JP2000223984A - 圧電素子及びその加工方法 - Google Patents

圧電素子及びその加工方法

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JP2000223984A
JP2000223984A JP6213499A JP6213499A JP2000223984A JP 2000223984 A JP2000223984 A JP 2000223984A JP 6213499 A JP6213499 A JP 6213499A JP 6213499 A JP6213499 A JP 6213499A JP 2000223984 A JP2000223984 A JP 2000223984A
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Yoshiaki Nagaura
善昭 長浦
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 従来の厚さの製造限界を超えた、圧電素子、
シリコン等の加工工具及び加工方法を提供する。 【解決手段】 水晶板、シリコン、又はガリウムヒ素な
どの電子材料を、研磨加工した後にそれの片面、又は両
面から、RIE加工などを行って、数10μm前後を、
除去した後、それによって発生する数μmの凸凹を、再
度、両面研磨加工機械等の、研磨加工手段によって研磨
するか、又は、化学的なWet Etching加工
を、両面、又は片面から行って、例えば、直径が2イン
チで、厚さが5μmから30μm前後の、極く薄くて、
精度の高い水晶板などの圧電素材、又はシリコン、ガリ
ウムヒ素などの、電子材料を製作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チタン酸バリウム
や、水晶や、加速度センサー又は、角速度センサーに用
いる、ニオブ酸リチウム又は、ニオブ酸カリウム又は、
その他の単結晶又は、圧電セラミックス又は、その他の
セラミックスなどの圧電素子又は、シリコン、ガリウム
ヒ素、又はその他の電子材料、光学レンズ又は、その他
の物質を、加工するための、加工工具及び、その加工方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電素子の一種である水晶振動子は、通
信機器や計測機器の基準周波数の発振源をはじめ、汎用
コンピュータ、OA情報機器、家電製品用のマイコンの
クロック発生など、その用途は多岐にわたっているが、
情報の処理・伝達能力の高性能化のため、振動子の厚さ
を薄くし、その固有振動周波数を上昇させることが求め
られている。また高品質の振動子を得る目的で、レンズ
形状に仕上げることが提案され、比較的低い周波数領域
では実績を上げている。
【0003】しかしながら、振動子の厚さを薄くする場
合の問題として、両面ラップ盤による製造法では、現在
24.0μm(=70MHz)に製造の限界がある。ま
た、振動子を、レンズ形状に仕上げる場合では、薄片上
に、曲面を創成することは非常に困難であり、今まで製
作された例がなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明が解決し
ようとする課題は、従来困難とされた、製造限界の厚み
よりも、薄い、電子材料、圧電素子及びその加工方法を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の圧電素子の加工方法は、超鋼又は、鉄又
は、硬質ガラス又は、ガラスは、その他の素材で、出来
ている、第1の加工補助具の上面に、リング形状又は4
角形状又はその他の形状の溝又は段差を形成し、その溝
又は段差の深さよりも、やや高い、円筒形状又はその他
の形状をした、ガラス又は、超鋼又は、鉄又は、その他
の素材でできている、第2の加工補助具を、前記溝又は
段差にはめ込み、前記第2の加工補助具の、第1の加工
補助具上面からの、突出高さと同じか、又は、突出高さ
よりも少し低いか、又は、高い円板状又は、その他の形
状の、圧電素子被研磨物を設置し、前記圧電素子被研磨
物の、下面にある、下部ラッピングプレートと、前記第
1の加工補助具の、上にある、上部ラッピングプレート
の、上下2枚のラッピングプレートを使用し、極く薄い
加工物を研磨加工することを特徴とする。
【0006】第1の加工補助具と、円板状又はその他の
形状の、圧電素子被研磨物との固着方法としては、前記
第1の加工補助具の、上面に形成した円形状又は、その
他の形状の溝又は、段差に水溶液、又は粘性物質(例え
ば、界面活性剤などの物質)の液体を入れ、この液体に
前記圧電素子被研磨物下面の、周囲が密着するように、
前記圧電素子被研磨物を、前記第1の加工補助具上に載
置し、前記液体の表面張力を使用するか、または氷結さ
せることで、前記第1の加工補助具の上面に、載置し
た、水を含ませた親水性薄板の上に、前記圧電素子被研
磨物を載置し、前記親水性薄板に含ませた、水の表面張
力を使用すること、あるいは前記第1の加工補助具に、
複数の孔を形成し、この孔に水飴、蜂蜜、接着剤のボン
ドまたはグリースなどの、粘性物質又はその他の接着剤
(たとえば、ゴム系の接着剤)を充填することで、前記
圧電素子被研磨物の下面を、前記粘性物質で、密着させ
る方法を採ることもできるが、第1の加工補助具の上
に、圧電素子被研磨物を、ただ置くだけとするか、又は
真空の吸着力を使用して吸着させる。さらに、ガラス又
は、超鋼又は、鉄又は、その他の金属などでできてい
る、前記第1の加工補助具と、第2の加工補助具を、松
脂、パラフィン、澱粉糊文は、その他の接着剤を使用し
て固定することもできるが、固定して使用しなくてもよ
い場合もある。
【0007】また、本発明の圧電素子は、円筒の中央部
に、水晶又は、チタン酸バリウム又は、ニオブ酸リチウ
ム又は、その他のセラミックスなどの、圧電効果を有す
る材質からなる受圧面を形成し、その受圧面に、一対の
電極を形成したことを特徴とする。前記の円筒と、受圧
面を、圧電効果を有する一体の材質とすることができ
る。
【0008】さらに、本発明の圧電素子の加工方法は、
圧電効果を有する材質からなる、丸棒の両端部から、そ
れぞれ、研削手段を用いて、円筒形状の穴を開け、前記
丸棒の、中央部に、所定の厚みの受圧面を形成し、その
受圧面に、一対の電極を設けて外部の空気振動を、増幅
した電気信号に変換する構成としたことを特徴とする。
研削手段は、樽状の砥石の表面に溝を形成し、その溝
に、圧縮空気又は液体を噴射することで、前記砥石を回
転させるか、またはその他の機械的な手段を使用して、
前記樽状の、砥石を回転させるものとすることができ
る。又、真球に近い鋼球を使用して、樽状の砥石を形成
することもできる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明者は、研削加工法に分類される、新
しい加工法を開発し、厚さ9μmの片凸レンズ状(Pl
ano−convex型)水晶振動子の製作に成功し
た。さらに、水晶振動子の高性能化を目的として、厚さ
500μm以下の振動子について、厚さと電気的特性の
関係を調査した。
【0010】水晶は硬脆材料であるため、適応できる加
工法は、機械的なラッピング加工あるいは、化学的なエ
ッチング加工に限定されると考えられていた。そのた
め、高周波用水晶振動子の加工には、研削加工法は、ほ
とんど用いられていない。
【0011】本発明者が開発した研削加工法は、図1に
示すように、鋼球にダイヤモンド砥粒を、電着固定した
ボール砥石1を用いる方法である。すなわち、超精密旋
盤の主軸2に、取り付けた円筒形状磁石3上に、水晶板
4を張り付け、研削スピンドル5の先端には、球が乗る
座を設けた、工具保持具6を取り付けている。これを円
筒形状磁石3に近づけると、磁気誘導によって、鋼球は
工具保持具6に吸引保持される。工具保持具6が、円筒
形状磁石3の、直径よりも小さくなっているがため、磁
束密度が、ボール砥石1と、円筒形状磁石3間よりも、
ボール砥石1と、工具保持具6間の方が、大きくなって
いる。このため、ボール砥石1は、工具保持具6に、強
く吸引され、高速回転しても外れずに、強力に一体化す
る。
【0012】この鋼球には、ダイヤモンド砥粒が、電着
固定され、ボール砥石1となっており、円筒形状の工具
保持具6に、鋼球は,磁力で保持されているので、容易
に砥石の交換ができる。しかも、円筒形状の工具保持具
6と、精度のよい鋼球を用いて、鋼球を保持しているの
で、交換時必要であった、砥石1の、芯合わせの作業
も、不要であるため、粗加工から、仕上げ加工に使用す
る、ボール砥石1の交換を、迅速に行える特長を持って
いる。このボール砥石1の運動は、NC装置で制御され
るので、曲面の創成も可能である。又、ボールベアリン
グなどに使用する、鋼球で出来ている、ボール砥石1
に、電着固定される、ダイヤモンド砥粒57の、直径の
太さが、例えば、荒加工に使用する、30μmの場合
と、中仕上に使用する、16μmの場合と、仕上に使用
する、4μmの場合では、ボール砥石1の、直径が、そ
れぞれ、ダイヤモンド砥粒57の、直径の太さの分だけ
異なる、此のダイヤモンド砥粒57の直径が異なると、
ボール砥石1を、円筒形状の工具保持具6に、主軸2側
の円筒形状磁石3の、磁気誘導を使用して、吸着保持さ
せると、それぞれの、ダイヤモンド砥粒57の直径が異
なる分だけ、工具保持具6に、磁力にて保持されてい
る、ボール砥石1の、中心点が縦方向に移動する。この
問題点の、解決手段としては、図1(b)に示している
ように、工具保持具6にて、ボール砥石1を保持する、
ボール砥石1の保持部分56の、面積だけを、ダイヤモ
ンド砥粒57を、電着固定していない、ボール砥石1を
使用すれば、図1(c)に示しているように、ダイヤモ
ンド砥粒57の太さに関係なく、ボール砥石1の縦及び
横方向のχ、γ軸特に縦方向のχ軸の、中心軸は、常に
不動となるので、荒仕上用の、砥石の、ボール砥石1
と、中仕上用の、砥石の、ボール砥石1と、又、仕上用
の、砥石の、ボール砥石1の交換を、それぞれ行なって
も、ボール砥石1の、縦及び横方向の中心軸の、χ、γ
軸は、図1(c)に示しているように、常に変化するこ
とがないので、ボール砥石1の、交換が容易となる。
【0013】本発明者は、この加工法を使って、図2
(a)に示すように、保持部分51と、溝52を一体成
型した、Plano−convex型の加工に成功し
た。保持部分51と、溝52を結ぶ曲線は、スムーズラ
イン53と呼ばれる。その形状は、図2(b)に示すよ
うに、水晶円板の中央部を研削加工し、厚さ25μm、
曲率半径3mm、形状誤差0.1μm以下のレンズ形状
である。従来、この形状の水晶振動子は、副振動を伴い
易く、十分な性能が発揮できないとされていた。しか
し、図2(c)から明らかなように、そのリアクタンス
周波数特性は、鋭い共振曲線を描き、副振動を全く伴わ
ないことから、水晶振動子として、理想に近いことが理
解される。
【0014】更に薄い、水晶振動子の製作を試み、厚さ
9μm、曲率半径200mmの、水晶振動子の加工に成
功した。これに、酸化セリウムによる、研磨加工を加え
て、表面をさらに0.5μm程度除去した結果、図3
(a)に示すような素子を得た。そのリアクタンス周波
数特性は、図3(b)に示すように、共振曲線は、やや
鋭さを欠き、図2の水晶振動子と比較すると、Qが、や
や小さいことを示唆しているが、副振動は全く伴ってい
ない。共振曲線が鋭さを欠く原因として、水晶振動子表
面下には、加工によるダメージを内在していることが予
想され、水晶振動子の厚さが、薄くなることによって、
相対的に、ダメージ層の、厚さの、比率が増したためと
考えられる。しかし、このダメージ層をエッチング法で
除去することにより、特性の改善は可能である。
【0015】次に、Plano−convex型の曲率
半径を、30mm一定の条件で、レンズ部分の厚
を、増加することを試みた。厚さ125μmに達するま
で、図2と類似な副振動を伴わない、鋭い共振曲線が維
持された。しかし、それを越えると、副振動を伴った
り、振動しなくなる現象が現れた。
【0016】一方、図4(a)に示すような、振動部分
の厚さが、27μmの平面形状(Inverted m
esa型)も製作した。同程度の共振周波数を持つ、P
lano−convex型と比較すると、図4(b)の
ように、多少電気的特性は劣るが、やはり副振動を伴わ
ないことが分かる。さらにInverted mesa
型の、平板部分の厚さを増加させると、厚さが30μm
を越えると、振動を起こさない現象が出現した。Inv
erted mesa型は、レンズ部分の曲率半径が、
無限大のPlano−convex型と考えられ、リン
グサポートを持つ、この形状の水晶振動子は、振動部分
の厚さと曲率により、良好な振動特性を示す領域と、振
動できない領域があると言える。
【0017】本発明の方法により、次の結論を得た。こ
れまでBi−convex型の形状でなければ、副振動
を伴わない、良好な水晶振動子は得られないとされてい
た。しかし、Plano−convex型でも、リング
サポートを設けて、厚さを30μm程度に薄くすると、
副振動を伴わない、理想的なリアクタンス周波数特性を
持つ、水晶振動子が得られることが判明した。
【0018】以上述べたように、厚さの薄い領域で、水
晶振動子の高性能化が期待できる結果を得た。しかし、
厚さが125μmを越えると、副振動が発生するか、あ
るいは振動しなくなることも判明した。尚、図2(a)
に示している、Plano−Convex型形状、及び
図4(a)に示している凹レンズ型形状(Invert
ed mesa型形状)のものでも、ある一定の厚さ、
及びある一定の極率半径に研磨加工しておけば、Pla
no−Convex型形状、及び凹レンズ型形状を形成
している裏面から、RIE加工、プラズマエッチング、
又は化学的なエッチング手段と、片面研磨加工機械、又
は両面研磨加工機械、又はその他の研磨加工手段を併
用、又は単独にて使用して、Plano−Convex
型形状の裏面、又は凹レンズ型形状の裏面を加工、又は
研磨加工することで、極限まで、極く薄い、Plano
−Convex型形状、及び凹レンズ型形状の、研磨加
工を行うことが出来る。尚、図1に示している加工手段
は、Plano−Convex型形状以外に、Conc
avo−Convex型形状、又はBi−Convex
型形状の加工を行うことも出来る。
【0019】また、本発明者は、できるだけ、水晶振動
子の厚みを薄くするための、加工方法について研究を重
ねてきた。図5及び図6は、ポリッシュポイントの、直
径と厚みが、それぞれ5mm、76.7μm及び、10
0μmの場合の、リアクタンス周波数特性を示すもので
ある。これによれば、主振動の周波数の近傍に、副振動
が存在することがわかる。図7は厚みが、33μmの水
晶振動子の、リアクタンス周波数特性を示すもので、±
5MHzの、周波数領域には副振動は存在していない。
尚、図8に示すように、約6MHz離れた周波数領域
に、複雑な副振動が見られる。図9は厚みが、31μm
の水晶振動子の、リアクタンス周波数特性を示すもの
で、主振動の、±5MHzの領域には副振動は存在しな
いが、図10に示すように、副振動の周波数は、主振動
の周波数よりも、約8MHz離れている。これより、副
振動は水晶振動子の厚みが、薄くなればなるほど、主振
動の周波数から離れることがわかる。
【0020】図11〜図19は超薄型の、水晶振動子の
加工装置を示すものである。この加工装置においては、
図11に示すように、第1の加工補助具11の上面に、
リング形状又は4角形状又はその他の形状の溝又は段差
12を形成し、図12に示すような、リング形状又はそ
の他の形状の溝又は段差12の深さよりも、やや高い円
筒形状又は、その他の形状の、第2の加工補助具19を
はめ込み、図13に示すように、第1の加工補助具12
の内部に、第2の加工補助具19をはめ込み、第1の加
工補助具11からの突出高さ(例えば40μm)と同じ
か、又は突出高さよりも、少し低いか、又は高い円板状
又は、その他の形状の圧電素子被研磨物、本例では水晶
板13を設置する。さらに、他の加工順序としては、下
記のようにすると、水晶板13を加工する段階にて発生
する、歪みを是正するのでなおよい。水晶板13を、第
1の加工補助具11の上に設置する前に、前処理とし
て、水晶板13の片面に、金又は、銀又は、アルミニウ
ムなどの、金属を使用して蒸着し、水晶板13の片面
に、金属被膜を形成するか、又はその他の手段を使用し
て、水晶板13の、表面と裏面の、区別が出来るよう
に、水晶板13の片面を、表面処理したあと、例えば、
極く薄い、金属被膜を形成した場合には、金属被膜を形
成した面を、下側にして、水晶板13を、第1の加工補
助具11の上に設置し、水晶板13の、最初の厚さが、
例えば、両面研磨加工した、厚さが、40μmならば、
20μm程度の、厚さまで、研磨加工した段階でも、水
晶板13の研磨加工面には、かなりの歪みが発生する、
此の歪みを除去するがために、此の段階にて、第1の加
工補助具11と、第2の加工補助具19を使用して形成
した、加工補助具と、加工途中の、水晶板13を、両面
研磨加工機械より、取り出して、よく洗浄したあと、再
度、水晶板13の表面上に形成した、金属被膜の表面
を、上に向けて、加工途中の、水晶板13を、第1の加
工補助具11の表面上に設置して、金属被膜を行なって
いる、表面上から、水晶板13を、研磨加工すると、最
終目標とする、厚さ10μm内外の、水晶板13を、容
易に、研磨加工することが出来ると同時に、水晶板13
を、両面から、研磨加工したことになるので、水晶板1
3を、片面から、研磨加工することで発生する、歪みの
発生を、最小限に、柳圧することが出来ることになり、
水晶の特性を変化させることなく、極く薄い、水晶板1
3を研磨加工することが出来る。ちなみに、金を使用し
て、蒸着をした場合の、蒸着層の厚さは、100Å(オ
ングスローム)から200Åの厚さにて、水晶板13の
片面に、均一に、蒸着層を形成することが出来るので、
蒸着層の厚さ自体は、水晶板13の、研磨を行なう厚さ
に、比較すると、厚さとしては、問題にならない厚さで
ある。水晶板13の、片面に、金などの金属を使用し
て、蒸着することで、水晶板13を、途中まで加工して
も、酸化セリウムなどの、研磨剤の内部に混入してい
る、水晶板13を、研磨剤と、水晶板13とを、水洗い
することで、水晶板13だけを、分離して、取り出すこ
とが出来る。さらに、水晶板13の、最初の厚さが、例
えば、40μmならば、RIE加工などの加工手段を使
用して、25μm程の厚さを荒加工して除去した後、残
りの15μmの内、5μm程を、上記にて説明した、加
工補助具を使用して、両面研磨加工機械、又は片面研磨
加工機械、又はその他の加工手段を使用して、研磨加工
するならば、上記にて説明した加工手段を使用する必要
性はなくなり、上記の加工手段よりも、一段と簡便で、
なおよい。尚、上記にて説明した加工補助具を使用しな
くてもよい、研磨加工手段の場合には、加工補助具を使
用することなく、水晶板13を単体にて研磨加工すると
よい。
【0021】水晶板13と、第1の加工補助具11の上
面とは、接着剤などで固定するか、又は、接着剤を使用
することなく、研磨加工を行うのが通常であるが、接着
剤を用いて、第1の加工補助具11の上面に、全面に、
接着剤を塗布して貼り付けると、薄板(例えば、厚さが
10μm)の、水晶板では、接着剤が固まるときの、収
縮力による影響により、水晶板13が、外側に強い、応
力を受けて、歪むことにより、水晶板13の電気的な特
性が低下して、水晶板13としての、特性がなくなるの
で、水晶板13の下面の、全面に、接着剤を塗布して
の、接着を行うことは出来ない。そこで、図14に示す
ように、第1の加工補助具11′の上面に形成した、円
形状又はその他の形状をした、溝14に純水を入れる
か、又は松脂又はその他の接着剤などを入れて、この純
水に水晶板13の、下面の周囲が密着するように、水晶
板13を載置し、水の表面張力を使用するか、又は水を
氷結させるか、又は松脂又はその他の接着剤、又は真空
吸着などを使用して、第1の加工補助具11’の、上面
に形成した円形状又はその他の形状をした、溝14の外
周部分だけの、一部分を利用して、第1の加工補助具1
1’と水晶板13とを固着することができる。
【0022】他の例としては、図15に示すような形状
の第1の構造をした、第1の加工補助具11”と、第2
の加工補助具19を使用して形成した、加工補助具1
1”の構造の、加工補助具11”を使用して、水晶板1
3を、研磨加工することもできる。
【0023】さらに、他の例としては、図17に示すよ
うに、第1の加工補助具11に、複数の孔16を形成す
る、孔16の数は、2個又は3個が適当で、この孔16
に水飴、蜂蜜、接着剤のボンド又は、グリース又は、そ
の他の接着剤などの粘性物質を充填することで、水晶板
13の下面を、粘性物質で密着させ、第1の加工補助具
11と、水晶板13とを、孔16の面積だけで、点付け
して固着する。又は孔16を使用して、真空吸着を使用
してもよい。なお、孔16の配置としては、図17
(a)に示すように、同一円周上に配置したり、図17
(b)に示すように、同心円状に配置する場合がある
が、これらの例に限定されるものではない。又、第1の
加工補助具11に形成している、孔16を使用して、第
1の加工補助具11と、水晶板13とを、孔16の面積
だけの、面積を使用して、第1の加工補助具11と、水
晶板13とを、点付けして、極く一部分だけ、固着する
場合には、第2の加工補助具19は、使用しなくてもよ
い場合がある。尚、真空吸着を使用して、水晶板13
を、加工補助具11’の上面に吸着させて使用する場合
には構造的に、両面研磨加工機械を使用することが出来
ないので、片面研磨加工機械を使用する構造となる。た
だし、真空吸着にて、加工補助具11’の上面に吸着さ
せる構造の図面は省略する。
【0024】上記の、第1の加工補助具11を、図16
(a)に示すように、上部ラッピングプレート18と、
下部ラッピングプレート17の、上下2枚のラッピング
プレートを使用し、下部のラッピングプレート17は、
水晶と円筒形状又はその他の形状を加工し、上部のラッ
ピングプレート18は、リング形状又は4角形状又はそ
の他の形状の溝又は段差12を形成した、裏面を研磨加
工して、両面研磨加工機械により、極く薄い加工物を研
磨加工する。又、上記の第1の加工補助具11を、研磨
加工がしにくい、超鋼又は、鉄などの金属又は、ガラス
を使用して製作し、第2の加工補助具を、ガラス又は、
超鋼又は、鉄などの金属を使用して製作すると、鉄など
の金属で出来ている、上部のラッピングプレート18
は、鉄などで出来ている、第1の加工補助具11を研磨
加工し、下部のラッピングプレート17は、ガラス又は
超鋼又は鉄などの金属で出来ている、第2の加工補助具
19と、水晶板13を加工するか、又は、図16(b)
に示すように、図16(a)にて説明した手段とは、逆
の状態に、第2の加工補助具19と、水晶板13を配置
し、上部ラッピングプレート18で、第2の加工補助具
19と、水晶板13を、研磨加工し、第1の加工補助具
11を、下部ラッピングプレート17を使用して、研磨
加工してよい。
【0025】図18及び図19に示しているのは、図1
3に示している、第1の加工補助具11と、第2の加工
補助具19を使用して、形成した、加工補助具を使用し
て、研磨加工して出来た、水晶板13の、研磨加工され
た形状を示している。何故、図18に示している、水晶
板13の形状と、図19に示している、水晶板13の形
状が、異なるのかの理由は、図18に示している、第2
の加工補助具19を製作している材質と、図19に示し
ている、第2の加工補助具19を製作している、材質が
異なる材質を使用して、加工補助具を製作しているがた
めである。ただし、スウェード(パッド、又はバフ)を
貼ったラッピングプレートを、使用した場合のみで、錫
で出来ている、錫板のラッピングプレートの場合は、図
18の形状と同じ形状となる、図18に示している、第
2の加工補助具19は、水晶板13の、硬さとほぼ同じ
硬さの、石英を原料とした、硬質ガラスを使用して、第
2の加工補助具19を、製作しているのに対して、図1
9に示している、第2の加工補助具19は、水晶板13
よりも、よりもっと、研磨加工がしにくい、プラスチッ
クス、又は硬い金属である、超鋼又は鉄などを使用し
て、第2の加工補助具19を、製作していることの相違
による。ただし、研磨剤として、酸化セリウム、又はそ
の他の、研磨剤を使用することが、条件となる。理由
は、酸化セリウムなどの、研磨剤を使用すると、水晶板
13及び硬質ガラスなどは、同じ石英なので、酸化セリ
ウムを使用すると、両方ともに、良く研磨加工すること
が出来る。だけども、超鋼又は鉄などの金属は、酸化セ
リウムを使用しては、ほとんど、研磨加工することが出
来ない、けれども、酸化セリウムなどの、研磨剤を使用
すると、水晶板13は、良く研磨加工することが出来る
ので、超鋼又は、鉄などの金属で出来ている、第2の加
工補助具19の研磨加工を、水晶板13の研磨加工より
も、遅延させることが出来るからである。此の相違点
が、図18に示している、水晶板13の形状と、図19
に示している、水晶板13の形状が異なる理由である。
図19に示している、水晶板13の出来上がりの、寸法
図は、図18に示している水晶板13よりも、図19に
示している水晶板13のほうが、図中にて示しているよ
うに、厚さが5μm前後、図18と比較して、図19の
ほうが薄く加工することが出来るので、下記のような利
点もある。 第2の加工補助具19を、超鋼などの金属を使用し
て製作することで、第2の加工補助具19の高さより
も、水晶板13を、数μm、例えば、5μm程度、低く
(薄く)加工することが出来るので、両面研磨加工機械
を使用して、研磨加工を行っても、加工途中において、
水晶板13が、第2の加工補助具19より離脱して、破
損することがなくなる。 水晶板13の直径が1inchから2inch以上
の直径の、大口径の水晶板13の加工が出来る。 RIE加工、又はその他の化学的なエッチング加工
を行ったあとに出来る、1μmから数μmの凸凹面の、
加工変質層を除去して鏡面に研磨加工を行う、修正加工
に利用することが出来る。 極く薄い、水晶板13(例えば、5μm前後の厚
さ)の研磨加工を行うことが出来る。 図18に示している手段よりも、図19に示してい
る手段のほうが、極く薄い、水晶板13の加工を行うこ
とが出来るが、図18に示している手段を使用しても、
極く薄く加工が出来るので、どちらの手段を使用しても
よい。 第1の加工補助具に、第2の加工補助具を固定する
には、松脂又はパラフィンなどの、低温にて溶解する接
着剤を使用して、第1の加工補助具に第2の加工補助具
を固定すると、たとえ、第1の加工補助具の上面に、接
着剤を使用することなく、ただ水晶板13を置くだけで
も、水ばりの効果にて、研磨加工が終了したあと、水晶
板13を第1の加工補助具より離脱させる場合、70℃
前後に、加工補助具を加熱して、図中に示している、穴
64より矢印の方向に、棒を挿入して、第2の加工補助
具を突き上げて、第1の加工補助具より、第2の加工補
助具を離脱させると、第1の加工補助具の上面に置いて
いる水晶板13も、容易に第1の加工補助具より離脱さ
せることが出来る。 水晶板13の外周部分である、外側の部分が、周辺
ダレを生じることがないので、中心部分の厚さと、外周
部分の厚さに、図18及び図19にて示している手段で
ある、硬質ガラス及び超鋼を使用することで、周辺ダレ
がなくなり、平行精度がよくて、平行精度にバラツキが
発生しない利点があるので、歩留まりがよくなる。
【0026】もう1点、上記の研磨加工を行なう場合
の、重要なポイントは、研磨加工を行なうときには、通
常、両面ともに、スウェード又は、不織布(以下、スウ
ェードとする)を、貼った、ラッピングプレート17,
18を使用して、研磨加工するのであるが、図19に示
している、凹レンズ形状の、水晶板13を製作する場合
には、例えば、片面が、鉄などの金属板で出来ている、
ラッピングプレート17を使用して、もう一方の片面
は、スウェードを貼ったラッピングプレート18を使用
して、研磨加工することで、図16(b)に示している
ように、上部ラッピングプレート18にスウェードを張
った、ラッピングプレート18を使用し、下部ラッピン
グプレート17を、鉄などの金属板で出来ている、ラッ
ピングプレート17を使用した構成にして、研磨加工す
ることで、超鋼又は鉄などの金属で出来ている、第1の
加工補助具11の裏面を、金属板で出来ている、ラッピ
ングプレート17を使用して研磨加工する、条件になる
ので、ラッピングプレート17を形成している、金属板
の硬さと、第1の加工補助具11を形成している、金属
の硬さを、ほぼ同等とすることで、第1の加工補助具1
1の裏面は、出来るだけ、研磨加工が出来にくい、条件
となる、条件に設定して、上部ラッピングプレート18
に張っている、スウェードを使用して、研磨加工する
と、水晶板13の出来上り精度を、容易に高めることが
出来る。さらに、もう一点、重要なポイントは、上部ラ
ッピングプレート18に張っている、スウェードに、極
く小さい凸凹又は、凸凹に類似の、極く小さいうねりを
形成した、スウェードを使用して、研磨加工すること
も、凹レンズ形状の、水晶板13を製作する上での、重
要な条件である。なお、両面研磨加工機械を使用して、
図19に示している形状の、水晶板13を研磨加工する
ことが出来ることで、水晶板13の出来上がりの、再現
性又は、精度が、極限まで高い精度の、水晶板13を、
安いコストにて、多量に生産することが出来る利点もあ
る。
【0027】尚、図面は省略しているけれども、上記に
て説明した、研磨加工手段である、第1の加工補助具と
第2の加工補助具を使用して、形成した、加工補助具
の、他の使用方法としては、両面研磨加工機械以外の機
械である、片面研磨加工機械、又はその他の研磨加工機
械を使用しても、図18及び図19に示している、平板
形状、又は図26に示している形状の、凹レンズ形状の
水晶板13を、容易に、多量に、研磨加工することが出
来る。
【0028】さらに、第1の加工補助具11と、第2の
加工補助具19を使用して、形成した、加工補助具を使
用して、図19に示しているような形状に、水晶板13
を、両面研磨加工機械、又は、片面研磨加工機械を使用
して、研磨加工する場合、図25又は、図32に示して
いるような、加工手段を使用して、あらかじめ凹レンズ
形状に研削加工し、図26に示しているような、凹レン
ズ形状に、水晶板13を、研削加工を行なうか、又は、
水晶板13の、中心部分に、マスクをかけて、中心部分
だけに、エキシマレーザーなどの、レーザー照射を行な
い、最初の厚さが、例えば、40μmの水晶板13の、
中心部分だけを、例えば、1回の熱照射パルスで、0.
1μm程度の加工層を除去し、合計で、200パルス程
度の熱照射パルスを行ない、図4(a)に示しているよ
うな、深さが、例えば、20μm程度の、凹レンズ形状
(逆MESA型)の形状に、レーザーを使用して、加工
するか、又は、フッ化水素酸、塩化アンモニウムなど
の、化学薬品を使用して、水晶板13をエッチング加工
し、水晶板13の、中心部分だけを、凹レンズ形状に、
加工を行うか、又は、フッ素系ガスなどを使用した、イ
オンミーリング、又はプラズマエッチングなどの加工手
段を使用して、水晶板13の、中心部分だけを、凹レン
ズ形状に加工を行うか、又は砂かけなどの加工手段を使
用するか、又は、その他の加工手段を使用して、水晶板
13を、凹レンズ形状に、加工を行った後、その後の加
工行程として凹レンズ形状に、加工した、水晶板13
を、図13に示しているような、加工補助具を使用し
て、研磨加工するか、又は、図13に示しているよう
な、加工補助具を使用することなく、図20に示してい
る、キャリア37を、直接に使用して、水晶板13に、
キャリア37を使用して、水晶板13を、遊星運動させ
る、両面研磨加工機械を使用して、水晶板13に形成し
ている、加工変質層を除去するために行う、仕上げの、
研磨加工を行ない、さらに、再度、周波数の微調節を行
なうための、化学的なエッチング加工(この場合に使用
するエッチングはwetエッチングのほうが、RIE加
工よりもよい)を行う加工行程とすると、図26、図4
5及び図46に示しているような、精度の高い、凹レン
ズ形状又は平板形状の、水晶板13を、短時間に、多量
に、製造することが出来る。
【0029】上部及び下部のラッピングプレート17,
18は、図20及び図21に示すように、スラリー(遊
離砥粒)の供給とともに回転させることで、第1の加工
補助具11を、載せたキャリア37を、太陽ギア39
と、インターナルギア38の間に設置し、加工補助具1
1を太陽ギア39の回りに、公転するとともに、自転す
る、遊星運動をさせて、片面は、水晶板13の上の面
を、下部ラッピングプレート17を使用して研磨加工
し、第1の加工補助具11の、もう一方の片面は、上部
ラッピングプレート18を使用して研磨加工すると、極
く薄い水晶板13を、容易に研磨加工することができ
る。片面研磨加工機械を使用する場合も、上記の研磨加
工手段と、同じ手段にて、水晶板13を、研磨加工する
ことが出来る。
【0030】さらに、上記の手段にて、極く薄い水晶板
13を加工したあと(例えば、厚さが10μmの場合)
では、水晶板13が、極く薄いが為に、取り扱いに苦労
することと、水晶板13に電極を形成するのにも、困難
をともなうので、図22に示すように、絶縁体、又は非
絶縁体で出来ている、固定用枠48の中心に、水晶板1
3を設置し、ボンデイングマシンを使用して、極く細
い、金線49(例えば、18μm程度)を使用して、固
定用枠48に、水晶板13を固定する。水晶板13を、
固定用枠48に固定したあとは、図23(a)に示して
いるように、金線49に弛みがあるので、図23(b)
に示しているように、水晶板13の全面を、下から持ち
上げるか、又は、その他の手段にて、金線49の弛みを
是正して、金線49を、直線状態にはると、なおよい。
又、図22に示しているは、図23に示しているような
手段にて、固定用枠48に、金線49を使用して、最
低、3つの方向から、水晶板13を固定すると、極く細
い、金線49を使用して、空中に、水晶板13を、固定
しているような状態になることで、水晶板13の振動
を、金線49が吸収するので、水晶の、特性を、極限ま
で、低下させることがない。
【0031】さらに、図23に示しているように、水晶
板13を、固定用枠48に、金線49を使用して固定し
たあと、図24に示すように、水晶板13の中心部分に
電極を設けるために、水晶板13の中心部分の、極く一
部分だけを、金などを使用して、蒸着を行った後、その
蒸着した、水晶板13の中心部分に両面から、ボンデイ
ングマシンを使用して、水晶板13と、固定用枠48の
間を、金線49を使用して、結線し、此の金線49を、
水晶板13の中心に取り付ける、電極50として使用す
ることで、従来、使用している電極(例えば、水晶板の
表裏に蒸着して形成している電極)と、比較すると、水
晶板13の中心部分だけに、極く、細い金線49(18
μm位)を使用して、電極50を、形成することが出来
るので、水晶の特性を低下させることがない。
【0032】図25は、片側凹面の水晶板13を製造す
る装置を示すものである。図25において、11は第1
の加工補助具、19は第2の加工補助具、41は加工補
助具11,19を低速回転(例えば100〜300rp
m)させるモータ、43は研磨具44を高速回転(例え
ば5000rpm)させるモータである。研磨具44と
しては、フェルト、綿棒、バフ等の柔らかい器具を用
い、酸化セリウム又はGC又はダイヤモンド等の研磨剤
を使用して、1分間に1μm位、研磨していく。最初の
厚みが40μm程度の、円板状の水晶板を、図26に示
すように、中心が10〜2μmの厚みの、凹レンズ形状
の水晶板13に仕上げる。又、図25に示しているよう
な、構造の装置を使用して、水晶板13を、凹レンズ形
状に、加工することも出来る、此の場合に使用する、研
磨具44としては、ダイヤモンド砥粒を、電気メッキし
たホイルで出来ている、研磨具44を使用すると、容易
に、凹レンズ形状に、水晶板13を、加工することが出
来る。その後、凹レンズ形状に、加工した後の、水晶板
13の仕上げ工程を、両面研磨加工機械、又は片面研磨
加工機械を使用して、研磨加工すると、図43(b)に
示しているような、凹レンズ形状の水晶板13に、研磨
加工して、仕上ることが出来る。
【0033】加工補助具としては、図25に示した構造
のほか、図27、図28及び図29に示すように、超
鋼、プラスチックス、ガラス又はその他の金属板を使用
して、図中に示している平板形状の加工補助具11a、
又は加工補助具11bを製作して、斜線にて示している
部分を、松脂、パラフィンなどを使用して、接着剤層5
9を形成して、水晶板13を加工補助具に固定して、水
晶板13と加工補助具を、一体化した水晶板13と加工
補助具を、図16に示している、両面研磨加工機械(ラ
ップ盤)を使用して、片面のラッピングプレート17は
加工補助具を研磨加工して、もう一方の片面の、ラッピ
ングプレート18は水晶板13を研磨加工した後、水晶
板13を加工補助具より剥離する構成にて、水晶板13
を研磨加工するならば、ラップ盤にて使用する、キャリ
ア37の厚さに関係なく、水晶板13を、極く薄く、精
度の高い加工が出来る、両面研磨加工が出来る、両面研
磨加工機械を使用して、片面研磨加工を行なう手段とす
るか、又は片面研磨加工機械を使用するか、又は手作業
による研磨加工を行なうか、又はその他の研磨加工手段
としてもよい。尚、加工補助具の構造としては、図27
に示している加工補助具11aよりも、図28に示して
いる加工補助具11bの形状のほうがよい、何故なら
ば、接着剤層59(斜線の部分)を形成しているのが、
加工補助具11aは、水晶板13を加工補助具11aに
固定するのに、水晶板13の裏面の全面に塗布している
のに対して、加工補助具11bの形状の場合には、水晶
板13を加工補助具11bに固定するのに、水晶板13
の側壁の部分に接着剤層59を形成して、水晶板13を
加工補助具11bに固定することで、水晶板13の側壁
を保護することが出来ることと、加工補助具11bと水
晶板13との間に接着剤層59が存在しないので、水晶
板13を加工補助具11bに密着させることが出来るこ
とで、精度の高い水晶板13の研磨加工を行うことが出
来る。
【0034】また、図29に示している構造の形状の、
加工補助具11cを超鋼などを使用して、溝52を形成
した加工補助具11cの構造の、加工補助具11cを使
用すると、図28に示している加工補助具11bより
も、下記の点でなおよい。 水晶板13の厚さが、10μmから30μm前後
と、極く薄いので、溝52を形成した加工補助具11c
を使用したほうが、接着剤層59の厚さを厚く形成する
ことが出来る構造なので、極く薄い、水晶板13でも、
水晶板13の側壁を使用して、水晶板13を、加工補助
具11cに固定することが出来る構造であるからであ
る。 加工補助具11cの構造は、接着剤層59の厚さ
を、いくらでも厚くすることが出来る構造であるので、
水晶板13が、極限まで、薄くなっても、加工補助具1
1cに固定することが出来る構造である。
【0035】次に、本発明の圧電素子の応用例として、
音響−電気変換器について説明する。従来の、地震探査
・予知には、現在、海洋観測、地下構造探査、地球磁気
観測、GPSによる観測、2点間の距離のレーザ測定に
よる、地核の移動測定などが行われているが、地震や津
波による、空気の振動を観測することも、一つの予知方
法である。
【0036】空気の振動を、記録や分析が、容易な電気
信号に変換する手段として、集音マイクがあるが、雑音
を拾いやすく、目的の振動数の音波を検出することが困
難である。
【0037】図30(a)〜(e)は、本発明の圧電素
子を利用した、音響−電気変換器の、各実施例を示すも
のであり、水晶又は、ニオブ酸リチウム又は、その他の
単結晶又は、チタン酸バリウム又は、その他のセラミッ
クスなどの、圧電効果を有する材質からなる、円筒21
又は、円筒54の中央部に、受圧面22を形成し、その
受圧面22に、一対の電極23,24を形成し、電極2
3,24間の、誘起電圧を測定するための、増幅器25
を接続している。(電極23,24及び増幅器25は図
30(a)のみ図示している)。図30(a)は両凸レ
ンズ(bi−convex)型、(b)は両凹レンズ
型、(c)は平面型、(d)は周囲にRを形成した平面
型、(e)は片凸(plano−convex)型を示
している。図30(a)に示しているように、栓55
を、2個使用して密封し、円筒21内部を密封して、A
室を形成し、円筒54内部を密封して、B室を形成し、
円筒21内部を密封した、A室内部も、又、円筒54内
部を密封した、B室内部も、ともに、減圧(出来れば真
空状態)した構造の、円筒21及び円筒54の、左右の
円筒21及び円筒54が、横軸方向及び縦軸方向の振動
を、キャッチすることで、円筒21及び円筒54の中心
部分に形成している、受圧面22を、円筒21及び円筒
54を形成しない場合に、比較すると、より強く受圧面
22が、振動をキャッチする構造になっている。なお、
上記の理由から、円筒21及び円筒54の、直径が小さ
くて、長さが長いほど、外部からの、振動を、受圧面2
2が、受けやすくなるので、精度の高い、圧力センサー
が出来ることになる。尚、A室、及びB室内部を減圧さ
せない場合には、不活性ガスを注入するとよい。
【0038】図31は、図30(a)及び(e)に示し
ている、上面図で、穴又は空間部分47を形成して、円
筒21及び円筒54の、左右の円筒21及び円筒54を
振動させた振動が、図30(a)及び(e)に示してい
る、Aの部分からBの部分に、又は、Bの部分からAの
部分に、円筒21及び円筒54を、振動させた振動が、
両端から、自由に移動することで、円筒21及び円筒5
4を振動させた振動(Aの部分を、振動させた振動と、
Bの部分を振動させた振動)が、円筒21及び円筒54
の、両端から、自由に、移動することで、Aの部分を振
動させた振動と、Bの部分を振動させた振動が、中心部
分において、共鳴して、共鳴現象を起すことで、穴又は
空間部分47を形成しない場合に、比較すると、より強
く、中心部分に形成している、受圧面22を振動させる
構造をしている。
【0039】次に、受圧面22の形成方法について説明
する。基本的には、図32に示すように、水晶又は、チ
タン酸バリウム又は、ニオブ酸リチウム又は、その他の
セラミックスなどの、圧電効果を有する材質からなる、
材質の丸棒30を、旋盤などの加工機械のチャック31
で把持し、また金属球の表面に、ダイヤモンド砥粒を付
着させた、砥石32を先端に、回転自在に設けた、加工
工具33を、ツール保持具34で把持する。砥石32
は、図33に示すように、対向面がカットされた球体で
あり、支持アーム35の先端に、軸受け36を介して、
回転自在に取り付けられている。砥石32の周面には、
図34(a)及びそのA−A拡大断面図である、図34
(b)に示すように、V字状溝32aが形成されてお
り、溝32aの内壁の一方が、砥石32の中心を通る面
に含まれるような、方向性を有している。この砥石32
は、エアノズル40から、砥石32の周面に対して、接
線方向に噴射される、空気のジェット流により高速回転
(好ましくは8.000〜50.000rpm)され、
被研削面をゆっくりと時間を掛けて(例えば毎分1μ
m)削っていく。この研削時に、噴水ノズル41から、
水を噴射して、砥石32の冷却と、削り屑の排出を行
う。丸棒30は、砥石32が回転駆動されるとき、図3
2に示すように、軸心の回りに回転駆動され、従って砥
石32により、円形形状又は、円筒形状の穴が形成され
る。又、上記にて説明した、研削又は研磨加工の手段
の、他の利用方法としては、図36(e)に示している
ような、砥石32”を使用することで、図2、図3及び
図4に示しているような形状又は、その他の形状の、研
削又は研磨加工に応用することが出来る。
【0040】なお、受圧面22の研磨面が凸状の場合
は、図36((a)は正面図、(b)は平面図)に示す
ように、鼓型の砥石32’を使用する。受圧面22の研
磨面がフラットな場合は、図36(c)に示すような、
フラットな砥石32”を使用する。あるいは、図37に
示すように、穴径よりもずっと小さい径の砥石32を用
い、図33に示す加工工具33と同じ、回転駆動を砥石
32に与える加工工具33を、NC装置などで受圧面
の、曲面に沿って移動させながら砥石32を回転させ
る。同時に、チャック31を回転させて丸棒30を回転
させながら受圧面を加工する。又、穴又は空間部分47
を形成する手段としては、図36(d)に示すような形
状の砥石32”を使用すると、保持部分47を残して、
容易に、穴又は空間部分47を加工することが出来る。
又、穴又は空間部分47を形成する手段としては、通常
のダイヤモンドを電着した、ドリルを使用しても、穴又
は、空間部分47を形成することは、可能である。
【0041】なお、円形形状の穴の加工には、通常の軸
の回りに回転する工具も使用でき、図38に示すような
球面形状の砥石や、図39に示す円板面形状の砥石も使
用できる。又、砥石32を使用して、研削加工が終了し
たならば、砥石32と同じ構造をした、研磨用の研磨用
砥石32””を、フェルト又は、バフなどの素材を使用
して製作し、研磨用砥石32””と、砥石32を取り換
えて、研磨用砥石32””を使用して、研磨加工する
と、仕上加工が出来る。フェルト又は、バフで出来てい
る、研磨用砥石32””の回転駆動の手段も、砥石32
を回転駆動させる手段と同じく、フェルト又は、バフに
溝32(a)を形成して、エアノズル40を使用して
の、回転駆動とすると、容易に、研磨加工を行うことが
出来る。
【0042】なお、図40及び図41に示しているの
は、図33に示している構造をした、研削及び研磨装置
の製作図である。実際に製作した、砥石32の直径は2
0mmで、溝32(a)の深さは、1mmで、溝の数
は、16個形成した構造の、研削及び研磨装置に、エア
ノズル40から、砥石32の周面に対して、接線方向
に、噴射した空気圧と、砥石32の回転数を、実測した
実測値の、回転数が下記の数字である。 空気圧が、0.5気圧の場合の、砥石32の回転数
は、約12.200回転の回転数である。 空気圧が、1.0気圧の場合の、砥石32の回転数
は、約22.000回転の回転数である。 空気圧が、2.0気圧の場合の、砥石32の回転数
は、約37.500回転の回転数である。 空気圧が、3.0気圧の場合の、砥石32の回転数
は、約47.800回転の回転数である。 空気圧が、4.0気圧の場合の、砥石32の回転数
は、ベアリングが耐えることが出来る限界である、約5
0.000回転の回転数である。
【0043】なお、図40及び図41に示している構造
の、研削及び研磨装置に、研削用の砥石32の変わり
に、鉄、アルミニウム、銅などの金属又は、バフ又は、
フェルト又は、ガラス又は、プラスチック又は、セラミ
ックス又は、その他の研磨用材質で、図36に示してい
る、研磨用砥石32””(e)を製作して、研磨用砥石
32””(e)と、研磨剤として、ダイヤモンドペース
ト又は、酸化セリウム又は、アルミナ又は、GC又は、
その他の研磨剤を使用して、図2(a),図3(a)及
び図4(a)に示しているような形状に、図32に示し
ている、加工方法を使用して、水晶などの圧電素材を、
研削と研磨加工を、同時に行う構成とする。研削と研磨
を、同時に行うことが出来る、理由としては、研磨用砥
石32””(e)の回転数を、ベアリングが耐えること
が出来る、限界である、50.000回転までの回転数
にて、研磨用砥石32””(e)を容易に、駆動させる
ことが出来るがために、研磨加工だけでも、極く短い時
間に、能率よく、研磨加工が出来るがために、極く薄
い、水晶などの圧電素材であれば、フェルト、バフ、鉄
などで出来ている、研磨用砥石32””(e)を使用し
て、研削と研磨加工の、2つの加工を、同時に行うこと
が出来る。
【0044】図42(a)に示しているのは、角速度セ
ンサー又は、角速度センサーを製作するために、ニオブ
酸リチウム、又はニオブ酸カリウムなどの、圧電素材で
出来ている、圧電板57で出来ている、圧電板57の厚
い板、例えば、350μm位の、厚い板と、薄い圧電板
57、例えば、25μm位の板を、絶縁体で出来てい
る、接着剤層59を使用して、両面から、貼り合わせ
て、合板した、圧電板57を示している。
【0045】図42(b)に示しているのは、図1に示
している、加工手段を使用して、圧電板57の、厚い板
の中心部分に、直径が3mm位の、円形形状の、凹レン
ズ形状(Inverted mesa型)に加工し、そ
の厚さを、25μmとして、接着剤層59を、挟んで、
合計50μmとした、静電容量型の、角速度センサーに
使用する、加工に成功した、例を示している。このニオ
ブ酸リチウム又は、ニオブ酸カリウムは大変に、加工が
難しい素材であるけれども、図1に示している、加工手
段を使用すれば、素材に、熱による影響を与えることな
く、高い精度にて、容易に加工することが出来る、こと
が判明した。ニオブ酸リチウムの場合、許容温度差とし
ては、20℃以内の温度差しか、許容温度差が許されな
い点が、加工が難しいところである。
【0046】図43(a)に示しているのは、水晶板1
3にレジストを塗布してマスキングして金属被膜、又は
その他の材質で出来ている被膜などを形成し、水晶板1
3にマスクをかけて、フッ化水素酸などを使用しての、
化学的なwetエッチング、又はC又はCHF
などのフッ素系ガス、又は塩素系ガスを使用したRIE
加工、又はその他の化学薬品を使用しての、エッチング
加工を行なった水晶板13の中心部分に、例えば、直径
が1.5mmの、凹レンズ形状(逆MESA形状)に、
wetエッチング加工,又はRIE加工を行って形成し
た、水晶板13の形状を図示している。水晶板13、又
はその他の圧電素材を、フッ化水素酸などの、化学薬品
を使用してエッチング加工すると斜線にて示している、
外周部分の形状が、ムの字の形状(床掘り形状)とな
り、蒸着を使用して、電極を形成する場合、斜線の部分
が、影となり、電極を形成することが出来にくいとい
う、欠点が、化学的なwetエッチング加工の欠点であ
る。又、RIE加工の場合でも、ムにはならないけれど
も、エッチングした表面に対して、ほぼ、直角となるの
で、RIE加工の場合でも、蒸着を使用しての、電極を
形成することが出来にくいという欠点がある。
【0047】図43(b)に示しているのは、図43
(a)にて説明した、化学的なwetエッチング加工の
欠点を修正するためと、RIE加工にて発生した、加工
変質層を除去する目的のために、図20に示している、
両面研磨加工機械を使用して、例えば、上部ラッピング
プレート18は、スウェード15を貼った、ラッピング
プレートを使用し,下部ラッピングプレート17は、鉄
などの,金属製のラッピングプレートを使用するか、又
は、両面とも、スウェード15を貼った、ラッピングプ
レート17及びラッピングプレート18を使用して,図
43(a)に示している,エッチング加工した,水晶板
13の凹レンズ形状部分を,スウェード15を使用し
て,酸化セリウムなどの研磨剤を使用して,研磨加工す
ると図43(b)に示しているような、スムーズライン
53を形成することが出来ることが,第1の利点であ
る。さらに、第2の利点は,研磨剤が,凹レンズ形状の
内部に,溜まるがために凹レンズ形状の内部を、上部ラ
ッピングプレート18を使用して、どんどんと、段階的
に,研磨加工することが出来ることと、下部ラッピング
プレート17の、両面から、研磨加工することが出来る
ことで,極限まで,薄い,例えば,0.5μm程度(固
有振動周波数約3GHz)までの,極く薄い,水晶板1
3を,研磨加工しても,保持部分51の,厚さは、40
μmから,30μm位の,厚さを,維持することが出来
ることにより、極限まで薄くしても,凹レンズ部分の、
強度の維持,およびハンドリングに困難を,伴うことが
ない。さらに,第3の利点は,平面研磨加工機械を使用
して、凹レンズ形状の研磨加工を行うことが出来る。上
記3つの利点が,エッチング加工と、両面研磨加工機
械、又は片面研磨加工機械又はその他の研磨加工手段を
併用した、エッチング(RIE加工)・ポリシング(機
械的な研磨加工)を併用、又はエッチング(RIE加
工)・ポリシング・エッチング(化学的なWet Et
ching)を併用した、、加工手段より、生まれる。
尚、スウェード15を使用して、図43(a)に示して
いる、凹レンズ形状の水晶板13を、両面研磨加工機械
を使用して、研磨加工した場合、ラッピングプレートに
かける圧力により異なるけれども、30μm位の段差の
ある、凹レンズ形状の振動部分を、機械的に研磨加工を
行なうことが出来る。
【0048】図44(a)、(b)、(c)及び(d)
に示しているのは、RIE加工、又はプラズマエッチン
グ、又は化学的なエッチング、又はその他の手段を使用
して、水晶板13に凹レンズ形状を形成した、加工面
を、図13に示している、第1の加工補助具11と、第
2の加工補助具19を使用して形成した、加工補助具1
1を使用して、水晶板13を保持し、第2の加工補助具
19を、石英で出来ている、硬質ガラスなどで製作し
た、加工補助具11を使用して、片面は、凹レンズ形状
に加工した水晶板13の裏面を、もう一方の片面は、加
工補助具11の一面を、図20及び図21に示してい
る、両面研磨加工機械、又は片面研磨加工機械、又はそ
の他の加工手段を使用して、上と下の、両面から、同時
に、研磨加工している状態を示している。又、図44
(d)に示しているのは、出来上がりの寸法図を示して
いる。尚、片面研磨加工機械を使用して、凹レンズ形状
を形成した水晶板13を研磨加工する場合には、凹レン
ズ形状を形成した面を、加工補助具11を使用して保持
するか、又は直接に、ケンビ(研磨盤)に、凹レンズ形
状を形成した面を、接着剤などを使用して貼りつける
か、又はその他の手段を使用して、ケンビに取り付け
て、凹レンズ形状を形成した裏面を、片面研磨加工機械
を使用して研磨加工すると、容易に、極く薄い水晶板1
3を、研磨加工することが出来る。
【0049】図44に示しているのを順番に説明する
と、下記の通りである。 図44(a)に示しているのは、水晶板13に、R
IE加工、又は化学的なwetエッチング手段を使用し
て、深さが15μmの凹レンズ形状を形成している。 図44(b)に示しているのは、図13に示してい
る、加工補助具11を使用して、凹レンズ形状を形成し
た面を、加工補助具11を使用して、水晶板13を保持
している。 図44(c)に示しているのは、機械的な研磨加工
手段を使用して、59.5μm削り取っている状態を示
している。この場合、機械的な手段だけで、59.5μ
mの、全てを、削り取ると、水晶板13に、歪が発生す
る、ので最初に、RIE加工、又はプラズマエッチング
などのエッチング手段を使用して、56.5μm程の厚
さを、化学的な手段を使用して、削り落とした後、残り
の、3.0μm程を、機械的な、研磨加工手段を使用し
て削り落とすと、一切の歪が発生することがない、又R
IE加工にて発生した加工変質層を除去することが出来
る。 図44(d)に示しているのは、最終段階として、
再度、wetエッチング加工を使用して、修正を行っ
て、出来上がりとなる。
【0050】図45、又は図46に示しているのは、直
径が1.0inchで、厚さが80μmの厚さに、機械
研磨加工された水晶板13の基盤を、最初に、図45
(b)に示しているように、RIE加工、又はwetエ
ッチング加工にて、60μmを除去して、その後、図4
5(c)、及び図45(d)に示しているように、加工
補助具11と、両面研磨加工機械、又は片面研磨加工機
械を使用して、RIE加工、又はその他の化学的なエッ
チング加工を行うことで、発生した、数μmの凸凹、例
えば、5μmを、機械的な研磨加工を行って除去して、
水晶板13の面精度を高めた後、再度、水晶板13の両
側面から、化学的なwetエッチング加工を行うこと
で、精度が高くて、極く薄い、例えば、10μm内外
の、水晶板13を加工することが出来る状態を示してい
る。尚、最終仕上げ工程では、出来るだけRIE加工は
使用せずに、wetエッチング加工、又は機械研磨加工
を最終仕上げの加工とすると、水晶板13の電気的な特
性が低下することなく、水晶板13の電気的な特性がよ
い。又、極く薄く(厚さが14μm前後)水晶板13
を、機械的な研磨加工を使用して加工した水晶板13な
らば、フッ化水素酸、NHHF、又はNFなどを使
用した、化学的なWet Etchingを使用して、
両側面から数μm除去しても、化学的なWet Etc
hingの欠点である、ピンホール(穴)が出来ること
はない利点がある。厚さが10μm内外となると、化学
的なWet Etchingを使用して加工すると、す
ぐに、ピンホールが出来るのが、化学的なWet Et
chingの欠点であるからである。
【0051】図45(c)、及び図46(c)に示して
いる、第1の加工補助具11、及び11”は、鉄などの
金属を使用して製作し、第2の加工補助具19は、超鋼
などの金属を使用して製作するとよい。又、この場合の
ラッピングプレートは、錫で出来ている、錫板などを使
用して、研磨加工機械としては、片面研磨加工機械を使
用してもよいし、両面研磨加工機械、超音波加工機、又
はその他の研磨加工機械を使用してもよい。さらに、水
晶板13を加工補助具11、又は11”に固定する手段
としては、加工補助具11、又は11”に形成している
孔16を使用して、図面に示している矢印の方向に、真
空吸着にて、加工補助具11、又は11”の表面上に水
晶板13を吸着させる構造としてもよい。尚、真空吸着
を使用して、水晶板13を、吸着させる構造とするに
は、片面研磨加工機械を使用する以外には、構造上真空
吸着にて、水晶板13を加工補助具11、又は11”に
吸着させて、機械的な研磨加工を行うことは出来ない。
ただし、真空吸着を使用して、加工補助具11、又は1
1”の上面に、水晶板13を吸着させる構造は、図面を
省略している。
【0052】図45、又は図46に示している順番に、
実際に、行った実験結果から説明すると、図45(b)
及び、図46(b)に示しているように、RIE加工に
て、62μm除去すると、第1に、1μmから6μm内
外の凸凹が発生する、この凸凹が発生する原因は、RI
E加工を行なう以前の加工である、図45(a)に示し
ている、厚さが80μmで、直径が1inchの水晶板
13を、機械的な研磨加工を行なうときに出来た、極く
小さなキズ(例えば、、0.01μm位)と、第2に、
水晶板13に含まれている、極く小さな不純物に対し
て、RIE加工によるイオン粒子が激突を繰り返すこと
で、極く小さなキズと、極く小さな不純物が、イオン粒
子の激突により拡大した凸凹である。又、この凸凹とは
別に、RIE加工による加工変質層の発生が起こる、こ
れは水晶板13の表面上が、イオン粒子の激突による高
温にて、厚さとして1μm内外、溶解するがために、非
晶質すなわちアモルファスとなって、水晶板13として
の結晶性がなくなり石英となる。上記2つの原因からな
る加工変質層を除去する目的にて、1μmから6μm内
外の凸凹を、機械的な、研磨加工を行って除去する目的
にて、第1の加工補助具11、又は11”と、第2の加
工補助具19を使用して製作した、加工補助具を使用す
る場合、第2の加工補助具19を製作する材質を、酸化
セリウムなどの研磨剤では、研磨加工が出来にくい材質
である、超鋼などの金属材料を使用して製作すると、水
晶板13の外周部分である、円型形状部分の円周部分
が、超鋼にて出来ている加工補助具19により保護され
て、研磨加工されるが為に、片面研磨加工機械を使用し
て研磨加工しても、例えば、ラッピングプレート盤とし
て、錫盤などの金属板に倣うので、極限まで、平行度、
及び面精度のよい加工を行うことが出来る。例えば、ラ
ッピングプレートとして、錫板を使用して、加工補助具
19を、超鋼を使用して製作した、加工補助具19を使
用して、水晶板13を図45(d)、又は図46(d)
に示しているように、5μm内外を、片面研磨加工機
械、又は両面研磨加工機械を使用して研磨加工した場合
の、平行度、及び面精度は、1/100以内の誤差の範
囲内にて加工が出来ることが判明した、この加工方法を
使用することにより、例えば、2inch(約5.8c
m)の基盤の研磨加工を、厚さ5μmの、厚さの加工を
行っても、平行度(傾斜角度)は、5μm×1/100
→0.05μm以内の誤差の範囲内にて加工することが
出来るので、水晶板13の電気的な特性に影響を与える
ほどの誤差ではない。さらに、超鋼などの金属材料を使
用して、水晶板13の外周を保護するので、水晶板13
の周辺部分に亀裂、又は破損が発生しなくなる、加工方
法の状態を図示している。尚、RIE加工にて、水晶板
13を62μm除去すると、第1に、1μmから6μm
内外の凸凹が発生するが、この凸凹を除去するのは、機
械的な研磨加工手段を使用して除去するのが最も良いけ
れども、第2の原因にて発生する、イオン粒子が水晶板
13に激突することで発生する、第2の原因にて発生す
る、加工変質層を除去する手段としては、非晶質の厚さ
の部分が、せいぜい1μm内外なので、フッ化水素酸な
どを使用した化学的なWet Etching加工の手
段だけを使用して、非晶質の部分を除去してもよい。
【0053】上記の研磨加工に関しての説明は、片面研
磨加工機械を使用しての説明を行ったけれども、両面研
磨加工機械を使用して研磨加工する場合には、図44、
図45及び図46に示しているように、水晶板13を上
のラッピングプレート18(図16(B)参照)を使用
して研磨加工し、加工補助具11及び11”の下の面を
下のラッピングプレート17を使用して、上下方向の両
面から研磨加工を行うので、水晶板13を加工補助具1
1及び11”に固定する手段としては、接着剤を使用す
ることなく、ただ加工補助具11及び11”の上に置く
だけで、加工補助具11及び11”を形成している、第
2の加工補助具19を使用して、水晶板13の外周を保
護して、水晶板13を加工補助具11及び11”の上面
に置くだけで、固定して研磨加工を行うことが出来る。
尚、この両面研磨加工機械を使用しての研磨加工を行う
ときに使用する、加工補助具11及び11”には、真空
吸着を使用することが出来ないので、加工補助具11及
び11”に形成している孔16は必要ないことになる。
【0054】さらに、両面研磨加工機械を使用して、研
磨加工する場合のラッピングプレート17及び18の材
質は、鉄などの金属で出来ている、加工補助具11及び
11”を研磨加工する、ラッピングプレート17は、加
工補助具11及び11”と同じ材質の、鉄などの金属を
使用して製作し、水晶板13を研磨加工するラッピング
プレート18は、スウェード15(パッド)などを貼っ
たラッピングプレート18を使用して、研磨加工を行う
と、図45に示しているように、超鋼などの金属で出来
ている加工補助具19は研磨加工されることなく、例え
ば、水晶板13だけが5μm前後、加工補助具19より
も、深く、研磨加工されるので、研磨加工の途中の水晶
板13が、加工補助具11より、飛び出すことがなくな
る。図45と図46に示している、水晶板13の相違点
は、図45及び図46に示している、水晶板13の研磨
加工を行う、ラッピングプレート18は、両方共にスウ
ェード15を貼っているラッピングプレート18を使用
しているけれども、図45に示している加工補助具11
を形成している、第2の加工補助具19の材質が、超鋼
などの金属であるのに対して、図46に示している加工
補助具11”を形成している、第2の加工補助具19の
材質は、石英などを素材とした、硬質ガラスを使用して
いることによる相違により、加工補助具11及び11”
を形成している、第2の加工補助具19の、高さ方向が
異なる、図45に示している、第2の加工補助具19
は、全く研磨加工されないのに対して、図46に示して
いる、第2の加工補助具19は、水晶板13の高さと同
じ高さに研磨加工されている。ただし、研磨剤として酸
化セリウムを使用することとする。その理由は、水晶板
13の材質と、第2の加工補助具19の材質が同じ石英
で出来ているからである。
【0055】図45及び図46に示している加工手段を
使用して、現在、両面研磨加工機械(ラップ盤ともい
う)を使用して製作することが出来ない、厚さである2
7μm(現在、製造することが出来る厚さの限界は24
μmから27μmとされているけれども、29μm位が
限界である)以下の、薄い水晶板13を製作する場合、
第1の加工手段として、図45(b)及び図46(b)
に示しているように、RIE加工を使用して、図45
(a)及び図46(a)に示しているように、80μm
の厚さに、機械研磨加工された、基盤の厚さの水晶板1
3の厚さを、62μm除去して、水晶板13の厚さを1
8μmの厚さにした後、第2の加工手段として、RIE
加工にて発生した、加工変質層、例えば、RIE加工に
て62μm除去した場合には、約1μmから6μmの加
工変質層が発生する、この約1μmから6μmの加工変
質層を、ラップ盤、又は片面研磨加工機械、又はその他
の機械研磨加工などの加工手段を使用して、機械研磨加
工にて除去するか、又は化学的なWet Etchin
gの手段を使用して除去すると、水晶板13の電気的な
特性が改善される。
【0056】Reactive Ion Etchin
g(RIE)加工とは、真空中、又はほぼ真空中におい
て、イオン粒子を、数10kmから数100kmの速さ
に加速して、イオン粒子が水晶板13などの圧電素材、
又はその他の電子材料に激突することで発生する、運動
エネルギーを使用して、水晶板13などの表面を、極く
少量ずつ削り取る加工手段なので、イオン粒子が激突す
る水晶板13などの表面上においては、イオン粒子が激
突した瞬間には、水晶板13の表面上では、温度の上昇
が起こり、その高温の影響により、水晶板13の表面上
では、水晶板13が、極く少量ずつ溶解して、水晶板1
3の表面上では、キュリー温度(495℃位)以上の温
度上昇が起こり、水晶板13の表面上では、ガス化して
気化し、吹き飛んでいる現象が起こっている。上記のこ
とから、水晶板13などの結晶性、又は結晶方向のある
材質の場合、イオン粒子が激突した表面上では、極く薄
い非晶質、すなわちアモルファスとなって石英(結晶で
はなくなること)の膜、又は水晶板13の表面上に酸化
膜(例えば、RIE加工にて10μm削除した場合、1
/10から1/100(0.1μmから1.0μm位の
膜と考えるとよい)が形成されるが為に、圧電素材であ
る、水晶板13などの電気的な特性が、極端に低下する
ので、RIE加工を行なって加工を行なった後、その後
の加工手段として、機械的な研磨加工、又は化学的なW
et Etching加工の手段を行わないと、電気的
な特性が良い、圧電素材及び電子材料を加工することは
出来ない。だけども、図45(e)及び図46(e)に
示しているように、両面から、1.0μmずつ位ずつ、
RIE加工を使用して削り取るのであれば、許容される
範囲内であるけれども、仕上げ工程としてはなるべく、
RIE加工は使用せずにwetエッチングの加工手段を
使用するほうがよい。尚、RIE加工の利点は、図45
(b)及び図46(b)に示しているような、62μm
荒加工する手段と、0.1μmから1μm内外を削り取
る微調節用の加工手段として使用するか、又は、図45
(d)及び図46(d)に示している、加工補助具11
及び11”と、RIE加工手段を組み合わせて、電気的
な特性が良い、機械的な研磨加工手段の利点と、欠点の
あるRIE加工の加工手段と、化学的なWet Etc
hingの加工手段を交互に併用することで、機械的な
研磨加工では出来なかった、図45(e)及び図46
(e)に示している段階にて、化学的なWet Etc
hingを使用して、斜線の部分を、最終的に除去して
出来た、水晶板13の厚さが、10μm内外の1inc
h×1inch、又は inch×2inchの丸形
状、又は角形状の、水晶板13の基盤を多量に安く量産
することが出来ることが、RIE加工と、加工補助具1
1及び11”を併用しての、研磨加工を行なうことによ
る利点である。上記の加工を可能としているのは、図4
5(b)及び図46(b)に示しているように、第1の
加工手段として、RIE加工にて、水晶板13の、厚さ
が80μmの基盤を、基盤に歪を一切、発生させること
なく、62μm削り取って、荒加工ではあるが、厚さ
が、18μmの厚さの、水晶板13を製作することが出
来ることと、第2の加工手段として、図45(d)及び
図46(d)に示している、加工補助具11及び11”
を使用して、RIE加工にて発生した、RIE加工の欠
点である、加工変質層(例えば、62μm削り取った場
合、約1μmから6μm)を、(ただし、RIE加工に
ては、歪は、発生しない)機械的な研磨加工手段にて、
研磨加工を行なって除去することにより、電気的な特性
を改善して、電気的な特性が良好な水晶板13を製作す
ることが出来る。さらに、電気的な特性が良好な、水晶
板13の基盤が出来れば、図51、図52、図53及び
図54に示している凹レンズ形状、又はPlano−C
onvex型形状、Concavo−Connvex型
形状、又はBi−Convex型形状、又はその他の形
状の、水晶板13の精度の高い製作にも利用することが
出来る。
【0057】図44、図45及び図46に示している、
加工補助具11を使用して、平板形状、又は凹レンズ形
状を形成した水晶板13の、平板形状、又は凹レンズ形
状を形成した面を保持して、平板形状、又は凹レンズ形
状を形成した、水晶板13の裏面と,加工補助具11の
一面を、両面研磨加工機械を使用して、上と下の,両面
から,同時に研磨加工すると、平板形状、又は凹レンズ
形状を形成した、水晶板13の一面は、一切、研磨加工
することがなく、平板形状、又は凹レンズ形状を形成し
た、裏面だけを研磨加工することが出来るので、下記の
ような利点がある。 両面研磨加工機械を使用して、極く薄く、平板形
状、又は凹レンズ形状を形成した、水晶板13の研磨加
工を行うことが出来る。 両面研磨加工機械を使用して、研磨加工しても、加
工補助具11を使用することで水晶板13に、平板形
状、又は凹レンズ形状を形成した一面は、一切、研磨加
工することなく、平板形状、又は凹レンズ形状を形成し
た裏面だけを、研磨加工することが出来るので、平板形
状、又は凹レンズ形状部分の、加工寸法精度が変化しな
い。 加工補助具11を使用することで、両面研磨加工機
械を使用して、片面研磨加工が出来るので、荒加工であ
る、ラップ加工から、ポリッシング加工である、研磨加
工をしても、平板形状、又は凹レンズ形状部分の、加工
寸法の精度が変化することがない。 加工補助具11を使用することで、片面研磨加工で
ありながら、両面研磨加工機械の利点である、平行精
度、平面精度を出すことが出来る。 加工補助具11を使用することで、RIE加工、又
は化学的な、エッチング加工の利点と、片面研磨加工機
械の利点と、両面研磨加工機械の利点の、両方の利点を
利用することが出来る。 加工補助具11を使用して、片面研磨加工を行うこ
とで、片面研磨加工機械の欠点がなくなる。
【0058】図47に示しているのは、水晶板13の両
側から、RIE加工、プラズマ、又はその他の化学的
な、エッチング加工を行って製作した、両面が凹レンズ
形状をした、水晶板13を、図13に示している、加工
補助具11を使用することなく、両面研磨加工機械を使
用して、図20に示している、キャリア37を使用し
て、直接に、遊星運動をさせて、エッチング加工によ
る、加工変質層を、機械加工で除去した後、再度、エッ
チング加工して、その後、再度、機械加工とエッチング
加工を併用して使用し、両面から加工を行って出来た、
水晶板13の、加工状態を示している。尚、図47
(c)に示しているのは、出来上がりの寸法図の一例で
ある。又、両面を凹レンズ形状に形成した水晶板13
を、スウェード15を貼った、ラッピングプレート17
及びラッピングプレート18を使用して、上下の方向か
ら、研磨圧力をかけて、両面が凹レンズ形状をした水晶
板13を、両面研磨加工機械を使用して研磨加工する
と、図47(a)に示している形状の、水晶板13の形
状を、図47(c)に示している形状の、水晶板13の
形状に研磨加工を行なうことが出来ることが判明した。
【0059】図48に示しているのは、実際に、水晶板
13を製作する場合、2.0インチウエハーの、水晶板
13の表面上に、マスキングしてマスクを形成し、エッ
チングを使用して、数百個から、数千個の、平板形状、
又は片面が凹レンズ形状、又は両面が凹レンズ形状の水
晶板13を形成し、その後、水晶板13を切断して、水
晶板13を、四角形状のままの状態にて使用するか、又
は丸の形状に、水晶板13を、切断加工して使用する状
態を示している。尚、図48(a)及び(b)に示して
いるのは、丸の形状であるが、実際上は4角の形状にて
使用することになる。
【0060】図44、図45及び図46にて説明してい
る加工手段は、一個ずつの加工方法に関しての説明を行
っているけれども,実際には,図48に示しているよう
に、2.0インチウエハーの表面に、レジストを塗布し
てマスキングして、水晶板13にマスクをかけて、その
後、化学的なWet Etchingなどのエッチング
加工を行なって、一度に、多量のエッチングを行い、多
量にエッチングを行なった水晶板13を、保持すること
が出来る、加工補助具11、又は加工補助具11”、又
はその他の形状をした、加工補助具を使用して、加工す
るか、又は加工補助具11、又は加工補助具11”を使
用することなく、直接に、図20に示している、キャリ
ア37を使用して、遊星運動をさせて、両面研磨加工機
械を使用して、両面から研磨加工を行なうか、又は片面
研磨加工機械を使用して研磨加工を行ったままとする
か、又は周波数の微調節を行なう目的にて、再度、化学
的なWet エッチング加工などのエッチング加工を行
った後、水晶板13を,1個ずつ、切断して、製作する
と、安いコストにて、精度の高い、水晶板13を、短時
間に、多量に、製作することが出来る。
【0061】図48(c)及び(d)に示している、水
晶板13を、1個ずつ研磨加工するときには、図49
(a)及び(d)に示しているような、加工補助具61
を、プラスチック、又は金属、又はその他の素材を使用
して、加工補助具61を製作して、加工補助具61の空
間部分62に、水晶板13を、図49(c)及び(e)
に示しているように、空間部分62に、水晶板13を挿
入した後、図20に示している、キャリア37を、直接
に使用して、水晶板13を、遊星運動をさせて、両面研
磨加工を行い、再度、化学的なwctエッチング加工な
どの、エッチング加工を行う加工工程としてもよい。
【0062】図49(c)に示している、水晶板13の
形状が、四角の形状で、この四角形状の、水晶板13を
挿入している、加工補助具61も、四角形状の空間部分
62を形成している、加工補助具61を使用して、研磨
加工を行うほうが、図49(e)に示している、丸い形
状の空間部分62を形成している、加工補助具61より
も、四角形状の、加工補助具61を使用して、キャリア
37を、直接に、使用して、遊星運動させたほうが、よ
り効果的に研磨加工することが出来る。
【0063】図50に示しているのは、水晶板13の真
上に、例えば、0.5mmの穴を形成した水晶板13で
出来ているマスク板63、又は石英又はタングステンシ
ーサイド又はその他の材質にて出来ている、マスク板6
3に、超音波加工機械などを使用して、0.5mmの穴
を形成したマスク板63を、水晶板13の真上に置い
て、水晶板13の上の方向から、RIE(Rcacti
vc Ion Etching)加工を行い、深さが1
5μmの凹レンズ形状を、水晶板13に形成している状
態を示している。何故、マスキング(金属被膜)の変わ
りに、マスク板63をマスキングの変わりに使用して、
水晶板13に、15μmから25μm以上の凹レンズ形
状を形成するかというと、水晶板13に、15μmから
25μm以上の、凹レンズ形状を形成する場合、露光手
段を使用したマスキングでは、金属被膜の厚さが、せい
ぜい、1μm前後の為に、水晶板13に15μm内外の
凹レンズ形状を形成する段階でも、マスキングの金属被
膜の厚さが、全くなくなり、0となるが為に役にたたな
いので、マスク板63に穴、例えば、0.5mmの穴を
形成した、マスク板63を使用して、水晶板13にマス
クをかけて、RIE加工を行う以外に、RIE加工を使
用して、水晶板13に、深さが15μm以上の凹レンズ
形状を形成することは不可能である。又、マスク板63
の素材としては、水晶、又は水晶と、同じ素材である石
英で出来ている、石英などが、水晶板13をRIE加工
する場合の、マスク板63として適当な素材である。何
故ならば、水晶、又は石英以外の素材を使用して、マス
ク板63を製作すると、水晶板13の表面上に、RIE
加工にて使用するフッ素ガスにより分解されて、プラズ
マ状態となった、他の物質が、水晶板13の表面上に付
着して、水晶板13の表面上に、凸凹が出来る現象が発
生するが為に、水晶板13の、精度の高い加工が不可能
となるので、マスク板63として、水晶、又は石英を使
用して、水晶板13の、マスク板63として使用してい
る状態を示している。悪い例として、例えば、パイレッ
クスで出来ている板などを、マスク板63として使用す
ると、パイレックスに含まれている、アルミニュウムな
どの物質が、フッ素ガスにて分解されて、アルミナなど
が出来て、水晶板13の表面上に付着して化合するよう
な、現象が起こるので、パイレックスなどは、使用する
ことが出来ない。尚、上記の手段以外に、ドライフィル
ム(デュポンMRCドライフィルム社の商品)を使用し
て、水晶板13の表面上に、レジストを貼りつける方法
でも、容易にマスキングすることは可能である、又、そ
の他の手段としては、直接に、水晶板13の表面上に、
レジストを塗布する方法でもマスキングすることは可能
である。
【0064】図51及び図522に示しているのは、水
晶板13を、両面が凹レンズ形状、又は両面が凸レンズ
形状に、RIE加工、プラズマエッチング、又はその他
の、化学的なエッチング手段、を使用して、水晶板13
を凹レンズ形状に加工した後、その後の加工手段とし
て、機械的な研磨加工である、両面研磨加工機械、又は
片面研磨加工機械、又はその他の研磨加工手段を使用し
て、凹レンズ形状に、化学的な、エッチング手段、を使
用して形成した加工面の、加工変質層を、機械的な研磨
加工手段にて除去して、両面の平行精度及び面精度を出
したままとするか、再度、RIE加工、プラズマエッチ
ングなどの、化学的なエッチング手段、又はwetエッ
チング手段を使用して、エッチング加工すると、エッチ
ングの欠点である、極く小さい、数μmの、凸凹が発生
する、この凸凹を、さらに、再度、機械的な、研磨加工
にて除去することと、凹レンズ形状を形成している、水
晶板13の裏面を、エッチング加工と、機械的な研磨加
工を併用することで、容易に、極限まで、水晶板13
を、極く、薄く加工することが出来る状態を示してい
る。尚、図中、斜線の部分は、エッチング加工と、両面
研磨加工機械、又は片面研磨加工機械を併用して、削り
落としている部分を図示している。上記のことを要約す
ると、水晶板13を、RIE加工、又はその他の化学的
なエッチング手段、又は機械的な研削手段を使用して、
凹レンズ形状、又は凸レンズ形状に加工した後、機械的
な、研磨加工を行なうことにより、RIE加工、又は化
学的なエッチング手段にて出来た、微小な凸凹を、除去
して、平行精度及び面精度を向上させることが出来る。
その後、再度、RIE加工、又は化学的なエッチング加
工と、機械的な、研磨加工と、エッチング加工を併用し
て、繰り返すことで,水晶板13を、極限まで、薄くし
ても、面精度を低下させることがなく、水晶板13を、
極限まで薄くしても、水晶板13が、過度のエッチング
により、不純物が原因となって穴があいたり、破損する
ことがない。さらに、図51及び図52に示している、
片面又は両面が凹レンズ形状の、水晶板13の加工手段
としては、下記のような加工手段としてもよい。尚、水
晶板13を、片面又は両面から、ウエットエッチングで
ある、化学的なエッチング手段、又は機械的な研削手段
を使用して、水晶板13を凹レンズ形状に加工した後、
片面又は両面から、図中、斜線にて示している部分を、
RcactivcIon Etching(RIE)加
工を行って、両側から、相似形状、又は相対的に縮小し
た後、RIE加工によって発生した加工変質層を除去す
るために、機械的な研磨加工を使用するか、又は化学的
なWet Etching加工を行なって、RIE加工
によって発生した加工変質層を除去することにより、電
気的な特性が良好で、しかも、水晶板13の厚さを、1
μm以下の薄さに加工することが出来る。
【0065】さらに、図52(a)に示しているような
形状に、図1に示している、研削加工手段を使用して加
工した後、例えば、、図52(b)、(c)、(d)及
び(e)に示しているように、両面から、RIE加工の
加工手段を使用して、図中、斜線にて示している部分
を、RIE加工にて除去することにより、図52(a)
に示している形状と、全く同じ形状の相似形状に、両側
面からだけ、縮小して、極く薄くて、精度の高い、Bi
−Convex型形状に、図52(a)に示している寸
法の形状である、保持部分51の厚さが74,5μm
で、溝52の部分の厚さが24.5μmで、振動部分の
一番厚いところの厚さが26.5μmの形状を、図52
(f)に示しているように、保持部分51の厚さが5
0.5μmで、溝52の部分の厚さが0.5μmで、振
動部分の一番厚いところの厚さが1.5μmの形状に、
相似形状に縮小することが出来る状態を示している。
尚、その後の加工手段として、RIE加工によって発生
した加工変質層を、機械的な研磨加工を使用して除去す
るか、又は化学的なWet Etchingを使用して
除去する必要性はある。
【0066】図53及び図54に示しているのは、第1
の加工手段として、図53(a)、又は図54(a)に
示している水晶板13に、マスキングして金属被膜を形
成して、水晶板13の中心部分に、直径が0.5mm
の、凹レンズ形状に、中心部分だけを、RIE加工、又
はその他の化学的なエッチング手段を使用して形成した
後、第2の加工手段として、図1(a)に示している、
機械研磨加工手段を、仕上げの第2の加工手段とするな
らば、第2の加工手段である、研削手段にて研削を行う
取りしろが少なくてすむので、短い時間で、片面が凸レ
ンズ型形状、又は両面が凸レンズ型形状で、しかも、図
中、示しているように、保持部分51とスムーズライン
53を形成している、両面が凸レンズ型形状、又は一面
が凹面で、他の一面が凸面の、凹凸レンズ型形状を製作
することが出来る状態を示している。さらに、図54
(c)に示している、Bi−Convex型形状に、研
削加工と、研磨加工を併用して加工した後、図54
(c)に示しているBi−Convex型形状の両側面
から、各々、9.25μmずつRIE加工にて、両側面
からエッチング加工にて、相似形状に縮小すると、図5
4(d)の形状、又は図54(d’)の形状の、極く薄
くて、高精度のBi−Convex型形状の水晶共振子
を容易に製作することが出来る。さらに、RIE加工に
て、Bi−Convex型形状を、相似形状に縮小した
後の、Bi−Convex型形状を両面研磨加工機械な
どの、機械的な研磨加工手段を使用して、Bi−Con
vcx型形状両側面から、研磨加工を行なうか、又は化
学的なWet Etchingなどの加工手段にて、R
IE加工による加工変質層を除去すると、電気特性がよ
い水晶振動子が出来る。尚、図53及び図54に示して
いる加工手段の説明は、直径が2.0mmの水晶板13
に関しての説明を行ったけれども、実際の加工は、直径
が1”inch×1”inch、又は2”inch×
2”inchの角形状、又は丸形状の水晶板13を使用
して、一度に多量に、製造することになる。
【0067】図55(a)及び図56(b)に示してい
るのは、両面研磨加工機械を使用して、厚さが80μm
で、直径が1inchの角型形状の、両面が鏡面状態に
研磨加工された水晶板13を示している。図55(b)
及び図56(b)に示しているのは、図55(a)及び
図56(a)に示している、厚さが80μmの水晶板1
3の厚さを、RIE加工の加工手段を使用して、水晶板
13の片側面から68μm削り落として、水晶板13の
残りの厚さが12μm残っている状態を示している。図
55(c)に示しているのは、RIE加工の加工手段を
使用して、当初、厚さが80μmあった水晶板13の厚
さを、厚さが12μmの厚さに加工した水晶板13を、
RIE加工を行なった片側面からだけ、フッ化水素酸、
NHHF,又はHFなどを使用した、化学的なWe
t Etchingを行なって、RIE加工にて発生し
た加工変質層(非晶質の部分)を、1.5μm除去し
て、厚さが10.5μmで、直径が1inchの水晶板
13を加工している状態を示している。図56(c)に
示しているのは、RIE加工の加工手段を使用して、当
初、厚さが80μmあった水晶板13の厚さを、12μ
mの厚さに加工した水晶板13を、フッ化水素酸、NH
HF、又はHFなどの溶液中に入れて、RIE加工
を行なった片側面から1.5μmと、RIE加工を行な
わない、片側面から1.5μmの、両側面からトータル
で3μmを、化学的なWet Etchingを行なっ
て除去することにより、RIE加工にて発生した加工変
質層を、1.5μm除去することになり、結果として、
厚さが9μmで、直径が1inchの水晶板13を加工
している状態を示している。
【0068】図55及び図56に示しているように、当
初、厚さが80μmあった水晶板13の厚さを、RIE
加工の加工手段を使用して68μm削り落として、水晶
板13の厚さを12μmとすると、RIE加工による、
フッ素系、又は塩素系の、イオン粒子が水晶板13に激
突するときに発生する高熱にて、水晶板13の表面上よ
り、約1.5μm位までの深さの部分までの厚さの、水
晶板13の表面上の表面層が、キュリー温度以上の、高
熱による影響により、加工変質層(非晶質)となって、
水晶板13の、電気的な特性が大幅に低下する、この水
晶板13の、電気的な特性を改善する目的にて、当初、
機械研磨加工にて出来ている、厚さが80μmの水晶板
13を、図55に示しているように、RIE加工を行な
って68μm削り落として、厚さを12μmとした水晶
板13の、RIE加工を行なった片側面から、又は図5
6に示しているように、RIE加工を行なった片側面、
及び機械研磨加工を行なったままの片側面の両面の全面
を、フッ化水素酸などの溶液中に入れて、化学的なWe
t Etchingを行なうか、又は化学的なEtch
ing溶液を霧の状態にして、噴霧することによる、化
学的なWet Etchingを行なって、RIE加工
にて発生した、加工変質層を厚さとして1.5μm程
を、片側又は両側面から除去することで、水晶板13が
本来、持っている電気的な特性を取り戻すことが出来る
ことが判明した。尚、RIE加工にて発生した加工変質
層を除去する手段としては、図45及び図46に示して
いるように、機械的な研磨加工手段を使用して、加工変
質層を除去してもよいし、図55及び図56に示したよ
うに、フッ化水素酸、NHHF、又はHFなどの溶
液中に、水晶板13を全面的に入れることによる、化学
的なWet Etchingの加工手段を使用して、R
IE加工にて発生した加工変質層を除去してもよい。
【0069】図57、図58、図59及び図60に示し
ているのは、まず、第1に、図57に示しているのは、
直径が2.89mmの、円型形状で、厚さが29.5μ
mで、両面ともに、両面研磨加工機械を使用して、鏡面
状態に研磨加工(ポリシング)した、平板形状の水晶板
13の周波数(56.595MHz)の特性を測定した
実測図を示している。第2に、図58に示しているの
は、RIE加工の加工手段を使用して、図57に示して
いる、水晶板13の片側面から、12.13μmを除去
して、水晶板13の厚さが、17.36μmとなった、
水晶板13の周波数(96.1599MHz)の特性を
測定した実測図を示している。第3に、図59に示して
いるのは、RIE加工の加工手段を使用して加工した、
水晶板13の表面上に発生した、凹凸及び加工変質層
(非晶質の部分)を除去する目的にて、図58に示して
いる水晶板13の、RIE加工を行なった片側面からだ
け、研磨剤として、酸化セリウムを使用して、機械的に
研磨加工を行ない、厚さとして、RIE加工の加工手段
にて発生した、加工変質層を、除去するために、0.1
2μmを除去して、水晶板13の厚さが、17.24μ
mとなった後の、水晶板13の周波数(96.8547
MHz)の特性を測定した実測図を示している。第4
に、図60に示しているのは、図59に示している、水
晶板13の厚さが、17.24μmの、水晶板13の、
加工変質層を、より一段と除去する目的にて、再度、図
59に示している水晶板13を、研磨剤としては、第3
の場合と同じく、酸化セリウムを使用して、再度、4.
96μmの厚さを除去して、水晶板13の厚さが、1
2.26μmとなった後の、水晶板13の周波数(13
6.1149MHz)の特性を測定した実測図である。
【0070】上記のことを説明すると、まず、第1に、
図57に示している周波数の実測図は、副振動の発生も
少なく、平板形状の水晶板13としては、大変にすばら
しい波型の周波数を発振している。第2に、図58に示
しているのは、、RIE加工の加工手段を使用して、図
57に示している、厚さが29.5μmの水晶板13
を、12.13μmを除去した場合の、水晶板13の周
波数の波型を見ると、副振動が主振動の、すぐ近くに接
近しているが為に、水晶振動子としては、全く使用する
ことが出来ない、波型の水晶振動子としての発振状態を
示している。第3に、図59に示しているのは、図58
に示している、RIE加工の加工手段を使用して、1
2.13μmを除去したあとの水晶板13の、RIE加
工を行なった表面上から、研磨剤として、酸化セリウム
を使用して、0.12μmを機械的な研磨加工手段を使
用して、水晶板13の研磨加工を行なった後の、周波数
を測定した実測図である、図56に示している場合の波
型とは異なり、図59に示している波型は、副振動が主
振動より離れていることが判る。第4に、図60に示し
ているのは、図59に示している水晶板13を、再度、
研磨剤として、酸化セリウムを使用して、RIE加工を
行なった表面上から、厚さとして、4.96μmを機械
的な研磨加工手段を使用して、RIE加工の加工にて発
生した、加工変質層を除去した、水晶板13の周波数を
測定した実測図であるが、図60に示している周波数の
測定図と、図59に示している周波数の測定図を比較す
ると、図59に示している副振動が、図60に示してい
る、周波数の測定図から消滅していることが判る。上記
の結果から、RIE加工の加工手段を使用して、もとも
と、良い波型形状の周波数を発振していた、水晶板13
を加工すると、副振動が発生して、水晶振動子としては
使用することが出来ない、周波数の波型を発振すること
が判った、だけども、RIE加工を行なった、水晶板1
3の加工面を、再度、機械的な研磨加工を行なうことに
より、水晶板13の電気的な特性を改善することが出来
ることが判明した。
【0071】上記のことから判断することが出来るの
は、両面研磨加工機械を使用して研磨加工した、図55
に示している水晶板13の波型は、すばらしく、良い波
型の周波数を、発振している、だけども水晶板13の、
周波数を高めるために、水晶板13の厚さを薄くする目
的にて、RIE加工の加工手段を使用して、水晶板13
を薄くすると、RIE加工による、加工変質層(水晶板
13の表面上が、極く一部分非晶質の膜となって、石英
となる)が発生して、振動子としては、全く使用するこ
とが出来ない波型の周波数の発振をすることになる。だ
けども、RIE加工によって発生した、加工変質層を、
再度、機械的な研磨加工の手段を使用して、除去するこ
とで、再度、すばらしく良い、周波数の波型を発振する
水晶振動子となることが判明した。このことにより、R
IE加工の加工手段の欠点を補う、機械的な研磨加工手
段、又、化学的なWet Etching加工手段を使
用しても、RIE加工の加工手段の欠点を補うことは出
来る、上記のことから、RIE加工を併用する、ポリシ
ング(機械的な研磨加工)→RIE加工→ポリシング、
又は化学的なWet Etching加工、又はRIE
加工(微調節に使用する)という、加工手段を使用する
ことにより、かぎりなく薄くて、かぎりなく、波型が良
くて、かぎりなく、周波数が高い、水晶振動子が、安い
価格にて製作することが出来ることになった、この加工
技術は簡単な、加工技術であるが故に、地球上におけ
る、最後の、産業革命を起こすことになる技術でもあ
る。
【0072】
【発明の効果】溝を形成している、第1の加工補助具
と、円筒形状の形状をした、第2の加工補助具の、上記
2つの部品を使用して組み立てた加工補助具であれば、
2つの部品ともに、平板形状なので、両面研磨加工機械
などを使用した、平面研磨加工の研磨加工手段を使用し
ての、研磨加工が容易に出来るので、かぎりなく、平行
精度が良くて、コストが安い、加工補助具を、簡単に製
作することが出来る。尚、加工補助具は消耗品なので、
精度が良くて、コストが安いことは重要なことである。
【0073】RIE加工の加工手段を使用することな
く、水晶板の片側面上に、化学的なWet Etchi
ng加工の加工手段を使用して、凹レンズ型形状(逆M
ESA型形状)を形成した後、第1の加工補助具と、第
2の加工補助具を使用して形成した加工補助具を使用す
るか、又はその他の形状の加工補助具を使用して、凹レ
ンズ型形状を形成した裏面と、加工補助具の一面の両面
を、両面研磨加工機械を使用して研磨加工すると、極限
まで薄く、水晶板に形成している振動部分を、研磨加工
をすることが出来ることになり、下記のような利点があ
る。 水晶板の振動部分を極限まで薄く研磨加工しても、
最初に化学的なWetEtching加工手段にて、凹
レンズ型形状を形成しているので、外周部分が振動部分
より厚いので、ハンドリングに困難を伴うことがない、
これにより極く薄い振動部分の研磨加工が出来る。 RIE加工の加工手段を使用しなくても、水晶板に
歪を発生させることなく、1inchから2inch以
上の大口径の水晶板の研磨加工が出来る、歪が発生しに
くいのは、加工補助具に載置(ただ置くだけ)して研磨
加工が出来るからである。 RIE加工の加工手段では、イオン粒子が水晶板上
に、激突するときに発生する高熱による影響、及びイオ
ン粒子が、水晶板上に激突するときの衝撃による振動
で、水晶板上に、極く小さい罅(ヒビ)が発生すること
により、水晶板の結晶構造にダメージを与えるが、機械
的な研磨加工の加工手段は、水晶板の結晶構造に与える
ダメージは、ほとんど発生しない利点がある、又化学的
なWet Etching加工の加工手段は、RIE加
工の加工手段ほど、水晶板の結晶構造に、悪い影響は与
えない、けれども、機械的な研磨加工ほど電気的な特性
は良くない加工方法である。 上記の加工手段は、水晶板を極く薄く、研磨加工す
ることが出来る加工手段なので、加工補助具に載置する
だけでなく、加工補助具の表面上に、松脂、又はパラフ
ィンなどの接着剤を使用して貼り付けて研磨加工して
も、極く薄く(例えば、1μm内外の厚さ)研磨加工す
ることが出来るので、振動部分の直径は1μmの100
倍あれば振動するので、長さ方向の歪が、少々発生して
も、問題とはならない。当然、振動部分が厚いと、長さ
方向の直径が大きくなるので、歪の影響も大きくなるの
で、歪は問題となる。これも振動部分を、極限まで薄く
することが出来る利点でもある。 松脂、又はパラフィンなどを使用して、凹レンズ型
形状を形成した面を、加工補助具の表面上に貼り付ける
場合、1枚の水晶板の表面上に、複数個以上(例えば、
数10個から数100個)の、凹レンズ型形状を形成し
ている水晶板を、加工補助具の表面上に貼り付けるので
なければ、凹レンズ型形状の内部の空気が、熱(70℃
位)の影響により膨張するので、1個ずつ加工補助具に
貼り付けるのは、大変に困難である。 化学的なWet Etching加工の加工手段
と、機械的な研磨加工の加工手段の2つの加工手段だけ
を使用して、水晶板を研磨加工するのであれば、水晶振
動子、又は水晶共振子としての、電気的な特性が良い、
周波数の波型を発振する。なるべくRIE加工の加工手
段は出来るだけ、使用しないほうがよいけれども、短い
時間使用するのであれば、別に問題はないし、又RIE
加工の加工手段を荒加工の加工手段と、微調節用の加工
手段として使用するのであれば、RIE加工の加工手段
は、すばらしい加工手段である。 上記の加工手段は、1inchから2inch以上
の水晶板(基盤)に対応することが出来るので、1枚の
水晶板から、数100個から数1、000個を、1枚の
水晶板より製作することが出来る加工技術でもある。
【0074】圧電素子被研磨物を、エッチング加工し
て、凹レンズ形状の形状に加工し、その後、両面研磨加
工機械、又は片面研磨加工機械又はその他の研磨加工手
段を使用して、仕上げの研磨加工することで、エッチン
グ加工で作ることが出来ない、スムーズラインを形成す
ることが出来るので、蒸着による電極の形成が容易とな
る。さらに、これにより、凹レンズ形状に加工した、裏
面から、エッチングと、研磨加工を併用することで、極
く、薄い、水晶板の、加工、及び研磨加工が出来ること
と、副振動が減少する利点がある。
【0075】圧電材料、特に水晶は硬脆材料であるため
に、加工方法は、ラッピング加工方法と、RIE加工に
よるエッチング、又は化学的なWet エッチング加工
方法、特に、化学的なWet Etchingに、限定
され、薄片化に限度があった、そこで、両者の長所を活
用して、新しいRIE加工による、エッチング・ポリッ
シング、又は化学的なWet Etchingを併用し
た加工方法、又はRIE加工を使用した、エッチング・
ポリッシング・化学的なwct エッチング併用の加工
方法の、水晶などの圧電素子加工技術を開発すること
で、厚さが0.125μm(固有振動周波数約12.0
GHz)の超高性能、高周波用振動子の開発を行なうこ
とが出来た。さらに、RIE加工による、エッチング・
ポリッシング、又は化学的なWet Etching加
工の併用、又はRIE加工による、エッチング・ポリッ
シング・化学的なwet エッチング加工、又はRIE
加工の併用を繰り返す、加工技術を使用することで、将
来,0.06μm台(固有振動周波数約24,0GH
z)の発振素子の開発も可能である。尚、水晶板を、極
限まで、薄くして、固有振動周波数を高めると、水晶板
の、振動部分の、直径は、振動部分の厚さの、100倍
以上あれば振動するので、固有振動周波数を高めれば、
高めるほど、振動部分の直径は小さくなるので、水晶板
の面積は、固有振動周波数に、比例して小さくなる。と
いうことは、振動数を高めれば、高めるほど、水晶板の
面積当りのコストは、安いコストにて、製作することが
出来ることになる。さらに、振動数を、高めれば高める
ほど、高い付加価値の商品となる利点がある。
【0076】凹レンズ形状、又は凸レンズ形状、又は平
板形状に、RIE加工、又は化学的なWetエッチング
加工を行い、凹レンズ型形状、又は平板形状、又はその
他の形状を形成した面の裏面の加工を、RIE加工によ
るエッチング加工、又はその他のエッチング手段にて、
凹レンズ型形状、又は平板形状を形成した裏面から、裏
面の全面をある一定の厚さに、薄くした後、その後の加
工手段として、機械研磨加工を行い、その後、再度、化
学的なWetエッチング加工などの加工を行う工程に
て、水晶板を加工するのであれば、例えば、水晶板の厚
さが、75μmの水晶板に、深さが25μmの凹レンズ
型形状を形成し、振動部分の厚さを10μm残すと、残
りが40μm残る、この残りの40μmの内、35μm
を、凹レンズ型形状の裏面から、裏面からだけ、RIE
加工、又はプラズマエッチング、又は化学的なWetエ
ッチングなどの手段にて、残っている40μmの内の、
35μmを削り取った後、残りの5μmを、機械加工で
研磨加工することで、RIE加工、化学的なWet E
tching、又はプラズマエッチングなどで加工した
後に出来る、数μmの凸凹(加工変質層)を、機械加工
にて、削り落として、加工面を、鏡面に研磨加工するこ
とが出来る、この鏡面の状態に研磨加工した後、再度、
化学的なWetエッチング加工などの、エッチング加工
を行って、残っている10μmの厚さを、化学的なWe
tエッチング加工にて、1μm前後の厚さにするなら
ば、化学的なWetエッチング加工による取りしろが少
ないので、加工面の精度を、ほとんど落とすことはな
い。上記の加工方法であれば、機械加工を行う部分は、
5μm前後だけ、研磨加工を行うことになるので、歪
が、全く、又はほとんど、発生しない利点がある。さら
に、厚さが75μm以上の場合、例えば、厚さが100
μmの場合でも、RIE加工による、エッチングにて削
り落とす、取りしろの部分が、厚さが75μmの場合に
は、35μmであったのが、厚さが100μmの場合で
は、60μmの厚さになるだけなので、RIE加工によ
る、エッチングにて削り落とす、厚さが35μmから6
0μmになっても、さほどの影響はない。何故ならば、
RIE加工による、エッチング加工で出来た数μmの凸
凹を、その後の機械研磨加工にて、鏡面加工を使用し
て、削り落とすことが、出来るからである。この水晶板
の厚さが、75μmの場合よりも、厚さが厚い、100
μm以上の厚さの水晶板のほうが(例えば、直径が2.
0inch以上の直径が大きい基盤)加工が、容易に出
来る。水晶板の、直径が大きくなれば、なるほど、水晶
板の、厚さが、厚くなる。ということは、本考案の利点
は、下記の4点に要約することが出来る。 大口径2.0インチから3インチ以上の、水晶板の
基盤を使用することが出来るので、コストが安くて、し
かも付加価値の高い、高い周波数を発振する、発振子が
出来る。 水晶板の厚さが厚くなっても、全くか、ほとんど、
歪を発生させることなく、極く薄く加工する方法である
ので、大口径2.0インチから3インチ以上薄い水晶板
(基盤)を製造することが出来る。 RIE加工による、エッチング・ポリシング併用、
又はRIE加工を使用した、エッチング・ポリシング・
化学的なwctエッチング、又はRIE加工を併用した
加工方法なので、極限まで、薄く、加工が出来る。 片面、又は両面に、精度の高い、凹レンズ形状、又
は凸レンズ形状を形成した加工を行うことが出来る、又
平板形状の加工も出来る。 上記の技術を達成可能とするには、出来上がりの、
水晶板の厚さが35μmから10μm前後の厚さなの
で、本考案の加工補助具を使用しなくてもよいが、精度
が高くて、コストが安い、水晶板を製作しようとすれ
ば、本考案の加工補助具を使用するほうが、容易に、極
く薄い、大口径の基盤である、2.0インチから3イン
チ以上の加工を行なうことが出来る。
【0077】Plano−Convex型形状の場合
も、ある一定の形状の、Plano−Convcx型形
状を形成しておけば、Plano−Convex型形状
を形成している面の、裏面から、RIE加工などのエッ
チング加工を行ない、エッチング加工と、片面研磨加工
機械、又はその他の研磨加工手段を併用して、Plan
o−Convex型形状の裏面を、加工、及び研磨加工
することで、容易に、極く薄い、Plano−Conv
ex型形状を形成することが出来る。さらに、Bi−C
onvcx型形状の場合も、ある一定形状の、Bi−C
onvcx型形状を形成しておけば、Bi−Conve
x型形状を形成している面の、両面から、RIE加工な
どのエッチング加工を行うことで、相似形状に、両面か
ら、縮小して、極く薄い、Bi−Convex型形状を
形成した後、Bi−Convcx型形状の、両側面か
ら、両面研磨加工機械を使用して、機械的に研磨加工を
行なうか、又は化学的なWet Etchingの加工
手段を使用して、RIE加工にて発生した、加工変質層
を削り取ることで、電気的な特性の良い、振動子を作る
ことが出来る。
【0078】Cなどのフッ素系ガス、又は塩素系
のガスを使用して、RIE加工技術にて、水晶板を、凹
レンズ形状に加工する場合、レジストを塗布してマスキ
ングして、厚さが厚い、金属被膜を形成するか、又その
他の材質で出来ている、被膜を形成するか、又は水晶
板、又は石英板、又はタングステンシーサイド、又は
鉄、又はその他の素材に超音波加工などを使用して、例
えば、0.5mm前後の穴を形成した、水晶板、又は石
英をマスク板として使用して、水晶に15μm以上の凹
レンズ形状を形成した後、RIE加工にて発生した加工
変質層(非晶質であるアモルファス部分)を除去する為
の、機械的な研磨加工を行なうことで、RIE加工技術
の欠点を補うことが出来ることにより、RIE加工技術
を使用しても、水晶の電気的な特性が、すばらしく良好
で、周波数の高い水晶振動子及び水晶共振子の製作が出
来ることになった。尚、現在の技術では、金属被膜のマ
スキングを使用して、RIE加工を行うと、金属被膜の
限界から、深さが、15μmの凹レンズ形状を形成する
ことが限界であるけれども、本考案の、水晶板又は石英
板又はその他の素材に、例えば、0.5mm前後の、穴
を形成した水晶板などをマスク板として使用するなら
ば、深さに限界がなくなり、如何なる深さの凹レンズ形
状でも形成することが出来る利点がある。
【0079】水晶板の表面上にレジストを塗布して被膜
を形成する場合、デュポンMRCドライフィルム(株)
が発売している、商品名がリストンFRA063−50
(レジストの厚さ50μm)、リストンFRA063−
50×2(レジストの厚さ100μm)、又はリストン
FX−150(レジストの厚さ50μm)のドライフィ
ルムを、水晶板に貼り付けて、水晶板の表面上にレジス
トすると、簡単に水晶板の表面上にレジストを形成する
ことが出来る、その後、必要である部分、又は不必要な
部分を残すために、マスクをかけて、露光装置を使用し
て露光し、露光したあと必要な部分、又は不必要な部分
を炭酸ナトリウム及び水酸化ナトリウムなどの溶液を使
用して現像して除去した後、RIE加工の加工手段を使
用してエッチングした後、再度、仕上げの研磨加工、又
は化学的なWet Etchingの加工を行う加工方
法ならば、設備投資の資金が、極く、少ない資金にて、
多量に、極く薄くて、精度が高い、水晶振動子、及び水
晶共振子を製造することが出来る、ことになる利点もあ
る。
【0080】現在、ATカットの水晶で、直径が1in
ch、又は2inchの場合、水晶板の厚さは、最も薄
いもので、75μm位が、製造の限界で、この75μm
が、最も薄い、厚さのものである、多量生産にて、極く
薄い水晶振動子を製作しようとすれば、ATカットの場
合、直径が2インチの基盤を使用することになる。ここ
で問題が起こる、極く薄くて、精度が高くて、周波数が
高い、水晶振動子を製作することと、多量生産にて、水
晶振動子を安く製作することとは、相反する関係にあ
る。上記の問題を、解決する手段として、水晶板を、極
く薄く加工するのに、本考案の加工補助具を単独にて使
用するか、又は水晶板を、極く薄く加工する目的のため
に、加工補助具とRIE加工を併用して、RIE加工
と、機械的な研磨加工を、併用して、何回となく、繰り
返して、RIE加工と、機械的な研磨加工を行うこと
で、直径が2インチの場合で、厚さが75μmに、製造
の限界がある、基盤の厚さを、10μmから20μm以
下の厚さで、直径が、2インチの基盤を作ることが出来
ると、その後の加工で、凹レンズ形状を形成する場合
に、化学的なエッチング、又はRIE加工により、除去
する凹レンズ形状を形成するときの深さを、浅くするこ
とが出来ることで、凹レンズ形状に形成する、水晶振動
子を形成する振動部分の面精度が一段と向上する。又、
本考案の加工補助具を使用することで、基盤の厚さが、
10μm程度の、直径が2インチの基盤を作ることが、
容易に出来るので、片面又は両面が凹レンズ形状の形状
に加工することなく、平板形状のままの形状にて、高い
周波数(例えば、ATカットで、水晶板の厚さが10μ
mの場合、167MHZ)の水晶振動子が、安価に、多
量に、RIE加工、又は化学的なウェットエッチング加
工と、ポリシング加工を併用した加工方法にて製造する
ことが出来る利点もある。
【0081】現在の時点では、水晶板の直径が、1イン
チから2インチの場合、水晶の厚さは約75μmに、製
造の限界がある、又、水晶の直径が3mm前後の場合
の、水晶の厚さは、約24μmに製造の限界があるが、
本考案の加工補助具を使用しての、両面研磨加工機械、
又は片面研磨加工機械などの、機械的な研磨加工と、R
IE加工、又は化学的なWetエッチングである、化学
的なエッチング手段を繰り返し併用することで上記の限
界を解決することが出来る。上記のような製造の限界
を、本考案の加工補助具を使用した、機械研磨加工の手
段を使用するか、又は加工補助具を使用しないでもよ
い、機械研磨加工手段である、例えば、フロートポリシ
ング研磨加工方法、又はその他の研磨加工方法と、RI
E加工、又は化学的なWetエッチングを併用して、繰
り返して(機械研磨加工→RIE加工→機械研磨加
工)、(又は機械研磨加工→RIE加工→機械研磨加工
→化学的なWet Etching加工、又はRIE加
工)行うことで、直径が1インチから2インチの場合の
基盤でも、容易に、厚さが10μm前後の、厚さの水晶
板を製作することが出来るので、下記のような利点があ
る。 1インチから2インチ以上の基盤でも、厚さが10
μm内外の、平板の水晶板が加工出来るので、167M
Hz以上の水晶振動子を多量に安く製造することが出来
る。 現在は、直径が3mmの場合でも、24μmに製
造の限界があるので、せい ぜい、約70MHz前後
に、製造の限界がある。 機械的な研磨加工と、RIE加工と、化学的なWe
t Etchingを交互に併用して、繰り返す加工
方法なので、研磨加工による歪が発生しない利点もあ
る。 水晶板の出来上がりの、平行度、及び面精度がよ
い。 この加工手段は、水晶以外の圧電素材にも利用する
ことが出来る。
【0082】現在、直径が1インチから2インチの場合
の水晶板の場合、水晶の厚さは、75μm以下の、水晶
板を製作することは出来ない。水晶板の厚さが、75μ
mに製造の限界があるが為に、その後の、加工手段であ
る、化学的なwetエッチングにて、無理な、過度のエ
ッチングを行うので、穴(ピンホール)が発生したりす
るけれども、直径が2インチの場合で、水晶板の厚さが
10μmから20μm内外の厚さの、水晶板を製造する
ことが出来ると、その後の、エッチング加工による取り
しろが少ないので、水晶板に与える影響が小さくなるこ
とにより、極く薄くて、精度が高い加工が出来る。さら
に、直径が、1インチから2インチの場合で、水晶板の
厚さが、10μmから20μm内外の、極く薄い水晶板
を製造するには、加工補助具を使用しての、両面研磨加
工機械、又は片面研磨加工機械、又はその他の研磨加工
手段と、Cなどのフッ素ガスを使用した、RIE
加工、又は化学的なwctエッチング加工を併用して、
交互に繰り返すことで、機械研磨加工による、取りしろ
(研磨加工を行う厚さ)を、出来るだけ、小さくして、
RIE加工などのエッチング加工にて、出来るだけ、取
りしろを、大きくすることで、革命的に、極く薄くて、
直径が大きくて、精度の高い、水晶板である、水晶振動
子を、容易に、多量に製作することが出来る。さらに、
水晶板の直径が、例えば、1インチで、厚さが10μm
の水晶板(基盤)が出来ると、厚さが10μmの場合だ
と、水晶板の直径は、100倍の直径があれば、振動子
として振動するので、1mm×1mmの面積があればよ
いことになり、厚さが、10μmで、直径が1インチの
水晶板(基盤)が出来ると、167MHzの水晶振動子
が、1インチの水晶板、1枚の水晶板から、400個以
上の水晶振動子が出来ることになるので、極端に、安く
て、精度が高い、水晶振動子の製造が出来ることにな
る。尚、水晶板の厚さが、10μmで、直径が1インチ
から2インチの基盤が出来ると、ダイシングソーなどの
機械を使用して、切断することなく、半導体を製造する
手段と同じく、レジストを塗布するか、又はドライフィ
ルム(デュポンMRCドライフィルム社製)を使用して
レジストし、直径が1mmの、丸型形状にレジストし
て、露光したあと、必要な部分のレジストを残して、そ
の後、RIE加工の加工手段を使用して、直径が1mm
の丸型形状に刳り貫く加工手段を使用するならば、直径
が如何に小さくても、如何に、出来上がりの個数が多く
ても、簡単に丸型形状、又は4角型形状、又はその他の
形状に刳り貫くことが出来る、これも、水晶板が、極く
薄い(厚さが10μm前後)が為に、RIE加工を使用
して、短い時間にて、刳り貫くことが可能となる加工方
法である、又水晶振動子及び水晶共振子としての形状と
しては、丸型形状の形状が、最も良い波型の周波数を発
振する形状である。
【0083】水晶板、又はシリコン、又はガリウムヒ
素、又はその他の電子材料を、機械的な研磨加工を行な
う場合、本考案の加工補助具を使用して、横方向の保
持、及び動きは、加工補助具を形成している、第2の加
工補助具の側壁部分を、ストッパーとして、使用して保
持し、縦方向の保持、及び動きを、真空の吸着力を使用
して、水晶板などを加工補助具に固定するのであれば、
極く弱い、真空の吸着力を使用しても、水晶板などを、
加工補助具に、加工補助具の保持力と真空吸着の吸着力
を併用して保持することが出来るので、極く弱い、真空
の吸着力にて、水晶板などを、加工補助具に吸着するこ
とが出来ることで、真空の吸着力による、応力の発生
が、極く小さいので、水晶板に与える歪が、極く小さく
なることにより、真空の吸着力を使用することが出来
る。これも、加工補助具と、真空の吸着力の、2つの効
果を併用することで、水晶板を加工補助具に固定して、
水晶板を片面研磨加工機械を使用して、機械的に、研磨
加工することが出来る利点となる。
【0084】極く薄い、水晶板を研磨加工するのに、溝
を形成した、加工補助具を使用して、水晶板を固定する
場合、水晶板の側壁に接着剤層を形成して、水晶板を加
工補助具に固定するならば、水晶板の厚さに関係なく、
接着剤層の厚さを、厚くすることが出来るので、接着剤
層が薄くなっても剥離することがない。
【0085】第1の加工補助具と、第2の加工補助具を
使用して形成した、加工補助具を使用して、水晶板を研
磨加工すると、水晶板を加工補助具に、全く接着剤を使
用することなく、加工補助具に水晶板を固定して、両面
研磨加工機械を使用して研磨加工することが出来るの
で、接着剤を使用することにより起こる、歪の発生が起
こらないので、精度の高い加工を行うことが出来る。
【0086】水晶などの圧電素材を、RIE加工にて加
工を行う場合には、フッ素系ガスとしては、C
フッ素系ガスを使用すると、加工表面の出来上がりの精
度は、CFなどよりも、Cを使用したほうが、
一段と表面精度の出来上がり精度がよい。
【0087】RIE加工を使用して水晶板などの圧電素
材、又はその他の電子材料を加工すると、イオン粒子が
激突する、水晶板などの表面上においては、イオン粒子
が激突した瞬間には、イオン粒子の運動エネルギーの作
用により、水晶板の表面上においては、極く少量ずつ、
水晶板が溶解して、水晶板の表面上では、キュリー温度
(495℃位)以上の温度上昇が起こり、水晶板の表面
上では、水晶板が、ガス化して気化し、水晶板の粒子
が、フッ素系のイオン粒子、又は塩素系のイオン粒子な
どと、化学的に反応して、吹き飛んでいる現象が起こっ
ているが為に、水晶板などの結晶軸、及び結晶方向のあ
るものが、イオン粒子が加速されて激突した、水晶板の
表面上では、極く薄い非晶質(結晶ではなくなること)
の膜が、水晶板の表面上に形成されるので、圧電素材で
ある、水晶板などの電気的な特性が、極端に低下する現
象が起こる、この現象を解決する手段としては、イオン
粒子が激突して水晶板上に発生した、極く薄い非晶質の
膜、又は酸化膜(部分)を、機械的な研磨加工手段を使
用して除去するか、又は化学的なWct Etchin
gなどの化学的なエッチング手段を使用して、水晶板の
表面上に形成されている、非晶質の部分を除去すること
により、水晶板の電気的な特性を改善して、水晶板、本
来の電気的な特性を発揮することが出来る。尚、水晶板
の表面上に発生した、非晶質の部分を除去する手段とし
ては、化学的なWet Etchingよりも、機械的
な研磨加工手段を使用して、非晶質の部分を除去するほ
うが、製造工程上から考えると、歩留まりはよいけれど
も、歩留まりを考えなければ、化学的なWet Etc
hingを使用して、非晶質の部分を除去するほうが容
易である。だけども、周波数を、微調節する、微調節の
手段としては、RIEの加工手段、又は化学的なWet
Etchingの手段も利用して、微調節をする必要
性はある、けれども、水晶板の電気的な特性が最もよい
加工手段としては、機械的な研磨加工手段が、水晶板の
電気的な特性を発揮することが出来るので、出来るだ
け、最終仕上げ工程にては、機械的な研磨加工手段を使
用するほうがよいが、極く少量の取りしろならば、化学
的なWetEtchingを使用しても、又RIE加工
を使用して微調節しても、水晶板の電気的な特性は、ほ
とんど低下しないので、最終仕上げ工程にては、化学的
なWet Etching、又はRIE加工を使用して
もよい。
【0088】現在の時点まで、RIE加工の加工手段
は、すばらしい、加工技術であるけれども、RIE加工
の加工手段が、電子材料、及び圧電材料業界、特に圧電
業界である、水晶業界において使用されていなかった原
因は、例えば、水晶板に、RIE加工を行なうと、イオ
ン粒子を光の速さに近い速さまでに、速くは加速出来な
いが、通常、RIE加工にて使用するイオン粒子は、電
極間に600V位の電圧で、電流としては240Wから
300W位の電流をかけて、イオン粒子を秒速数10k
m〜数100kmの速さに、フッ素系、又は塩素系のイ
オン粒子を加速して、水晶板の表面上に激突させる加工
手段であるが為に、イオン粒子が激突する、水晶板の、
極く薄い、表面上においては、イオン粒子が激突した瞬
間においては、イオン粒子の運動エネルギーにより発生
する、数1、000℃(例えば、1、500℃から3、
000℃位の高温になる、ちなみに、水晶及び石英が溶
解する、溶解温度は1、140℃である)に達する、熱
の影響で水晶板の表面上においては、水晶板の表面上は
溶解して、極く一部分ではあるが、水晶板の表面上で
は、極く薄い、数μm(例えば、1.0μm程度)の非
晶質(結晶ではなくなり、非晶質の石英、又はその他の
酸化膜となる)の部分の層が出来ることで、水晶として
の特徴が、極端に、低下して、周波数の発振の波型の形
状が悪くなる現象がおこる。尚、RIE加工を使用し
て、水晶板を加工したときに発生する、加工変質層(非
晶質の部分)は、水晶板を加工した厚さには、ほとんど
比例しなで、例えば、水晶板を60μm削り取ったとき
も、10μmのときも、数μmのときも、加工変質層の
厚さは1.0μmから数μm前後で、全くといってもよ
いくらい、同じ厚さの加工変質層が発生する。ただし、
当初、機械研磨加工を行なったときに出来た、微小なキ
ズ、及び不純物が拡大して出来た凸凹は、削り取る厚さ
に比例して大きくなる、その割合は、RIE加工を使用
して、10μm削り取ったときに、約0.1μmから
1.0μm位の凸凹が出来るけれども、面積に対して5
%位の面積の割合なので、無視することが出来る面積で
もある、又、RIE加工の加工手段を使用して、水晶板
を加工したときに発生する凸凹(加工変質層)の太さ
は、イオン粒子を加速して、水晶板に激突させる速さ
が、秒速数kmの場合と、秒速数10kmの場合と、秒
速100kmの場合では、それぞれに凸凹の発生する太
さは異なるので、面精度を高めたい場合(加工変質層を
小さくしたい場合)には、イオン粒子の加速を、低速に
したイオン粒子を、水晶板に激突させると良い。だけど
も、イオン粒子を激突させることには変わりはないの
で、大なり小なり凸凹(加工変質層)は発生する。上記
のことを解決する手段として、RIE加工により発生し
た、水晶板の表面上に出来た、非晶質(加工変質層)の
部分を、機械的な研磨加工手段、又は化学的なWet
Etching手段を使用して除去することにより、本
来、水晶が持っている電気的な特性を発揮することが出
来る、ということが判明したことは、今後の水晶振動
子、及び水晶共振子などの、薄片化などの高精度の加工
を行なう加工技術の進展となるばかりでなく、電子材
料、及び圧電素材を加工する業界に与える影響は、はか
りしれない、加工技術の発展となり、ひいては、今後の
通信、電子業界に対して、基本波で、数10GHZ以上
の発振をすることが出来る、水晶振動子及び水晶共振子
を、容易に製作することが出来ることは、今後、起こる
革命的な、産業革命の、もととなる影響を与えることに
なる加工技術である。尚、上記にて使用する、水晶板の
表面上に発生した、加工変質層を除去する手段として
は、機械的な研磨加工手段として使用する機械は、如何
なる機械を使用してもよいし、又、水晶板の厚さとし
て、1μmから数μm程度を除去すれば良いので、人間
の手作業でも、十分に、加工変質層を除去することは出
来る作業でもある。
【0089】上述したように、本発明によれば、従来困
難とされた厚みよりも、薄い、圧電素子及び、その加工
方法を提供することができ、これにより副振動の少な
い、振動子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の加工方法の概略を示す説明図であ
る。
【図2】 水晶振動子の製作例1を示すもので、(a)
は振動子の断面形状、(b)は振動子のノマルスキマイ
クログラフ、(c)はリアクタンス周波数特性を示すも
のである。表材はATカットで、素材の厚みは103μ
m、径は5mm、加工寸法は厚さ25μm、曲率半径は
30mmである。
【図3】 水晶振動子の製作例2を示すもので、(a)
は振動子の断面形状、(b)はリアクタンス周波数特性
を示すものである。表材はATカットで、素材の厚みは
103μm、径は5mm、加工寸法は厚さ9μm、曲率
半径は200mmである。
【図4】 水晶振動子の製作例3を示すもので、(a)
は振動子の断面形状、(b)はリアクタンス周波数特性
を示すものである。表材はATカットで、素材の厚みは
77μm、径は5mm、加工寸法は厚さ27μmであ
る。
【図5】 表材はATカットで、厚みが厚い水晶振動子
のリアクタンス周波数特性図である。
【図6】 表材はATカットで、厚みが厚い水晶振動子
のリアクタンス周波数特性図である。
【図7】 表材はATカットで、厚みが薄い水晶振動子
のリアクタンス周波数特性図である。
【図8】 表材はATカットで、厚みが薄い水晶振動子
のリアクタンス周波数特性図である。
【図9】 表材はATカットで、厚みがさらに薄い水晶
振動子のリアクタンス周波数特性図である。
【図10】表材はATカットで、厚みがさらに薄い水晶
振動子のリアクタンス周波数特性図である。
【図11】本発明の加工方法における第1の加工補助具
の断面図である。
【図12】本発明の加工方法における第2の加工補助具
の断面図である。
【図13】第1の加工補助具に第2の加工補助具と水晶
板をセットした状態の断面図である。
【図14】本発明の加工装置の他の例を示す断面図であ
る。
【図15】本発明の加工装置の他の例を示す断面図であ
る。
【図16】本発明の加工装置をラッピングプレートに挟
んだ状態を示す断面図である。
【図17】本発明の加工装置における、他の加工補助具
の平面図である。
【図18】図13の加工補助具で製作された水晶板の断
面図である。
【図19】図13の加工補助具で製作された水晶板の断
面図である。
【図20】ラッピングプレートの運動を示す平面図であ
る。
【図21】ラッピングプレートの運動を示す平面図であ
る。
【図22】本発明の実施例を示す上面図である。
【図23】本発明の実施例を示す断面図である。
【図24】本発明の実施例を示す断面図である。
【図25】本発明の加工装置の例を示す断面図である。
【図26】図25、又はその他の装置で製作された水晶
板の断面図である。
【図27】加工補助具の他の例を示す断面図である。
【図28】加工補助具の他の例を示す断面図である。
【図29】加工補助具の他の例を示す断面図である。
【図30】本発明の実施例を示す断面図である。
【図31】本発明の実施例を示す上面図である。
【図32】本実施例による加工方法を示す断面図であ
る。
【図33】本実施例における加工工具を示す側面図であ
る。
【図34】本実施例における砥石の実施例を示す側面図
及びそのA−A断面図である。
【図35】本実施例における加工された実施例を示す断
面図である。
【図36】本実施例における砥石の他の例を示す側面図
及び平面図である。
【図37】本実施例における加工工具の他の例を示す断
面図である。
【図38】本実施例における加工工具の他の例を示す断
面図である。
【図39】本実施例における加工工具の他の例を示す断
面図である。
【図40】本実施例における加工工具の、実際の製作図
を示す側面図及び上面図である。
【図41】本実施例における加工工具の、実際の製作図
を示す拡大図の縦断面図及び側面図である。
【図42】本実施例における加工された実施例を示す断
面図である。
【図43】本実施例における加工された実施例を示す断
面図である。
【図44】図13の加工補助具で製作された水晶板の断
面図である。
【図45】図13の加工補助具で製作された水晶板の断
面図である。
【図46】図14の加工補助具で製作された水晶板の断
面図である。
【図47】本発明の実施例を示す断面図である。
【図48】本発明の実施例を示す上面図である。
【図49】本発明の実施例を示す上面図である。
【図50】本発明の実施例を示す断面図である。
【図51】本発明の実施例を示す断面図である。
【図52】本発明の実施例を示す断面図である。
【図53】本発明の実施例を示す断面図である。
【図54】本発明の実施例を示す断面図である
【図55】本発明の実施例を示す断面図である。
【図56】本発明の実施例を示す断面図である。
【図57】素材はATカットで、厚みが、薄い、水晶振
動子のリアクタンス周波数特性図である。
【図58】素材はATカットで、厚みが、一段と薄い、
水晶振動子のリアクタンス周波数特性図である。
【図59】素材はATカットで、厚みが、一段と薄い、
水晶振動子のリアクタンス周波数特性図である。
【図60】素材はATカットで、厚みがさらに、一段と
薄い、水晶振動子のリアクタンス周波数特性図である。
【符号の説明】
1 ボール砥石、2 主軸、3 円筒形状磁石、4 水
晶板、5 研削スピンドル、6 工具保持具、11 第
1の加工補助具、12 リング形状又は4角形状又はそ
の他の形状の溝又は段差、13 水晶板、14 円形状
又はその他の形状をした溝、15 スウェード、16
孔、17 下部ラッピングプレート、18上部ラッピン
グプレート、19 第2の加工補助具、21及び54
円筒、22受圧面、23,24 電極、25 増幅器、
30 丸棒、31 チャック、32、32’、32”、
32”’、32”” 研削又は研磨用砥石、32(a)
溝、33、33’、33” 加工工具、34 ツール保
持具、35 支持アーム、36 軸受、37 キャリ
ア、38 インターナルギア、39 太陽ギア、40エ
アノズル、41噴水ノズル、42、43 モータ、44
研磨具、45 接着テープ、46穴又は空間部分、4
7保持部分、48 固定用枠、49 金線、50電極、
51保持部分、52溝、53スムーズライン、55栓、
56保持部分、57ダイヤモンド砥粒、58圧電板、5
9接着剤層、60松脂、61は第3の加工補助具、62
は空間部分、63穴を形成したマスク板、

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水晶板を、両面研磨加工機械、又は片面
    研磨加工機械、又はその他の研磨加工機械を使用して、
    研磨加工した水晶板(例えば、水晶板の厚さを80μm
    として、水晶板の直径を2インチとする)を、片面、又
    は両面から、RIE(Reactive Ion Et
    ching)加工などの、化学的なエッチング加工を行
    って、数10μm前後(例えば、60μmとする)を、
    除去した後、RIE加工などの、化学的なエッチング加
    工によって発生する数μmの凸凹(例えば、RIE加工
    にて、60μm除去すると、約1μmから6μmの凸凹
    が発生する)を、再度、両面研磨加工機械、又は片面研
    磨加工機械、又はフロートポリシング機械、又はその他
    の研磨加工手段によって研磨加工を行って研磨加工をす
    るか、又はwet etchingをした後、周波数の
    微調節を行なう為に、再度、仕上げのRIE加工、又は
    化学的なwet Etching加工(例えば、1.0
    μm前後)を、両面、又は片面から行うことで、例え
    ば、直径が2インチで、厚さが5μmから30μm前後
    の、極く薄くて、精度の高い水晶板などの圧電素材、又
    はシリコン、ガリウムヒ素などの電子材料を製作するこ
    とを特徴とする、圧電素子の加工方法。
  2. 【請求項2】 第1の加工補助具の上面に、リング形状
    又は4角形状又はその他の形状の溝又は段差を形成し、
    その溝又は段差の、深さよりも、やや高い、円筒形状又
    はその他の形状の、硬質ガラス、又は鉄、又はその他の
    素材などで出来ている、第2の加工補助具を、前記溝又
    は段差に、はめ込み、前記第2の、加工補助具の、第1
    の加工補助具、上面からの、突出高さと、同じか、又は
    突出高さよりも、少し低いか、又は高い、円板状又はそ
    の他の形状の、圧電素子被研磨物を設置し、前記圧電素
    子被研磨物の、上面にある上部ラッピングプレートと、
    前記第1の加工補助具の下にある下部ラッピングプレー
    トの、上下2枚のラッピングプレートを使用し、極く、
    薄い加工物を、研磨加工することを特徴とする、圧電素
    子の加工方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の加工補助具の、上面に形成し
    た、円形状又はその他の形状の溝又は段差に水溶液など
    の液体を入れ、この液体に、前記圧電素子被研磨物下面
    の、周囲が密着するように、前記圧電素子被研磨物を、
    前記第1の加工補助具上に載置(ただ置くだけ)し、前
    記液体の、表面張力を使用するか、又は氷結させること
    で、前記第1の加工補助具と、前記圧電素子被研磨物と
    を、固着することを特徴とする請求項2記載の圧電素子
    の加工方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の加工補助具の、上面に載置し
    た水を含ませた、親水性薄板の上に、前記圧電素子被研
    磨物を載置し、前記親水性薄板に含ませた、水の表面張
    力を使用することで、前記第1の加工補助具と、前記圧
    電素子被研磨物とを、固着することを特徴とする請求項
    2ないし3のいずれかの項に記載の圧電素子の加工方
    法。
  5. 【請求項5】 前記第1の加工補助具に、複数の孔を形
    成し、この孔に、水飴、蜂蜜、接着剤のボンド又はグリ
    ース又はその他の接着剤などの、粘性物質を充填するこ
    とで、前記圧電素子被研磨物下面を、前記粘性物質で密
    着させるか、又は真空の吸着力を使用して、前記第1の
    加工補助具と、前記圧電素子被研磨物とを、孔の面積だ
    けで、接着剤、又は真空の吸着力を使用して、固着する
    ことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかの項に記
    載の圧電素子の加工方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の加工補助具と、第2の加工補
    助具を、松脂、パラフィン、澱粉糊又はその他の接着剤
    を使用して、固定することを特徴とする請求項2ないし
    4のいずれかの項に記載の圧電素子の方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の加工補助具を、鉄などの、金
    属を使用して製作し、第2の加工補助具を、超鋼又は、
    鉄又は、ガラス又は、ガラスに類似の素材を使用して、
    製作することを特徴とする、請求項2ないし6のいずれ
    かの項に記載の圧電素子の加工方法。
  8. 【請求項8】 圧電素子被研磨物にマスクをかけてマス
    キングし、中心部分だけを、例えば、CF、C
    又はCHFなどを使用して、RIE加工、イオンミー
    リング、又はプラズマエッチング、又はその他の化学的
    なエッチング手段を使用して、平板形状、Bi−Con
    vex型形状又は凹レンズ形状(逆MESA形状)に、
    加工した後、その後の加工手段として、両面研磨加工機
    械、又は片面研磨加工機械又はフロートポリシング機械
    又はその他の研磨加工手段を使用して、エッチング加工
    を行った、加工面の表面、又は裏面の加工面を、機械的
    に研磨加工をした後、再度、化学的なwetエッチング
    加工と、機械的な研磨加工を、順番に繰り返し併用し
    て、加工を行うことを特徴とする圧電素子の加工方法。
  9. 【請求項9】 加工保助具に、水晶版を保持させて、片
    面は水晶板の一面を研磨加工し、もう一方の片面は、加
    工保助具の一面を、両面研磨加工機械を使用して、上と
    下から、同時に研磨加工することで、両面研磨加工機械
    を、片面研磨加工機械として使用する、圧電素子の研磨
    加工方法。
  10. 【請求項10】 凹レンズ形状に加工した水晶板の裏面
    を、加工保助具を使用して保持し、片面は水晶板の凹レ
    ンズ形状の一面を、もう一方の片面は、加工保助具の一
    面を、両面研磨加工機械を使用して、上と下から、同時
    に研磨加工する、圧電素子の研磨加工方法。
  11. 【請求項11】 水晶板を凹レンズ形状に加工し、凹レ
    ンズ形状に加工した面を、加工保助具を使用して保持
    し、片面は凹レンズ形状に加工した裏面を、もう一方の
    片面は、加工保助具の一面を、両面研磨加工機械を使用
    して、上と下から、同時に研磨加工する、極く薄い、圧
    電素子を加工する、圧電素子の研磨加工方法。
  12. 【請求項12】 一面又は両面を、凹レンズ形状、Co
    ncavo−Convex型形状、又はBi−Conv
    ex型形状に加工した水晶板を、両面研磨加工機械を使
    用して、上と下から、同時に研磨加工し、極く薄い、圧
    電素子を加工する、圧電素子の研磨加工方法。
  13. 【請求項13】 凹レンズ形状に加工した水晶板の、凹
    レンズ形状の内部に、松脂又はパラフィン又はその他の
    樹脂を注入して、凹レンズ形状内部の強度を補強した、
    水晶板を、両面研磨加工機械、又は片面研磨加工機械を
    使用して、上と下から、同時に研磨加工するか、又は片
    面研磨加工機械を使用して研磨加工する、圧電素子の研
    磨加工方法。
  14. 【請求項14】 加工保助具の材質を、酸化セリウムな
    どの研磨剤では研磨が出来にくい、プラスチックス、又
    は超鋼、又は鉄などの金属を使用して作り、加工保助具
    の一面の加工が出来にくい条件とすることを特徴とする
    請求項2ないし13のいずれかの項に記載の圧電素子の
    研磨加工方法。
  15. 【請求項15】 水晶板などの圧電素材を、凹レンズ形
    状に、プラズマエッチングなどを使用して、凹レンズ形
    状に加工した水晶板の凹レンズ形状部分に,松脂又はパ
    ラフィン又は膠又はその他の樹脂を注入して、凹レンズ
    形状内部の強度を補強した後、凹レンズ形状を形成して
    いる裏面を、両面研磨加工機械、又は片面研磨加工機械
    を使用して研磨加工するか、又は化学的にエッチング加
    工する、圧電素子の研磨加工方法。
  16. 【請求項16】 円筒の中央部に、水晶又は、ニオブ酸
    リチウム、ニオブ酸カリウム又は、その他の単結晶又
    は、チタン酸バリウム又は、圧電セラミックス又は、そ
    の他のセラミックスなどの、圧電効果を有する材質から
    なる受圧面を形成し、その受圧面に、一対の電極を形成
    することを特徴とする圧電素子の加工方法。
  17. 【請求項17】 円筒と受圧面が、圧電効果を有する一
    体の材質である請求項16記載の圧電素子の加工方法。
  18. 【請求項18】 圧電効果を有する、材質からなる丸棒
    の、両端部分から、それぞれ研削手段を用いて穴を開
    け、前記丸棒の、中央部に、所定の厚みの受圧面を形成
    し、さらに、その受圧面に、円筒の、左右から進入し
    た、空気振動が、中央部分にて、共鳴することが出来る
    ように、受圧面の外周部分に、左右から進入した、空気
    振動が、行き来することが出来るように、穴又は空間部
    分を形成して、円筒の左右から進入した、空気振動が、
    円筒の中心部分にて、共鳴して、共鳴現象を起こし、中
    心部分に位置する、受圧面を、より強く、振動させるこ
    とを特徴とする圧電素子の加工方法。
  19. 【請求項19】 圧電効果を有する、材質からなる丸棒
    の、両端部から、それぞれ研削手段を用いて、円筒形状
    の穴を開け、前記丸棒の、中央部に、所定の厚みの受圧
    面を形成し、その受圧面に、一対の電極を設けて、外部
    の空気振動を増幅した、電気信号を得ることを特徴とす
    る圧電素子の加工方法。
  20. 【請求項20】 研削手段は、樽状の砥石の表面に溝を
    形成し、その溝に空気、又は液体を噴射することで前記
    砥石を回転させるか、またはその他の機械的な手段を使
    用して、前記樽状の砥石を回転させるものである請求項
    19記載の圧電素子の加工方法。
  21. 【請求項21】 真球に近い鋼球を使用して、樽状の砥
    石を形成する請求項19または20記載の圧電素子の加
    工方法。
  22. 【請求項22】 水晶板の中心部分に、金などの金属を
    使用して、蒸着、又はメッキを行い、蒸着などの手段を
    使用して、金属部分を形成している、水晶板の中心部分
    に、細い金線を結線し、水晶板の電極として使用し、金
    線を使用して、水晶板に電圧を印加する、圧電素子の加
    工方法。
  23. 【請求項23】 水晶板に、Bi−Convex型形
    状、Plano−Convex型形状、及び凹レンズ型
    形状(inverted−mesa型形状)に、機械研
    磨加工、又は化学的なエッチング手段にて加工した後、
    Bi−Convex型形状、Plano−Convex
    型形状、Concavo−Convex型形状、及び凹
    レンズ型形状を形成している面の、裏面、又は両面か
    ら、再度、RIE加工、又は化学的なエッチング加工を
    行って、Bi−Convex型形状、Plano−Co
    nvex型形状、及び凹レンズ型形状を、相似形状、又
    は相対的に、縮小して、極く、薄く加工した後、仕上げ
    工程の加工として、機械研磨加工、又は化学的なwet
    Etching加工をする、圧電素子の加工方法。
  24. 【請求項24】 水晶板を、平板形状、又は凹レンズ型
    形状、又はその他の形状に、RIE加工、又はその他の
    化学的なエッチング手段にて加工した後、平板形状、又
    は凹レンズ型形状を形成している面の、裏面から、RI
    E加工、プラズマエッチング、又はその他の化学的なエ
    ッチング手段にて、数10μm、削り落とし、平板形
    状、又は凹レンズ型形状の裏面を、数10μm、RIE
    加工、又はその他のエッチング手段にて、削り落とした
    加工面に出来た、1μmから数μmの凸凹を、機械加工
    を使用して、1μmから数μm程、研磨加工して、平板
    形状、又は凹レンズ型形状を形成している裏面を、鏡面
    に研磨加工するために、加工補助具を使用して加工する
    か、又は加工補助具を使用することなく、平板形状、又
    は凹レンズ型形状の裏面を、片面研磨加工機械、又は両
    面研磨加工機械、又はその他の研磨加工手段を使用し
    て、1μmから数μm、研磨加工して、鏡面仕上げの加
    工を行う、その後、再度、鏡面仕上げの加工を行った加
    工面を、化学的なWetエッチング加工手段を使用し
    て、平板形状、又は凹レンズ形状を形成して、平板形状
    のままの状態とするか、又は両面(両側面)に凹レンズ
    形状を形成する、圧電素子の加工方法。
  25. 【請求項25】 水晶板、又は石英にて出来ている石英
    板に穴を形成した、マスク板を、水晶板の上に置いて、
    マスキング(金属被膜))の変わりとして使用し、Re
    active Ion Etching(RIE)加工
    を行い、水晶板に凹レンズ形状を形成することを特徴と
    する圧電素子の加工方法。
  26. 【請求項26】 水晶などの圧電材料を、RIE加工に
    て加工する場合、CF、CHF又はCなどの
    フッ素系ガスの内、特に、Cのフッ素ガスを使用
    すると、水晶などの表面精度の加工精度がよいことを特
    徴とする圧電素子の加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11075611B2 (en) * 2016-10-31 2021-07-27 Daishinku Corporation Frequency adjustment method for piezoelectric resonator device

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