JP2000231643A - 動的描画方法および動的描画システム - Google Patents
動的描画方法および動的描画システムInfo
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Abstract
及ぼすことなく属性を変えて再描画する。 【解決手段】 コンピュータ装置2で作画ソフト2aに
よってプログラマブル表示器1の表示部17に表示させ
る制御画面を作成してプログラマブル表示器1のメモリ
部12に転送する。この制御画面において設けられた図
形を予め作画ソフト2aで描画順にリスト化しておき、
このリストにおいて各図形に図形を囲む矩形のクリッピ
ングエリア(CA)を設定する。図形の属性(色、位置
等)を変えて再描画する際には、アニメーション描画部
14がVRAM13内でCA内の図形のみ属性を変えて
表示部17に再描画する。このとき、CA内に属性を変
化しない図形が存在する場合はCA内のその図形の一部
も併せて再描画する。図形のリストは、属性の変化する
図形の変化範囲に含まれる可能性のある図形のみに制限
すれば、メモリサイズを小さくできる。
Description
された図形、テキスト等のオブジェクトの位置、色、サ
イズ等を変更して再描画する動的描画方法および動的描
画システムに関するものである。
ブジェクトを、描画ソフトウェア等の描画ツールによっ
て、位置、色等を変更するように動的に表示させる場
合、通常VRAMにおいてデータを変更していた。ま
た、複数の図形を重ねて表示させる場合、先に描かれた
図形の上に他の図形を重ねて(上書きによって)描画す
る。
る。例えば、FA(Factory Automation)を始めとして各
種の施設の監視、制御等に利用される表示機器としての
プログラマブル表示器にも上記のような描画機能が備え
られている。
面、操作用入力スイッチ、ホストコントローラ(PL
C)とのインタフェース、画面上での操作入力のような
制御のためのプログラムメモリなどを備えた操作用表示
器である。一般に、プログラマブル表示器は、グラフィ
ック表示を行うので、操作盤、スイッチ、表示灯などの
機能を備えることができる他、制御対象機器の稼働状況
や作業指示のような管理のための各種のモニタ、機器に
対する設定値を入力する端末としての機能を備えてい
る。
れる制御画面は、画面作成ソフトウェアを用いてユーザ
独自で作成できるようになっている。画面作成に際して
は、ユーザが、パーソナルコンピュータ等において作画
ソフトによって提供されるスイッチ、テンキー、メータ
表示器、グラフ表示器等の部品、描画機能等を用いて所
望の制御画面を構成する。
プログラマブル表示器に転送されて記憶される。そし
て、ホストコントローラの稼働時には、ホストコントロ
ーラとの間でやりとりされるデータに基づいてプログラ
マブル表示器の表示部に表示される制御画面上の各部品
や図形を動的に表示させる。この際、上記のような描画
方法が用いられる。
な描画方法では、重なった図形を基本的に上書きで描画
するため、ある図形の下側に重なる図形を動的に再描画
することができない。例えば、図9(a)に示すような
青(B)の円の上に赤(R)の四角形が重なり、この四
角形の上に黄(Y)の三角形が重なるように描画された
場合、四角形の色を赤から緑(G)に変更しようとする
と、同図(b)に示すように、四角形の全体が緑で上書
きされるため、三角形の重なり部が欠落してしまう。
(a)に示すような半円中に着色された扇形図形(メー
タ部分)の大きさを変化させることによってメータ表示
器を表現することがある。このような図形では、メータ
で表す数値が高くなることによって、メータ部分が図1
0(a)に示す状態から同図(b)に示すように大きく
なる場合、そのまま上書きによって再描画することで表
示画面上でちらつきは生じない。ところが、図11
(a)に示すようにメータ部分が大きい状態から、同図
(b)に示すメータ部分が小さくなるように変化する場
合は、そのまま同図(b)のメータ部分を上書きしても
前のメータ部分が残ってしまう。このため、同図(a)
の図形を一旦すべて消去してから、同図(b)のメータ
部分を再描画しなければならず、この消去によって表示
画面上でちらつきが生じるという不都合がある。
のであって、重なり合うオブジェクトを動的に再描画さ
せることを目的としている。
の動的描画方法は、表示画面上に描画されたオブジェク
トをその属性を変更することによって動的に再描画する
動的描画方法において、上記の課題を解決するために、
各オブジェクト毎にそれらを囲む矩形領域を指定し、表
示画面上の全オブジェクトのデータを上記矩形領域とと
もに検索可能に構造化し、指定された属性にしたがって
その矩形領域内でオブジェクトを形成するとともに、属
性の変更が指定されたオブジェクトの矩形領域に含まれ
る他のオブジェクトのデータを検索してそのオブジェク
トも併せて形成し、これらを表示画面上に再描画するこ
とを特徴としている。
システムは、表示画面上に描画されたオブジェクトをそ
の属性を変更することによって動的に再描画する動的描
画システムにおいて、各オブジェクト毎にそれらを囲む
矩形領域を指定し、表示画面上の全オブジェクトのデー
タを上記矩形領域とともに検索可能に構造化するデータ
構造化手段と、指定された属性にしたがってその矩形領
域内でオブジェクトを形成するとともに、属性の変更が
指定されたオブジェクトの矩形領域に含まれる他のオブ
ジェクトのデータを検索してそのオブジェクトも併せて
形成し、これらを表示画面上に再描画する再描画手段と
を備えていることを特徴としている。
予め表示画面上の全オブジェクトのデータが矩形領域と
ともに検索可能にリスト構造等の形態で構造化されてい
る(データ構造化手段)。このような構造化は、通常、
描画データの入力を行うエディタによって行われる。ま
た、構造化されたデータは、通常、再描画に備えてメモ
リに記憶される。
る際には、そのデータの属性を変えて矩形領域内でオブ
ジェクトを形成する。このとき、予め構造化されたオブ
ジェクトのデータを検索することによって属性を変える
べきデータの矩形領域に含まれる他のオブジェクトを抽
出して、そのオブジェクトも併せて形成する。これらの
オブジェクトの形成は、作業用メモリ(VRAM等)に
おいて行うことが好ましい。さらに、このように矩形領
域内に形成されたオブジェクトを表示画面に再描画する
(再描画手段)。
際には、例えば作業用メモリにおいてオブジェクトを形
成した上で、それを表示画面に再描画するので、その矩
形領域内のオブジェクトのみを再描画することで動的描
画を実現することができる。また、属性を変更するオブ
ジェクトに重なる他のオブジェクトが存在する場合は、
そのオブジェクトが矩形領域内に限って属性を変更する
オブジェクトとともに再描画されるので、オブジェクト
同士が重なる場合の動的描画が可能になる。また、上記
のように、表示画面上で直接再描画をするのではなく、
矩形領域内のオブジェクトを予め形成した上で再描画す
るので、表示画面に表示されているオブジェクトを消去
せずに、その上に上書きすることによって、消去による
表示画面上のちらつきをなくすことができる。
項2に記載のように、属性の変更が指定されたオブジェ
クトのデータおよび属性の変更に伴う再描画後の矩形領
域に含まれる可能性のあるオブジェクトのデータのみを
抽出することが好ましい。
を行う場合、矩形領域の変位が伴うが、その変位領域上
に属性が変更されない他のオブジェクトが存在すると
き、これらのオブジェクトは属性が変更されるオブジェ
クトに影響を受ける、すなわち重なる可能性がある。そ
こで、これらのオブジェクトのデータのみを抽出して構
造化することによって、再描画時に検索すべきオブジェ
クトが制限される結果、メモリに格納すべきオブジェク
トのデータ量が削減される。
請求項4に記載のように、上記データ構造化手段が、属
性の変更が指定されたオブジェクトのデータおよび属性
の変更に伴う再描画後の矩形領域に含まれる可能性のあ
るオブジェクトのデータのみを抽出して構造化すること
が好ましい。これによって、請求項2の動的描画方法と
同様にメモリに格納すべきオブジェクトのデータ量が削
減される。
1ないし図8に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
図1に示すように、プログラマブル表示器1に適用され
ている。
11、メモリ部12、VRAM13、アニメーション描
画部14、メンテナンスポート15、入力部16、表示
部17およびインタフェース部(図中、I/F)18を
備えている。
システムプログラムにしたがって、プログラマブル表示
器1の各部の動作を制御する。CPU11は、その他、
後述するアニメーション描画部14にしたがって本発明
のアニメーション描画を行うように演算処理を行う。メ
モリ部12は、上記のシステムプログラムを格納するR
OM、上記の画面データを格納するためのユーザメモリ
(画像メモリ)、オペレーティングシステム等を格納す
る部分を含んでいる。
画像のデータを蓄える専用メモリであり、後述するアニ
メーション描画を実行する際の作業エリアとしても利用
される。アニメーション描画部14は、アプリケーショ
ンソフトウェアとしてプログラマブル表示器1にインス
トールされており、後述するアニメーション描画をVR
AM13を利用して実行する。
ピュータ装置2との間の通信を行うための通信ポートで
ある。この通信で前記のような画面データの転送等が行
われる。入力部16は、表示部17の表示画面上で入力
を行うためにタッチパネルのような入力装置によって構
成されている。このため、表示部17は、液晶パネルや
ELパネルのような平板型表示素子によって構成されて
いる。
(例えば、RS−232C)を介してPLC(プログラ
マブルロジックコントローラ)3との間で入出力機器4
…の制御や監視に関するデータの転送を行うようになっ
ている。
ュータ等によって構成されており、作画ソフト2aをイ
ンストールすることによって作画機能を備えるようにな
っている。上記の作画ソフト2aは、スイッチ、テンキ
ー、メータ表示器、グラフ表示器等の部品、描画機能等
をユーザに提供する。作画ソフト2aによって作成され
た制御画面は、画面データとしてプログラマブル表示器
1に転送され、メモリ部12に格納される。この作画ソ
フト2aは、後述するように、制御画面の作成または更
新時に図形(オブジェクト)のリスト化を行う機能も備
えている。
制御プログラムにしたがい、図示しないI/O部を介し
て入出力機器4から入力されるデータに基づいて入出力
機器4に与える制御データの演算処理を行う。I/O部
は、入出力機器4に接続されるインタフェース機能を有
する部分であって、入出力機器4との間で入出力される
デジタル信号またはアナログ信号を上記のCPU部とや
り取りするようになっている。
監視、制御等を行うための入力機器および出力機器であ
る。入力機器としてはセンサやスイッチが挙げられ、出
力機器としてはアクチュエータ、リレー、電磁弁、表示
器などが挙げられる。
理用のメモリには、入出力機器4のデータをストアする
ためのデバイスアドレスDMが確保されている。例え
ば、DM 100(100番地)にバルブが割り当てら
れたり、DM 200にセンサが割り当てられたりす
る。
るデータを作画ソフト2aで作成された画面のどこに表
示させるかは、タグによって設定される。タグの設定は
作画ソフト2aのタグ設定機能を用いて行われ、設定さ
れたタグは画面データとともにメモリ部2に記憶され
る。タグとしては、タッチスイッチ、数値表示、グラフ
表示、設定値入力、図形表示等の画面に表示される各種
の機能に応じて用意されている。
いて説明する。ここでは、図2に示すように、表示部1
7の表示画面17a(図中左側)に表示された図形を図
中右側の表示画面17aのように属性を変えて再描画す
る場合を例示する。
21と、緑(G)の四角形22と、緑(G)の三角形2
3と、“ABC”というテキスト24とが表示されてい
る。なお、ここでは、図形およびテキストをオブジェク
トとして扱う。
部12において、図3に示すように、表示画面17aに
描画された順に連結するリスト構造で画面データととも
に管理されている。また、各オブジェクトのデータに
は、オブジェクトを囲む矩形のクリッピングエリアCA
(矩形領域)が設定されている。このクリッピングエリ
アCAは、アニメーション描画で再描画を行う領域を定
めており、クリッピングエリアCAに対して設定された
各種のアニメーションに応じて、クリッピングエリアC
A内で再描画処理が行われる。アニメーションとして
は、位置(移動)、色(色変更)、サイズ(サイズ変
更)、回転等が用意されている。図3に示す場合は、円
21のクリッピングエリアCAに位置アニメーションお
よび色アニメーションが設定され、四角形23のクリッ
ピングエリアCAにサイズアニメーションが設定されて
いる。
は、リストに限らず、配列等の他の構造であってもよ
い。
ンの設定は、前述のデバイスアドレス(例えば、DM
100〜300)とタグを介して対応付けられている。
これによって、制御画面上に配置された入出力機器4に
対応する部品等(例えばグラフ)を表現する図形を、入
出力機器4のデータに基づいてアニメーション処理が行
われる。つまり、タグとアニメーション設定との関連付
けによって、目的のオブジェクトに対してユーザの所望
するアニメーション描画を行うことができる。例えば、
図2の四角形22を棒グラフとして用いる場合、入出力
機器4のデータ(値)に応じて四角形22の大きさを変
えて、棒グラフの長さを変化させることができる。
ト化や各アニメーションの設定は、予めエディタとして
の作画ソフト2aによる制御画面の作成または更新時に
併せて行われる。
アニメーションによって表示画面17aにおいて右側に
移動する場合、アニメーションが設定された円21がク
リッピングエリアCA1 とともにVRAM13の作業エ
リアに取り込まれ、かつその作業エリアには円21の移
動先のクリッピングエリアCA2 が設定されて、図形の
属性(位置)が変更される。このとき、リストを検索す
ることによって、そのクリッピングエリアCA2 に入る
三角形23の一部も作業エリアに取り込まれる。作業エ
リアでは、円21が色アニメーションによってクリッピ
ングエリアCA 2 にR(赤)のデータで作成され、図形
の属性(位置および色)が変更される。
在する三角形23の一部を円21とともに作成する。そ
して、クリッピングエリアCA2 に作成された赤い円2
1および三角形23の一部のデータを表示部17に出力
することによって、図2の右側の表示画面17aに上記
のクリッピングエリアCA2 内の図形のみが描画され
る。
更するサイズアニメーションが設定されている。図示は
しないが、サイズアニメーションの場合もVRAM13
の作業エリアで四角形22のサイズがクリッピングエリ
アCA内で変更され、図2の右側の表示画面17aにサ
イズが変更された四角形22のみが描画される。
は、オブジェクト(図形)において指定されたアニメー
ション処理のすべてが完了した後にオブジェクトを再描
画する。1つのオブジェクトは、複数タイプのアニメー
ション設定が可能であり、オブジェクト画像は、すべて
のアニメーション機能が完了した後に新たな属性に更新
される。例えば、上記のように、円21に位置および色
の2つのアニメーションが設定されている場合、円21
は、位置アニメーションのみが完了した後に描画される
のではなく、円21の再描画のために色アニメーション
がさらに完了した後に描画される。
た後、円21は表示画面17a上で再描画される。この
とき、赤い円21だけではなく、同じクリッピングエリ
アCA内で描画される他のオブジェクトもまたVRAM
13の作業エリア上、すなわちテンポラリVRAM領域
で再構成(形成)され、その後、アニメーションが設定
されたクリッピングエリアCA内のすべての図形が表示
画面17a上に描画される。このプロセスによって、重
なり合う図形を動的に変化させることができる。
されたオブジェクトを再描画(上書き)するので、表示
画面17aに表示されている再描画の位置にあるオブジ
ェクトを消去する必要がない。それゆえ、消去による表
示画面17a上のちらつきをなくすことができる。
のフローチャートにしたがって説明する。
ェクトに対して指定されたレジスタからアニメーション
に応じた属性データが読み取られ(S1)、その属性デ
ータに基づき、アニメーションの設定にしたがってオブ
ジェクトの属性を更新する(S2)。オブジェクトに対
する1つの属性が更新されると、さらにそのオブジェク
トに対するアニメーションが設定されているか否かが判
定される(S3)。ここで、設定されている場合は、同
じオブジェクトに対し設定された他のアニメーションを
実行する(S4)。
ーションがないと判定された場合は、前述の表示画面1
7a上にアニメーション処理されたオブジェクトを再描
画する(S5)。さらに、他にアニメーション処理すべ
きオブジェクトがあるか否かが判定され(S6)、ある
場合はS1以降の処理が繰り返される一方、ない場合は
アニメーション処理を終える。
は、クリッピングエリアCA内のオブジェクトを再描画
するために、表示画面17aに描画されたオブジェクト
の情報を全てVRAM13に保持しておく必要がある。
このため、比較的大きいサイズのメモリ容量を確保しな
ければならず、またVRAM13内でアニメーションが
設定されたオブジェクトのクリッピングエリアCAに含
まれる他のオブジェクトの検索に要する時間が長くな
る。
ピングエリアCA内に含まれる可能性のあるオブジェク
トのみを予めリスト化して、検索すべきオブジェクトを
制限することが考えられる。以下に、この手法について
詳細に説明する。
る。ここでは、図6に示すように、表示画面17aに表
示された図形を移動および拡大させて再描画する場合を
例示する。
(LB)、黄(Y)、赤(R)の四角形31〜33と、
それぞれ赤(R)、緑(G)、水色(LB)の円34〜
36と、それぞれ赤(R)、緑(G)の三角形37・3
8とが表示されている。また、表示画面17aにおいて
は、上記の各図形のうち、四角形31を位置アニメーシ
ョンによって水平方向(図中、右側)に移動し、四角形
32をサイズアニメーションによってX方向(横方向)
に2倍し、かつY方向(縦方向)に4倍するようにサイ
ズ変更する。この場合、同図に示すように、四角形31
は、位置アニメーションによって移動して四角形31′
として描画されて、四角形33の下に重なる。一方、四
角形32は、サイズアニメーションによって拡大されて
四角形32′として描画され、円36の上と三角形37
の下に重なる。
角形31が移動する範囲(図6中、100%の範囲)に
重なる可能性のある円36、四角形32、円35および
四角形33を表示画面17aに描画された順にリスト化
する。また、同図(b)に示すように、四角形32が拡
大される範囲に重なる可能性のある円36、三角形37
および四角形31も同様に描画された順にリスト化す
る。そして、これらのリストに挙げられた図形の論理和
をとることによって、同図(c)に示すように、再描画
に必要な図形情報のリストを作成する。
ョン描画の場合と同様、予めエディタとしての作画ソフ
ト2aによる制御画面の作成または更新時に併せて行わ
れる。また、リストは、エディタによって作成されたユ
ーザプログラムのコンパイル時に生成される。さらに、
リストは、現在の表示範囲(左上、右下等)や描画情報
(描画される図形のデータ等)の存在場所を示すポイン
タによって構成されている。
いて説明する。
メーションは、オブジェクトに関するプロパティー(情
報)を変更するために用いられる。例えば、後述するよ
うな水平方向の位置アニメーションは、移動させる図形
を表す点の位置を変更するが、この段階では表示画面1
7a上に新たな図形を描画しない。アニメーションがオ
ブジェクトのプロパティーを変更する場合、オブジェク
トがその描画フラグをセットする。この描画フラグは、
後の描画処理時に用いられる。
降、アニメ化オブジェクトと称する)と関連するのは、
アニメーションによる変化領域と重なるオブジェクトに
関する前記のようなリストである。このリストは、オブ
ジェクトが最初に描画された順にしたがって構成され、
またアニメ化オブジェクトをも含む。
クによって実行される。描画スレッドは、アニメ化オブ
ジェクトを含むリストを参照して、アニメ化オブジェク
トの描画フラグがセットされると、アニメ化オブジェク
トを図8に示すフローチャートの手順にしたがって呼び
出し、描画する。
トを抽出し(S11)、リストにおいてアニメ化オブジ
ェクトに重なるオブジェクトがあるか否かを判定する
(S12)。ここで、重なるオブジェクトがあれば、そ
のオブジェクトについてのクリッピングエリアを抽出す
る(S13)。
エリアがアニメ化オブジェクトに重なっているか否かを
判定する(S14)。ここで、クリッピングエリアが重
なっていない場合は、そのクリッピングエリア内のオブ
ジェクトを再描画する必要がないので、S12にて再度
重なりのオブジェクトの有無を判定する。
は、アニメ化オブジェクトとともにリストのオブジェク
トをすべて再描画し(S15)、処理を終える。一方、
S12でアニメ化オブジェクトに重なるオブジェクトが
なければ、アニメ化オブジェクトのみを描画して処理を
終える。
するオブジェクトの変化領域に位置する可能性のあるオ
ブジェクトのみをリスト化することによって、アニメー
ション描画を実行する際には、そのオブジェクトのみを
検索すればよい。これにより、表示画面17aに描画さ
れたオブジェクトをすべて検索する必要がなくなるの
で、検索に要する時間を短縮することができるととも
に、メモリ容量を節約することができる。
は、図7(c)に示すように、各アニメ化オブジェクト
についてのリストにおける各オブジェクトの論理和で構
成されるので、リストに要するメモリサイズを小さくす
ることができる。
アニメーション化するオブジェクトが多くなるほど、そ
のオブジェクトについてのリストが増加するので、それ
らのリストに要するメモリサイズが増大することが懸念
される。しかしながら、実際には、各リストは、オブジ
ェクトの位置、すなわちクリッピングエリアを特定する
2点(対角の2点)の座標と、描画情報へのポインタと
によってのみ構成されるので、メモリサイズはリストが
増加してもわずかに増大するだけである。
表示器1に動的描画システムを適用した比較的特殊な例
について説明したが、本発明はこのような構成に限ら
ず、一般のパーソナルコンピュータ等において描画ソフ
トウェアを用いて描画するような場合にも適用されるの
は勿論である。
動的描画方法は、表示画面上に描画されたオブジェクト
をその属性を変更することによって動的に再描画する動
的描画方法において、各オブジェクト毎にそれらを囲む
矩形領域を指定し、表示画面上の全オブジェクトのデー
タを上記矩形領域とともに検索可能に構造化し、指定さ
れた属性にしたがってその矩形領域内でオブジェクトを
形成するとともに、属性の変更が指定されたオブジェク
トの矩形領域に含まれる他のオブジェクトのデータを検
索してそのオブジェクトも併せて形成し、これらを表示
画面上に再描画する方法である。
ステムは、表示画面上に描画されたオブジェクトをその
属性を変更することによって動的に再描画する動的描画
システムにおいて、各オブジェクト毎にそれらを囲む矩
形領域を指定し、表示画面上の全オブジェクトのデータ
を上記矩形領域とともに検索可能に構造化するデータ構
造化手段と、指定された属性にしたがってその矩形領域
内でオブジェクトを形成するとともに、属性の変更が指
定されたオブジェクトの矩形領域に含まれる他のオブジ
ェクトのデータを検索してそのオブジェクトも併せて形
成し、これらを表示画面上に再描画する再描画手段とを
備えている構成である。
域内のオブジェクトのみを再描画することで動的描画を
実現することができる。また、属性を変更するオブジェ
クトに重なる他のオブジェクトが存在する場合は、その
オブジェクトも矩形領域内で再描画されるので、オブジ
ェクト同士が重なる場合の動的描画が可能になる。ま
た、矩形領域内のオブジェクトを予め形成した上で再描
画(上書き)することによって、表示画面に表示されて
いるオブジェクトを消去する必要がなくなり、消去によ
る表示画面上のちらつきをなくすことができる。したが
って、プログラマブル表示器等において動的描画を用い
る場面でのグラフィクス表現力および表示品位を向上さ
せることができるという効果を奏する。
請求項1に係る動的描画方法において、属性の変更に伴
う再描画後の矩形領域に含まれる可能性のあるオブジェ
クトのデータのみを抽出して構造化する方法である。
クトのデータ量が削減される。したがって、オブジェク
トのデータを格納するメモリのサイズを小さくするとと
もに、再描画の際の検索に要する時間を短縮することが
できるという効果を奏する。
は、請求項3に係る動的描画システムにおいて、上記デ
ータ構造化手段が、属性の変更に伴う再描画後の矩形領
域に含まれる可能性のあるオブジェクトのデータのみを
抽出して構造化する構成であるので、請求項2の動的描
画方法と同様に、オブジェクトのデータを格納するメモ
リのサイズを小さくするとともに、再描画の際の検索に
要する時間を短縮することができるという効果を奏す
る。
の構成を示すブロック図である。
メーション描画の具体例を示すモデル図である。
面上に表示される図形のデータ構造を示す概念図であ
る。
のデバイスアドレスとの関係について示す概念図であ
る。
画の処理手順を示すフローチャートである。
ン描画の具体例を示すモデル図である。
画が実行される表示画面上に表示される図形のデータ構
造を示す概念図である。
フローチャートである。
面を示す説明図であり、(b)は従来の描画方法によっ
て1つの図形の色を変更して再描画した画面を示す説明
図である。
円図形の再描画(上書き)において消去が必要でない場
合の例を示す説明図である。
円図形の再描画(上書き)において消去が必要である場
合の例を示す説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】表示画面上に描画されたオブジェクトをそ
の属性を変更することによって動的に再描画する動的描
画方法において、 各オブジェクト毎にそれらを囲む矩形領域を指定し、表
示画面上の全オブジェクトのデータを上記矩形領域とと
もに検索可能に構造化し、指定された属性にしたがって
その矩形領域内でオブジェクトを形成するとともに、属
性の変更が指定されたオブジェクトの矩形領域に含まれ
る他のオブジェクトのデータを検索してそのオブジェク
トも併せて形成し、これらを表示画面上に再描画するこ
とを特徴とする動的描画方法。 - 【請求項2】属性の変更に伴う再描画後の矩形領域に含
まれる可能性のあるオブジェクトのデータのみを抽出し
て構造化することを特徴とする請求項1に記載の動的描
画方法。 - 【請求項3】表示画面上に描画されたオブジェクトをそ
の属性を変更することによって動的に再描画する動的描
画システムにおいて、 各オブジェクト毎にそれらを囲む矩形領域を指定し、表
示画面上の全オブジェクトのデータを上記矩形領域とと
もに検索可能に構造化するデータ構造化手段と、 指定された属性にしたがってその矩形領域内でオブジェ
クトを形成するとともに、属性の変更が指定されたオブ
ジェクトの矩形領域に含まれる他のオブジェクトのデー
タを検索してそのオブジェクトも併せて形成し、これら
を表示画面上に再描画する再描画手段とを備えているこ
とを特徴とする動的描画システム。 - 【請求項4】上記データ構造化手段が、属性の変更に伴
う再描画後の矩形領域に含まれる可能性のあるオブジェ
クトのデータのみを抽出して構造化することを特徴とす
る請求項3に記載の動的描画システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3061199A JP2000231643A (ja) | 1999-02-08 | 1999-02-08 | 動的描画方法および動的描画システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3061199A JP2000231643A (ja) | 1999-02-08 | 1999-02-08 | 動的描画方法および動的描画システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000231643A true JP2000231643A (ja) | 2000-08-22 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040021563A (ko) * | 2002-09-04 | 2004-03-10 | 소니 가부시끼 가이샤 | 화면 표시 처리 장치, 화면 표시 처리 방법 및 컴퓨터프로그램 |
JP2006190255A (ja) * | 2004-11-18 | 2006-07-20 | Microsoft Corp | グラフィクス・ストリームの多重化および分離 |
-
1999
- 1999-02-08 JP JP3061199A patent/JP2000231643A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040021563A (ko) * | 2002-09-04 | 2004-03-10 | 소니 가부시끼 가이샤 | 화면 표시 처리 장치, 화면 표시 처리 방법 및 컴퓨터프로그램 |
JP2006190255A (ja) * | 2004-11-18 | 2006-07-20 | Microsoft Corp | グラフィクス・ストリームの多重化および分離 |
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