JP2000233258A - 鋳型用粘結剤 - Google Patents

鋳型用粘結剤

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JP2000233258A
JP2000233258A JP11032681A JP3268199A JP2000233258A JP 2000233258 A JP2000233258 A JP 2000233258A JP 11032681 A JP11032681 A JP 11032681A JP 3268199 A JP3268199 A JP 3268199A JP 2000233258 A JP2000233258 A JP 2000233258A
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urea
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Toshiyuki Tachikawa
俊之 立川
Katsuyuki Tanaka
克行 田中
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Sumitomo Durez Co Ltd
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Sumitomo Durez Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウムのような低融点鋳物用シェルモ
ールド鋳型の造型に適したレジンコーテッドサンドを提
供する。 【解決手段】 尿素含有樹脂、又は尿素含有樹脂とフェ
ノール樹脂、及びポリイソシアネート化合物を必須成分
とする鋳型用粘結剤、及び加熱された耐火骨材に尿素含
有樹脂、又は尿素含有樹脂とフェノール樹脂を添加混合
し、次いでポリイソシアネート化合物を添加混合するこ
とを特徴とするレジンコーテッドサンドの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウムのよ
うに鉄・鋼等に比較して、低融点の金属の鋳造に特に適
した鋳型用粘結剤及びこの粘結剤を用いたレジンコーテ
ッドサンドの製造方法に関するものである。特に優れた
硬化性を有し、使用時に金属等の腐食や作業環境汚染を
伴わないコーテッドサンド及び鋳型を提供するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車メーカーは地球温暖化防止を目的
としたCAFE法達成を目指している。特に燃費率向上
のために自動車部品の軽量化を追求し、その方策として
金属部品のアルミニウム化を進めている。従来の鋳造に
おいて、鋳型に注湯する金属の温度は鋳鉄の場合約14
00℃と高温であり、シェル中子を形成しているフェノ
ール樹脂硬化物は殆ど熱分解し、珪砂との結合強度が消
滅する。そのため冷却後の型ばらしが比較的容易であっ
た。一方、増加しつつあるアルミニウムやマグネシウム
のような低融点金属の場合、約700℃とその溶湯温度
が低く熱量が少ないため、従来のフエノール樹脂を用い
たレジンコーテットサンドでは、鋳造後において、鋳型
を形成する樹脂硬化物の熱分解が充分でなく型ばらし時
の崩壊性に問題があった。そのため、良好な崩壊性を有
する樹脂粘結剤あるいは新規なシステムの開発が久しく
望まれており、現在まで多くの改良がなされてきた。
【0003】以下に、従来良崩壊性樹脂として開発され
た事例を幾つか説明する。樹脂そのものによる方法とし
ては、フェノール樹脂に比べ低温で分解し易い結合をも
つ樹脂、例えば不飽和ポリエステル樹脂やポリウレタン
系樹脂の利用が提案されている(特開昭57−1871
42号公報)が、価格、実用強度、ハンドリングの難し
さより本格使用には至ってない。また、低温熱分解性を
示す物質又は樹脂、例えばシクロペンタジエン、ポリビ
ニルアルコール、尿素樹脂、ポリブタジエン、エポキシ
樹脂により変性したフェノール樹脂により、珪砂を被覆
し更に熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂で外表面を被覆す
るコーテッドサンドの製法がある(特開昭57−156
858号公報、特開昭57−149043号公報、特開
昭58−110158号公報)が、主に混練時のハンド
リングの難しさ、実用強度の低さ等より本格使用には至
ってない。
【0004】一方、フェノール樹脂の崩壊性を化学的に
改良する方法として、酸化剤を配合することが有効と考
えられ、過酸化物、ハロゲン化物、炭酸塩等の熱分解促
進剤を添加混合する方法がある。ハロゲン化物を添加す
る方法がこれらの中では崩壊性に効果が見られ実用化さ
れている。この方法は現在までに開発されたものの中で
は崩壊性が良いとされているが、それでも注湯後の鋳型
を形成する樹脂硬化物の熱分解が充分でなく崩壊させる
には強固性を保持しており、特に無垢状の中子の場合、
型ばらしに際し高温度で数時間も加熱し更に衝撃を与え
崩壊させる方法が取られている。
【0005】このことは多量のアルミ鋳物を製造する自
動車産業に於いては労力とコスト、特に燃料費を多大に
消費することになり、生産効率向上のために著しくネッ
クとなっている。更に大きな問題は注湯時のハロゲン系
ガスの発生、特に塩素系、臭素系ガスの発生が使用金型
や装置類を腐食させ、これに対する対策が必要となって
いる。更には、有機ハロゲン物質等有害臭気による作業
環境の悪化、大気汚染の恐れも有り、システムそのもの
の存否が問われている。従来のフェノール樹脂粘結剤
は、冷間鋳型強度を向上させるために適したものであ
り、高強度のレジンコーテッドサンドを得ることができ
るが、耐熱性に優れるため、注湯後の鋳型崩壊性の点で
問題となる。そこで鋳込み時に金型の腐食や作業環境に
おいても比較的問題がなく、注湯後の鋳型崩壊性が良好
な尿素系樹脂の使用が考えられてきたが、次のような理
由により実用化されてない。
【0006】コーテットサンドの製造法において、尿素
系樹脂を使用することは溶融被覆後の冷却による粒子同
志の固着性が強く、乾態砂になりにくいという弊害があ
る。この対策のため耐火骨材の加熱温度を高める方法が
考えられるが、尿素系樹脂が変質する可能性が大きく、
品質の安定したレジンコーテッドサンドが得られない。
また、通常1〜2分の混練時間を数分〜十数分に延ばす
方法もあるが、充分な乾態砂を形成し得ないし、生産効
率が著しく低下する。さらには、得られたコーテットサ
ンドは長期間の放置により固結し易いと言う致命的な欠
点があり、実用化し得ないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、鋳物業
界における崩壊性改良と省エネルギー化の課題を解決
し、生産性向上に貢献し、特にアルミニウムのような低
融点鋳物用シェルモールド鋳型の造型に適したレジンコ
ーテッドサンドを提供することを目的として、更には、
レジンコーテッドサンドの粘着点が高く、冷間鋳型強度
が高く、且つ鋳込み時に金型の腐食や作業環境にも配慮
した低融点鋳物用レジンコーテッドサンドを鋭意研究し
てきた。その結果、尿素含有樹脂とポリイソシアネート
化合物とからなる粘結剤を使用することにより、低融点
金属の鋳造に適したレジンコーテッドサンドを得ること
ができることを見出したものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、尿素含有樹脂
及びポリイソシアネート化合物を必須成分とする鋳型用
粘結剤に関するものであり、かかる粘結剤を使用してレ
ジンコーテッドサンドを製造するにあたり、加熱された
耐火骨材に尿素含有樹脂を添加混合し、次いでポリイソ
シアネート化合物を添加混合することを特徴とするレジ
ンコーテッドサンドの製造方法に関するものである。更
には、加熱された耐火骨材にフェノール樹脂及び尿素含
有樹脂を添加混合し、次いでポリイソシアネート化合物
を添加混合することを特徴とするレジンコーテッドサン
ドの製造法に関するものである。
【0009】本発明者等は、レジンコーテッドサンドの
製造法において、尿素含有樹脂を使用する場合、混練時
被覆後の冷却による粒子同志の固着性が強く、乾態砂に
なりにくいことやコーテットサンドが長期間の放置によ
り固結し易いことについて鋭意研究を重ねた。その結
果、原因が何れも尿素含有樹脂の末端のアミノ基、水酸
基或いは水分の存在に負うところが大きいを見出した。
そして、尿素含有樹脂の末端のアミノ基、水酸基を極性
の小さい結合に変えることを検討し、イソシアネート基
をこれらの基と反応又はブロックしウレタン結合させる
こと、さらには、水分を除去することにより、乾態砂に
成りにくいことや固結し易い現象を防止できることを見
いだし、本発明を完成するに至った。これにより鋳型強
度が良くしかも注湯後の崩壊性の良いレジンコーテッド
サンドを得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において使用される尿素含
有樹脂としては、尿素とホルムアルデヒド類を反応させ
た尿素樹脂を基本とするが、他の化合物で変性したもの
或いは他の樹脂と併用したものも同様に使用される。具
体的には、尿素樹脂、フェノール変性尿素樹脂、フラン
変性尿素樹脂、エポキシ変性尿素樹脂が使用でき、特に
鋳型に対する適度な耐熱性が得られるフェノール変性尿
素樹脂やフラン変性尿素樹脂が好ましい。尿素含有樹脂
中の尿素量の多少は鋳型強度の強さ及び鋳型注湯後の崩
壊性の強弱に影響する。尿素量が多ければ鋳型注湯後の
崩壊性が良いが、冷間鋳型強度が低い。この崩壊性と冷
間鋳型強度とのバランスは個々に使用されるシェル鋳型
の用途・肉厚形状・鋳造サイクルにより差がある。一般
に使用しうる尿素含有樹脂中の尿素量としては、反応に
用いられた尿素量が、得られた樹脂固形分に対して5〜
80重量%であることが好ましい。5重量%未満である
と崩壊性改良の硬化が小さく、一方、80重量%を越え
る樹脂を得ることは困難である。尿素含有樹脂ともにフ
ェノール樹脂等の他の樹脂を使用する場合は、他の樹脂
の割合に応じて尿素量を調整する。
【0011】本発明で得られる尿素含有樹脂には、必要
に応じてシランカップリング剤や溶剤を本発明の目的を
損なわない範囲で添加できる。本発明において、注湯後
の崩壊性に加えて冷間鋳型強度を必要とする場合には、
尿素含有樹脂ともにフェノール樹脂を用いることが好ま
しい。フェノール樹脂は、フェノール類とホルムアルデ
ヒド化合物とを重縮合させることによって得られるノボ
ラック型フェノール樹脂、レゾール型フェノール樹脂、
あるいは他の樹脂で変性したものの1種あるいは2種以
上を併用したものである。フェノール類としては、フェ
ノール、ビスフェノールA、ビスフェノールF、クレゾ
ール、3,5−キシレノール、レゾルシノール、ノニル
フェノール、p−ter−ブチルフェノール、イソプロ
ピルフェノール、フェニルフェノール、その他置換フェ
ノールを含めたフェノール類化合物やカシューナット殻
液のような各種フェノール化合物が用いられる。これら
は一種又は2種以上用いられる。またアルデヒド化合物
としては、ホルムアルデヒド、フルフラール、グリオキ
ザール等の一種又は2種以上が用いられる。フェノール
樹脂の添加量は、尿素含有樹脂とフェノール樹脂の合計
量に対して尿素量が上記の割合の範囲内であれば、特に
限定されず、要求される崩壊性と冷間鋳型強度とから決
定される。
【0012】本発明に於いて使用されるポリイソシアネ
ート化合物としては、分子中にイソシァネート基を2以
上有する芳香族、脂肪族あるいは脂環式のポリイソシア
ネートであり、好ましくはジイソシアネートが望まし
い。具体的には、例えば、ジフェニルメタンジイソシア
ネート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネー
ト(以下、ポリメリックMDIという)、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、4,4'−ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネートを挙げることができる。ポリイソシア
ネート化合物は、尿素含有樹脂又は尿素含有樹脂とフェ
ノール樹脂の合計量に対して3〜50重量%の範囲で使
用することが好ましい。3重量%より少ない場合は通常
1〜2分の混練時間を数分〜十数分にまで長くする必要
があり、生産効率が低下し実用的でない。さらには、得
られたレジンコーテッドサンドは長期間の放置により固
結し易いものである。また50重量%を越えるとゲル化
時間が速すぎ鋳型強度が弱くなる。好ましくは尿素含有
樹脂に対して5〜30重量%である。尿素含有樹脂又は
尿素含有樹脂とフェノール樹脂の他に、樹脂等を添加す
る場合は、その量に応じてポリイソシアネート化合物の
添加量を調整する。
【0013】本発明において、コーテットサンドの製造
方法は、加熱された耐火骨材に尿素含有樹脂を添加し均
一に混合し、次いでポリイソシアネート化合物を添加混
合する。また、尿素含有樹脂及びフェノール樹脂を添加
混合し、次いでポリイソシアネート化合物を添加混合す
る場合、良好な崩壊性と冷間鋳型強度を得るために、尿
素含有樹脂を耐火骨材に均一に被覆後フェノール樹脂を
被覆するのが望ましい。しかしながら、耐火骨材は多角
形且つ凹凸がある上に、ミキサーに入れ加熱し激しく攪
拌されるので、このような図式が常に保持できるとは限
らない。従って尿素含有樹脂に次いでフェノール樹脂、
又はフェノール樹脂に次いで尿素含有樹脂、或いは両者
を同時に添加混合したのちにポリイソシアネート化合物
を添加混合する工程でも差し支えない。
【0014】さらにコーテットサンド製造時には、必要
に応じノボラック型フェノール樹脂の硬化剤であるヘキ
サメチレンテトラミン、ヘキサメチレンテトラミン水溶
液あるいはアミド系滑剤等の添加も本発明の目的を損な
わない範囲で添加できる。本発明の作用効果について
は、以下の本発明の実施例ならびに鋳型崩壊性等の結果
より明確になるが、その理由としては次のようなことが
挙げられる。本発明に於いて、ポリイソシアネート化合
物に含まれるイソシアネート基は反応性に富み活性水素
を持つ化合物と付加反応が起こる。特に水とは速やかに
反応するので脱水剤として作用する。この結果、添加さ
れたポリイソシアネート化合物は、尿素含有樹脂中のア
ミノ基や水酸基、或いは水分と反応するため従来の尿素
含有樹脂を用いる場合問題であった溶融被覆後の冷却に
よる砂粒子同志の固着性を防止でき、コーテットサンド
の長期間の放置による固結も防止できるものである。そ
の結果良好な特性を持つレジンコーテッドサンドを極め
て経済的に得ることが出来る。
【0015】注湯後の鋳型崩壊性について、尿素含有樹
脂及びポリイソシアネート化合物を使用する理由を説明
する。有機系化合物の中で原子間結合エネルギーの比較
的小さいCーN骨格を持ち、熱分解時に環境の悪化や鋳
物に悪影響の少ない樹脂としては尿素樹脂やウレタン樹
脂があげられ、これらの樹脂を本発明におれる鋳型崩壊
性改良に寄与させるのが基本的考え方である。更にアル
ミニウムのような低融点鋳物はダイキャストによる方法
が多用されるようになり、この金型は常に200℃以上
に加熱保持されている。従って、中子鋳型は注湯後の鋳
型崩壊性のみを求められているのではなく、ある程度の
耐熱性も要求されている。そのため、尿素含有樹脂の中
で、好ましいものとして耐熱性の優れた樹脂で変性した
ものを本発明に寄与させるのがもう一つの考え方であ
る。この結果、本特許の粘結剤を使用したレジンコーテ
ッドサンドにより造型された鋳型は、冷間強度が高く、
注湯後の鋳型崩壊性が良好である。また、造型や注湯時
に環境悪化や金属腐食を生じさせることはない。
【0016】
【実施例】以下本発明を実施例により説明する。しかし
本発明はこれらの実施例によって限定されるものではな
い。また製造例、実施例及び比較例に記載されている
「部」及び「%」はすべて「重量部」及び「重量%」を
示す。
【0017】[製造例1]冷却器と攪拌器付き反応容器
にフェノール1000部、37%ホルマリン1821部
を仕込み酢酸ナトリウム水溶液によりpHを8.5〜9.
0に調整した。80℃に昇温しこの温度で2時間反応し
た後、尿素600部を添加した。更に1時間反応後、6
5〜70℃で40トールの減圧下にて脱水濃縮を行い、
水溶性フェノール変性尿素樹脂を得た。この樹脂の粘度
は12ポイズ/25℃、固形分は70%であった。
【0018】[製造例2]冷却器と攪拌器付き反応容器
に尿素600部、37%ホルマリン1621部を仕込み
酢酸ナトリウム水溶液によりpHを7.5〜8.0に調整
した。80℃に昇温しこの温度で3時間反応した後60
〜65℃で40トールの減圧下にて脱水濃縮を行い、水
溶性尿素樹脂を得た。この樹脂の粘度は11ポイズ/2
5℃、固形分は60%であった。
【0019】[実施例1]温度160℃に加熱したフラ
タリーサンド8000部をワールミキサーに仕込み、製
造例1にて得た樹脂220部を添加し30秒混合した。
次に市販のポリメリックMDI(住友バイエル製 SBU
44V−20)20部を添加して約20秒混練を続け、
次いでコーテッドサンドが崩壊するまで空冷状態で混練
した後、ステアリン酸カルシウムを8部添加し20秒混
練した。ミキサーより排出してレジンコーテットサンド
を得た。
【0020】[実施例2]温度160℃に加熱したフラ
タリーサンド8000部をワールミキサーに仕込み、製
造例1にて得た樹脂120部を添加し20秒混合した、
次いで市販のノボラックフェノール樹脂(住友デュレズ
製 PR−F−30)80部添加し10秒混合した。次
に市販のポリメリックMDI(住友バイエル製 SBU4
4V−10)10部を添加して約25秒混練を続け、8
部のヘキサメチレンテトラミンを53部の水に溶かした
水溶液を添加しコーテッドサンドが崩壊するまで空冷状
態で混練した、ステアリン酸カルシウムを8部添加し2
0秒混練した。ミキサーより排出してレジンコーテット
サンドを得た。
【0021】[実施例3]温度160℃に加熱したフラ
タリーサンド8000部をワールミキサーに仕込み、製
造例2にて得た樹脂140部を添加し25秒混合した、
次いで市販のノボラックフェノール樹脂(住友デュレズ
製 PR−F−30)40部添加し10秒混合した。次
に市販のポリメリックMDI(住友バイエル製 SBU4
4V−30)12部を添加して約25秒混練を続け、6
部のヘキサメチレンテトラミンを40部の水に溶かした
水溶液を添加しコーテッドサンドが崩壊するまで空冷状
態で混練した、ステアリン酸カルシウムを8部添加し2
0秒混練した。ミキサーより排出してレジンコーテット
サンドを得た。
【0022】[実施例4]温度150℃に加熱したフラ
タリーサンド8000部をワールミキサーに仕込み、製
造例2にて得た樹脂140部を添加し25秒混合し、次
いで市販の固形レゾール型フェノール樹脂(住友デュレ
ズ製 PR−F−30)80部添加し10秒混合した。
次に市販のポリメリックMDI(住友バイエル製 SBU
44V−20)12部を添加して約25秒混練を続け、
コーテッドサンドが崩壊するまで空冷状態で混練した、
ステアリン酸カルシウムを8部添加し20秒混練した。
ミキサーより排出してレジンコーテットサンドを得た。
【0023】[比較例1]温度150℃に加熱したフラ
タリーサンド8000部をワールミキサーに仕込み、市
販の固形レゾール型フェノール樹脂(住友デュレズ製 P
R−51501B)180部添加し40秒混合した、次
いで96部の冷却水を添加しコーテッドサンドが崩壊す
るまで空冷状態で混練した、ステアリン酸カルシウムを
8部添加し20秒混練した。ミキサーより排出してレジ
ンコーテットサンドを得た。
【0024】[比較例2]温度160℃に加熱したフラ
タリーサンド8000部をワールミキサーに仕込み、市
販のノボラックフェノール樹脂(住友デュレズ製 PR−
F−30)160部添加し30秒混合した。18部のヘ
キサミンを96部の水に溶かした水溶液を添加しコーテ
ッドサンドが崩壊するまで空冷状態で混練した、ステア
リン酸カルシウムを8部添加し20秒混練した。ミキサ
ーより排出してレジンコーテットサンドを得た。
【0025】[比較例3]温度160℃に加熱したフラ
タリーサンド8000部をワールミキサーに仕込み、製
造例1にて得た樹脂220部を添加し360秒混練を続
け、更にコーテッドサンドがほゞ崩壊するまで空冷状態
で混練した後、ステアリン酸カルシウムを8部添加し2
0秒混練した。ミキサーより排出してレジンコーテット
サンドを得た。
【0026】各実施例及び比較例により得られたレジン
コーテットサンドについて、特性を測定し、その結果を
表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】(レジンコーテッドサンドの特性試験方
法) 1.レジンコーテットサンドの固結性:常温でレジンコ
ーテットサンド10kgを紙袋に入れ150kgの荷重
を掛け塊状態をチェックした。 2.曲げ強度:JACT試験法 SMー1 3.粘着点:JACT試験法 Cー1 4.ベンド:JACT試験法 SMー1 測定条件:鋳型の焼成 250℃×20秒 5.崩壊性試験:レジンコーテットサンドを直径29m
m、長さ150mmの鉄パイプに充填し、250℃で30
分予備焼成した。パイプをアルミ箔で被覆し、400℃
で2時間焼成した。放冷後パイプを取り出し、図1の衝
撃試験機にて衝撃を加え、1回毎に崩壊した砂を取り出
し、残砂量が0になったときの衝撃回数を求めた。図1
において、Aは試験片、Bはハンマー部、Cは支点を示
す。ハンマー部Bは支点Cを中心に回転する腕である。
ハンマー部Bの支点Cは高さ30cmに取り付けられハン
マー部Bは水平に持ち上げてから自然落下させ、支点C
を中心にして、サンプルAに向け衝撃を加える。
【0029】
【発明の効果】本発明の鋳型用粘結剤及びこれを用い耐
えられたレジンコーテットサンドは、冷間鋳型強度に優
れ、造型時や注湯後の金型の腐食作用や作業環境を悪化
させることなく、注湯後の鋳型崩壊性が良好である。従
って、低融点金属の鋳造に適したシェルモールド用コー
テットサンドを極めて経済的に製造することができる。
その結果、鋳造工程における砂焼工程の削減、エネルギ
ー削減、金型腐食問題や作業環境改善が可能となり工業
的に極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 鋳型崩壊性試験機の概略断面図。
【符号の説明】
A 試験片 B ハンマー部 C 支点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E092 AA45 AA51 AA55 BA04 BA09 BA12 CA03 4J034 BA07 DA01 DA03 DJ02 DJ07 DJ08 DJ10 DJ11 HA01 HA06 HA07 HC03 HC12 HC17 HC22 HC46 HC52 HC63 HC64 HC67 HC71 RA08 RA19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 尿素含有樹脂及びポリイソシアネート化
    合物を必須成分とする鋳型用粘結剤。
  2. 【請求項2】 尿素含有樹脂、フェノール樹脂及びポリ
    イソシアネート化合物を必須成分とする鋳型用粘結剤。
  3. 【請求項3】 尿素含有樹脂において反応に用いられた
    尿素量が、得られた樹脂固形分に対して5〜80重量%
    である請求項1又は2記載の鋳型用粘結剤。
  4. 【請求項4】 ポリイソシアネート化合物の量が、尿素
    含有樹脂、又は尿素含有樹脂とフェノール樹脂の合計量
    に対して1〜50重量%である請求項1又は2記載の鋳
    型用粘結剤。
  5. 【請求項5】 加熱された耐火骨材に尿素含有樹脂を添
    加混合し、次いでポリイソシアネート化合物を添加混合
    することを特徴とするレジンコーテッドサンドの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 加熱された耐火骨材に尿素含有樹脂及び
    フェノール樹脂を添加混合し、次いでポリイソシアネー
    ト化合物を添加混合することを特徴とするレジンコーテ
    ッドサンドの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002346691A (ja) * 2001-05-22 2002-12-03 Lignyte Co Ltd シェルモールド用レジンコーテッドサンドの製造方法及びシェルモールド用レジンコーテッドサンド

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JP2002346691A (ja) * 2001-05-22 2002-12-03 Lignyte Co Ltd シェルモールド用レジンコーテッドサンドの製造方法及びシェルモールド用レジンコーテッドサンド

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