JP2000221750A - 多色画像形成装置 - Google Patents

多色画像形成装置

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JP2000221750A
JP2000221750A JP11025979A JP2597999A JP2000221750A JP 2000221750 A JP2000221750 A JP 2000221750A JP 11025979 A JP11025979 A JP 11025979A JP 2597999 A JP2597999 A JP 2597999A JP 2000221750 A JP2000221750 A JP 2000221750A
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multicolor
color image
forming unit
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Takeshi Iijima
健 飯島
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機構的に複雑なモード切り換え手段を用いる
ことなく単色画像形成モードと多色画像形成モードとを
選択することができ、該単色画像形成モード時に、その
作像プロセスに関与しない多色画像形成ユニットの無駄
な動作を省いて、該多色画像形成ユニットの像担持体の
長寿命化及びランニングコストの低減等を図ることがで
きる多色画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 単色画像形成ユニット110Kと多色画
像形成ユニット110Y,110M,110Cとを独立
させ、多色画像形成時には該多色画像形成ユニット及び
該単色画像形成を駆動し、単色画像形成時には該単色画
像形成ユニットのみを駆動する。これにより、単色画像
形成時における多色画像形成ユニット及びその感光体ド
ラム1Y,1M,1Cの長寿命化(耐久性アップ)、ラ
ンニングコストの低減(省エネ)、装置駆動時の低騒音
化などを図ることができる。また、各画像形成ユニット
を機構的に複雑なモード切り換え手段を用いずに選択的
に独立して駆動できるので、装置の制御や構造の複雑化
を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の有色画像に
色分解された多色画像を各色毎に対応した複数の像担持
体に個別に形成する多色画像形成ユニットと、単色画像
を像担持体に形成する単色画像形成ユニットと、各像担
持体上に形成された各色毎の有色画像及び単色画像を転
写部材に重ね合わせて転写する画像転写ユニットとを備
えた、複写機、ファクシミリ、プリンター等の多色画像
形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多色画像(フルカラー画像)を形
成する多色画像形成装置として、複数回の作像プロセス
を繰り返して、1個の像担持体(感光体ドラム)上に、
互いに異なる複数の色(例えば、K:ブラック、M:マ
ゼンタ、C:シアン、Y:イエロー)の単色画像及び有
色画像に対応する各色毎の潜像を順次形成するととも
に、各潜像を現像して得られた各色毎のトナー像を転写
ドラム上に順次重ね合わせて転写した後、該転写ドラム
上に転写された多色トナー像を転写材上に一括転写す
る、いわゆる1感光体/転写ドラム方式の多色画像形成
装置が知られている(例えば、特開平9−258570
号公報記載の「画像形成装置」)。しかしながら、この
1感光体/転写ドラム方式の多色画像形成装置は、1個
の感光体ドラムに対して複数回の作像プロセスを繰り返
し実行して転写ドラム上に多色トナー像を得る方式であ
るため、プリントスピードの高速化(多色画像形成に要
する時間の短縮)に限界がある。
【0003】一方、プリントスピードの高速化を主目的
として、複数の有色画像に色分解された多色画像を各色
毎に対応した複数の像担持体に個別に形成する多色画像
形成ユニットと、単色画像を像担持体に形成する単色画
像形成ユニットと、各像担持体上に形成された各色毎の
有色画像及び単色画像を転写部材に重ね合わせて転写す
る画像転写ユニットとを備え、複数の有色画像に色分解
された多色画像及び単色画像を、各色毎に対応した複数
の像担持体に個別に形成した後、各像担持体上に形成さ
れた各色毎の有色画像及び単色画像を、中間転写体を介
して間接的に(あるいは、中間転写体を介さずに直接)
転写材に重ね合わせて転写する、いわゆるタンデム方式
の多色画像形成装置が知られている(例えば、特開平9
−319269号、特開平9−319274号公報記載
の「画像形成装置」)。このタンデム方式の多色画像形
成装置においては、上記多色画像及び単色画像の作像プ
ロセスを同時に並列して実行することができるので、上
記1感光体/転写ドラム方式の多色画像形成装置よりも
プリントスピードを上げることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のよう
な多色画像形成装置により形成されるいわゆるビジネス
文書においては、黒文字で書かれた本文中にカラー化さ
れた図表が配置されるといった形式で1ページ中にカラ
ー情報があるページ(カラー原稿)と、黒文字のみのペ
ージ(モノクロ原稿)とが混在する場合が多い。このよ
うな文書の画像形成を行う際には、上記モノクロの原稿
では黒の単色画像形成ユニットのみを動作させればよい
が、前記従来の多色画像形成装置においては、他の使用
しない多色画像形成ユニットまでもが動作してしまうた
め、該画像形成ユニットの像担持体の劣化を進行させて
しまったり、装置全体の駆動エネルギーが無駄に消費さ
れてしまったりする問題点があった。すなわち、前記タ
ンデム方式の多色画像形成装置では、常にカラー画像の
形成が要求されるわけでなく、ブラックだけの白黒画像
を形成する場合もあり、この白黒画像のみを形成する場
合には、前記の多色画像形成ユニットを使用する必要は
ない。逆に、この種の多色画像形成装置においては、白
黒画像のみを形成する場合に、その使用しない多色画像
形成ユニットを作動させたままにしておくと、例えばク
リーニングブレードなどのような該多色画像形成ユニッ
トの像担持体に当接している部材との摩擦などにより像
担持体の劣化が早まったり、該多色画像形成ユニットの
作動により装置全体の駆動エネルギーが無駄に消費され
たりする不具合が発生する。従って、この種の多色画像
形成装置において白黒画像のみを形成する場合には、そ
の作像プロセスに関与しない多色画像形成ユニットの無
駄な動作を省いて、該多色画像形成ユニットの像担持体
の長寿命化及びランニングコストの低減を図ることが望
ましい。
【0005】このような要求に応える多色画像形成装置
の一例として、特開平7−181773号公報には、上
記タンデム方式の多色画像形成装置において、1つの単
色画像形成ユニットのみを用いて画像形成を行う単色画
像形成モード(モノクロモード)と、上記多色画像形成
ユニット及び該単色画像形成ユニットとの全ての画像形
成ユニットを用いて画像形成を行う多色画像形成モード
(フルカラーモード)とで、像担持体の駆動を切り換え
る駆動機構が開示されている。この機構は、像担持体と
しての感光ドラムを駆動するための感光ドラム駆動モー
タの駆動軸に接続され所定以上の回転制限力を受けたと
きに空転する駆動選択部材を、第1停止部材又は第2停
止部材で第1の位置又は第2の位置に停止させることに
より、モノクロ用感光ドラム及びカラー用感光ドラムを
選択的に回転駆動するものである。
【0006】また、先に本出願人は、次の画像形成装置
を提案した(特願平9−221017号)。この画像形
成装置は、複数の回転可能な像担持体を記録材(転写
材)の搬送方向に沿って平行に配列し、各像担持体の回
転軸の一方の端部に駆動伝達部材を設け、一つの像担持
体のみを回転駆動させる単一駆動モードと全ての像担持
体を回転駆動させる全駆動モードとを切り換えて画像形
成動作可能なカラー画像形成装置である。そして、正逆
両方向に回転可能な駆動源と、該駆動源で回転駆動され
る駆動軸と、上記全駆動モードのときだけ回転駆動され
る複数の全駆動モード用の像担持体の駆動伝達部材のそ
れぞれが像担持体駆動方向に回転するように該駆動伝達
部材同士を連結する第1の中間駆動伝達部材と、該全駆
動モード用の像担持体の駆動伝達部材のいずれか1つと
上記単一駆動モードのときに回転駆動される単一モード
用の像担持体の駆動伝達部材とに連結され且つ該駆動伝
達部材に像担持体駆動方向の回転のみを伝達可能なワン
ウェイクラッチを内蔵した該駆動軸上の第1の駆動出力
部材と、該単一駆動モード用の像担持体の駆動伝達部材
に内蔵され且つ像担持体駆動方向の回転のみを該像担持
体の回転軸に伝達可能なワンウェイクラッチと、該単一
駆動モード用の像担持体の回転軸に直結した直結駆動伝
達部材と、該第1の駆動出力部材の回転方向とは逆方向
の回転のみを伝達可能なワンウェイクラッチを内蔵した
該駆動軸上の第2の駆動出力部材と、該第2の駆動出力
部材及び該直結駆動伝達部材が同一回転方向に回転する
ように両部材を連結する第2の中間駆動伝達部材とを有
している。この装置によれば、高精度に加工した特殊形
状の部材や高い位置精度を要する部材を用いることな
く、比較的簡易な構成の駆動機構により、複数の像担持
体の中の1つの像担持体のみを駆動する単一駆動モード
と全ての像担持体を駆動してカラー画像を形成する全駆
動モードとを切り換えることができる。
【0007】しかしながら、上記特開平7−18177
3号公報、および、上記特願平9−221017号記載
の「画像形成装置」においては、何れも機構的な手段を
用いて、複数の像担持体の中の1つの像担持体のみを駆
動して単色画像を形成する単色画像形成モード(単一駆
動モード)と、全ての像担持体を駆動して多色画像を形
成する多色画像形成モード(全駆動モード)とを切り換
えるように構成されているため、装置の制御や構造が複
雑化する不具合があった。
【0008】本発明は、以上の問題点に鑑みなされたも
のであり、その目的とするところは、機構的に複雑なモ
ード切り換え手段を用いることなく単色画像形成モード
と多色画像形成モードとを選択することができ、該単色
画像形成モード時に、その作像プロセスに関与しない多
色画像形成ユニットの無駄な動作を省いて、該多色画像
形成ユニットの像担持体の長寿命化及びランニングコス
トの低減等を図ることができる多色画像形成装置を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、複数の色画像を各色毎に対応し
た複数の像担持体に個別に形成した後、該複数の像担持
体に個別に形成された各色画像を、単一もしくは複数の
中間転写体を介して間接的に、又は、該中間転写体を介
さずに直接、転写材上に転写して、該複数の色画像を重
ね合わせた多色画像を該転写材に形成する多色画像形成
装置において、上記複数の色画像のうち複数の色で画像
が構成される多色画像は、該多色画像を形成するための
多色画像形成ユニットの各色毎に対応した複数の像担持
体に個別に形成し、該複数の像担持体に個別に形成され
た各色画像を第1の中間転写体に重ね合わせて転写した
後、単一もしくは複数の第2の中間転写体を介して間接
的に、又は、該第2の中間転写体を介さずに直接、転写
材上に転写し、上記複数の色画像のうち単色で画像が構
成される単色画像は、上記多色画像形成ユニットから独
立して単独駆動可能に構成した該単色画像を形成するた
めの単色画像形成ユニットの像担持体に形成した後、上
記第2の中間転写体を介して間接的に、又は、該第2の
中間転写体を介さずに直接、転写材上に転写することを
特徴とするものである。
【0010】この多色画像形成装置においては、上記複
数の色画像のうち複数の色で画像が構成される多色画像
は、該多色画像形成ユニットの各色毎に対応した複数の
像担持体に個別に形成され、上記第1の中間転写体に重
ね合わせて転写された後、上記転写材上に直接もしくは
間接的に転写される。一方、上記複数の色画像のうち単
色で画像が構成される単色画像は、上記多色画像形成ユ
ニットから独立して単独駆動可能に構成された上記単色
画像形成ユニットの像担持体に形成された後、上記転写
材上に直接もしくは間接的に転写される。具体的には、
画像形成する原稿内にカラー情報を含むか否かを画像情
報から判断し、カラー情報を含む原稿の画像形成を行う
場合には、上記多色画像形成ユニットを駆動するととも
に、単色画像形成ユニットを駆動する。一方、カラー情
報を含まない原稿の画像形成を行う場合には、上記単色
画像形成ユニットのみを駆動する。このように、この多
色画像形成装置においては、上記単色画像形成ユニット
と上記多色画像形成ユニットとを、それぞれ独立して駆
動できる。これにより、カラー情報を含まない原稿の画
像形成時に、単色画像形成ユニットのみを駆動して、駆
動を必要としない多色画像形成ユニットを動作させない
ようにすることができるので、該多色画像形成ユニット
及びその像担持体の長寿命化(耐久性アップ)、ランニ
ングコストの低減(省エネ)、装置駆動時の低騒音化な
どを図ることができる。また、この多色画像形成装置に
おいては、上記単色画像形成ユニットと上記多色画像形
成ユニットとを、機構的に複雑なモード切り換え手段を
用いることなく選択的に独立して駆動することができる
ので、装置の制御や構造の複雑化を抑制することができ
る。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の多色画像形
成装置において、上記第1の中間転写体は、無端ベルト
状であることを特徴とするものである。
【0012】上記第1の中間転写体には、上述したよう
に、上記多色画像形成ユニットの各色毎に対応した複数
の像担持体に個別に形成された各色画像が重ね合わせて
転写される。従って、この第1の中間転写体の周囲に
は、多色画像形成ユニットの各色毎に対応した複数の像
担持体が、該第1の中間転写体に対して接するように配
設されることになる。このため、この第1の中間転写体
をドラム状に形成した場合には、該多色画像形成ユニッ
トや、その各像担持体を、該第1の中間転写体の周囲に
円状に配置しなければならず、該多色画像形成ユニット
や各像担持体のレイアウトの自由度が低下したり、それ
らの設置スペースの周辺に無駄な空間が生じて装置の大
型化を招いたりする不具合を生じる。そこで、この多色
画像形成装置においては、上記第1の中間転写体を、比
較的任意な形状に形成できる無端ベルト状にする。これ
により、該第1の中間転写体の周囲に配置される多色画
像形成ユニットや各像担持体のレイアウトの自由度を向
上させることができ、且つ、それらの設置スペースの周
辺の無駄な空間をなくして装置の小型化を図ることがで
きる。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は2の多色
画像形成装置において、上記第1の中間転写体と、上記
第2の中間転写体もしくは上記転写材とは、接離自在に
構成されていることを特徴とするものである。
【0014】上述のように、単色画像の画像形成時に、
単色画像形成ユニットのみを駆動して、駆動を必要とし
ない多色画像形成ユニットを動作させないようにした場
合、この多色画像形成ユニットの各像担持体に形成され
た多色画像が転写される上記第1の中間転写体も駆動さ
れなくなる。このため、この場合には、該第1の中間転
写体と上記第2の中間転写体もしくは上記転写材とが接
触したままの状態におかれていると、該単色画像形成ユ
ニットの像担持体から該第2の中間転写体もしくは転写
材に転写された単色画像が、該第1の中間転写体に接触
して、擦られたり掻き落とされたりする。そこで、この
多色画像形成装置においては、上記第1の中間転写体
と、上記第2の中間転写体もしくは上記転写材とを、接
離自在に構成する。これにより、上記単色画像の画像形
成時に、上記第1の中間転写体と上記第2の中間転写体
もしくは上記転写材とを離間させておくことができるの
で、単色画像形成ユニットのみを駆動し、多色画像形成
ユニットを動作させないようにしても、該単色画像形成
ユニットの像担持体から該第2の中間転写体もしくは転
写材に転写された単色画像と、該第1の中間転写体との
接触を回避できる。
【0015】請求項4の発明は、請求項1、2、又は3
の多色画像形成装置において、上記単色画像形成ユニッ
トのみを駆動する単色画像形成モードと、上記多色画像
形成ユニット及び該単色画像形成ユニットを駆動する多
色画像形成モードとを、選択的に切り換える画像形成モ
ード切り換え手段を有していることを特徴とするもので
ある。
【0016】この多色画像形成装置においては、上記画
像形成モード切り換え手段により、画像情報に応じて上
記単色画像形成モードと上記多色画像形成モードとが切
り換えられる。具体的には、画像形成する原稿内にカラ
ー情報を含むか否かを画像情報から判断し、カラー情報
を含む原稿の画像形成を行う場合には多色画像形成モー
ドに切り換える。一方、カラー情報を含まない原稿の画
像形成を行う場合には単色画像モードに切り換える。こ
れにより、例えば、カラー情報を含まない原稿の画像形
成時に不要となる多色画像形成ユニットの像担持体の駆
動を解除して、該多色画像形成ユニット及びその像担持
体の劣化の進行や、駆動エネルギーの無駄な消費を抑制
することができる。また、この多色画像形成装置におい
ては、上記単色画像形成モードと上記多色画像形成モー
ドとを、構成の複雑な機構的なモード切り換え手段を用
いず切り換えることができるので、装置の制御や構造の
複雑化、および、余分な騒音の発生を抑制することがで
きる。
【0017】請求項5の発明は、請求項1、2、3又は
4の多色画像形成装置において、上記単色画像形成ユニ
ットのみを駆動する際に、上記多色画像形成ユニットの
作像プロセスを停止する作像プロセス制御手段を有して
いることを特徴とするものである。
【0018】この多色画像形成装置においては、上記作
像プロセス制御手段により、上記単色画像形成ユニット
のみを駆動する際に、上記多色画像形成ユニットの作像
プロセスが停止される。このように、単色画像の形成時
に多色画像形成ユニットの作像プロセスが停止されるこ
とによって、該多色画像形成ユニットの寿命を延ばすこ
とができ、また、その像担持体の劣化や駆動エネルギー
の無駄な消費、及び、余分な騒音の発生などを抑制する
ことができる。
【0019】請求項6の発明は、請求項1、2、3、4
又は5の多色画像形成装置において、上記単色画像形成
ユニットのみを駆動する際に、該単色画像形成ユニット
の作像プロセスの処理速度を増速する速度制御手段を有
していることを特徴とするものである。
【0020】この多色画像形成装置においては、上記速
度制御手段により、上記単色画像形成ユニットのみを駆
動する際に、該単色画像形成ユニットの作像プロセスの
処理速度が増速される。これにより、単色画像の形成時
における作像処理速度が速くなって、単色画像のプリン
トスピードがアップされる。
【0021】請求項7の発明は、請求項1、2、3、
4、5又は6の多色画像形成装置において、上記単色画
像形成ユニットの像担持体の周長は、上記多色画像形成
ユニットの像担持体の周長の整数倍に設定されているこ
とを特徴とするものである。
【0022】上述した各像担持体には、周知のように、
ごく僅かの偏芯がある。このような各像担持体の偏芯
は、各色の画像の色合わせの性能、つまり、各画像が重
ね合わされる際の位置ズレによる画像品質の良否に影響
を与えることが知られているが、該各像担持体の加工時
や組立時における誤差や公差に起因するため、これを完
全になくすことは極めて難しい。そこで、この多色画像
形成装置においては、上記単色画像形成ユニットの像担
持体の周長を、上記多色画像形成ユニットの像担持体の
周長の整数倍に設定する。これにより、該単色画像形成
ユニットの像担持体が、該多色画像形成ユニットの像担
持体の整数倍の周期性をもって同期回転するようになる
ので、各像担持体に形成された各色の画像が重ね合わさ
れる際の位置ズレを最少にすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、カラー画像形成
手段としてのカラープリンタ(以下、プリンタという)
100と、カラー画像情報出力手段としてのホストコン
ピュータ(以下、ホストという)200とからなる多色
画像形成装置に適用した実施形態について説明する。図
1は、本実施形態に係る多色画像形成装置の概略構成図
である。この多色画像形成装置は、プリンタ100と、
該プリンタ100を用いて印字するデータや、該プリン
タ100の制御コマンド等を送信するホスト200(例
えばパソコン、ワークステーションなど)とを有する。
この多色画像形成装置のプリンタ100は、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の多色画
像を形成するための3個の多色画像形成ユニット110
Y,110M,110Cと、ブラック(K)の単色画像
を形成するための1個の単色画像形成ユニット110K
とを備えている(以下、各符号の添字Y,M,C,K
は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック用
の部材であることを示す)。ここで、上記単色画像形成
ユニット110Kは、上記多色画像形成ユニット110
Y,110M,110Cから独立して単独で駆動できる
ように構成されている。また、上記多色画像形成ユニッ
ト110Y,110M,110C、及び、上記単色画像
形成ユニット110Kは、各色の多色画像及び単色画像
を担持する像担持体としての感光体ドラム1Y,1M,
1C,1Kや、該感光体ドラム1Y,1M,1C,1K
上に該多色画像及び単色画像を作像する作像手段として
の帯電器2Y,2M,2C,2K、露光装置300、現
像装置4Y,4M,4C,4K、転写器5Y,5N,5
C,5K、クリーニング装置6Y,6M,6C,6Kな
どで構成されている。
【0024】また、本プリンタ100は、上記多色画像
形成ユニット110Y,110M,110C、及び、上
記単色画像形成ユニット110Kのほか、該多色画像形
成ユニット110Y,110M,110Cの各感光体ド
ラム1Y,1M,1C上に形成されたイエロー,マゼン
タ,シアンの各色からなる多色画像が重ね合わせて転写
される第1の中間転写体120、該第1の中間転写体1
20に転写された多色画像及び上記単色画像形成ユニッ
ト110Kの感光体ドラム1K上に形成されたブラック
の単色画像が重ね合わせて転写される第2の中間転写体
130、該第2の中間転写体130に向けて給紙カセッ
ト141,142内に収納されている転写材としての記
録紙143を選択的に給紙する給紙装置140、該給紙
装置140により給紙された記録紙143上に上記第2
の中間転写体130に転写された多色画像及び単色画像
を一括転写する転写ローラ150、該転写ローラ150
により一括転写された多色画像及び単色画像を該記録紙
143上に定着させる定着装置160などを備えてい
る。
【0025】上記露光装置300は、図示しない光源か
らのレーザビームをポリゴンスキャナ301や偏向ミラ
ー302等で折曲して、上記多色画像形成ユニット11
0Y,110M,110C、及び、上記単色画像形成ユ
ニット110Kの各感光体ドラム1Y,1M,1C,1
Kの表面に、各色に色分解された画像光3Y,3M,3
C,3Kを露光するレーザスキャナで構成されている。
この露光装置300においては、ポリゴンスキャナ30
1が回転することにより、上記各感光体ドラム1Y,1
M,1C,1Kの軸方向への主走査が行なわれ、該感光
体ドラム1Y,1M,1C,1Kの回転により該感光体
ドラム1Y,1M,1C,1Kの軸方向と直交方向に副
走査が行なわれる。ここで、図1に示したプリンタ10
0においては、上記多色画像形成ユニット110Y,1
10M,110Cの各感光体ドラム1Y,1M,1C上
に形成された多色画像が上記記録紙143に転写される
までの転写回数が3回であるのに対して、上記単色画像
形成ユニット110Kの感光体ドラム1Kに形成された
単色画像が上記記録紙143に転写されるまでの転写回
数が2回に設定されている。そこで、該プリンタ100
においては、この多色画像と該単色画像との転写回数の
違いによって上記記録紙143に転写される転写画像が
正逆反転した画像にならないようにするために、上記画
像光3Y,3M,3C,3Kの偏向ミラー302による
折曲回数が、上記記録紙143に転写された状態で互い
に正立像になるように、それぞれ設定されている。この
設定は、後述する他のプリンタにおいても同様である。
【0026】上記第1の中間転写体120は、無端ベル
ト状のもので形成されており、複数個のテンションロー
ラ121と、駆動ローラ122と、中間転写ローラ12
3とにより矢印方向に回転するように張架されている。
該中間転写ローラ123は、図示しない接離手段により
揺動される接離アーム124に軸支されて、上記第2の
中間転写体130と対向する部位に配置されており、該
接離アーム124が所定のタイミングで揺動することに
よって、該第2の中間転写体130に対して、該第1の
中間転写体120を接離させるように構成されている。
また、該第1の中間転写体120の周囲には、該第1の
中間転写体120上に転写された多色画像が該第2の中
間転写体130上に転写された後、該第1の中間転写体
120上に残留したトナーを除去するためのクリーニン
グ装置125が設けられている。これと同様に、上記第
2の中間転写体130の周囲には、該第2の中間転写体
130上に転写された多色画像あるいは単色画像が前記
記録紙143に転写された後、該第2の中間転写体13
0上に残留したトナーを除去するためのクリーニング装
置131と、該第2の中間転写体130に向けて給紙さ
れた記録紙143を該第2の中間転写体130から剥離
する剥離手段としての剥離爪132などが設けられてい
る。
【0027】上記給紙装置140は、給紙カセット14
1,142内に収納されている記録紙143を、該給紙
カセット141,142から選択的に給紙する給紙ロー
ラ144,145、該給紙ローラ144,145により
給紙カセット141,142から選択的に給紙された記
録紙143の重送を防止する分離手段としての分離ロー
ラ146,147、該分離ローラ146,147により
分離給紙された記録紙143を上記第2の中間転写体1
30に向けて搬送する搬送ローラ148、該搬送ローラ
148により搬送された記録紙143を該第2の中間転
写体130の手前の位置で一時的に待機させた後所定の
タイミングで該記録紙143を該第2の中間転写体13
0に向けて給送するレジストローラ149などで構成さ
れている。
【0028】上記定着装置160は、ヒータ161を内
蔵した加熱ローラ162と、該加熱ローラ162に圧接
する加圧ローラ163とを備えており、上記記録紙14
3の搬送経路に沿うように該加熱ローラ162と該加圧
ローラ163とのニップが形成されている。この定着装
置160の記録紙搬送経路の上流側には、上記剥離爪1
32により上記第2の中間転写体130から分離された
記録紙143を該定着装置160に向けて搬送するベル
ト搬送装置170が該記録紙搬送経路に沿うように配設
されている。また、上記定着装置160の記録紙搬送経
路の下流側には、該定着装置160によって画像が定着
された記録紙143を、プリンタ100の機外に設けら
れた排紙トレイ180上に排出するための一対の排紙ロ
ーラ190が配設されている。
【0029】また、プリンタ100は、ホスト200か
らの送信され、受信したデータを原稿の少なくとも1ペ
ージ分記憶して印字の際に記憶したデータを出力するペ
ージメモリ400、該ページメモリ400よりデータの
アクセス速度は劣るものの該ページメモリ400に入り
きらない分を保存する補助記憶装置としてのハードディ
スク500、図示しない紙搬送系路上のセンサやレーザ
スキャナ内の同期検知センサ及び定着装置160内の温
度検知センサなどの各種センサの情報に基づいて、各画
像形成ユニット110Y,110M,110C,110
K,露光装置300,給紙装置140,定着装置160
などを駆動するための図示しない各種モータや上記第2
の中間転写体120と上記第2の中間転写体130との
接離を司る図示しないソレノイド等を駆動して、該プリ
ンタ100の各画像形成動作(作像プロセスや画像形成
モードなど)を制御するコントローラ600、該コント
ローラ600による画像形成モードを選択して切り換え
るための該プリンタ100の図示しない操作パネル上に
配置されたモード切換スイッチ700等を有している。
【0030】上述のように構成されたプリンタ100に
おいて、まず上記多色画像を形成する場合の概要につい
て説明する。この多色画像を形成する場合には、上記モ
ード切換スイッチ700によって、上記の各画像形成ユ
ニット110Y,110M,110C,110Kを、す
べて駆動する多色画像形成モードが選択される。図1に
おいて、上記多色画像形成ユニット110Y,110
M,110Cの各感光体ドラム1Y,1M,1Cの表面
は、各帯電器2Y,2M,2Cでそれぞれ一様に帯電さ
れる。この後、上記露光装置300によって形成すべき
画像に対応した各色のパターンの上記画像光3Y,3
M,3Cが照射されることによって、各感光体ドラム1
Y,1M,1Cの表面上に静電潜像が形成される。この
静電潜像は、各現像装置4Y,4M,4Cによって現像
される。これによって、各感光体ドラム1Y,1M,1
Cの表面上に、イエロー,マゼンタ,シアンの各色のト
ナー像がそれぞれ形成される。また、これと同様に、上
記単色画像形成ユニット110Kの感光体ドラム1Kの
表面が、帯電器2Kで一様に帯電された後、上記露光装
置300によって形成すべき画像に対応した単色のパタ
ーンの画像光3Kが照射されることによって、該感光体
ドラム1Kの表面上に静電潜像が形成され、この静電潜
像が、各現像装置4Kによって現像されることによっ
て、該感光体ドラム1Kの表面上にブラックのトナー像
が形成される。
【0031】そして、上記多色画像形成ユニット110
Y,110M,110Cの各感光体ドラム1Y,1M,
1Cの表面に形成されたイエロー,マゼンタ,シアンの
各色からなるトナー像は、上記各転写器5Y,5N,5
Cにより、所定のタイミングをとって上記第1の中間転
写体120上に、重ね合わせて転写される。この転写
後、各感光体ドラム1Y,1M,1Cの表面に残ったト
ナーは、各クリーニング装置6Y,6M,6Cにより除
去される。この第1の中間転写体120上に重ね合わせ
て転写された多色トナー像は、該第1の中間転写体12
0と上記第2の中間転写体130との接触部位におい
て、上記中間転写ローラ123により該第2の中間転写
体130上に転写される。この転写後、該第1の中間転
写体120の表面に残ったトナーは、クリーニング装置
125により除去される。一方、上記単色画像形成ユニ
ット110Kの感光体ドラム1K上に形成されたブラッ
クのトナー像は、上記第2の中間転写体130上に転写
された多色トナー像と重なり合うように同期をとって、
該第2の中間転写体130上に転写される。この転写
後、該感光体ドラム1Kの表面に残ったトナーは、クリ
ーニング装置6Kにより除去される。
【0032】このようにして上記第2の中間転写体13
0上に形成されたフルカラーの多色画像は、上記給紙装
置140のレジストローラ149によって、該第2の中
間転写体130に向けて給紙された記録紙143上に、
上記転写ローラ150により一括転写される。この転写
後、該第2の中間転写体130の表面に残ったトナー
は、クリーニング装置131により除去される。そし
て、このフルカラーの多色画像が転写された記録紙14
3は、上記剥離爪132により該第2の中間転写体13
0から剥離されて、上記ベルト搬送装置170によって
上記定着装置160に向けて搬送される。この定着装置
160に搬送された記録紙143は、該定着装置160
の加熱ローラ161によって上記多色画像が定着された
後、上記排紙ローラ190によって上記排紙トレイ18
0上に排出される。ここで、上記イエロー,マゼンタ,
シアン,ブラックの各色の画像の位置合わせは、それぞ
れの各転写部位における転写タイミングが、上記記録紙
143に対して転写される時点で、すべての色について
一致するように、各感光体ドラム1Y,1M,1C,1
Kに対する露光開始時間を設定することによって行なわ
れる。
【0033】次に、上記プリンタ100において、単色
画像を形成する場合の概要について説明する。この単色
画像を形成する場合には、上記モード切換スイッチ70
0によって、上記単色画像形成ユニット110Kのみを
駆動する単色画像形成モードが選択される。この単色画
像形成モードが選択されると、図1において、上記コン
トローラ600からの信号により、図示しない接離手段
のソレノイド等を介して上記接離アーム124が時計回
り方向に揺動される。この接離アーム124の揺動によ
って、中間転写ローラ123が上記第2の中間転写体1
30から離間した位置まで退避し、該第2の中間転写体
130と上記第1の中間転写体120とが離間される。
また、上記コントローラ600により、上記多色画像形
成ユニット110Y,110M,110C、上記各感光
体ドラム1Y,1M,1C、及び、上記第1の中間転写
体120の駆動が停止される。これにより、前述した多
色画像形成時の作像プロセスが停止される。そして、こ
の単色画像形成モードでは、上記単色画像形成ユニット
110Kと、その感光体ドラム1Kのみが駆動される。
【0034】これにより、前述した単色画像形成時の場
合と同様に、図1において、上記感光体ドラム1Kの表
面が、帯電器2Kで一様に帯電された後、上記露光装置
300によって単色のパターンの画像光3Kのみが照射
されて、該感光体ドラム1Kの表面上に静電潜像が形成
され、この静電潜像が、現像装置4Kによって現像され
ることによって、該感光体ドラム1Kの表面上にブラッ
クのトナー像が形成される。そして、該感光体ドラム1
K上に形成されたブラックのトナー像が、上記第2の中
間転写体130上に転写された後、上記給紙装置140
のレジストローラ149によって、該第2の中間転写体
130に向けて給紙された記録紙143上に、上記転写
ローラ150により転写される。この記録紙143は、
上記剥離爪132により該第2の中間転写体130から
剥離され、上記ベルト搬送装置170により上記定着装
置160に向けて搬送されて該ブラックのトナー像が定
着された後、上記排紙ローラ190によって上記排紙ト
レイ180上に排出される。
【0035】上述のように、この本実施形態に係る多色
画像形成装置においては、上記単色画像形成ユニット1
10Kと上記多色画像形成ユニット110Y,110
M,110Cとをそれぞれ独立して駆動することがで
き、上記多色画像形成を行う場合には、該多色画像形成
ユニット110Y,110M,110C、及び、該単色
画像形成ユニット110Kが駆動され、上記単色画像形
成を行う場合には、該単色画像形成ユニット110Kの
みが駆動される。これにより、例えば、カラー情報を含
まない原稿の画像形成時に、上記単色画像形成ユニット
110Kのみを駆動して、駆動を必要としない多色画像
形成ユニット110Y,110M,110Cを動作させ
ないようにすることができるので、該多色画像形成ユニ
ット110Y,110M,110C及びその感光体ドラ
ム1Y,1M,1Cの長寿命化(耐久性アップ)、ラン
ニングコストの低減(省エネ)、装置駆動時の低騒音化
などを図ることができる。また、この多色画像形成装置
においては、上記単色画像形成ユニット110Kと上記
多色画像形成ユニット110Y,110M,110Cと
を、例えばワンウエイクラッチなどのような機構的に複
雑なモード切り換え手段を用いることなく選択的に独立
して駆動することができるので、装置の制御や構造の複
雑化を抑制することができる。
【0036】ここで、上記第1の中間転写体120は、
図1に示したような無端ベルトで形成されていることが
好ましい。すなわち、この第1の中間転写体120に
は、上述したように、上記多色画像形成ユニット110
Y,110M,110Cの各感光体ドラム1Y,1M,
1Cに形成された各色画像が重ね合わせて転写される。
従って、この第1の中間転写体120の周囲には、多色
画像形成ユニット110Y,110M,110Cや各感
光体ドラム1Y,1M,1C が、該第1の中間転写体
120に対して近接するように配設されることになる。
このため、この第1の中間転写体120を、例えば、円
筒体からなるドラム状に形成した場合には、該多色画像
形成ユニット110Y,110M,110Cや各感光体
ドラム1Y,1M,1C を、該第1の中間転写体の1
20周囲に、円状に配置しなければならず、該多色画像
形成ユニット110Y,110M,110Cや各感光体
ドラム1Y,1M,1C のレイアウトの自由度が低下
したり、それらの設置スペースの周辺に無駄な空間が生
じて装置の大型化を招いたりする不具合を生じる。これ
に対し、この第1の中間転写体120を無端ベルト状に
することにより、該第1の中間転写体120を比較的任
意な形状に形成できる。従って、該第1の中間転写体1
20においては、その周囲に配置される多色画像形成ユ
ニット110Y,110M,110Cや各感光体ドラム
1Y,1M,1C のレイアウトの自由度を向上させる
ことができ、且つ、それらの設置スペースの周辺の無駄
な空間をなくして装置の小型化を図ることができる。
【0037】また、上述したように、単色画像の画像形
成時には、単色画像形成ユニット110Kのみが駆動さ
れ、各多色画像形成ユニット110Y,110M,11
0C、及び第1の中間転写体120は駆動されない。こ
のため、この単色画像の画像形成時において、該第1の
中間転写体120と上記第2の中間転写体130とが接
触したままの状態におかれていると、該単色画像形成ユ
ニット110Kの感光体ドラム1Kから該第2の中間転
写体130に転写された単色画像が、該第1の中間転写
体120に接触して、擦られたり掻き落とされたりす
る。本実施形態に係る多色画像形成装置においては、上
述したように、単色画像形成モードが選択されると、図
1において、上記コントローラ600からの信号によ
り、図示しない接離手段のソレノイド等を介して上記接
離アーム124が時計回り方向に揺動され、この接離ア
ーム124の揺動によって、中間転写ローラ123が上
記第2の中間転写体130から離間した位置まで退避
し、該第2の中間転写体130と上記第1の中間転写体
120とが離間される。従って、この多色画像形成装置
においては、上記単色画像の画像形成時に、該単色画像
形成ユニット110Kの感光体ドラム1Kから該第2の
中間転写体130に転写された単色画像が、該第1の中
間転写体120に接触して、擦られたり掻き落とされた
りする不具合を回避できる。
【0038】一方、この種の多色画像形成装置において
は、上記多色画像(カラー画像)の画像形成頻度に比
べ、例えば、ブラックトナーを用いた単色画像の画像形
成頻度が高い。従って、この単色画像の画像形成時にお
けるプリントスピードは、できるだけ高速であることが
望ましい。しかしながら、この種の従来の多色画像形成
装置では、上記単色画像の画像形成時における作像プロ
セスと、上記多色画像の画像形成時における作像プロセ
スとが、互いに同期し且つリンクするように設定されて
いることが多いため、該単色画像の画像形成時における
プリントスピードのみを独自に高速化させることが難し
く、該単色画像の画像形成時と多色画像の画像形成時と
のプリントスピードがほぼ同じ速度になってしまう。
【0039】これに対し、本実施形態に係る多色画像形
成装置においては、上述したように、上記多色画像形成
を行う場合には該多色画像形成ユニット110Y,11
0M,110C、及び、該単色画像形成ユニット110
Kが駆動され、上記単色画像形成を行う場合には該単色
画像形成ユニット110Kのみが駆動されるので、該単
色画像形成時におけるプリントスピードのみを独自に高
速化させることが可能となる。そこで、本実施形態に係
る多色画像形成装置においては、上記単色画像形成ユニ
ット110Kのみを駆動して単色画像形成を行う際に、
前記コントローラ600により該単色画像形成ユニッ1
10Kトの作像プロセスの処理速度を増速するように制
御する。これにより、単色画像形成時における単色画像
形成ユニット110Kの作像プロセスの処理速度を増速
させて、単色画像形成時におけるプリントスピードをア
ップさせることができる。
【0040】ところで、この種の多色画像形成装置にお
ける各感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kには、周知
のように、ごく僅かの偏芯がある。この各感光体ドラム
1Y,1M,1C,1Kの偏芯は、各色の画像の色合わ
せの性能、つまり、各画像が重ね合わされる際の位置ズ
レによる画像品質の良否に影響を与えることが知られて
いる。しかし、この偏芯は、各感光体ドラム1Y,1
M,1C,1Kの加工時や組立時における誤差や公差に
起因するため、これを完全になくすことは極めて難し
い。そこで、本発明の他の実施形態に係る多色画像形成
装置としては、図2に示すように、上記単色画像形成ユ
ニット110Kの感光体ドラム1Kの周長を、上記多色
画像形成ユニット110Y,110M,110Cの各感
光体ドラム1Y,1M,1Cの周長の整数倍に設定す
る。これにより、例えば、図3に示すように、該単色画
像形成ユニット110Kの感光体ドラム1Kが、該多色
画像形成ユニット110Y,110M,110Cの各感
光体ドラム1Y,1M,1Cの整数倍の周期性をもって
同期回転するようになるので、各感光体ドラム1Y,1
M,1C,1Kに形成された各色の画像が重ね合わされ
る際の位置ズレを最少にすることができる。なお、図2
に示した多色画像形成装置において、上記該単色画像形
成ユニット110K及びその感光体ドラム1K以外の、
図1に示したプリンタ100の各構成部材と同一の構成
もしくは機能を有している各構成部材に関しては、図1
に示したプリンタ100の各構成部材に添付した符号と
同一符号を付して、それらの説明を省略する。これは、
以下に説明する図4及び図5に示す多色画像形成装置に
おいて、図1に示したプリンタ100の各構成部材と同
一の構成もしくは機能を有している各構成部材に関して
も同様とする。
【0041】図1及び図2に示した各プリンタ100に
おいては、前述したように、上記多色画像形成ユニット
110Y,110M,110Cの各感光体ドラム1Y,
1M,1C上に形成された多色画像が上記記録紙143
に転写されるまでの転写回数が3回であるのに対して、
上記単色画像形成ユニット110Kの感光体ドラム1K
に形成された単色画像が上記記録紙143に転写される
までの転写回数が2回に設定されている。また、この種
の多色画像形成装置における作像プロセスにおいては、
上記転写回数が多くなるほど、上記記録紙143に転写
された画像の濃度が低下することが知られている。従っ
て、上記図1及び図2に示したプリンタにおいては、上
記記録紙143に転写された多色画像と単色画像とに濃
度差が生じて、原稿画像とは画質の異なったプリントと
なる虞が高い。
【0042】そこで、本発明の更に他の実施形態に係る
多色画像形成装置としては、図4に示すように、上記単
色画像形成ユニット110Kの感光体ドラム1Kと、上
記第2の中間転写体130との間に、第3の中間転写体
133を配設する。これにより、この多色画像形成装置
における多色画像形成ユニット110Y,110M,1
10Cの各感光体ドラム1Y,1M,1C上に形成され
た多色画像が上記記録紙143に転写されるまでの転写
回数と、単色画像形成ユニット110Kの感光体ドラム
1Kに形成された単色画像が上記記録紙143に転写さ
れるまでの転写回数とは、ともに3回となる。従って、
この多色画像形成装置においては、上記記録紙143に
転写された多色画像の画像濃度と単色画像の画像濃度と
がほぼ等しくなり、原稿画像にほぼ忠実な画質のプリン
トを得ることができるようになる。なお、上記単色画像
が上記第3の中間転写体133から上記第2の中間転写
体130に転写された後、該第3の中間転写体133上
に残留したトナーは、クリーニング装置134によって
除去される。
【0043】また、図1及び図2示した各プリンタ10
0においては、上記第1の中間転写体120上に転写さ
れた多色画像と、上記単色画像形成ユニット110Kの
感光体ドラム1Kに形成された単色画像とが、それぞれ
上記第2の中間転写体120を介して、上記記録紙14
3に転写されるように構成されているが、例えば、図5
に示す多色画像形成装置のように、該多色画像と該単色
画像の転写部位を、上記記録紙143の搬送経路上に設
けるように構成して、該多色画像及び単色画像を、上記
第2の中間転写体120を介さずに、上記記録紙143
に直接転写するようにしてもよい。この多色画像形成装
置においては、上記第2の中間転写体120が不要にな
るので、その作像プロセスを簡素化できるとともに、装
置本体をより小型に構成できる。
【0044】
【発明の効果】請求項1乃至7の発明によれば、単色画
像の画像形成時に、単色画像形成ユニットのみを駆動し
て、駆動を必要としない多色画像形成ユニットを動作さ
せないようにすることができるので、該多色画像形成ユ
ニット及びその像担持体の長寿命化(耐久性アップ)、
ランニングコストの低減(省エネ)、装置駆動時の低騒
音化などを図ることができる。また、上記単色画像形成
ユニットと上記多色画像形成ユニットとを、機構的に複
雑なモード切り換え手段を用いることなく選択的に独立
して駆動することができるので、装置の制御や構造の複
雑化を抑制することができるという優れた効果がある。
【0045】特に、請求項2の発明によれば、第1の中
間転写体が無端ベルト状であるので、該第1の中間転写
体の周囲に配置される多色画像形成ユニットや各像担持
体のレイアウトの自由度を向上させることができ、且
つ、それらの設置スペースの周辺の無駄な空間をなくし
て装置の小型化を図ることができるという優れた効果が
ある。
【0046】また、請求項3の発明によれば、単色画像
の画像形成時に、単色画像形成ユニットの像担持体から
第2の中間転写体に転写された単色画像が、第1の中間
転写体に接触して、擦られたり掻き落とされたりする不
具合を回避できるという優れた効果がある。
【0047】また、請求項4の発明によれば、単色画像
形成モードと多色画像形成モードとを、構成の複雑な機
構的なモード切り換え手段を用いず切り換えることがで
きるので、装置の制御や構造の複雑化、および、余分な
騒音の発生を抑制することができるという優れた効果が
ある。
【0048】また、請求項5の発明によれば、単色画像
の形成時に多色画像形成ユニットの作像プロセスが停止
されるので、該多色画像形成ユニットの寿命を延ばすこ
とができ、また、その像担持体の劣化や駆動エネルギー
の無駄な消費、及び、余分な騒音の発生などを抑制する
ことができるという優れた効果がある。
【0049】また、請求項6の発明によれば、単色画像
形成ユニットのみを駆動する際に、該単色画像形成ユニ
ットの作像プロセスの処理速度が増速されるので、単色
画像のプリントスピードをアップできるという優れた効
果がある。
【0050】また、請求項7の発明によれば、単色画像
形成ユニットの像担持体が、多色画像形成ユニットの像
担持体の整数倍の周期性をもって同期回転するようにな
るので、各像担持体に形成された各色の画像が重ね合わ
される際の位置ズレを最少にすることができるという優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る多色画像形成装置の概略構成
図。
【図2】他の実施形態に係る多色画像形成装置の概略構
成図。
【図3】上記多色画像形成装置の各感光体ドラムの偏心
によるフレ量と回転周期との関係を示す線図。
【図4】更に他の実施形態に係る多色画像形成装置の概
略構成図。
【図5】更に他の実施形態に係る多色画像形成装置の概
略構成図。
【符号の説明】
1(K,Y,M,C) 感光体ドラム 2(K,Y,M,C) 帯電器 4(K,Y,M,C) 現像装置 5(K,Y,M,C) 転写器 6(K,Y,M,C) クリーニング装置 100 プリンタ 110(Y,M,C) 多色画像形成ユニット 110K 単色画像形成ユニット 120 第1の中間転写体 123 中間転写ローラ 124 接離アーム 125 第1の中間転写体のクリーニング装置 130 第2の中間転写体 131 第2の中間転写体のクリーニング装置 133 第3の中間転写体 134 第3の中間転写体のクリーニング装置 140 給紙装置 143 記録紙 150 転写ローラ 160 定着装置 170 ベルト搬送装置 180 排紙トレイ 190 排紙ローラ 200 ホスト 300 露光装置 600 コントローラ 700 モード切換スイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の色画像を各色毎に対応した複数の像
    担持体に個別に形成した後、該複数の像担持体に個別に
    形成された各色画像を、単一もしくは複数の中間転写体
    を介して間接的に、又は、該中間転写体を介さずに直
    接、転写材上に転写して、該複数の色画像を重ね合わせ
    た多色画像を該転写材に形成する多色画像形成装置にお
    いて、 上記複数の色画像のうち複数の色で画像が構成される多
    色画像は、該多色画像を形成するための多色画像形成ユ
    ニットの各色毎に対応した複数の像担持体に個別に形成
    し、該複数の像担持体に個別に形成された各色画像を第
    1の中間転写体に重ね合わせて転写した後、単一もしく
    は複数の第2の中間転写体を介して間接的に、又は、該
    第2の中間転写体を介さずに直接、転写材上に転写し、 上記複数の色画像のうち単色で画像が構成される単色画
    像は、上記多色画像形成ユニットから独立して単独駆動
    可能に構成した該単色画像を形成するための単色画像形
    成ユニットの像担持体に形成した後、上記第2の中間転
    写体を介して間接的に、又は、該第2の中間転写体を介
    さずに直接、転写材上に転写することを特徴とする多色
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の多色画像形成装置において、 上記第1の中間転写体は、無端ベルト状であることを特
    徴とする多色画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の多色画像形成装置におい
    て、 上記第1の中間転写体と、上記第2の中間転写体もしく
    は上記転写材とは、接離自在に構成されていることを特
    徴とする多色画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2、又は3の多色画像形成装置
    において、 上記単色画像形成ユニットのみを駆動する単色画像形成
    モードと、上記多色画像形成ユニット及び該単色画像形
    成ユニットを駆動する多色画像形成モードとを、選択的
    に切り換える画像形成モード切り換え手段を有している
    ことを特徴とする多色画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3又は4の多色画像形成装
    置において、 上記単色画像形成ユニットのみを駆動する際に、上記多
    色画像形成ユニットの作像プロセスを停止する作像プロ
    セス制御手段を有していることを特徴とする多色画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4又は5の多色画像形
    成装置において、 上記単色画像形成ユニットのみを駆動する際に、該単色
    画像形成ユニットの作像プロセスの処理速度を増速する
    速度制御手段を有していることを特徴とする多色画像形
    成装置。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3、4、5又は6の多色画
    像形成装置において、 上記単色画像形成ユニットの像担持体の周長は、上記多
    色画像形成ユニットの像担持体の周長の整数倍に設定さ
    れていることを特徴とする多色画像形成装置。
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