JP2000228262A - テストソケットのピン及び溝形成方法 - Google Patents

テストソケットのピン及び溝形成方法

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JP2000228262A
JP2000228262A JP11029727A JP2972799A JP2000228262A JP 2000228262 A JP2000228262 A JP 2000228262A JP 11029727 A JP11029727 A JP 11029727A JP 2972799 A JP2972799 A JP 2972799A JP 2000228262 A JP2000228262 A JP 2000228262A
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JP
Japan
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pin
tip
groove
lead
contact
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JP11029727A
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English (en)
Inventor
Masaharu Mizuta
正治 水田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Connecting Device With Holders (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICのファイナルテストの時に使用するテ
ストピンとICのリードとの間に挟まってコンタクト不
良を起こすバリ・フィラーの有効な除去対策を提供す
る。 【解決手段】 テストソケットのピン31のリード2
との接触面に横溝32を設けて、複数の山状の凸部3
3,34を形成するとともに、その先端部分の凸部33
の山の方を、後端部分凸部34より高くし、かつ先端部
分に弾性をもたせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ICのファイナ
ルテストの時に使用するテストソケットの一部であっ
て、いわゆる、リードの下側から接触してテストするソ
ケットのピンの形状、及びその溝形成方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、ファイナルテストのコンタクト
不良の不良率は約5%であり、このままでは満足できな
いので、その後数回、その不良品を再度テストして良品
を再発見し、最終的には、1%以下にして生産している
のが現状である。最初のテストから、結局良品になる5
%の不良率を1%以下に出来ない理由は、ICのリード
とソケットのピン表面との間にごみが入り込むからであ
る。そして、このごみの内、コンタクト不良に結び付く
ごみは、ファイナルテストがクリーンルーム内であるこ
と、及び解析結果等からIC自身のモールドパッケージ
にテストの前工程から付いてきたり、又は、テスト工程
で新たに発生するモールドパッケージのバリ・フィラー
であるといわれている。
【0003】この発明は、主として、このバリ・フィラ
ー対策に関するものである。図5は、従来のこの種のソ
ケットの構造及びコンタクト不良になる理由を説明する
ための概略横断面図であり、図において、1はICの本
体、2はICのリード、3はソケットのピン、4はリー
ドとピン間に挟まれたバリ・フィラーである。このよう
にピン表面が平坦である場合は、リードとピンの間に、
見付けられないほどに非常に小さく、硬い絶縁物が挟ま
れると、コンタクト不良に簡単になっていた。即ち、こ
のバリ・フィラーは、電気的には絶縁物であり、コンタ
クト間に入り込むとコンタクト不良になるが、特に、バ
リ・フィラーは、数十ミクロン径で非常に小さく、又、
シリカとも呼ばれ無色透明なガラス系のものであり、非
常に発見しにくく、また、リードの半田めっきにめり込
み、取り除きにくいものであった。しかしながら、現状
では、圧力空気または水、或いはまた、水の中に粉を混
ぜて吹き付けてごみを除去するなど、特別な洗浄液中で
超音波洗浄する等の対策を採っているが、これらの方法
も不完全であるとともに、作業が面倒で、高価である等
の課題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
バリ・フィラーの除去方法では、面倒であって、特別な
作業を必要とするにもかかわらず、完全に取り除くこと
ができないという問題点があった。
【0005】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたもので、ピン形状の簡単な改良で、コ
ンタクト不良を起こさずに支承なく円滑にテストできる
ソケットピンを提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るテストソケットのピンは、ICのファイナルテストの
時に使用するテストソケットのピンで、ICのリードの
下側から接触してテストするものであって、リードとの
接触表面が縦長で、その横方向に溝を設けて複数の凸部
を形成するとともに、この凸部に関して、ピンの先端部
分の山の方が、その後端部分の山より高く形成されてお
り、かつ上記先端部分に上下方向の弾性をもたせたもの
である。
【0007】この発明の請求項2に係るテストソケット
のピンは、ピンに設けた凸部に関して、ピン先端の凸部
の山部分を後端部の山部分より短く小としたものであ
る。
【0008】この発明の請求項3に係るテストソケット
のピンは、横溝に縦溝を交差させて追加形成したもので
ある。
【0009】この発明の請求項4に係るテストソケット
のピンの溝形成方法は、請求項1乃至3に記載のテスト
ソケットのピンにおけるものであって、研磨ディスク盤
或いはレーザにより、複数のピンを重ねた状態で、複数
本同時に加工するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】実施の形態1.まず、本発明の基
本的な考え方について説明すると、再テストをしなく
て、一回のテストでコンタクト不良率を上述の1パーセ
ント以下にするには、上述のような特別な作業を実施し
てバリ・フィラーを除去する方向でなく、もともと少な
いバリ・フィラーに、ソケットのピンがこのバリ・フィ
ラーに当たってコンタクト不良になる確率を下げること
の方が、一番効果的で、簡便な方法であるという発想か
ら、本発明では、バリ・フィラーに当たる確率を下げる
ことによってコンタクト不良の発生を軽減するためピン
形状を改良したものである。
【0011】図1はこの発明の実施の形態1を示す断面
図であり、図1において、1はICの本体、2はICの
リード、31はソケットのピン、4はリードとピンの間
に挟まれたバリ・フィラーである。そして、本実施形態
では、ピン31の縦長に対して横方向に溝32を切っ
て、この溝32を介して、複数の、山の高さの異なった
凸部33,34を形成するとともに、その先端部分の凸
部33の方が後端部分の凸部34より高く形成されてお
り、かつ上記先端部分に上下方向の弾性をもたせるよう
に構成したものである。なお、図中、Hは高さの差を示
している。
【0012】次にその作用について説明する。以上のよ
うなものにおいては、ICのリードに、たとえ、バリ・
フィラーが付着していても、ソケットのピンの表面には
溝を介在して複数個の山状の凸部があり、これに当たっ
たとしてもバリ・フィラーを前後左右に移動させて複数
個の山のどれかがICのリードとコンタクトするととも
に、バリ・フィラーと当たったとしても、高さの違う先
端部の方のばね力により、複数個の山のどれかがICの
リードとコンタクトし、コンタクト不良には至らないも
のである。
【0013】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2を示すもので、上記実施の形態1に加えて、先端部
分の凸部33の山の幅L1<後端部分の凸部34の山の
幅L2、として、前後の山部分の剛性に差をもたせ、コ
ンタクト時の各山の曲がる量を変化させることで、IC
のリードに密着度良く当たるようにしたものである。
【0014】実施の形態3.また、上記実施形態1及び
2に加え、上記横溝に対し縦溝を交差させて追加して形
成してもよい。
【0015】なお、上記実施の形態1,2では、山の数
が2つのものを示したが、図3のように山の数を3つに
増やしてもよい。
【0016】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4を示すもので、ピン溝を形成する方法に関するもの
である。即ち、図4は、横溝でも容易に作れるダイシン
グ・ソーの一種を示すものであり、例えば、ダイヤモン
ドのような硬い砥石の付いた丸いブレード研磨ディスク
盤5を高速で回転させて、深さDが数100ミクロンの
溝32を容易に作ることができる。この方法により、複
数のピンを重ねた状態で一気に加工すれば、非常に安価
で効率良く製作することが可能となる。なお、この方法
の他に、最近のレーザで溝を作ることもできる。
【0017】
【発明の効果】請求項1に係るテストソケットのピンに
よれば、ピンに横溝を設けることで複数の凸部を形成
し、その凸部の先端部分の山を、その後端部分の山より
高く形成し、かつその先端部分を弾性により撓むように
したので、リードにバリ・フィラーが付いていて当たっ
たとしても、ばね力により複数の山のどれかがリードと
コンタクトし、コンタクト不良には至らない。従って、
バリ・フィラーによるコンタクト不良が激減し、再テス
トの必要性がなくなるなど、コスト的にも時間的にも大
幅に削減される。
【0018】請求項2に係るテストソケットのピンによ
れば、ピン先端の凸部の山部分を後端部の山部分より短
く小として、剛性に差をもたせたことにより、コンタク
ト時の各凸部山の曲がる量を変化させることで、リード
との密着度を良好にすることが可能となる。
【0019】請求項3に係るテストソケットのピンによ
れば、ピン上に、横溝と共に縦溝を交差させて形成する
ようにしたので、バリ・フィラーがリードとピンの間に
噛む率が少なくなる。
【0020】請求項4に係るピンの溝形成方法によれ
ば、数本のピンを横方向に並べて一気に加工し得るの
で、溝切り加工が非常に効率的に実施できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すもので、IC
のリードにテストピンが接触する状態を示す側面図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態2によるピン形状を示
す側面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3によるピン形状を示
す側面図である。
【図4】 この発明の実施の形態4を示す概略斜視図で
ある。
【図5】 従来のICリードとテストピンの接触状態の
一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 IC、2 リード、31 テストソケットピン、3
2 横溝、33,34凸部、5 研磨ディスク盤。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICのファイナルテストの時に使用する
    テストソケットのピンで、ICのリードの下側から接触
    してテストするピンであって、上記リードとの接触表面
    が縦長で、その横方向に溝を設けて複数の凸部を形成す
    るとともに、この凸部に関して、ピンの先端部分の山の
    方が、その後端部分の山より高く形成されており、かつ
    上記先端部分に上下方向の弾性をもたせたことを特徴と
    するテストソケットのピン。
  2. 【請求項2】 ピンに設けた凸部に関して、ピン先端の
    凸部の山部分を後端部の山部分より短く小としたことを
    特徴とする請求項1記載のテストソケットのピン。
  3. 【請求項3】 横溝に縦溝を交差させて追加形成したこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のテストソケット
    のピン。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3に記載のテストソケット
    のピンにおける横溝形成方法であって、研磨ディスク盤
    又はレーザにより、複数のピンを重ねた状態で、複数本
    同時に加工することを特徴とするテストソケットのピン
    の溝形成方法。
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