JP2000230758A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2000230758A
JP2000230758A JP11028421A JP2842199A JP2000230758A JP 2000230758 A JP2000230758 A JP 2000230758A JP 11028421 A JP11028421 A JP 11028421A JP 2842199 A JP2842199 A JP 2842199A JP 2000230758 A JP2000230758 A JP 2000230758A
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JP
Japan
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refrigerant
heat exchanger
valve
indoor
auxiliary
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JP11028421A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Akiyama
晋一 秋山
Naoto Saito
直人 齋藤
Takahiro Suzuki
孝浩 鈴木
Yoshiyuki Kitamura
芳之 北村
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 除湿運転時、圧縮機11で圧縮されて高温に
なった冷媒の熱を有効利用して室温の調整を行う。 【解決手段】 室内機20内に室内熱交換器21、補助
減圧装置23及び補助熱交換器22を直列配管して設け
る。また、両端に第1バルブ16と第2バルブ17とを
備えたタンク15により冷媒貯留装置18を構成する。
そして、暖房サイクルで冷媒を循環させ、室内熱交換器
21で室内空気を加熱し、補助熱交換器22で室内空気
の除湿を行って、これらをミックスして室内に吐出すこ
とにより除湿運転を行う。なお除湿運転における冷媒の
減圧は補助減圧装置23で行い、またそのときに過剰と
なる冷媒は、第1バルブ16を閉じ第2バルブ17を開
くことによりタンク15に貯留する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒の熱を有効利
用して、除湿運転時における室温の低下を防止しながら
効率的に除湿ができるようにした空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、一般家庭等において室内の冷暖房
及び除湿を行うために空気調和機が用いられる場合が多
くなっている。
【0003】図2はかかる空気調和機のうち分離型空気
調和機の冷凍回路図を示した図で、室外に配設される室
外機110、室内に配設される室内機120を主要構成
としている。
【0004】室外機110には冷媒を圧縮する圧縮機1
11、冷媒と外気とを熱交換させる室外熱交換器11
2、冷媒を減圧又は絞る減圧装置113、冷媒の循環路
を切替える四方弁114等が設けられ、また室内機12
0は冷媒と室内空気とを熱交換させる室内熱交換器12
1等が設けられている。
【0005】そして冷房運転を行うときは、冷媒が圧縮
機111、室外熱交換器112、減圧装置113、室内
熱交換器121と順次循環するように四方弁114を切
替える。
【0006】これにより冷媒は圧縮機111で圧縮され
て高温高圧のガス冷媒となり室外熱交換器112に供給
され、この室外熱交換器112で外気と熱交換して凝縮
する。凝縮した冷媒は、減圧装置113に供給され、こ
の減圧装置113で減圧又は絞られて室内機120に供
給される。
【0007】冷媒が凝縮する際に放出される凝縮熱は、
室外熱交換器112を介して外気に放出される。
【0008】室外機110から室内機120に供給され
た冷媒は、室内熱交換器121により室内空気と熱交換
して蒸発し、その後圧縮機111に戻る。
【0009】冷媒が蒸発する際に吸熱する蒸発熱は、室
内空気から供給され、これにより室内空気が冷却されて
室内が冷房される。
【0010】また暖房運転を行うときは、冷媒が圧縮機
111、室内熱交換器121、減圧装置113、室外熱
交換器112と順次循環するように四方弁114を切替
える。
【0011】これにより冷媒は圧縮機111で圧縮され
て高温高圧のガス冷媒となり室内機120に供給され、
室内熱交換器121で室内空気と熱交換して凝縮して室
外機110に戻る。
【0012】冷媒が凝縮する際に放出される凝縮熱は、
室内熱交換器121を介して室内空気に放出されるの
で、室内空気は暖められこれにより暖房が行われる。
【0013】室外機110に戻った冷媒は減圧装置11
3で減圧又は絞られ、室外熱交換器112に供給され
る。この室外熱交換器112で、冷媒は外気と熱交換し
て蒸発し、圧縮機111に戻る。
【0014】一方、除湿運転を行うときは、冷媒が冷房
運転の場合と同じように循環するように四方弁114を
切替えて弱冷房運転を行う。
【0015】除湿は以下の原理により行われる。先にも
説明したように冷房運転を行うと室内熱交換器121で
冷媒と室内空気とが熱交換し、冷媒は蒸発し室内空気は
冷却される。これにより冷却された室内空気は過飽和状
態となり、この室内空気中の水分が室内熱交換器121
に結露して湿度が下がる。
【0016】なお、このような除湿運転において、室温
が室温設定温度に近づいた場合や設定温度が高い場合に
は、室内熱交換器121に供給される冷媒量を十分に少
なくして、室温が室温設定温度より低くなったりしない
ようにする必要がある。
【0017】このためには圧縮機111の図示しないモ
ータを低速回転させなければならない。
【0018】しかし、モータを余り低速にすると回転ム
ラ等が生じるため、通常は圧縮機111を断続運転して
冷媒が室内熱交換器121に断続的に供給するようにし
ている。ところが、このような方式では余り除湿量を稼
ぐことができない問題がある。
【0019】そこで、図3に示すようなエアーミックス
方式と称される空気調和機が提案されている。
【0020】このエアーミックス方式の空気調和機は基
本的に、先に説明した空気調和機と略同じ構成で、室外
機110には冷媒を圧縮する圧縮機111、冷媒と外気
とを熱交換させる室外熱交換器112、冷媒を減圧又は
絞る減圧装置113、圧縮機111の吐出口と室外熱交
換器112の減圧装置113側が電動電磁弁等のバイパ
スバルブ115を介して連結されたバイパス管116等
を有し、また室内機120は冷媒と室内空気とを熱交換
させる室内熱交換器121及び補助熱交換器122、冷
媒を減圧又は絞る電動電磁弁等からなる補助減圧装置1
23等を有している。
【0021】そして冷房運転を行うときは、冷媒が圧縮
機111、室外熱交換器112、減圧装置113、補助
熱交換器122、補助減圧装置123、室内熱交換器1
21と順次循環するように四方弁114を切替える。
【0022】このとき、補助減圧装置123は全開状態
にして、減圧又は絞り作用が働かないようにする。従っ
て、補助熱交換器122及び室内熱交換器121は、共
に蒸発器として作用する。
【0023】また暖房運転を行うときは、冷媒が圧縮機
111、室内熱交換器121、補助減圧装置123、補
助熱交換器122、減圧装置113、室外熱交換器11
2と順次循環するように四方弁114を切替える。
【0024】このときも補助減圧装置123は全開状態
にして、減圧又は絞り作用が働かないようにする。従っ
て、補助熱交換器122及び室内熱交換器121は、共
に凝縮器として作用する。
【0025】なお、暖房運転は冬季のように外気温が低
い場合に運転されることが多く、この場合には室外熱交
換器112は蒸発器として作用するので、外気に含まれ
る湿気が室外熱交換器112に結露し、それが凍ってし
まい室外熱交換器112の熱交換効率を低下させてしま
う。
【0026】そこで所定条件でバイパスバルブ115を
開いて圧縮機111からの高温の冷媒を室外熱交換器1
12に供給して、一時的にこの室外熱交換器112の温
度を上げて着霜した霜を取除いている。
【0027】一方、除湿運転を行うときは、冷媒が冷房
運転の場合と同じ方向に循環するように四方弁114を
切替える。また減圧装置113は全開にして、冷媒が減
圧又は絞られないようにしておく。
【0028】これにより冷媒は圧縮機111で圧縮され
て高温高圧のガス冷媒となり室外熱交換器112、減圧
装置113を経て室内機120の補助熱交換器122に
供給される。
【0029】減圧装置113は全開の状態であるので、
圧縮機111からの冷媒は室外熱交換器112で外気に
放熱して凝縮すると共に、補助熱交換器122でこの補
助熱交換器122を通過する室内空気に放熱して凝縮す
る。これにより補助熱交換器122を通過する室内空気
は温風となる。
【0030】その後、凝縮した冷媒は補助減圧装置12
3で減圧又は絞られ、室内熱交換器121に供給され
て、この室内熱交換器121を通過する室内空気と熱交
換して蒸発し、室外機110に戻る。
【0031】この蒸発熱は室内空気から奪われるので、
該室内空気は冷却され湿度が低い冷風となる。
【0032】そして、補助熱交換器122を通過して温
風となった室内空気と、室内熱交換器121を通過して
湿度の低い冷風となった空気とが同時に室内に吐出され
て、この室内の除湿が行われる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エアー
ミックス方式では、除湿運転時に圧縮機111で圧縮さ
れる冷媒量が冷房運転時と同じ量であるため、冷房運転
時と同様の電力が圧縮機111で消費される問題があ
る。
【0034】また、圧縮機111で圧縮されて高温にな
った冷媒の熱の一部しか室内空気の加熱に用いられず、
残りの大部分は室外熱交換器112で外気に放熱されて
しまい、熱の有効利用ができない問題がある。
【0035】そこで、本発明は、除湿運転における圧縮
機での電力消費を抑えると共に、この圧縮機で圧縮され
て高温になった冷媒の熱を有効利用することにより効率
的に除湿ができるようにした空気調和機を提供すること
を目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1にかかる発明は、冷媒を圧縮する圧縮機
と、冷媒と室内空気とを熱交換させる室内熱交換器と、
冷媒を減圧又は絞る減圧装置と、冷媒と外気とを熱交換
させる室外熱交換器とを備えた空気調和機において、室
内熱交換器と減圧装置との間に設けられて、冷暖房運転
時には冷媒を素通りさせると共に、除湿運転時には冷媒
を減圧又は絞る補助減圧装置と、該補助減圧装置と減圧
装置との間に設けられて、冷暖房運転時には室内熱交換
器と同じ作用をなし、除湿運転時には室外熱交換器と同
じ作用をなす補助熱交換器と、一端が圧縮機と室内熱交
換器との間の配管に接続され、他端が減圧装置と室外熱
交換器との間の配管に接続されて、運転状態に応じて過
剰な冷媒を貯留する冷媒貯留装置とを有して、除湿運転
における圧縮機での電力消費を押えると共に、この圧縮
機で圧縮されて高温になった冷媒の熱を有効利用するこ
とにより効率的に除湿ができるようにしたことを特徴と
する。
【0037】請求項2にかかる発明は、少なくとも室内
熱交換器、補助熱交換器及び補助減圧装置が1つのケー
ス内に収納されてなることを特徴とする。
【0038】請求項3にかかる発明は、冷媒貯留装置
が、除湿運転時における過剰な冷媒を貯留することを特
徴とする。
【0039】請求項4にかかる発明は、冷媒貯留装置
が、両端にそれぞれ独立して開閉される第1バルブと第
2バルブとを備えたタンクを有し、第1バルブが圧縮機
と室内熱交換器との間の配管に接続され、第2バルブが
減圧装置と室外熱交換器との間の配管に接続されて、タ
ンクに冷媒を貯留する際には第1バルブ又は第2バルブ
のうち高圧側に位置するバルブのみを開いて冷媒を流入
させ、またタンクに貯留した冷媒を回路に戻す際には、
低圧側に位置するバルブのみを開いて冷媒を流出させる
ことを特徴とする。
【0040】請求項5にかかる発明は、冷媒貯留装置
が、両端にそれぞれ独立して開閉される第1バルブと第
2バルブとを備えたタンクを有し、第1バルブが圧縮機
と室内熱交換器との間の配管に接続され、第2バルブが
減圧装置と室外熱交換器との間の配管に接続されて、タ
ンクに冷媒を貯留する際には第1バルブ又は第2バルブ
のうち高圧側に位置するバルブのみを開いて冷媒を流入
させ、またタンクに貯留した冷媒を回路に戻す際には、
第1バルブ及び第2バルブを共に開いて冷媒を流出させ
ることを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照し
て説明する。図1は本発明にかかる空気調和機の冷凍回
路図である。なお、以下の説明では空気調和機が室内機
と室外機とにより構成された分離型空気調和機を例に説
明し、単に空気調和機と記載するが本発明はこれに限定
されるものではなく、一体型空気調和機であってもよ
い。
【0042】空気調和機の室外機10は室外に配設さ
れ、室内機20は室内に配設される。そして、室外機1
0には、冷媒を圧縮する圧縮機11、冷媒と外気とを熱
交換させる室外熱交換器12、冷媒を減圧又は絞る減圧
装置13、除湿運転に不要な冷媒を貯留する冷媒貯留装
置18、冷媒の循環路を切替える四方弁14等が設けら
れている。
【0043】なお、冷媒貯留装置18は、冷媒を貯留す
るタンク15と、このタンク15に冷媒が流動するか否
かを制御する第1及び第2バルブ16,17とにより構
成され、第1バルブ16は圧縮機11側に接続され、第
2バルブ17は減圧装置13側に接続されている。
【0044】一方、室内機20には、冷媒と室内空気と
を熱交換させる室内熱交換器21及び補助熱交換器2
2、冷媒を減圧又は絞る補助減圧装置23等が設けられ
ている。
【0045】このような構成で、冷房運転するときには
冷媒が圧縮機11、室外熱交換器12、減圧装置13、
補助熱交換器22、補助減圧装置23、室内熱交換器2
1を順次循環するように四方弁14を切替えて、図1に
示す実線に沿って冷媒が流れるようにする。
【0046】このとき第1バルブ16は全閉にし、第2
バルブ17は全開にする。また、補助減圧装置23は全
開にして冷媒が減圧等されないようにする。
【0047】これにより、冷媒は圧縮機11で圧縮され
て高温高圧のガス冷媒となり室外熱交換器12に供給さ
れ、この室外熱交換器12で外気と熱交換して凝縮す
る。凝縮した冷媒は、減圧装置13に供給され、この減
圧装置13で減圧又は絞られて室内機20に供給され
る。
【0048】このとき、第1バルブ16が開けられ、第
2バルブ17が閉じられているのでタンク15内に冷媒
が貯まっていると、その冷媒は冷凍回路内に戻り圧縮機
11に供給されるようになる。
【0049】なお、タンク15に冷媒が貯留されていな
いような場合には、第1バルブ16を開いておく必要が
ないことは言うまでもない。
【0050】室外機10から室内機20に供給された冷
媒は、補助熱交換器22、補助減圧装置23、室内熱交
換器21を順次流れるが、補助減圧装置23は全開状態
なので、補助熱交換器22及び室内熱交換器21は共に
同じ作用をする。
【0051】即ち、補助熱交換器22及び室内熱交換器
21は蒸発器として作用し、これにより冷媒は室内空気
と熱交換して蒸発し、この室内空気が冷風となる。
【0052】その後、冷媒は室外機10に戻りサイクル
が1巡する。
【0053】また、暖房運転を行うときは、冷媒が圧縮
機11、室内熱交換器21、補助減圧装置23、補助熱
交換器22、減圧装置13、室外熱交換器12を順次循
環するように四方弁14を切替えて、図1に示す点線に
沿って冷媒が流れるようにする。
【0054】このとき、第1バルブ16は全閉にし、第
2バルブ17は全開にする。また、補助減圧装置23は
全開にして冷媒が減圧等されないようにする。
【0055】これにより、冷媒は圧縮機11で圧縮され
て高温高圧のガス冷媒となり室内機20に供給される。
このとき、第2バルブ17が開かれているのでタンク1
5内に冷媒が貯まっていると、その冷媒も共に室外機1
0に循環するようになる。
【0056】室外機10から室内機20に供給された冷
媒は、室内熱交換器21、補助減圧装置23、補助熱交
換器22を順次流れるが、補助減圧装置23は全開状態
なので、補助熱交換器22及び室内熱交換器21は共に
同じ作用をする。
【0057】即ち、補助熱交換器22及び室内熱交換器
21は凝縮器として作用し、これにより冷媒は室内空気
と熱交換して凝縮し、この室内空気が温風となる。
【0058】その後、冷媒は室外機10に戻り、減圧装
置13で減圧され室外熱交換器12で外気と熱交換して
蒸発し、圧縮機11に戻る。
【0059】なお、暖房運転することにより、室外熱交
換器12が着霜等して熱交換効率が低下するような場合
には、除霜運転を行うが、かかる除霜運転は第1バルブ
16及び第2バルブ17を開くいて、圧縮機11からの
高温の冷媒を直に室外熱交換器12に供給することによ
り行う。
【0060】一方、除湿運転を行うときは、冷媒が暖房
運転と同じ方向に循環するように四方弁14を切替え、
補助減圧装置23が減圧等を行うように設定すると共に
減圧装置13で減圧等されないように設定する。また第
1バルブ16及び第2バルブ17は以下説明する手順で
開閉する。
【0061】これにより冷媒は圧縮機11で圧縮されて
高温高圧のガス冷媒となり室内機20に供給され、室内
熱交換器21でこの室内熱交換器21を通過する室内空
気と熱交換して凝縮し、補助減圧装置23に供給されて
減圧等される。
【0062】補助減圧装置23で減圧等された冷媒は、
補助熱交換器22に供給され、この補助熱交換器22を
通る室内空気と熱交換して蒸発し、室外機10に戻る。
【0063】そして、室内熱交換器21を通過すること
により温風となった室内空気と補助熱交換器22を通過
することにより湿度の低い冷風となった室内空気とが同
時に室内に吹出されて、室温を設定温度にしながら室内
湿度を下げる。
【0064】室内機20からの冷媒は、減圧装置13を
通過して室外熱交換器12に供給され、この室外熱交換
器12で外気と熱交換して圧縮機11に戻る。
【0065】このように、圧縮機11で圧縮されて高温
になった冷媒を室内熱交換器21で凝縮させるようにし
たので、この冷媒の熱が有効に利用することが可能にな
る。
【0066】ところで1つの空気調和機で冷暖房等を行
う場合には、冷暖房時それぞれの機器の構成に応じた冷
媒量が必要となる。
【0067】このような冷暖房時の冷媒量のアンバラン
スは、図示しないモジュレータやアキュムレータ19等
により調整が行われる。
【0068】ところが、上記除湿運転時において必要と
なる冷媒量は、凝縮器が極端に小さくなるため通常の冷
暖房時における冷媒量より少なくなりアキュムレータ等
によっては調整不可能となる。
【0069】そこで本発明は、冷媒貯留装置18を設け
て、除湿運転時における過剰となる冷媒を貯留するよう
にしている。
【0070】かかる冷媒量の調整は、除湿運転開始時に
補助減圧装置23及び減圧装置13を減圧しない状態に
し、かつ、第2バルブ17を開くと共に第1バルブ16
を閉じた状態にする。これにより、室内機20で凝縮し
た冷媒は、タンク15に流入するようになる。
【0071】そこで、除湿運転か開始されてからの経過
時間、タンク15内の圧力、タンク15内の温度のいず
れかを検出して、またはこれらの組合わせ(時間+圧
力、時間+温度、時間+圧力+温度)からタンク15内
に貯留された冷媒量を演算して過剰な冷媒を貯留したと
きに第2バルブ17を閉じ、補助減圧装置23により冷
媒を減圧するようにする。
【0072】一方、タンク15内の冷媒を回路に戻すと
きには、第1バルブ16を閉じた状態で第2バルブ17
を開けるか、第1バルブ16及び第2バルブ17を共に
開けば、タンク15内の冷媒は低圧側に流れて回路に流
出する。
【0073】タンク15内に冷媒が無くなったか否か
は、冷媒を貯留するときと同様の方法で判断することが
可能である。
【0074】このように除湿運転時に過剰となる冷媒を
貯留することにより、圧縮機11で圧縮される冷媒量は
必要最小限の冷媒量となり、かかる過剰な冷媒を圧縮す
ることによる電力浪費を防止することが可能になってい
る。
【0075】なお、例えばスーパマーケットにおけるよ
うに大規模に空調が行われるような場合には、冷房運転
時と暖房運転時とでは負荷変動が大きいためレシーバタ
ンクを設けて冷媒量の調整が行われている。
【0076】このような空気調和機におけるレシーバタ
ンクは、例えば図2において室内熱交換器121と減圧
装置113との間に直列に設けられ、室内熱交換器12
1で凝縮した液冷媒の一部を貯留することにより調整が
行われている。
【0077】しかし、このレシーバタンクは常時冷媒の
貯留と放出とを行うことにより冷凍回路内に循環する実
質の冷媒量を調整する構成であるため、本発明のように
除湿運転時には補助熱交換器22が蒸発器として作用す
るような場合には冷媒を貯留することができなくなる。
【0078】この意味から、従来のレシーバタンクでは
本発明の目的が達成されないことを敢て付言しておく。
【0079】逆に、本発明にかかる冷媒貯留装置では、
冷暖房及び除湿運転時のいずれにおいても冷媒を貯留す
ることが可能となる利点がある。無論、本発明はレシー
バタンクとの併用を妨げるものではない。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように請求項1にかかる発
明によれば、冷暖房運転時には冷媒を素通りさせると共
に、除湿運転時には冷媒を減圧又は絞る補助減圧装置
と、冷暖房運転時には室内熱交換器と同じ作用をなし、
除湿運転時には室外熱交換器と同じ作用をなす補助熱交
換器と、運転状態に応じて過剰な冷媒を貯留する冷媒貯
留装置とを設けたので、除湿運転における圧縮機での電
力消費を押えると共に、この圧縮機で圧縮されて高温に
なった冷媒の熱を有効利用することにより効率的に除湿
ができるようになる。
【0081】請求項2にかかる発明によれば、少なくと
も室内熱交換器、補助熱交換器及び補助減圧装置が1つ
のケース内に収納するようにしたので、分離型空気調和
機であっても除湿運転における圧縮機での電力消費を押
えると共に、この圧縮機で圧縮されて高温になった冷媒
の熱を有効利用することにより効率的に除湿ができるよ
うになる。
【0082】請求項3にかかる発明によれば、冷媒貯留
装置により除湿運転時における過剰な冷媒を貯留するよ
うにしたので、除湿運転における圧縮機での電力消費を
押えると共に、この圧縮機で圧縮されて高温になった冷
媒の熱を有効利用することにより効率的に除湿ができる
ようになる。
【0083】請求項4にかかる発明によれば、冷媒貯留
装置を第1バルブと第2バルブとを備えたタンクにより
構成したので、これらのバルブを条件に応じて開閉する
ことにより過剰な冷媒を貯留及び吐出すことが可能にな
り、除湿運転における圧縮機での電力消費を押えると共
に、この圧縮機で圧縮されて高温になった冷媒の熱を有
効利用することにより効率的に除湿ができるようにな
る。
【0084】請求項5にかかる発明によれば、冷媒貯留
装置を第1バルブと第2バルブとを備えたタンクにより
構成したので、これらのバルブを条件に応じて開閉する
ことにより過剰な冷媒を貯留及び吐出すことが可能にな
り、除湿運転における圧縮機での電力消費を押えると共
に、この圧縮機で圧縮されて高温になった冷媒の熱を有
効利用することにより効率的に除湿ができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明に適用される空気調
和機の冷凍回路図である。
【図2】従来の技術の説明に適用される空気調和機の冷
凍回路図である。
【図3】従来の技術の説明に適用される空気調和機の冷
凍回路図である。
【符号の説明】
10 室外機 11 圧縮機 12 室外熱交換器 13 減圧装置 15 タンク 16 第1バルブ 17 第2バルブ 18 冷媒貯留装置 19 アキュムレータ 20 室内機 21 室内熱交換器 22 補助熱交換器 23 補助減圧装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 孝浩 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 北村 芳之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3L092 AA02 AA14 BA16 BA21 BA23 DA04 EA20 FA23 FA26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒と室内空
    気とを熱交換させる室内熱交換器と、冷媒を減圧又は絞
    る減圧装置と、冷媒と外気とを熱交換させる室外熱交換
    器とを備えた空気調和機において、 前記室内熱交換器と減圧装置との間に設けられて、冷暖
    房運転時には冷媒を素通りさせると共に、除湿運転時に
    は冷媒を減圧又は絞る補助減圧装置と、 該補助減圧装置と減圧装置との間に設けられて、冷暖房
    運転時には前記室内熱交換器と同じ作用をなし、除湿運
    転時には前記室外熱交換器と同じ作用をなす補助熱交換
    器と、 一端が前記圧縮機と室内熱交換器との間の配管に接続さ
    れ、他端が減圧装置と室外熱交換器との間の配管に接続
    されて、運転状態に応じて過剰な冷媒を貯留する冷媒貯
    留装置とを有することを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記室内熱交換器、補助熱交
    換器及び補助減圧装置が1つのケース内に収納されてな
    ることを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 前記冷媒貯留装置が、除湿運転時におけ
    る過剰な冷媒を貯留することを特徴とする請求項1又は
    2記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】 前記冷媒貯留装置が、両端にそれぞれ独
    立して開閉される第1バルブと第2バルブとを備えたタ
    ンクを有し、前記第1バルブが前記圧縮機と室内熱交換
    器との間の配管に接続され、前記第2バルブが前記減圧
    装置と室外熱交換器との間の配管に接続されて、前記タ
    ンクに冷媒を貯留する際には第1バルブ又は第2バルブ
    のうち高圧側に位置するバルブのみを開いて冷媒を流入
    させ、また前記タンクに貯留した冷媒を回路に戻す際に
    は、低圧側に位置するバルブのみを開いて冷媒を流出さ
    せることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載
    の空気調和機。
  5. 【請求項5】 前記冷媒貯留装置が、両端にそれぞれ独
    立して開閉される第1バルブと第2バルブとを備えたタ
    ンクを有し、前記第1バルブが前記圧縮機と室内熱交換
    器との間の配管に接続され、前記第2バルブが前記減圧
    装置と室外熱交換器との間の配管に接続されて、前記タ
    ンクに冷媒を貯留する際には第1バルブ又は第2バルブ
    のうち高圧側に位置するバルブのみを開いて冷媒を流入
    させ、また前記タンクに貯留した冷媒を回路に戻す際に
    は、前記第1バルブ及び第2バルブを共に開いて冷媒を
    流出させることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1
    項記載の空気調和機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103968602A (zh) * 2013-01-29 2014-08-06 约克(无锡)空调冷冻设备有限公司 空气源热泵系统
CN108168167A (zh) * 2018-02-01 2018-06-15 青岛绿环工业设备有限公司 一种冷媒回收净化充注一体机

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