JP2000231133A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2000231133A
JP2000231133A JP11031755A JP3175599A JP2000231133A JP 2000231133 A JP2000231133 A JP 2000231133A JP 11031755 A JP11031755 A JP 11031755A JP 3175599 A JP3175599 A JP 3175599A JP 2000231133 A JP2000231133 A JP 2000231133A
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/74Circuitry for compensating brightness variation in the scene by influencing the scene brightness using illuminating means
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B7/00Control of exposure by setting shutters, diaphragms or filters, separately or conjointly
    • G03B7/16Control of exposure by setting shutters, diaphragms or filters, separately or conjointly in accordance with both the intensity of the flash source and the distance of the flash source from the object, e.g. in accordance with the "guide number" of the flash bulb and the focusing of the camera
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N2101/00Still video cameras

Abstract

(57)【要約】 【課題】 閃光撮影時の背景描写性を低下させることな
く、ぶれによる画像の質の低下を抑制する。 【解決手段】 被写界輝度がBva以下の場合、シャッ
タ速度が一定の速度Tvaに設定されて閃光撮影が行わ
れる。このとき、閃光光が実質的に像面露光量の増加に
寄与しないような距離に位置する背景の被写体に対する
露光量は、被写界輝度が低下するにつれて低下するが、
背景の描写が可能な程度の露光量が得られる。被写界輝
度が、シャッタ速度Tvaで得られる露光量では背景の
描写に不十分となる輝度Bvb以下となる場合には、シ
ャッタ速度をTvaからTvbに増して閃光撮影を行
う。これにより、背景にたとえば灯火などの高輝度で点
状の被写体が散在していてもこれらライト等の像がぶれ
にくくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラに関し、さら
に詳しくは閃光装置の発光をともなう閃光撮影時にぶれ
を抑制することの可能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】被写体輝度が予め定められた輝度よりも
低い場合に自動的に閃光撮影に切り替わるカメラ(以
下、本明細書中ではこれを「低輝度自動発光式のカメ
ラ」と称する)では、閃光撮影を行う場合に数十分の一
秒程度のシャッタ速度が設定されるのが一般的である。
その一方で、閃光装置の閃光時間は長くてもたかだか数
ミリ秒であり、シャッタの開閉動作に閃光装置の発光を
同調させることの可能な上限の同調速度、すなわちシン
クロ速度は数百分の一秒であることが多い。
【0003】このように、閃光撮影時のシャッタ速度を
上述したシンクロ速度よりも遅い、数十分の一秒に設定
する目的の一つとして、背景描写の向上がある。たとえ
ば、日没後の夕焼けを背景にした人物を撮影するような
状況を想定したときに、人物に対しては基本的にシャッ
タ速度には依存せずに、カメラで設定された絞りと閃光
装置の光量とに基づき、適正露光量を得ることができ
る。一方、背景は閃光光の到達範囲外にあるので、露光
量はカメラで設定される絞りとシャッタ速度、そして背
景の輝度に依存する。このときにシャッタ速度を上述し
たシンクロ速度に設定した場合、背景の輝度によっては
露光量不足を生じてしまい、出来上がった写真の背景が
暗く沈んでしまって意図した描写結果が得られない。こ
れは夕焼けを背景にする場合に限らず、主要被写体と背
景との間の距離が離れていて、閃光装置の光が背景にま
で到達せず、なおかつ背景の輝度が比較的低い場合に共
通して生じ得る問題点である。
【0004】また、閃光装置を内蔵、あるいは外付けす
るカメラで閃光撮影を行うと、被写体に対してほぼ真正
面から照明光を照射するため、被写体が人物である場合
などでは顔に陰影がつきにくく、撮影結果に違和感を生
じることもある。
【0005】以上に説明した問題を解決するため、低輝
度自動発光のカメラでは閃光撮影時のシャッタ速度を低
めに設定することが多い。つまり、被写界輝度が、これ
以上暗くなるとシャッタ速度が長くなって手ぶれが目立
ちやすくなると判定される輝度になるまでは閃光装置を
発光させずに定常光による撮影を行うことで、その場の
雰囲気を活かした撮影結果を得ることができる。そし
て、被写界輝度が上述のように手ぶれが目立ちやすくな
ると判定される輝度よりも低くなったときには閃光撮影
をおこなう。閃光撮影に際しては、被写界輝度が低くな
ってもシャッタ速度を一定の値、すなわち閃光秒時に固
定して閃光撮影を行う。このとき、定常光による撮影か
ら閃光をともなう撮影に切り替える際の輝度をできるだ
け低め、かつ閃光秒時を遅くすることにより、背景描写
に優れた閃光撮影結果を得やすくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うに定常光による撮影から閃光をともなう撮影に切り替
わる際の輝度を低めにして閃光撮影時のシャッタ速度も
低めに設定すると、以下に説明するように背景がぶれや
すいという問題点を有していた。
【0007】閃光撮影時のシャッタ速度は、なるべく手
ぶれを生じることのないように配慮して設定されるもの
の、背景描写の向上を目指すとどうしても低めに設定せ
ざるを得なくなる。また、手ぶれが目立ちはじめるシャ
ッタ速度は、個人差やカメラの構えかた、あるいはレリ
ーズボタンの押しかた等によってまちまちである。この
ため、主要被写体は閃光装置の閃光時間がごく短時間で
あることによる静止効果によってはっきりと写せるもの
の、背景がぶれて見苦しくなることがときとしてあっ
た。特に、街路灯やネオンサイン等の比較的輝度の高い
ものが背景中に点在している状況で撮影されたもので
は、これら街路灯やネオンサインの像が尾を引いたよう
に写ってさらに見苦しくなることがあった。
【0008】本発明は、閃光撮影時の背景描写性に優
れ、なおかつ手ぶれによる写真の描写性の低下が生じる
のを抑制可能なカメラを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
および図2に対応付けて以下の発明を説明する。 (1) 請求項1に記載の発明は、被写界輝度を測定す
る測光手段16による被写界輝度測定結果が予め定めら
れた第1の基準輝度Bvaを越す場合には被写界輝度測
定結果に対応するシャッタ速度および絞り値の組み合わ
せで定常光撮影を行う一方、被写体輝度測定結果が第1
の基準輝度Bva以下の場合にはシャッタ速度を第1の
シャッタ速度Tvaに固定して閃光装置20の発光を伴
う閃光撮影を行うカメラに適用される。そして、閃光撮
影時に、被写界輝度測定結果が第1の基準輝度Bvaよ
りも低い第2の基準輝度Bvbを上回る場合には第1の
シャッタ速度Tvaで閃光撮影を行う一方、被写界輝度
測定結果が第2の基準輝度Bvb以下の場合には第1の
シャッタ速度Tvaよりも高速の第2のシャッタ速度T
vbで閃光撮影を行う撮影制御手段10を有することに
より上述した目的を達成する。 (2) 請求項2に記載の発明に係るカメラは、第1の
基準輝度Bvaが、閃光装置20の発光を伴わない状態
で第1のシャッタ速度Tvaで得られる像面露光量がほ
ぼ適正な量となる被写体輝度Bvaに対応し;第2の基
準輝度Bvbは、主要被写体の後方に位置して閃光装置
20から発せられる閃光光が実質的に到達しないような
遠距離に存する背景を第1のシャッタ速度Tvaで撮影
して得られた画像中で背景が描写され得る被写体輝度範
囲の下限近くの輝度に対応するものである。 (3) 請求項3に記載の発明に係るカメラは、第1の
シャッタ速度Tvaが、カメラ本体に装着または内蔵さ
れる撮影レンズ44の焦点距離の長短に応じて定まる手
持ち撮影限界シャッタ速度に略等しいものである。
【0010】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係るカメラ
の概略的内部構成を示す図である図1において、カメラ
の作動を統括制御する制御回路10にはズームスイッチ
12、レリーズスイッチ14、閃光装置20、測光回路
16、レンズシャッタ30、そしてズーム駆動回路40
などが接続される。ズーム駆動回路40には、撮影レン
ズ44を変倍動作させるための駆動源であるズーム駆動
モータ42が接続される。撮影レンズ44には、焦点距
離に応じた信号を発するために不図示のズームエンコー
ダが内蔵され、このズームエンコーダからの信号が制御
回路10に入力される。以下、本明細書中ではズームエ
ンコーダから出力される撮影レンズ44の焦点距離に応
じた信号を単に「焦点距離信号」と称する。
【0012】制御回路10は、撮影者がズームスイッチ
12を操作するのを検知するとズーム駆動回路40に制
御信号を発する。ズーム駆動回路40は、制御回路10
から発せられる制御信号に応答してズーム駆動モータ4
2を駆動して撮影レンズ44を変倍動作させる。このと
き制御回路10は、撮影レンズ44に組み込まれる不図
示のズームエンコーダから焦点距離信号を入力する。
【0013】制御回路10は、閃光装置20に対して閃
光用のメインコンデンサ(不図示)への充電指令または
発光指令を出力する。制御回路10はまた、閃光装置2
0から出力される上記メインコンデンサの充電状況を入
力し、メインコンデンサの充電が完了していると判定す
ると撮影者によるレリーズスイッチ14の操作を受け付
ける。
【0014】制御回路10は、撮影者がレリーズスイッ
チ14を操作したのを検知すると測光回路16より被写
界の輝度情報を入力する。そして、測光回路16より入
力した被写界の輝度情報と、予め入力されているフイル
ムの感度と、撮影レンズ44の焦点距離に関する信号と
に基づいて露出値、すなわち撮影レンズ44の絞り値と
シャッタ速度との組み合わせを決定する。制御回路10
は、以上のようにして決定された露出値に基づいてレン
ズシャッタ30を制御して露光動作を実行する。このと
き制御回路10は、上述した露出値が予め定められた値
よりも小さい、すなわちシャッタ速度が遅くなる場合に
は後で詳しく説明するように閃光撮影モードでの露光動
作を実行する。
【0015】制御回路10により制御される露光動作の
詳細について図1および図2を参照して説明する。な
お、以下の説明の前提として、主要被写体は閃光装置か
ら発せられる光の到達距離内に位置し、背景と主要被写
体とは相当の距離をおいて離れている、すなわち背景は
閃光光が実質的に到達しないような遠距離にあるものと
する。また、撮影レンズ44の解放Fナンバーは焦点距
離位置によって変化し、ワイド側での解放Fナンバーが
テレ側での解放Fナンバーよりも小さい(明るい)もの
とする。
【0016】図2は、被写界輝度の変化に応じて制御回
路10により設定されるレンズシャッタ30のシャッタ
速度の変化を示すもので、横軸には被写界輝度を、縦軸
にはシャッタ速度をとって示す。図2の実線で示される
グラフは、撮影レンズ44がワイド端に位置する場合の
被写界輝度変化に対するシャッタ速度の変化を示す。ま
た、図2において一点鎖線で示されるグラフは撮影レン
ズ44がテレ端に位置する場合の被写界輝度変化に対す
るシャッタ速度の変化を示す。
【0017】上述した図2の実線で示されるグラフにつ
いて高輝度側から順に説明すると、輝度が十分に高い領
域、すなわち図2において被写界輝度が予め定められた
輝度Bvaを越す定常光撮影の領域では、被写界輝度が
低下するのに応じて設定されるシャッタ速度は低下す
る。被写界輝度がBvaを越す状況において撮影レンズ
をワイド端に位置させて撮影した場合、シャッタ速度は
手ぶれが目立ちにくい早さとなっているので、制御回路
10は閃光装置20を発光させない。
【0018】被写界輝度がBva以下かつBvbを上回
る輝度領域において、シャッタ速度はTvaに固定され
る。この輝度領域において制御回路10は、閃光装置2
0を発光させる。このシャッタ速度Tvaは、撮影レン
ズ44がワイド端に位置する場合に手ぶれが目立ちにく
い速度範囲でできるだけ低速の値が設定されている。こ
のシャッタ速度Tvaは一般に手持ち撮影限界シャッタ
速度と呼ばれるシャッタ速度に設定する。この手持ち撮
影限界シャッタ速度は、たとえば135タイプの35m
mフイルムを用いるカメラでは、装着あるいは内蔵され
る撮影レンズの焦点距離分の一に相当するとされてい
る。つまり、撮影レンズの焦点距離が30mmであれ
ば、手持ち撮影限界シャッタ速度は1/30秒程度とな
る。他の画面サイズを有するカメラでは、その画面サイ
ズと撮影レンズの焦点距離とに応じて手ぶれが目立ちに
くく、かつできるだけ低速のシャッタ速度Tvaを設定
することが望ましい。つまり、撮影レンズの焦点距離が
長くなるほどシャッタ速度Tvaを速め、同じ焦点距離
であっても画面サイズが小さくなるほどシャッタ速度T
vaを速めることが望ましい。ここで上述のシャッタ速
度Tvaと被写界輝度Bvaとの関係について説明して
おくと、シャッタ速度Tvaは、輝度Bvaを有する被
写体に対して適正な像面露光量を得ることのできるシャ
ッタ速度である。
【0019】以上のような状況下で撮影をした場合、主
要被写体は閃光装置20で照射されるので被写界輝度に
よらずほぼ一定の像面露光量を得ることができる。しか
し、背景には上述したとおり閃光装置20の光が届かな
いことと、被写界輝度によらずシャッタ速度がTvaに
固定されていることとによって、被写界輝度が低下する
につれて背景部分の像面露光量は低下する。このときの
背景の像面露光量の不足量の増える様子が図2において
矢印U1、U2、U3およびU4で示されている。
【0020】上述した像面露光量の不足量がさほど大き
くなくてフイルムのラチチュード(有効露光域)の範囲
内にある場合、撮影によって得られる画像の背景部分は
多少暗くはなるものの、撮影シーンの雰囲気を十分に再
現できる。本実施の形態において、背景の像面露光量の
不足量がU4よりも小さい場合、背景シーンの雰囲気を
十分に再現できる。つまり、シャッタ速度Tvaで撮影
した場合、撮影のしかたによっては得られる画像に手ぶ
れが目立つものとなってしまう可能性を有してはいるも
のの、背景の像面露光量の不足量はさほど大きくないの
で撮影シーンの雰囲気を十分に再現可能である。本実施
の形態では、撮影レンズ44がワイド端に位置する場合
におけるBva以下かつBvbを上回る輝度領域を背景
優先領域と称する。また、本実施の形態においてはBv
bをBvaの略1/4となる輝度とした。一般的に、リ
バーサルフィルムのラチチュードはEV換算にて±2.
5EV程度、ネガフィルムのラチチュードは±5EV程
度ある。また、後で触れるが、本発明を電子スチルカメ
ラ等に適用した場合には、画像データのダイナミックレ
ンジは一般に±4EV程度を有する。しかし、このラチ
チュードあるいはダイナミックレンジぎりぎりの輝度を
有する被写体は画像上で黒または白に再現されてしまう
ので、上述のようにBvbをBvaの略1/4とするこ
とにより良好な背景描写を得ることができる。以上のよ
うに、背景優先領域では手ぶれによって画像の質が低下
する可能性を有するデメリットを撮影シーンの雰囲気を
再現できることのメリットが上回る。
【0021】上述した背景描写優先領域の下限輝度であ
るBvbに関しては、用いるフイルムによって可変とす
るものであってもよい。すなわち、比較的広いラチチュ
ードを有するネガフィルムを用いる場合にはBvbを低
める一方、比較的狭いラチチュードを有するリバーサル
フィルムを用いる場合にはBvbを高めることも可能で
ある。特に、カメラのパトローネ室に電気接点を設け、
パトローネに設けられるフィルムのラチチュードに関す
る情報を読取可能な構成とすることにより、制御回路1
0は装填されるフィルムのラチチュードに応じてBvb
を自動的に設定することも可能である。また、背景描写
を優先するのか、ぶれ防止を優先するのかを撮影者が別
設のスイッチで設定可能とし、撮影者の設定に応じてB
vaおよびBvbを制御回路10が適宜設定するもので
あってもよい。
【0022】被写界輝度がBvb以下となる輝度領域に
おいては、シャッタ速度は背景描写優先領域におけるシ
ャッタ速度Tvaよりも高速のシャッタ速度Tvbに設
定される。具体的には、シャッタ速度Tvbは背景描写
優先領域におけるシャッタ速度Tvaの2倍前後、ある
いはそれ以上のシャッタ速度に設定される。この輝度領
域においても制御回路10は閃光装置20を発光させ
る。このようにシャッタ速度を設定する理由は、背景部
分の像面露光量の不足量がある値(本実施の形態におい
てはU4)を上回ると、撮影して得られる画像の背景部
分はかなり暗くなってしまい、背景画像として認識する
ことができなくなるからである。つまり、暗闇の中に閃
光装置で照明された主要被写体浮かび上がっているよう
な画像しか得られず、シャッタ速度をTvaに設定して
おくことの作画上のメリットが減じられてしまう。その
一方で、背景中に灯火等の輝点が存在すると、手ぶれに
よってこの輝点の像が尾を引いてしまって画像が見苦し
くなることもある。このため、被写界輝度がある程度低
下して、シャッタ速度Tvaで閃光撮影しても所望の背
景描写が得られないと判定される輝度Bvb以下となっ
た場合に、制御回路10はシャッタ速度を増す。以上に
説明したように、閃光撮影して得られる画像において良
好な背景描写が望めない程度にまで被写界輝度が低下し
てしまった場合には、閃光撮影時のシャッタ速度を増す
ことにより上述した輝点の像が尾をひいてしまう確率が
減じられ、より望ましい撮影結果を得ることができる。
本実施の形態においては、撮影レンズ44がワイド端に
位置する場合におけるBvb以下の輝度領域をぶれ防止
優先領域と称する。
【0023】以上では、撮影レンズ44がワイド端に位
置する場合を例にとって説明したが、引き続き図1およ
び図2を参照して撮影レンズ44がテレ端に位置する場
合を例にとって説明する。
【0024】被写界輝度の変化に応じて制御回路10に
より設定されるレンズシャッタ30の速度の変化に関し
て、撮影レンズ44がテレ端に位置する場合を示す図2
の一点鎖線のグラフを参照して高輝度側から順に説明す
る。輝度Bvcを越す輝度領域では定常光撮影が行わ
れ、被写界輝度が低下するのに応じて設定されるシャッ
タ速度も低下する。この輝度領域においてシャッタ速度
は手ぶれが目立ちにくい速度となっているので、制御回
路10は閃光装置20を発光させない。
【0025】被写界輝度がBvc以下かつBvdを上回
る輝度領域において、シャッタ速度はTvcに固定され
る。このシャッタ速度Tvcは、撮影レンズ44がテレ
端に位置する場合に手ぶれが目立ちにくい速度範囲でで
きるだけ低速の値、すなわちテレ端における手持ち撮影
限界シャッタ速度が設定されている。このシャッタ速度
Tvcはまた、輝度Bvcの被写体に対して適正な像面
露光量を得ることのできるシャッタ速度である。
【0026】ところで、一般に撮影レンズの焦点距離が
大きくなるほど手ぶれは目立ちやすくなる。また、先に
説明したとおり、本実施の形態に係るカメラの撮影レン
ズ44において、ワイド端における解放Fナンバーより
もテレ端における解放Fナンバーの方が大きい(暗
い)。したがって、撮影レンズ44がワイド端にある場
合とテレ端にある場合とでは同じ被写界輝度に対して設
定されるシャッタ速度が異なるのに加えて定常光撮影か
ら閃光撮影に切り替わる輝度(シャッタ速度)も異なっ
ている。このため、図2において実線で示されるグラフ
と一点鎖線で示されるグラフとは重ならずに上下左右方
向にずれている。
【0027】被写体輝度がBvc以下かつBvdを上回
る状況下で撮影をした場合、主要被写体は閃光装置20
で照射されるので被写界輝度によらずほぼ一定の像面露
光量を得ることができる一方、被写界輝度が低下するに
つれて背景部分の像面露光量が低下するのは、撮影レン
ズ44がワイド端にある場合について先に説明したのと
同様である。また、被写界輝度が基準輝度Bvdを上回
っていれば撮影して得られる画像は撮影シーンの雰囲気
を十分に再現可能なのも先に説明したのと同様である。
つまり、Bvc以下かつBvdを上回る輝度領域がテレ
端における背景描写優先領域となる。
【0028】被写体輝度がBvd以下となる輝度領域に
おいては、シャッタ速度は背景描写優先領域におけるシ
ャッタ速度Tvcよりも高速のシャッタ速度Tvdに設
定される。この輝度領域においても制御回路10は閃光
装置20を発光させる。この輝度領域では、背景の描写
性を向上させることよりも、手ぶれによる画質の劣化を
抑制することに重きをおく。すなわち、被写体輝度がB
vd以下となる輝度領域がテレ端におけるぶれ防止優先
領域となる。
【0029】以上では撮影レンズ44がワイド端または
テレ端に位置する場合を例に説明したが、本発明は以上
の例に限られるものではない。つまり、撮影レンズ44
が中間の焦点距離に位置する場合には、そのときの焦点
距離および解放F値に応じて背景描写優先の輝度領域お
よびぶれ防止優先の輝度領域をそれぞれ設定すればよ
い。撮影レンズが単焦点レンズである場合には背景描写
優先の輝度領域およびぶれ防止優先の輝度領域をそれぞ
れ一つずつ設定すればよい。
【0030】また、以上では銀塩フイルムを用いるスチ
ルカメラに本発明を適用する例について説明したが、撮
影レンズにより形成された被写体像をCCDやMOS撮
像素子等の個体撮像素子で光電変換し、得られた画像デ
ータを記録する電子スチルカメラに本発明を適用するこ
とも可能である。この場合、図1におけるレンズシャッ
タ30は必ずしも必要ではなくなる。つまり、レンズシ
ャッタ30でシャッタ速度を制御するのに代えて固体撮
像素子の受光面における光電変換動作に係る時間を電気
的に制御する、いわゆる電子シャッタでシャッタ速度を
制御すればよい。特に電子スチルカメラに本発明を適用
する場合、撮影して得られる画像データに加えて背景の
露光不足量に関するデータを記憶することも可能であ
る。つまり、撮影後の画像データの処理に際して上述し
た露光不足量に関するデータに基づき、階調補正を行う
ことにより背景の画像の描写性を向上させることができ
る。
【0031】以上の発明の実施の形態と請求項との対応
において、測光回路16が測光手段を、制御回路10が
撮影制御手段をそれぞれ構成する。
【0032】
【発明の効果】以上に説明したように、 (1) 請求項1に記載の発明によれば、閃光撮影時に
被写界輝度が第2の基準輝度を上回る場合には撮影して
得られる画像の背景描写は十分な明るさを有しており、
閃光撮影時の雰囲気を十分に再現することができる。一
方、被写界輝度が第2の基準輝度以下であるため、第1
のシャッタ速度で閃光撮影をして得られる画像の背景描
写が暗くなってしまうときには、第1のシャッタ速度よ
りも高速の第2のシャッタ速度で閃光撮影を行うことに
より、背景中に存在する灯火等の点状の高輝度物体がぶ
れて写るのを抑制できる。 (2) 請求項2に記載の発明によれば、被写体輝度
が、撮影して得られた画像中で背景が描写され得る程度
ある場合は第1のシャッタ速度で閃光撮影を行うことに
より撮影時の雰囲気を活かした背景描写が可能となる。
加えて、被写体輝度が、撮影して得られた画像中で背景
が描写され得るほどない場合には第1のシャッタ速度よ
りも早い第2のシャッタ速度で閃光撮影をすることによ
り、背景中に存在する灯火等の点状の高輝度物体がぶれ
て写るのを抑制できる。 (3) 請求項3に記載の発明によれば、閃光撮影時に
被写界輝度が第2の基準輝度を越す場合には撮影レンズ
の焦点距離によらずにぶれによる画像の質の低下を抑制
しつつ閃光撮影時の雰囲気を十分に再現できるのに加
え、第2の基準輝度以下の場合には第1のシャッタ速度
よりも高速の第2のシャッタ速度で閃光撮影が行われる
ことにより、背景中に存在する灯火等の点状の高輝度物
体がぶれて写るのを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るカメラの内部構成を
概略的に示す図である。
【図2】設定されるシャッタ速度が被写界輝度に対応し
て変化する様子を示す図である。
【符号の説明】
10 制御回路 16 測光回路 20 閃光装置 30 レンズシャッタ 44 撮影レンズ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写界輝度を測定する測光手段による被写
    界輝度測定結果が予め定められた第1の基準輝度を越す
    場合には前記被写界輝度測定結果に対応するシャッタ速
    度および絞り値の組み合わせで定常光撮影を行う一方、
    前記被写体輝度測定結果が前記第1の基準輝度以下の場
    合にはシャッタ速度を第1のシャッタ速度に固定して閃
    光装置の発光を伴う閃光撮影を行うカメラにおいて、 閃光撮影時に、前記被写界輝度測定結果が前記第1の基
    準輝度よりも低い第2の基準輝度を上回る場合には前記
    第1のシャッタ速度で閃光撮影を行う一方、前記被写界
    輝度測定結果が前記第2の基準輝度以下の場合には前記
    第1のシャッタ速度よりも高速の第2のシャッタ速度で
    前記閃光撮影を行う撮影制御手段を有することを特徴と
    するカメラ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のカメラにおいて、 前記第1の基準輝度は、前記閃光装置の発光を伴わない
    状態で前記第1のシャッタ速度で得られる像面露光量が
    ほぼ適正な量となる被写体輝度に対応し、 前記第2の基準輝度は、主要被写体の後方に位置して前
    記閃光装置から発せられる閃光光が実質的に到達しない
    ような遠距離に存する背景を前記第1のシャッタ速度で
    撮影して得られた画像中で前記背景が描写され得る被写
    体輝度範囲の下限近くの輝度に対応することを特徴とす
    るカメラ。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のカメラにおい
    て、 前記第1のシャッタ速度は、カメラ本体に装着または内
    蔵される撮影レンズの焦点距離の長短に応じて定まる手
    持ち撮影限界シャッタ速度に略等しいことを特徴とする
    カメラ。
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