JP2000227229A - コンクリート平板 - Google Patents
コンクリート平板Info
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Abstract
平板上の積雪や凍結を防止するためには、コンクリート
平板の下に発熱線を埋め込むことが考えられるが、この
構成であると、現場で発熱線を敷設しなければならない
のでその敷設作業が面倒であるという問題がある。ま
た、発熱線からの熱流は床盤コンクリートパネル1側に
も多く流れるので、コンクリート平板側が温まり難く、
特に通電開始後の温度立ち上がりが遅くなるという問題
がある。 【解決手段】内部に発熱線を埋設し、かつ裏面側にコン
クリートと一体化された断熱層50を形成して、現場で
の発熱線の敷設作業を省略すると共に発熱線からの発熱
を効率良くコンクリート平板の表面側に流すようにした
ものである。
Description
コンクリート平板に関するものである。なお、本発明に
おいてコンクリート平板とは、コンクリートで作られた
平板状のブロック体の全てをいう。例えば駅のホームで
使用されているホーム先端タイル、知覚障害者用の誘導
タイル、道路に敷き詰めて使用するコンクリートブロッ
ク等がある。
はコンクリート平板(ホーム先端タイルと呼ばれてい
る)が取り付けられている。このような駅のプラットホ
ームの先端側のコンクリート平板上には冬季に積雪が生
じ易く、またコンクリート平板上は冬季に凍結し易いと
いう問題がある。
ト平板上の積雪や凍結を防止するためには、コンクリー
ト平板の下に発熱線を埋め込むことが考えられる。すな
わち図11に示すように、床盤コンクリートパネル1の
上に発熱線2を配置し、その上に砂、空練りモルタル又
はモルタル3等を被せ、その上にコンクリート平板4を
配置する構成である。なお図11において、符号11は
コンクリート平板4の表面に設けられた滑り止めゴム、
6は知覚障害者用の誘導タイルであり、この誘導タイル
の下面にも発熱線2が配置してある。また符号7は床盤
コンクリートパネル1上に設けられたアスファルト舗装
またはタイル舗装である。
うに、コンクリート平板の下に発熱線を埋め込む構成で
あると、現場で発熱線を敷設しなければならないのでそ
の敷設作業が面倒であるという問題がある。また、発熱
線からの熱流は床盤コンクリートパネル1側にも多く流
れるので、コンクリート平板側が温まり難く、特に通電
開始後の温度立ち上がりが遅くなるという問題がある。
を解決したコンクリート平板を提供するものであり、そ
の構成は、内部に発熱線が埋設されており、かつ裏面側
にコンクリートと一体化された断熱層が形成されている
ことを特徴とするものである。
側にコンクリートと一体化された断熱層を形成すること
により、現場での発熱線の敷設作業を省略することがで
きると共に発熱線からの発熱を効率良くコンクリート平
板の表面側に流すことができる。
れた同軸構造のケーブルを使用することが好ましい。こ
のような同軸構造のケーブルを使用すると、内側の導体
と外側の導体とに、行きの電流と帰りの電流を互いに逆
方向に流すことができ、その結果、各々の電流で発生す
る磁界の向きが逆になり、両磁界が互いに打ち消しあっ
て外部への磁界の漏れが殆ど無くなるという効果があ
る。
該リード線接続部はコンクリート面から突出しない状態
でコンクリート内に配置しておくことが好ましい。この
ように構成しておくと、コンクリート平板の運搬時にリ
ード線接続部の損傷が防止できるので好ましい。
成しておくことが好ましい。このように構成しておく
と、断熱層形成作業が容易に行える等の効果がある。
照して説明する。図1は本発明に係るコンクリート平板
10の一実施の形態を示す斜視図であり、ホーム先端タ
イルに本発明を適用した場合である。このコンクリート
平板10は、表面に滑り止めゴム11が取り付けられて
おり、また内部には図2に示すような発熱線20が配置
されている。発熱線20はコンクリートの補強鉄筋とし
て使用されている溶接金網13に蛇行させた状態で固定
してある。また発熱線20としては、図3に示すように
同軸構造のケーブルが使用される。この発熱線20は、
内側導体21の外周に内側絶縁層22、外側導体23、
外側絶縁層24及びシース25を順次形成した構造であ
る。この発熱線の先端部は図2の符号26で示すよう
に、内側導体21と外側導体23が接続された状態とな
っている。このように内側導体21と外側導体23を接
続しておくと、内側導体21と外側導体23とに、行き
の電流と帰りの電流を互いに逆方向に流すことができ、
その結果、各々の電流で発生する磁界の向きが逆にな
り、両磁界が互いに打ち消しあって外部への磁界の漏れ
が殆ど無くなるという効果がある。したがってホーム先
端タイル等に使用した場合においても、軌道に設置され
ている障害物検知システムや車両に搭載されている電子
機器に悪影響を及ぼすことがない。なお、発熱線20
は、内側導体21または外側導体23のいずれか一方ま
たは両方共に発熱するようにするものである。
続部30が接続されており、該リード線接続部30には
リード線40が接続されている。このリード線40も前
記発熱線20と同様に同軸構造のケーブルを使用するこ
とが好ましい。リード線40として同軸構造のケーブル
を使用すると、発熱線20と同様に外部への磁界の漏れ
を防止できるという効果がある。
20の内側導体21と外側導体23の接続部26、リー
ド線接続部30及びリード線40の一部はコンクリート
内に埋設されているものである。
クリート平板の表面までの厚さが、発熱線20からコン
クリート平板の裏面までの厚さより薄くなる位置にすな
わち、コンクリート平板の表面側に位置するように配置
しておくことが好ましい。このように発熱線20をコン
クリート平板の表面側に位置するように配置しておく
と、コンクリート平板の表面を効率良く加熱できるもの
である。
コンクリートと一体化された断熱層50が形成されてい
る(図1参照)。断熱層50としては、例えば、図4に
示すような多数の球状の断熱球体51が使用される。す
なわち図4(イ)に示すように球状の樹脂又は発泡体で
作った断熱球体51や、図4(ロ)に示すように内部に
空気層を有した樹脂又は発泡体の断熱球体51が使用さ
れる。
層50を形成する作業は次のように行う。図5に示すよ
うに、先ず成形型60を用意する。次に成形型60の内
面に所定間隔を開けて滑り止めゴム11を配置する。次
に成形型60の厚さのほぼ中間に溶接金網13に蛇行さ
せて固定した発熱線20を配置する。なお、発熱線20
にはリード線40が接続されている。この状態で成形型
60内にコンクリートを流し込む。コンクリートは、発
熱線20が被る程度まで流し込む。次に流し込んだコン
クリートの表面に多数の断熱球体51を積層する。次に
多数の断熱球体51上に更にコンクリートを流し込んで
所定の厚さに形成する。この時成形型60に適当な振動
を与える。すると断熱球体51は比重が軽いためコンク
リートの表面側に集まり断熱層50を形成する。なお、
断熱球体51上に更にコンクリートを流し込む際に断熱
球体51が発熱線20より下側に移動しないように、断
熱球体51が通り抜けることのない網目を有した金網を
発熱線20上に設け、該金網上に断熱球体51を積層す
るようにしてもよい。
は、滑り止めゴム11側を上側に、断熱層50側を下側
にして使用するものである。
は、図6に示すように床盤コンクリートパネル1上に取
り付けて使用する。図6においては、知覚障害者用の誘
導タイル6にも本発明を適用した例が示してある。なお
図6において符号3は砂、空練りモルタル又はモルタ
ル、11は滑り止めゴム、20は発熱線、50は断熱
層、7はアスファルト舗装又はタイル舗装である。
ル1上に、コンクリート平板10を設置するだけで発熱
線20の敷設も行うことができるものである。また断熱
層50が存在することからコンクリート平板10の表面
を効率良く加熱することができるものである。
すものである。このコンクリート平板10は、発熱線2
0の他端側に接続したリード線接続部30に予めリード
線を接続しない状態を示したものである。すなわち前記
実施形態においては、リード線接続部30に予めリード
線40を接続し、これをコンクリート内に埋設したもの
を示したが、この実施形態においては、リード線接続部
30に着脱自在にリード線40が取り付けられる様に構
成したものである。図7に示すよに、リード線接続部3
0は、蛇行した発熱線20の間に設けられており、図8
に示すように、裏面側においてリード線引き込み口31
が開口した状態でコンクリート内に埋め込まれているも
のである。リード線引き込み口31の開口面はコンクリ
ートの裏面と同一平面になるように埋め込まれている。
在にリード線40を取り付ける様に構成しておくと、コ
ンクリート平板10の運搬時にリード線が損傷しない等
の効果がある。また、リード線接続部30をコンクリー
ト面から突出しない状態でコンクリート内に配置してお
くと、コンクリート平板の運搬や敷設等の際にリード線
接続部30が損傷したり邪魔になることがない。
み口31をコンクリート平板の裏面に位置させておく
と、リード線40の引き込みを簡単に行うことができ
る。すなわち図9に示すように、床盤コンクリートパネ
ル1にリード線収納溝42を設けることができるので、
リード線引き込み口31にリード線40を簡単に接続す
ることができるものである。なお図9においては、知覚
障害者用の誘導タイル6にも本発明を適用した例が示し
てある。図9において、符号3は砂、空練りモルタル又
はモルタル、11は滑り止めゴム、20は発熱線、50
は断熱層、7はアスファルト舗装又はタイル舗装であ
る。
て穴あきPC板を使用した場合であり、この場合は図9
に示すように床盤コンクリートパネル1に直接リード線
収納溝を設けることが出来ないので、穴あきPC板を使
用した床盤コンクリートパネル1の上面に設けた砂、空
練りモルタル又はモルタル3の層にリード線収納溝42
を形成し、該リード線収納溝42にリード線40を収納
したものである。なお図10において図9と同一部分に
は同一符号を付して説明を省略する。
ケーブルの構造は実施例のものに限定されるものではな
く、また発熱線は同軸ケーブルでなく単線ケーブルであ
ってもよい。また本発明で使用する断熱層は、多数の球
状の断熱球体で構成したものに限定されるものではな
い。さらに本発明は各種のコンクリート平板に適用でき
るものである。
平板は、内部に発熱線が埋設されており、かつ裏面側に
コンクリートと一体化された断熱層が形成されているこ
とを特徴とするものである。したがって本発明によれ
ば、現場での発熱線の敷設作業を省略することができる
と共に発熱線からの発熱を効率良くコンクリート平板の
表面側に流すことができる。
成された同軸構造のケーブルを使用すると、内側の導体
と外側の導体とに、行きの電流と帰りの電流を互いに逆
方向に流すことができ、その結果、各々の電流で発生す
る磁界の向きが逆になり、両磁界が互いに打ち消しあっ
て外部への磁界の漏れが殆ど無くなるという効果があ
る。
該リード線接続部はコンクリート面から突出しない状態
でコンクリート内に配置しておくと、コンクリート平板
の運搬時にリード線接続部が損傷しない等の効果があ
る。
成しておくと、断熱層形成作業が容易に行える等の効果
がある。
明図。
裏面側斜視図。
図。
示す説明図。
Claims (4)
- 【請求項1】 内部に発熱線が埋設されており、かつ裏
面側にコンクリートと一体化された断熱層が形成されて
いることを特徴とするコンクリート平板。 - 【請求項2】 発熱線として同軸構造のケーブルを使用
することを特徴とする請求項1記載のコンクリート平
板。 - 【請求項3】 発熱線にはリード線接続部が接続されて
おり、該リード線接続部はコンクリート面から突出しな
い状態でコンクリート内に配置されていることを特徴と
する請求項1または請求項2のいずれかに記載のコンク
リート平板。 - 【請求項4】 断熱層は、多数の球状の断熱球体で構成
されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の
いずれかに記載のコンクリート平板。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP02612199A JP4111616B2 (ja) | 1999-02-03 | 1999-02-03 | コンクリート平板 |
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JP02612199A Expired - Fee Related JP4111616B2 (ja) | 1999-02-03 | 1999-02-03 | コンクリート平板 |
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Cited By (6)
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KR101508950B1 (ko) * | 2014-10-28 | 2015-04-08 | 서길용 | 비닐하우스용 난방장치 및 그 제조방법 |
KR101508951B1 (ko) * | 2014-10-28 | 2015-04-08 | 서길용 | 비닐하우스용 난방장치 및 그 시공방법 |
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CN103216078A (zh) * | 2013-05-07 | 2013-07-24 | 重庆四达试验设备有限公司 | 一种大型高低温湿热试验室地板用隔热模块及模块化地板 |
-
1999
- 1999-02-03 JP JP02612199A patent/JP4111616B2/ja not_active Expired - Fee Related
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