JP2000223050A - 陰極線管及びゲッタ―支持板 - Google Patents

陰極線管及びゲッタ―支持板

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JP2000223050A
JP2000223050A JP11290722A JP29072299A JP2000223050A JP 2000223050 A JP2000223050 A JP 2000223050A JP 11290722 A JP11290722 A JP 11290722A JP 29072299 A JP29072299 A JP 29072299A JP 2000223050 A JP2000223050 A JP 2000223050A
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cathode ray
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Takashi Mukuno
俊 椋野
Tetsuhiko Makino
哲彦 牧野
Tsutomu Suehiro
勉 末広
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のゲッター支持板のファンネルガラスへ
の接触支持部は、ファンネルガラスとゲッターの距離を
一定に保つ為にほぼゲッターの中心位置付近で支える構
造となっている。このためファンネルガラスガラスがゲ
ッターフラッシュの熱のためクラックを起こしたり、ゲ
ッターフラッシュ時の熱でゲッター支持板に変形が生じ
る問題があった 【解決手段】 本発明は、ゲッター支持板20の一端に
陰極線管の内部に固定する取付部21と、その他端にゲ
ッター30を保持するゲッター保持部22と、取付部2
1とゲッター保持部22との間を接続するスプリング部
23にファンネルガラスへ接触する接触支持部24を設
けることにより、ゲッターフラッシュ時のゲッターの発
熱及び加熱用高周波によるファンネルガラスの微小クラ
ックを防止し、かつ接触支持部24に加わる熱とスプリ
ング圧力による支持板20の変形を防ぐようにしたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機や各種の表示装置として使用される陰極線管やフラッ
トディスプレイ装置に用いるゲッター支持板の構造、及
びその応用例に関する。
【0002】
【従来の技術】陰極線管では、管内の真空度を所定の減
圧値以下に維持するために、製造工程において排気を行
った後、管内に取り付けたバリウムなどを主成分とする
ゲッ夕一を加熱して蒸発させ、管内の残留ガスや射止後
管内で発生したガスを吸収するようにしている。
【0003】図4はファンネル内面にゲッターを有する
陰極線管を示す断面図である。図4において、符号10
は陰極線管で、互いに融着されたパネル11とファンネ
ル12により管体が形成され、パネル11の内面には蛍
光体を塗布した蛍光面が形成されている。そして、蛍光
面に近接して色選別電極のアパチャーグリル17が配設
されフレーム13により支持されている。フレーム13
はパネル11に埋設したパネルピンに固定されている。
さらに、フレーム13には、地磁気の影響を防ぐための
内部磁気シールド14が取リ付けられている。また、フ
ァンネル12のネック部内には電子銃15が収容されて
いる。
【0004】このような構成を有する陰極線管10は、
管内に配置される上記の各部品を装着した後、管内のガ
ス圧を排気して電封される。この時の管内の真空度は5
×10-5torr程度であるが、陰極線管10を正常に
動作させるには充分でないので、更に真空度を上げて、
5×10-5torr以下とするためにあらかじめ管内に
ゲッター30を封入している。ゲッター30は、ファン
ネル12のアノードボタン16に取り付けられたゲッタ
ー支持板20の先端に固着され、ファンネル12の内面
に近接して配設されている。
【0005】一般的にゲッターはBaAl4 合金とNi
の混合物が使われている。ゲッターフラッシの工程では
このゲッターを排気電封後に外部より高周波コイルで誘
導加熱する。この時のゲッターの温度は800〜840
℃で発熱反応(テルミット反応)が起こり始め、この反
応熱が加わり急速に温度が上昇し、1130℃でBaが
蒸発(飛散)し始め、更にゲッター30の温度上昇は1
300℃まで続く。したがって、この陰極線管10で
は、ゲッター30を加熱して蒸気を飛散させることによ
り、管内ガスを確実に吸収、吸着して必要な真空度を維
持でき、陰極の電子放出性能の低下を防止している。
【0006】図5はゲッターを従来のゲッター支持板を
使ってファンネルに取付けた説明図である。図5におい
て、符号20はゲッター支持板で、その先端にゲッター
保持部22と接触支持部24を有している。ゲッター3
0は薄い円盤状の形状をしており、ゲッター保持部22
に溶接されて固着される。
【0007】ゲッター支持板20の取付部21は、ファ
ンネル12の所定位置に設けられたアノードボタン16
の凸部に圧入されて固定される。ゲッター30は高周波
コイルで誘導加熱ができるようにファンネル12のガラ
ス面から3〜5mmの適当な距離を保って接触支持部2
4で支持されている。この接触支持部24がファンネル
12のガラス面から浮かないように、スプリング部23
に適度なスプリング性を持たせ、接触支持部24に適度
なスプリング圧が加わるようにしている。
【0008】図6は従来のゲッター支持板の接触支持部
を拡大して示す断面図である。図6に示すように、従来
のゲッター支持板においては、ファンネル12のガラス
面に接する接触支持部24は、ほぼゲッター30の中心
位置付近で支える構造となっている。そのため、ゲッタ
ー30の温度上昇が直接ファンネル12のガラス面に伝
えられ、微小なガラスクラックやゲッター支持板変形が
生じる虞れがある。
【0009】また、図6に示すような従来のゲッター支
持板においては、接触支持部24がファンネル12のガ
ラス面より浮かないようにゲッター支持板20にスプリ
ング性を持たせているため、ゲッターフラッシュ時のゲ
ッター30の高熱がゲッター支持板20に伝わる。ゲッ
ター支持板20のスプリング圧が強くなり過ぎるとその
圧力と熱でゲッター支持板20が変形しやすくなる。
【0010】図7は、従来のゲッター支持板の変形例を
示す図である。ゲッター支持板20の変形は、支持板の
耐熱強度と支持板に加わる(特にゲッターの近くの)温
度と圧力によって変わってくる。図8は、ゲッター支持
板に加えられるスプリング圧力と熱で変形する変形量と
関係を示すグラフである。図8のグラフA、グラフB
は、従来のゲッター支持板の変形例を示す。グラフA或
いはグラフBに示すように、ゲッター支持板のスプリン
グ圧を強くすると、それに応じてゲッター支持板の変形
量が大きくなることが示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のゲ
ッター支持板では、ファンネルガラスの面とゲッターと
の距離を一定に保つ為に、ほぼゲッターの中心位置付近
で支える構造となっている。このため次の2点の問題が
ある。1.ゲッターフラッシュのためにファンネルガラ
スの外部より高周波でゲッターを加熱するが、このとき
のゲッターの温度は反応熱も加わり1300℃前後に達
するが、この時の熱が接触支持部に伝わる。このため、
ゲッターと接触支持部の距離が短いとファンネルガラス
接触部の温度が高くなり、好ましくない微小なガラスク
ラックを起こすことがある。
【0012】2.ゲッター支持板の接触支持部がファン
ネルガラスより浮いてしまうと、振動や衝撃を受けた時
に接触の振動音を発する不具合が生じる。これを防ぐた
めに接触支持部に適度なスプリング圧を加えるようにし
ているが、このスプリング圧が強くなりすぎるとゲッタ
ーフラッシュ時の熱でゲッター支持板が変形しやすくな
る。本発明はこのような従来のゲッター支持板の問題を
解決するためになされたもので、その目的は、ガラスク
ラックを起こすことが無く、しかもゲッターフラッシュ
時の熱でゲッター支持板に変形が生じない構造の陰極線
管及びゲッター支持板を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の陰極線管は、そ
の一端に陰極線管の内部に固定する取付部と、その他端
にゲッターを保持するゲッター保持部と、取付部とゲッ
ター保持部との間を接続するスプリング部とを有し、ス
プリング部にファンネル内面と接触する接触支持部を、
前記ゲッターの保持位置よりも長手方向に離間して設け
たゲッター支持板を備えている。
【0014】本発明の陰極線管のゲッター支持板は、そ
の一端に陰極線管の内部に固定する取付部と、その他端
にゲッターを保持するゲッター保持部と、取付部とゲッ
ター保持部との間を接続するスプリング部とを有し、ス
プリング部にファンネル内面と接触する接触支持部を、
前記ゲッターの保持位置よりも長手方向に離間して設け
る。これにより、ゲッターフラッシュ時のゲッターの発
熱及び加熱用高周波による接触支持部の発熱に起因する
ファンネルガラスの微小クラックを防止し、かつ接触支
持部に加わる熱とスプリング圧力による支持板の変形を
防ぐようにしたものである。
【0015】本発明では、陰極線管のゲッター支持板の
接触支持部を、ゲッター保持部及びゲッターの外径より
も取付部側に3mm以上離れた場所に設けることによ
り、従来の陰極線管のゲッター支持板の有する問題点を
解決したものである。
【0016】更なる本発明は、ゲッター支持板をフラッ
トディスプレイ装置に応用したものである。本発明は、
その一端に装置の内部に固定する取付部と、その他端に
ゲッターを保持するゲッター保持部と、取付部とゲッタ
ー保持部との間を接続するスプリング部とを有し、スプ
リング部にパネルガラスと接触する接触支持部を、前記
ゲッターの保持位置よりも長手方向に離間して設けるこ
とによって、従来のフラットディスプレイ装置のゲッタ
ー支持板の有する問題点を解決したものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図1は本発明のゲッター支持板の
構成を示す図で、(a)はその上面図、(b)はその側
面断面図ある。図1において、符号20は本発明のゲッ
ター支持板である。符号21はゲッター支持板20の一
端を陰極線管の内部に固定する取付部である。符号22
はゲッター支持板20の先端にゲッターを保持するゲッ
ター保持部である。符号23は取付部21とゲッター保
持部22との間を接続するスプリング部である。符号2
4はスプリング部23に設けられたファンネルガラスへ
接触する支点となる接触支持部である。符号30はゲッ
ター保持部22に取り付けられるゲッターである。ゲッ
ター支持板20の取付部21には、陰極線管のアノード
ボタンの凸部に圧入して固定するための孔部25が設け
られている。
【0018】図2は、ゲッターを本発明のゲッター支持
板を使って陰極線管に取付けた説明図である。図2にお
いて、符号10は陰極線管で、互いに融着されたパネル
11とファンネル12により管体が形成され、パネル1
1の内面には蛍光体を塗布した蛍光面が形成されてい
る。この蛍光面に近接して色選別電極のアパチャーグリ
ル17が配設されフレーム13により支持されている。
フレーム13はパネル11に埋設したパネルピンに固定
されている。さらに、フレーム13には、地磁気の影響
を防ぐための内部磁気シールド14が取リ付けられてい
る。また、ファンネル12のネック部内には電子銃15
が収容されている。本発明のゲッター支持板20は、取
付部21に設けられた孔部25を陰極線管10のファン
ネル12のアノードボタン16凸部に圧入して固定され
ている。ゲッター30は、ゲッター支持板20の先端に
固着され、ゲッター支持板20のスプリング部23に設
けられた接触支持部24によって支持され、ファンネル
12の内面に近接して配設されている。
【0019】本発明のゲッター支持板20は、接触支持
部24がゲッター30と長手方向に離間して設けられて
いるため、ゲッターフラッシュ時のゲッターの発熱及び
加熱用高周波による支持部の発熱に起因するファンネル
ガラスの微小クラックを防止することができる。また、
接触支持部24に加わる熱とスプリング圧力によるゲッ
ター支持板の変形を防ぐために、図1に示すように接触
支持部24がゲッター保持部22の溶接点及びゲッター
の外径より取付部側に3mm以上離れて位置するように
設けられている。
【0020】このような構成により、本発明のゲッター
支持板20では、ゲッター30からファンネルガラス接
触点までの距離が、従来のゲッター支持板に比べて約2
倍になり、ファンネルガラスの接触点へのゲッター30
の熱の伝わりを大幅に押さえることが出来る。併せて、
接触支持部24の位置がゲッターの中心に合わせて設置
される高周波コイルの中心から離れるため、高周波が直
接接触支持部24を誘導過熱することで発生する熱をも
減少することができる。これにより接触支持部24の温
度上昇に起因した微小なファンネルガラスクラックの発
生を防止することができる。
【0021】また、本発明のゲッター支持板では、接触
支持部24がゲッターの外径よりも取付部側に3mm以
上離れているため、ゲッター支持板20にスプリング圧
が加わるのが取付部21から接触支持部24迄である。
また、ゲッター支持板20に伝わる熱が少ないため、ス
プリング圧を強くしてもゲッター支持板20が変形する
ことがなくなる。
【0022】図8のグラフCは、本発明のゲッター支持
板の特性を示したものである。図8のグラフCより明ら
かなように、本発明のゲッター支持板ではスプリング圧
を強くしても変形がないことを表している。なお、上記
の説明では、ゲッター支持板20の取付け方法としてア
ノードボタンに圧入する場合の例を示したが、本発明の
ゲッター支持板はこの取付方法に限定されるものではな
い。ゲッター支持板を陰極線管内に固定する取付方法と
しては、上記の他に、内部磁気シールドまたは色選別電
極のフレームに溶接するあるいは電子銃に溶接する等の
方法があるが、いずれの方法でも使用可能である。さら
に、接触支持部24が接触する場所はファンネルガラス
に限定されることなく、内部磁気シールド、フレーム、
および電子銃など陰極線管内部の他の場所であっても良
い。
【0023】実際の陰極線管のファンネル形状は陰極線
管の形状、サイズにより少しずつ違っており、適度なス
プリング圧を保持するためにはゲッター支持板の形状を
機種毎に合わせることが必要になってくる。そのため、
従来のゲッター支持板ではその種類が増えてしまう。本
発明のゲッター支持板を使用することにより、スプリン
グ圧に余裕が生まれて共通化が容易になり、ゲッター支
持板の種類を減らすことができる。本発明のゲッター支
持板では、ゲッターフラッシュの条件などの製造上のア
ロワンスが増え、ファンネルガラスの微小なクラックの
発生も防止することができる。これらの理由により、本
発明のゲッター支持板を使用することにより、陰極線管
の製造コストが大幅に削減される。
【0024】本発明のゲッター支持板は、プラズマ・デ
ィスプレイ・パネル(PDP)やフィールド・エミッシ
ョン・ディスプレイ(FED)などの内部を真空にして
用いるフラットディスプレイ装置に応用することができ
る。
【0025】本発明のゲッター支持板をFEDに用いた
実施の形態を図3を参照して説明する。 図3はゲッタ
ーを本発明のゲッター支持板を使ってフィールド・エミ
ッション・ディスプレイに取付けた説明図である。図3
において、FEDは、ガラスよりなる前面パネル1と、
背面パネル2より構成される真空容器内にエミッション
源となる陰極パネル3が設けられている。前面パネル1
は、内壁に赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の蛍光
面4を形成している。背面パネル2は、前面パネル1と
合致して封着され、前面パネル1と背面パネル2で囲ま
れる内部を真空としている。陰極パネル3は、微小冷陰
極がベースプレート上に多数形成されている(図示は省
略する)。
【0026】フィールド・エミッション・ディスプレイ
の側壁5には、本発明のゲッター支持板20が取付けら
れている。すなわち、ゲッター30は、ゲッター支持板
20の接触支持部24によって背面パネル2に近接して
配設される。これにより、ゲッターフラッシュ時のゲッ
タ30の発熱及び加熱用高周波による支持部の発熱に起
因する背面パネル2の微小クラックを防止し、かつ接触
支持部24に加わる熱とスプリング圧力によるゲッター
支持板20の変形を防ぐことができる。
【0027】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の陰極線管は、その一端に陰極線管の内部に固定する取
付部と、その他端にゲッターを保持するゲッター保持部
と、取付部とゲッター保持部との間を接続するスプリン
グ部とを有し、スプリング部にファンネル内面と接触す
る接触支持部を、前記ゲッターの保持位置よりも長手方
向に離間して設けたゲッター支持板を備えている。これ
により、ゲッターフラッシュ時におけるゲッター支持板
の接触支持部の温度上昇に起因した微小なファンネルガ
ラスクラックの発生を防止することができる。従って、
陰極線管の信頼性を向上することができる。
【0028】本発明の陰極線管のゲッター支持板は、そ
の一端に陰極線管の内部に固定する取付部と、その他端
にゲッターを保持するゲッター保持部と、取付部とゲッ
ター保持部との間を接続するスプリング部とを有し、前
記スプリング部に前記ファンネル内面と接触する接触支
持部を、前記ゲッターの保持位置よりも長手方向に離間
して設ける。これにより、ゲッターフラッシュ時のゲッ
ターの発熱及び加熱用高周波による接触支持部の発熱に
起因するファンネルガラスの微小クラックを防止し、か
つ接触支持部に加わる熱とスプリング圧力による支持板
の変形を防ぐことができる。
【0029】本発明のフラットディスプレイ装置のゲッ
ター支持板は、その一端に装置の内部に固定する取付部
と、その他端にゲッターを保持するゲッター保持部と、
取付部とゲッター保持部との間を接続するスプリング部
とを有し、スプリング部にパネルガラスと接触する接触
支持部を、前記ゲッターの保持位置よりも長手方向に離
間して設ける。これにより、ゲッターフラッシュ時のゲ
ッターの発熱及び加熱用高周波による接触支持部の発熱
に起因するパネルガラスの微小クラックを防止し、かつ
接触支持部に加わる熱とスプリング圧力による支持板の
変形を防ぐことができる。
【0030】本発明のゲッター支持板は次のような効果
を得ることが出来、陰極線管及びフラットディスプレイ
装置の製造コストが大幅に削減出来る。 1.ゲッターフラッシュのためにゲッターの温度が13
00℃前後に達した場合にも、この時の熱が支持板を通
して接触支持部にも伝わりにくくなるため接触部の温度
があまり高くならないので、微小なガラスクラックを起
こすことが無い。 2.接触支持部がファンネルガラスより浮くのをを防ぐ
ためにスプリング圧を加えた場合にも、このスプリング
圧によりゲッターフラッシュ時の熱で支持板が変形する
ことがない。 3.本発明のゲッター支持板を使用することによりスプ
リング圧の余裕があるため共通化が容易になり、ゲッタ
ー支持板の種類を減らすことが可能になる。 4.本発明のゲッター支持板では、ゲッターフラッシュ
の条件などの製造上のアロワンスが増え、ファンネルガ
ラスの微小なクラッタの発生も防止するこができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゲッター支持板の構成を示す図で、
(a)はその上面図、(b)はその側面断面図である。
【図2】ゲッターを本発明のゲッター支持板を使って陰
極線管に取付けた説明図である。
【図3】ゲッターを本発明のゲッター支持板を使ってフ
ィールド・エミッション・ディスプレイに取付けた説明
図である。
【図4】ファンネル内面にゲッターを有する陰極線管を
示す断面図である。
【図5】ゲッターを従来のゲッター支持板を使ってファ
ンネルに取付けた説明図である。
【図6】従来のゲッター支持板の接触支持部を拡大して
示す断面図である。
【図7】従来のゲッター支持板の変形例を示す図であ
る。
【図8】ゲッター支持板に加えられるスプリング圧力と
熱で変形する変形量との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…前面パネル,2…背面パネル,3…陰極パネル,4
…蛍光面,5…側壁,10…陰極線管,11…パネル,
12…ファンネル,13…フレーム,14…内部磁気シ
ールド,15…電子銃,30…ゲッター,16…アノー
ドボタン,17…色選別電極、20…ゲッター支持板,
21…取付部,22…ゲッター保持部,23…スプリン
グ部,24…接触支持部,25…孔部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファンネル内面にゲッターを有する陰極
    線管において、その一端に陰極線管の内部に固定する取
    付部と、その他端にゲッターを保持するゲッター保持部
    と、前記取付部とゲッター保持部との間を接続するスプ
    リング部とを有し、前記スプリング部に前記ファンネル
    内面と接触する接触支持部を、前記ゲッターの保持位置
    よりも長手方向に離間して設けたゲッター支持板を備え
    ることを特徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】 陰極線管のゲッター支持板において、そ
    の一端に陰極線管の内部に固定する取付部と、その他端
    にゲッターを保持するゲッター保持部と、前記取付部と
    ゲッター保持部との間を接続するスプリング部とを有
    し、前記スプリング部に前記ファンネル内面と接触する
    接触支持部を、前記ゲッターの保持位置よりも長手方向
    に離間して設けたことを特徴とする陰極線管のゲッター
    支持板。
  3. 【請求項3】 陰極線管のゲッター支持板において、そ
    の一端に陰極線管の内部に固定する取付部と、その他端
    にゲッターを保持するゲッター保持部と、前記取付部と
    ゲッター保持部との間を接続するスプリング部とを有
    し、前記スプリング部にファンネルガラスと接触する支
    点となる接触支持部を、ゲッター保持部及びゲッターの
    外径よりも取付部側に3mm以上離れた場所に設けるこ
    とにより、ゲッターフラッシュ時のゲッターの発熱及び
    加熱用高周波による発熱に起因するファンネルガラスの
    微小クラックを防止し、かつ熱とスプリング圧力による
    ゲッター支持板の変形を防ぐようにした陰極線管のゲッ
    ター支持板。
  4. 【請求項4】 請求項2及び3において、前記陰極線管
    の内部に固定する取付部は、アノードボタンに圧入する
    構造の陰極線管のゲッター支持板。
  5. 【請求項5】 請求項2及び3において、前記陰極線管
    の内部に固定する取付部は、内部磁気シールドに取り付
    ける構造の陰極線管のゲッター支持板。
  6. 【請求項6】 請求項2及び3において、前記陰極線管
    の内部に固定する取付部は、フレームに溶接する構造の
    陰極線管のゲッター支持板。
  7. 【請求項7】 請求項2及び3において、前記陰極線管
    の内部に固定する取付部は、電子銃に溶接する構造の陰
    極線管のゲッター支持板。
  8. 【請求項8】 フラットディスプレイ装置のゲッター支
    持板において、その一端に装置の内部に固定する取付部
    と、その他端にゲッターを保持するゲッター保持部と、
    前記取付部とゲッター保持部との間を接続するスプリン
    グ部とを有し、前記スプリング部にパネルガラスと接触
    する接触支持部を、前記ゲッターの保持位置よりも長手
    方向に離間して設けたことを特徴とするフラットディス
    プレイ装置のゲッター支持板。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100403771B1 (ko) * 2001-05-31 2003-10-30 엘지전자 주식회사 칼라음극선관

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100403771B1 (ko) * 2001-05-31 2003-10-30 엘지전자 주식회사 칼라음극선관

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