JP2000231772A - 磁気テープカセット - Google Patents

磁気テープカセット

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JP2000231772A
JP2000231772A JP11032884A JP3288499A JP2000231772A JP 2000231772 A JP2000231772 A JP 2000231772A JP 11032884 A JP11032884 A JP 11032884A JP 3288499 A JP3288499 A JP 3288499A JP 2000231772 A JP2000231772 A JP 2000231772A
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wall
compression spring
lower half
rib
magnetic tape
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Takanobu Nakane
孝信 中根
Shigeru Nishiyama
滋 西山
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スライダを係止するための圧縮ばねの飛び出し
を防止する。 【解決手段】下ハーフ底面に沿って片支持に下ハーフ底
面に形成され、その自由端頭部がスライダの係合孔に嵌
入してスライダを係止する弾性ロック片の自由端頭部を
スライダ側に付勢する圧縮ばねに対して、上ハーフ及び
下ハーフのそれぞれに壁状の部材を設け、前記上ハーフ
と下ハーフを合わせたとき、これらの壁状の部材が前記
圧縮ばねの周囲を少なくとも四方から囲むようにして、
前記圧縮ばねの飛び出しを防止することを特徴とする磁
気テープカセットを提供することにより前記課題を解決
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープカセッ
トに係り、特に下ハーフに摺動自在に設けられたスライ
ダを固定するためのスライダロックばね(圧縮ばね)に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、DDSやDAT等の磁気
テープカセットは、長尺の磁気テープのそれぞれの端部
を固定した上で、この磁気テープを巻回した一対の巻取
ハブあるいは巻取リールを、この2つのハブの間に張架
された部分の磁気テープのみを露出するよう、蓋合わせ
状に結合される上ハーフおよび下ハーフによって形成さ
れるカセットケース内に収容している。この磁気テープ
は、高密度の記録が行われることから、磁気テープに指
が触れたり埃が付着するのを防ぐために、カセット保管
時等においては磁気テープをカセットケース内にできる
だけ密封する必要がある。また一方では、カセット使用
時においては、カセットケース内にリール軸の挿入孔や
録音・再生時にガイド類を挿入するための空間が必要で
ある。
【0003】そこで、カセットケース前方側のガイド挿
入部および下ハーフの底面のリール軸挿入孔を開閉可能
に該下ハーフの底面に沿って自在に摺動するスライダが
該下ハーフの外側下面に装着されている。そのスライダ
は、カセット保管時等においては、ねじりコイルばね等
の付勢手段により前記ガイド挿入部およびリール軸挿入
孔を閉じる位置に付勢されている。
【0004】また、このスライダを、前記ガイド挿入部
等を開放する位置と閉じる位置とにおいて係止するため
に、前記下ハーフ底面に弾性ロック片が設けられてい
る。この弾性ロック片は、下ハーフ底面に沿って片支持
に形成され、その自由端の頭部が前記スライダに設けら
れた係合孔に嵌入して該スライダを係止する。さらに、
この係止を確実にするために、該弾性ロック片の自由端
頭部を前記スライダの係合孔側に付勢する圧縮ばねが、
該自由端頭部と上ハーフ内壁との間に設けられている。
【0005】以下、図を用いて説明する。図6に、従来
の磁気テープカセットの概略構成を斜視分解図として示
す。磁気テープカセットは主に上ハーフ90と下ハーフ
91とから成り、その間に巻取ハブ92に巻回された磁
気テープ93が収容される。上ハーフ90の前面側に
は、カセット非使用時において磁気テープを覆い保護す
る前蓋94が支軸94aのまわりに回動可能に取付けら
れている。また、下ハーフ91の外側下面には、ケース
下側の解放部分をふさいで密閉性を高めるため、スライ
ダ95が前後方向摺動可能に取付けられている。
【0006】カセット非使用時に、巻取ハブ92に巻回
された磁気テープ93が弛むのを防止するために、ブレ
ーキ部材97が上ハーフ90に付設されている。ブレー
キ部材97は、制動片97aを巻取ハブ92の上部に設
けられた歯車92aに係合させることにより、巻取ハブ
92の回転を禁止し、磁気テープ93の弛みを防止す
る。ブレーキ部材97は、ブレーキばね98によって、
カセット非使用時において制動片97aを歯車92aに
係合させる位置に付勢されている。ブレーキばね98
は、上ハーフ90に設けられた突起90aに係止されて
いる。
【0007】下ハーフ91には、巻取ハブ92に巻回さ
れた磁気テープ93に沿って、ハの字状に湾曲した壁状
の部材91aが設けられ、その上部に三角形状の板材9
1bが取付けられている。この三角形状の板材91b
は、前記壁状の部材91a及びケースの剛性を高め、図
示しない上ハーフ90のリブと合わせてケース内の密閉
性を上げ防塵効果を向上させ、さらに前記ブレーキばね
98を下から支持して、はずれるのを防止する等の役割
を有している。また、下ハーフ91には、突起91cが
設けられ、スライダ95を前方へ付勢する付勢手段であ
るねじりコイルばね96が係止されている。さらに、ス
ライダ95には、ねじりコイルばね96の付勢力を受け
たり、前記ねじりコイルばね96を挿入するリブ95a
が立設されている。
【0008】スライダ95には、係止孔95bが左右に
それぞれ2つずつ設けられ、後で述べるように、下ハー
フ91に片支持に設けられた弾性ロック片91dの自由
端頭部がこの係止孔95bに嵌入して、スライダ95を
2つの位置において係止するようになっている。弾性ロ
ック片91dの自由端頭部にはボス91eが立設され、
弾性ロック片91dを前記係止孔95b側へ付勢し、ス
ライダ95を確実にロックするための圧縮ばね(スライ
ダロックばね)99が取付けられる。
【0009】図7は、スライダ95が組合された下ハー
フ91の左半分の平面図であり、そのVIII −VIII 線
に沿う断面図を図8に示す。ただし、図8には、説明の
便宜のため、図6では省略されている上ハーフ90も記
載されている。図7では、スライダ95はガイド挿入部
等を開放する位置にあり、図8に示すように、弾性ロッ
ク片91dの自由端頭部91fに立設されたボス91e
に圧縮ばね99が取付けられ、圧縮ばね99の一端は上
ハーフ90に設けられた円筒状のリブ90bに嵌め込ま
れている。圧縮ばね99は、上ハーフ90によって上か
ら押され、前記自由端頭部91fを、スライダ95の係
止孔95bに確実に嵌入させるべく付勢している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一方、スライダ95の
付勢手段として、ねじりコイルばね96では、スライダ
95を均等に付勢することができず、スライダ95の摺
動が不安定となるため、ねじりコイルばね96に代わっ
て、V字状の板ばねを用いるものが考えられている。図
9に、V字状の板ばね101を用いた下ハーフ91およ
びスライダ95の例を示す。ここで板ばね101を組付
けやすくするため、図6に示す三角形状の板材91bを
なくし、下ハーフ91の底面91gにリブ91hを立設
し、ここに上から板ばね101を組込むようにしてい
る。このように、この例では板ばね101を用いるよう
にしたため、前記壁状の部材91aは、開いた板ばね1
01の形状に合わせて、前記圧縮ばね99を取付けるボ
ス91e近傍まで延在させている。また、スライダ95
のリブ95aも、板ばね101の付勢力を受けるため壁
状にするか、少なくとも板ばね101の両先端部101
aが当接し摺動する部分は、それに対応した幅を有する
ようにする必要がある。
【0011】磁気テープカセットにおいて用いられる各
ばねは、これらのばねが作用する各部材が常に円滑な動
きができるように、各ばねの間でばね力のバランスがと
れていなければならない。例えば、板ばね101に対し
て、圧縮ばね99のばね力の方が相対的に大きい場合
は、スライダ95を係止する力が強過ぎて、スライダ9
5がなめらかに摺動できない虞れがある一方、圧縮ばね
99のばね力の方が相対的に弱い場合には、スライダ9
5を確実に係止することができない虞れがある。ところ
で、本来各ばね力は、その機能を達成する必要最小限の
大きさがあればよく、その範囲でなるべく小さいほうが
好ましい。そこで、ばね力は小さく設定されるようにな
って来ている。
【0012】しかし、圧縮ばね99のばね力を弱くする
と、圧縮力を加えたとき、圧縮ばね99が「く」の字に
曲がり、倒れ込んだり、場合によっては飛び出してしま
うという問題があった。圧縮ばね99が飛び出してしま
った場合には、スライダ95の摺動が不可能になるとい
う重大な支障を来す虞れがある。本発明は、前記従来の
問題に鑑みてなされたものであり、スライダを係止する
ための圧縮ばねの飛び出しを防止することのできる磁気
テープカセットを提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、磁気テープを巻回した一対の巻取ハブを
収容し、蓋合わせ状に結合されたカセットケースを形成
する上ハーフおよび下ハーフと、カセットケース前方側
のガイド挿入部および下ハーフの底面のリール軸挿入孔
を開閉可能に、該下ハーフの底面に沿って摺動自在に該
下ハーフの外側下面に装着され、付勢手段により前記ガ
イド挿入部およびリール軸挿入部を閉じる位置に付勢さ
れたスライダと、前記下ハーフ底面に沿って片支持に下
ハーフ底面に形成され、その自由端の頭部が前記スライ
ダの係合孔に嵌入して該スライダを係止する弾性ロック
片と、該弾性ロック片の自由端頭部と前記上ハーフ底面
との間にあって、その一端が該上ハーフ底面に垂直に設
けられた円筒状のリブに嵌め込まれ、他端が該ロック片
頭部をスライダの係合孔側へ付勢するように設けられた
圧縮ばねと、前記下ハーフの前方側の底面に垂直に、2
つの割筒型のリブを連続して、前記巻取ハブに巻回され
た磁気テープに沿ってハの字状に設けられ、その両端部
が前記圧縮ばね設置位置近傍まで延在する壁状の部材と
を備えた磁気テープカセットであって、前記上ハーフお
よび下ハーフのそれぞれに壁状の部材を設け、前記上ハ
ーフと下ハーフを合わせたとき、これらの壁状の部材が
前記圧縮ばねの周囲を少なくとも四方から囲むようにし
て、前記圧縮ばねの飛び出しを防止することを特徴とす
る磁気テープカセットを提供する。
【0014】また、前記圧縮ばねの周囲を少なくとも四
方から囲み、該圧縮ばねの飛び出しを防止する壁状の部
材は、前記下ハーフに設けられたハの字状の壁状の部材
の両端部をL字状に曲げた部分と、前記圧縮ばねを挟ん
で該L字状に曲げられた部分と対向する位置に下ハーフ
底面に垂直に設けられた壁状のリブと、前記上ハーフに
設けられた円筒状のリブの上部端面の少なくとも2カ所
において該リブ側壁をそのまま延長する形で設けられた
壁状のリブと、から成ることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の磁気テープカセッ
トについて、添付の図面に示される好適実施例を基に、
詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明に係る磁気テープカセット
の概略構成を示す斜視分解図である。磁気テープカセッ
トは、蓋合わせ状に結合されカセットのケースとなる筐
体を構成する上ハーフ10と下ハーフ12および下ハー
フ12の外側下部に前後方向摺動可能に装着されるスラ
イダ14とから主に構成される。
【0017】上ハーフ10と下ハーフ12とで構成され
るカセットのケース内には、図示しない一対の巻取ハブ
に巻回され張架された磁気テープが収容される。カセッ
ト非使用時において、巻取ハブが回転して磁気テープが
弛まないように、上ハーフ10にはブレーキ部材16が
設けられている。ブレーキ部材16は、2つの制動片1
6aを有し、この制動片16aが巻取ハブに設けられた
歯車と係合することによって巻取ハブの回転を禁止する
ようになっている。カセット非使用時においては、ブレ
ーキ部材16は、前記制動片16aが前記歯車に係合す
るように、ねじりコイルばねを用いたブレーキばね18
によって付勢されている。上ハーフ10には、カセット
非使用時において、一対の巻取ハブ間に張架された磁気
テープの部分を保護するため上ハーフ10前面に前蓋2
0が設けられている。
【0018】下ハーフ12は、2つの割筒型のリブを連
続してハの字状に設けた壁状の部材12aが立設されて
いる。この壁状の部材12aによって三角形状に区切ら
れた下ハーフ12の底面12bのほぼ中央部に垂直に柱
状のリブ12cが立設されている。この柱状のリブ12
cと前記壁状の部材12aとの間にV字状の板ばね22
が挿入される。
【0019】また、下ハーフ12には、前記壁状の部材
12aの左右両端部付近の底面に、片持ちに支持された
弾性ロック片12dが設けられており、その自由端頭部
には、ボス12eが立設され、該ボス12eに該弾性ロ
ック片12dの自由端頭部をスライダ側に付勢する圧縮
ばね24が取付けられるようになっている。
【0020】スライダ14には、前記弾性ロック片12
dの自由端頭部が嵌入する係止孔14aが左右2個ずつ
設けられ、スライダ14を2つの位置で係止可能となっ
ている。また、前記板ばね22の付勢力を受けるための
壁状のリブ14bが前方に立設されている。
【0021】図2に、上ハーフ10の詳細を示す。図2
は、図1の上ハーフ10を上下逆さまにして示した斜視
図である。図2では前蓋20のある向こう側が前方とな
っている。上ハーフ10には、上ハーフ10と下ハーフ
12を結合したとき、下ハーフ12のリブ12c、12
cの位置に対応する、上ハーフ10の底面10aの位置
に、ブレーキばね18を係止するための突起10bが設
けられており、その両側に柱状のリブ10c、10cが
立設されている。このリブ10c、10cは、上ハーフ
10と下ハーフ12を結合したとき、下ハーフ12のリ
ブ12cの両側に位置し、板ばね22が上に持ち上がっ
た場合に、板ばね22を上から押さえて、はずれるのを
防ぐ働きをする。
【0022】上ハーフ10にはまた、リブ10c、10
cの外側に下ハーフ12のハの字状の壁状の部材12a
の湾曲に対応したリブ10d、10dが設けられてい
る。このリブ10d、10dは、上ハーフ10と下ハー
フ12を結合したときに、壁状の部材12aと当接し
て、ケースの剛性を高める働きをする。また、上ハーフ
10には、圧縮ばね24の一端がその中に嵌め込まれる
円筒状のリブ10e、10eが設けられている。
【0023】本発明は、上ハーフ10および下ハーフ1
2の所定の場所に前記圧縮ばね24が飛び出すのを防止
するための壁状の部材を設けたものである。以下、これ
をより詳細に、拡大図を用いて説明する。図1に符号A
で示す部分の拡大図を圧縮ばね24を組み込んだ状態で
図3に示す。また、図2に符号Bで示す部分の拡大図を
図4に示す。
【0024】図3に拡大して示すように、下ハーフ12
に設けられたハの字状の壁状の部材12aの端部をL字
状に折り曲げて、この折り曲げた部分12fをある程度
前方へ延ばして、ボス12eに取り付けられた圧縮ばね
24を囲うようにする。そして、圧縮ばね24を挟ん
で、この折り曲げた部分12fと対向する位置にも壁状
のリブ12gを設ける。折り曲げた部分12fおよび壁
状のリブ12gの長さは、ともに少なくとも圧縮ばね2
4の外径の2/3以上(または、1mm以上)とし、ま
た高さは、ともに上ハーフ10と下ハーフ12を結合し
たとき円柱状のリブ10eと当接する高さとする。折り
曲げた部分12fおよび壁状のリブ12gが円柱状のリ
ブ10eと当接することにより、ケースの剛性を高める
ことができる。
【0025】また、図4に拡大して示すように、上ハー
フ10に設けられた圧縮ばね24の一端を受け入れる円
筒状のリブ10eの上端面の2カ所の対向する位置に、
リブ10eの側壁をそのまま上方へ延ばすようにして壁
状のリブ10fを設ける。このリブ10fの設置位置
は、上ハーフ10と下ハーフ12を結合したときに、前
記下ハーフ12に設けられた壁状の部材12fおよびリ
ブ12gと競合しない位置とする。そして、これらで圧
縮ばね24を周囲4方向から囲むようにする。壁状のリ
ブ10fの長さは、少なくとも圧縮ばね24の外径の2
/3以上(または、1mm以上)とし、高さは、1mm
以上、出来れば1.5mm以上とする。上ハーフ10と
下ハーフ12を結合したとき、リブ10fの端面は、下
ハーフ12の底面とは当接せず、多少の隙間(1mm程
度)を有している。
【0026】図5に、上ハーフ10と下ハーフ12を結
合した状態を透視した平面図で示すように、下ハーフ1
2の壁状の部材12f、壁状のリブ12g、および上ハ
ーフ10の壁状のリブ10fで4方向から、ボス12e
に取り付けられた圧縮ばね24を囲み、圧縮ばね24の
飛び出しを防止する。図5において、下ハーフ12に設
けられる弾性ロック片12dは圧縮ばね24によって動
く部材であり、図5で下方側に設ける飛び出し防止のた
めの壁状の部材は下ハーフ12側には設けられないた
め、上ハーフ10側に設けるのがよい。
【0027】なお、これらの飛び出し防止用部材の取り
付け位置は、ここに示されたものには限定されず、圧縮
ばね24を周囲から囲むものであればよい。また、カセ
ット組み付け時に、圧縮ばねが確かに組み込まれたこと
の確認は、圧縮ばね飛び出し防止用のリブ等が存在する
前後左右方向以外の開口部側(斜め方向の隙間)、また
は前記リブ10f端面と下ハーフ12の底面との間の隙
間から行うようにすればよい。なお、前記隙間が存在し
ない場合でも圧縮ばねのばね圧によって確認することも
できるが、圧縮ばねの有無を直接視認によって検出する
方が確実で簡単であり、前記隙間が存在する方が、圧縮
ばね取り付け確認の見地からは有利である。
【0028】このように、本実施形態によれば上ハーフ
および下ハーフの両方に圧縮ばね飛び出し防止用の部材
を設け、圧縮ばねの周囲を少なくとも四方から囲むよう
にしたため、圧縮ばねの飛び出しを確実に防止すること
ができるようになった。以上、本発明の磁気テープカセ
ットについて詳細に説明したが、本発明は、以上の実施
形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲において各種の改良や変更を行ってもよいのは
もちろんである。
【0029】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、ス
ライダロック片を付勢する圧縮ばねの飛び出しを確実に
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る磁気テープカセットの概略構成
を示す斜視分解図である。
【図2】 図1の上ハーフをひっくり返して示す斜視図
である。
【図3】 図1の符号Aの部分を拡大して示す拡大図で
ある。
【図4】 図2の符号Bの部分を拡大して示す拡大図で
ある。
【図5】 上ハーフと下ハーフを結合し、圧縮ばねの付
近を透視した状態で示す平面図である。
【図6】 従来の磁気テープカセットの概略構成を示す
斜視分解図である。
【図7】 図6の下ハーフにスライダを組み込んだ状態
の左半分を示す平面図である。
【図8】 図7のVIII −VIII 線に沿った断面図であ
る。
【図9】 スライダ付勢手段として板ばねを用いた下ハ
ーフおよびスライダを示す斜視分解図である。
【符号の説明】
10 上ハーフ 10a (上ハーフの)底面 10b 突起 10c 柱状のリブ 10d リブ 10e 円筒状のリブ 10f 壁状のリブ 12 下ハーフ 12a 壁状の部材 12b (下ハーフの)底面 12c 柱状のリブ 12d 弾性ロック片 12e ボス 12f 折り曲げ部 12g 壁状のリブ 14 スライダ 14a 係止孔 14b 壁状のリブ 16 ブレーキ部材 16a 制動片 18 ブレーキばね 20 前蓋 22 (V字状の)板ばね 24 圧縮ばね(スライダロックばね)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープを巻回した一対の巻取ハブを収
    容し、蓋合わせ状に結合されたカセットケースを形成す
    る上ハーフおよび下ハーフと、 カセットケース前方側のガイド挿入部および下ハーフの
    底面のリール軸挿入孔を開閉可能に、該下ハーフの底面
    に沿って摺動自在に該下ハーフの外側下面に装着され、
    付勢手段により前記ガイド挿入部およびリール軸挿入部
    を閉じる位置に付勢されたスライダと、 前記下ハーフ底面に沿って片支持に下ハーフ底面に形成
    され、その自由端の頭部が前記スライダの係合孔に嵌入
    して該スライダを係止する弾性ロック片と、 該弾性ロック片の自由端頭部と前記上ハーフ底面との間
    にあって、その一端が該上ハーフ底面に垂直に設けられ
    た円筒状のリブに嵌め込まれ、他端が該ロック片頭部を
    スライダの係合孔側へ付勢するように設けられた圧縮ば
    ねと、 前記下ハーフの前方側の底面に垂直に、2つの割筒型の
    リブを連続して、前記巻取ハブに巻回された磁気テープ
    に沿ってハの字状に設けられ、その両端部が前記圧縮ば
    ね設置位置近傍まで延在する壁状の部材と、を備えた磁
    気テープカセットであって、 前記上ハーフおよび下ハーフのそれぞれに壁状の部材を
    設け、前記上ハーフと下ハーフを合わせたとき、これら
    の壁状の部材が前記圧縮ばねの周囲を少なくとも四方か
    ら囲むようにして、前記圧縮ばねの飛び出しを防止する
    ことを特徴とする磁気テープカセット。
  2. 【請求項2】前記圧縮ばねの周囲を少なくとも四方から
    囲み、該圧縮ばねの飛び出しを防止する壁状の部材は、 前記下ハーフに設けられたハの字状の壁状の部材の両端
    部をL字状に曲げた部分と、 前記圧縮ばねを挟んで該L字状に曲げられた部分と対向
    する位置に下ハーフ底面に垂直に設けられた壁状のリブ
    と、 前記上ハーフに設けられた円筒状のリブの上部端面の少
    なくとも2カ所において該リブ側壁をそのまま延長する
    形で設けられた壁状のリブと、 から成る請求項1に記載の磁気テープカセット。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7000239B2 (en) 2001-06-18 2006-02-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical recording medium with different wobble characteristics between the user data area and the lead-out area

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