JP2000221115A - 自動車のホイ―ルアライメントテスタ― - Google Patents

自動車のホイ―ルアライメントテスタ―

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JP2000221115A
JP2000221115A JP11333249A JP33324999A JP2000221115A JP 2000221115 A JP2000221115 A JP 2000221115A JP 11333249 A JP11333249 A JP 11333249A JP 33324999 A JP33324999 A JP 33324999A JP 2000221115 A JP2000221115 A JP 2000221115A
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wheel
hub
measuring
base plate
disk
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JP11333249A
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English (en)
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Takahiro Suekage
末▲陰▼孝博
Yasuhiro Onishi
康弘 大西
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Suekage Sangyo Co Ltd
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Suekage Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】ハブボルト4に専用ナット5を取り付け、
この専用ナット5に取付ボルト7で測定用ディスク6を
ホイール2と同軸上に取り付ける。この測定用ディスク
6の中心に形成されたねじ穴6aにセンターシャフト9を
取り付ける。残り3輪についても、これらの機器を同じ
ように取り付ける。そして、左右両側とも前輪側のセン
ターシャフト9と後輪側のセンターシャフト9とに一本
づつ測定バー10,10を渡し掛け、自動車の幾何学的中心
に平行となる様前輪及び後輪を調整する。そして、前輪
及び後輪の取付角度と共に測定バー端及び側面で前輪側
と後輪側の測定用ディスク6,6との隙間を測定する。 【効果】測定用ディスク6がホイール2のハブ3面に平
行になる状態の下で、ホイールのトーイン・トーアウ
ト、キャンバー、キャスター、 S.A.I(キングピン
角)、スラスト角など、ホイールアライメントをきわめ
て簡単かつ正確に検査することができ、その点検・調整
に便ならしめることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のホイー
ルの外側に測定用ディスクを位置させてその外面とこの
測定用ディスクの外側に配置した測定バーとの隙間を測
定し、ホイールがどのような角度でボディに取り付けら
れているか、ひいてはタイヤがボディとどの様な位置関
係にあるか(これをアライメントと称する)を検査する
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車における各種アライメントの正し
い点検と調整は、車が安全かつ安定した状態で快適に走
行することを確保する上で非常に重要である。そして、
ホイールアライメントは走行・操舵装置を構成する自動
車の各部品がどのような角度でボディに取り付けられて
いるかを示すものであり、トー、キャンバー、キャスタ
ー、 S.A.I(キングピン角)、スラスト角等の諸角度に
より構成されている。このようなホイールアライメント
を検査・測定するに当って、従来、ホイールのリムに取
り付けてそれを測定するのが一般的であり、そのための
テスターは従来から存在していたが、コンピュータ方式
以外の測定機はホイールのハブ面とこの測定機を取り付
けた部分(取付部と略称する)との平行度を出すことが
できなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、コンピュー
タ方式の測定機はホイールのハブ面と取付部とが平行で
あるか否かを判定し、平行でない場合にはコンピュータ
制御によりそれを補正することができるようになってい
るが、それ以外のものはホイールのハブ面と取付部との
平行度を出すことができなかった。 (イ)このコンピュータ方式以外の測定機を用いた場合
には、ホイールのリムで前記平行度を測定するため、ホ
イールの精度が悪いと測定値にばらつきが出る。 (ロ)逆に、コンピュータ方式の測定機は、非常に高額
である。本発明は、これらの欠点を解消するために開発
されたもので、簡単な機構でもってホイールのハブ面と
取付部との平行度が出やすいようにしたものである。ま
た、本発明は、ホイールのハブ面と取付部との平行度を
より精密に調整できるようにさらに改良を加えたもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】ホイールアライメントテ
スターを、自動車のホイール2と同軸上に来る様に取り
付け得る測定用ディスク6と、この測定用ディスク6の
中心に取り付け得るセンターシャフト9と、前記測定用
ディスク6に取り付けられたこのセンターシャフト9上
に載置させ得る測定バー10とで構成することで、簡単な
機構でもってホイール2のハブ3面と取付部との平行度
が出やすくなり、本発明の第一の目的を達成することが
できる。
【0005】この場合には、自動車のホイール2と同軸
上に来る様に測定用ディスク6を固定する。すると、ホ
イール2と同軸上であってその外方に測定用ディスク6
を位置させることができる。次に、この測定用ディスク
6の中心にセンターシャフト9を取り付ける。残り3輪
についても、これらの機器を上記の場合と同じように取
り付ける。そして、例えば、図5あるいは図6に示すよ
うに、左右両側とも前輪側のセンターシャフト9と後輪
側のセンターシャフト9とに一本づつ測定バー10,10を
渡し掛け、自動車の幾何学的中心に平行になる様前輪及
び後輪を調整する。そして、前輪及び後輪の取付角度と
共に測定バー端及び側面で前輪側と後輪側の測定用ディ
スク6,6との隙間を測定する。これによって、測定用
ディスク6が可能な限りホイール2のハブ3面に対して
平行に近い状態の下で、ホイールアライメントの測定を
実施することができる。
【0006】また、ホイールアライメントテスターを、
自動車のホイール2と同軸上に来る様に取り付け得るベ
ースプレート8と、このベースプレート8に揺動可能に
保持され前記ベースプレート8と同軸上に来る様に位置
させ得る測定用ディスク6と、前記ベースプレート8に
保持されたこの測定用ディスク6の中心に取り付け得る
センターシャフト9と、前記測定用ディスク6に取り付
けられたこのセンターシャフト9上に載置させ得る測定
バー10と、前記ベースプレート8と測定用ディスク6と
にわたって配置されていてホイール2のハブ3面と取付
部の誤差に起因する前記ベースプレート8に対する測定
用ディスク6の振れを調整し得る調整ボルト11とで構成
することで、簡単な機構でもってホイール2のハブ3面
と取付部との平行度がより出やすくなり、本発明の第二
の目的を達成することができる。
【0007】この場合には、まず、自動車のホイール2
と同軸上に来る様にベースプレート8を固定する。そし
て、このベースプレート8にこれと同軸上に来る様に測
定用ディスク6を揺動可能に保持させる。すると、ホイ
ール2と同軸上であってその外方に測定用ディスク6を
位置させることができる。この時、ホイール2のハブ3
面と取付部の誤差に起因して前記ベースプレート8に対
する測定用ディスク6に振れが生じている場合には、前
記調整ボルト11により両者の間隔が全周方向において全
て一致する様に、すなわち、測定用ディスク6が全周方
向において全てホイール2のハブ3面とぴったり平行に
なる様にその振れを調整し、振れが調整されたこの測定
用ディスク6の中心にセンターシャフト9を取り付け
る。そして、先程の場合と全く同じ要領で前記角度と前
記隙間を測定する。これによって、測定用ディスク6が
ホイール2のハブ3面に対してぴったり平行になった状
態の下で、極めて精密な測定を実施することができる。
【0008】本来、前輪側のセンターシャフト9と後輪
側のセンターシャフト9とに渡し掛けた一本の測定バー
10の端部と測定用ディスク6との隙間を測定するに当っ
ては、測定用ディスク6がホイール2のハブ3面と平行
になっていることが要求されるが、測定用ディスク6を
自動車のホイール2と同軸上に来る様に単に固定しただ
けでは、それが必ずしも保証されているとは限らない。
その場合のさらなる調整を必要とする場合もあり得る。
そこで、請求項2に係る発明においては、まずベースプ
レート8をホイール2と同軸上に来る様に固定し、さら
に、このベースプレート8にこれと同軸上に来る様に測
定用ディスク6を揺動可能に保持させ、この測定用ディ
スク6と前記ベースプレート8との間隔を全周方向にお
いて全て一致する様に、すなわち、測定用ディスク6が
全周方向において全てホイール2のハブ3面とぴったり
平行になる様にその振れを調整できるように工夫した。
この調整により、測定用ディスク6を全周方向において
全てホイール2のハブ3面とぴったり平行になる様にす
ることができ、上述した様に極めて精密な測定を実施す
ることができる。
【0009】ところで、自動車の各ホイール2, 2と同
軸上の外方にそのハブ3面とそれぞれ平行になる様に配
置した測定用ディスク6,6と、前輪側のセンターシャ
フト9と後輪側のセンターシャフト9とに渡し掛けた左
右二本の測定バー10,10との間隔を測定することによっ
て、ホイールのトーイン・トーアウト、オフセット・セ
ットバック、スラスト角と、市販のキャンバーキャスタ
ー、 SAIスケールと組み合わせてキャンバーキャスタ
ー、S.A.I (キングピン角)など、自動車の走行・操舵
装置を構成する各部品がどのような角度でボディに取り
付けられているかを示すアライメントを極めて簡単かつ
正確に検査することができ、その点検・調整に便ならし
めることができる。以下、各種アライメントのうちの代
表的なもの、トーイン・トーアウト、キャンバー、キャ
スター、 S.A.I(キングピン角)、スラスト角について
説明する。
【0010】タイヤのトーイン・トーアウトとは、図9
(a) に示すように、自動車を真上から見たときのタイヤ
の角度をいい、本テスターを用いるとこの角度を極めて
簡単かつ正確に検査することができ、その点検・調整に
便ならしめることができる。図9(a) の下左側に示すよ
うに、タイヤ1が斜め内側を向いている場合をトーイ
ン、図9(a) の下右側に示すように、タイヤ1が斜め外
側を向いている場合、いわゆる前開きの場合をトーアウ
トと呼ぶ。
【0011】そして、図6に示すように、後輪側の測定
用ディスク6,6に左右二本の測定バー10,10を左右と
も密着させ、前輪側における左右二本の測定バー10,10
の端部と自動車の幾何学的中心点との左右間距離(長
さ)と、後輪側における左右二本の測定バー10,10間距
離(長さ)とを測定・比較すると、後輪トータルのトー
を測定することができる。自動車の幾何学的中心点から
左右の距離が等しければ、自動車の幾何学的中心線L
1(ボディの中心線)に対して自動車の進行線L2(自動
車の進んで行く方向)は等しいと判断できる(図10参
照)。本来、ボディの中心線L1に対して進行線L2は等し
くなければならず(この状態をスラスト角“0”と言
う)、自動車にとって命とも言われるこれらの要素を、
本テスターを用いることによってきわめて簡単に検査す
ることができる。なお、自動車の幾何学的中心線L1と自
動車の進行線L2との角度差をスラスト角と言う。そし
て、自動車の進行線L2が幾何学的中心線L1より右側の場
合、スラスト角がプラス方向何度と、また、自動車の進
行線L2が幾何学的中心線L1より左側の場合、スラスト角
がマイナス方向何度と呼ぶ。
【0012】また、本テスターを用いることによりキャ
ンバーを極めて簡単かつ正確に検査することができ、そ
の点検・調整に便ならしめることができる。ここにキャ
ンバーとは、図9(b) に示すように、自動車を正面又は
背面から見た時のタイヤの倒れ角度をいう。すなわち、
図5に示すように、前輪又と後輪を前又は後ろから見た
場合の測定用ディスク6の倒れ方を、市販のキャンバー
キャスター、 SAIスケールにより測定することができ
る。なお、タイヤ1の上側が外側に倒れている場合(V
字型)をポジティブキャンバー(+キャンバー)、タイ
ヤ1の上側が内側に倒れている場合(八の字型)をネガ
ティブキャンバー(−キャンバー)と呼ぶ。
【0013】また、本テスターを用いることによりキャ
スターを極めて簡単かつ正確に検査することができ、そ
の点検・調整に便ならしめることができる。ここにキャ
スターとは、図9(c) に示すように、自動車を側面から
見た時のストラットSの傾斜角度をいう。すなわち、ス
トラットS上部と下部のボールジョイントの中心点を結
ぶ線L3の進行方向の前後の傾斜角(キャスター角度)
を、市販のターニングラジアスゲージとキャンバーキャ
スター、 SAIスケールとを組み合わせることによって測
定することができる。
【0014】さらに、本テスターを用いることにより
S.A.I(キングピン角)を極めて簡単かつ正確に検査す
ることができ、その点検・調整に便ならしめることがで
きる。ここに、 S.A.I(キングピン角)とは、図9(d)
に示すように、自動車を正面から見てストラットS上部
と下部ボールジョイントの中心を結ぶ直線L4がL5に対し
て傾斜している角度をいう。そして、この角度〔 S.A.I
(キングピン角)〕を市販のターニングラジアスゲージ
とキャンバーキャスター、 SAIスケールとを組み合わせ
ることによって測定することができる。
【0015】自動車のホイール2と同軸上の外方にその
ハブ3面と平行になる様に測定用ディスク6あるいはベ
ースプレート8を配置するに当っては、自動車のハブボ
ルト4に専用ナット5を取り付け、この専用ナット5に
測定用ディスク6あるいはベースプレート8を取り付け
るのが最も便利であるが、例えば、ホイール2に取り付
け得るホイールアダプタ17(図7参照)やタイヤ1に取
り付け得るタイヤアダプタ18(図8参照)を利用するこ
とによってもその取付が可能である。
【0016】自動車のハブボルト4とそれに取り付け得
る専用ナット5とを利用して測定用ディスク6あるいは
ベースプレート8をホイール2に取り付ける場合におい
ては、専用ナット5をディスクハブ5cとハブナット5dの
二部品からなるものとし、両者を着脱により結合・分離
ならしめ得るように構成されていることが好ましい。こ
の構成とした場合には、車種によってハブボルト4のピ
ッチが違っている場合でも、専用ナット5全体を変える
のではなく二部品のうちのハブナット5dのみをハブボル
ト4のピッチに合ったものに変えるだけで、対処するこ
とができる。また、ハブボルト4に取り付けるハブナッ
ト5dを長くすることによって、専用ナット5に固定した
測定用ディスク6あるいはベースプレート8が奥に入り
過ぎてホイール2に当たらないようにすることができ
る。
【0017】なお、専用ナット5に測定用ディスク6あ
るいはベースプレート8を取り付けるには、ボルトのほ
かピンなど他の部品を用いることもできるが、ボルトを
用いる方が着脱が極めて簡単である点で有利である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を図
面に基いて詳細に説明する。なお、本明細書の説明にお
いては、便宜上、図1、図4の右側方向を外側、その方
向にある面を外面と、また、図1の左側方向を内側、そ
の方向にある面を内面と称する場合がある。図1に、最
も基本的なホイールアライメントテスターの一例を示
す。そして、ここには、同図に示すように、自動車のホ
イール2から突出している複数本のハブボルト4,4の
うち、直径方向に対向する二本のハブボルト4,4に螺
合させ得る専用ナット5を、前記二本のハブボルト4,
4にそれぞれ螺合させ、それらに螺合させ得る取付ボル
ト7を用意し、前記両専用ナット5,5にそれぞれ取付
ボルト7,7を螺合することにより、一枚の測定用ディ
スク6を自動車のホイールハブ3に対して平行となるよ
うに取り付けた場合を例示してある。ハブボルト4の先
側であるホイールハブ3面と測定用ディスク6の内側の
面とは平行に加工してあるので、専用ナット5の外面は
ホイール2のハブ3面の角度と同じになる。なお、専用
ナット5は純正ナットより長く、測定用ディスク6に密
着する面積を多く取った形に加工してあり、また、検査
すべき自動車の車種に使われているハブボルト4と同じ
直径、ピッチでタップ加工が施されている。
【0019】測定用ディスク6は円盤状の形をしていて
その中心にはねじ穴6aが設けられ、また、その周辺には
複数個のハブピッチホール6b,6bが形成されている。ハ
ブピッチホール6b,6bは数種類ある自動車のハブピッチ
に対応するように穴開け加工してある。ハブピッチホー
ル6b,6bが形成されている測定用ディスク6の中心付近
の外面は、取付ボルト7の頭部の厚み分だけ研磨してそ
の窪みの中に取付ボルト7の頭が隠れるようにしてあ
る。複数個あるハブピッチホール6b,6bのうち測定する
車種に合ったハブピッチホール6b,6bから前記取付ボル
ト7,7を差し込むことにより、ハブボルト4,4に螺
合させた専用ナット5,5に測定用ディスク6を固定す
ることができる。測定用ディスク6は内外両方の面をと
もに平行に加工してある。従って、ハブボルト4,4に
螺合させた専用ナット5,5に測定用ディスク6を固定
したとき、ホイール2のハブ3面と測定用ディスク6の
角度は等しくなる。
【0020】前記専用ナット5に固定されたこの測定用
ディスク6の中心のねじ穴6aに、センターシャフト9を
螺合させる。残りの3輪についても、これらの機器を上
記の場合と同じように取り付ける。そして、上記の場合
と同じように、自動車の幾何学的中心に平行になる様前
輪及び後輪を調整し、左右両側とも前輪側のセンターシ
ャフト9と後輪側のセンターシャフト9とに一本づつ測
定バー10,10を渡し掛け、その端部で各測定用ディスク
6,6との隙間を左右両側とも測定するとともに、左右
二本の測定バー10,10の前後両端の距離(長さ)を測定
する。
【0021】図1において図面符号12あるいは13で示す
形をした厚みの異なるシムを、ハブボルト4,4に螺合
させた専用ナット5,5とそれらに固定した一枚の測定
用ディスク6との間に差し込むことによって、前後のト
レッド差の違いを解消することができる。シムの形は図
面符号12で示すようにコ字状としたり、図面符号13で示
すように逆U字状とすることができる。なお、図1にお
いて、図面符号1はタイヤ、図面符号3はハブである。
【0022】最も基本的なホイールアライメントテスタ
ーの一例を図1に示したが、図4にはそれをさらに改良
した形のものを示す。図1に示すテスターと図4に示す
テスターとで最も異なる点は、図1に示す場合には、ハ
ブボルト4,4に取り付けられた専用ナット5,5に測
定用ディスク6を直接取り付けるのに対し、図4に示す
場合には、専用ナット5,5にまずベースプレート8を
取り付け、これに測定用ディスク6を揺動可能に保持さ
せるとともに、前記ベースプレート8と測定用ディスク
6とにわたって調整ボルト11を配置し、この調整ボルト
11によってホイール2のハブ3面と取付部の誤差に起因
するベースプレート8に対する測定用ディスク6の振れ
を調整できるようにした点である。ただし、ベースプレ
ート8に対して揺動可能に保持させた測定用ディスク6
の中心にねじ穴6aが来るように考慮されており、そのね
じ穴6aに前記センターシャフト9を取り付けることによ
って自動車における各種アライメントを点検・調整し得
ることは、図1に示す場合と全く同じであるから、ここ
ではその説明を省略する。
【0023】図4に示す場合においては、ハブボルト
4,4に取り付けられている専用ナット5,5に、取付
ボルト14によってベースプレート8をホイール2と同軸
上に取り付け、取付ボルト15によってこのベースプレー
ト8と同軸上に測定用ディスク6を揺動可能に保持させ
た場合を例示してある。そして、前記ベースプレート8
と測定用ディスク6とにわたって調整ボルト11を配置し
てある。この調整ボルト11はホイール2のハブ3面と取
付部の誤差に起因する前記ベースプレート8に対する測
定用ディスク6の振れを調整するためのものである。調
整ボルト11は等間隔の放射状に配置すると良い。この調
整ボルト11をねじ込んだり緩めたりすることにより、測
定用ディスク6とベースプレート8との間隔を全周方向
において全て一致させることができる。すなわち、ホイ
ール2のハブ3面と取付部の誤差に起因して前記ベース
プレート8に対して測定用ディスク6に振れが生じてい
る場合には、前記調整ボルト11によりその振れを調整し
て測定用ディスク6が全周方向において全てホイール2
のハブ3面と平行になる様にすることができる。なお、
図4において、図面符号14a はプレートワッシャであ
る。
【0024】ここには、ベースプレート8に対して測定
用ディスク6を揺動可能に保持する手段として、軸線を
中心として揺動可能な軸受8aを用いた場合を例示する。
すなわち、前記ベースプレート8にこの軸受8aを埋め込
み、これで測定用ディスク6の中心軸を保持している。
この軸受8aを中心として測定用ディスク6は揺動可能で
ある。この場合の軸受8aは測定用ディスク6の軸芯を自
動的に調整するのに役立つ。また、図示はしないがこれ
に代わるものとして、測定用ディスク6とベースプレー
ト8のいずれか一方に球状体を、他方にはこの球状体を
保持し得る保持体を配置し、このボールジョイントのよ
うなものでベースプレート8に対して測定用ディスク6
を揺動可能に保持しても良い。
【0025】図4に示す場合にあっては、取付ボルト15
により測定用ディスク6の内面にディスク取付部材16を
固定し、その中心軸16a の端部を前記軸受8aで保持して
ある。そして、前記調整ボルト11はこのディスク取付部
材16を貫通してベースプレート8のボス部分にねじ込ん
であり、調整ボルト11の周囲に押圧用のコイルバネ11a
を配置し、その両端をディスク取付部材16内の段部とベ
ースプレート8のボス外面とに当接させてある。なお、
前記ディスク取付部材16の軸線上に、センターシャフト
9を取り付けるためのねじ穴6aが形成してあって、それ
により測定用ディスク6の中心にこのねじ穴6aが位置す
るように考慮されている。
【0026】一方、ハブボルト4に螺合させる専用ナッ
ト5は、図1及び図2(a) に示すように、一部品で構成
してそれにねじ穴5aと測定用ディスク6取付用の取付ボ
ルト7を螺合させるためのねじ穴5bとを形成したもので
もよいし、図4及び図2(b) に示すように、それをディ
スクハブ5cとハブナット5dの二部品からなるものとし、
ハブナット5d側にハブボルト4に螺合させ得るねじ穴5a
を、また、ディスクハブ5cの外側に前記取付ボルト7を
螺合させるためのねじ穴5bを形成したものでも良い。そ
して、二部品で専用ナット5を構成する場合には、ディ
スクハブ5cの内側にねじ穴5eを形成し、このねじ穴5eに
ハブナット5dの雄ねじ5fを螺合させたりあるいはそれを
緩めることにより、両者を結合・分離ならしめることが
できる。なお、ディスクハブ5c側の二つのねじ穴5bと5e
はそれらが一つに連なる形(すなわち、ディスクハブ5c
を貫通する形)としても良い。
【0027】図1、図4及び図5には、自動車のハブボ
ルト4に専用ナット5を取り付け、この専用ナット5に
測定用ディスク6あるいはベースプレート8を取り付け
た場合を例示したが、例えば、ホイール2に取り付け得
るホイールアダプタ17(図7参照)やタイヤ1に取り付
け得るタイヤアダプタ18(図8参照)を利用することに
よってもその取付が可能である。図7に示すホイールア
ダプタ17は、ホイール2を抱持することのできるクラン
プ爪17a を備えた取付器具であり、それをホイール2の
大きさに合わせて調整ねじ17b で固定するだけでホイー
ル2に確実にセットアップできる。従って、この器具に
前記測定用ディスク6あるいはベースプレート8をねじ
やクランプその他の部品で固定するだけで、上述した専
用ナット5を用いないでも測定用ディスク6あるいはベ
ースプレート8をホイール2と同軸上に来るようにその
外方に配置することができ、ホイール2のハブ3面と平
行を保たせることができる。
【0028】また、図8に示すタイヤアダプタ18は、タ
イヤ1を抱持することのできる保持部材18a を備えた取
付器具であり、この保持部材18a をタイヤ1に取り付け
てタイヤ1に確実にセットアップできる。従って、この
器具に前記測定用ディスク6あるいはベースプレート8
をねじやクランプその他の部品で固定するだけで、上述
した専用ナット5を用いないでも測定用ディスク6ある
いはベースプレート8をホイール2と同軸上に来るよう
にその外方に配置することができ、ホイール2のハブ3
面と平行を保たせることができる。
【0029】
【発明の効果】請求項1又は2記載のテスターを用いた
場合には、自動車の各ホイールの角度を極めて簡単かつ
正確に測定することができる効果がある。そして、これ
までの高価なテスターを必要としていたアライメントサ
ービスが、小規模修理業者でも実施可能になるという効
果もある。ひいては、ミスアライメントが原因とされる
今までの交通事故を減少させることができるという効果
がある。
【0030】また、請求項2記載のテスターを用いた場
合には、自動車のホイール2のハブ3面と取付部の誤差
に起因するベースプレート8に対する測定用ディスク6
の振れを極めて簡単に調整することができ、特に、その
微調整が可能であるから、測定用ディスク6とホイール
2のハブ3面との間隔を全周方向において全て一致させ
て平行を保たせることができ、ホイールの角度測定を極
めて精密に実施できるという効果もある。
【0031】請求項3記載のテスターを用いた場合に
は、車種によってハブボルト4のピッチが違っている場
合でも、専用ナット5全体を変えるのではなく二部品の
うちのハブナット5dのみをハブボルト4のピッチに合っ
たものに変えるだけで、対処することができるという効
果がある。また、ハブボルト4に取り付けるハブナット
5dを長くすることによって、専用ナット5に固定した測
定用ディスク6あるいはベースプレート8が奥に入り過
ぎてホイール2に当たらないようにすることができる効
果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるホイールアライメントテスターの
一例を示す分解斜視図で、専用ナットを用いて固定する
形式のものを示す。
【図2】本発明によるホイールアライメントテスターの
一部品である測定用ディスク及びベースプレートを固定
するための専用ナットの一例を示す拡大斜視図で、(a)
は一部品からなる場合を、(b) は二部品からなる場合を
示す。
【図3】本発明によるホイールアライメントテスターの
一部品である測定用ディスクの一例を示す拡大斜視図で
ある。
【図4】図1に示すホイールアライメントテスターと構
造が異なるホイールアライメントテスターの要部のみを
示す一部を分解した拡大側面図で、専用ナットを用いて
固定する形式のものを示す。
【図5】本発明によるホイールアライメントテスターを
用いて、キャンバーを測定する様子を示す概略図であ
る。
【図6】本発明によるホイールアライメントテスターを
用いて、トーイン・トーアウトを測定する様子を示す概
略斜視図である。
【図7】本発明によるホイールアライメントテスターの
一構成部品である測定用ディスクあるいはベースプレー
トを固定させ得るホイールアダプタの一例を示す概略図
である。
【図8】本発明によるホイールアライメントテスターの
一構成部品である測定用ディスクあるいはベースプレー
トを固定させ得るタイヤアダプタの一例を示す概略図で
ある。
【図9】自動車における各種アライメントを説明するた
めの概略図で、(a) はトーイン・トーアウトを、(b) は
キャンバーを、(c) はキャスターを、(d) は S.A.I(キ
ングピン角)を示す。
【図10】自動車における各種アライメントの一つであ
るスラスト角を説明するための概略図である。
【符号の説明】
1…タイヤ、2…ホイール、3…ハブ、4…ハブボル
ト、5…専用ナット、5c…ディスクハブ、5d…ハブナッ
ト、6…測定用ディスク、8…ベースプレート、8a…軸
受、9…センターシャフト、10…測定バー、11…振れ調
整ボルト、S…ストラット。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車のホイール2と同軸上に来る様に取
    り付け得る測定用ディスク6と、この測定用ディスク6
    の中心に取り付け得るセンターシャフト9と、前記測定
    用ディスク6に取り付けられたこのセンターシャフト9
    上に載置させ得る測定バー10とを備えたことを特徴とす
    る自動車のホイールアライメントテスター。
  2. 【請求項2】自動車のホイール2と同軸上に来る様に取
    り付け得るベースプレート8と、このベースプレート8
    に揺動可能に保持され前記ベースプレート8と同軸上に
    来る様に位置させ得る測定用ディスク6と、前記ベース
    プレート8に保持されたこの測定用ディスク6の中心に
    取り付け得るセンターシャフト9と、前記測定用ディス
    ク6に取り付けられたこのセンターシャフト9上に載置
    させ得る測定バー10と、前記ベースプレート8と測定用
    ディスク6とにわたって配置されていて前記ホイール2
    のハブ3面と取付部の誤差に起因する前記ベースプレー
    ト8に対する測定用ディスク6の振れを調整し得る調整
    ボルト11とを備えたことを特徴とする自動車のホイール
    アライメントテスター。
  3. 【請求項3】自動車のハブボルト4とこれに取り付け得
    る専用ナット5とを利用して測定用ディスク6あるいは
    ベースプレート8をホイール2に取り付ける場合におい
    て、前記専用ナット5をディスクハブ5cとハブナット5d
    の二部品からなるものとし、両者を着脱により結合・分
    離ならしめ得るようにしたことを特徴とする請求項1又
    は2記載の自動車のホイールアライメントテスター。
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