JP2000227182A - 合成樹脂積層管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 断熱性及び剛性に優れ、接続のために特殊な
管継手を必要としない合成樹脂積層管を提供する。 【解決手段】 外層１及び内層２が非発泡の合成樹脂か
らなり、外層１と内層２との間の中間層３が合成樹脂発
泡体からなり、内層２の中間層３に向く面には凸部２
１、２２が突設され、外層１の外面は滑らかな円筒面と
されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂積層管に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば、特開昭６１−１０３０８
５号公報等に記載されているように、外層及び内層が非
発泡の合成樹脂からなり、外層と内層との間の中間層が
合成樹脂発泡体からなる合成樹脂積層管が知られてい
る。

【０００３】又、例えば、特許第２５２９０２８号公報
等に記載されているように、外面に多数のリブが突設さ
れた所謂リブ付き合成樹脂管が知られている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
合成樹脂積層管においては、同様な厚みの合成樹脂管と
比較すると断熱性に優れ、材料費用の面で優れている
が、剛性では劣ると言わざるを得ない。

【０００５】又、従来の所謂リブ付き合成樹脂管におい
ては、剛性に優れているが、外面に凹凸が存在するた
め、接続のために特殊な管継手を必要とし、施工が容易
でないという問題があった。

【０００６】本発明は、従来の合成樹脂積層管や所謂リ
ブ付き合成樹脂管における、このような問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、上記の
問題を解決し、断熱性及び剛性に優れ、接続のために特
殊な管継手を必要としない合成樹脂積層管を提供するこ
とにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の本発明合成樹脂積層管は、外層及び
内層が非発泡の合成樹脂からなり、外層と内層との間の
中間層が合成樹脂発泡体からなり、内層の中間層に向く
面には凸部が突設され、外層の外面は滑らかな円筒面と
されていることを特徴とするものである。

【０００８】又、請求項２記載の本発明合成樹脂積層管
は、請求項１記載の合成樹脂積層管において、合成樹脂
が塩化ビニル樹脂であることを特徴とするものである。

【０００９】請求項１記載の本発明の合成樹脂積層管の
合成樹脂としては、特に限定されるものではないが、例
えば、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリカーボネート、ＦＲＰ等が使用できる。

【００１０】〔作用〕請求項１記載の本発明の合成樹脂
積層管においては、外層及び内層が非発泡の合成樹脂か
らなり、外層と内層との間の中間層が合成樹脂発泡体か
らなり、内層の中間層に向く面には凸部が突設されてい
るので、凸部が所謂補強リブの役目を果たすために剛性
に優れたものとなる。又、外層の外面は滑らかな円筒面
とされているので、従来の所謂リブ付き管のように特殊
な管継手を使用する必要がない。

【００１１】又、請求項２記載の本発明合成樹脂積層管
においては、合成樹脂が塩化ビニル樹脂であるので、材
料費用が安価となる。

【００１２】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図１は本発明の合成樹脂積層
管の一例を示す要部拡大断面図である。図１において、
１は本発明の合成樹脂積層管の外層、２は内層であり、
外層１及び内層２は非発泡の硬質塩化ビニル樹脂からな
る。３は外層１と内層２との間の中間層であり、中間層
３は有機系発泡剤を０．１部以上含有した発泡塩化ビニ
ル樹脂からなる。

【００１３】内層２の中間層３に向く面には大型の断面
台形の環状凸部２１及び環状小型の凸部２１が周方向に
沿って突設されている。外層１の外面は滑らかな円筒面
とされている。

【００１４】図１に示す本発明の合成樹脂積層管におい
ては、外層１と内層２との間の中間層３は発泡塩化ビニ
ル樹脂からなるので、断熱性に優れている。

【００１５】又、内層２の中間層３に向く面には大型の
断面台形の環状凸部２１及び環状小型の凸部２１が周方
向に沿って突設されているので、剛性に優れている。

【００１６】又、外層１の外面は滑らかな円筒面とされ
ているので、従来の所謂リブ付き管のように特殊な管継
手を必要としない。

【００１７】図２は本発明の合成樹脂積層管の他の一例
を示す要部拡大断面図である。図２に示す本発明の合成
樹脂積層管においては、図１に示す合成樹脂積層管のよ
うに内層２の中間層３に向く面には大型の断面台形の環
状凸部２１及び環状小型の凸部２１が突設される代わり
に、内層２ａの中間層３に向く面には大型の断面半円形
の環状凸部２１ａ及び環状小型の凸部２１ａが突設され
ているものである。

【００１８】以上、本発明の実施の形態を図により説明
したが、本発明の構成は図示の実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変
更は本発明の範囲に含まれる。

【００１９】例えば、図１、２に示す実施の形態のよう
に、環状凸部を設ける代わりに凸部を螺旋状に突設して
もよい。

【００２０】

【発明の効果】請求項１記載の本発明の合成樹脂積層管
においては、外層及び内層が非発泡の合成樹脂からな
り、外層と内層との間の中間層が合成樹脂発泡体からな
り、内層の中間層に向く面には凸部が突設されているの
で、凸部が所謂補強リブの役目を果たすために剛性に優
れたものとなる。又、外層の外面は滑らかな円筒面とさ
れているので、従来の所謂リブ付き管のように特殊な管
継手を使用する必要がない。

【００２１】又、請求項２記載の本発明の合成樹脂積層
管においては、合成樹脂が塩化ビニル樹脂であるので、
材料費用が安価となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の合成樹脂積層管の一例を示す要部拡大
断面図。

【図２】本発明の合成樹脂積層管の他の一例を示す要部
拡大断面図。

【符号の説明】

１ 外層 ２、２ａ 内層 ２１、２１ａ 大型の凸部 ２２、２２ａ 小型の凸部 ３ 中間層

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外層及び内層が非発泡の合成樹脂からな
   り、外層と内層との間の中間層が合成樹脂発泡体からな
   り、内層の中間層に向く面には凸部が突設され、外層の
   外面は滑らかな円筒面とされていることを特徴とする合
   成樹脂積層管。
2. 【請求項２】 合成樹脂が塩化ビニル樹脂であることを
   特徴とする請求項１記載の合成樹脂積層管。