JP2000225095A - 電子体温計 - Google Patents

電子体温計

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JP2000225095A
JP2000225095A JP11030954A JP3095499A JP2000225095A JP 2000225095 A JP2000225095 A JP 2000225095A JP 11030954 A JP11030954 A JP 11030954A JP 3095499 A JP3095499 A JP 3095499A JP 2000225095 A JP2000225095 A JP 2000225095A
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JP
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temperature
probe
infrared
detector
tongue
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JP11030954A
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Inventor
Tadashi Nakatani
直史 中谷
Keiko Noda
桂子 野田
Hirofumi Inui
弘文 乾
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 舌下式体温計においては、従来、プロ−ブの
温度が安定するまでに数分の時間を要し、瞬時に舌下温
度を測るのが困難であった。 【解決手段】 舌下部4から放射される赤外線を捉える
筒状のプロ−ブ5と、これが捉えた赤外線を集光する集
光手段6と、前記集光した赤外線量を検出する赤外線検
出器7と、前記赤外線検出器の温度を検出する温度検出
器12と、前記温度の信号と前記赤外線量の信号をAD
変換するAD変換器13と、これの出力信号を受けて舌
下部の温度に応じた信号を出力する温度換算手段15
と、これの換算結果を表示する測定値表示手段16を備
えたものである。そして、プロ−ブで案内された舌下部
からの赤外線が集光手段に集光され、さらに赤外線検出
器に導かれ、AD変換器、温度換算手段を介して舌下部
の温度に換算されて瞬時に測定値表示手段に表示される
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口腔内の舌下部の
温度を検出する電子体温計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に体温を測定する個所を舌下とする
舌下式体温計は、舌下部に入れるプロ−ブ先端にサ−ミ
スタや白金センサを埋設して、これらの温度による抵抗
値の変化から体温を算出するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の舌下式電子
体温計は、舌下部にプロ−ブ先端を入れ、サ−ミスタや
白金センサが舌下部の温度に等しくなるまで待たなくて
は正しい舌下温度を測定できず、従ってプロ−ブを舌下
に入れてから測定結果が出るまでに1分から数分を要す
るものであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、舌下部から放
射される赤外線をプロ−ブや集光手段を用いて赤外線検
出器に導いて赤外線の強度を検出し、この赤外線強度を
温度に換算して表示するもので、舌下部の温度を迅速
に、かつ簡単に測定できる電子体温計を提供するもので
ある。
【0005】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、口腔
内舌下部から放射される赤外線を捉える筒状のプロ−ブ
と、このプロ−ブが捉えた赤外線を集光する集光手段
と、この集光手段が集光した赤外線量を検出する赤外線
検出器と、前記赤外線検出器の温度を検出しこの温度に
応じた信号を出力する温度検出器と、この温度検出器の
出力信号と前記赤外線検出器の出力信号をAD変換する
AD変換器と、このAD変換器の信号を受けて舌下部の
温度に応じた信号を出力する温度換算手段と、この温度
換算手段の換算結果を表示する測定値表示手段を備えた
ものである。
【0006】そして、プロ−ブで案内された舌下部から
の赤外線が集光手段に集光され、さらに赤外線検出器に
導かれて赤外線強度が検出されるとともに、温度検出器
により前記赤外線検出器の温度も検出され、これら両方
の検出信号がAD変換器、温度換算手段を介して舌下部
の温度に換算されて瞬時に測定値表示手段に表示される
のである。
【0007】また請求項2に記載した発明は、プロ−ブ
先端部の開口を、赤外線を透過する遮蔽体で閉塞したも
のである。
【0008】そして、プロ−ブ内には遮蔽体により湿気
が入らなくなり、舌下部に入れたプロ−ブ内での結露が
生じ難くなる。
【0009】また請求項3に記載した発明は、閉じた先
端部内面から加熱により赤外線を放射する筒状のプロ−
ブと、このプロ−ブからの赤外線を集光する集光手段
と、この集光手段が集光した赤外線量を検出する赤外線
検出器と、前記赤外線検出器の温度を検出しこの温度に
応じた信号を出力する温度検出器と、この温度検出器の
出力信号と前記赤外線検出器の出力信号をAD変換する
AD変換器と、このAD変換器の信号を受けて舌下部の
温度に応じた信号を出力する温度換算手段と、この温度
換算手段の換算結果を表示する測定値表示手段を備えた
ものである。
【0010】前記構成において、プロ−ブ先端部は舌下
部で暖められ、舌下部の平均的な温度に応じた赤外線が
プロ−ブ先端部内面から放射されて集光手段に集光さ
れ、さらに赤外線検出器に導かれて赤外線強度が検出さ
れるとともに、温度検出器により前記赤外線検出器の温
度も検出される。そして、これら両方の検出信号がAD
変換器、温度換算手段を介して舌下部の温度に換算され
て瞬時に測定値表示手段に表示され、舌下部に温度分布
のある場合でも平均の温度を知ることが可能になる。
【0011】また請求項4に記載した発明は、プロ−ブ
の先端部の形状を先細り部にしたものである。
【0012】そして、プロ−ブは先細り形状の先端部が
舌下部内に隙間なく接して、違和感が少なくなるととも
に、迅速に暖められ易くなる。
【0013】また請求項5に記載した発明は、プロ−ブ
を体温または体温に近い温度に加熱する加熱手段を備え
たものである。
【0014】そして、プロ−ブは体温またはそれに近い
温度に暖められ、舌下部に入れた時に温度が低いために
口腔内の温度を奪うようなことはなくなる。
【0015】また請求項6に記載した発明は、集光手段
および赤外線検出器を体温より高い温度に加熱する加熱
手段を備えたものである。
【0016】そして、加熱手段は集光手段および赤外線
検出器を体温より高い温度に加熱するので、気温の低い
雰囲気での測定においても結露を生じることがなくな
る。
【0017】
【実施例】以下本発明の電子体温計につき、図1〜図6
を参照して説明する。
【0018】(実施例1)図1は実施例1の発明を示す
もので、電子体温計の構成を示すブロック図である。1
は体温の測定対象である人体の口腔内の舌で、2および
3は上歯と下歯で、4は舌下部である。5は体温測定の
ため舌下部4に入れた筒状のプロ−ブで、舌下部4から
放射される赤外線を捉えるものである。6はプロ−ブ5
内を通過した赤外線を集光し、かつ直角方向へ変換する
凹面鏡等の集光手段、7は集光手段6より方向変換され
た集光赤外線を、遮光板8を介して検出する赤外線検出
器である。すなわち、遮光板8は、モ−タ9とこのモ−
タの回転運動を往復直線運動に変換するクランク機構
(図示せず)によって、ストッパ10により決定される
位置で往復回転運動をし、この遮光板8が所定の位置に
ある間、連続して赤外線検出器7は赤外線を検出し、交
流波形の信号として出力できるものである。11はモ−
タ10の回転を制御する制御手段、12は赤外線検出器
7のハウジングに取り付けた温度検出器で、赤外線検出
器7自体の温度を検出する。13は温度検出器12の温
度の出力信号と増幅器14を介した赤外線検出器7の赤
外線の出力信号とをAD変換するAD変換器、15はA
D変換器13より受けた温度検出器12からの温度デ−
タと赤外線検出器7からの赤外線の温度デ−タとを所定
の演算式によって演算し舌下部4の温度に換算するマイ
コンで構成した温度換算手段である。この温度換算手段
15の演算式は、次の関係に基づいて設定している。す
なわち、赤外線検出器7の出力は、遮光板8の往復直線
運動により交流波形になっており、一方、舌下部4の絶
対温度の4乗した値は、前記赤外線検出器7が出力して
いる交流信号の振幅を、ある定数で除算した値と温度検
出器12が検出する赤外線検出器7自体の絶対温度の4
乗した値との和になる。16は温度換算手段15の出力
信号を受けて舌下部4の温度を表示する測定値表示手段
である。
【0019】以下本実施例の動作について説明する。プ
ロ−ブ5を口腔内の舌下部4に位置するようにくわえ
、スイッチ(図示せず)を閉じると、制御手段11が
動作してモ−タ9を回転させ、遮光板8が往復直線運動
を行う。一方、舌下部4から放射された赤外線は、プロ
−ブ5に案内されて集光手段6に至って集光され、さら
に方向変換され遮光板8を介して赤外線検出器7に伝達
される。この赤外線検出器7は、この舌下の温度を示す
赤外線信号をアナログ信号として増幅器14に伝達し、
さらに増幅器14からAD変換器13に伝達する。この
AD変換器13は、前記赤外線信号と赤外線検出器7自
体の温度を検出した温度検出器12の温度信号とをディ
ジタル信号に変換して温度換算手段15に伝達する。そ
して、温度換算手段15は、前記二つの信号から舌下の
温度を演算して、この信号を測定値表示手段16に伝達
して、表示させるのである。
【0020】このように実施例1によれば、舌下から放
射される赤外線を捉えて赤外線検出器7の出力信号と温
度検出器12の赤外線検出器7自体の温度信号とから舌
下の温度を算出する温度換算手段15により舌下の温度
をが得られるので、瞬時に舌下の温度を簡単に知ること
ができるものである。
【0021】(実施例2)図2は実施例2の発明を示す
もので、電子体温計の構成を示すブロック図である。こ
の発明は、プロ−ブの舌下部に入る先端部の前面開口を
遮蔽体で閉成した構成が、前記実施例1と異なるだけ
で、それ以外は同じなので同一作用効果を奏する部分に
は実施例1と同一符号を付して詳細な説明を省略し、異
なる部分を中心に説明する。
【0022】20はプロ−ブ5の舌下部4に入る先端部
開口を閉塞した遮蔽体で、湿気等を通さずに、赤外線を
良く透過させる、例えばポリエチレン等の膜で形成され
ている。
【0023】前記実施例2において、体温の測定は実施
例1で説明したと同じようにして行われる。そして、一
般に口腔内は湿度が高く、従って比較的に低い雰囲気温
度の中に置かれていたプロ−ブを口腔内に入れると直ぐ
に結露を生じる。
【0024】然るに実施例2の発明では遮蔽体20が、
プロ−ブ5の先端部の開口を閉塞しているので、湿気を
含んだ空気はプロ−ブ5内に入らず、赤外線のみが透過
される。従って、プロ−ブ5の奥に配置される集光手段
6や赤外線検出器7の受光窓(図示せず)には結露が生
じないので、正確に舌下温度を測定できる。
【0025】このように実施例2によれば、比較的に低
い雰囲気温度の中に置かれていた体温計のプロ−ブ5を
口腔内に入れても、湿気を含んだ空気はプロ−ブ5の奥
に入れず、舌下から放射される赤外線だけを透過し、赤
外線検出器7の出力信号と温度検出器12の赤外線検出
器7自体の温度信号とから舌下の温度を算出する温度換
算手段15により舌下の温度が得られるので、瞬時で、
かつ正確に舌下の温度を簡単に知ることができるもので
ある。
【0026】(実施例3)図3は実施例3の発明を示す
もので、電子体温計のプロ−ブを示す断面図である。こ
の発明は、プロ−ブの舌下部に入る先端部の前面開口を
閉成するとともに、先端部内面に赤外線放射体を施した
構成が、前記実施例1と異なるだけで、それ以外は同じ
なので同一作用効果を奏する部分には実施例1と同一符
号を付して詳細な説明を省略し、異なる部分を中心に説
明する。
【0027】30は先端部の開口面を閉塞したプロ−ブ
で、先端部の内面に黒体塗料等を塗って加熱された先端
部の温度に相当する赤外線を効率よく放射する赤外線放
射体31を設けている。
【0028】前記実施例3において、体温の測定は実施
例1で説明したと同じようにして行われる。そして、口
腔内にくわえられたプロ−ブ30は舌下部で暖められ、
プロ−ブ30の先端部は舌下部4の温度に等しくなる。
その結果、プロ−ブ30の先端部内面の赤外線放射体3
1からは、舌下部4のいろいろな部分で温度の微妙な変
化があっても平均的な温度に相当した赤外線が放射され
る。従って、このプロ−ブ30により、舌下部4の平均
的な温度を検出できるのである。
【0029】このように実施例3によれば、プロ−ブ3
0の先端部を口腔内に入れることにより、舌下部の温度
まで暖められ赤外線放射体31から放射される舌下部4
の平均的な温度に相当する赤外線を捉え、赤外線検出器
7の出力信号と温度検出器12の赤外線検出器7自体の
温度信号とから舌下の温度を算出する温度換算手段15
により舌下の温度が得られるので、舌下部に温度分布が
ある場合でも瞬時で、かつ舌下部の平均的な温度を簡単
に知ることができるものである。
【0030】(実施例4)図4は実施例4の発明を示す
もので、電子体温計のプロ−ブを示す断面図である。こ
の発明は、プロ−ブの舌下部に入る先端部の前面開口を
閉成するとともに、先端部の形状を、先細り部にした構
成が、前記実施例1および実施例3と異なるだけで、そ
れ以外は同じなので同一作用効果を奏する部分には実施
例1と同一符号を付して詳細な説明を省略し、異なる部
分を中心に説明する。
【0031】40は先端部の開口面を閉塞するととも
に、先端部の形状を先細り部41にしたプロ−ブで、先
端部の内面に黒体塗料等を塗って加熱された先端部の温
度に相当する赤外線を効率良く放射する赤外線放射体3
1を設けている。
【0032】前記実施例4において、体温の測定は実施
例1で説明したと同じようにして行われる。そして、実
施例3と同じようにプロ−ブ40の先端部内面の赤外線
放射体31からは、舌下部4に温度分布の変化があって
も平均的な温度に相当した赤外線が放射される。従っ
て、このプロ−ブ40により、舌下部4の平均的な温度
を検出できるのである。
【0033】またプロ−ブ40は、先端部を先細り部4
1にしているので、口腔内にくわえた時に、舌下部4と
隙間なく接触することができて、効率よく舌下部4で暖
められ、直ぐにプロ−ブ40の先端部は舌下部4の温度
に等しくなる。その結果、プロ−ブ40の赤外線放射体
31からは、舌下部4に温度分布があっても平均的な温
度に相当した赤外線が実施例3より効率よく放射され
る。従って、このプロ−ブ40により、舌下部4の平均
的な温度を正確で、かつ効率よく検出できるのである。
【0034】このように実施例4によれば、プロ−ブ4
0の先細り部41は口腔内に入れ易く、そして舌下部4
に隙間なく接触することにより、舌下部の温度まで直ぐ
に暖められ赤外線放射体31から放射される舌下部4の
平均的な温度に相当する赤外線を効率よく捉え、赤外線
検出器7の出力信号と温度検出器12の赤外線検出器7
自体の温度信号とから舌下の温度を算出する温度換算手
段15により舌下の温度が得られるので、舌下部に温度
分布がある場合でも瞬時で、かつ効率よく舌下部の平均
的な温度を簡単に知ることができるものである。
【0035】(実施例5)図5は実施例5の発明を示す
もので、電子体温計のプロ−ブに加熱手段を備えた構成
を示すブロック図である。この発明は、プロ−ブに加熱
手段を設けた構成が、前記実施例1と異なるだけで、そ
れ以外は同じなので同一作用効果を奏する部分には実施
例1と同一符号を付して詳細な説明を省略し、異なる部
分を中心に説明する。
【0036】50は先端部の開口を閉成して先細り部4
1にしたプロ−ブで、先端部付近の内面に電気ヒ−タ等
をコイル状に巻き付けた加熱手段51とその温度検出素
子52を設けている。53は温度検出素子52から得ら
れる加熱手段51の温度信号により加熱手段51への通
電量を制御して、プロ−ブ50の温度を約36.5℃位
に保つ温度制御手段である。
【0037】前記実施例5において、体温の測定は実施
例1で説明したと同じようにして行われる。そして、口
腔内に入れるプロ−ブ50は、その温度があまりにも低
いときには口腔内の温度を下げてしまい正確な温度を測
れなくなってしまう。
【0038】然るに、この発明のプロ−ブ50は、測定
に使用する前に保存温度が低すぎる場合には、温度制御
手段53により加熱手段51を制御して約36.5℃位
に温度が保たれている。従って、プロ−ブ50を口腔内
にくわえても、口腔内の温度を下げるようなことは起こ
らないので、舌下部4の温度を正確にプロ−ブ50で検
出することができる。
【0039】なお、加熱されるプロ−ブ50の温度は約
36.5℃に限られるものではなく、要は口腔内の温度
を下げない程度の温度であれば良い。
【0040】(実施例6)図6は実施例6の発明を示す
もので、電子体温計の加熱手段の構成を示すブロック図
である。この発明は、集光手段や赤外線検出器および遮
光板を加熱する加熱手段を設けた構成が、前記実施例1
と異なるだけで、それ以外は同じなので同一作用効果を
奏する部分には実施例1と同一符号を付して詳細な説明
を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0041】60は集光手段6を加熱する電気ヒ−タ等
の加熱手段で、61は赤外線検出器7および遮光板8を
加熱する電気ヒ−タ等の加熱手段である。62は集光手
段6の温度を検出する温度検出素子で、63は温度検出
器12および温度検出素子62からの温度情報により加
熱手段60および61への通電量を制御し、集光手段6
と赤外線検出器7および遮光板8を約40℃の一定温度
に保つための温度制御手段である。
【0042】前記実施例6において、体温の測定は実施
例1で説明したと同じようにして行われる。そして、一
般に口腔内は湿度が高く、従って比較的に低い雰囲気温
度の中に置かれていたプロ−ブを口腔内に入れると直ぐ
に結露を生じる。
【0043】然るに、この発明では測定に使用する前に
体温計の保存温度が低すぎる場合には、温度制御手段6
3により加熱手段61および62を制御して集光手段6
と赤外線検出器7および遮光板8を約40℃の一定温度
に保っている。従って、集光手段6と赤外線検出器7お
よび遮光板8は口腔内よりも温度が高いため、プロ−ブ
5を口腔内にくわえても集光手段6と赤外線検出器7お
よび遮光板8に結露を生じることはなくなり、正確な体
温測定ができる。
【0044】このように実施例6によれば、冬の寒い時
でも、集光手段6と赤外線検出器7および遮光板8は、
常に体温より高い温度に保たれているので、集光手段6
と赤外線検出器7および遮光板8に結露を起こさず、赤
外線検出器7の出力信号と温度検出器12の赤外線検出
器7自体の温度信号とから舌下の温度を算出する温度換
算手段15により舌下の温度が得られ、舌下部の温度を
正確に、かつ瞬時に知ることができるものである。
【0045】なお、この実施例ではプロ−ブ5と一体的
に、集光手段6、赤外線検出器7および遮光板8等が形
成されているものである。
【0046】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、口腔内舌下
部から放射される赤外線を捉える筒状のプロ−ブと、こ
のプロ−ブが捉えた赤外線を集光する集光手段と、この
集光手段が集光した赤外線量を検出する赤外線検出器
と、前記赤外線検出器の温度を検出しこの温度に応じた
信号を出力する温度検出器と、この温度検出器の出力信
号と前記赤外線検出器の出力信号をAD変換するAD変
換器と、このAD変換器の信号を受けて舌下部の温度に
応じた信号を出力する温度換算手段と、この温度換算手
段の換算結果を表示する測定値表示手段を備えたもの
で、舌下部からの放射される赤外線を検出して瞬時に舌
下の温度を知ることができる。
【0047】また請求項2に記載した発明は、プロ−ブ
先端部の開口を、赤外線を透過する遮蔽体で閉塞したも
ので、プロ−ブ内に湿気が入らなくなり、結露を生じ難
くして正確に舌下の温度を測ることができる。
【0048】また請求項3に記載した発明は、閉じた先
端部内面から加熱により赤外線を放射する筒状のプロ−
ブと、このプロ−ブからの赤外線を集光する集光手段
と、この集光手段が集光した赤外線量を検出する赤外線
検出器と、前記赤外線検出器の温度を検出しこの温度に
応じた信号を出力する温度検出器と、この温度検出器の
出力信号と前記赤外線検出器の出力信号をAD変換する
AD変換器と、このAD変換器の信号を受けて舌下部の
温度に応じた信号を出力する温度換算手段と、この温度
換算手段の換算結果を表示する測定値表示手段を備えた
もので、プロ−ブの先端部内面からは平均的な温度に相
当した赤外線が放射され、舌下部に温度分布がある場合
でも平均的な温度を測ることができる。
【0049】また請求項4に記載した発明は、プロ−ブ
の先端部の形状を、先細り部にしたもので、プロ−ブ先
端部は舌下部に良く接して暖められ正確に、かつ迅速に
温度を測ることできる。
【0050】また請求項5に記載した発明は、プロ−ブ
を体温または体温に近い温度に加熱する加熱手段を備え
たもので、プロ−ブは温度が低いために口腔内の温度を
奪うようなことはなくなり、正確に舌下温度を測ること
ができる。
【0051】また請求項6に記載した発明は、集光手段
および赤外線検出器を体温より高い温度に加熱する加熱
手段を備えたもので、集光手段および赤外線検出器は気
温の低い雰囲気にあっても結露を生じないから、正確に
舌下温度を測ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である電子体温計の構成
を示すブロック図
【図2】同、第2の実施例である電子体温計の構成を示
すブロック図
【図3】同、第3の実施例である電子体温計のプロ−ブ
の構成を示す断面図
【図4】同、第4の実施例4である電子体温計のプロ−
ブの構成を示す断面図
【図5】同、第5の実施例であるプロ−ブの加熱手段の
構成を示すブロック図
【図6】同、第6の実施例である電子体温計の構成を示
すブロック図
【符号の説明】
4 舌下部 5、30、40、50 プロ−ブ 6 集光手段 7 赤外線検出器 12 温度検出器 13 AD変換器 15 温度換算手段 16 測定値表示手段 21 遮蔽体 31 赤外線放射体 41 先細り部 51、60、61 加熱手段
フロントページの続き (72)発明者 乾 弘文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2G066 AC13 BA01 BA29 BA30 BA35 BA57 BC07 BC15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口腔内舌下部から放射される赤外線を捉
    える筒状のプロ−ブと、このプロ−ブが捉えた赤外線を
    集光する集光手段と、この集光手段が集光した赤外線量
    を検出する赤外線検出器と、前記赤外線検出器の温度を
    検出しこの温度に応じた信号を出力する温度検出器と、
    この温度検出器の出力信号と前記赤外線検出器の出力信
    号をAD変換するAD変換器と、このAD変換器の信号
    を受けて舌下部の温度に応じた信号を出力する温度換算
    手段と、この温度換算手段の換算結果を表示する測定値
    表示手段を備えた電子体温計。
  2. 【請求項2】 プロ−ブ先端部の開口を、赤外線を透過
    する遮蔽体で閉塞した請求項1記載の電子体温計。
  3. 【請求項3】 閉じた先端部内面から加熱により赤外線
    を放射する筒状のプロ−ブと、このプロ−ブからの赤外
    線を集光する集光手段と、この集光手段が集光した赤外
    線量を検出する赤外線検出器と、前記赤外線検出器の温
    度を検出しこの温度に応じた信号を出力する温度検出器
    と、この温度検出器の出力信号と前記赤外線検出器の出
    力信号をAD変換するAD変換器と、このAD変換器の
    信号を受けて舌下部の温度に応じた信号を出力する温度
    換算手段と、この温度換算手段の換算結果を表示する測
    定値表示手段を備えた電子体温計。
  4. 【請求項4】 プロ−ブの先端部の形状を、先細り部に
    した請求項1または請求項3のいずれか1項に記載の電
    子体温計。
  5. 【請求項5】 プロ−ブを体温または体温に近い温度に
    加熱する加熱手段を備えた請求項1または請求項3のい
    ずれか1項に記載の電子体温計。
  6. 【請求項6】 集光手段および赤外線検出器を体温より
    高い温度に加熱する加熱手段を備えた請求項1または請
    求項3のいずれか1項に記載の電子体温計。
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