7が充填されている。該触媒17として市販のZn―C
r系の触媒、例えば、商品名Zn−0312等が充填さ
れている。なお、メタノール分解反応は、周知のように
吸熱反応であり後述するメタノール分解器5の触媒6の
充填された加熱部によって熱が供給される。前記分解ゾ
ーン8では、圧力は5bar〜20bar、好ましくは
10bar〜15barの圧下、分解温度は250℃〜
400℃、好ましくは300℃〜360℃、さらに好ま
しくは345℃〜355℃、空塔速度(以下、SVと称
す)が500/h〜2500/h、好ましくは1000
/h〜1200/hの条件下で運転され、一酸化炭素と
水素の混合ガスとなる。ここに、圧力が5bar未満で
あると、充填すべき触媒17の量が増えメタノール分解
器5の容積が大きくなりすぎることおよび水素の透過量
が減少することあり、避けることが好ましい。また、2
0barを越えるとPd膜7に圧力がかかりすぎること
があり、避けることが好ましい。前記分解温度が、25
0℃未満であると、水素のPd膜7での透過性が最適温
度条件下での数分の1〜1/10に激減することがあり
避けるべきである。400℃を越えると水素のPd膜7
での透過性がよくなるが、触媒が劣化しやすくなるため
避けるべきである。S/Vは、500/h未満である
と、充填すべき触媒17の量が増え、また、2500/
hを越えると未反応のメタノールが増えるため避けるこ
とが好ましい。前記条件下では、メタノールの分解率
は、ほぼ100%である。
【0014】上記混合ガス中の水素は、Pd膜7を介し
流れ9としてPd膜7を通過する。この時、水は水タン
ク2からライン22を通り、蒸発器14に供給されメタ
ノール分解器5の分解ゾーン8の運転圧力とほぼ同圧の
10bar〜15barの水蒸気となりライン47を通
り、ライン48で減圧されほぼ常圧の水蒸気となりPd
膜7の透過側にスイープガスとして供給され、流れ9の
Pd膜7の透過性をよくするとともに、前記Pd膜7を
通過した水素を適宜湿潤し、流れ10を冷却してライン
26を通り、後述するライン50と合流する。
【0015】一方、メタノール分解器5の分解ゾーン8
の一酸化炭素に富む非透過ガスはライン27およびライ
ン28を通り、分解ゾーン8の温度と同温および同圧で
シフト反応器65の反応ゾーン68に供給される。該反
応ゾーン68には、触媒18が充填されている。該触媒
18として市販のCu系の触媒、例えば、商品名C18
等が充填されている。前記反応ゾーン68には、ライン
47、ライン49、ライン49から分岐したライン56
およびライン59を通り分解ゾーン8の圧力とほぼ同圧
で、S/Cは1.0〜1.5、好ましくは1.0〜1.
2、SVは2000/h〜6000/h、好ましくは3
000/h〜5000/hとなるように水が供給され、
一酸化炭素はシフト反応により二酸化炭素と水素との混
合ガスとなる。シフト反応温度として250℃から40
0℃、好ましくは300℃〜360℃、さらに好ましく
は345℃〜355℃が選択される。250℃未満であ
ると、水素のPd膜67での透過性が最適温度条件下で
の数分の1〜1/10に激減することがあり避けるべき
である。400℃を越えると水素のPd膜67での透過
性がよくなるが、触媒が劣化しやすくなり、また、シフ
ト反応率が低下するため避けるべきである。S/Cが
1.0未満であると一酸化炭素が未反応ガスとして残
り、また、1.5を越えても反応がほぼ一定となるた
め、避けるべきである。なお、周知のようにシフト反応
は、発熱反応である。したがって、前記シフト反応温度
に保つため、除熱する必要がある。この図には記載して
いないが、前記反応器65から除熱することによって温
度レベルの高い熱を回収できるため、該回収熱を蒸発器
3、蒸発器14およびメタノール分解器5で必要な熱の
一部またはすべてを供給することもできる。
【0016】この図では、ライン47、ライン49、ラ
イン56、ライン57およびライン59は、シフト反応
器65に供給する圧力を保持しており、ライン48及び
ライン58は、この図に記載されていない減圧弁でほぼ
常圧にされている場合を記載している。しかし、本発明
は、この例に限定されるものでなく、この図には記載さ
れていないシフト反応器65に供給するための蒸発器を
別途設けてもよい。この場合には、蒸発器14からの水
蒸気は、メタノール分解器5およびシフト反応器65の
それぞれのスイープガスとして用いられるのはいうまで
もないことである。
【0017】さて、前記混合ガス中の水素は、Pd膜6
7を介し流れ69としてPd膜67を通過する。この
時、前記ライン49経由でライン57から分岐されたラ
イン58を通りPd膜67の透過側にほぼ常圧の水蒸気
がスイープガスとして供給され、流れ69としての水素
の透過性をよくするとともに、前記Pd膜67を通過し
た水素を適宜湿潤し、流れ70としてライン50を通
り、前記ライン26の湿潤した水素と合流後、ライン5
5において60℃〜100℃、好ましくは75℃〜85
℃に冷却され燃料電池11のアノード12に供給され
る。なお、前記温度に冷却された適宜湿潤したHの湿
潤度(以下、前記圧力、温度条件下での相対湿度と称
す)は10%〜100%、好ましくは、20%〜100
%が選択される。前記圧力、温度条件下での相対湿度が
10%未満であると、燃料電池11のアノード12での
電極反応が起こり難くなというる不具合をもたらすこと
があり、また、100%を越える過剰の水蒸気を供給し
ても発電効率は一定であるため避けるべきである。
【0018】 アノード:H+2HO→2HF+2e カソード:O+4H+4e→4HO 前記燃料電池11では上記のように示される反応によ
り、電力が発生する。通常、1500cc〜2000c
cクラスの自動車に付帯させる場合、20KW〜50K
W発電能力が要求される、といわれている。前記先行技
術における発電効率は、開示されていない。しかし、通
常、1kw当たり30gmol/h〜50gmol/h
の水素が必要であるとされている。前記燃料電池11の
カソード13にブロア16からライン34を通り量論よ
り1.5倍〜2倍程度過剰の空気が供給され、過剰の空
気等はライン35を通り、ライン36を経て大気に開放
されるか、または、ライン35およびライン33を通
り、ライン29のアノードからのオフガスである水素等
と合流し、ライン30からライン31およびライン32
を通り、シフト反応器65における非透過ガス(後述す
るライン51およびライン52)と合流しライン53お
よびライン54を経てメタノール分解器5の加熱部に供
給され、触媒6により燃焼される。該燃焼ガスは、ライ
ン37およびライン38、ライン41およびライン43
を通り蒸発器3の加熱部に供給され、メタノールをガス
化するために必要な熱を供給した後、ライン39および
ライン46から大気に開放される。なお、触媒6は、P
d系あるいはPt系の触媒、例えば、商品名TC79、
OCAS等が挙げられ、いずれかを選択すれば足りる。
【0019】また、前記ガスの一部はライン38から分
岐されたライン40およびライン41、ライン44を通
り、スイープガス用の水蒸気を発生するための蒸発器1
4に供給され、ライン42およびライン45から大気に
開放される。
【0020】なお、図1において蒸発器3、蒸発器1
4、メタノール分解器5およびシフト反応器65は、別
々に設置されるように記載しているが、本発明はこれに
限定されることはなく、これらを一体化して用いること
もできるのはいうなでもないことである。これらを一体
化して用いると、ラインの省略による小型化が可能とな
る。
【0021】さらに、図1においてライン29から分岐
されたライン73およびライン35から分岐されたライ
ン74のそれぞれの水蒸気を凝縮させ凝縮水としライン
75を通り水タンク2に循環するあるいはライン73お
よびライン74それぞれの水蒸気を合流しライン75で
凝縮させ凝縮水としライン77を通り水タンク2に循環
することもできる。なお、凝縮水の一部を放出できるよ
うに放出ライン76が設けられてもよい。なお、シフト
反応器65へ供給する蒸発器を別途設ける場合には、ポ
ンプを設ければよく、前記S/Cが1.0〜1.5であ
るため、小さくて足り、特に、容積等がそのため増加し
すぎることはない。以上のように燃料電池のいわゆるカ
ソードのオフガスおよびアノードのオフガスから水を回
収すると、系内で必要な水が自給できるため、水タンク
2の容量が小さくできる。また、従来のガソリンを燃料
とするガソリン車にガソリンを補給するように、燃料で
あるメタノールを補給すれば足りることになる。
【0022】以上、メタノールを燃料とする車載用燃料
電池システムについて説明したが、以下に、前記システ
ムを有する自動車について図2および図3を用い図1と
の対応をとりながら説明する。図2は、本発明のメタノ
ールを燃料とする車載用燃料電池システムを有する自動
車を模式的に示す正面図であり、図3は、その平面図で
ある。なお、図2および図3において、Aは本発明の機
器を積んだ時の機器全体の長さを示し、Bは機器全体の
高さ、Cは機器全体の幅を示す。当然のことであるが、
車長D、車高Eおよび車幅Fはそれぞれ前記A、Bおよ
びCより大きいのは、いうまでもないことである。図2
および図3において、車100には、その後部にメタノ
ールタンク1、水タンク2が設置され、その前方に蒸発
器3および蒸発器14が重ねられるように設置される。
メタノールはポンプ104で蒸発器3に送られガス化さ
れ、該ガスは、前記蒸発器3に隣接するメタノール分解
器5に送られ、前記メタノールが一酸化炭素と水素に分
解される。一方、水はポンプ105により蒸発器14に
送られガス化され、前述したようにスイープガスとして
メタノール分解器5およびシフト反応器65に送られ
る。水素は、前述のように図1に記載するPd膜7およ
びPd膜67の透過ガスとして水蒸気で湿潤した水素と
され、これらはこの図には記載しないが、従来の手段、
例えば、ラジエターにて冷却された冷却液で冷却されて
燃料電池11のアノード12(図1に記載)に供給され
る。一方、空気がブロアー16により燃料電池11のカ
ソード13(図1に記載)に供給され、発電される。な
お、発進時には、バッテリ103が使用され、通常運転
時には燃料電池11が使用され、モーター102を回転
させる。モーター102の回転が車軸106を通じタイ
ヤ101を回転させ自動車が走ることができる。
【0023】図2および図3を用いて各機器の大きさお
よび車長、車幅、車高等を説明する。図3における車の
大きさは、3980mm×1695mmであり、通常、
市販の2000ccクラスの車である。図2における地
面から車の天井までの車の高さは、約1635mmであ
る。図2において反応器65およびメタノール分解器5
をあわせた高さは、運転席シート107の高さ以下であ
る。なお図2は、車の後部にトランクを設置した例であ
るが、これに限定されないことは、いうまでもないこと
である。
【0024】以下に、メタノールを燃料とする車載用燃
料電池システムに用いられる機器等について詳述する。
図2および図3において、メタノールタンク1、水タン
ク2、メタノール分解器5およびシフト反応器65の形
状には特に制限はないが、直方体、円柱体等の形状から
選択すれば足りる。蒸発器3および蒸発器14も直方
体、円柱体等の形状から選択すれば足りる。図2に示す
ように、メタノール分解器5とシフト反応器65とを重
ねるように設置する場合には、その形状を同一とすれば
足りる。また、蒸発器3および蒸発器14においても同
様である。
【0025】図2においてシフト反応器65およびメタ
ノール分解器5までの高さは、運転席シート107の高
さ以下に設置できる。メタノールタンク1および水タン
ク2のタンク自身の高さは、それぞれ200mm〜25
0mm、シフト反応器65およびメタノール分解器5自
身の高さは、それぞれ65mm〜150mmおよび40
0mm〜450mm、燃料電池11自身の高さは180
mm〜220mmから選択できる。なお、燃料電池11
のカソードおよびアノードのオフガスから水を回収する
場合には、水タンク2のタンク自身の高さは、200m
m〜300mmで足りる。
【0026】図3において、前記1500cc〜200
0ccクラスの車では、車体100の最後部からメタノ
ールタンク1および水タンク2までの距離は、250m
m〜300mmから選択すれば足りる。これに限定され
ることはないが、また、シフト反応器65およびメタノ
ール分解器5は、直方体を選択する場合には、いずれも
横(幅)600mm〜750mm、縦(長さ)450m
m〜550mmから選択され、燃料電池11は横(幅)
1200mm〜1400mm、縦(長さ)650mm〜
850mmから選択できる。前記メタノールタンク1お
よび水タンク2は、直方体を選択する場合には、いずれ
も横(幅)450mm〜550mm、縦(長さ)450
mm〜550mmが選択される。なお、燃料電池11の
カソードおよびアノードのオフガスから水を回収する場
合には、これに限定されることはないが、前記メタノー
ルタンク1は、変わらないが、前記水タンク2は、横
(幅)200mm〜250mm、縦(長さ)200mm
〜250mm、高さ200mm〜300mmが選択さ
れ、燃料電池11のカソードおよびアノードのオフガス
から水を回収しない場合に比べ小さくて足りる。
【0027】以上説明したように、前記バッテリー10
3を積んでも1000〜2000ccクラスの車に本発
明の燃料電池システムを掲載しても面積的にも、体積的
にも充分余裕がある。
【0028】
【実施例】以上のように本発明を説明したが、さらに本
発明を詳細に実施例を用いて説明する。なお、本発明
は、以下に記載の実施例にのみに制限されることがない
のは、いうまでもないことである。
【0029】実施例1 図1〜図3に従って実施した。図1において、メタノー
ルタンク1から液状のメタノールがライン21から71
6gmol/hで蒸発器3に供給されガス化され、ライ
ン23を通り、商品名Zn―0312の触媒17が充填
されている分解ゾーン8に供給された。該分解ゾーン8
は、圧力10.8barの圧下、350℃、SVが11
00/h、の条件下で運転され、メタノールはほぼ10
0%反応し水素1432gmol/hおよび一酸化炭素
716gmol/hの混合ガスとなった。一方、水はラ
イン22を通り、蒸発器14に1074gmol/hで
供給されほぼ10.8barでライン47を通りライン
48でほぼ常圧に減圧され、158℃の水蒸気となりP
d膜7の透過側にスイープガスとして供給され、流れ1
0を350℃から310℃にし、ほぼ常圧でライン26
を通り後述するライン50からのガスと合流し、従来の
手段で80℃に冷却されライン55から燃料電池11の
アノード12に供給された。前記圧力、温度条件下での
相対湿度は約38%であった。
【0030】分解ゾーン8でのPd膜7の非透過ガス
は、ライン27およびライン28を通り、圧力10.8
barの圧下、350℃の条件下シフト反応器65の反
応ゾーン68に供給された。反応ゾーン68には、ライ
ン47、ライン49、ライン56およびライン59を通
り、10.8barで184℃の水蒸気が供給され、S
/Cが1.0に調整された。
【0031】一方、ライン47、ライン49およびライ
ン57を通り10.8barで184℃で供給された水
蒸気は、ライン58で減圧され、ほぼ常圧、158℃の
スイープガスとして供給され、Pd膜67から水素が透
過し、流れ70として310℃でライン50に導かれ、
前述のライン26のガスと合流し、ラジエターで80℃
に冷却されライン55から燃料電池11のアノード12
に供給された。
【0032】前記燃料電池11のカソード13にブロア
16からライン34を通り量論の約2倍の空気が供給さ
れ、前記燃料電池11では電力50KWが発生した。前
記過剰の空気等は、ライン35、ライン72を通り、一
部ライン36から放出されながらライン33を通り、ラ
イン29およびライン71のアノードからのオフガスで
ある水素等と合流し、ライン30からライン31および
ライン32を通り、さらに、前記加熱部には反応ゾーン
68におけるPd膜67の非透過ガスがライン51およ
びライン52から供給されたガスと合流し、ライン53
およびライン54を経てメタノール分解器5の加熱部に
供給され、市販の触媒6により燃焼され燃焼ガスは、ラ
イン37およびライン38、ライン41、ライン43を
経て蒸発器3の加熱部に供給されメタノールのガス化に
必要な熱を供給した後、ライン39およびライン46か
ら大気に開放された。ここに、触媒6として商品名TC
79を用いた。
【0033】また、前記ガスの一部はライン38から分
岐されたライン40およびライン41、ライン44を通
り、スイープガス用の水蒸気を発生するための蒸発器1
4に供給され、ライン42およびライン45から大気に
開放された。物質収支と運転条件を図7に示す。また、
各機器の大きさを図8に示す。
【0034】実施例2 実施例1において燃料電池11のアノード12からのラ
イン29およびライン71、カソードからのライン35
およびライン72を用いたのに代え、それぞれライン2
9、ライン73およびライン71、ライン35、ライン
74およびライン72を用い、さらにライン75、ライ
ン76およびライン77を用いた以外は実施例1と同様
に実施した。物質収支と運転条件を図9に示す。また、
各機器の大きさを図10に示す。
【0035】以上の結果と通常の1000cc、200
0ccクラスの自動車の大きさの目安を示す車長、車幅
および車高を図11に示す。この図から、本発明のメタ
ノールを燃料とする車載用燃料電池システムは、100
0ccクラス〜2000ccクラスの車に搭載すること
が可能で、したがって、小型化もできることが分かる。
【0036】
【効果】本発明のメタノールを燃料とする車載用燃料電
池システムおよび車によれば、以下に記載の効果があ
る。 (1)工程が簡略化されたメタノールを燃料とする車載
用燃料電池システムとすることができるため、省エネル
ギーができる。 (2)また、工程が簡略化されたメタノールを燃料とす
る車載用燃料電池システムとすることができるため、車
が小型化できる。 (3)自立式であるため、車載するのに適している車載
用燃料電池システムである。 (4)水の補給を要しないで、メタノールを燃料として
のみ供給すれば足りるシステムとすることができるた
め、ガソリン車のイメージで燃料補給ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のメタノールを燃料とする車載
用燃料電池システムの一実施形態を示す説明図である。
【図2】図2は、本発明のメタノールを燃料とする車載
用燃料電池システムを有する車を模式的に示す正面図で
ある。
【図3】図3は、本発明のメタノールを燃料とする車載
用燃料電池システムを有する車を模式的に示す平面図で
ある。
【図4】図4は、メタノールを燃料とする車載用燃料電
池システムの概念を説明するブロックフロー図である。
【図5】図5は、従来のメタノールを燃料とする車載用
燃料電池システムの概念を説明するブロックフロー図で
ある。
【図6】図6は、従来のメタノールを燃料とする車載用
燃料電池システムの一実施形態を示する説明図である。
【図7】図7は、本発明の実施例1の物質収支の一例を
示す図表である。
【図8】図8は、本発明の実施例1の機器の大きさの一
例を示す図表である。
【図9】図9は、本発明の実施例2の物質収支の一例を
示す図表である。
【図10】図10は、本発明の実施例2の機器の大きさ
の一例を示す図表である。
【図11】図11は、本発明の機器の大きさのと従来の
車の大きさの一例を示す図表である。
【符号の説明】
1 メタノールタンク 2 水タンク 3、14 蒸発器 4 欠番 5 メタノール分解器 6 触媒 7、67 Pd膜 8 分解ゾーン 9、10、69、70 流れ 11 燃料電池 12 アノード 13 カソード 15 欠番 16 ブロアー 65 シフト反応器 100 車 101 タイヤ 102 モーター 103 バッテリー 104、105 ポンプ 106 車軸 201 メタノールと水の混合物 202 改質装置 203 改質器 204 CO選択酸化器 205 PEFC 206 アノード 207 カソード 208 コンプレッサー 209 モーター 210 燃焼器 21〜59、71〜77 ライン 220〜232 ライン 224 欠番 A 機器全体の長さ B 機器全体の高さ C 機器全体の幅 D 車長 E 車高 F 車幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳澤 譲 千葉県茂原市新小轡314−9 Fターム(参考) 4G040 EA02 EA06 EB33 EB44 5H027 AA06 BA09 BA10 BA16 BA17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタノール分解とシフト反応とを組み合わ
    せた自立式の燃料電池システムにおいて、 メタノールをメタノール分解器で分解し、該メタノール
    分解器に内蔵された水素透過膜の水素透過側にスイープ
    ガスとして水蒸気を供給し、水素を透過させ湿潤した水
    素と一酸化炭素に富む非透過ガスとにし、 前記一酸化炭素に富む非透過ガスをシフト反応器に供給
    し、該シフト反応器に内蔵された水素透過膜の水素透過
    側にスイープガスとして水蒸気を供給し、水素を透過さ
    せ湿潤した水素と二酸化炭素に富む非透過ガスとにし、
    前記水蒸気で湿潤された水素を合流し燃料電池のアノー
    ド側に供給し、一方、燃料電池のカソード側に供給され
    た空気の未反応量のガスと燃料電池のアノード側に供給
    された水素の未反応量と前記シフト反応器における非透
    過ガスとが前記メタノール分解器の加熱部に供給され、
    前記メタノール分解器の加熱部の熱源とされ、前記分解
    器の加熱部から排出されるガスをメタノールおよび水の
    ガス化の熱源とすることを特徴するメタノールを燃料と
    する車載用燃料電池システム。
  2. 【請求項2】燃料電池のカソード側に供給された空気の
    未反応量と燃料電池のアノード側に供給された水素の未
    反応量と前記シフト反応器における非透過ガスとが前記
    メタノール分解器に供給され、前記メタノール分解器の
    加熱部の熱源とされるにあたり、 燃料電池のカソード側に供給された空気の未反応量ガス
    の一部と燃料電池のアノード側に供給された水素の未反
    応量の一部とから水を回収し水タンクに循環されること
    を特徴とする請求項1に記載のメタノールを燃料とする
    車載用燃料電池システム。
  3. 【請求項3】メタノール分解とシフト反応とを組み合わ
    せた自立式の燃料電池システムを有する車において、 メタノールをメタノール分解器で分解し、該メタノール
    分解器に内蔵された水素透過膜の水素透過側にスイープ
    ガスとして水蒸気を供給し、水素を透過させ湿潤した水
    素と一酸化炭素に富む非透過ガスとにし、前記一酸化炭
    素に富む非透過ガスをシフト反応器に供給し、該シフト
    反応器に内蔵された水素透過膜の水素透過側にスイープ
    ガスとして水蒸気を供給し、水素を透過させ湿潤した水
    素と二酸化炭素に富む非透過ガスとにし、前記水蒸気で
    湿潤された水素を合流し燃料電池のアノード側に供給
    し、一方、燃料電池のカソード側に供給された空気の未
    反応量のガスと燃料電池のアノード側に供給された水素
    の未反応量と前記シフト反応器における非透過ガスとが
    前記メタノール分解器の加熱部に供給され、前記メタノ
    ール分解器の加熱部の熱源とされ、前記分解器の加熱部
    から排出されるガスをメタノールおよび水のガス化の熱
    源とするメタノールを燃料とする車載用燃料電池システ
    ムを有することを特徴とする車。
  4. 【請求項4】燃料電池のカソード側に供給された空気の
    未反応量と燃料電池のアノード側に供給された水素の未
    反応量と前記シフト反応器における非透過ガスとが前記
    メタノール分解器の加熱部に供給され、前記メタノール
    分解器の加熱部の熱源とされるにあたり、 燃料電池のカソード側に供給された空気の未反応量ガス
    の一部と燃料電池のアノード側に供給された水素の未反
    応量の一部とから水を回収し水タンクに循環されるメタ
    ノールを燃料とする車載用燃料電池システムを有するこ
    とを特徴とする請求項3に記載のメタノールを燃料とす
    る車載用燃料電池システムを有する車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004531440A (ja) * 2001-03-05 2004-10-14 シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ 水素の製造装置及び製造方法
EP1955399A2 (en) * 2005-11-23 2008-08-13 Mahlon S. Wilson Method and apparatus for generating hydrogen
CN109244511A (zh) * 2018-10-26 2019-01-18 浙江氢谷新能源汽车有限公司 具有甲醇裂解即时制氢发电系统的移动补电车

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