JPH1059534A - 粘着性粉粒状物群用ならし装置 - Google Patents

粘着性粉粒状物群用ならし装置

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JPH1059534A
JPH1059534A JP8214527A JP21452796A JPH1059534A JP H1059534 A JPH1059534 A JP H1059534A JP 8214527 A JP8214527 A JP 8214527A JP 21452796 A JP21452796 A JP 21452796A JP H1059534 A JPH1059534 A JP H1059534A
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JP
Japan
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group
conveyor
spiral blade
hydrogel polymer
belt conveyor
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Application number
JP8214527A
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English (en)
Inventor
Akito Yano
昭人 矢野
Takumi Hatsuda
卓己 初田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1059534A publication Critical patent/JPH1059534A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B9/00Making granules
    • B29B9/16Auxiliary treatment of granules
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B13/00Conditioning or physical treatment of the material to be shaped
    • B29B13/06Conditioning or physical treatment of the material to be shaped by drying
    • B29B13/065Conditioning or physical treatment of the material to be shaped by drying of powder or pellets

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Branching, Merging, And Special Transfer Between Conveyors (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥や冷却等の特定の単位操作の前処理とし
てコンベアに載せられた粘着性粉粒状物群を均すに際し
て、粘着性粉粒状物群を圧密状態にすることなく押し拡
げて均し得る粘着性粉粒状物群用ならし装置を提供す
る。 【解決手段】 ベルトコンベア3上に交差するように架
設された回転軸4に、ベルトコンベア3上に載せられた
含水ゲル状重合体を押し拡げて均す帯状螺旋羽根6が設
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンベア上に載せ
られた例えば含水ゲル状重合体、ケーキ状物質、顆粒状
物質及び不定型固形物等の粘着性粉粒状物群を押し拡げ
て均す粘着性粉粒状物群用ならし装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、吸水性樹脂は、生理綿、紙おむつ
等の衛生用品や農園芸用の保水剤等の種々の分野で利用
されている。
【0003】この吸水性樹脂の製造方法としては、例え
ば、アクリル酸やアクリル酸ナトリウム等の単量体を架
橋剤と共に水溶液重合させて含水ゲル状重合体とし、該
含水ゲル状重合体を適当な粒度に粉砕して乾燥させた
後、必要によりさらに粉砕する方法が知られている。
【0004】従来、粉粒状物を搬送するために、例えば
ベルトコンベアが用いられている。ベルトコンベアを用
いて粉粒状物を搬送する場合には、コンベアの上に開閉
式ゲート若しくは回転式ローラを設置し、コンベア上を
搬送される粉粒状物の厚みを所定値に均すことにより、
定量的な搬送が可能となった。しかしながら、吸水性樹
脂を製造する工程で発生する含水ゲル状重合体のよう
に、粘着性を有する湿潤材料をベルトコンベアを用いて
搬送する際に、上述したような従来の均し方法を採用す
ると、均一に均すことが困難であり、また定量的な搬送
も難しかった。
【0005】例えば、ベルトコンベアの搬入端に投入さ
れた含水ゲル状重合体を搬出端に向けて搬送しつつ、こ
の搬送過程でベルトコンベアの上方に設けられたゲート
や回転式ローラでコンベア上の含水ゲル状重合体の厚み
を一定に均そうとすると、該含水ゲル状重合体が粘着性
を有するので、ゲート或いは回転式ローラの部分で押し
付け力を受けることになり、該圧密力を受けた含水ゲル
状重合体は嵩密度が増加する。このような状態でベルト
コンベアの搬出端から、例え一定の厚みで次の乾燥工程
に含水ゲル状重合体を搬送できたとしても、比重や容積
率が初期の状態から変化し、搬送される含水ゲル状重合
体の全てにわたってこれを均すことができていないし、
そのため高精度な定量供給を行うこともできない。しか
も、圧密力を受けた含水ゲル状重合体は通気性が悪くな
ることから、該含水ゲル状重合体内部に熱風が通過せ
ず、搬送される含水ゲル状重合体を、全てにわたって均
一に乾燥することができず、未乾燥部分が発生すること
になった。
【0006】例えば、バンドコンベアを内蔵した通気バ
ンド式乾燥機を、特に湿潤材料のように粘着性を有する
材料の乾燥のために従来から用いているが、圧密されて
通気性が悪くなった含水ゲル状重合体を乾燥すると、熱
風の通過が十分になされず、該含水ゲル状重合体の内部
の乾燥が極端に悪くなり、乾燥機の出口部に未乾燥の含
水ゲル状重合体が混ざることになった。したがって、次
の粉砕工程で粉砕されないものが発生し、それが装置に
付着したり、詰まりを起こし、連続乾燥作業の障害とな
るばかりか、ときには装置を破損させる場合があった。
【0007】そこで、この問題を解決するために、特開
平7−270070号公報には、図9に示すように、周
面に複数のピン81…を形成したローラ82をコンベア
83の搬送開始点上に配備し、図10にも示すように、
ローラ82を回転させた状態でコンベア83上に山状に
積まれた含水ゲル状重合体84をコンベア83とローラ
82との間に通すことにより、含水ゲル状重合体84を
コンベア83に均一にならすことができる旨が開示され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のロール方式による含水ゲル状重合体のならし装置で
は、山状に載せられた含水ゲル状重合体84を横方向、
つまりコンベア83の幅方向に押し拡げて均すべくロー
ラ82にて含水ゲル状重合体84を押圧状態にするため
に、圧密状態で含水ゲル状重合体84が押し拡げられ、
やはり、含水ゲル状重合体84の内部と表面との間で乾
燥むらが生じることになる。そこで、上記公報のならし
装置では、ピン81…がこれを防止するために設けられ
ているが、その効果はピン81…の存在する部分のみを
掻き乱すだけである。したがって、均一な乾燥に対して
は必ずしも満足いくものではないという問題点を有して
いる。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、特定の単位操作の前処理
としてコンベアに載せられた粘着性粉粒状物群を均すに
際して、粘着性粉粒状物群を圧密状態にすることなく押
し拡げて均し得る粘着性粉粒状物群用ならし装置を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の粘
着性粉粒状物群用ならし装置は、上記課題を解決するた
めに、コンベア上に交差するように架設された回転軸
に、コンベア上に載せられた粘着性粉粒状物群を押し拡
げて均す螺旋状羽根が設けられていることを特徴として
いる。
【0011】上記発明によれば、コンベア上の部分的箇
所に載せられた粘着性粉粒状物群は、粘着性粉粒状物群
用ならし装置への通過時に、回転する螺旋状羽根に当接
することにより案内されてコンベア上で回転軸に沿う方
向に移動させられる。したがって、コンベアと螺旋状羽
根の外周縁との間に一定間隔を設けておくことにより、
螺旋状羽根に当接する粘着性粉粒状物群は順次コンベア
側方へ移動し、最終的には、上記粘着性粉粒状物群が全
てコンベアと螺旋状羽根の外周縁との一定間隔の厚みに
均一に押し拡げて均され、該粘着性粉粒状物群が載せら
れた箇所の周囲に拡げて敷かれることになる。
【0012】そして、上記粘着性粉粒状物群を押し拡げ
て均す際には、盛られた粘着性粉粒状物群の内、螺旋状
羽根に当接する部分が順次側方に押しやられて移動し、
コンベアと螺旋状羽根の外周縁との間に順次敷かれてい
く。すなわち、螺旋状羽根に当接する部分のみが掻き取
られる状態で側方に移動する。したがって、コンベアと
螺旋状羽根の外周縁との間に敷かれた粘着性粉粒状物群
は、押圧力を受けないので圧密状態とはならない。
【0013】この結果、特定の単位操作の前処理として
コンベアに載せられた粘着性粉粒状物群を均すに際し
て、粘着性粉粒状物群を圧密状態にすることなく均すこ
とができる。これによって、例えば、コンベアに敷かれ
た粘着性粉粒状物群に対して乾燥又は冷却する等の単位
操作を施す場合には、粘着性粉粒状物群中への熱伝達が
良くなり、乾燥効率又は冷却効率等の向上を促すことが
できる。
【0014】請求項2に係る発明の粘着性粉粒状物群用
ならし装置は、上記課題を解決するために、請求項1記
載の粘着性粉粒状物群用ならし装置において、上記の螺
旋状羽根は、回転軸との間に距離を保って配された羽根
幅を有し、かつその内周側に空隙が形成された帯状螺旋
羽根であることを特徴としている。
【0015】上記発明によれば、螺旋状羽根は、回転軸
との間に距離を保って配された羽根幅を有し、かつその
内周側に空隙が形成された帯状螺旋羽根となっている。
【0016】したがって、コンベア上に盛られた粘着性
粉粒状物群を側方へ移動させる際に、帯状螺旋羽根に当
接する粘着性粉粒状物群が側方へ押しやられると共に、
帯状螺旋羽根よりも上側に位置する粘着性粉粒状物群
は、この空隙を通り抜けて再び元の位置に堆積する。し
かしながら、この元の位置に堆積した粘着性粉粒状物群
は、1ピッチ離れた次の帯状螺旋羽根に当接して側方へ
押しやられる。
【0017】この結果、粘着性粉粒状物群の側方への移
動が、一度に大量になされるものではなく、少量ずつ分
割して行われるものとなる。このため、コンベアと螺旋
状羽根の外周縁との間に敷かれた粘着性粉粒状物群は、
十分ほぐれた状態となり、圧密の程度が小さいものとな
る。
【0018】したがって、コンベアに載せられた粘着性
粉粒状物群を均すに際して、さらに、粘着性粉粒状物群
を圧密状態にすることなく均一に分散して均すことがで
きる。
【0019】また、コンベアに敷かれた粘着性粉粒状物
群に対して乾燥又は冷却する等の単位操作を施す場合に
は、粘着性粉粒状物群中への熱伝達がさらに良くなり、
乾燥効率又は冷却効率等の向上をさらに促すことができ
る。
【0020】請求項3に係る発明の粘着性粉粒状物群用
ならし装置は、上記課題を解決するために、請求項1又
は2記載の粘着性粉粒状物群用ならし装置において、上
記の螺旋状羽根は、コンベア上における幅方向の略中央
に載せられた粘着性粉粒状物群を左右に二分して振り分
けながら均し得るようになっていることを特徴としてい
る。
【0021】上記発明によれば、螺旋状羽根は、コンベ
ア上における幅方向の略中央に載せられた粘着性粉粒状
物群を左右に二分して振り分けながら均す。
【0022】すなわち、粘着性粉粒状物群はコンベア上
において幅方向の略中央に載せられる。そして、粘着性
粉粒状物群用ならし装置は、この粘着性粉粒状物群に対
してコンベアにおける幅方向の両側へ押し拡げる。
【0023】したがって、コンベアに載せられた粘着性
粉粒状物群を均すに際して、粘着性粉粒状物群がコンベ
アの中央から両側に押し拡げられて均されるので、粘着
性粉粒状物群が中央から両側方に均等に分散される。こ
の結果、コンベアに載せられた粘着性粉粒状物群を均す
に際して、コンベアの幅方向において容易に均すことが
可能となる。
【0024】請求項4に係る発明の粘着性粉粒状物群用
ならし装置は、上記課題を解決するために、請求項3記
載の粘着性粉粒状物群用ならし装置において、上記の螺
旋状羽根は、1つの回転軸に取り付けられると共に、粘
着性粉粒状物群の均し方向が中央から左右に分かれるよ
うに互いに逆向きの螺旋方向となる2種の螺旋状羽根か
らなっていることを特徴としている。
【0025】上記発明によれば、上記の螺旋状羽根は、
1つの回転軸に取り付けられると共に、互いに逆向きの
螺旋方向となる2種の螺旋状羽根として形成されてい
る。
【0026】すなわち、コンベアにおける幅方向の略中
央に載せられた粘着性粉粒状物群を左右に二分して振り
分けながら均すに際して、1つの駆動回転軸にて螺旋状
羽根を形成するには、このように、螺旋状羽根を互いに
逆向き螺旋方向となる2種の螺旋状羽根として構成すれ
ば良い。
【0027】これによって、容易かつ簡単な構造にて、
コンベア上の中央に載せられた粘着性粉粒状物群を左右
に二分して振り分けながら均すことができる。
【0028】請求項5に係る発明の粘着性粉粒状物群用
ならし装置は、上記課題を解決するために、請求項3記
載の粘着性粉粒状物群用ならし装置において、上記の螺
旋状羽根は、2つの回転軸にそれぞれ取り付けられた互
いに同じ向きの螺旋方向となる螺旋状羽根からなり、か
つ上記粘着性粉粒状物群の均し方向が中央から左右に分
かれるように上記回転軸が互いに逆方向に回転されるこ
とを特徴としている。
【0029】すなわち、コンベアにおける幅方向の略中
央に載せられた粘着性粉粒状物群を左右に二分して振り
分けながら均すに際して、2つの駆動回転軸を用いるこ
とも可能である。
【0030】この場合には、本発明のように、2つの回
転軸に互いに同じ向きの螺旋方向となる螺旋状羽根をそ
れぞれ取り付ける。そして、この回転軸を互いに逆方向
に回転させる。
【0031】これにより、螺旋状羽根も互いに逆回転す
るので、コンベアにおける幅方向の略中央に載せられた
粘着性粉粒状物群を左右に二分して振り分けながら均す
ことができる。また、このように、2つの回転軸を使用
することにより、これら回転軸に係わる個々の駆動モー
タの負荷を低減でき、これによって、省エネルギー化を
図ることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図8に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、本実施の形態においては、当該粘着性粉粒状
物群用ならし装置を含水ゲル状重合体の乾燥工程に適用
するものについて説明するが、必ずしも乾燥工程に限ら
ず、例えば冷却、表面処理又は化学的処理等の特定の単
位操作の前処理としてベルトコンベアの部分的箇所に載
せた粘着性粉粒状物群を周囲に押し拡げて均すものにつ
いて当該ならし装置を適用することが可能である。
【0033】また、粘着性粉粒状物群についても、上記
含水ゲル状重合体の他、例えば、ケーキ状物質、顆粒状
物質、不定型固形物等の比較的粘着性、高弾性及び高強
度を有する粘着性粉粒状物群への適用が可能である。
【0034】本実施の形態の粘着性粉粒状物群用ならし
装置(以下、単に「ならし装置」と称する)1は、図1
に示すように、コンベア式乾燥装置2におけるコンベア
としてのベルトコンベア3の直上に架設されている。
【0035】すなわち、コンベア式乾燥装置2は、図示
しないトンネル内にワイヤメッシュからなるネットにて
形成されたベルトコンベア3を有し、このベルトコンベ
ア3の搬送初期位置の上方に設けられたバッチ式の反応
器から落下した含水ゲル状重合体が山状に載せられるよ
うになっている。
【0036】そして、この山状に載せられた含水ゲル状
重合体を、このならし装置1にて、ベルトコンベア3の
幅方向に均一厚みに均し、この状態でベルトコンベア3
にて搬送しながら熱風を循環させてこの含水ゲル状重合
体を乾燥するようになっている。
【0037】上記のならし装置1は、回転軸4の周りに
突出して形成された複数の取付け支持棒5…に支持固定
される螺旋状羽根としての帯状螺旋羽根6を有してい
る。上記の回転軸4は、ベルトコンベア3の搬送方向に
対して直交するように設けられており、図示しない駆動
モータにより回転駆動されるようになっている。なお、
本実施の形態では、回転軸4はベルトコンベア3の搬送
方向に対して直交するように設けられているが、必ずし
もこれに限らず、斜めに交差させることも可能である。
【0038】上記の帯状螺旋羽根6の外径は、例えば4
80mmに形成されている。しかし、必ずしもこれに限
らず、例えば100mm〜1000mmとすることが含
水ゲル状重合体を押し拡げて均す点で好ましく、より好
ましくは150mm〜800mmであり、200mm〜
800mmが最も好ましい。
【0039】また、帯状螺旋羽根6は回転軸4との間に
一定の距離を有して螺旋状に形成される帯状板にて形成
されている。すなわち、本実施の形態の帯状螺旋羽根6
では、回転軸4との間に距離を保って配された羽根幅W
を有し、かつその内周側に空隙が形成されており、含水
ゲル状重合体をベルトコンベア3の左右に押し拡げて均
すときに、含水ゲル状重合体がこの帯状螺旋羽根6の羽
根幅Wを超えて空隙内を通過し得るようになっている。
これによって、含水ゲル状重合体が圧密状態で均される
のを回避し、含水ゲル状重合体をほぐれた状態で押し拡
げることができるものとなっている。
【0040】したがって、上記帯状螺旋羽根6の羽根幅
Wつまり外半径と内半径との差は、含水ゲル状重合体の
量にもよるが、例えば3〜100mm程度が好ましく、
5〜80mmがさらに好ましく、10〜80mmが最も
好ましいものとなっている。本実施の形態では例えば5
0mmに形成されている。
【0041】また、空隙サイズつまり帯状螺旋羽根6の
内径は、例えば40〜800mmが好ましく、より好ま
しくは50〜600mmであり、60〜500mmが最
も好ましいものである。
【0042】なお、上記の螺旋状羽根としての帯状螺旋
羽根6は、帯状板にて形成されているので、回転軸4と
の間に連続した空隙を有したものとなっているが、必ず
しもこれに限らず、例えば、図2に示すように、回転軸
4の周りに螺旋状羽根が形成され、その螺旋状羽根が部
分的な開口27を有する部分空隙付き螺旋状羽根26と
することも可能である。これによっても、含水ゲル状重
合体がこの開口27…を通過することにより、圧密状態
での押し拡げを回避できるためである。
【0043】また、本実施の形態の螺旋状羽根として
は、上述したように、空隙や開口27…を有する方が、
含水ゲル状重合体を十分にほぐし、圧密状態で均される
のを防止する点で好ましいが、必ずしも空隙や開口27
…を有する必要はなく、図3に示すように、空隙や開口
の存在しない連続螺旋状羽根36として形成することも
可能である。これによって、従来のローラを使用したな
らし装置と比較した場合に、十分に圧密状態で押し拡げ
て均されるのを防止することができる。
【0044】一方、上記の帯状螺旋羽根6は、図4に示
すように、回転軸4の長さ方向の中心にて右側が例えば
時計回りの回転方向を有する左方向用帯状螺旋羽根6a
と反時計回りの回転方向を有する右方向用帯状螺旋羽根
6bとの2種から構成されている。すなわち、これら左
方向用帯状螺旋羽根6a及び右方向用帯状螺旋羽根6b
は、互いに逆向きの螺旋方向を有するものとして形成さ
れている。
【0045】上記の帯状螺旋羽根6の軸方向の長さは、
ベルトコンベア3の横幅が例えば約2700mmになっ
ていることから、左方向用帯状螺旋羽根6aと右方向用
帯状螺旋羽根6bとを合わせて例えば約2200mmと
なっている。
【0046】そして、回転軸4を一定方向に回転したと
きに、上記ベルトコンベア3の幅方向の中央に載せられ
た含水ゲル状重合体を、ベルトコンベア3の中央から左
のものについては左方向へ押し拡げ、ベルトコンベア3
の中央から右のものについては右方向へ押し拡げるよう
になっている。
【0047】上記の帯状螺旋羽根6の螺旋ピッチは、例
えば50〜400mm/1回転が好ましく、より好まし
くは100〜300mm/1回転であり、100〜25
0mm/1回転が最も好ましい。本実施の形態では、例
えば170mm/1回転となっている。
【0048】さらに、回転軸4の回転数は、例えば6r
pmであり、0〜6rpmの範囲で可変し得るようにな
っている。この回転数についても、例えば1〜20rp
mが好ましく、より好ましくは2〜15rpmであり、
3〜10rpmが最も好ましい。
【0049】なお、このように、本実施の形態では、帯
状螺旋羽根6は、左方向用帯状螺旋羽根6aと右方向用
帯状螺旋羽根6bとの2種の螺旋方向を有する2つのも
のから構成されているが、必ずしもこれに限らず、図5
に示すように、左方向用と右方向用との2種の螺旋方向
を有するものであって、それぞれが、例えば、複数に分
割された左方向用帯状螺旋羽根16a…と複数に分割さ
れた右方向用帯状螺旋羽根16bとから構成される螺旋
状羽根であっても良い。
【0050】一方、本実施の形態のならし装置1は、図
1に示すように、回転軸4の端部に高さ調整部10を有
しており、この高さ調整部10にて回転軸4を高さ方向
に上下し得るようになっている。
【0051】すなわち、上記高さ調整部10の上部に設
けられたハンドル11を回転することにより、調整ボル
ト12が回転し、回転軸4の一端を支持固定している回
転軸取付け部13が上下移動するようになっている。
【0052】この高さ調整部10は、回転軸4の図示し
ない他の端部にも設けられており、両高さ調整部10・
10における回転軸取付け部13・13を同一高さに位
置調整することにより回転軸4が上下移動する。したが
って、これによって、帯状螺旋羽根6の外周縁とベルト
コンベア3との間隔を調整し得るようになっている。こ
のため、この高さ調整部10にてレベル調整することに
より、均される含水ゲル状重合体の厚さを変化させて乾
燥時間の調整及び生産量の調整を図ることが可能とな
る。具体的には、この高さ調整幅は、例えば10〜10
0mmであり、好ましくは20〜80mm、最も好まし
くは20〜70mmである。
【0053】次に、上記の構成を有するならし装置1の
動作を説明する。まず、本実施の形態においては、図示
しない反応器にてバッチ処理により、例えばアクリル酸
やアクリル酸ナトリウム等の単量体を架橋剤と共に水溶
液重合させることにより、含水ゲル状重合体が形成され
る。この含水ゲル状重合体は、次工程として乾燥処理に
かけられる。
【0054】含水ゲル状重合体の乾燥においてはコンベ
ア式乾燥装置2が使用され、含水ゲル状重合体は、ベル
トコンベア3にて搬送される間に周りから熱風が供給さ
れこれによって乾燥される。
【0055】この含水ゲル状重合体の乾燥工程において
は、図6及び図7に示すように、まず、コンベア式乾燥
装置2におけるベルトコンベア3の搬送初期位置におい
て、含水ゲル状重合体15が幅方向の中央位置に山状に
載せられる。山状に盛られた含水ゲル状重合体15は、
嵩高くかつ圧密された状態となっているので、そのまま
熱風を循環しても乾燥効率が悪い。このため、この含水
ゲル状重合体15をベルトコンベア3上に広く敷く必要
がある。
【0056】そこで、ベルトコンベア3の搬送移動に伴
い、最初にならし装置1を通過させることにより、この
山状に盛られた含水ゲル状重合体15をほぐしながらベ
ルトコンベア3の側方へと押し拡げて均す。
【0057】ならし装置1では、図示しない駆動モータ
にて回動する回転軸4に取り付けられた帯状螺旋羽根6
が回転しており、しかも、帯状螺旋羽根6は、左方向用
帯状螺旋羽根6aと右方向用帯状螺旋羽根6bとで螺旋
方向が逆向きになっているので、図7に示すように、ベ
ルトコンベア3の中央から左側の含水ゲル状重合体15
に対しては左方向用帯状螺旋羽根6aが左方向へ押し拡
げると共に、ベルトコンベア3の中央から右側の含水ゲ
ル状重合体15に対しては右方向用帯状螺旋羽根6bが
右方向へ押し拡げる。
【0058】したがって、ベルトコンベア3の中央に山
状に盛られた含水ゲル状重合体15は、ベルトコンベア
3における幅方向の左右に振り分けられて押し拡げら
れ、ベルトコンベア3上で均一幅及び均一厚みを有して
均される。含水ゲル状重合体15の左右の振り分けに際
しては、含水ゲル状重合体15は、帯状螺旋羽根6の回
転軸4側に形成された空隙をオーバーフローしながら徐
々に左右に振り分けられるので、含水ゲル状重合体15
が十分にほぐれ、圧密状態で押し拡げられるのが防止さ
れる。
【0059】なお、含水ゲル状重合体15の均し厚さ
は、図1に示す高さ調整部10にて、乾燥時間及び処理
量に応じた厚さを確保すべく、予め、帯状螺旋羽根6の
外周縁とベルトコンベア3との間の間隔調整がなされて
いる。
【0060】次いで、このならし装置1により延伸され
た含水ゲル状重合体15は、その後ベルトコンベア3で
搬送されている間に、熱風が供給され、徐々に乾燥され
ていく。乾燥においては、含水ゲル状重合体15がなら
し装置1にて非圧密状態となっているので、乾燥効率が
高い。また、乾燥むらも生じない。
【0061】その後、乾燥された含水ゲル状重合体15
は、ベルトコンベア3の末端部で掻き取られ、次工程に
供給される。
【0062】乾燥された含水ゲル状重合体15を掻き取
るに際しては、含水ゲル状重合体15が非圧密状態で乾
燥されているので、ワイヤーメッシュからなるベルトコ
ンベア3に自重によって目詰まりし又は付着するという
ことが殆どなく、容易に回収することができる。このた
め、掻き取り操作が不要となり、作業の効率化を図るこ
とができる。
【0063】このように、本実施の形態のならし装置1
では、ベルトコンベア3上の部分的箇所に載せられた粘
着性の含水ゲル状重合体15は、ならし装置1への通過
時に、回転する帯状螺旋羽根6に当接することにより案
内されてベルトコンベア3上で回転軸4に沿う方向に移
動させられる。したがって、ベルトコンベア3と帯状螺
旋羽根6の外周縁との間に一定間隔を設けておくことに
より、帯状螺旋羽根6に当接する含水ゲル状重合体15
は順次ベルトコンベア3側方へ移動し、最終的には、含
水ゲル状重合体15が全てベルトコンベア3と帯状螺旋
羽根6の外周縁との一定間隔の厚みで均一に押し拡げて
均され、含水ゲル状重合体15が載せられた箇所の周囲
に拡げて敷かれることになる。
【0064】そして、含水ゲル状重合体15を押し拡げ
て均す際には、盛られた含水ゲル状重合体15の内、帯
状螺旋羽根6に当接する部分が順次側方に押しやられて
移動し、ベルトコンベア3と帯状螺旋羽根6の外周縁と
の間に順次敷かれていく。すなわち、帯状螺旋羽根6に
当接する部分のみが掻き取られる状態で側方に移動す
る。したがって、ベルトコンベア3と帯状螺旋羽根6の
外周縁との間に敷かれた含水ゲル状重合体15は、押圧
力を受けないので圧密状態とはならない。
【0065】この結果、特定の単位操作の前処理として
ベルトコンベア3に載せられた含水ゲル状重合体15を
均すに際して、含水ゲル状重合体15を圧密状態にする
ことなく均すことができる。これによって、例えば、ベ
ルトコンベア3に敷かれた含水ゲル状重合体15に対し
て乾燥するという単位操作を施す場合には、含水ゲル状
重合体15中への熱伝達が良くなり、乾燥効率の向上を
促すことができる。
【0066】また、本実施の形態のならし装置1では、
螺旋状羽根は、回転軸4との間に距離を保って配された
羽根幅Wを有し、かつその内周側に空隙が形成された帯
状螺旋羽根6となっている。
【0067】したがって、ベルトコンベア3上に盛られ
た含水ゲル状重合体15を側方へ移動させる際に、帯状
螺旋羽根6に当接する含水ゲル状重合体15が側方へ押
しやられると共に、帯状螺旋羽根6よりも上側に位置す
る含水ゲル状重合体15は、この空隙を通り抜けて再び
元の位置に堆積する。しかしながら、この元の位置に堆
積した含水ゲル状重合体15は、1ピッチ離れた次の帯
状螺旋羽根6に当接して側方へ押しやられる。
【0068】この結果、含水ゲル状重合体15の側方へ
の移動が、一度に大量になされるものではなく、少量ず
つ分割して行われるものとなる。このため、ベルトコン
ベア3と帯状螺旋羽根6の外周縁との間に敷かれた含水
ゲル状重合体15は、十分ほぐれた状態となり、圧密の
程度が小さいものとなる。
【0069】したがって、ベルトコンベア3に載せられ
た含水ゲル状重合体15を均すに際して、さらに、含水
ゲル状重合体15を圧密状態にすることなく均一に分散
して均すことができる。
【0070】また、ベルトコンベア3に敷かれた含水ゲ
ル状重合体15に対して乾燥するという単位操作を施す
場合には、含水ゲル状重合体15中への熱伝達がさらに
良くなり、乾燥効率の向上をさらに促すことができる。
【0071】また、本実施の形態のならし装置1では、
帯状螺旋羽根6は、ベルトコンベア3における幅方向の
略中央に載せられた含水ゲル状重合体15を左右に二分
して振り分けながら均し得るようになっている。
【0072】すなわち、含水ゲル状重合体15はベルト
コンベア3上において幅方向の略中央に載せられる。そ
して、ならし装置1は、この含水ゲル状重合体15に対
してベルトコンベア3における幅方向の両側へ押し拡げ
る。
【0073】したがって、ベルトコンベア3に載せられ
た含水ゲル状重合体15を均すに際して、含水ゲル状重
合体15がベルトコンベア3の中央から両側に押し拡げ
られて均されるので、含水ゲル状重合体15が中央から
両側方に均等に分散される。
【0074】この結果、ベルトコンベア3に載せられた
含水ゲル状重合体15を均すに際して、ベルトコンベア
3の幅方向において容易に均すことが可能となる。
【0075】また、本実施の形態のならし装置1では、
帯状螺旋羽根6は、1つの回転軸4に取り付けられると
共に、互いに逆向きの螺旋方向となる2種の左方向用帯
状螺旋羽根6a及び右方向用帯状螺旋羽根6bとして形
成されている。
【0076】すなわち、ベルトコンベア3における幅方
向の略中央に載せられた含水ゲル状重合体15を左右に
二分して振り分けながら均すに際して、1つの回転軸4
にて帯状螺旋羽根6を形成するには、このように、螺旋
状羽根を互いに逆向き螺旋方向となる2種の左方向用帯
状螺旋羽根6a及び右方向用帯状螺旋羽根6bとして構
成すれば良い。
【0077】これによって、容易かつ簡単な構造にて、
ベルトコンベア3上の中央に載せられた含水ゲル状重合
体15を左右に二分して振り分けながら均すことができ
る。
【0078】また、本実施の形態のならし装置1は、帯
状螺旋羽根6は外径が100〜1000mmかつ螺旋ピ
ッチが50〜400mmに形成されると共に、回転数が
1〜20rpmとなるように回転される。
【0079】したがって、粘性を有する粘着性粉粒状物
群が含水ゲル状重合体15の場合に、効率良く乾燥を行
うことができる。
【0080】なお、本発明は、上記の実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可
能である。例えば、上記実施の形態では、2種の左方向
用帯状螺旋羽根6a及び右方向用帯状螺旋羽根6bを1
つの回転軸4に取り付けている。
【0081】しかし、ベルトコンベア3における幅方向
の略中央に載せられた含水ゲル状重合体15を左右に二
分して振り分けながら均すに際して、2つの駆動回転軸
を用いることも可能である。
【0082】この場合には、例えば、図8に示すよう
に、帯状螺旋羽根46として、2つの回転軸44・45
に互いに同じ向きの螺旋方向となる帯状螺旋羽根46a
・46aをそれぞれ取り付ける。そして、これら回転軸
44・45を互いに逆方向に回転させる。
【0083】これにより、帯状螺旋羽根46a・46a
も互いに逆回転するので、ベルトコンベア3における幅
方向の略中央に載せられた含水ゲル状重合体15を左右
に二分して振り分けながら均すことができる。また、こ
のように、2つの回転軸44・45を使用することによ
り、これら回転軸44・45に係わる個々の駆動モータ
の負荷を低減でき、これによって、省エネルギー化を図
ることができる。
【0084】さらに、これら2つの駆動回転軸を必ずし
も同一軸線方向に形成しなくても、例えば「く」の字状
方向等に形成することによっても同様の効果を得ること
ができる。
【0085】
【発明の効果】請求項1に係る発明の粘着性粉粒状物群
用ならし装置は、以上のように、コンベア上に交差する
ように架設された回転軸に、コンベア上に載せられた粘
着性粉粒状物群を押し拡げて均す螺旋状羽根が設けられ
ているものである。
【0086】それゆえ、粘着性粉粒状物群を押し拡げて
均す際には、盛られた粘着性粉粒状物群の内、螺旋状羽
根に当接する部分が順次側方に押しやられて移動し、コ
ンベアと螺旋状羽根の外周縁との間に順次敷かれてい
く。すなわち、螺旋状羽根に当接する部分のみが掻き取
られる状態で側方に移動する。したがって、コンベアと
螺旋状羽根の外周縁との間に敷かれた粘着性粉粒状物群
は、押圧力を受けないので圧密状態とはならない。
【0087】この結果、特定の単位操作の前処理として
コンベアに載せられた粘着性粉粒状物群を均すに際し
て、粘着性粉粒状物群を圧密状態にすることなく均すこ
とができるという効果を奏する。また、これによって、
コンベアに敷かれた粘着性粉粒状物群に対して乾燥又は
冷却する等の単位操作を施す場合には、粘着性粉粒状物
群中への熱伝達が良くなり、乾燥効率又は冷却効率等の
向上を促すことができるという効果を奏する。
【0088】請求項2に係る発明の粘着性粉粒状物群用
ならし装置は、以上のように、請求項1記載の粘着性粉
粒状物群用ならし装置において、上記の螺旋状羽根は、
回転軸との間に距離を保って配された外周板幅を有し、
かつその内周側に空隙が形成された帯状螺旋羽根である
ものである。
【0089】それゆえ、コンベア上に盛られた粘着性粉
粒状物群を側方へ移動させる際に、帯状螺旋羽根に当接
する粘着性粉粒状物群が側方へ押しやられると共に、帯
状螺旋羽根よりも上側に位置する粘着性粉粒状物群は、
この空隙を通り抜けて再び元の位置に堆積する。しかし
ながら、この元の位置に堆積した粘着性粉粒状物群は、
1ピッチ離れた次の帯状螺旋羽根に当接して側方へ押し
やられる。
【0090】この結果、粘着性粉粒状物群の側方への移
動が、一度に大量になされるものではなく、少量ずつ分
割して行われるものとなる。このため、コンベアと螺旋
状羽根の外周縁との間に敷かれた粘着性粉粒状物群は、
十分ほぐれた状態となり、圧密の程度が小さいものとな
る。
【0091】したがって、コンベアに載せられた粘着性
粉粒状物群を均すに際して、さらに、粘着性粉粒状物群
を圧密状態にすることなく均一に分散して均すことがで
きるという効果を奏する。
【0092】また、コンベアに敷かれた粘着性粉粒状物
群に対して乾燥又は冷却する等の単位操作を施す場合に
は、粘着性粉粒状物群中への熱伝達がさらに良くなり、
乾燥効率又は冷却効率等の向上をさらに促すことができ
るという効果を奏する。
【0093】請求項3に係る発明の粘着性粉粒状物群用
ならし装置は、以上のように、請求項1又は2記載の粘
着性粉粒状物群用ならし装置において、上記の螺旋状羽
根は、コンベア上における幅方向の略中央に載せられた
粘着性粉粒状物群を左右に二分して振り分けながら均し
得るようになっているものである。
【0094】それゆえ、コンベアに載せられた粘着性粉
粒状物群を均すに際して、粘着性粉粒状物群がコンベア
の中央から両側に押し拡げられて均されるので、粘着性
粉粒状物群が中央から両側方に均等に分散される。この
結果、コンベアに載せられた粘着性粉粒状物群を均すに
際して、コンベアの幅方向において容易に均すことが可
能となるという効果を奏する。
【0095】請求項4に係る発明の粘着性粉粒状物群用
ならし装置は、以上のように、請求項3記載の粘着性粉
粒状物群用ならし装置において、上記の螺旋状羽根は、
1つの回転軸に取り付けられると共に、粘着性粉粒状物
群の均し方向が中央から左右に分かれるように互いに逆
向きの螺旋方向となる2種の螺旋状羽根からなっている
ものである。
【0096】それゆえ、容易かつ簡単な構造にて、コン
ベア上の中央に載せられた粘着性粉粒状物群を左右に二
分して振り分けながら均すことができるという効果を奏
する。
【0097】請求項5に係る発明の粘着性粉粒状物群用
ならし装置は、以上のように、請求項3記載の粘着性粉
粒状物群用ならし装置において、上記の螺旋状羽根は、
2つの回転軸にそれぞれ取り付けられた互いに同じ向き
の螺旋方向となる螺旋状羽根からなり、かつ上記粘着性
粉粒状物群の均し方向が中央から左右に分かれるように
上記回転軸が互いに逆方向に回転されるものである。
【0098】それゆえ、コンベアにおける幅方向の略中
央に載せられた粘着性粉粒状物群を左右に二分して振り
分けながら均すに際して、2つの駆動回転軸を用いるこ
とが可能であり、これによって、これら2つの回転軸に
係わる個々の駆動モータの負荷を低減でき、省エネルギ
ー化を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるならし装置の実施の一形態を示
す斜視図である。
【図2】上記ならし装置における帯状螺旋羽根の内周側
に空隙が不連続に形成された螺旋状羽根を示す斜視図で
ある。
【図3】上記ならし装置における空隙の無い螺旋状羽根
を示す斜視図である。
【図4】上記帯状螺旋羽根を備えたならし装置の中央部
を示す要部正面図である。
【図5】上記帯状螺旋羽根が、左右についてそれぞれ不
連続に複数形成されたならし装置の中央部を示す要部正
面図である。
【図6】含水ゲル状重合体がならし装置により均される
状態を示す側面図である。
【図7】コンベアの中央に盛られた含水ゲル状重合体が
ならし装置により左右に押し拡げられて均される状態を
示す部分正面図である。
【図8】2つの回転軸により駆動される螺旋状羽根を備
えたならし装置の構造を示す要部正面図である。
【図9】従来における他のならし装置の構造を示す斜視
図である。
【図10】上記のならし装置を含水ゲル状重合体が通過
する状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ならし装置 2 コンベア式乾燥装置 3 ベルトコンベア(コンベア) 4 回転軸 6 帯状螺旋羽根(螺旋状羽根) 6a 左方向用帯状螺旋羽根 6b 右方向用帯状螺旋羽根 10 高さ調整部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンベア上に交差するように架設された回
    転軸に、コンベア上に載せられた粘着性粉粒状物群を押
    し拡げて均す螺旋状羽根が設けられていることを特徴と
    する粘着性粉粒状物群用ならし装置。
  2. 【請求項2】上記の螺旋状羽根は、回転軸との間に距離
    を保って配された羽根幅を有し、かつその内周側に空隙
    が形成された帯状螺旋羽根であることを特徴とする請求
    項1記載の粘着性粉粒状物群用ならし装置。
  3. 【請求項3】上記の螺旋状羽根は、コンベア上における
    幅方向の略中央に載せられた粘着性粉粒状物群を左右に
    二分して振り分けながら均し得るようになっていること
    を特徴とする請求項1又は2記載の粘着性粉粒状物群用
    ならし装置。
  4. 【請求項4】上記の螺旋状羽根は、1つの回転軸に取り
    付けられると共に、粘着性粉粒状物群の均し方向が中央
    から左右に分かれるように互いに逆向きの螺旋方向とな
    る2種の螺旋状羽根からなっていることを特徴とする請
    求項3記載の粘着性粉粒状物群用ならし装置。
  5. 【請求項5】上記の螺旋状羽根は、2つの回転軸にそれ
    ぞれ取り付けられた互いに同じ向きの螺旋方向となる螺
    旋状羽根からなり、かつ上記粘着性粉粒状物群の均し方
    向が中央から左右に分かれるように上記回転軸が互いに
    逆方向に回転されることを特徴とする請求項3記載の粘
    着性粉粒状物群用ならし装置。
JP8214527A 1996-08-14 1996-08-14 粘着性粉粒状物群用ならし装置 Pending JPH1059534A (ja)

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