JP2000230777A - 付着性を有する被乾燥造粒物の乾燥方法および乾燥装置 - Google Patents

付着性を有する被乾燥造粒物の乾燥方法および乾燥装置

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JP2000230777A
JP2000230777A JP11020796A JP2079699A JP2000230777A JP 2000230777 A JP2000230777 A JP 2000230777A JP 11020796 A JP11020796 A JP 11020796A JP 2079699 A JP2079699 A JP 2079699A JP 2000230777 A JP2000230777 A JP 2000230777A
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dried
dryer
granules
drying step
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Masahide Kondo
正英 近藤
Toru Shiotani
徹 塩谷
Toru Kuroda
徹 黒田
Tadanobu Ikeda
忠信 池田
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 付着性を有する被乾燥造粒物の塊状化を防止
し、乾燥スペースをできるだけ小さくすることができる
付着性を有する被乾燥造粒物の乾燥方法および乾燥装置
を提供する。 【解決手段】 第1の乾燥機1において、付着性を有す
る被乾燥造粒物4…を、マイクロ波発生装置2によって
乾燥させる第1の乾燥工程と、該第1の乾燥工程後に、
第2の乾燥装置において、当該第1の乾燥工程よりも、
単位面積当たりの被乾燥造粒物の積載個数を多くして乾
燥を行う第2の乾燥工程を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、付着性を有する被
乾燥造粒物の乾燥方法および乾燥装置に関するものであ
って、被乾燥造粒物の付着を防止して速やかに乾燥で
き、かつ、生産性に優れたものである。
【0002】
【従来の技術】付着性を有する被乾燥造粒物とは、有機
物、無機物、あるいはこれらの混合物などの原料を水と
混合し、混練りを行い、粘土状にしたものを、水分を含
んだ状態で、粒径1〜50mmの大きさに造粒したもの
であって、その状態である程度の保形性をもつものをい
う。このような被乾燥造粒物は水分を含んでいるため、
粘着性があり、造粒物どうしが接触した状態で乾燥する
と一体化してしまう。したがって、乾燥過程における塊
状化を防ぐため、乾燥方法を工夫する必要がある。
【0003】例えば、特開昭52−86558号公報に
は、最初に冷風乾燥を行い、その表面の付着性をある程
度抑制した後、次段で熱風乾燥する方法が開示されてい
る。また、特開昭46−177号公報には鋳型に入れた
セラミックペーストをマイクロ波で乾燥する技術が開示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
52−86558号公報に記載のものは、被乾造粒物の
積載個数を制御していないので、全ての工程で単位面積
当たりの積載個数が同じであるため、乾燥装置の設置ス
ペースが大きくなるという問題があった。また、熱風乾
燥は乾燥速度が遅いため、被乾燥造粒物がハニカム状で
あったり、あるいはセラミックス成型体などの場合は、
外表面と内部の乾燥速度の違いによって乾燥品に収縮な
どが発生するという欠点があった。また、特開昭46−
177号公報に記載の方法は、原料が限定されたもので
あり、また、鋳型を必要とするため、被乾燥造粒物の形
状が限定され、コストが高くなるという問題があった。
【0005】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、付着性を有する被乾燥造粒物の塊状化を防止し、乾
燥装置の設置スペースをできるだけ小さくすることがで
きる付着性を有する被乾燥造粒物の乾燥方法および乾燥
装置を提供することを課題とする。さらに、乾燥速度が
速く、乾燥品に収縮などが発生しにくい付着性を有する
被乾燥造粒物の乾燥方法および乾燥装置を提供すること
を課題とする。また、被乾燥造粒物の原料や形状が限定
されない付着性を有する被乾燥造粒物の乾燥方法および
乾燥装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、付着性を
有する物質の被乾燥造粒物を、マイクロ波によって乾燥
した後、これらの被乾燥造粒物を積み重ねて乾燥機内に
おける被乾燥造粒物の単位面積当たりの積載個数を多く
した状態で乾燥することによって、前記課題を解決でき
ることを見い出し、本発明を完成させた。すなわち、本
発明においては、付着性を有する被乾燥造粒物を、マイ
クロ波によって乾燥させる第1の乾燥工程と、該第1の
乾燥工程後に、当該第1の乾燥工程よりも、単位面積当
たりの被乾燥造粒物の積載個数を多くして乾燥を行う第
2の乾燥工程とを含むことを特徴とする付着性を有する
被乾燥造粒物の乾燥方法を提案する。前記第1の乾燥工
程においては、マイクロ波と熱風を併用して乾燥すると
好ましい。前記第2の乾燥工程においては、マイクロ波
と熱風のいずれか一方、あるいは両方を用いて乾燥する
と好ましい。また、前記第1の乾燥工程において、被乾
燥造粒物を搬送しながら乾燥すると好ましい。さらに、
前記第1の乾燥工程において、被乾燥造粒物を搬送しな
がら乾燥した後、該被乾燥造粒物を連続的に第2の乾燥
工程に供給し、前記第1の乾燥工程よりも遅い速度で連
続的に搬送しながら第2の乾燥工程を行うことにより、
該第2の乾燥工程における単位面積当たりの積載個数を
前記第1の乾燥工程よりも多くすると好ましい。また、
本発明においては、付着性を有する被乾燥造粒物を乾燥
させるマイクロ波による加熱手段を備えた第1の乾燥機
と、該第1の乾燥機を経た被乾燥造粒物を、当該第1の
乾燥機よりも、単位面積当たりの被乾燥造粒物の積載個
数を多くして乾燥する第2の乾燥機とを備えていること
を特徴とする付着性を有する被乾燥造粒物の乾燥装置を
提案する。この乾燥装置は、前記第1の乾燥機内におい
て、被乾燥造粒物を連続的に搬送する第1の搬送手段を
備えていると好ましい。また、この第1の搬送手段を備
えた乾燥装置において、第1の乾燥機と第2の乾燥機と
が一体化されてなり、該第2の乾燥機内において、前記
第1の搬送手段から連続的に供給される被乾燥造粒物
を、当該第1の搬送手段よりも遅い速度で連続的に搬送
する第2の搬送手段を備えていると好ましい。前記第1
の搬送手段と前記第2の搬送手段の一方または両方は、
通気性を有するベルトを備えたベルトコンベヤーである
と好ましい。また、前記第1の乾燥機が熱風による加熱
手段を備えていると好ましい。また、前記第2の乾燥機
がマイクロ波と熱風のいずれか一方あるいは両方の加熱
手段を備えていると好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、被乾燥造粒物と
は、上述のように、原料を水と混合し、混練りを行い、
粘土状にしたものを、水分を含んだ状態で、外形寸法の
最長部分の長さが1〜50mmの大きさになるように造
粒したものであって、その状態である程度の保形性をも
つものをいい、被乾燥造粒物の造粒においては、特に鋳
型を用いる必要はない。また、被乾燥造粒物の成形時に
は、必要に応じて、少量の水分を蒸発させる乾燥が行わ
れるが、この際にも鋳型を用いる必要はない。被乾燥造
粒物の原料としては、飼料などの有機物;粘土質などの
無機物などを例示することができる。また、被乾燥造粒
物の形状は特に限定することはなく、例えば、球状、円
柱状、円筒状、ハニカム状、多角柱状、多角筒状、断面
が星型の柱状、断面がクローバー型の柱状またはブロッ
ク状などの様々な形状のものを用いることができる。被
乾燥造粒物の乾燥前の含水率は、原料によって適宜変更
されるが、通常5〜50重量%程度とされる。
【0008】図1(a)、図1(b)は、本発明の乾燥
装置の第1の例の第1の乾燥機を模式的に示したもので
あって、図1(a)は側面図、図1(b)は平面図であ
る。この第1の乾燥機1は、直方体状の箱状体の内壁の
天井面に、加熱手段であるマイクロ波発生装置2が設け
られて構成されている。前記マイクロ波発生装置2のマ
イクロ波エネルギーの源は、工業加熱用に割り当てられ
ている周波数、例えば、2450Hzで動作するマグネ
トロンやクライストロンのような真空管によって構成さ
れる。
【0009】一方、第1の搬送手段3はベルトコンベヤ
ーであり、ふたつの回転車3a,3aが間隔をあけて配
置され、これらの回転車3a,3aにリング状のベルト
3bが掛け渡されて形成されている。前記ベルト3b
は、その表面にテフロンコーティングなどによって付着
性を低減する処理がなされているものが好ましく、ま
た、被乾燥造粒物4の外表面全体から水分を発散させる
ことができるように、通気性を持つものが好ましい。
【0010】この第1の搬送手段3は、前記第1の乾燥
機1の一組の対向側面を貫通するように設けられてお
り、一方の側面の外側から、第1の乾燥機1の内部を通
って、他方の側面の外側まで、第1の搬送装置3のベル
ト3b上に配置される被乾燥造粒物4…を搬送するよう
になっている。そして、第1の搬送装置3は、前記一方
の側面から、一定長さ、突き出した状態となっており、
第1の乾燥機1の外部において、第1の乾燥機1内に搬
送する前に、ベルト3bの上面に被乾燥造粒物4…を並
べることができるようになっている。
【0011】以下、乾燥操作とともに説明する。本発明
において乾燥とは水分を低減させる操作をいい、水分を
完全に除去する場合のみを指すものではない。すなわ
ち、第1の乾燥機1の外部において、第1の搬送手段3
のベルト3bの上面に、被乾燥造粒物4…を配置する。
このとき、被乾燥造粒物4…はできるだけ相互に接触し
ないように配置すると好ましい。被乾燥造粒物4…の相
互間の距離は、被乾燥造粒物4の大きさや原料、含水率
などによって適宜変更可能であるが、通常1〜1000
mmとされる。また、第1の乾燥機1内における単位面
積当たりの被乾燥造粒物4…の積載個数は、ベルト3b
の上面の単位面積当たりの被乾燥造粒物4の積載個数で
あって、例えば被乾燥造粒物が外径5mm、高さ5mm
の円柱状のものであれば、10 2〜4×104個/m2
範囲が好ましく、さらに好ましくは103〜2×104
/m2である。
【0012】ついで、この第1の搬送手段3を駆動する
と、回転車3a,3aの回転によって、ベルト3b上の
被乾燥造粒物4…が、第1の乾燥機1内に一定速度で搬
送される。そして、この第1の乾燥機1内において、マ
イクロ波発生装置2から送られるマイクロ波によって、
被乾燥造粒物4…が乾燥する。
【0013】マイクロ波による乾燥方法は、乾燥速度が
大きく、短時間で乾燥できるという利点がある。このた
め、第1の乾燥機1内における被乾燥造粒物4…の搬送
距離を短くして、第1の乾燥機1の容量(乾燥スペー
ス)を小さくすることができる。よって、第1の乾燥工
程においては、被乾燥造粒物を静止した状態で乾燥する
こともできるが、乾燥スペースの観点から搬送しながら
乾燥するのが好適である。また、マイクロ波を用いる
と、均一な乾燥が可能で、乾燥品のひび割れが少なくな
り、乾燥品の強度が大きくなるという効果が得られる。
【0014】このときの乾燥条件は、この第1の乾燥工
程後に、複数の被乾燥造粒物4…を上下に積層して乾燥
しても、被乾燥造粒物4…どうしが付着したり、塊状化
したりしないような含水率になるように設定される。こ
の含水率は、被乾燥造粒物の物性によって異なるため、
予備実験を行って設定しておく必要がある。したがっ
て、第1の搬送手段3内の被乾燥造粒物4…の搬送距
離、第1の乾燥機1の容量、マイクロ波発生装置2の強
度などの設計条件や、乾燥装置使用時の第1の搬送手段
3における被乾燥造粒物4…の搬送速度などは、被乾燥
造粒物4の処理量や乾燥前後被乾燥造粒物4の含水率な
どによって適宜調整される。
【0015】また、第1の乾燥機1の加熱手段として熱
風を併用して乾燥すると、乾燥効率が向上するため好ま
しい。特に熱伝導の悪い断熱体、多孔質材料などからな
る被乾燥造粒物4を乾燥する場合に、その効果はめざま
しく、大幅に乾燥時間を短縮することができる。熱風乾
燥を併用する場合は、マイクロ波発生装置2の他に、熱
風を発生させるヒーターと、熱風を供給するためのブロ
アが設けられた第1の乾燥機1を用いる。熱風の温度
は、第1の乾燥機1内が結露しない温度であれば、特に
限定されることはないが、50〜120℃程度が好まし
い。
【0016】ついで、第1の乾燥機1を経た被乾燥造粒
物4は、第1の乾燥機1の外部に設けられたトレー5に
投入され、トレー5内において密に積層される。このト
レー5は、ステンレス製の網などからなる、通気性を有
するものが好ましい。このとき被乾燥造粒物4…は、第
1の乾燥機1において適度に乾燥されているため、水平
方向において隣接するものどうしが接触したり、積層に
よって上下方向において相互に接触しても付着すること
がない。
【0017】さらに、このように被乾燥造粒物4…を収
めたトレー5を、図2(a)、図2(b)に示したよう
に、上下に複数積層させて、第2の乾燥機6内において
乾燥する。図2(a)は側面図、図2(b)は平面図で
ある。この第2の乾燥工程においては、第1の乾燥工程
を経た被乾燥造粒物の含水率を、目的とする値にまで調
整する。このときの乾燥方法は、マイクロ波乾燥、マイ
クロ波と熱風併用、熱風乾燥などから、被乾燥造粒物の
物性などを考慮して、所望の含水率に調節しやすい方法
を選択すると好ましい。また、第2の乾燥機6内におけ
る単位面積当たりの被乾燥造粒物4…の積載個数は、ト
レー5内に収められている被乾燥造粒物4…の個数を、
トレー5の底面の面積で割った値となる。
【0018】上述のように、第2の乾燥機6内におい
て、被乾燥造粒物4…は、トレー5内において密に配さ
れ、かつこのようなトレー5が複数積層されている。こ
のため、第2の乾燥機6内における単位面積当たりの被
乾燥造粒物4…の積載個数は、第1の乾燥機1内におけ
る単位面積当たりの被乾燥造粒物4…の積載個数よりも
大幅に多くすることができる。通常、第2の乾燥工程の
第2の乾燥機6内における被乾燥造粒物の単位面積当た
りの積載個数は、第1の乾燥工程の第1の乾燥機1内に
おける単位面積当たりの積載個数の1.1〜20倍とさ
れる。したがって、第2の乾燥機6の容量(乾燥スペー
ス)を小さすることができるので、スペース効率を向上
させることができる。
【0019】上述の乾燥方法は、乾燥速度が大きく、被
乾燥造粒物を均一に加熱できる第1の乾燥工程をはじめ
に行うため、熱伝導の悪い断熱体や多孔質などの乾燥に
も好適である。したがって、被乾燥造粒物の原料や形状
が限定されず、各種食品:医薬品;断熱材、防音材など
の建設用資材;樹木植栽用、人工地盤植栽用、その他園
芸土壌用などの土壌改質材;水質浄化剤用、フィルター
材用、芳香剤などの担体用を含む濾過および吸着剤;触
媒、触媒用担体;蒸留塔用、ガス洗浄塔用などの充填
材;などの広範囲の用途に使用する種々の造粒物の乾燥
に適用することができる。
【0020】図3(a)、図3(b)は、本発明の乾燥
装置の第2の例を模式的に示したものであって、図3
(a)は側面図、図3(b)は平面図である。この乾燥
装置において、上述の第1の例の乾燥装置と異なるの
は、第2の乾燥機11の構造と、この第2の乾燥機11
が第1の乾燥機1と一体になって乾燥装置を構成してる
点である。
【0021】第2の乾燥機11は直方体の箱状のもの
で、第1の搬送装置3の搬送方向において、第1の乾燥
機1と並列されて、一体化されている。また、回転車1
3a,13aと、これらに掛け渡されたリング状のベル
ト13bを備えた第2の搬送手段13が、前記第2の乾
燥機11の第1の乾燥機1側の側面から、その対向側面
にかけて設けられている。この第2の搬送装置13は、
前記第1の搬送装置3よりも低い位置に設けられてお
り、第1の搬送装置3から落下した被乾燥造粒物4が、
第2の搬送装置13に積み替えられ、さらに第2の搬送
装置13によって、第1の搬送装置3と同じ進行方向
に、連続的に搬送されるようになっている。前記ベルト
13bの材質は、通気性を有するものが好ましいが、ベ
ルト13b上に積層される被乾燥造粒物4は、その付着
性が除去されているので、特にその表面はテフロンコー
ティングなどによって付着性を低減する処理をする必要
はない。以下、乾燥方法とともに説明する。
【0022】すなわち、上述の第1の例と同様にして、
第1の乾燥機1を経た被乾燥造粒物4は、第1の搬送手
段3から、この第1の搬送手段3の下方向に設けられた
第2の搬送手段13のベルト13b上に落下して、前記
第1の搬送手段3から第2の搬送手段13に連続的に積
み替えられる。このように、第1の搬送手段3を、第2
の搬送手段13に対して低い位置に設けておくことによ
って、第1の搬送手段3から落下する被乾燥造粒物4の
うち、まれに複数のものが相互に付着している場合で
も、積み替え時の落下による衝撃によってこれらを剥離
させることができる。
【0023】そして、この第2の搬送手段13の回転車
13a,13aの回転によってベルト13bの上の被乾
燥造粒物4…が第2の乾燥機11内を連続的に搬送され
るうちに、第2の乾燥工程が行われる。
【0024】このとき、第2の搬送手段13における被
乾燥造粒物4の搬送速度は、第1の乾燥機1における搬
送速度よりも遅く設定する。すると、ベルト13bの上
面の単位面積当たりの被乾燥造粒物4…の積載個数は、
ベルト3bの上面の単位面積当たりの被乾燥造粒物4…
の積載個数よりも多くなる。すなわち、ベルト13bの
上面においては、ベルト3bの上面よりも、被乾燥造粒
物4…が密に積層される。そして、第2の搬送手段13
において、被乾燥造粒物4…の積載個数を多くすること
によって、第2の乾燥機11の設置面積を小さくするこ
とができ、上述の第1の例と同様の効果が得られる。
【0025】ここで、第1の搬送手段3に対する第2の
搬送手段13の搬送速度比は0.05〜0.9程度が好
ましく、さらに好ましくは0.1〜0.8とされる。速
度比が0.05未満の場合は、ベルト13b上の被乾燥
造粒物が密に積層されすぎて、第2の乾燥工程の乾燥効
率が低下する事がある。また、0.9こえると、被乾燥
造粒物の単位面積当たりの積載個数が少なくなり、第2
の乾燥機11内における搬送距離を長くしなければ十分
に乾燥できなくなるため、スペース効率が低下し、不都
合である。
【0026】また、乾燥方法は、上述の第1の例の第2
の乾燥機6において例示したものから適宜選択すること
ができる。この第2の例の乾燥装置においては、第1の
搬送手段3から第2の搬送手段13に積み替えることに
よって、第1の乾燥工程と第2の乾燥工程を連続で行う
ため、生産性を向上させることができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例を示して詳細に説明する。 材料(A)の製造と予備実験:アルミナ100部、タル
ク5部、メチルセルロース6部、グリセリン5部および
水38部からなる原料を充分に混合し、双腕式ニーダー
にて充分に粘性が発現するまで混練りを行った。これ
を、材料(A)とした。そして、この材料(A)の造粒
物を製造して予備実験を行った結果、その含水率が18
重量%になるまで乾燥させると、造粒物どうしの付着を
抑えられる事がわかった。
【0028】(実施例1)前記材料(A)を、オーガー
式押出機にて外径5mm、高さ5mmの円柱状に造粒し
て被乾燥造粒物とした。ついで、この被乾燥造粒物を、
図3(a)、図3(b)に示した乾燥装置と同様の構成
のものを用いて、第1の乾燥工程においては被乾燥造粒
物を104個/m2になるように配置して、その含水率が
18重量%になるように乾燥し、第2の乾燥工程におい
ては、これらが4×104個/m2で積載されるようにし
て、その含水率が2重量%になるまで乾燥を行った。こ
のとき、第1の乾燥工程においては、マイクロ波乾燥と
110℃の熱風を併用した。第2の乾燥工程において
は、110℃の熱風のみを使用した。また、第1の乾燥
工程の通過時間は2分間、第2の乾燥工程の通過時間は
20分間、第1の搬送手段に対する第2の搬送手段の速
度比は0.25とした。乾燥後の造粒物を観察したとこ
ろ、造粒物どうしの付着は見られず、ひび割れも観察さ
れなかった。
【0029】(実施例2)第2の乾燥工程を、搬送距離
が実施例1の9/20である乾燥装置を用いて、マイク
ロ波により、通過時間9分間で行った以外は、実施例1
と同様に乾燥を行った。乾燥後の造粒物を観察したとこ
ろ、造粒物どうしの付着は見られず、また、ひび割れも
観察されなかった。 (実施例3)第2の乾燥工程を、搬送距離が実施例1の
7/20である乾燥装置を用いて、マイクロ波と110
℃の熱風により、7分間で行った以外は、実施例1と同
様に乾燥を行った。乾燥後の造粒物を観察したところ、
造粒物どうしの付着は見られず、また、ひび割れも観察
されなかった。 (実施例4)第1の搬送手段の搬送速度に対する第2の
搬送手段に対する速度比を、およそ0.1で行った以外
は、実施例1と同様に乾燥を行った。乾燥後の造粒物を
観察したところ、造粒物どうしの付着は見られず、ま
た、ひび割れも観察されなかった。
【0030】(比較例1)第1の乾燥工程を150℃の
熱風のみで行った以外は、実施例1と同様にして乾燥を
行った。乾燥終了後の造粒物を観察したところ、若干の
ひび割れが観察された。 (比較例2)搬送手段の速度比を1に設定した以外は、
実施例1と同様に造粒物の乾燥を行ったところ、乾燥終
了後の造粒物の含水率は9%であった。
【0031】上述の結果より、本発明に係る実施例にお
いては良好な結果が得られ、これに対して、第1の乾燥
工程において高温の熱風のみを用いると、乾燥品にひび
割れが生じた。また、第2の乾燥工程の単位面積当たり
の被乾燥造粒物の積載個数を第1の乾燥工程と等しくす
ると、第2の乾燥機における搬送距離を長くして、第2
の乾燥機の容量(設置面積)を大きくする必要があるこ
とがわかった。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、まず、第1の乾燥工程において、マイクロ波を用い
て素早く乾燥することにより、被乾燥造粒物の付着性を
調節して積層可能な状態とし、ついで、この被乾燥造粒
物を第2の乾燥工程に提供して所望の含水率に調節す
る。よって、第2の乾燥工程においては、被乾燥造粒物
を積層状態で乾燥できるため、小さな乾燥スペースで、
所望の含水率に調節することができる。また、第1の乾
燥工程における乾燥速度が大きく、被乾燥造粒物の均一
な加熱が可能であるため、乾燥品にひび割れなどが発生
することがなく、乾燥品の強度が大きくなる。このた
め、熱伝導の悪い断熱体や多孔質などの乾燥に好適であ
り、原料や形状が限定されない。また、第1の乾燥工程
においてマイクロ波と熱風を併用して乾燥することによ
って、乾燥効率が向上し、特に熱伝導の悪い断熱体、多
孔質材料などからなる被乾燥造粒物を乾燥する場合に、
大幅に乾燥時間を短縮することができる。第1の乾燥工
程において、被乾燥造粒物を搬送しながら乾燥した後、
これらの被乾燥造粒物を連続的に第2の乾燥工程に供給
し、前記第1の乾燥工程よりも遅い速度で連続的に搬送
しながら第2の乾燥工程を行うことにより、この第2の
乾燥工程における単位面積当たりの積載個数を前記第1
の乾燥工程よりも多くして乾燥する作業を連続的に行っ
て、さらに作業効率を向上させることができる。第1の
乾燥工程、または第1の乾燥工程と第2の乾燥工程にお
いて、被乾燥造粒物を搬送しながら乾燥する場合は、搬
送手段として、通気性を有するベルトを備えたベルトコ
ンベヤーを用いると、被乾燥造粒物の表面全体から水分
を発散させながら乾燥することができる。また、第1の
乾燥工程と第2の乾燥工程を連続的に行うことができ、
生産性を向上させることがでる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)、図1(b)は、本発明の乾燥装
置の第1の例における第1の乾燥機を模式的に示したも
のであって、図1(a)は側面図、図1(b)は上方か
ら見た状態を示した平面図である。
【図2】 図2(a)、図2(b)は、図1(a)、図
1(b)に示した第1のに乾燥機を経た被乾燥造粒物を
さらに乾燥する第2の乾燥機を示したもので、図2
(a)は側面図、図2(b)は上方から見た状態を示し
た平面図である。
【図3】 図3(a)、図3(b)は、本発明の乾燥装
置の第2の例を模式的に示したものであって、図3
(a)は側面図、図3(b)は平面図である。
【符号の説明】
1…第1の乾燥機、2…マイクロ波発生装置、3…第1
の搬送手段(ベルトコンベヤー)、3b…ベルト、4…
被乾燥造粒物、5…トレー、6…第2の乾燥機、11…
第2の乾燥機、13…第2の搬送手段(ベルトコンベヤ
ー)、13b…ベルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 徹 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社中央技術研究所内 (72)発明者 池田 忠信 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社中央技術研究所内 Fターム(参考) 3L113 AA02 AB06 AC10 AC36 BA04 DA17

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 付着性を有する被乾燥造粒物を、マイク
    ロ波によって乾燥させる第1の乾燥工程と、 該第1の乾燥工程後に、当該第1の乾燥工程よりも、単
    位面積当たりの被乾燥造粒物の積載個数を多くして乾燥
    を行う第2の乾燥工程とを含むことを特徴とする付着性
    を有する被乾燥造粒物の乾燥方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の乾燥工程において、マイクロ
    波と熱風を併用して乾燥することを特徴とする請求項1
    に記載の付着性を有する被乾燥造粒物の乾燥方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の乾燥工程において、マイクロ
    波と熱風のいずれか一方、あるいは両方を用いて乾燥す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の付着性を
    有する被乾燥造粒物の乾燥方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の付
    着性を有する被乾燥造粒物の乾燥方法において、第1の
    乾燥工程において、被乾燥造粒物を搬送しながら乾燥す
    ることを特徴とする付着性を有する被乾燥造粒物の乾燥
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載の付
    着性を有する被乾燥造粒物の乾燥方法において、 第1の乾燥工程において、被乾燥造粒物を搬送しながら
    乾燥した後、該被乾燥造粒物を連続的に第2の乾燥工程
    に供給し、前記第1の乾燥工程よりも遅い速度で連続的
    に搬送しながら第2の乾燥工程を行うことにより、該第
    2の乾燥工程における単位面積当たりの積載個数を前記
    第1の乾燥工程よりも多くすることを特徴とする付着性
    を有する被乾燥造粒物の乾燥方法。
  6. 【請求項6】 付着性を有する被乾燥造粒物を乾燥させ
    るマイクロ波による加熱手段を備えた第1の乾燥機と、 該第1の乾燥機を経た被乾燥造粒物を、当該第1の乾燥
    機よりも、単位面積当たりの被乾燥造粒物の積載個数を
    多くして乾燥する第2の乾燥機とを備えていることを特
    徴とする付着性を有する被乾燥造粒物の乾燥装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の付着性を有する被乾燥
    造粒物の乾燥装置において、前記第1の乾燥機内におい
    て、被乾燥造粒物を連続的に搬送する第1の搬送手段を
    備えていることを特徴とする付着性を有する被乾燥造粒
    物の乾燥装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の付着性を有する被乾燥
    造粒物の乾燥装置において、 第1の乾燥機と第2の乾燥機とが一体化されてなり、 該第2の乾燥機内において、第1の搬送手段から連続的
    に供給される被乾燥造粒物を、当該第1の搬送手段より
    も遅い速度で連続的に搬送する第2の搬送手段を備えて
    いることを特徴とする付着性を有する被乾燥造粒物の乾
    燥装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手
    段の一方または両方が、通気性を有するベルトを備えた
    ベルトコンベヤーであることを特徴とする請求項7また
    は8に記載の付着性を有する被乾燥造粒物の乾燥装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の乾燥機が熱風による加熱手
    段を備えていることを特徴とする請求項6〜9のいずれ
    か一項に記載の付着性を有する被乾燥造粒物の乾燥装
    置。
  11. 【請求項11】 前記第2の乾燥機がマイクロ波と熱風
    のいずれか一方あるいは両方の加熱手段を備えているこ
    とを特徴とする請求項6〜10のいずれか一項に記載の
    付着性を有する被乾燥造粒物の乾燥装置。
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