JP2000227945A - カードコネクタ - Google Patents

カードコネクタ

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JP2000227945A
JP2000227945A JP11029328A JP2932899A JP2000227945A JP 2000227945 A JP2000227945 A JP 2000227945A JP 11029328 A JP11029328 A JP 11029328A JP 2932899 A JP2932899 A JP 2932899A JP 2000227945 A JP2000227945 A JP 2000227945A
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card
plate
housing
rear end
card connector
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JP11029328A
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Yutaka Kitamura
裕 北村
Kazumasa Sakamaki
一誠 酒巻
Takashi Minematsu
隆志 峰松
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Tyco Electronics Japan GK
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Tyco Electronics AMP KK
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】カードの挿入完了時においてカードを確実に保
持できる薄型のカードコネクタの提供。 【解決手段】カードコネクタ1は、プレート30とハウ
ジング10の底壁11との間にカード3を受容する。プ
レート30は、前方端に、挿入されたカードと干渉可能
な位置にカード当接部32を有すると共に、後方端に、
カードと干渉しない位置に退避したカード保持部33を
有する。ハウジング10及びプレート30は、カードが
挿入されてカード当接部32に当接してプレート30が
カードと共に前進すると、カード保持部33をカード後
端と係合する位置に移行させるカム機構20,39を後
方端側に有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、カードコネクタに
関し、さらに詳細にはICカード等のカードの挿入完了
時においてカードをコネクタ内に確実に保持する薄型の
カードコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】IC等を搭載したクレジットカード大の
カードは、そのICに蓄積できる容量が大きいことか
ら、様々な分野で使用されている。これらのカードに
は、カードの前端にコンタクトを配置し主としてパーソ
ナルコンピュータ等に使用されるカードと、カードの主
表面にコンタクトパッドを有し主としてIDカードとし
て使用される薄型のカードとに大別される。前者は、比
較的厚いためパーソナルコンピュータ等の用途に限定さ
れるが、後者はクレジットカード又はキャッシュカード
と見かけ上変わらず携帯性に優れるので、多くの分野で
の使用が期待されている。実公平4−31753号公報
には、後者のカード用のコネクタが開示されている(図
22参照)。このカードコネクタ100においては、カ
ードCが挿入されてその前端がスライダ105の当接部
に当接すると、スライダ105の底面に形成されたカム
面108及び本体102の突起104のカム係合によ
り、スライダ105全体がが斜め前方に上昇する。カー
ドCの挿入完了後においては、スライダ105の摩擦板
134及び押え板132の摩擦板133の協働により、
カードCの不慮の引抜きを防止する。
【0003】また、特開平10−228964号公報に
は、後者のカードコネクタが開示されている。(図23
及び図24参照)。このカードコネクタ200において
も、カードが挿入されてその前端がスライダ224のカ
ード当接部226に当接すると、本体202に形成され
た案内溝204及びスライダ224の突起228のカム
係合により、スライダ224全体が斜め前方に上昇する
(図24(c)参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者の公報に記載され
たカードコネクタ100においては、カードCを搭載す
るスライダ105全体が上昇するので、スライダ105
の可動空間を必要とするのでカードコネクタの薄型化が
困難である。また、カードCの挿入完了時においてカー
ドCの後半部が露出するので、カードCの挿入方向に沿
ったカードコネクタの長さは短くなるものの、カード引
抜き防止機構に関連するブラケット130等があるため
にやはり薄型が困難である。
【0005】他方、後者の公報に記載されたカードコネ
クタ200においても、カードを搭載するスライダ22
4全体が上昇するので、カードコネクタのさらなる薄型
が困難である。また、両者のカードコネクタに共通する
事項として、カードの後端側を保持する機構及びカード
を確実に挿入完了位置まで移行させる機構がない。
【0006】従って、本発明は、カードの挿入完了時に
おいてカードを確実に保持できる薄型のカードコネクタ
を提供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、挿入されたカードを確実
に挿入完了位置まで移行させる機構を有するカードコネ
クタを提供することを別の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
カードコネクタは、カードの導電パッドと接触するコン
タクトを保持すると共に前記カードを収容するハウジン
グと、前記カードの挿入方向に沿って移動可能に前記ハ
ウジング内に収容されると共に前記カードを担持するプ
レートと、前記カードの挿入方向に沿って移動可能な押
し棒及び該押し棒と連動するイジェクトレバーを有し、
前記プレートを前記挿入方向と逆方向に排出するイジェ
クト機構とを具備するカードコネクタにおいて、前記カ
ードは、プレートと前記ハウジングの底壁との間に挿入
され、前記プレートは、前方端に、挿入された前記カー
ドと干渉可能な位置にカード当接部を有すると共に、後
方端に、前記カードと干渉しない位置に退避したカード
保持部を有し、前記ハウジング及び前記プレートは、前
記カードが挿入されて前記カード当接部に当接して前記
プレートが前記カードと共に前進すると、前記カード保
持部を前記カード後端と係合する位置に移行させるカム
機構を後方端側に有することを特徴とする。
【0009】請求項2に係るカードコネクタは、請求項
1のカードコネクタであって、前記カードコネクタが、
前記ハウジング及び前記プレートを覆うカバー部をさら
に有し、該カバー部及び前記プレートの間に、常時は前
記プレートを後方に向って付勢すると共に前記プレート
が所定の位置まで前進すると反転して前記プレートを前
方に付勢する付勢手段を有することを特徴とする。
【0010】請求項3に係るカードコネクタは、請求項
2のカードコネクタであって、前記付勢手段が、略直線
状の板ばねであることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明のカ
ードコネクタの一実施形態をICカードと共に示す斜視
図である。図2は、図1のカードコネクタを裏側から見
た斜視図である。図3は、図1のカードコネクタの分解
斜視図である。図4は、図1のカードコネクタの正面図
である。図5は、図4のV−V線に沿った横断面図であ
る。図6は、図4のVI−VI線に沿った縦断面図である。
なお、本明細書においては、ICカード3の挿入方向
(図1におけるX方向)を前方と、ICカード3の離脱
方向(図1におけるY方向)を後方と設定する。
【0012】図1ないし図6において、カードコネクタ
1は、ICカード3を受容するハウジング10と、IC
カード3を担持するプレート30と、ハウジング10を
覆うシェル(カバー部)50と、ICカード3の導電パ
ッド5と接触するコンタクト60,61と、ICカード
3を排出するイジェクト機構70とを含む。ハウジング
10は、絶縁性の適当な樹脂から成形され、底壁11、
両側壁12,13、前方端壁14、及び後方端壁15か
ら画定される偏平な略箱状をなす。後方端壁14には、
ICカード3を受容する開口16が設けられていると共
に、幅方向の中央にはICカード3の取出しを容易にす
る円弧状の凹部17が形成されている。底壁11には、
下方に突出する3本のボス18が設けられ、カードコネ
クタ1を、実装される基板(図示せず)へ案内する。両
側壁12,13の後端近傍には、それらの上端から下方
に延びる縦溝18と、この縦溝18と連通して後方に延
びる横溝19と、この横溝19と連通して後方且つ上方
へ斜めに延びる傾斜溝20とを有する。縦溝18は、プ
レート30をハウジング10に装着する際にプレート3
0の突起39を横溝19案内する。傾斜溝20は、後述
するようにプレート30の突起39と共にカム機構を構
成する。
【0013】プレート30は、ハウジング10と同様に
適当な樹脂から成形され、板状基部31と、板状基部3
1の前方端から下方に延びるカード当接爪(カード当接
部)32と、及び板状基部31の後方端から下方に延び
るカード保持爪(カード保持部)33とを含む。板状基
部31の前方端近傍には、後述するようにコンタクト6
0,61をICカード3から離間させておく複数の指状
部34が設けられ、後方端に向って延びている。指状部
34の側方には、後述する第2イジェクトレバー71の
排出爪74を露出する略円弧状の切欠35が形成されて
いる。また、板状基部31の後方端近傍には、シェル5
0のばね部56を受容する1対の切欠36,36が形成
されている。また、板状基部31の略中央には、中央部
が緩やかに湾曲した略直線状の慣性ばね(付勢手段)9
5を保持する1対の突部37が設けられている。慣性ば
ね95は、後述するように、ICカード3の未装着状態
ではその中央部が後端側に凸になってプレート30を後
方へ付勢しており、ICカード3の挿入完了直前に前端
側に凸になるよう反転することにより、ICカード3を
担持するプレート30をシェル50(及びハウジング1
0)に対して前端側に引込む。慣性ばね96は略直線状
の板ばねであるので、製造が容易であると共にプレート
30及びシェル50への組付けが容易である。プレート
30とハウジング10との間の前端近傍には、ICカー
ド3の前端と当接してICカード3の挿入完了を示す電
気信号を出力する電気スイッチ97が設けられている。
プレート30の両側後端には、ハウジング10の傾斜溝
20と共にカム機構を構成する突起39,39が設けら
れている。ICカード3の挿入前においては、プレート
30の突起39がハウジング10の傾斜溝20の後端且
つ上端に位置するので、図6に示されるように、プレー
ト30はその後端(カード保持爪33)側のみが持ち上
げられており、開口16から挿入されるICカード3と
干渉しない位置に退避している。また、プレート30の
前端(カード当接爪32)側はICカード3と干渉可能
な低位置のままである。このため、上下移動しないプレ
ート30の前端側の上方に指状部34を配置でき、さら
にその上に付加的な空間を要しないので、カードコネク
タ1全体を薄型に保つことができる。
【0014】シェル50は、ステンレス鋼等の金属板を
撃打抜き加工及び曲げ加工して形成され、上壁51及び
両側壁52、53から画定される偏平な枠状をなす。上
壁51の略中央の両側には、慣性ばね95の両端を保持
するための保持部54,54が、下方に切り起こされて
設けられている。上壁51の後端側の両側には、ICカ
ード3の上面と摩擦係合する円弧状のばね部56が下方
に切り起こされて形成されている。両側壁52,53に
は、下方に突出する脚部57が設けられており、基板
(図示せず)に半田付けされることによりカードコネク
タ1を基板に固定する。
【0015】コンタクト60、61は、ばね弾性を有す
る銅合金板を打抜き加工及び曲げ加工して形成され、長
いコンタクト60及び短いコンタクト61の2種類があ
る。なお、コンタクト60,61は、銅合金等のワイヤ
から形成されてもよい。各コンタクト60,61は、前
方端に下向きのタイン部63、後方端に上方に折り返さ
れた湾曲部64、及び保持部64近傍に下向きに突出す
る接触部65をそれぞれ有する。タイン部63は、基板
(図示せず)のスルーホールに挿入され半田付けされ
る、いわゆるディップタイプであるが、基板表面の導電
パッドに表面実装されるタイプであってもよい。接触部
65には、ICカード3上面の導電パッドとの接触信頼
性を向上させるために金めっきが施される。
【0016】イジェクト機構70は、ICカード3を排
出する第2イジェクトレバー71、プレート30をIC
カード排出方向と同方向に移動させる第1イジェクトレ
バー75、これらのイジェクトレバー71,75を駆動
する押し棒80、及び押し棒80の後方端に取付けられ
る押しボタン85を含む。第2イジェクトレバー71は
ステンレス鋼等の金属板から形成される。第2イジェク
トレバー71は、その一端近傍の軸孔72がシェル50
の軸部55に軸支されると共に、一端に押し棒80の係
合段部81aと係合可能な端部73を、また他端にIC
カード3の前端と係合してICカード3を排出する排出
爪74を有する。第1イジェクトレバー75も同様に、
ステンレス鋼等の金属板から形成され、軸孔76がシェ
ル50の軸部55に軸支されると共に、一端に押し棒8
0の係合段部81bとの係合部77を、他端にプレート
30を移動させる移動爪78を有する。第1及び第2イ
ジェクトレバー75,71は、上下方向に重なって同一
の軸部55に軸支されるので、それらを取り付けるため
の大きなスペースを必要としない。押し棒80は、ステ
ンレス鋼等の金属板から形成され、ハウジング10の側
壁12及びシェル50の側壁53間に形成される収容空
間内を、前後方向に移動可能に収容される。押し棒80
は、その前方端に2個の係合段部81a,81bからな
る係合部81を、略中央に爪82を、後方端に押しボタ
ン85内に圧入される圧入部83を有する。押しボタン
85は、適当な樹脂から成形され、前端側に押し棒80
の圧入部83を受容する筒部86を、後端側に操作者に
より押圧される操作部87を有する。第2イジェクトレ
バー71は、第2イジェクトレバー71とシェル50の
上壁51との間に懸架された第1ばね88(図5参照)
により、排出爪74側が常に略後方へ付勢されている。
また、第1イジェクトレバー75は、第1イジェクトレ
バー75とシェル50の側壁52との間に懸架された第
2ばね89(図5参照)により、移動爪78側が常に略
後方へ付勢されている。さらに、押し棒80は、押し棒
80とシェル50の側壁52との間に懸架された第3ば
ね90(図5参照)により、常に後方へ付勢されてい
る。
【0017】次に、図7ないし図20を参照して、本発
明のカードコネクタへのICカードの挿入過程について
説明する。図7は、ICカードを途中まで挿入状態を示
す、図5と同様の横断面図である。図8は、ICカード
の挿入を途中で中断した場合の状態を示す、図7と同様
の横断面図である。図9は、ICカードの挿入を続行し
た場合の状態を示す、図7と同様の横断面図である。図
10は、図9のX−X線に沿った縦断面図である。図1
1は、図9のXI−XIに沿った縦断面図である。図12
は、ICカードの挿入完了直前の状態を示す、図7と同
様の横断面図である。図13は、図12のXIII−XIII線
に沿った縦断面図である。図14は、図12のXIV−XIV
に沿った縦断面図である。図15は、ICカードの挿入
完了状態を示す、図7と同様の横断面図である。図16
は、図15のA部拡大図である。図17は、図15のXVI
I−XVII線に沿った縦断面図である。図18は、図15
のXVIII−XVIII線に沿った縦断面図である。図19は、
図15の状態のカードコネクタの一部を切り欠いた斜視
図である。図20は、図19のカードコネクタの側面図
である。
【0018】まず、図7において、ICカード3の挿入
を途中で中断すると、第2イジェクトレバー71が第1
ばね88(図3及び図5参照)により常に付勢されてい
ることにより、前端で排出爪74と係合しているICカ
ード3はその後方へ、即ちICカード3の挿入方向とは
逆方向へ付勢される。このため、図8に示されるよう
に、ICカード3はその挿入方向とは逆方向に押し出さ
れ、ICカード3の半装着が目視で検出できる。好適実
施例では、図8におけるハウジング10の後方端壁15
からICカード3の後端までの寸法Cが26mm以内の場合
において、ICカード3を排出するように設定されてい
る。なお、ICカード3を排出する力を抑制するため
に、シェル50のばね部56がICカード3の上面と摩
擦係合することにより、ICカード3の排出の勢いを調
節している。
【0019】次に、ばね88の排出力に抗して、ICカ
ード3の挿入を続行すると、図9ないし図11に示され
るように、ICカード3の前端がプレート30のカード
当接爪32に当接し、ICカード3の挿入に伴ってプレ
ート30が前進する。この状態では、図10に示される
ように、プレート30の指状部34がコンタクト60,
61の湾曲部64と係合しているので、コンタクト6
0,61の接触部65は、ICカード3から離間された
状態を保たれている。
【0020】さらに、ICカード3の挿入を続行する
と、図12ないし図14に示されるように、プレート3
0の突起39がハウジング10の傾斜溝20とカム係合
することにより、プレート30の後端側がICカード3
に接近してプレート30がハウジング底壁11と平行に
なる。このため、プレート30のカード保持爪33がI
Cカード3の後端と係合してICカード3を確実に保持
する。この際、後端に向って凸であった慣性ばね95が
図12に示されるように反転し始める。これにより、プ
レート30に担持されたICカード3が自動的にカード
挿入完了位置まで前方に確実に引き込まれる。この状態
では、図13に示されるように、コンタクト60,61
の接触部65は、ICカード3の導電パッドと接触寸前
状態にある。
【0021】ICカード3の挿入完了を示す図15ない
し図18においては、プレート30のカード保持爪33
がICカード3の後端と係合することにより、ICカー
ド3が抜け止めされカードコネクタ1内に格納される。
この際、押し棒80の略中央からプレート30に向って
突出する爪82がプレート30の側縁に形成された凹部
38と係合することにより、プレート30が押し棒80
に対してロックされる(図16参照)。コンタクト6
0,61の接触部65は、ICカード3の挿入完了直前
からICカード3の導電パッドとの接触を開始している
ので、接触部65及び導電パッド間には若干のワイピン
グが作用する。
【0022】次に、図21を参照して、本発明のカード
コネクタからのICカードの排出過程について説明す
る。図21は、ICカードの排出開始状態を示す、図7
と同様の横断面図である。ICカード3を排出する過程
は、以下の通りである。即ち、押しボタン85を前方へ
押圧することにより、押し棒80が前方に移動し、係合
段部81b(図3参照)及び第1イジェクトレバー75
の係合部77の係合により第1イジェクトレバー75が
反時計回りに回動し始める。これにより、図21に示さ
れるように、プレート30の前端が第1イジェクトレバ
ー75の移動爪78により後方へ押し出される。同時
に、押し棒80の係合段部81a(図3参照)と第2イ
ジェクトレバー71の一端部73との係合により、第2
イジェクトレバー71が反時計回りに回動し、第2イジ
ェクトレバー71の排出爪74がICカード3自体を後
方へ排出する。第1イジェクトレバー75において、軸
孔76から力点である係合部77までの距離に対する軸
孔76から作用点である移動爪78までの距離の比は約
1.3であるので、プレート30を移動するのに要する力
は比較的小さい。これに対して、第2イジェクトレバー
71においては、軸孔72から力点である端部73まで
の距離に対する軸孔72から作用点である排出爪74ま
での距離の比は約4.3であるので、ICカード3を移動
するのに要する力は比較的大きいが排出量を大きくとる
ことができる。また、第1イジェクトレバー75により
ICカード3を担持するプレート30を移動させ、且つ
第2イジェクトレバー71によりICカード3を排出さ
せるので、ICカード3の排出量の制御が容易である。
第1イジェクトレバー75が押し棒80と係合する必要
は必ずしもないが、例えば第1ばね88の破損等の何ら
かの原因で第1ばね88が作用しない場合であっても、
押し棒80により第2イジェクトレバー71を駆動して
ICカード3を排出できることに意義がある。
【0023】プレート30が後退すると、図13に示さ
れるようにその指状部34がコンタクト60,61の湾
曲部64内に入り込み、コンタクト60、61及びIC
カード3の導電パッド間の接触を解除する。次にハウジ
ング10及びプレート30間のカム機構によりプレート
30の後端側が上昇し、最早プレート30はそのカード
保持爪33によりICカード3を保持していない。この
際、第1ばね88によりばね付勢された第2イジェクト
レバー71がICカード3の前端を押圧するので、IC
カード3は図8に示されるようにカードコネクタ1から
排出される。
【0024】以上、本発明のカードコネクタの一実施形
態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定す
ることなく、本発明の神髄の範囲内で必要に応じて種々
の変形、変更が可能であることは明らかであろう。例え
ば、シェル50は、金属製である代わりに樹脂製であっ
てもよく、またハウジング10と一体であってもよい。
また、慣性ばねは、板ばねの代わりにいわゆるトーショ
ンばね等、別の形態のばねであってもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係るカードコネクタによれば、プレートは、前方端
に、挿入されたカードと干渉可能な位置にカード当接部
を有すると共に、後方端に、カードと干渉しない位置に
退避したカード保持部を有し、ハウジング及びプレート
は、カードが挿入されてカード当接部に当接してプレー
トがカードと共に前進すると、カード保持部をカード後
端と係合する位置に移行させるカム機構を後方端側に有
するので、上下移動しないプレートの前端側の上方に付
加的な空間を要しないので、カードコネクタ全体を薄型
に保つことができる利点を有する。
【0026】請求項2のカードコネクタによれば、カー
ドコネクタが、ハウジング及びプレートを覆うカバー部
をさらに有し、該カバー部及びプレートの間に、常時は
プレートを後方に向って付勢すると共にプレートが所定
の位置まで前進すると反転してプレートを前方に付勢す
る付勢手段を有するので、カードを確実に挿入完了位置
に移行させることができる利点を有する。
【0027】請求項3のカードコネクタによれば、付勢
手段が、略直線状の板ばねであるので、製造が容易であ
ると共にプレート及びシェルへの組付けが容易である利
点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカードコネクタの一実施形態をICカ
ードと共に示す斜視図である。
【図2】図1のカードコネクタを裏側から見た斜視図で
ある。
【図3】図1のカードコネクタの分解斜視図である。
【図4】図1のカードコネクタの正面図である。
【図5】図4のV−V線に沿った横断面図である。
【図6】図4のVI−VI線に沿った縦断面図である。
【図7】ICカードを途中まで挿入状態を示す、図5と
同様の横断面図である。
【図8】ICカードの挿入を途中で中断した場合の状態
を示す、図7と同様の横断面図である。
【図9】ICカードの挿入を続行した場合の状態を示
す、図7と同様の横断面図である。
【図10】図9のX−X線に沿った縦断面図である。
【図11】図9のXI−XIに沿った縦断面図である。
【図12】ICカードの挿入完了直前の状態を示す、図
7と同様の横断面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線に沿った縦断面図であ
る。
【図14】図12のXIV−XIVに沿った縦断面図である。
【図15】ICカードの挿入完了状態を示す、図7と同
様の横断面図である。
【図16】図15のA部拡大図である。
【図17】図15のXVII−XVII線に沿った縦断面図であ
る。
【図18】図15のXVIII−XVIII線に沿った縦断面図で
ある。
【図19】図15の状態のカードコネクタの一部を切り
欠いた斜視図である。
【図20】図19のカードコネクタの側面図である。
【図21】ICカードの排出開始状態を示す、図7と同
様の横断面図である。
【図22】従来例のカードコネクタを示す断面図であ
る。
【図23】別の従来例のカードコネクタのスライダを示
す斜視図である。
【図24】図23のスライダを用いたカードコネクタを
示し、(a)スライダの移動前の状態を示す斜視図、
(b)スライダの移動途中の状態を示す斜視図、(c)
スライダの移動完了状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 カードコネクタ 3 カード 60、61 コンタクト 10 ハウジング 11 底壁 20,39 カム機構 30 プレート 32 カード当接爪(カード当接部) 33 カード保持爪(カード保持部) 50 シェル(カバー部) 70 イジェクト機構 75 イジェクトレバー 80 押し棒 95 慣性ばね(付勢手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B058 CA03 CA13 KA12 5E021 FA05 FA11 FB02 FB18 FC31 FC32 FC36 FC40 HB16 HC36

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カードの導電パッドと接触するコンタクト
    を保持すると共に前記カードを収容するハウジングと、
    前記カードの挿入方向に沿って移動可能に前記ハウジン
    グ内に収容されると共に前記カードを担持するプレート
    と、前記カードの挿入方向に沿って移動可能な押し棒及
    び該押し棒と連動するイジェクトレバーを有し、前記プ
    レートを前記挿入方向と逆方向に排出するイジェクト機
    構とを具備するカードコネクタにおいて、 前記カードは、プレートと前記ハウジングの底壁との間
    に挿入され、 前記プレートは、前方端に、挿入された前記カードと干
    渉可能な位置にカード当接部を有すると共に、後方端
    に、前記カードと干渉しない位置に退避したカード保持
    部を有し、 前記ハウジング及び前記プレートは、前記カードが挿入
    されて前記カード当接部に当接して前記プレートが前記
    カードと共に前進すると、前記カード保持部を前記カー
    ド後端と係合する位置に移行させるカム機構を後方端側
    に有することを特徴とするカードコネクタ。
  2. 【請求項2】前記カードコネクタが、前記ハウジング及
    び前記プレートを覆うカバー部をさらに有し、 該カバー部及び前記プレートの間に、常時は前記プレー
    トを後方に向って付勢すると共に前記プレートが所定の
    位置まで前進すると反転して前記プレートを前方に付勢
    する付勢手段を有することを特徴とする請求項1記載の
    カードコネクタ。
  3. 【請求項3】前記付勢手段が、略直線状の板ばねである
    ことを特徴とする請求項2記載のカードコネクタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004105190A1 (ja) * 2003-05-26 2004-12-02 Matsushita Electric Works, Ltd. メモリカード用コネクタ
CN100405665C (zh) * 2003-05-26 2008-07-23 松下电工株式会社 存储卡用连接器

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US7210950B2 (en) 2003-05-26 2007-05-01 Matsushita Electric Works, Ltd. Connector for memory card
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