JP2000221249A - バッテリ充電状態検出装置 - Google Patents

バッテリ充電状態検出装置

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JP2000221249A
JP2000221249A JP11154696A JP15469699A JP2000221249A JP 2000221249 A JP2000221249 A JP 2000221249A JP 11154696 A JP11154696 A JP 11154696A JP 15469699 A JP15469699 A JP 15469699A JP 2000221249 A JP2000221249 A JP 2000221249A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリ効果の影響によるSOC−起電圧特性
のずれを解消する。 【解決手段】 電圧検出器12において、バッテリ10
の電圧を検出する。そして、電池ECU14は、IV判
定、温度変化、起電圧の電流量の変化に応じた変化率な
どのメモリ効果の影響を受けないSOC検出を行い、そ
の後の電流量積算及び電圧計測に基づいて、SOC−起
電圧特性を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリの充電状
態と起電圧の関係を示すSOC−起電圧特性を予め求め
ておき、検出したバッテリの起電圧と前記SOC−起電
圧特性とに基づいてバッテリの充電状態を検出するバッ
テリ充電状態検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、バッテリの充電状態を検出す
る充電状態(SOC)検出装置が知られている。例え
ば、電気自動車のバッテリについてのSOC検出装置
は、通常バッテリの電流(充放電電流)を積算し、SO
Cを検出している。電気自動車においては、回生制動に
よる充電は期待できるが、走行中は基本的にバッテリは
放電する。そして、走行しないときに充電器によってバ
ッテリを満充電にすることで充電状態を回復する。従っ
て、SOC検出装置は、基本的に満充電からの放電電流
を積算し、SOCを検出している。携帯型のパーソナル
コンピュータなど各種機器においても、基本的に同様で
あり、満充電からの放電量を積算することでバッテリの
SOCを検出している。
【0003】エンジン発電機を搭載するハイブリッド車
においても、そのバッテリのSOC検出には、バッテリ
電流の積算を利用する場合が多い。ところが、ハイブリ
ッド車においては、バッテリSOCが50%程度に維持
されるように、充放電を制御する。従って、長期間バッ
テリが満充電とならず、バッテリの充放電電流を長期間
積算し、SOCを検出することになる。充放電電流の検
出の精度はそれ程悪くはないが、長期間充放電電流の検
出を繰り返すと、その誤差がかなり大きくなってしま
う。
【0004】一方、バッテリの起電圧と、SOCには一
応の関係がある。SOCが50%に近い範囲では、起電
圧の変化は小さいが、SOCがかなり小さくなったり、
大きくなった場合には、バッテリ起電圧に変化が生じ
る。そこで、このバッテリ起電圧とSOCの関係を予め
調べておき、検出したバッテリ電圧に基づいてSOCを
検出することも行われている。
【0005】なお、ニッケル水素バッテリなどでは、S
OCが50%からかなり離れないと、バッテリ起電圧に
変化がないが、他の検出方法と組み合わせることでバッ
テリ起電圧からのSOC検出が利用される場合も多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ニッケル水素
バッテリなどでは、バッテリの充放電を繰り返している
うちに、同じSOCであってもバッテリの起電圧が低下
してくる現象がある。この現象は、バッテリのメモリ効
果として知られている。図2にメモリ効果の例を示す。
このメモリ効果は、予め予測することが難しく、一方こ
れを考慮しないと、検出電圧値から求められるSOCが
大きく異なるものになってしまう。
【0007】本発明は、このメモリ効果の影響を排除し
て検出したバッテリ電圧に基づいて適切なSOC検出が
行えるバッテリ充電状態検出装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、バッテリの充
電状態と起電圧の関係を示すSOC−起電圧特性を予め
求めておき、検出したバッテリの起電圧とSOC−起電
圧特性とに基づいてバッテリの充電状態を検出するバッ
テリ充電状態検出装置であって、バッテリの電流とその
ときの起電圧の検出結果に基づいて、バッテリの充電状
態が所定値に至ったことを検出するIV判定手段と、こ
のIV判定手段によりバッテリの充電状態が前記所定値
に至ったことを検出したときに、そのときの所定値を初
期値としてその後のバッテリ電流の積算値に基づくバッ
テリ充電状態とバッテリの起電圧の関係を示す補正特性
を検出する補正特性検出手段と、この補正特性検出手段
により得られた補正特性に基づき前記SOC−起電圧特
性を補正する補正手段と、を有することを特徴とする。
【0009】このように、検出するSOCによっては、
IV判定により、SOCを検出すると、メモリ効果の影
響を受けないSOCを検出することができる。そして、
このメモリ効果の影響を受けないSOC検出の後、電流
積算により求められたSOCとそのときの電圧の関係
(SOC−起電圧特性)を検出することで、メモリ効果
の影響によるSOC−起電圧特性のずれを解消できる。
そこで、その後は、補正されたSOC−起電圧特性を利
用し、バッテリ電圧の測定に基づいて、正しいSOCの
推定が行える。
【0010】また、本発明は、バッテリの充電状態と起
電圧の関係を示すSOC−起電圧特性を予め求めてお
き、検出したバッテリの起電圧とSOC−起電圧特性と
に基づいてバッテリの充電状態を検出するバッテリ充電
状態検出装置であって、充電時のバッテリ温度に基づい
てバッテリの満充電を検出する満充電検出手段と、この
満充電検出手段により満充電を検出したときに、そのと
きの満充電状態を初期値としてその後のバッテリ電流の
積算に基づくバッテリ充電状態とバッテリの起電圧の関
係を示す補正特性を検出する補正特性検出手段と、この
補正特性検出手段により得られた補正特性に基づき前記
SOC−起電圧特性を補正する補正手段と、を有するこ
とを特徴とする。
【0011】満充電の際には、温度が急激に上昇する。
そこで、温度計測に基づいて、満充電を正確に測定でき
る。そこで、その後の放電の際に電流積算(放電量の積
算)によるSOCの算出及びそのときのバッテリ電圧計
測に基づき、メモリ効果の影響によるずれを考慮したS
OC−起電圧特性を検出することができる。
【0012】また、本発明は、バッテリの充電状態と起
電圧の関係を示すSOC−起電圧特性を予め求めてお
き、検出したバッテリの起電圧とSOC−起電圧特性と
に基づいてバッテリの充電状態を検出するバッテリ充電
状態検出装置であって、バッテリの電流量変化に対する
バッテリ起電圧の変化が所定値以上であることに基づい
て、バッテリの充電状態が予め決定されている特定値に
至ったことを検出する検出手段と、この検出手段により
特定値に至ったことを検出したときに、そのときの特定
値を初期値としてその後のバッテリ電流の積算に基づく
バッテリ充電状態とバッテリの起電圧の関係を示す起電
圧補正特性を検出する補正特性検出手段と、この特性補
正値検出手段により得られた補正特性に基づき前記SO
C−起電圧特性を補正する補正手段と、を有することを
特徴とする。
【0013】電流量の変化に対する電圧の変化は、所定
の高SOC及び低SOCの際に大きくなる。そして、こ
の測定によりメモリ効果の影響を受けないSOC判定が
行える。そこで、その後の電流量積算及び電圧計測によ
りメモリ効果の影響によるずれを解消したSOC−起電
圧特性を得ることができる。
【0014】また、前記補正手段により、SOC−起電
圧特性を補正した後、所定期間経過した後は、補正手段
による補正を禁止することが好適である。このように、
SOC−起電圧特性の補正を行う時間を限定すること
で、電流量積算に基づく誤差による精度低下を防止する
ことができる。
【0015】また、本発明は、バッテリの電流量の変化
に対するバッテリ起電圧の変化の値が正の所定値である
ことを検出したときにバッテリの充電状態が第1の特定
値に到達したと判別する第1判定手段と、バッテリの電
流量の変化に対するバッテリ起電圧の変化の値が負の所
定値であることを検出したときにバッテリの充電状態が
第2の特定値に到達したと判別する第2判定手段と、を
有し、これら第1及び第2判定手段の判定結果に応じて
バッテリの充電状態を検出することを特徴とする。この
構成により、メモリ効果の影響を排除して、SOCが特
定の値に到達したことを検出することができる。
【0016】また、本発明は、バッテリの充電状態と起
電圧の関係を示すSOC−起電圧特性を予め求めてお
き、検出したバッテリの起電圧とSOC−起電圧特性と
に基づいてバッテリの充電状態を検出するバッテリ充電
状態検出装置であって、検出した起電圧と前記SOC−
起電圧特性に基づいてバッテリの充電状態が所定の低レ
ベル値に至ったことを検出する第1低レベル検出手段
と、その後のバッテリの放電電流量を検出する低レベル
時放電電流検出手段と、バッテリの充電状態が低レベル
の時において、バッテリの電流量の変化に対するバッテ
リ起電圧の変化の値が負の所定値であることを検出した
ときにバッテリ充電状態が特定値に到達したと検出する
第2低レベル検出手段と、第1低レベル検出手段におい
て低レベルを検出した後、第2低レベル検出手段におい
て低レベルを検出するまでの前記放電電流検出手段の放
電量に基づいて、予め求められているSOC−起電圧特
性を補正する補正手段と、を有することを特徴とする。
【0017】電流量変化に対する電圧変化が所定値に至
ったことで、メモリ効果の影響を受けないSOCを計測
できる。そこで、その後の放電の際に電流積算(放電量
の積算)によるSOCの算出及びそのときのバッテリ電
圧計測に基づき、メモリ効果の影響によるずれを考慮し
たSOC−起電圧特性を検出することができる。
【0018】本発明は、バッテリの充電状態と起電圧の
関係を示すSOC−起電圧特性を予め求めておき、検出
したバッテリの起電圧とSOC−起電圧特性とに基づい
てバッテリの充電状態を検出するバッテリ充電状態検出
装置であって、バッテリの充放電電流を積算し、この積
算値により充放電電流から求めたバッテリの充電状態に
おける所定量変化を検出する所定量変化検出手段と、所
定量変化検出手段で充電状態の所定量変化を検出したと
きに、その所定量の変化に対応する期間における前記S
OC−起電圧特性に基づく充電状態の変化を検出する変
化量検出手段と、積算から求めた所定量の変化と、SO
C−起電圧特性に基づいて求めた充電状態の変化量とを
比較する比較手段と、比較手段の比較結果に基づき、S
OC−起電圧特性を補正する補正手段と、を有すること
を特徴とする。
【0019】充放電電流の積算から求めたバッテリ充電
状態の変化は、短期間ではかなり正しい。そこで、この
積算から求めた充電状態が所定量変化したときに、この
所定量の変化を基にSOC−起電圧特性を補正すること
で、SOC−起電圧特性をより正しいものにできる。こ
の場合、バッテリ充電状態における変化量同士の比較で
あり、そのときの絶対的な充電状態を検出できるわけで
はないが、このような補正によって、SOC−起電圧特
性をより正しい方向に補正できる。
【0020】なお、充放電電流の積算は、放電電流を利
用することが好ましい。これは、放電電流はバッテリの
充電状態に100%反映されるが、充電電流はそれに効
率を乗算したものが充電状態に反映されるからである。
このため、連続した放電によって、所定量の放電が行わ
れた場合に、最も正しい積算値による充電状態の変化が
計測でき、これに基づいてSOC−起電圧特性を補正す
ることが好ましい。
【0021】また、前記補正手段は、前記積算による所
定量と、SOC−起電圧特性に基づく充電状態の変化量
の比率に基づいて、SOC−起電圧特性を補正すること
が好適である。これによって、SOC−起電圧特性の誤
差が大きな時にそれだけ大きく補正することができ、よ
り好ましい補正が行える。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0023】「第1実施形態」図1は、本発明のバッテ
リ充電状態検出装置をハイブリッド車に適用したシステ
ムの構成を示すブロック図である。バッテリ10は、多
数のバッテリセルからなっている。本実施形態では、こ
のバッテリ10は、ニッケル水素バッテリであり、20
個のバッテリセルをまとめて1ブロックとして、このブ
ロックを12個接続して、240個のバッテリセルを直
列接続した300V程度の出力電圧を有している。
【0024】バッテリ10の各ブロック毎の電圧及び全
体の電圧は、電圧検出器12で計測され、電池ECU1
4に供給される。また、この電池ECU14には、バッ
テリ温度を検出する温度センサ16、およびバッテリ電
流を検出する電流検出器18が接続されており、バッテ
リ温度及びバッテリ電流が電池ECU14に供給され
る。
【0025】そして、この電池ECU14は、供給され
る各種データに基づいて、バッテリ10の蓄電量(SO
C)を検出し、これをHVECU20に供給する。な
お、電池ECU14は、電圧検出器12から供給される
ブロック毎の電圧値に基づいて、バッテリセルにおける
過放電を検出する。
【0026】このHVECU20は、アクセル開度、ブ
レーキ踏み込み量、車速などの情報に基づいて決定され
たトルク指令に基づき、負荷22を制御する。負荷22
は、インバータ、モータなどからなり、バッテリ10か
らの直流電力をインバータにより、交流電流に変換して
モータを駆動するものである。そして、HVECU20
からの制御信号によりインバータの動作が制御されるこ
とで、モータよりトルク指令に合致したトルクを出力す
る。また、インバータのスイッチングによって回生制動
も行う。なお、本実施形態は、HV車であるため、エン
ジン及びエンジン駆動のジェネレータを有しており、ジ
ェネレータの発電電力によりバッテリ10の充電ができ
ると共に、エンジンによりモータ出力軸を回転できるよ
うになっている。また、モータとジェネレータは、モー
タジェネレータとして1つの装置として構成してもよ
い。
【0027】そして、HVECU20は、電池ECU1
4から供給されるバッテリ10のSOCの値に従って、
モータ出力、エンジン出力などを制御して、バッテリ1
0のSOCが50%付近になるように制御している。な
お、バッテリセルの過放電が検出された場合には、バッ
テリ10からの放電を禁止する。
【0028】ここで、電池ECU14においては、電流
検出器18の出力値の積算によって、バッテリ10の充
放電電流量を計算し、SOCを検出している。しかし、
このSOC算出では、上述のように長期間の積算により
SOC検出についての誤差が大きくなる。
【0029】そこで、電池ECU14においては、電圧
検出器12において検出したバッテリ10の電圧値に基
づいたSOCの推定も行う。これは、バッテリ10のS
OCと起電圧の関係(SOC−起電圧特性)を予め求め
ておき、そのときの起電圧に応じて、SOCを推定する
ものである。
【0030】ここで、起電圧とは、バッテリ10の出力
電圧から、バッテリ10における内部抵抗に起因する電
圧降下を減算し、そのときのバッテリ電流の影響を排除
した電圧を意味する。すなわち、図3に示すように、バ
ッテリ電圧Vは、電流の増加に伴い減少する。この増減
分は、バッテリ内部抵抗R×電流Iで決定される内部抵
抗に伴う電圧降下分であり、電流Iに対するバッテリ電
圧Vの傾きは内部抵抗値Rに等しくなる。このバッテリ
電流が0の時のバッテリ電圧を起電圧V0という。従っ
て、V0=V+RIにより起電圧を算出できる。なお、
内部抵抗Rは、温度によって変化するため、温度センサ
16により検出したバッテリ温度に応じて補正するとよ
い。すなわち、内部抵抗値Rを温度Tの関数としてマッ
プとして持っておき、検出温度に応じて内部抵抗Rを求
めることが好ましい。
【0031】そして、図2のように、メモリ効果が発生
すると、この起電圧V0が図3に示すように低くなる。
そこで、起電圧V0により、SOCを推定しようとして
も、同一のSOCに対する起電圧が変化してしまうた
め、正確な推定が行えなくなってしまう。
【0032】一方、バッテリ10のSOCの算出には、
IV判定という手法がある。このIV判定は、SOCが
20%や80%となったときに、内部抵抗および起電圧
が変動することを利用する。すなわち、図4に示すよう
に、SOCが非常に小さくなったり、非常に大きくなっ
た場合には、内部抵抗はいずれも増加し、起電圧は減少
または増加する。これは、一方の電極活物質の量が減少
し、電気化学反応が進みにくくなるためと考えられる。
【0033】従って、電流と電圧の関係を判定すること
で、SOCが20%や80%に至ったことを判定するこ
とができる。すなわち、図5に示すように、SOCがS
OC0に至ったことをIV判定によって知ることができ
る。
【0034】ここで、メモリ効果は、SOCがある程度
低い状態においてのみ生じ、IV判定により検出するS
OC80%のようなSOCが高い状態では、バッテリ起
電力はメモリ効果の影響を受けない。
【0035】そこで、その後の放電の際の電流積算量及
びそのときのバッテリ起電圧を記憶しておくことで、そ
のときのメモリ効果の影響も含めたバッテリ起電圧V0
を検出することができる。図5の例であれば、SOC1
の時の起電圧V01、SOC2の時の起電圧V02、SOC3
の時の起電圧V03を記憶しておくことで、メモリ効果を
考慮したSOC−起電圧特性を記憶することができる。
【0036】そこで、この得られたSOC−起電圧特性
を利用して、その後のバッテリ10の検出電圧から起電
圧を求めることで、そのときのSOCを推定することが
でき、これをバッテリ10のSOC検出に利用すること
ができる。
【0037】また、ほぼ満充電まで充電した場合には、
温度が急激に上昇する。そこで、充電時の温度変化を検
出していれば、満充電を検出することができる。すなわ
ち、図6に示すように、温度変化(dT/dt:Tはバ
ッテリ温度、tは時間)を検出しておき、この変化が所
定値となったことでSOCを100%と判定する。そし
て、その後の放電電流量を積算するとともに、そのとき
のバッテリ起電圧を検出することで、メモリ効果の影響
を考慮したSOC−起電圧特性を得ることができる。
【0038】このように、メモリ効果の影響を受けない
点におけるSOCを検出できたときに、その後の放電量
とバッテリ起電圧を検出することでSOC−起電圧特性
を得る。これによって、メモリ効果を考慮したSOC−
起電圧特性を得ることができ、その後において、バッテ
リ電圧から算出したバッテリ起電圧を得ることによっ
て、メモリ効果を考慮したSOCを推定することができ
る。なお、駐車中等問題が生じない状況において、強制
的に充電を行い、SOC80%や、満充電の状態にし、
その後の走行における放電によって、SOC−起電圧特
性を取得することも好適である。
【0039】図7に、上述のようなSOC−起電圧特性
の検出についてのフローチャートを示す。まず、IV上
限判定またはdT/dt判定により、SOC80%また
は満充電判定が行われたかを判定する(S11)。IV
上限判定またはdT/dtが行われなければ、基本とな
るSOCが決定されないため、S11の判定を繰り返
す。IV上限判定またはdT/dtが行われた場合に
は、積算SOCを判定値にセットする(S12)。IV
判定の場合には、SOC80%、dT/dt判定の場合
にはSOC100%にセットする。また、これから積算
を行うため積算時間Tsを0にセットする(S13)。
【0040】このような初期設定が終了した場合には、
電流積算によるSOCと、起電力V0の関係の検出記憶
の動作に入る。まず、そのときのバッテリ10の電圧及
びバッテリ電流から起電圧V0を算出する(S14)。
次に、バッテリ電流(放電電流)Iにその電流が流れた
時間Δtを乗算し、これをSOCから減算することで電
流量の積算によるSOCの更新を行う(S15)。ここ
で、Δtは、このフローチャートにおける処理の1サイ
クルの時間であり、この時間の間はバッテリ電圧、バッ
テリ電流は一定であると仮定している。
【0041】このようにして、V0及びSOCが得られ
たため、そのV0とSOCを対として、記憶する(S1
6)。次に、積算時間Tsが所定値をオーバーしたかを
判定し(S17)、していなければS14に戻り、V0
とSOCの関係の取得を続ける。そして、積算時間Ts
が所定値をオーバーした場合には、このV0とSOCの
関係取得の処理を終了する。このS17において使用す
る所定値としては、例えば4時間程度が採用される。こ
れは、あまり時間が長くなると、電流積算の精度が悪化
し、正確なV0とSOCの関係が得られなくなるからで
ある。また、ある程度のSOC範囲でのV0とSOCの
関係が得られればTsが所定値に至らなくても処理を終
了してもよい。また、Tsが所定値に至ったときに、S
OCの範囲として十分なものが得られなければ、得られ
ている範囲のデータからその他の領域について推定する
ことも好適である。
【0042】「第2実施形態」第2実施形態において
は、バッテリ電圧の絶対値を検出して判定するのではな
く、バッテリ起電圧の充放電に対する変動量を基に、S
OCを検出する。
【0043】システムの全体構成は、第1実施形態と同
一である。
【0044】電池ECU14は、電圧検出器12におい
て検出したバッテリ電圧及び電流検出器18において検
出した電流値に基づき起電圧V0を検出する。また、電
池ECU14は、バッテリ電流Iを積算し、電流量AH
を順次算出する。そして、dV0/dAHを随時算出す
る。
【0045】図8に示すように、バッテリ起電圧V0
SOCの関係において、低SOCまたは高SOCの部分
において、SOCに対する起電圧が大きく変化する。従
って、低SOC及び高SOCの部分において、dV0
dAHは大きくなっているはずであり、dV0/dAH
は、図9に示すように変化する。そこで、このdV0
dAHを調べることで、そのときのSOCを検出するこ
とができる。特に、電圧の絶対値は、メモリ効果によっ
て大きく変化するが、dV0/dAHにはメモリ効果の
影響はほとんどない。そこで、このdV0/dAHが所
定値となったことを検出することで、そのときの電圧に
基づいた正確なSOC検出が行える。
【0046】ここで、図4に示すように、内部抵抗Rも
低SOC及び高SOCにおいて大きく変化するので、こ
れに基づいてSOCを判定することもできる。しかし、
内部抵抗Rは、同一SOCにおいて、電流量が変化した
際の電圧から求められるものであり、一定電流の充放電
では算出できない。そこで、dV0/dAHに基づい
て、SOCを算出する方が優れている。
【0047】この第2実施形態の動作について、図10
に基づいて説明する。この図においては、低SOC値の
検出を示す。まず、電流積算量(放電量)ΔAHを0に
セットする(S21)。次に、そのときのバッテリ10
の起電圧V01を算出する(S22)。これは、そのとき
の検出電圧Vに内部抵抗Rに起因する電圧降下I×R
(Iはそのときのバッテリ電流値)を加算して算出する
(V01=V+IR)。この際、内部抵抗Rは上述のよう
に、温度の影響を考慮する。
【0048】次に、電流積算量ΔAHとして、バッテリ
電流IのΔtの時間の放電による放電量を減算する(S
23)。ここで、ΔAHは放電側を正、バッテリ電流も
放電側を正としている。そこで、ΔAH−I×Δtは放
電によって、マイナスの値になる。
【0049】そして、このようにして算出した新しいΔ
AHが所定値−αより負かを判定する(S24)。すな
わち、放電量が所定量を超えたかを判定する。この判定
で、NOであれば、S23に戻りΔAHを更新して所定
値を超えたか否かの判定を繰り返す。
【0050】S24において、YESとなり、所定量の
放電がなされたときには、その段階でのバッテリ起電圧
02を算出する(S25)。次に、このΔAHの放電量
に対応して変化した起電圧ΔV0=V01−V02を算出す
る(S26)。そして、このようにして得たΔAHを所
定の放電量ΔAHで除算して得た起電圧の変化量ΔV0
/ΔAH=dV0/dAHを算出し、これが所定値−β
より負かを判定する(S27)。このβは、所定SOC
(例えばSOC20%)の時のdV0/dAHから予め
求めておく。
【0051】S27の判定においてNOであれば、S2
1に戻り、上述の処理を繰り返す。これによって、dV
0/dAHが所定値−αより負になった時にS27の判
定がYESになる。そこで、このS27の判定におい
て、YESとなったときに、予め決定されている低SO
C値であると判定する(S28)。
【0052】このように、所定の放電量毎の傾きdV0
/dAHの判定により、この傾きが所定値以上になった
ことにより、そのときのSOCを判定することができ
る。従って、バッテリ電圧および電流の計測に基づい
て、確実なSOC検出を行うことができる。特に、この
dV0/dAHによるSOCの判定は、メモリ効果によ
らず行える。
【0053】なお、上述のフローチャートでは、α>0
とし、低SOC時において、電圧が低下することによ
り、低SOCであることを判定した。しかし、これに限
ることなく、ΔAH>αとすることで、高SOC時に充
電により電圧が上昇することにより高SOCであること
を判定することもできる。
【0054】「第3実施形態」第3実施形態において
は、第2実施形態において検出したSOCを基に、SO
C−起電圧特性を得る。
【0055】すなわち、図11に示すように、dV0
dAHが所定値になることによって、そのときのSOC
値がわかる。このSOC値はメモリ効果の影響を受けず
検出できる。そのときのSOCをSOC0、起電圧をV
00とし、その後の電流量を積算しながら、SOC1,S
OC2,SOC3の時の起電圧V01,V02,V03を順次対
応付けて記憶することで、SOC−起電圧特性を得るこ
とができる。
【0056】そこで、得られたSOC−起電圧特性を用
いて、検出したバッテリ電圧からそのときのSOCを検
出することができる。
【0057】また、ある特定の電圧に至った時から、所
定のdV0/dAHに至るまでの放電量からSOC−起
電圧特性を求めることもできる。
【0058】すなわち、図12に示すように、起電圧が
0aに至った場合に、そのときのSOCaを記憶して
いるSOC−起電圧特性から求める。一方、dV0/d
AHが所定値に至った時のSOCは、SOC0であり、
そこに至るまでの放電量は、SOCa−SOC0=ΔS
OCaのはずである。
【0059】一方、実際の放電が起こった場合のSOC
0までの放電量を測定しておき、それがΔSOCbであ
った場合、起電圧VOaの時のSOCは、SOCb=S
OC0+ΔSOCbであり、これによってSOC−起電
圧特性を得ることができる。
【0060】なお、上述のように、dV0/dAHによ
り、所定の高SOCの検出ができる。そこで、この所定
の高SOCに基づいて、SOC−起電圧特性を検出する
ことも同様に行える。
【0061】「第4実施形態」第4実施形態において
は、放電電流の積算値に基づくバッテリSOCの変化量
と、これに対応するSOC−起電圧特性から求めたバッ
テリSOCの変化量の比較に基づきSOC−起電圧特性
を補正する。
【0062】システムの全体構成は、上述の第1実施形
態と同一である。電池ECU14は、電圧検出器12に
おいて検出したバッテリ電圧及び電流検出器18におい
て検出した電流値に基づき起電圧V0を検出する。ま
た、電池ECU14は、バッテリ電流Iを積算し電流量
AHを算出し、この電流量AHに基づいてSOCの変化
を検出する。
【0063】例えば、走行中の時間t1〜t2のΔtの
期間の積算による放電量が予め設定したSOCの変化量
ΔSOC(積算)に至ったとする。一方、時間t1、t
2における起電圧V01、V02から求めたSOCはそれぞ
れSOC1、SOC2であれば、SOC−起電圧特性か
ら求めたSOC変化ΔSOC(起電圧)=SOC2−S
OC1が求まる。例えば、SOC−起電圧特性から求め
たSOC変化が図13に示すような特性であれば、積算
から求めたSOC変化も理論的には同一である。
【0064】ここで、放電量から求めるバッテリSOC
は、短期間ではかなり正しい。そこで、放電量から求め
たSOCの変化量は、かなり正しい値である。一方、S
OC−起電圧特性から求めたSOCはメモリ効果などに
よって、誤差が生じている場合もある。そこで、電池E
CU14において、両SOC変化、すなわちΔSOC
(積算)とΔSOC(起電圧)を比較する。
【0065】SOC−起電圧特性から求めたΔSOC
(起電圧)が正しければ、両SOCは同一であり、図1
4に示す理想線に乗る。しかし、ΔSOC(起電圧)に
誤差が生じていた場合には、図14における現実線のよ
うに、両者の関係がずれる。
【0066】本実施形態では、このようなずれが生じた
場合に、電池ECU14は、SOC−起電圧特性から求
めたSOCが放電量から求めたSOCに近づくように補
正する。これによって、より正しいSOC−起電圧特性
を利用して、SOCの検出が行える。
【0067】上述の実施形態のように、絶対的なSOC
が計測できる時点からの積算値との比較によれば、SO
C−起電圧特性をそのまま訂正できる。しかし、本実施
形態では、SOCの変化量のみが補正の対象になる。し
かし、変化量の正しい値に近づけるように現在のSOC
を訂正し、SOC−起電圧特性を補正することで、SO
C−起電圧特性を正しいものに近づける補正が行え、S
OC−起電圧特性の学習が行える。
【0068】なお、上述の説明においては、放電電流の
積算を利用した。これは、放電電流はバッテリの充電状
態に100%反映されるが、充電電流はそれに効率を乗
算したものが充電状態に反映されるからである。このた
め、放電量の積算値を利用することが好ましい。また、
連続した放電によって、所定量の放電が行われた場合に
は、最も正しい積算値による充電状態の変化が計測で
き、これに基づいてSOC−起電圧特性を補正すること
が好ましい。一方、充電効率を正しく推定できれば、充
電電流の積算をΔSOC(積算)に利用することができ
る。
【0069】なお、本実施形態のようなSOC−起電圧
特性の学習を随時行うことで、SOC−起電圧特性を利
用したSOCの検出の精度はかなり向上する。従って、
バッテリSOCの検出は、基本的にSOC−起電圧特性
の検出に基づいて行い、電流積算はこのSOC−起電圧
特性を学習補正するために利用することができる。
【0070】また、前記積算による所定量と、SOC−
起電圧特性に基づく充電状態の変化量の比率に基づい
て、SOC−起電圧特性を補正することが好適である。
これによって、SOC−起電圧特性の誤差が大きな時に
それだけ大きく補正することができ、より正しい補正が
行える。
【0071】また、SOC−起電圧特性は、図2に示す
ように、メモリ効果が発生した場合に、初期特性に対
し、起電圧が低くなる特性とわかっている。そこで、所
定量の放電の際のSOC−起電圧特性から求めた放電量
が少ない場合に、SOC−起電圧特性をメモリ効果によ
る影響と判断し、少しずつ下方側へ補正するとよい。こ
の補正の程度は、上述のように比率に応じて行ってもよ
いし、一定量ずつ移動させてもよい。さらに、この補正
については、メモリ効果により変化したSOC−起電圧
特性について記憶しておきこの中から選択してもよい
し、これを模擬する関数によって決定してもよい。
【0072】次に、図15に基づいて、本実施形態にお
ける電池ECUにおけるSOC−起電圧特性学習の動作
について、説明する。まず、SOC1として、検出した
その時に起電圧から求めたSOCを取り込む(S3
1)。次に、積算による電流量を示す変数Qを0にセッ
トする(S32)。
【0073】このようにして、初期設定を行った場合に
は、そのときに検出したバッテリ10の電流電圧値から
起電力を求め、SOCを推定するとともに(S33)、
前回の積算電流量Qから今回の電流Iに制御サイクルΔ
t乗算して得た前回制御サイクルから今回制御サイクル
までの放電量を減算し、積算電流量Qを積算する(S3
4)。なお、この例では積算電流量Qは、充電量を正の
値としている。そして、積算電流値Qの絶対値(例え
ば、放電量)が所定量以上となったかを判定する(S3
5)。例えば、図13におけるSOC2−SOC1に対
応する放電量であり、システムに応じて適切な量に設定
する。そして、このS35の判定でNOであれば、S3
3に戻り、SOCの推定及び電流量の積算を繰り返す。
なお、上述したように、充電量については、そのときの
バッテリ10の状態に応じて、充電効率を乗算した値を
積算値とする。
【0074】S35において、積算電流Qの大きさが所
定量以上になった場合には、そのときのSOCをSOC
2として取り込み(S36)、SOC2−SOC1と、
Qとを比較する(S37)。積算電流量Qは、短期間に
おいて正しいと推定され、両者が異なっている場合に
は、SOC−起電力特性が誤っていると考えられる。そ
こで、両者の比較結果に基づいて、学習が必要か否かを
判定する(S38)。すなわち、両者の差が所定以上で
あった場合には、SOC−起電力特性を学習し(S3
9)、処理を終了する。一方、S37の比較において、
有意の差がない場合には、S38においてNOとなり、
そのまま処理を終了する。
【0075】このように、適当な期間における積算電気
量とSOC−起電力特性とを比較し、この比較結果に基
づいて、SOC−起電力特性を補正する。これによっ
て、SOC−起電力特性を常に正しいものに維持するこ
とができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
メモリ効果の影響を受けないSOC検出が行える。そし
て、このようにしてSOCを検出した時点からの電流積
算と電圧計測に基づいて、SOC−起電圧特性を補正す
ることで、バッテリ起電圧から誤差の少ないSOCの推
定が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 メモリ効果を示す図である。
【図3】 バッテリ起電圧を示す図である。
【図4】 SOCとバッテリ内部抵抗Rの関係を示す図
である。
【図5】 IV判定からの電流量積算を示す図である。
【図6】 温度変化(dT/dt)とSOCの関係を示
す図である。
【図7】 第1実施形態の動作を示すフローチャートで
ある。
【図8】 SOCと起電圧の変化の関係を示す図であ
る。
【図9】 SOCと起電圧の放電量に対する変化(dV
0/dAH)の関係を示す図である。
【図10】 第2実施形態の動作を示すフローチャート
である。
【図11】 電流量積算と起電圧の関係を示す図であ
る。
【図12】 電流量積算と起電圧の関係を示す図であ
る。
【図13】 SOCの変化の例を示す図である。
【図14】 電流積算と、起電力特性から求めたSOC
の関係を示す図である。
【図15】 第4実施形態の動作を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
10 バッテリ、12 電圧検出器、14 電池EC
U、16 温度センサ、18 電流検出器、20 HV
ECU、22 負荷。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリの充電状態と起電圧の関係を示
    すSOC−起電圧特性を予め求めておき、検出したバッ
    テリの起電圧とSOC−起電圧特性とに基づいてバッテ
    リの充電状態を検出するバッテリ充電状態検出装置であ
    って、 バッテリの電流とそのときの起電圧の検出結果に基づい
    て、バッテリの充電状態が所定値に至ったことを検出す
    るIV判定手段と、 このIV判定手段によりバッテリの充電状態が前記所定
    値に至ったことを検出したときに、そのときの所定値を
    初期値としてその後のバッテリ電流の積算値に基づくバ
    ッテリ充電状態とバッテリの起電圧の関係を示す補正特
    性を検出する補正特性検出手段と、 この補正特性検出手段により得られた補正特性に基づき
    前記SOC−起電圧特性を補正する補正手段と、 を有することを特徴とするバッテリ充電状態検出装置。
  2. 【請求項2】 バッテリの充電状態と起電圧の関係を示
    すSOC−起電圧特性を予め求めておき、検出したバッ
    テリの起電圧とSOC−起電圧特性とに基づいてバッテ
    リの充電状態を検出するバッテリ充電状態検出装置であ
    って、 充電時のバッテリ温度に基づいてバッテリの満充電を検
    出する満充電検出手段と、 この満充電検出手段により満充電を検出したときに、そ
    のときの満充電状態を初期値としてその後のバッテリ電
    流の積算に基づくバッテリ充電状態とバッテリの起電圧
    の関係を示す補正特性を検出する補正特性検出手段と、 この補正特性検出手段により得られた補正特性に基づき
    前記SOC−起電圧特性を補正する補正手段と、 を有することを特徴とするバッテリ充電状態検出装置。
  3. 【請求項3】 バッテリの充電状態と起電圧の関係を示
    すSOC−起電圧特性を予め求めておき、検出したバッ
    テリの起電圧とSOC−起電圧特性とに基づいてバッテ
    リの充電状態を検出するバッテリ充電状態検出装置であ
    って、 バッテリの電流量変化に対するバッテリ起電圧の変化が
    所定値以上であることに基づいて、バッテリの充電状態
    が予め決定されている特定値に至ったことを検出する検
    出手段と、 この検出手段により特定値に至ったことを検出したとき
    に、そのときの特定値を初期値としてその後のバッテリ
    電流の積算に基づくバッテリ充電状態とバッテリの起電
    圧の関係を示す補正特性を検出する補正特性検出手段
    と、 この補正特性検出手段により得られた補正特性に基づき
    前記SOC−起電圧特性を補正する補正手段と、 を有することを特徴とするバッテリ充電状態検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載の装置において、 前記補正手段により、SOC−起電圧特性を補正した
    後、所定期間経過した後は、補正手段による補正を禁止
    することを特徴とするバッテリ充電状態検出装置。
  5. 【請求項5】 バッテリの電流量の変化に対するバッテ
    リ起電圧の変化の値が正の所定値であることを検出した
    ときにバッテリの充電状態が第1の特定値に到達したと
    判別する第1判定手段と、 バッテリの電流量の変化に対するバッテリ起電圧の変化
    の値が負の所定値であることを検出したときにバッテリ
    の充電状態が第2の特定値に到達したと判別する第2判
    定手段と、 を有し、 これら第1及び第2判定手段の判定結果に応じてバッテ
    リの充電状態を検出することを特徴とするバッテリ充電
    状態検出装置。
  6. 【請求項6】 バッテリの充電状態と起電圧の関係を示
    すSOC−起電圧特性を予め求めておき、検出したバッ
    テリの起電圧とSOC−起電圧特性とに基づいてバッテ
    リの充電状態を検出するバッテリ充電状態検出装置であ
    って、 検出した起電圧と前記SOC−起電圧特性に基づいてバ
    ッテリの充電状態が所定の低レベル値に至ったことを検
    出する第1低レベル検出手段と、 その後のバッテリの放電電流量を検出する低レベル時放
    電電流検出手段と、 バッテリの充電状態が低レベルの時において、バッテリ
    の電流量の変化に対するバッテリ起電圧の変化の値が負
    の所定値であることを検出したときにバッテリ充電状態
    が特定値に到達したと検出する第2低レベル検出手段
    と、 第1低レベル検出手段において低レベルを検出した後、
    第2低レベル検出手段において低レベルを検出するまで
    の前記放電電流検出手段の放電量に基づいて、予め求め
    られているSOC−起電圧特性を補正する補正手段と、 を有することを特徴とするバッテリ充電状態検出装置。
  7. 【請求項7】 バッテリの充電状態と起電圧の関係を示
    すSOC−起電圧特性を予め求めておき、検出したバッ
    テリの起電圧とSOC−起電圧特性とに基づいてバッテ
    リの充電状態を検出するバッテリ充電状態検出装置であ
    って、 バッテリの充放電電流を積算し、この積算値により充放
    電電流から求めたバッテリの充電状態における所定量変
    化を検出する所定量変化検出手段と、 所定量変化検出手段で充電状態の所定量変化を検出した
    ときに、その所定量の変化に対応する期間における前記
    SOC−起電圧特性に基づく充電状態の変化を検出する
    変化量検出手段と、 積算から求めた所定量の変化と、SOC−起電圧特性に
    基づいて求めた充電状態の変化量とを比較する比較手段
    と、 比較手段の比較結果に基づき、SOC−起電圧特性を補
    正する補正手段と、 を有することを特徴とするバッテリ充電状態検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の装置において、 前記補正手段は、前記積算による所定量と、SOC−起
    電圧特性に基づく充電状態の変化量の比率に基づいて、
    SOC−起電圧特性を補正することを特徴とするバッテ
    リ充電状態検出装置。
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