JP2000221298A - 放射線画像情報読取方法および輝尽性蛍光体シート - Google Patents

放射線画像情報読取方法および輝尽性蛍光体シート

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JP2000221298A
JP2000221298A JP11024396A JP2439699A JP2000221298A JP 2000221298 A JP2000221298 A JP 2000221298A JP 11024396 A JP11024396 A JP 11024396A JP 2439699 A JP2439699 A JP 2439699A JP 2000221298 A JP2000221298 A JP 2000221298A
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excitation light
phosphor sheet
sheet
radiation image
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Yasuo Iwabuchi
康夫 岩渕
Satoru Arakawa
哲 荒川
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より簡易に製造することができ、鮮鋭度の高
い放射線画像を得ることができる輝尽性蛍光体シート
と、その輝尽性蛍光体シートを用いる放射線画像読取方
法を提供する。 【解決手段】 シート平面を一次元方向に細分区画する
励起光反射性材料からなる帯状の隔壁と、該励起光反射
性隔壁により区画された輝尽性蛍光体充填領域とからな
る輝尽性蛍光体シートであって放射線画像情報が潜像と
して蓄積記録された輝尽性蛍光体シートに、励起光を該
帯状の隔壁を横切る方向に照射し、該輝尽性蛍光体シー
トの励起光照射部分の潜像から放出される輝尽発光光を
光電検出して、該放射線画像情報を電気的画像信号とし
て得ることからなる放射線画像情報読取方法、およびそ
の方法に用いる輝尽性蛍光体シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輝尽性蛍光体の輝
尽発光を利用する放射線像記録再生方法に用いられる放
射線画像情報読取方法に関する。
【0002】
【従来の技術】放射線写真フィルムと増感スクリーンと
を組み合わせて用いる放射線写真法に代る方法として、
輝尽性蛍光体を用いる放射線像記録再生方法(放射線像
変換方法ともいう)が知られている。この方法は、輝尽
性蛍光体を含有する輝尽性蛍光体シート(放射線像変換
パネルともいう)を利用するもので、被写体を透過し
た、あるいは被検体から発せられた放射線をシートの輝
尽性蛍光体に吸収させ、その後、その輝尽性蛍光体に可
視光線あるいは赤外線などの電磁波(励起光)を照射し
て輝尽性蛍光体を励起することにより、該輝尽性蛍光体
中に蓄積されている放射線エネルギーを蛍光(輝尽発光
光)として放出させ、この蛍光を光電的に読み取って電
気信号に変え、この電気信号から被写体あるいは被検体
の放射線画像を可視像として再生する方法である。読み
取りを終えた輝尽性蛍光体シートは、輝尽性蛍光体中に
残存する放射線エネルギーを消去した後、同様な放射線
像記録再生方法に繰り返し使用される。
【0003】上記の放射線像記録再生方法にて用いられ
る輝尽性蛍光体シートは通常、その下側表面に支持体が
設けられ、上側表面に保護膜が設けられた基本構成を有
する。また、輝尽性蛍光体シート(放射線像変換パネル
においては輝尽性蛍光体層と称する)は通常、輝尽性蛍
光体粒子とこれを分散状態で含有支持する結合剤とから
なる。ただし、輝尽性蛍光体シートとしては、蒸着法や
焼結法などによって形成される結合剤を含まないで輝尽
性蛍光体の凝集体からなるものや、この輝尽性蛍光体の
凝集体の間隙に高分子物質を浸透させたものも知られて
いる。これらの輝尽性蛍光体シートはいずれも、前記の
放射線像記録再生方法に使用することができる。
【0004】放射線像記録再生方法において、放射線画
像情報として輝尽性蛍光体シートから放出される輝尽発
光光を読み取る方法としてはこれまで、励起光の時系列
的な走査によって画素分割を行い、輝尽発光光の検出は
広い受光面を有する光電子増倍管や光導電素子などの受
光素子により行う方法、および画素分割を二次元固体撮
像素子や半導体ラインセンサなどの受光素子により行
い、電気回路によって時系列画像信号を形成する方法が
知られている。前者の方法では、装置が複雑、大型化
し、また読取処理に時間がかかるという難点がある。
【0005】一方、上記放射線像記録再生方法にあって
も、特にエックス線を用いる医療診断用の放射線画像の
形成においては、少ないエックス線照射量で高い画質
(特に高い解像力に結びつく高い鮮鋭度)を持つ放射線
画像を得るために、高感度であってかつ高画質の放射線
画像を再生できることが望まれている。よって、この方
法に用いられる輝尽性蛍光体シートもより高感度であっ
て、かつ高画質の放射線画像を再生できることが望まし
い。
【0006】放射線像記録再生方法において形成される
放射線画像の鮮鋭度は、励起光の時系列的な走査で画素
分割を行ない、広い受光面を持つ検出器を輝尽発光光を
検出した場合、主として輝尽性蛍光体シート中での励起
光の拡散に依存して決定される。すなわち、輝尽性蛍光
体シートに記録された放射線エネルギーの潜像は、シー
トの表面にビーム状の励起光を移動させながら時系列的
に照射し、その励起光の照射によって発せられる輝尽発
光光を順次集光することによって読み出されるが、照射
された励起光がシートの内部で拡散(特に平面方向に拡
散)すると、その励起光は照射領域を越えてその周囲の
放射線エネルギーを持つ蛍光体粒子をも励起する結果と
なり、そのような照射領域の外の蛍光体の持つ放射線エ
ネルギーも同時に照射領域内の蛍光体の持つ放射線エネ
ルギーと一緒に輝尽発光光として取り出されてしまうた
めである。一方、画素分割を二次元固体撮像素子や半導
体ラインセンサなどの受光素子で行なった場合、放射線
画像の鮮鋭度は主として輝尽発光光の拡散に依存して決
定される。
【0007】この励起光の拡散を避けるために輝尽性蛍
光体シート(または放射線像変換パネルの輝尽性蛍光体
層)に、そのシートを平面方向に沿って細分区画する励
起光反射性隔壁を設けることは既に知られている。特開
昭59−202100号公報には、基板に輝尽性蛍光体
層を設けた放射線画像変換パネルに、隔壁部材によって
多数個に区切った小房からなるハニカム構造を設け、そ
の各小房に輝尽性蛍光体を充填することが記載されてい
る。特開昭62−36599号公報には、支持体の片面
に、開口部の口径と深さとの比率が1:3.5以上であ
る凹部が規則的に多数個設けられ、かつ該凹部に輝尽性
蛍光体が充填された構造を有する放射線画像変換パネル
が記載されている。特表平5−512636号公報に
は、金型を用いたピクセル蛍燐光体の製造方法が記載さ
れている。特開平2−129600号公報には、厚さ方
向に多数の穴を持つ支持体板の穴部に輝尽性蛍光体を充
填した放射線画像変換パネルが記載されている。特開平
2−280100号公報には、ハニカム状のマイクロス
トラクチャーを形成した基板の上に蛍光体を充填した輝
尽性蛍光体シートが記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、より
簡易に、鮮鋭度の高い放射線画像を得ることができる放
射線画像読取方法を提供することにある。本発明の目的
はまた、簡易な放射線画像読取方法に適した、製造が容
易であって、鮮鋭度の高い放射線画像を得ることができ
る輝尽性蛍光体シートを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、輝尽性
蛍光体シートを励起光反射性材料からなる帯状の隔壁と
その隔壁により区画された輝尽性蛍光体充填領域とから
構成し、一方、この輝尽性蛍光体シートに励起光をその
帯状の隔壁を横切る方向で照射することにより、画素分
割が該シートによって行われるので読み取りがより簡便
になると同時に、輝尽性蛍光体シート中での励起光の散
乱が制御されるので高鮮鋭度の放射線画像を再生するこ
とが可能となる。
【0010】従って本発明は、平面を一次元方向に細分
区画する励励起光反射性材料からなる帯状の隔壁と、該
励起光反射性隔壁により区画された輝尽性蛍光体充填領
域とからなる輝尽性蛍光体シートであって放射線画像情
報が潜像として蓄積記録された輝尽性蛍光体シートに、
励起光を該帯状の隔壁を横切る方向に照射し、該輝尽性
蛍光体シートの励起光照射部分の潜像から放出される輝
尽発光光を光電検出して、該放射線画像情報を電気的画
像信号として得ることからなる放射線画像情報読取方法
にある。
【0011】本発明はまた、放射線画像を潜像として記
録させた後、励起光を照射することにより該潜像から輝
尽発光光を放出させ、次いで該輝尽発光光を電気的に処
理することにより放射線画像を再生することからなる放
射線像記録再生方法に用いる輝尽性蛍光体シートであっ
て、該輝尽性蛍光体シートが、そのシート平面を一次元
方向に細分区画する励起光反射性材料からなる帯状の隔
壁と、該励起光反射性隔壁により区画された輝尽性蛍光
体充填領域とからなることを特徴とする輝尽性蛍光体シ
ートにもある。
【0012】本発明の読取方法において、輝尽性蛍光体
シートの表面をレーザ光で帯状の隔壁に対して90゜±
45゜の角度をなして走査することが望ましい。また、
本発明に係る輝尽性蛍光体シートにおいて、励起光反射
性隔壁の幅は1μm乃至50μmの範囲にあることが望
ましく、そして輝尽性蛍光体充填領域の幅は10μm乃
至500μmの範囲にあることが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明において特徴的な要件の一
つである輝尽性蛍光体シートは、シートを平面方向に沿
って細分区画する励起光反射性材料からなる帯状の隔壁
と、その励起光反射性隔壁により区画された輝尽性蛍光
体充填領域とからなることを特徴とするものである。す
なわち、輝尽性蛍光体シートの蛍光体層に帯状の励起光
反射性隔壁を設けることにより励起光の散乱を抑制し
て、得られる放射線画像の鮮鋭度を高めることができる
とともに、従来のハニカム構造の輝尽性蛍光体シートに
比べてシートの製造が容易となる。
【0014】本発明の輝尽性蛍光体シートは、その基本
性能上においては、特に支持体や保護膜を備えている必
要はないが、輝尽性蛍光体シートの搬送や取扱い上の便
宜や特性変化の回避のためには、支持体と保護膜とを備
えていることが望ましい。以下の説明に於いては、輝尽
性蛍光体シートの一方の側の表面に支持体を備え、他方
の側の表面に保護膜を備えた代表的な構造を例にとっ
て、輝尽性蛍光体シートを説明する。
【0015】支持体は通常、柔軟な樹脂材料からなる厚
さが50μm乃至1mmのシートあるいはフィルムであ
る。支持体は、透明であってもよく、あるいは支持体
に、励起光もしくは輝尽発光光を反射させるための反射
性材料(例、二酸化チタン粒子、硫酸バリウム粒子)を
充填してもよく、あるいは空隙を設けてもよい。また
は、支持体に、励起光もしくは輝尽発光光を吸収させる
ため光吸収性材料(例、カーボンブラック)を充填して
もよい。そのような樹脂材料としては、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレート、アラミド樹
脂、ポリイミド樹脂などの各種樹脂材料を挙げることが
できる。必要に応じて、支持体は、金属シート、セラミ
ックシート、ガラスシートなどの樹脂材料製シート以外
のシート状物であってもよい。なお、支持体の輝尽性蛍
光体シートを設ける側の表面には、光反射層、光吸収
層、接着層、導電層などの補助機能層を設けてもよく、
また支持体表面には多数の凹部を形成してもよい。一
方、支持体のシートを設けない側の表面には、搬送性あ
るいは耐傷性を向上させるために、摩擦低減層や耐傷層
を設けてもよい。
【0016】この支持体の表面に輝尽性蛍光体シートが
設けられる。輝尽性蛍光体シートは、その平面方向に沿
って細分区画する励起光反射性材料からなる帯状の隔壁
と、その励起光反射性隔壁により区画された輝尽性蛍光
体充填領域とからなる。このような輝尽性蛍光体シート
の構成を添付図面を参照しながら説明する。
【0017】図1は、本発明に係る輝尽性蛍光体シート
10の斜視図(1)、その表面の構成を明らかにするた
めに一部を拡大した拡大斜視図(2)、そして拡大斜視
図(2)におけるI−I線に沿った断面図(3)を示
す。図1の(2)と(3)における斜線部分が励起光反
射性隔壁11であり、その斜線に囲まれた部分が輝尽性
蛍光体充填領域12である。輝尽性蛍光体シートの厚さ
は通常、20μm乃至1mmの範囲である。好ましい厚
さは50μm乃至500μmの範囲である。そして、励
起光反射性隔壁の幅は1μm乃至50μmの範囲にある
ことが望ましく、また輝尽性蛍光体充填領域の幅(平面
方向の幅の平均値)は10μm乃至500μmの範囲に
あることが望ましい。
【0018】図1の輝尽性蛍光体シートでは、その輝尽
性蛍光体含有隔壁の頂部と底部はともに、シートの両表
面に露出していたが、その頂部と底部の両方あるいはい
ずれか一方がシートに埋没していてもよい。ただし、隔
壁の高さは輝尽性蛍光体シートの厚さの1/3乃至1/
1の範囲にあることが望ましい。
【0019】図2の(1)は、輝尽性蛍光体含有隔壁の
頂部がシートの上側表面に露出せず、シートの内部に埋
め込まれている状態を示す断面図である。図2の(2)
は、図1の輝尽性蛍光体シートの下側表面に支持体13
が備えられ、上側表面に保護膜14が備えられている構
造を示す断面図である。
【0020】本発明において、輝尽性蛍光体シートの励
起光反射性隔壁を構成す励起光反射性材料とは、励起光
を良好に反射もしくは散乱する材料を意味し、たとえば
ガラス、セラミックス、プラスチックを挙げることがで
きる。プラスチック材料中には更に、反射特性を高める
目的で、二酸化チタンや硫酸バリウムなどの白色顔料あ
るいは輝尽発光を示さない蛍光体粒子などが含有されて
いてもよい。なお、励起光反射性隔壁の励起光に対する
反射率を更に高めるために、励起光反射性隔壁と輝尽性
蛍光体充填領域との間に励起光反射性の薄膜を設けても
よい。
【0021】輝尽性蛍光体シートの輝尽性蛍光体充填領
域に用いる輝尽性蛍光体としては、波長が400〜90
0nmの範囲の励起光の照射により、300〜500n
mの波長範囲に輝尽発光を示す輝尽性蛍光体が好まし
い。そのような輝尽性蛍光体の例は、特開平2−193
100号公報および特開平4−310900号公報に詳
しく記載されている。特に好ましい輝尽性蛍光体は、ユ
ーロピウムもしくはセリウム付活アルカリ土類金属ハロ
ゲン化物系蛍光体、そしてセリウム付活希土類オキシハ
ロゲン化物系蛍光体である。
【0022】輝尽性蛍光体は一般に粒子状で用いられ、
結合剤と共に適当な有機溶媒に分散溶解されて輝尽性蛍
光体シート形成用塗布液が調製される。この塗布液中で
の結合剤と蛍光体との比率は通常、1:1乃至1:10
0(重量比)の範囲の値となるようにされる。この比率
は、特に1:8乃至1:40(重量比)の範囲にあるこ
とが好ましい。結合剤については様々な種類の樹脂材料
が知られており、本発明に係る輝尽性蛍光体シートの形
成においても、それらの公知の結合剤樹脂を中心とした
任意の樹脂材料から適宜選択して用いることができる。
なお、塗布液には更に励起光吸収性の色素を加えてもよ
い。
【0023】本発明に係る輝尽性蛍光体シートは、たと
えば以下のようにして製造することができる。まず、支
持体上に上記の励起光反射性材料からなるシートを接着
剤等を用いて接着して、励起光反射性層を形成する。次
いで、この励起光反射性層の表面に感光性ドライフィル
ムを貼り付け、帯状のマスクを重ねて露光、現像した
後、露出したシート部分をサンドブラスト法等によりエ
ッチング処理して、励起光反射性材料からなる帯状の隔
壁を形成する。利用できるドライエッチング法の具体的
な方法については、前記の特開昭62−36599号公
報に記載の方法を参考にすることができる。あるいは、
LIGAプロセス、エキシマレーザ等を用いるレーザ加
工法を利用してエッチング処理するような方法も用いる
ことができる。
【0024】次に、前記の輝尽性蛍光体粒子と結合剤と
からなる塗布液を用いて別に可塑性のシートを作成し、
これを上記の帯状の励起光反射性隔壁の上に重ねた後加
圧及び/又は加熱して隔壁の間に押し込んで、輝尽性蛍
光体シートを製造することができる。あるいは、この可
塑性のシートを再び剥がしてその隙間に上記の励起光反
射性材料を挿入してもよい。あるいはまた、この塗布液
を励起光反射性隔壁の間に塗布充填した後、その塗布充
填部分を乾燥させることにより輝尽性蛍光体シートを製
造することもできる。あるいは、励起光反射性隔壁の間
に輝尽性蛍光体の原料を充填し、これを焼成する方法を
利用することもできる。また、励起光反射性隔壁が設け
られた表面に輝尽性蛍光体を蒸着させる方法を利用する
こともできる。
【0025】本発明に係る輝尽性蛍光体シートの一方の
側の表面には、励起光及び/又は輝尽発光光を反射する
材料からなる光反射層が設けられていてもよい。このよ
うな光反射層の付設により輝尽性蛍光体シートの感度を
更に高めることができる。光反射層としては、例えば、
二酸化チタンや硫酸バリウムなどの白色顔料あるいは輝
尽発光を示さない蛍光体粒子を結合剤で分散支持させて
層状としたものを用いることができる。なお、輝尽性蛍
光体シートが支持体を備えている場合には、光反射層は
通常、支持体と輝尽性蛍光体シートとの間に設けられ
る。一方、支持体と輝尽性蛍光体シートとの間に光反射
層の代りに励起光吸収性の層を設けることもでき、この
場合には特に鮮鋭度の高い放射線画像を形成させるのに
有利である。
【0026】輝尽性蛍光体シートの支持体とは反対側の
表面には、保護膜を設けることが好ましい。保護膜は、
励起光の入射や輝尽発光光の出射に殆ど影響を与えない
ように透明であることが望ましく、また外部から与えら
れる物理的衝撃や化学的影響から輝尽性蛍光体シートを
充分に保護することができるように、化学的に安定でか
つ高い物理的強度を持つことが望ましい。
【0027】保護膜は、別に形成したプラスチックフィ
ルムを輝尽性蛍光体シートの表面に接着剤を用いて接着
するか、保護膜材料溶液を輝尽性蛍光体シートの表面に
塗布し、ついで乾燥する方法などを利用して、輝尽性蛍
光体シート上に付設することができる。保護膜中には、
干渉むらを低減させて更に放射線画像の画質を向上させ
るために微粒子フィラーを添加することもできる。光透
過性プラスチックフィルムの形成のために好ましい樹脂
材料としては、ポリエチレンテレフタレートやポリエチ
レンナフタレートなどのポリエステル樹脂、セルロース
トリアセテートなどのセルロースエステル誘導体を挙げ
ることができるが、ポリオレフィン、ポリアミドなどの
各種の樹脂材料も用いることができる。保護膜の厚さは
通常30μm以下、好ましくは1μm乃至15μmであ
り、さらに好ましくは5μm乃至12μmである。
【0028】保護膜の表面には、保護膜の耐汚染性を高
めるためにフッ素樹脂塗布層を設けることが好ましい。
フッ素樹脂塗布層は、フッ素樹脂を有機溶媒に溶解(ま
たは分散)させて調製したフッ素樹脂溶液を保護膜の表
面に塗布し、乾燥することにより形成させることができ
る。フッ素樹脂は単独で使用してもよいが、通常はフッ
素樹脂と膜形成性の高い樹脂との混合物として使用す
る。また、ポリシロキサン骨格を持つオリゴマーあるい
はパーフルオロアルキル基を持つオリゴマーを併用する
こともできる。フッ素樹脂溶液の塗布はドクターブレー
ド、ロールコータ、ナイフコータなどの一般的な塗布手
段を利用して行うことができる。このフッ素樹脂塗布層
には、干渉むらを低減させて更に放射線画像の画質を向
上させるために、微粒子フィラーを充填することもでき
る。フッ素樹脂塗布層の層厚は、通常は0.5μm乃至
20μm、好ましくは1μm乃至5μmとする。フッ素
樹脂塗布層の形成に際しては、架橋剤、硬膜剤、黄変防
止剤などのような添加成分を用いることができる。特に
架橋剤の添加は、フッ素樹脂塗布層の耐久性の向上に有
利である。
【0029】次に、上記の輝尽性蛍光体シートを用いる
本発明の放射線画像情報読取方法について図面を参照し
ながら説明する。
【0030】図3は、本発明の方法に用いる画像情報読
取装置の構成の概略を断面図であって、図4は、輝尽性
蛍光体シートと励起光の照射方向との関係を示す概略的
に示す上面図である。図3において、輝尽性蛍光体シー
ト20は、図2に示したようにその下側表面に支持体1
3が設けられ、上側表面に保護膜14が設けられた構造
を有し、被写体を透過したエックス線等の放射線が照射
されるなどして被写体の放射線画像が潜像として蓄積記
録されている。この輝尽性蛍光体シート20は、二組の
ニップローラからなる移送手段21、22により矢印Y
の方向に移送される。一方、レーザビーム等の励起光2
3は、輝尽性蛍光体シート20の上側表面より照射され
る。
【0031】このとき、レーザビーム等の励起光23
は、図4に示すように、輝尽性蛍光体シート20上をそ
のシート20に設けられた多数の帯状の励起光反射性隔
壁11を横切るような方向(矢印Xの方向)に走査され
る。励起光23の走査方向と帯状の励起光反射性隔壁1
1とは90゜±45゜の角度をなしているのが好まし
く、特に好ましいのは約90゜でほぼ直交している場合
である。また、励起光23の走査方向は、シート20の
移送方向Yとほぼ直交しているのが望ましく、従って、
シート20の移送方向Yは帯状の隔壁11とほぼ平行な
方向であるのが望ましい。
【0032】励起光23の照射を受けた輝尽性蛍光体シ
ート20の箇所からは、蓄積された放射線エネルギーレ
ベルに応じた(すなわち、潜像として記録された放射線
画像情報を担持した)輝尽発光光24が発せられる。輝
尽発光光24は、直接あるいはミラー29で反射され
て、上方に設けられた集光ガイド25により集光され、
その集光ガイド25の基部に備えられた光電変換装置
(フォトマルチプライヤ)26にて電気信号に変換さ
れ、増幅器27で増幅され信号処理装置28に送られ
る。なお、このとき光電変換装置により順次変換される
電気信号は、予めシート20の輝尽性蛍光体充填領域1
2が励起光反射性隔壁11により画素サイズに準じて区
切られているために、画素分割された電気信号が得られ
ることになる。
【0033】次いで、輝尽性蛍光体シート20はニップ
ローラ21、22により、励起光23に対して相対的に
一走査分だけ矢印Y方向に移動し、上記の読み取り操作
が繰り返される。この操作をシート20の全面に対して
繰り返すことにより、シート20に記録された放射線画
像情報が読み出される。
【0034】信号処理装置28では、増幅器27から送
られてきた電気信号について、目的とする放射線画像の
種類や輝尽性蛍光体シートの特性に基づいて予め決めら
れている加算、減算などの適当な演算処理を行い、処理
後の信号を画像信号として送り出す。
【0035】送り出された画像信号は画像再生装置(図
示なし)にて可視画像として再生される。再生装置は、
CRT等のディスプレイ手段であってもよいし、感光フ
ィルムに光走査記録を行う記録装置であってもよいし、
あるいはまた、そのために画像信号を一旦光ディスク、
磁気ディスク等の画像ファイルに記憶させる装置に置き
換えられてもよい。
【0036】なお、本発明に係る輝尽性蛍光体シート2
0において、輝尽性蛍光体充填領域12の幅は必ずしも
厳密に画素サイズに対応している必要はなく、画素サイ
ズと一致しない場合には信号処理装置28で適当な演算
処理を行うことにより画素に対応した画像信号を得るこ
とができる。
【0037】また本発明において、励起光23の照射は
上記のようなレーザビームによる走査以外に、蛍光灯と
縮小光学系との組合せ等を用いた線状の照射であっても
よい。さらに、集光ガイド25および光電変換装置26
を輝尽性蛍光体シート20の下方に配置することによ
り、輝尽発光光24の読み取りを励起光23の照射側と
は反対側から行ってもよいし、あるいは両側から行うこ
ともできる。
【0038】
【発明の効果】本発明の放射線画像情報読取方法によれ
ば、簡易に高画質の放射線画像を得ることができる。こ
のため、特に医療診断のための放射線像記録再生方法に
利用した場合に、本発明の方法は有利となる。また、本
発明の輝尽性蛍光体シートは従来のハニカム構造のシー
トに比べて製造が容易であって、かつ高鮮鋭度の放射線
画像を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(1)は、本発明に係る輝尽性蛍光体シートの
構成を示す斜視図である。そして、(2)は、(1)の
輝尽性蛍光体シートの部分拡大図であり、(3)は、
(2)のI−I線から見た部分断面図である。
【図2】(1)は、本発明に係る輝尽性蛍光体シートの
構成の別の例を示す断面図であり、(2)は、図1の構
成の輝尽性蛍光体シートの下側表面に支持体が備えら
れ、上側表面に保護膜が設けられた構造を示す断面図で
ある。
【図3】本発明の放射線画像情報読取方法に用いる画像
読取装置を示す概略断面図である。
【図4】読取装置における輝尽性蛍光体シートと励起光
の照射方向との関係を示す概略上面図である。
【符号の説明】
10、20 輝尽性蛍光体シート 11 帯状の励起光反射性隔壁 12 輝尽性蛍光体充填領域 13 支持体 14 保護膜 21、22 移送手段 23 励起光 24 輝尽発光光 25 集光ガイド 26 光電変換装置 27 増幅器 28 信号処理装置
フロントページの続き Fターム(参考) 2G083 AA03 BB04 CC03 CC05 DD01 DD11 DD16 DD18 EE02 EE10 2H013 AC01 AC04 4C093 AA28 CA08 CA50 EB05 FD11 FD13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面を一次元方向に細分区画する励起光
    反射性材料からなる帯状の隔壁と、該励起光反射性隔壁
    により区画された輝尽性蛍光体充填領域とからなる輝尽
    性蛍光体シートであって放射線画像情報が潜像として蓄
    積記録された輝尽性蛍光体シートに、励起光を該帯状の
    隔壁を横切る方向に照射し、該輝尽性蛍光体シートの励
    起光照射部分の潜像から放出される輝尽発光光を逐次光
    電検出して、該放射線画像情報を電気的画像信号として
    得ることからなる放射線画像情報読取方法。
  2. 【請求項2】 励起光としてレーザ光を用い、そのレー
    ザ光で輝尽性蛍光体シートの表面を隔壁に対して90゜
    ±45゜の角度にて走査することを特徴とする請求項1
    に記載の放射線画像情報読取方法。
  3. 【請求項3】 輝尽性蛍光体シートを帯状の隔壁と略平
    行な方向に移送しながら、該シートに励起光を照射もし
    くはレーザ光を走査してシート全面に記録された放射線
    画像情報を得ることを特徴とする請求項1または2に記
    載の放射線画像情報読取方法。
  4. 【請求項4】 輝尽性蛍光体シートの励起光反射性隔壁
    の幅が1μm乃至50μmの範囲にあることを特徴とす
    る請求項1乃至3のうちのいずれかの項に記載の放射線
    画像情報読取方法。
  5. 【請求項5】 輝尽性蛍光体シートの輝尽性蛍光体充填
    領域の幅が10μm乃至500μmの範囲にあることを
    特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれかの項に記載
    の放射線画像情報読取方法。
  6. 【請求項6】 輝尽性蛍光体シートの励起光反射性隔壁
    を構成する励起光反射性材料がガラス、セラミックスも
    しくはプラスチックであることを特徴とする請求項1乃
    至5のうちのいずれかの項に記載の放射線画像情報読取
    方法。
  7. 【請求項7】 放射線画像を潜像として記録させた後、
    励起光を照射することにより該潜像から輝尽発光光を放
    出させ、次いで該輝尽発光光を電気的に処理することに
    より放射線画像を再生することからなる放射線像記録再
    生方法に用いる輝尽性蛍光体シートであって、該輝尽性
    蛍光体シートが、そのシート平面を一次元方向に細分区
    画する励起光反射性材料からなる帯状の隔壁と、該励起
    光反射性隔壁により区画された輝尽性蛍光体充填領域と
    からなることを特徴とする輝尽性蛍光体シート。
  8. 【請求項8】 励起光反射性隔壁の幅が1μm乃至50
    μmの範囲にあることを特徴とする請求項7に記載の輝
    尽性蛍光体シート。
  9. 【請求項9】 輝尽性蛍光体充填領域の幅が10μm乃
    至500μmの範囲にあることを特徴とする請求項7ま
    たは8に記載の輝尽性蛍光体シート。
  10. 【請求項10】 励起光反射性隔壁を構成する励起光反
    射性材料がガラス、セラミックスもしくはプラスチック
    であることを特徴とする請求項7乃至9のうちのいずれ
    かの項に記載の輝尽性蛍光体シート。
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