JP2000221849A - 着色材料剥離・脱色装置 - Google Patents

着色材料剥離・脱色装置

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JP2000221849A
JP2000221849A JP11022956A JP2295699A JP2000221849A JP 2000221849 A JP2000221849 A JP 2000221849A JP 11022956 A JP11022956 A JP 11022956A JP 2295699 A JP2295699 A JP 2295699A JP 2000221849 A JP2000221849 A JP 2000221849A
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JP
Japan
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laser
coloring material
laser oscillator
laser light
peeling
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JP11022956A
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English (en)
Inventor
Shinji Kobayashi
伸次 小林
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被照射物及び着色材料の種類により光の吸収
率の変化してもそれに応じて着色材料の剥離もしくは脱
色に最適な波長のレーザ光を照射することにより、消費
エネルギーを節約して経済性の向上を図る。 【解決手段】 レーザ光2の波長を可変とするレーザ発
振器1にはレーザ光2の照射強度を調整するレンズ3が
設置されており、レンズ3を通してレーザ光2が集光も
しくは拡大されて照射点4に導かれる。レーザ発振器1
の下方には使用済みコピー用紙5を搬送する搬送機7が
配置され、この搬送機7が使用済みコピー用紙5を照射
点4まで搬送すると、レーザ発振器1が使用済みコピー
用紙5に付着したトナー8にレーザ光2を照射する。こ
のレーザ光2によりトナー8を剥離もしくは脱色し、使
用済みコピー用紙5を再生紙9とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザアブレーシ
ョンを利用して使用済みコピー用紙や印刷物などからト
ナーやインクなどの着色材料の剥離、もしくは着色材料
を構成する分子の原子間結合を切断することにより着色
材料の脱色を行なう着色材料剥離・脱色装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地球規模で環境保全が問題になっている
現在、資源の有効利用といった観点から、使用済みコピ
ー用紙や印刷物を再利用可能な状態に戻すリサイクル技
術に高い関心が寄せられている。使用済みコピー用紙や
印刷物をリサイクルするためには、その表面に付着した
トナーやインクなどの着色材料を剥離もしくは脱色する
ことが不可欠である。
【0003】着色材料を除去する方法としては溶剤を用
いて付着面から着色材料を溶出する方法や、リサイクル
の対象となる製品をいったんパルプ状に裁断し漂白して
から原料に再生する方法などが知られている。しかし、
溶剤を用いる方法では溶剤の廃液が生じることになるの
で、これを処理する手段を設置しなくてはならない。ま
た、パルプ状に裁断し漂白する方法では、大規模な設備
が必要となる。すなわち、上記のリサイクル技術ではコ
ストが高くなり、且つ設備が大形化するという問題点が
あった。
【0004】このような事情を踏まえて、最近ではレー
ザアブレーションや紫外線レーザによる脱色を利用した
着色材料剥離・脱色装置の開発が進められている。この
着色材料剥離・脱色装置は、パルス状に出力制御された
レーザ光を照射するレーザ発振器を備えており、レーザ
発振器が着色材料にレーザ光を照射することによってレ
ーザアブレーションもしくは脱色作用を起こし、付着面
から着色材料を剥離もしくは脱色することができる。な
お、ここでいう脱色作用とは、着色材料を構成する分子
の原子間結合を切断することによって着色材料を脱色す
ることを示している。
【0005】以上のような着色材料剥離・脱色装置によ
れば、リサイクルの対象製品を回収してから大量に処理
するのではなく、例えば使用済みコピー用紙であれば、
1枚ずつ着色材料の除去作業を行なうことができ、リサ
イクルの対象製品が発生した現場でのリサイクルが可能
である。また、溶剤を使用しないので廃液などの副産物
が生じることもなく、その処理手段が不要である。した
がって、使用済みコピー用紙や印刷物を再利用可能な状
態に戻すリサイクル技術において、コストの削減と設備
のコンパクト化を大幅に進めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た着色材料剥離・脱色装置に関しては、次のような課題
が指摘されている。レーザ発振器がレーザ光を照射する
対象つまり被照射物としては、使用済みコピー用紙や印
刷物を初めとして、使用済みのオーバーヘッドプロジェ
クタ用シート、表面に着色材料が付着した高分子フィル
ム、有機フィルムあるいは無機フィルムなど様々なもの
が考えられる。また、これら被照射物に付着した着色材
料も、コピー用のトナー、万年筆、ボールペン、フェル
トペンといった筆記具あるいは印刷に用いられるイン
ク、顔料、絵の具またはペンキなど多岐にわたってい
る。これら多様な被照射物及び着色材料はそれぞれ、そ
の光の吸収率が異なっている点に問題がある。
【0007】すなわち、被照射物及び着色材料の種類に
より光の吸収率が異なるということは、被照射物及び着
色材料の種類に応じてレーザアブレーションや脱色が効
果的に起きる最適なレーザ光の波長が変わることを意味
しており、同じ波長のレーザ光を照射しても剥がれ難い
着色材料と剥がれ易い着色材料、もしくは脱色し難い着
色材料と脱色し易い着色材料とが存在する。したがっ
て、従来のレーザ発振器では、剥がれ難いもしくは脱色
し難い着色材料を剥離・脱色するのに適した波長を基準
としてレーザ光の波長を設定している。この結果、被照
射物上の着色材料を確実に剥離もしくは脱色することが
できるものの、剥がれ易いもしくは脱色し易い着色材料
に対しても高出力のレーザ光を照射することになる。こ
れにより、レーザ光照射にかかる消費エネルギーが大き
くなって経済的に不利となり、レーザによる着色材料剥
離装置の実用化や普及を阻害する要因となっていた。
【0008】本発明は、以上の問題点を解決するために
提案されたものであり、その目的は、被照射物及び着色
材料の種類により光の吸収率が変化してもそれに応じて
レーザ光の波長を変え、常に着色材料の剥離もしくは脱
色に最適な波長のレーザ光を照射することができ、これ
により消費エネルギーを節約して経済性の向上を図った
着色性材料剥離・脱色装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、パルス状に出力制御されたレーザ光を照射するレー
ザ発振器が設けられ、レーザ光の照射点には表面に着色
材料を付着した被照射物が置かれ、着色材料に対しレー
ザ発振器からレーザ光を照射して被照射物の表面から着
色材料を剥離もしくは脱色するように構成された着色材
料剥離・脱色装置において、次のような特徴を有してい
る。
【0010】請求項1の発明は、レーザ光の波長を可変
できるレーザ発振器を備えたことを特徴としている。こ
のような請求項1の発明では、レーザ発振器がレーザ光
の波長を変えることができるので、被照射物や着色材料
の種類あるいは着色材料の色自体が異なり光の吸収率が
異なっても、その吸収率に応じて着色材料の剥離もしく
は脱色に最適な波長のレーザ光を選択することができ
る。このように最適な波長のレーザ光を着色材料に照射
することにより、着色材料を確実に剥離もしくは脱色す
ることができると同時に、剥離もしくは脱色にかかる消
費エネルギーを最小限に抑えることができる。
【0011】請求項2の発明は、複数のレーザ発振器を
設け、各レーザ発振器が波長の異なるレーザ光を照射す
るように構成したことを特徴とする。このような請求項
2の発明では、被照射物や着色材料の種類あるいは着色
材料の色自体が異なり光の吸収率が異なっても、その吸
収率に応じて着色材料の剥離もしくは脱色に最適な波長
のレーザ光を照射するレーザ発振器を選択することがで
きる。したがって、レーザ発振器のレーザ光照射により
着色材料を確実に剥離もしくは脱色でき、請求項1の発
明と同様、剥離もしくは脱色にかかる消費エネルギーを
最小限に抑えることができる。
【0012】請求項3の発明は、請求項1または2記載
の着色材料剥離・脱色装置において、着色材料の種類あ
るいは被照射物を構成する材料の種類を判別して材料判
別信号をレーザ発振器に出力する材料判別部を備え、材
料判別信号を受けたレーザ発振器がレーザ光を照射する
ように構成したことを特徴としている。上記請求項3の
発明では、材料判別部が着色材料の種類あるいは被照射
物を構成する材料の種類を判別し、材料判別信号をレー
ザ発振器に出力する。そして、材料判別信号を受けたレ
ーザ発振器が着色材料の剥離もしくは脱色に最適な波長
のレーザ光を高い精度で照射することができ、剥離もし
くは脱色にかかる消費エネルギーの節約に寄与すること
ができる。
【0013】請求項4の発明は、請求項1、2または3
記載の着色材料剥離・脱色装置において、レーザ発振器
をアレイ状に配置したことを特徴とする。この請求項4
の発明では、アレイ状に配置したレーザ発振器が効率良
く被照射物にレーザ光を照射することができる。
【0014】請求項5の発明は、請求項1、2、3また
は4記載の着色材料剥離装置において、レーザ発振器と
向い合ったレーザ光の照射位置にまで被照射物を移動さ
せる第1の搬送手段と、被照射物上の着色材料と向い合
ったレーザ光の照射位置にまでレーザ発振器を移動させ
る第2の搬送手段とを備えたことを特徴としている。こ
のような請求項5の発明では、第1及び第2の搬送手段
を用いて被照射物及びレーザ発振器を移動させることに
より、被照射物上の着色材料とレーザ発振器の照射点と
を迅速且つ正確に対向させることができるため、剥離も
しくは脱色作業の効率を高めることが可能である。
【0015】請求項6の発明は、請求項1、2、3、4
または5記載の着色材料剥離・脱色装置において、被照
射物上の着色材料が付着した領域を検出して検出信号を
レーザ発振器に出力する検出器を設け、検出信号を受け
たレーザ発振器がレーザ光を照射するように構成したこ
とを特徴とする。以上の請求項6の発明では、レーザ発
振器が検出器からの検出信号を受けた場合にのみレーザ
光の照射を行うので、剥離もしくは脱色にかかる消費エ
ネルギーを大幅に節約することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】(1)第1の実施の形態 [構成]以下、本発明の着色材料剥離・脱色装置に係る
第1の実施の形態について図1を参照して具体的に説明
する。図1は第1の実施の形態の斜視図であり、第1の
実施の形態は請求項1に対応している。なお、説明の便
宜上、下記の全ての実施の形態は、レーザアブレーショ
ンを利用した着色材料の剥離装置としているが、レーザ
発振器の種類を代えて紫外線レーザによる着色材料脱色
装置としても基本的な構成は変わることがない。
【0017】第1の実施の形態は使用済みコピー用紙5
に付着したトナー8をレーザ光2の照射により剥離して
使用済みコピー用紙5を再生紙9とする装置である。第
1の実施の形態には図1に示すように、パルス状に出力
制御されたレーザ光2を照射するレーザ発振器1が設け
られており、このレーザ発振器1がレーザ光2の波長を
可変とするように構成されたことに特徴がある。
【0018】レーザ発振器1にはレーザ光2の照射強度
を調整するレンズ3が設置されており、レンズ3を通し
てレーザ光2が集光もしくは拡大されて照射点4に導か
れるようになっている。レーザ発振器1の下方には、レ
ーザ発振器1と向い合ったレーザ光の照射点4にまで使
用済みコピー用紙5を搬送する搬送機7が配置されてい
る。搬送機7の一端部には使用済みコピー用紙5を搬送
機7内に供給する給紙口6が設けられている。
【0019】また、搬送機7の他端部には再生紙9を回
収する回収トレイ10が形成されている。さらに、照射
点4と回収トレイ10との間には送風機11が配置され
ている。送風機11は使用済みコピー用紙5から剥離さ
れたトナー8を空気流により吹き飛ばすように構成され
ており、吹き飛ばされたトナー8を回収するフィルター
ボックス12が一体的に取付けられている。
【0020】なお、第1の実施の形態が紫外線レーザに
よる着色材料脱色装置としての機能を果たす場合は、レ
ーザ光2の波長を可変であるレーザ発振器1がトナー8
を構成する分子の原子間結合を切断することによりトナ
ー8のみを脱色するようになっている。
【0021】[作用効果]以上のような構成を有する第
1の実施の形態では、搬送機7が使用済みコピー用紙5
を給紙口6から取入れ、照射点4まで搬送する。レーザ
発振器1は使用済みコピー用紙5表面にパルス状に出力
制御されたレーザ光2を照射する。このとき、レーザ発
振器1はレーザ光2の波長を変えることができるので、
使用済みコピー用紙5及びトナー8が持つ光の吸収率に
合わせて、トナー8の剥離に最適な波長のレーザ光2を
選択し、これをトナー8に対して照射する。これによ
り、照射点4においてレーザアブレーションが起き、使
用済みコピー用紙5の表面からトナー8をはぎ取る。
【0022】そして、搬送機7が使用済みコピー用紙5
を徐々に搬送することにより、レーザアブレーションが
未処理の部分を照射点4に順次送り込む。使用済みコピ
ー用紙5は照射点4を通過することによりその表面の全
体もしくは一部からトナー8が剥離されていく。また、
送風機11は使用済みコピー用紙5から剥離されたトナ
ー8を空気流により吹き飛ばし、フィルターボックス1
2がこれを回収する。このようにして、使用済みコピー
用紙5は再使用可能な再生紙9になり、回収トレイ10
がこれをストックする。
【0023】上記第1の実施の形態によれば、レーザ発
振器1がトナー8の剥離に最適な波長のレーザ光2を選
んで照射するため、剥離もしくは脱色にかかる消費エネ
ルギーは最小限で済む。また、使用済みコピー用紙5や
トナー8の種類が変わり、光の吸収率が変化した場合に
は、それに応じてレーザ発振器1は照射するレーザ光2
の波長を着色材料の剥離に最適な波長に変えることがで
きる。したがって、消費エネルギーを節約することがで
き、経済性が大きく向上する。
【0024】(2)第2の実施の形態 [構成]続いて、請求項2及び4を含む第2の実施の形
態について図2を参照して具体的に説明する。図2は第
2の実施の形態の斜視図であり、基本的な構成は第1の
実施の形態と同じである。第2の実施の形態の特徴は、
2つのレーザ発振器14a,14bがアレイ状に配置さ
れ、各レーザ発振器14a,14bが波長の異なるレー
ザ光2を照射するように構成された点にある。
【0025】[作用効果]以上の構成を有する第2の実
施の形態においては、レーザ発振器14a,14bのう
ち、トナー8などの着色材料の剥離に最適な波長のレー
ザ光を照射する方だけを選択的に動作させることができ
る。また、使用済みコピー用紙5やトナー8の種類が変
わり光の吸収率が変化した場合には、それに応じて動作
するレーザ発振器14a,14bを切換え、常に着色材
料の剥離に最適な波長のレーザ光2を照射することがで
きる。したがって、上記第1の実施の形態と同様、剥離
もしくは脱色にかかる消費エネルギーを最小限に抑える
ことができ、消費エネルギーを節約して経済性が大きく
向上する。しかも、第2の実施の形態では、レーザ発振
器14a,14bをアレイ状に配置したので、効率良く
使用済みコピー用紙5にレーザ光2を照射することがで
きる。
【0026】(3)第3の実施の形態 [構成]第3の実施の形態は請求項3を包含するもの
で、これについて図3の側面図を用いて説明する。第3
の実施の形態には2種類の着色材料としてトナー8とイ
ンク18とを判別して材料判別信号19a,19bをそ
れぞれレーザ発振器14a,14bに出力する材料判別
部15が設けられている。また、レーザ発振器14aは
材料判別信号19aを受けてトナー8を剥離するのに最
適なレーザ光2を照射するように構成され、レーザ発振
器14bは材料判別信号19bを受けてインク18を剥
離するのに最適なレーザ光2を照射するように構成され
ている。
【0027】ここで図4、図5及び図6のグラフに、白
紙、トナー8及びインク18の光に対する吸収特性を示
し、レーザ発振器14a、14bが照射するレーザ光2
の波長についてより具体的に説明する。各グラフにおい
て横軸が光の波長である。なお、この吸収特性はすべて
のインクまたはトナーに共通のものではなく、インクの
顔料等、着色材料の違いによって異なるものである。
【0028】図4から明らかなように白紙は500nm
以下で光の吸収率が高くなる。また、図5に示すように
トナー8の光の吸収率は光の波長な関係なくほぼ一定で
ある。そのため、トナー8を剥離するためのレーザ発振
器14aは500nm以上の波長のレーザ光を照射する
ように構成される。一方、図6に示すようにインク18
の光の吸収率は800nm以下で高くなる。そのため、
インク18を剥離するためのレーザ発振器14bは80
0nm以上の波長のレーザ光を照射するように構成され
る。
【0029】[作用効果]上記の構成を有する第3の実
施の形態においては、材料判別部15が着色材料の種類
を判別し、着色材料がトナー8であれば材料判別信号1
9aをレーザ発振器14aに、着色材料がインク18で
あれば材料判別信号19bをレーザ発振器14bに出力
する。材料判別信号19aを受けたレーザ発振器14a
は下方を通過する際にトナー8にレーザ光2を照射し、
材料判別信号19bを受けたレーザ発振器14bは下方
を通過する際にインク18にレーザ光2を照射する。こ
のとき、レーザ発振器14a,14bはトナー8及びイ
ンク18の剥離に最適な波長レーザ光2を照射するの
で、トナー8及びインク18を確実に剥離することがで
きる。このような第3の実施の形態によれば、最適な波
長のレーザ光2を高い精度でトナー8及びインク18に
照射することができ、剥離もしくは脱色にかかる消費エ
ネルギーの節約に有効である。
【0030】(4)第4の実施の形態 [構成]請求項5に対応する第4の実施の形態について
図7及び図8を参照して具体的に説明する。図7は第4
の実施の形態の斜視図、図8は第4の実施の形態の側面
図である。第4の実施の形態の基本構成は第1の実施の
形態と同じであり、第1の実施の形態に加えてレーザ発
振器1にこれを移動させるレーザ発振器用搬送機17が
取り付けられたことに特徴がある。レーザ発振器用搬送
機17は、使用済みコピー用紙5上のトナー8と向い合
ったレーザ光の照射点4にまでレーザ発振器1を移動さ
せる搬送手段である。
【0031】[作用効果]このような第4の実施の形態
では、使用済みコピー用紙5を搬送する搬送機7と、レ
ーザ発振器1用の搬送機17という2つの搬送機を用い
ることにより、使用済みコピー用紙5及びレーザ発振器
1を移動させて、トナー8とレーザ発振器1とを迅速且
つ正確に対向させることができる。これにより、剥離作
業の効率を高めることができるといった作用効果を発揮
できる。
【0032】(5)第5の実施の形態 [構成]さらに、請求項6を含む第5の実施の形態につ
いて、図9の側面図を参照して説明する。図9に示すよ
うに第5の実施の形態は、使用済みコピー用紙5に付着
したトナー8の領域を検出して検出信号20をレーザ発
振器1に出力する検出器16が設けられる点に特徴があ
る。第5の実施の形態のレーザ発振器1は検出器16か
ら検出信号20を受けてレーザ光2を照射するように構
成されている。
【0033】[作用効果]以上の第5の実施の形態で
は、レーザ発振器1が検出器16からの検出信号20を
受けた場合にのみレーザ光2の照射を行う。そのため、
使用済みコピー用紙5においてトナー8が存在しない領
域にレーザ光2が照射されることがなく、レーザ光2照
射にかかる消費エネルギーを大幅に節約することができ
る。
【0034】(6)他の実施の形態 なお、本発明は以上のような実施の形態に限定されるも
のではなく、次のような他の実施の形態も包含する。す
なわち、第1の実施の形態においてレーザ発振器1に設
置したレンズ3に代えて、レーザ発振器1に光ファイバ
21を取付け、この光ファイバ21によりレーザ発振器
1から出力されたレーザ光2を導入伝送して照射点4に
導いてもよい(図10参照)。また図示しないが、レン
ズ3に代えてレーザ発振器1に放物面ミラーを設置して
もよい。また、レーザ発振器1の種類としてはDyeレ
ーザやTi・サファイレーザ、半導体レーザ、半導体励
起の固体レーザなど適宜選択可能であり、その配置や設
置数等は適宜変更可能である。
【0035】さらに、レーザ光を照射する被照射物に
は、使用済みコピー用紙や印刷物、使用済みのオーバー
ヘッドプロジェクタ用シート、表面に着色材料が付着し
た高分子フィルム、有機フィルムあるいは無機フィルム
などが含まれており、また、これら被照射物に付着する
着色材料には、コピー用のトナー、万年筆、ボールペ
ン、フェルトペンといった筆記具あるいは印刷に用いら
れるインク、顔料、絵の具またはペンキなどが含まれて
いる。さらに、上記第3の実施の形態における材料判別
部15は着色材料を判別するだけであるが、材料判別部
15が被照射物を構成する材料の種類を判別するように
しても良い。
【0036】
【発明の効果】以上説明した本発明の着色性材料剥離・
脱色装置によれば、レーザ光の波長を可変できるレーザ
発振器を備えるといった極めて簡単な構成により、着色
材料の剥離もしくは脱色に最適な波長のレーザ光を照射
することができ、消費エネルギーを節約して経済性の向
上を図ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の斜視図。
【図2】本発明に係る第2の実施の形態の斜視図。
【図3】本発明に係る第3の実施の形態の側面図。
【図4】白紙の光に対する吸収特性を示すグラフ。
【図5】トナー8の光に対する吸収特性を示すグラフ。
【図6】インク18の光に対する吸収特性を示すグラ
フ。
【図7】本発明に係る第4の実施の形態の斜視図。
【図8】第4の実施の形態の側面図。
【図9】本発明に係る第5の実施の形態の側面図。
【図10】本発明に係る他の実施の形態の斜視図。
【符号の説明】
1,14a,14b…レーザ発振器 2…レーザ光 3…レンズ 4…照射点 5…使用済みコピー用紙 6…給紙口 7…搬送機 8…トナー 9…再生紙 10…回収トレイ 11…送風機 12…フィルターボックス 15…材料判別部 16…検出器 17…レーザ発振器用搬送機 18…インク 19a,19b…材料判別信号 20…検出信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AS02 GG03 GG06 GG07 GG18 GG22 GG33 GG36 2H034 FA00 4G075 AA30 AA61 AA65 CA36 EB34 ED11 5F072 AB13 AB20 AC02 HH02 HH05 JJ08 RR01 RR03 SS06 YY20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス状に出力制御されたレーザ光を照
    射するレーザ発振器が設けられ、前記レーザ光の照射点
    には表面に着色材料を付着した被照射物が置かれ、前記
    着色材料に対し前記レーザ発振器からレーザ光を照射し
    て前記被照射物の表面から着色材料を剥離もしくは脱色
    するように構成された着色材料剥離・脱色装置におい
    て、 前記レーザ発振器がレーザ光の波長を可変とするように
    構成されたことを特徴とする着色材料剥離・脱色装置。
  2. 【請求項2】 パルス状に出力制御されたレーザ光を照
    射するレーザ発振器が設けられ、前記レーザ光の照射点
    には表面に着色材料を付着した被照射物が置かれ、前記
    着色材料に対し前記レーザ発振器からレーザ光を照射し
    て前記被照射物の表面から着色材料を剥離もしくは脱色
    するように構成された着色材料剥離・脱色装置におい
    て、 前記レーザ発振器が複数設けられ、各レーザ発振器が波
    長の異なるレーザ光を照射するように構成されたことを
    特徴する着色材料剥離・脱色装置。
  3. 【請求項3】 前記着色材料の種類あるいは前記被照射
    物を構成する材料の種類を判別して材料判別信号を前記
    レーザ発振器に出力する材料判別部が設けられ、 前記レーザ発振器が前記材料判別信号を受けてレーザ光
    を照射するように構成されたことを特徴とする請求項1
    または2記載の着色材料剥離・脱色装置。
  4. 【請求項4】 前記レーザ発振器がアレイ状に配置され
    たことを特徴とする請求項1、2または3記載の着色材
    料剥離・脱色装置。
  5. 【請求項5】 前記レーザ発振器と向い合ったレーザ光
    の照射位置にまで前記被照射物を移動させる第1の搬送
    手段と、 前記被照射物上の着色材料と向い合ったレーザ光の照射
    位置にまで前記レーザ発振器を移動させる第2の搬送手
    段とが設けられたことを特徴とする請求項1、2、3ま
    たは4記載の着色材料剥離・脱色装置。
  6. 【請求項6】 前記被照射物上の着色材料が付着した領
    域を検出して検出信号を前記レーザ発振器に出力する検
    出器が設けられ、 前記レーザ発振器が前記検出信号を受けてレーザ光を照
    射するように構成されたことを特徴とする請求項1、
    2、3、4または5記載の着色材料剥離・脱色装置。
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