JP2000231633A - 筆跡識別方法および装置 - Google Patents

筆跡識別方法および装置

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JP2000231633A
JP2000231633A JP11034193A JP3419399A JP2000231633A JP 2000231633 A JP2000231633 A JP 2000231633A JP 11034193 A JP11034193 A JP 11034193A JP 3419399 A JP3419399 A JP 3419399A JP 2000231633 A JP2000231633 A JP 2000231633A
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Kazuo Kurosawa
和雄 黒沢
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の筆跡識別方法および装置は、カ−ドに
裏書きされた署名パタンと請求書の署名パタンとを照合
することによりカ−ド利用者本人の識別をしていたため
に、他人が署名を真似てカ−ドを不正使用することを防
止出来なかった。 【解決手段】 本発明は上述の課題を解決するもので、
カ−ドに裏書き署名する時のカ−ド保有者固有の運筆か
ら生じる書き癖パタンをカ−ドまたはホストコンピュ−
タに登録することにより、このパタンとカ−ド利用者が
請求書に署名する時の書き癖パタンとを照合するもの
で、本人識別の信頼度を大幅に向上させ、他人が署名を
真似てカ−ドを不正使用することを防止可能としたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクレジットカ−ド等
を利用する時の決済に際して署名による本人確認方法に
関し、詳しくはカ−ド保有者本人がクレジットカ−ドに
裏書き署名する時の書き癖デ−タをカ−ド自体またはホ
ストコンピュ−タにそれぞれ記録または登録し、クレジ
ットカ−ドの利用者が決済時に請求書に署名する際の書
き癖デ−タと照合して本人確認を可能とすることを特徴
とする筆跡識別方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は筆跡識別の対象とするカ−ド保有
者の署名2が裏書きされたクレジットカ−ド1と、カ−
ド利用者の署名4がなされた請求書3の外観図を示した
ものである。磁気カ−ドまたはICカ−ド等で作成され
たクレジットカ−ド1を利用する時は販売店はクレジッ
トカ−ド1記載の情報即ち、カ−ド保有者固有のクレジ
ット番号とカ−ドの有効期限と保有者名とを写し取った
請求書3を作成し、カ−ド保有者はその請求書3に署名
4を行なう。販売店は真の保有者がカ−ド1裏面に施し
た署名2の筆跡と、カ−ド利用者が前記請求書3に署名
4した筆跡とを目視で比較し、真のカ−ド保有者である
か否かの判定を行なうものである。しかしながら、偽の
保有者が販売店の店員の目をごまかす程度に真の保有者
の署名2の筆跡を真似することはさほど難しいことでは
なく、他人のカ−ドを入手し本来のカ−ド保有者になり
すましてカ−ドを不正に利用することは完全には防止出
来ない。このようなカ−ドの不正使用を防止するため
に、カ−ド保有の真偽を厳密に判定するための筆跡識別
方法が求められている。
【0003】図6は、従来の筆跡識別装置の一例を示す
外観図であり、図6に示すようにこの装置は筆跡を読み
取るためのハンドスキャナ5と、筆跡識別器9と、両者
を接続するケ−ブル8とから成る。前記ハンドスキャナ
5は、署名走査面6と、押しボタンスイッチ7とを備え
ており、前記署名操作面6を署名2または署名4に押し
当てて前記押しボタンスイッチ7を押下し、図5に示す
走査方向に走査することによって、これらの署名をイメ
−ジデ−タに変換するものである。また、前記筆跡識別
器9は、前記ケ−ブル8を介して前記ハンドスキャナ5
から出力されるイメ−ジデ−タを取り込み、筆跡の真贋
を識別するものであり、その構成は図7に示すようなブ
ロック図で表わされる。図7に示すように、前記筆跡識
別器9は、クレジットカ−ド1に裏書きされた署名2の
イメ−ジデ−タを保持するカ−ド用メモリ11と、請求
書3に記載された署名4のイメ−ジデ−タを保持する請
求書用メモリ12と、前記ケ−ブル3を介して入力され
るイメ−ジデ−タを切り分けて前記両メモリ11,12
にそれぞれ供給するための切り替えスイッチ10と、前
記両メモリに保持されたイメ−ジデ−タを比較する筆跡
照合回路13と、該筆跡照合回路13に照合の相関度を
供給するパタン相関度メモリ14と、前記筆跡照合回路
13の照合結果を表示する合否表示部15とを備えてい
る。以下、図示した従来の筆跡識別装置の動作を詳細に
説明する。
【0004】クレジットカ−ド利用者は決済時にカ−ド
記載の情報を写し取った請求書3に署名4を行なう。こ
の時点で販売店の店員は筆跡識別器9のメモリ切り替え
スイッチ10をカ−ド用メモリ11側に切り替え、ハン
ドスキャナ5の押しボタンスイッチ7を押下して走査面
6によりクレジットカ−ド1裏面の署名2の走査を開始
し、署名2の情報を光の濃淡のイメ−ジデ−タパタンと
してカ−ド用メモリ11に取り込む。次に、筆跡識別器
9のメモリ切り替えスイッチ10を請求書用メモリ12
側に切り替える。店員がハンドスキャナ5の走査面を請
求書3の署名欄4に押し当て、ハンドスキャナ5の押し
ボタンスイッチ7を押下すると走査面6により請求書3
の署名4の走査を開始し、署名4の情報を光の濃淡のイ
メ−ジデ−タパタンとして請求書用メモリ12に取り込
む。前記筆跡照合回路13は前記メモリ11およびメモ
リ12の内容を読み出して両者のイメ−ジデ−タパタン
を比較し、両者のパタン相関度を算出する。このパタン
相関度をパタン相関度設定メモリ14に予め設定した相
関度と比較することにより署名の合否を判定し、その結
果を合否表示器15に表示するものである。例えば、パ
タン相関度設定メモリ14に予め設定した値が85%の
場合、筆跡照合回路13の相関度算出値が85%以上で
あれば署名の筆跡は合否表示器15に合格と表示し、前
記算出値が85%未満であれば不合格と表示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上説
明したような従来の筆跡識別方法および装置では以下に
示す問題点があった。この筆跡識別方法はカ−ド保有者
裏書きの署名とカ−ド利用者による請求書の署名とのパ
タン相関度の値により署名の合否を判定するもので、筆
跡識別器のパタン相関度設定メモリに予め設定する相関
度により筆跡の合否判定スレッショ−ルドが決まるた
め、(1)相関度を高く設定すれば、カ−ドの不正使用
者の発見の確率が高くなる反面、本人であってもわずか
な書き方の違いにより不合格と判定される場合が生じ、
また(2)相関度を低く設定すれば、カ−ドの不正使用
者の署名が合格する確率が高くなるので、(3)ある程
度相関度を余裕を持って設定しなければならず、筆跡を
真似たものを見抜く確率が低下することになり、いずれ
にしても筆跡だけによってカ−ド保有者本人を確認する
には限界があった。本発明は上述したような従来の筆跡
識別方法および装置に係わる諸問題を解決するためにな
されたものであって、機器及びまたはシステム構成を複
雑にすることなく、カ−ド保有者が署名する際の保有者
固有の書き癖デ−タを利用して本人確認の精度を高める
ことを可能とした筆跡識別方法および装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め本発明においては、(1)記憶手段を備えたカ−ドの
保有者の真偽を署名により判別するための筆跡識別方法
であって、予め前記記憶手段にはカ−ド保有者が署名す
る際の運筆から生じる書き癖デ−タパタンがストアされ
ており、カ−ド使用時に前記記憶手段から前記書き癖デ
−タパタンを読み出すと共に、前記カ−ドの保有者が署
名する際の書き癖デ−タパタンを検出し、前記カ−ドか
ら読み出した書き癖デ−タパタンと比較することによ
り、前記カ−ド保有者の真偽を判定することを可能とす
る手段であり、(2)カ−ド保有者を署名により判別す
るための筆跡識別方法であって、予め前記カ−ド保有者
が前記カ−ドに裏書き署名する際の運筆から生じる書き
癖デ−タパタンがホストコンピュ−タにストアされてお
り、カ−ド使用時にホストコンピュ−タから前記書き癖
デ−タパタンを読み出すと共に、前記カ−ドの保有者が
署名する際の書き癖デ−タパタンを検出し、前記ホスト
コンピュ−タから読み出した書き癖デ−タパタンと比較
することにより、前記カ−ド保有者の真偽を判定するこ
とを可能とする手段であり、(3)真の保有者が署名を
する際の書き癖デ−タをストアする記憶手段を備えたカ
−ドと、前記カ−ドの保有者が署名する際の書き癖デ−
タを検出する検出手段を備えた筆記具と、前記カ−ドの
記憶手段に予め記録されている前記書き癖デ−タを読み
出すためのカ−ドリ−ダと、該カ−ドリ−ダにより読み
出された前記書き癖デ−タを保持するための第一のメモ
リと、前記検出手段により検出した書き癖デ−タを保持
するための第二のメモリと、前記第一および第二のメモ
リに保持された前記各書き癖デ−タを比較して第一の相
関度を算出する書き癖照合回路と、該書き癖照合回路に
照合のための第二の相関度を供給するための第三のメモ
リとを備え、前記書き癖照合回路は前記第一の相関度と
前記第二の相関度とを照合し、前記第一の相関度が前記
第二の相関度に等しいかまたはそれ以上の場合に前記カ
−ド保有者が真であると判定し、前記第一の相関度が前
記第二の相関度未満の場合に偽と判定することを可能と
する手段を備えるよう構成し、(4)記憶手段を備えた
カ−ドと、該カ−ドの真の保有者が署名する際の書き癖
デ−タを記録するための書き癖デ−タベ−スと、カ−ド
の保有者が署名する際の書き癖デ−タを検出する検出手
段を備えた筆記具と、前記カ−ドに予め記録された前記
カ−ド保有者の個人情報を読み出すためのカ−ドリ−ダ
と、該カ−ドリ−ダにより読み出された前記個人情報に
基づき前記書き癖デ−タベ−スにアクセスして前記書き
癖デ−タを読み取るためのデ−タ送受信制御回路と、前
記書き癖デ−タベ−スにより読み取った前記書き癖デ−
タを保持するための第一のメモリと、前記前記検出手段
により検出した書き癖デ−タを保持するための第二のメ
モリと、前記第一および第二のメモリに保持された前記
各書き癖デ−タを比較して第一の相関度を算出する書き
癖照合回路と、該書き癖照合回路に照合のための第二の
相関度を供給するための第三のメモリとを備え、前記書
き癖照合回路は前記第一の相関度と前記第二の相関度と
を照合し、前記第一の相関度が前記第二の相関度に等し
いかまたはそれ以上の場合に前記カ−ド保有者が真であ
ると判定し、前記第一の相関度が前記第二の相関度未満
の場合に偽と判定することを可能とする手段を備えるよ
う構成し、(5)前記筆記具に備えられる検出手段は少
なくとも署名時の運筆による筆圧、筆記具の傾き角度、
加速度のいずれかを検出するセンサを備えたものである
ことを可能とする上記(3)または(4)記載の手段を
備えるよう構成する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施の形態に基づ
いて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明の筆跡識
別装置の第一の実施例を示す外観図である。尚、同じ構
成および信号名称には以下の図に於いても同じ符号およ
び信号名を付すものとする。同図に示すように、この装
置は、図5に示す運筆方向ヘクレジットカ−ド1の署名
または請求書3の署名4をする時の書き癖デ−タを読み
取るための筆記具16と、識別器19と、両者を接続す
るケ−ブル18とから構成する。前記筆記具16は筆圧
センサ16aと傾きセンサ16bと加速度センサ16c
とペン先16dとを備え、該ペン先16dを運筆して署
名している時の筆圧、傾きおよび加速度から成る書き癖
デ−タを収集するものである。また、前記識別器19
は、前記ケ−ブルを介して前記筆記具16から出力され
る書き癖情報を取り込み、筆跡の真贋を識別するもので
あり、その構成は図2に示すようなブロック図で表わさ
れる。図2に示すように、前記識別器19は、クレジッ
トカ−ド1に署名2を裏書きした時の書き癖デ−タを保
持するカ−ド書き癖メモリ21と、請求書3に署名4し
た時の書き癖デ−タを保持する請求書書き癖メモリ22
と、前記クレジットカ−ド1に署名した時の書き癖デ−
タを図5に示すカ−ド1の磁気ストライプまたはICメ
モリ1aに書き込むためのカ−ドライタ27と、カ−ド
の磁気ストライプまたはICメモリ1aに予めストアさ
れた書き癖デ−タ等の情報を読み出すためのカ−ドリ−
ダ26と、前記ケ−ブル18を介して入力されるデ−タ
を切り分けて前記両メモリ21,22にそれぞれ供給す
るための切り替えスイッチ20と、前記両メモリ21,
22に保持された書き癖デ−タを比較する書き癖照合回
路23と、該書き癖照合回路23に照合の相関度を供給
するパタン相関度メモリ14と、前記書き癖照合回路2
3の照合結果を表示する合否表示器15とを備えてい
る。以下、図示した従来例についてその動作を詳細に説
明する。
【0008】本実施例はカ−ド保有者がカ−ド1に署名
2を裏書きする時の保有者固有の書き癖デ−タを予めカ
−ド1の磁気ストライプまたはICメモリ1aにストア
しておき、代金決済の時は前記ストアされた書き癖デ−
タとカ−ド利用者が請求書3に署名4するときの書き癖
デ−タとを比較することにより、カ−ドの保有者とカ−
ドの利用者とを識別するものである。
【0009】カ−ド保有者はカ−ド利用に先立ち、カ−
ド作成時にカ−ド1裏面の署名欄2へ自分の署名をする
と同時に署名時の書き癖デ−タを磁気ストライプまたは
ICメモリ1aへ書き込むことになる。この署名と書き
癖デ−タの書き込みは一度だけであるので、カ−ド利用
者がカ−ド発行会社に行き、備え付けの筆記具16およ
びカ−ドライタを内蔵する識別器19を使用すればよ
い。実際には、カ−ド会社の担当者が識別器19の切り
替えスイッチ20をカ−ド書き癖メモリ21側に切り替
える。カ−ド保有者がカ−ド1裏面の署名欄に筆記具1
6のペン先16dを当てて所定の筆圧を加えると筆圧セ
ンサ16aが働き、ケ−ブル18を経由してカ−ド書き
癖メモリ21へ書き込み開始を指令する。カ−ド保有者
が署名を始めると筆記具16はカ−ド平面との傾き角度
と文字の運筆の加速度とをそれぞれ傾きセンサ16bお
よび加速度センサ16cにて書き癖デ−タとして収集
し、ケ−ブル18を通じてカ−ド書き癖メモリ21にス
トアする。署名終了後に筆記具16のペン先16dをカ
−ド面から離すことにより筆圧センサ16aがケ−ブル
18からカ−ド書き癖メモリ21へ書き込み終了を指令
し、メモリ21への書き癖デ−タのストアが完了する。
それからカ−ド1を識別器19のカ−ドライタ27に挿
入するとカ−ド書き癖メモリ21にストアされたカ−ド
保有者の書き癖デ−タがカ−ド1の磁気ストライプまた
はICメモリ1aに書き込まれる。
【0010】このカ−ドを使用して販売店で決済する場
合、販売店に設置する識別器19は他人が書き癖デ−タ
を改ざんしてカ−ドを不正に使用することを防止するた
めに、上記に説明したカ−ド保有者の書き癖デ−タを磁
気ストライプまたはICメモリ1aに書き込むためのカ
−ドライタ27を省いてある。店員は識別器19のカ−
ドリ−ダ26へカ−ド1を挿入すると、カ−ドリ−ダ2
6はカ−ドの磁気ストライプまたはICメモリ1aの書
き癖デ−タパタンを読み出してカ−ド書き癖メモリ21
にストアする。メモリ21にストア完了すると店員は切
り替えスイッチ20を請求書書き癖メモリ22側に切り
替えて待機する。一方、カ−ド利用者は署名するために
請求書3の署名欄4に筆記具16のペン先16dを押し
当てると筆圧センサ16aが筆圧を感知してケ−ブル1
8から請求書書き癖メモリ22に書き込み開始を指令す
る。カ−ド利用者が署名を始めると筆記具16のカ−ド
平面との傾き角度と文字の運筆の加速度とをそれぞれ傾
きセンサ16bおよび加速度センサ16cにて書き癖デ
−タパタンを収集してケ−ブル18を通じて請求書書き
癖メモリ22に供給し、署名する文字に対応する書き癖
デ−タパタンがストアされる。署名終了後に筆記具16
のペン先16dをカ−ド面から離すことにより筆圧セン
サ16aがケ−ブル18から請求書書き癖メモリ22へ
書き込み終了を指令する。そして、書き癖照合回路23
は、カ−ド書き癖メモリ21にストアされたカ−ド保有
者の書き癖デ−タパタンと請求書書き癖メモリ22にス
トアされたカ−ド利用者の書き癖デ−タパタンとを比較
して、両者のパタン相関度を算出する。このパタン相関
度をパタン相関度設定メモリ14に予め設定した相関度
と比較することにより署名の合否を判定し、その結果を
合否表示器15に表示するものである。
【0011】図3は、本発明の筆跡識別装置の第二の実
施例を示す外観図である。同図に示すように、この装置
は書き癖を読み取るための筆記具16と、識別器29
と、両者を接続するケ−ブル18と、ホストコンピュ−
タ40とから構成する。前記筆記具16は図1の実施例
に使用したものと同じ構成のものである。また、前記識
別器29は、前記ケ−ブル18を介して前記筆記具16
から出力されるカ−ド利用者の書き癖情報を取り込み、
電話回線でホストコンピュ−タ40に接続して登録済の
カ−ド保有者の書き癖デ−タを読み込み、両者の書き癖
を照合して筆跡の真贋を識別するものであり、その構成
は図4に示すようなブロック図で表わされる。図4に示
すように、前記識別器29は、クレジットカ−ド1に署
名2を裏書きした時の書き癖デ−タを保持するカ−ド書
き癖メモリ21と、請求書3に署名4した時の書き癖デ
−タを保持する請求書書き癖メモリ22と、クレジット
カ−ドの磁気ストライプまたはICメモリ1aに予めス
トアされた個人情報を読み出すためのカ−ドリ−ダ26
と、前記ホストコンピュ−タ40と電話回線で接続する
ためのデ−タ送受信制御回路41と、前記ケ−ブル18
を介して入力されるデ−タを切り分けて前記両メモリ2
1,22にそれぞれ切り分けて供給するための切り替え
スイッチ30と、前記両メモリ21,22に保持された
書き癖デ−タを比較する書き癖照合回路23と、該書き
癖照合回路23に照合の相関度を供給するパタン相関度
メモリ14と、前記書き癖照合回路23の照合結果を表
示する合否表示器15とを備えている。また、前記ホス
トコンピュ−タ40は、クレジットカ−ド保有者の書き
癖デ−タを保持する書き癖デ−タベ−ス42と、前記識
別器29と電話回線で接続するためのデ−タ送受信回路
41とを備えている。以下、図示した実施例についてそ
の動作を詳細に説明する。
【0012】本発明の第二の実施例の識別方法は第一の
実施例に示したものと基本的に同じであるが、第一の実
施例ではカ−ド保有者がカ−ド1裏面に署名2した時の
書き癖デ−タパタンをカ−ド1自体の磁気ストライプま
たはICカ−ド1a内に記録しているのに対して、本実
施例ではホストコンピュ−タ40内に予め登録してお
き、決済時にこの書き癖デ−タパタンを販売店の識別器
29に送信し、カ−ド利用者が請求書3に署名4した時
の書き癖デ−タパタンと照合してカ−ド保有者と利用者
とを識別するものである。
【0013】カ−ド保有者はカ−ド利用に先立ち、カ−
ド1裏面に自分の署名2をすると同時に署名時の書き癖
デ−タをカ−ド会社のホストコンピュ−タ40へ登録す
る必要がある。この場合、筆記具16と専用のデ−タ通
信装置が必要となり、カ−ド1と共に各保有者に添付す
る方法も考えられるがこの署名時の書き癖デ−タの登録
は一度だけであるので、本実施例ではカ−ド発行会社に
行き、備え付けの筆記具16およびデ−タ通信装置を内
蔵する識別器29を使用すると仮定して説明する。カ−
ド会社の担当者はカ−ド保有者からカ−ド1を預かり、
識別器29のカ−ドリ−ダ26に挿入するとカ−ドリ−
ダ26はカ−ド1の磁気ストライプまたはICメモリ1
aに予め記録されているカ−ド番号および有効期限、氏
名、購入限度額等の個人情報を読み取り、デ−タ送受信
制御回路28、電話回線、ホストコンピュ−タ40のデ
−タ送受信制御回路41をそれぞれ通して書き癖デ−タ
ベ−ス42に照会する。カ−ド1の内容がカ−ド会社発
行のものに間違いなければホストコンピュ−タ40はデ
−タ送受信制御回路41から電話回線を通して識別器2
9のデ−タ送受信制御回路28に前記カ−ド1からの書
き癖デ−タパタンを書き癖デ−タベ−ス42に登録する
許可を与えて待機している。カ−ド1が不正使用のもの
あるいは未登録であれば登録許可が与えられないので以
後の動作は禁止される。前記担当者は登録許可が得られ
ていることを確認後、識別器29の切り替えスイッチ3
0をカ−ド書き癖メモリ21側へ切り替える。次に、カ
−ド保有者がカ−ド1裏面の署名欄に筆記具16を用い
て署名2する時の書き癖デ−タがカ−ド書き癖メモリ2
1へ書き込まれる。この手順は第一の実施例に示したも
のと同じであるので説明は省略する。署名が終了すると
筆記具16のペン先16dをカ−ド面から離すことによ
り筆圧センサ16aがケ−ブル18からカ−ド書き癖メ
モリ21へ書き込み終了を指令すると、カ−ド書き癖メ
モリ21にストアされた書き癖デ−タパタンがデ−タ送
受信制御回路28から書き癖デ−タベ−ス42へ書き込
まれ登録される。これによりカ−ド1の保有者の書き癖
デ−タパタンはホストコンピュ−タ40に登録済みとな
る。
【0014】このカ−ドを使用して販売店で決済する場
合、販売店に設置する識別器29は他人が書き癖デ−タ
を改ざんしてカ−ドを不正に使用することを防止するた
めに、上記に説明したカ−ド保有者の書き癖デ−タをホ
ストコンピュ−タ40に登録する機能が省いてある。店
員が識別器29のカ−ドリ−ダ26へカ−ド1を挿入す
ると、カ−ドリ−ダ26はカ−ド1の磁気ストライプま
たはICメモリ1aに予め記録されているカ−ド保有者
の個人情報を読み出してホストコンピュ−タ40にアク
セスし、書き癖デ−タベ−ス42の該当するカ−ド1保
有者の書き癖デ−タパタンをデ−タ送受信制御回路4
1、電話回線、デ−タ送受信制御回路28をそれぞれ通
してカ−ド書き癖メモリ21にストアする。次に、店員
は切り替えスイッチ30を請求書書き癖メモリ22側に
切り替えて待機している。一方、カ−ド利用者が請求書
3の署名欄に筆記具16により署名4した時の書き癖デ
−タパタンを請求書書き癖メモリ22にストアし、前記
カ−ド書き癖メモリ21にストアされたパタンと照合し
て合否判定する手順は第一の実施例と全く同じであるの
で説明は省略する。
【0015】
【発明の効果】本発明はクレジットカ−ド裏面にカ−ド
保有者が署名を裏書きする際に保有者固有の運筆により
生じる書き癖デ−タパタンをカ−ド自体またはカ−ド会
社のホストコンピュ−タに予め登録しておき、このパタ
ンを代金決済時にカ−ド利用者が請求書に署名する際の
書き癖デ−タパタンと比較して本人確認をするもので、
従来の筆跡識別方法および装置に使用している署名自体
のパタンを照合する方法と比べて本人識別能力を大幅に
向上させ、署名を真似てカ−ドを不正使用することが極
めて困難となりその効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる筆跡識別装置の第一の実施例を
示す外観図である。
【図2】本発明に係わる識別器の第一の実施例を示すブ
ロック図である。
【図3】本発明に係わる筆跡識別装置の第二の実施例を
示す外観図である。
【図4】本発明に係わる識別器とホストコンピュ−タの
第二の実施例を示すブロック図である。
【図5】クレジットカ−ドおよび請求書の外観を示す図
である。
【図6】従来の筆跡識別装置を示す外観図である。
【図7】従来の筆跡識別器の一例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…クレジットカ−ド、1a…磁気ストライプまたはI
Cメモリ、2…クレジットカ−ドの署名、3…請求書、
4…請求書の署名,5…ハンドスキャナ、6…走査面,
7…押しボタンスイッチ、8…ケ−ブル、9…筆跡識別
器、10…メモリ切り替えスイッチ、11…カ−ド用メ
モリ、12…請求書用メモリ、13…筆跡照合回路、1
4…パタン相関度設定メモリ、15…合否表示器、16
…筆記具、16a…筆圧センサ、16b…傾きセンサ、
16c…加速度センサ、16d…ペン先、17…欠番、
18…ケ−ブル、19、29…識別器、20、30…切
り替えスイッチ、21…カ−ド書き癖メモリ、22…請
求書書き癖メモリ、23…書き癖照合回路、24,25
…欠番、26…カ−ドリ−ダ、27…カ−ドライタ、2
8,41…デ−タ送受信制御回路、31〜39…欠番、
40…ホストコンピュ−タ、42…書き癖デ−タベ−
ス、

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記憶手段を備えたカ−ド保有者を署名によ
    り判別するための筆跡識別方法であって、予め前記記憶
    手段にはカ−ド保有者が署名する際の運筆から生じる書
    き癖デ−タパタンがストアされており、カ−ド使用時に
    前記記憶手段から前記書き癖デ−タパタンを読み出すと
    共に、前記カ−ドの保有者者が署名する際の書き癖デ−
    タパタンを検出し、前記カ−ドから読み出した書き癖デ
    −タパタンと比較することにより、前記カ−ド保有者の
    真偽を判定することを特徴とする筆跡識別方法。
  2. 【請求項2】カ−ド保有者を署名により判別するための
    筆跡識別方法であって、予め前記カ−ド保有者が前記カ
    −ドに裏書き署名する際の運筆から生じる書き癖デ−タ
    パタンがホストコンピュ−タにストアされており、カ−
    ド使用時にホストコンピュ−タから前記書き癖デ−タパ
    タンを読み出すと共に、前記カ−ドの保有者が署名する
    際の書き癖デ−タパタンを検出し、前記ホストコンピュ
    −タから読み出した書き癖デ−タパタンと比較すること
    により、前記カ−ド保有者の真偽を判定することを特徴
    とする筆跡識別方法。
  3. 【請求項3】真の保有者が署名をする際の書き癖デ−タ
    をストアする記憶手段を備えたカ−ドと、前記カ−ドの
    保有者が署名する際の書き癖デ−タを検出する検出手段
    を備えた筆記具と、前記カ−ドの記憶手段に予め記録さ
    れている前記書き癖デ−タを読み出すためのカ−ドリ−
    ダと、該カ−ドリ−ダにより読み出された前記書き癖デ
    −タを保持するための第一のメモリと、前記検出手段に
    より検出した書き癖デ−タを保持するための第二のメモ
    リと、前記第一および第二のメモリに保持された前記各
    書き癖デ−タを比較して第一の相関度を算出する書き癖
    照合回路と、該書き癖照合回路に照合のための第二の相
    関度を供給するための第三のメモリとを備え、前記書き
    癖照合回路は前記第一の相関度と前記第二の相関度とを
    照合し、前記第一の相関度が前記第二の相関度に等しい
    かまたはそれ以上の場合に前記カ−ド保有者が真である
    と判定し、前記第一の相関度が前記第二の相関度未満の
    場合に偽と判定することを特徴とする筆跡識別装置。
  4. 【請求項4】記憶手段を備えたカ−ドと、該カ−ドの真
    の保有者が署名する際の書き癖デ−タを記録するための
    書き癖デ−タベ−スと、前記カ−ドの保有者が署名する
    際の書き癖デ−タを検出する検出手段を備えた筆記具
    と、前記カ−ドに予め記録された前記カ−ド保有者の個
    人情報を読み出すためのカ−ドリ−ダと、該カ−ドリ−
    ダにより読み出された前記個人情報に基づき前記書き癖
    デ−タベ−スにアクセスして前記書き癖デ−タを読み取
    るためのデ−タ送受信制御回路と、前記書き癖デ−タベ
    −スにより読み取った前記書き癖デ−タを保持するため
    の第一のメモリと、前記検出手段により検出した書き癖
    デ−タを保持するための第二のメモリと、前記第一およ
    び第二のメモリに保持された前記各書き癖デ−タを比較
    して第一の相関度を算出する書き癖照合回路と、該書き
    癖照合回路に照合のための第二の相関度を供給するため
    の第三のメモリとを備え、前記書き癖照合回路は前記第
    一の相関度と前記第二の相関度とを照合し、前記第一の
    相関度が前記第二の相関度に等しいかまたはそれ以上の
    場合に前記カ−ド保有者が真であると判定し、前記第一
    の相関度が前記第二の相関度未満の場合に偽と判定する
    ことを特徴とする筆跡識別装置。
  5. 【請求項5】前記筆記具に備えられた検出手段は少なく
    とも署名時の運筆による筆圧、筆記具の傾き角度、加速
    度のいずれかを検出するセンサを備えたものであること
    を特徴とする請求項3または4記載の筆跡識別装置。
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