JP2000233104A - 濾過装置及び精製方法 - Google Patents

濾過装置及び精製方法

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JP2000233104A
JP2000233104A JP11035279A JP3527999A JP2000233104A JP 2000233104 A JP2000233104 A JP 2000233104A JP 11035279 A JP11035279 A JP 11035279A JP 3527999 A JP3527999 A JP 3527999A JP 2000233104 A JP2000233104 A JP 2000233104A
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filtration
solvent
water
suspension
tightly
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JP11035279A
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English (en)
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Tatsu Kondo
達 近藤
Katsuya Hashimoto
勝也 橋本
Toshiyuki Hagiwara
俊幸 萩原
Masami Akiyama
正巳 秋山
Takashi Matsumoto
松本  孝
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Konica Minolta Inc
Konica Minolta Chemical Co Ltd
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Konica Minolta Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作性がよく、容易に高品質の製品を得るこ
とができる安価な濾過装置及び精製方法を提供するこ
と。 【解決手段】 濾材を設けた固液分離能力を有する濾過
容器の上部開口及び下部開口に密閉機構を設けると共
に、濾過容器上部に凝縮装置を設けた濾過装置及び該装
置を用いた固体成分に水または溶剤を添加し懸濁し、不
純物成分を水または溶剤に抽出し、その後、固液分離を
行う精製工程を行う精製方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体成分を懸濁し精製
を行う精製方法及び該精製方法に用いることができる濾
過装置に関する。
【0002】
【発明の背景】ハロゲン化銀カラー写真感光材料に用い
られる材料の合成等においてはしばしば溶剤が用いられ
ており、生成物が懸濁液として得られることが多い。通
常、これら懸濁液は濾過装置で固液分離した後、生成物
中に含まれる不純物を除去する精製工程を経て、次の反
応に用いられるか、または、最終生成物とされていた。
【0003】従来、精製工程では、通常、ヌッチェ型濾
過装置が用いられている。図2はこの従来用いられるヌ
ッチェ型濾過装置を示すものであり、21は濾過容器、
22は上部開口部、23は下部開口部、24は下部密閉
蓋、25は多孔板、26は濾材、27は撹拌装置、28
はジャケットを示す。
【0004】図2において、濾過容器21の上部には上
部開口部22が下部には下部開口部23が設けられてお
り、下部開口部23は下部密閉蓋24で密閉できるよう
になっている。また、濾過容器21には、仕切るように
して多孔板25が設けられており、多孔板25上には濾
材26が載置できるようになっている。
【0005】また、濾過容器21には撹拌装置27が設
けられており、撹拌装置27は濾過容器21内の内容物
を撹拌する働きをなす。また、濾過容器21の周囲には
ジャケット13が設けられており、ジャケット13内に
加熱媒体あるいは冷却媒体を供給し、熱交換によって濾
過槽1内の内容物を必要な温度に加熱あるいは冷却する
ことができる。
【0006】これらヌッチェ型濾過装置を用いた場合、
吹き出し等の問題が起こるので使用した溶剤の沸点以上
の高温に加熱することができないため、精製効率が低く
充分な性能が得られなかった。
【0007】また、精製効率を高めるために、溶剤を沸
点以上の高温に加熱することができる耐圧密閉容器を用
いた耐圧密閉型濾過装置が用いられている。図3は上記
耐圧密閉型濾過装置を示すものであり、31は濾過容
器、32は上部開口部、33は下部開口部、34は上部
密閉蓋、35は下部密閉蓋、36は多孔板、37は濾
材、38は撹拌装置、39はジャケットを示す。
【0008】図3において、濾過容器31の上部には上
部開口部32が下部には下部開口部33が設けられてお
り、上部開口部32及び下部開口部33はそれぞれ上部
密閉蓋34及び下部密閉蓋35で密閉できるようになっ
ている。また、濾過容器31には、仕切るようにして多
孔板36が設けられており、多孔板36上には濾材37
が載置できるようになっている。
【0009】また、濾過容器31には撹拌装置38が設
けられており、撹拌装置38は濾過容器31内の内容物
を撹拌する働きをなす。また、濾過槽31の周囲にはジ
ャケット39が設けられており、ジャケット39内に加
熱媒体あるいは冷却媒体を供給し、熱交換によって濾過
槽1内の内容物を必要な温度に加熱あるいは冷却するこ
とができる。
【0010】これら耐圧密閉型濾過装置を用いた場合、
溶剤を高温に加熱することができ、精製効率を高めるこ
とができるが、容器内において飽和蒸気圧となり発泡が
なくなり、これによって、分散効率が低下し、充分な性
能が得られなかった。また、分散効率を上げるために強
力な撹拌を行うと、固形分の結晶形状を破壊してしまう
問題があった。また、設備投資が高価であるばかりでな
く、加圧下であるため排出時に吹き出しがある等の問題
があった。
【0011】
【発明の目的】従って、本発明の目的は、操作性がよ
く、容易に高品質の製品を得ることができる安価な濾過
装置及び精製方法を提供することにある。
【0012】
【発明の構成】上記本発明の目的は、 (1)濾材を設けた固液分離能力を有する濾過容器の上
部開口及び下部開口に密閉機構を設けると共に、濾過容
器上部に凝縮装置を設けたことを特徴とする濾過装置。 (2)濾過容器に循環装置を設けたことを特徴とする上
記(1)に記載の濾過装置。 (3)固体成分に水または溶剤を添加し懸濁し、不純物
成分を水または溶剤に抽出し、その後、固液分離を行う
精製工程を行う精製方法において、上記(1)または
(2)に記載の濾過装置を用い、外部より水または溶剤
の沸点以上の温度で加熱することを特徴とする精製方
法。 (4)固体成分に水または溶剤を添加し懸濁した懸濁液
の粘度が、0.0lPa・S以上であることを特徴とす
る上記(3)に記載の精製方法。 (5)固体成分が、写真感光材料用成分またはその中間
体であることを特徴とする上記(3)または(4)に記
載の写真感光材料用成分またはその中間体の精製方法。 によって達成される。
【0013】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
の濾過装置においては、密閉することができ、凝縮装置
を有しているので水または溶剤の沸点以上に加熱するこ
とができるので、高温での洗浄処理が可能になり不純物
の除去が容易に行われ高品質の製品を得ることができ
る。
【0014】
【実施例】次に、本発明を図に従って具体的に説明す
る。図1は本発明の濾過装置を説明する説明図である。
図1において、1は濾過容器、2は上部開口部、3は下
部開口部、4は上部密閉蓋、5は下部密閉蓋、6は多孔
板、7は濾材、8は凝縮器、9は冷却水循環路、10は
撹拌装置、11は循環路、12は循環ポンプ、13はジ
ャケットを示す。
【0015】濾過容器1の上部には上部開口部2が下部
には下部開口部3が設けられており、上部開口部2及び
下部開口部3はそれぞれ上部密閉蓋4及び下部密閉蓋5
で密閉できるようになっている。また、濾過容器1に
は、仕切るようにして多孔板6が設けられており、多孔
板6上には濾材7が載置できるようになっている。
【0016】凝縮器8が濾過容器1の上部に設けられて
おり、冷却水循環路9に冷却水を通すことにより、蒸発
した水または溶剤を濾過容器1内に戻す働きをする。ま
た、濾過容器1には撹拌装置10が設けられており、撹
拌装置10は濾過容器1内の内容物を撹拌する働きをな
す。また、循環路11が設けられており、循環ポンプ1
2によって濾過容器1内の内容物を循環する働きをな
す。また、濾過槽1の周囲にはジャケット13が設けら
れており、ジャケット13内に加熱媒体あるいは冷却媒
体を供給し、熱交換によって濾過容器1内の内容物を必
要な温度に加熱あるいは冷却することができる。
【0017】次に、上記図1に記載の濾過装置を用いた
精製方法を、図2に記載のヌッチェ型濾過装置を用いた
精製方法、図3に記載の耐圧密閉型濾過装置を用いた精
製方法と対比して具体的に説明する。
【0018】実施例1(図1に記載の濾過装置を用いた
本発明の精製方法の例) 1.下記の化合物Aの懸濁液を、図1の濾過装置の上部
開口部2から仕込み、下部密閉蓋5を解放して濾過を行
った。 2.下部開口部3を下部開口蓋5で閉じ、濾取された化
合物Aの固形分と同量のアセトンを加え、上部開口部2
を上部開口蓋4で閉じ、濾過容器1内を密閉し、凝縮器
8に冷水を供給した。 3.ジャケット13に70℃の温水を供給し、撹拌装置
10を30rpmで回転させ、循環ポンプ12を稼動さ
せ、溶液を循環させながら化合物Aを懸濁し処理を行っ
た。 4.濾過容器1内の温度は56℃であった。 5.1時間懸濁処理した後、下部密閉蓋5を解放して懸
濁液を濾過し、得られた固形分を乾燥した。 6.乾燥された固形分をHPLC(高速液体クロマトグ
ラフィー)で純度測定を行ったところ93%であった。
【0019】
【化1】
【0020】比較例1(図3に記載の耐圧密閉型濾過装
置を用いた比較の精製方法の例) 1.図1に記載の濾過装置に代え、図3に記載の耐圧密
閉型濾過装置を用いた以外は実施例1と同様にして精製
を行った。 2.乾燥された固形分をHPLC(高速液体クロマトグ
ラフィー)で純度測定を行ったところ89%であった。
【0021】比較例2(図3に記載の耐圧密閉型濾過装
置を用いた比較の精製方法の例) 1.撹拌装置38の回転数を60rpmとした以外は比
較例1と同様にして精製を行った。 2.乾燥された固形分をHPLC(高速液体クロマトグ
ラフィー)で純度測定を行ったところ68%であった。
【0022】比較例3(図2に記載のヌッチェ型濾過装
置を用いた比較の精製方法の例) 1.図1に記載の濾過装置に代え、図2に記載のヌッチ
ェ型濾過装置を用いた以外は実施例1と同様にして精製
を行った。 2.アセトンの蒸発、沸騰を避けるため、ジャケット2
8に供給する温水の温度を50℃にした。濾過容器21
内の温度は42℃であった。 3.乾燥された固形分をHPLC(高速液体クロマトグ
ラフィー)で純度測定を行ったところ76%であった。
【0023】表1に、懸濁処理した後の懸濁液の濾過に
かかった濾過時間を示す。なお、得られた化合物Aの純
度も示した。
【0024】
【表1】
【0025】表1から明らかなように、耐圧密閉型濾過
装置を用いた比較例1では、十分な純度が得られなかっ
た。また、撹拌装置38の回転数を60rpmに上げた
比較例2では、結晶形状が破壊され、濾過性が劣化し、
更に結果として、不純物が十分に取り除けなかった。ヌ
ッチェ型濾過装置を用いた比較例3では、懸濁温度が低
くかったため、懸濁効果が十分に得られなかった。以上
より本発明の濾過装置が優れていることが確認された。
【0026】
【発明の効果】本発明の濾過装置及び精製方法は、操作
性がよく、容易に高品質の製品を得ることができる。ま
た、安価に高純度の製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の濾過装置を説明する説明図である。
【図2】従来のヌッチェ型濾過装置を説明する説明図で
ある。
【図3】従来の耐圧密閉型濾過装置を説明する説明図で
ある。
【符号の説明】
1 濾過容器 2 上部開口部 3 下部開口部 4 上部密閉蓋 5 下部密閉蓋 6 多孔板 7 濾材 8 凝縮器 9 冷却水循環路 10 撹拌装置 11 循環路 12 循環ポンプ 13 ジャケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 29/04 510A 530A (72)発明者 橋本 勝也 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 萩原 俊幸 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 秋山 正巳 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 松本 孝 福島県相馬郡小高町蛯沢字笠谷26 株式会 社コニカケミカル内 Fターム(参考) 2H023 BA07 4D056 AB18 AC08 BA03 CA06 CA14 CA18 CA20 CA22 CA39 CA40 4D064 AA40 DB05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】濾材を設けた固液分離能力を有する濾過容
    器の上部開口及び下部開口に密閉機構を設けると共に、
    濾過容器上部に凝縮装置を設けたことを特徴とする濾過
    装置。
  2. 【請求項2】濾過容器に循環装置を設けたことを特徴と
    する請求項1に記載の濾過装置。
  3. 【請求項3】固体成分に水または溶剤を添加し懸濁し、
    不純物成分を水または溶剤に抽出し、その後、固液分離
    を行う精製工程を行う精製方法において、請求項1また
    は2に記載の濾過装置を用い、外部より水または溶剤の
    沸点以上の温度で加熱することを特徴とする精製方法。
  4. 【請求項4】固体成分に水または溶剤を添加し懸濁した
    懸濁液の粘度が、0.0lPa・S以上であることを特
    徴とする請求項3に記載の精製方法。
  5. 【請求項5】固体成分が、写真感光材料用成分またはそ
    の中間体であることを特徴とする請求項3または4に記
    載の写真感光材料用成分またはその中間体の精製方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107213667A (zh) * 2017-07-27 2017-09-29 黄丽利 一种方便分离药渣的药物提取罐及其使用方法

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