JP2000222002A - 制御パラメータ決定方法及び装置 - Google Patents

制御パラメータ決定方法及び装置

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JP2000222002A
JP2000222002A JP11025738A JP2573899A JP2000222002A JP 2000222002 A JP2000222002 A JP 2000222002A JP 11025738 A JP11025738 A JP 11025738A JP 2573899 A JP2573899 A JP 2573899A JP 2000222002 A JP2000222002 A JP 2000222002A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FF+PID制御を行いオーバーフローする
ことなく迅速に目標値に達成するための制御パラメータ
を求めることのできる制御パラメータ決定装置を提供す
ること 【解決手段】 初期操作量ゲイン学習部3は、操作量を
複数の区分に分割し、実際の制御中に取得した操作量以
下の区分の存在時間を求め、閾値以上の存在時間の区分
の中で最も大きい区分の操作量の下限値を求める。FF
ゲイン学習部4は、目標値に達した際の操作量と、制御
終了時の操作量に基づいてFFゲインを求める。そし
て、初期操作量ゲインは、上記求めた下限値に最大操作
量を掛けたものを目標値で割って得られた値と、FFゲ
インを比較し、大きい値を初期操作量ゲインに決定す
る。これにより、FF+PID制御するコントローラに
おける初期操作量ゲインとFFゲインを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御パラメータ決
定方法及び装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】例えばアルミ押し出し形成を行う場合に
は、加熱したアルミ地金を、所定の速度(目標)で金型
(「ダイス」とも称されている)内を通過させることに
より、所定形状のアルミ製品を製造するようになってい
る。このとき、金型内を通過させる移動速度が必要以上
に遅いと生産性が低下する。一方、移動速度が速すぎる
と、製造されたアルミ製品の表面が脈打ったり、クラッ
クが生じたりして不良品となる。つまり、アルミ地金の
移動速度は、不良品とならない範囲でできるだけ速い速
度とするのが生産性を向上する点で好ましい。
【0003】そこで、係る速度を目標値と設定し(実際
には、定常状態での揺らぎ等を考慮し、良品と不良品の
臨界点よりも一定のマージンだけ低くした値を目標値に
設定する)、アルミ地金を移動させる駆動装置における
操作量を制御し、制御量としてのアルミ地金の移動速度
をできるだけ、上記目標値になるように制御することが
行われる。そして、この制御は開始当初の過渡期ではで
きるだけ速く目標値に到達するようにし、目標値に到達
した後の定常状態では、制御量が変動することなくその
目標値を維持するように制御することになる。
【0004】ところで、上記した制御を行う場合に、例
えばPID制御が用いられる。特に、過渡期においては
制御量の目標値と実際の値との偏差に基づき、偏差が大
きければ操作量も大きくし、偏差が小さい場合には操作
量も小さくするように制御する比例動作(P動作)が制
御結果に大きく寄与する。つまり、P動作の効き具合を
左右する比例ゲインを大きくとると、早く目標値に到達
することができるものの、オーバーシュートしてしまう
おそれもある。そして、大きくオーバーシュートする
と、移動速度が上記臨界点を超えてしまうため、不良品
となる。逆に、比例ゲインを小さくすると、オーバーシ
ュートしないものの、移動速度が遅く生産性が低下す
る。
【0005】そこで、Pゲインをどのような値にするか
が、生産性を向上する上で重要な要素となる。しかし、
実際のアルミ押し出し形成の場合には、アルミ地金に対
する加熱温度や、金型の寸法形状や、材質・品質等の各
種のファクターが存在するため、専ら熟練した技術者の
経験則により決定していた。
【0006】一方、実際に動作させながら学習を行い、
PIDゲインを自動的に求める方法として、例えば単純
に今までに行った際の操作量の最大値を学習するという
手法がある。この場合、操作量がその最大値をとったあ
と制御対象は安定(目標速度に対してオーバーシュート
が発生していない,厚みが致命的な薄さにまで達してい
ない等)しているという指標が必要であり、そのための
制御結果の良否の判断機能を付加する必要があった。
【0007】さらに、アルミ押し出しにおける制御対象
である速度制御や、厚み制御等は、応答性の早い制御対
象であるため、設定を誤ると品質を維持できる以上の速
度に達してしまったり、厚み制御においては致命的な薄
さまで薄くなる等の不具合が生じその結果生産性の低下
を招くことがあるので、制御するための各種のパラメー
タを精度よく設定する必要がある。
【0008】また、制御波形自体を記憶すればどの程度
の操作量まで出力できるかの判断を比較的正確に行うこ
とができる。しかし、この方法では大量のメモリが必要
になり、少ないメモリで実用に耐えるというものではな
かった。そこで、自動的にパラメータ等を決定する場合
には、生産性を犠牲にして相当の安全を見越した値にせ
ざるを得なかった。
【0009】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、制御量をオーバーシュートすることなく早期に目標
値に到達することのできるFF制御,PID制御におけ
る制御パラメータを決定することのできる制御パラメー
タ決定方法及び装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る制御パラメータ決定方法では、P
ID制御の制御パラメータを決定する制御パラメータ決
定装置における決定方法であって、大きさにより分けら
れた複数の操作量区分単位で各操作量区分の存在時間を
管理する。そして、取得した制御対象の操作量に該当す
る操作量区分及びその操作量よりも低い操作量区分の存
在時間を加算する行程、1回の制御が終了後、閾値以上
の存在時間を有する操作量区分の中で、最も大きい操作
量区分を抽出する行程、その抽出した操作量区分に基づ
いて初期操作量に関する制御パラメータを決定する行程
を有するようにした(請求項5)。
【0011】そして、係る方法を実施するのに適した決
定装置としては、例えばPID制御する制御装置におけ
る制御パラメータを決定する制御パラメータ決定装置で
あって、大きさにより分けられた複数の操作量区分ごと
の存在時間を記憶する記憶部を有し、取得した制御対象
の操作量に該当する操作量区分及びその操作量よりも低
い操作量区分の記憶部について存在時間を加算する手段
と、前記記憶部に格納された存在時間が閾値以上の中で
最も大きい操作量区分に基づいて初期操作量に関する制
御パラメータを決定する決定手段を備えて構成すること
である(請求項1)。これら請求項1,5に記載の発明
が第1の実施の形態により実現されている。つまり、初
期操作量ゲイン学習部3並びにその作用に対応する。
【0012】また、別の決定方法の解決手段としては、
フィードフォワード制御付きのPID制御の制御パラメ
ータを決定する制御パラメータ決定装置における決定方
法であって、大きさにより分けられた複数の操作量区分
単位で各操作量区分の存在時間を管理する。そして、取
得した制御対象の操作量に該当する操作量区分及びその
操作量よりも低い操作量区分の存在時間を加算する行
程、1回の制御が終了後、閾値以上の存在時間を有する
操作量区分の中で、最も大きい操作量区分を抽出する行
程、その抽出された操作量区分に基づく初期操作量に関
する値と、フィードフォワードゲインに基づく値とを比
較し、大きい方の値を初期操作量に関する制御パラメー
タに決定する行程を有するように構成することである
(請求項6)。
【0013】そして、係る方法を実施するのに適した決
定装置としては、フィードフォワード制御付きのPID
制御をする制御装置における制御パラメータを決定する
制御パラメータ決定装置であって、大きさにより分けら
れた複数の操作量区分ごとの存在時間を記憶する記憶部
を有し、取得した制御対象の操作量に該当する操作量区
分及びその操作量よりも低い操作量区分の記憶部につい
て存在時間を加算する手段と、前記記憶部に格納された
存在時間が閾値以上の中で最も大きい操作量区分に基づ
いて得られた初期操作量に関する値と、フィードフォワ
ードゲインに基づく値とを比較し、大きい方の値を初期
操作量に関する制御パラメータに決定する決定手段を備
えて構成することである(請求項2)。これら、請求項
2,6に記載の発明が、第2の実施の形態や第4の実施
の形態により実現されている。
【0014】本発明では、最初にある程度大きな操作量
を初期値(初期操作量)として与えることにより、迅速
に目標値に達するようにしている。但し、あまり大きな
値にすると、制御量がオーバーシュートしてしまう。そ
して、例えば、温度制御等でなく、速度制御,厚み制御
等においては、オーバーシュートがそのまま不良品の発
生となる。つまり、品質を維持できる以上の速度に達し
てしまったり、厚み制御においては致命的な薄さまで薄
くなる等の不具合が生じその結果生産性の低下を招くこ
とがある。そこで、係る不具合を発生しない範囲で、で
きるだけ大きな初期操作量を求めるのが好ましく、それ
を実現するのが上記した各請求項に記載の発明である。
【0015】すなわち、実際の制御を行った際に得られ
る操作量を、順次取得する。そして、取得した操作量に
基づいて対応する操作量区分の存在時間を加算する。よ
って、1回の制御が終了した際に各操作量区分の存在時
間が分かる。従って、少なくとも存在時間が0の操作量
区分に属する操作量は、実際の処理に使用しない大きな
操作量であるので初期操作量として使用することはでき
ない(使用すると制御量がオーバーシュートする可能性
が高い)。
【0016】また、たとえいくらかの存在時間が検出さ
れた操作量区分であっても、その存在時間が短い場合に
は、例えば外乱等により瞬間的に操作量が大きくなった
ことが予想される。また、正常動作で発生したとして
も、その発生期間が短いとその制御において長期間係る
操作量を与えるとオーバーシュートをすることを意味す
るので、初期操作量として最初から係る大きな値を与え
た場合、大きすぎて直ぐにオーバーシュートしたり、開
始当初に直ぐに操作量を低く抑える必要があり、スムー
ズな制御が期待できない。
【0017】そこで、閾値以上の存在時間があった操作
量区分の中で最も大きな区分に基づいて初期操作量に関
する情報(実施の形態では初期操作量割合或いは初期操
作量ゲイン)を決定することにより、安全でしかも大き
な初期操作量を与えることができる。
【0018】さらに、請求項2,6のようにフィードフ
ォワード(FF)ゲインも初期操作量を決定する判断条
件の1つとすると、初期操作量を安全な範囲でより大き
く設定することができる。また、操作量があまり変化な
く、比較的早く制御量が目標値に達するような場合に
も、大きな初期操作量を設定できる。そして、このFF
ゲインは、人があらかじめ設定したものでもよいし、請
求項3,4,7,8に記載するようにして、制御結果に
基づいて求めたものでもよい。
【0019】さらに別の決定方法の解決手段としては、
フィードフォワード制御付きのPID制御の制御パラメ
ータを決定する制御パラメータ決定装置における決定方
法であって、定常状態になった際の操作量に関する情報
と、制御終了時の操作量に関する情報の少なくとも一方
に基づいてFFゲインを求める行程を備えて構成するこ
とである(請求項7)。そして、より好ましくは、前記
求めたFFゲインに基づいて初期操作量に関する制御パ
ラメータを決定する行程をさらに備えることである(請
求項8)。
【0020】そして、係る方法を実施するのに適した決
定装置としては、フィードフォワード制御付きのPID
制御をする制御装置における制御パラメータを決定する
制御パラメータ決定装置であって、定常状態における操
作量に基づいてFFゲインを求める手段を備えて構成す
ることである(請求項3)。そして、前記求めたFFゲ
インに基づいて初期操作量に関する制御パラメータを決
定する手段をさらに備えるとより好ましい(請求項
4)。上記した請求項3,4,7,8に記載の発明は、
第3の実施の形態により実現されている。つまり、FF
ゲイン学習部4或いはその作用に対応する。
【0021】FF制御付きのPID制御の場合、目標値
が近づくと比例ゲインがほとんど0になるのでFFゲイ
ンの設定が十分でないとなかなか目標に達しない。そこ
で制御パラメータとしてFFゲインを適切に設定するこ
とが、最終的に制御量が比較的早く目標値に達するため
の重要な要素の1つとなる。そこで、実際の制御で定常
状態のときの操作量に基づいてFFゲインを求めること
により、適切なFFゲインを設定することができる。
【0022】さらに、請求項4,8のように、求めたF
Fゲインに基づいて初期操作量に関する制御パラメータ
を決定すると、最初から比較的大きな操作量で制御で
き、しかも、FF制御になめらかに以降できる。特に、
全体的に操作量の変化が少なかったり、早期に定常状態
に達するようなものの場合、請求項1,5の発明では、
初期操作量に関する制御パラメータを決定しにくいが、
FFゲインを用いることにより、適した初期操作量を決
定できる。*用語の定義「制御パラメータ」は、初期操
作量に関するパラメータとFF制御する際のFFゲイン
などの各種のものを含む。そして、「初期操作量に関す
るパラメータ」は、初期操作量そのものであったり、初
期操作量を最大操作量で割った初期操作量割合であった
り、さらにそれを目標値で割った初期操作量ゲイン等を
含む。
【0023】「定常状態」は、制御量が目標値に達する
ことはもちろん、ほぼ目標値に到達した場合も含む。そ
して、「定常状態における操作量」は、実施の形態に示
すように定常状態になったときの操作量や、制御終了時
の操作量はもちろん、定常状態の時の任意の操作量を用
いることができ、しかも、1つのみではなく、複数の時
点で取得した操作量を用いることもできる。そして、こ
こでいう「操作量」も、「初期操作量に関するパラメー
タ」と同様に「操作量」そのものはもちろんのこと、操
作量を最大操作量で割った操作量割合や、さらにそれを
目標値で割った操作量ゲイン(FFゲイン)等を含む。
【0024】
【発明の実施の形態】本形態では、例えば図1に示すよ
うに、操作量を0からでなく一定の初期操作量を与え、
そこからPID制御を実行して、操作量を制御すること
により、制御量を目標値に収束させるような制御装置を
前提とし、その初期操作量,初期操作量ゲイン等の制御
パラメータを決定する学習装置部分に特徴を有するもの
であり、その具体的な構造としては、図2に示すように
なっている。
【0025】すなわち、図2に示すように、A/D変換
器1を介して、操作量と制御量が演算部2に与えられ
る。この演算部2には、初期操作量ゲイン学習部3及び
操作量生成部5を備えており、初期操作量ゲイン学習部
3にて学習して決定した初期操作量ゲインなどの制御パ
ラメータを記憶装置6に格納する。
【0026】そして、実際の運転の際には、A/D変換
器1を介して与えられる現在の操作量と制御量を取得
し、記憶装置6に格納された制御パラメータに基づいて
操作量を決定し、その決定した操作量をD/A変換器7
を介して制御対象の装置・アクチュエータに与え、制御
するようにしている。操作量生成部5における具体的な
演算処理は、FF制御とPID制御を併用した処理を行
うもので、FFゲイン等を使って計算した操作量に比例
ゲイン×偏差+積分ゲイン×Σ偏差を実行する。そし
て、初期状態であるので微分ゲインはなくした。さら
に、積分ゲインは比較的小さく設定している。
【0027】ここで本発明の要部となる初期操作量ゲイ
ン学習部3の機能を説明する。まず、図3を用いて初期
操作量ゲイン学習部3の動作原理について説明すると、
最大操作量の100%から所定の値(例えば40%)の
間を複数の領域に分割する。図示の例では10%刻みで
行っている。そして、実際の操作量(最大操作量に対す
る割合)と各領域を区切る下限値とを比較し、下限値以
上となっている時間を計測する。そして、各領域の計測
時間とあらかじめ定めた基準時間(閾値)とを比較し、
基準時間以上出力された操作量区分の中で最も大きい区
分を抽出し、その抽出した操作量区分の下限値から初期
操作量(初期操作量割合)を決定し、記憶装置6に保存
する。
【0028】一例を示すと、以下のようなデータが得ら
れたとする。ここで、操作量区分に示すX%とは、その
操作量区分の下限値を示している。つまり、操作量区分
70%とは、最大操作量の70%以上80%未満の操作
量の領域を意味する。また、存在秒数は各領域を区分け
する下限値以上となっている期間を計測しているので、
例えば操作量が50%以上60%未満のときには、操作
量区分50%の欄と40%の欄の両方の存在秒数にカウ
ントされる。
【0029】
【表1】
【0030】この場合において、例えば閾値として5秒
という値を設定しておくと、5秒以上となっている中で
最も大きい操作量区分は、70%以上80%未満の領域
となる。従って、今回と同一の制御対象では、最大操作
量は70%以上80%未満の範囲内になるので、その操
作量区分の下限値である70%までは操作量を出力して
も問題がないといえる。そこで、次回の初期操作量Xを
最大操作量の70%に決定する。
【0031】このようにすると、次回の操作量は、例え
ば図3中二点鎖線で示すように当初から70%という大
きくしかも安全(引張速度が速くて不良品を生じること
のない速度)な操作量で操作することができるので、制
御量も同図中一点鎖線で示すようになり、比較的早く目
標値に達することができ、しかもオーバーシュートもし
ない。また、実際の初期操作量ゲインは、上記のように
操作量割合が70%と接待された場合には、 (最大操作量×70%)/目標値 を演算することにより求められる。そして、上記した処
理を初期操作量ゲイン学習部3で行う。
【0032】さらに、PID制御をする際の制御パラメ
ータの1つであるKpゲインも、初期操作量にあてはめ
て安全な範囲で大きくし、より迅速に目標値に到達する
ように制御できる。すなわち、単純なPID制御におけ
る比例ゲインKpによる操作量は、本来、 (目標値−現在値)×Kp で与えられる。
【0033】そこで、比例ゲインによる操作量を、上記
のようにして決定された初期操作量と等しくすると、な
めらかな操作量による制御が実現できる。つまり、例え
ば、初期操作量割合が70%の場合、初期操作量は「最
大操作量×70%」であるので、 (目標値−現在値)×Kp=最大操作量×0.7 が成り立つようなKp(Pゲイン)を求める。ここで、
制御開始時の速度(ラム速度)が0とすると、 Kp=最大操作量×0.7/目標値 となる。
【0034】また、PID制御が、仮想目標値付きのP
ID制御の場合には、 (目標値+目標値補正量)×Kp=最大操作量×0.7 但し、Kpは固定の式から目標値補正量を計算する等の
方式によって操作量をなめらかに出力する等の方式をと
ることができる。
【0035】そして、上記処理を行う初期操作量ゲイン
学習部3における具体的な処理としては、図4,図5に
示すフローチャートのようになっている。すなわち、図
6に示すように、各領域(操作量区分)に存在する秒数
を格納するカウンタエリアと(X%の区分を格納するの
がX%用カウンタエリア)、各領域に対する操作量の存
在の有無等の状態を格納するフラグ格納エリアを関連付
けてメモリ領域を確保しておく。
【0036】ここでフラグは、未使用(区分に達したの
がなく、カウントしていない場合)が「0」とし、カウ
ント中が「1」とし、一旦カウント開始後操作量がその
区分以下になりカウントを止めたならば「2」とする。
そして、フラグが「2」になった場合には、それ以後カ
ウントしない。つまり、操作量が一度下降して下側の区
分になった後、再度操作量を上昇させて元の高い区分に
戻ったような場合でも、再度カウントはしないようにし
ている。
【0037】そして、具体的な処理は、まず制御開始と
ともにカウンタを初期化(0)する(ST1)。そし
て、本例では処理を定型化するために最大操作量に対す
る操作量の比率(百分率)を基準に設定している。そこ
で、その操作量の比率(割合)を示すXを100(10
0%つまり最大操作量)に設定する(ST2)。
【0038】次いで、押し出し中(制御中)か否かを判
断し(ST3)、押し出し中の場合にはその時の操作量
を取得し、「操作量/最大操作量」を計算し、操作量の
最大操作量に対する割合(操作量割合)を求める(ST
4)。そして、求めた操作量割合がX%以上か否かを判
断し(ST5)、X%未満のときにはステップ6に飛
び、そのX%のエリアのフラグが「1」か否かを判断す
る(ST6)。
【0039】そして、フラグが「1」でない場合、つま
り、フラグが「0」(カウントしていない)場合とフラ
グが「2」(すでにカウントが終了している)場合に
は、そのままステップ7に進み、現在のXから10を引
いた値を次のXにセットする。つまり、本形態では、図
6にも示したように10%刻みで区分を設定したため、
このステップ7を実行することにより、現在の操作量割
合が属するか否かの判定対象が1つ下の区分に設定され
る。
【0040】また、ステップ6の分岐判断で、X%のエ
リアのフラグが「1」の場合には、ステップ12に飛
び、そのエリアのフラグを「2」にセットした後、ステ
ップ7に進む。このルートをとるのは、一度操作量が増
加してピークに至った後、減少し始めて(目標値に近づ
きつつある)、1つ以上低い操作量区分になったことを
意味する。よって、これ以降に仮に操作量が増加したと
しても、それは外乱などの影響により一時的に増加した
ことが原因と予測できるので、フラグを「2」にセット
して、以後のカウントを停止するようにしている。
【0041】そして、ステップ7でXの値を10減算し
て得られた新たなXが、40未満であるか否かを判断し
(ST8)、40未満でない場合には、ステップ3に戻
り新たに設定されたXに基づいて上記した処理を実行す
る。また、Xが40未満の場合には、すでに全ての操作
量区分(100%から40%まで)について属するか否
かを1回チェックしたことになるので、ステップ2に戻
り、再度、操作量割合が100%のものからチェックを
することになる。
【0042】また、ステップ4で求めた操作量割合がX
%以上とすると、ステップ5の分岐判断でYesとなる
ので、ステップ9に飛びそのX%のフラグが「0」でも
「1」でもないかを判断する。そして、「0」,「1」
のいずれでもない場合、つまり「2」の場合にはすでに
カウント終了した区分であるのでそのままステップ7に
進み、Xを10減らして1つ下の区分についての判断を
することになる。
【0043】また、ステップ9の判断がNo、つまり、
フラクが「1」または「0」のいずれかである場合に
は、ステップ10に進み、そのX%の区分のカウンタエ
リアのカウンタ値を1加算し、対応するフラグを「1」
にセットした(ST11)後、ステップ7に進み、次の
1つ下の区分についての判断に移行する。
【0044】このようにすることにより、例えば、操作
量が上昇中の期間では、その操作量割合(操作量/最大
操作量)以下の区分は、全てステップ5の判断でYes
となり、対応する区分のフラグも「0」または「1」で
あるので、係る操作量割合以下の区分は、全てカウンタ
値が1加算されることになる。
【0045】押し出し処理をしている間、上記したカウ
ント処理を実行することにより、各操作量割合の区分の
存在時間が計測される。そして、押し出し処理が終了し
たならば、ステップ3の分岐判断でNoとなるので、ス
テップ13に飛び、初期操作量ゲインの算出処理に移行
する。つまり、まず、Xを100にセットし、そのX%
用カウンタエリアのカウント値を取得し、それが閾値よ
りも大きいか否かを判断する(ST14)。そして、閾
値以下の場合にはステップ15に進み、Xを10減算し
た値を新たなXとする。つまり、1つ下の区分について
の判定処理に移行する。
【0046】そして、ステップ15でXの値を10減算
して得られた新たなXが、40未満であるか否かを判断
し(ST16)、40未満でない場合には、ステップ1
4に戻り新たに設定されたX%用カウンタエリアのカウ
ンタ値が、閾値より大きいか否かの判断を行う。このよ
うに、ステップ14からステップ16を繰り返し実行す
ることにより、最初にステップ14でYesとなったX
%が、基準時間(閾値)以上出力された操作量区分の中
で最も大きい操作量区分となる。
【0047】このようにして、係る最も大きい操作量区
分が特定されたならば、ステップ14からステップ17
に飛び、「最大操作量×X%/目標値」を算出し、初期
操作量ゲインを求め、処理を終了する。
【0048】なお、カウンタ値が閾値以上のものがなく
てXが40未満になってしまった場合には、ステップ1
7の演算処理による初期操作量ゲインを求めることはで
きないので、そのまま処理を終了する。なお係る場合に
は、初期操作量ゲインは例えばあらかじめ定めた値(例
えば、FFゲイン)を初期操作量ゲインに設定するよう
にしても良い。
【0049】上記したように、複数の領域を設定し、そ
こに存在するか否かを判定し、その判定結果を記憶する
だけでよいので、メモリ容量が少なくてすむ。また、単
純に操作量の最大値を求めるのではなく、領域を設定し
一定の閾値以上存在した場合にその領域の下限値を初期
操作量割合(これに基づいて初期操作量や初期操作量ゲ
インが求められる)としたため、まず、何らかの外乱な
どにより瞬間的に操作量が大きくなった場合には、閾値
未満となるので、初期操作量決定の対象からそれを排除
できる。また、下限値としたことから、実際の操作量の
最大値を超えることはない。よって、安全な範囲で大き
い操作量ゲインを設定でき、迅速性と確実性(品質の劣
化等のない)の両方の調和を図れる。
【0050】図7は、初期操作量ゲイン学習部3の別の
実施の形態の要部を示している。すなわち、この形態で
は初期操作量ゲインの求め方が、第1の実施の形態と少
し異なる。つまり、第1の実施の形態では、ステップ1
7の演算結果をそのまま初期操作量ゲインに決定した
が、本実施の形態では、操作量区分の中で最も大きい操
作量区分を抽出した(ST14でYes)ならば、「最
大操作量×X%/目標値」を算出し、その算出値がFF
ゲインよりも大きいか否かを判断する(ST18)。こ
こで比較対象のFFゲインは、フィードフォワード処理
をする際に用いられるFFゲインであり、あらかじめ経
験則などに基づいて人が設定したものでも良いし、後述
するようにFFゲイン学習部4で求めたものでも良い。
【0051】そして、「最大操作量×X%/目標値」の
方が大きい場合には、その算出値を初期操作量ゲインに
決定する(ST17)。また、FFゲインの方が大きい
場合にはFFゲインを初期操作量ゲインに決定する(S
T19)。さらに、このようにFFゲインを利用する方
法をとった場合、第1の実施の形態の変形例でも説明し
たように、閾値以上のカウンタ値がない時には、ステッ
プ16でYesになるが、その場合にFFゲインを初期
操作量ゲインに決定するようにしている(ST20)。
【0052】このようにすると、例えば「最大操作量×
X%/目標値」が小さかったり、そもそも閾値以上とな
るカウンタ値がなく「最大操作量×X%/目標値」自体
を算出することができないような場合でも、できるだけ
大きい初期操作量ゲインを設定することができる。な
お、その他の構成並びに作用効果は、図4,図5に示す
フローチャートと同様であるのでその詳細な説明を省略
する。
【0053】図8は、本発明の第3の実施の形態を示し
ている。本実施の形態は、上記した第1,第2の実施の
形態と相違して、定常状態に至った際の操作量に基づい
て制御パラメータを求めるようにしている。具体的に
は、初期操作量ゲイン学習部3に替えてFFゲイン学習
部4を設けている。
【0054】まず、FFゲイン学習部4の概略の機能を
説明すると、定常状態に達した後(=目標値到達後)の
操作量(ポイントA)と、この制御が終了する直前の操
作量(ポイントB)の少なくとも一方を使用する。
【0055】一例を示すと、操作量と制御量が図9のよ
うになっているとすると、ポイントA,Bはそれぞれ図
示したような値となる。ここで、定常状態に達したと
は、目標値に到達したことはもちろんのこと、ほぼ目標
値に到達した(例えば目標値の95%など)場合として
も良い。そして、ポイントA或いはポイントBにおける
FFゲインを次回の初期操作量ゲインに設定する。
【0056】また、両方を用いて演算処理をし、それに
よりFFゲインひいては初期操作量ゲインを決定するこ
ともできる。すなわち、ポイントAにおけるFFゲイン
を初期FFゲインとし、ポイントBにおけるFFゲイン
を終了FFゲインとする。そして、次式によりFFゲイ
ンを求めることになる。ここでKはあらかじめ設定して
おく。
【0057】
【数1】
【0058】そして、Kの値を0にすると、FFゲイン
=ポイントA(初期FFゲイン)となり、Kの値を1に
すると、FFゲイン=ポイントB(終了FFゲイン)と
なる。この場合に、前者にすると立ち上がりを早くする
ことができ、また後者にすると終了までが時間がかかる
が、オーバーシュートがなくなる。そして、実際には上
記2つの特徴を踏まえ、適宜の組み合わせでFF制御付
きのPIDコントローラにおけるFFゲインとして使用
する。また、このFFゲインを初期操作量ゲイン(初期
操作量は「FFゲイン×目標値」)として設定すること
もできる。
【0059】すなわち、FF付きのPIDコントローラ
の場合、オーバーシュートを防ぐためには、積分をあま
り使わずFF量を適切な値に設定することであるが、F
F量の設定が適切でないと、制御量が目標値に近づく
と、偏差が少なくなるので比例ゲインがほとんど0にな
ってしまい、制御量が目標値に到達するまでに時間がか
かってしまう。そこで、上記いずれかの方式によりFF
ゲインを決定することで、適切なFF量(FFゲイン)
を設定することができる。
【0060】このようにすると、例えば図10に示すよ
うに、初期操作量が有限の幅をもったきざみであり、比
較的すぐに制御量が目標値に到達するようなものでも対
応することができる。さらに、このFFゲインを、初期
操作量ゲインに設定すると、なめらかな制御が可能とな
る。
【0061】さらに本形態では、1回の押し出し処理に
より得られたFFゲインが有効なものか否かを判断し、
有効なもののみ次回の制御に利用し、有効でない場合に
は学習をしないようにする。具体的には、制御が正常に
行われたものであり、しかも、前回求めたFFゲインと
今回のFFゲインを比較し、そのずれが一定の範囲内で
ある(実際には、終了FFゲイン同士の比で判断してい
る)ことの2つの条件を満たした時に、実際にFFゲイ
ンの算出・格納するようにしている。
【0062】そして、上記した処理を行うためのFFゲ
イン学習部4の具体的な機能は、図11,図12に示す
フローチャートのようになる。すなわち、まず押し出し
開始と同時に前回の終了FFゲインの値を、前回終了F
Fゲイン記憶エリアに格納する(ST21)。この記憶
エリアは、記憶装置6内に確保してもよいし、FFゲイ
ン学習部4内のバッファ等を用いてもよい。
【0063】次いで、サンプリングごとに「速度(制御
量)/目標速度(目標値)」と「操作量/目標速度(目
標値)」を算出し、それぞれメモリに格納する(ST2
2)。そして、「速度/目標速度=設定値」になったと
きの「操作量/目標値」を初期FFゲインに決定し、初
期FFゲイン記憶エリアに格納する(ST23)。この
記憶エリアも、上記した前回終了FF記憶エリアと同
様、どの場所にあってもよい。そして、押し出し終了と
同時に速度(制御量)と操作量のサンプリングを停止す
る(ST24)。
【0064】次いで、今回の制御に伴い取得したデータ
が適合データか否かを判断する(ST25)。つまり、
速度(制御量)/目標値が、決められた範囲内(例えば
90から100%)に収まっていたか否かを判断し(S
T25)、範囲外の場合には学習せず、範囲内の場合に
は、終了FFゲイン記憶エリアに、終了時の「操作量/
目標値」を格納する(ST26)。
【0065】そして、前回終了FFゲインと今回の終了
FFゲインの比(前回/今回=安全度)を求め、その値
が一定の範囲内(80から120)にあるか否かを判断
し(ST27)、範囲外の場合には学習せず、範囲内の
場合には、今回取得した初期FFゲインと終了FFゲイ
ンを読み出すとともに、あらかじめ定めた値K(Kは0
以上1以下)に基づいて、「K×終了FFゲイン+(1
−K)×初期FFゲイン」を求め(ST28)、その算
出値をFFゲインとする(ST29)。
【0066】図13は、本発明の第4の実施の形態を示
している。本実施の形態は、上記した第1,第3の実施
の形態を組み合わせたもの、つまり第2の実施の形態に
おいて初期操作量ゲインを決定する際のFFゲインとし
て、実際の操作に基づいて求めたFFゲインを利用した
ものである。
【0067】具体的な構成は、図13に示すように、演
算部2に初期操作量ゲイン学習部3とFFゲイン学習部
4と操作量生成部5を有している。そして、FFゲイン
学習部4は、第3の実施の形態と同様に図11,図12
に示すフローチャートを実施する機能を有している。ま
た、初期操作量ゲイン学習部3は、第2の実施の形態と
同様で、図4と図7のフローチャートを実施する機能を
有している。そして、図7における処理ステップ(ST
18〜ST20)で用いるFFゲインの値が、FFゲイ
ン学習部4で得られた値を使用するようにしている。
【0068】図14は、本発明を利用したアプリケーシ
ョンの1つであるアルミ形成をするための押し出し機器
に適用した例を示している。同図に示すように、円柱状
のアルミ地金10を金型(ダイス)11内を通過させる
ことにより、その金型11の形状に沿ったアルミ形材
(アルミサッシ)が製造される。このとき、アルミ地金
10を金型11と反対側に配置した油圧シリンダ13に
より所定の速度で押し出すようになっており、その押し
出し速度は、油圧ポンプ15から送られる油圧量により
制御され、その油圧量はポンプコントローラ16からの
制御信号により動作する。
【0069】そして、このポンプコントローラ16は、
PLC17から与えられる操作量としての制御信号(電
圧)により動作し、PLC17は、制御量としてのシリ
ンダ速度を取得し、それが設定された目標速度(目標
値)になるように、上記制御信号を出力する。このPL
C17は、FF+PID制御をするもので、このときに
使用する初期操作量,初期操作量ゲイン及びまたはFF
ゲインなどの制御パラメータが、本発明の制御パラメー
タ決定装置により決定され、セットされる。つまり、こ
の例では本発明はPLC17内に内蔵されていることに
なる。
【0070】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る制御パラメ
ータ決定方法及び装置では、制御量をオーバーシュート
することなく早期に目標値に到達することのできるFF
制御,PID制御における制御パラメータを決定するこ
とができる。
【0071】つまり、請求項1,5の発明では、初期操
作量に関する制御パラメータを安全な範囲(オーバーシ
ュートしない)で大きく設定することができる。これに
より、最初から大きな操作量であるので、制御量も迅速
に目標値に近づく。また、請求項2,6の発明では、F
Fゲインも加味するので、より大きな初期操作量を設定
することができる。
【0072】また、請求項3,7の発明では、適切なF
Fゲインを決定することができ、制御量が目標値に近づ
いてきてPID制御の比例ゲインが小さくなってもスム
ーズに制御量を目標値に収束させることができる。さら
に、請求項4,8の発明では、初期操作量も大きくなる
とともに、すぐに目標値に到達し、制御量の変化が少な
いような場合にも、適切な初期操作量を設定することが
できるので、より迅速に制御量を目標値に到達させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】操作量と制御量の関係を示す図である。
【図2】本発明に係る制御パラメータ決定装置の第1の
実施の形態を示す図である。
【図3】初期操作量ゲイン学習部の動作原理を説明する
図である。
【図4】初期操作量ゲイン学習部の機能を示すフローチ
ャートの一部である。
【図5】初期操作量ゲイン学習部の機能を示すフローチ
ャートの一部である。
【図6】初期操作量ゲイン学習部で使用するメモリのデ
ータ構造を示す図である。
【図7】本発明に係る制御パラメータ決定装置の第2の
実施の形態の要部となる初期操作量ゲイン学習部の機能
を示すフローチャートの一部である。
【図8】本発明に係る制御パラメータ決定装置の第3の
実施の形態を示す図である。
【図9】FFゲイン学習部の動作原理を説明する図であ
る。
【図10】操作量と制御量の関係を示す図である。
【図11】FFゲイン学習部の機能を示すフローチャー
トの一部である。
【図12】FFゲイン学習部の機能を示すフローチャー
トの一部である。
【図13】本発明に係る制御パラメータ決定装置の第4
の実施の形態を示す図である。
【図14】本発明に係る制御パラメータ決定装置の利用
形態の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 AD変換器 2 演算部 3 初期操作量ゲイン学習部 4 FFゲイン学習部 5 操作量生成部 6 記憶部 7 DA変換器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PID制御する制御装置における制御パ
    ラメータを決定する制御パラメータ決定装置であって、 大きさにより分けられた複数の操作量区分ごとの存在時
    間を記憶する記憶部を有し、 取得した制御対象の操作量に該当する操作量区分及びそ
    の操作量よりも低い操作量区分の記憶部について存在時
    間を加算する手段と、 前記記憶部に格納された存在時間が閾値以上の中で最も
    大きい操作量区分に基づいて初期操作量に関する制御パ
    ラメータを決定する決定手段を備えたことを特徴とする
    制御パラメータ決定装置。
  2. 【請求項2】 フィードフォワード制御付きのPID制
    御をする制御装置における制御パラメータを決定する制
    御パラメータ決定装置であって、 大きさにより分けられた複数の操作量区分ごとの存在時
    間を記憶する記憶部を有し、 取得した制御対象の操作量に該当する操作量区分及びそ
    の操作量よりも低い操作量区分の記憶部について存在時
    間を加算する手段と、 前記記憶部に格納された存在時間が閾値以上の中で最も
    大きい操作量区分に基づいて得られた初期操作量に関す
    る値と、フィードフォワードゲインに基づく値とを比較
    し、大きい方の値を初期操作量に関する制御パラメータ
    に決定する決定手段を備えたことを特徴とする制御パラ
    メータ決定装置。
  3. 【請求項3】 フィードフォワード制御付きのPID制
    御をする制御装置における制御パラメータを決定する制
    御パラメータ決定装置であって、 定常状態における操作量に基づいてFFゲインを求める
    手段を備えたことを特徴とする制御パラメータ決定装
    置。
  4. 【請求項4】 前記求めたFFゲインに基づいて初期操
    作量に関する制御パラメータを決定する手段を備えた請
    求項3に記載の制御パラメータ決定装置。
  5. 【請求項5】 PID制御の制御パラメータを決定する
    制御パラメータ決定装置における決定方法であって、 大きさにより分けられた複数の操作量区分単位で各操作
    量区分の存在時間を管理し、 取得した制御対象の操作量に該当する操作量区分及びそ
    の操作量よりも低い操作量区分の存在時間を加算する行
    程、 1回の制御が終了後、閾値以上の存在時間を有する操作
    量区分の中で、最も大きい操作量区分を抽出する行程、 その抽出した操作量区分に基づいて初期操作量に関する
    制御パラメータを決定する行程を有することを特徴とす
    る制御パラメータ決定方法。
  6. 【請求項6】 フィードフォワード制御付きのPID制
    御の制御パラメータを決定する制御パラメータ決定装置
    における決定方法であって、 大きさにより分けられた複数の操作量区分単位で各操作
    量区分の存在時間を管理し、 取得した制御対象の操作量に該当する操作量区分及びそ
    の操作量よりも低い操作量区分の存在時間を加算する行
    程、 1回の制御が終了後、閾値以上の存在時間を有する操作
    量区分の中で、最も大きい操作量区分を抽出する行程、 その抽出された操作量区分に基づく初期操作量に関する
    値と、フィードフォワードゲインに基づく値とを比較
    し、大きい方の値を初期操作量に関する制御パラメータ
    に決定する行程を有することを特徴とする制御パラメー
    タ決定方法。
  7. 【請求項7】 フィードフォワード制御付きのPID制
    御の制御パラメータを決定する制御パラメータ決定装置
    における決定方法であって、 取得した定常状態における操作量に基づいてFFゲイン
    を求める行程を備えたことを特徴とする制御パラメータ
    決定方法。
  8. 【請求項8】 前記求めたFFゲインに基づいて初期操
    作量に関する制御パラメータを決定する行程をさらに備
    えた請求項7に記載の制御パラメータ決定方法。
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