JP2000220281A - 廃カーペット材を利用した床材及びその製造方法 - Google Patents

廃カーペット材を利用した床材及びその製造方法

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JP2000220281A
JP2000220281A JP11025825A JP2582599A JP2000220281A JP 2000220281 A JP2000220281 A JP 2000220281A JP 11025825 A JP11025825 A JP 11025825A JP 2582599 A JP2582599 A JP 2582599A JP 2000220281 A JP2000220281 A JP 2000220281A
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layer
pile
waste carpet
backing layer
resin
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JP11025825A
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Inventor
Hitoshi Nishikawa
均 西川
Mamoru Kubota
衛 窪田
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Toli Corp
Original Assignee
Toli Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【 課題】廃カーペット類の有効利用を行う。 【解決する手段】 1次基布にタフトされた表面パイル
層と樹脂裏打ち層を有する廃カーペット材表面のパイル
部分が実質的に除去された一次基布以下の基材の表面ま
たは裏面に、表面化粧樹脂層を形成したことを特徴とす
る廃カーペット材を利用した床材を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の分野】本願は使用済みの廃カーペット材を粉
砕せず効率的にリサイクル出来る発明である。
【0002】
【従来の技術】従来より使用済みカーペット類特にタイ
ルカーペットは殆ど建築廃材としてリサイクルされるこ
とはなく、廃棄処分されていた。そこで廃カーペットの
資源の再利用が試みられた。その方法は回収した廃カー
ペット材を微粉砕した後、さらに繊維と樹脂部分を比重
選別などにより分離し、樹脂部分をペーストに混合した
り、押し出し、カレンダー加工により成形し、床材とし
て再生する方法が行われた。また特開平8−31211
7号公報の方法も提案された。
【0003】
【発明の課題】従来の方法ではいずれも、工程上手間と
コストがかかった。またTCPに繊維基材が含有されて
いても、粉砕すると、これら基材が元来持っていた寸法
安定性が失われた。
【0004】
【課題を解決する手段】本願発明は、1次基布にタフト
された表面パイル層と樹脂裏打ち層を有する廃カーペッ
ト材表面のパイル部分が実質的または完全に除去された
一次基布以下の基材もしくは樹脂裏打ち層の表面または
裏面に、表面化粧層を形成したことを特徴とする廃カー
ペット材を利用した床材、および 1次基布にタフトさ
れた表面パイル層と樹脂裏打ち層を有する廃カーペット
材表面のパイル部分を実質的または完全に除去し、一次
基布以下の基材または樹脂裏打ち層の表面または裏面
に、表面化粧層を積層したことを特徴とする廃カーペッ
ト材を利用した床材の製造方法、をその要旨とする。
【0005】本願発明における使用済みカーペット類
は、タイルカーペット(以下TCPと略)でも、ロール
状でも、マットでも良い。一次基布にパイルが1〜5m
mタフトされ、得られた生機の裏面には樹脂裏打ち層が
積層されている。樹脂裏打ち層の材料はポリ塩化ビニル
(PVC)、エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EV
A)、アタクチックポリαオレフィン(APAO)等適
宜選択できる。樹脂裏打ち層の厚さは通常1〜5mmで
あるがこれ以外でも良い。これらのカーペット類は、タ
イル状、シート状、マットでも良いが、タイル状が最も
好ましい。
【0006】本願発明において、表面パイル部分を完全
に除去するために、一次基布周辺を含めて、パイル部分
を全て除去しても良い。
【0007】回収した廃カーペット材を水洗により汚れ
を落とした後、表面のパイルを除去する。除去方法はシ
ャーリングやバリカン刈り、スライサーの使用などの方
法がある。60〜100%のパイルを刈り取り、実質的
または完全に除去する。
【0008】「図1」,「図2」は本願リサイクル床材
の断面図である。この結果得られた一次基布と樹脂裏打
ち材の複合基材の表面または裏面には、表面化粧層が積
層される。表面化粧層は印刷等を付与した化粧樹脂層で
も、また別途タフテッドパイル布帛、フロッキー等の化
粧繊維層でも良い。この化粧層は0.5〜5mmが好適
で、あるがこれ以外の厚さでもよい。本願において、裏
側は裏打ち材の床下地材側であり、表側はパイル刈り取
り面側である。
【0009】表面樹脂化粧層を形成する場合は、それ自
身マーブル模様、木目模様、インレイド模様等に調色し
たシートでもよく、また印刷層と透明層の組合わせでも
よい。「図1」において、1は1次基布、2は廃カーペ
ット材の樹脂裏打ち材、、3はパイル刈り取り部で、表
面側を下にして、その裏面側に接着剤層5を介して、表
面樹脂化粧層6を積層する。一方構成上の必要に応じ裏
打ち材裏面に好ましくは 0.1〜1mmのバランス
層7を設けてもよい。こうして反りやすい点を補強する
ことが出来る。さらに好ましくは裏打ち層中または一次
基布と裏打ち層間に寸法安定性保持等のためにガラスネ
ット、ガラス不織布、或いはポリエステルメッシュ等の
繊維補強材Fが介在しても良い。このようにして本願発
明リサイクル床材8が得られる。
【0010】「図2」において一次基布1を樹脂裏打ち
層2の上方にした基材表面に、基材が均一になるように
樹脂層9を形成し、その上に表面樹脂化粧層10を積層
する。一方基材裏面側にはバランス層11が形成され、
リサイクル床材12が得られる。Fは繊維補強材であ
る。
【0011】「図3」は本願発明床材の製造工程図であ
り、水洗機15で水洗し、真空吸引脱水機16で脱水
し、シャーリング機等17でパイルをカットした基材1
8を得た。この基材18に接着剤層5を介して化粧シー
ト6とバランスシート7を積層した後、加熱プレス装置
19,19’を用いて加熱圧着し、 所望により、必要
な寸法(10〜100cm)に打ち抜いて本願発明積層
床タイル8を得た。
【0012】もし基材にパイルがあると、厳しい加工条
件でないと積層出来ないが、パイル刈り取り部上に樹脂
を積層する場合は、温度や圧力がより緩やかな条件で積
層出来、省エネとなって好ましい。
【0013】「図4」は本願発明の他の実施例であり、
廃カーペット14において一次基布周辺を含めAで切断
し、パイル部分を全部除去しても良い。表面化粧層は前
述の通り、樹脂化粧層でも良いが、再度タフテッドまた
は織りパイル布帛、フロッキー等の表面繊維化粧層21
を形成しても良い。前記表面層を除去した裏打ち層2に
接着樹脂層20を塗布し、新たなカーペット原反表面繊
維化粧層21を積層し、一体化する。なお裏打ち層裏面
にはバランス層11を形成してもよい。得られた積層体
を、必要な寸法(10〜100cm)に打ち抜いて本願
TCP床材22を得る。
【0014】(実施例1)回収した使用済みTCPの表
面を回転ブラシで水洗し、水洗後真空吸引装置により、
残存水分を吸収除去した後、金属検知器により、不要な
金属を検知除去した。
【0015】シャーリング装置で、TCPの表面パイル
の90%以上を除去した。得られた回収TCPの裏面を
表側にし、その上に該TCPよりもやや大きめ0.1m
mの印刷層及び0.5mmのPVC透明シートを積層
し、裏面には0.7mmのPVCバランスシートが積層
された。
【0016】上記得られた透明シート、印刷シート、上
記複合基材、バランスシートの積層体をプレス装置で1
40℃10分余熱した後、140℃で50Kg/cm2
で10分間プレス圧着を行った。これをタイル打ち抜き
装置で45cm角に打ち抜き、厚さ5mmの床タイルが得
られた。
【0017】( 発明の効果) 1.粉砕、選別などの工程を経ることなく、廃カーペッ
ト材に平易な加工をすることにより、容易に床材として
再利用できた。 2.表面パイルをほとんど除去するために、廃カーペッ
ト材中のパイルが持っていた吸湿性、吸水性が除去さ
れ、良好な寸法安定性、が得られた。
【0018】3.粉砕工程がないので、廃カーペット材
中の繊維補強材が再生床材の寸法安定性に寄与した。 4.廃カーペット材をTCP、特に補強層を内在したT
CPとして、更に表面繊維化粧層を積層すると、TCP
の再生として、極めて良好であった。
【0019】5.廃カーペット材のパイルが実質的に除
去されているので、パイル刈り取り部上に樹脂を積層す
る場合、温度や圧力がより緩やかな条件で積層出来、省
エネになって好適であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明床材断面図である。
【図2】 本願発明床材断面図である。
【図3】 本願発明床材の製造工程図である。
【図4】 本願TCPの製造工程図である。
【符号の説明】
1 一次基布 2 裏打ち材 3 除去パイル跡 6 表面樹脂化粧層 8,12 リサイクル床材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1次基布にタフトされた表面パイル層と樹
    脂裏打ち層を有する廃カーペット材表面のパイル部分が
    実質的または完全に除去された一次基布以下の基材もし
    くは樹脂裏打ち層の表面または裏面に、表面化粧層を形
    成したことを特徴とする廃カーペット材を利用した床
    材。
  2. 【請求項2】廃カーペット材がタイルカーペットである
    請求項1の床材。
  3. 【請求項3】基材の表面または裏面にバランス層を設け
    た請求項1の床材。
  4. 【請求項4】1次基布にタフトされた表面パイル層と樹
    脂裏打ち層を有する廃カーペット材表面のパイル部分を
    実質的または完全に除去し、一次基布以下の基材もしく
    は樹脂裏打ち層の表面または裏面に、表面化粧層を積層
    したことを特徴とする廃カーペット材を利用した床材の
    製造方法。
JP11025825A 1999-02-03 1999-02-03 廃カーペット材を利用した床材及びその製造方法 Pending JP2000220281A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI456107B (zh) * 2011-07-08 2014-10-11 新穎環保型地磚及其製作方法

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