JP2000226521A - 電線被覆用シリコーンゴムベースコンパウンド、電線被覆用シリコーンゴム組成物およびシリコーンゴム被覆電線の製造方法 - Google Patents

電線被覆用シリコーンゴムベースコンパウンド、電線被覆用シリコーンゴム組成物およびシリコーンゴム被覆電線の製造方法

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JP2000226521A
JP2000226521A JP11115677A JP11567799A JP2000226521A JP 2000226521 A JP2000226521 A JP 2000226521A JP 11115677 A JP11115677 A JP 11115677A JP 11567799 A JP11567799 A JP 11567799A JP 2000226521 A JP2000226521 A JP 2000226521A
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Katsuya Baba
勝也 馬場
Kenji Ota
健治 太田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化前は成形性に優れ、硬化後は、電線被覆
用シリコーンゴム組成物の主剤として好適である電線被
覆用シリコーンゴムベースコンパウンド、硬化前は成形
性に優れ、硬化後は、電気絶縁性に優れたシリコーンゴ
ム被覆材となる電線被覆用シリコーンゴム組成物、およ
び電気絶縁性に優れたシリコーンゴム被覆電線を生産性
よく製造し得るシリコーンゴム被覆電線の製造方法を提
供する。 【解決手段】 L/D=10のバリアブルタイプのスク
リューと、直径1.0mmのダイスを取り付けた押出吐
出機を用いて押出吐出したときに、バレルおよびヘッド
部の温度が70℃の条件下で、スクリュー回転数100
rpmでの1分間の押出吐出量が、スクリュー回転数5
0rpmでの押出吐出量の1.2倍以上である電線被覆
用シリコーンゴムベースコンパウンド、該シリコーンゴ
ムコンパウンドに炭素原子、水素原子、酸素原子からな
るジアシル系有機過酸化物を配合してなる電線被覆用シ
リコーンゴム組成物、および該電線被覆用シリコーンゴ
ム組成物を用いてシリコーンゴム被覆電線を製造する方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電線被覆用シリコー
ンゴムベースコンパウンド、電線被覆用シリコーンゴム
組成物およびシリコーンゴム被覆電線の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】シリコーンゴムは、耐熱性、耐寒性、耐
候性、電気特性等に優れていることからチューブ、テー
プ、シート、電線被覆材等の押出成形材料として多用さ
れている。従来、かかる押出成形材料に使用されている
シリコーンゴム組成物を硬化させるためには、硬化剤と
して、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイドやク
ロロベンゾイルパーオキサイド等の塩素化ベンゾイルパ
ーオキサイドが使用されていた。しかし、これらの塩素
化オルガノパーオキサイドを配合したシリコーンゴム組
成物は、硬化時に異臭を発し、硬化後のシリコーンゴム
成形体表面にブルーミングが起こる等の欠点があった。
ブルーミングとは硬化剤の分解生成物が成形物表面に徐
々に析出することにより、その表面が白くなる現象であ
る。かかる問題点を解消するため、硬化剤としてビス
(オルソ−メチルベンゾイル)パーオキサイドを配合し
たシリコーンゴム組成物(特開昭59−18758号公
報参照)およびビス(パラーメチルベンゾイル)パーオ
キサイドを配合したシリコーンゴム組成物(特開昭62
−185750号公報参照)が提案されている。しか
し、これらのシリコーンゴム組成物は硬化速度が遅く、
シリコーンゴム中にボイドが発生し易いという問題点が
あり、これらのシリコーンゴム組成物を電線被覆材とし
て用いた場合、高電圧下でのスパークアウトの頻度が大
幅に増加する等電気絶縁性に劣るいう問題点があった。
かかる問題点は、シリコーンゴム組成物の押出吐出機か
らの押出吐出量を低下させ、加熱硬化時間を長くすれば
ある程度解消されるが、この場合はシリコーンゴム被覆
電線の生産速度が低下して、コスト的に不利になるとい
う問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記問題
点を解消すべく鋭意研究した結果、本発明に到達した。
即ち、本発明の目的は、硬化前は成形性に優れ、硬化後
は、電気絶縁性に優れたシリコーンゴム被覆材となる電
線被覆用シリコーンゴム組成物の主剤として好適な電線
被覆用シリコーンゴムベースコンパウンド、硬化前は成
形性に優れ、硬化後は、電気絶縁性に優れたシリコーン
ゴム被覆材となる電線被覆用シリコーンゴム組成物およ
びシリコーンゴム被覆電線の製造方法を提供することに
ある。
【0004】
【課題の解決手段】本発明は、L/D=10のバリアブ
ルタイプのスクリューと、直径1.0mmのダイスを取
り付けた押出吐出機を用いて押出したときに、バレルお
よびヘッド部の温度が70℃の条件下で、スクリュー回
転数100rpmでの1分間の押出吐出量が、スクリュ
ー回転数50rpmでの押出吐出量の1.2倍以上であ
ることを特徴とする、電線被覆用シリコーンゴムベース
コンパウンド、該シリコーンゴムベースコンパウンドに
(C)炭素原子、水素原子、酸素原子からなるジアシル
系有機過酸化物を配合してなる電線被覆用シリコーンゴ
ム組成物、およびシリコーンゴム被覆電線の製造方法に
関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の電線被覆用シリコーンゴ
ムベースコンパウンドは電線被覆用シリコーンゴム組成
物の主剤となるものであり、このものは、L/D=10
のバリアブルタイプのスクリューと、直径1.0mmの
ダイスを取り付けた押出吐出機を用いて押出吐出したと
きに、バレルおよびヘッド部の温度が70℃の条件下
で、スクリュー回転数100rpmでの1分間の押出吐
出量が、スクリュー回転数50rpmでの押出吐出量の
1.2倍以上であり、好ましくは1.2倍以上10倍以
下である。ここで、スクリュ−回転数100rpmでの
一分間吐出量がスクリュ−回転数50rpmでの吐出量
の1.2倍未満になると電気絶縁性等に優れたシリコー
ンゴム被覆材とならない。尚、L/Dが10のバリアブ
ルタイプのスクリューと、直径1.0mmのダイスを取
り付けた押出吐出機は、シリコーンゴム被覆電線の試験
あるいは製造に用いられている装置であり、試験装置あ
るいは生産装置のいずれでもよい。
【0006】本発明のシリコーンゴムベースコンパウン
ドは、上記のような条件を満たすものであればよく、そ
の種類等は特に限定されないが、次に示す組成を有する
ものが好ましい。 (A)(A-1)平均組成式:RaSiO(4-a)/2(式中、R
は置換または非置換の1価炭化水素基であり、aは1.
8〜2.3の数である。)で示され、重量平均分子量が
550,000未満のオルガノポリシロキサン生ゴム2
5〜100重量部と(A-2)平均組成式:RaSiO
(4-a)/2(式中、Rは置換または非置換の1価炭化水素
基であり、aは1.8〜2.3の数である。)で示さ
れ、重量平均分子量が550,000以上のオルガノポ
リシロキサン生ゴム0〜75重量部とからなるオルガノ
ポリシロキサン生ゴム 1
00重量部 (B)BET法比表面積が150m2/g以下の乾式法シ
リカ10〜100重量部
【0007】これを説明すると、(A)成分のオルガノ
ポリシロキサン生ゴムは本発明の組成物の主成分であ
り、この(A)成分を構成する(A-1)成分のオルガノ
ポリシロキサン生ゴムは重量平均分子量が550,00
0未満であることが必要であり、好ましくは、250,
000以上であり550,000未満のものが使用され
る。かかるオルガノポリシロキサン生ゴムは、平均組成
式RaSiO(4-a)/2(式中、Rはメチル基、エチル基、
プロピル基などのアルキル基、シクロヘキシル基などの
シクロアルキル基、ビニル基、アリル基、ブチニル基、
ヘキセニル基などのアルケニル基、フェニル基、トリル
基などのアリール基、3,3,3−トリフルオロプロピ
ル基、2−フェニルエチル基、2−シアノエチル基など
で例示される置換もしくは非置換の1価炭化水素基であ
る。また、aは1.8〜2.3の数である。)で示され
るオルガノポリシロキサン生ゴムである。本成分の分子
構造は実質的に直鎖状が好ましいが、一部に分岐を有す
る構造でもよい。尚、オルガノポリシロキサン生ゴムの
重量平均分子量は、例えば、ゲルパーミエイションクロ
マトグラフィ分析によって容易に測定できる。
【0008】(A-2)成分のオルガノポリシロキサン生
ゴムは、重量平均分子量が550,000以上であるこ
とが必要である。かかるオルガノポリシロキサン生ゴム
は、上記(A-1)成分と同様、平均組成式:RaSiO
(4-a)/2(式中、Rはメチル基、エチル基、プロピル基
などのアルキル基、シクロヘキシル基などのシクロアル
キル基、ビニル基、アリル基、ブチニル基、ヘキセニル
基などのアルケニル基、フェニル基、トリル基などのア
リール基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2−
フェニルエチル基、2−シアノエチル基などで例示され
る置換もしくは非置換の1価炭化水素基である。また、
aは1.8〜2.3の数である。)で示されるオルガノ
ポリシロキサン生ゴムである。本成分の分子構造は実質
的に直鎖状が好ましいが、一部に分岐を有する構造でも
よい。かかるオルガノポリシロキサン生ゴムの重量平均
分子量は、ゲルパーミエイションクロマトグラフィ分析
によって容易に測定できる。本成分の配合量は、(A−
1)成分25〜100重量部に対して0〜75重量部の
範囲内であり、10〜50重量部の範囲内が好ましい。
【0009】本発明に使用される(B)成分の乾式法シ
リカは、本発明組成物を硬化させて得られるシリコーン
ゴムに機械的強度を付与するために必須とされる成分で
ある。かかる乾式法シリカは、ヒュームドシリカ、煙霧
シリカと呼称されている補強性シリカであり、そのBE
T法比表面積が150m2/g以下であることが必要であ
り、50m2/g以上150m2/g以下であることが好まし
い。また、この乾式法シリカの表面が、オルガノクロロ
シラン、ヘキサオルガノジシラザン、ジオルガノシクロ
ポリシロキサン等の有機けい素化合物で疎水化処理され
た乾式法シリカも使用できる。本成分の配合量は(A)
成分100重量部に対して10〜100重量部の範囲で
ある。これは、10重量部未満であるとシリコーンゴム
の機械的強度が低下し、100重量部を超えると(A)
成分への配合が困難になるためである。
【0010】本発明に使用される電線被覆用シリコーン
ゴムベースコンパウンドは、上記(A)成分と(B)成
分を均一に混合することにより容易に製造できるが、加
熱下均一になるまで混練することが好ましい。これらの
成分に加えて、従来からシリコーンゴム組成物に配合さ
れることが公知とされている各種添加剤を添加配合する
ことは本発明の目的を損なわない限り差し支えない。か
かる添加剤としては、両末端シラノール封鎖ジオルガノ
シロキサンオリゴマー、水酸基含有オルガノシラン、ヘ
キサオルガノジシラザン等のクレープハードニング防止
剤;けいそう土、石英粉末、炭酸カルシウム、カーボン
ブラック等の無機質充填剤;水酸化セリウム、セリウム
シラノレート、セリウム脂肪酸塩等の耐熱剤;ステアリ
ン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の
脂肪酸およびそれらの金属塩等の金型離型剤;顔料、難
燃性付与剤、導電性付与剤が例示される。ここで、クレ
ープハードニング防止剤は、(B)成分の5〜50重量
%であることが好ましい。
【0011】本発明の電線被覆用シリコーンゴム組成物
は、上記の電線被覆用シリコーンゴムベースコンパウン
ドに硬化剤として(C)炭素原子、水素原子、酸素原子
からなるジアシル系有機過酸化物を配合したものであ
る。かかる(C)成分の有機過酸化物としては、ビス
(オルソ−メチルベンゾイル)パーオキサイド;ビス
(メタ−メチルベンゾイル)パーオキサイド;ビス(パ
ラ−メチルベンゾイル)パーオキサイド等のモノメチル
ベンゾイルパーオキサイド、ビス(2,4−ジメチルベ
ンゾイル)パーオキサイド等のジメチルベンゾイルパー
オキサイド;ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイ
ル)パーオキサイド等のトリメチルベンゾイルパーオキ
サイド;ベンゾイルパーオキサイドが例示される。これ
らの中でもメチル基置換ベンゾイルパーオキサイドが好
ましい。本成分の配合量は上記(A)成分100重量部
に対して、0.05〜10重量部の範囲内であり、0.
1〜5重量部の範囲内が好ましい。
【0012】本発明のシリコーンゴム被覆電線の製造方
法は、上記のような電線被覆用シリコーンゴム組成物を
押出吐出機に投入し、芯線をシリコーンゴム組成物で被
覆し、次いで、該シリコーンゴム組成物被覆電線を温度
200℃〜600℃に設定された加熱炉中に導入し、前
記シリコーンゴム組成物を硬化させることを特徴とす
る。ここで、芯線をシリコーンゴム組成物で被覆するに
は、シリコーンゴム組成物を電線被覆用押出吐出機から
押出しつつ同時に芯線上に被覆して、直ちに熱風加熱炉
中で加熱硬化させる方法が好ましい。ここで、電線被覆
用押出吐出機としては、シリコーンゴム被覆電線の製造
に用いられている従来公知の装置が使用可能である。ま
たシリコーンゴム組成物を熱気中で硬化させる温度は、
200℃〜600℃の範囲内であり、250℃〜500
℃の範囲内が好ましい。
【0013】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例により説
明する。実施例中、部とあるのは重量部を示す。尚、オ
ルガノポリシロキサン生ゴムの重量平均分子量は次に示
す方法にしたがって測定した。 ○オルガノポリシロキサン生ゴムの重量平均分子量の測
定 オルガノポリシロキサン生ゴムをトルエンに溶解してゲ
ルパーミエイションクロマトグラフィ分析用の試料を調
製した。次いで、この試料の重量平均分子量をゲルパー
ミエイションクロマトグラフィ測定器[東洋ソーダ株式
会社製"HLC−802A"]により測定した。この重量
平均分子量の計算はポリスチレンの標準サンプルを基準
にして計算した。したがって、得られたオルガノポリシ
ロキサン生ゴムの分子量はポリスチレン換算の重量平均
分子量である。
【0014】
【実施例1】ジメチルシロキサン単位99.6モル%と
メチルビニルシロキサン単位0.4モル%からなり、重
量平均分子量が520,000の両末端ジメチルビニル
シロキシ基封鎖オルガノポリシロキサン生ゴム25部、
ジメチルシロキサン単位99.6モル%とメチルビニル
シロキサン単位0.4モル%からなる重量平均分子量が
590,000の両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖
オルガノポリシロキサン生ゴム75部、25℃における
粘度が10mPa・s両末端シラノール基封鎖ジメチル
シロキサンオリゴマー10.0部、BET法比表面積が
130m2/gの乾式法シリカ45部をニーダーミキサー
に投入して、120℃で均一になるまで混練した。冷却
後、さらに、けいそう土8.0部、酸化セリウム粉末
0.8部、酸化亜鉛粉末1.0、ステアリン酸亜鉛0.
3部を投入して均一になるまで混練してシリコーンゴム
ベースコンパウンドを得た。このシリコーンゴムベース
コンパウンドを、L/D=10のバリアブルタイプのス
クリューと、直径1.0mmのダイスを取り付けたラボ
プラストミル(株式会社東洋精機製作所製)に導入し
て、バレルおよびヘッド部の温度70℃で、スクリュー
回転数が50rpmでの押出吐出量と100rpmでの
押出吐出量を測定した。その結果、100rpmでの1
分間の押出吐出量は50rpmでの1分間の押出吐出量
の1.26倍であった。次いで、このシリコーンゴムベ
ースコンパウンド100部に対して、ビス(パラメチル
ベンゾイル)パーオキサイドの50重量%シリコーンオ
イルペースト1.3部を2本ロール上で添加し混練して
電線被覆用シリコーンゴム組成物を製造した。このシリ
コーンゴム組成物を65mmΦの電線被覆用1軸押出吐
出機に投入し、クロスヘッド内で直径0.7mmの芯線
をシリコーンゴム組成物で被覆した。続いて、このシリ
コーンゴム組成物被覆電線を、長さ7.2m、温度40
0℃の加熱炉中に線速40m/分の条件下で通して、肉
厚0.8mmのシリコーンゴム被覆電線を製造した。こ
のシリコーンゴム被覆電線を5kVの電圧をかけたスパ
ークテスターに通したところ、5,000m中一度もス
パークアウトは起こらなかった。
【0015】
【実施例2】実施例1において、オルガノポリシロキサ
ン生ゴムのすべてを重量平均分子量が520,000の
両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖オルガノポリシロ
キサン生ゴムに替えた以外は実施例1と同様にしてシリ
コーンゴムベースコンパウンドとシリコーンゴム組成物
を製造した。このシリコーンゴムベースコンパウンドの
ラボプラストミルからの押出吐出量を実施例1と同様に
して測定したところ、100rpmでの押出吐出量は5
0rpmでの押出吐出量の1.34倍であった。このシ
リコーンゴム組成物を用いて実施例1と同様にしてシリ
コーンゴム被覆電線を製造し、これを5kVの電圧をか
けたスパークテスターに通したところ、5,000m中
一度もスパークアウトは起こらなかった。
【0016】
【比較例1】実施例1において、重量平均分子量52
0,000のオルガノポリシロキサン生ゴムの量を10
部、重量平均分子量590,000のオルガノポリシロ
キサン生ゴム量を90部に替えた以外は実施例1と同様
にしてシリコーンゴムベースコンパウンドとシリコーン
ゴム組成物を製造した。このシリコーンゴムベースコン
パウンドのラボプラストミルからの押出吐出量を実施例
1と同様にして測定したところ、100rpmでの押出
吐出量は50rpmでの押出吐出量の1.17倍であっ
た。このシリコーンゴム組成物を用いて実施例1と同様
にしてシリコーンゴム被覆電線を製造し、これを5kV
の電圧をかけたスパークテスターに通したところ、5,
000m中2回スパークアウトを起こした。
【0017】
【比較例2】実施例1において、BET法比表面積が1
30m2/gの乾式法シリカの替わりにBET法比表面積
200m2/gの乾式法シリカを配合た以外は実施例1と
同様にしてシリコーンゴムベースコンパウンドとシリコ
ーンゴム組成物を製造した。このシリコーンゴムベース
コンパウンドのラボプラストミルからの押出吐出量を実
施例1と同様にして測定したところ、100rpmでの
押出吐出量は50rpmでの押出吐出量の1.12倍で
あった。このシリコーンゴム組成物を用いて実施例1と
同様にしてシリコーンゴム被覆電線を製造し、これを5
kVの電圧をかけたスパークテスターに通したところ、
5,000m中4回スパークアウトを起こした。
【0018】
【発明の効果】本発明の電線被覆用シリコーンゴムベー
スコンパウンドは、硬化前は成形性に優れ、硬化後は、
電気絶縁性に優れたシリコーンゴム被覆材となる電線被
覆用シリコーンゴム組成物の主剤として好適である。ま
た、本発明の電線被覆用シリコーンゴム組成物は硬化前
は成形性に優れ、硬化後は、電気絶縁性に優れたシリコ
ーンゴム被覆材となるという特徴を有する。また、本発
明のシリコーンゴム被覆電線の製造方法は電気絶縁性に
優れたシリコーンゴム被覆電線を生産性よく製造し得る
という特徴を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 CP03W CP03X CP09W CP09X CP14W CP14X DJ016 EK047 GQ01 5G305 AA02 AA14 AB01 AB36 BA15 BA22 BA26 CA26 CA54 CB04 CB14 CC02 CD01 CD05 DA23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 L/D=10のバリアブルタイプのスク
    リューと、直径1.0mmのダイスを取り付けた押出吐
    出機を用いて押出吐出したときに、バレルおよびヘッド
    部の温度が70℃の条件下で、スクリュー回転数100
    rpmでの1分間の押出吐出量が、スクリュー回転数5
    0rpmでの押出吐出量の1.2倍以上であることを特
    徴とする、電線被覆用シリコーンゴムベースコンパウン
    ド。
  2. 【請求項2】 電線被覆用シリコーンゴムベースコンパ
    ウンドが下記組成からなるものである請求項1記載の電
    線被覆用シリコーンゴムベースコンパウンド。 (A)(A-1)平均組成式:RaSiO(4-a)/2(式中、
    Rは置換または非置換の1価炭化水素基であり、aは
    1.8〜2.3の数である。)で示され、重量平均分子
    量が550,000未満のオルガノポリシロキサン生ゴ
    ム25〜100重量部と (A-2)平均組成式:RaSiO(4-a)/2(式中、Rは置
    換または非置換の1価炭化水素基であり、aは1.8〜
    2.3の数である。)で示され、重量平均分子量が55
    0,000以上のオルガノポリシロキサン生ゴム0〜7
    5重量部とからなる、オルガノポリシロキサン生ゴム
    100重量部 (B)BET法比表面積が150cm2/g以下の乾式法
    シリカ10〜100重量部
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電線被覆用シリコーンゴ
    ムベースコンパウンド100重量部に(C)炭素原子、
    水素原子、酸素原子からなるジアシル系有機過酸化物
    0.5〜10重量部を配合してなる電線被覆用シリコー
    ンゴム組成物。
  4. 【請求項4】 ジアシル系有機過酸化物が、メチル基置
    換ベンゾイルパーオキサイドまたはベンゾイルパーオキ
    サイドである請求項3に記載の電線被覆用シリコーンゴ
    ム組成物。
  5. 【請求項5】 メチル基置換ベンゾイルパーオキサイド
    が、ビス(パラメチルベンゾイル)パーオキサイドまたは
    ビス(オルソメチルベンゾイル)パーオキサイドである請
    求項4に記載の電線被覆用シリコーンゴム組成物。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の電線被覆用シリコーン
    ゴム組成物を電線被覆用押出吐出機に投入し、芯線をシ
    リコーンゴム組成物で被覆し、次いで、該シリコーンゴ
    ム組成物被覆電線を温度200℃〜600℃に設定され
    た加熱炉中に導入し、前記シリコーンゴム組成物を硬化
    させることを特徴とするシリコーンゴム被覆電線の製造
    方法。
JP11115677A 1998-11-30 1999-04-23 電線被覆用シリコーンゴムベースコンパウンド、電線被覆用シリコーンゴム組成物およびシリコーンゴム被覆電線の製造方法 Pending JP2000226521A (ja)

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JP11115677A Pending JP2000226521A (ja) 1998-11-30 1999-04-23 電線被覆用シリコーンゴムベースコンパウンド、電線被覆用シリコーンゴム組成物およびシリコーンゴム被覆電線の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014220225A (ja) * 2013-04-10 2014-11-20 東京応化工業株式会社 透明絶縁膜形成用組成物

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