JP2000220439A - 排気浄化装置の触媒異常診断制御装置 - Google Patents

排気浄化装置の触媒異常診断制御装置

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JP2000220439A
JP2000220439A JP11025269A JP2526999A JP2000220439A JP 2000220439 A JP2000220439 A JP 2000220439A JP 11025269 A JP11025269 A JP 11025269A JP 2526999 A JP2526999 A JP 2526999A JP 2000220439 A JP2000220439 A JP 2000220439A
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catalyst
route
exhaust gas
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Tamotsu Ogita
保 荻田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気経路の途中に設けた二個の触媒コンバー
タのいずれの触媒の劣化診断も可能な排気浄化装置の触
媒異常診断制御装置を提案する。 【解決手段】 排気通路2の途中に配置された第1及び
第2触媒3a,4aと、排気ガスが第1触媒を通る第1
排気ルートと、前記第1触媒を迂回して第2触媒を通る
第2排気ルートとを備え、第1排気ルートまたは第2排
気ルートのいずれかを選択するルート選択手段と、第1
触媒3aまたは第2触媒3bを通過する排気ガスの浄化
度から触媒の異常診断を行う触媒異常診断手段8aと、
を備え、ルート選択手段が一方の排気ルートを選択して
いるときであって、他方の排気ルートに配置された触媒
の異常診断を行う場合に、一方の排気ルートを他方の排
気ルートに切り換えて排気ガスを通し、触媒異常診断手
段8aによる異常診断終了後、他方の排気ルートを一方
の排気ルートに切り換えて排気ガスを通す診断時切換手
段8dを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の内燃機
関から排出される排気ガス中に含まれる有害ガス、例え
ば炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)および窒素酸
化物(NOx)を触媒で排除するための排気浄化装置に
関わり、特に前記触媒を通過する前記排気ガスの浄化度
合いから前記触媒の異常診断を行う排気浄化装置の触媒
異常診断制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より二個の触媒を有する(タンデム
型)排気浄化装置として、排気通路の途中に各触媒を直
列にまたは並列に設けたものが実用化されている。
【0003】たとえば、前者の場合には、触媒を別々の
コンバータに装着し各コンバータを離して設置したも
の、または触媒を1つのコンバータに連続させて装着し
たもの等がある。
【0004】こうして二個の触媒を内蔵した排気浄化装
置は、単独のものに比較して絶対的な触媒量が多いた
め、耐久性の点で優れ、長時間の使用に際しても良好な
浄化性能を持続しうる。
【0005】しかし、排気ガス中には被毒物質、例え
ば、燐、鉛等の金属粒子が含まれており、排気ガスの流
れ方向に対して触媒を単に直列に配置した構成のもので
は、より上流側に位置する触媒だけが被毒を受け易く激
しく劣化することになる。
【0006】しかも、各触媒コンバータを離して直列に
配置したものでは、下流側の触媒が位置的にエンジンか
ら離れており、排気ガスは温度が低くなった状態で流入
してくるため、下流側の触媒があまり劣化していないに
も拘わらず、上記のように上流側の触媒が有効に働かな
くなった状況において、充分な浄化作用を示すことがで
きない。従って、触媒を二個使用しても、時間の経過に
つれて二倍の耐久性、触媒性能を示さなくなる。
【0007】そこで、本出願人は、特開昭57−210
116号公報の排ガス浄化装置を提案している。この特
開昭57−210116号公報の排ガス浄化装置は、排
気通路の途中に二個の触媒コンバータを直列に配置し、
排気ガス上流側に配置された触媒コンバータには前記排
気通路とは異なる迂回通路を設け、かつ、この迂回通路
と前記排気通路とで形成される上流側分枝部には切換弁
を備え、この切換弁を所定暖気温を基準に作動させて二
個の触媒コンバータのいずれかで前記排気ガスを浄化す
る装置である。
【0008】そして、この特開昭57−210116号
公報の排ガス浄化装置によれば、前記切換弁の作動によ
り、二個の触媒コンバータを交互に使用して長時間良好
な浄化性能を持続しうる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、触媒の劣化
(異常診断)は、触媒コンバータに所定温度を越えた
(暖気の)排気ガスを流して触媒を活性化させ、触媒コ
ンバータの入側と比較した出側の排気ガスの浄化度(例
えば、O2 の検出量を比較すること)で浄化性能を判断
する。
【0010】しかしながら、上記技術では、排気ガスが
迂回通路を介して一方の触媒コンバータに流れていると
きは、他方の触媒コンバータには排気ガスが流れないの
で、他方の触媒コンバータの触媒異常診断ができないと
いった問題があった。
【0011】また、所定暖気温を基準に、所定暖気温以
下(暖機前)のとき上流側の触媒に排気ガスを流入させ
る構成とした場合、低温(暖機前)の排気ガスでは上流
側の触媒自身が活性化途中であり、入側と出側の排気ガ
スの浄化度による浄化性能を判断する条件が整っておら
ず、上流側の触媒の劣化判断は不安定なもの(不明確)
となってしまう、といった問題があった。
【0012】本発明は、前記問題点に鑑みて創案された
ものであり、排気通路の途中に設けた二個の触媒コンバ
ータのいずれの触媒の異常診断も可能な排気浄化装置の
触媒異常診断制御装置を提案することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために以下の手段を採用した。本発明に係る排気
浄化装置の触媒異常診断制御装置は、排気ガスを排出す
る排気通路の途中に前記排気ガスを浄化するために配置
された第1及び第2触媒と、前記排気ガスが少なくとも
前記第1触媒を通る第1排気ルートと、前記排気ガスが
前記第1触媒を迂回して前記第2触媒を通る第2排気ル
ートとを備え、前記第1排気ルートまたは前記第2排気
ルートのいずれかを選択し、選択した排気ルートで前記
排気ガスを排出するルート選択手段と、前記第1触媒ま
たは第2触媒を通過する前記排気ガスの浄化度から触媒
の異常診断を行う触媒異常診断手段と、を備えた排気浄
化装置の触媒異常診断制御装置において、前記ルート選
択手段が一方の排気ルートを選択しているときであっ
て、他方の排気ルートに配置された触媒の異常診断を行
う場合に、前記一方の排気ルートを前記他方の排気ルー
トに切り換えて前記排気ガスを通し、前記触媒異常診断
手段による異常診断終了後、前記他方の排気ルートを前
記一方の排気ルートに切り換えて前記排気ガスを通す診
断時切換手段を有することを特徴とする。
【0014】この排気浄化装置の触媒異常診断制御装置
は、前記排気ガスが一方の排気ルートを通っていると
き、他方の排気ルートに配置された触媒の異常診断を行
う場合には、排気ルートを切り換えて前記他方の排気ル
ートに配置された触媒に前記排気ガスを通すように構成
したので、排気ガスが流れていなかった排気ルートにあ
る触媒も異常診断要求時に診断時切換手段によって診断
可能になる。その結果、いずれの触媒の異常診断も異常
診断要求時にでき、触媒の追加時期や取替時期の判断が
適切にできる。
【0015】また、本発明に係る排気浄化装置の触媒異
常診断制御装置において、前記ルート選択手段は、前記
排気通路の上流側に配置された前記第1触媒を迂回して
前記第2触媒に排気ガスを導くバイパス通路と、このバ
イパス通路と前記排気通路とで形成される上流側分岐部
に配置された切換弁と、前記第1触媒よりも上流側排気
通路に設けられて前記排気ガスの温度を検出する温度検
出器とを有し、前記排気ガスが所定温度に満たないとき
(暖機前という)、前記切換弁の切り換えで前記第1排
気ルートに前記排気ガスを排出し、前記排気ガスが所定
温度を越えたとき(暖機後という)、前記切換弁の切り
換えで前記第2排気ルートに前記排気ガスを排出するよ
うに構成し、前記診断時切換手段は、前記暖機後の排気
ガスが前記第2排気ルートを通るときであって、前記第
1触媒の異常診断を行う場合に、前記第2排気ルートを
前記第1排気ルートに切り換えて前記暖機後の排気ガス
を通し、前記触媒異常診断手段による異常診断終了後、
前記第1排気ルートを前記第2排気ルートに切り換えて
前記排気ガスを通すように構成する。
【0016】かかる構成によれば、前記排気ガスが第2
排気ルート側を流れていても、第1触媒の異常診断要求
があれば、前記暖機後の排気ガスを、前記診断時切換手
段により強制的に前記第1排気ルートに流すように構成
したので、前記第1触媒が暖機の排気ガスにより活性化
し、短時間で浄化可能域(異常診断可能域)に達して触
媒異常診断手段により異常診断ができる。その結果、従
来不確実にしか行われなかった前記第1触媒の異常診断
が確実にできる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係
る排気浄化装置の触媒異常診断制御装置を図面に基づき
説明する。
【0018】[装置構成の説明]図1は本発明に係る触
媒異常診断制御装置を搭載した内燃機関の排気浄化装置
の概略構成を示す。なお、この実施の形態の内燃機関
(エンジン)は自動車の火花点火式エンジンとして説明
する。
【0019】エンジン1は吸気通路15と排気通路2に
連結している。この吸気通路15は吸入空気と図示しな
いインジェクタから供給される燃料をエンジン1に送る
通路である。そして、エンジン1は、送られてきた吸入
空気と燃料を火花点火で燃焼させる。また、排気通路2
は、燃焼後の排気ガスを外部へ排出する通路である。
【0020】この排気通路3には、触媒3aと触媒4a
をそれぞれ収納したモノリス型三元触媒コンバータ(以
下、触媒コンバータという)3,4が直列に連設されて
いる。
【0021】そして、この触媒3aと触媒4aは、三元
触媒と呼ばれ、その成分が例えば、粒状のアルミナの上
に、白金とロジウムを薄い膜の状態でかぶせたペレット
状のものあるいはハニカムタイプのものを使用する。か
かる触媒3aと触媒4aは、暖かい排気ガスが通過して
活性化すると、排気ガス中のCO,HC,NOxを低減
させる浄化性能を有している。
【0022】また、触媒コンバータ3の入口側には、O
2センサ31が、出口側にはO2センサ32が設けられて
いる。また、触媒コンバータ4の入口側にはO2 センサ
41が設けられ、出口側にはO2センサ42が設けられ
ている。これらO2センサ31,32,41,42は、
コンピュータユニット(以下、C/Uという)8と接続
し、それぞれのO2 の検出量をC/U8に通知する。な
お、触媒3aと触媒4aは、排気ガス中の被毒物質
(燐、鉛等の金属粒子)に曝されると被毒し浄化性能が
劣化する。そして、触媒3aと触媒4aの浄化性能(異
常診断)は、触媒コンバータ3,4に所定温度の排気ガ
スを流して触媒3a,4aを活性化させ、入口側と出口
側のO2 センサ31,32,41,42の検出量を後述
する触媒異常診断手段8aで比較し判断する。
【0023】C/U8は、コンピュータ構成の制御装置
であり、以下に説明する触媒異常検出手段8a、温度高
低判定部8b、切換信号通知部8cおよび診断時切換手
段8dをソフトウェア処理により実現する制御装置であ
る。なお、温度高低判定部8bと切換信号通知部8c
は、ルート選択手段において説明する。また、診断時切
換手段8dの処理も後述する。
【0024】触媒異常診断手段8aは、C/U8の指令
により異常診断を行う。すなわち、触媒異常診断手段8
aは、触媒3aの異常診断指令があれば、O2 センサ3
1,32が通知するそれぞれのO2 の検出量に基づき触
媒3aの異常診断を行う。また、触媒4aの異常診断指
令があれば、O2 センサ41,42が通知するそれぞれ
のO2 の検出量に基づき触媒4aの異常診断を行う。
【0025】なお、この触媒の異常診断は、触媒コンバ
ータ3,4を通過する排気ガスが触媒3a,4aを活性
化させ、異常診断の判定が可能となった時点で、触媒コ
ンバータ3,4の入口側のO2 センサ31,41と出口
側のO2 センサ32,42の検出量を比較して判断す
る。すなわち、入口側と出口側の差値が所定値以上であ
れば、正常と判断して「正常」信号をC/U8に通知
し、所定値以下であれば異常(劣化状態)と判断して
「異常」信号をC/U8に通知する。そして、正常/異
常の判定の基準となる所定値は、C/U8内のメモリに
記憶されている。
【0026】次に、ルート選択手段を説明する。このル
ート選択手段は、バイパス通路5と、切換弁6と、温度
検出器7とを備え、C/U8の制御により、前記排気ガ
スの排出ルートを選択する手段である。
【0027】そして、バイパス通路5は、触媒コンバー
タ3,4のうち、排気通路(排気ガス流路)2の上流側
に位置する触媒コンバータ3を迂回するように設けられ
た通路である。
【0028】切換弁6は、バイパス通路5と排気通路2
との上流側分枝部に設けられている。この切換弁6は、
迂回通路5または排気通路2のいずれかを閉塞する。ま
た、切換弁6は、レリーズ14および負圧制御弁13を
介して電磁弁10と連結している。
【0029】この電磁弁10は、電磁弁制御回路9を介
してC/U8と接続している。また、この電磁弁10
は、負圧回路11を介して負圧制御弁13と連結し、吸
気回路12を介して吸入通路15と連結している。
【0030】温度検知器7は、触媒コンバータ3よりも
僅かに上流側に設けられている。この温度検知器7は、
C/U8と接続し、排気ガスの検出温度をC/U8に通
知する。
【0031】C/U8は、前述したように温度高低判定
部8bと切換信号通知部8cとを備えている。この温度
高低判定部8bは、温度検知器7が通知する排気ガス温
度が所定温度より高いか低いかを判定する。なお、温度
高低判定部8bが判断の基準とする所定温度は、C/U
8内のメモリに記憶されている。また、切換信号通知部
8cは、切換弁6をON状態(バイパス通路5の閉鎖)
とするためのON信号あるいは切換弁6をOFF状態
(排気通路2の閉鎖)とするためのOFF信号を電磁弁
制御回路9に通知する。なお、切換信号通知部8cは、
C/U8のソフトウェア処理により、エンジン1始動前
は切換弁6をON状態とするON信号を電磁弁制御回路
9に通知しているが、温度高低判定部8bが所定温度よ
り高いと判定すると、切換弁6をOFF状態とするOF
F信号を電磁弁制御回路9に通知する。
【0032】電磁弁制御回路9は、C/U8の切換信号
通知部8cが指示する切換信号(OFF信号あるいはO
N信号)を電磁弁10に通知する。そして、電磁弁10
は、この切換信号により開閉する。すなわち、電磁弁制
御回路9は、OFF信号の場合、電磁弁10を開かせ、
吸気通路15から吸入空気を吸気回路12を介して電磁
弁10内に流入させる。そして、ON信号の場合、電磁
弁10を閉じさせ、吸入空気の流入を停止させる。
【0033】そして、負圧制御弁13は、電磁弁10に
吸入空気が流入してくると、レリーズ14を図中時計回
りに回動させ、このレリーズ14と連結する切換弁6を
OFF状態(排気通路2の閉鎖)とする。この場合、排
気ガスは触媒コンバータ3を迂回して排出される(第2
排出ルート)。一方、負圧制御弁13は、電磁弁10に
流入する吸入空気が停止すると、レリーズ14を反時計
回りに回動させて切換弁6をON状態(バイパス通路5
の閉鎖)とする。この場合、排気ガスは触媒コンバータ
3を介して排出される(第1排出ルート)。
【0034】次に、診断時切換手段8dを説明する。診
断時切換手段8dは、温度高低判定部8bが所定温度よ
り高いと判断し切換信号通知部8cにより切換弁6がO
FF状態(排気通路2の閉鎖)になっている場合であっ
ても、C/U8から触媒3aの異常診断指令があれば、
切換弁6をON状態とするON信号を強制的に割り込ま
せて電磁弁制御回路9に通知する。
【0035】なお、この割込みON信号は、C/U8が
触媒異常診断手段8aから触媒3aの診断結果(「正
常」信号あるいは「異常」信号)を受信するまで解除さ
れない。すなわち、診断時切換手段8dは、触媒3aの
診断結果があれば、強制的に割り込ませたON信号を解
除する。すると、切換弁6の状態は、切換信号通知部8
cがOFF信号を電磁弁制御回路9に通知している状態
(排気通路2の閉鎖)に戻る。
【0036】[触媒異常診断制御処理の説明]次に、本
発明の触媒異常診断制御処理を図2に示すフローチャー
トに基づき説明する。
【0037】エンジン1が始動すると、燃焼後の排気ガ
スが排気通路2を介して外部へ排出される。なお、エン
ジン1始動前は切換弁6がON状態(バイパス通路5の
閉鎖)となっているので、排気ガスは触媒コンバータ3
を経てコンバータ4に達し、排気されることになる。
【0038】そして、C/U8は、エンジン状態を各セ
ンサを用いて監視しており、例えば、温度高低判定部8
bを介して温度検知器7が通知する排気ガス温度を監視
している(ステップ101)。
【0039】始動後、排気ガス温度は、エンジン1の燃
焼熱(暖機)により順次高くなる。そして、C/U8
は、温度高低判定部8bが所定温度より高いと判定する
と、切換信号通知部8cを用いて切換弁6をOFF状態
(排気通路2の閉鎖)とするOFF信号を電磁弁制御回
路9に通知する。すると、電磁弁制御回路9は電磁弁1
0を開かせ、負圧制御弁13はレリーズ14を時計回り
に回動させて切換弁6をOFF状態(排気通路2の閉
鎖)とする(ステップ102)。すると、排気ガスはバ
イパス通路5を経て触媒コンバータ4に達し排気される
ことになる(第2排気ルート)。
【0040】この場合、触媒コンバータ4の触媒4a
は、上記暖機によって暖められて活性化しており、触媒
4aは優れた浄化作用を示す。そして、切換弁6がOF
F状態の場合、触媒4aの異常診断の判定が常時可能な
状態になっている。
【0041】ここで、各触媒3a,4aの被毒状況を考
えると、触媒3aは、低温状態(暖気前)の排気ガスの
みが流れ、このとき被毒されるが、高温状態(暖気後)
においては排気ガスが流れないため、被毒されない。逆
に、触媒4aは、排気ガスが低温状態の場合触媒3aに
て被毒物質がトラップされる形になるため、ほとんど被
毒されず、高温状態においてのみ被毒される。そこで、
C/U8は、所定のタイミング毎に触媒3aの異常診断
指令、あるいは触媒4aの異常診断指令を出力する。
【0042】そして、ステップ103において、C/U
8は、触媒3aの異常診断指令の出力時期かどうか判断
し、出力時期でなければ、この制御処理を終了する。一
方、触媒3aの異常診断指令の出力時期であれば、ステ
ップ104からの処理を行う。 ステップ104におい
て、C/U8が触媒3aの異常診断指令を出力すると、
診断時切換手段8dは、温度高低判定部8bが所定温度
より高いと判断して切換信号通知部8cにより切換弁6
をOFF状態としている場合であっても、切換弁6をO
N状態とするON切換信号を強制的に割り込ませて電磁
弁制御回路9に通知する。すると、電磁弁制御回路9は
電磁弁10を閉じさせ、負圧制御弁13はレリーズ14
を反時計回りに回動させて切換弁6をON状態(迂回通
路5の閉鎖)とする。すると、暖気の排気ガスは触媒コ
ンバータ3に流れ、触媒3aが活性化して浄化作用を始
める。
【0043】ステップ105において、C/U8は、触
媒3aの異常診断が判定可能な状態かどうかを判断す
る。ここでいう判定可能な状態とは、触媒が排気ガスで
暖められて活性化し浄化作用を行える状態のことであ
る。そして、この実施の形態では、切換弁6がON状態
になってから計時を開始し所定時間経過しタイムアップ
した状態を判定可能な状態とする。なお、この所定時間
は、浄化作用が可能になるまで触媒3aを暖める時間で
あり、C/U8内のメモリに記憶されている。そして、
触媒3aの異常診断が判定可能な状態であれば、C/U
8は処理をステップ106に進める。
【0044】ステップ106において、C/U8は、触
媒異常診断手段8aを用いてO2 センサ31,32が通
知するそれぞれのO2 の検出量に基づき触媒3aの異常
診断を行う。すなわち、触媒異常診断手段8aは、触媒
コンバータ3の入口側のO2センサ31と出口側のO2
センサ32の検出量を比較する。そして、入口側と出口
側の差値が所定値以上であれば、正常と判断して「正
常」信号をC/U8に通知し、所定値以下であれば異常
(劣化状態)と判断して「異常」信号をC/U8に通知
する。
【0045】C/U8は、触媒異常診断手段8aから触
媒3aの診断結果(「正常」信号あるいは「異常」信
号)を監視していて(ステップ107)、触媒3aの診
断結果を受信すると、処理をステップ108に進める。
【0046】ステップ108において、C/U8は、診
断時切換手段8dによって強制的に割り込ませたON切
換信号を解除し、切換弁6をOFF状態(排気通路2の
閉鎖)とするOFF切換信号を電磁弁制御回路9に通知
し、触媒異常診断制御処理を終了する。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、前
記排気ガスが一方の排気ルートを通っているときであっ
て、他方の排気ルートに配置された触媒の異常診断を行
う場合には、排気ルートを切り換えて前記他方の排気ル
ートに配置された触媒に前記排気ガスを通すように構成
したので、排気ガスが流れていなかった排気ルートにあ
る触媒も異常診断要求時に診断時切換手段によって診断
可能になる。その結果、いずれの触媒の異常診断も異常
診断要求時にでき、触媒の追加時期や取替時期の判断が
適切にできる。
【0048】また、本発明によれば、暖機後の排気ガス
が第2排気ルート側を流れていても、第1触媒の異常診
断要求があれば、暖機後の排気ガスを、診断時切換手段
により強制的に前記第1排気ルートに流すように構成し
たので、第1触媒が暖機の排気ガスにより活性化し、短
時間で浄化可能域(異常診断可能域)に達して触媒異常
診断手段により異常診断ができる。その結果、従来不確
実にしか行われなかった前記第1触媒の異常診断が確実
にできる。
【0049】従って、本発明は、排気通路の途中に設け
た二個の触媒コンバータのいずれの触媒の劣化診断も可
能な排気浄化装置の触媒異常診断制御装置を提案するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る排気浄化装置の触
媒異常診断制御装置の構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態の要部の動作説明用フロ
ーチャートである。
【符号の説明】 1…エンジン(内燃機関) 2…排気通路 3…触媒コンバータ 3a…触媒 4…触媒コンバータ 4a…触媒 5…バイパス通路 6…切換弁 7…排気ガス温度検出装置(温度検知器) 8…コンピュータユニット(C/U) 8a…触媒異常診断手段 8b…温度高低判定部 8c…切換信号通知部 8d…診断時切換手段 9…電磁弁制御回路 10…電磁弁 11…負圧回路 13…負圧制御弁 14…レリーズ
フロントページの続き Fターム(参考) 3G091 AA02 AA17 AA23 AB03 BA03 BA14 BA15 BA19 BA32 BA33 BA34 CA12 CA13 DA03 DB10 EA17 EA34 FA02 FA04 FB02 FB11 FC02 FC04 FC07 GA01 GA06 GB05W GB06W HA08 HA36 HA37 HA38 HA42 HB03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気ガスを排出する排気通路の途中に前記
    排気ガスを浄化するために配置された第1及び第2触媒
    と、 前記排気ガスが少なくとも前記第1触媒を通る第1排気
    ルートと、 前記排気ガスが前記第1触媒を迂回して前記第2触媒を
    通る第2排気ルートとを備え、 前記第1排気ルートまたは前記第2排気ルートのいずれ
    かを選択し、選択した排気ルートで前記排気ガスを排出
    するルート選択手段と、 前記第1触媒または第2触媒を通過する前記排気ガスの
    浄化度から触媒の異常診断を行う触媒異常診断手段と、
    を備えた排気浄化装置の触媒異常診断制御装置におい
    て、 前記ルート選択手段が一方の排気ルートを選択している
    ときであって、他方の排気ルートに配置された触媒の異
    常診断を行う場合に、前記一方の排気ルートを前記他方
    の排気ルートに切り換えて前記排気ガスを通し、前記触
    媒異常診断手段による異常診断終了後、前記他方の排気
    ルートを前記一方の排気ルートに切り換えて前記排気ガ
    スを通す診断時切換手段を有することを特徴とする排気
    浄化装置の触媒異常診断制御装置。
  2. 【請求項2】前記ルート選択手段は、前記排気通路の上
    流側に配置された前記第1触媒を迂回して前記第2触媒
    に排気ガスを導くバイパス通路と、 このバイパス通路と前記排気通路とで形成される上流側
    分岐部に配置された切換弁と、 前記第1触媒よりも上流側排気通路に設けられて前記排
    気ガスの温度を検出する温度検出器とを有し、 前記排気ガスが所定温度に満たないとき、前記切換弁の
    切り換えで前記第1排気ルートに前記排気ガスを排出
    し、前記排気ガスが所定温度を越えたとき、前記切換弁
    の切り換えで前記第2排気ルートに前記排気ガスを排出
    し、 前記診断時切換手段は、前記排気ガスが前記第2排気ル
    ートを通るときであって、前記第1触媒の異常診断を行
    う場合に、前記第2排気ルートを前記第1排気ルートに
    切り換えて前記排気ガスを通し、前記触媒異常診断手段
    による異常診断終了後、前記第1排気ルートを前記第2
    排気ルートに切り換えて前記排気ガスを通すことを特徴
    とする請求項1記載の排気浄化装置の触媒異常診断制御
    装置。
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WO2011155073A1 (ja) 2010-06-07 2011-12-15 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の燃料噴射量制御装置

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