JP2000231649A - 硬貨入出金機 - Google Patents

硬貨入出金機

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JP2000231649A JP11033527A JP3352799A JP2000231649A JP 2000231649 A JP2000231649 A JP 2000231649A JP 11033527 A JP11033527 A JP 11033527A JP 3352799 A JP3352799 A JP 3352799A JP 2000231649 A JP2000231649 A JP 2000231649A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受皿設置部6の前方の硬貨出口部101 への硬
貨の進入を防止し、受皿7内からの硬貨の取り出しを円
滑にする。硬貨出口部101 から受皿設置部6に送り込ま
れる補給用の硬貨を円滑に案内して硬貨入出金処理手段
に導く。 【解決手段】 受皿設置部6の受皿7は、上方開放姿
勢、反転開放姿勢、および硬貨出口部側開放姿勢に回動
する。受皿設置部6の前方の硬貨出口部101 に、受皿7
の上方開放姿勢時に硬貨出口部101 を閉鎖し、硬貨出口
部側開放姿勢時に硬貨出口部101 を開放する出口ゲート
111 を開閉可能に設ける。出口ゲート111 の受皿設置部
6側に臨む一方の面に、硬貨出口部101 の閉塞状態で受
皿7の受収部98に略連続する受皿側ガイド面113 を設け
る。出口ゲート111 の硬貨出口部101側に臨む他方の面
に、硬貨出口部101 の開放状態で硬貨出口部101 からの
硬貨を硬貨出口部側開放姿勢の受皿7内へ案内する硬貨
出口部側ガイド面114 を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬貨の入出金処理
を行なう硬貨入出金機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、硬貨入出金機では、例えば、特開
平10−228553号公報に記載されているように、
機体の前部側に受皿設置部が設けられ、この受皿設置部
に機体の左右方向を軸として回動可能とする受皿が設け
られ、この受皿を介して利用者による入金硬貨の投入、
出金硬貨の出金や入金返却硬貨の返却などが行なわれて
いる。
【0003】受皿は、硬貨を受収可能とする凹状の受収
部を有し、この受収部が上方に向けられる上方開放姿勢
において入金硬貨、出金硬貨および入金返却硬貨などの
硬貨の受収が可能になっているとともに、入金硬貨の受
収時に受収部が下方に向けられる反転開放姿勢へ回動さ
れて受収した入金硬貨を下方へ放出して機体内の硬貨入
出金処理手段で入金処理が可能になっている。
【0004】また、受皿設置部の後方には、硬貨入出金
処理手段から送り出される硬貨を受皿設置部に送り込む
硬貨放出部が設けられている。
【0005】また、受皿設置部の前方には、機体の前側
に沿って配設された補給硬貨搬送部の硬貨出口部が設け
られている。そして、硬貨補給処理時において、機体内
の底部に装着されている補給硬貨収納箱から繰り出され
る補給用の硬貨が、補給硬貨搬送部により受皿設置部の
高さまで上昇搬送され、受皿設置部の前方に位置される
硬貨出口部から受皿設置部内に送り込まれる。このと
き、受皿が反転開放姿勢に回動されており、補給用の硬
貨が受皿に受収されることなく硬貨入金処理手段へ送り
込まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
硬貨入出金機では、受皿設置部の前方に補給硬貨搬送部
の硬貨出口部が配設されるので、例えば受皿に払い出さ
れた硬貨を利用者が受皿内に手を差し入れて手前側に掬
い上げるようにして取り出す際、手前側に位置する硬貨
出口部で引っ掛かったり硬貨出口部内へ硬貨が進入した
り、受皿設置部の後方の硬貨放出部から送り込まれる硬
貨が硬貨出口部へ進入してしまうおそれがあり、また、
硬貨出口部から受皿設置部に送り込まれる補給用の硬貨
が受皿設置部内の受皿を越えて円滑に下方へ導かれるか
どうかなど、十分に考慮されていなかった。
【0007】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、受皿設置部の前方に補給硬貨搬送部の硬貨出口部
が設けられていても、硬貨出口部への硬貨の進入を防止
できるとともに受皿内からの硬貨の取り出しを円滑にで
き、さらに、硬貨出口部から受皿設置部に送り込まれる
補給用の硬貨を円滑に案内して硬貨入出金処理手段に導
くことができる硬貨入出金機を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の硬貨入出
金機は、機体の前側位置に設けられる受皿設置部と、こ
の受皿設置部に機体の左右方向を軸として回動可能に設
けられ、硬貨を受収可能とする凹状の受収部を有し、こ
の受収部が上方に向けられる上方開放姿勢、下方に向け
られる反転開放姿勢、および前方に向けられる硬貨出口
部側開放姿勢に回動される受皿と、前記受皿設置部の下
方に連続され、硬貨を入出金処理する硬貨入出金処理手
段と、前記受皿設置部の後方に設けられ、前記硬貨入出
金処理手段から送り出される硬貨を受皿設置部に送り込
む硬貨放出部と、前記受皿設置部の前方に設けられ、前
記硬貨入出金処理手段への補給用の硬貨を受皿設置部を
通じて送り込む硬貨出口部を有する補給硬貨搬送部と、
前記硬貨出口部に開閉可能に設けられ、前記受皿設置部
側に臨む一方の面に硬貨出口部の閉塞状態で受皿の受収
部に略連続される受皿側ガイド面を有するとともに、前
記硬貨出口部側に臨む他方の面に硬貨出口部の開放状態
で硬貨出口部から送り込まれる硬貨を硬貨出口部側開放
姿勢の受皿内へ案内する硬貨出口部側ガイド面を有する
出口ゲートとを具備しているものである。
【0009】そして、受皿設置部の前方に設けられる補
給硬貨搬送部の硬貨出口部に出口ゲートを開閉可能に設
け、この出口ゲートの受皿設置部側に臨む一方の面に硬
貨出口部の閉塞状態で受皿の受収部に略連続される受皿
側ガイド面を有することにより、硬貨出口部への硬貨の
進入を防止するとともに、例えば受皿内に手を差し入れ
て受皿内の硬貨を手前側に掬い上げるようにして取り出
すときでもその硬貨の取り出しを円滑にし、さらに、出
口ゲートの硬貨出口部側に臨む他方の面に硬貨出口部の
開放状態で硬貨出口部から送り込まれる硬貨を硬貨出口
部側開放姿勢の受皿と協働して受皿設置部の下方へ案内
する硬貨出口部側ガイド面を有することにより、硬貨出
口部から受皿設置部に送り込まれる補給用の硬貨を円滑
に案内して硬貨入出金処理手段に導く。
【0010】請求項2記載の硬貨入出金機は、請求項1
記載の硬貨入出金機において、受皿設置部の後方から進
退可能に設けられ、受皿の上方開放姿勢で受皿設置部内
に進入されて受皿の後側縁部を覆うとともに、受皿の硬
貨出口部側開放姿勢で受皿設置部の後方に退避される可
動ガイドを備えているものである。
【0011】そして、可動ガイドにより上方開放姿勢の
受皿の後側縁部を覆うことにより、受皿の後側縁部や受
皿の後側の隙間などを隠蔽し、さらに、受皿が硬貨出口
部側開放姿勢に回動されるときに可動ガイドが受皿設置
部の後方へ退避し、受皿の回動を許容する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0013】図11において、1は硬貨入出金機の機体
で、この機体1の上面前部(なお、図11の機体1の図
示右側を前側、および図示左側を後側とし、機体1の前
側から見て左右方向を機体幅方向とする)に入金硬貨の
投入または出金硬貨などの取り出しが行なわれる入出金
口2が形成され、この入出金口2には入出金口シャッタ
3が開閉可能に配設されている。
【0014】入出金口2の下方には硬貨受収放出装置5
が配設されており、この硬貨受収放出装置5は、機体1
内の前部側に形成された受皿設置部6を有し、この受皿
設置部6に入金硬貨や出金硬貨などを受収する受皿7が
配設されている。なお、この硬貨受収放出装置5の詳細
な構成については後述するが、受皿7は硬貨を受収する
上方開放姿勢、硬貨を下方へ放出する反転開放姿勢、お
よび前方に向けられる硬貨出口部側開放姿勢の3姿勢に
回動される。
【0015】また、機体1内の硬貨受収放出装置5の下
方および後方には、硬貨の入出金処理を行なう硬貨入出
金処理手段11が配設されている。この硬貨入出金処理手
段11は、硬貨受収放出装置5の下方に配設されて硬貨受
収放出装置5から放出される硬貨を受け入れて1枚ずつ
後述する硬貨搬送部21へ繰り出す繰出部15を有してい
る。この繰出部15は、硬貨を受け入れるホッパ16、この
ホッパ16内の硬貨を1枚ずつ上方へ拾い上げて繰り出す
突起付きの回転円板17を備えている。ホッパ16の底部に
は異物などの残留物を後述する硬貨搬送装置71へ放出さ
せる放出手段18が設けられている。
【0016】繰出部15の上部には繰出部15から1枚ずつ
繰り出される硬貨を受け入れて搬送する硬貨搬送部21が
接続されている。この硬貨搬送部21は、機体1の傾斜機
体部分の上部に前後方向に沿って配設され、前端側から
後端側に向かって硬貨を搬送する識別分類通路部22が形
成されているとともに、この識別分類通路部22の後端か
ら上側に折り返して前端側の受皿7へ硬貨を搬送する出
金通路部23が形成されている。硬貨搬送部21に沿って硬
貨を搬送する搬送ベルト24が張設されている。
【0017】識別分類通路部22の始端側には、搬送ベル
ト24で搬送される硬貨の金種や正常・異常を識別する識
別部25が配設されている。識別分類通路部22の識別部25
より後流側には、搬送される硬貨を通路上から分岐させ
て振り分けるために、上流側から順に、1円用の振分ゲ
ート26a 、5円用の振分ゲート26b 、10円用の振分ゲ
ート26c 、50円用の振分ゲート26d 、100円用の振
分ゲート26e 、500円用の振分ゲート26f 、オーバー
フロー用の振分ゲート26g 、リジェクト用の振分ゲート
26h が配設されている。
【0018】金種別の振分ゲート26a 〜26f は、入金処
理時または補充処理時に対応する硬貨を通路上から振り
分けるもので、これら振分ゲート26a 〜26f の下方に
は、振分ゲート26a 〜26f で振り分けられた硬貨を金種
別に一時保留する金種別一時保留部27が配設されてい
る。この金種別一時保留部27は、金種別の保留筒にて構
成され、振分ゲート26a 〜26f で振り分けられる硬貨を
上下方向に集積状態で一時保留し、入金承認時に下方へ
放出し、入金不承認時に機体幅方向の一側(図11手前
側)の後述する横搬送部41へ放出するように構成されて
いる。
【0019】金種別一時保留部27の下方には、金種別に
出金硬貨を収納するとともに投出可能とする金種別硬貨
収納部28が配設されている。この金種別硬貨収納部28
は、金種別に硬貨を集積状態で収納する収納筒29を有
し、この各収納筒29内の硬貨を支承機構30で上下動可能
に支承し、収納筒29の上部を通じて硬貨の出し入れが可
能で、金種別一時保留部27から下方へ放出される硬貨を
受入収納するとともに、収納筒29の上側に配設される投
出手段30a によって硬貨が1枚ずつ後述する横搬送部41
へ投出する。
【0020】また、オーバーフロー用の振分ゲート26g
は、入金処理時に金種別一時保留部27または金種別硬貨
収納部28に収納しきれない入金硬貨をオーバーフロー硬
貨として通路上から振り分けるもので、この振分ゲート
26g の下方には、後述する横搬送部41(一括一時保留部
42)へ放出するオーバーフローシュート31が配設されて
いる。このオーバーフローシュート31の途中には、後述
する補充・回収ボックス53へ回収処理時の硬貨を導く回
収シュート32が接続されているとともに、硬貨をオーバ
ーフローシュート31の下流側と回収シュート32とのいず
れかに振り分ける振分部材33が設置されている。
【0021】また、リジェクト用の振分ゲート26h は、
出金処理時または補充処理時のリジェクト硬貨、あるい
は入金処理時の後述する横搬送部41(一括一時保留部4
2)上に一時保留された入金硬貨を分岐するもので、こ
の振分ゲート26h の下方には、リジェクトボックスシュ
ート34が配設されている。このリジェクトボックスシュ
ート34の途中には、図示しない3つのリジェクトボック
スシュート部が接続されているとともに、各リジェクト
ボックスシュート部の入口部分に硬貨を各リジェクトボ
ックスシュート部内と各リジェクトボックスシュート部
より下流側とのいずれかに振り分けるリジェクト通路切
換部35,36,37が配設されている。各リジェクトボック
スシュート部の下端は、上流側のリジェクトボックスシ
ュート部から順に、後述するリジェクトボックス51の装
填リジェクトボックス、回収リジェクトボックス、およ
び取り忘れリジェクトボックスの上面にそれぞれ連通さ
れている。
【0022】リジェクトボックスシュート34の各リジェ
クトボックスシュート部より下流側にはオーバーフロー
ボックスシュート部34a が形成され、このオーバーフロ
ーボックスシュート部34a の下端が後述するオーバーフ
ローボックス52の上面に連通されている。
【0023】また、金種別硬貨収納部28の上端近傍の側
方でかつ繰出部15からオーバーフローシュート31の下方
(後述するオーバーフローボックス52の上方)の領域に
わたって、横搬送部41が配設されている。この横搬送部
41は、硬貨を載せて搬送するベルトコンベヤにて構成さ
れ、入金処理時に金種別一時保留部27から放出される入
金の返却硬貨、またはオーバーフローシュート31から放
出される入金硬貨(オーバーフロー硬貨)を受け入れる
とともに、出金処理時に金種別硬貨収納部28から投出さ
れる出金硬貨を受け入れ、ベルトの正転時に硬貨を繰出
部15へ向けて搬送し、逆転時に硬貨を後述するオーバー
フローボックス52へ向けて搬送するように構成されてい
る。そして、横搬送部41上のオーバーフローシュート31
の下方域には、オーバーフローシュート31で導かれる入
金硬貨を一括して一時保留する一括一時保留部42が形成
されている。
【0024】横搬送部41の前端側および後端側の上方に
は横搬送部ゲート43,44が開閉可能に配設され、この横
搬送部ゲート43,44の閉鎖によって横搬送部41の端部か
らの硬貨の落下が規制されるとともに、開放によって横
搬送部41の端部からの硬貨の放出が許容される。
【0025】横搬送部41の後方には、一括一時保留部42
に一時保留された一括一時保留硬貨の収納時に、横搬送
部41の逆転によって横搬送部41の後端から放出される一
括一時保留硬貨を、後述するオーバーフローボックス52
に導くオーバーフローボックスシュート45が配設されて
いる。
【0026】また、機体1の後部には、リジェクトボッ
クス51、オーバーフローボックス52、補充・回収ボック
ス53が上側から下側にわたってそれぞれ配置されている
とともに、各ボックス51,52,53とも機体1の後部から
着脱可能に構成されている。
【0027】リジェクトボックス51は、図示しない装填
リジェクトボックス、回収リジェクトボックスおよび取
り忘れリジェクトボックスを一体に有し、これら各リジ
ェクトボックスにリジェクトボックスシュート34の対応
する各リジェクトボックスシュート部からリジェクト硬
貨が受け入れられる。装填リジェクトボックスには、補
充処理時に機体1内に投入される存高管理されていない
補充硬貨において識別部25で異常と識別されたリジェク
ト硬貨が収納され、また、回収リジェクトボックスに
は、出金処理時や機体1内での補充処理時にその機体1
内で存高管理されている硬貨において識別部25で異常と
識別されたリジェクト硬貨が収納され、また、取り忘れ
リジェクトボックスには、出金処理時に受皿7に払い出
された出金硬貨が取り忘れられた際に回収される取り忘
れ硬貨が収納される。
【0028】オーバーフローボックス52は、箱状に形成
され、オーバーフローボックスシュート45から硬貨が受
け入れられるとともに、リジェクトボックスシュート34
のオーバーフローボックスシュート部34a から硬貨が受
け入れられる。オーバーフローボックス52の前面下部に
は、オーバーフローボックス52内の硬貨が繰り出される
繰出口61が形成され、また、オーバーフローボックス52
内には、オーバーフローボックス52の底面を構成すると
ともに繰出口61に向けて硬貨を繰り出すベルトコンベヤ
にて構成された繰出搬送部62が配設されている。繰出搬
送部62の繰出口61に臨む端部の上方には、繰出搬送部62
の上面に対して逆方向に回転されて硬貨の繰出量を規制
する逆転ローラ63が配設されている。繰出口61の内側に
はその繰出口61を開閉する図示しないシャッタが配設さ
れ、繰出口61の外側には繰り出された硬貨を後述する硬
貨搬送装置71に導く繰出シュート64が配設されている。
【0029】補充・回収ボックス53は、箱状に形成さ
れ、回収シュート32から硬貨が受け入れられる。補充・
回収ボックス53の前面下部には補充・回収ボックス53内
の硬貨を後述する硬貨搬送装置71へ繰り出す繰出口65が
形成され、また、補充・回収ボックス53内には、補充・
回収ボックス53の底面を構成するとともに繰出口65に向
けて硬貨を繰り出すベルトコンベヤにて構成された繰出
搬送部66が配設されている。繰出搬送部66の繰出口65に
臨む端部の上方には、繰出搬送部66の上面に対して逆方
向に回転されて硬貨の繰出量を規制する逆転ローラ67が
配設されている。繰出口65の内側にはその繰出口65を開
閉する図示しないシャッタが配設され、繰出口65の外側
には繰り出された硬貨を後述する硬貨搬送装置71に導く
繰出シュート68が配設されている。
【0030】また、機体1の底部域から前部域にわたっ
て補給硬貨搬送部としての硬貨搬送装置71が配設されて
いる。この硬貨搬送装置71は、硬貨搬送ベルト72を有す
るベルトコンベヤにて構成され、この硬貨搬送ベルト72
が複数の回転体73および複数のガイドローラ74によって
張設されるとともに図示しない複数の通路構成部材によ
って幅方向両側が規制されることにより、硬貨搬送ベル
ト72に機体1の底部域に配設されて硬貨を載せて搬送す
る横方向搬送域75、および機体1の前部域に配設されて
硬貨を硬貨搬送ベルト72から突設された複数の突起体72
a (後述する図1および図2に示す)で支持しながら搬
送する縦方向搬送域76が形成されている。縦方向搬送域
76は、傾斜搬送域76a と垂直搬送域76b を有している。
機体1の前側下部の回転体73にモータ77から駆動力が伝
達され、硬貨搬送ベルト72が正回転または逆回転され
る。
【0031】硬貨搬送ベルト72のベルト表面の垂直搬送
域76b に対向して硬貨搬送ベルト72で上昇される硬貨を
ガイドするガイド板78が配設され、この垂直搬送域76b
の下部の入口付近には硬貨詰まりを検知する検知スイッ
チ79を有する検知機構80が配設されている。
【0032】そして、補充処理時または回収処理時に、
オーバーフローボックス52または補充・回収ボックス53
から繰り出される硬貨を硬貨搬送ベルト72上に受け入
れ、硬貨搬送ベルト72の正回転すなわち硬貨搬送方向へ
の回転によって硬貨を受皿設置部6へ搬送するようにな
っている。また、繰出部15に残留する残留物の回収時
に、放出手段18で放出される残留物を硬貨搬送ベルト72
上に受け入れ、硬貨搬送ベルト72の逆回転によって硬貨
を機体1に着脱可能に設けられた残留物回収ボックス81
へ搬送するようになっている。
【0033】硬貨搬送ベルト72の後端側にはゲート82が
開閉可能に配設され、このゲート82の閉鎖によって硬貨
搬送ベルト72の後端部からの硬貨の落下が規制されると
ともに、開放によって硬貨搬送ベルト72の逆回転時(硬
貨搬送ベルト72の上面が後方へ移動する)に硬貨搬送ベ
ルト72の後端部から残留物回収ボックス81への硬貨の放
出が許容される。
【0034】次に、硬貨受収放出装置5について説明す
る。
【0035】図1ないし図3に示すように、受皿設置部
6は、前方の前面壁部材91、後方の板状の後面壁部材9
2、および両側の側壁部材93によって上下方向に開口さ
れた枠部94を有し、この枠部94の下部側は硬貨を繰出部
15に導くシュート91a として構成されている。
【0036】また、受皿7は、半円筒状の受部95、およ
びこの受部95の両端を閉塞する半円状の側板部96を有
し、硬貨の受入および放出が可能な開口部97を有する凹
状の受収部98が形成されている。受部95の円弧の中心位
置に対応して両側板部96の外面から回動軸99が突設さ
れ、これら両側の回動軸99が両側の側壁部材93に回転自
在に支持され、すなわち受皿7が機体1の左右方向を軸
として回動可能に支持されている。
【0037】一方の回動軸99にはギヤ100 が固定され、
このギヤ100 が例えばモータなどの図示しない受皿回動
手段で回転駆動され、受皿7が上述した3姿勢のいずれ
かに回動される。すなわち、図1に示す受収部98が上方
に向けられる上方開放姿勢(受皿7が水平姿勢に対して
後方に例えば7度程度傾斜した姿勢)、受収部98が下方
に向けられる反転開放姿勢(図1に示す受皿7が反時計
回り方向に例えば173度回動された姿勢)、図2に示
す受収部98が前方へ向けられる硬貨出口部側開放姿勢
(図1に示す受皿7が反時計回り方向に例えば256度
回動された姿勢)に回動される。
【0038】受皿7の回動機構の一例としは、受皿7の
回動にステッピングモータを用いるとともに、受皿7の
定位置(上方開放姿勢)を検知する定位置センサを用
い、定位置を基準としてステッピングモータのパルス数
を規定することにより、受皿7の反転開放姿勢および硬
貨出口部側開放姿勢への回動を簡単な構成で制御でき
る。
【0039】また、受皿設置部6の前方の前面壁部材91
には、上方開放姿勢の受皿7の高さ位置より上方位置で
受皿7の一端側すなわち右側位置に硬貨出口部101 が開
口形成され、この硬貨出口部101 の内側(前側)に硬貨
搬送装置71の垂直搬送域76bの上端およびガイド板78の
上端が配設され、垂直搬送域76b で上昇搬送されてきた
硬貨が受皿設置部6内に送り込まれる。
【0040】また、受皿設置部6の後方の後面壁部材92
には、上方開放姿勢の受皿7の高さ位置より上方位置で
受皿7の他端側すなわち左側位置に傾斜状の硬貨放出部
102が開口形成され、この硬貨放出部102 の内側(後
側)に硬貨搬送部21の出金通路部23の終端が配置され、
出金通路部23で搬送されてきた硬貨が受皿設置部6内に
送り込まれる。
【0041】また、硬貨出口部101 には、出口ゲート11
1 が開閉可能に配設されている。この出口ゲート111
は、上端側が左右方向の揺動軸112 によって揺動可能に
支持され、硬貨出口部101 を閉塞可能とする外形状に形
成されているとともに、受皿設置部6側が凸状で硬貨出
口部101 側が凹状となる円弧状に形成されている。すな
わち、受皿設置部6側に臨む一方の面に硬貨出口部101
の閉塞状態で受皿7の受収部98に略連続される受皿側ガ
イド面113 が形成されているとともに、硬貨出口部101
側に臨む他方の面に硬貨出口部101 の開放状態で硬貨出
口部101 から送り込まれる硬貨を硬貨出口部側開放姿勢
の受皿7と協働して受皿設置部6の下方へ案内する硬貨
出口部側ガイド面114 が形成されている。そして、通常
は、受皿7の上方開放姿勢および反転開放姿勢時に硬貨
出口部101 を閉鎖するとともに硬貨出口部側開放姿勢時
に硬貨出口部101 を開放する。
【0042】揺動軸112 にはレバー115 が固定され、こ
のレバー115 が例えばソレノイドなどの図示しない開閉
駆動手段によって揺動駆動され、出口ゲート111 が開閉
される。そして、出口ゲート111 は、受皿7の上方開放
姿勢および反転開放姿勢時に硬貨出口部101 を閉鎖する
とともに、硬貨出口部側開放姿勢時に硬貨出口部101を
開放するように制御される。
【0043】また、受皿設置部6の後面壁部材92には、
後面壁部材92に左右方向に沿って形成された窓孔121 を
通じて受皿設置部6内に進退される可動ガイド122 が配
設されている。この可動ガイド122 は、受皿7の両側の
側板部96の間隔よりわずかに狭い横幅に形成され、後面
壁部材92の後側に配置される支軸123 によって回動可能
に支持されている。可動ガイド122 の周面からはカバー
部124 が突出形成され、このカバー部124 の上面側はカ
バー部124 の先端側へ向けて下降する傾斜面に形成さ
れ、下面側には受皿7の後側縁部7aの内縁に係合する爪
部125 が形成されているとともに受皿7の後側縁部7aが
係合する係合溝126 が形成されている。可動ガイド122
の周面からは、カバー部124 が進出した際に後面壁部材
92に当接してカバー部124 の進出位置を規制するストッ
パ部127 が突出形成されている。
【0044】可動ガイド122 は、連動機構131 を介し
て、受皿7の回動に連動して進退移動される。この連動
機構131 は、図3および図4に示すように、受皿7の一
端側の回動軸99に固定されたカム132 を有し、このカム
132 には周面の一部に凹部133が形成され、また、可動
ガイド122 の支軸123 にアーム134 の一端が固定され、
このアーム134 の他端にカム132 の周面に当接するカム
ローラ135 が回転自在に軸支されているとともに、アー
ム134 の中間部にカムローラ135 がカム132 に当接する
ように付勢するスプリング136 が連結されている。
【0045】そして、図4に示すように、受皿7が上方
開放姿勢にあるとき、カム132 の凹部133 にカムローラ
135 が係合され、可動ガイド122 のカバー部124 が受皿
設置部6内に進入された状態となり、また、受皿7の上
方開放姿勢以外の姿勢のとき、カム132 の凹部133 から
外れた周面にカムローラ135 が係合され、可動ガイド12
2 が受皿設置部6の後方へ退避された状態となる。
【0046】また、図1ないし図3に示すように、入出
金口シャッタ3の前端には、硬貨出口部101 の位置に対
応して、硬貨ガイド板141 が支軸142 を介して揺動自在
に軸支されている。この硬貨ガイド板141 は、出口ゲー
ト111 の閉鎖状態のとき自重で垂下する姿勢をとり、開
放される出口ゲート111 で後方へ押動されて出口ゲート
111 と硬貨出口部側開放姿勢の受皿7との間に配置さ
れ、それら出口ゲート111 および受皿7と協働して硬貨
を下方へ案内する姿勢となる。
【0047】次に、硬貨入出金機の全体の作用を説明す
る。
【0048】図11において、入金処理時には、機械操
作者によって入金操作指令がなされると、入出金口2の
入出金口シャッタ3が開放され、機械操作者によって入
金硬貨が入出金口2を通じて上方開放姿勢にある受皿7
に投入されると、入出金口シャッタ3が閉鎖されるとと
もに、受皿7が反転開放姿勢に反転され、受皿7内の入
金硬貨が下方の繰出部15に放出される。受皿7は硬貨の
放出後に上方開放姿勢に戻される。
【0049】繰出部15に放出された硬貨は、繰出部15か
ら1枚ずつ硬貨搬送部21の識別分類通路部22に繰り出さ
れ、識別分類通路部22内を1枚ずつ搬送されながら識別
部25で識別される。識別部25で正常と識別された硬貨
は、対応する金種の振分ゲート26a 〜26f によって通路
上から振り分けられ、金種別一時保留部27に金種別に一
時保留される。
【0050】識別部25で正常と識別されたが、金種別一
時保留部27または金種別硬貨収納部28に収納しきれない
入金硬貨は、オーバーフロー硬貨として、金種別の振分
ゲート26a 〜26f ではなく、オーバーフロー用の振分ゲ
ート26g で通路上から振り分けられ、オーバーフローシ
ュート31を通じて、横搬送部41上の一括一時保留部42に
一括して一時保留される。
【0051】識別部25で異常と識別された硬貨は、硬貨
搬送部21の識別分類通路部22から出金通路部23を通じて
受皿7に戻されるとともに、入出金口シャッタ3が開放
されることにより、機械操作者によって取出可能にな
る。
【0052】投入された全ての入金硬貨について識別お
よび振分が完了すると、計数結果が機械操作者に対して
表示され、機械操作者によって入金の承認、不承認の操
作がなされる。
【0053】機械操作者によって入金の承認がなされた
場合には、金種別一時保留部27に金種別に一時保留され
ていた金種別一時保留貨は下方へ放出されて金種別硬貨
収納部28に金種別に収納され、一括一時保留部42に一括
して一時保留されていた一括一時保留硬貨は横搬送部41
からオーバーフローボックスシュート45を通じてオーバ
ーフローボックス52に一括して収納される。このとき、
オーバーフローボックスシュート45によって硬貨が収納
される付近で硬貨が山盛りとなって図示しない検知部で
オーバーフローボックス52のフル状態が検知されたとき
には、横搬送部41上の硬貨を、繰出部15、硬貨搬送部21
の識別分類通路部22、リジェクト用の振分ゲート26h 、
リジェクトボックスシュート34のオーバーフローボック
スシュート部34a を通じて、オーバーフローボックス52
の別の場所である空きスペースに収納される。
【0054】入金硬貨の一時保留後に、機械操作者によ
って入金の不承認がなされた場合には、金種別一時保留
部27に金種別に一時保留されていた金種別一時保留貨が
横搬送部41上に放出され、一括一時保留部42に一括一時
保留されていた場合にはその硬貨と一緒にされる。横搬
送部41上の入金返却硬貨は、横搬送部41から繰出部15に
搬送され、硬貨搬送部21の識別分類通路部22および出金
通路部23を通じて受皿7に戻され、入出金口シャッタ3
が開放されることにより、機械操作者によって取出可能
とされる。
【0055】なお、この入金処理中において、繰出部15
の図示しない残留検知センサによって繰出部15から繰り
出せないクリップなどの残留物が検知されると、放出手
段18で繰出部15内の残留物が硬貨搬送装置71に放出さ
れ、出口ゲート111 の開放、硬貨搬送装置71による搬送
によって、残留物が受皿7に戻され、入出金口シャッタ
3が開放されることにより、機械操作者によって取出可
能とされる。
【0056】また、出金処理時には、機械操作者によっ
て出金金額(金種や枚数)が入力されると、指定された
金種の金種別硬貨収納部28から指定された枚数の硬貨が
横搬送部41上に投出される。横搬送部41上の出金硬貨
は、横搬送部41から繰出部15に搬送され、繰出部15から
1枚ずつ硬貨搬送部21の識別分類通路部22に繰り出され
て搬送される。識別分類通路部22を搬送される硬貨は識
別部25で識別され、正常と識別された硬貨は出金通路部
23を通じて受皿7に搬送され、異常と識別されたリジェ
クト硬貨はリジェクト用の振分ゲート26h で通路上から
分岐され、リジェクトボックスシュート34、リジェクト
通路切換部36などを通じてリジェクトボックス51の回収
リジェクトボックスに回収される。リジェクト硬貨が識
別されて回収された場合には、不足する金種の硬貨が金
種別硬貨収納部28から投出される。
【0057】指定された出金金額分の出金硬貨が受皿7
に搬送されたら、入出金口シャッタ3が開放され、機械
操作者によって取出可能とされる。
【0058】なお、出金処理時や入金処理時の硬貨返却
時に受皿7に搬送された硬貨が機械操作者によって取り
出されない場合には、取り忘れ硬貨として回収される。
すなわち、受皿7の取り忘れ硬貨が、繰出部15、硬貨搬
送部21の識別分類通路部22に送られ、識別部25で識別さ
れ、振分ゲート26h 、リジェクトボックスシュート34、
リジェクト通路切換部37などを通じて、リジェクトボッ
クス51の取り忘れリジェクトボックスに回収される。
【0059】また、補充処理時には、補充・回収ボック
ス53内の補充硬貨が、硬貨搬送装置71の横方向搬送域75
に繰り出され、この硬貨搬送装置71の駆動により、横方
向搬送域75から、縦方向搬送域76、出口ゲート111 が開
放された硬貨出口部101 、受皿7が硬貨出口部側開放姿
勢に回動された受皿設置部6、繰出部15、硬貨搬送部21
の識別分類通路部22に送られ、識別部25で識別される。
正常と識別された補充硬貨は対応する振分ゲート26a 〜
26f で通路上から振り分けられて金種別硬貨収納部28に
収納され、異常と識別されたリジェクト硬貨は振分ゲー
ト26h で通路上から振り分けられてリジェクトボックス
シュート34、リジェクト通路切換部35などを通じてリジ
ェクトボックス51の装填リジェクトボックスに回収され
る。
【0060】また、回収処理時には、金種別硬貨収納部
28内の硬貨が、横搬送部41に投出され、横搬送部41から
繰出部15、硬貨搬送部21の識別分類通路部22に送られ、
識別部25で識別され、オーバーフロー用の振分ゲート26
g 、回収シュート32を通じて補充・回収ボックス53に回
収される。金種別硬貨収納部28内の硬貨の回収後、オー
バーフローボックス52内の硬貨が、繰出シュート64に繰
り出され、硬貨搬送装置71、出口ゲート111 が開放され
た硬貨出口部101 、受皿7が硬貨出口部側開放姿勢に回
動された受皿設置部6、繰出部15、硬貨搬送部21の識別
分類通路部22に送られ、識別部25で識別され、オーバー
フロー用の振分ゲート26g 、回収シュート32を通じて補
充・回収ボックス53に回収される。
【0061】次に、硬貨受収放出装置5の作用を説明す
る。
【0062】入金処理時や出金処理時などにおいて、受
皿7に硬貨を受収する場合には、図1および図4に示す
ように、受皿7が上方開放姿勢に回動されており、入出
金口2から受皿設置部6内に投入される入金硬貨、硬貨
搬送部21の出金通路部23を通じて硬貨放出部102 から受
皿設置部6内に放出される出金硬貨や入金返却硬貨など
が、受皿7の受収部98に受収される。
【0063】このとき、硬貨出口部101 は出口ゲート11
1 によって閉鎖されており、受皿設置部6内に投入され
る入金硬貨や、受皿設置部6内に放出される出金硬貨や
入金返却硬貨などが、硬貨出口部101 に進入するのを防
止でき、さらに、例えば、受皿7内に手を差し入れて受
皿7内の出金硬貨や入金返却硬貨を取り出す際、その受
皿7内の硬貨を手で手前側に掬い上げるようにして取り
出すときでも、硬貨が硬貨出口部101 に進入するのを防
止できるとともに、出口ゲート111 の受皿側ガイド面11
3 が受皿7の受収部98に略連続されているので、硬貨の
受皿7から受皿側ガイド面113 を通じて円滑に掬い上げ
て取り出すことができる。
【0064】図4に示すように、受皿7が上方開放姿勢
にあることで、カム132 の凹部133にカムローラ135 が
係合され、可動ガイド122 のカバー部124 が受皿設置部
6内に進入されていて、カバー部124 の爪部125が受皿
7の後側縁部7aの内側に係合されるともに、カバー部12
4 の係合溝126 に受皿7の後側縁部7aが係合されてい
る。そのため、可動ガイド122 のカバー部124 により受
皿7の後側縁部7aを上方から覆うことができ、受皿7の
後側縁部7aや受皿7と後面壁部材92との間の隙間などを
隠蔽でき、例えば受皿7の硬貨を取り出すために受皿設
置部6内に手を差し入れたときに受皿7の後側縁部7aに
手が引っ掛かったり爪がはがれることなくスムーズに差
し入れることができる。
【0065】また、受皿7内に受収された入金硬貨や取
り忘れ硬貨などを下方の繰出部15へ送り込む場合には、
図1および図4に示す上方開放姿勢の受皿7が、図5に
示すように反時計回り方向に回動され、そして、例えば
173度回動されて図6に示す反転開放姿勢で停止され
る。この受皿7が反転開放姿勢に回動する過程で、受皿
7内の硬貨が自重により滑り落ちて繰出部15へ落下す
る。
【0066】上方開放姿勢の受皿7が反時計回り方向に
回動を開始すると、図5に示すように、カム132 の凹部
133 から外れた周面にカムローラ135 が係合され、可動
ガイド122 が受皿設置部6の後方へ退避された状態とな
る。
【0067】また、硬貨補給時においては、図1および
図4に示す上方開放姿勢の受皿7が、図5および図6の
順に示すように反時計回り方向に回動され、そして、図
2および図7に示すように、例えば256度回動されて
受皿7の受収部98の開口部97が硬貨出口部101 に臨む硬
貨出口部側開放姿勢で停止される。このとき、可動ガイ
ド122 が受皿設置部6の後方へ退避されていることで、
受皿7の180度以上の回動が可能となっている。
【0068】出口ゲート111 が開放移動され、硬貨搬送
装置71の硬貨出口部101 が開放される。この開放移動さ
れる出口ゲート111 で硬貨ガイド板141 が後方へ押動さ
れて出口ゲート111 と硬貨出口部側開放姿勢の受皿7と
の間に配置される。
【0069】そして、硬貨搬送装置71の垂直搬送域76b
で上昇搬送されてきた硬貨が硬貨出口部101 から受皿設
置部6内に送り込まれる。このとき、硬貨出口部101 か
ら受皿設置部6内に送り込まれる硬貨が、出口ゲート11
1 の硬貨出口部側ガイド面114 、硬貨ガイド板141 およ
び硬貨出口部側開放姿勢の受皿7の内面との協働によ
り、受皿設置部6の下方へ円滑に案内される。したがっ
て、硬貨出口部101 から受皿設置部6内に送り込まれる
硬貨は、受皿7に受収されることなく、繰出部15へ落下
され、硬貨の補給処理を迅速に行なえる。
【0070】また、補給処理の終了時には、出口ゲート
111 が閉鎖移動されて、硬貨出口部101 が閉鎖される。
この出口ゲート111 の閉鎖移動で硬貨ガイド板141 が垂
下する姿勢に移行される。
【0071】図2および図7に示す硬貨出口部側開放姿
勢にある受皿7が、図8、図9および図10の順に示す
ように、反時計回り方向に回動される。この回動途中
で、図9に示すように、カム132 の凹部133 にカムロー
ラ135 が臨み、スプリング136の付勢によって可動ガイ
ド122 のカバー部124 が受皿設置部6内への進入が許容
されるが、カバー部124 が受皿7の外面に当接して進入
が規制された状態となる。そして、図10に示すよう
に、受皿7の後側縁部7aが可動ガイド122 のカバー部12
4 を通り過ぎた後、つまり受皿7が図4に示す位置から
反時計回り方向に360度以上回転した後、受皿7の回
動が一端停止されるとともに時計回り方向に反転回動さ
れる。このとき、受皿7の後側縁部7aが可動ガイド122
のカバー部124 を通り過ぎることで、可動ガイド122 の
カバー部124 が受皿設置部6内へ進入する状態にあり、
受皿7の後側縁部7aの内側にカバー部124 の爪部125が
係合されるとともに、受皿7の後側縁部7aがカバー部12
4 の係合溝126 に係合され、図4に示す上方開放姿勢に
受皿7が復帰されて停止される。
【0072】また、繰出部15内に残留する残留物が硬貨
搬送装置71によって受皿7へ戻される場合には、受皿7
は上方開放姿勢のまま、出口ゲート111 が開放移動され
て硬貨出口部101 が開放され、硬貨搬送装置71によって
搬送される残留物が受皿7に送り込まれる。受皿7送り
込まれた残留物は入出金口シャッタ3の開放により機械
操作者によって取出可能とされる以上のように、受皿設
置部6の前方に設けられる硬貨搬送装置71の硬貨出口部
101 に、受皿7の上方開放姿勢および反転開放姿勢時に
硬貨出口部101 を閉鎖するとともに硬貨出口部側開放姿
勢時に硬貨出口部101 を開放する出口ゲート111を開閉
可能に設け、この出口ゲート111 の受皿設置部6側に臨
む一方の面に硬貨出口部101 の閉塞状態で受皿7の受収
部98に略連続される受皿側ガイド面113 を有することに
より、硬貨出口部101 への硬貨の進入を防止できるとと
もに、例えば受皿7内に手を差し入れて受皿7内の硬貨
を手前側に掬い上げるようにして取り出すときでもその
硬貨の取り出しを円滑にでき、さらに、出口ゲート111
の硬貨出口部101 側に臨む他方の面に硬貨出口部101 の
開放状態で硬貨出口部101 から送り込まれる硬貨を硬貨
出口部側開放姿勢の受皿7と協働して受皿設置部6の下
方へ案内する硬貨出口部側ガイド面114 を有することに
より、硬貨出口部101から受皿設置部6に送り込まれる
補給用の硬貨を円滑に案内して硬貨入出金処理手段11の
繰出部15に導くことができる。
【0073】さらに、可動ガイド122 により上方開放姿
勢の受皿7の後側縁部を上方から覆うので、受皿7の後
側縁部7aや受皿7の後側の隙間などを隠蔽でき、さら
に、受皿7が硬貨出口部側開放姿勢に回動されるときに
可動ガイド122 が受皿設置部6の後方へ退避し、受皿7
の回動を許容できる。
【0074】
【発明の効果】請求項1記載の硬貨入出金機によれば、
受皿設置部の前方に設けられる補給硬貨搬送部の硬貨出
口部に出口ゲートを開閉可能に設け、この出口ゲートの
受皿設置部側に臨む一方の面に硬貨出口部の閉塞状態で
受皿の受収部に略連続される受皿側ガイド面を有するこ
とにより、硬貨出口部への硬貨の進入を防止できるとと
もに、例えば受皿内に手を差し入れて受皿内の硬貨を手
前側に掬い上げるようにして取り出すときでもその硬貨
の取り出しを円滑にでき、さらに、出口ゲートの硬貨出
口部側に臨む他方の面に硬貨出口部の開放状態で硬貨出
口部から送り込まれる硬貨を硬貨出口部側開放姿勢の受
皿と協働して受皿設置部の下方へ案内できる硬貨出口部
側ガイド面を有することにより、硬貨出口部から受皿設
置部に送り込まれる補給用の硬貨を円滑に案内して硬貨
入出金処理手段に導くことができる。
【0075】請求項2記載の硬貨入出金機によれば、請
求項1記載の硬貨入出金機の効果に加えて、可動ガイド
により上方開放姿勢の受皿の後側縁部を上方から覆うの
で、受皿の後側縁部や受皿の後側の隙間などを隠蔽で
き、さらに、受皿が硬貨出口部側開放姿勢に回動される
ときに可動ガイドが受皿設置部の後方へ退避し、受皿の
回動を許容できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す硬貨入出金機の硬
貨受収放出装置の受皿が上方開放姿勢にある状態の側面
図である。
【図2】同上硬貨受収放出装置の受皿が出口部側開放姿
勢にある状態の側面図である。
【図3】同上硬貨受収放出装置の正面図である。
【図4】同上受皿の回動状態を説明する説明図である。
【図5】同上図4に続く受皿の回動状態を説明する説明
図である。
【図6】同上図5に続く受皿の回動状態を説明する説明
図である。
【図7】同上図6に続く受皿の回動状態を説明する説明
図である。
【図8】同上図7に続く受皿の回動状態を説明する説明
図である。
【図9】同上図8に続く受皿の回動状態を説明する説明
図である。
【図10】同上図9に続く受皿の回動状態を説明する説
明図である。
【図11】同上硬貨入出金機の概略構成図である。
【符号の説明】
1 機体 6 受皿設置部 7 受皿 11 硬貨入出金処理手段 71 補給硬貨搬送部としての硬貨搬送装置 98 受収部 101 硬貨出口部 102 硬貨放出部 111 出口ゲート 113 受皿側ガイド面 114 硬貨出口部側ガイド面 122 可動ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 昌史 兵庫県姫路市下手野一丁目3番1号 グロ ーリー工業株式会社内 Fターム(参考) 3E001 AA06 AB03 BA01 CA06 CA09 FA01 FA23 FA77

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体の前側位置に設けられる受皿設置部
    と、 この受皿設置部に機体の左右方向を軸として回動可能に
    設けられ、硬貨を受収可能とする凹状の受収部を有し、
    この受収部が上方に向けられる上方開放姿勢、下方に向
    けられる反転開放姿勢、および前方に向けられる硬貨出
    口部側開放姿勢に回動される受皿と、 前記受皿設置部の下方に連続され、硬貨を入出金処理す
    る硬貨入出金処理手段と、 前記受皿設置部の後方に設けられ、前記硬貨入出金処理
    手段から送り出される硬貨を受皿設置部に送り込む硬貨
    放出部と、 前記受皿設置部の前方に設けられ、前記硬貨入出金処理
    手段への補給用の硬貨を受皿設置部を通じて送り込む硬
    貨出口部を有する補給硬貨搬送部と、 前記硬貨出口部に開閉可能に設けられ、前記受皿設置部
    側に臨む一方の面に硬貨出口部の閉塞状態で受皿の受収
    部に略連続される受皿側ガイド面を有するとともに、前
    記硬貨出口部側に臨む他方の面に硬貨出口部の開放状態
    で硬貨出口部から送り込まれる硬貨を硬貨出口部側開放
    姿勢の受皿内へ案内する硬貨出口部側ガイド面を有する
    出口ゲートとを具備していることを特徴とする硬貨入出
    金機。
  2. 【請求項2】 受皿設置部の後方から進退可能に設けら
    れ、受皿の上方開放姿勢で受皿設置部内に進入されて受
    皿の後側縁部を覆うとともに、受皿の硬貨出口部側開放
    姿勢で受皿設置部の後方に退避される可動ガイドを備え
    ていることを特徴とする請求項1記載の硬貨入出金機。
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