JP2000222624A - 硬貨搬送ベルトおよび硬貨搬送装置 - Google Patents

硬貨搬送ベルトおよび硬貨搬送装置

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JP2000222624A JP11024115A JP2411599A JP2000222624A JP 2000222624 A JP2000222624 A JP 2000222624A JP 11024115 A JP11024115 A JP 11024115A JP 2411599 A JP2411599 A JP 2411599A JP 2000222624 A JP2000222624 A JP 2000222624A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 突起体82をベルト本体81に容易に取り付け
る。 【解決手段】 ベルト本体81の硬貨搬送方向に沿って、
ベルト本体81の表裏面に貫通する複数の孔部88を設け
る。突起体82をベルト本体81の孔部88に挿通させ、硬貨
押動部91をベルト本体81の表面側に係合させ、突起体82
の保持部93をベルト本体81の裏面側に係合させる。突起
体82の硬貨押動部91と保持部93との間でベルト本体81を
保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面側に硬貨を支
持して搬送する硬貨搬送ベルトおよび硬貨搬送装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、硬貨搬送装置においては、例えば
特開平2−228553号公報に記載されているよう
に、硬貨(メダルも含む)を低位置から高位置に上昇搬
送する場合に、硬貨が滑り落ちないようにその硬貨を引
っ掛けて搬送する突起付きの硬貨搬送ベルトが用いられ
ている。
【0003】このような硬貨搬送ベルトでは、ゴム製の
ベルト本体の表面側に複数の突起を硬貨搬送方向に所定
ピッチでかつ硬貨搬送方向と交差するベルト幅方向の複
数箇所に設けており、その突起はベルト本体に一体に形
成したものや、ベルト本体の表面側に金属製の突起体を
ねじ止めしたものなどがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、突起を
ベルト本体に一体に形成した硬貨搬送ベルトでは、突起
がゴム製であるので、硬貨との接触によって突起の劣化
や摩耗によって欠落などが発生しやすく、この突起の欠
落などによって硬貨の搬送能力が低下する問題がある。
【0005】また、金属製の突起をベルト本体にねじ止
めした硬貨搬送ベルトでは、突起の劣化や摩耗に対して
強くなるが、突起をベルト本体にねじ止めしなければな
らないので、組立工数がかかり、高価になる問題があ
る。
【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、突起体をベルト本体とは別体として例えばベルト
本体に比べて耐摩耗性などに優れた材質を採用可能と
し、しかも、突起体をベルト本体に容易に取り付けるこ
とができる硬貨搬送ベルトおよび硬貨搬送装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の硬貨搬送
ベルトは、表裏面に貫通する複数の孔部が硬貨搬送方向
に沿って形成されたベルト本体と、このベルト本体の表
面側に係合される硬貨押動部、ベルト本体の孔部内に配
置される挿入部、およびベルト本体の裏面側に係合され
て前記硬貨押動部との間でベルト本体を保持する保持部
を有し、ベルト本体の孔部に挿通可能とする複数の突起
体とを具備しているものである。
【0008】そして、ベルト本体の孔部に突起体を挿通
させて、その突起体の硬貨押動部と保持部との間でベル
ト本体を保持させることにより、ベルト本体に突起体を
取り付けるので、突起体には例えばベルト本体に比べて
耐摩耗性などに優れた材質を採用可能とし、この突起体
をベルト本体に容易に取付可能とする。
【0009】請求項2記載の硬貨搬送ベルトは、請求項
1記載の硬貨搬送ベルトにおいて、ベルト本体の孔部お
よび突起体は、ベルト本体の硬貨搬送方向と交差するベ
ルト幅方向の複数箇所に設けられているものである。
【0010】そして、ベルト本体の孔部および突起体
を、ベルト本体の硬貨搬送方向と交差するベルト幅方向
の複数箇所に設けることにより、ベルト幅方向の複数の
突起体で硬貨を支持して搬送可能とする。
【0011】請求項3記載の硬貨搬送ベルトは、請求項
1または2記載の硬貨搬送ベルトにおいて、突起体の硬
貨押動部の硬貨搬送方向に対して反対側に、硬貨押動部
のベルト本体側から硬貨押動部の突出先端側に向けて傾
斜する傾斜面部が設けられているものである。
【0012】そして、突起体の硬貨押動部の硬貨搬送方
向に対して反対側に、硬貨押動部のベルト本体側から硬
貨押動部の突出先端側に向けて傾斜する傾斜面部を設け
ることにより、例えばベルト本体が所定の硬貨搬送方向
に対して逆方向に移動された場合でも、硬貨押動部の傾
斜面部を通じて硬貨が引っ掛からないようにし、硬貨詰
まりの発生を防止する。
【0013】請求項4記載の硬貨搬送ベルトは、請求項
1ないし3いずれか記載の硬貨搬送ベルトにおいて、突
起体の硬貨押動部でベルト本体の表面側に係合される
面、および突起体の保持部でベルト本体の裏面側に係合
される面は、硬貨搬送方向に沿って凸円弧状に設けられ
ているものである。
【0014】そして、突起体の硬貨押動部でベルト本体
の表面側に係合される面、および保持部でベルト本体の
裏面側に係合される面を、硬貨搬送方向に沿って凸円弧
状に設けることにより、例えばベルト本体の移動方向が
変えられる彎曲部分でのベルト本体の彎曲を許容し、ベ
ルト本体や突起体に無理な負荷がかからず、ベルト本体
の円滑な移動を可能とする。
【0015】請求項5記載の硬貨搬送装置は、請求項4
記載の硬貨搬送ベルトと、この硬貨搬送ベルトの裏面側
を案内する裏面側回転体および表面側を案内する表面側
回転体を有し、これら裏面側回転体および表面側回転体
で硬貨搬送ベルトを張設して横方向搬送域および縦方向
搬送域を形成する複数の回転体とを具備しているもので
ある。
【0016】そして、請求項4記載の硬貨搬送ベルトを
用い、この硬貨搬送ベルトを裏面側回転体および表面側
回転体で張設して横方向搬送域および縦方向搬送域を形
成したことにより、裏面側回転体および表面側回転体に
沿って突起体が取り付けられたベルト本体の彎曲を許容
し、ベルト本体の円滑な移動を可能とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0018】図7において、11は硬貨入出金機の機体
で、この機体11の上面前部(なお、図7の機体11の右側
を前部、および左側を後部とし、機体11の前部から見て
左右方向を機体幅方向とする)に入金硬貨の投入または
出金硬貨の取り出しが行なわれる入出金口12が形成さ
れ、この入出金口12には入出口シャッタ13が開閉可能に
配設されている。
【0019】入出金口12の下方には、入金硬貨または出
金硬貨を受け入れる入金受部としての入出金受部14が配
設されている。この入出金受部14は、機体幅方向に横長
の略桶状に形成され、硬貨を受け入れる受入姿勢と硬貨
を放出する放出姿勢とに回動される。
【0020】入出金受部14の下方には、硬貨を受け入れ
て1枚ずつ後述する硬貨搬送部21へ繰り出す繰出部15が
配設されている。この繰出部15は、硬貨を受け入れるホ
ッパ16、このホッパ16内の硬貨を1枚ずつ上方へ拾い上
げて繰り出す突起付きの回転円板17を備えている。ホッ
パ16の底部には異物などの残留物を後述する硬貨搬送装
置71へ放出させる放出手段18が設けられている。
【0021】繰出部15の上部には繰出部15から1枚ずつ
繰り出される硬貨を受け入れて搬送する硬貨搬送部21が
接続されている。この硬貨搬送部21は、機体11の傾斜機
体部分の上部に前後方向に沿って配設され、前端側から
後端側に向かって硬貨を搬送する識別分類通路部22が形
成されているとともに、この識別分類通路部22の後端か
ら上側に折り返して前端側の入出金受部14へ硬貨を搬送
する出金通路部23が形成されている。硬貨搬送部21に沿
って硬貨を搬送する搬送手段としての搬送ベルト24が張
設されている。
【0022】識別分類通路部22の始端側には、搬送ベル
ト24で搬送される硬貨の金種や正常・異常を識別する識
別部25が配設されている。識別分類通路部22の識別部25
より後流側には、搬送される硬貨を通路上から分岐させ
て振り分けるために、上流側から順に、1円用の振分ゲ
ート26a 、5円用の振分ゲート26b 、10円用の振分ゲ
ート26c 、50円用の振分ゲート26d 、100円用の振
分ゲート26e 、500円用の振分ゲート26f 、オーバー
フロー用の振分ゲート26g 、リジェクト用の振分ゲート
26h が配設されている。
【0023】金種別の振分ゲート26a 〜26f は、入金処
理時または補充処理時に対応する硬貨を通路上から振り
分けるもので、これら振分ゲート26a 〜26f の下方に
は、振分ゲート26a 〜26f で振り分けられた硬貨を金種
別に一時保留する金種別一時保留部27が配設されてい
る。この金種別一時保留部27は、金種別の保留筒にて構
成され、振分ゲート26a 〜26f で振り分けられる硬貨を
上下方向に集積状態で一時保留し、入金承認時に下方へ
放出し、入金不承認時に機体幅方向の一側(図7手前
側)の後述する横搬送部41へ放出するように構成されて
いる。
【0024】金種別一時保留部27の下方には、金種別に
出金硬貨を収納するとともに投出可能とする金種別出金
部28が配設されている。この金種別出金部28は、金種別
に硬貨を集積状態で収納する収納筒29を有し、この各収
納筒29内の硬貨を支承機構30で上下動可能に支承し、収
納筒29の上部を通じて硬貨の出し入れが可能で、金種別
一時保留部27から下方へ放出される硬貨を受入収納する
とともに、収納筒29の上側に配設される図示しない投出
手段によって硬貨が1枚ずつ後述する横搬送部41へ投出
する。
【0025】また、オーバーフロー用の振分ゲート26g
は、入金処理時に金種別一時保留部27または金種別出金
部28に収納しきれない入金硬貨をオーバーフロー硬貨と
して通路上から振り分けるもので、この振分ゲート26g
の下方には、後述する横搬送部41(一括一時保留部42)
へ放出するオーバーフローシュート31が配設されてい
る。このオーバーフローシュート31の途中には、後述す
る補充・回収ボックス53へ回収処理時の硬貨を導く回収
シュート32が接続されているとともに、硬貨をオーバー
フローシュート31の下流側と回収シュート32とのいずれ
かに振り分ける振分部材33が設置されている。
【0026】また、リジェクト用の振分ゲート26h は、
出金処理時または補充処理時のリジェクト硬貨、あるい
は入金処理時の後述する横搬送部41(一括一時保留部4
2)上に一時保留された入金硬貨を分岐するもので、こ
の振分ゲート26h の下方には、リジェクトボックスシュ
ート34が配設されている。このリジェクトボックスシュ
ート34の途中には、図示しない3つのリジェクトボック
スシュート部が接続されているとともに、各リジェクト
ボックスシュート部の入口部分に硬貨を各リジェクトボ
ックスシュート部内と各リジェクトボックスシュート部
より下流側とのいずれかに振り分けるリジェクト通路切
換部35,36,37が配設されている。各リジェクトボック
スシュート部の下端は、上流側のリジェクトボックスシ
ュート部から順に、後述するリジェクトボックス51の装
填リジェクトボックス、回収リジェクトボックス、およ
び取り忘れリジェクトボックスの上面にそれぞれ連通さ
れている。
【0027】リジェクトボックスシュート34の各リジェ
クトボックスシュート部より下流側にはオーバーフロー
ボックスシュート部34a が形成され、このオーバーフロ
ーボックスシュート部34a の下端が後述するオーバーフ
ローボックス52の上面に連通されている。
【0028】また、金種別出金部28の上端近傍の側方で
かつ繰出部15からオーバーフローシュート31の下方(後
述するオーバーフローボックス52の上方)の領域にわた
って、横搬送部41が配設されている。この横搬送部41
は、硬貨を載せて搬送するベルトコンベヤにて構成さ
れ、入金処理時に金種別一時保留部27から放出される入
金の返却硬貨、またはオーバーフローシュート31から放
出される入金硬貨(オーバーフロー硬貨)を受け入れる
とともに、出金処理時に金種別出金部28から投出される
出金硬貨を受け入れ、ベルトの正転時に硬貨を繰出部15
へ向けて搬送し、逆転時に硬貨を後述するオーバーフロ
ーボックス52へ向けて搬送するように構成されている。
そして、横搬送部41上のオーバーフローシュート31の下
方域には、オーバーフローシュート31で導かれる入金硬
貨を一括して一時保留する一括一時保留部42が形成され
ている。
【0029】横搬送部41の前端側および後端側の上方に
は横搬送部ゲート43,44が開閉可能に配設され、この横
搬送部ゲート43,44の閉鎖によって横搬送部41の端部か
らの硬貨の落下が規制されるとともに、開放によって横
搬送部41の端部からの硬貨の放出が許容される。
【0030】横搬送部41の後方には、一括一時保留部42
に一時保留された一括一時保留硬貨の収納時に、横搬送
部41の逆転によって横搬送部41の後端から放出される一
括一時保留硬貨を、後述するオーバーフローボックス52
に導くオーバーフローボックスシュート45が配設されて
いる。
【0031】また、機体11の後部には、リジェクトボッ
クス51、オーバーフローボックス52、補充・回収ボック
ス53が上側から下側にわたってそれぞれ配置されている
とともに、各ボックス51,52,53とも機体11の後部から
着脱可能に構成されている。
【0032】リジェクトボックス51は、図示しない装填
リジェクトボックス、回収リジェクトボックスおよび取
り忘れリジェクトボックスを一体に有し、これら各リジ
ェクトボックスにリジェクトボックスシュート34の対応
する各リジェクトボックスシュート部からリジェクト硬
貨が受け入れられる。装填リジェクトボックスには、補
充処理時に機体11内に投入される存高管理されていない
補充硬貨において識別部25で異常と識別されたリジェク
ト硬貨が収納され、また、回収リジェクトボックスに
は、出金処理時や機体11内での補充処理時にその機体11
内で存高管理されている硬貨において識別部25で異常と
識別されたリジェクト硬貨が収納され、また、取り忘れ
リジェクトボックスには、出金処理時に入出金受部14に
払い出された出金硬貨が取り忘れられた際に回収される
取り忘れ硬貨が収納される。
【0033】オーバーフローボックス52は、箱状に形成
され、オーバーフローボックスシュート45から硬貨が受
け入れられるとともに、リジェクトボックスシュート34
のオーバーフローボックスシュート部34a から硬貨が受
け入れられる。オーバーフローボックス52の前面下部に
は、オーバーフローボックス52内の硬貨が繰り出される
繰出口61が形成され、また、オーバーフローボックス52
内には、オーバーフローボックス52の底面を構成すると
ともに繰出口61に向けて硬貨を繰り出すベルトコンベヤ
にて構成された繰出搬送部62が配設されている。繰出搬
送部62の繰出口61に臨む端部の上方には、繰出搬送部62
の上面に対して逆方向に回転されて硬貨の繰出量を規制
する逆転ローラ63が配設されている。繰出口61の内側に
はその繰出口61を開閉する図示しないシャッタが配設さ
れ、繰出口61の外側には繰り出された硬貨を後述する硬
貨搬送装置71に導く繰出シュート64が配設されている。
【0034】補充・回収ボックス53は、箱状に形成さ
れ、回収シュート32から硬貨が受け入れられる。補充・
回収ボックス53の前面下部には補充・回収ボックス53内
の硬貨を後述する硬貨搬送装置71へ繰り出す繰出口65が
形成され、また、補充・回収ボックス53内には、補充・
回収ボックス53の底面を構成するとともに繰出口65に向
けて硬貨を繰り出すベルトコンベヤにて構成された繰出
搬送部66が配設されている。繰出搬送部66の繰出口65に
臨む端部の上方には、繰出搬送部66の上面に対して逆方
向に回転されて硬貨の繰出量を規制する逆転ローラ67が
配設されている。繰出口65の内側にはその繰出口65を開
閉する図示しないシャッタが配設され、繰出口65の外側
には繰り出された硬貨を後述する硬貨搬送装置71に導く
繰出シュート68が配設されている。
【0035】また、機体11の底部域から前部域にわたっ
て硬貨搬送装置71が配設されている。この硬貨搬送装置
71は、硬貨搬送ベルト72を有するベルトコンベヤにて構
成され、この硬貨搬送ベルト72が複数の回転体73によっ
て張設されることにより、硬貨搬送ベルト72に機体11の
底部域に配設されて硬貨を載せて搬送する横方向搬送域
74、および機体11の前部域に配設されて硬貨を後述する
突起体82で支持して搬送する縦方向搬送域75が形成され
ている。縦方向搬送域75は、傾斜搬送域75a と垂直搬送
域75c を有している。
【0036】回転体73は、硬貨搬送ベルト72の裏面側を
案内する複数の裏面側回転体73a 、および硬貨搬送ベル
ト72の表面側を案内する複数の表面側回転体73b を有
し、これら裏面側回転体73a および表面側回転体73b に
硬貨搬送ベルト72が掛け回されることで横方向搬送域74
および縦方向搬送域75が形成されている。機体11前側下
部に配置される裏面側回転体73a は、硬貨搬送ベルト72
の回転駆動用として例えばタイミングプーリが用いら
れ、モータ78から駆動力が伝達される。
【0037】そして、補充処理時または回収処理時に、
オーバーフローボックス52または補充・回収ボックス53
から繰り出される硬貨を硬貨搬送ベルト72上に受け入
れ、硬貨搬送ベルト72の正回転すなわち硬貨搬送方向へ
の回転によって硬貨を入出金受部14へ搬送するようにな
っている。また、繰出部15に残留する残留物の回収時
に、放出手段18で放出される残留物を硬貨搬送ベルト72
上に受け入れ、硬貨搬送ベルト72の逆回転によって硬貨
を機体11に着脱可能に設けられた残留物回収ボックス76
へ搬送するようになっている。
【0038】硬貨搬送ベルト72の後端側にはゲート77が
開閉可能に配設され、このゲート77の閉鎖によって硬貨
搬送ベルト72の端部からの硬貨の落下が規制されるとと
もに、開放によって硬貨搬送ベルト72の後端部から残留
物回収ボックス76への硬貨の放出が許容される。
【0039】次に、硬貨搬送装置71について説明する。
【0040】硬貨搬送ベルト72は、図1ないし図6に示
すように、ベルト本体81および複数の突起体82を有して
いる。
【0041】ベルト本体81は、例えばゴムなどの材質
で、帯状かつ無端状に形成されている。ベルト本体81の
表面85側は硬貨と接する側で平坦状に形成され、裏面86
側にはベルト幅方向に沿って突設された複数の突部87が
硬貨搬送方向すなわちベルト長手方向に沿って所定ピッ
チで形成されている。すなわち、ベルト本体81にはタイ
ミングベルトが用いられている。
【0042】ベルト本体81には、突起体82を取り付ける
ための表裏面に貫通する略円形の孔部88が、ベルト幅方
向に2箇所で、ベルト長手方向に所定のピッチで形成さ
れている。ベルト幅方向に並ぶ一対の孔部88の間隔は硬
貨の直径より狭く形成され、ベルト長手方向に並ぶ孔部
88の間隔は硬貨の直径より広く(例えば6cm)形成され
ている。また、孔部88は、ベルト本体81の隣接する突部
87間に対応して形成されている。
【0043】ベルト本体81の裏面86側で、各孔部88に隣
接する突部87の一部分には、その突部87が切り欠かれた
切欠部89が形成されている。ベルト本体81の表面側で、
各孔部88の位置から正回転時の硬貨搬送方向に対して反
対側(上流側)に離間した位置に、略円錐状の突起部90
が形成されている。
【0044】また、突起体82は、ベルト本体81より耐摩
耗性に優れた例えば樹脂または金属などの材質で、硬貨
押動部91、挿入部92および保持部93が一体に形成されて
いる。
【0045】硬貨押動部91は、周面が略円形面状でその
直径がベルト本体81の孔部88の内径より大きく形成され
ているが、ベルト本体81の弾性により、孔部88に対して
ベルト本体81の裏面86側から表面85側に挿通可能とされ
ている。硬貨押動部91の挿入部92側に臨む面には、硬貨
押動部91のベルト本体81の表面85側への挿通状態でその
ベルト本体81の表面85側に係合される係合面95が形成さ
れており、この係合面95は、硬貨押動部91が挿入部92に
対して正回転時の硬貨搬送方向と反対側(上流側)に偏
心して形成されることにより、その挿入部92から正回転
時の硬貨搬送方向に対して反対側に突出した状態に形成
され、さらに、硬貨搬送方向に対応して凸円弧状に形成
されている。
【0046】硬貨押動部91の挿入部92からの突出高さ寸
法は数枚分の硬貨の厚み程度とされている。正回転時の
硬貨搬送方向に向かう側面には硬貨を押動する押動面部
96が形成され、正回転時の硬貨搬送方向に対して反対側
に硬貨押動部91の挿入部92(ベルト本体81)側から硬貨
押動部91の突出先端側に向けて傾斜する傾斜面部97が形
成されている。
【0047】挿入部92は、ベルト本体81の孔部88内に係
合配置される略円形状に形成されている。
【0048】保持部93は、ベルト本体81の裏面86側に切
欠部89を介して係合されて硬貨押動部91との間でベルト
本体81を保持するもので、ベルト幅方向に対応して長方
形板状に形成されている。保持部93の挿入部92側に臨む
面には、硬貨押動部91のベルト本体81の表面85側への挿
通状態でそのベルト本体81の裏面86側に係合される係合
面98が形成されている。保持部93のベルト幅方向に対応
した長手方向の両端には、ベルト本体81の隣接する突部
87間に係合されて回り止め係止される回り止め部99が突
出形成され、一方の回り止め部99には凹部100 が形成さ
れている。保持部93の係合面98および係合面98と反対側
の外面101 は、硬貨搬送方向に対応して凸円弧状に形成
されている。なお、保持部93の板厚はベルト本体81の突
部87の突出高さの寸法より薄い寸法に形成されている。
【0049】また、硬貨搬送装置71の横方向搬送域74、
および縦方向搬送域75の傾斜搬送域75a は、水平か傾斜
の違いはあるが同構造で、図2(a)(b)および図3に示す
ように、硬貨搬送ベルト72の下面がガイド板111 で支持
され、硬貨搬送ベルト72の両側はガイド部材112 で支持
され、両ガイド部材112 間は上面開放状態である。両側
のガイド部材112 は硬貨搬送ベルト72の両側縁上に突出
され、その突出部分の下面にはベルト本体81の表面85側
をガイドするローラ113 が回転自在に軸支されている。
【0050】また、硬貨搬送装置71の縦方向搬送域75の
うちの垂直搬送域75b においては、図1に示すように、
硬貨搬送ベルト72の表面側との間で硬貨を案内するガイ
ド板114 が対向配設されている。ベルト本体81の表面85
とガイド板114 との間隔は、突起体82の硬貨押動部91が
通過可能とする寸法に形成されている。例えば、突起体
82の表面85からの寸法を5mm、表面85とガイド板114
(図1右面)との寸法を5.5mmに設定する。
【0051】また、図1において、硬貨搬送ベルト72の
幅方向両側(図1の紙面表裏側)をガイドする左右一対
のガイド板(図示せず)がガイド板114 に一体に取り付
けられており、硬貨の横方向への飛び出しを防いでい
る。
【0052】また、図7において、縦方向搬送域75の垂
直搬送域75b の入口付近には、硬貨詰まりを検知する検
知スイッチ75c が配設されている。
【0053】次に、硬貨入出金機の作用を説明する。
【0054】まず、入金処理時には、機械操作者によっ
て入金操作指令がなされると、入出金口12の入出金口シ
ャタ13が開放され、機械操作者によって入金硬貨が入出
金口12を通じて受入姿勢にある入出金受部14に投入され
ると、入出金口シャタ13が閉鎖されるとともに、入出金
受部14が放出姿勢に反転され、入出金受部14内の入金硬
貨が下方の繰出部15に放出される。入出金受部14は硬貨
の放出後に受入姿勢に戻される。
【0055】繰出部15に放出された硬貨は、繰出部15か
ら1枚ずつ硬貨搬送部21の識別分類通路部22に繰り出さ
れ、識別分類通路部22内を1枚ずつ搬送されながら識別
部25で識別される。識別部25で正常と識別された硬貨
は、対応する金種の振分ゲート26a 〜26f によって通路
上から振り分けられ、金種別一時保留部27に金種別に一
時保留される。
【0056】識別部25で正常と識別されたが、金種別一
時保留部27または金種別出金部28に収納しきれない入金
硬貨は、オーバーフロー硬貨として、金種別の振分ゲー
ト26a 〜26f ではなく、オーバーフロー用の振分ゲート
26g で通路上から振り分けられ、オーバーフローシュー
ト31を通じて、横搬送部41上の一括一時保留部42に一括
して一時保留される。
【0057】識別部25で異常と識別された硬貨は、硬貨
搬送部21の識別分類通路部22から出金通路部23を通じて
入出金受部14に戻されるとともに、入出金口シャタ13が
開放されることにより、機械操作者によって取出可能に
なる。
【0058】投入された全ての入金硬貨について識別お
よび振分が完了すると、計数結果が機械操作者に対して
表示され、機械操作者によって入金の承認、不承認の操
作がなされる。
【0059】機械操作者によって入金の承認がなされた
場合には、金種別一時保留部27に金種別に一時保留され
ていた金種別一時保留貨は下方へ放出されて金種別出金
部28に金種別に収納され、一括一時保留部42に一括して
一時保留されていた一括一時保留硬貨は横搬送部41から
オーバーフローボックスシュート45を通じてオーバーフ
ローボックス52に一括して収納される。このとき、オー
バーフローボックスシュート45によって硬貨が収納され
る付近で硬貨が山盛りとなって図示しない検知部でオー
バーフローボックス52のフル状態が検知されたときに
は、横搬送部41上の硬貨を、繰出部15、硬貨搬送部21の
識別分類通路部22、リジェクト用の振分ゲート26h 、リ
ジェクトボックスシュート34のオーバーフローボックス
シュート部を通じて、オーバーフローボックス52の別の
場所である空きスペースに収納される。
【0060】入金硬貨の一時保留後に、機械操作者によ
って入金の不承認がなされた場合には、金種別一時保留
部27に金種別に一時保留されていた金種別一時保留貨が
横搬送部41上に放出され、一括一時保留部42に一括一時
保留されていた場合にはその硬貨と一緒にされる。横搬
送部41上の入金返却硬貨は、横搬送部41から繰出部15に
搬送され、硬貨搬送部21の識別分類通路部22および出金
通路部23を通じて入出金受部14に戻され、入出金口シャ
タ13が開放されることにより、機械操作者によって取出
可能とされる。
【0061】また、出金処理時には、機械操作者によっ
て出金金額(金種や枚数)が入力されると、指定された
金種の金種別出金部28から指定された枚数の硬貨が横搬
送部41上に投出される。横搬送部41上の出金硬貨は、横
搬送部41から繰出部15に搬送され、繰出部15から1枚ず
つ硬貨搬送部21の識別分類通路部22に繰り出されて搬送
される。識別分類通路部22を搬送される硬貨は識別部25
で識別され、正常と識別された硬貨は出金通路部23を通
じて入出金受部14に搬送され、異常と識別されたリジェ
クト硬貨はリジェクト用の振分ゲート26h で通路上から
分岐され、リジェクトボックスシュート34、リジェクト
通路切換部36などを通じてリジェクトボックス51の回収
リジェクトボックスに回収される。リジェクト硬貨が識
別されて回収された場合には、不足する金種の硬貨が金
種別出金部28から投出される。
【0062】指定された出金金額分の出金硬貨が入出金
受部14に搬送されたら、入出金口シャタ13が開放され、
機械操作者によって取出可能とされる。
【0063】なお、出金処理時や入金処理時の硬貨返却
時に入出金受部14に搬送された硬貨が機械操作者によっ
て取り出されない場合には、取り忘れ硬貨として回収さ
れる。すなわち、入出金受部14の取り忘れ硬貨が、繰出
部15、硬貨搬送部21の識別分類通路部22に送られ、識別
部25で識別され、振分ゲート26h 、リジェクトボックス
シュート34、リジェクト通路切換部37などを通じて、リ
ジェクトボックス51の取り忘れリジェクトボックスに回
収される。
【0064】また、補充処理時には、補充・回収ボック
ス53内の補充硬貨が、硬貨搬送装置71の横方向搬送域74
に繰り出され、この硬貨搬送装置71の駆動により、横方
向搬送域74から、縦方向搬送域75、入出金受部14(放出
状態にある)、繰出部15、硬貨搬送部21の識別分類通路
部22に送られ、識別部25で識別される。正常と識別され
た補充硬貨は対応する振分ゲート26a 〜26f で通路上か
ら振り分けられて金種別出金部28に収納され、異常と識
別されたリジェクト硬貨は振分ゲート26h で通路上から
振り分けられてリジェクトボックスシュート34、リジェ
クト通路切換部35などを通じてリジェクトボックス51の
装填リジェクトボックスに回収される。
【0065】また、回収処理時には、金種別出金部28内
の硬貨が、横搬送部41に投出され、横搬送部41から繰出
部15、硬貨搬送部21の識別分類通路部22に送られ、識別
部25で識別され、オーバーフロー用の振分ゲート26g 、
回収シュート32を通じて補充・回収ボックス53に回収さ
れる。金種別出金部28内の硬貨の回収後、オーバーフロ
ーボックス52内の硬貨が、繰出シュート64に繰り出さ
れ、硬貨搬送装置71、入出金受部14(放出状態にあ
る)、繰出部15、硬貨搬送部21の識別分類通路部22に送
られ、識別部25で識別され、オーバーフロー用の振分ゲ
ート26g 、回収シュート32を通じて補充・回収ボックス
53に回収される。
【0066】次に、硬貨搬送装置71の作用を説明する。
【0067】硬貨搬送ベルト72のベルト本体81に突起体
82を取り付けるには、ベルト本体81の孔部88の裏面86側
から突起体82の硬貨押動部91を圧入して表面85側に挿通
させることにより、その突起体82の硬貨押動部91と保持
部93との間でベルト本体81を保持し、ベルト本体81に突
起体82を容易に取り付けることができる。なお、孔部88
の表面85側から突起体82の保持部93を挿通させてもよ
い。このとき、突起体82の保持部93がベルト本体81の隣
接する突部87の切欠部89内に入り込むとともに、保持部
93の両端の回り止め部99が隣接する突部87間に係合され
て回り止め係止される。突起体82がベルト本体81に取り
付けられた状態では、硬貨押動部91の押動面部96が正回
転時の硬貨搬送方向に臨み、傾斜面部97が正回転時の硬
貨搬送方向に対して反対側に臨ませられる。
【0068】そして、硬貨搬送装置71の硬貨搬送ベルト
72が正回転されると、横方向搬送域74においては、硬貨
をベルト本体81上に載せた状態で複数の突起体82の硬貨
押動部91の押動面部96で押動させながら縦方向搬送域75
へ向けて搬送し、横方向搬送域74から縦方向搬送域75に
移行する際に、ベルト幅方向の一対の突起体82の硬貨押
動部91間に硬貨を掬い上げて縦方向搬送域75を上昇さ
せ、縦方向搬送域75の上端から硬貨を入出金受部14に放
出する。
【0069】また、例えば縦方向搬送域75の垂直搬送域
75b の入口付近で硬貨詰まりが生じた場合などには、検
知スイッチ75c で検知し、硬貨搬送ベルト72が逆回転さ
れて硬貨詰まりが解消される。このとき、横方向搬送域
74に硬貨がある状態でベルト本体81および突起体82の硬
貨押動部91が逆転移動するが、図3(a) に示すように、
硬貨の縁部がベルト本体81の突起部90に乗り上げるとと
もに突起体82の硬貨押動部91の傾斜面部97を通じて硬貨
押動部91を乗り越えるので、硬貨が硬貨押動部91に引っ
掛からず、逆転を円滑に行なえるとともに硬貨詰まりが
発生するのを防止できる。
【0070】また、突起体82の硬貨押動部91の係合面9
5、保持部93の係合面98および外面101 が、硬貨搬送方
向に沿って凸円弧状に形成されているので、図3(b)(c)
に示すように、硬貨との接触によって硬貨搬送方向に所
定の範囲で傾斜することができ、硬貨詰まりを防止でき
るとともに、突起体82に無理な負荷がかからず、ベルト
本体81の円滑な移動を可能にできる。
【0071】さらに、図4(a) に示すように、裏面側回
転体73a の所では、ベルト本体81の表面85が凸状、裏面
86が凹状に彎曲されるが、保持部93の係合面98が、硬貨
搬送方向に沿って凸円弧状に形成されているので、ベル
ト本体81の彎曲を許容し、ベルト本体81や突起体82に無
理な負荷がかからず、ベルト本体81の円滑な移動を可能
にできる。同様に、図4(b) に示すように、表面側回転
体73b の所では、ベルト本体81の表面85が凹状、裏面86
が凸状に彎曲されるが、硬貨押動部91の係合面95が硬貨
搬送方向に沿って凸円弧状に形成されているので、ベル
ト本体81の彎曲を許容し、ベルト本体81や突起体82に無
理な負荷がかからず、ベルト本体81の円滑な移動を可能
にできる。
【0072】以上のように、ベルト本体81の孔部88に裏
面86側から突起体82の硬貨押動部91を挿通させて、ある
いは孔部88に表面85側から突起体82の保持部93を挿通さ
せて、その突起体82の硬貨押動部91と保持部93との間で
ベルト本体81を保持させることにより、ベルト本体81に
突起体82を取り付けるので、突起体82には例えばベルト
本体81に比べて耐摩耗性などに優れた材質を採用可能と
することができ、この突起体82をベルト本体81に容易に
取り付けることができる。
【0073】突起体82の硬貨押動部91の硬貨搬送方向に
対して反対側に、硬貨押動部91のベルト本体81側から硬
貨押動部91の突出先端側に向けて傾斜する傾斜面部97を
設けているので、ベルト本体81が所定の硬貨搬送方向に
対して逆方向に移動された場合でも、硬貨押動部91の傾
斜面部97を通じて硬貨が引っ掛からないようにし、硬貨
詰まりの発生を防止できる。
【0074】突起体82の硬貨押動部91でベルト本体81の
表面85側に係合される係合面95、および保持部93でベル
ト本体81の裏面86側に係合される係合面98を、硬貨搬送
方向に沿って凸円弧状に設けているので、ベルト本体81
の移動方向が変えられる彎曲部分でのベルト本体81の彎
曲を許容し、ベルト本体81や突起体82に無理な負荷がか
からず、ベルト本体81の円滑な移動を可能にできる。
【0075】なお、硬貨搬送ベルトおよび硬貨搬送装置
の硬貨の搬送以外に、メダルも搬送可能で、メダル処理
機に適用しても、同様の作用効果を奏する。
【0076】
【発明の効果】請求項1記載の硬貨搬送ベルトによれ
ば、ベルト本体の孔部に突起体を挿通させて、その突起
体の硬貨押動部と保持部との間でベルト本体を保持させ
ることにより、ベルト本体に突起体を取り付けるので、
突起体には例えばベルト本体に比べて耐摩耗性などに優
れた材質を採用可能とすることができ、この突起体をベ
ルト本体に容易に取り付けることができる。
【0077】請求項2記載の硬貨搬送ベルトによれば、
請求項1記載の硬貨搬送ベルトの効果に加えて、ベルト
本体の孔部および突起体を、ベルト本体の硬貨搬送方向
と交差するベルト幅方向の複数箇所に設けているので、
ベルト幅方向の複数の突起体で硬貨を支持して搬送でき
る。
【0078】請求項3記載の硬貨搬送ベルトによれば、
請求項1または2記載の硬貨搬送ベルトの効果に加え
て、突起体の硬貨押動部の硬貨搬送方向に対して反対側
に、硬貨押動部のベルト本体側から硬貨押動部の突出先
端側に向けて傾斜する傾斜面部を設けているので、例え
ばベルト本体が所定の硬貨搬送方向に対して逆方向に移
動された場合でも、硬貨押動部の傾斜面部を通じて硬貨
が引っ掛からないようにし、硬貨詰まりの発生を防止で
きる。
【0079】請求項4記載の硬貨搬送ベルトによれば、
請求項1ないし3いずれか記載の硬貨搬送ベルトの効果
に加えて、突起体の硬貨押動部でベルト本体の表面側に
係合される面、および保持部でベルト本体の裏面側に係
合される面を、硬貨搬送方向に沿って凸円弧状に設けて
いるので、例えばベルト本体の移動方向が変えられる彎
曲部分でのベルト本体の彎曲を許容し、ベルト本体や突
起体に無理な負荷がかからず、ベルト本体の円滑な移動
を可能にできる。
【0080】請求項5記載の硬貨搬送装置によれば、請
求項4記載の硬貨搬送ベルトを用い、この硬貨搬送ベル
トを裏面側回転体および表面側回転体で張設して横方向
搬送域および縦方向搬送域を形成したので、裏面側回転
体および表面側回転体に沿って突起体が取り付けられた
ベルト本体の彎曲を許容し、ベルト本体の円滑な移動を
可能にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の硬貨搬送ベルトおよび硬貨搬送装置の
一実施の形態を示す硬貨搬送装置の縦方向搬送域の一部
の側面図である。
【図2】同上(a) は硬貨搬送装置の横方向搬送域の一部
の平面図、(b) は図2(a) のA−A断面図である。
【図3】同上(a)(b)(c) は硬貨搬送装置の横方向搬送域
の一部の断面図である。
【図4】同上(a) は裏面側回転体の所での硬貨搬送ベル
トの断面図、(b) は表面側回転体の所での硬貨搬送ベル
トの断面図である。
【図5】同上硬貨搬送ベルトの裏面側の平面図である。
【図6】同上突起体の斜視図である。
【図7】同上硬貨入出金機の概略構成図である。
【符号の説明】
71 硬貨搬送装置 72 硬貨搬送ベルト 73 回転体 73a 裏面側回転体 73b 表面側回転体 74 横方向搬送域 75 縦方向搬送域 81 ベルト本体 82 突起体 88 孔部 91 硬貨押動部 92 挿入部 93 保持部 97 傾斜面部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏面に貫通する複数の孔部が硬貨搬送
    方向に沿って形成されたベルト本体と、 このベルト本体の表面側に係合される硬貨押動部、ベル
    ト本体の孔部内に配置される挿入部、およびベルト本体
    の裏面側に係合されて前記硬貨押動部との間でベルト本
    体を保持する保持部を有し、ベルト本体の孔部に挿通可
    能とする複数の突起体とを具備していることを特徴とす
    る硬貨搬送ベルト。
  2. 【請求項2】 ベルト本体の孔部および突起体は、ベル
    ト本体の硬貨搬送方向と交差するベルト幅方向の複数箇
    所に設けられていることを特徴とする請求項1記載の硬
    貨搬送ベルト。
  3. 【請求項3】 突起体の硬貨押動部の硬貨搬送方向に対
    して反対側に、硬貨押動部のベルト本体側から硬貨押動
    部の突出先端側に向けて傾斜する傾斜面部が設けられて
    いることを特徴とする請求項1または2記載の硬貨搬送
    ベルト。
  4. 【請求項4】 突起体の硬貨押動部でベルト本体の表面
    側に係合される面、および突起体の保持部でベルト本体
    の裏面側に係合される面は、硬貨搬送方向に沿って凸円
    弧状に設けられていることを特徴とする請求項1ないし
    3いずれか記載の硬貨搬送ベルト。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の硬貨搬送ベルトと、 この硬貨搬送ベルトの裏面側を案内する裏面側回転体お
    よび表面側を案内する表面側回転体を有し、これら裏面
    側回転体および表面側回転体で硬貨搬送ベルトを張設し
    て横方向搬送域および縦方向搬送域を形成する複数の回
    転体とを具備していることを特徴とする硬貨搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013152628A (ja) * 2012-01-25 2013-08-08 Asahi Seiko Co Ltd 物搬送ベルト及び硬貨選別装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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