JP2000227642A - 熱現像感光材料及びこれを用いたx線画像形成ユニット並びに強色増感剤を含有するハロゲン化銀乳剤及びこれを用いたハロゲン化銀感光材料 - Google Patents
熱現像感光材料及びこれを用いたx線画像形成ユニット並びに強色増感剤を含有するハロゲン化銀乳剤及びこれを用いたハロゲン化銀感光材料Info
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- JP2000227642A JP2000227642A JP11028586A JP2858699A JP2000227642A JP 2000227642 A JP2000227642 A JP 2000227642A JP 11028586 A JP11028586 A JP 11028586A JP 2858699 A JP2858699 A JP 2858699A JP 2000227642 A JP2000227642 A JP 2000227642A
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- Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高感度でカブリの抑制された熱現像感光材料
とこれを用いX線増感スクリーンと組み合わせたX線画
像形成ユニットを提供すること。 【解決手段】 支持体上に有機銀塩、感光性ハロゲン化
銀、銀イオンのための還元剤及びバインダーを有する熱
現像感光材料において、該感光性ハロゲン化銀がカルコ
ゲン化合物で化学増感されており、かつ下記一般式1ま
たは2で示される化合物を含有することを特徴とする熱
現像感光材料。 【化1】 【化2】
とこれを用いX線増感スクリーンと組み合わせたX線画
像形成ユニットを提供すること。 【解決手段】 支持体上に有機銀塩、感光性ハロゲン化
銀、銀イオンのための還元剤及びバインダーを有する熱
現像感光材料において、該感光性ハロゲン化銀がカルコ
ゲン化合物で化学増感されており、かつ下記一般式1ま
たは2で示される化合物を含有することを特徴とする熱
現像感光材料。 【化1】 【化2】
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】請求項1〜5からなる発明は
放射線写真要素に関し、より詳細には熱現像により像形
成が可能な放射線写真要素に関する。
放射線写真要素に関し、より詳細には熱現像により像形
成が可能な放射線写真要素に関する。
【0002】又請求項6〜11からなる発明はハロゲン
化銀感光材料に関し、詳しくは低いカブリ、高い感度及
び保存性に優れた赤外感光性ハロゲン化銀乳剤層を有す
るハロゲン化銀感光材料及び熱現像感光材料に関する。
化銀感光材料に関し、詳しくは低いカブリ、高い感度及
び保存性に優れた赤外感光性ハロゲン化銀乳剤層を有す
るハロゲン化銀感光材料及び熱現像感光材料に関する。
【0003】
【従来の技術】(請求項1〜5に対する従来技術説明)
従来から印刷製版や医療の分野では、画像形成材料の湿
式処理に伴う廃液が、作業性の上で問題となっており、
近年では環境保全、省スペースの観点からも処理廃液の
減量が強く望まれている。
従来から印刷製版や医療の分野では、画像形成材料の湿
式処理に伴う廃液が、作業性の上で問題となっており、
近年では環境保全、省スペースの観点からも処理廃液の
減量が強く望まれている。
【0004】処理廃液を出さないための技術としては、
熱現像処理法を用いて写真画像を形成する熱現像感光材
料が挙げられる。例としては米国特許第3,152,9
04号、同第3,457,075号、及びD.モーガン
(Morgan)とB.シェリー(Shely)による
「熱によって処理される銀システム(Thermall
y Processed Silver System
s)」(イメージング・プロセッシーズ・アンド・マテ
リアルズ(Imaging Processes an
d Materials)Neblette 第8版、
スタージ(Sturge)、V.ウォールワース(Wa
lworth)、A.シェップ(Shepp)編集、第
2頁、1969年)に開示されている。
熱現像処理法を用いて写真画像を形成する熱現像感光材
料が挙げられる。例としては米国特許第3,152,9
04号、同第3,457,075号、及びD.モーガン
(Morgan)とB.シェリー(Shely)による
「熱によって処理される銀システム(Thermall
y Processed Silver System
s)」(イメージング・プロセッシーズ・アンド・マテ
リアルズ(Imaging Processes an
d Materials)Neblette 第8版、
スタージ(Sturge)、V.ウォールワース(Wa
lworth)、A.シェップ(Shepp)編集、第
2頁、1969年)に開示されている。
【0005】このような熱現像感光材料は、還元可能な
銀源(例えば有機銀塩)、触媒活性量の光触媒(例えば
ハロゲン化銀)、及び還元剤を通常(有機)バインダー
マトリックス中に分散した状態で含有している。熱現像
感光材料は常温で安定であるが、露光後高温に加熱した
場合に還元可能な銀源(酸化剤として機能する)と還元
剤との間の酸化還元反応を通じて銀を生成する。この酸
化還元反応は露光で発生した潜像の触媒作用によって促
進される。露光領域中の有機銀塩の反応によって生成し
た銀は黒色画像を提供し、これは非露光領域と対照をな
し、画像の形成がなされる。
銀源(例えば有機銀塩)、触媒活性量の光触媒(例えば
ハロゲン化銀)、及び還元剤を通常(有機)バインダー
マトリックス中に分散した状態で含有している。熱現像
感光材料は常温で安定であるが、露光後高温に加熱した
場合に還元可能な銀源(酸化剤として機能する)と還元
剤との間の酸化還元反応を通じて銀を生成する。この酸
化還元反応は露光で発生した潜像の触媒作用によって促
進される。露光領域中の有機銀塩の反応によって生成し
た銀は黒色画像を提供し、これは非露光領域と対照をな
し、画像の形成がなされる。
【0006】しかしこの方法では、従来の湿式処理の感
光材料に比べて小さなハロゲン化銀を使用しなければな
らないため、写真感度は著しく低く、医療のX線撮影な
どの分野においては余り適用された例が無い。
光材料に比べて小さなハロゲン化銀を使用しなければな
らないため、写真感度は著しく低く、医療のX線撮影な
どの分野においては余り適用された例が無い。
【0007】熱現像感光材料は感光層のバインダーが熱
により軟化する為におこる層内での溶解物理現像により
銀像を形成するのがそのメカニズムであるが、物理現像
核となる感光性ハロゲン化銀の粒子数が現像活性に大き
く関係する。従って、例えば比較的大きなハロゲン化銀
粒子を用いるときには、現像を活性に保つには現像核の
数が充分にあることが必要になる。ハロゲン化銀粒子は
大きくなるとそれのみで体積をとるので、実際は余り大
きな粒子を用いても充分な数の粒子数を一定体積中に含
有させる事が難しく、現像活性が非常に低く高カブリ低
ガンマの感光材料となってしまう。又、大きいハロゲン
化銀粒子を用いると熱現像感光材料が失透してしまうた
めに、余り大きいハロゲン化銀粒子を用いる事が出来な
いという問題もある。従って、ハロゲン化銀の増感効率
を高めてより小さなハロゲン化銀粒子で高い感度を得る
事が必要である。又適度な大きさのハロゲン化銀粒子で
物理現像の場を活性にして有機銀塩と還元剤の反応によ
る銀形成反応を加速しようとするとカブリが増大してし
まう為に、カブリ防止技術の開発がより重要であった。
により軟化する為におこる層内での溶解物理現像により
銀像を形成するのがそのメカニズムであるが、物理現像
核となる感光性ハロゲン化銀の粒子数が現像活性に大き
く関係する。従って、例えば比較的大きなハロゲン化銀
粒子を用いるときには、現像を活性に保つには現像核の
数が充分にあることが必要になる。ハロゲン化銀粒子は
大きくなるとそれのみで体積をとるので、実際は余り大
きな粒子を用いても充分な数の粒子数を一定体積中に含
有させる事が難しく、現像活性が非常に低く高カブリ低
ガンマの感光材料となってしまう。又、大きいハロゲン
化銀粒子を用いると熱現像感光材料が失透してしまうた
めに、余り大きいハロゲン化銀粒子を用いる事が出来な
いという問題もある。従って、ハロゲン化銀の増感効率
を高めてより小さなハロゲン化銀粒子で高い感度を得る
事が必要である。又適度な大きさのハロゲン化銀粒子で
物理現像の場を活性にして有機銀塩と還元剤の反応によ
る銀形成反応を加速しようとするとカブリが増大してし
まう為に、カブリ防止技術の開発がより重要であった。
【0008】ハロゲン化銀の感度を高める化学増感剤と
して通常の感光材料においては、カルコゲン化合物が知
られている。従来の熱現像感光材料は余り高感度が必要
とされてこなかったためにこれらの化合物の適用はこれ
まで余り検討されなかった。しかしながら熱現像感光材
料を高感度化して医療のX線撮影に用いたりする為にカ
ルコゲン化合物による化学増感を熱現像感光材料に用い
るハロゲン化銀に適用した場合、現像を高い温度で加温
して行うためと思われるが、これを用いないものに比べ
カブリが増大しやすくなる事が見いだされた。これに対
して有効なカブリ防止作用をもつ化合物は見いだされて
おらず、このような事から熱現像感光材料を蛍光スクリ
ーンと組み合わせてX線が像形成ユニットとして用いる
方法には限界がありこれまで余り検討がされてこなかっ
た。
して通常の感光材料においては、カルコゲン化合物が知
られている。従来の熱現像感光材料は余り高感度が必要
とされてこなかったためにこれらの化合物の適用はこれ
まで余り検討されなかった。しかしながら熱現像感光材
料を高感度化して医療のX線撮影に用いたりする為にカ
ルコゲン化合物による化学増感を熱現像感光材料に用い
るハロゲン化銀に適用した場合、現像を高い温度で加温
して行うためと思われるが、これを用いないものに比べ
カブリが増大しやすくなる事が見いだされた。これに対
して有効なカブリ防止作用をもつ化合物は見いだされて
おらず、このような事から熱現像感光材料を蛍光スクリ
ーンと組み合わせてX線が像形成ユニットとして用いる
方法には限界がありこれまで余り検討がされてこなかっ
た。
【0009】特に、カブリ防止剤については、熱現像感
光材料中のかぶり防止剤として最も有効な方法であった
水銀化合物(例えば米国特許第3,589,903号に
開示されている)が環境的に好ましくないところから、
非水銀かぶり防止剤として各種のポリハロゲン化合物
(例えば米国特許第3,874,946号、同第4,7
56,999号、同第5,340,712号、欧州特許
第605,981A1号、同第622,666A1号、
同第631,176A1号、特公昭54−165号、特
開平7−2781号)が開示されている。しかし、これ
ら記載の化合物は、いずれも水銀化合物も含めて上記目
的に適用しようとすると未露光部のカブリ防止の効果が
低い。これらの問題を解決したカブリ防止剤の開発が望
まれていた。
光材料中のかぶり防止剤として最も有効な方法であった
水銀化合物(例えば米国特許第3,589,903号に
開示されている)が環境的に好ましくないところから、
非水銀かぶり防止剤として各種のポリハロゲン化合物
(例えば米国特許第3,874,946号、同第4,7
56,999号、同第5,340,712号、欧州特許
第605,981A1号、同第622,666A1号、
同第631,176A1号、特公昭54−165号、特
開平7−2781号)が開示されている。しかし、これ
ら記載の化合物は、いずれも水銀化合物も含めて上記目
的に適用しようとすると未露光部のカブリ防止の効果が
低い。これらの問題を解決したカブリ防止剤の開発が望
まれていた。
【0010】(請求項6〜11に対する従来技術説明)
ハロゲン化銀写真感光材料は高い感光性、記憶性、高い
S/N特性という優れた特性を持つハロゲン化銀微粒子
を利用して作られている。しかしながら、ハロゲン化銀
粒子の感光域は500nm付近が長波端と短いため、よ
り長波側に感光させるには色素を用いた分光増感が不可
欠である。特に近年は光源の発達に伴い、産業用記録材
料に於て赤外レーザー波長に感光する感光材料の重要性
が増してきている。また撮影記録感光材料に於ても環境
情報の記録用途或いは描写能向上に優れる赤外感材が注
目されてきている。
ハロゲン化銀写真感光材料は高い感光性、記憶性、高い
S/N特性という優れた特性を持つハロゲン化銀微粒子
を利用して作られている。しかしながら、ハロゲン化銀
粒子の感光域は500nm付近が長波端と短いため、よ
り長波側に感光させるには色素を用いた分光増感が不可
欠である。特に近年は光源の発達に伴い、産業用記録材
料に於て赤外レーザー波長に感光する感光材料の重要性
が増してきている。また撮影記録感光材料に於ても環境
情報の記録用途或いは描写能向上に優れる赤外感材が注
目されてきている。
【0011】この目的に用いられる色素は従来より多数
の化合物が知られており、例えば、ティ・エイチ・ジェ
イムス著「ザ・セオリー・オブ・ザ・フォトグラフィッ
ク・プロセス」第4版(1977、マクミラン社、N.
Y.)p.194〜234、フランシス・エム・ハーマ
ー著「ザ・シアニン・ダイズ・アンド・リレイテド・コ
ンパウンズ」(1964、ジョン・ウイリイ・アンド・
サンズ、N.Y.)、ディー・エム・スターマー著「ザ
・ケミストリー・オブ・ヘテロサイクリック・コンパウ
ンズ30巻」p.441〜(1977、ジョン・ウイリ
イ・アンド・サンズ、N.Y.)、特開平3−1386
38号、同3−163440号、同5−72660号、
同5−72661号、同5−88292号、同8−19
4282号、同9−166844号、同9−28163
1号、同9−292672号、同9−292673号、
同10−73900号等の公報、米国特許第27349
00号、同3582344号、同4536473号、同
4740455号、同4835096号、同53936
54号、英国特許第774779号、欧州特許第042
0012号、同0821811号等の明細書中等に記載
されているシアニン色素、メロシアニン色素等の各種色
素が知られている。
の化合物が知られており、例えば、ティ・エイチ・ジェ
イムス著「ザ・セオリー・オブ・ザ・フォトグラフィッ
ク・プロセス」第4版(1977、マクミラン社、N.
Y.)p.194〜234、フランシス・エム・ハーマ
ー著「ザ・シアニン・ダイズ・アンド・リレイテド・コ
ンパウンズ」(1964、ジョン・ウイリイ・アンド・
サンズ、N.Y.)、ディー・エム・スターマー著「ザ
・ケミストリー・オブ・ヘテロサイクリック・コンパウ
ンズ30巻」p.441〜(1977、ジョン・ウイリ
イ・アンド・サンズ、N.Y.)、特開平3−1386
38号、同3−163440号、同5−72660号、
同5−72661号、同5−88292号、同8−19
4282号、同9−166844号、同9−28163
1号、同9−292672号、同9−292673号、
同10−73900号等の公報、米国特許第27349
00号、同3582344号、同4536473号、同
4740455号、同4835096号、同53936
54号、英国特許第774779号、欧州特許第042
0012号、同0821811号等の明細書中等に記載
されているシアニン色素、メロシアニン色素等の各種色
素が知られている。
【0012】これらの分光増感色素は単にハロゲン化銀
乳剤の感光波長域を拡大するだけでなく、以下の諸条件
を満足させるものでなければならない。
乳剤の感光波長域を拡大するだけでなく、以下の諸条件
を満足させるものでなければならない。
【0013】1)分光増感域が適切であること 2)分光増感効率が高いこと 3)他の添加剤、例えば、安定剤、カブリ防止剤、塗布
助剤、高沸点溶剤等との間に悪い相互作用がないこと 4)カブリ発生やガンマ変化等、示性曲線に悪影響を与
えないこと 5)感光色素を含有したハロゲン化銀写真感光材料を経
時させたとき(特に、高温・高湿下に保存した場合)に
カブリ等の写真性能を変化させないこと 6)添加された感光色素が異なる感光波長域の層へ拡散
して色濁りを起こさないこと 7)現像定着水洗された後は感光色素が抜けて、色汚染
を引き起こさないこと。
助剤、高沸点溶剤等との間に悪い相互作用がないこと 4)カブリ発生やガンマ変化等、示性曲線に悪影響を与
えないこと 5)感光色素を含有したハロゲン化銀写真感光材料を経
時させたとき(特に、高温・高湿下に保存した場合)に
カブリ等の写真性能を変化させないこと 6)添加された感光色素が異なる感光波長域の層へ拡散
して色濁りを起こさないこと 7)現像定着水洗された後は感光色素が抜けて、色汚染
を引き起こさないこと。
【0014】しかしながら、従来開示されている分光増
感色素は、未だこれら諸条件すべてを充分満足する水準
には至っていない。特に赤外領域に極大吸収を持つ色素
は共役鎖が長く環境の影響を受け易いことから、或いは
最低空準位と最高被占準位の間隔が狭くハロゲン化銀粒
子の伝導帯準位に対して最低空準位と最高被占準位が近
づいていることから、かぶりが生成し易くなったり、感
度が低下するという問題が起こる。従って、高感度、低
カブリであり、経時したときも性能変動の少ない赤外感
光性のハロゲン化銀乳剤が望まれている。
感色素は、未だこれら諸条件すべてを充分満足する水準
には至っていない。特に赤外領域に極大吸収を持つ色素
は共役鎖が長く環境の影響を受け易いことから、或いは
最低空準位と最高被占準位の間隔が狭くハロゲン化銀粒
子の伝導帯準位に対して最低空準位と最高被占準位が近
づいていることから、かぶりが生成し易くなったり、感
度が低下するという問題が起こる。従って、高感度、低
カブリであり、経時したときも性能変動の少ない赤外感
光性のハロゲン化銀乳剤が望まれている。
【0015】従ってこれまで多くの赤外増感色素の探索
がなされてきたが、一方これらの性能を改善するもう一
つの方法として、増感色素そのものとは別に、強色増感
剤を用いた方法がある。強色増感剤の役割は増感色素と
共同してその吸着を改善したりして、分光増感性能を制
御する事にある。これまでにも数多くの強色増感剤が見
いだされ提案されてきたが、性能が不安定であったり特
定の組み合わせに限られたりしており、特に長波の赤外
増感色素の強色増感については余り検討されておらずよ
いものがなく、赤外増感色素の適用に当たっての問題の
ひとつとなっていた。
がなされてきたが、一方これらの性能を改善するもう一
つの方法として、増感色素そのものとは別に、強色増感
剤を用いた方法がある。強色増感剤の役割は増感色素と
共同してその吸着を改善したりして、分光増感性能を制
御する事にある。これまでにも数多くの強色増感剤が見
いだされ提案されてきたが、性能が不安定であったり特
定の組み合わせに限られたりしており、特に長波の赤外
増感色素の強色増感については余り検討されておらずよ
いものがなく、赤外増感色素の適用に当たっての問題の
ひとつとなっていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従って、 a)請求項1〜5に係わる発明の目的は高感度でカブリ
の抑制された熱現像感光材料とこれを用いたX線増感ス
クリーンと組み合わせたX線画像形成ユニットを提供す
ることが課題であり、 b)請求項6〜11に係わる発明の目的は高い感度及び
低いカブリを有する赤外感光性ハロゲン化銀乳剤及び赤
外感光性ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀感光
材料並びに熱現像感光材料を提供することにあり、これ
に用いる強色増感剤及び赤外感光色素の組み合わせを提
供することである。
の抑制された熱現像感光材料とこれを用いたX線増感ス
クリーンと組み合わせたX線画像形成ユニットを提供す
ることが課題であり、 b)請求項6〜11に係わる発明の目的は高い感度及び
低いカブリを有する赤外感光性ハロゲン化銀乳剤及び赤
外感光性ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀感光
材料並びに熱現像感光材料を提供することにあり、これ
に用いる強色増感剤及び赤外感光色素の組み合わせを提
供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は以下
の手段により達成される。
の手段により達成される。
【0018】a)については、 1.支持体上に有機銀塩、感光性ハロゲン化銀、銀イオ
ンのための還元剤及びバインダーを有する熱現像感光材
料において、該感光性ハロゲン化銀がカルコゲン化合物
で化学増感されており、かつ下記一般式1または2で示
される化合物を含有することを特徴とする熱現像感光材
料。
ンのための還元剤及びバインダーを有する熱現像感光材
料において、該感光性ハロゲン化銀がカルコゲン化合物
で化学増感されており、かつ下記一般式1または2で示
される化合物を含有することを特徴とする熱現像感光材
料。
【0019】
【化6】
【0020】〔式中、Hal1及びHal2はハロゲン原
子を表す。Hal1及びHal2は同じであっても異なっ
ていても良い。Xは表されるアニオン基表す。R1はカ
ルボニル基を部分構造として有する基を表しR2及びR3
は窒素原子に置換可能な置換基又は水素原子を表す。R
1〜R3は窒素原子が環内原子となる環状構造を形成する
ように互いに結合することはない。nは1又は2を表
す。〕
子を表す。Hal1及びHal2は同じであっても異なっ
ていても良い。Xは表されるアニオン基表す。R1はカ
ルボニル基を部分構造として有する基を表しR2及びR3
は窒素原子に置換可能な置換基又は水素原子を表す。R
1〜R3は窒素原子が環内原子となる環状構造を形成する
ように互いに結合することはない。nは1又は2を表
す。〕
【0021】
【化7】
【0022】〔式中、Hal3及びHal4はハロゲン原
子を表す。Hal3及びHal4は同じであっても異なっ
ていても良い。Zは隣接する窒素原子とともに5〜7員
環の含窒素ヘテロ環を構築するのに必要な原子群を表
す。この含窒素ヘテロ環はその他の環と縮合、又は結合
基により結合していてもよい。〕 2.支持体を挟んで両側に有機銀塩、感光性ハロゲン化
銀、銀イオンのための還元剤及びバインダーを有するこ
とを特徴とする前記1に記載の熱現像感光材料。
子を表す。Hal3及びHal4は同じであっても異なっ
ていても良い。Zは隣接する窒素原子とともに5〜7員
環の含窒素ヘテロ環を構築するのに必要な原子群を表
す。この含窒素ヘテロ環はその他の環と縮合、又は結合
基により結合していてもよい。〕 2.支持体を挟んで両側に有機銀塩、感光性ハロゲン化
銀、銀イオンのための還元剤及びバインダーを有するこ
とを特徴とする前記1に記載の熱現像感光材料。
【0023】3.前記1又は2に記載の熱現像感光材料
の感光性ハロゲン化銀を含む層を有する面の少なくとも
一方を、希土類蛍光体粒子を有するX線増感スクリーン
の蛍光面と密着させてなることを特徴とするX線画像形
成ユニット。
の感光性ハロゲン化銀を含む層を有する面の少なくとも
一方を、希土類蛍光体粒子を有するX線増感スクリーン
の蛍光面と密着させてなることを特徴とするX線画像形
成ユニット。
【0024】4.前記3に記載されたX線画像形成ユニ
ットを、X線発生装置を光源として露光することにより
画像を得ることを特徴とする画像記録方法。
ットを、X線発生装置を光源として露光することにより
画像を得ることを特徴とする画像記録方法。
【0025】5.前記3に記載のX線画像形成ユニット
をX線発生装置を光源として露光後、熱現像感光材料を
100〜170℃に加熱することにより画像を得ること
を特徴とする画像形成方法。
をX線発生装置を光源として露光後、熱現像感光材料を
100〜170℃に加熱することにより画像を得ること
を特徴とする画像形成方法。
【0026】b)については、 6.下記一般式〔1〕で表される強色増感剤及び一般式
〔2a〕又は一般式〔2b〕で表される増感色素を含有
することを特徴とするハロゲン化銀乳剤。
〔2a〕又は一般式〔2b〕で表される増感色素を含有
することを特徴とするハロゲン化銀乳剤。
【0027】
【化8】
【0028】〔式中、A1は−SO3M、−COOM又は
−OMを表し、Mは水素原子、金属原子、四級アンモニ
ウム基又はホスホニウム基を表す。mは1〜10の整数
を表す。A2は電子吸引性基を表し、nは1〜10の整
数を表す。A3は銀イオンと結合し得る硫黄原子、セレ
ン原子又はテルル原子を含む官能基を表し、rは1を表
す。Yは脂肪族基、芳香族基又はヘテロ環基を表す。〕
−OMを表し、Mは水素原子、金属原子、四級アンモニ
ウム基又はホスホニウム基を表す。mは1〜10の整数
を表す。A2は電子吸引性基を表し、nは1〜10の整
数を表す。A3は銀イオンと結合し得る硫黄原子、セレ
ン原子又はテルル原子を含む官能基を表し、rは1を表
す。Yは脂肪族基、芳香族基又はヘテロ環基を表す。〕
【0029】
【化9】
【0030】〔式中、Y1、Y2及びY11は、各々、酸素
原子、硫黄原子、セレン原子または−CH=CH−基を
表し、L1〜L9、L11〜L15は各々、メチン基を表す。
R1、R2、R11及びR12は各々、脂肪族基を表し、
R3、R4、R13及びR14は各々、アルキル基、アルケニ
ル基、アリール基、環状アルキル基又は複素環基を表
す。W1、W2、W3、W4、W11、W12、W13及びW14は
各々、水素原子、置換基、或いはW1とW2、W3とW4、
W11とW12、W13とW14の間で結合して縮合環を形成す
るのに必要な非金属原子群を表す。X1及びX11は各
々、分子内の電荷を相殺するに必要なイオンを表し、l
1及びl11は各々、分子内の電荷を相殺するに必要な
イオンの数を表す。m1は0又は1を表し、n1、n1
1及びn12は各々、0、1又は2を表す。但し、n1
1とn12は同時に0とはならない。〕 7.前記一般式〔2a〕又は〔2b〕で表わされる化合
物において、R3、R4、R13、R14が各々アルケニル
基、環状アルキル基又は複素環基であることを特徴とす
る前記6に記載のハロゲン化銀乳剤。
原子、硫黄原子、セレン原子または−CH=CH−基を
表し、L1〜L9、L11〜L15は各々、メチン基を表す。
R1、R2、R11及びR12は各々、脂肪族基を表し、
R3、R4、R13及びR14は各々、アルキル基、アルケニ
ル基、アリール基、環状アルキル基又は複素環基を表
す。W1、W2、W3、W4、W11、W12、W13及びW14は
各々、水素原子、置換基、或いはW1とW2、W3とW4、
W11とW12、W13とW14の間で結合して縮合環を形成す
るのに必要な非金属原子群を表す。X1及びX11は各
々、分子内の電荷を相殺するに必要なイオンを表し、l
1及びl11は各々、分子内の電荷を相殺するに必要な
イオンの数を表す。m1は0又は1を表し、n1、n1
1及びn12は各々、0、1又は2を表す。但し、n1
1とn12は同時に0とはならない。〕 7.前記一般式〔2a〕又は〔2b〕で表わされる化合
物において、R3、R4、R13、R14が各々アルケニル
基、環状アルキル基又は複素環基であることを特徴とす
る前記6に記載のハロゲン化銀乳剤。
【0031】8.前記一般式〔2a〕及び〔2b〕で表
される化合物が下式一般式〔3〕又は〔4〕で表される
化合物であることを特徴とする前記7項に記載のハロゲ
ン化銀乳剤。
される化合物が下式一般式〔3〕又は〔4〕で表される
化合物であることを特徴とする前記7項に記載のハロゲ
ン化銀乳剤。
【0032】
【化10】
【0033】〔一般式〔3〕及び〔4〕において、
Y21、Y22及びY31は、各々、酸素原子、硫黄原子、セ
レン原子または−CH=CH−基を表し、L21〜L29、
L31〜L35は各々、メチン基を表す。R21、R22、
R31及びR32は各々、脂肪族基を表す。W21、W22、W
23、W24、W31、W32、W33及びW34は各々、水素原
子、置換基、或いはW21とW22、W23とW24、W31とW
32、W33とW34の間で結合して縮合環を形成するのに必
要な非金属原子群を表す。X21及びX31は各々、分子内
の電荷を相殺するに必要なイオンを表し、l21及びl
31は各々、分子内の電荷を相殺するに必要なイオンの
数を表す。m21は0又は1を表し、n21、n31及
びn32は各々、0、1又は2を表す。但し、n31と
n32は同時に0とはならない。〕 9.前記6〜8のいずれか1項に記載のハロゲン化銀乳
剤を含有することを特徴とするハロゲン化銀感光材料。
Y21、Y22及びY31は、各々、酸素原子、硫黄原子、セ
レン原子または−CH=CH−基を表し、L21〜L29、
L31〜L35は各々、メチン基を表す。R21、R22、
R31及びR32は各々、脂肪族基を表す。W21、W22、W
23、W24、W31、W32、W33及びW34は各々、水素原
子、置換基、或いはW21とW22、W23とW24、W31とW
32、W33とW34の間で結合して縮合環を形成するのに必
要な非金属原子群を表す。X21及びX31は各々、分子内
の電荷を相殺するに必要なイオンを表し、l21及びl
31は各々、分子内の電荷を相殺するに必要なイオンの
数を表す。m21は0又は1を表し、n21、n31及
びn32は各々、0、1又は2を表す。但し、n31と
n32は同時に0とはならない。〕 9.前記6〜8のいずれか1項に記載のハロゲン化銀乳
剤を含有することを特徴とするハロゲン化銀感光材料。
【0034】10.前記6〜8のいずれか1項に記載の
ハロゲン化銀乳剤、有機銀塩及び還元剤を支持体上に塗
設してなることを特徴とする熱現像感光材料。
ハロゲン化銀乳剤、有機銀塩及び還元剤を支持体上に塗
設してなることを特徴とする熱現像感光材料。
【0035】11.前記10に記載の熱現像感光材料に
画像を記録する際の走査レーザー光が縦マルチである赤
外レーザー走査露光機による露光を行うことを特徴とす
る画像記録方法。
画像を記録する際の走査レーザー光が縦マルチである赤
外レーザー走査露光機による露光を行うことを特徴とす
る画像記録方法。
【0036】以下、a)請求項1〜5に係わる発明を詳
細に説明する。
細に説明する。
【0037】熱現像感光材料をX線画像形成システムに
応用したものとしては、特公平4−69894号に工業
用X線システムが、又特開平10−282602号に蛍
光体スクリーンと組み合わせた直接Xレイシステムの記
載があるのみである。これはドライシルバー系がその感
度の低さのために適用する事が難しかった為と考えられ
る。その原因は先に述べたように、ドライシルバーにお
いては感光材料が失透してしまうためと、現像性が低下
してしまうために大きなハロゲン化銀粒子を用いる事が
難しい為と、化学増感したハロゲン化銀を用いる事が難
しい為である。上記の技術においても、現像性は低く最
大濃度の低さとカブリの高さとなって実際に使用するに
は充分な性能を有しているとはいえなかった。小さなハ
ロゲン化銀での増感とこれを熱現像したときに、よりか
ぶりにくいカブリ抑制剤の存在が必要であった。
応用したものとしては、特公平4−69894号に工業
用X線システムが、又特開平10−282602号に蛍
光体スクリーンと組み合わせた直接Xレイシステムの記
載があるのみである。これはドライシルバー系がその感
度の低さのために適用する事が難しかった為と考えられ
る。その原因は先に述べたように、ドライシルバーにお
いては感光材料が失透してしまうためと、現像性が低下
してしまうために大きなハロゲン化銀粒子を用いる事が
難しい為と、化学増感したハロゲン化銀を用いる事が難
しい為である。上記の技術においても、現像性は低く最
大濃度の低さとカブリの高さとなって実際に使用するに
は充分な性能を有しているとはいえなかった。小さなハ
ロゲン化銀での増感とこれを熱現像したときに、よりか
ぶりにくいカブリ抑制剤の存在が必要であった。
【0038】本発明者はこれらの課題につき鋭意検討を
行った結果、前記方法により改善をみたことにより本発
明をなすに至った。
行った結果、前記方法により改善をみたことにより本発
明をなすに至った。
【0039】何故にこの組み合わせが良好な特性を示す
のかは不明であるが、本発明においては、ハロゲン化銀
の増感の為にカルコゲン元素を有する化合物にてハロゲ
ン化銀を増感し、そして同時に一般式1で表される化合
物をカブリ防止剤として用いる事でより高い最高濃度と
より低い最低濃度(カブリ濃度)を達成できることがわ
かった。
のかは不明であるが、本発明においては、ハロゲン化銀
の増感の為にカルコゲン元素を有する化合物にてハロゲ
ン化銀を増感し、そして同時に一般式1で表される化合
物をカブリ防止剤として用いる事でより高い最高濃度と
より低い最低濃度(カブリ濃度)を達成できることがわ
かった。
【0040】上記熱現像感光材料に用いるハロゲン化銀
を調製する際にカルコゲン化合物による増感を行い、塗
布までの間に本発明のカブリ防止剤を添加し熱現像感光
材料を塗布すればよい。
を調製する際にカルコゲン化合物による増感を行い、塗
布までの間に本発明のカブリ防止剤を添加し熱現像感光
材料を塗布すればよい。
【0041】カルコゲン化合物による増感は、ハロゲン
化銀を別調製しておきこれに増感を通常のハロゲン化銀
写真におけるように施した後、有機銀塩と混合し接触さ
せる方法、有機銀塩の調製時にこれらのハロゲン化銀を
混合する方法などがあり、どちらの方法も適用できる。
又、有機銀塩調製後にこれらの一部をハロゲンソースを
加えコンバージョンによりハロゲン化銀に変えた後、こ
れを増感してもよいが、前者の方法が高い感度が得られ
る点で好ましい。
化銀を別調製しておきこれに増感を通常のハロゲン化銀
写真におけるように施した後、有機銀塩と混合し接触さ
せる方法、有機銀塩の調製時にこれらのハロゲン化銀を
混合する方法などがあり、どちらの方法も適用できる。
又、有機銀塩調製後にこれらの一部をハロゲンソースを
加えコンバージョンによりハロゲン化銀に変えた後、こ
れを増感してもよいが、前者の方法が高い感度が得られ
る点で好ましい。
【0042】カルコゲン化合物による増感はコンベンシ
ョナルのハロゲン化銀感光材料の調製において用いられ
ている方法を有利に適用できる。例えば一般的にはハロ
ゲン化銀の調製の一段階としてこれらの化合物をハロゲ
ン化銀乳剤に添加し一定時間適当な条件下にてハロゲン
化銀乳剤を保持する熟成と呼ばれる操作を施すことによ
って実施することができる。これらカルコゲン化合物に
よる増感の方法や条件の詳細については後述する。
ョナルのハロゲン化銀感光材料の調製において用いられ
ている方法を有利に適用できる。例えば一般的にはハロ
ゲン化銀の調製の一段階としてこれらの化合物をハロゲ
ン化銀乳剤に添加し一定時間適当な条件下にてハロゲン
化銀乳剤を保持する熟成と呼ばれる操作を施すことによ
って実施することができる。これらカルコゲン化合物に
よる増感の方法や条件の詳細については後述する。
【0043】本発明の一般式1で表される化合物につい
て詳述する。
て詳述する。
【0044】Hal1及びHal2で表されるハロゲン原
子は同じであっても異なっていても良く、それぞれ独立
に塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原子を表す
が、好ましくは双方とも臭素原子である場合である。
子は同じであっても異なっていても良く、それぞれ独立
に塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原子を表す
が、好ましくは双方とも臭素原子である場合である。
【0045】Xで表されるアニオン基として具体的には
ハロゲンアニオン(塩素アニオン、臭素アニオン、ヨウ
素アニオン、フッ素アニオン)、カルボン酸アニオン、
スルホン酸アニオン、りん酸アニオン等が挙げられる
が、好ましくはハロゲンアニオンであり、より好ましく
は臭素アニオンである。
ハロゲンアニオン(塩素アニオン、臭素アニオン、ヨウ
素アニオン、フッ素アニオン)、カルボン酸アニオン、
スルホン酸アニオン、りん酸アニオン等が挙げられる
が、好ましくはハロゲンアニオンであり、より好ましく
は臭素アニオンである。
【0046】R1はカルボニル基を部分構造として有す
る基を表すが、具体的にはアシル基(好ましくは炭素数
1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好まし
くは炭素数1〜12であり、例えばアセチル、ベンゾイ
ル、ホルミル、ピバロイルなどが挙げられる。)、アル
コキシカルボニル基(好ましくは炭素数2〜20、より
好ましくは炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数2〜
12であり、例えばメトキシカルボニル、エトキシカル
ボニルなどが挙げられる。)、アリールオキシカルボニ
ル基(好ましくは炭素数7〜20、より好ましくは炭素
数7〜16、特に好ましくは炭素数7〜12であり、例
えばフェニルオキシカルボニルなどが挙げられる。)、
アシルアミノ基(好ましくは炭素数2〜20、より好ま
しくは炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数2〜10
であり、例えばアセチルアミノ、ベンゾイルアミノなど
が挙げられる。)、アルコキシカルボニルアミノ基(好
ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜1
6、特に好ましくは炭素数2〜12であり、例えばメト
キシカルボニルアミノなどが挙げられる。)、アリール
オキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数7〜2
0、より好ましくは炭素数7〜16、特に好ましくは炭
素数7〜12であり、例えばフェニルオキシカルボニル
アミノなどが挙げられる。)、カルバモイル基(好まし
くは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、
特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばカルバモ
イル、メチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、フ
ェニルカルバモイルなどが挙げられる。)、ウレイド基
(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1
〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えば
ウレイド、メチルウレイド、フェニルウレイドなどが挙
げられる。)などが挙げられる。好ましくはアシル基で
あり、特に好ましくはアセチル基である。
る基を表すが、具体的にはアシル基(好ましくは炭素数
1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好まし
くは炭素数1〜12であり、例えばアセチル、ベンゾイ
ル、ホルミル、ピバロイルなどが挙げられる。)、アル
コキシカルボニル基(好ましくは炭素数2〜20、より
好ましくは炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数2〜
12であり、例えばメトキシカルボニル、エトキシカル
ボニルなどが挙げられる。)、アリールオキシカルボニ
ル基(好ましくは炭素数7〜20、より好ましくは炭素
数7〜16、特に好ましくは炭素数7〜12であり、例
えばフェニルオキシカルボニルなどが挙げられる。)、
アシルアミノ基(好ましくは炭素数2〜20、より好ま
しくは炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数2〜10
であり、例えばアセチルアミノ、ベンゾイルアミノなど
が挙げられる。)、アルコキシカルボニルアミノ基(好
ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜1
6、特に好ましくは炭素数2〜12であり、例えばメト
キシカルボニルアミノなどが挙げられる。)、アリール
オキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数7〜2
0、より好ましくは炭素数7〜16、特に好ましくは炭
素数7〜12であり、例えばフェニルオキシカルボニル
アミノなどが挙げられる。)、カルバモイル基(好まし
くは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、
特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばカルバモ
イル、メチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、フ
ェニルカルバモイルなどが挙げられる。)、ウレイド基
(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1
〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えば
ウレイド、メチルウレイド、フェニルウレイドなどが挙
げられる。)などが挙げられる。好ましくはアシル基で
あり、特に好ましくはアセチル基である。
【0047】R2及びR3は水素原子、又は窒素原子に置
換可能な置換基を表す。窒素原子に置換可能な基として
は具体的には、ハロゲン原子(塩素原子、臭素原子、沃
素原子、フッ素原子、好ましくは臭素原子が挙げられ
る。)、アルキル基(好ましくは炭素数1〜20、より
好ましくは炭素数1〜12、特に好ましくは炭素数1〜
8であり、例えばメチル、トリフルオロメチル、エチ
ル、iso−プロピル、tert−ブチル、n−オクチ
ル、n−デシル、n−ヘキサデシル、シクロプロピル、
シクロペンチル、シクロヘキシルなどが挙げられ
る。)、アルケニル基(好ましくは炭素数2〜20、よ
り好ましくは炭素数2〜12、特に好ましくは炭素数2
〜8であり、例えばビニル、アリル、2−ブテニル、3
−ペンテニルなどが挙げられる。)、アルキニル基(好
ましくは炭素数2〜20、より好ましくは2〜12、特
に好ましくは2〜8であり、例えばプロパルギル、3−
ペンテニルなどが挙げられる。)、アリール基(好まし
くは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、
特に好ましくは炭素数2〜12であり、例えばフェニ
ル、p−メチルフェニル、ナフチルなどが挙げられ
る。)、アミノ基(好ましくは炭素数0〜20、より好
ましくは炭素数0〜10、特に好ましくは炭素数0〜6
であり、例えばアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ、ジベンジルアミノなどが挙げられ
る。)、アシル基(好ましくは炭素数1〜20、より好
ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜1
2であり、例えばアセチル、ベンゾイル、ホルミル、ピ
バロイルなどが挙げられる。)、アルコキシカルボニル
基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数
2〜16、特に好ましくは炭素数2〜12であり、例え
ばメトキシカルボニル、エトキシカルボニルなどが挙げ
られる。)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは
炭素数7〜20、より好ましくは炭素数7〜16、特に
好ましくは炭素数7〜12であり、例えばフェニルオキ
シカルボニルなどが挙げられる。)、アシルアミノ基
(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2
〜16、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えば
アセチルアミノ、ベンゾイルアミノなどが挙げられ
る。)、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭
素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜16、特に好
ましくは炭素数2〜12であり、例えばメトキシカルボ
ニルアミノなどが挙げられる。)、アリールオキシカル
ボニル基(好ましくは炭素数7〜20、より好ましくは
炭素数7〜16、特に好ましくは炭素数7〜12であ
り、例えばフェニルオキシカルボニルなどが挙げられ
る。)、スルホニルアミノ基(好ましくは炭素数1〜2
0、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭
素数1〜12であり、例えばメタンスルホニルアミノ、
ベンゼンスルホニルアミノなどが挙げられる。)、スル
ファモイル基(好ましくは炭素数0〜20、より好まし
くは、炭素数0〜16、特に好ましくは炭素数0〜12
であり、例えばスルファモイル、メチルスルファモイ
ル、ジメチルスルファモイルなどが挙げられる。)、カ
ルバモイル基(好ましくは炭素数1〜20、より好まし
くは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12で
あり、例えばカルバモイル、メチルカルバモイル、ジエ
チルカルバモイル、フェニルカルバモイルなどが挙げら
れる。)、アルキルスルホニル基(好ましくは炭素数1
〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましく
は炭素数1〜12であり、例えばメチルスルホニル、エ
チルスルホニルなどが挙げられる。)、アリールスルホ
ニル基(好ましくは炭素数6〜20、より好ましくは炭
素数6〜16、特に好ましくは炭素数6〜12であり、
例えばフェニルスルホニルなどが挙げられる。)、スル
フィニル基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましく
は炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であ
り、メタンスルフィニル、ベンゼンスルフィニルなどが
挙げられる。)、ウレイド基(好ましくは炭素数1〜2
0、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭
素数1〜12であり、例えばウレイド、メチルウレイ
ド、フェニルウレイドなどが挙げられる。)、シリル基
(例えばトリメチルシリル基)、ニトロ基、ヒドロキシ
基、リン酸エステル基、ヘテロ環基(例えばトリアゾリ
ル、イミダゾリル、ピリジル、フリル、ピペリジル、モ
ルホリニルなどが挙げられる。)などが挙げられる。こ
れらの基はさらに置換されていてもよい。nは1又は2
であり、より好ましくは2である。
換可能な置換基を表す。窒素原子に置換可能な基として
は具体的には、ハロゲン原子(塩素原子、臭素原子、沃
素原子、フッ素原子、好ましくは臭素原子が挙げられ
る。)、アルキル基(好ましくは炭素数1〜20、より
好ましくは炭素数1〜12、特に好ましくは炭素数1〜
8であり、例えばメチル、トリフルオロメチル、エチ
ル、iso−プロピル、tert−ブチル、n−オクチ
ル、n−デシル、n−ヘキサデシル、シクロプロピル、
シクロペンチル、シクロヘキシルなどが挙げられ
る。)、アルケニル基(好ましくは炭素数2〜20、よ
り好ましくは炭素数2〜12、特に好ましくは炭素数2
〜8であり、例えばビニル、アリル、2−ブテニル、3
−ペンテニルなどが挙げられる。)、アルキニル基(好
ましくは炭素数2〜20、より好ましくは2〜12、特
に好ましくは2〜8であり、例えばプロパルギル、3−
ペンテニルなどが挙げられる。)、アリール基(好まし
くは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、
特に好ましくは炭素数2〜12であり、例えばフェニ
ル、p−メチルフェニル、ナフチルなどが挙げられ
る。)、アミノ基(好ましくは炭素数0〜20、より好
ましくは炭素数0〜10、特に好ましくは炭素数0〜6
であり、例えばアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ、ジベンジルアミノなどが挙げられ
る。)、アシル基(好ましくは炭素数1〜20、より好
ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜1
2であり、例えばアセチル、ベンゾイル、ホルミル、ピ
バロイルなどが挙げられる。)、アルコキシカルボニル
基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数
2〜16、特に好ましくは炭素数2〜12であり、例え
ばメトキシカルボニル、エトキシカルボニルなどが挙げ
られる。)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは
炭素数7〜20、より好ましくは炭素数7〜16、特に
好ましくは炭素数7〜12であり、例えばフェニルオキ
シカルボニルなどが挙げられる。)、アシルアミノ基
(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2
〜16、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えば
アセチルアミノ、ベンゾイルアミノなどが挙げられ
る。)、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭
素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜16、特に好
ましくは炭素数2〜12であり、例えばメトキシカルボ
ニルアミノなどが挙げられる。)、アリールオキシカル
ボニル基(好ましくは炭素数7〜20、より好ましくは
炭素数7〜16、特に好ましくは炭素数7〜12であ
り、例えばフェニルオキシカルボニルなどが挙げられ
る。)、スルホニルアミノ基(好ましくは炭素数1〜2
0、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭
素数1〜12であり、例えばメタンスルホニルアミノ、
ベンゼンスルホニルアミノなどが挙げられる。)、スル
ファモイル基(好ましくは炭素数0〜20、より好まし
くは、炭素数0〜16、特に好ましくは炭素数0〜12
であり、例えばスルファモイル、メチルスルファモイ
ル、ジメチルスルファモイルなどが挙げられる。)、カ
ルバモイル基(好ましくは炭素数1〜20、より好まし
くは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12で
あり、例えばカルバモイル、メチルカルバモイル、ジエ
チルカルバモイル、フェニルカルバモイルなどが挙げら
れる。)、アルキルスルホニル基(好ましくは炭素数1
〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましく
は炭素数1〜12であり、例えばメチルスルホニル、エ
チルスルホニルなどが挙げられる。)、アリールスルホ
ニル基(好ましくは炭素数6〜20、より好ましくは炭
素数6〜16、特に好ましくは炭素数6〜12であり、
例えばフェニルスルホニルなどが挙げられる。)、スル
フィニル基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましく
は炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であ
り、メタンスルフィニル、ベンゼンスルフィニルなどが
挙げられる。)、ウレイド基(好ましくは炭素数1〜2
0、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭
素数1〜12であり、例えばウレイド、メチルウレイ
ド、フェニルウレイドなどが挙げられる。)、シリル基
(例えばトリメチルシリル基)、ニトロ基、ヒドロキシ
基、リン酸エステル基、ヘテロ環基(例えばトリアゾリ
ル、イミダゾリル、ピリジル、フリル、ピペリジル、モ
ルホリニルなどが挙げられる。)などが挙げられる。こ
れらの基はさらに置換されていてもよい。nは1又は2
であり、より好ましくは2である。
【0048】次に一般式2で表される化合物について詳
述する。Hal3及びHal4で表されるハロゲン原子は
同じであっても異なっていても良く、それぞれ独立に塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原子を表すが、
好ましくは双方とも臭素原子である場合である。
述する。Hal3及びHal4で表されるハロゲン原子は
同じであっても異なっていても良く、それぞれ独立に塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原子を表すが、
好ましくは双方とも臭素原子である場合である。
【0049】Zは隣接する窒素原子とともに5〜7員環
の含窒素ヘテロ環を構築するのに必要な原子群を表す
が、形成される含窒素ヘテロ環として好ましくは芳香族
含窒素ヘテロ環であり具体的には、ピロール、イミダゾ
ール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジン、
ピリミジン、トリアゾール、トリアジン、テトラジン、
ペンタジン、インドール、インダゾール、プリン、チア
ジアゾール、オキサジアゾール、キノリン、イソキノリ
ン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾ
リン、シンノリン、プテリジン、アクリジン、フェナン
トロリン、フェナジン、テトラゾール、チアゾール、オ
キサゾール、ベンズイミダゾール、ベンズオキサゾー
ル、ベンズチアゾールなどが挙げられる。好ましくは、
ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、トリア
ジン、キノリン、イソキノリン、ナフチリジン、キノキ
サリン、キナゾリン、シンノリン、プテリジンである。
より好ましくはピリジン、キノリン、イソキノリンであ
る。
の含窒素ヘテロ環を構築するのに必要な原子群を表す
が、形成される含窒素ヘテロ環として好ましくは芳香族
含窒素ヘテロ環であり具体的には、ピロール、イミダゾ
ール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジン、
ピリミジン、トリアゾール、トリアジン、テトラジン、
ペンタジン、インドール、インダゾール、プリン、チア
ジアゾール、オキサジアゾール、キノリン、イソキノリ
ン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾ
リン、シンノリン、プテリジン、アクリジン、フェナン
トロリン、フェナジン、テトラゾール、チアゾール、オ
キサゾール、ベンズイミダゾール、ベンズオキサゾー
ル、ベンズチアゾールなどが挙げられる。好ましくは、
ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、トリア
ジン、キノリン、イソキノリン、ナフチリジン、キノキ
サリン、キナゾリン、シンノリン、プテリジンである。
より好ましくはピリジン、キノリン、イソキノリンであ
る。
【0050】これらの化合物はカルコゲン化合物により
増感されたハロゲン化銀を熱現像感光材料に用いると
き、前述したように、有効なカブリ抑制剤となるが、以
下に一般式1及び2で表される化合物の具体例を挙げ
る。本発明はこれらの化合物に限定されるものではな
い。
増感されたハロゲン化銀を熱現像感光材料に用いると
き、前述したように、有効なカブリ抑制剤となるが、以
下に一般式1及び2で表される化合物の具体例を挙げ
る。本発明はこれらの化合物に限定されるものではな
い。
【0051】
【化11】
【0052】
【化12】
【0053】
【化13】
【0054】
【化14】
【0055】
【化15】
【0056】
【化16】
【0057】
【化17】
【0058】本発明の上記化合物は、多くのものが公知
であり、東京化成等の試薬メーカーから直接購入するこ
とが可能である。また、以下の文献にしたがって容易に
合成、製造が可能である。代表的な文献名を次に列挙す
る。日本化学雑誌78巻1400頁1957年、Ar
m.Khim.Zh.30巻845頁1977年、DE
2018719号公報、Dokl.Chem.146巻
851頁1962年、J.Prakt.Chem.
〈2〉129巻273頁1931年、J.Gen.Ch
em.USSR56巻6号1147頁1986年、Z
h.Obshch.Khim.26巻3139頁195
6年、Angew.Chem.71巻126頁1959
年、Seances Acad.Sci.136巻14
71頁1903年、J.Amer.Chem.Soc.
79巻4622頁1957年、Bull.Soc.Ch
im.Fr.〈3〉7巻73頁1892年、J.Che
m.Soc.2783頁1931年、J.Prakt.
Chem.〈2〉145巻257頁1936年、J.C
hem.Soc.Dalton Trans.821頁
1980年、J.Chem.Soc.Dalton T
rans.15巻2261頁1993年、Bull.C
hem.Soc.Jpn.31巻347頁1958年、
Chem.Ber.16巻559頁1883年、Re
c.Trav.Chim.Pays−Bas.6巻38
0頁1887年、Chem.Ber.40巻4572頁
1907年、Zh.Org.Khim.6巻2150頁
1970年、Synthesis573頁1979年、
SU968261号公報、J.Amer.Chem.S
oc.91巻1679頁1969年、J.Org.Ch
em.37巻2172頁1972年、J.Chem.S
oc.77巻799頁1900年、Pol.J.Che
m.69巻4号605頁1995年、Angew.Ch
em.36巻21号2342頁1997年、Bull.
Chem.Soc.Jpn.60巻4187頁1997
年、Chem.Ber.26巻425頁1893年、L
iebigs Ann.Chem.607巻109頁1
957年、Org.Synth.Coll.Vol.IV
489頁1963年、An.Asoc.Quim An
gent.37巻192頁1949年、J.Org.C
hem.28巻1100頁1963年、Tetrahe
dron Lett.2巻117頁1969年、Che
m.Heterocycl.Compd.5巻844頁
1969年、J.Chem.Soc.Perkin T
rans.1巻909頁1978年、J.Org.Ch
em.34巻3434頁1969年、Synthesi
s6巻511頁1979年、Tetrahedron3
8巻10977頁1976年、J.Chem.Res.
Miniprint7巻1734頁1995年、J.C
hem.Soc.2783頁1931年、Justus
LiebigsAnn.Chem.346巻217頁
1906年、Chem.Ber.34巻2087頁19
01年、Chem.Ber.36巻987頁1981
年、Collect.Czeuch.Chem.Com
mun.53巻12号3166頁1988年、Bul
l.Chem.Soc.Jpn.60巻3号1159頁
1987年、Synthesis12巻987頁198
1年、Bull.Chem.Soc.Jpn.64巻3
号796頁1991年、Justus Liebigs
Ann.Chem.679巻133頁1961年、J.
Org.Chem.USSR24巻3号449頁198
8年、J.Chem.Soc.Chem.Commu
n.16巻1127頁1985年、J.Org.Che
m.USSR28巻9号1543頁1992年、Bul
l.Chem.Soc.Jpn.60巻7号2667頁
1987年、Synth.Commun.25巻21号
3497頁1995年、J.Org.Chem.USS
R 28巻9.2号1543頁1992年、Bull.
Chem.Soc.Jpn.44巻1141頁1971
年、J.Amer.Chem.Soc.19巻562頁
1897年。
であり、東京化成等の試薬メーカーから直接購入するこ
とが可能である。また、以下の文献にしたがって容易に
合成、製造が可能である。代表的な文献名を次に列挙す
る。日本化学雑誌78巻1400頁1957年、Ar
m.Khim.Zh.30巻845頁1977年、DE
2018719号公報、Dokl.Chem.146巻
851頁1962年、J.Prakt.Chem.
〈2〉129巻273頁1931年、J.Gen.Ch
em.USSR56巻6号1147頁1986年、Z
h.Obshch.Khim.26巻3139頁195
6年、Angew.Chem.71巻126頁1959
年、Seances Acad.Sci.136巻14
71頁1903年、J.Amer.Chem.Soc.
79巻4622頁1957年、Bull.Soc.Ch
im.Fr.〈3〉7巻73頁1892年、J.Che
m.Soc.2783頁1931年、J.Prakt.
Chem.〈2〉145巻257頁1936年、J.C
hem.Soc.Dalton Trans.821頁
1980年、J.Chem.Soc.Dalton T
rans.15巻2261頁1993年、Bull.C
hem.Soc.Jpn.31巻347頁1958年、
Chem.Ber.16巻559頁1883年、Re
c.Trav.Chim.Pays−Bas.6巻38
0頁1887年、Chem.Ber.40巻4572頁
1907年、Zh.Org.Khim.6巻2150頁
1970年、Synthesis573頁1979年、
SU968261号公報、J.Amer.Chem.S
oc.91巻1679頁1969年、J.Org.Ch
em.37巻2172頁1972年、J.Chem.S
oc.77巻799頁1900年、Pol.J.Che
m.69巻4号605頁1995年、Angew.Ch
em.36巻21号2342頁1997年、Bull.
Chem.Soc.Jpn.60巻4187頁1997
年、Chem.Ber.26巻425頁1893年、L
iebigs Ann.Chem.607巻109頁1
957年、Org.Synth.Coll.Vol.IV
489頁1963年、An.Asoc.Quim An
gent.37巻192頁1949年、J.Org.C
hem.28巻1100頁1963年、Tetrahe
dron Lett.2巻117頁1969年、Che
m.Heterocycl.Compd.5巻844頁
1969年、J.Chem.Soc.Perkin T
rans.1巻909頁1978年、J.Org.Ch
em.34巻3434頁1969年、Synthesi
s6巻511頁1979年、Tetrahedron3
8巻10977頁1976年、J.Chem.Res.
Miniprint7巻1734頁1995年、J.C
hem.Soc.2783頁1931年、Justus
LiebigsAnn.Chem.346巻217頁
1906年、Chem.Ber.34巻2087頁19
01年、Chem.Ber.36巻987頁1981
年、Collect.Czeuch.Chem.Com
mun.53巻12号3166頁1988年、Bul
l.Chem.Soc.Jpn.60巻3号1159頁
1987年、Synthesis12巻987頁198
1年、Bull.Chem.Soc.Jpn.64巻3
号796頁1991年、Justus Liebigs
Ann.Chem.679巻133頁1961年、J.
Org.Chem.USSR24巻3号449頁198
8年、J.Chem.Soc.Chem.Commu
n.16巻1127頁1985年、J.Org.Che
m.USSR28巻9号1543頁1992年、Bul
l.Chem.Soc.Jpn.60巻7号2667頁
1987年、Synth.Commun.25巻21号
3497頁1995年、J.Org.Chem.USS
R 28巻9.2号1543頁1992年、Bull.
Chem.Soc.Jpn.44巻1141頁1971
年、J.Amer.Chem.Soc.19巻562頁
1897年。
【0059】本発明の一般式1及び2で表される化合物
の添加量には特に制限はないが、10-6モル〜1モル/
Agモルが好ましく、特に10-4モル〜10-2モル/A
gモルが好ましい。
の添加量には特に制限はないが、10-6モル〜1モル/
Agモルが好ましく、特に10-4モル〜10-2モル/A
gモルが好ましい。
【0060】本発明の一般式1及び2で表わされる化合
物は感光層でも非感光層でも添加することができる。好
ましくは感光層である。また、本発明の一般式1及び2
で表される化合物は、有機溶剤に溶かして添加すること
が好ましい。
物は感光層でも非感光層でも添加することができる。好
ましくは感光層である。また、本発明の一般式1及び2
で表される化合物は、有機溶剤に溶かして添加すること
が好ましい。
【0061】ハロゲン化銀粒子は光センサーとして機能
するものであり、熱現像系においては画像形成後の白濁
を低く抑えるため、及び良好な画質を得るために平均粒
子サイズが小さい方が好ましく、平均粒子サイズが0.
1μm以下、より好ましくは0.01μm〜0.1μ
m、特に0.02μm〜0.08μmが好ましい。ここ
でいう粒子サイズとは、ハロゲン化銀粒子が立方体或い
は八面体のいわゆる正常晶である場合には、ハロゲン化
銀粒子の稜の長さをいう。又、正常晶でない場合、例え
ば球状、棒状、或いは平板状の粒子の場合には、ハロゲ
ン化銀粒子の体積と同等な球を考えたときの直径をい
う。またハロゲン化銀は単分散であることが好ましい。
ここでいう単分散とは、下記式で求められる単分散度が
40%以下をいう。更に好ましくは30%以下であり、
特に好ましくは0.1%以上20%以下となる粒子であ
る。
するものであり、熱現像系においては画像形成後の白濁
を低く抑えるため、及び良好な画質を得るために平均粒
子サイズが小さい方が好ましく、平均粒子サイズが0.
1μm以下、より好ましくは0.01μm〜0.1μ
m、特に0.02μm〜0.08μmが好ましい。ここ
でいう粒子サイズとは、ハロゲン化銀粒子が立方体或い
は八面体のいわゆる正常晶である場合には、ハロゲン化
銀粒子の稜の長さをいう。又、正常晶でない場合、例え
ば球状、棒状、或いは平板状の粒子の場合には、ハロゲ
ン化銀粒子の体積と同等な球を考えたときの直径をい
う。またハロゲン化銀は単分散であることが好ましい。
ここでいう単分散とは、下記式で求められる単分散度が
40%以下をいう。更に好ましくは30%以下であり、
特に好ましくは0.1%以上20%以下となる粒子であ
る。
【0062】単分散度=(粒径の標準偏差)/(粒径の
平均値)×100 ハロゲン化銀粒子の形状については、特に制限はない
が、ミラー指数〔100〕面の占める割合が高いことが
好ましく、この割合が50%以上、更には70%以上、
特に80%以上であることが好ましい。ミラー指数〔1
00〕面の比率は感光色素の吸着における〔111〕面
と〔100〕面との吸着依存性を利用したT.Tan
i,J.Imaging Sci.,29,165(1
985)により求めることができる。
平均値)×100 ハロゲン化銀粒子の形状については、特に制限はない
が、ミラー指数〔100〕面の占める割合が高いことが
好ましく、この割合が50%以上、更には70%以上、
特に80%以上であることが好ましい。ミラー指数〔1
00〕面の比率は感光色素の吸着における〔111〕面
と〔100〕面との吸着依存性を利用したT.Tan
i,J.Imaging Sci.,29,165(1
985)により求めることができる。
【0063】また、もう一つの好ましいハロゲン化銀の
形状は、平板粒子である。ここでいう平板粒子とは、投
影面積の平方根を粒径rμmとして垂直方向の厚みhμ
mとした場合のアスペクト比=r/hが3以上のものを
いう。その中でも好ましくはアスペクト比が3以上50
以下である。また粒径は0.1μm以下であることが好
ましく、さらに、0.01μm〜0.08μmが好まし
い。これらは米国特許第5,264,337号、第5,
314,798号、第5,320,958号等に記載さ
れており、容易に目的の平板状粒子を得ることができ
る。本発明においてこれらの平板状粒子を用いた場合、
さらに画像の鮮鋭性も向上する。ハロゲン組成としては
特に制限はなく、塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、臭化
銀、沃臭化銀、沃化銀のいずれであってもよい。
形状は、平板粒子である。ここでいう平板粒子とは、投
影面積の平方根を粒径rμmとして垂直方向の厚みhμ
mとした場合のアスペクト比=r/hが3以上のものを
いう。その中でも好ましくはアスペクト比が3以上50
以下である。また粒径は0.1μm以下であることが好
ましく、さらに、0.01μm〜0.08μmが好まし
い。これらは米国特許第5,264,337号、第5,
314,798号、第5,320,958号等に記載さ
れており、容易に目的の平板状粒子を得ることができ
る。本発明においてこれらの平板状粒子を用いた場合、
さらに画像の鮮鋭性も向上する。ハロゲン組成としては
特に制限はなく、塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、臭化
銀、沃臭化銀、沃化銀のいずれであってもよい。
【0064】本発明に用いられる写真乳剤は、P.Gl
afkides著Chimie et Physiqu
e Photographique(Paul Mon
tel社刊、1967年)、G.F.Duffin著
PhotographicEmulsion Chem
istry(The Focal Press刊、19
66年)、V.L.Zelikman et al著M
aking andCoating Photogra
phic Emulsion(The Focal P
ress刊、1964年)等に記載された方法を用いて
調製することができる。即ち、酸性法、中性法、アンモ
ニア法等のいずれでもよく、又可溶性銀塩と可溶性ハロ
ゲン塩を反応させる形成としては、片側混合法、同時混
合法、それらの組合せ等のいずれを用いてもよい。この
ハロゲン化銀はいかなる方法で画像形成層に添加されて
もよく、このときハロゲン化銀は還元可能な銀源に近接
するように配置する。又、ハロゲン化銀は有機酸銀とハ
ロゲンイオンとの反応による有機酸銀中の銀の一部又は
全部をハロゲン化銀に変換することによって調製しても
よいし、ハロゲン化銀を予め調製しておき、これを有機
銀塩を調製するための溶液に添加してもよく、又はこれ
らの方法の組み合わせも可能であるが、後者が好まし
い。一般にハロゲン化銀は有機銀塩に対して0.75〜
30重量%の量で含有することが好ましい。
afkides著Chimie et Physiqu
e Photographique(Paul Mon
tel社刊、1967年)、G.F.Duffin著
PhotographicEmulsion Chem
istry(The Focal Press刊、19
66年)、V.L.Zelikman et al著M
aking andCoating Photogra
phic Emulsion(The Focal P
ress刊、1964年)等に記載された方法を用いて
調製することができる。即ち、酸性法、中性法、アンモ
ニア法等のいずれでもよく、又可溶性銀塩と可溶性ハロ
ゲン塩を反応させる形成としては、片側混合法、同時混
合法、それらの組合せ等のいずれを用いてもよい。この
ハロゲン化銀はいかなる方法で画像形成層に添加されて
もよく、このときハロゲン化銀は還元可能な銀源に近接
するように配置する。又、ハロゲン化銀は有機酸銀とハ
ロゲンイオンとの反応による有機酸銀中の銀の一部又は
全部をハロゲン化銀に変換することによって調製しても
よいし、ハロゲン化銀を予め調製しておき、これを有機
銀塩を調製するための溶液に添加してもよく、又はこれ
らの方法の組み合わせも可能であるが、後者が好まし
い。一般にハロゲン化銀は有機銀塩に対して0.75〜
30重量%の量で含有することが好ましい。
【0065】本発明に用いられるハロゲン化銀には、照
度不軌改良や改良調整のために、元素周期律表の6族か
ら10族に属する遷移金属のイオンを含有することが好
ましい。上記の金属としては、W、Fe、Co、Ni、
Cu、Ru、Rh、Pd、Re、Os、Ir、Pt、A
uが好ましく、これらの金属イオンは金属塩をそのまま
ハロゲン化銀に導入してもよいが、金属錯体又は錯体イ
オンの形でハロゲン化銀に導入できる。これらの、遷移
金属錯体及び金属錯体イオンとしては、下記一般式で表
される6配位錯体イオンが好ましい。
度不軌改良や改良調整のために、元素周期律表の6族か
ら10族に属する遷移金属のイオンを含有することが好
ましい。上記の金属としては、W、Fe、Co、Ni、
Cu、Ru、Rh、Pd、Re、Os、Ir、Pt、A
uが好ましく、これらの金属イオンは金属塩をそのまま
ハロゲン化銀に導入してもよいが、金属錯体又は錯体イ
オンの形でハロゲン化銀に導入できる。これらの、遷移
金属錯体及び金属錯体イオンとしては、下記一般式で表
される6配位錯体イオンが好ましい。
【0066】一般式〔ML6〕m 式中、Mは元素周期表の6〜10族の元素から選ばれる
遷移金属、Lは架橋配位子、mは0、1−、2−、3−
又は4−を表す。Lで表される配位子の具体例として
は、ハロゲン化物(弗化物、塩化物、臭化物及び沃化
物)、シアン化物、シアナート、チオシアナート、セレ
ノシアナート、テルロシアナート、アジド及びアコの各
配位子、ニトロシル、チオニトロシル等が挙げられ、好
ましくはアコ、ニトロシル及びチオニトロシル等であ
る。アコ配位子が存在する場合には、配位子の一つ又は
二つを占めることが好ましい。Lは同一でもよく、また
異なっていてもよい。
遷移金属、Lは架橋配位子、mは0、1−、2−、3−
又は4−を表す。Lで表される配位子の具体例として
は、ハロゲン化物(弗化物、塩化物、臭化物及び沃化
物)、シアン化物、シアナート、チオシアナート、セレ
ノシアナート、テルロシアナート、アジド及びアコの各
配位子、ニトロシル、チオニトロシル等が挙げられ、好
ましくはアコ、ニトロシル及びチオニトロシル等であ
る。アコ配位子が存在する場合には、配位子の一つ又は
二つを占めることが好ましい。Lは同一でもよく、また
異なっていてもよい。
【0067】Mとして特に好ましい具体例は、ロジウム
(Rh)、ルテニウム(Ru)、レニウム(Re)、イ
リジウム(Ir)及びオスミウム(Os)である。
(Rh)、ルテニウム(Ru)、レニウム(Re)、イ
リジウム(Ir)及びオスミウム(Os)である。
【0068】以下に遷移金属配位錯イオンの具体例を示
す。
す。
【0069】1:〔RhCl6〕3- 2:〔RuCl6〕3- 3:〔ReCl6〕3- 4:〔RuBr6〕3- 5:〔OsCl6〕3- 6:〔IrCl6〕4- 7:〔Ru(NO)Cl5〕2- 8:〔RuBr4(H2O)〕2- 9:〔Ru(NO)(H2O)Cl4〕- 10:〔RhCl5(H2O)〕2- 11:〔Re(NO)Cl5〕2- 12:〔Re(NO)CN5〕2- 13:〔Re(NO)ClCN4〕2- 14:〔Rh(NO)2Cl4〕- 15:〔Rh(NO)(H2O)Cl4〕- 16:〔Ru(NO)CN5〕2- 17:〔Fe(CN)6〕3- 18:〔Rh(NS)Cl5〕2- 19:〔Os(NO)Cl5〕2- 20:〔Cr(NO)Cl5〕2- 21:〔Re(NO)Cl5〕- 22:〔Os(NS)Cl4(TeCN)〕2− 23:〔Ru(NS)Cl5〕2- 24:〔Re(NS)Cl4(SeCN)〕2- 25:〔Os(NS)Cl(SCN)4〕2- 26:〔Ir(NO)Cl5〕2- 27:〔Ir(NS)Cl5〕2- 28:〔IrCl6〕2- これらの金属錯体又は錯体イオンは一種類でもよいし、
同種の金属及び異種の金属を二種以上併用してもよい。
同種の金属及び異種の金属を二種以上併用してもよい。
【0070】これらの金属のイオン、金属錯体及び錯体
イオンの含有量としては、一般的にはハロゲン化銀1モ
ル当たり1×10-9〜1×10-2モルが適当であり、好
ましくは1×10-8〜1×10-4モルである。これらの
金属のイオン又は錯体イオンを提供する化合物は、ハロ
ゲン化銀粒子形成時に添加し、ハロゲン化銀粒子中に組
み込まれることが好ましく、ハロゲン化銀粒子の調製、
つまり核形成、成長、物理熟成、化学増感の前後のどの
段階で添加してもよいが、特に核形成、成長、物理熟成
の段階で添加するのが好ましく、更には核形成、成長の
段階で添加するのが好ましく、最も好ましくは核形成の
段階で添加する。添加に際しては、数回に渡って分割し
て添加してもよく、ハロゲン化銀粒子中に均一に含有さ
せることもできるし、特開昭63−29603号、特開
平2−306236号、同3−167545号、同4−
76534号、同6−110146号、同5−2736
83号等に記載されている様に粒子内に分布を持たせて
含有させることもできる。
イオンの含有量としては、一般的にはハロゲン化銀1モ
ル当たり1×10-9〜1×10-2モルが適当であり、好
ましくは1×10-8〜1×10-4モルである。これらの
金属のイオン又は錯体イオンを提供する化合物は、ハロ
ゲン化銀粒子形成時に添加し、ハロゲン化銀粒子中に組
み込まれることが好ましく、ハロゲン化銀粒子の調製、
つまり核形成、成長、物理熟成、化学増感の前後のどの
段階で添加してもよいが、特に核形成、成長、物理熟成
の段階で添加するのが好ましく、更には核形成、成長の
段階で添加するのが好ましく、最も好ましくは核形成の
段階で添加する。添加に際しては、数回に渡って分割し
て添加してもよく、ハロゲン化銀粒子中に均一に含有さ
せることもできるし、特開昭63−29603号、特開
平2−306236号、同3−167545号、同4−
76534号、同6−110146号、同5−2736
83号等に記載されている様に粒子内に分布を持たせて
含有させることもできる。
【0071】これらの金属化合物は、水或いは適当な有
機溶媒(例えば、アルコール類、エーテル類、グリコー
ル類、ケトン類、エステル類、アミド類)に溶解して添
加することができるが、例えば金属化合物の粉末の水溶
液もしくは金属化合物とNaCl、KClとを一緒に溶
解した水溶液を、粒子形成中の水溶性銀塩溶液又は水溶
性ハライド溶液中に添加しておく方法、或いは銀塩溶液
とハライド溶液が同時に混合されるとき第3の水溶液と
して添加し、3液同時混合の方法でハロゲン化銀粒子を
調製する方法、粒子形成中に必要量の金属化合物の水溶
液を反応容器に投入する方法、或いはハロゲン化銀調製
時に予め金属のイオン又は錯体イオンをドープしてある
別のハロゲン化銀粒子を添加して溶解させる方法等があ
る。特に、金属化合物の粉末の水溶液もしくは金属化合
物とNaCl、KClとを一緒に溶解した水溶液を水溶
性ハライド溶液に添加する方法が好ましい。粒子表面に
添加する時には、粒子形成直後又は物理熟成時途中もし
くは終了時又は化学熟成時に必要量の金属化合物の水溶
液を反応容器に投入することもできる。
機溶媒(例えば、アルコール類、エーテル類、グリコー
ル類、ケトン類、エステル類、アミド類)に溶解して添
加することができるが、例えば金属化合物の粉末の水溶
液もしくは金属化合物とNaCl、KClとを一緒に溶
解した水溶液を、粒子形成中の水溶性銀塩溶液又は水溶
性ハライド溶液中に添加しておく方法、或いは銀塩溶液
とハライド溶液が同時に混合されるとき第3の水溶液と
して添加し、3液同時混合の方法でハロゲン化銀粒子を
調製する方法、粒子形成中に必要量の金属化合物の水溶
液を反応容器に投入する方法、或いはハロゲン化銀調製
時に予め金属のイオン又は錯体イオンをドープしてある
別のハロゲン化銀粒子を添加して溶解させる方法等があ
る。特に、金属化合物の粉末の水溶液もしくは金属化合
物とNaCl、KClとを一緒に溶解した水溶液を水溶
性ハライド溶液に添加する方法が好ましい。粒子表面に
添加する時には、粒子形成直後又は物理熟成時途中もし
くは終了時又は化学熟成時に必要量の金属化合物の水溶
液を反応容器に投入することもできる。
【0072】感光性ハロゲン化銀粒子はヌードル法、フ
ロキュレーション法等、当業界で知られている方法の水
洗により脱塩することができるが、本発明においては脱
塩してもしなくてもよい。
ロキュレーション法等、当業界で知られている方法の水
洗により脱塩することができるが、本発明においては脱
塩してもしなくてもよい。
【0073】本発明における感光性ハロゲン化銀粒子は
カルコゲン化合物により化学増感されている。カルコゲ
ン化合物による化学増感法としては硫黄増感法、セレン
増感法、テルル増感法が好ましい。
カルコゲン化合物により化学増感されている。カルコゲ
ン化合物による化学増感法としては硫黄増感法、セレン
増感法、テルル増感法が好ましい。
【0074】本発明で用いることのできる硫黄増感剤と
しては、ゼラチン中に含まれる硫黄化合物のほか、種々
の硫黄化合物、たとえばチオ硫酸塩、チオ尿素類、チア
ゾール類、ローダニン類等を用いることができる。具体
例は米国特許第1,574,944号、同第2,27
8,947号、同第2,410,689号、同第2,7
28,668号、同第3,501,313号、同第3,
656,955号に記載されたものである。
しては、ゼラチン中に含まれる硫黄化合物のほか、種々
の硫黄化合物、たとえばチオ硫酸塩、チオ尿素類、チア
ゾール類、ローダニン類等を用いることができる。具体
例は米国特許第1,574,944号、同第2,27
8,947号、同第2,410,689号、同第2,7
28,668号、同第3,501,313号、同第3,
656,955号に記載されたものである。
【0075】本発明で用いることのできるセレン増感剤
としては、従来公知の特許に開示されているセレン化合
物を用いることができる。すなわち通常、不安定型セレ
ン化合物および/または非不安定型セレン化合物を添加
して、高温、好ましくは40℃以上で乳剤を一定時間撹
拌することにより用いられる。不安定型セレン化合物と
しては特公昭41−15748号、特公昭43−134
89号、特開平4−25832号、特開平4−1092
40号などに記載の化合物を用いることが好ましい。
としては、従来公知の特許に開示されているセレン化合
物を用いることができる。すなわち通常、不安定型セレ
ン化合物および/または非不安定型セレン化合物を添加
して、高温、好ましくは40℃以上で乳剤を一定時間撹
拌することにより用いられる。不安定型セレン化合物と
しては特公昭41−15748号、特公昭43−134
89号、特開平4−25832号、特開平4−1092
40号などに記載の化合物を用いることが好ましい。
【0076】具体的な不安定セレン増感剤としては、イ
ソセレノシアネート類(例えばアリルイソセレノシアネ
ートの如き脂肪族イソセレノシアネート類)、セレノ尿
素類、セレノケトン類、セレノアミド類、セレノカルボ
ン酸類(例えば、2−セレノプロピオン酸、2−セレン
酪酸)、セレノエステル類、ジアシルセレニド類(例え
ば、ビス(3−クロロ−2,6−ジメトキシベンゾイ
ル)セレニド)、セレノホスフェート類、ホスフィンセ
レニド類、コロイド状金属セレンなどがあげられる。
ソセレノシアネート類(例えばアリルイソセレノシアネ
ートの如き脂肪族イソセレノシアネート類)、セレノ尿
素類、セレノケトン類、セレノアミド類、セレノカルボ
ン酸類(例えば、2−セレノプロピオン酸、2−セレン
酪酸)、セレノエステル類、ジアシルセレニド類(例え
ば、ビス(3−クロロ−2,6−ジメトキシベンゾイ
ル)セレニド)、セレノホスフェート類、ホスフィンセ
レニド類、コロイド状金属セレンなどがあげられる。
【0077】不安定型セレン化合物の好ましい類型を上
に述べたがこれらは限定的なものではない。当業技術者
には写真乳剤の増感剤としての不安定型セレン化合物と
いえば、セレンが不安定である限りに於いて該化合物の
構造はさして重要なものではなく、セレン増感剤分子の
有機部分はセレンを担持し、それを不安定な形で乳剤中
に存在せしめる以外何らの役割をもたないことが一般に
理解されている。本発明においては、かかる広範な概念
の不安定セレン化合物が有利に用いられる。
に述べたがこれらは限定的なものではない。当業技術者
には写真乳剤の増感剤としての不安定型セレン化合物と
いえば、セレンが不安定である限りに於いて該化合物の
構造はさして重要なものではなく、セレン増感剤分子の
有機部分はセレンを担持し、それを不安定な形で乳剤中
に存在せしめる以外何らの役割をもたないことが一般に
理解されている。本発明においては、かかる広範な概念
の不安定セレン化合物が有利に用いられる。
【0078】本発明で用いられる非不安定型セレン化合
物としては特公昭46−4553号、特公昭52−34
492号および特公昭52−34491号に記載の化合
物が用いられる。非不安定型セレン化合物としては例え
ば亜セレン酸、セレノシアン化カリウム、セレナゾール
類、セレナゾール類の四級塩、ジアリールセレニド、ジ
アリールジセレニド、ジアルキルセレニド、ジアルキル
ジセレニド、2−セレナゾリジンジオン、2−セレノオ
キサゾリジンチオンおよびこれらの誘導体等があげられ
る。これらのセレン化合物のうち、好ましくは以下の一
般式(I)および(II)があげられる。
物としては特公昭46−4553号、特公昭52−34
492号および特公昭52−34491号に記載の化合
物が用いられる。非不安定型セレン化合物としては例え
ば亜セレン酸、セレノシアン化カリウム、セレナゾール
類、セレナゾール類の四級塩、ジアリールセレニド、ジ
アリールジセレニド、ジアルキルセレニド、ジアルキル
ジセレニド、2−セレナゾリジンジオン、2−セレノオ
キサゾリジンチオンおよびこれらの誘導体等があげられ
る。これらのセレン化合物のうち、好ましくは以下の一
般式(I)および(II)があげられる。
【0079】
【化18】
【0080】式中、Z1およびZ2はそれぞれ同じでも異
なっていてもよく、アルキル基(例えば、メチル基、エ
チル基、t−ブチル基、アダマンチル基、t−オクチル
基)、アルケニル基(例えば、ビニル基、プロペニル
基)、アラルキル基(例えば、ベンジル基、フェネチル
基)、アリール基(例えば、フェニル基、ペンタフルオ
ロフェニル基、4−クロロフェニル基、3−ニトロフェ
ニル基、4−オクチルスルファモイルフェニル基、α−
ナフチル基)、複素環基(例えば、ピリジル基、チエニ
ル基、フリル基、イミダゾリル基)、−NR1(R2)、
−OR3または−SR4を表す。R1、R2、R3およびR4
はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、アルキル基、
アラルキル基、アリール基または複素環基を表す。アル
キル基、アラルキル基、アリール基または複素環基とし
てはZ1と同様な例があげられる。ただし、R1およびR
2は水素原子またはアシル基(例えば、アセチル基、プ
ロパノイル基、ベンゾイル基、ヘプタフルオロブタノイ
ル基、ジフルオロアセチル基、4−ニトロベンゾイル
基、α−ナフトイル基、4−トリフルオロメチルベンゾ
イル基)であってもよい。一般式(I)中、好ましくは
Z1はアルキル基、アリール基または−NR1(R2)を
表し、Z2は−NR5(R6)を表す。R1、R2、R5およ
びR6はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、水素原
子、アルキル基、アリール基、またはアシル基を表す。
一般式(I)中、より好ましくはN,N−ジアルキルセ
レノ尿素、N,N,N′−トリアルキル−N′−アシル
セレノ尿素、テトラアルキルセレノ尿素、N,N−ジア
ルキル−アリールセレノアミド、N−アルキル−N−ア
リール−アリールセレノアミドを表す。
なっていてもよく、アルキル基(例えば、メチル基、エ
チル基、t−ブチル基、アダマンチル基、t−オクチル
基)、アルケニル基(例えば、ビニル基、プロペニル
基)、アラルキル基(例えば、ベンジル基、フェネチル
基)、アリール基(例えば、フェニル基、ペンタフルオ
ロフェニル基、4−クロロフェニル基、3−ニトロフェ
ニル基、4−オクチルスルファモイルフェニル基、α−
ナフチル基)、複素環基(例えば、ピリジル基、チエニ
ル基、フリル基、イミダゾリル基)、−NR1(R2)、
−OR3または−SR4を表す。R1、R2、R3およびR4
はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、アルキル基、
アラルキル基、アリール基または複素環基を表す。アル
キル基、アラルキル基、アリール基または複素環基とし
てはZ1と同様な例があげられる。ただし、R1およびR
2は水素原子またはアシル基(例えば、アセチル基、プ
ロパノイル基、ベンゾイル基、ヘプタフルオロブタノイ
ル基、ジフルオロアセチル基、4−ニトロベンゾイル
基、α−ナフトイル基、4−トリフルオロメチルベンゾ
イル基)であってもよい。一般式(I)中、好ましくは
Z1はアルキル基、アリール基または−NR1(R2)を
表し、Z2は−NR5(R6)を表す。R1、R2、R5およ
びR6はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、水素原
子、アルキル基、アリール基、またはアシル基を表す。
一般式(I)中、より好ましくはN,N−ジアルキルセ
レノ尿素、N,N,N′−トリアルキル−N′−アシル
セレノ尿素、テトラアルキルセレノ尿素、N,N−ジア
ルキル−アリールセレノアミド、N−アルキル−N−ア
リール−アリールセレノアミドを表す。
【0081】
【化19】
【0082】式中、Z3、Z4およびZ5はそれぞれ同じ
でも異なっていてもよく、脂肪族基、芳香族基、複素環
基、−OR7、−NR8(R9)、−SR10、−Se
R11、X1、水素原子を表す。R7、R10およびR11は脂
肪族基、芳香族基、複素環基、水素原子またはカチオン
を表し、R8およびR9は脂肪族基、芳香族基、複素環基
または水素原子を表し、X1はハロゲン原子を表す。
でも異なっていてもよく、脂肪族基、芳香族基、複素環
基、−OR7、−NR8(R9)、−SR10、−Se
R11、X1、水素原子を表す。R7、R10およびR11は脂
肪族基、芳香族基、複素環基、水素原子またはカチオン
を表し、R8およびR9は脂肪族基、芳香族基、複素環基
または水素原子を表し、X1はハロゲン原子を表す。
【0083】一般式(II)において、Z3、Z4、Z5、
R7、R8、R9、R10およびR11で表される脂肪族基は
直鎖、分岐または環状のアルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基、アラルキル基(例えば、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、t−ブチル基、
n−ブチル基、n−オクチル基、n−デシル基、n−ヘ
キサデシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、
アリル基、2−ブテニル基、3−ペンテニル基、プロパ
ルギル基、3−ペンチニル基、ベンジル基、フェネチル
基)を表す。一般式(II)において、Z3、Z4、Z5、
R7、R8、R9、R10およびR11で表される芳香族基は
単環または縮環のアリール基(例えば、フェニル基、ペ
ンタフルオロフェニル基、4−クロロフェニル基、3−
スルホフェニル基、α−ナフチル基、4−メチルフェニ
ル基)を表す。一般式(II)において、Z3、Z4、
Z5、R7、R8、R9、R10およびR11で表される複素環
基は窒素原子、酸素原子または硫黄原子のうち少なくと
も一つを含む3〜10員環の飽和もしくは不飽和の不飽
和基(例えば、ピリジル基、チエニル基、フリル基、チ
アゾリル基、イミダゾリル基、ベンズイミダゾリル基)
を表す。
R7、R8、R9、R10およびR11で表される脂肪族基は
直鎖、分岐または環状のアルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基、アラルキル基(例えば、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、t−ブチル基、
n−ブチル基、n−オクチル基、n−デシル基、n−ヘ
キサデシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、
アリル基、2−ブテニル基、3−ペンテニル基、プロパ
ルギル基、3−ペンチニル基、ベンジル基、フェネチル
基)を表す。一般式(II)において、Z3、Z4、Z5、
R7、R8、R9、R10およびR11で表される芳香族基は
単環または縮環のアリール基(例えば、フェニル基、ペ
ンタフルオロフェニル基、4−クロロフェニル基、3−
スルホフェニル基、α−ナフチル基、4−メチルフェニ
ル基)を表す。一般式(II)において、Z3、Z4、
Z5、R7、R8、R9、R10およびR11で表される複素環
基は窒素原子、酸素原子または硫黄原子のうち少なくと
も一つを含む3〜10員環の飽和もしくは不飽和の不飽
和基(例えば、ピリジル基、チエニル基、フリル基、チ
アゾリル基、イミダゾリル基、ベンズイミダゾリル基)
を表す。
【0084】一般式(II)において、R7、R10および
R11で表されるカチオンはアルカリ金属原子またはアン
モニウムを表し、X1で表されるハロゲン原子は、例え
ばフッ素原子、塩素原子、臭素原子または沃素原子を表
す。一般式(II)中、好ましくはZ3、Z4またはZ5は
脂肪族基、芳香族基または−OR7を表し、R7は脂肪族
基または芳香族基を表す。一般式(II)中、より好まし
くはトリアルキルホスフィンセレニド、トリアリールホ
スフィンセレニド、トリアルキルセレノホスフェートま
たはトリアリールセレノホスフェートを表す。
R11で表されるカチオンはアルカリ金属原子またはアン
モニウムを表し、X1で表されるハロゲン原子は、例え
ばフッ素原子、塩素原子、臭素原子または沃素原子を表
す。一般式(II)中、好ましくはZ3、Z4またはZ5は
脂肪族基、芳香族基または−OR7を表し、R7は脂肪族
基または芳香族基を表す。一般式(II)中、より好まし
くはトリアルキルホスフィンセレニド、トリアリールホ
スフィンセレニド、トリアルキルセレノホスフェートま
たはトリアリールセレノホスフェートを表す。
【0085】以下に一般式(I)、(II)および本発明
で使用可能なその他の化合物の具体例を示すが、本発明
はこれに限定されるものではない。
で使用可能なその他の化合物の具体例を示すが、本発明
はこれに限定されるものではない。
【0086】
【化20】
【0087】
【化21】
【0088】
【化22】
【0089】
【化23】
【0090】
【化24】
【0091】
【化25】
【0092】本発明で用いられるテルル増感剤として
は、例えば、特開平4−204640号、同4−271
341号、同4−333043号、同5−303157
号、同6−27573号、同6−175258号、同6
−180478号、同6−208184号、同6−20
8146号、同6−317867号、同7−92599
号、同7−98483号、同7−104415号、同7
−140579号、およびジャーナル・オブ・ケミカル
・ソサエティー・ケミカル・コミュニケーション(J.
Chem.Soc.Chem.Commun.)635
(1980)、S.パタイ(S.Patai)編、ザ・
ケミストリー・オブ・オルガニック・セレニウム・アン
ド・テルリウム・コンパウンズ(The Chemis
try of Organic Selenium T
ellurium compounds)、Vol.1
(1986)、同Vol.2(1987)などに記載の
化合物を用いることができる。
は、例えば、特開平4−204640号、同4−271
341号、同4−333043号、同5−303157
号、同6−27573号、同6−175258号、同6
−180478号、同6−208184号、同6−20
8146号、同6−317867号、同7−92599
号、同7−98483号、同7−104415号、同7
−140579号、およびジャーナル・オブ・ケミカル
・ソサエティー・ケミカル・コミュニケーション(J.
Chem.Soc.Chem.Commun.)635
(1980)、S.パタイ(S.Patai)編、ザ・
ケミストリー・オブ・オルガニック・セレニウム・アン
ド・テルリウム・コンパウンズ(The Chemis
try of Organic Selenium T
ellurium compounds)、Vol.1
(1986)、同Vol.2(1987)などに記載の
化合物を用いることができる。
【0093】具体的な化合物としては、(Te−a)ジ
アシルテルリド類、ビス(オキシカルボニル)テルリド
類、ビス(カルバモイル)テルリド類(具体的には例え
ば、ジベンゾイルテルリド、ビス(2,6−ジメトキシ
ベンゾイル)テルリド、ビス(エトキシカルボニル)テ
ルリド、ビス(N−メチル−N−フェニルカルバモイ
ル)テルリド、ビス(N−ベンジル−N−フェニルカル
バモイル)テルリドなどである。)、さらにジアシルジ
テルリド類、ビス(オキシカルボニル)ジテルリド類、
ビス(カルバモイル)ジテルリド類(具体的には例え
ば、ジベンゾイルジテルリド、ビス(N−メチル−N−
フェニルカルバモイル)ジテルリド、ビス(N,N−ジ
フェニルカルバモイル)ジテルリドなどである。)、
(Te−b)P=Te結合を有する化合物(例えば、ホ
スフィンテルリド類(例えば、トリブチルホスフィンテ
ルリド、トリ−iso−ブチルホスフィンテルリド、ト
リ−iso−プロピルホスフィンテルリド、n−ブチル
ジ−iso−プロピルホスフィンテルリドなど)、テル
ロホスホリックアシッドアミド類(例えば、トリス(ジ
メチルアミノ)ホスファンテルリド、トリス(ジエチル
アミノ)ホスファンテルリドなど)、テルロホスフィニ
ックアシッドエステル類(例えば、ジエチルテルロホス
フィニックアシッド−O−エチルエステル(Et2(E
tO)P=Te)など)、テルロホスホニックアシッド
エステル類(例えば、エチルジエトキシホスファンテル
リド)など)、(Te−c)テルロカルボン酸塩類(例
えば、テルロベンゾイックアシッドカリウム塩、2−メ
トキシテルロベンゾイックアシッドカリウム塩など)、
(Te−d)Te−オルガニルテルロカルボン酸エステ
ル類(例えば、Te−(3′−オキソブチル)テルロベ
ンゾエート、Te−メチルテルロベンゾエートなど)、
(Te−e)ジ(ポリ)テルリド類、テルリド類(例え
ば、ジエチルジテルリド、ビス(シアノエチル)ジテル
リド、ジピリジルジテルリドなど)、(Te−f)テル
ロール類(例えば、エタンテルロール、ソジウムエタン
テルロラートなど)、(Te−g)テルロアセタール類
(例えば、1,1−ビス(メチルテルロ)ブタン、トリ
テルランなど)、(Te−h)テルロスルホナート類
(例えば、Te−エチルベンゼンテルロスルホナートな
ど)、(Te−i)P−Te結合を有する化合物(例え
ば、テルロホスホリックアシッドTe−オルガニルエス
テル類(例えば、具体的には、テルロホスホリックアシ
ッド−O,O−ジエチル−Te−メチルエステル、テル
ロホスホリックアシッド−O,O−ジブチル−Te−エ
チルエステルなど)など)、(Te−j)含Teヘテロ
環類(例えば、テルラジアゾール類など)、(Te−
k)テルロカルボニル化合物(例えば、テルロ尿素類
(例えば、N,N′−ジメチルエチレンテルロウレア、
N,N′−ジエチルエチレンテルロウレアなど環状テル
ロ尿素化合物が好ましい。)、テルロアミド類(例え
ば、ジメチルテルロベンズアミド、N,N−ジプロピル
−4−メトキシテルロベンズアミドなど)、テルロヒド
ラジド類(例えば、(N,N′,N′−トリメチル)テ
ルロベンゾヒドラジドなど)など)、(Te−l)無機
テルル化合物(例えば、テルリウムスルフィド類、ソジ
ウムテルリド、ポタシウムテルリド、など)、(Te−
m)コロイド状テルル、などを用いることができる。
アシルテルリド類、ビス(オキシカルボニル)テルリド
類、ビス(カルバモイル)テルリド類(具体的には例え
ば、ジベンゾイルテルリド、ビス(2,6−ジメトキシ
ベンゾイル)テルリド、ビス(エトキシカルボニル)テ
ルリド、ビス(N−メチル−N−フェニルカルバモイ
ル)テルリド、ビス(N−ベンジル−N−フェニルカル
バモイル)テルリドなどである。)、さらにジアシルジ
テルリド類、ビス(オキシカルボニル)ジテルリド類、
ビス(カルバモイル)ジテルリド類(具体的には例え
ば、ジベンゾイルジテルリド、ビス(N−メチル−N−
フェニルカルバモイル)ジテルリド、ビス(N,N−ジ
フェニルカルバモイル)ジテルリドなどである。)、
(Te−b)P=Te結合を有する化合物(例えば、ホ
スフィンテルリド類(例えば、トリブチルホスフィンテ
ルリド、トリ−iso−ブチルホスフィンテルリド、ト
リ−iso−プロピルホスフィンテルリド、n−ブチル
ジ−iso−プロピルホスフィンテルリドなど)、テル
ロホスホリックアシッドアミド類(例えば、トリス(ジ
メチルアミノ)ホスファンテルリド、トリス(ジエチル
アミノ)ホスファンテルリドなど)、テルロホスフィニ
ックアシッドエステル類(例えば、ジエチルテルロホス
フィニックアシッド−O−エチルエステル(Et2(E
tO)P=Te)など)、テルロホスホニックアシッド
エステル類(例えば、エチルジエトキシホスファンテル
リド)など)、(Te−c)テルロカルボン酸塩類(例
えば、テルロベンゾイックアシッドカリウム塩、2−メ
トキシテルロベンゾイックアシッドカリウム塩など)、
(Te−d)Te−オルガニルテルロカルボン酸エステ
ル類(例えば、Te−(3′−オキソブチル)テルロベ
ンゾエート、Te−メチルテルロベンゾエートなど)、
(Te−e)ジ(ポリ)テルリド類、テルリド類(例え
ば、ジエチルジテルリド、ビス(シアノエチル)ジテル
リド、ジピリジルジテルリドなど)、(Te−f)テル
ロール類(例えば、エタンテルロール、ソジウムエタン
テルロラートなど)、(Te−g)テルロアセタール類
(例えば、1,1−ビス(メチルテルロ)ブタン、トリ
テルランなど)、(Te−h)テルロスルホナート類
(例えば、Te−エチルベンゼンテルロスルホナートな
ど)、(Te−i)P−Te結合を有する化合物(例え
ば、テルロホスホリックアシッドTe−オルガニルエス
テル類(例えば、具体的には、テルロホスホリックアシ
ッド−O,O−ジエチル−Te−メチルエステル、テル
ロホスホリックアシッド−O,O−ジブチル−Te−エ
チルエステルなど)など)、(Te−j)含Teヘテロ
環類(例えば、テルラジアゾール類など)、(Te−
k)テルロカルボニル化合物(例えば、テルロ尿素類
(例えば、N,N′−ジメチルエチレンテルロウレア、
N,N′−ジエチルエチレンテルロウレアなど環状テル
ロ尿素化合物が好ましい。)、テルロアミド類(例え
ば、ジメチルテルロベンズアミド、N,N−ジプロピル
−4−メトキシテルロベンズアミドなど)、テルロヒド
ラジド類(例えば、(N,N′,N′−トリメチル)テ
ルロベンゾヒドラジドなど)など)、(Te−l)無機
テルル化合物(例えば、テルリウムスルフィド類、ソジ
ウムテルリド、ポタシウムテルリド、など)、(Te−
m)コロイド状テルル、などを用いることができる。
【0094】これらのテルル化合物のうち、好ましく用
いられるのは、以下の一般式(a)、(b)、(c)お
よび(d)で表される化合物である。
いられるのは、以下の一般式(a)、(b)、(c)お
よび(d)で表される化合物である。
【0095】一般式(a) R101−(Te)n−R102 式中、R101は脂肪族基、芳香族基、複素環基、−C
(=X111)R111を表し、R102は脂肪族基、芳香族
基、複素環基、水素原子、カチオン、−C(=X112)
R112を表す。ここで、R111およびR112は脂肪族基、
芳香族基、複素環基、−OR113、−NR
114(R115)、−SR116、水素原子を表し、X111およ
びX112は酸素原子、硫黄原子、NR117を表し、
R111、R112、R113、R114、R115、R116、およびR
117は脂肪族基、芳香族基、複素環基、水素原子を表
す。nは1または2を表す。
(=X111)R111を表し、R102は脂肪族基、芳香族
基、複素環基、水素原子、カチオン、−C(=X112)
R112を表す。ここで、R111およびR112は脂肪族基、
芳香族基、複素環基、−OR113、−NR
114(R115)、−SR116、水素原子を表し、X111およ
びX112は酸素原子、硫黄原子、NR117を表し、
R111、R112、R113、R114、R115、R116、およびR
117は脂肪族基、芳香族基、複素環基、水素原子を表
す。nは1または2を表す。
【0096】次に一般式(a)について詳細に説明す
る。一般式(a)において、R101、R102、R111、R
112、R113、R114、R115、R116、およびR117で表さ
れる脂肪族基は好ましくは炭素数1〜30のものであっ
て、特に炭素数1〜20の直鎖、分岐または環状のアル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキル基で
ある。アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アラ
ルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、t−ブチル基、n−オクチ
ル基、n−デシル基、n−ヘキサデシル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基、アリル基、2−ブテニル
基、3−ペンテニル基、プロパルギル基、3−ペンチニ
ル基、ベンジル基、フェネチル基等があげられる。
る。一般式(a)において、R101、R102、R111、R
112、R113、R114、R115、R116、およびR117で表さ
れる脂肪族基は好ましくは炭素数1〜30のものであっ
て、特に炭素数1〜20の直鎖、分岐または環状のアル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキル基で
ある。アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アラ
ルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、t−ブチル基、n−オクチ
ル基、n−デシル基、n−ヘキサデシル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基、アリル基、2−ブテニル
基、3−ペンテニル基、プロパルギル基、3−ペンチニ
ル基、ベンジル基、フェネチル基等があげられる。
【0097】一般式(a)において、R101、R102、R
111、R112、R113、R114、R115、R116、およびR
117で表される芳香族基は好ましくは炭素数6〜30の
ものであって、特に炭素数6〜20の単環または縮環の
アリール基であり、例えばフェニル基、ナフチル基が挙
げられる。
111、R112、R113、R114、R115、R116、およびR
117で表される芳香族基は好ましくは炭素数6〜30の
ものであって、特に炭素数6〜20の単環または縮環の
アリール基であり、例えばフェニル基、ナフチル基が挙
げられる。
【0098】一般式(a)において、R101、R102、R
111、R112、R113、R114、R115、R116、およびR
117で表される複素環基は窒素原子、酸素原子および硫
黄原子のうち少なくとも一つを含む3〜10員環の飽和
もしくは不飽和の複素環基である。これらは単環であっ
てもよいし、さらに他の芳香環もしくは複素環と縮合環
を形成してもよい。複素環基としては、好ましくは5〜
6員環の芳香族複素環であり、例えばピリジル基、フリ
ル基、チエニル基、チアゾリル基、イミダゾリル基、ベ
ンズイミダゾリル基等があげられる。
111、R112、R113、R114、R115、R116、およびR
117で表される複素環基は窒素原子、酸素原子および硫
黄原子のうち少なくとも一つを含む3〜10員環の飽和
もしくは不飽和の複素環基である。これらは単環であっ
てもよいし、さらに他の芳香環もしくは複素環と縮合環
を形成してもよい。複素環基としては、好ましくは5〜
6員環の芳香族複素環であり、例えばピリジル基、フリ
ル基、チエニル基、チアゾリル基、イミダゾリル基、ベ
ンズイミダゾリル基等があげられる。
【0099】これらの脂肪族基、芳香族基および複素環
基は置換されていてもよい。置換基としては以下のもの
があげられる。代表的な置換基としては例えば、アルキ
ル基、アラルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、ウレイド
基、スルファモイル基、カルバモイル基、スルホニル
基、アルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、アシル基、アシルオキシ基、イミド基、アル
キルチオ基、ハロゲン原子、シアノ基、スルホ基、カル
ボキシ基、ヒドロキシ基、ホスホノ基、ニトロ基、およ
びヘテロ環基等があげられる。これらの基はさらに置換
されていてもよい。置換基が2つ以上あるときは同じで
も異なっていてもよい。
基は置換されていてもよい。置換基としては以下のもの
があげられる。代表的な置換基としては例えば、アルキ
ル基、アラルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、ウレイド
基、スルファモイル基、カルバモイル基、スルホニル
基、アルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、アシル基、アシルオキシ基、イミド基、アル
キルチオ基、ハロゲン原子、シアノ基、スルホ基、カル
ボキシ基、ヒドロキシ基、ホスホノ基、ニトロ基、およ
びヘテロ環基等があげられる。これらの基はさらに置換
されていてもよい。置換基が2つ以上あるときは同じで
も異なっていてもよい。
【0100】一般式(a)において、R102で表される
カチオンはナトリウムイオン、カリウムイオンなどのア
ルカリ金属イオン、アンモニウムイオンなどを表す。一
般式(a)において、好ましくは、R101は−C(=X
111)R111を表し、R102は脂肪族基、複素環基、−C
(=X112)R112を表す。一般式(a)において、より
好ましくは、R101は−C(=O)R111を表し、R102
は−C(=O)R112を表し、R111およびR112はNR
114(R115)またはOR116を表し、R114、R115およ
びR116は脂肪族基、芳香族基または複素環基を表し、
nは1を表す。さらに、より好ましくは、R101は−C
(=O)R111を表し、R102は−C(=O)R112を表
し、R111およびR112はNR114(R115)表し、
R114、R115は脂肪族基、芳香族基を表し、nは1をあ
らわす。
カチオンはナトリウムイオン、カリウムイオンなどのア
ルカリ金属イオン、アンモニウムイオンなどを表す。一
般式(a)において、好ましくは、R101は−C(=X
111)R111を表し、R102は脂肪族基、複素環基、−C
(=X112)R112を表す。一般式(a)において、より
好ましくは、R101は−C(=O)R111を表し、R102
は−C(=O)R112を表し、R111およびR112はNR
114(R115)またはOR116を表し、R114、R115およ
びR116は脂肪族基、芳香族基または複素環基を表し、
nは1を表す。さらに、より好ましくは、R101は−C
(=O)R111を表し、R102は−C(=O)R112を表
し、R111およびR112はNR114(R115)表し、
R114、R115は脂肪族基、芳香族基を表し、nは1をあ
らわす。
【0101】一般式(b) R131(R132)P(=Te)R133 式中、R131、R132およびR133は脂肪族基、芳香族
基、複素環基、OR134、NR135(R136)、SR137、
OSiR138(R139)(R140)、Xまたは水素原子を
表す。R134およびR137は脂肪族基、芳香族基、複素環
基、水素原子またはカチオンを表し、R135およびR136
は脂肪族基、芳香族基、複素環基または水素原子を表
し、R138、R139およびR140は脂肪族基を表し、Xは
ハロゲン原子を表す。
基、複素環基、OR134、NR135(R136)、SR137、
OSiR138(R139)(R140)、Xまたは水素原子を
表す。R134およびR137は脂肪族基、芳香族基、複素環
基、水素原子またはカチオンを表し、R135およびR136
は脂肪族基、芳香族基、複素環基または水素原子を表
し、R138、R139およびR140は脂肪族基を表し、Xは
ハロゲン原子を表す。
【0102】次に一般式(b)について詳細に説明す
る。
る。
【0103】一般式(b)において、R131、R132、R
133、R134、R135、R136、R137、R138、R139およ
びR140で表される脂肪族基、芳香族基、複素環基はそ
れぞれ、一般式(a)の脂肪族基、芳香族基、複素環基
と同意義である。またR131、R132、R133、R134、R
135、R136、R137、R138、R139およびR140で表され
る脂肪族基、芳香族基、複素環基は一般式(a)であげ
た置換基で置換されていてもよい。
133、R134、R135、R136、R137、R138、R139およ
びR140で表される脂肪族基、芳香族基、複素環基はそ
れぞれ、一般式(a)の脂肪族基、芳香族基、複素環基
と同意義である。またR131、R132、R133、R134、R
135、R136、R137、R138、R139およびR140で表され
る脂肪族基、芳香族基、複素環基は一般式(a)であげ
た置換基で置換されていてもよい。
【0104】一般式(b)において、R134およびR137
で表されるカチオンはアルカリ金属、アンモニウムを表
す。一般式(b)においてXで表されるハロゲン原子
は、例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子および沃素
原子を表す。
で表されるカチオンはアルカリ金属、アンモニウムを表
す。一般式(b)においてXで表されるハロゲン原子
は、例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子および沃素
原子を表す。
【0105】一般式(b)において、好ましくは
R131、R132およびR133は脂肪族基または芳香族基を
表し、より好ましくはアルキル基または芳香族基を表
す。
R131、R132およびR133は脂肪族基または芳香族基を
表し、より好ましくはアルキル基または芳香族基を表
す。
【0106】一般式(c) R171−Te−R192 式中、R171は、−S(O)n−R191、−P(=Ch)
R195(R196)を表し、R192は水素原子、脂肪族基、
芳香族基、複素環基、カチオン、アシル基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、スルホニル基、スルフィニル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基を表す。ここで、R191、R195、R196は脂肪族
基、芳香族基、複素環基、アミノ基、エーテル基、チオ
エーテル基、セレノエーテル基、テルロエーテル基を表
し、Chは酸素原子、硫黄原子を表し、nは1または2
を表す。
R195(R196)を表し、R192は水素原子、脂肪族基、
芳香族基、複素環基、カチオン、アシル基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、スルホニル基、スルフィニル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基を表す。ここで、R191、R195、R196は脂肪族
基、芳香族基、複素環基、アミノ基、エーテル基、チオ
エーテル基、セレノエーテル基、テルロエーテル基を表
し、Chは酸素原子、硫黄原子を表し、nは1または2
を表す。
【0107】次に一般式(c)について詳細に説明す
る。一般式(c)において、R191、R192、R195、R
196で表される脂肪族基、芳香族基、複素環基はそれぞ
れ、一般式(a)の脂肪族基、芳香族基、複素環基と同
意義である。またR191、R192、R195、R196で表され
る脂肪族基、芳香族基、複素環基は一般式(a)であげ
た置換基で置換されていてもよい。
る。一般式(c)において、R191、R192、R195、R
196で表される脂肪族基、芳香族基、複素環基はそれぞ
れ、一般式(a)の脂肪族基、芳香族基、複素環基と同
意義である。またR191、R192、R195、R196で表され
る脂肪族基、芳香族基、複素環基は一般式(a)であげ
た置換基で置換されていてもよい。
【0108】一般式(c)において、R191、R195、R
196で表されるアミノ基としては、例えば無置換アミノ
基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ
基、ジエチルアミノ基、アニリノ基、2,4−キシリジ
ノ基等が挙げられる。
196で表されるアミノ基としては、例えば無置換アミノ
基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ
基、ジエチルアミノ基、アニリノ基、2,4−キシリジ
ノ基等が挙げられる。
【0109】一般式(c)において、R191、R195、R
196で表されるエーテル基としては、例えばメトキシ
基、イソプロポキシ基、フェノキシ基、ベンジルオキシ
基、2−ナフチルオキシ基、2−ピリジルオキシ基等が
挙げられ、チオエーテル基としては、例えばメチルチオ
基、フェニルチオ基等が挙げられ、セレノエーテル基と
しては、例えばメチルセレノ基、フェニルセレノ基等が
挙げられ、テルロエーテル基としては、例えばメチルテ
ルロ基、等が挙げられる。
196で表されるエーテル基としては、例えばメトキシ
基、イソプロポキシ基、フェノキシ基、ベンジルオキシ
基、2−ナフチルオキシ基、2−ピリジルオキシ基等が
挙げられ、チオエーテル基としては、例えばメチルチオ
基、フェニルチオ基等が挙げられ、セレノエーテル基と
しては、例えばメチルセレノ基、フェニルセレノ基等が
挙げられ、テルロエーテル基としては、例えばメチルテ
ルロ基、等が挙げられる。
【0110】一般式(c)において、R192で表される
カチオンとしては、例えばリチウムイオン、カリウムイ
オン、等のアルカリ金属イオン、およびアンモニウムイ
オン等のアンモニウムイオン類等が挙げられる。ここで
R192がカチオンである場合、Teは形式的に−1の負
電荷をもつものとする。
カチオンとしては、例えばリチウムイオン、カリウムイ
オン、等のアルカリ金属イオン、およびアンモニウムイ
オン等のアンモニウムイオン類等が挙げられる。ここで
R192がカチオンである場合、Teは形式的に−1の負
電荷をもつものとする。
【0111】一般式(c)において、R192で表される
アシル基としては、例えばホルミル基、アセチル基、プ
ロピオニル基、イソブチリル基、バレリル基、ピバロイ
ル基、アクリロイル基、ピルボイル基、ベンゾイル基、
1−ナフトイル基、m−トルオイル基、シンナモイル基
等が挙げられ、カルバモイル基としては、例えば無置換
カルバモイル基、N−エチルカルバモイル基、N,N−
ジメチルカルバモイル基、N,N−ジエチルカルバモイ
ル基、N−フェニルカルバモイル基等が挙げられ、スル
ファモイル基としては、例えば無置換スルファモイル
基、N−エチルスルファモイル基、N,N−ジメチルス
ルファモイル基、N,N−ジエチルスルファモイル基、
N−フェニルスルファモイル基等が挙げられ、スルホニ
ル基としては、例えばメシル基、トシル基、タウリル基
等が挙げられ、スルフィニル基としては、例えばメチル
スルフィニル基、フェニルスルフィニル基等が挙げられ
る。
アシル基としては、例えばホルミル基、アセチル基、プ
ロピオニル基、イソブチリル基、バレリル基、ピバロイ
ル基、アクリロイル基、ピルボイル基、ベンゾイル基、
1−ナフトイル基、m−トルオイル基、シンナモイル基
等が挙げられ、カルバモイル基としては、例えば無置換
カルバモイル基、N−エチルカルバモイル基、N,N−
ジメチルカルバモイル基、N,N−ジエチルカルバモイ
ル基、N−フェニルカルバモイル基等が挙げられ、スル
ファモイル基としては、例えば無置換スルファモイル
基、N−エチルスルファモイル基、N,N−ジメチルス
ルファモイル基、N,N−ジエチルスルファモイル基、
N−フェニルスルファモイル基等が挙げられ、スルホニ
ル基としては、例えばメシル基、トシル基、タウリル基
等が挙げられ、スルフィニル基としては、例えばメチル
スルフィニル基、フェニルスルフィニル基等が挙げられ
る。
【0112】一般式(c)において、R192で表される
アルコキシカルボニル基としては、例えばメトキシカル
ボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、イソプロポキ
シカルボニル基等が挙げられ、アリールオキシカルボニ
ル基としては、例えばフェノキシカルボニル基、ナフチ
ルオキシカルボニル基等が挙げられる。
アルコキシカルボニル基としては、例えばメトキシカル
ボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、イソプロポキ
シカルボニル基等が挙げられ、アリールオキシカルボニ
ル基としては、例えばフェノキシカルボニル基、ナフチ
ルオキシカルボニル基等が挙げられる。
【0113】一般式(c)において好ましくは、R171
が、−SO2−R191、−P(=Ch)R195(R196)を
表し、R191、R195、R196が脂肪族基、芳香族基、複
素環基であり、R192が脂肪族基、複素環基、カチオ
ン、アシル基、カルバモイル基、スルファモイル基、ス
ルホニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシ
カルボニル基であるものである。一般式(c)において
より好ましくは、R171が、−P(=Ch)R195(R
196)を表し、R195、R196が芳香族基であり、R192が
カチオン、アシル基、カルバモイル基、スルファモイル
基、スルホニル基であるものである。
が、−SO2−R191、−P(=Ch)R195(R196)を
表し、R191、R195、R196が脂肪族基、芳香族基、複
素環基であり、R192が脂肪族基、複素環基、カチオ
ン、アシル基、カルバモイル基、スルファモイル基、ス
ルホニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシ
カルボニル基であるものである。一般式(c)において
より好ましくは、R171が、−P(=Ch)R195(R
196)を表し、R195、R196が芳香族基であり、R192が
カチオン、アシル基、カルバモイル基、スルファモイル
基、スルホニル基であるものである。
【0114】一般式(d) R211−C(=Te)−R212 式中、R211は脂肪族基、芳香族基、複素環基または−
NR213(R214)を表し、R212は−NR
215(R216)、−N(R217)N(R218)R219または
−OR220を表す。R213、R214、R215、R216、
R217、R218、R219およびR220は水素原子、脂肪族
基、芳香族基、複素環基またはアシル基を表す。ここで
R211とR215、R211とR217、R211とR218、R211と
R220、R213とR215、R213とR217、R213とR218お
よびR213とR220は結合して環を形成したものが好まし
い。
NR213(R214)を表し、R212は−NR
215(R216)、−N(R217)N(R218)R219または
−OR220を表す。R213、R214、R215、R216、
R217、R218、R219およびR220は水素原子、脂肪族
基、芳香族基、複素環基またはアシル基を表す。ここで
R211とR215、R211とR217、R211とR218、R211と
R220、R213とR215、R213とR217、R213とR218お
よびR213とR220は結合して環を形成したものが好まし
い。
【0115】次に一般式(d)について詳細に説明す
る。一般式(d)においてR213、R214、R215、
R216、R217、R218、R219およびR220であらわされ
る脂肪族基、芳香族基、複素環基はそれぞれ、一般式
(a)の脂肪族基、芳香族基、複素環基と同意義であ
る。またR211、R213、R214、R215、R216、R217、
R218、R219およびR220で表される脂肪族基、芳香族
基、複素環基は一般式(a)であげた置換基で置換され
ていてもよい。R213、R214、R215、R216、R217、
R218、R219およびR220で表されるアシル基は、一般
式(c)において、R192で表されるアシル基と同意義
である。R211とR215、R211とR217、R211とR218、
R211とR220、R213とR215、R213とR217、R213と
R218およびR213とR220が結合して環を形成するとき
の、環を形成する基としては置換もしくは無置換のアル
キレン基(エーテル基、チオエーテル基、置換もしくは
無置換のアミノ基を含んでいてもよい、例えば、メチレ
ン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシ
レン基、1−メチルエチレン基、−CH2CH2OCH2
CH2−、−CH2CH2NHCH2CH2−等)、置換も
しくは無置換のアラルキレン基(例えばベンジリデン基
など)、置換もしくは無置換のアリーレン基(例えばフ
ェニレン基、ナフチレン基など)などがあげられる。
る。一般式(d)においてR213、R214、R215、
R216、R217、R218、R219およびR220であらわされ
る脂肪族基、芳香族基、複素環基はそれぞれ、一般式
(a)の脂肪族基、芳香族基、複素環基と同意義であ
る。またR211、R213、R214、R215、R216、R217、
R218、R219およびR220で表される脂肪族基、芳香族
基、複素環基は一般式(a)であげた置換基で置換され
ていてもよい。R213、R214、R215、R216、R217、
R218、R219およびR220で表されるアシル基は、一般
式(c)において、R192で表されるアシル基と同意義
である。R211とR215、R211とR217、R211とR218、
R211とR220、R213とR215、R213とR217、R213と
R218およびR213とR220が結合して環を形成するとき
の、環を形成する基としては置換もしくは無置換のアル
キレン基(エーテル基、チオエーテル基、置換もしくは
無置換のアミノ基を含んでいてもよい、例えば、メチレ
ン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシ
レン基、1−メチルエチレン基、−CH2CH2OCH2
CH2−、−CH2CH2NHCH2CH2−等)、置換も
しくは無置換のアラルキレン基(例えばベンジリデン基
など)、置換もしくは無置換のアリーレン基(例えばフ
ェニレン基、ナフチレン基など)などがあげられる。
【0116】一般式(d)において好ましくは、R211
は芳香族基、複素環基または−NR213(R214)を表
し、R212は−NR215(R216)、−N(R217)N(R
218)R219を表す。ここで、R211とR215、R211とR
217、R211とR218、R213とR215、R213とR217、R
213とR218は結合して環を形成したものが好ましい。
は芳香族基、複素環基または−NR213(R214)を表
し、R212は−NR215(R216)、−N(R217)N(R
218)R219を表す。ここで、R211とR215、R211とR
217、R211とR218、R213とR215、R213とR217、R
213とR218は結合して環を形成したものが好ましい。
【0117】一般式(d)においてより好ましくは、R
211は芳香族基または−NR213(R214)を表し、R212
は−NR215(R216)、−N(R217)N(R218)R
219を表す。ここで、R211とR215、R211とR217、R
211とR218、R213とR215、R213とR217、R213とR
218はアルキレン基、アリーレン基により結合して環を
形成するものとする。
211は芳香族基または−NR213(R214)を表し、R212
は−NR215(R216)、−N(R217)N(R218)R
219を表す。ここで、R211とR215、R211とR217、R
211とR218、R213とR215、R213とR217、R213とR
218はアルキレン基、アリーレン基により結合して環を
形成するものとする。
【0118】上記の化合物群の中で本発明に好ましく用
いられるのは、一般式(a)、(b)、(c)で表され
る化合物であり、さらに好ましく用いられるのは、一般
式(a)、(b)で表される化合物である。
いられるのは、一般式(a)、(b)、(c)で表され
る化合物であり、さらに好ましく用いられるのは、一般
式(a)、(b)で表される化合物である。
【0119】以下に本発明で用いることのできるテルル
化合物の具体例を示すが、本発明に用いられる化合物は
これらに限定されるものではない。
化合物の具体例を示すが、本発明に用いられる化合物は
これらに限定されるものではない。
【0120】
【化26】
【0121】
【化27】
【0122】
【化28】
【0123】
【化29】
【0124】
【化30】
【0125】
【化31】
【0126】本発明においては、好ましくは硫黄増感及
び/又はセレン増感及び/又はテルル増感による化学増
感が施されていることがよく、更に好ましくはセレン増
感及び/又はテルル増感による化学増感が少なくとも施
されていることが好ましい。特に、テルル増感が少なく
とも施されていることが好ましい。また、本発明におい
ては、硫黄増感、セレン増感、テルル増感をそれぞれ単
独で用いてもよく、任意の組み合わせで用いてもよい
が、好ましい態様としてはいずれかの2種類あるいは3
種類の組み合わせが好ましい。
び/又はセレン増感及び/又はテルル増感による化学増
感が施されていることがよく、更に好ましくはセレン増
感及び/又はテルル増感による化学増感が少なくとも施
されていることが好ましい。特に、テルル増感が少なく
とも施されていることが好ましい。また、本発明におい
ては、硫黄増感、セレン増感、テルル増感をそれぞれ単
独で用いてもよく、任意の組み合わせで用いてもよい
が、好ましい態様としてはいずれかの2種類あるいは3
種類の組み合わせが好ましい。
【0127】本発明におけるカルコゲン増感剤の使用量
は本発明の効果が発現する限りにおいては特に制限はな
いが、ハロゲン化銀1モルあたり1×10-8モル以上1
×10-1モル以下が好ましく、より好ましくは1×10
-7モル以上1×10-2モル以下が好ましい。
は本発明の効果が発現する限りにおいては特に制限はな
いが、ハロゲン化銀1モルあたり1×10-8モル以上1
×10-1モル以下が好ましく、より好ましくは1×10
-7モル以上1×10-2モル以下が好ましい。
【0128】本発明におけるカルコゲン増感剤の添加は
本発明の効果が発現する限りにおいては特に制限はない
が、好ましくはハロゲン化銀粒子形成後、有機脂肪酸銀
(後述する)とハロゲン化銀粒子を混合するまでの間が
よく、ハロゲン化銀粒子を脱塩後、有機脂肪酸銀と混合
するまでの間がより好ましい。
本発明の効果が発現する限りにおいては特に制限はない
が、好ましくはハロゲン化銀粒子形成後、有機脂肪酸銀
(後述する)とハロゲン化銀粒子を混合するまでの間が
よく、ハロゲン化銀粒子を脱塩後、有機脂肪酸銀と混合
するまでの間がより好ましい。
【0129】本発明のハロゲン化銀乳剤は又、金化合物
や白金、パラジウム、イリジウム化合物等の貴金属増感
法や還元増感法を上記のカルコゲン化合物による増感法
に加えて用いることができる。これらの増感法に好まし
く用いられる化合物としては公知の化合物を用いること
ができるが、特開平7−128768号等に記載の化合
物を使用することができる。貴金属増感法に好ましく用
いられる化合物としては例えば塩化金酸、カリウムクロ
ロオーレート、カリウムオーリチオシアネート、硫化
金、金セレナイド、あるいは米国特許2,448,06
0号、英国特許618,061号などに記載されている
化合物を好ましく用いることができる。還元増感法の具
体的な化合物としてはアスコルビン酸、二酸化チオ尿素
の他に例えば、塩化第一スズ、アミノイミノメタンスル
フィン酸、ヒドラジン誘導体、ボラン化合物、シラン化
合物、ポリアミン化合物等を用いることができる。ま
た、乳剤のpHを7以上またはpAgを8.3以下に保
持して熟成することにより還元増感することができる。
また、粒子形成中に銀イオンのシングルアディション部
分を導入することにより還元増感することができる。
や白金、パラジウム、イリジウム化合物等の貴金属増感
法や還元増感法を上記のカルコゲン化合物による増感法
に加えて用いることができる。これらの増感法に好まし
く用いられる化合物としては公知の化合物を用いること
ができるが、特開平7−128768号等に記載の化合
物を使用することができる。貴金属増感法に好ましく用
いられる化合物としては例えば塩化金酸、カリウムクロ
ロオーレート、カリウムオーリチオシアネート、硫化
金、金セレナイド、あるいは米国特許2,448,06
0号、英国特許618,061号などに記載されている
化合物を好ましく用いることができる。還元増感法の具
体的な化合物としてはアスコルビン酸、二酸化チオ尿素
の他に例えば、塩化第一スズ、アミノイミノメタンスル
フィン酸、ヒドラジン誘導体、ボラン化合物、シラン化
合物、ポリアミン化合物等を用いることができる。ま
た、乳剤のpHを7以上またはpAgを8.3以下に保
持して熟成することにより還元増感することができる。
また、粒子形成中に銀イオンのシングルアディション部
分を導入することにより還元増感することができる。
【0130】本発明のハロゲン化銀乳剤は分光増感色素
によって分光増感されることが好ましい。
によって分光増感されることが好ましい。
【0131】分光増感色素はハロゲン化銀粒子に吸着
し、増感に寄与するものである。本発明においては、増
感色素をハロゲン化銀乳剤粒子に吸着させ、反射スペク
トルを測定したときに、J凝集帯の最大吸収波長が55
5nm以下であることが好ましい。尚、緑色光を発する
蛍光体を利用するX線医療用感光材料への適用において
は、本発明に係る分光増感色素をハロゲン化銀乳剤粒子
に吸着させ、その反射スペクトルを測定したときに蛍光
体からの緑色光と同じ波長域にJ−バンドが形成される
ようにすることが好ましい。即ち、最大吸収波長は好ま
しくは520nm〜555nmの領域に於いて吸収が最
大となるJ−バンドが形成される様に分光増感色素を選
択し組み合わせることが好ましい。更に好ましくは53
0〜553nmで、最も好ましくは540〜550nm
である。
し、増感に寄与するものである。本発明においては、増
感色素をハロゲン化銀乳剤粒子に吸着させ、反射スペク
トルを測定したときに、J凝集帯の最大吸収波長が55
5nm以下であることが好ましい。尚、緑色光を発する
蛍光体を利用するX線医療用感光材料への適用において
は、本発明に係る分光増感色素をハロゲン化銀乳剤粒子
に吸着させ、その反射スペクトルを測定したときに蛍光
体からの緑色光と同じ波長域にJ−バンドが形成される
ようにすることが好ましい。即ち、最大吸収波長は好ま
しくは520nm〜555nmの領域に於いて吸収が最
大となるJ−バンドが形成される様に分光増感色素を選
択し組み合わせることが好ましい。更に好ましくは53
0〜553nmで、最も好ましくは540〜550nm
である。
【0132】これらの分光増感色素に他の分光増感色素
を併用して用いてもよい。用いられる色素としては、シ
アニン色素、メロシアニン色素、複合シアニン色素、複
合メロシアニン色素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミ
シアニン色素、スチリル色素及びヘミオキソノール色素
が包含される。特に有用な色素はシアニン色素、メロシ
アニン色素及び複合メロシアニン色素に属する色素であ
る。これらの色素類は通常利用されている核のいずれを
も適用できる。即ち、ピロリン核、オキサゾリン核、チ
アゾリン核、ピロール核、オキサゾール核、チアゾール
核、セレナゾール核、イミダゾール核、テトラゾール
核、ピリジン核等で、これらの核に脂環式炭化水素環が
融合した核、即ちインドレニン核、ベンズインドレニン
核、インドール核、ベンズオキサゾール核、ナフトオキ
サゾール核、ベンゾチアゾール核、ナフトチアゾール
核、ベンゾセレナゾール核、ベンズイミダゾール核、キ
ノリン核等が適用できる。これらの核は炭素原子上に置
換されてもよい。
を併用して用いてもよい。用いられる色素としては、シ
アニン色素、メロシアニン色素、複合シアニン色素、複
合メロシアニン色素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミ
シアニン色素、スチリル色素及びヘミオキソノール色素
が包含される。特に有用な色素はシアニン色素、メロシ
アニン色素及び複合メロシアニン色素に属する色素であ
る。これらの色素類は通常利用されている核のいずれを
も適用できる。即ち、ピロリン核、オキサゾリン核、チ
アゾリン核、ピロール核、オキサゾール核、チアゾール
核、セレナゾール核、イミダゾール核、テトラゾール
核、ピリジン核等で、これらの核に脂環式炭化水素環が
融合した核、即ちインドレニン核、ベンズインドレニン
核、インドール核、ベンズオキサゾール核、ナフトオキ
サゾール核、ベンゾチアゾール核、ナフトチアゾール
核、ベンゾセレナゾール核、ベンズイミダゾール核、キ
ノリン核等が適用できる。これらの核は炭素原子上に置
換されてもよい。
【0133】メロシアニン色素又は複合メロシアニン色
素にはケトメチン構造を有する核として、ピラゾリン−
5−オン核、チオヒダントイン核、2−チオオキサゾリ
ジン−2,4−ジオン核、チアゾリン−2,4−ジオン
核、ローダニン核、チオバルビツール酸核等の5〜6員
異節環核を適用することができる。
素にはケトメチン構造を有する核として、ピラゾリン−
5−オン核、チオヒダントイン核、2−チオオキサゾリ
ジン−2,4−ジオン核、チアゾリン−2,4−ジオン
核、ローダニン核、チオバルビツール酸核等の5〜6員
異節環核を適用することができる。
【0134】これらの色素は、ドイツ特許第929,0
80号、米国特許第2,231,658号、同第2,4
93,748号、同第2,503,776号、同第2,
519,001号、同第2,912,329号、同第
3,655,394号、同第3,656,959号、同
第3,672,897号、同第3,649,217号、
英国特許第1,242,588号、特公昭44−140
30号等に記載されたものである。
80号、米国特許第2,231,658号、同第2,4
93,748号、同第2,503,776号、同第2,
519,001号、同第2,912,329号、同第
3,655,394号、同第3,656,959号、同
第3,672,897号、同第3,649,217号、
英国特許第1,242,588号、特公昭44−140
30号等に記載されたものである。
【0135】本発明における分光増感色素の添加量は、
色素の種類及びハロゲン化銀の構造、組成、熟成条件、
目的、用途などによって異なるが、ハロゲン化銀乳剤中
の各感光性粒子の表面の単分子層被覆率30%以上90
%以下になる様にすることが好ましく、更に40%〜8
0%が特に好ましい。
色素の種類及びハロゲン化銀の構造、組成、熟成条件、
目的、用途などによって異なるが、ハロゲン化銀乳剤中
の各感光性粒子の表面の単分子層被覆率30%以上90
%以下になる様にすることが好ましく、更に40%〜8
0%が特に好ましい。
【0136】ハロゲン化銀1モル当たりでの適量は、乳
剤中に分散したハロゲン化銀粒子の総表面積により変化
するが600mg未満が好ましい。更に450mg以下
が好ましい。
剤中に分散したハロゲン化銀粒子の総表面積により変化
するが600mg未満が好ましい。更に450mg以下
が好ましい。
【0137】増感色素の溶剤としては、従来用いられて
いる水混和性の有機溶剤が使用でき、アルコール類、ケ
トン類、ニトリル類、アルコキシアルコール類等、具体
例として、メタノール、エタノール、n−プロピルアル
コール、イソプロピルアルコール、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、アセトン、アセトニトリル、2−メトキシエタノー
ル、2−エトキシエタノール等がある。
いる水混和性の有機溶剤が使用でき、アルコール類、ケ
トン類、ニトリル類、アルコキシアルコール類等、具体
例として、メタノール、エタノール、n−プロピルアル
コール、イソプロピルアルコール、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、アセトン、アセトニトリル、2−メトキシエタノー
ル、2−エトキシエタノール等がある。
【0138】また分光増感色素の分散剤として、従来界
面活性剤が用いられてきた。界面活性剤には、アニオン
型、カチオン型、ノニオン型、両イオン性型の界面活性
剤があるが、本発明においては、これらいずれの界面活
性剤も使用できる。
面活性剤が用いられてきた。界面活性剤には、アニオン
型、カチオン型、ノニオン型、両イオン性型の界面活性
剤があるが、本発明においては、これらいずれの界面活
性剤も使用できる。
【0139】増感色素の添加時期は、ハロゲン化銀形成
後、有機銀塩形成前でも良く、また有機銀塩を分散後、
感光層塗布液の調製時のいずれの時期でも良い。
後、有機銀塩形成前でも良く、また有機銀塩を分散後、
感光層塗布液の調製時のいずれの時期でも良い。
【0140】これらの増感色素は単独で用いてもよい
が、それらの組み合わせを用いてもよく、増感色素の組
み合わせは特に、強色増感の目的でしばしば用いられ
る。増感色素と共に、それ自身分光増感作用をもたない
色素或いは可視光を実質的に吸収しない物質であって、
強色増感を示す物質を乳剤中に含んでもよい。
が、それらの組み合わせを用いてもよく、増感色素の組
み合わせは特に、強色増感の目的でしばしば用いられ
る。増感色素と共に、それ自身分光増感作用をもたない
色素或いは可視光を実質的に吸収しない物質であって、
強色増感を示す物質を乳剤中に含んでもよい。
【0141】本発明において、X線画像形成用ユニット
とは、以上説明したような方法により増感したハロゲン
化銀を用い、カブリ防止剤として本発明の一般式1及び
2で表される化合物を含有する熱現像感光材料を、X線
照射により像様露光するために、感光層を有する面と蛍
光増感紙を密着させてなるものを言う。熱現像感光材料
のその他の構成成分や詳細については後述するが、X線
画像形成ユニットに用いる熱現像感光材料としては、支
持体の両面に熱現像感光層塗布してなる熱現像感光材料
が好ましく、この両面に蛍光増感紙が密着されX線画像
形成ユニットを形成する。熱現像感光層の上には保護膜
が形成されていることが好ましく、それにより熱現像感
光層が蛍光増感紙との密着により傷ついたり、熱現像に
おいてヒートドラムと密着した際の擦り傷や画像の汚れ
等を防止できる。熱現像感光層を構成するバインダーや
各種の構成成分については後述する。又、目的によって
は片面のみに熱現像感光層を有する熱現像感光材料を用
いてX線画像形成ユニットを構成してもよくこの場合は
乳剤面を有する側に蛍光増感紙を密着させX線画像形成
ユニットを構成するようにすればよい。又、感光材料に
望ましいガンマ特性をもたせたりするために熱現像感光
層を複数の層で構成するようにしてもよく、目的に応じ
様々なバリエーションが考えられる。本発明の熱現像感
光材料については後述するので、以下ここでは本発明の
X線画像形成ユニットに用いる蛍光増感紙について説明
する。
とは、以上説明したような方法により増感したハロゲン
化銀を用い、カブリ防止剤として本発明の一般式1及び
2で表される化合物を含有する熱現像感光材料を、X線
照射により像様露光するために、感光層を有する面と蛍
光増感紙を密着させてなるものを言う。熱現像感光材料
のその他の構成成分や詳細については後述するが、X線
画像形成ユニットに用いる熱現像感光材料としては、支
持体の両面に熱現像感光層塗布してなる熱現像感光材料
が好ましく、この両面に蛍光増感紙が密着されX線画像
形成ユニットを形成する。熱現像感光層の上には保護膜
が形成されていることが好ましく、それにより熱現像感
光層が蛍光増感紙との密着により傷ついたり、熱現像に
おいてヒートドラムと密着した際の擦り傷や画像の汚れ
等を防止できる。熱現像感光層を構成するバインダーや
各種の構成成分については後述する。又、目的によって
は片面のみに熱現像感光層を有する熱現像感光材料を用
いてX線画像形成ユニットを構成してもよくこの場合は
乳剤面を有する側に蛍光増感紙を密着させX線画像形成
ユニットを構成するようにすればよい。又、感光材料に
望ましいガンマ特性をもたせたりするために熱現像感光
層を複数の層で構成するようにしてもよく、目的に応じ
様々なバリエーションが考えられる。本発明の熱現像感
光材料については後述するので、以下ここでは本発明の
X線画像形成ユニットに用いる蛍光増感紙について説明
する。
【0142】医療用X線ラジオグラフィーに本発明のハ
ロゲン化銀写真感光材料を適用する場合には、例えば透
過性放射線曝射によって近紫外光ないし可視光を発生す
る蛍光体を主成分とする蛍光増感紙が用いられる。これ
を本発明の乳剤を両面に塗布してなる感光材料両面に密
着し露光する。ここでいう、透過性放射線とは、高エネ
ルギーの電磁波であってX線及びγ線を意味する。本発
明において、蛍光増感紙に用いられる好ましい蛍光体と
しては、以下に示すものが挙げられる。
ロゲン化銀写真感光材料を適用する場合には、例えば透
過性放射線曝射によって近紫外光ないし可視光を発生す
る蛍光体を主成分とする蛍光増感紙が用いられる。これ
を本発明の乳剤を両面に塗布してなる感光材料両面に密
着し露光する。ここでいう、透過性放射線とは、高エネ
ルギーの電磁波であってX線及びγ線を意味する。本発
明において、蛍光増感紙に用いられる好ましい蛍光体と
しては、以下に示すものが挙げられる。
【0143】タングステン酸塩系蛍光体(CaWO4、
MgWO4、CaWO4:Pb等)、テルビウム賦活希土
類酸硫化物系蛍光体〔Y2O2S:Tb、Gd2O2S:T
b、La2O2S:Tb、(Y,Gd)2O2S:Tb、
(Y,Gd)O2S:Tb,Tm等〕、テルビウム賦活
希土類燐酸塩系蛍光体(YPO4:Tb、GdPO4:T
b、LaPO4:Tb等)、テルビウム賦活希土類オキ
シハロゲン化物系蛍光体(LaOBr:Tb、LaOB
r:Tb,Tm、LaOCl:Tb、LaOCl:T
b,Tm、LaOBr:Tb、GdOBr:Tb、Gd
OCl:Tb等)、ツリウム賦活希土類オキシハロゲン
化物系蛍光体(LaOBr:Tm、LaOCl:Tm
等)、硫酸バリウム系蛍光体〔BaSO4:Pb、Ba
SO4:Eu2+、(Ba,Sr)SO4:Eu2+等〕、2
価のユーロピウム賦活アルカリ土類金属燐酸塩系蛍光体
〔(Ba2PO4)2:Eu2+、(Ba2PO4)2:Eu2+
等〕、2価のユーロピウム賦活アルカリ土類金属弗化ハ
ロゲン化物系蛍光体〔BaFCl:Eu2+、BaFB
r:Eu2+、BaFCl:Eu2+,Tb、BaFBr:
Eu2+,Tb、BaF2・BaCl・KCl:Eu2+、
(Ba,Mg)F2・BaCl・KCl:Eu2+等〕、
沃化物系蛍光体(CsI:Na、CsI:Tl、Na
I、KI:Tl等)、硫化物系蛍光体〔ZnS:Ag
(Zn,Cd)S:Ag、(Zn,Cd)S:Cu、
(Zn,Cd)S:Cu,Al等〕、燐酸ハフニウム系
蛍光体(HfP2O7:Cu等)、但し本発明に用いられ
る蛍光体はこれらに限定されるものではなく、放射線の
照射によって可視又は近紫外領域の発光を示す蛍光体で
あれば使用できる。
MgWO4、CaWO4:Pb等)、テルビウム賦活希土
類酸硫化物系蛍光体〔Y2O2S:Tb、Gd2O2S:T
b、La2O2S:Tb、(Y,Gd)2O2S:Tb、
(Y,Gd)O2S:Tb,Tm等〕、テルビウム賦活
希土類燐酸塩系蛍光体(YPO4:Tb、GdPO4:T
b、LaPO4:Tb等)、テルビウム賦活希土類オキ
シハロゲン化物系蛍光体(LaOBr:Tb、LaOB
r:Tb,Tm、LaOCl:Tb、LaOCl:T
b,Tm、LaOBr:Tb、GdOBr:Tb、Gd
OCl:Tb等)、ツリウム賦活希土類オキシハロゲン
化物系蛍光体(LaOBr:Tm、LaOCl:Tm
等)、硫酸バリウム系蛍光体〔BaSO4:Pb、Ba
SO4:Eu2+、(Ba,Sr)SO4:Eu2+等〕、2
価のユーロピウム賦活アルカリ土類金属燐酸塩系蛍光体
〔(Ba2PO4)2:Eu2+、(Ba2PO4)2:Eu2+
等〕、2価のユーロピウム賦活アルカリ土類金属弗化ハ
ロゲン化物系蛍光体〔BaFCl:Eu2+、BaFB
r:Eu2+、BaFCl:Eu2+,Tb、BaFBr:
Eu2+,Tb、BaF2・BaCl・KCl:Eu2+、
(Ba,Mg)F2・BaCl・KCl:Eu2+等〕、
沃化物系蛍光体(CsI:Na、CsI:Tl、Na
I、KI:Tl等)、硫化物系蛍光体〔ZnS:Ag
(Zn,Cd)S:Ag、(Zn,Cd)S:Cu、
(Zn,Cd)S:Cu,Al等〕、燐酸ハフニウム系
蛍光体(HfP2O7:Cu等)、但し本発明に用いられ
る蛍光体はこれらに限定されるものではなく、放射線の
照射によって可視又は近紫外領域の発光を示す蛍光体で
あれば使用できる。
【0144】本発明で用いる蛍光増感紙は、傾斜粒径構
造で蛍光体を充填することが好ましい。特に表面保護層
側に大粒径の蛍光体粒子を塗布し、支持体側に小粒径の
蛍光体粒子を塗布することが好ましく、小粒径のものは
0.5〜2.0μmで、大粒径のものは10〜30μm
の範囲が好ましい。
造で蛍光体を充填することが好ましい。特に表面保護層
側に大粒径の蛍光体粒子を塗布し、支持体側に小粒径の
蛍光体粒子を塗布することが好ましく、小粒径のものは
0.5〜2.0μmで、大粒径のものは10〜30μm
の範囲が好ましい。
【0145】以下、蛍光増感紙の好ましい製法について
述べる。
述べる。
【0146】結合剤と蛍光体とからなる蛍光体シート
を形成する工程 前記蛍光体シートを支持体上に載せ、前記結合剤の軟
化温度もしくは融点以上の温度で、圧縮しながら前記蛍
光体シートを支持体に接着する工程で製造するのが好ま
しい。
を形成する工程 前記蛍光体シートを支持体上に載せ、前記結合剤の軟
化温度もしくは融点以上の温度で、圧縮しながら前記蛍
光体シートを支持体に接着する工程で製造するのが好ま
しい。
【0147】の蛍光増感紙の蛍光体層となる蛍光体シ
ートは、結合剤溶液中に蛍光体を均一に分散せしめた塗
布液を蛍光体シート形成用の仮支持体上に塗布し、乾燥
した後、仮支持体から剥離することで製造できる。即
ち、まず適当な有機溶媒中に、結合剤と蛍光体粒子を添
加し、攪拌混合して結合剤中に蛍光体が均一に分散した
塗布液を調製する。
ートは、結合剤溶液中に蛍光体を均一に分散せしめた塗
布液を蛍光体シート形成用の仮支持体上に塗布し、乾燥
した後、仮支持体から剥離することで製造できる。即
ち、まず適当な有機溶媒中に、結合剤と蛍光体粒子を添
加し、攪拌混合して結合剤中に蛍光体が均一に分散した
塗布液を調製する。
【0148】結合剤としては、軟化温度又は融点が30
℃〜150℃の熱可塑性エラストマーを単独、或いは他
のバインダーと共に用いる。熱可塑性エラストマーは常
温で弾力を持ち、加熱されると流動性を持つようになる
ので、圧縮の際の圧力による蛍光体の破損を防止するこ
とができる。熱可塑性エラストマーの例としては、ポリ
スチレン、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリブタジエン、エチレン酢酸ビニ
ル、ポリ塩化ビニル、天然ゴム、フッ素ゴム、ポリイソ
プレン、塩素化ポリエチレン、スチレン−ブタジエンゴ
ム及びシリコンゴムからなる群より選ばれる少なくとも
1種の熱可塑性エラストマーが挙げられる。結合剤にお
ける熱可塑性樹脂の混合比は、10重量%以上、100
重量%以下であればよいが、結合剤はなるべく多くの熱
可塑性エラストマー、特に100重量%の熱可塑性エラ
ストマーからなっていることが好ましい。
℃〜150℃の熱可塑性エラストマーを単独、或いは他
のバインダーと共に用いる。熱可塑性エラストマーは常
温で弾力を持ち、加熱されると流動性を持つようになる
ので、圧縮の際の圧力による蛍光体の破損を防止するこ
とができる。熱可塑性エラストマーの例としては、ポリ
スチレン、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリブタジエン、エチレン酢酸ビニ
ル、ポリ塩化ビニル、天然ゴム、フッ素ゴム、ポリイソ
プレン、塩素化ポリエチレン、スチレン−ブタジエンゴ
ム及びシリコンゴムからなる群より選ばれる少なくとも
1種の熱可塑性エラストマーが挙げられる。結合剤にお
ける熱可塑性樹脂の混合比は、10重量%以上、100
重量%以下であればよいが、結合剤はなるべく多くの熱
可塑性エラストマー、特に100重量%の熱可塑性エラ
ストマーからなっていることが好ましい。
【0149】塗布液調製用の溶剤の例としては、メタノ
ール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール
などの低級アルコール、メチレンクロライド、エチレン
クロライドなどの塩素原子含有炭化水素、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケト
ン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの低級脂
肪酸と低級アルコールとのエステル、ジオキサン、エチ
レングリコールモノエチルエステル、エチレングリコー
ルモノメチルエステルなどのエーテル及びそれらの混合
物を挙げることができる。
ール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール
などの低級アルコール、メチレンクロライド、エチレン
クロライドなどの塩素原子含有炭化水素、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケト
ン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの低級脂
肪酸と低級アルコールとのエステル、ジオキサン、エチ
レングリコールモノエチルエステル、エチレングリコー
ルモノメチルエステルなどのエーテル及びそれらの混合
物を挙げることができる。
【0150】塗布液における結合剤と蛍光体の混合比
は、目的とする蛍光増感紙の特性、蛍光体の種類などに
より異なるが、一般には結合剤と蛍光体の混合比は1:
1乃至1:100(重量比)の範囲から選ばれ、特に
1:8乃至1:40(重量比)の範囲から選ぶのが好ま
しい。
は、目的とする蛍光増感紙の特性、蛍光体の種類などに
より異なるが、一般には結合剤と蛍光体の混合比は1:
1乃至1:100(重量比)の範囲から選ばれ、特に
1:8乃至1:40(重量比)の範囲から選ぶのが好ま
しい。
【0151】なお、塗布液には塗布液中における蛍光体
の分散性を向上させるための分散剤、又は形成後の蛍光
体層中における結合剤と蛍光体との間の結合力を向上さ
せるための可塑剤など種々の添加剤が混合されてもよ
い。
の分散性を向上させるための分散剤、又は形成後の蛍光
体層中における結合剤と蛍光体との間の結合力を向上さ
せるための可塑剤など種々の添加剤が混合されてもよ
い。
【0152】分散剤の例としては、フタル酸、ステアリ
ン酸、カプロン酸、親油性界面活性剤などを挙げること
ができる。
ン酸、カプロン酸、親油性界面活性剤などを挙げること
ができる。
【0153】可塑剤の例としては、燐酸トリフェニー
ル、燐酸トリクレジル、燐酸ジフェニル等の燐酸エステ
ル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジメトキシエチル等の
フタル酸エステル、グリコール酸エチルフタルエチル、
グリコール酸ブチルフタルブチル等のグリコール酸エス
テル、トリエチレングリコールとアジピン酸とのポリエ
ステル、ジエチレングリコールと琥珀酸とのポリエステ
ル等のポリエチレングリコールと脂肪族二塩基酸とのポ
リエステル等を挙げることができる。
ル、燐酸トリクレジル、燐酸ジフェニル等の燐酸エステ
ル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジメトキシエチル等の
フタル酸エステル、グリコール酸エチルフタルエチル、
グリコール酸ブチルフタルブチル等のグリコール酸エス
テル、トリエチレングリコールとアジピン酸とのポリエ
ステル、ジエチレングリコールと琥珀酸とのポリエステ
ル等のポリエチレングリコールと脂肪族二塩基酸とのポ
リエステル等を挙げることができる。
【0154】上記のようにして調製された蛍光体と結合
剤とを含有する塗布液を、シート形成用の仮支持体の表
面に均一に塗布することにより塗布液の塗膜を形成す
る。
剤とを含有する塗布液を、シート形成用の仮支持体の表
面に均一に塗布することにより塗布液の塗膜を形成す
る。
【0155】この塗布手段としては、例えばドクターブ
レード、ロールコータ、ナイフコータなどを用いること
により行うことができる。
レード、ロールコータ、ナイフコータなどを用いること
により行うことができる。
【0156】仮支持体としては、例えばガラス、ウー
ル、コットン、紙、金属などの種々の素材から作られた
ものが使用され得るが、情報記録材料としての取り扱い
上可撓性のあるシート或いはロールに加工できるものが
好ましい。この点から、例えばセルロースアセテートフ
ィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンテレフタ
レートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリイミドフィ
ルム、トリアセテートフィルム、ポリカーボネートフィ
ルム等のプラスティックフィルム、アルミニウム箔、ア
ルミニウム合金箔などの金属シート、一般紙及び例えば
写真用原紙、コート紙、もしくはアート紙のような印刷
用原紙、バライタ紙、レジンコート紙、ベルギー特許第
784,615号明細書に記載されているようなポリサ
ッカライド等でサイジングされた紙、二酸化チタンなど
の顔料を含むピグメント紙、ポリビニールアルコールで
サイジングした紙等の加工紙が特に好ましい。
ル、コットン、紙、金属などの種々の素材から作られた
ものが使用され得るが、情報記録材料としての取り扱い
上可撓性のあるシート或いはロールに加工できるものが
好ましい。この点から、例えばセルロースアセテートフ
ィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンテレフタ
レートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリイミドフィ
ルム、トリアセテートフィルム、ポリカーボネートフィ
ルム等のプラスティックフィルム、アルミニウム箔、ア
ルミニウム合金箔などの金属シート、一般紙及び例えば
写真用原紙、コート紙、もしくはアート紙のような印刷
用原紙、バライタ紙、レジンコート紙、ベルギー特許第
784,615号明細書に記載されているようなポリサ
ッカライド等でサイジングされた紙、二酸化チタンなど
の顔料を含むピグメント紙、ポリビニールアルコールで
サイジングした紙等の加工紙が特に好ましい。
【0157】仮支持体上に蛍光体層形成用塗布液を塗布
し乾燥した後、仮支持体から剥離して蛍光増感紙の蛍光
体層となる蛍光体シートとする。従って仮支持体の表面
は、予め剥離剤を塗布しておき、形成された蛍光体シー
トが仮支持体から剥離し易い状態にしておくのが好まし
い。
し乾燥した後、仮支持体から剥離して蛍光増感紙の蛍光
体層となる蛍光体シートとする。従って仮支持体の表面
は、予め剥離剤を塗布しておき、形成された蛍光体シー
トが仮支持体から剥離し易い状態にしておくのが好まし
い。
【0158】について説明する。上記により形成され
た蛍光体をセットするためのシートを用意する。この支
持体は前記仮支持体で挙げた材料から任意に選ぶことが
できる。
た蛍光体をセットするためのシートを用意する。この支
持体は前記仮支持体で挙げた材料から任意に選ぶことが
できる。
【0159】蛍光増感紙は、支持体と蛍光体層の結合を
強化するため支持体表面にゼラチンなどの高分子物質を
塗布して接着性を付与する下塗り層を設けたり、感度、
画質(鮮鋭性、粒状性)を向上せしめるために二酸化チ
タンなどの光反射性物質からなる光反射層、もしくはカ
ーボンブラックなどの光吸収物質からなる光吸収層など
が設けられてよい。
強化するため支持体表面にゼラチンなどの高分子物質を
塗布して接着性を付与する下塗り層を設けたり、感度、
画質(鮮鋭性、粒状性)を向上せしめるために二酸化チ
タンなどの光反射性物質からなる光反射層、もしくはカ
ーボンブラックなどの光吸収物質からなる光吸収層など
が設けられてよい。
【0160】本発明に用いる蛍光増感紙においても、こ
れら各種の層を設けることができ、それらの構成は所望
の蛍光増感紙の目的、用途等に応じて任意に選択するこ
とができる。
れら各種の層を設けることができ、それらの構成は所望
の蛍光増感紙の目的、用途等に応じて任意に選択するこ
とができる。
【0161】によって得られた蛍光体シートを支持体
上に載せ、結合剤の軟化温度又は融点以上の温度で圧縮
しながら蛍光体シートとを支持体上に接着する。
上に載せ、結合剤の軟化温度又は融点以上の温度で圧縮
しながら蛍光体シートとを支持体上に接着する。
【0162】このようにして、蛍光体シート支持体上に
予め固定することなく圧着する方法を利用することによ
りシートを薄く押し広げることができ、蛍光体の損傷を
防ぐだけでなく、シートを固定して加圧する場合に比較
して同じ圧力でも高い蛍光体充填率を得ることができ
る。
予め固定することなく圧着する方法を利用することによ
りシートを薄く押し広げることができ、蛍光体の損傷を
防ぐだけでなく、シートを固定して加圧する場合に比較
して同じ圧力でも高い蛍光体充填率を得ることができ
る。
【0163】圧縮処理のために用いられる圧縮装置の例
としては、カレンダーロール、ホットプレスなど一般的
に知られているものを挙げることができる。例えばカレ
ンダーロールによる圧縮処理は、支持体上にによって
得た蛍光体シートを載せ、結合剤の軟化温度又は融点以
上に加熱したローラの間を一定の速度で通過させること
により行われる。圧縮の際の圧力は、50kg/cm2
以上であるのが好ましい。
としては、カレンダーロール、ホットプレスなど一般的
に知られているものを挙げることができる。例えばカレ
ンダーロールによる圧縮処理は、支持体上にによって
得た蛍光体シートを載せ、結合剤の軟化温度又は融点以
上に加熱したローラの間を一定の速度で通過させること
により行われる。圧縮の際の圧力は、50kg/cm2
以上であるのが好ましい。
【0164】通常、蛍光増感紙は、前述した支持体に接
する側と反対側の蛍光体層の表面に、蛍光体層を物理
的、化学的に保護するための透明な保護膜が設けられ
る。このような透明保護膜は、本発明の蛍光増感紙につ
いても設置することが好ましい。保護膜の膜厚は一般に
0.1〜20μの範囲にある。
する側と反対側の蛍光体層の表面に、蛍光体層を物理
的、化学的に保護するための透明な保護膜が設けられ
る。このような透明保護膜は、本発明の蛍光増感紙につ
いても設置することが好ましい。保護膜の膜厚は一般に
0.1〜20μの範囲にある。
【0165】透明保護層は例えば酢酸セルロース、ニト
ロセルロースなどのセルロース誘導体、或いはポリメチ
ルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリカーボ
ネート、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニルコポ
リマーなどの合成高分子物質を適当な溶剤に溶解して調
製した溶液を蛍光体層の表面に塗布する方法により形成
することができる。
ロセルロースなどのセルロース誘導体、或いはポリメチ
ルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリカーボ
ネート、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニルコポ
リマーなどの合成高分子物質を適当な溶剤に溶解して調
製した溶液を蛍光体層の表面に塗布する方法により形成
することができる。
【0166】或いはポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレンナフタレート、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリアミドなどからなるプラスチックシート、及
び透明なガラス板などの保護膜形成用シートを別に調製
して蛍光体層の表面に適当な接着剤を用いて接着するな
どの方法で形成することができる。
エチレンナフタレート、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリアミドなどからなるプラスチックシート、及
び透明なガラス板などの保護膜形成用シートを別に調製
して蛍光体層の表面に適当な接着剤を用いて接着するな
どの方法で形成することができる。
【0167】本発明において、蛍光増感紙で用いられる
保護層としては、特に有機溶媒に可溶性の弗素系樹脂を
含む塗布膜により形成された膜が好ましい。弗素系樹脂
とは、弗素を含むオレフィン(フルオロオレフィン)の
重合体、もしくは弗素を含むオレフィンを共重合体成分
として含む共重合体をいう。弗素系樹脂の塗布膜により
形成された膜は架橋されていてもよい。弗素系樹脂によ
る保護膜は、他の材料やX線フィルムなどの接触時にフ
ィルムなどから出る可塑剤などの汚れが保護膜内部に染
み込みにくいので、拭き取りなどによって容易に汚れを
除去することができる利点がある。
保護層としては、特に有機溶媒に可溶性の弗素系樹脂を
含む塗布膜により形成された膜が好ましい。弗素系樹脂
とは、弗素を含むオレフィン(フルオロオレフィン)の
重合体、もしくは弗素を含むオレフィンを共重合体成分
として含む共重合体をいう。弗素系樹脂の塗布膜により
形成された膜は架橋されていてもよい。弗素系樹脂によ
る保護膜は、他の材料やX線フィルムなどの接触時にフ
ィルムなどから出る可塑剤などの汚れが保護膜内部に染
み込みにくいので、拭き取りなどによって容易に汚れを
除去することができる利点がある。
【0168】保護膜形成材料としては、有機溶媒可溶性
弗素系樹脂を用いる場合も、この樹脂を適当な溶媒に溶
解して調製した。即ち、保護膜は有機溶媒可溶性の弗素
系樹脂を含有する保護膜形成材料塗布液をドクターブレ
ードなどを用いて蛍光体層表面に均一に塗布し、これを
乾燥することで形成する。この保護膜の形成は同時重層
塗布によって蛍光体の形成と同時に行われてよい。
弗素系樹脂を用いる場合も、この樹脂を適当な溶媒に溶
解して調製した。即ち、保護膜は有機溶媒可溶性の弗素
系樹脂を含有する保護膜形成材料塗布液をドクターブレ
ードなどを用いて蛍光体層表面に均一に塗布し、これを
乾燥することで形成する。この保護膜の形成は同時重層
塗布によって蛍光体の形成と同時に行われてよい。
【0169】弗素系樹脂としては、弗素を含むオレフィ
ン(フルオロオレフィン)の重合体もしくは弗素を含む
オレフィンを共重合体成分として含む共重合体で、ポリ
テトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチ
レン、ポリ弗化エチレン、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビ
ニリデン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体及びフルオロオレイン−ビニルエーテ
ル共重合体などを例として挙げることができる。
ン(フルオロオレフィン)の重合体もしくは弗素を含む
オレフィンを共重合体成分として含む共重合体で、ポリ
テトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチ
レン、ポリ弗化エチレン、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビ
ニリデン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体及びフルオロオレイン−ビニルエーテ
ル共重合体などを例として挙げることができる。
【0170】弗素系樹脂は、一般に有機溶媒に不溶であ
るがフルオロオレフィンを共重合体成分として含む共重
合体は、共重合するフルオロオレフィン以外の構成単位
によって有機溶媒可溶性になるため、該樹脂を適当な溶
媒に溶解して調製した溶液を蛍光体層上に塗布し、乾燥
することで容易に保護層を形成することができる。この
ような共重合体の例としては、フルオロオレフィン−ビ
ニルエーテル共重合体を挙げることができる。また、ポ
リテトラフルオロエチレン及びその変性体もパーフルオ
ロ溶媒のような適当な弗素系有機溶媒に対して可溶性で
あるので、上記フルオロオレフィンを共重合体成分とし
て含む共重合体と同様に塗布によって保護膜を形成する
ことができる。
るがフルオロオレフィンを共重合体成分として含む共重
合体は、共重合するフルオロオレフィン以外の構成単位
によって有機溶媒可溶性になるため、該樹脂を適当な溶
媒に溶解して調製した溶液を蛍光体層上に塗布し、乾燥
することで容易に保護層を形成することができる。この
ような共重合体の例としては、フルオロオレフィン−ビ
ニルエーテル共重合体を挙げることができる。また、ポ
リテトラフルオロエチレン及びその変性体もパーフルオ
ロ溶媒のような適当な弗素系有機溶媒に対して可溶性で
あるので、上記フルオロオレフィンを共重合体成分とし
て含む共重合体と同様に塗布によって保護膜を形成する
ことができる。
【0171】保護膜は弗素系樹脂以外の樹脂が含まれて
いてもよく、架橋剤、硬膜剤、黄変防止剤などが含まれ
てもよい。しかしながら、前記した目的を充分達成する
ためには、保護膜中に弗素系樹脂の含有量は30重量%
以上であることが好ましく、更に好ましくは50重量%
以上、最も好ましくは70重量%以上である。
いてもよく、架橋剤、硬膜剤、黄変防止剤などが含まれ
てもよい。しかしながら、前記した目的を充分達成する
ためには、保護膜中に弗素系樹脂の含有量は30重量%
以上であることが好ましく、更に好ましくは50重量%
以上、最も好ましくは70重量%以上である。
【0172】保護膜に含まれる弗素系樹脂以外の樹脂と
しては、ポリウレタン樹脂、ポリアクリル樹脂、セルロ
ース誘導体、ポリメチルメタクリレート、ポリエステ
ル、エポキシ樹脂などを挙げることができる。
しては、ポリウレタン樹脂、ポリアクリル樹脂、セルロ
ース誘導体、ポリメチルメタクリレート、ポリエステ
ル、エポキシ樹脂などを挙げることができる。
【0173】また、本発明で用いられる蛍光増感紙の保
護膜は、ポリシロキサン骨格含有オリゴマーもしくはパ
ーフルオロアルキル基含有オリゴマーの何れか一方、或
いは両方を含む塗布膜から形成してもよい。
護膜は、ポリシロキサン骨格含有オリゴマーもしくはパ
ーフルオロアルキル基含有オリゴマーの何れか一方、或
いは両方を含む塗布膜から形成してもよい。
【0174】ポリシロキサン骨格含有オリゴマーは、例
えばジメチルポリシロキサン骨格を有するものであり、
少なくとも一つの官能基、例えば水酸基を有するもので
あることが好ましく、また分子量500〜100000
の範囲にあることが好ましい。特に分子量が1000〜
100000の範囲になることが好ましく、更に好まし
くは3000〜10000の範囲である。また、パーフ
ロロアルキル基、例えばテトラフルオロエチレン基など
を含有するオリゴマーは、分子中に少なくとも一つの官
能基、例えば水酸基を含むものであることが望ましく、
分子量500〜100000の範囲にあることが好まし
い。特に分子量は1000〜100000の範囲にある
ことが好ましく、更に100〜100000の範囲にあ
ることが好ましい。
えばジメチルポリシロキサン骨格を有するものであり、
少なくとも一つの官能基、例えば水酸基を有するもので
あることが好ましく、また分子量500〜100000
の範囲にあることが好ましい。特に分子量が1000〜
100000の範囲になることが好ましく、更に好まし
くは3000〜10000の範囲である。また、パーフ
ロロアルキル基、例えばテトラフルオロエチレン基など
を含有するオリゴマーは、分子中に少なくとも一つの官
能基、例えば水酸基を含むものであることが望ましく、
分子量500〜100000の範囲にあることが好まし
い。特に分子量は1000〜100000の範囲にある
ことが好ましく、更に100〜100000の範囲にあ
ることが好ましい。
【0175】オリゴマーに官能基が含まれているものを
用いれば、保護膜形成時にオリゴマーと保護層膜形成樹
脂との間で架橋反応が発生し、オリゴマーが膜形成樹脂
の分子構造に取り入れられるため、蛍光増感紙の長期の
繰り返し使用、或いは保護膜表面のクリーニングなどの
操作によってもオリゴマーが保護膜から取り去られるこ
とがなく、オリゴマーの添加効果が長期にわたり有効と
なるため、官能基を有するオリゴマーの使用が有利であ
る。オリゴマーは、保護膜中に0.01〜10重量%の
量で含まれていることが好ましく、特に0.1〜2重量
%含まれていることが好ましい。
用いれば、保護膜形成時にオリゴマーと保護層膜形成樹
脂との間で架橋反応が発生し、オリゴマーが膜形成樹脂
の分子構造に取り入れられるため、蛍光増感紙の長期の
繰り返し使用、或いは保護膜表面のクリーニングなどの
操作によってもオリゴマーが保護膜から取り去られるこ
とがなく、オリゴマーの添加効果が長期にわたり有効と
なるため、官能基を有するオリゴマーの使用が有利であ
る。オリゴマーは、保護膜中に0.01〜10重量%の
量で含まれていることが好ましく、特に0.1〜2重量
%含まれていることが好ましい。
【0176】保護層中には、パーフルオロオレフィン樹
脂粉末もしくはシリコン樹脂粉末が含まれてもよい。パ
ーフルオロオレフィン樹脂粉末、もしくはシリコン樹脂
粉末としては、平均粒径0.1〜10μmの範囲にある
ものが好ましく、特に好ましくは平均粒径0.3〜5μ
mの範囲である。これらのパーフルオロオレフィン樹脂
粉末もしくはシリコン樹脂粉末は、保護膜中に保護膜重
量当たり0.5〜30重量%の量で含まれていることが
好ましく、更に2〜20重量%の量で含まれるのが好ま
しく、最も好ましくは5〜15重量%の量である。
脂粉末もしくはシリコン樹脂粉末が含まれてもよい。パ
ーフルオロオレフィン樹脂粉末、もしくはシリコン樹脂
粉末としては、平均粒径0.1〜10μmの範囲にある
ものが好ましく、特に好ましくは平均粒径0.3〜5μ
mの範囲である。これらのパーフルオロオレフィン樹脂
粉末もしくはシリコン樹脂粉末は、保護膜中に保護膜重
量当たり0.5〜30重量%の量で含まれていることが
好ましく、更に2〜20重量%の量で含まれるのが好ま
しく、最も好ましくは5〜15重量%の量である。
【0177】蛍光増感紙の保護膜は、蛍光体層上に塗布
形成された厚さ5μm以下の透明な合成樹脂層であるこ
とが好ましい。このような薄い保護層を用いることによ
り、蛍光増感紙の蛍光体からハロゲン化銀乳剤までの距
離が短くなるため、得られるX線画像の鮮鋭度の向上に
寄与することになる。
形成された厚さ5μm以下の透明な合成樹脂層であるこ
とが好ましい。このような薄い保護層を用いることによ
り、蛍光増感紙の蛍光体からハロゲン化銀乳剤までの距
離が短くなるため、得られるX線画像の鮮鋭度の向上に
寄与することになる。
【0178】本発明で言う蛍光体の充填率は、蛍光増感
紙の保護層を剥離除去し、メチルエチルケトンを用いて
蛍光体層を溶出し、濾過、乾燥し電気炉を使って600
℃1時間焼成して表面の樹脂を除去した蛍光体の重量を
Og、蛍光体層膜厚をPcm、溶出に使用したスクリー
ン面積Qcm2、蛍光体密度をRg/cm3としたとき、 蛍光体充填率=〔O÷(P×Q×R)〕×100 によって計算した値をいう。
紙の保護層を剥離除去し、メチルエチルケトンを用いて
蛍光体層を溶出し、濾過、乾燥し電気炉を使って600
℃1時間焼成して表面の樹脂を除去した蛍光体の重量を
Og、蛍光体層膜厚をPcm、溶出に使用したスクリー
ン面積Qcm2、蛍光体密度をRg/cm3としたとき、 蛍光体充填率=〔O÷(P×Q×R)〕×100 によって計算した値をいう。
【0179】本発明においては、固有濾過がアルミニウ
ム2.2mmに相当する、X線発生装置でのX線エネル
ギーが80kVpのX線に対して45%以上、更には5
0%以上の吸収量を示す蛍光増感紙を使用することが好
ましい。蛍光増感紙のX線吸収量は以下の方法で測定で
きる。
ム2.2mmに相当する、X線発生装置でのX線エネル
ギーが80kVpのX線に対して45%以上、更には5
0%以上の吸収量を示す蛍光増感紙を使用することが好
ましい。蛍光増感紙のX線吸収量は以下の方法で測定で
きる。
【0180】三相の電力供給で80kVpで運転される
タングステン・ターゲット管から生じたX線を、厚さ3
mmのアルミニウム板を透過させ、ターゲット管のタン
グステン・アノードから200cmの位置に固定した試
料の蛍光増感紙に到達させ、次いでその蛍光増感紙を透
過したX線の量を、蛍光増感紙の蛍光体層から50cm
後の位置で電離型線量計を用いて測定し、X線の吸収量
を求める。なお、基準としては蛍光増感紙を透過させな
いで測定した上記測定位置でのX線量を用いることがで
きる。
タングステン・ターゲット管から生じたX線を、厚さ3
mmのアルミニウム板を透過させ、ターゲット管のタン
グステン・アノードから200cmの位置に固定した試
料の蛍光増感紙に到達させ、次いでその蛍光増感紙を透
過したX線の量を、蛍光増感紙の蛍光体層から50cm
後の位置で電離型線量計を用いて測定し、X線の吸収量
を求める。なお、基準としては蛍光増感紙を透過させな
いで測定した上記測定位置でのX線量を用いることがで
きる。
【0181】蛍光体の厚みは、135〜200μm、こ
のときの蛍光体の充填率を68%以上にすることが好ま
しい。
のときの蛍光体の充填率を68%以上にすることが好ま
しい。
【0182】このようにしてえられた蛍光増感紙で両側
から蛍光面が支持体の両面に乳剤面を有する熱現像感光
材料の感光面と密着するように挟み、X線画像形成ユニ
ットを構成し、これをX線発生装置を光源として被写体
を透過したX線に露光し、放射線画像をえることができ
る。X線発生装置としては例えば、ペネトロメータB型
(コニカメディカル(株)製)等のX線撮影装置があ
り、通常は管電圧50〜200kVp、管電流50〜4
00mA、照射時間5〜100mSec等の条件でX線
照射を行う。
から蛍光面が支持体の両面に乳剤面を有する熱現像感光
材料の感光面と密着するように挟み、X線画像形成ユニ
ットを構成し、これをX線発生装置を光源として被写体
を透過したX線に露光し、放射線画像をえることができ
る。X線発生装置としては例えば、ペネトロメータB型
(コニカメディカル(株)製)等のX線撮影装置があ
り、通常は管電圧50〜200kVp、管電流50〜4
00mA、照射時間5〜100mSec等の条件でX線
照射を行う。
【0183】その後、ヒートドラムと金属製バックロー
ルを有する自動現像機を用いて後述する様に高温で熱現
像処理することで、X線画像をえることができる。
ルを有する自動現像機を用いて後述する様に高温で熱現
像処理することで、X線画像をえることができる。
【0184】次いで以下に、b)請求項6〜11に係わ
る発明を詳細に説明する。
る発明を詳細に説明する。
【0185】一般式〔1〕で表される化合物について説
明する。
明する。
【0186】一般式〔1〕において、A1は−SO3M、
又は−COOM、−OMを表し、Mは水素原子、金属原
子(例えば、アルカリ金属、銀、金、パラジウム等の硫
黄又はセレンと結合を形成し得る遷移金属等が好まし
い)、又は、四級アンモニウム基又はホスホニウム基を
表す。なお、mは1〜10の整数である。
又は−COOM、−OMを表し、Mは水素原子、金属原
子(例えば、アルカリ金属、銀、金、パラジウム等の硫
黄又はセレンと結合を形成し得る遷移金属等が好まし
い)、又は、四級アンモニウム基又はホスホニウム基を
表す。なお、mは1〜10の整数である。
【0187】A2は電子吸引性基(例えば、フッ素原
子、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基、−S
O2CF3基、−SO2NH2基、−SO2CH3基等が好ま
しい)を表す。なお、nは1〜10の整数である。
子、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基、−S
O2CF3基、−SO2NH2基、−SO2CH3基等が好ま
しい)を表す。なお、nは1〜10の整数である。
【0188】A3は銀イオンと結合し得る硫黄又はセレ
ン原子を含む官能基(例えば、メルカプト基、チオン
基、−SeH基、=Se基等が好ましい)を表す。な
お、rは1を表す。
ン原子を含む官能基(例えば、メルカプト基、チオン
基、−SeH基、=Se基等が好ましい)を表す。な
お、rは1を表す。
【0189】Yは脂肪族炭化水素(例えば、炭素数が4
以上20以下の脂肪族炭化水素が好ましい)又は芳香族
炭化水素(例えば、ベンゼン環、ナフタレン環等が好ま
しい)又はヘテロ環(イミダゾール、ピリミジン、ピリ
ジン、キノリン、アクリジン等が好ましい)を表す。
以上20以下の脂肪族炭化水素が好ましい)又は芳香族
炭化水素(例えば、ベンゼン環、ナフタレン環等が好ま
しい)又はヘテロ環(イミダゾール、ピリミジン、ピリ
ジン、キノリン、アクリジン等が好ましい)を表す。
【0190】A1、A2、A3等の置換基の他に、以下の
ような置換基を有していてもよい。即ち、フッ素以外の
ハロゲン原子、ヒドロキシル基、アミノ基、アシルアミ
ノ基、アルキルアミノ基、アルキル基、アルケニル基、
シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、アルキルチオ基、アルコキシカルボニル
基、カルバモイル基、アルコキシアルキル基、アミノア
ルキル基、アシルアミノアルキル基、ヒドロキシアルキ
ル基、カルボキシアルキル基、スルホアルキル基、アル
キルスルホンアミド基などを挙げることができる。
ような置換基を有していてもよい。即ち、フッ素以外の
ハロゲン原子、ヒドロキシル基、アミノ基、アシルアミ
ノ基、アルキルアミノ基、アルキル基、アルケニル基、
シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、アルキルチオ基、アルコキシカルボニル
基、カルバモイル基、アルコキシアルキル基、アミノア
ルキル基、アシルアミノアルキル基、ヒドロキシアルキ
ル基、カルボキシアルキル基、スルホアルキル基、アル
キルスルホンアミド基などを挙げることができる。
【0191】これらの化合物は、ジャーナル・オブ・ザ
・ケミカル・ソサイアティ(C)(J.Chem.So
c.Sect.C)626頁1965年、同誌1347
頁1971年、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミ
ストリィ(J.Org.Chem.)34巻534頁1
969年、特開昭60−184057号、同60−20
4742号等に記載の方法、又はそれに準じた方法で合
成することができる。又、一部の化合物は化学用試薬と
して市販品を入手できる。
・ケミカル・ソサイアティ(C)(J.Chem.So
c.Sect.C)626頁1965年、同誌1347
頁1971年、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミ
ストリィ(J.Org.Chem.)34巻534頁1
969年、特開昭60−184057号、同60−20
4742号等に記載の方法、又はそれに準じた方法で合
成することができる。又、一部の化合物は化学用試薬と
して市販品を入手できる。
【0192】以下に本発明の一般式〔1〕で表される化
合物の具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定される
ものではない。
合物の具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定される
ものではない。
【0193】
【化32】
【0194】
【化33】
【0195】
【化34】
【0196】
【化35】
【0197】
【化36】
【0198】
【化37】
【0199】
【化38】
【0200】上記一般式〔1〕の化合物は、化学熟成中
の任意な時期に添加してよいが、色増感する際に存在さ
せると、更に効果が高くなる。又上記一般式〔1〕の化
合物は2種以上組み合わせて使用してもよい。
の任意な時期に添加してよいが、色増感する際に存在さ
せると、更に効果が高くなる。又上記一般式〔1〕の化
合物は2種以上組み合わせて使用してもよい。
【0201】添加方法としては、粉体のまま添加しても
よいし、メタノール、エタノール等の低沸点有機溶媒に
溶解した溶液を添加しても構わない。また、添加微粒子
状固体分散として添加しても構わない。いずれの場合も
添加量としては、銀1モル当たり10-6〜10-1であ
り、好ましくは10-5〜10-2である。
よいし、メタノール、エタノール等の低沸点有機溶媒に
溶解した溶液を添加しても構わない。また、添加微粒子
状固体分散として添加しても構わない。いずれの場合も
添加量としては、銀1モル当たり10-6〜10-1であ
り、好ましくは10-5〜10-2である。
【0202】本発明において赤外感光性ハロゲン化銀乳
剤とは可視域である光の波長400nm〜700nm以
外の光に感度をもつハロゲン化銀乳剤である。ハロゲン
化銀乳剤の感光波長は700nm〜900nmが好まし
く、さらに好ましくは780nm〜850nmである。
剤とは可視域である光の波長400nm〜700nm以
外の光に感度をもつハロゲン化銀乳剤である。ハロゲン
化銀乳剤の感光波長は700nm〜900nmが好まし
く、さらに好ましくは780nm〜850nmである。
【0203】本発明において赤外感光性ハロゲン化銀乳
剤は、現像・定着・水洗処理によって白黒画像を形成す
る感光材料、乳剤層にカプラー、カラードカプラー、D
IR化合物を含有して現像・漂白定着・水洗処理によっ
てカラー画像を形成するカラー感光材料或いは湿式処理
されない熱現像感光材料等いずれにも適用できる。
剤は、現像・定着・水洗処理によって白黒画像を形成す
る感光材料、乳剤層にカプラー、カラードカプラー、D
IR化合物を含有して現像・漂白定着・水洗処理によっ
てカラー画像を形成するカラー感光材料或いは湿式処理
されない熱現像感光材料等いずれにも適用できる。
【0204】本発明の強色増感剤と有利に用いる事ので
きる増感色素は色素母核中にチオエーテル基を有するも
のであり、例えば特開平9−166844号、同9−2
92673号に記載の化合物、一般式〔2a〕、〔2
b〕で表される増感色素が有利である。
きる増感色素は色素母核中にチオエーテル基を有するも
のであり、例えば特開平9−166844号、同9−2
92673号に記載の化合物、一般式〔2a〕、〔2
b〕で表される増感色素が有利である。
【0205】一般式〔2a〕、〔2b〕で表される化合
物のうち特に〔3〕又は〔4〕で表される化合物が好ま
しい。
物のうち特に〔3〕又は〔4〕で表される化合物が好ま
しい。
【0206】以下に、一般式〔2a〕、〔2b〕、
〔3〕又は〔4〕で表される増感色素について説明す
る。
〔3〕又は〔4〕で表される増感色素について説明す
る。
【0207】前記一般式〔2a〕、〔2b〕、〔3〕又
は〔4〕において、R1、R2、R11、R12、R21、
R22、R31及びR32で各々、示される脂肪族基として
は、例えば、炭素原子数1〜10の分岐或は直鎖のアル
キル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、ペンチル基、iso−ペンチル基、2−エチル
ヘキシル基、オクチル基、デシル基等)、炭素原子数3
〜10のアルケニル基(例えば、2−プロペニル基、3
−ブテニル基、1−メチル−3−プロペニル基、3−ペ
ンテニル基、1−メチル−3−ブテニル基、4−ヘキセ
ニル基等)、炭素原子数7〜10のアラルキル基(例え
ば、ベンジル基、フェネチル基等)が挙げられる。上述
した基は、更に、低級アルキル基(例えば、メチル基、
エチル基、プロピル基等)、ハロゲン原子(例えば、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子等)、ビニル基、アリー
ル基(例えば、フェニル基、p−トリル基、p−ブロモ
フェニル基等)、トリフルオロメチル基、アルコキシ基
(例えば、メトキシ基、エトキシ基、メトキシエトキシ
基等)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、p
−トリルオキシ基等)、シアノ基、スルホニル基(例え
ば、メタンスルホニル基、トリフルオロメタンスルホニ
ル基、p−トルエンスルホニル基等)、アルコキシカル
ボニル基(例えば、エトキシカルボニル基、ブトキシカ
ルボニル基等)、アミノ基(例えば、アミノ基、ビスカ
ルボキシメチルアミノ基等)、アリール基(例えば、フ
ェニル基、カルボキシフェニル基等)、複素環基(例え
ば、テトラヒドロフルフリル、2−ピロリジノン−1−
イル基等)、アシル基(例えば、アセチル基、ベンゾイ
ル基等)、ウレイド基(例えば、ウレイド基、3−メチ
ルウレイド基、3−フェニルウレイド基等)、チオウレ
イド基(例えば、チオウレイド基、3−メチルチオウレ
イド基等)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、エ
チルチオ基等)、アリールチオ基(例えば、フェニルチ
オ基等)、複素環チオ基(例えば、2−チエニルチオ
基、3−チエニルチオ、2−イミダゾリルチオ基等)、
カルボニルオキシ基(例えば、アセチルオキシ基、プロ
パノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等)、アシルア
ミノ基(例えば、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノ基
等)、チオアミド基(例えば、チオアセトアミド基、チ
オベンゾイルアミノ基等)等の基、あるいは、例えば、
スルホ基、カルボキシ基、ホスフォノ基、スルファート
基、ヒドロキシ基、メルカプト基、スルフィノ基、カル
バモイル基(例えば、カルバモイル基、N−メチルカル
バモイル基、N,N−テトラメチレンカルバモイル基
等)、スルファモイル基(例えば、スルファモイル基、
N,N−3−オキサペンタメチレンアミノスルホニル基
等)、スルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミ
ド、ブタンスルホンアミド基等)、スルホニルアミノカ
ルボニル基(例えば、メタンスルホニルアミノカルボニ
ル、エタンスルホニルアミノカルボニル基等)、アシル
アミノスルホニル基(例えば、アセトアミドスルホニ
ル、メトキシアセトアミドスルホニル基等)、アシルア
ミノカルボニル基(例えば、アセトアミドカルボニル、
メトキシアセトアミドカルボニル基等)、スルフィニル
アミノカルボニル基(例えば、メタンスルフィニルアミ
ノカルボニル、エタンスルフィニルアミノカルボニル基
等)、等の親水性の基で置換されていても良い。これら
親水性の基を置換した脂肪族基の具体的例としては、カ
ルボキシメチル、カルボキシエチル、カルボキシブチ
ル、カルボキシペンチル、3−スルファートブチル、3
−スルホプロピル、2−ヒドロキシ−3−スルホプロピ
ル基、4−スルホブチル、5−スルホペンチル、3−ス
ルホペンチル、3−スルフィノブチル、3−ホスフォノ
プロピル、ヒドロキシエチル、N−メタンスルホニルカ
ルバモイルメチル、2−カルボキシ−2−プロペニル、
o−スルホベンジル、p−スルホフェネチル、p−カル
ボキシベンジル等の各基が挙げられる。
は〔4〕において、R1、R2、R11、R12、R21、
R22、R31及びR32で各々、示される脂肪族基として
は、例えば、炭素原子数1〜10の分岐或は直鎖のアル
キル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、ペンチル基、iso−ペンチル基、2−エチル
ヘキシル基、オクチル基、デシル基等)、炭素原子数3
〜10のアルケニル基(例えば、2−プロペニル基、3
−ブテニル基、1−メチル−3−プロペニル基、3−ペ
ンテニル基、1−メチル−3−ブテニル基、4−ヘキセ
ニル基等)、炭素原子数7〜10のアラルキル基(例え
ば、ベンジル基、フェネチル基等)が挙げられる。上述
した基は、更に、低級アルキル基(例えば、メチル基、
エチル基、プロピル基等)、ハロゲン原子(例えば、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子等)、ビニル基、アリー
ル基(例えば、フェニル基、p−トリル基、p−ブロモ
フェニル基等)、トリフルオロメチル基、アルコキシ基
(例えば、メトキシ基、エトキシ基、メトキシエトキシ
基等)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、p
−トリルオキシ基等)、シアノ基、スルホニル基(例え
ば、メタンスルホニル基、トリフルオロメタンスルホニ
ル基、p−トルエンスルホニル基等)、アルコキシカル
ボニル基(例えば、エトキシカルボニル基、ブトキシカ
ルボニル基等)、アミノ基(例えば、アミノ基、ビスカ
ルボキシメチルアミノ基等)、アリール基(例えば、フ
ェニル基、カルボキシフェニル基等)、複素環基(例え
ば、テトラヒドロフルフリル、2−ピロリジノン−1−
イル基等)、アシル基(例えば、アセチル基、ベンゾイ
ル基等)、ウレイド基(例えば、ウレイド基、3−メチ
ルウレイド基、3−フェニルウレイド基等)、チオウレ
イド基(例えば、チオウレイド基、3−メチルチオウレ
イド基等)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、エ
チルチオ基等)、アリールチオ基(例えば、フェニルチ
オ基等)、複素環チオ基(例えば、2−チエニルチオ
基、3−チエニルチオ、2−イミダゾリルチオ基等)、
カルボニルオキシ基(例えば、アセチルオキシ基、プロ
パノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等)、アシルア
ミノ基(例えば、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノ基
等)、チオアミド基(例えば、チオアセトアミド基、チ
オベンゾイルアミノ基等)等の基、あるいは、例えば、
スルホ基、カルボキシ基、ホスフォノ基、スルファート
基、ヒドロキシ基、メルカプト基、スルフィノ基、カル
バモイル基(例えば、カルバモイル基、N−メチルカル
バモイル基、N,N−テトラメチレンカルバモイル基
等)、スルファモイル基(例えば、スルファモイル基、
N,N−3−オキサペンタメチレンアミノスルホニル基
等)、スルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミ
ド、ブタンスルホンアミド基等)、スルホニルアミノカ
ルボニル基(例えば、メタンスルホニルアミノカルボニ
ル、エタンスルホニルアミノカルボニル基等)、アシル
アミノスルホニル基(例えば、アセトアミドスルホニ
ル、メトキシアセトアミドスルホニル基等)、アシルア
ミノカルボニル基(例えば、アセトアミドカルボニル、
メトキシアセトアミドカルボニル基等)、スルフィニル
アミノカルボニル基(例えば、メタンスルフィニルアミ
ノカルボニル、エタンスルフィニルアミノカルボニル基
等)、等の親水性の基で置換されていても良い。これら
親水性の基を置換した脂肪族基の具体的例としては、カ
ルボキシメチル、カルボキシエチル、カルボキシブチ
ル、カルボキシペンチル、3−スルファートブチル、3
−スルホプロピル、2−ヒドロキシ−3−スルホプロピ
ル基、4−スルホブチル、5−スルホペンチル、3−ス
ルホペンチル、3−スルフィノブチル、3−ホスフォノ
プロピル、ヒドロキシエチル、N−メタンスルホニルカ
ルバモイルメチル、2−カルボキシ−2−プロペニル、
o−スルホベンジル、p−スルホフェネチル、p−カル
ボキシベンジル等の各基が挙げられる。
【0208】R3、R4、R13及びR14で各々、表される
アルキル基としては、炭素原子数1〜10の分岐或は直
鎖のアルキル基であり、例えばメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、ペンチル基、iso−ペンチル
基、2−エチル−ヘキシル基、オクチル基、デシル基等
を表す。アリール基としては単環並びに多環のものを含
み、例えば、フェニル基、ナフチル基等があげられる。
アルケニル基としては例えば、2−プロペニル基、3−
ブテニル基、1−メチル−3−プロペニル基、3−ペン
テニル基、1−メチル−3−ブテニル基、4−ヘキセニ
ル基等が挙げられ、環状アルキル基としては例えば、シ
クロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基
等が挙げられ、複素環基としては例えば、2−チエニル
基、3−チエニル基、1−メチル−2−イミダゾリル基
等の基が挙げられ、これらの各基には低級アルキル基
(例えば、メチル基、エチル基等)、低級アルコキシ基
(例えば、メトキシ基、エトキシ基等)、ヒドロキシ
基、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭
素原子、沃素原子)、アリール基(例えば、フェニル基
トリル基、クロロフェニル基等)メルカプト基、低級ア
ルキルチオ基(例えば、メトルチオ基、エチルチオ基
等)等の基が置換できる。
アルキル基としては、炭素原子数1〜10の分岐或は直
鎖のアルキル基であり、例えばメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、ペンチル基、iso−ペンチル
基、2−エチル−ヘキシル基、オクチル基、デシル基等
を表す。アリール基としては単環並びに多環のものを含
み、例えば、フェニル基、ナフチル基等があげられる。
アルケニル基としては例えば、2−プロペニル基、3−
ブテニル基、1−メチル−3−プロペニル基、3−ペン
テニル基、1−メチル−3−ブテニル基、4−ヘキセニ
ル基等が挙げられ、環状アルキル基としては例えば、シ
クロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基
等が挙げられ、複素環基としては例えば、2−チエニル
基、3−チエニル基、1−メチル−2−イミダゾリル基
等の基が挙げられ、これらの各基には低級アルキル基
(例えば、メチル基、エチル基等)、低級アルコキシ基
(例えば、メトキシ基、エトキシ基等)、ヒドロキシ
基、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭
素原子、沃素原子)、アリール基(例えば、フェニル基
トリル基、クロロフェニル基等)メルカプト基、低級ア
ルキルチオ基(例えば、メトルチオ基、エチルチオ基
等)等の基が置換できる。
【0209】W1〜W4、R11〜R14、R21〜R24、R31
〜R33及びR34で各々、示される置換基は具体的には、
アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、ブチル基、
イソ−ブチル基等)、アリール基(単環並びに多環のも
のを含み、例えば、フェニル基、ナフチル基等)、複素
環基(例えば、チエニル、フリル、ピリジル、カルバゾ
リル、ピロリル、インドリル等の各基)、ハロゲン原子
(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等)、ビニ
ル基、アリール基(例えば、フェニル基、p−トリル
基、p−ブロモフェニル基等)、トリフルオロメチル
基、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、
メトキシエトキシ基等)、アリールオキシ基(例えば、
フェノキシ基、p−トリルオキシ基等)、スルホニル基
(例えば、メタンスルホニル基、p−トルエンスルホニ
ル基等)、アルコキシカルボニル基(例えば、エトキシ
カルボニル基、ブトキシカルボニル基等)、アミノ基
(例えば、アミノ基、ビスカルボキシメチルアミノ基
等)、アリール基(例えば、フェニル基、カルボキシフ
ェニル基等)、複素環基(例えば、テトラヒドロフルフ
リル、2−ピロリジノン−1−イル基等)、アシル基
(例えば、アセチル基、ベンゾイル基等)、ウレイド基
(例えば、ウレイド基、3−メチルウレイド基、3−フ
ェニルウレイド基等)、チオウレイド基(例えば、チオ
ウレイド基、3−メチルチオウレイド基等)、アルキル
チオ基(例えば、メチルチオ、エチルチオ基等)、アリ
ールチオ基(例えば、フェニルチオ基等)、ヒドロキシ
基、スチリル基等が挙げられる。
〜R33及びR34で各々、示される置換基は具体的には、
アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、ブチル基、
イソ−ブチル基等)、アリール基(単環並びに多環のも
のを含み、例えば、フェニル基、ナフチル基等)、複素
環基(例えば、チエニル、フリル、ピリジル、カルバゾ
リル、ピロリル、インドリル等の各基)、ハロゲン原子
(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等)、ビニ
ル基、アリール基(例えば、フェニル基、p−トリル
基、p−ブロモフェニル基等)、トリフルオロメチル
基、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、
メトキシエトキシ基等)、アリールオキシ基(例えば、
フェノキシ基、p−トリルオキシ基等)、スルホニル基
(例えば、メタンスルホニル基、p−トルエンスルホニ
ル基等)、アルコキシカルボニル基(例えば、エトキシ
カルボニル基、ブトキシカルボニル基等)、アミノ基
(例えば、アミノ基、ビスカルボキシメチルアミノ基
等)、アリール基(例えば、フェニル基、カルボキシフ
ェニル基等)、複素環基(例えば、テトラヒドロフルフ
リル、2−ピロリジノン−1−イル基等)、アシル基
(例えば、アセチル基、ベンゾイル基等)、ウレイド基
(例えば、ウレイド基、3−メチルウレイド基、3−フ
ェニルウレイド基等)、チオウレイド基(例えば、チオ
ウレイド基、3−メチルチオウレイド基等)、アルキル
チオ基(例えば、メチルチオ、エチルチオ基等)、アリ
ールチオ基(例えば、フェニルチオ基等)、ヒドロキシ
基、スチリル基等が挙げられる。
【0210】これらの基にはR1等で示される脂肪族基
の説明で挙げた基が置換でき、置換されたアルキル基の
具体例としては、例えば、2−メトキシエチル、2−ヒ
ドロキシエチル、3−エトキシカルボニルプロピル、2
−カルバモイルエチル、2−メタンスルホニルエチル、
3−メタンスルホニルアミノプロピル、ベンジル、フェ
ネチル、カルボキメチル、カルボキシエチル、アリル、
2−フリルエチル等の各期が挙げられ、置換されたアリ
ール基の具体例としては、例えば、p−カルボキシフェ
ニル、p−N,N−ジメチルアミノフェニル、p−モル
フォリノフェニル、p−メトキシフェニル、3,4−ジ
メトキシフェニル、3,4−メチレンジオキシフェニ
ル、3−クロロフェニル、p−ニトロフェニル等の各基
が挙げられ、置換された複素環基の具体例としては、例
えば、5−クロロ−2ピリジル、5−エトキシカルボニ
ル−2−ピリジル、5−カルバモイル−2−ピリジル等
の各基が挙げられる。
の説明で挙げた基が置換でき、置換されたアルキル基の
具体例としては、例えば、2−メトキシエチル、2−ヒ
ドロキシエチル、3−エトキシカルボニルプロピル、2
−カルバモイルエチル、2−メタンスルホニルエチル、
3−メタンスルホニルアミノプロピル、ベンジル、フェ
ネチル、カルボキメチル、カルボキシエチル、アリル、
2−フリルエチル等の各期が挙げられ、置換されたアリ
ール基の具体例としては、例えば、p−カルボキシフェ
ニル、p−N,N−ジメチルアミノフェニル、p−モル
フォリノフェニル、p−メトキシフェニル、3,4−ジ
メトキシフェニル、3,4−メチレンジオキシフェニ
ル、3−クロロフェニル、p−ニトロフェニル等の各基
が挙げられ、置換された複素環基の具体例としては、例
えば、5−クロロ−2ピリジル、5−エトキシカルボニ
ル−2−ピリジル、5−カルバモイル−2−ピリジル等
の各基が挙げられる。
【0211】W1とW2、W3とW4、W11とW12、W13と
W14、W21とW22、W23とW24、W31とW32及びR33と
R34が各々、互いに連結して形成することができる縮合
環としては、例えば、5員、6員の飽和又は不飽和の縮
合炭素環が挙げられる。これらの縮合環上には任意の位
置に置換することができ、これら置換される基としては
前述の脂肪族基に置換できる基で説明した基が挙げられ
る。
W14、W21とW22、W23とW24、W31とW32及びR33と
R34が各々、互いに連結して形成することができる縮合
環としては、例えば、5員、6員の飽和又は不飽和の縮
合炭素環が挙げられる。これらの縮合環上には任意の位
置に置換することができ、これら置換される基としては
前述の脂肪族基に置換できる基で説明した基が挙げられ
る。
【0212】前記一般式〔2a〕、〔2b〕、〔3〕又
は〔4〕に於て、L1〜L9、L11〜L15、L21〜L29、
L31〜L35で示されるメチン基は各々、独立に置換もし
くは未置換メチン基を表す。置換される基の具体例とし
ては、置換もしくは無置換の、低級アルキル基(例え
ば、メチル基、エチル基、iso−プロピル基、ベンジ
ル基等)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキ
シ基等)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、
ナフトキシ基等)、アリール基(例えば、フェニル基、
ナフチル基、p−トリル基、o−カルボキシフェニル基
等)、−N(V1,V2)−、−SR又は複素環基(例え
ば、2−チエニル基、2−フリル基、N,N′−ビス
(メトキシエチル)バルビツール酸基等)を表す。ここ
でRは前述したような低級アルキル基、アリール基又は
複素環基を表し、V1とV2は各々、置換もしくは無置換
の、低級アルキル基又はアリール基を表し、V1とV2と
は互いに連結して5員又は6員の含窒素複素環を形成す
ることもできる。また、メチン基はお互いに隣接するメ
チン基同士、或いは一つ隔たったメチン基と互いに連結
して5員又は6員環を形成することができる。
は〔4〕に於て、L1〜L9、L11〜L15、L21〜L29、
L31〜L35で示されるメチン基は各々、独立に置換もし
くは未置換メチン基を表す。置換される基の具体例とし
ては、置換もしくは無置換の、低級アルキル基(例え
ば、メチル基、エチル基、iso−プロピル基、ベンジ
ル基等)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキ
シ基等)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、
ナフトキシ基等)、アリール基(例えば、フェニル基、
ナフチル基、p−トリル基、o−カルボキシフェニル基
等)、−N(V1,V2)−、−SR又は複素環基(例え
ば、2−チエニル基、2−フリル基、N,N′−ビス
(メトキシエチル)バルビツール酸基等)を表す。ここ
でRは前述したような低級アルキル基、アリール基又は
複素環基を表し、V1とV2は各々、置換もしくは無置換
の、低級アルキル基又はアリール基を表し、V1とV2と
は互いに連結して5員又は6員の含窒素複素環を形成す
ることもできる。また、メチン基はお互いに隣接するメ
チン基同士、或いは一つ隔たったメチン基と互いに連結
して5員又は6員環を形成することができる。
【0213】前記一般式〔2a〕、〔2b〕、〔3〕又
は〔4〕で示される化合物に於て、カチオン或いはアニ
オンの電荷を有する基が置換されている場合には各々、
分子内の電荷が相殺するように当量のアニオン或いはカ
チオンで対イオンが形成される。例えば、X1、X11、
X21及びX31で各々、示される分子内の電荷を相殺する
に必要なイオンに於いてカチオンの具体例としては、プ
ロトン、有機アンモニウムイオン(例えば、トリエチル
アンモニウム、トリエタノールアンモニウム等の各イオ
ン)、無機カチオン(例えば、リチウム、ナトリウム、
カリウム等の各カチオン)が挙げられ、酸アニオンの具
体例としては例えば、ハロゲンイオン(例えば塩素イオ
ン、臭素イオン、沃素イオン等)、p−トルエンスルホ
ン酸イオン、過塩素酸イオン、4フッ化ホウ素イオン、
硫酸イオン、メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン、メ
タンスルホン酸イオン、トリフルオロメタンスルホン酸
イオン等が挙げられる。
は〔4〕で示される化合物に於て、カチオン或いはアニ
オンの電荷を有する基が置換されている場合には各々、
分子内の電荷が相殺するように当量のアニオン或いはカ
チオンで対イオンが形成される。例えば、X1、X11、
X21及びX31で各々、示される分子内の電荷を相殺する
に必要なイオンに於いてカチオンの具体例としては、プ
ロトン、有機アンモニウムイオン(例えば、トリエチル
アンモニウム、トリエタノールアンモニウム等の各イオ
ン)、無機カチオン(例えば、リチウム、ナトリウム、
カリウム等の各カチオン)が挙げられ、酸アニオンの具
体例としては例えば、ハロゲンイオン(例えば塩素イオ
ン、臭素イオン、沃素イオン等)、p−トルエンスルホ
ン酸イオン、過塩素酸イオン、4フッ化ホウ素イオン、
硫酸イオン、メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン、メ
タンスルホン酸イオン、トリフルオロメタンスルホン酸
イオン等が挙げられる。
【0214】これら一般式〔2a〕、〔2b〕、〔3〕
又は〔4〕で示される化合物のうち好ましいのは、
R3、R4、R13及びR14で各々表される基が環状アルキ
ル基、アルケニル基、ヘテロ環基である場合であり、特
に好ましいのはアルケニル基であり中でもビニル基が好
ましい。これらの順に本発明の強色増感剤の効果が大き
くなり好ましい。ここの置換基が単純なアルキルよりも
芳香族性があった方が増感色素が強色増感剤とスタッキ
ングを形成する上で好ましいらしい。又アリールチオで
は置換基が大きすぎやや効果が少なくなるようであり、
余り大きくないことも条件のようである。
又は〔4〕で示される化合物のうち好ましいのは、
R3、R4、R13及びR14で各々表される基が環状アルキ
ル基、アルケニル基、ヘテロ環基である場合であり、特
に好ましいのはアルケニル基であり中でもビニル基が好
ましい。これらの順に本発明の強色増感剤の効果が大き
くなり好ましい。ここの置換基が単純なアルキルよりも
芳香族性があった方が増感色素が強色増感剤とスタッキ
ングを形成する上で好ましいらしい。又アリールチオで
は置換基が大きすぎやや効果が少なくなるようであり、
余り大きくないことも条件のようである。
【0215】以下に、特開平9−166844号、同9
−292674号に記載の化合物の代表例及び上記一般
式〔2a〕、〔2b〕、〔3〕又は〔4〕で表される感
光色素の代表的なものを示すが、本発明はこれらの化合
物に限定されるものではない。
−292674号に記載の化合物の代表例及び上記一般
式〔2a〕、〔2b〕、〔3〕又は〔4〕で表される感
光色素の代表的なものを示すが、本発明はこれらの化合
物に限定されるものではない。
【0216】
【化39】
【0217】
【化40】
【0218】
【化41】
【0219】
【化42】
【0220】
【化43】
【0221】
【化44】
【0222】
【化45】
【0223】
【化46】
【0224】
【化47】
【0225】上記の赤外感光色素は、例えばエフ・エム
・ハーマー著、The Chemistry of H
eterocyclic Compounds第18
巻、The Cyanine Dyes and Re
lated Compounds(A.Weissbe
rger ed.Interscience社刊、Ne
w York 1964年)、特開平3−138638
号、同10−73900号、特表平9−510022
号、米国特許第2,734,900号、英国特許第77
4,779号明細書に記載の方法によって容易に合成す
ることができる。
・ハーマー著、The Chemistry of H
eterocyclic Compounds第18
巻、The Cyanine Dyes and Re
lated Compounds(A.Weissbe
rger ed.Interscience社刊、Ne
w York 1964年)、特開平3−138638
号、同10−73900号、特表平9−510022
号、米国特許第2,734,900号、英国特許第77
4,779号明細書に記載の方法によって容易に合成す
ることができる。
【0226】以下に本発明に係る化合物の合成法を具体
的に説明する。
的に説明する。
【0227】合成例:化合物No.7の合成 2−メチル−5−ビニルチオベンゾチアゾール10.4
gとp−トルエンスルホン酸エチルエステル12.0g
を混合して、油浴120℃中で2時間加熱攪拌した。反
応物にアセトンを加えて加熱還流放冷して晶析物を濾取
した。単離した4級塩2.1gと2,7−ジメトキシ−
1,4,5,8−テトラヒドロナフタレン0.5gをジ
メチルスルホキシド5mlを混合して油浴120℃中で
5分間加熱攪拌した。
gとp−トルエンスルホン酸エチルエステル12.0g
を混合して、油浴120℃中で2時間加熱攪拌した。反
応物にアセトンを加えて加熱還流放冷して晶析物を濾取
した。単離した4級塩2.1gと2,7−ジメトキシ−
1,4,5,8−テトラヒドロナフタレン0.5gをジ
メチルスルホキシド5mlを混合して油浴120℃中で
5分間加熱攪拌した。
【0228】次にメタノール20mlに溶かし、トリエ
チルアミン1gを加えて水浴上で20分間加熱還流し
た。冷却して析出結晶を濾取し、メタノールから再結晶
して目的物を0.45gを得た。メタノール溶液中で7
56nm(ε:234,000)に吸収極大を示した。
チルアミン1gを加えて水浴上で20分間加熱還流し
た。冷却して析出結晶を濾取し、メタノールから再結晶
して目的物を0.45gを得た。メタノール溶液中で7
56nm(ε:234,000)に吸収極大を示した。
【0229】本発明の感光色素は単独で用いてもよい
が、2種以上の感光色素を組み合わせて用いることもで
きる。
が、2種以上の感光色素を組み合わせて用いることもで
きる。
【0230】本発明の感光色素は単独で用いた場合、及
び組み合わせた場合には、合計でハロゲン化銀1モル当
たり各々、1×10-6モル〜5×10-3モル、好ましく
は1×10-5モル〜2.5×10-3モル、更に好ましく
は4×10-5モル〜1×10-3モルの割合でハロゲン化
銀乳剤中に含有される。
び組み合わせた場合には、合計でハロゲン化銀1モル当
たり各々、1×10-6モル〜5×10-3モル、好ましく
は1×10-5モル〜2.5×10-3モル、更に好ましく
は4×10-5モル〜1×10-3モルの割合でハロゲン化
銀乳剤中に含有される。
【0231】本発明において感光色素を2種以上組み合
わせて用いるとき、感光色素は任意の割合でハロゲン化
銀乳剤中に含有できる。
わせて用いるとき、感光色素は任意の割合でハロゲン化
銀乳剤中に含有できる。
【0232】本発明の感光色素を2種以上組み合わせる
場合、感光色素はそれぞれ独立して、またはあらかじめ
混合して下記のごとき方法によりハロゲン化銀乳剤中に
分散できる。
場合、感光色素はそれぞれ独立して、またはあらかじめ
混合して下記のごとき方法によりハロゲン化銀乳剤中に
分散できる。
【0233】本発明の感光色素は、直接乳剤中へ分散す
ることができる。また、これらはまず適当な溶媒、例え
ばメチルアルコール、エチルアルコール、n−プロパノ
ール、メチルセロソルブ、アセトン、水、ピリジンある
いはこれらの混合溶媒などの中に溶解され、溶液の形で
乳剤へ添加することもできる。溶解に超音波を使用する
こともできる。また、この感光色素の添加方法としては
米国特許第3,469,987号などに記載のごとき、
色素を揮発性の有機溶媒に溶解し、該溶液を親水性コロ
イド中に分散し、この分散物を乳剤中へ添加する方法、
特公昭46−24185号などに記載のごとき、水不溶
性色素を溶解することなしに水溶性溶剤中に分散させ、
この分散物を乳剤へ添加する方法;米国特許第3,82
2,135号に記載のごとき、界面活性剤に色素を溶解
し、該溶液を乳剤中へ添加する方法;特開昭51−74
624号に記載のごとき、長波長側にシフトさせる化合
物を用いて溶解し、該溶液を乳剤中へ添加する方法;特
開昭50−80826号に記載のごとき、色素を実質的
に水を含まない酸に溶解し、該溶液を乳剤中へ添加する
方法などが好ましく用いられる。その他、乳剤への添加
には米国特許第2,912,343号、同第3,34
2,605号、同第2,996,287号、同第3,4
29,835号などに記載の方法が用いられる。
ることができる。また、これらはまず適当な溶媒、例え
ばメチルアルコール、エチルアルコール、n−プロパノ
ール、メチルセロソルブ、アセトン、水、ピリジンある
いはこれらの混合溶媒などの中に溶解され、溶液の形で
乳剤へ添加することもできる。溶解に超音波を使用する
こともできる。また、この感光色素の添加方法としては
米国特許第3,469,987号などに記載のごとき、
色素を揮発性の有機溶媒に溶解し、該溶液を親水性コロ
イド中に分散し、この分散物を乳剤中へ添加する方法、
特公昭46−24185号などに記載のごとき、水不溶
性色素を溶解することなしに水溶性溶剤中に分散させ、
この分散物を乳剤へ添加する方法;米国特許第3,82
2,135号に記載のごとき、界面活性剤に色素を溶解
し、該溶液を乳剤中へ添加する方法;特開昭51−74
624号に記載のごとき、長波長側にシフトさせる化合
物を用いて溶解し、該溶液を乳剤中へ添加する方法;特
開昭50−80826号に記載のごとき、色素を実質的
に水を含まない酸に溶解し、該溶液を乳剤中へ添加する
方法などが好ましく用いられる。その他、乳剤への添加
には米国特許第2,912,343号、同第3,34
2,605号、同第2,996,287号、同第3,4
29,835号などに記載の方法が用いられる。
【0234】また上記感光色素は適当な支持体上に塗布
される前にハロゲン化銀乳剤中に一様に分散してよい
が、勿論ハロゲン化銀乳剤の調製のどの過程においても
分散することができる。
される前にハロゲン化銀乳剤中に一様に分散してよい
が、勿論ハロゲン化銀乳剤の調製のどの過程においても
分散することができる。
【0235】本発明にはもちろん本発明以外の強色増感
剤を併用して用いることができ、本発明以外の強色増感
を示す物質はリサーチ・ディスクロージャー(Rese
arch Disclosure)176巻17643
(1978年12月発行)第23頁IVのJ項、或いは
特公昭49−25500号、同43−4933号、特開
昭59−19032号、同59−192242号、特開
平3−15049号、特開昭62−123454号に記
載されている。
剤を併用して用いることができ、本発明以外の強色増感
を示す物質はリサーチ・ディスクロージャー(Rese
arch Disclosure)176巻17643
(1978年12月発行)第23頁IVのJ項、或いは
特公昭49−25500号、同43−4933号、特開
昭59−19032号、同59−192242号、特開
平3−15049号、特開昭62−123454号に記
載されている。
【0236】本発明のハロゲン化銀乳剤はカラー及びモ
ノクロ写真感光材料に用いられるものを含むが、これら
のハロゲン化銀乳剤としては、リサーチ・ディスクロー
ジャーNo.308119(以下RD308119と略
す)に記載されているものを用いることができる。
ノクロ写真感光材料に用いられるものを含むが、これら
のハロゲン化銀乳剤としては、リサーチ・ディスクロー
ジャーNo.308119(以下RD308119と略
す)に記載されているものを用いることができる。
【0237】以下に記載箇所を示す。
【0238】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 沃度組成 993 I−A項 製造方法 993 I−A項 及び994 E項 晶壁 正常晶 993 I−A項 双晶 993 I−A項 エピタキシャル 993 I−A項 ハロゲン組成一様 993 I−B項 一様でない 993 I−B項 ハロゲンコンバージョン 994 I−C項 ハロゲン置換 994 I−C項 金属含有 994 I−D項 単分散 995 I−F項 溶媒添加 995 I−F項 潜像形成位置 表面 995 I−G項 内部 995 I−G項 適用感材ネガ 995 I−H項 ポジ(内部カブリ粒子含) 995 I−H項 乳剤を混合している 995 I−J項 脱塩 995 II−A項 本発明においては、ハロゲン化銀乳剤は、物理熟成、化
学熟成及び分光増感を行ったものを使用する。この様な
工程で使用される添加剤は、リサーチ・ディスクロージ
ャーNo.17643、No.18716及びNo.3
08119(それぞれ、以下RD17643、RD18
716及びRD308119と略す)に記載されてい
る。以下に記載箇所を示す。
学熟成及び分光増感を行ったものを使用する。この様な
工程で使用される添加剤は、リサーチ・ディスクロージ
ャーNo.17643、No.18716及びNo.3
08119(それぞれ、以下RD17643、RD18
716及びRD308119と略す)に記載されてい
る。以下に記載箇所を示す。
【0239】 〔項目〕〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕〔RD18716〕 化学増感剤 996 III−A項 23 648 分光増感剤 996 IV−A−A, 23〜24 648〜649 H, B, I, C, J項 D項 強色増感剤 996 IV−A−E, 23〜24 648〜649 J項 カブリ防止剤998 VI 24〜25 649 安定剤 998 VI 24〜25 649 本発明に使用できる公知の写真用添加剤も上記リサーチ
・ディスクロージャーに記載されている。以下に関連の
ある記載箇所を示す。
・ディスクロージャーに記載されている。以下に関連の
ある記載箇所を示す。
【0240】 〔項目〕〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕〔RD18716〕 色濁り防止剤 1002 VII−I項 25 650 色素画像安定剤 1001 VII−J項 25 増白剤 998 V 24 紫外線吸収剤 1003 VIII−I項 25〜26 XIII−C項 光吸収剤 1003 VIII 25〜26 光散乱剤 1003 VIII フィルター染料 1003 VIII 25〜26 バインダー 1003 IX 26 651 スタチック防止剤1006 XIII 27 650 硬膜剤 1004 X 26 651 可塑剤 1006 XII 27 650 潤滑剤 1006 XII 27 650 活性剤・塗布助剤1005 XI 26〜27 650 マット剤 1007 XVI 現像剤(感材中に含有)1001 XXB項 本発明には種々のカプラーを加えて使用することが出
来、その具体例は、上記リサーチ・ディスクロージャー
に記載されている。以下に関連のある記載箇所を示す。
来、その具体例は、上記リサーチ・ディスクロージャー
に記載されている。以下に関連のある記載箇所を示す。
【0241】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕〔RD17643〕 イエローカプラー 1001VII−D項 VIIC〜G項 マゼンタカプラー 1001VII−D項 VIIC〜G項 シアンカプラー 1001VII−D項 VIIC〜G項 カラードカプラー 1002VII−G項 VIIG項 DIRカプラー 1001VII−F項 VIIF項 BARカプラー 1002VII−F項 その他の有用残基放出 1001VII−F項 カプラーA アルカリ可溶カプラー 1001VII−E項 本発明に用いられる添加剤は、RD308119XIVに
記載されている分散法などにより、添加することができ
る。
記載されている分散法などにより、添加することができ
る。
【0242】本発明においては、前述RD17643
28頁、RD18716 647〜648頁及びRD3
08119のXIXに記載されている支持体を使用するこ
とができる。本発明の感光材料には、前述RD3081
19VII−K項に記載されているフィルター層や中間層
等の補助層を設けることができる。本発明の感光材料
は、前述RD308119のVII−K項に記載されてい
る順層、逆層、ユニット構成等の様々な層構成をとるこ
とができる。
28頁、RD18716 647〜648頁及びRD3
08119のXIXに記載されている支持体を使用するこ
とができる。本発明の感光材料には、前述RD3081
19VII−K項に記載されているフィルター層や中間層
等の補助層を設けることができる。本発明の感光材料
は、前述RD308119のVII−K項に記載されてい
る順層、逆層、ユニット構成等の様々な層構成をとるこ
とができる。
【0243】本発明のハロゲン化銀写真感光材料を現像
処理するには、例えばT.H.ジェームズ著、セオリイ
オブ ザ ホトグラフィック プロセス第4版(Th
eTheory of The Photograph
ic Process Forth Edition)
第291頁〜第334頁及びジャーナル オブ ザアメ
リカン ケミカル ソサエティ(Journal of
the American Chemical So
ciety)第73巻、第3,100頁(1951)に
記載されている、公知の現像剤(例えば、特開平4−1
5641号、特開平4−16841号などに記載のハイ
ドロキノン、p−アミノフェノール、N−メチル−p−
アミノフェノール、2,4−ジアミノフェノールなど、
1−フェニル−3−ピラゾリドン類、1−フェニル−3
−ピラゾリドン、1−フェニル−4−メチル−4−ヒド
ロキシメチル−3−ピラゾリドン、5,5−ジメチル−
1−フェニル−3−ピラゾリドン等)を単独で或いは併
用して使用することができ、また、前述のRD1764
3 28〜29頁,RD18716 615頁及びRD
308119XIXに記載された通常の方法によって、現
像処理することができる。
処理するには、例えばT.H.ジェームズ著、セオリイ
オブ ザ ホトグラフィック プロセス第4版(Th
eTheory of The Photograph
ic Process Forth Edition)
第291頁〜第334頁及びジャーナル オブ ザアメ
リカン ケミカル ソサエティ(Journal of
the American Chemical So
ciety)第73巻、第3,100頁(1951)に
記載されている、公知の現像剤(例えば、特開平4−1
5641号、特開平4−16841号などに記載のハイ
ドロキノン、p−アミノフェノール、N−メチル−p−
アミノフェノール、2,4−ジアミノフェノールなど、
1−フェニル−3−ピラゾリドン類、1−フェニル−3
−ピラゾリドン、1−フェニル−4−メチル−4−ヒド
ロキシメチル−3−ピラゾリドン、5,5−ジメチル−
1−フェニル−3−ピラゾリドン等)を単独で或いは併
用して使用することができ、また、前述のRD1764
3 28〜29頁,RD18716 615頁及びRD
308119XIXに記載された通常の方法によって、現
像処理することができる。
【0244】又、これらの発明は上記のコンベンショナ
ルハロゲン化銀写真感光材料のみでなく、熱現像感光材
料にも有利に適用でき、以下熱現像感光材料についても
詳述する。
ルハロゲン化銀写真感光材料のみでなく、熱現像感光材
料にも有利に適用でき、以下熱現像感光材料についても
詳述する。
【0245】以上、a)請求項1〜5に係わる発明、
b)請求項6〜11に係わる発明それぞれについて説明
したが、次いで以下、a)請求項1〜5に係わる発明、
b)請求項6〜11に係わる発明それぞれに共通の部分
である熱現像感光材料について詳述する。a)請求項1
〜5に係わる発明については熱現像感光材料をその構成
要件とするが、b)請求項6〜11に係わる発明につい
ては前述したように、液体処理液で現像、漂白、定着等
の処理を行う通常のコンベンショナルハロゲン化銀写真
感光材料に用いることができるほか熱現像感光材料を用
いても有利に発明を実施できる。
b)請求項6〜11に係わる発明それぞれについて説明
したが、次いで以下、a)請求項1〜5に係わる発明、
b)請求項6〜11に係わる発明それぞれに共通の部分
である熱現像感光材料について詳述する。a)請求項1
〜5に係わる発明については熱現像感光材料をその構成
要件とするが、b)請求項6〜11に係わる発明につい
ては前述したように、液体処理液で現像、漂白、定着等
の処理を行う通常のコンベンショナルハロゲン化銀写真
感光材料に用いることができるほか熱現像感光材料を用
いても有利に発明を実施できる。
【0246】b)請求項6〜11に係わる発明において
熱現像系で用いる事のできるハロゲン化銀としてはa)
の発明に用いられるハロゲン化銀のところで述べたハロ
ゲン化銀粒子の調製法をやはり用いることができるが、
増感についてはa)の発明について必要とされる要件を
必ずしもすべて有する必要はなく、熱現像感光材料の使
用目的に応じて増感されたものでも又、未増感のもので
も、さらに他の増感法により増感を施されたものであっ
てもよいし、前述の増感法と併用してもよい。
熱現像系で用いる事のできるハロゲン化銀としてはa)
の発明に用いられるハロゲン化銀のところで述べたハロ
ゲン化銀粒子の調製法をやはり用いることができるが、
増感についてはa)の発明について必要とされる要件を
必ずしもすべて有する必要はなく、熱現像感光材料の使
用目的に応じて増感されたものでも又、未増感のもので
も、さらに他の増感法により増感を施されたものであっ
てもよいし、前述の増感法と併用してもよい。
【0247】ここで用いられる感光性ハロゲン化銀粒子
もやはりヌードル法、フロキュレーション法等、当業界
で知られている方法により脱塩することができるが、本
発明においては脱塩してもしなくてもよい。
もやはりヌードル法、フロキュレーション法等、当業界
で知られている方法により脱塩することができるが、本
発明においては脱塩してもしなくてもよい。
【0248】好ましい化学増感法としては当業界でよく
知られているように発明b)のところで詳述した、硫黄
増感法、セレン増感法、テルル増感法の他、金化合物や
白金、パラジウム、イリジウム化合物等の貴金属増感法
や還元増感法も用いることができる。硫黄増感法、セレ
ン増感法、テルル増感法に好ましく用いられる化合物と
しては前述の化合物を用いることができるが、貴金属増
感法に好ましく用いられる化合物としては例えば塩化金
酸、カリウムクロロオーレート、カリウムオーリチオシ
アネート、硫化金、金セレナイド、あるいは米国特許第
2,448,060号、英国特許第618,061号な
どに記載されている化合物を好ましく用いることができ
る。還元増感法の具体的な化合物としてはアスコルビン
酸、二酸化チオ尿素の他に例えば、塩化第一スズ、アミ
ノイミノメタンスルフィン酸、ヒドラジン誘導体、ボラ
ン化合物、シラン化合物、ポリアミン化合物等を用いる
ことができる。また、乳剤のpHを7以上またはpAg
を8.3以下に保持して熟成することにより還元増感す
ることができる。また、粒子形成中に銀イオンのシング
ルアディション部分を導入することにより還元増感する
ことができる。
知られているように発明b)のところで詳述した、硫黄
増感法、セレン増感法、テルル増感法の他、金化合物や
白金、パラジウム、イリジウム化合物等の貴金属増感法
や還元増感法も用いることができる。硫黄増感法、セレ
ン増感法、テルル増感法に好ましく用いられる化合物と
しては前述の化合物を用いることができるが、貴金属増
感法に好ましく用いられる化合物としては例えば塩化金
酸、カリウムクロロオーレート、カリウムオーリチオシ
アネート、硫化金、金セレナイド、あるいは米国特許第
2,448,060号、英国特許第618,061号な
どに記載されている化合物を好ましく用いることができ
る。還元増感法の具体的な化合物としてはアスコルビン
酸、二酸化チオ尿素の他に例えば、塩化第一スズ、アミ
ノイミノメタンスルフィン酸、ヒドラジン誘導体、ボラ
ン化合物、シラン化合物、ポリアミン化合物等を用いる
ことができる。また、乳剤のpHを7以上またはpAg
を8.3以下に保持して熟成することにより還元増感す
ることができる。また、粒子形成中に銀イオンのシング
ルアディション部分を導入することにより還元増感する
ことができる。
【0249】本発明a)、b)即ち請求項1〜11の発
明における熱現像感光材料において、有機銀塩は還元可
能な銀源であり、還元可能な銀イオン源を含有する有機
酸及びヘテロ有機酸の銀塩、特に長鎖(10〜30、好
ましくは15〜25の炭素原子数)の脂肪族カルボン酸
及び含窒素複素環が好ましい。配位子が、4.0〜1
0.0の銀イオンに対する総安定度定数を有する有機又
は無機の銀塩錯体も有用である。好適な銀塩の例は、R
D17029及び29963に記載されており、次のも
のがある:有機酸の銀塩(例えば、没食子酸、シュウ
酸、ベヘン酸、アラキジン酸、ステアリン酸、パルミチ
ン酸、ラウリン酸等の銀塩);銀のカルボキシアルキル
チオ尿素塩(例えば、1−(3−カルボキシプロピル)
チオ尿素、1−(3−カルボキシプロピル)−3,3−
ジメチルチオ尿素等の銀塩);アルデヒドとヒドロキシ
置換芳香族カルボン酸とのポリマー反応生成物の銀錯体
(例えば、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、アセトア
ルデヒド、ブチルアルデヒド等)とヒドロキシ置換酸類
(例えば、サリチル酸、安息香酸、3,5−ジヒドロキ
シ安息香酸、5,5−チオジサリチル酸)とのポリマー
反応生成物の銀錯体);チオン類の銀塩又は錯体(例え
ば、3−(2−カルボキシエチル)−4−ヒドロキシメ
チル−4−チアゾリン−2−チオン、及び3−カルボキ
シメチル−4−チアゾリン−2−チオンの銀錯体又は銀
塩);イミダゾール、ピラゾール、ウラゾール、1,
2,4−チアゾール及び1H−テトラゾール、3−アミ
ノ−5−ベンジルチオ−1,2,4−トリアゾール及び
ベンゾトリアゾールから選択される窒素酸と銀との錯体
または塩;サッカリン、5−クロロサリチルアルドキシ
ム等の銀塩;及びメルカプチド類の銀塩。これらのうち
特に好ましい銀源はベヘン酸銀、アラキジン酸銀、ステ
アリン酸銀である。
明における熱現像感光材料において、有機銀塩は還元可
能な銀源であり、還元可能な銀イオン源を含有する有機
酸及びヘテロ有機酸の銀塩、特に長鎖(10〜30、好
ましくは15〜25の炭素原子数)の脂肪族カルボン酸
及び含窒素複素環が好ましい。配位子が、4.0〜1
0.0の銀イオンに対する総安定度定数を有する有機又
は無機の銀塩錯体も有用である。好適な銀塩の例は、R
D17029及び29963に記載されており、次のも
のがある:有機酸の銀塩(例えば、没食子酸、シュウ
酸、ベヘン酸、アラキジン酸、ステアリン酸、パルミチ
ン酸、ラウリン酸等の銀塩);銀のカルボキシアルキル
チオ尿素塩(例えば、1−(3−カルボキシプロピル)
チオ尿素、1−(3−カルボキシプロピル)−3,3−
ジメチルチオ尿素等の銀塩);アルデヒドとヒドロキシ
置換芳香族カルボン酸とのポリマー反応生成物の銀錯体
(例えば、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、アセトア
ルデヒド、ブチルアルデヒド等)とヒドロキシ置換酸類
(例えば、サリチル酸、安息香酸、3,5−ジヒドロキ
シ安息香酸、5,5−チオジサリチル酸)とのポリマー
反応生成物の銀錯体);チオン類の銀塩又は錯体(例え
ば、3−(2−カルボキシエチル)−4−ヒドロキシメ
チル−4−チアゾリン−2−チオン、及び3−カルボキ
シメチル−4−チアゾリン−2−チオンの銀錯体又は銀
塩);イミダゾール、ピラゾール、ウラゾール、1,
2,4−チアゾール及び1H−テトラゾール、3−アミ
ノ−5−ベンジルチオ−1,2,4−トリアゾール及び
ベンゾトリアゾールから選択される窒素酸と銀との錯体
または塩;サッカリン、5−クロロサリチルアルドキシ
ム等の銀塩;及びメルカプチド類の銀塩。これらのうち
特に好ましい銀源はベヘン酸銀、アラキジン酸銀、ステ
アリン酸銀である。
【0250】有機銀塩は、水溶性銀化合物と銀と錯形成
する化合物を混合することにより得られるが、正混合
法、逆混合法、同時混合法、特開平9−127643号
に記載されている様なコントロールドダブルジェット法
等が好ましく用いられる。例えば、有機酸にアルカリ金
属塩(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムな
ど)を加えて有機酸アルカリ金属塩ソープ(例えば、ベ
ヘン酸ナトリウム、アラキジン酸ナトリウムなど)を作
製した後に、コントロールダブルジェットにより前記ソ
ープと硝酸銀などを添加して有機銀塩の結晶を作製す
る。その際にハロゲン化銀粒子を混在させてもよい。
する化合物を混合することにより得られるが、正混合
法、逆混合法、同時混合法、特開平9−127643号
に記載されている様なコントロールドダブルジェット法
等が好ましく用いられる。例えば、有機酸にアルカリ金
属塩(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムな
ど)を加えて有機酸アルカリ金属塩ソープ(例えば、ベ
ヘン酸ナトリウム、アラキジン酸ナトリウムなど)を作
製した後に、コントロールダブルジェットにより前記ソ
ープと硝酸銀などを添加して有機銀塩の結晶を作製す
る。その際にハロゲン化銀粒子を混在させてもよい。
【0251】本発明においては有機銀塩は平均粒径が2
μm以下でありかつ単分散であることが好ましい。有機
銀塩の平均粒径とは、有機銀塩の粒子が例えば球状、棒
状、或いは平板状の粒子の場合には、有機銀塩粒子の体
積と同等な球を考えたときの直径をいう。平均粒径は好
ましくは0.05μm〜1.5μm、特に0.05μm
〜1.0μmが好ましい。また単分散とは、ハロゲン化
銀の場合と同義であり、好ましくは単分散度が1〜30
である。
μm以下でありかつ単分散であることが好ましい。有機
銀塩の平均粒径とは、有機銀塩の粒子が例えば球状、棒
状、或いは平板状の粒子の場合には、有機銀塩粒子の体
積と同等な球を考えたときの直径をいう。平均粒径は好
ましくは0.05μm〜1.5μm、特に0.05μm
〜1.0μmが好ましい。また単分散とは、ハロゲン化
銀の場合と同義であり、好ましくは単分散度が1〜30
である。
【0252】また、本発明においては、全有機銀塩中の
60%以上が平板状粒子であることが好ましい。本発明
において平板状粒子とは平均粒径と厚さの比、いわゆる
下記式で表されるアスペクト比(ARと略す)が3以上
のものをいう。
60%以上が平板状粒子であることが好ましい。本発明
において平板状粒子とは平均粒径と厚さの比、いわゆる
下記式で表されるアスペクト比(ARと略す)が3以上
のものをいう。
【0253】AR=平均粒径(μm)/厚さ(μm) 有機銀をこれらの形状にするためには、前記有機銀結晶
をバインダーや界面活性剤などとボールミル等で分散粉
砕することで得られる。この範囲にすることで濃度が高
く、かつ画像保存性に優れた感光材料が得られる。
をバインダーや界面活性剤などとボールミル等で分散粉
砕することで得られる。この範囲にすることで濃度が高
く、かつ画像保存性に優れた感光材料が得られる。
【0254】本発明の熱現像感光材料の失透を防ぐため
には、ハロゲン化銀及び有機銀塩の総量は、銀量に換算
して1m2当たり0.5g以上2.2g以下であること
が好ましい。この範囲にすることで良好な画像が得られ
る。また、銀総量に対するハロゲン化銀の量は銀の重量
比で50%以下、好ましくは25%以下、更に好ましく
は0.1%〜15%の間である。
には、ハロゲン化銀及び有機銀塩の総量は、銀量に換算
して1m2当たり0.5g以上2.2g以下であること
が好ましい。この範囲にすることで良好な画像が得られ
る。また、銀総量に対するハロゲン化銀の量は銀の重量
比で50%以下、好ましくは25%以下、更に好ましく
は0.1%〜15%の間である。
【0255】本発明の熱現像感光材料には還元剤が内蔵
される。好適な還元剤の例は、米国特許第3,770,
448号、同第3,773,512号、同第3,59
3,863号、及びRD17029及び29963に記
載されており、次のものがある。アミノヒドロキシシク
ロアルケノン化合物(例えば、2−ヒドロキシピペリジ
ノ−2−シクロヘキセノン);還元剤の前駆体としてア
ミノリダクトン類(reductones)エステル
(例えば、ピペリジノヘキソースリダクトンモノアセテ
ート);N−ヒドロキシ尿素誘導体(例えば、N−p−
メチルフェニル−N−ヒドロキシ尿素);アルデヒド又
はケトンのヒドラゾン類(例えば、アントラセンアルデ
ヒドフェニルヒドラゾン);ホスファーアミドフェノー
ル類;ホスファーアミドアニリン類;ポリヒドロキシベ
ンゼン類(例えば、ヒドロキノン、t−ブチル−ヒドロ
キノン、イソプロピルヒドロキノン及び(2,5−ジヒ
ドロキシ−フェニル)メチルスルホン);スルフヒドロ
キサム酸類(例えば、ベンゼンスルフヒドロキサム
酸);スルホンアミドアニリン類(例えば、4−(N−
メタンスルホンアミド)アニリン);2−テトラゾリル
チオヒドロキノン類(例えば、2−メチル−5−(1−
フェニル−5−テトラゾリルチオ)ヒドロキノン);テ
トラヒドロキノキサリン類(例えば、1,2,3,4−
テトラヒドロキノキサリン);アミドオキシン類;アジ
ン類(例えば、脂肪族カルボン酸アリールヒドラザイド
類とアスコルビン酸の組み合わせ);ポリヒドロキシベ
ンゼンとヒドロキシルアミンの組み合わせ;リダクトン
及び/又はヒドラジン;ヒドロキサム酸類;アジン類と
スルホンアミドフェノール類の組み合わせ;α−シアノ
フェニル酢酸誘導体;ビス−β−ナフトールと1,3−
ジヒドロキシベンゼン誘導体の組み合わせ;5−ピラゾ
ロン類;スルホンアミドフェノール還元剤;2−フェニ
ルインダン−1,3−ジオン等;クロマン;1,4−ジ
ヒドロピリジン類(例えば、2,6−ジメトキシ−3,
5−ジカルボエトキシ−1,4−ジヒドロピリジン);
ビスフェノール類(例えば、ビス(2−ヒドロキシ−3
−t−ブチル−5−メチルフェニル)メタン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパ
ン、4,5−エチリデン−ビス(2−t−ブチル−6−
メチル)フェノール)、紫外線感応性アスコルビン酸誘
導体及び3−ピラゾリドン類。中でも特に好ましい還元
剤はビスフェノール類である。
される。好適な還元剤の例は、米国特許第3,770,
448号、同第3,773,512号、同第3,59
3,863号、及びRD17029及び29963に記
載されており、次のものがある。アミノヒドロキシシク
ロアルケノン化合物(例えば、2−ヒドロキシピペリジ
ノ−2−シクロヘキセノン);還元剤の前駆体としてア
ミノリダクトン類(reductones)エステル
(例えば、ピペリジノヘキソースリダクトンモノアセテ
ート);N−ヒドロキシ尿素誘導体(例えば、N−p−
メチルフェニル−N−ヒドロキシ尿素);アルデヒド又
はケトンのヒドラゾン類(例えば、アントラセンアルデ
ヒドフェニルヒドラゾン);ホスファーアミドフェノー
ル類;ホスファーアミドアニリン類;ポリヒドロキシベ
ンゼン類(例えば、ヒドロキノン、t−ブチル−ヒドロ
キノン、イソプロピルヒドロキノン及び(2,5−ジヒ
ドロキシ−フェニル)メチルスルホン);スルフヒドロ
キサム酸類(例えば、ベンゼンスルフヒドロキサム
酸);スルホンアミドアニリン類(例えば、4−(N−
メタンスルホンアミド)アニリン);2−テトラゾリル
チオヒドロキノン類(例えば、2−メチル−5−(1−
フェニル−5−テトラゾリルチオ)ヒドロキノン);テ
トラヒドロキノキサリン類(例えば、1,2,3,4−
テトラヒドロキノキサリン);アミドオキシン類;アジ
ン類(例えば、脂肪族カルボン酸アリールヒドラザイド
類とアスコルビン酸の組み合わせ);ポリヒドロキシベ
ンゼンとヒドロキシルアミンの組み合わせ;リダクトン
及び/又はヒドラジン;ヒドロキサム酸類;アジン類と
スルホンアミドフェノール類の組み合わせ;α−シアノ
フェニル酢酸誘導体;ビス−β−ナフトールと1,3−
ジヒドロキシベンゼン誘導体の組み合わせ;5−ピラゾ
ロン類;スルホンアミドフェノール還元剤;2−フェニ
ルインダン−1,3−ジオン等;クロマン;1,4−ジ
ヒドロピリジン類(例えば、2,6−ジメトキシ−3,
5−ジカルボエトキシ−1,4−ジヒドロピリジン);
ビスフェノール類(例えば、ビス(2−ヒドロキシ−3
−t−ブチル−5−メチルフェニル)メタン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパ
ン、4,5−エチリデン−ビス(2−t−ブチル−6−
メチル)フェノール)、紫外線感応性アスコルビン酸誘
導体及び3−ピラゾリドン類。中でも特に好ましい還元
剤はビスフェノール類である。
【0256】熱現像感光材料は、熱現像処理にて写真画
像を形成するもので、還元可能な銀源(有機銀塩)、感
光性ハロゲン化銀、還元剤及び必要に応じて銀の色調を
黒色に調整する色調剤を通常、バインダーマトリックス
中に分散した状態で含有している熱現像感光材料である
ことが好ましい。熱現像により露光領域中の有機銀塩と
現像主薬の酸化還元反応によって生成した銀がそれによ
り黒色画像を形成する。この反応過程は、外部から水等
の処理液をいっさい供給することなしで進行する。
像を形成するもので、還元可能な銀源(有機銀塩)、感
光性ハロゲン化銀、還元剤及び必要に応じて銀の色調を
黒色に調整する色調剤を通常、バインダーマトリックス
中に分散した状態で含有している熱現像感光材料である
ことが好ましい。熱現像により露光領域中の有機銀塩と
現像主薬の酸化還元反応によって生成した銀がそれによ
り黒色画像を形成する。この反応過程は、外部から水等
の処理液をいっさい供給することなしで進行する。
【0257】本発明に用いられる好適な色調剤の例はR
D17029号に開示されており、次のものがある。
D17029号に開示されており、次のものがある。
【0258】イミド類(例えば、フタルイミド);環状
イミド類、ピラゾリン−5−オン類及びキナゾリノン類
(例えば、スクシンイミド、3−フェニル−2−ピラゾ
リン−5−オン、1−フェニルウラゾール、キナゾリン
及び2,4−チアゾリジンジオン);ナフタールイミド
類(例えば、N−ヒドロキシ−1,8−ナフタールイミ
ド);コバルト錯体(例えば、コバルトのヘキサアンミ
ントリフルオロアセテート)、メルカプタン類(例え
ば、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール);N
−(アミノメチル)アリールジカルボキシイミド類(例
えば、N−(ジメチルアミノメチル)フタルイミド);
ブロックされたピラゾール類(例えば、N,N′−ヘキ
サメチレンビス(1−カルバモイル−3,5−ジメチル
ピラゾール));イソチウロニウム(isothiur
onium)誘導体及びある種の光漂白剤の組み合わせ
(例えば、1,8−(3,6−ジオキサオクタン)ビス
(イソチウロニウムトリフルオロアセテート)及び2−
(トリブロモメチルスルホニル)ベンゾチアゾールの組
み合わせ);フタラジノン、フタラジノン誘導体又はこ
れらの誘導体の金属塩(例えば、4−(1−ナフチル)
フタラジノン、6−クロロフタラジノン、5,7−ジメ
チルオキシフタラジノン、及び2,3−ジヒドロ−1,
4−フタラジンジオン);フタラジノンとスルフィン酸
誘導体の組み合わせ(例えば、6−クロロフタラジノン
とベンゼンスルフィン酸ナトリウム又は8−メチルフタ
ラジノンとp−トリスルホン酸ナトリウムの組み合わ
せ);フタラジンとフタル酸の組み合わせ;フタラジン
(フタラジンの付加物を含む)とマレイン酸無水物、及
びフタル酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸又はo−
フェニレン酸誘導体及びその無水物(例えば、フタル
酸、4−メチルフタル酸、4−ニトロフタル酸及びテト
ラクロロフタル酸無水物)から選択される少なくとも1
つの化合物との組み合わせ;キナゾリンジオン類、ベン
ズオキサジン、ナフトオキサジン誘導体;ベンズオキサ
ジン−2,4−ジオン類(例えば、1,3−ベンズオキ
サジン−2,4−ジオン);ピリミジン類及び不斉トリ
アジン類(例えば、2,4−ジヒドロキシピリミジ
ン)、及びテトラアザペンタレン誘導体(例えば、3,
6−ジメルカプト−1,4−ジフェニル−1H,4H−
2,3a,5,6a−テトラアザペンタレン)。これら
のうち特に好ましい色調剤としてはフタラジノン又はフ
タラジンである。
イミド類、ピラゾリン−5−オン類及びキナゾリノン類
(例えば、スクシンイミド、3−フェニル−2−ピラゾ
リン−5−オン、1−フェニルウラゾール、キナゾリン
及び2,4−チアゾリジンジオン);ナフタールイミド
類(例えば、N−ヒドロキシ−1,8−ナフタールイミ
ド);コバルト錯体(例えば、コバルトのヘキサアンミ
ントリフルオロアセテート)、メルカプタン類(例え
ば、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール);N
−(アミノメチル)アリールジカルボキシイミド類(例
えば、N−(ジメチルアミノメチル)フタルイミド);
ブロックされたピラゾール類(例えば、N,N′−ヘキ
サメチレンビス(1−カルバモイル−3,5−ジメチル
ピラゾール));イソチウロニウム(isothiur
onium)誘導体及びある種の光漂白剤の組み合わせ
(例えば、1,8−(3,6−ジオキサオクタン)ビス
(イソチウロニウムトリフルオロアセテート)及び2−
(トリブロモメチルスルホニル)ベンゾチアゾールの組
み合わせ);フタラジノン、フタラジノン誘導体又はこ
れらの誘導体の金属塩(例えば、4−(1−ナフチル)
フタラジノン、6−クロロフタラジノン、5,7−ジメ
チルオキシフタラジノン、及び2,3−ジヒドロ−1,
4−フタラジンジオン);フタラジノンとスルフィン酸
誘導体の組み合わせ(例えば、6−クロロフタラジノン
とベンゼンスルフィン酸ナトリウム又は8−メチルフタ
ラジノンとp−トリスルホン酸ナトリウムの組み合わ
せ);フタラジンとフタル酸の組み合わせ;フタラジン
(フタラジンの付加物を含む)とマレイン酸無水物、及
びフタル酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸又はo−
フェニレン酸誘導体及びその無水物(例えば、フタル
酸、4−メチルフタル酸、4−ニトロフタル酸及びテト
ラクロロフタル酸無水物)から選択される少なくとも1
つの化合物との組み合わせ;キナゾリンジオン類、ベン
ズオキサジン、ナフトオキサジン誘導体;ベンズオキサ
ジン−2,4−ジオン類(例えば、1,3−ベンズオキ
サジン−2,4−ジオン);ピリミジン類及び不斉トリ
アジン類(例えば、2,4−ジヒドロキシピリミジ
ン)、及びテトラアザペンタレン誘導体(例えば、3,
6−ジメルカプト−1,4−ジフェニル−1H,4H−
2,3a,5,6a−テトラアザペンタレン)。これら
のうち特に好ましい色調剤としてはフタラジノン又はフ
タラジンである。
【0259】本発明の熱現像感光材料中にはカブリ防止
剤が含まれて良い。例えば米国特許第3,589,90
3号などで知られている水銀化合物は有効なカブリ防止
剤としてしられるが、環境的に好ましくない。そのため
非水銀系カブリ防止剤の検討が古くから行われてきた。
非水銀系カブリ防止剤としては例えば米国特許第4,5
46,075号及び同第4,452,885号及び特開
昭59−57234号に開示されている様なカブリ防止
剤が好ましい。
剤が含まれて良い。例えば米国特許第3,589,90
3号などで知られている水銀化合物は有効なカブリ防止
剤としてしられるが、環境的に好ましくない。そのため
非水銀系カブリ防止剤の検討が古くから行われてきた。
非水銀系カブリ防止剤としては例えば米国特許第4,5
46,075号及び同第4,452,885号及び特開
昭59−57234号に開示されている様なカブリ防止
剤が好ましい。
【0260】特に好ましい非水銀カブリ防止剤は、米国
特許第3,874,946号及び同第4,756,99
9号に開示されているような化合物、−C(X1)
(X2)(X3)(ここでX1及びX2はハロゲンでX3は
水素又はハロゲン)で表される1以上の置換基を備えた
ヘテロ環状化合物である。好適なカブリ防止剤の例とし
ては、特開平9−288328号段落番号〔0030〕
〜〔0036〕に記載されている化合物等が好ましく用
いられる。
特許第3,874,946号及び同第4,756,99
9号に開示されているような化合物、−C(X1)
(X2)(X3)(ここでX1及びX2はハロゲンでX3は
水素又はハロゲン)で表される1以上の置換基を備えた
ヘテロ環状化合物である。好適なカブリ防止剤の例とし
ては、特開平9−288328号段落番号〔0030〕
〜〔0036〕に記載されている化合物等が好ましく用
いられる。
【0261】また、もう一つの好ましいカブリ防止剤の
例としては特開平9−90550号段落番号〔006
2〕〜〔0063〕に記載されている化合物である。さ
らに、その他の好適なカブリ防止剤は米国特許第5,0
28,523号及び欧州特許第600,587号、欧州
特許第605,981号、欧州特許第631,176号
に開示されている。
例としては特開平9−90550号段落番号〔006
2〕〜〔0063〕に記載されている化合物である。さ
らに、その他の好適なカブリ防止剤は米国特許第5,0
28,523号及び欧州特許第600,587号、欧州
特許第605,981号、欧州特許第631,176号
に開示されている。
【0262】熱現像感光材料をレーザー、或いはLED
等を用いたスキャナーにて書き込みを行う場合には、例
えば特開昭63−159841号、同60−14033
5号、同63−231437号、同63−259651
号、同63−304242号、同63−15245号、
米国特許第4,639,414号、同第4,740,4
55号、同第4,741,966号、同第4,751,
175号、同第4,835,096号に記載された増感
色素のなかから、各種スキャナー光源の分光特性に適し
た分光感度を有する増感色素を有利に選択することがで
きる。本発明に使用される有用な増感色素は例えばRD
17643IV−A項(1978年12月p.23)、同
18431X項(1979年8月p.437)に記載も
しくは引用された文献に記載されている。特に例えば特
開平9−34078号、同9−54409号、同9−8
0679号記載の化合物が好ましく用いられる。
等を用いたスキャナーにて書き込みを行う場合には、例
えば特開昭63−159841号、同60−14033
5号、同63−231437号、同63−259651
号、同63−304242号、同63−15245号、
米国特許第4,639,414号、同第4,740,4
55号、同第4,741,966号、同第4,751,
175号、同第4,835,096号に記載された増感
色素のなかから、各種スキャナー光源の分光特性に適し
た分光感度を有する増感色素を有利に選択することがで
きる。本発明に使用される有用な増感色素は例えばRD
17643IV−A項(1978年12月p.23)、同
18431X項(1979年8月p.437)に記載も
しくは引用された文献に記載されている。特に例えば特
開平9−34078号、同9−54409号、同9−8
0679号記載の化合物が好ましく用いられる。
【0263】本発明の熱現像感光材料に好適なバインダ
ーは透明又は半透明で、一般に無色であり、天然ポリマ
ー合成樹脂やポリマー及びコポリマー、その他フィルム
を形成する媒体、例えば:ゼラチン、アラビアゴム、ポ
リ(ビニルアルコール)、ヒドロキシエチルセルロー
ス、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチ
レート、ポリ(ビニルピロリドン)、カゼイン、デンプ
ン、ポリアクリル酸、ポリメチルメタクリル酸、ポリ塩
化ビニル、ポリメタクリル酸、コポリ(スチレン−無水
マレイン酸)、コポリ(スチレン−アクリロニトリ
ル)、コポリ(スチレン−ブタジエン)、ポリビニルア
セタール類(例えば、ポリビニルホルマール及びポリビ
ニルブチラール)、ポリエステル類、ポリウレタン類、
フェノキシ樹脂、ポリ塩化ビニリデン、ポリエポキシド
類、ポリカーボネート類、ポリビニルアセテート、セル
ロースエステル類、ポリアミド類がある。親水性でも疎
水性でもよいが、本発明においては、熱現像性を高める
ために、又熱現像後のカブリを低減させるために、疎水
性透明バインダーを使用することが好ましい。好ましい
バインダーとしては、ポリビニルブチラール、セルロー
スアセテート、セルロースアセテートブチレート、ポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリアクリル酸、ポリウ
レタンなどがあげられる。その中でもポリビニルブチラ
ール、セルロースアセテート、セルロースアセテートブ
チレート、ポリエステルは特に好ましく用いられる。
ーは透明又は半透明で、一般に無色であり、天然ポリマ
ー合成樹脂やポリマー及びコポリマー、その他フィルム
を形成する媒体、例えば:ゼラチン、アラビアゴム、ポ
リ(ビニルアルコール)、ヒドロキシエチルセルロー
ス、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチ
レート、ポリ(ビニルピロリドン)、カゼイン、デンプ
ン、ポリアクリル酸、ポリメチルメタクリル酸、ポリ塩
化ビニル、ポリメタクリル酸、コポリ(スチレン−無水
マレイン酸)、コポリ(スチレン−アクリロニトリ
ル)、コポリ(スチレン−ブタジエン)、ポリビニルア
セタール類(例えば、ポリビニルホルマール及びポリビ
ニルブチラール)、ポリエステル類、ポリウレタン類、
フェノキシ樹脂、ポリ塩化ビニリデン、ポリエポキシド
類、ポリカーボネート類、ポリビニルアセテート、セル
ロースエステル類、ポリアミド類がある。親水性でも疎
水性でもよいが、本発明においては、熱現像性を高める
ために、又熱現像後のカブリを低減させるために、疎水
性透明バインダーを使用することが好ましい。好ましい
バインダーとしては、ポリビニルブチラール、セルロー
スアセテート、セルロースアセテートブチレート、ポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリアクリル酸、ポリウ
レタンなどがあげられる。その中でもポリビニルブチラ
ール、セルロースアセテート、セルロースアセテートブ
チレート、ポリエステルは特に好ましく用いられる。
【0264】また熱現像感光材料の表面を保護したり擦
り傷を防止するために、熱現像感光層の外側に非感光層
を有することができる。これらの非感光層に用いられる
バインダーは熱現像感光層に用いられるバインダーと同
じ種類でも異なった種類でもよい。
り傷を防止するために、熱現像感光層の外側に非感光層
を有することができる。これらの非感光層に用いられる
バインダーは熱現像感光層に用いられるバインダーと同
じ種類でも異なった種類でもよい。
【0265】本発明においては、熱現像の速度を速める
ために熱現像感光層のバインダー量が1.5〜10g/
m2であることが好ましい。さらに好ましくは1.7〜
8g/m2である。1.5g/m2未満では未露光部の濃
度が大幅に上昇し、使用に耐えない場合がある。
ために熱現像感光層のバインダー量が1.5〜10g/
m2であることが好ましい。さらに好ましくは1.7〜
8g/m2である。1.5g/m2未満では未露光部の濃
度が大幅に上昇し、使用に耐えない場合がある。
【0266】熱現像後の画像の傷つき防止のためには、
熱現像感光材料の表面にマット剤を配することが好まし
く、そのマット剤を支持体からみて感光層側の全バイン
ダーに対し、重量比で0.5〜30%含有することが好
ましい。
熱現像感光材料の表面にマット剤を配することが好まし
く、そのマット剤を支持体からみて感光層側の全バイン
ダーに対し、重量比で0.5〜30%含有することが好
ましい。
【0267】また、支持体をはさみ感光層の反対側に非
感光層を設ける場合は、非感光層側の少なくとも1層中
に、感光材料のすべり性や指紋付着防止のためにマット
剤を含有することが好ましい。マット剤は感光材料の表
面に配することが好ましく、マット剤は感光層側の反対
側の層の全バインダーに対し、重量比で0.5〜40%
含有することが好ましい。
感光層を設ける場合は、非感光層側の少なくとも1層中
に、感光材料のすべり性や指紋付着防止のためにマット
剤を含有することが好ましい。マット剤は感光材料の表
面に配することが好ましく、マット剤は感光層側の反対
側の層の全バインダーに対し、重量比で0.5〜40%
含有することが好ましい。
【0268】本発明において用いられるマット剤の材質
は、有機物及び無機物のいずれでもよい。例えば、無機
物としては、スイス特許第330,158号等に記載の
シリカ、仏国特許第1,296,995号等に記載のガ
ラス粉、英国特許第1,173,181号等に記載のア
ルカリ土類金属、カドミウム又は亜鉛等の炭酸塩等をマ
ット剤として用いることができる。有機物としては、米
国特許第2,322,037号等に記載の澱粉、ベルギ
ー特許第625,451号や英国特許第981,198
号等に記載された澱粉誘導体、特公昭44−3643号
等に記載のポリビニルアルコール、スイス特許第33
0,158号等に記載のポリスチレン或いはポリメタア
クリレート、米国特許第3,079,257号等に記載
のポリアクリロニトリル、米国特許第3,022,16
9号等に記載されたポリカーボネートの様な有機マット
剤を用いることができる。
は、有機物及び無機物のいずれでもよい。例えば、無機
物としては、スイス特許第330,158号等に記載の
シリカ、仏国特許第1,296,995号等に記載のガ
ラス粉、英国特許第1,173,181号等に記載のア
ルカリ土類金属、カドミウム又は亜鉛等の炭酸塩等をマ
ット剤として用いることができる。有機物としては、米
国特許第2,322,037号等に記載の澱粉、ベルギ
ー特許第625,451号や英国特許第981,198
号等に記載された澱粉誘導体、特公昭44−3643号
等に記載のポリビニルアルコール、スイス特許第33
0,158号等に記載のポリスチレン或いはポリメタア
クリレート、米国特許第3,079,257号等に記載
のポリアクリロニトリル、米国特許第3,022,16
9号等に記載されたポリカーボネートの様な有機マット
剤を用いることができる。
【0269】マット剤の形状は、定形、不定形どちらで
も良いが、好ましくは定形で、球形が好ましく用いられ
る。マット剤の大きさはマット剤の体積を球形に換算し
たときの直径で表される。本発明においてマット剤の粒
径とはこの球形換算した直径のことを示すものとする。
も良いが、好ましくは定形で、球形が好ましく用いられ
る。マット剤の大きさはマット剤の体積を球形に換算し
たときの直径で表される。本発明においてマット剤の粒
径とはこの球形換算した直径のことを示すものとする。
【0270】本発明に用いられるマット剤は、平均粒径
が0.5μm〜10μmであることが好ましく、更に好
ましくは1.0μm〜8.0μmである。又、粒子サイ
ズ分布の変動係数としては、50%以下であることが好
ましく、更に、好ましくは40%以下であり、特に好ま
しくは30%以下となるマット剤である。
が0.5μm〜10μmであることが好ましく、更に好
ましくは1.0μm〜8.0μmである。又、粒子サイ
ズ分布の変動係数としては、50%以下であることが好
ましく、更に、好ましくは40%以下であり、特に好ま
しくは30%以下となるマット剤である。
【0271】ここで、粒子サイズ分布の変動係数は、下
記の式で表される値である。
記の式で表される値である。
【0272】 (粒径の標準偏差)/(粒径の平均値)×100 本発明に係るマット剤の添加方法は、予め塗布液中に分
散させて塗布する方法であってもよいし、塗布液を塗布
した後、乾燥が終了する以前にマット剤を噴霧する方法
を用いてもよい。また複数の種類のマット剤を添加する
場合は、両方の方法を併用してもよい。
散させて塗布する方法であってもよいし、塗布液を塗布
した後、乾燥が終了する以前にマット剤を噴霧する方法
を用いてもよい。また複数の種類のマット剤を添加する
場合は、両方の方法を併用してもよい。
【0273】本発明の熱現像感光材料は支持体上に少な
くとも一層の熱現像感光層を有している。支持体の上に
熱現像感光層のみを形成しても良いが、熱現像感光層の
上に少なくとも1層の非感光層を形成することが好まし
い。熱現像感光層を通過する光の量又はその波長分布を
制御するために熱現像感光層と同じ側にフィルター染料
層、又反対側にアンチハレーション染料層、いわゆるバ
ッキング層等を形成しても良いし、熱現像感光層中に染
料又は顔料を含ませても良い。用いられる染料としては
所望の波長範囲に目的の吸収を有するものであればいか
なる化合物でも良いが、例えば特開昭59−6481
号、特開昭59−182436号、米国特許第4,27
1,263号、米国特許第4,594,312号、欧州
特許公開第533,008号、同第652473号、特
開平2−216140号、特開平4−348339号、
特開平7−191432号、特開平7−301890号
などに記載の化合物が好ましく用いられる。
くとも一層の熱現像感光層を有している。支持体の上に
熱現像感光層のみを形成しても良いが、熱現像感光層の
上に少なくとも1層の非感光層を形成することが好まし
い。熱現像感光層を通過する光の量又はその波長分布を
制御するために熱現像感光層と同じ側にフィルター染料
層、又反対側にアンチハレーション染料層、いわゆるバ
ッキング層等を形成しても良いし、熱現像感光層中に染
料又は顔料を含ませても良い。用いられる染料としては
所望の波長範囲に目的の吸収を有するものであればいか
なる化合物でも良いが、例えば特開昭59−6481
号、特開昭59−182436号、米国特許第4,27
1,263号、米国特許第4,594,312号、欧州
特許公開第533,008号、同第652473号、特
開平2−216140号、特開平4−348339号、
特開平7−191432号、特開平7−301890号
などに記載の化合物が好ましく用いられる。
【0274】また、これらの非感光性層には前記のバイ
ンダーやマット剤を含有することが好ましく、さらにポ
リシロキサン化合物やワックスや流動パラフィンのよう
なスベリ剤を含有してもよい。
ンダーやマット剤を含有することが好ましく、さらにポ
リシロキサン化合物やワックスや流動パラフィンのよう
なスベリ剤を含有してもよい。
【0275】本発明で用いられる支持体は熱現像処理後
の画像の変形を防ぐためにプラスチックフィルム(例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、
ポリイミド、ナイロン、セルローストリアセテート、ポ
リエチレンナフタレート)であることが好ましい。支持
体の厚みとしては50〜300μm程度、好ましくは7
0〜180μmである。また、熱処理したプラスチック
支持体を用いることもできる。採用するプラスチックと
しては、前記のプラスチックが挙げられる。支持体の熱
処理とはこれらの支持体を製膜後、感光層が塗布される
までの間に、支持体のガラス転移点より30℃以上高い
温度で、好ましくは35℃以上高い温度で、更に好まし
くは40℃以上高い温度で加熱することがよい。但し、
支持体の融点を超えた温度で加熱しては効果は得られな
い。
の画像の変形を防ぐためにプラスチックフィルム(例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、
ポリイミド、ナイロン、セルローストリアセテート、ポ
リエチレンナフタレート)であることが好ましい。支持
体の厚みとしては50〜300μm程度、好ましくは7
0〜180μmである。また、熱処理したプラスチック
支持体を用いることもできる。採用するプラスチックと
しては、前記のプラスチックが挙げられる。支持体の熱
処理とはこれらの支持体を製膜後、感光層が塗布される
までの間に、支持体のガラス転移点より30℃以上高い
温度で、好ましくは35℃以上高い温度で、更に好まし
くは40℃以上高い温度で加熱することがよい。但し、
支持体の融点を超えた温度で加熱しては効果は得られな
い。
【0276】本発明に係る支持体の製膜方法及び下引製
造方法は公知の方法を用いることができるが、好ましく
は、特開平9−50094号の段落〔0030〕〜〔0
070〕に記載された方法を用いることである。
造方法は公知の方法を用いることができるが、好ましく
は、特開平9−50094号の段落〔0030〕〜〔0
070〕に記載された方法を用いることである。
【0277】本発明においては帯電性を改良するために
金属酸化物および/または導電性ポリマーなどの導電性
化合物を構成層中に含ませることができる。これらはい
ずれの層に含有させてもよいが、好ましくは下引層、バ
ッックコート層、感光性層と下引の間の層などに含まれ
る。本発明においては米国特許第5,244,773号
カラム14〜20に記載された導電性化合物が好ましく
用いられる。
金属酸化物および/または導電性ポリマーなどの導電性
化合物を構成層中に含ませることができる。これらはい
ずれの層に含有させてもよいが、好ましくは下引層、バ
ッックコート層、感光性層と下引の間の層などに含まれ
る。本発明においては米国特許第5,244,773号
カラム14〜20に記載された導電性化合物が好ましく
用いられる。
【0278】これらの各層、感光層、保護層及びバック
コート層等本発明の感光材料上に必要な前記構成物を含
有する各層を塗設する方法に特に制限はなく、従来知ら
れている、エアナイフコーティング、ディップコーティ
ング、バーコーティング、カーテンコーティング、ホッ
パーコーティングなどの方法を用いることができる。
又、これらの層を2層以上同時に塗布してもよい。塗布
液の溶媒としてはMEK、酢酸エチル、トルエンの様な
有機溶媒が好ましく用いられる。
コート層等本発明の感光材料上に必要な前記構成物を含
有する各層を塗設する方法に特に制限はなく、従来知ら
れている、エアナイフコーティング、ディップコーティ
ング、バーコーティング、カーテンコーティング、ホッ
パーコーティングなどの方法を用いることができる。
又、これらの層を2層以上同時に塗布してもよい。塗布
液の溶媒としてはMEK、酢酸エチル、トルエンの様な
有機溶媒が好ましく用いられる。
【0279】本発明の熱現像感光材料において、露光は
レーザー走査露光により行うことが好ましいが、感光材
料の露光面と走査レーザー光のなす角度が実質的に垂直
になることがないレーザー走査露光機を用いることが好
ましい。
レーザー走査露光により行うことが好ましいが、感光材
料の露光面と走査レーザー光のなす角度が実質的に垂直
になることがないレーザー走査露光機を用いることが好
ましい。
【0280】ここで「実質的に垂直になる事がない」と
はレーザー走査中にもっとも垂直に近い角度として好ま
しくは55度以上88度以下、より好ましくは60度以
上86度以下、更に好ましくは65度以上84度以下、
最も好ましくは70度以上82度以下である事をいう。
はレーザー走査中にもっとも垂直に近い角度として好ま
しくは55度以上88度以下、より好ましくは60度以
上86度以下、更に好ましくは65度以上84度以下、
最も好ましくは70度以上82度以下である事をいう。
【0281】レーザー光が、感光材料に走査されるとき
の感光材料露光面でのビームスポット直径は、好ましく
は200μm以下、より好ましくは100μm以下であ
る。これはスポット径が小さい方がレーザー入射角度の
垂直からのずらし角度を減らせる点で好ましい。尚、ビ
ームスポット直径の加減は10μmである。この様なレ
ーザー走査露光を行うことにより干渉縞様のムラの発生
等のような反射光に係わる画質劣化を減じることが出来
る。
の感光材料露光面でのビームスポット直径は、好ましく
は200μm以下、より好ましくは100μm以下であ
る。これはスポット径が小さい方がレーザー入射角度の
垂直からのずらし角度を減らせる点で好ましい。尚、ビ
ームスポット直径の加減は10μmである。この様なレ
ーザー走査露光を行うことにより干渉縞様のムラの発生
等のような反射光に係わる画質劣化を減じることが出来
る。
【0282】又、本発明における露光は縦マルチである
走査レーザー光を発するレーザー走査露光機を用いて行
うことも好ましい。縦単一モードの走査レーザー光に比
べて干渉縞様のムラの発生等の画質劣化が減少する。
走査レーザー光を発するレーザー走査露光機を用いて行
うことも好ましい。縦単一モードの走査レーザー光に比
べて干渉縞様のムラの発生等の画質劣化が減少する。
【0283】縦マルチ化するには、合波による、戻り光
を利用する、高周波重畳をかける等の方法がよい。尚、
縦マルチとは、露光波長が単一でない事を意味し、通常
露光波長の分布が5nm以上、好ましくは10nm以上
になるとよい。露光波長の分布の上限には特に制限はな
いが、通常60nm程度である。
を利用する、高周波重畳をかける等の方法がよい。尚、
縦マルチとは、露光波長が単一でない事を意味し、通常
露光波長の分布が5nm以上、好ましくは10nm以上
になるとよい。露光波長の分布の上限には特に制限はな
いが、通常60nm程度である。
【0284】本発明の熱現像感光材料は常温で安定であ
るが、露光後高温に加熱することで現像される。加熱温
度としては80℃以上200℃以下が好ましく、更に好
ましくは100℃以上150℃以下である。加熱温度が
80℃以下では短時間で十分な画像濃度が得られず、ま
た200℃以上ではバインダーが溶融し、ローラーへの
転写など、画像そのものや搬送性にも悪影響を及ぼし好
ましくない。加熱することで有機銀塩(酸化剤として機
能する)と還元剤との間の酸化還元反応を通じて銀を生
成する。この酸化還元反応は露光でハロゲン化銀に発生
した潜像の触媒作用によって促進される。露光領域中の
有機銀塩の反応によって生成した銀は黒色画像を提供
し、これは非露光領域と対照をなし、画像の形成がなさ
れる。この反応過程は、外部から水等の処理液を供給す
ることなしで進行する。
るが、露光後高温に加熱することで現像される。加熱温
度としては80℃以上200℃以下が好ましく、更に好
ましくは100℃以上150℃以下である。加熱温度が
80℃以下では短時間で十分な画像濃度が得られず、ま
た200℃以上ではバインダーが溶融し、ローラーへの
転写など、画像そのものや搬送性にも悪影響を及ぼし好
ましくない。加熱することで有機銀塩(酸化剤として機
能する)と還元剤との間の酸化還元反応を通じて銀を生
成する。この酸化還元反応は露光でハロゲン化銀に発生
した潜像の触媒作用によって促進される。露光領域中の
有機銀塩の反応によって生成した銀は黒色画像を提供
し、これは非露光領域と対照をなし、画像の形成がなさ
れる。この反応過程は、外部から水等の処理液を供給す
ることなしで進行する。
【0285】本発明の熱現像感光材料は支持体上に少な
くとも一層の感光層を有している。支持体の上に感光層
のみを形成しても良いが、感光層の上に少なくとも1層
の非感光層を形成することが好ましい。感光層に通過す
る光の量又は波長分布を制御するために感光層と同じ側
又は反対側にフィルター層を形成しても良いし、感光層
に染料又は顔料を含ませても良い。染料としては特開平
8−201959号の化合物が好ましい。感光性層は複
数層にしても良く、また階調の調節のため感度を高感層
/低感層又は低感層/高感層にしても良い。各種の添加
剤は感光性層、非感光性層、又はその他の形成層のいず
れに添加しても良い。本発明の熱現像感光材料には例え
ば、界面活性剤、酸化防止剤、安定化剤、可塑剤、紫外
線吸収剤、被覆助剤等を用いても良い。これらの添加剤
及び上述したその他の添加剤はRD17029(197
8年6月p.9〜15)に記載されている化合物を好ま
しく用いることができる。
くとも一層の感光層を有している。支持体の上に感光層
のみを形成しても良いが、感光層の上に少なくとも1層
の非感光層を形成することが好ましい。感光層に通過す
る光の量又は波長分布を制御するために感光層と同じ側
又は反対側にフィルター層を形成しても良いし、感光層
に染料又は顔料を含ませても良い。染料としては特開平
8−201959号の化合物が好ましい。感光性層は複
数層にしても良く、また階調の調節のため感度を高感層
/低感層又は低感層/高感層にしても良い。各種の添加
剤は感光性層、非感光性層、又はその他の形成層のいず
れに添加しても良い。本発明の熱現像感光材料には例え
ば、界面活性剤、酸化防止剤、安定化剤、可塑剤、紫外
線吸収剤、被覆助剤等を用いても良い。これらの添加剤
及び上述したその他の添加剤はRD17029(197
8年6月p.9〜15)に記載されている化合物を好ま
しく用いることができる。
【0286】以下実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれにより限定されるものではない。
が、本発明はこれにより限定されるものではない。
【0287】
【実施例】実施例1(請求項1〜5の発明に対する実施
例) 〔写真用支持体の作製〕濃度0.170(コニカ(株)
製デンシトメータPDA−65)に青色着色した、厚み
175μmのPETフィルムの両面に8w/m2・分の
コロナ放電処理を施した。
例) 〔写真用支持体の作製〕濃度0.170(コニカ(株)
製デンシトメータPDA−65)に青色着色した、厚み
175μmのPETフィルムの両面に8w/m2・分の
コロナ放電処理を施した。
【0288】(感光性ハロゲン化銀乳剤aの調製)水9
00ml中に平均分子量10万のオセインゼラチン7.
5g及び臭化カリウム10mgを溶解して温度35℃、
pHを3.0に合わせた後、硝酸銀74gを含む水溶液
370mlと(98/2)のモル比の臭化カリウムと沃
化カリウムを硝酸銀と等モル及び塩化イリジウムを銀1
モル当たり1×10-4モル含む水溶液を、pAg7.7
に保ちながらコントロールドダブルジェット法で17分
間かけて添加した。その後4−ヒドロキシ−6−メチル
−1,3,3a,7−テトラザインデン0.3gを添加
しNaOHでpHを5に調整して平均粒子サイズ0.1
0μm、粒子サイズの変動係数12%、〔100〕面比
率87%の立方体沃臭化銀粒子を得た。この乳剤にゼラ
チン凝集剤を用いて凝集沈降させ脱塩処理後フェノキシ
エタノール0.1gを加え、pH5.9、pAg7.5
に調整して、感光性ハロゲン化銀乳剤aを得た。
00ml中に平均分子量10万のオセインゼラチン7.
5g及び臭化カリウム10mgを溶解して温度35℃、
pHを3.0に合わせた後、硝酸銀74gを含む水溶液
370mlと(98/2)のモル比の臭化カリウムと沃
化カリウムを硝酸銀と等モル及び塩化イリジウムを銀1
モル当たり1×10-4モル含む水溶液を、pAg7.7
に保ちながらコントロールドダブルジェット法で17分
間かけて添加した。その後4−ヒドロキシ−6−メチル
−1,3,3a,7−テトラザインデン0.3gを添加
しNaOHでpHを5に調整して平均粒子サイズ0.1
0μm、粒子サイズの変動係数12%、〔100〕面比
率87%の立方体沃臭化銀粒子を得た。この乳剤にゼラ
チン凝集剤を用いて凝集沈降させ脱塩処理後フェノキシ
エタノール0.1gを加え、pH5.9、pAg7.5
に調整して、感光性ハロゲン化銀乳剤aを得た。
【0289】(感光性ハロゲン化銀乳剤bの調製)上記
感光性ハロゲン化銀乳剤aを55℃で溶解し、チオ硫酸
ナトリウムを1.0×10-4mol/molAg添加し
て30分撹拌後、20℃に急冷して化学増感を終了し
て、感光性ハロゲン化銀乳剤bを調製した。
感光性ハロゲン化銀乳剤aを55℃で溶解し、チオ硫酸
ナトリウムを1.0×10-4mol/molAg添加し
て30分撹拌後、20℃に急冷して化学増感を終了し
て、感光性ハロゲン化銀乳剤bを調製した。
【0290】(感光性ハロゲン化銀乳剤cの調製)上記
感光性ハロゲン化銀乳剤aを55℃で溶解し、チオ硫酸
ナトリウムを1.0×10-4mol/molAg添加し
て10分撹拌後、続いてセレン化合物II−1を1.0×
10-5mol/molAgを添加して20分撹拌を続け
20℃に急冷して化学増感を終了し、感光性ハロゲン化
銀乳剤cを調製した。
感光性ハロゲン化銀乳剤aを55℃で溶解し、チオ硫酸
ナトリウムを1.0×10-4mol/molAg添加し
て10分撹拌後、続いてセレン化合物II−1を1.0×
10-5mol/molAgを添加して20分撹拌を続け
20℃に急冷して化学増感を終了し、感光性ハロゲン化
銀乳剤cを調製した。
【0291】(粉末有機銀塩A〜Cの調製)4720m
lの純水にベヘン酸111.4g、アラキジン酸83.
8g、ステアリン酸54.9gを80℃で溶解した。次
に高速で撹拌しながら1.5Mの水酸化ナトリウム水溶
液540.2mlを添加し濃硝酸6.9mlを加えた
後、55℃に冷却して有機酸ナトリウム溶液を得た。
lの純水にベヘン酸111.4g、アラキジン酸83.
8g、ステアリン酸54.9gを80℃で溶解した。次
に高速で撹拌しながら1.5Mの水酸化ナトリウム水溶
液540.2mlを添加し濃硝酸6.9mlを加えた
後、55℃に冷却して有機酸ナトリウム溶液を得た。
【0292】上記の有機酸ナトリウム溶液の温度を55
℃に保ったまま、上記感光性ハロゲン化銀乳剤(銀0.
038モルを含む)a〜cと純水450mlを添加し5
分間撹拌した。次に1Mの硝酸銀溶液760.6mlを
2分間かけて添加し、さらに20分撹拌し、濾過により
水溶性塩類を除去した。その後、濾液の電導度が2μS
/cmになるまで脱イオン水による水洗、濾過を繰り返
し、遠心脱水を実施した後、37℃にて重量減がなくな
るまで温風乾燥を行い、粉末有機銀塩A〜Cを得た。
℃に保ったまま、上記感光性ハロゲン化銀乳剤(銀0.
038モルを含む)a〜cと純水450mlを添加し5
分間撹拌した。次に1Mの硝酸銀溶液760.6mlを
2分間かけて添加し、さらに20分撹拌し、濾過により
水溶性塩類を除去した。その後、濾液の電導度が2μS
/cmになるまで脱イオン水による水洗、濾過を繰り返
し、遠心脱水を実施した後、37℃にて重量減がなくな
るまで温風乾燥を行い、粉末有機銀塩A〜Cを得た。
【0293】(感光性乳剤分散液の調製)粉末有機銀塩
A〜Cそれぞれ500gをポリビニルブチラール粉末
(Monsanto社 Butvar B−79)1
4.57gをメチルエチルケトン1457gに溶解した
ものの中に、ディゾルバー型ホモジナイザにて撹拌しな
がら徐々に添加して十分に混合した。その後1mmZr
ビーズ(東レ製)を80%充填したメディア型分散機
(gettzmann社製)にて周速13m、ミル内滞
留時間0.5分間にて分散を行ないそれぞれ感光性乳剤
分散液を調製した。
A〜Cそれぞれ500gをポリビニルブチラール粉末
(Monsanto社 Butvar B−79)1
4.57gをメチルエチルケトン1457gに溶解した
ものの中に、ディゾルバー型ホモジナイザにて撹拌しな
がら徐々に添加して十分に混合した。その後1mmZr
ビーズ(東レ製)を80%充填したメディア型分散機
(gettzmann社製)にて周速13m、ミル内滞
留時間0.5分間にて分散を行ないそれぞれ感光性乳剤
分散液を調製した。
【0294】〈増感色素液の調製〉下記分光増感色素
(A)及び(B)を100:1の比率でメタノールに溶
解した。このとき増感色素(A)の濃度が0.2%にな
るように調製した。
(A)及び(B)を100:1の比率でメタノールに溶
解した。このとき増感色素(A)の濃度が0.2%にな
るように調製した。
【0295】増感色素(A):5,5′−ジ−クロロ−
9−エチル−3,3′−ジ−(3−スルホプロピル)オ
キサカルボシアニン−ナトリウム塩無水物 増感色素(B):5,5′−ジ−(ブトキシカルボニ
ル)−1,1′−ジエチル−3,3′−ジ−(4−スル
ホブチル)ベンゾイミダゾロカルボシアニン−ナトリウ
ム塩無水物 〈安定剤液の調製〉安定剤1を1.0g、酢酸カリウム
を0.5g、メタノール8.5gに溶解し安定剤液を調
製した。
9−エチル−3,3′−ジ−(3−スルホプロピル)オ
キサカルボシアニン−ナトリウム塩無水物 増感色素(B):5,5′−ジ−(ブトキシカルボニ
ル)−1,1′−ジエチル−3,3′−ジ−(4−スル
ホブチル)ベンゾイミダゾロカルボシアニン−ナトリウ
ム塩無水物 〈安定剤液の調製〉安定剤1を1.0g、酢酸カリウム
を0.5g、メタノール8.5gに溶解し安定剤液を調
製した。
【0296】〈現像剤液の調製〉現像剤1(1,1−ビ
ス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−3
−メチルプロパン)を17.74g、MEKに溶解し1
00mlに仕上げ、現像剤液とした。
ス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−3
−メチルプロパン)を17.74g、MEKに溶解し1
00mlに仕上げ、現像剤液とした。
【0297】〈かぶり防止剤液の調製〉かぶり防止剤2
を5.81g、MEKに溶解し、100mlに仕上げ、
かぶり防止剤液とした。
を5.81g、MEKに溶解し、100mlに仕上げ、
かぶり防止剤液とした。
【0298】
【化48】
【0299】
【化49】
【0300】(感光層塗布液の調製)前記感光性乳剤分
散液(50g)およびMEK15.11gを撹拌しなが
ら21℃に保温し、表1に示すように比較カブリ防止剤
及び一般式1及び2の化合物(10%メタノール溶液)
390μlをカブリ防止剤として種類、量を変化させて
加えて1時間撹拌した。さらに臭化カルシウム(10%
メタノール溶液)889μlを添加して30分撹拌し
た。尚比較カブリ防止剤としては米国特許第5,02
8,523号に記載のピリジニウムブロミドペルブロミ
ドを用いた。
散液(50g)およびMEK15.11gを撹拌しなが
ら21℃に保温し、表1に示すように比較カブリ防止剤
及び一般式1及び2の化合物(10%メタノール溶液)
390μlをカブリ防止剤として種類、量を変化させて
加えて1時間撹拌した。さらに臭化カルシウム(10%
メタノール溶液)889μlを添加して30分撹拌し
た。尚比較カブリ防止剤としては米国特許第5,02
8,523号に記載のピリジニウムブロミドペルブロミ
ドを用いた。
【0301】次に、上記増感色素液1.416mlおよ
び安定剤液667μlを添加して1時間撹拌した後に温
度を13℃まで降温してさらに30分撹拌した。
び安定剤液667μlを添加して1時間撹拌した後に温
度を13℃まで降温してさらに30分撹拌した。
【0302】13℃に保温したまま、ポリビニルブチラ
ール(Monsanto社 Butvar B−79)
13.31gを添加して30分撹拌してから、さらに撹
拌を続けながら以下の添加物を15分間隔で添加した。
ール(Monsanto社 Butvar B−79)
13.31gを添加して30分撹拌してから、さらに撹
拌を続けながら以下の添加物を15分間隔で添加した。
【0303】 フタラジン: 305mg テトラクロロフタル酸: 102mg 4−メチルフタル酸: 137mg 上記を添加し15分撹拌した後、 かぶり防止剤液: 5.47ml 現像剤液: 14.06ml DesmodurN3300(モーベイ社、脂肪族イソシアネート) 10%MEK溶液: 1.60ml を順次添加し撹拌することにより感光層塗布液を得た。
【0304】支持体上に以下の各層を順次形成し、感光
材料を作製した。尚、乾燥は各々75℃、5分間で行っ
た。
材料を作製した。尚、乾燥は各々75℃、5分間で行っ
た。
【0305】〈表面保護層〉以下の組成の液を感光層の
上に塗布した。
上に塗布した。
【0306】 メチルエチルケトン 17ml/m2 酢酸セルロース 2.3g/m2 マット剤:単分散度10%平均粒子サイズ4μm単分散シリカ 70mg/m2 〈両面感光性塗布試料の作製〉前記感光性乳剤分散液と
して感光性乳剤分散液A〜Cを又、カブリ防止剤として
本発明の一般式1、2の化合物を表1の様に変化させて
上記のように塗布液を調製し、前記支持体の一方の側に
前記感光層塗布液と表面保護層を塗布銀量2g/m2に
なる様に塗布した後に、支持体の裏面に同一の層構成で
塗布した。以上のようにして表1に記載のとおり塗布試
料1〜13を作製した。
して感光性乳剤分散液A〜Cを又、カブリ防止剤として
本発明の一般式1、2の化合物を表1の様に変化させて
上記のように塗布液を調製し、前記支持体の一方の側に
前記感光層塗布液と表面保護層を塗布銀量2g/m2に
なる様に塗布した後に、支持体の裏面に同一の層構成で
塗布した。以上のようにして表1に記載のとおり塗布試
料1〜13を作製した。
【0307】
【表1】
【0308】 〈蛍光増感紙1の製造〉 蛍光体 Gd2O2S:Tb(平均粒径1.8μm) 200g 結合体ポリウレタン系熱可塑性エラストマーデモラックTPKL−5−262 5固形分40%〔住友バイエルウレタン(株)製〕 20g ニトロセルロース(硝化度11.5%) 2g 上記にメチルエチルケトン溶媒を加え、プロペラ型ミキ
サーで分散させて粘度25ps(25℃)の蛍光体層形
成用塗布液を調製した(結合剤/蛍光体比=1/2
2)。
サーで分散させて粘度25ps(25℃)の蛍光体層形
成用塗布液を調製した(結合剤/蛍光体比=1/2
2)。
【0309】また、別途に下塗層形成用塗布液として軟
質アクリル樹脂固形分90g、ニトロセルロース50g
をメチルエチルケトンを加えて分散、混合して粘度3〜
6ps(25℃)の分散液を調製した。
質アクリル樹脂固形分90g、ニトロセルロース50g
をメチルエチルケトンを加えて分散、混合して粘度3〜
6ps(25℃)の分散液を調製した。
【0310】二酸化チタンを練り込んだ厚さ250μm
のポリエチレンテレフタレートベース(支持体)をガラ
ス板上に水平に置き、上記下塗り層形成用塗布液をドク
ターブレードを用いて支持体上に均一塗布した後、25
℃から100℃に徐々に上昇させて塗布膜の乾燥を行い
支持体上に下塗り層を形成した。塗布膜の厚さは15μ
mであった。
のポリエチレンテレフタレートベース(支持体)をガラ
ス板上に水平に置き、上記下塗り層形成用塗布液をドク
ターブレードを用いて支持体上に均一塗布した後、25
℃から100℃に徐々に上昇させて塗布膜の乾燥を行い
支持体上に下塗り層を形成した。塗布膜の厚さは15μ
mであった。
【0311】この上に上記の蛍光体層形成用塗布液をド
クターブレードを用いて膜厚240μmで均一に塗布乾
燥し、次いで圧縮を行った。圧縮はカレンダーロールを
用いて800kgw/cm2の圧力、80℃の温度で行
った。この圧縮後、特開平6−75097号の実施例1
記載の方法で厚さ3μmの透明保護膜を形成し、蛍光増
感紙1を製造した。
クターブレードを用いて膜厚240μmで均一に塗布乾
燥し、次いで圧縮を行った。圧縮はカレンダーロールを
用いて800kgw/cm2の圧力、80℃の温度で行
った。この圧縮後、特開平6−75097号の実施例1
記載の方法で厚さ3μmの透明保護膜を形成し、蛍光増
感紙1を製造した。
【0312】〈露光及び現像処理〉前記塗布試料1〜1
3を、蛍光増感紙1で両側から蛍光面が塗布試料と密着
するように挟み、ペネトロメータB型(コニカメディカ
ル(株)製)を介して、管電圧100kVp、管電流2
00mA、照射時間50mSecの条件でX線照射を行
った。
3を、蛍光増感紙1で両側から蛍光面が塗布試料と密着
するように挟み、ペネトロメータB型(コニカメディカ
ル(株)製)を介して、管電圧100kVp、管電流2
00mA、照射時間50mSecの条件でX線照射を行
った。
【0313】その後、ヒートドラムと金属製バックロー
ルを有する自動現像機を用いて120℃で15秒で熱現
像処理した。その際、露光及び現像は23℃、50%R
Hに調湿した部屋で行った。得られた画像の評価を濃度
計により行った。測定の結果は、感度(未露光部分より
も1.0高い濃度を与える露光量の比の逆数)およびカ
ブリで評価し、塗布試料1の感度を100とする相対値
で表2に示した。結果を表2に示す。
ルを有する自動現像機を用いて120℃で15秒で熱現
像処理した。その際、露光及び現像は23℃、50%R
Hに調湿した部屋で行った。得られた画像の評価を濃度
計により行った。測定の結果は、感度(未露光部分より
も1.0高い濃度を与える露光量の比の逆数)およびカ
ブリで評価し、塗布試料1の感度を100とする相対値
で表2に示した。結果を表2に示す。
【0314】〈画像保存性の評価〉センシトメトリー評
価と同様の処理をした2枚の試料を1枚は25℃、55
%で7日間遮光保存し、もう1枚は25℃、55%で7
日間自然光に晒した後両者のカブリ部分の濃度を測定し
た。結果をやはり表2に示す。
価と同様の処理をした2枚の試料を1枚は25℃、55
%で7日間遮光保存し、もう1枚は25℃、55%で7
日間自然光に晒した後両者のカブリ部分の濃度を測定し
た。結果をやはり表2に示す。
【0315】(カブリの増加)=(自然光に晒したとき
のカブリ)−(遮光保存したときのカブリ) 〈銀色調の評価〉前記塗布済み各試料をセンシトメトリ
ー評価した現像済み試料を、目視で以下のように現像銀
色調について5段階の評価を行った。結果を同じく表2
に示す。
のカブリ)−(遮光保存したときのカブリ) 〈銀色調の評価〉前記塗布済み各試料をセンシトメトリ
ー評価した現像済み試料を、目視で以下のように現像銀
色調について5段階の評価を行った。結果を同じく表2
に示す。
【0316】 5:黄色みが全くなく、冷黒調である 4:かすかに黄色みが見られるが、ほとんど気にならな
いレベルである 3:黄色みが見られるが、実用上問題ないレベルである 2:黄色みが強く、実用上問題となる 1:黄色みが著しく強く、実用上適さない
いレベルである 3:黄色みが見られるが、実用上問題ないレベルである 2:黄色みが強く、実用上問題となる 1:黄色みが著しく強く、実用上適さない
【0317】
【表2】
【0318】表2より本発明の試料は十分な感度があ
り、かつ、カブリが低く、感材の画像保存性及び銀色調
も良好であることがわかる。
り、かつ、カブリが低く、感材の画像保存性及び銀色調
も良好であることがわかる。
【0319】実施例2(請求項6〜11の発明に対する
実施例) 〈乳剤Cの調製〉60℃pAg=8.0、pH=2.0
に制御しながら、臭化カリウム水溶液と硝酸銀水溶液を
ダブルジェット法で0.5%ゼラチン水溶液中に添加し
平均粒径0.1μmの単分散立方晶種乳剤を得た。
実施例) 〈乳剤Cの調製〉60℃pAg=8.0、pH=2.0
に制御しながら、臭化カリウム水溶液と硝酸銀水溶液を
ダブルジェット法で0.5%ゼラチン水溶液中に添加し
平均粒径0.1μmの単分散立方晶種乳剤を得た。
【0320】この臭化銀乳剤をコアとして、銀1モル当
たり1×10-6モルの6塩化イリジウム酸カリウムを含
む臭化カリウム水溶液と硝酸銀水溶液をpAg=7.3
になるようにコントロールしながら添加し平均粒径0.
25μmの単分散立方体乳剤(1000個の粒子を測定
した結果、〔100〕面比率98%、粒子の変動係数は
10%であった。)を得た。この乳剤を40℃に保ちな
がら、ナフタレンスルフォン酸のホルムアルデヒド縮合
物と硫酸マグネシウムを加え攪拌し、静置後過剰塩をデ
カンテーションにより除去した。次に適当量のゼラチン
水溶液に再分散し乳剤Cを得た。
たり1×10-6モルの6塩化イリジウム酸カリウムを含
む臭化カリウム水溶液と硝酸銀水溶液をpAg=7.3
になるようにコントロールしながら添加し平均粒径0.
25μmの単分散立方体乳剤(1000個の粒子を測定
した結果、〔100〕面比率98%、粒子の変動係数は
10%であった。)を得た。この乳剤を40℃に保ちな
がら、ナフタレンスルフォン酸のホルムアルデヒド縮合
物と硫酸マグネシウムを加え攪拌し、静置後過剰塩をデ
カンテーションにより除去した。次に適当量のゼラチン
水溶液に再分散し乳剤Cを得た。
【0321】(化学増感と分光増感)上記乳剤Cを50
℃に保ちながら攪拌する中に表3に示す比較及び本発明
の強色増感剤を表3に示す量メタノール5mlに溶解し
添加、10分後に増感色素をやはり表3に示す量メタノ
ール15mlに溶解し添加した。更に10分後、銀1モ
ル当たり1%チオシアン酸アンモニウムを5ml、0.
2%塩化金酸を1.2ml、0.25%チオ硫酸ナトリ
ウムを7mlとトリフェニルホスフィンセレニドの0.
4%酢酸エチル溶液を3ml添加し最高感度になるよう
に最適時間化学増感を施した。その後、4−ヒドロキシ
−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンの
1%水溶液を60ml添加した。
℃に保ちながら攪拌する中に表3に示す比較及び本発明
の強色増感剤を表3に示す量メタノール5mlに溶解し
添加、10分後に増感色素をやはり表3に示す量メタノ
ール15mlに溶解し添加した。更に10分後、銀1モ
ル当たり1%チオシアン酸アンモニウムを5ml、0.
2%塩化金酸を1.2ml、0.25%チオ硫酸ナトリ
ウムを7mlとトリフェニルホスフィンセレニドの0.
4%酢酸エチル溶液を3ml添加し最高感度になるよう
に最適時間化学増感を施した。その後、4−ヒドロキシ
−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンの
1%水溶液を60ml添加した。
【0322】
【表3】
【0323】ここにおいて比較に用いた強色増感剤は以
下の通りである。
下の通りである。
【0324】比較1:チオフェノール 比較2:オルトヒドロキシチオフェノール (塗布液の作製) 1)乳剤塗布液の調製 化学増感及び分光増感を施した上記の各乳剤に、下記の
化合物を添加し乳剤塗布液を調製した。各添加成分の量
は銀1モル当たりの量で示した。
化合物を添加し乳剤塗布液を調製した。各添加成分の量
は銀1モル当たりの量で示した。
【0325】 オセインゼラチン 75.5g 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 10mg トリメチロールプロパン 12g t−ブチルカテコール 70mg ニトロフェニル−トリフェニルフォスフォニウムクロリド 30mg 1,3−ジヒドロキシベンゼン−4−スルフォン酸アンモニウム1.5g 1,1−ジメチロール−1−ブロム−1−ニトロメタン 6mg ポリスチレンスルフォン酸ナトリウム 2g ポリエチルアクリレートラテックス 20g 2,4−ジヒドロキシアミノ−6−エチル−s−トリアジン 1×10-3mol 2)保護層液の調製(1リットル当たり) オセインゼラチン 40g 平均粒径3μmのポリメチルメタアクリレート粒子 2.5g ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム 0.4g ハレーション防止染料 4g
【0326】
【化50】
【0327】 C8H17SO3K 100mg C8F17SO2N(C3H7)(CH2CH2O)8H 100mg (C9H19)2C6H3O(CH2CH2O)12H 80mg 硬膜剤として3%の CH2=CH−SO2−C2H4−CONH−C2H4−NHCO−C2H4 −SO2−CH=CH2水溶液 2ml 3)バッキング層液(1リットル当たり) 3−1)バッキング層液 オセインゼラチン 40g ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム 0.2g ハレーション防止染料 2g
【0328】
【化51】
【0329】 3−2)バッキング保護層液(1リットル当たり) オセインゼラチン 40g 平均粒径3μmのポリメチルメタアクリレート粒子 2g ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム 0.6g C8H17SO3K 100mg C8F17SO2N(C3H7)(CH2CH2O)8H 100mg (C9H19)2C6H3O(CH2CH2O)12H 80mg 硬膜剤として3%の CH2=CH−SO2−C2H4−CONH−C2H4−NHCO−C2H4 −SO2−CH=CH2水溶液 2ml 4)塗布試料の作製 両面下引き済みの厚さ175μmのポリエチレンテレフ
タレート支持体の片方の面にバッキング層液、バッキン
グ保護層液を同時に重層塗布し、次いで、反対の面に乳
剤塗布液、乳剤保護層液を同時重層塗布し、乾燥し表3
のように強色増感剤、増感色素を変化させた試料a〜t
を作製した。
タレート支持体の片方の面にバッキング層液、バッキン
グ保護層液を同時に重層塗布し、次いで、反対の面に乳
剤塗布液、乳剤保護層液を同時重層塗布し、乾燥し表3
のように強色増感剤、増感色素を変化させた試料a〜t
を作製した。
【0330】乳剤層の乳剤塗布量は銀に換算して2.2
g/m2、ゼラチン量が2.0g/m2であり、乳剤保護
層のゼラチン量は1.0g/m2であった。また、バッ
キング層のゼラチン量は2.5g/m2、バッキング保
護層のゼラチン量は1.0g/m2、であった。
g/m2、ゼラチン量が2.0g/m2であり、乳剤保護
層のゼラチン量は1.0g/m2であった。また、バッ
キング層のゼラチン量は2.5g/m2、バッキング保
護層のゼラチン量は1.0g/m2、であった。
【0331】得られた試料を23℃、相対湿度47%で
2時間調湿後、遮光防湿袋に入れて密封し、保存した。
2時間調湿後、遮光防湿袋に入れて密封し、保存した。
【0332】保存条件 1.自然放置3日 2.自然放置6か月 〈評価の方法〉このようにして得られた試料を820n
mの波長を持つ半導体レーザースキャナーを用いて、ス
テップ像を焼き付けた。露光は機内露光部温度25℃で
行った。
mの波長を持つ半導体レーザースキャナーを用いて、ス
テップ像を焼き付けた。露光は機内露光部温度25℃で
行った。
【0333】現像処理は、現像液XD−SR(コニカ
製)、定着液はXF−SR(コニカ製)を用い、自動現
像機SRX−502(コニカ製)で45秒処理を行っ
た。
製)、定着液はXF−SR(コニカ製)を用い、自動現
像機SRX−502(コニカ製)で45秒処理を行っ
た。
【0334】《カブリ濃度の評価》現像済み試料の未露
光部分の光学濃度を測定した。値の小さいものほど良
い。
光部分の光学濃度を測定した。値の小さいものほど良
い。
【0335】《相対感度》相対感度はカブリ濃度+1.
0の濃度を与える露光量の逆数の相対値であり、試料a
の自然放置3日試料の感度を100とし表4に示した。
0の濃度を与える露光量の逆数の相対値であり、試料a
の自然放置3日試料の感度を100とし表4に示した。
【0336】
【表4】
【0337】表4より、本発明による試料は明らかにカ
ブリが低く、感度が高いことが判る。又、本発明試料は
保存性がよく自然放置6ヶ月の結果でも満足すべき結果
を示した。
ブリが低く、感度が高いことが判る。又、本発明試料は
保存性がよく自然放置6ヶ月の結果でも満足すべき結果
を示した。
【0338】実施例3(請求項6〜11に対する実施
例) 〈PET(ポリエチレンテレフタレート)下引済み写真
用支持体の作製〉市販の2軸延伸熱固定済みの厚さ17
5μmの青色着色したPETフィルムの両面に8w/m
2・分のコロナ放電処理を施し、一方の面に下記下引塗
布液a−1を乾燥膜厚0.8μmになるように塗設し乾
燥させて下引層A−1とし、また反対側の面に下記帯電
防止加工下引塗布液b−1を乾燥膜厚0.8μmになる
ように塗設し乾燥させて帯電防止加工下引層B−1とし
た。
例) 〈PET(ポリエチレンテレフタレート)下引済み写真
用支持体の作製〉市販の2軸延伸熱固定済みの厚さ17
5μmの青色着色したPETフィルムの両面に8w/m
2・分のコロナ放電処理を施し、一方の面に下記下引塗
布液a−1を乾燥膜厚0.8μmになるように塗設し乾
燥させて下引層A−1とし、また反対側の面に下記帯電
防止加工下引塗布液b−1を乾燥膜厚0.8μmになる
ように塗設し乾燥させて帯電防止加工下引層B−1とし
た。
【0339】 《下引塗布液a−1》 ブチルアクリレート(30重量%) t−ブチルアクリレート(20重量%) スチレン(25重量%) 2−ヒドロキシエチルアクリレート(25重量%) の共重合体ラテックス液(固形分30%) 270g (C−1) 0.6g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレンウレア) 0.8g 水で1lに仕上げる 《下引塗布液b−1》 ブチルアクリレート(40重量%) スチレン(20重量%) グリシジルアクリレート(40重量%) の共重合体ラテックス液(固形分30%) 270g (C−1) 0.6g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレンウレア) 0.8g 水で1lに仕上げる 引き続き、下引層A−1及び下引層B−1の上表面に、
8w/m2・分のコロナ放電を施し、下引層A−1の上
には、下記下引上層塗布液a−2を乾燥膜厚0.1μm
になる様に下引上層A−2として、下引層B−1の上に
は下記下引上層塗布液b−2を乾燥膜厚0.8μmにな
る様に帯電防止機能をもつ下引上層B−2として塗設し
た。
8w/m2・分のコロナ放電を施し、下引層A−1の上
には、下記下引上層塗布液a−2を乾燥膜厚0.1μm
になる様に下引上層A−2として、下引層B−1の上に
は下記下引上層塗布液b−2を乾燥膜厚0.8μmにな
る様に帯電防止機能をもつ下引上層B−2として塗設し
た。
【0340】 《下引上層塗布液a−2》 ゼラチン 0.4g/m2になる重量 (C−1) 0.2g (C−2) 0.2g (C−3) 0.1g シリカ粒子(平均粒径3μm) 0.1g 水で1lに仕上げる 《下引上層塗布液b−2》 (C−4) 60g (C−5)を成分とするラテックス液(固形分20%) 80g 硫酸アンモニウム 0.5g (C−6) 12g ポリエチレングリコール(重量平均分子量600) 6g 水で1lに仕上げる
【0341】
【化52】
【0342】
【化53】
【0343】〈支持体の熱処理〉上記の下引済み支持体
の下引乾燥工程において、支持体を140℃で加熱し、
その後徐々に冷却した。
の下引乾燥工程において、支持体を140℃で加熱し、
その後徐々に冷却した。
【0344】(ハロゲン化銀乳剤Aの調製)水900m
l中にイナートゼラチン7.5g及び臭化カリウム10
mgを溶解して温度35℃、pHを3.0に合わせた
後、硝酸銀74gを含む水溶液370mlと(98/
2)のモル比の臭化カリウムと沃化カリウムを硝酸銀と
等量、Ir(NO)Cl5塩を銀1モル当たり1×10
-6モル及び塩化ロジウム塩を銀1モル当たり1×10-6
モル含む水溶液370mlを、pAg7.7に保ちなが
らコントロールドダブルジェット法で添加した後、pH
8.7、pAg6.5にして還元増感を行った。その後
4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テト
ラザインデンを添加しNaOHでpHを5.0に調整し
て平均粒子サイズ0.06μm、単分散度10%の投影
直径面積の変動係数8%、〔100〕面比率87%の立
方体沃臭化銀粒子を得た。この乳剤にゼラチン凝集剤を
用いてハロゲン化銀を凝集沈降させ脱塩処理後フェノキ
シエタノール0.1gを加え、pH5.9、pAg7.
5に調整して、ハロゲン化銀乳剤Aを得た。
l中にイナートゼラチン7.5g及び臭化カリウム10
mgを溶解して温度35℃、pHを3.0に合わせた
後、硝酸銀74gを含む水溶液370mlと(98/
2)のモル比の臭化カリウムと沃化カリウムを硝酸銀と
等量、Ir(NO)Cl5塩を銀1モル当たり1×10
-6モル及び塩化ロジウム塩を銀1モル当たり1×10-6
モル含む水溶液370mlを、pAg7.7に保ちなが
らコントロールドダブルジェット法で添加した後、pH
8.7、pAg6.5にして還元増感を行った。その後
4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テト
ラザインデンを添加しNaOHでpHを5.0に調整し
て平均粒子サイズ0.06μm、単分散度10%の投影
直径面積の変動係数8%、〔100〕面比率87%の立
方体沃臭化銀粒子を得た。この乳剤にゼラチン凝集剤を
用いてハロゲン化銀を凝集沈降させ脱塩処理後フェノキ
シエタノール0.1gを加え、pH5.9、pAg7.
5に調整して、ハロゲン化銀乳剤Aを得た。
【0345】(ベヘン酸Na溶液の調製)945mlの
純水にベヘン酸32.4g、アラキジン酸9.9g、ス
テアリン酸5.6gを90℃で溶解した。
純水にベヘン酸32.4g、アラキジン酸9.9g、ス
テアリン酸5.6gを90℃で溶解した。
【0346】次に高速で撹拌しながら1.5Mの水酸化
ナトリウム水溶液98mlを添加した。次に濃硝酸0.
93mlを加えた後、55℃に冷却して30分撹拌させ
てベヘン酸Na溶液を得た。
ナトリウム水溶液98mlを添加した。次に濃硝酸0.
93mlを加えた後、55℃に冷却して30分撹拌させ
てベヘン酸Na溶液を得た。
【0347】(ベヘン酸銀とハロゲン化銀乳剤Aのプレ
フォーム乳剤の調製)上記のベヘン酸Na溶液に前記ハ
ロゲン化銀乳剤Aを15.1g添加し水酸化ナトリウム
溶液でpH8.1に調整した後に1Mの硝酸銀溶液14
7mlを7分間かけて加え、さらに20分撹拌し限外濾
過により水溶性塩類を除去した。できたベヘン酸銀は平
均粒子サイズ0.8μm、単分散度8%の粒子であっ
た。分散物のフロックを形成後、水を取り除き、更に6
回の水洗と水の除去を行った後乾燥させた。
フォーム乳剤の調製)上記のベヘン酸Na溶液に前記ハ
ロゲン化銀乳剤Aを15.1g添加し水酸化ナトリウム
溶液でpH8.1に調整した後に1Mの硝酸銀溶液14
7mlを7分間かけて加え、さらに20分撹拌し限外濾
過により水溶性塩類を除去した。できたベヘン酸銀は平
均粒子サイズ0.8μm、単分散度8%の粒子であっ
た。分散物のフロックを形成後、水を取り除き、更に6
回の水洗と水の除去を行った後乾燥させた。
【0348】(感光性乳剤Bの調製)できあがったプレ
フォーム乳剤にポリビニルブチラール(平均分子量30
00)のメチルエチルケトン溶液(17wt%)544
gとトルエン107gを徐々に添加して混合した後に、
4000psiで分散させた。
フォーム乳剤にポリビニルブチラール(平均分子量30
00)のメチルエチルケトン溶液(17wt%)544
gとトルエン107gを徐々に添加して混合した後に、
4000psiで分散させた。
【0349】バック面側塗布:以下の組成のバック層塗
布液を、押し出しコーターでウェット膜厚30μmにな
るように塗布し、60℃、3分で乾燥した。
布液を、押し出しコーターでウェット膜厚30μmにな
るように塗布し、60℃、3分で乾燥した。
【0350】 〈バック層塗布液〉 セルロースアセテートブチレート (10%メチルエチルケトン溶液) 15ml/m2 染料−B 7mg/m2 染料−C 7mg/m2 マット剤: 単分散度15%平均粒子サイズ8μm単分散シリカ 30mg/m2 C9F19−C6H4−SO3Na 10mg/m2
【0351】
【化54】
【0352】感光層面側塗布:以下の組成の感光層塗布
液とその上に保護層塗布液を、押し出しコーターで毎分
20mの速度で重層塗布した。その際、塗布銀量が2.
2g/m2になる様に調整して塗布した。その後、55
℃15分乾燥を行った。これにより熱現像感光材料試料
No.1〜9を作製した。
液とその上に保護層塗布液を、押し出しコーターで毎分
20mの速度で重層塗布した。その際、塗布銀量が2.
2g/m2になる様に調整して塗布した。その後、55
℃15分乾燥を行った。これにより熱現像感光材料試料
No.1〜9を作製した。
【0353】 〈感光層塗布液〉(添加剤は銀1モル当たりの添加量を示した) 感光性乳剤Bに、 かぶり防止剤1(10%メタノール溶液) 15ml 臭化カルシウム(10%メタノール溶液) 36ml 一般式〔1〕の化合物〔表5記載〕 色素溶液 メタノール 56ml 2−ジクロロ安息香酸 14g 増感色素〔表5記載〕 5−メチル−2−メルカプトベンズイミダゾール 0.5g フタラジン 12g 4−メチルフタル酸 4g テトラクロロフタル酸 5g 2−(トリブロムメチルスルホニル)ピリジン (10%メチルエチルケトン溶液) 127ml イソシアネート(10%メチルエチルケトン溶液) 65ml 現像剤(1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−3− メチルプロパン(12%メチルエチルケトン溶液) 850ml
【0354】
【化55】
【0355】
【表5】
【0356】 〈表面保護層塗布液〉 アセトン 5ml/m2 メチルエチルケトン 21ml/m2 セルロースアセテートブチレート 2.3g/m2 メタノール 7ml/m2 フタラジン 250mg/m2 マット剤 70mg/m2 (単分散度10%平均粒子サイズ4μm単分散シリカ) CH2=CHSO2CH2CH2OCH2CH2SO2CH=CH2 35mg/m2 C9H19−C6H4−SO3Na 10mg/m2 《露光及び現像処理》上記で作製した熱現像感光材料に
810nmの半導体レーザーを有するイメージャーで露
光した。その後、ヒートドラムを有する自動現像機を用
いて、110℃で15秒熱現像処理した。その際、露光
及び現像は23℃、50%RHに調湿した部屋で行っ
た。
810nmの半導体レーザーを有するイメージャーで露
光した。その後、ヒートドラムを有する自動現像機を用
いて、110℃で15秒熱現像処理した。その際、露光
及び現像は23℃、50%RHに調湿した部屋で行っ
た。
【0357】《カブリ濃度の評価》現像済み試料の未露
光部分の光学濃度を測定した。値の小さいものほど良
い。
光部分の光学濃度を測定した。値の小さいものほど良
い。
【0358】《相対感度》相対感度はカブリ濃度+1.
0の濃度を与える露光量の逆数の相対値であり、試料1
の感度を100とする値で示した。
0の濃度を与える露光量の逆数の相対値であり、試料1
の感度を100とする値で示した。
【0359】又それぞれの試料のDmax値を試料N
o.1のDmaxを100とする相対値で示した。
o.1のDmaxを100とする相対値で示した。
【0360】《強制劣化処理試料の感度とカブリ濃度の
評価》上記で作製した熱現像感光材料を2つに分け、片
方を40℃相対湿度50%のサーモ機に5日間投入し、
そのカブリ濃度と感度を測定し劣化処理後カブリ、劣化
処理後感度として表6に示した。
評価》上記で作製した熱現像感光材料を2つに分け、片
方を40℃相対湿度50%のサーモ機に5日間投入し、
そのカブリ濃度と感度を測定し劣化処理後カブリ、劣化
処理後感度として表6に示した。
【0361】以上、評価した結果を表6に示す。
【0362】
【表6】
【0363】表6から明らかなように、本発明により得
られた熱現像ハロゲン化銀写真感光材料は、カブリ、相
対感度ともに優れ、且つ、強制劣化処理後の感度とカブ
リの変動が少なく、生フィルムの経時保存性が良好であ
った。
られた熱現像ハロゲン化銀写真感光材料は、カブリ、相
対感度ともに優れ、且つ、強制劣化処理後の感度とカブ
リの変動が少なく、生フィルムの経時保存性が良好であ
った。
【0364】実施例4(請求項6〜11に対する実施
例) 感光層塗布液を以下のように変更した。他は実施例2と
同じにし熱現像感光材料試料No.10〜15を作製し
た。
例) 感光層塗布液を以下のように変更した。他は実施例2と
同じにし熱現像感光材料試料No.10〜15を作製し
た。
【0365】 〈感光層塗布液〉(添加剤は銀1モル当たりの添加量を示した) 感光性乳剤Bに、 かぶり防止剤1(10%メタノール溶液) 15ml 臭化カルシウム(10%メタノール溶液) 35ml 一般式〔1〕の化合物〔表7記載〕 色素溶液 メタノール 56ml 2−ジクロロ安息香酸 8g 増感色素〔表7記載〕 フタラジン 12g 4−メチルフタル酸 4g テトラクロロフタル酸 6g かぶり防止剤2(10%メチルエチルケトン溶液) 125ml イソシアネート(10%メチルエチルケトン溶液) 65ml 現像剤(1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−3− メチルプロパン(12%メチルエチルケトン溶液) 850ml
【0366】
【表7】
【0367】試料No.10〜15を実施例3と同様の
評価を行った。又、写真性能を評価した試料を目視評価
し、以下の基準で残色性についても評価した。
評価を行った。又、写真性能を評価した試料を目視評価
し、以下の基準で残色性についても評価した。
【0368】 ○ 残色はほとんどない × 残色が大きく不可 表8から明らかなように、本発明により得られた熱現像
感光材料は、カブリ、相対感度ともに優れ、残色がな
く、且つ、強制劣化処理後の感度とカブリの変動が少な
く、生フィルムの経時保存性が良好であった。
感光材料は、カブリ、相対感度ともに優れ、残色がな
く、且つ、強制劣化処理後の感度とカブリの変動が少な
く、生フィルムの経時保存性が良好であった。
【0369】
【表8】
【0370】
【発明の効果】請求項1〜5の発明によれば、高感度で
カブリの抑制された熱現像感光材料とこれを用いX線増
感スクリーンと組み合わせたX線画像形成ユニットの提
供により簡便な処理で高画質の放射線画像がえられる。
カブリの抑制された熱現像感光材料とこれを用いX線増
感スクリーンと組み合わせたX線画像形成ユニットの提
供により簡便な処理で高画質の放射線画像がえられる。
【0371】請求項6〜11の発明によれば、安定性に
優れ、高い感度及び低いカブリを有する赤外感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀感光材料及び熱現
像感光材料を提供することができた。
優れ、高い感度及び低いカブリを有する赤外感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀感光材料及び熱現
像感光材料を提供することができた。
Claims (11)
- 【請求項1】 支持体上に有機銀塩、感光性ハロゲン化
銀、銀イオンのための還元剤及びバインダーを有する熱
現像感光材料において、該感光性ハロゲン化銀がカルコ
ゲン化合物で化学増感されており、かつ下記一般式1ま
たは2で示される化合物を含有することを特徴とする熱
現像感光材料。 【化1】 〔式中、Hal1及びHal2はハロゲン原子を表す。H
al1及びHal2は同じであっても異なっていても良
い。Xは表されるアニオン基表す。R1はカルボニル基
を部分構造として有する基を表しR2及びR3は窒素原子
に置換可能な置換基又は水素原子を表す。R1〜R3は窒
素原子が環内原子となる環状構造を形成するように互い
に結合することはない。nは1又は2を表す。〕 【化2】 〔式中、Hal3及びHal4はハロゲン原子を表す。H
al3及びHal4は同じであっても異なっていても良
い。Zは隣接する窒素原子とともに5〜7員環の含窒素
ヘテロ環を構築するのに必要な原子群を表す。この含窒
素ヘテロ環はその他の環と縮合、又は結合基により結合
していてもよい。〕 - 【請求項2】 支持体を挟んで両側に有機銀塩、感光性
ハロゲン化銀、銀イオンのための還元剤及びバインダー
を有することを特徴とする請求項1に記載の熱現像感光
材料。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の熱現像感光材料
の感光性ハロゲン化銀を含む層を有する面の少なくとも
一方を、希土類蛍光体粒子を有するX線増感スクリーン
の蛍光面と密着させてなることを特徴とするX線画像形
成ユニット。 - 【請求項4】 請求項3に記載されたX線画像形成ユニ
ットを、X線発生装置を光源として露光することにより
画像を得ることを特徴とする画像記録方法。 - 【請求項5】 請求項3に記載のX線画像形成ユニット
をX線発生装置を光源として露光後、熱現像感光材料を
100〜170℃に加熱することにより画像を得ること
を特徴とする画像形成方法。 - 【請求項6】 下記一般式〔1〕で表される強色増感剤
及び一般式〔2a〕又は一般式〔2b〕で表される増感
色素を含有することを特徴とするハロゲン化銀乳剤。 【化3】 〔式中、A1は−SO3M、−COOM又は−OMを表
し、Mは水素原子、金属原子、四級アンモニウム基又は
ホスホニウム基を表す。mは1〜10の整数を表す。A
2は電子吸引性基を表し、nは1〜10の整数を表す。
A3は銀イオンと結合し得る硫黄原子、セレン原子又は
テルル原子を含む官能基を表し、rは1を表す。Yは脂
肪族基、芳香族基又はヘテロ環基を表す。〕 【化4】 〔式中、Y1、Y2及びY11は、各々、酸素原子、硫黄原
子、セレン原子または−CH=CH−基を表し、L1〜
L9、L11〜L15は各々、メチン基を表す。R1、R2、
R11及びR12は各々、脂肪族基を表し、R3、R4、R13
及びR14は各々、アルキル基、アルケニル基、アリール
基、環状アルキル基又は複素環基を表す。W1、W2、W
3、W4、W11、W12、W13及びW14は各々、水素原子、
置換基、或いはW1とW2、W3とW4、W11とW12、W13
とW14の間で結合して縮合環を形成するのに必要な非金
属原子群を表す。X1及びX11は各々、分子内の電荷を
相殺するに必要なイオンを表し、l1及びl11は各
々、分子内の電荷を相殺するに必要なイオンの数を表
す。m1は0又は1を表し、n1、n11及びn12は
各々、0、1又は2を表す。但し、n11とn12は同
時に0とはならない。〕 - 【請求項7】 前記一般式〔2a〕又は〔2b〕で表わ
される化合物において、R3、R4、R13、R14が各々ア
ルケニル基、環状アルキル基又は複素環基であることを
特徴とする請求項6に記載のハロゲン化銀乳剤。 - 【請求項8】 前記一般式〔2a〕及び〔2b〕で表さ
れる化合物が下式一般式〔3〕又は〔4〕で表される化
合物であることを特徴とする請求項7項に記載のハロゲ
ン化銀乳剤。 【化5】 〔一般式〔3〕及び〔4〕において、Y21、Y22及びY
31は、各々、酸素原子、硫黄原子、セレン原子または−
CH=CH−基を表し、L21〜L29、L31〜L35は各
々、メチン基を表す。R21、R22、R31及びR32は各
々、脂肪族基を表す。W21、W22、W23、W24、W31、
W32、W33及びW34は各々、水素原子、置換基、或いは
W21とW22、W23とW24、W31とW32、W33とW34の間
で結合して縮合環を形成するのに必要な非金属原子群を
表す。X21及びX31は各々、分子内の電荷を相殺するに
必要なイオンを表し、l21及びl31は各々、分子内
の電荷を相殺するに必要なイオンの数を表す。m21は
0又は1を表し、n21、n31及びn32は各々、
0、1又は2を表す。但し、n31とn32は同時に0
とはならない。〕 - 【請求項9】 請求項6〜8のいずれか1項に記載のハ
ロゲン化銀乳剤を含有することを特徴とするハロゲン化
銀感光材料。 - 【請求項10】 請求項6〜8のいずれか1項に記載の
ハロゲン化銀乳剤、有機銀塩及び還元剤を支持体上に塗
設してなることを特徴とする熱現像感光材料。 - 【請求項11】 請求項10に記載の熱現像感光材料に
画像を記録する際の走査レーザー光が縦マルチである赤
外レーザー走査露光機による露光を行うことを特徴とす
る画像記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11028586A JP2000227642A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | 熱現像感光材料及びこれを用いたx線画像形成ユニット並びに強色増感剤を含有するハロゲン化銀乳剤及びこれを用いたハロゲン化銀感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11028586A JP2000227642A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | 熱現像感光材料及びこれを用いたx線画像形成ユニット並びに強色増感剤を含有するハロゲン化銀乳剤及びこれを用いたハロゲン化銀感光材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000227642A true JP2000227642A (ja) | 2000-08-15 |
JP2000227642A5 JP2000227642A5 (ja) | 2006-03-09 |
Family
ID=12252716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11028586A Pending JP2000227642A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | 熱現像感光材料及びこれを用いたx線画像形成ユニット並びに強色増感剤を含有するハロゲン化銀乳剤及びこれを用いたハロゲン化銀感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000227642A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002067053A3 (en) * | 2000-12-21 | 2002-10-17 | Eastman Kodak Co | High speed photothermographic materials containing tellurium compounds and methods of using same |
-
1999
- 1999-02-05 JP JP11028586A patent/JP2000227642A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002067053A3 (en) * | 2000-12-21 | 2002-10-17 | Eastman Kodak Co | High speed photothermographic materials containing tellurium compounds and methods of using same |
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