JP2000228626A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2000228626A
JP2000228626A JP11027913A JP2791399A JP2000228626A JP 2000228626 A JP2000228626 A JP 2000228626A JP 11027913 A JP11027913 A JP 11027913A JP 2791399 A JP2791399 A JP 2791399A JP 2000228626 A JP2000228626 A JP 2000228626A
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
    • H03K19/003Modifications for increasing the reliability for protection
    • H03K19/00369Modifications for compensating variations of temperature, supply voltage or other physical parameters
    • H03K19/00384Modifications for compensating variations of temperature, supply voltage or other physical parameters in field effect transistor circuits

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧変動,周囲温度変動,ウェハの製造
ばらつき等が発生した場合であっても,小振幅で,かつ
高い周波数の信号の振幅変動を抑制しつつ伝送すること
が可能な半導体装置を提供する。 【解決手段】 半導体チップ1は,電源電圧の変動,周
囲温度の変動,およびウェハの製造ばらつき等を検出
し,検出した変動量に応じた変動量検出信号を出力する
パルス信号出力回路としての変動量検出回路3,変動量
検出信号を変動電圧/電流に変換する信号変換回路5,
および出力パッド7−1〜7−nを介して高速かつ小振
幅の出力信号を外部に出力するn個の出力回路8−1〜
8−nから成る出力レベル制御回路2を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,半導体装置にかか
り,特に,周波数の高い信号を出力する出力回路を備え
た半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置において,CMOS(Com
plementary Metal−Oxide Se
miconductor)によって入出力回路(以下,
「I/O回路」という。)を構成した場合,装置コスト
の削減および消費電力の低減等の効果が得られる。特
に,ECL(Emitter−Coupled Log
ic)インタフェース規格を満足するI/O回路をLS
I−光モジュール素子の接続等に用いた場合,バイポー
ラ装置の介在が不要となる。
【0003】以上のような利点がある反面,CMOSに
よって構成されたI/O回路,特に出力回路は,電源電
圧の変動,周囲温度の変動,およびウェハの製造ばらつ
き等によって出力レベルが変動するという問題も抱えて
いた。なお,ここでのウェハの製造ばらつきとは,ウェ
ハ製造プロセスにおいて生じた,ウェハの一の領域に形
成された回路と他の領域に形成された回路との間の電気
的特性の差異をいう。
【0004】近年,通信の高速化に伴い,伝送信号の周
波数はより高く設定され,振幅はより小さく設定されて
いる。伝送信号が小振幅化された場合,わずかな出力レ
ベルの変動によって伝送信号の送受信が不安定となるお
それがある。すなわち,伝送信号の安定した送受信を実
現するためには,この出力レベルの変動を最小限に抑制
する必要があった。
【0005】このような課題の解決を目的とした従来の
出力回路として,特開平9−186580号に開示され
ているものがある。
【0006】特開平9−186580号に記載の出力回
路101は,図11に示すように,入力パッド103か
ら入力される出力イネーブル信号OEによってイネーブ
ル状態とされ,入力パッド105から入力される入力デ
ータ信号INPUTに基づき負荷107を充放電するこ
とによって,出力パッド109から外部に出力信号を伝
達するものである。
【0007】第1インバータ手段111および第2イン
バータ手段113は,電源電圧Vccおよび周囲温度の
変動に応じた電圧レベルの信号をNORゲート115お
よびNANDゲート117に対して出力する。NORゲ
ート115およびNANDゲート117は,スレショル
ド電圧が正確に調整されており,第1インバータ手段1
11および第2インバータ手段113からの信号の電圧
レベルに従い,論理的高レベル(以下,「Hレベル」と
いう。)信号または論理的低レベル(以下,「Lレベ
ル」という。)信号のいずれかをPチャネル型トランジ
スタ119およびNチャネル型トランジスタ120に対
して供給する。かかる動作によって,出力パッド109
から外部に出力される電流は,電源電圧Vccおよび周
囲温度の変動に応じて調節されたものとなるため,出力
パッド109から外部に出力される出力信号のレベル変
動は最小限に抑制されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
出力回路101には,以下の解決すべき課題があった。
出力回路101によれば,電源電圧Vccの変動および
周囲温度の変動に対する出力信号のレベル変動抑制効果
は期待できるものの,出力信号の変動を検出するNOR
ゲート115およびNANDゲート117のスレショル
ド電圧をウェハ製造プロセスにおいて正確に調整する必
要があるため,ウェハの製造ばらつきがあった場合の出
力信号のレベル変動に関しては有効な回路となり得な
い。
【0009】本発明は,上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり,その目的は,電源電圧変動,周囲温
度変動,ウェハの製造ばらつき等が発生した場合であっ
ても,小振幅で,かつ高い周波数の信号の振幅変動を抑
制しつつ伝送することが可能な半導体装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,請求項1によれば,クロック信号に従いキャパシタ
の充電および放電を行い,キャパシタの充放電時間に応
じたパルス幅を有するパルス信号を出力するパルス信号
出力回路と,パルス幅に応じた電流電圧レベルを有する
制御信号を出力する制御信号生成回路と,供給される電
源電流電圧を制御信号によって調整し,電源電流電圧に
応じた電流電圧レベルを有する出力信号を出力する出力
回路とを含む1または2以上の出力信号レベル制御回路
を備えたことを特徴とする半導体装置が提供される。
【0011】半導体装置において,例えば,電源電圧の
変動が生じた場合,かかる変動に応じてパルス信号出力
回路に供給される電源電圧も変動するため,キャパシタ
の充放電時間が変化することになる。さらに,半導体装
置の周囲温度が変動した場合,または,半導体装置の製
造ばらつきが生じた場合,パルス信号出力回路に備えら
れたキャパシタの静電容量が変化し,キャパシタに対す
る充放電時間が変化することになる。すなわち,半導体
装置について,少なくとも電源電圧の変動,周囲温度の
変動,製造ばらつきは,パルス信号出力回路から出力さ
れるパルス信号のパルス幅に反映されることになる。そ
して,制御信号生成回路において,パルス幅に応じた制
御信号が生成される。ここで,制御信号生成回路は,例
えば,パルス幅が広い場合,制御信号の出力レベルが上
昇(または,低下)し,パルス幅が狭い場合,制御信号
の出力レベルが低下(または,上昇)するように構成さ
れる。
【0012】出力回路に対して供給される電源電流電圧
は,制御信号によって調整される。そして,出力回路か
ら出力される出力信号の電流電圧レベルは,電源電流電
圧に応じたものである。したがって,出力信号の電流電
圧レベル変動は,制御信号によって抑制することが可能
となる。例えば,出力信号の電流電圧レベルが基準値を
下回ったときは,制御信号によって,出力回路に供給さ
れる電源電流電圧を増加させ,出力信号の電流電圧レベ
ルを基準値に復帰させる。逆に,出力信号の電流電圧レ
ベルが基準値を上回ったときは,制御信号によって,出
力回路に供給される電源電流電圧を減少させ,出力信号
の電流電圧レベルを基準値に復帰させる。このように,
請求項1に記載の半導体装置によれば,例えば,電源電
圧の変動,周囲温度の変動,または半導体装置の製造ば
らつきが生じ,出力回路から出力される出力信号の電流
電圧レベルが変動した場合であっても,かかる変動は,
パルス信号出力回路,制御信号生成回路,および出力回
路を含む出力信号レベル制御回路によって抑制されるこ
とになる。
【0013】また,請求項2によれば,クロック信号に
従いキャパシタの充電および放電を行い,キャパシタの
充放電時間に応じたパルス幅を有するパルス信号を出力
するパルス信号出力回路と,パルス幅に応じた電流電圧
レベルを有する制御信号を出力する制御信号生成回路
と,供給される電源電流電圧を制御信号によって調整
し,電源電流電圧に応じた電流電圧レベルを有する出力
信号を出力する2以上の出力回路とを含む1または2以
上の出力信号レベル制御回路を備えたことを特徴とする
半導体装置が提供される。
【0014】かかる半導体装置によれば,複数の出力回
路から出力される出力信号の電流電圧レベル変動は,1
個のパルス信号出力回路および1個の制御信号生成回路
によって抑制されることになる。したがって,回路規模
の増加を最低限に抑えつつ,複数の出力回路から出力さ
れる出力信号の電流電圧レベルの安定化を図ることが可
能となる。
【0015】請求項3に記載のように,パルス信号出力
回路は,キャパシタの充放電時間に応じて変化するパル
ス信号のパルス幅を制御信号の電圧レベルに応じてさら
に調節するパルス幅調整手段を備えたことを特徴として
いる。
【0016】かかる構成によれば,パルス信号出力回路
と制御信号生成回路との間にいわゆるフィードバックル
ープが形成され,このフォードバックループによって,
パルス信号のパルス幅は自動的に最適値に収束する。上
述のように,出力回路から出力される出力信号の電流電
圧レベルの変動は,パルス幅に応じて抑制されるため,
最適化されたパルス幅のパルス信号によって,出力信号
の電流電圧レベルは基準値に戻され,かつ,維持される
ことになる。
【0017】請求項4に記載のように,複数のパルス信
号出力回路は,チップ内の全回路領域の電気的特性の偏
差を検出することが可能な位置に配置されることが好ま
しい。かかる構成によれば,例えば,チップの一カ所に
半導体装置の製造上のばらつきが生じ,かかるばらつき
によって出力信号の電流電圧レベルが変動する場合であ
っても,効果的に変動を抑制することが可能となる。
【0018】そして,請求項5に記載のように,パルス
信号出力回路を各チップの外縁近傍に均等間隔で配置す
るようにしてもよい。通常,出力回路およびこれに関す
る回路は,ワイヤボンディングの関係上チップ外縁に備
えられる。パルス信号出力回路を外縁近傍に備えること
によって,出力回路およびこれに関する回路に影響を及
ぼす半導体装置の製造ばらつきを効果的に検出すること
が可能となる。したがって,無駄な箇所にパルス信号出
力回路を配置することなく(すなわち回路規模の増加を
抑えつつ),出力信号の電流電圧レベルの変動を抑制す
ることが可能となる。
【0019】また,半導体装置が複数の電源ラインを備
える場合,請求項6に記載のように,各出力信号レベル
制御回路を電源ライン毎に割り当てるようにしてもよ
い。かかる構成によれば,複数の電源ラインのうちの1
つから供給される電源電流電圧が不安定になり,出力信
号の電流電圧レベルが変動する場合であっても,かかる
出力信号の電流電圧レベルの安定化を図ることが可能と
なる。
【0020】請求項7に記載のように,出力回路は,出
力信号の論理的高レベルの電流電圧を制御する第1の出
力トランジスタと,出力信号の論理的低レベルの電流電
圧を制御する第2の出力トランジスタと,制御信号によ
って電源電流電圧を調整し第1の出力トランジスタに供
給する第1の調整トランジスタと,制御信号によって電
源電流電圧を調整し第2の出力トランジスタに供給する
第2の調整トランジスタから構成されることが好まし
い。かかる構成によれば,出力信号の小振幅化を図るこ
とが可能となる。さらに,論理的高レベルおよび論理的
低レベルそれぞれの電圧レベルの変動が生じた場合で
も,各電圧レベル変動を独立して抑制することが可能と
なる。
【0021】そして,請求項8に記載のように,第1の
調整トランジスタの第1電源端子および第2の調整トラ
ンジスタの第1電源端子を電源ラインに接続し,第1の
調整トランジスタの第2電源端子を第1の出力トランジ
スタの第1電源端子に接続し,第2の調整トランジスタ
の第2電源端子を第2の出力トランジスタの第1電源端
子に接続すれば,簡単な回路構成で出力回路を実現する
ことが可能となる。
【0022】また,請求項9によれば,制御信号生成回
路は,抵抗素子および容量素子から構成され,パルス信
号のパルス幅に応じた電圧レベルを有するパルス幅変換
信号を出力するローパスフィルタ部と,パルス幅変換信
号が入力され,制御信号を出力するカレントミラー回路
とを備えたことを特徴としている。
【0023】カレントミラー回路は,パルス幅変換信号
に対して高速に応答するため,出力回路に備えられた第
1の調整トランジスタおよび第2の調整トランジスタ
は,パルス信号のパルス幅の変動に対して速やかに動作
することになる。したがって,周波数の高い出力信号に
おいて電流電圧レベルの変動が生じた場合であっても,
電流電圧レベルの変動は遅延することなく抑制される。
また,カレントミラー回路によって,第1の調整トラン
ジスタおよび第2のトランジスタのタイプに応じた制御
信号を供給することが可能となる。さらに,ローパスフ
ィルタ部に備えられた抵抗素子および容量素子の定数を
変更することによって,カレントミラー回路に対して供
給されるパルス幅変換信号の電圧レベルを容易に調整す
ることが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照しながら,
本発明にかかる半導体装置の好適な実施の形態について
詳細に説明する。なお,以下の説明において,略同一の
機能および構成を有する構成要素については,同一符号
を付することにより,重複説明を省略することにする。
【0025】本発明の実施の形態にかかる半導体装置と
しての半導体チップ1は,図1に示すように,電源電圧
の変動,周囲温度の変動,およびウェハの製造ばらつき
等を検出し,検出した変動量に応じた変動量検出信号を
出力するパルス信号出力回路としての変動量検出回路
3,変動量検出信号に基づき制御信号Scontを生成
する制御信号生成回路5,および出力パッド7−1〜7
−nを介して高速かつ小振幅の出力信号を外部に出力す
るn個の出力回路8−1〜8−nから成る出力信号レベ
ル制御回路2を備えている。なお,各出力回路8−1〜
8−nは,相互に略同一の構成を有するものである。
【0026】変動量検出回路3の構成について図2を用
いて説明する。この変動量検出回路3は,信号立ち上が
り/立ち下がり時間検出部31,インバータ部32,パ
ルス幅調整手段としての補助インバータ部41,Pチャ
ネル型トランジスタ42,Nチャネル型トランジスタ4
3,およびキャパシタ33を備えるものである。信号立
ち上がり/立ち下がり時間検出部31は,2個のインバ
ータ34,35,NANDゲート36,およびANDゲ
ート37から構成されている。インバータ部32は,P
チャネル型トランジスタ38およびNチャネル型トラン
ジスタ39から構成されている。補助インバータ部41
は,Pチャネル型トランジスタ44およびNチャネル型
トランジスタ45から構成されている。
【0027】ここで,変動量検出回路3の構成要素の接
続内容について説明する。インバータ34の入力端子お
よびNANDゲート36の一方の入力端子は,クロック
信号CLOCKが入力されるノードN1に接続されてい
る。インバータ34の出力端子は,ANDゲート37の
一方の入力端子に接続されており,インバータ35の出
力端子は,NANDゲート36の他方の入力端子に接続
されている。ノードN2には,インバータ35の入力端
子,ANDゲート37の他方の入力端子,Pチャネル型
トランジスタ38のドレイン端子,Nチャネル型トラン
ジスタ39のドレイン端子,Pチャネル型トランジスタ
44のドレイン端子,Nチャネル型トランジスタ45の
ドレイン端子,およびキャパシタ33の一端が接続され
ている。ノードN3には,NANDゲート36の出力端
子,Pチャネル型トランジスタ38のゲート端子,およ
びPチャネル型トランジスタ44のゲート端子が接続さ
れており,ノードN4には,ANDゲート37の出力端
子,Nチャネル型トランジスタ39のゲート端子,およ
びNチャネル型トランジスタ45のゲート端子が接続さ
れている。Pチャネル型トランジスタ38のソース端子
およびPチャネル型トランジスタ42のソース端子に
は,電源電圧Vccが印加されており,Nチャネル型ト
ランジスタ39のソース端子,Nチャネル型トランジス
タ43のソース端子,およびキャパシタ33の他端は接
地されている。Pチャネル型トランジスタ42のドレイ
ン端子は,Pチャネル型トランジスタ44のソース端子
に接続されており,Nチャネル型トランジスタ43のド
レイン端子は,Nチャネル型トランジスタ45のソース
端子に接続されている。
【0028】また,Pチャネル型トランジスタ42は,
そのゲート端子に対して,後述の制御信号生成回路5か
ら出力されるPチャネル型トランジスタ制御電圧Vpc
が印加されるように構成されており,Nチャネル型トラ
ンジスタ43は,そのゲート端子に対して,Nチャネル
型トランジスタ制御電圧Vncが印加されるように構成
されている。これらPチャネル型トランジスタ42およ
びNチャネル型トランジスタ43によって,変動量検出
回路3の変動量検出機能を無効とすることが可能とな
る。
【0029】次に,制御信号生成回路5の構成について
図3を用いて説明する。この制御信号生成回路5は,チ
ャージポンプ回路51,ローパスフィルタ52,および
カレントミラー回路9から構成されている。
【0030】チャージポンプ回路51は,Pチャネル型
トランジスタ53およびNチャネル型トランジスタ54
を備えるものであり,ローパスフィルタ52は,2個の
抵抗55,56および負荷57を備えるものである。ま
た,カレントミラー回路9は,2個のNチャネル型トラ
ンジスタ91,92および2個のPチャネル型トランジ
スタ93,94を備えるものである。
【0031】変動量検出回路3におけるノードN3およ
びノードN4は,制御信号生成回路5との接続ノードと
なる。変動量検出回路3と制御信号生成回路5との接続
において,ノードN3が用いられる場合,図3に示すよ
うに,Pチャネル型トランジスタ53のゲート端子がノ
ードN3に接続され,Nチャネル型トランジスタ54の
ゲート端子が接地される。また,変動量検出回路3と制
御信号生成回路5との接続において,ノードN4が用い
られる場合,Nチャネル型トランジスタ54のゲート端
子がノードN4に接続され,Pチャネル型トランジスタ
53のゲート端子には電源電圧Vccが印加される。
【0032】Pチャネル型トランジスタ53のソース端
子には,電源電圧Vccが印加されており,Nチャネル
型トランジスタ54のソース端子は接地されている。P
チャネル型トランジスタ53のドレインとNチャネル型
トランジスタ54のドレインは,共通化され抵抗55の
一端に接続されている。ノードN5には,抵抗55の他
端および抵抗56の一端が接続されている。抵抗56の
他端は,負荷57を介して接地されている。なお,ここ
でのローパスフィルタ52は,ラグリード形であるが,
その他の構成も適用可能である。
【0033】Nチャネル型トランジスタ91のゲート端
子は,ノードN5に接続されており,ソース端子は接地
されている。ノードN8pには,Nチャネル型トランジ
スタ91のドレイン端子,Pチャネル型トランジスタ9
3のゲート端子,ドレイン端子,およびPチャネル型ト
ランジスタ94のゲート端子が接続されている。また,
ノードN8nには,Nチャネル型トランジスタ92のゲ
ート端子,ドレイン端子,およびPチャネル型トランジ
スタ94のドレイン端子が接続されている。そして,N
チャネル型トランジスタ91およびNチャネル型トラン
ジスタ92のソース端子は接地されており,Pチャネル
型トランジスタ93およびPチャネル型トランジスタ9
4のソース端子には,電源電圧Vccが印加されてい
る。
【0034】次に,出力回路8−1〜8−nについて図
4を用いて説明する。なお,上述のように,各出力回路
8−1〜8−nは,相互に略同一の構成を有するもので
あるため,ここでは,代表的に出力回路8−1について
説明する。
【0035】出力回路8−1は,5個のインバータ8
1,82,83,84,85,NANDゲート86,2
つのPチャネル型トランジスタ87,89,および2つ
のPチャネル型トランジスタ88,90から構成されて
いる。
【0036】半導体チップ1の内部または外部から伝送
される高速信号Sinが入力されるノードN6に対し
て,インバータ81およびインバータ82は,順方向直
列に接続されている。同様に,半導体チップ1の内部ま
たは外部から伝送されるイネーブル信号Senが入力さ
れるノードN7に対して,インバータ83およびインバ
ータ84は,順方向直列に接続されている。NANDゲ
ート86の一方の入力端子は,インバータ82の出力端
子に接続されており,他方の入力端子は,インバータ8
4の出力端子およびインバータ85の入力端子に接続さ
れている。
【0037】NANDゲート86の出力端子は,Pチャ
ネル型トランジスタ87のゲート端子に接続され,イン
バータ85の出力端子は,Pチャネル型トランジスタ8
9のゲート端子に接続されている。Pチャネル型トラン
ジスタ87のソース端子は,Pチャネル型トランジスタ
88のドレイン端子に接続されており,Pチャネル型ト
ランジスタ89のソース端子は,Pチャネル型トランジ
スタ90のドレイン端子に接続されている。Pチャネル
型トランジスタ88およびPチャネル型トランジスタ9
0の各ゲート端子は,ノードN8pに共通接続されてい
る。そして,Pチャネル型トランジスタ88およびPチ
ャネル型トランジスタ90の各ソース端子には電源電圧
Vccが印加されている。
【0038】Pチャネル型トランジスタ87およびPチ
ャネル型トランジスタ89のドレイン端子は共通化さ
れ,出力パッド7−1を介して,外部負荷CLの一端に
接続されている。なお,外部負荷CLの他端は接地され
ている。
【0039】以上のように,出力回路8−1は,Pチャ
ネル型トランジスタ・オープンドレインタイプで構成さ
れているが,その他,Nチャネル型トランジスタ・オー
プンドレインタイプ,Nチャネル型トランジスタ・プッ
シュプルタイプ等で構成するようにしてもよい。
【0040】図3に示すように,制御信号生成回路5
は,ノードN8pに対してPチャネル型トランジスタ制
御電圧Vpcを出力し,ノードN8nに対してNチャネ
ル型トランジスタ制御電圧Vncを出力する。これらP
チャネル型トランジスタ制御電圧VpcおよびNチャネ
ル型トランジスタ制御電圧Vncは,図1に示した制御
信号Scontを構成するものであり,変動量検出回路
3および出力回路8−1〜8−nに対して出力される。
【0041】具体的には,Pチャネル型トランジスタ制
御電圧Vpcは,図2に示すように,変動量検出回路3
に備えられたPチャネル型トランジスタ42のゲート端
子に印加され,Nチャネル型トランジスタ制御電圧Vn
cは,Nチャネル型トランジスタ43のゲート端子に印
加される。
【0042】出力回路8−1〜8−nに対しては,Pチ
ャネル型トランジスタ制御電圧Vpc,または,Nチャ
ネル型トランジスタ制御電圧Vncのいずれか一方が供
給される。出力回路8−1〜8−nは,図4に示すよう
に,Pチャネル型トランジスタ・オープンドレインタイ
プとして構成されているため,出力回路8−1〜8−n
に備えられたPチャネル型トランジスタ88,90のゲ
ート端子は,ノードN8pに接続されており,Pチャネ
ル型トランジスタ制御電圧Vpcが印加されるように構
成されている。そして,ノードN8nは,電気的にオー
プン状態とされ,制御信号生成回路5から出力されたN
チャネル型トランジスタ制御電圧Vncは,出力回路8
−1〜8−nには供給されない。ただし,出力回路8−
1〜8−nがNチャネル型トランジスタ・オープンドレ
インタイプで構成された場合,Pチャネル型トランジス
タ制御電圧Vpcに代えて,Nチャネル型トランジスタ
制御電圧Vncが用いられることになる。
【0043】以上のように構成された本発明の実施の形
態にかかる半導体チップ1の動作について説明する。
【0044】まず,変動量検出回路3の動作を図2,図
5に基づき説明する。半導体チップ1の外部から入力さ
れた,または,内部半導体チップ1の内部で生成された
クロック信号CLOCKをノードN1に入力する。この
クロック信号CLOCKの周期は,変動量検出回路3が
各種変動量を検出する時間間隔に設定されている。
【0045】クロック信号CLOCKがノードN1に入
力されると(図5,波形a),変動量検出回路3に備え
られたPチャネル型トランジスタ38が動作し,キャパ
シタ33への充電が開始する(図5,波形b)。ノード
N1とノードN2における電圧がインバータ35および
NANDゲート36によって比較され,ノードN2にお
ける電圧の立ち上がり時間に応じてノードN3に第1の
パルス信号P1が出力される(図5,波形c)。
【0046】クロック信号CLOCKが立ち下がると
(図5,波形a),Nチャネル型トランジスタ39によ
ってキャパシタ33の電荷が放電される(図5,波形
b)。その際,ノードN1とノードN2における電圧
は,インバータ34およびANDゲート37によって比
較され,ノードN2における電圧の立ち下がり時間に応
じてノードN4に第2のパルス信号P2が出力される
(図5,波形d)。なお,第1のパルス信号P1および
第2のパルス信号P2は,図1に示した変動量検出信号
に対応するものである。そして,かかる変動量の検出が
開始された段階においては,Pチャネル型トランジスタ
42およびNチャネル型トランジスタ43がともにオフ
状態とされており,変動量検出回路3の検出機能は有効
とされている。
【0047】半導体チップ1において,電源電圧Vcc
の変動,周囲温度の変動,ウェハ製造のばらつき等が生
じた場合,キャパシタ33に対する充放電時間が変化す
るため,かかる充放電時間の変化に対応して第1のパル
ス信号P1および第2のパルス信号P2のパルス幅が変
化する。
【0048】例えば,電源電圧Vccが低下した場合,
この電圧低下に応じてキャパシタ33の充放電時間が遅
延し,第1のパルス信号P1および第2のパルス信号P
2のパルス幅が広がることになる。逆に,電源電圧Vc
cが上昇した場合,この電圧上昇に応じて,第1のパル
ス信号P1および第2のパルス信号P2のパルス幅が狭
まることになる。また,周囲温度が変化した場合,この
周囲温度の変化量に応じてキャパシタ33の充放電時間
が変化し,第1のパルス信号P1および第2のパルス信
号P2のパルス幅が変化することになる。そして,ウェ
ハの製造プロセスにおける各種条件にばらつきが生じた
場合もキャパシタ33の充放電時間が変化し,第1のパ
ルス信号P1および第2のパルス信号P2のパルス幅が
変化することになる。
【0049】すなわち,半導体チップ1が電源電圧Vc
cの変動,周囲温度の変動,ウェハ製造のばらつき等の
ない,いわゆる最適条件下にある場合の第1のパルス信
号P1および第2のパルス信号P2のパルス幅に対し
て,実際に変動量検出回路3において検出された第1の
パルス信号P1および第2のパルス信号P2のパルス幅
が略同一であれば,かかる半導体チップ1は最適条件下
にあると判断される。
【0050】なお,キャパシタ33の静電容量は,検出
すべき変動量内であれば必ず所定のパルス幅(例えば数
十ps程度)の第1のパルス信号P1および第2のパル
ス信号P2が出力されるように設定される。
【0051】第1のパルス信号P1は,制御信号生成回
路5に備えられたチャージポンプ回路51を構成するP
チャネル型トランジスタ53のゲート端子に入力され
る。なお,上述のように,変動量検出回路3と制御信号
生成回路5との接続において,ノードN3が用いられる
場合,図3に示すように,Pチャネル型トランジスタ5
3のゲート端子がノードN3に接続され,Nチャネル型
トランジスタ54のゲート端子が接地される。また,変
動量検出回路3と制御信号生成回路5との接続におい
て,ノードN4が用いられる場合,Nチャネル型トラン
ジスタ54のゲート端子がノードN4に接続され,Pチ
ャネル型トランジスタ53のゲート端子には電源電圧V
ccが印加される。すなわち,チャージポンプ回路51
は,第1のパルス信号P1または第2のパルス信号P2
によって動作し,ローパスフィルタ52を介してノード
N5に対してパルス幅変換信号としての変動電圧Vvを
出力する。なお,ノードN3が用いられた場合,この変
動電圧Vvは,初期値として接地レベルGNDとされ,
ノードN4が用いられた場合は,初期値として電源レベ
ルVccとされが,ここでは,図3に示したように,ノ
ードN3が用いられた場合に即して説明する。変動電圧
Vvの電圧値は,図6に示すように第1のパルス信号P
1のパルス幅に応じて上昇する。この変動電圧Vvの特
性は,ローパスフィルタ52を構成する抵抗55,5
6,および負荷57によって決定される。
【0052】変動電圧Vvは,ノードN5を介して,カ
レントミラー回路9を構成するNチャネル型トランジス
タ91のゲート端子に印加される。図7に示すように,
カレントミラー回路9は,変動電圧Vvの変化に応じ
て,ノードN8pに対してPチャネル型トランジスタ制
御電圧Vpcを速やかに出力し,ノードN8nに対して
Nチャネル型トランジスタ制御電圧Vncを速やかに出
力する。すなわち,周波数の高い電源電圧Vccの変動
に対しても十分に対応することが可能となる。また,カ
レントミラー回路9によって,Pチャネル型トランジス
タ制御電圧VpcおよびNチャネル型トランジスタ制御
電圧Vncの電圧レベルを適切な値に調節することが容
易化される。
【0053】次に,出力回路8−1〜8−nの動作を図
8を用いて説明する。これら出力回路8−1〜8−n
は,上述のように,Pチャネル型トランジスタ・オープ
ンドレインタイプとして構成されており,出力回路8−
1〜8−nに備えられたPチャネル型トランジスタ8
8,90のゲート端子には,制御信号生成回路5から出
力されるPチャネル型トランジスタ制御電圧Vpcが入
力される。なお,出力回路8−1〜8−nが例えばNチ
ャネル型トランジスタ・オープンドレインタイプで構成
された場合は,Nチャネル型トランジスタ制御電圧Vn
cが用いられることになる。
【0054】半導体チップ1において,出力回路8−1
から出力信号Soutを出力しようとする場合,まずH
レベルのイネーブル信号SenがノードN7に入力され
る。そして,半導体チップ1の内部または外部から伝送
される高速信号SinがノードN6から入力されると,
この高速信号Sinに基づきインバータ81,82,N
ANDゲート86が動作し,ノードN9にPチャネル型
トランジスタ87を制御する信号が出力される(図8,
波形a)。
【0055】Pチャネル型トランジスタ87は,Hレベ
ルの高速信号Sinによってオン状態とされ,Pチャネ
ル型トランジスタ89は,イネーブル信号Senによっ
て,オン状態とされる。高速信号SinがLレベルに切
り替わると,Pチャネル型トランジスタ87はオフ状態
とされる。このとき,Pチャネル型トランジスタ89
は,イネーブル信号Senによってオン状態を継続して
いる。
【0056】出力回路8−1がHレベルのイネーブル信
号Senによってイネーブル状態とされ,高速信号Si
nがHレベルの場合,出力パッド7−1に供給される出
力信号Soutは,Pチャネル型トランジスタ87およ
びPチャネル型トランジスタ89から出力されたものと
なる。これに対して,高速信号SinがLレベルの場
合,出力パッド7−1に供給される出力信号Sout
は,Pチャネル型トランジスタ89のみから出力された
ものとなる。すなわち,高速信号SinがHレベルの場
合,ノードN9はLレベルとされ,出力信号Soutは
Hレベルとされる。逆に,高速信号SinがLレベルの
場合,ノードN9はHレベルとされ,出力信号Sout
はLレベルとされる(図8,波形b)。
【0057】Pチャネル型トランジスタ87のソース端
子への流入電流量は,Pチャネル型トランジスタ制御電
圧Vpcによって制御されるPチャネル型トランジスタ
88によって調整される。また,Pチャネル型トランジ
スタ89のソース端子への流入電流量は,同じくPチャ
ネル型トランジスタ制御電圧Vpcによって制御される
Pチャネル型トランジスタ90によって調整される。す
なわち,Pチャネル型トランジスタ制御電圧Vpcを調
整することによって出力パッド7−1から出力される出
力信号SoutのHレベル電圧およびLレベル電圧が調
整されることになる。ところで,Pチャネル型トランジ
スタ制御電圧Vpcは,変動量検出回路3が検出する電
源電圧Vccの変動,周囲温度の変動,ウェハの製造ば
らつき等に基づき調整されるため,結果的に,電源電圧
Vccの変動,周囲温度の変動,ウェハの製造ばらつき
等が発生した場合であっても,出力信号SoutのHレ
ベル電圧の変動は,Pチャネル型トランジスタ88,9
0によって抑制され,Lレベル電圧の変動は,Pチャネ
ル型トランジスタ90によって制御されることになる。
【0058】ところで,変動量検出回路3におけるPチ
ャネル型トランジスタ42のゲート端子およびNチャネ
ル型トランジスタ43のゲート端子には,それぞれ,制
御信号生成回路5からフィードバックされたPチャネル
型トランジスタ制御電圧VpcおよびNチャネル型トラ
ンジスタ制御電圧Vncが入力される。図9に示すよう
に,出力信号Soutの電圧が定常状態に対して高い場
合,変動量検出回路3は,パルス幅の広い第1のパルス
信号P1および第2のパルス信号を出力する。Pチャネ
ル型トランジスタ制御電圧VpcおよびNチャネル型ト
ランジスタ制御電圧Vncのフィードバックによって,
第1のパルス信号P1および第2のパルス信号P2(図
示せず。)のパルス幅は,クロック信号CLOCKが変
動量検出回路3に入力される毎に狭まっていく。第1の
パルス信号P1および第2のパルス信号P2のパルス幅
が狭くなると,ノードN5における変動電圧Vvが上昇
するために,フィードバックされるPチャネル型トラン
ジスタ制御電圧Vpcは低下し,Nチャネル型トランジ
スタ制御電圧Vncは上昇することになる。そして,第
1のパルス信号P1および第2のパルス信号P2のパル
ス幅がさらに狭くなり,所定のパルス幅に収束すること
になる。かかる第1のパルス信号P1および第2のパル
ス信号P2のパルス幅の収束に伴い,変動電圧Vv,P
チャネル型トランジスタ制御電圧Vpc,およびNチャ
ネル型トランジスタ制御電圧Vncは,定常値に収束す
る。そして,出力信号Soutは,定常値に調整される
ことになる。
【0059】以上のように,本発明の実施の形態にかか
る半導体チップ1によれば,電源電圧Vccの変動,周
囲温度の変動,ウェハの製造ばらつき等が生じた場合で
あっても,各出力パッド7−1〜7−nから出力される
出力信号SoutのHレベル電圧およびLレベル電圧の
変動が抑制されることになり,周波数の高い高速信号S
inに基づき,安定した小振幅信号である出力信号So
utを外部負荷CLに供給することが可能となる。
【0060】また,変動量検出回路3および制御信号生
成回路5を各1個ずつ備えるだけで,複数の出力回路8
−1〜8−nそれぞれから出力される出力信号Sout
のHレベル電圧およびLレベル電圧の変動が抑制される
ことになる。したがって,チップ面積を増大させること
なく,安定した出力信号Soutを出力することが可能
となる。
【0061】また,変動量検出回路3は,NANDゲー
ト36,ANDゲート37,Pチャネル型トランジスタ
38,42,44,およびNチャネル型トランジスタ3
9,43,45,キャパシタ33といった基本的な回路
で構成されているため,その動作は,極めて安定したも
のとなる。さらに,単純な回路構成であるため,半導体
設計において,ゲートアレイ方式,エンベデッドアレイ
方式で用いられるセルライブラリの作成が容易化され
る。
【0062】制御信号生成回路5において,第1のパル
ス信号P1および第2のパルス信号P2は,変動電圧V
vに変換されるが,この変換率は,制御信号生成回路5
に備えられたローパスフィルタ52のCR定数を変更す
ることによって調整可能である。したがって,変動電圧
Vvの調整は,極めて容易である。
【0063】また,電源電圧Vccの変動,周囲温度の
変動,ウェハの製造ばらつき等に伴う出力信号Sout
の変動が大きくなると予想される場合は,各出力回路8
−1〜8−nに備えられたPチャネル型トランジスタ8
8およびPチャネル型トランジスタ90のサイズを大き
くすることによって対応可能である。
【0064】次に,本発明の実施の形態にかかる半導体
チップ1のレイアウトを図10に示す。通常,入出力回
路は,半導体チップの外縁近傍に配置される。半導体チ
ップ1の場合,出力回路8−1〜8−16は,半導体チ
ップ1の4つのエッジ部E1,E2,E3,E4に配置
されている。
【0065】変動量検出回路3−1および制御信号生成
回路5−1は,エッジ部E1に配置されており,制御信
号生成回路5−1に対して出力回路8−1〜8−4が並
列に接続されている。変動量検出回路3−2および制御
信号生成回路5−2は,エッジ部E2に配置されてお
り,制御信号生成回路5−2に対して出力回路8−5〜
8−8が並列に接続されている。変動量検出回路3−3
および制御信号生成回路5−3は,エッジ部E3に配置
されており,制御信号生成回路5−3に対して出力回路
8−9〜8−12が並列に接続されている。変動量検出
回路3−4および制御信号生成回路5−4は,エッジ部
E4に配置されており,制御信号生成回路5−4に対し
て出力回路8−13〜8−16が並列に接続されてい
る。なお,変動量検出回路3−1〜3−4は,図2に示
す変動量検出回路3と略同一の回路構成および機能を有
するものである。また,制御信号生成回路5−1〜5−
4は,図3に示す制御信号生成回路5と略同一の回路構
成および機能を有するものである。
【0066】以上のようにレイアウトされた半導体チッ
プ1によれば,電源電圧Vccの変動,周囲温度の変
動,ウェハの製造ばらつき等が4つのエッジ部E1〜E
4近傍で検出されることになるため,検出精度が向上す
ることになる。したがって,各出力回路8−1〜8−1
6から出力される全ての出力信号Soutの変動は効果
的に抑制される。
【0067】そして,変動量検出回路3−1〜3−4お
よび制御信号生成回路5−1〜5−4は,半導体チップ
1の4つのエッジ部E1〜E4近傍に配置されている
が,本発明は,これに限定されるものではない。例え
ば,変動量検出回路3および制御信号生成回路5は,半
導体チップ1のあらゆる箇所に配置することが可能であ
り,配置個所を増やすことによって電源電圧Vccの変
動,周囲温度の変動,ウェハの製造ばらつき等の検出精
度は,さらに向上することになる。
【0068】また,半導体チップ1が複数の電源ライン
を備える場合,かかる電源ライン毎に変動量検出回路3
および制御信号生成回路5を配置することによって,複
数の電源の電圧変動を検出することが可能となる。した
がって,一の電源電圧が変動した場合,かかる電源電圧
によって動作する出力回路から出力される出力信号の変
動が抑制されることになる。
【0069】そして,本発明の実施の形態にかかる半導
体チップ1によれば,電源電圧Vccの変動,周囲温度
の変動,ウェハの製造ばらつき等が発生した場合であっ
ても,出力信号Soutの変動は自動的に抑制されるた
め,従来,回路設計を行うのに際し出力信号Soutの
変動を抑制するため必要とされていたシュミレーション
作業,改善設計作業等を省略することが可能となる。し
たがって,回路設計にかかるTAT(TurnArou
nd Time)は短縮されることになる。
【0070】以上,添付図面を参照しながら本発明の好
適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に
限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載
された技術的思想の範疇内において各種の変更例または
修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについ
ても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解され
る。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように,請求項1,2,
3,4,5,6,7,8,または9のいずれかに記載の
発明によれば,例えば,電源電圧の変動,周囲温度の変
動,または半導体装置の製造ばらつきが生じ,出力信号
のレベルが変動した場合であっても,かかる変動は抑制
されることになる。
【0072】そして,請求項2によれば,回路規模の増
加を抑えつつ,出力信号のレベルの変動を抑制すること
が可能となる。
【0073】また,請求項4,5によれば,特に半導体
装置の製造ばらつきによる出力信号のレベル変動を効果
的に抑制することが可能となり,請求項6によれば,電
源電圧の変動による出力信号のレベル変動を効果的に抑
制することが可能となる。
【0074】請求項7,8,9によれば,出力信号が小
振幅,高周波数であっても,出力信号のレベル変動を抑
制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる半導体チップに備
えられた出力信号レベル制御回路の構成を示すブロック
図である。
【図2】図1の出力信号レベル制御回路を構成する変動
量検出回路の回路図である。
【図3】図1の出力信号レベル制御回路を構成する制御
信号生成回路の回路図である。
【図4】図1の出力信号レベル制御回路を構成する出力
回路の回路図である。
【図5】図2の変動量検出回路の動作を示す波形図であ
る。
【図6】図3の制御信号生成回路の動作を示す波形図で
ある。
【図7】図3の制御回路生成回路に備えられたカレント
ミラー回路の動作を示す波形図である。
【図8】図4の出力回路の動作を示す波形図である。
【図9】図1の出力信号レベル制御回路の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図10】本発明の実施の形態にかかる半導体チップの
レイアウトを示す平面図である。
【図11】従来の出力回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ 2 出力信号レベル制御回路 3 変動量検出回路 5 制御信号生成回路 7−1 出力パッド 8−1 出力回路 9 カレントミラー回路 33 キャパシタ 52 ローパスフィルタ CL 外部負荷 CLOCK クロック信号 P1 第1のパルス信号 P2 第2のパルス信号 Sen イネーブル信号 Sin 高速信号 Sout 出力信号 Vnc Nチャネル型トランジスタ制御電圧 Vpc Pチャネル型トランジスタ制御電圧 Vv 変動電圧

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック信号に従いキャパシタの充電お
    よび放電を行い,前記キャパシタの充放電時間に応じた
    パルス幅を有するパルス信号を出力するパルス信号出力
    回路と,前記パルス幅に応じた電流電圧レベルを有する
    制御信号を出力する制御信号生成回路と,供給される電
    源電流電圧を前記制御信号によって調整し,前記電源電
    流電圧に応じた電流電圧レベルを有する出力信号を出力
    する出力回路と,を含む1または2以上の出力信号レベ
    ル制御回路を備えたことを特徴とする,半導体装置。
  2. 【請求項2】 クロック信号に従いキャパシタの充電お
    よび放電を行い,前記キャパシタの充放電時間に応じた
    パルス幅を有するパルス信号を出力するパルス信号出力
    回路と,前記パルス幅に応じた電流電圧レベルを有する
    制御信号を出力する制御信号生成回路と,供給される電
    源電流電圧を前記制御信号によって調整し,前記電源電
    流電圧に応じた電流電圧レベルを有する出力信号を出力
    する2以上の出力回路と,を含む1または2以上の出力
    信号レベル制御回路を備えたことを特徴とする,半導体
    装置。
  3. 【請求項3】 前記パルス信号出力回路は,前記キャパ
    シタの充放電時間に応じて変化する前記パルス信号のパ
    ルス幅を前記制御信号の電圧レベルに応じてさらに調節
    するパルス幅調整手段を備えたことを特徴とする,請求
    項1または2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記各出力信号レベル制御回路に備えら
    れた前記各パルス信号出力回路は,チップ内の全回路領
    域の電気的特性の偏差を検出することが可能な位置に配
    置されたことを特徴とする,請求項1,2,または3の
    いずれかに記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記各出力信号レベル制御回路に備えら
    れた前記各パルス信号出力回路は,チップの外縁近傍に
    実質的に均等間隔で配置されたことを特徴とする,請求
    項4に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 複数の電源ラインを有し,前記各出力信
    号レベル制御回路は,前記電源ライン毎に割り当てられ
    たことを特徴とする,請求項1,2,3,4,または5
    のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記出力回路は,前記出力信号の論理的
    高レベルの電流電圧を制御する第1の出力トランジスタ
    と,前記出力信号の論理的低レベルの電流電圧を制御す
    る第2の出力トランジスタと,前記制御信号によって前
    記電源電流電圧を調整し前記第1の出力トランジスタに
    供給する第1の調整トランジスタと,前記制御信号によ
    って前記電源電流電圧を調整し前記第2の出力トランジ
    スタに供給する第2の調整トランジスタと,を備えたこ
    とを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,または6
    のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の調整トランジスタの第1電源
    端子および前記第2の調整トランジスタの第1電源端子
    は,電源ラインに接続され,前記第1の調整トランジス
    タの第2電源端子は,前記第1の出力トランジスタの第
    1電源端子に接続され,前記第2の調整トランジスタの
    第2電源端子は,前記第2の出力トランジスタの第1電
    源端子に接続されたことを特徴とする,請求項7に記載
    の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記制御信号生成回路は,抵抗素子およ
    び容量素子から構成され,前記パルス信号のパルス幅に
    応じた電圧レベルを有するパルス幅変換信号を出力する
    ローパスフィルタ部と,前記パルス幅変換信号が入力さ
    れ,前記制御信号を出力するカレントミラー回路と,を
    備えたことを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,
    6,7,または8のいずれかに記載の半導体装置。
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