JP2000224559A - 画像処理装置、画像処理システムおよびそれらの方法 - Google Patents

画像処理装置、画像処理システムおよびそれらの方法

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JP2000224559A
JP2000224559A JP2441599A JP2441599A JP2000224559A JP 2000224559 A JP2000224559 A JP 2000224559A JP 2441599 A JP2441599 A JP 2441599A JP 2441599 A JP2441599 A JP 2441599A JP 2000224559 A JP2000224559 A JP 2000224559A
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Takashi Yamamoto
高司 山本
Yoshikazu Shibamiya
芳和 柴宮
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 会議やプレゼンテーションなどで利用される
画像表示システムにおいて、同一画像の要求が短時間に
集中すると、レスポンスが低下し、それらの要求に応え
られないことがある。 【解決手段】 ホストPC11は、異なる伝送路を用いて、
動画を送信し、その動画に対応する静止画をブロードキ
ャストする。会議端末装置である表示分配部12は、動画
を受信して表示部13に表示するとともに、KB部15の操作
に従い、ブロードキャストされる静止画を受信して表示
部13に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置、画像
処理システムおよびそれらの方法に関し、例えば、会議
やプレゼンテーションなどで利用される画像処理装置、
画像処理システムおよびそれらの方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】データや資料を提示し討論を行う所謂会
議において、その利便性や効率性などを考慮して、資料
やデータを電子化した情報を各参加者に対応して配置さ
れた表示装置に表示させる、電子会議システムまたはプ
レゼンテーションシステムと呼ばれるシステムが存在す
る。このようなシステムにおける表示データには、予め
用意された資料、静止画、動画およびアニメーション
(ワイプ、リゾルブなど)がある。さらに、討議の際
に、資料の注目点を指示したり、データに加筆するなど
のアクションを全参加者にみせるためのリアルタイム処
理としての動画がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電子会議システムとし
て、複数のパーソナルコンピュータ(PC)をローカルエリ
アネットワーク(LAN)により接続したものが一般に用い
られるが、多数のPCを使用するためにコストが高くな
る。また、これらのシステムに利用されるPCおよびEthe
rnetなどのLANでは、PCの構成やLANの帯域など制限か
ら、表示画面をそのまま通信することは難しく、これら
のシステムにける表示画像の画質および表現力は乏し
い。
【0004】ところで、これらのアプリケーションで
は、資料やデータを保存管理する一台のホストコンピュ
ータに複数の表示装置を接続することができればよい場
合が多い。この一方法として、PCの標準ディスプレイ用
出力に専用リピータを接続し、複数のディスプレイを接
続するようにした装置が存在する。ただし、この場合の
ディスプレイ出力は標準ではあるがアナログ信号である
ため、解像度を高くしたり接続距離を延ばすと画質が劣
化するなどの問題がある。
【0005】また、動画像の場合は一系統の画像しか転
送できず、複数の表示装置に異なった画像を表示させる
ことは難しい。
【0006】一方で、強誘電液晶表示装置(FLCD)のメモ
リ機能と低転送レートを利用して、複数の表示装置に異
なる静止画像を表示させるシステムも存在するが、イン
タフェイスが特殊であり、動画と静止画の同時転送が困
難である。
【0007】また、静止画データは予めすべての表示装
置に伝送しておくこともできるが、データ量が多くなる
と、表示装置に必要なメモリの記憶量が大きくなる問題
がある。
【0008】さらに、複数の表示装置からの要求に応じ
て表示データを転送するシステムの場合、個々の要求は
システムが使用される会議、発表の話題または内容に応
じたもので、同一の要求が短時間に集中し易いという本
質的な特徴を有し、要求のピーク時には、その要求に応
えられないか、応答時間が長くなり、参加者の理解や会
議の進行を妨げる危惧がある。
【0009】多人数が参加する会議のプレゼンテーショ
ンにおいて、話題の進行にあわせて表示される共通の表
示に加えて、個々の参加者が個別に希望の表示を選択す
ること可能になるシステムは、会議の話題やプレゼンテ
ーションの内容に対する理解を大きく助けることができ
る。反面、話題の進行と関係ない表示を見る参加者が増
加することは、参加者の興味を分散させてプレゼンテー
ションの訴求力を低下させる恐れも生じるこのため、個
別に選択できる表示を状況に応じて動的に変化させる要
求が生じ、さらに参加者には選択できる表示をわかりや
すく提示することのできるシステムが必要とされてい
た。
【0010】本発明は、上述の問題を解決するためのも
のであり、同一画像の要求が短時間に集中したとして
も、レスポンスが低下することなく、それらの要求に応
えることができる画像処理装置、画像処理システムおよ
びそれらの方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成する一手段として、以下の構成を備える。
【0012】本発明にかかる画像処理装置は、ホストか
ら動画情報を受信する受信手段と、前記ホストに対して
静止画情報を要求し、前記ホストから転送される前記要
求に基づく静止画情報を受信し、および、要求に基づか
ない静止画情報を受信する通信手段と、受信される動画
情報または静止画情報に基づく画像を表示させる表示制
御手段とを有することを特徴とする。
【0013】また、ホストから動画情報を受信する受信
手段と、前記ホストから静止画情報を受信し、前記ホス
トに対して静止画情報を要求する通信手段と、受信され
る動画情報または静止画情報に基づく画像を表示する第
一の領域、および、前記ホストから受信される、画像を
選択するための静止画情報である画像選択情報に基づく
画像を表示する第二の領域を備える表示手段とを有する
ことを特徴とする。
【0014】本発明にかかる画像処理システムは、異な
る伝送路を用いて動画情報の送信、および、送信される
動画情報に対応する少なくとも一つの画像を表す静止画
情報のブロードキャストを行うホストと、前記動画情報
を受信して表示するとともに、必要に応じて、前記ブロ
ードキャストされる静止画情報を受信して表示する複数
の表示装置とを有することを特徴とする。
【0015】また、異なる伝送路を用いて動画情報の送
信、および、送信される動画情報に対応する画像を選択
するための静止画情報である画像選択情報をブロードキ
ャストするホストと、受信される動画情報が表す画像を
表示手段の第一の領域に表示するとともに、受信される
画像選択情報が表す画像を前記表示手段の第二の領域に
表示する複数の表示装置とを有することを特徴とする。
【0016】本発明にかかる画像処理方法は、ホストか
ら動画情報を受信し、必要に応じて前記ホストから静止
画情報を受信し、必要に応じて前記ホストに対して静止
画情報を要求し、前記要求に基づいて送られてくる静止
画情報を受信し、受信される動画情報または静止画情報
に基づく画像の表示を制御することを特徴とする。
【0017】また、ホストから動画情報を受信し、前記
ホストから静止画情報を受信し、必要に応じて、前記ホ
ストに対して静止画情報を要求し、受信される動画情報
または静止画情報に基づく画像を表示手段の第一の領域
に表示し、前記ホストから受信される、画像を選択する
ための静止画情報である画像選択情報に基づく画像を前
記表示手段の第二の領域に表示することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる一実施形態
の表示制御システムを図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
【第1実施形態】[システム構成]図1は本発明にかかる
一実施形態の表示制御システムの構成例を示すブロック
図で、例えば会議システムなどに応用される表示制御シ
ステムである。
【0020】図1において、ホストPC(パソコン)11で
は、会議システムを実現するアプリケーションソフトウ
ェアが動作する。このソフトウェアは、表示部13へ表示
するための画像データを生成し出力する。ホストPC11
は、表示分配部12、表示部13、タッチパネル14およびキ
ーボード(KB)部15を制御するとともに、それらとの間で
データの交換を行う。
【0021】表示分配部12は、バス10から表示データを
受信し復調を行い、それぞれに接続された表示部13に表
示データによって表される画像を表示する。また、タッ
チパネル14およびKB部15から入力されるデータを、バス
10を介してホストPC11へ中継する。表示部13は、ディジ
タルビデオを入力するインタフェイス(I/F)を有するド
ットマトリクスパネル型の表示装置である。なお、表示
部13はタッチパネル14を有している。
【0022】タッチパネル14は、表示部13の表示面に被
せるまたは貼るなどされる。そして、その表面のあるポ
イントに、専用のペンまたは指などを接触または近付け
ると、表示部13の表示面上の位置(正しくは表示部13の
表示面上のタッチパネル表面の位置)が検出され、その
位置データは表示分配部12へ転送される。検出方法とし
ては、抵抗または静電容量の変化を検出するもの、超音
波や電磁誘導を利用するものなど多くのものがあり、何
れの方法も利用できるが、詳細な説明は省略する。
【0023】キーボード部15は、押されたキーに対応し
て発生したコードを、表示分配部12へ転送する。上記の
表示分配部12、表示部13、タッチパネル14およびキーボ
ード部15が一組の表示装置(クライアント)を構成し、
会議端末として機能するので、以降、このセットを「会
議端末装置」と呼ぶ場合がある。
【0024】分配器16は、一つのバス10を例えば五つに
分岐させる、または、例えば五つのバスを一つのバスに
集束するための分配器またはハブ(HUB)である。中継器1
7は、バス10の長さを規格以上に延すために用いられる
もので、一入力一出力の分配器である。
【0025】[ホストPC]図2はホストPC11の詳細な構
成例を示すブロック図である。マイクロプロセッサユニ
ット(MPU)111は、各種のプログラムを実行し、内部バス
111aを介してホストPC11の内外各部を制御する。なお、
MPU111にはキャッシュメモリおよびその制御部が含まれ
る。
【0026】制御部112は、内部バス111の管理を行い、
内部バス111が効率よく使用されるように制御を行う。
【0027】主記憶113はメモリであって、MPU111によ
って実行されるオペレーションシステム(OS)およびアプ
リケーションプログラムの実行時のワークエリア、およ
び、各種データの一時保存領域として使用される。本実
施形態において転送されるキャプチャされた静止画デー
タも、一時的に主記憶113へ格納される場合がある。
【0028】ハードディスクドライブ(HDD)114は、MPU1
11によって実行されるプログラムやその他の各種データ
の保存およびバックアップ領域として使用される記憶装
置である。本実施形態において転送されるキャプチャさ
れた静止画データは、HDD114に格納される。
【0029】表示制御部115は、MPU111により制御さ
れ、ディジタルRGB表示データ、各種同期信号およびド
ットクロックを出力する。このディジタルRGB表示デー
タは、通常、PCから出力されるラスタスキャンの表示用
ビットマップデータである。従って、ディジタルRGB表
示データを出力しない、または、ディジタルRGB表示デ
ータが変化しないような場合であっても、表示を継続さ
せるためには同期信号の出力が継続される必要がある。
【0030】ディジタルビデオ送信部116は、ディジタ
ルRGB表示データ、同期信号およびドットクロックを外
部の表示装置へ転送するための、ディジタルビデオ信号
をシリアル転送するためのインタフェイスである。本実
施形態では、ディジタルビデオ送信部116として、VESA
(Video Electronics Standards Association)のPlug an
dDisplay Standardで規格化された転送方式(シリコン
イメージ社のパネルリンクと呼ばれる転送方式)を用い
る制御LSIを使用する。ここで、シリアル化されたデー
タは、コネクタ117を介してシリアルビデオバス10aへ出
力される。
【0031】高速シリアルインタフェイス(I/F)制御部1
18は、コネクタ119を介して高速シリアルバス10bに接続
し、高速シリアルバス10bを制御するとともに、データ
の送受信を行う。なお、高速シリアルバス10bにはIEEE1
394規格に基づくI/Fを使用する。高速シリアルI/F制御
部は、MPU111によって制御され、内部バス111aから受信
されるパラレルデータをシリアルデータに変換して出力
し、外部から入力されるシリアルデータをパラレルデー
タに変換して内部バス111aへ転送する。なお、コネクタ
119へは電源も供給され、ホストPC11から外部の機器へ
電源供給も可能である。
【0032】シリアルビデオバス10aおよび高速シリア
ルバス10bはバス10としてまとめられ、後述する中継器1
7、分配器16および表示分配部12に接続される。
【0033】[表示分配部]図3は表示分配部12の構成
例を示すブロック図である。
【0034】1201aは入力コネクタで、ホストPC11、中
継器17および分配器16を経て到達される高速シリアルバ
ス10bおよびシリアルビデオバス10aがまとめられたバス
10に接続する。
【0035】ディジタルビデオ受信部1202は、前述した
VESA規格のパネルリンク受信用の制御用LSIで構成さ
れ、ホストPC11から送られてくるディジタルRGB表示デ
ータ、各種同期信号およびドットクロックを復調する。
復調されたデータおよびドットクロックは、データ制御
部1209へ入力されるとともに、送信データバッファ部12
03へ転送される。
【0036】送信データバッファ部1203は、FIFOメモリ
およびその制御部からなり、復調されたドットクロック
に同期して入力した復調されたデータを、クロック(CL
K)生成部1204によって発生されるクロックに同期させて
ディジタルビデオ送信部1205へ出力する。
【0037】クロック(CLK)生成部1204は、ディジタル
ビデオ受信部1202によって復調されたデータを入力し、
送信データバッファ部およびディジタルビデオ送信部12
05に必要なクロックおよび制御信号を生成する。
【0038】ディジタルビデオ送信部1205は、送信デー
タバッファ部1203から入力されるRGBデータ、各種同期
信号およびクロックを、VESA規格に応じたパネルリンク
方式で変調し、コネクタ1201bを介してバス10へ出力す
る。
【0039】高速シリアルバスI/F制御部1206は、IEEE1
394の物理層およびリンク層を制御するLSIで構成され、
コネクタ1201aへ入力される信号をコネクタ1201bへ分岐す
る。さらに、高速シリアルバスI/F制御部1206は、制御
バス1212aを介してシステム制御部1212に制御され、表
示分配部12に必要なデータ(データバス1212b上のデー
タ)の送受信を行う。
【0040】表示分配部12に受信されたデータのうち、
本実施形態に使用される圧縮された静止画像データは、
データバス1212bを介してデータバッファ部1207に保存
される。静止画伸長部1208は、システム制御部1212に制
御され、データバッファ部1207に保存された圧縮画像デ
ータをビットマップデータに伸長する。伸長されたビッ
トマップデータは、データ制御部1209を介してフレーム
バッファ1210へ格納される。
【0041】データ制御部1209は、システム制御部1212
に制御され、フレームバッファ1210の書込および読出制
御を行う。つまり、ディジタルビデオ受信部1202から入
力されるRGBビットマップ動画データ、および、静止画
伸長部1208から入力される静止画ビットマップ画像デー
タのフレームバッファ1210への書き込み、並びに、ディ
ジタルビデオ送信部1205へ画像データを送るためのフレ
ームバッファ1210からの画像データの読み出しは、デー
タ制御部1209により制御される。
【0042】ディジタルビデオ送信部1211は、ディジタ
ルビデオ送信部1205と同じ機能をもち、データ制御部12
09から入力される表示用ディジタルデータを表示部13へ
出力する。
【0043】システム制御部1212は、タッチパネル14お
よびキーボード部15から入力される座標データおよびキ
ーコードなどを、制御バス1212aを介して高速シリアル
バスI/F制御部1206へ送るとともに、高速シリアルバスI
/F制御部1206から制御信号を入力し、データバッファ部
1207、静止画伸長部1208およびデータ制御部1209を統括
的に制御する。なお、システム制御部1212とタッチパネ
ル14およびキーボード部15との接続には、RS232C、RS42
2およびUniversal Serial Bus(USB)などのシリアルイン
タフェイスが用いられる。
【0044】[キーボード部]図4はキーボード部15の
一例を示す図である。キーボード部15は、通常のアルフ
ァニューメリックキーボードとは異なり、特定の機能を
有する幾つかのキーで構成されている。
【0045】キー601は、プレゼンテーション用ファイ
ルの一部としてキャプチャされ、ホストPC11に格納され
た静止画ファイルから最初の頁を表示するように要求す
るためのキーである。キー602は、現在表示されている
画面(対応する静止画)の前の頁を表示するように要求
するためのキーである。キー603は、現在表示されてい
る画面(対応する静止画)の後の頁を表示するように要
求するためのキーである。キー604は、キャプチャさ
れ、ホストPC11に格納されている静止画ファイルから最
後の頁を表示するように要求するためのキーである。
【0046】キー605は、現在表示されている内容にか
かわらず、画面の表示内容を、会議やプレゼンテーショ
ンで共通に表示されているプレゼンテーション用動画デ
ータに切り替えるものである。キー606は、タッチパネ
ル14への書き込み開始/終了を要求するためのキーで、
加筆要求に利用され、キー606に組み込まれたランプが
点灯すれば加筆が許可されたことを示し、初期状態は消
灯(書込不許可)状態にある。
【0047】キー606を押すことによって、ホストPC11
へ加筆要求が行われ、要求が許可されるとランプが点灯
し、キーボード部15とともに表示分配部12に接続された
タッチパネル14の操作が有効になる。ランプが点灯した
状態でもう一度キー606を押すと、タッチパネル14への
書き込みが終了し、ランプは消灯される。
【0048】[分配器]図5は分配器16の構成例を示す
ブロック図である。信号を入出力する六個のコネクタ16
5は、外形は同じであるが、図の左端にありディジタル
ビデオ受信部161に接続されているコネクタ165が入力用
で、ディジタルビデオ送信部164に接続されている五つ
のコネクタ165が出力用である。
【0049】ここで言う入出力とは、シリアルビデオバ
ス10aにディジタルビデオ信号が流れる方向に関するも
ので、その上流側が入力であり、その下流側が出力であ
る。一方、高速シリアルバス10bに流れる信号は双方向
へ伝達される。
【0050】ディジタルビデオ受信部161は、表示分配
部1202と同じ機能を有し、バス10を介して入力される変
調されたディジタルビデオデータをRGBデータ、同期信
号およびドットクロックに復調する。データバッファ部
162は、FIFOおよびその制御部からなり、復調されたド
ットクロックに同期して入力される復調されたデータ
を、クロック(CLK)生成部163により発生されるクロック
に同期させて、六つのディジタルビデオ送信部164へ出
力する。
【0051】クロック生成部163は、ディジタルビデオ
受信部161より復調データを入力し、データバッファ部1
62およびディジタルビデオ送信部164に必要なクロック
および制御信号を生成する。
【0052】ディジタルビデオ送信部164は、データバ
ッファ部162より入力されるRGBデータ、同期信号および
クロックを、VESA規格に応じたパネルリンク方式で変調
して、コネクタ165を介してバス10へ送出する。
【0053】[中継器]図6は中継器17の構成例を示す
ブロック図で、図5に示す分配器16におけるディジタル
ビデオ送信部を一つとした構成である。従って、コネク
タ171はコネクタ161に、ディジタルビデオ受信部172は
ディジタルビデオ受信部161に、データバッファ部173は
データバッファ部162に、CLK生成部174はCLK生成部163
に、ディジタルビデオ送信部175はディジタルビデオ送
信部164に、高速シリアルI/F制御部177は高速シリアルI
/F制御部166にそれぞれ対応し、同じ機能を有するの
で、これらの詳細な説明は省略する。
【0054】[データ]次に、本実施形態におけるプレ
ゼンテーション用の動画を含む表示データと、そこから
キャプチャされる静止画ファイルについて説明する。
【0055】図7、図8および図9は、プレゼンテーショ
ンにおけるスライド表示の特殊効果例を示す図である。
【0056】図7に示すスライドAは、複数のグラフを比
較しようするスライドで、複数のグラフを順次表示する
様子を示している。図8に示すスライドBは、折れ線グラ
フを時期を追って順次表示する様子を示している。図9
に示すスライドCは、項目が一つずつ追加されて順次表
示されるものである。
【0057】図10は、プレゼンテーション用に作成され
た、動画表示のためのプレゼンテーション用ファイルの
一例を説明する図である。
【0058】このファイルは、最初から最後まで一連の
動画で構成されたビデオデータだけではなく、静止画フ
ァイル、特殊効果、アニメーション動作可能な静止画ベ
ースのデータファイル、ビデオデータファイル、などを
含む。このファイルはそれぞれ個別のID番号を有し、図
10に示されるファイル例は、No.1からNo.30までのID番
号を有する表示データで構成されている。それらに表示
データのうちNo.11、No.15およびNo.29は、図7から図9
により説明した特殊効果の動画(スライド)が表示され
るものである。また、No.14およびNo.22はビデオ動画フ
ァイルである。
【0059】これらのプレゼンテーション用ファイル
は、プレゼンテーションの発表者により適時更新または
切り替えられて、その動画部分が会議端末装置の表示部
13に動画として表示される。また、その更新または切り
替えを徐々に行う、ワイプする、などの特殊効果も表示
上は動画である。
【0060】図11は図10に示すファイルの動画から必要
な部分がキャプチャされた静止画ファイルの構成例を示
す図である。
【0061】会議における発表者、あるいは、資料の作
成者は、実際のプレゼンテーションに先立ち、ホストPC
11上で、図10に示すプレゼンテーション用ファイルか
ら、静止画の資料やデータとして出力したい表示画面の
キャプチャ操作を行う。図11においては、図10のNo.1、
No.2、No.3、No.10、No.11、No.12、No.15、No.22、No.
23、No.24、No.27およびNo.29が選択されキャプチャさ
れて、新たに昇順のID番号が与えられた例を示してい
る。これらの静止画データは圧縮され、静止画ファイル
としてHDD114に登録、保存される。
【0062】静止画ファイルの各静止画データには新た
な昇順のID番号が与えられ、元の動画ファイルのID番号
との対応テーブル(図12)が作成され、HDD114に記憶さ
れる。
【0063】[加筆修正]図13および図14はプレゼンテ
ーション用ファイルにより表示される画像に、会議の参
加者が加筆あるいは修正を加えた状態を示す図である。
このような加筆修正は、会議の参加者がタッチパネル14
にペンや指などを接触させ、ペンや指を移動することに
より行われる。そして、ペンや指の軌跡は、図13および
図14に示すように、プレゼンテーション用の表示画像に
重ねて表示される。
【0064】[動画データの流れ]次に、本実施形態に
おける表示データの流れについて説明する。
【0065】図10に示すプレゼンテーション用ファイル
に含まれる動画データは以下の手順で表示部13に表示さ
れる。
【0066】発表者用のプレゼンテーション用ファイル
は、ホストPC11のアプリケーションソフトウェアによっ
てオープンされ、MPU111により表示制御される。図10に
示すようにナンバリングされたプレゼンテーション用フ
ァイルの動画データは、表示制御部115により動画表示
を行うためのRGBビットマップ形式のラスタデータに変
換され、ディジタルビデオ送信部116およびコネクタ117
を介して、ディジタルビデオ信号としてバス10へ出力さ
れる。
【0067】バス10へ出力されたディジタルビデオ信号
は、中継器17や分配器16を介して、表示分配部12内のデ
ィジタルビデオ受信部1202により復調され、データ制御
部1209によりフレームバッファ1210へ書き込まれ、読み
出されて、ディジタルビデオ送信部1211を介して表示部
13へ送られ、動画が表示される。
【0068】[静止画データの流れ]次に、静止画デー
タの転送方法について説明する。
【0069】図15は、図10に示す動画を用いたプレゼン
テーションの進行と、その進行に同期して転送される静
止画データの関係を模式的に示す図である。
【0070】ホストPC11のMPU111は、ID番号「3」の動
画を表示していることを検出した時点では、符号1503で
示すように、ID番号「1」「2」および「3」の静止画デ
ータをID番号とともに、繰り返し、高速シリアルバス10
bを介してブロードキャストする。ブロードキャストさ
れた静止画データは、すべての表示分配部12で受信可能
である。表示分配部12のデータバッファ部1207は、高速
シリアルI/F制御1206を介してブロードキャストされたI
D番号のみを常に受信し保持する。
【0071】各会議端末装置のシステム制御部1212は、
タッチパネル14またはキーボード部15の入力から静止画
の要求を検出し、要求内容から要求すべき静止画のID番
号を決定し、制御バス1212aを介してデータバッファ部1
207に保持するID番号を問い合わせる。データバッファ
部1207に保持されたID番号と要求すべき静止画のID番号
とが一致する場合、高速シリアルI/F制御部1206を制御
することにより、必要な静止画データ受信することがで
きる。
【0072】もし、データバッファ部1207に保持された
ID番号と要求すべき静止画のID番号とが一致しない場
合、あるいは、静止画の要求が発生した時点で表示部13
が動画を表示中であり、データバッファ部1207にID番号
が保持されていない場合は、高速シリアルI/F制御部120
6を介してホストPC11へ個別に静止画データの転送を要
求する。
【0073】ホストPC11は、ブロードキャストする静止
画データ以外の静止画データの転送要求があった場合、
図12に示す対応テーブルに基づき選択した、現在送出中
の動画データのID番号に対応する静止画データを、高速
シリアルI/F制御部118を介してブロードキャストする。
図15に符号1504で示すブロードキャストにおいて、ID番
号「3」から「6」の静止画データに混ざって、ID番号
「2」の静止画データが一度ブロードキャストされてい
るのは、会議端末装置の要求に基づくものである。
【0074】会議端末装置の表示分配部12における高速
シリアルI/F制御部1206は、要求に合致した静止画デー
タを検出すると、その静止画データを受信する。受信さ
れた静止がデータは、データバッファ部1207へ送られ、
静止画伸長部1208でRGBビットマップデータに伸長さ
れ、データ制御部1209を介してフレームバッファ12110
に書き込まれた後、再びデータ制御部1209により読み出
され、動画データと同様にディジタルビデオ送信部1211
を介して表示部13へ出力され、静止画像が表示される。
【0075】静止画および動画の何れが表示部13に表示
されるかは、システム制御部1212によるデータ制御部12
09の制御により、フレームバッファ1210への書き込みが
制御されることにより決定される。
【0076】さらに、プレゼンテーションが進み、ID番
号「23」の動画が表示されていることを、ホストPC11の
MPU111が検出した時点では、符号1505で示すように、ID
番号「9」から「12」の四つの静止画データがID番号と
ともに、繰り返しブロードキャストされる。ID番号「2
3」の動画データの直前に対応する四つの静止画データ
およびそのID番号は、図12に示す対応テーブルから決定
される。
【0077】[加筆データの流れ]図13および図14に示
すような加筆データは、以下のように転送され表示され
る。
【0078】表示された画像に加筆訂正を望む会議の参
加者は、静止画上の加筆訂正したい領域を指すように、
タッチパネル14にペンなどを接触させ、必要なら、タッ
チパネル14上でペンを移動するという動作を行う。加筆
要求およびペンが接触した位置を示す座標データが、シ
ステム制御部1212、制御バス1212aおよび高速シリアルI
/F制御部1206を経由して、ホストPC11に送信される。ペ
ンの移動に伴い変化する座標データ、つまりペンの軌跡
を示すデータも、逐次、ホストPC11に送信される。
【0079】ホストPC11は、高速シリアルI/F制御部118
により、加筆要求および座標データを受信し、MPU111
は、受信された座標データをオーバレイ表示座標に変換
し、主記憶113に一時的に保存する。次に、MPU111は、
表示制御部115を制御し、主記憶113に逐次保存されるオ
ーバレイ表示座標に基づき、予め決められた色と大きさ
の点または線を、現在表示されているプレゼンテーショ
ン用データによって表される画像上に重ね書きする。こ
のようにして重ね書きされた画像を表す表示データは、
ディジタルビデオ送信部116を経て各会議端末装置の表
示部13へ送られ、加筆訂正された画像が表示される。こ
の処理を逐次行うことにより、あたかも表示部13上をペ
ンなどなぞった軌跡が、元のプレゼンテーション画像に
加筆されたようにみえる。
【0080】[会議の流れ]次に、図16に示すフローチ
ャートを参照しながら、本実施形態を用いる会議の流れ
の概要を説明する。
【0081】発表者は、図10に示す動画データファイル
を使用してプレゼンテーションを進行させる。会議の参
加者には、通常、一人一台の会議端末装置が割り当てら
れる。会議端末装置の台数はとくに規定しないが、バス
10で使用する高速シリアルバス10bの規格内、つまり、
何れかの高速シリアルI/F制御部がホストPC11および各
会議端末装置の高速シリアルI/F制御部にアドレスをア
サインできる台数以内であればよい。
【0082】発表者は、まず、ホストPC11よりアプリケ
ーションソフトウェアを起動し、表示部13にディジタル
ビデオ送信部116から送信する動画データを表示させる
要求を、高速シリアルI/F制御部118を介して各会議端末
装置へ送信する。すべての会議端末装置の表示部13には
同じ動画が表示され(ステップS1)、プレゼンテーショ
ンが進行する。参加者は、表示部13に表示される動画を
観ることで、プレゼンテーションを把握する。
【0083】こうして、ID番号「10」の動画データまで
プレゼンテーションが進行した時点で、参加者の一人
が、キーボード部15の前資料を要求するキー602を押し
たとする(ステップS2)。図15を用いて説明したよう
に、この時点では、高速シリアルバス10bにはID番号
「3」から「6」の静止画データが繰り返しブロードキャ
ストされている。
【0084】しかし、この時点では、会議端末装置の表
示部13に動画が表示されているので、データバッファ部
1207は静止画データのID番号を保持していない(ステッ
プS3)。このため、システム制御部1212は、静止画デー
タのID番号なしに高速シリアルI/F制御部1206を介して
直前の静止画データの転送要求をホストPC11に送る(ス
テップS9)。
【0085】ホストPC11は、直前の静止画データの転送
要求を受信すると、その転送要求に静止画データのID番
号が指定されていないことを認識するとともに、現在送
出されている動画データのID番号が「10」であることを
検出する。そして、図12に示す対応テーブルにより直前
の静止画データのID番号「5」を取得して、HDD114に登
録保存されているID番号「5」の静止画データを検索
し、得られた静止画データを高速シリアルI/F制御部118
を介して送出する(ステップS10)。
【0086】静止画データの転送を要求した会議端末装
置の高速シリアルI/F制御部1206は、ホストPC11から静
止画データを受信し(ステップS11)、データバッファ
部1207へ圧縮された静止画データを保存する。システム
制御部1212により制御される静止画伸長部1208およびデ
ータ制御部1209は、静止画データを伸長し、フレームバ
ッファ1210へ書き込んだ後、静止画データを読み出し、
ディジタルビデオ送信部1211を介して表示部13へ送り、
静止画を表示させる(ステップS12)。システム制御部1
212は、現在表示されている静止画データのID番号(こ
こでは「5」)を記憶する(ステップS13)。
【0087】ここで、さらに、参加者がキーボード部15
のキー602を押すと(ステップS2)、システム制御部121
2は現在表示中の静止画データのID番号(ここでは
「5」)に基づき、ID番号「4」を保持しているか否かを
データバッファ部1207へ問い合わせる(ステップS4)。
この時点で、データバッファ部1207は、繰り返しブロー
ドキャストされている静止画データのID番号を保持して
いるので、これと比較して、ID番号「4」の静止画デー
タを受信可能であることをシステム制御部1212へ通知す
るとともに、高速シリアルI/F制御部1206を介して、ID
番号「4」の静止画データを受信する(ステップS5)。
受信された静止画データは前述した手順で表示部13へ送
られ、静止画が表示される(ステップS12)。
【0088】参加者が後資料の表示を要求するためのキ
ー603を押した場合は、現在表示されている静止画のID
番号より一つ後の静止画が表示される。また、最初の資
料の表示を要求するキー601、あるいは、最終資料の表
示を要求するキー604を押した場合は、それぞれID番号
「1」の静止画、現存出力中の動画表示に最も近いID番
号「6」の静止画が表示される。
【0089】参加者が現在進行中の画面へ復帰するため
のキー605を押すと(ステップS14)、システム制御部12
12は、データ制御部1209を制御して、ディジタルビデオ
送信部1211へ送られるデータをディジタルビデオ受信部
1202により受信される動画データに切り替えさせるの
で、表示部13には現在進行中の動画が表示される(ステ
ップS1)。
【0090】静止画データが複数の会議端末装置からほ
ぼ同じに要求されることもあるが、多くは要求はその時
点で繰り返しブロードキャストされている静止画データ
を受信することによって満たされるだろうから、ホスト
PC11による要求の処理、つまり静止画データの検索、HD
D114からの静止画データの読み出し、静止画データの送
信などによるホストPC11の負荷は最小限に抑えられる。
【0091】また、静止画データをブロードキャストす
ることによって、同一の静止画データを異なる会議端末
装置に個別に転送することに起因する高速シリアルバス
10bの帯域の無駄な利用も省かれる。
【0092】これら静止画データの転送効率の改善の結
果、会議の参加者はそれぞれ、プレゼンテーションの流
れから逸れて、自由に静止画資料を観ることが可能にな
る。そして、静止画の表示要求が集中するような場合で
も、システムのレスポンスが極端に低下することはな
く、要求された静止画がなかなか表示されないなどの問
題は発生しない。
【0093】また、参加者が加筆を要求するためにキー
606を押すと(ステップS15およびS16)、システム制御
部1212は、加筆要求を高速シリアルI/F制御部1206を介
してホストPC11に送信する(ステップS17)。
【0094】加筆要求を受信したホストPC11は、他の会
議端末装置から加筆要求があるか否かを調べ、他に加筆
要求がない場合は、加筆要求を発行した会議端末装置に
加筆許可を通知する。
【0095】加筆許可を受信したシステム制御部1212は
(ステップS18)、データ制御部1209を制御して表示部1
3の表示を強制的に動画表示に切り替させる(ステップS
19)とともに、キー606のランプ(例えば緑色)を点灯
させて、参加者に加筆許可を知らせる(ステップS20)。
参加者は、ペンなどを使用し図13または図14に示したよ
うな加筆を行い、加筆が終了するとキー606を押して加
筆を終了する(ステップS15およびS16)。
【0096】なお、キー602から606の何れも押されなか
った場合は、現在の表示状態、つまり動画表示または静
止画表示が継続される。
【0097】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、一台のホストPCに、表示分配部を介して、複数の表
示部を接続し、ホストPCから出力される動画を複数の表
示部に表示する。さらに、動画をキャプチャして得られ
る静止画を要求に従い転送し、動画と静止画を切り替え
て表示するシステムにおいては、多くの要求が集中する
と予想される静止画を、妥当な容量の伝送路帯域を使用
して、すべての会議端末装置で受信可能なようにブロー
ドキャストする。従って、会議の参加者が多く、かつ、
会議の話題に沿って同一の静止画を表示する要求が短時
間に集中した場合でも、ホストPCの負荷を急増させるこ
とがない表示制御システムおよび会議システムにするこ
とができる。
【0098】すなわち、会議などのプレゼンテーション
における訴求力の向上と、会議の参加者の理解度の向上
という、相反する要求をシステムに対する負荷を増大さ
せることなく、高いレベルで両立させることが可能な表
示制御システムおよび会議システムにすることができ
る。
【0099】
【第2実施形態】以下、本発明にかかる第2実施形態の表
示制御を行う画像表示システムを説明する。なお、本実
施形態において、第1実施形態と略同様の構成について
は、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
【0100】第2実施形態は、第1実施形態で説明した高
速シリアル通信によって繰り返しブロードキャストされ
る静止画データの組み合わせに特徴を有する。
【0101】プレゼンテーションは発表者により定めら
れたある順序で進められるが、これを説明し補足する動
画、写真、図表および文章などからなる画面が図10に示
したような順番で表示される。電子会議の参加者(視聴
者)は、この表示を参照しながらプレゼンテーションを
受けるが、プレゼンテーションの進行とは別に、過去に
表示された画面を静止画として表示することができ、こ
の静止画を観ることによりプレゼンテーション内容の理
解をより一層を深めることができる。
【0102】このとき要求される静止画は、本来、プレ
ゼンテーションに沿って用意される画面が連続している
ことに由来して、現時点で表示されている画面から少し
遡った画面であることが多い。しかし、プレゼンテーシ
ョンの構成によってはかなり遡った特定の画面の静止画
が繰り返し参照されるケースも存在するだろう。例え
ば、プレゼンテーションの冒頭に紹介される議題を示す
表や、プレゼンテーションの進行を示す目次などの画面
は、プレゼンテーションの進行とは独立して繰り返し参
照される静止画の好例である。また、ある事柄を基準
に、幾つもの事柄を比較対称する場合、基準になる事柄
を示す画面の静止画は、他の事柄が紹介されるごとに繰
り返し参照されることが多い。
【0103】本実施形態は、こうしたプレゼンテーショ
ンの特徴に由来して要求が集中する静止画を自由な組み
合わせで選択し、ブロードキャストすることにより、静
止画の要求が集中することを防いで、ホストPC11の負荷
の急増を、それによるレスポンスの低下を避けるもので
ある。
【0104】図17はプレゼンテーションにおける動画の
表示順の一例を示す図である。第1実施形態で説明した
ように、動画はビデオデータとしてホストPC11から出力
され、各会議端末装置の表示部13に表示される。ここで
各画面の内容の概略を説明する。
【0105】図17に示すID番号「1」および「2」に対応
する画面は、プレゼンテーションの導入部である。とく
に、ID番号「2」に対応する画面は論点または最終的に
得られる結論を示すものであり、プレゼンテーションの
全体を通して参照要求が多い画面である。
【0106】ID番号「3」から「11」に対応する画面
は、話題の背景を説明するものである。とくに、ID番号
「11」に対応する画面は現状を端的に分析したものであ
り、続く論点に対して基準を与えるものである。
【0107】ID番号「12」から「15」に対応する画面
は、第一の論点について説明するものである。とくに、
ID番号「15」に対応する画面は第一の論点の部分的な結
論である。
【0108】ID番号「16」から「23」に対応する画面
は、第二の論点について説明するものである。とくに、
ID番号「23」に対応する画面はビデオ表示を含む第二の
論点の部分的な結論である。
【0109】ID番号「24」から「27」に対応する画面
は、上記二つの論点を受けて、このプレゼンテーション
の結論を導くための論理展開を示すものである。とく
に、ID番号「27」に対応する画面では、その結果をID番
号「11」に対応する画面の表示内容に対比させている。
【0110】ID番号「28」から「30」に対応する画面
は、プレゼンテーション全体を整理し、すべての話題に
結論を付けるためのものであり、各話題の部分的な結論
を振り返りながら説明される部分である。
【0111】このような構成のプレゼンテーションにお
いては、ID番号「2」「11」「15」および「23」に対応
する画面の静止画が、繰り返し参照される機会が多い静
止画である予想される。
【0112】図18は、図17を用いて説明した動画の画面
から必要な部分をキャプチャした静止画ファイルの構成
例を示す図である。前述したように、キャプチャされた
静止画は、昇順のID番号が付与され、動画に付与された
ID番号との対応関係を示す対応テーブル(図19)が作成
される。
【0113】図20は、図19に示す対応テーブルに従いブ
ロードキャストされる静止画データが、図17に示す動画
の表示順の進行とともに変化する様子を模式的に示す図
である。
【0114】図20の符号2003には、ID番号「3」の動画
が表示されている時点で、ID番号「1」「2」および
「3」の静止画データが繰り返しブロードキャストされ
ることが示される。前述したように、すべての会議端末
装置が、この静止画データを受信することが可能で、静
止画を表示する要求があった会議端末装置は、この静止
画データを受信し、表示部13に静止画を表示することが
できる。
【0115】図20の符号2004には、ID番号「10」の動画
が表示されている時点で、ID番号「2」「4」「5」およ
び「6」の静止画データが繰り返しブロードキャストさ
れることが示される。ID番号「2」の静止画は論点また
は結論を挙げたものであり、プレゼンテーション全体を
通して参照要求の多い静止画である。従って、最後に結
論が述べられている期間を除いて、常に、繰り返しブロ
ードキャストされる静止画データである。
【0116】図20の符号2005には、さらにプレゼンテー
ションが進みID番号「23」の動画が表示している時点
で、ID番号「2」「9」「15」および「16」の静止画デー
タが繰り返しブロードキャストされていることが示され
る。ID番号「23」の動画は、第二の論点の部分的な結論
を述べるものであり、第一の論点の部分的な結論である
ID番号「9」の静止画や、全体の論点を示すID番号「2」
の静止画と関連付けて参照される可能性が高いと予想さ
れる。そこで、当然参照要求が多いだろう直前の動画に
対応するID番号「15」の静止画データとともに、ID番号
「2」および「9」の静止画データが繰り返しブロードキ
ャストされている。
【0117】以上説明したように、第2実施形態によれ
ば、会議やプレゼンテーションのような場においては、
一つの話題に沿って参加者が注目する静止画が変化し、
さらに、その変化が参加者間で強い相関性がある場合、
同一の静止画の表示要求が短時間に集中し、システムに
急激に負荷が加わるタイミングが存在する。このため、
要求頻度が高くなると予想される静止画データをその要
求発生頻度が高まるだろうタイミングでブロードキャス
トすることにより、ホストPC11に対する個別の静止画転
送要求の発生を低減することができ、会議の参加者に対
して良好な反応速度を保つシステムを構築することが可
能になる。
【0118】なお、第2実施形態においては、プレゼン
テーション内容に照らして予め予想される静止画の要求
頻度に基づき、繰り返しブロードキャストされる静止画
データを選択するものとして説明したが、他の予想手段
によりブロードキャストされる静止画データを選択する
ようにしてもよい。さらに、実際に発生する要求頻度に
基づき動的にブロードキャストされる静止画データを変
更することもできる。このようにすれば、プレゼンテー
ション途中で参加者の興味が事前の予想と異なる方向に
向かったとしても、直ちにシステムは良好な反応速度を
回復することができ、より好適な電子会議システムを構
築することが可能になる。
【0119】
【第3実施形態】以下、本発明にかかる第3実施形態の表
示制御を行う画像表示システムを説明する。なお、本実
施形態において、第1実施形態と略同様の構成について
は、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
【0120】図21はデータ制御部1209およびフレームバ
ッファ1210の要部を示すブロック図である。
【0121】図21に示すスイッチ2091は、システム制御
部1212から入力される制御信号に従い、ディジタルビデ
オ受信部1202から入力される動画データと、静止画伸長
部1208から入力される静止画データとを選択する。フレ
ームバッファ制御部2092は、フレームバッファ1210のア
ドレスを発生して、スイッチ2091により選択される画像
データをフレームバッファ1210へ書き込む動作と、ディ
ジタルビデオ送信部1211へ出力する画像データをフレー
ムバッファ1210から読み出す動作とを行うメモリコント
ローラである。
【0122】フレームバッファ1210を構成するメモリの
うち第一のメモリ領域2101は、後述する第一の表示領域
に表示される動画を格納する領域であり、それに必要な
メモリ容量Aが確保されている。
【0123】フレームバッファ1210を構成するメモリの
うち第二のメモリ領域2102は、後述する第二の表示領域
に表示される選択補助画像である静止画を格納する領域
であり、それに必要なメモリ容量Bが確保されている。
【0124】データ制御部1209は、システム制御部1212
の制御の下、フレームメモリ1210に書き込む画像データ
を選択し、フレームバッファ1210のアドレスを発生しな
がら選択された画像データを格納する。すなわち、動画
データを格納する場合は、スイッチ2091により動画デー
タの入力側が選択され、フレームバッファ制御部2092に
より動画データの同期信号に従いフレームバッファ1210
のアドレス0からA-1が順に発生される。従って、選択さ
れた動画データは第一のメモリ領域2101に格納される。
【0125】また、静止画データを格納する場合は、ス
イッチ2091により静止画データの入力側が選択され、フ
レームバッファ制御部2092によりフレームバッファ1210
のアドレス0からA-1が順に発生される。従って、選択さ
れた静止画データは第一のメモリ領域2101に格納され
る。
【0126】さらに、静止画伸長部1208で伸長された選
択補助画像データを格納する場合は、スイッチ2091によ
り静止画データの入力側が選択され、フレームバッファ
制御部2092によりフレームバッファ1210のアドレスAか
らA+B-1が順に発生される。従って、選択された選択補
助画像データは第二のメモリ領域2101に格納される。
【0127】フレームバッファ制御部2092は、並行して
読出アドレス0からA+B-1を発生し、第一のメモリ領域21
01および第二のメモリ領域2102を一体のメモリとして画
像データ読み出し、読み出した画像データをディジタル
ビデオ送信部1211へ送る。
【0128】図22は第3実施形態における表示部13の表
示例を示す図である。図22において、71は表示部13の表
示画面、72は表示画面71の第一の領域であり、第一のメ
モリ領域2101に格納された画像が表示される。73は表示
画面71の第二の領域であり、第二のメモリ領域2102に格
納された画像が表示される。すなわち、第一の領域72に
は、ディジタルビデオ受信部1202で復調されたビデオ画
像、または、ホストPC11から高速シリアルバス10b経由
で受信される静止画の何れか一方を表示することができ
る。また、第二の領域73には、ホストPC11から高速シリ
アルバス10b経由で受信される静止画を複数表示するこ
とができる。
【0129】図23は第3実施形態のキーボード部15を示
す図である。
【0130】図23に示すキー810から817は静止画選択キ
ーで、表示部13の第二の領域73に表示される選択可能な
静止画の縮小表示(サムネイル)に付与された番号に一
致する番号のキーを押すことで、該当する静止画を第一
の領域72に表示させる要求になる。もし、第二の領域73
に表示されていない番号キーが押された場合は、無効な
操作として無視されるなど、システムの運用上好適な処
理が選択される。
【0131】第3実施形態においては、キャプチャされ
た静止画には昇順のID番号が与えられるとともに、表示
部13の第二の領域73に表示される、ユーザによる静止画
像選択を補助するための選択補助画像が作成される。選
択補助画像には、その画像が表示される時点で選択可能
な静止画を示すサムネイル画像、および、その静止画を
選択するためのキー番号を示す数字画像から構成され
る。
【0132】プレゼンテーションの進行に従い、選択可
能な静止画を増やす、すなわち、使用されたプレゼンテ
ーション画像を順に選択可能にする方法は、参加者にと
って自然であり理解し易いため、図25に示される選択補
助画像が複数用意され、それぞれの選択補助画像を表示
すべきタイミングを示すために、選択補助画像を示す選
択補助ID番号と元の動画のID番号とを対応させたテーブ
ル(図24)が作成される。
【0133】次に、静止画データの転送方法について説
明する。
【0134】静止画の表示要求は、各会議端末装置の表
示部13に表示された選択補助画像に付された数字に基づ
き行われる。表示される選択補助画像は、ホストPC11に
よって、表示制御部115を通して表示される動画のID番
号に基づき、図24に示す対応テーブルから決定される。
決定された選択補助画像は、予め圧縮され格納されてい
るHDD114または主記憶113から高速シリアルI/F制御部11
8へ送られてブロードキャストされる。
【0135】表示分配部12の高速シリアルI/F制御部120
6によって受信された、圧縮された選択補助画像は、デ
ータバッファ部1207へ送られ、静止画伸長部1208でRGB
のビットマップデータに伸長され、データ制御部1209を
介してフレームバッファ1210の第二の領域2102に書き込
まれる。そして、選択補助画像は、第一の領域2101に書
き込まれた画像とともに、データ制御部1209によって読
み出され、ディジタルビデオ送信部1211を介して表示部
13へ出力され表示される。
【0136】会議端末装置のシステム制御部1212は、キ
ーボード部15の静止画を選択するキー810から817の何れ
かが押されたことを検出すると、制御バス1212aを介し
て高速シリアルI/F制御部1206を制御し、押された静止
画選択キーを示す情報をホストPC11に送信させること
で、静止画の転送要求を行う。
【0137】静止画の転送要求を受信したホストPC11の
MPU111は、その転送要求に含まれる選択キーを示す情報
と、現在表示されている選択補助画像のID番号に基づ
き、図24に示す対応テーブルから送信すべき静止画デー
タを決定する。決定された静止画データは、HDD114また
は主記憶113から読み出され、高速シリアルI/F制御部11
8により要求元の会議端末装置へ送信される。
【0138】静止画データを受信した会議端末装置は、
前述した選択補助画像と同様の手順で、静止画データを
フレームバッファ1210へ書き込むが、この場合、データ
制御部1209の制御によりフレームバッファ1210の第一の
領域2101に書き込まれる。フレームバッファ1210へ書き
込まれた静止画データは、前述した手順で表示部13へ出
力され第一の領域72へ表示される。つまり、会議の参加
者が要求した静止画が会議端末装置の表示部13に表示さ
れる。
【0139】次に、図26に示すフローチャートを参照し
ながら、本実施形態を用いる会議の流れの概要を説明す
る。なお、図16に示したフロート同じステップは、図16
と同じ符号を付し、その詳細説明を省略する。
【0140】発表者は、まず、ホストPC11よりアプリケ
ーションソフトウェアを起動し、表示部13にディジタル
ビデオ送信部116から送信する動画データを表示させる
要求を、高速シリアルI/F制御部118を介して各会議端末
装置へ送信する。すべての会議端末装置の表示部13には
同じ動画が表示され(ステップS1)、プレゼンテーショ
ンが進行する。参加者は、表示部13に表示される動画を
観ることで、プレゼンテーションを把握する。なお、本
実施形態においては、前述したように、動画とともに選
択補助画像が各会議端末装置の表示部13に表示される。
【0141】こうして、図10に示したID番号「14」の動
画データまでプレゼンテーションが進行した時点で、参
加者の一人が、キーボード部15の静止画を選択するキー
812を押したとする(ステップS24)。会議端末装置のシ
ステム制御部1212は、キー812が押されたことを示す例
えば「2」の情報をもつ静止画転送要求を高速シリアルI
/F1206を介してホストPC11に送信する(ステップS2
5)。
【0142】静止画転送要求を受信したホストPC11は、
現在送出している動画のID番号が「14」であることを検
出して、図24に示す対応テーブルから選択情報「2」に
対応する静止画データのID番号「7」を取得する。そし
て、HDD114に保存されている静止画ファイルを検索し、
ID番号「7」の静止画データを、高速シリアルI/F制御部
118を介して要求元の会議端末装置へ送信する(ステッ
プS26)。
【0143】静止転送要求を行った会議端末装置の高速
シリアルI/F制御部1206は、ホストPC11から静止画デー
タを受信し(ステップS27)、データバッファ部1207へ
圧縮された静止画データを保存する。システム制御部12
12により制御される静止画伸長部1208およびデータ制御
部1209は、静止画データを伸長し、フレームバッファ12
10へ書き込んだ後、静止画データを読み出し、ディジタ
ルビデオ送信部1211を介して表示部13へ送り、第一の領
域72に静止画を表示させる(ステップS28)。
【0144】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、上述した各実施形態と同様の効果が期待できるほ
か、プレゼンテーションの進行に合わせて表示可能な静
止画を示す選択補助画像(サムネイル)を各会議端末へ
供給する。従って、会議の参加者は、プレゼンテーショ
ンの内容を把握しながら、その時点で表示可能な静止画
を選択補助画像により容易に認識することができ、個別
の要求に沿って静止画を選択し表示させることが可能で
ある。
【0145】
【第4実施形態】以下、本発明にかかる第4実施形態の表
示制御を行う画像表示システムを説明する。なお、本実
施形態において、第1および第3実施形態と略同様の構成
については、同一符号を付して、その詳細説明を省略す
る。
【0146】図27は第4実施形態のキーボード部15の構
成例を示す図で、図23に示した第3実施形態のキーボー
ド部15に示した各種キーに加えて、メニューオンオフ(M
ENU ON/OFF)キー82を備えている。キー82を一度押すと
表示部13に選択補助画像が表示され、再び押すと選択補
助画像の表示が中止される。
【0147】つまり、表示部13に選択補助画像が表示さ
れていない状態でキー82が押されると、システム制御部
1212は、データ制御部1209に対してフレームバッファ12
10の第一の領域2101に格納された画像データと、第二の
領域2102に格納された選択補助画像の表示データを組み
合わせてディジタルビデオ送信部1211へ出力するように
指示する。そして、表示部13に選択補助画像が表示され
ている状態でキー82が押された場合、システム制御部12
12は選択補助画像の表示を中止するようにデータ制御部
1209へ指示する。
【0148】データ制御部1209のフレームバッファ制御
部2092は、読み出しアドレス0からA-1を発生し、フレー
ムメモリ1210の第一の領域2101から動画データまたは静
止画データを読み出し、ディジタルビデオ送信部1211へ
送る。ただし、システム制御部1212から選択補助画像の
表示が指示されている場合、第一の領域2101の予め定め
られた一部領域からデータを読み出す代わりに、読み出
しアドレスAからA+B-1を発生して、第二の領域2102から
データを読み出し、ディジタルビデオ送信部1211へ送
る。これによって、動画または静止画が表示された表示
部13の画面中に選択補助画像を表示することができる。
【0149】図28から図31はキー82による選択補助画像
の表示/非表示切り替えと、要求した静止画の表示動作
の様子を説明する図である。
【0150】図28はプレゼンテーションが進行し表示部
13にID番号「14」の動画が表示されている様子を示して
いる。この状態でキー82が押されると、システム制御部
1212は、ホストPC11から転送されフレームバッファ1210
に格納されている選択補助画像を、動画が表示されてい
る表示部13へ表示するようにデータ制御部1209へ指示す
る。
【0151】図28は、こうして選択補助画像が表示され
た様子を示している。この状態でキー812が押される、
つまり番号2が付与された静止画が選択されると、シス
テム制御部1212は、ホストPC11へ該当する静止画の転送
を要求する。
【0152】図30は、こうしてホストPC11から転送され
てきた静止画が表示された様子を示している。この状態
で再びキー82が押されると、システム制御部1212は、デ
ータ制御部1209へ選択補助画像の表示を中止するように
指示する。従って、選択補助画像の表示は中止され、図
31に示すように、要求によって転送されてきた静止画だ
けが表示部13に表示される。
【0153】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、第3実施形態と同様の効果が期待できるほか、会議
の参加者は選択補助画像の表示/非表示を容易に切り替
えることができる。
【0154】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0155】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
【0156】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0157】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応す
るプログラムコードが格納されることになる。
【0158】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同一画像の要求が短時間に集中したとしても、レスポン
スが低下することなく、それらの要求に応える画像処理
装置、画像処理システムおよびそれらの方法を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる一実施形態の表示制御システム
の構成例を示すブロック図、
【図2】図1に示すホストPCの詳細な構成例を示すブロ
ック図、
【図3】図1に示す表示分配部の構成例を示すブロック
図、
【図4】図1に示すキーボード部の一例を示す図、
【図5】図1に示す分配器の構成例を示すブロック図、
【図6】図1に示す中継器の構成例を示すブロック図、
【図7】プレゼンテーションにおけるスライド表示の特
殊効果例を示す図、
【図8】プレゼンテーションにおけるスライド表示の特
殊効果例を示す図、
【図9】プレゼンテーションにおけるスライド表示の特
殊効果例を示す図、
【図10】プレゼンテーション用に作成された、動画表
示のためのプレゼンテーション用ファイルの一例を説明
する図、
【図11】図10に示すファイルの動画から必要な部分が
キャプチャされた静止画ファイルの構成例を示す図、
【図12】静止画データのID番号と、元の動画ファイル
のID番号との対応を示すテーブル例を示す図、
【図13】プレゼンテーション用ファイルにより表示さ
れる画像に、会議の参加者が加筆あるいは修正を加えた
状態を示す図、
【図14】プレゼンテーション用ファイルにより表示さ
れる画像に、会議の参加者が加筆あるいは修正を加えた
状態を示す図、
【図15】図10に示す動画を用いたプレゼンテーション
の進行と、その進行に同期して転送される静止画データ
の関係を模式的に示す図、
【図16】第1実施形態の会議システムの処理の流れを
説明するフローチャート、
【図17】本発明にかかる第2実施形態のプレゼンテー
ションにおける動画の表示順の一例を示す図、
【図18】図17を用いて説明した動画の画面から必要な
部分をキャプチャした静止画ファイルの構成例を示す
図、
【図19】静止画データのID番号と、元の動画ファイル
のID番号との対応を示すテーブル例を示す図、
【図20】図19に示す対応テーブルに従いブロードキャ
ストされる静止画データが、図17に示す動画の表示順の
進行とともに変化する様子を模式的に示す図、
【図21】本発明にかかる第2実施形態のデータ制御部
およびフレームバッファの要部を示すブロック図、
【図22】表示部の表示例を示す図、
【図23】キーボード部の構成例を示す図、
【図24】選択補助画像のID番号と、元の動画ファイル
のID番号との対応を示すテーブル例を示す図、
【図25】選択補助画像を説明する図、
【図26】第3実施形態の会議システムの処理の流れを
説明するフローチャート、
【図27】本発明にかかる第4実施形態のキーボード部
の構成例を示す図、
【図28】選択補助画像の表示/非表示切り替えと、要
求した静止画の表示動作の様子を説明する図、
【図29】選択補助画像の表示/非表示切り替えと、要
求した静止画の表示動作の様子を説明する図、
【図30】選択補助画像の表示/非表示切り替えと、要
求した静止画の表示動作の様子を説明する図、
【図31】選択補助画像の表示/非表示切り替えと、要
求した静止画の表示動作の様子を説明する図である。

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホストから動画情報を受信する受信手段
    と、 前記ホストに対して静止画情報を要求し、前記ホストか
    ら転送される前記要求に基づく静止画情報を受信し、お
    よび、要求に基づかない静止画情報を受信する通信手段
    と、 受信される動画情報または静止画情報に基づく画像を表
    示させる表示制御手段とを有することを特徴とする画像
    処理装置。
  2. 【請求項2】 受信される動画情報に対応する少なくと
    も一つの画像を表す静止画情報が前記ホストによりブロ
    ードキャストされることを特徴とする請求項1に記載さ
    れた画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記ブロードキャストされる静止画情報
    以外の静止画情報が必要な場合、前記通信手段は前記ホ
    ストに静止画情報を要求することを特徴とする請求項2
    に記載された画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記動画情報の伝送路と、前記静止画情
    報の伝送路とは互いに異なることを特徴とする請求項1
    から請求項3の何れかに記載された画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記静止画情報の伝送路は高速シリアル
    バスであることを特徴とする請求項4に記載された画像
    処理装置。
  6. 【請求項6】 前記静止画情報の伝送路はIEEE1394に適
    合または準拠する高速シリアルバスであることを特徴と
    する請求項4に記載された画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記静止画情報が表す画像は、前記動画
    像情報が表す任意の動画フレームをキャプチャしたもの
    であることを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに
    記載された画像処理装置。
  8. 【請求項8】 異なる伝送路を用いて動画情報の送信、
    および、送信される動画情報に対応する少なくとも一つ
    の画像を表す静止画情報のブロードキャストを行うホス
    トと、 前記動画情報を受信して表示するとともに、必要に応じ
    て、前記ブロードキャストされる静止画情報を受信して
    表示する複数の表示装置とを有することを特徴とする画
    像処理システム。
  9. 【請求項9】 前記ブロードキャストされる静止画情報
    以外の静止画情報が必要な場合、前記表示装置は前記ホ
    ストに静止画情報を要求することを特徴とする請求項8
    に記載された画像処理システム。
  10. 【請求項10】 前記静止画情報の伝送路はIEEE1394に
    適合または準拠する高速シリアルバスであることを特徴
    とする請求項8または請求項9に記載された画像処理シス
    テム。
  11. 【請求項11】 前記静止画情報が表す画像は、前記動
    画像情報が表す任意の動画フレームをキャプチャしたも
    のであることを特徴とする請求項8から請求項10の何れ
    かに記載された画像処理システム。
  12. 【請求項12】 ホストから動画情報を受信し、 必要に応じて前記ホストから静止画情報を受信し、 必要に応じて前記ホストに対して静止画情報を要求し、
    前記要求に基づいて送られてくる静止画情報を受信し、 受信される動画情報または静止画情報に基づく画像の表
    示を制御することを特徴とする画像処理方法。
  13. 【請求項13】 画像処理のプログラムコードが記録さ
    れた記録媒体であって、前記プログラムコードは少なく
    とも、 ホストから動画情報を受信するステップのコードと、 必要に応じて前記ホストから静止画情報を受信するステ
    ップのコードと、 必要に応じて前記ホストに対して静止画情報を要求し、
    前記要求に基づいて送られてくる静止画情報を受信する
    ステップのコードと、 受信される動画情報または静止画情報に基づく画像の表
    示を制御するステップのコードとを有することを特徴と
    する記録媒体。
  14. 【請求項14】 ホストから動画情報を受信する受信手
    段と、 前記ホストから静止画情報を受信し、前記ホストに対し
    て静止画情報を要求する通信手段と、 受信される動画情報または静止画情報に基づく画像を表
    示する第一の領域、および、前記ホストから受信され
    る、画像を選択するための静止画情報である画像選択情
    報に基づく画像を表示する第二の領域を備える表示手段
    とを有することを特徴とする画像処理装置。
  15. 【請求項15】 さらに、前記第二の領域に表示される
    画像の何れかを選択するための選択手段を有することを
    特徴とする請求項14に記載された画像処理装置。
  16. 【請求項16】 前記通信手段は、前記選択手段により
    選択される画像に対応する画像の静止画情報を前記ホス
    トに要求することを特徴とする請求項15に記載された画
    像処理装置。
  17. 【請求項17】 前記要求により前記ホストから送信さ
    れる静止画情報が表す画像は、前記動画像情報が表す任
    意の動画フレームをキャプチャしたものであることを特
    徴とする請求項16に記載された画像処理装置。
  18. 【請求項18】 前記画像選択情報は、前記ホストによ
    ってブロードキャストされることを特徴とする請求項14
    から請求項17の何れかに記載された画像処理装置。
  19. 【請求項19】 前記画像選択情報は、前記要求により
    前記ホストから送信される静止画情報が表す画像のサム
    ネイル画像であることを特徴とする請求項18に記載され
    た画像処理装置。
  20. 【請求項20】 さらに、前記第二の領域の画像表示を
    オンオフするための指示手段を有することを特徴とする
    請求項14から請求項19の何れかに記載された画像処理装
    置。
  21. 【請求項21】 前記動画情報の伝送路と、前記静止画
    情報の伝送路とは互いに異なることを特徴とする請求項
    14から請求項20の何れかに記載された画像処理装置。
  22. 【請求項22】 前記静止画情報の伝送路は高速シリア
    ルバスであることを特徴とする請求項21に記載された画
    像処理装置。
  23. 【請求項23】 前記静止画情報の伝送路はIEEE1394に
    適合または準拠する高速シリアルバスであることを特徴
    とする請求項21に記載された画像処理装置。
  24. 【請求項24】 異なる伝送路を用いて動画情報の送
    信、および、送信される動画情報に対応する画像を選択
    するための静止画情報である画像選択情報をブロードキ
    ャストするホストと、 受信される動画情報が表す画像を表示手段の第一の領域
    に表示するとともに、受信される画像選択情報が表す画
    像を前記表示手段の第二の領域に表示する複数の表示装
    置とを有することを特徴とする画像処理システム。
  25. 【請求項25】 前記表示装置は、前記第二の領域に表
    示される画像から選択される画像に対応する画像の静止
    画情報を、前記ホストに要求することを特徴とする請求
    項24に記載された画像処理システム。
  26. 【請求項26】 前記要求により前記ホストから送信さ
    れる静止画情報が表す画像は、前記動画像情報が表す任
    意の動画フレームをキャプチャしたものであることを特
    徴とする請求項25に記載された画像処理システム。
  27. 【請求項27】 前記静止画情報の伝送路はIEEE1394に
    適合または準拠する高速シリアルバスであることを特徴
    とする請求項24から請求項26の何れかに記載された画像
    処理システム。
  28. 【請求項28】 ホストから動画情報を受信し、 前記ホストから静止画情報を受信し、 必要に応じて、前記ホストに対して静止画情報を要求
    し、 受信される動画情報または静止画情報に基づく画像を表
    示手段の第一の領域に表示し、 前記ホストから受信される、画像を選択するための静止
    画情報である画像選択情報に基づく画像を前記表示手段
    の第二の領域に表示することを特徴とする画像処理方
    法。
  29. 【請求項29】 画像処理のプログラムコードが記録さ
    れた記録媒体であって、前記プログラムコードは少なく
    とも、 ホストから動画情報を受信するステップのコードと、 前記ホストから静止画情報を受信するステップのコード
    と、 必要に応じて、前記ホストに対して静止画情報を要求す
    るステップのコードと、 受信される動画情報または静止画情報に基づく画像を表
    示手段の第一の領域に表示するステップのコードと、 前記ホストから受信される、画像を選択するための静止
    画情報である画像選択情報に基づく画像を前記表示手段
    の第二の領域に表示するステップのコードとを有するこ
    とを特徴とする記録媒体。
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JP2010226384A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理システム及びプログラム
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