JP2000230145A - タイヤの彩色ゴム部分の保護膜形成用組成物及び保護膜 - Google Patents

タイヤの彩色ゴム部分の保護膜形成用組成物及び保護膜

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、タイヤ運搬時等におけるタイヤ彩
色部分の汚染防止等が十分達成でき、しかもタイヤの使
用時においても被膜の剥離・除去の手間が必要でなく、
前記彩色部分の美感をそのまま生かす保護膜を形成する
ための組成物及び保護膜を提供することを目的とするも
のである。 【解決手段】 ポリ酢酸ビニル樹脂、特定の酢酸ビニル
共重合樹脂、ポリビニルアルコ−ルから選ばれた重合度
200以上である樹脂の1種類若しくは2種類を、低級
アルコ−ル、水の1種類又は2種類以上の混合溶液に溶
解させ、その溶液粘度を30cps〜1000cpsと
してなるタイヤの彩色ゴム部分保護用組成物及びこれを
用いてタイヤの彩色ゴム部分に形成された保護膜であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤの彩色ゴム
部分の保護膜形成用組成物及び保護膜、すなわち、タイ
ヤサイドウオ−ル部分のタイヤの地色(黒色)と異なる
彩色部分(白色が多い)の保護膜形成用の組成物及び該
組成物を用いた保護膜に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タイヤのサイドウオ−ルには、装
飾等の美感向上の観点から、サイドウオ−ル部に沿っ
て、白色ゴム等で形成される、白色等の円形ラインや製
造会社名等のレタ−を設ける場合がある(いわゆるホワ
イトラインタイヤ、ホワイトレタ−タイヤ等)が、これ
らの彩色部分は、タイヤを積み重ねて運搬或いは保存す
る場合等において、隣接するタイヤから浸出してくる老
化防止剤、プロセスオイル若しくは隣接するタイヤに付
着するチリ、ゴミ等によって、汚染されたり、変色する
問題があり、また隣接するタイヤとの接触により傷が付
いたりする問題があった。
【0003】これらの問題を解決する手法として、従来
は、 1.タイヤ全体を合成紙等でラッピングする、 2.軟質プラスチックフィルムを彩色部分に貼り付け
る、 3.青色等に着色された水溶性ペイントを彩色ゴム部分
に塗布し、薄い被膜を形成する、等の方法が行われてき
た。
【0004】しかしながら、1.の方法ではラッピング
作業に時間を要すると共に、合成紙等は使用後廃棄物と
して処理しなければならない問題があり、2.の方法で
は軟質プラスチックフィルムの貼り付けのために、該フ
ィルムに塗布した粘着剤が低温下では、その粘度の上昇
のため、剥離強度が大きくなって、タイヤ使用時におけ
るフィルムの剥離の際に、その剥離作業に支障を来した
り、常温乃至比較的高温下で剥離作業を行う場合でも、
フィルム剥離後の彩色部分表面に粘着剤が残り美感を損
なう問題があった。またこの場合も、剥がしたフィルム
を廃棄物として処理しなければならない問題があった。
【0005】次ぎに、3.の方法は、着色された水性ペ
イントを用いているため、サイドウオ−ルの彩色部分の
色彩をそのまま維持してその美感を生かすためには、タ
イヤの使用時に、該着色された水性ペイントの被膜を水
洗等により除去する必要があり、手間がかかるばかり
か、除去を容易にするためには被膜を薄くする必要があ
り、そのため、彩色部分の汚染防止や傷防止の効果を十
分高めることができなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、前
記汚染防止や傷防止が十分達成でき、しかもタイヤの使
用時においても被膜の剥離・除去の手間や廃棄物処理の
必要もなく、サイドウオ−ルの彩色部分の色彩をそのま
ま維持してその美感を生かす保護膜を形成するための組
成物及び保護膜を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、鋭意研究した結果、低級アルコ−ルや水に溶解する
所定の樹脂による被膜が、無色透明であって、しかも保
護膜としての強靭さを有すること、溶媒として低級アル
コ−ルや水を用いるので取扱い等が容易であることを見
出だし、本発明を完成させた。
【0008】すなわち、本発明のうち請求項1記載の発
明は、ポリ酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル−アクリル酸共
重合樹脂、酢酸ビニル−メタクリル酸共重合樹脂、酢酸
ビニル−アルカン酸共重合樹脂、酢酸ビニル−イタコン
酸共重合樹脂、酢酸ビニル−クロトン酸共重合樹脂、酢
酸ビニル−フマル酸共重合樹脂、酢酸ビニル−マレイン
酸共重合樹脂、酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合樹
脂、ポリビニルアルコ−ルから選ばれた重合度200以
上の樹脂の1種類若しくは2種類を、低級アルコ−ル、
水の1種類又は2種類以上の混合溶媒に溶解させた溶液
であって、その溶液粘度が30cps〜1000cps
であることを特徴とするタイヤの彩色ゴム部分の保護膜
形成用組成物である。
【0009】本発明に用いる低級アルコ−ルは、常温で
液体のものであれば特に限定されないが、メタノ−ル、
エタノ−ル、プロピルアルコ−ル、イソプロピルアルコ
−ル、ブチルアルコ−ル、イソブチルアルコ−ルが好適
であり、特に、メタノ−ル、エタノ−ルが好ましい。水
とこれらの低級アルコ−ルは、それぞれ単独で用いるこ
ともできるし、2種以上の混合溶媒として用いることも
できる。これらの溶媒は、用いる樹脂の溶解性や溶液粘
度を考慮して適宜選択すればよい。塗装後の乾燥のし安
さを考慮すれば、なるべく、より沸点の低い低級アルコ
−ル(例えば、メタノ−ル、エタノ−ル)を単独で若し
くは沸点の高い溶媒(例えば水)を用いる場合にはそれ
に混合して用いるとよい。
【0010】本発明に用いるポリ酢酸ビニル樹脂、酢酸
ビニル−アクリル酸共重合樹脂、酢酸ビニル−メタクリ
ル酸共重合樹脂、酢酸ビニル−アルカン酸共重合樹脂、
酢酸ビニル−イタコン酸共重合樹脂、酢酸ビニル−クロ
トン酸共重合樹脂、酢酸ビニル−フマル酸共重合樹脂、
酢酸ビニル−マレイン酸共重合樹脂、酢酸ビニル−無水
マレイン酸共重合樹脂、ポリビニルアルコ−ルはそれぞ
れ単独で用いることもできるし、2種以上を混合して用
いることもできるが、それぞれの樹脂の重合度は200
以上であることを必要とする。樹脂の重合度が200未
満では、形成された保護膜の強度が十分でなく、耐久性
や安定性に劣り、タイヤの輸送や保存中に破れる場合が
あって、汚染防止、傷防止といった保護膜の機能を十分
発揮できないからである。
【0011】また、これらの樹脂の1種または2種以上
を前記溶媒に溶かした場合の溶液粘度は、JIS K
5400に記載の回転粘度計法に基づきSB型粘度計を
用い25℃で測定した値(溶液粘度の測定法は、以下同
じである)が、30cps〜1000cpsであること
を必要とする。30cps未満では汚染防止等の保護膜
の機能を十分発揮することが困難であり、一方、100
0cpsを超えると均一な塗装が困難になるからであ
る。好ましい溶液粘度は、200cps〜600cps
である。
【0012】このように構成された組成物は、それぞ
れの構成樹脂が上記溶媒若しくはその混合溶媒のいずれ
かに容易に溶解するので、容易に製造することができ
る、塗布が、スプレ−塗り、刷毛塗り等の手段を用い
て簡単にできる、溶媒に低級アルコ−ルや水を用いて
いるので、塗布後の乾燥が容易であるばかりでなく、塗
布時にタイヤ成分を溶かす弊害を生じないし、環境汚染
の問題を生じない、この組成物を用いて形成される保
護膜は、無色透明であり、保護膜としての強靭さを有す
る。
【0013】本発明のうち請求項2記載の発明は、請求
項1記載のタイヤの彩色ゴム部分の保護膜形成用組成物
を用い、タイヤの彩色ゴム部分に形成された保護膜であ
る。この保護膜は、無色透明であり、保護膜としての強
靭さを有するので、サイドウオ−ルの彩色部分の色彩を
そのまま維持してその美感を生かすと共に汚染防止や傷
防止が十分達成できる。したがって、本発明の保護膜
は、従来のラッピング、フィルム貼り付けなどの手間、
タイヤの使用時におけるそれらの剥離の手間、従来の着
色水性ペイント被膜のような除去の手間が省け、さら
に、従来のように廃棄物処理の必要もない優れた効果を
有す。
【0014】請求項2記載の発明において、保護膜の厚
みは、請求項3記載の発明のように、15μm〜100
μmとするのが好ましい。保護膜の厚みが15μm未満
では、汚染防止や傷防止の効果が劣り、100μmを超
えると保護膜に亀裂を生じる場合があるからである。な
お、より好ましい保護膜の厚みは、20μm〜70μm
である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 実施の形態1;本発明に用いるタイヤ彩色ゴム部分保護
膜形成用組成物の一つの好ましい形態として、ポリ酢酸
ビニル樹脂、又は前記酢酸ビニルの共重合樹脂であっ
て、重合度が200〜5000のものを、メタノ−ルと
エタノ−ルと水の混合溶媒に溶かし、溶液粘度が200
cps〜600cpsの組成物を得た。この組成物をタ
イヤサイドウオ−ル部分の円形の白色ラインにスプレ−
用いて塗布して、自然乾燥すると無色透明の強靭な保護
膜(厚み;20μm〜70μm)が得られた。
【0016】実施の形態2;本発明に用いるタイヤ彩色
ゴム部分保護膜形成用組成物の他の一つの好ましい形態
として、ポリビニルアルコ−ルであって、重合度が20
0〜5000のものを、水に溶かし、溶液粘度が200
cps〜600cpsの組成物を得た。この組成物をタ
イヤサイドウオ−ル部分の円形の白色ラインに刷毛を用
いて塗布し、自然乾燥すると無色透明の強靭な保護膜
(厚み;20μm〜70μm)が得られた。
【0017】実施の形態1、2のいずれの組成物も、ス
プレ−等で簡単に塗布でき、また乾燥も容易であった。
また、得られた保護膜は無色透明で十分な強度を有する
ので、運搬や保存時において、タイヤサイドウオ−ルの
白色ラインの彩色をそのまま維持しつつ、隣接するタイ
ヤによる白色ラインの汚染や傷を十分防止できた。
【0018】
【実施例】実施例をもって本発明をさらに具体的に説明
する。
【0019】(実施例1)まず、酢酸ビニルークロトン
酸共重合樹脂(重合度;300)を、表1に示す配合量
の割合にて、メタノールとエタノールと水との混合溶媒
に溶解して、タイヤ彩色部分に対する保護膜形成用組成
物を作成した。すなわち、酢酸ビニルークロトン酸共重
合樹脂20重量%を、メタノール50重量%とエタノー
ル20重量%と水10重量%との混合溶媒に投入し攪拌
すると容易に溶解し、本発明に係る組成物が得られた。
次に、この組成物を、サイドウオール部に沿って円形の
白色ライン(ライン幅;約17mm)が形成されたいわ
ゆるホワイトラインタイヤ(タイヤサイズ;P195/
75/R14 92S)の彩色部分(白色ライン部分)
に、圧送式スプレーガンを用いて塗布し、自然乾燥する
と、本発明に係る保護膜が得られた。組成物について、
性能(溶液粘度、均一塗布性能、乾燥時間)を評価する
と共に、この保護膜について、性能(厚み、汚染防止、
割れ・剥がれ)を評価した結果を表1に示す。。
【0020】(実施例2)樹脂としてポリビニルアルコ
ール(重合度;300)を溶媒として水を用い、表1に
示す配合量の割合で配合して本発明に係る組成物を作成
した以外は実施例1と同様にして組成物、保護膜を作成
し、それらの性能を評価した(表1)。
【0021】(実施例3)表1に示すように、酢酸ビニ
ルークロトン酸共重合樹脂(重合度;300)の配合量
の割合を5重量%増やして25重量%とし、その分エタ
ノールの配合割合を減らした以外は実施例1と同様にし
て組成物、保護膜を作成し、それらの性能を評価した
(表1)。
【0022】(比較例1)実施例1に用いたホワイトラ
インタイヤ(タイヤサイズ;P195/75/R14
92S)の彩色部分(白色ライン部分)に、保護膜を形
成していないタイヤを比較例1とした。
【0023】(比較例2)樹脂として酢酸ビニルークロ
トン酸共重合樹脂(重合度;300)を、溶媒としてメ
タノールとエタノールと水との混合溶媒用い、表1に示
す配合量の割合にて配合した以外は、実施例1と同様に
してタイヤ彩色部分に対する保護膜形成用組成物を作成
した。次に、この組成物を、サイドウオール部に沿って
円形の白色ライン(ライン幅;約17mm)が形成され
たいわゆるホワイトラインタイヤ(タイヤサイズ;P1
95/75/R14 92S)の彩色部分(白色ライン
部分)に、圧送式スプレーガンを用いて塗布し、自然乾
燥することを数回繰り返し(いわゆる重ね塗り)、厚み
が40μmの保護膜を得た。組成物、保護膜の性能評価
結果を表1に示す。
【0024】(比較例3〜5)樹脂として酢酸ビニルー
クロトン酸共重合樹脂(重合度;300)を、溶媒とし
てメタノールとエタノールと水との混合溶媒用い、表1
に示す配合量の割合にて配合した以外は、実施例1と同
様にして、タイヤ彩色部分に対する保護膜形成用組成物
を作成し、保護膜を得た。これらの組成物、保護膜の性
能評価結果を表1に示す。
【0025】また、本実施例で使用した、組成物や保護
膜の性能評価の試験法は次の通りである。 (1) 組成物の均一塗布性能;実施例1〜3、比較例2〜
5の組成物の塗布時の塗布状態を目視にて観察し、次ぎ
の評価した。 ○;均一に塗布されている。 △;部分的に厚塗り、薄塗りになっている箇所がある ×;塗布厚みが全体的に不均一であるばかりか、塗布さ
れていない箇所も生じる。
【0026】(2) 組成物の乾燥;組成物を塗布したタイ
ヤを60℃のオーブンに入れて乾燥し、次ぎの評価し
た。 ○;5分以内に、少なくとも手触りで指に樹脂がつかな
い程度に乾燥した。 △;5分〜10分で、少なくとも手触りで指に樹脂がつ
かない程度に乾燥した。 ×;少なくとも手触りで指に樹脂がつかない程度に乾燥
するのに10分以上かかる。
【0027】(3) 保護膜の膜圧;膜圧測定装置(ニコン
株式会社製ズームステレオマイクロスコープ)を用い、
約50倍の倍率で測定した。
【0028】(4) 汚染防止;実施例1〜3、比較例1〜
5の保護膜形成タイヤを、通常の手順でコンテナに積み
込み、日本からUSAまで海上輸送し、USA現地にて
彩色ゴム部分(白色ライン部分)の汚染の有無を目視観
察で評価した。 ○;汚染なし。 ×;汚染あり。
【0029】(5) 割れ・剥がれ;実施例1〜3、比較例
2〜5の保護膜形成タイヤを、通常の手順でコンテナに
積み込み、日本からUSAまで海上輸送し、USA現地
にて保護膜の割れ・剥がれの有無を目視観察で評価し
た。 ○;割れ・剥がれなし。 ×;割れ・剥がれあり。
【0030】
【表1】
【0031】表1に示すように、実施例1〜3の組成物
は、均一塗布性能に優れ、乾燥時間も短く、施工が容易
である。また、この組成物の塗布により得られた保護膜
は汚染防止に優れると共に強靱である。すなわち、表1
に示すように、該保護膜形成タイヤをコンテナ積みにし
てUSAまで海上輸送しても、白色ライン部分に汚染は
認められないし、保護膜の割れ・剥がれも生じない。
【0032】比較例1は本発明の組成物塗布よる保護膜
の存在しないタイヤであり、前記性能試験において、従
来通り汚染が生じる。比較例2は組成物の溶液粘度が低
くすぎ、膜厚を十分なものにするため、重ね塗りをした
ものであるが、剥がれ等が生じ、そのため汚染が認めら
れた。比較例3は、組成物の溶液粘度は好ましいものを
用いているが、膜厚が不十分であり、白色ライン部分に
汚染が認められた。
【0033】比較例4,5は、組成物の溶液粘度が高す
ぎ、そのため均一塗布が困難となり、その結果、部分的
に厚塗り、薄塗りが生じたり、塗布されていない箇所が
生じた。そのため、乾燥に長時間を要するばかりか、得
られた保護膜に、海上輸送後、割れ、剥がれが認めら
れ、また白色ライン部分に汚染が認められた。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るタイ
ヤの彩色ゴム部分の保護膜形成用組成物は、その構成
樹脂が低級アルコ−ル、水の1種又は2種以上にのいず
れかに容易に溶解するので、容易に製造することができ
る、塗布が、スプレ−塗り、刷毛塗り等の手段を用い
て簡単にできる、溶媒に低級アルコ−ルや水を用いて
いるので、塗布後の乾燥が容易であるばかりでなく、塗
布時にタイヤ成分を溶かす弊害を生じないし、環境汚染
の問題を生じない。
【0035】そして、このタイヤ彩色ゴム部分の保護膜
形成用組成物を用いて形成される保護膜は、無色透明で
あり、保護膜としての強靭さを有するので、サイドウオ
−ルの彩色部分の色彩をそのまま維持してその美感を生
かすと共に汚染防止や傷防止が十分達成できる。したが
って、本発明の保護膜は、従来のラッピング、フィルム
貼り付けなどの手間、タイヤの使用時におけるそれらの
剥離の手間、従来の着色水性ペイント被膜のような除去
の手間が省け、さらに、従来のように廃棄物処理の必要
もない優れた効果を有す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル−アク
    リル酸共重合樹脂、酢酸ビニル−メタクリル酸共重合樹
    脂、酢酸ビニル−アルカン酸共重合樹脂、酢酸ビニル−
    イタコン酸共重合樹脂、酢酸ビニル−クロトン酸共重合
    樹脂、酢酸ビニル−フマル酸共重合樹脂、酢酸ビニル−
    マレイン酸共重合樹脂、酢酸ビニル−無水マレイン酸共
    重合樹脂、ポリビニルアルコ−ルから選ばれた重合度2
    00以上の樹脂の1種類若しくは2種類を、低級アルコ
    −ル、水の1種類又は2種類以上の混合溶媒に溶解させ
    た溶液であって、その溶液粘度が30cps〜1000
    cpsであることを特徴とするタイヤの彩色ゴム部分の
    保護膜形成用組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のタイヤの彩色ゴム部分の
    保護膜形成用組成物を用い、タイヤの彩色ゴム部分に形
    成される保護膜。
  3. 【請求項3】 前記保護膜の厚みが15μm〜100μ
    mであることを特徴とする請求項2記載の保護膜。
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