JPH11155819A - 放射体温計 - Google Patents
放射体温計Info
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- JPH11155819A JPH11155819A JP9324106A JP32410697A JPH11155819A JP H11155819 A JPH11155819 A JP H11155819A JP 9324106 A JP9324106 A JP 9324106A JP 32410697 A JP32410697 A JP 32410697A JP H11155819 A JPH11155819 A JP H11155819A
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Abstract
ーブと耳孔の間で熱流が生じる。その結果、外耳道が冷
やされ、検温値に影響を与える。プローブ挿入による外
耳道とプローブ間の熱流による熱的誤差をなくし、検温
精度を向上させる。 【解決手段】 外耳道に挿入するプローブ7と、プロー
ブ7を介して鼓膜近傍から放射される赤外線を検出する
赤外線センサ1と、赤外線センサ1の出力を体温情報に
換算する演算処理手段19と、演算処理手段19の出力
を表示する表示手段20と、プローブ7全体を体温近傍
の一定温度に加熱する加熱制御手段25を備えた構成と
することにより、外耳道からプローブで生じる熱流によ
る熱的誤差をなくし、検温精度を向上させる。
Description
エネルギーを検出して体温を測定する放射体温計に関す
るものである。
検出して、人体の体温を1〜2秒程度で測定する鼓膜温
度計(以下、放射体温計として述べる)が体温の測定に
適用されるようになってきた。このような放射体温計
は、耳孔に挿入するプローブと、プローブ先端から入射
された赤外線を体温計の本体内に配置された赤外線セン
サで検出して体温情報に換算している。通常使用されて
いる腋下で測定する水銀体温計や電子体温計との差異
は、腋下式体温計は測定時間が5分から10分要するの
に対し、放射体温計の測定には数秒しか要しないという
点である。つまり腋下式体温計は、体温計の感温部が周
囲の温度に充分なじんだ時点の温度を体温としている。
言い換えれば、体温計感温部と人体の腋下温とが熱平衡
状態になった時であり、体温計の感温部は、外気温が5
℃近辺でも腋下の閉じられたほぼ36℃の密閉環境に置
かれている。そのため、腋下式体温計では、測定時間が
長い程精度良く体温を測定できると云われている。一方
放射体温計は、鼓膜のみをスポット的にセンシングする
ことは不可能であり、赤外線センサの視野の中に、鼓膜
だけでなく、どうしても外耳道も一部分捉えてしまうた
めに、鼓膜温と外耳道温度の平均温度として計測するこ
とになる。そのため、放射体温計が温度の低い所に保管
されていて、測定する場合、プローブが冷えているため
に、耳孔に挿入すると外耳道が冷やされて計測温度が低
く出るという問題があった。この対策として特開昭61
−117422号公報の放射体温計では図5のような方
式をとっている。
ユニット2と、ターゲット3を備えたチョッパーユニッ
ト4と、充電ユニット5の3ユニット構成からなってい
る。そして前記赤外線センサ1とターゲット3とを外耳
孔のリファレンス温度(36.5℃)に予熱するための
加熱制御手段6を設け、この加熱制御手段6を前記充電
ユニット5からの充電エネルギーによって駆動してい
る。
る。図5中のプローブユニット2のプローブブロック2
aは、熱伝導性が極めて低いプラスチック等から構成さ
れており、円筒状の中空基部8、中間筒部9、先端部1
0を備えている。また、赤外線センサ1は円筒状の金属
ハウジング11に埋め込まれて、金属ハウジング11に
金属チューブ12の後端が固着されている。この金属チ
ューブ12が赤外線を赤外線センサ1に導く導波管とな
る。この金属ハウジング11と金属チューブ12の周囲
にプローブ部7が配置され、必要に応じてその外側に検
温カバー13が装着される。金属ハウジング11には、
加熱用の抵抗11aが埋め込まれており、赤外線センサ
1をリファレンス温度(36.5℃)に加熱する。
ッパーユニット4にセットして前記加熱制御手段6によ
り、赤外線センサ1とターゲット3をリファレンス温度
(36.5℃)に予熱した状態にてキャリブレートを行
い、しかる後にプローブユニット2を取り外して外耳道
に挿入して鼓膜からの放射赤外線を検出し、前記ターゲ
ット3からの放射赤外線と比較することにより体温測定
を行っている。
射体温計には、次のような問題がある。プローブ全体を
加熱するのではなく、赤外線センサ部分をポイント加熱
するのが目的であるため、プローブ全体としては、リフ
ァレンス温度(36.5℃)まで予熱できなく、温度ム
ラが発生する。そのため、プローブを外耳道に挿入した
時に、熱流が発生する。さらに、検温時には、プローブ
に検温カバーを装着して検温するが、この検温カバーが
予熱されていないため、外耳道から検温カバーへの熱流
は大きい。これらの熱流は外耳道を冷やすことになる。
放射体温計の検温精度を±0.1℃以内にするには、検
温誤差として、回路誤差,赤外線センサの温度特性等も
含めると、外耳道からの熱流をほぼゼロにする必要があ
る。しかし前記公報ではこの問題が完全に解決されてい
ない。
外耳道からプローブおよび検温カバーへの熱流をほぼゼ
ロにし検温精度を向上させることができる放射体温計を
目的とするものである。
するために、赤外線センサのポイント的な加熱ではな
く、プローブ全体を体温近傍の温度に加熱保温できる加
熱制御手段を備えた構成としたので、検温時には、外耳
道からプローブへの熱流をほぼゼロにでき検温精度が向
上する。
挿入するプローブと、前記プローブを介して鼓膜近傍か
ら放射される赤外線を検出する赤外線センサと、前記赤
外線センサの出力を体温情報に換算する演算処理手段
と、前記演算処理手段の出力を表示する表示手段と、前
記プローブ全体を一定温度に加熱する加熱制御手段とか
らなる。
予熱ケースの凹部に収納し、前記プローブ予熱ケースに
加熱制御手段を備えた構成としている。
温カバーをプローブ予熱ケースに収納できる構成にして
いる。
温近傍の一定温度に加熱保温する。また、加熱制御手段
は、検温時にプローブ外面に装着する検温カバーを体温
近傍の一定温度に加熱保温する。
知する保温完了報知手段を備えている。
な構成としている。
て説明する。
射体温計の構成ブロック図である。図1において、14
は放射体温計の本体、この本体14は、計測部14aと
プローブ予熱ケース14bに分割され、連結部14cで
結合されている。7は外耳道に挿入するプローブであ
る。15はプローブを介して入射された赤外線を赤外線
センサ1に集光するレンズである。本実施例では回折効
果を利用した平板レンズを用いているが、レンズ材料と
しては、ゲルマニウムやガリウムヒ素であってもよく、
また球面レンズであっても支障はない。16は赤外線セ
ンサ1自身の温度を検出する温度検出器でありサーミス
ターよりなる。赤外線を検知する放射温度計に使用され
る焦電型センサーの材料として、PbTiO3,PZT
等のセラミック材料,LiTaO3,TGSなどの単結
晶あるいはPVDF等の有機フィルムがあるが、多く使
用されているのは、セラミック材料を用いたバルク型焦
電センサーである。本実施例においても、赤外線センサ
1として、セラミック材料のバルク型焦電センサーを使
用している。17は赤外線センサ1で出力される電圧値
を増幅するフィルターアンプである。18はフィルター
アンプ17の出力と温度検出器16の出力をアナログ値
からデジタル値に変換するAD変換器であり、19はA
D変換器18の出力に基づき、体温情報に変換演算する
演算処理手段であり、20は演算処理手段19で算出さ
れた体温情報を表示する表示手段である。温度検出器1
6の位置は、赤外線センサ1の温度が検出可能な位置で
あれば良く、赤外線センサ1と結合または隣接している
ことが望ましい。21は赤外線を連続的に断続させ赤外
線センサ1に入射させるチョッパーであり、赤外線セン
サ1の前に配置されている。22は電源であり、乾電池
より構成される。23は電源スイッチ、24は測定用の
スイッチであり、共にプッシュスイッチを用いている。
7全体を体温近傍(36.5℃)の温度に一定保温する
加熱制御手段25を備えている。加熱制御手段25は、
面状ヒータからなる加熱手段26と温度検出手段27お
よび加熱手段26を温度検出手段27の情報に基づき制
御する制御手段28から構成される。本実施例では、加
熱手段26を面状ヒータで構成したが、他の構成,方式
であってもよい。また、温度検出手段27としてサーミ
スターを使用している。
14aとプローブ予熱ケース14bは、連結部14cを
基点にして回動可能な構成にしており、図2(a)は検
温時の状態図であり、図2(b)は検温前のプローブ7
を一定温度に保温している状態図を示す。つまり、プロ
ーブ7は計測部14aに、加熱制御手段25はプローブ
予熱ケース14bに配置し、プローブ予熱ケース14b
は、凹部29を有しており、放射体温計の本体14を折
り曲げた時にプローブ7が凹部29にはまり込む構成と
している。加熱手段26の面ヒータは、この凹部29に
配置されている。この構成により、プローブ7全体を体
温近傍の温度に一定保温できる。
の本体14を折り曲げた状態にして電源スイッチ23を
投入する。演算制御手段19は、制御手段28に加熱手
段26を駆動させる。制御手段28は、温度検出手段2
7の情報に基づき加熱手段26を体温近傍の温度になる
ように一定保温制御をする。そして、一定保温が完了す
れば、演算制御手段19は、完了表示を保温完了報知手
段30に報知をする。使用者は、このサインを確かめ
て、放射体温計を図2(a)の状態にし、プローブ7を
外耳道に挿入して測定スイッチ24を投入して検温を開
始する。また、衛生上の観点から検温する時にプローブ
7の外面に検温カバー13を装着して検温する場合があ
るが、本実施例では、図2(c)に示すように、検温カ
バー13をプローブ7に装着した状態でも一定温度に保
温が可能な構成としている。
7全体または検温カバー13も体温近傍の温度に一定保
温できるので、検温時にプローブ7を外耳道に挿入して
も外耳道からプローブ7への熱流をほとんどゼロにで
き、外耳道を冷やすことはなくなり、放射体温計の検温
精度を一段と向上させることができる。
射体温計の構成ブロック図である。実施例1とほぼ同様
の構成であるが、計測部14aと加熱制御手段25を有
するプローブ予熱ケース14bを連結部14cを用いず
分離した点が異なる。本実施例の場合、検温する時は別
体構成のプローブ予熱ケース14bから計測部14aの
プローブ7を取り出して、この計測部14aのみを手に
持って操作できる。なお、実施例1と同様、検温カバー
13をプローブ7に装着した状態でも保温できることは
いうまでもない。本実施例によれば、実施例1と同様検
温精度を向上させることができる。
射体温計の構成ブロック図である。実施例1または実施
例2とほぼ同様の構成であるが、放射体温計の本体14
に充電可能な充電ユニット31と結合できる構成とした
点が異なる。図4(a)は放射体温計の本体14に被充
電部32を備え、充電ユニット31と結合される。また
図4(b)は、プローブ予熱ケース14bに充電ユニッ
ト31を備えた構成としており、プローブ予熱ケース1
4bと放射体温計の計測部14aの被充電部32とで結
合可能としている。また、充電ユニット31は商用電源
から電力が供給される。
して電力を必要とするが、充電可能な構成にすること
で、検温が終了すれば、保温状態にしておくことによ
り、いつでも簡単に精度よく体温を計測することができ
る。
射体温計によれば、次の効果が得られる。
熱保温ができるので、検温時にプローブを外耳道に挿入
しても、外耳道からプローブへの熱流を小さくすること
ができ、外耳道がプローブにより冷やされることがなく
なる。つまり検温精度を向上させることができる。
ーブの外面に検温カバーを装着して検温する場合がある
が、検温カバーも一定温度に保温が可能な構成としてい
るので、検温カバーを装着して検温しても検温精度が向
上する。
度としているので、プローブまたは検温カバーを装着し
たプローブを外耳道に挿入した時の外耳道からプローブ
への熱流をほとんどゼロにすることができ、検温精度が
向上する。
ので、検温が終了すれば、プローブまたは検温カバーを
保温状態にしておくことで、いつでも簡単に精度よく検
温することができる。
図
図
図
Claims (7)
- 【請求項1】外耳道に挿入するプローブと、前記プロー
ブを介して鼓膜近傍から放射される赤外線を検出する赤
外線センサと、前記赤外線センサの出力を体温情報に換
算する演算処理手段と、前記演算処理手段の出力を表示
する表示手段と、前記プローブ全体を一定温度に加熱す
る加熱制御手段を備えた放射体温計。 - 【請求項2】プローブ全体をプローブ予熱の凹部ケース
の凹部に収納し、前記プローブ予熱ケースにプローブの
加熱制御手段を備えた請求項1記載の放射体温計。 - 【請求項3】加熱制御手段は、プローブ全体を体温近傍
の一定温度に加熱保温することを特徴とした請求項2記
載の放射体温計。 - 【請求項4】検温時にプローブ外面に装着する検温カバ
ーを収納し、この検温カバーをプローブ予熱ケースとし
た請求項2記載の放射体温計。 - 【請求項5】加熱制御手段は、検温時にプローブ外面に
装着する検温カバーを体温近傍の一定温度に加熱保温す
ることを特徴とした請求項4記載の放射体温計。 - 【請求項6】一定温度に保温できたかどうかを報知する
保温完了報知手段を備えた請求項1ないし5のいずれか
1項に記載の放射体温計。 - 【請求項7】充電可能な充電ユニットと結合可能な構成
とした請求項1ないし6のいずれか1項に記載の放射体
温計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32410697A JP3855407B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | 放射体温計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32410697A JP3855407B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | 放射体温計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11155819A true JPH11155819A (ja) | 1999-06-15 |
JP3855407B2 JP3855407B2 (ja) | 2006-12-13 |
Family
ID=18162236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32410697A Expired - Lifetime JP3855407B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | 放射体温計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3855407B2 (ja) |
-
1997
- 1997-11-26 JP JP32410697A patent/JP3855407B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3855407B2 (ja) | 2006-12-13 |
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