JP2000219977A - マグネシウム系部材のメッキ製品およびその製造方法 - Google Patents

マグネシウム系部材のメッキ製品およびその製造方法

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JP2000219977A JP11024303A JP2430399A JP2000219977A JP 2000219977 A JP2000219977 A JP 2000219977A JP 11024303 A JP11024303 A JP 11024303A JP 2430399 A JP2430399 A JP 2430399A JP 2000219977 A JP2000219977 A JP 2000219977A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】表面に粗面化処理を施すことなく、鏡面仕
上げまたは模様付け加工されている、マク゛ネシウムまたはその
合金からなるマク゛ネシウム系部材と、その表面に形成された、
銅、金、アルミニウムまたはこれらの合金からなる乾式メッキ被覆
層(I)と、層(I)の上に形成された特定の金属またはその
化合物からなる乾式メッキ被覆層(II)または特定の金属ま
たはその合金からなる湿式メッキ被覆層(III)とを有するマク
゛ネシウム系部材のメッキ製品およびその製造方法。層(II)の上
に、さらに有機クリアー塗料からなる有機塗膜層(IV)が形成
されていてもよく、また層(III)の上に、さらに有機塗
膜層(IV)が形成されていてもよい。 【効果】本発明によれば、均一な厚みと平滑性を有するメ
ッキ被覆層が形成された、鏡面仕上げのマク゛ネシウム系部材のメッ
キ製品と、安定した品質を有する、ヘアライン加工、ホーニンク゛加工
等により模様付けされたマク゛ネシウム系部材のメッキ製品を簡単
な加工工程で製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、マグネシウムまたはその
合金からなるマグネシウム系部材のメッキ製品およびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】マグネシウムは、比重が約1.7
で実用構造用金属の中で最も軽く、アルミニウムの比重
の約2/3である。特に高性能なマグネシウム合金はア
ルミニウム合金に匹敵する強度を有し、しかも放熱性、
減衰能、電磁波遮蔽性に優れているため、マグネシウム
合金は、ホイールカバー等の自動車部品、ビデオカメ
ラ、直径6.4cmの光(磁気)ディスクの再生装置な
いし録音再生装置のケース、ノート型パソコン筐体等
の、薄肉軽量な電気製品部品などに広く使用されるよう
になってきている。
【0003】従来、マグネシウムまたはその合金からな
るマグネシウム系部材の表面に、防食性、さらには耐摩
耗性、耐熱性、高級感(質感、金属光沢など)等の付与
を目的として、電気メッキ、通常は湿式メッキが行なわ
れている。マグネシウム系部材表面に、直接電気メッキ
してメッキ被膜層を形成すると、そのメッキ被膜層とマ
グネシウム系部材との密着性が悪いため、密着性を良く
するために、マグネシウム系部材表面に、エッチングあ
るいはホーニングによる粗面化処理を施して電気メッキ
する必要がある。実際には、電気メッキは、通常、マグ
ネシウム系部材表面に、脱脂、水洗、エッチングあるい
はホーニングによる粗面化、水洗、活性化、水洗、中
和、亜鉛置換、水洗、銅ストライクめっき、水洗の順に
これらの処理を施した後に行なわれている。そして、こ
の電気メッキを行なって厚膜のメッキ被覆層を形成した
後は、バフ研磨により鏡面仕上げ加工を行なってメッキ
被覆層表面を平滑にしたり、あるいはヘアライン加工に
よりメッキ被覆層表面にヘアラインの模様を形成したり
している。
【0004】しかしながら、上記のマグネシウム系部材
の加工方法は、その工程が非常に複雑である。しかも、
マグネシウム系部材表面は、湿式メッキを行なうために
粗面化処理しているため、鏡面仕上げ加工を行なう場合
には、平滑なメッキ被覆層が得られないという問題があ
り、また、ヘアライン加工を行なう場合には、メッキ被
覆層の下地が出てきたりして耐食性が悪くなるなど、安
定した品質が得られないという問題がある。
【0005】また、マグネシウム系部材の表面に、直に
イオンプレーティング法等の乾式メッキ法でたとえば耐
久性のある窒化チタンからなるメッキ被覆層を形成する
方法も考えられるが、このような方法では、メッキ被覆
層とマグネシウム系部材との密着性が得られず、実用に
供することができない。
【0006】そこで、本発明者らは、簡単な加工工程
で、安定した品質を有するメッキ製品を得るべく鋭意研
究し、(1)マグネシウムまたはその合金からなるマグ
ネシウム系部材の表面に、湿式メッキを行なう為の粗面
化処理を施すことなく、鏡面仕上げ加工または模様付け
加工を施し、次いで、該マグネシウム系部材表面に、
銅、銅合金、金、金合金、アルミニウムおよびアルミニ
ウム合金からなる群から選ばれる1種以上の金属または
合金を用いて、乾式メッキ法によりメッキ被覆層(I)
を形成し、次いで、該メッキ被覆層(I)の上に、さら
にチタン、ジルコニウム、バナジウム等およびこれらの
化合物からなる群から選ばれる1種以上の金属またはそ
の金属化合物を用いて、イオンプレーティング法により
メッキ被覆層(II)を形成し、さらには所望により有機
クリアー塗料の塗装により有機塗膜層(IV)を形成する
ことにより、湿式メッキを行なう為に必要なエッチング
等による粗面化処理および表面活性化処理を不要とした
簡単な加工工程で、均一な厚みと平滑性を有するメッキ
被覆層(I)、(II)、さらには所望により有機クリア
ー塗料の塗装により有機塗膜層(IV)を形成することが
できること、(2)マグネシウムまたはその合金からな
るマグネシウム系部材の表面に、湿式メッキを行なう為
の粗面化処理を施すことなく、鏡面仕上げ加工または模
様付け加工を施し、次いで、該マグネシウム系部材表面
に、銅、銅合金、金、金合金、アルミニウムおよびアル
ミニウム合金からなる群から選ばれる1種以上の金属ま
たは合金を用いて、乾式メッキ法によりメッキ被覆層
(I)を形成し、次いで、該メッキ被覆層(I)の上
に、さらに銅、ニッケル、金、クロム、亜鉛、パラジウ
ム、白金、ロジウム、鉄、コバルト、スズ、カドミウ
ム、ルテニウム、およびその合金からなる群から選ばれ
る1種以上の金属または合金を用いて、湿式メッキ法に
よりメッキ被覆層(III)を形成し、さらには所望により
このメッキ被覆層(III)の上に、有機クリアー塗料の塗
装により有機塗膜層(IV)を形成することにより、湿式
メッキを行なう為に必要なエッチング等による粗面化処
理および表面活性化処理を不要とした簡単な加工工程
で、均一な厚みと平滑性を有するメッキ被覆層(I)、
湿式メッキ法によりメッキ層(III)、さらには所望によ
り有機クリアー塗料の塗装により有機塗膜層(IV)を形
成することができること、(3)上記鏡面仕上げ加工の
代わりにヘアライン加工やホーニング加工等の模様付け
加工を行なった場合に、メッキ被膜層(II)または(II
I)より下にあるメッキ被覆層(I)やマグネシウム系部
材が現れることがないので、安定した品質を有するメッ
キ製品が得られること、および(4)前記マグネシウム
系部材およびメッキ被覆層(I)の全体に熱処理を施す
ことにより原子の相互拡散性が良くなるため、マグネシ
ウム系部材とメッキ被覆層(I)との密着性の向上効果
が大きいこと等を見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題を解決しようとするものであって、均一な厚みと平
滑性を有するメッキ被覆層が形成された、鏡面仕上げの
マグネシウム系部材のメッキ製品、安定した品質を有す
る、ヘアライン加工、ホーニング加工等の模様付け加工
されたマグネシウム系部材のメッキ製品、およびこれら
のメッキ製品を、エッチング等による粗面化処理および
表面活性化処理を不要とした簡単な加工工程で調製でき
るマグネシウム系部材のメッキ製品の製造方法を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【発明の概要】本発明に係るマグネシウム系部材のメッ
キ製品は、表面に粗面化処理を施すことなく、鏡面仕上
げ加工または模様付け加工が施されている、マグネシウ
ムまたはその合金からなるマグネシウム系部材と、該マ
グネシウム系部材表面に、乾式メッキ法により形成され
た、銅、銅合金、金、金合金、アルミニウムおよびアル
ミニウム合金からなる群から選ばれる1種以上の金属ま
たは合金からなるメッキ被覆層(I)と、該メッキ被覆
層(I)の上に、さらに乾式メッキ法により形成され
た、元素周期律表第IVA族、第VA族、第VIA族、第VI
II族に属する金属、およびこれらの窒化物、炭化物、酸
化物、炭窒化物、酸窒化物、酸炭化物、酸炭窒化物から
なる群から選ばれる1種以上の金属またはその化合物か
らなるメッキ被覆層(II)とを有することを特徴として
いる。
【0009】また、本発明に係る他のマグネシウム系部
材のメッキ製品は、表面に粗面化処理を施すことなく、
鏡面仕上げ加工または模様付け加工が施されている、マ
グネシウムまたはその合金からなるマグネシウム系部材
と、該マグネシウム系部材表面に、乾式メッキ法により
形成された、銅、銅合金、金、金合金、アルミニウムお
よびアルミニウム合金からなる群から選ばれる1種以上
の金属または合金からなるメッキ被覆層(I)と、該メ
ッキ被覆層(I)の上に、さらに湿式メッキ法により形
成された、銅、ニッケル、金、クロム、亜鉛、パラジウ
ム、白金、ロジウム、鉄、コバルト、スズ、カドミウ
ム、ルテニウム、およびその合金からなる群から選ばれ
る1種以上の金属または合金からなるメッキ被覆層(II
I)とを有することを特徴としている。
【0010】本発明においては、前記メッキ被覆層(I
I)の上に、さらに有機クリアー塗料の塗装により形成
された有機塗膜層(IV)を有していてもよい。さらには
前記メッキ被覆層(III)の上に、有機クリアー塗料の塗
装により形成された有機塗膜層(IV)を有していてもよ
い。
【0011】本発明に係るマグネシウム系部材のメッキ
製品としては、前記マグネシウム系部材およびメッキ被
覆層(I)の全体に熱処理が施された後に、前記メッキ
被覆層(II)または(III)が形成されていることが、マ
グネシウム系部材とメッキ被覆層(I)との密着性の面
から好ましい。このような熱処理を行なうと、マグネシ
ウム系部材およびメッキ被覆層(I)において原子の相
互拡散性が良くなり、マグネシウム系部材とメッキ被覆
層(I)との密着性が向上する。
【0012】本発明に係るマグネシウム系部材のメッキ
製品の製造方法は、マグネシウムまたはその合金からな
るマグネシウム系部材の表面に、粗面化処理を施すこと
なく、鏡面仕上げ加工または模様付け加工を施し、次い
で、該マグネシウム系部材表面に、銅、銅合金、金、金
合金、アルミニウムおよびアルミニウム合金からなる群
から選ばれる1種以上の金属または合金を用いて、乾式
メッキ法によりメッキ被覆層(I)を形成し、次いで、
該メッキ被覆層(I)の上に、さらに元素周期律表第IV
A族、第VA族、第VIA族、第VIII族に属する金属、お
よびこれらの窒化物、炭化物、酸化物、炭窒化物、酸窒
化物、酸炭化物、酸炭窒化物からなる群から選ばれる1
種以上の金属またはその化合物を用いて、乾式メッキ法
によりメッキ被覆層(II)を形成することを特徴として
いる。
【0013】また、本発明に係る他のマグネシウム系部
材のメッキ製品の製造方法は、マグネシウムまたはその
合金からなるマグネシウム系部材の表面に、粗面化処理
を施すことなく、鏡面仕上げ加工または模様付け加工を
施し、次いで、該マグネシウム系部材表面に、銅、銅合
金、金、金合金、アルミニウムおよびアルミニウム合金
からなる群から選ばれる1種以上の金属または合金を用
いて、乾式メッキ法によりメッキ被覆層(I)を形成
し、次いで、該メッキ被覆層(I)の上に、さらに銅、
ニッケル、金、クロム、亜鉛、パラジウム、白金、ロジ
ウム、鉄、コバルト、スズ、カドミウム、ルテニウム、
およびその合金からなる群から選ばれる1種以上の金属
または合金を用いて、湿式メッキ法によりメッキ被覆層
(III)を形成することを特徴としている。
【0014】前記メッキ被覆層(II)の上に、さらに有
機クリアー塗料を塗装して有機塗膜層(IV)を形成して
もよい。さらには前記メッキ被覆層(III)の上に、有機
クリアー塗料を塗装して有機塗膜層(IV)を形成しても
よい。
【0015】本発明においては、前記マグネシウム系部
材表面にメッキ被覆層(I)を形成した後、マグネシウ
ム系部材およびメッキ被覆層(I)の全体に熱処理を施
し、その後該メッキ被覆層(I)の上に、前記乾式メッ
キ法によるメッキ被覆層(II)または湿式メッキ法によ
るメッキ被覆層(III)を形成してもよい。
【0016】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るマグネシウム
系部材のメッキ製品およびその製造方法について具体的
に説明する。
【0017】本発明に係るマグネシウム系部材のメッキ
製品は、マグネシウム系部材と、そのマグネシウム系部
材表面に、乾式メッキ法により形成されたメッキ被覆層
(I)と、そのメッキ被覆層(I)の上に、さらに乾式
メッキ法により形成されたメッキ被覆層(II)と、所望
により、そのメッキ被覆層(II)の上に、有機クリアー
塗料の塗装により形成された有機塗膜層(IV)とを有す
る。
【0018】また、本発明に係る他のマグネシウム系部
材のメッキ製品は、マグネシウム系部材と、そのマグネ
シウム系部材表面に、乾式メッキ法により形成されたメ
ッキ被覆層(I)と、そのメッキ被覆層(I)の上に、
さらに湿式メッキ法により形成されたメッキ被覆層(II
I)と、所望により、そのメッキ被覆層(III)の上に、さ
らに有機クリアー塗料の塗装により形成された有機塗膜
層(IV)とを有する。
【0019】すなわち、本発明に係るマグネシウム系部
材のメッキ製品の態様としては、たとえば次ような態様
が挙げられる。 (1)マグネシウム系部材/(乾式)メッキ被膜層
(I)/(乾式)メッキ被膜層(II)の3層構造を有す
るメッキ製品。 (2)マグネシウム系部材/(乾式)メッキ被膜層
(I)/(湿式)メッキ被膜層(III)の3層構造を有す
るメッキ製品。 (3)マグネシウム系部材/(乾式)メッキ被膜層
(I)/(乾式)メッキ被膜層(II)/有機塗膜層(I
V)の4層構造を有するメッキ製品。 (4)マグネシウム系部材/(乾式)メッキ被膜層
(I)/(湿式)メッキ被膜層(III)/有機塗膜層(I
V)の4層構造を有するメッキ製品。
【0020】上記(1)、(2)、(3)および(4)
のメッキ製品を構成する(乾式)メッキ被覆層(I)、
(乾式)メッキ被膜層(II)、(湿式)メッキ被膜層
(III)は、それぞれ2層以上であってもよい。
【0021】マグネシウム系部材の表面に、湿式メッキ
を行なう為の粗面化処理を施すことなく、鏡面仕上げ加
工または模様付け加工(たとえばヘアライン加工、ホー
ニング加工)を施し、次いで、そのマグネシウム系部材
表面に、銅、銅合金、金、金合金、アルミニウムおよび
アルミニウム合金からなる群から選ばれる1種以上の金
属または合金を用いて、乾式メッキ法によりメッキ被覆
層(I)を形成し、次いで、そのメッキ被覆層(I)の
上に、さらに元素周期律表第IVA族、第VA族、第VIA
族、第VIII族に属する金属、およびこれらの窒化物、炭
化物、酸化物、炭窒化物、酸窒化物、酸炭化物、酸炭窒
化物からなる群から選ばれる1種以上の金属またはその
化合物を用いて、乾式メッキ法によりメッキ被覆層(I
I)を形成すれば、上記(1)のメッキ製品を得ること
ができる。また、メッキ被覆層(I)の上に、メッキ被
覆層(II)の代わりに、銅、ニッケル、金、クロム、亜
鉛、パラジウム、白金、ロジウム、鉄、コバルト、ス
ズ、カドミウム、ルテニウム、およびその合金からなる
群から選ばれる1種以上の金属または合金を用いて、湿
式メッキ法によりメッキ被覆層(III)を形成すれば、上
記(2)のメッキ製品が得られる。
【0022】また、メッキ被覆層(II)の上に、さらに
有機クリアー塗料を塗装して有機塗膜層(IV)を形成す
れば、上記(3)のメッキ製品を得ることができる。ま
た、メッキ被覆層(I)の上に、さらにメッキ被膜層
(III)、有機塗膜層(IV)をその順に形成すれば、上記
(4)のメッキ製品を得ることができる。
【0023】本発明においては、マグネシウム系部材表
面にメッキ被覆層(I)を形成した後、マグネシウム系
部材およびメッキ被覆層(I)の全体に熱処理を施し、
その後メッキ被覆層(I)の上に、乾式メッキ法により
メッキ被覆層(II)または湿式メッキ法によりメッキ被
膜層(III)を形成してもよい。
【0024】マグネシウム系部材 本発明で用いられるマグネシウム系部材は、マグネシウ
ムまたはその合金からなり、その表面に湿式メッキを行
なう為のエッチング等による粗面化処理を施すことな
く、鏡面仕上げ加工、またはヘアライン加工、ホーニン
グ加工等の模様付け加工が施されている。
【0025】マグネシウム合金を形成するマグネシウム
以外の金属としては、たとえばアルミニウム、亜鉛、マ
ンガン、銀、ケイ素、銅、ニッケル、さらにはイットリ
ウム等の希土類元素などが挙げられる。
【0026】これらのマグネシウム以外の金属は、1種
または2種以上組み合わせて用いることができる。たと
えばMg−Al合金、Mg−Al−Mn合金、Mg−A
l−Zn合金、Mg−Al−Si合金、Mg−Al−Z
n−Mn−Si−Cu−Ni合金などが挙げられる。こ
れらのマグネシウム合金は、メッキ製品の用途に応じ
て、適宜選択される。
【0027】マグネシウム系部材からなる部品として
は、たとえば自転車のフレーム、ハブ、自動車のステア
リングホイール、シリンダーヘッドカバー、ブレーキ、
ビデオカメラのフレーム、ビデオフレーム、直径6.4
cmの光(磁気)ディスクの再生装置ないし録音再生装
置のケース、ノート型パソコン筐体、移動電話のケー
ス、アタッシュケースなどが挙げられる。
【0028】鏡面仕上げ加工は、従来公知の方法たとえ
ばバフ研磨、バレル研磨で行なうことができる。また、
ヘアライン加工やホーニング加工などの模様付け加工
も、従来公知の方法で行なうことができる。
【0029】メッキ被覆層(I) 上記マグネシウム系部材の表面に有するメッキ被覆層
(I)は、銅、銅合金、金、金合金、アルミニウムおよ
びアルミニウム合金からなる群から選ばれる1種以上の
金属または合金を用いて、従来公知の乾式メッキ法によ
り形成される。
【0030】銅合金としては、たとえばCu−Zn系合
金、Cu−Ni系合金、Cu−Al系合金、Cu−Be
系合金などが挙げられる。
【0031】金合金としては、たとえば金と、白金、
銀、銅、ニッケル、パラジウム、亜鉛等との組み合わせ
からなる合金などが挙げられる。
【0032】アルミニウム合金としては、たとえばAl
−Au系合金、Al−Cu系合金、Al−Ni系合金な
どが挙げられる。
【0033】この乾式メッキ被覆層(I)の厚みは、メ
ッキ製品の用途により異なるが、通常、0.01〜15
μm、好ましくは0.1〜1.0μmである。
【0034】乾式メッキ法としては、具体的には、PV
D(Physical Vapor Deposition)法が好ましく用いら
れる。
【0035】このメッキ被膜層(I)は、マグネシウム
系部材との密着性に優れている。また、本発明では、マ
グネシウム系部材に湿式メッキを行なう為のエッチング
等による粗面化処理を行なうことなく、メッキ被膜層
(I)を形成するため、厚みが均一なメッキ被膜層
(I)を得ることができる。
【0036】メッキ被覆層(II) 上記メッキ被覆層(I)の表面に有するメッキ被覆層
(II)は、元素周期律表第IVA族、第VA族、第VIA
族、第VIII族に属する金属、およびこれらの窒化物、炭
化物、酸化物、炭窒化物、酸窒化物、酸炭化物、酸炭窒
化物からなる群から選ばれる1種以上の金属またはその
化合物を用いて、従来公知の乾式メッキ法により形成さ
れる有色被膜層である。
【0037】元素の周期律表第IVA族に属する金属とし
ては、たとえばチタン、ジルコニウム、ハフニウムなど
が挙げられる。
【0038】また、第VA族に属する金属としては、た
とえばバナジウム、ニオブ、タンタルなどが挙げられ
る。
【0039】第VIA族に属する金属としては、たとえば
クロム、モリブデン、タングステンなどが挙げられる。
【0040】第VIII族に属する金属としては、たとえば
白金、パラジウム、鉄、コバルト、ニッケル、ロジウ
ム、ルテニウムなどが挙げられる。これらの金属は、1
種類であってもよいし、また2種以上組み合わせた合金
でもよい。
【0041】上記金属(合金も含む)の窒化物として
は、具体的には、窒化チタン、窒化ジルコニウム、窒化
ハフニウム、窒化バナジウム、窒化ニオブ、窒化クロ
ム、窒化モリブデン、窒化タンタル、窒化タングステ
ン、窒化ケイ素、窒化ゲルマニウム、窒化金、窒化銀、
窒化銅、窒化鉄、窒化コバルト、窒化ニッケルなどが挙
げられる。
【0042】上記金属(合金も含む)の炭化物として
は、具体的には、炭化チタン、炭化ジルコニウム、炭化
ハフニウム、炭化バナジウム、炭化ニオブ、炭化タンタ
ル、炭化クロム、炭化モリブデン、炭化タングステン、
炭化ケイ素、炭化金、炭化銀、炭化銅、炭化鉄、炭化コ
バルト、炭化ニッケルなどが挙げられる。
【0043】上記金属(合金も含む)の酸化物として
は、具体的には、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化
バナジウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化クロム、
酸化モリブデン、酸化タングステン、酸化ケイ素、酸化
ゲルマニウム、酸化金、酸化銀、酸化銅、酸化白金、酸
化パラジウム、酸化鉄、酸化コバルト、酸化ニッケル、
酸化チタン鉄などが挙げられる。
【0044】上記金属(合金も含む)の炭窒化物として
は、具体的には、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、
バナジウム、ニオブ、タンタルの炭窒化物などが挙げら
れる。
【0045】上記金属(合金も含む)の酸窒化物として
は、具体的には、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、
バナジウム、ニオブ、タンタルの酸窒化物などが挙げら
れる。
【0046】上記金属(合金も含む)の酸炭化物として
は、具体的には、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、
バナジウム、ニオブ、タンタルの酸炭化物などが挙げら
れる。
【0047】上記金属(合金も含む)の酸炭窒化物とし
ては、具体的には、チタン、ジルコニウム、ハフニウ
ム、バナジウム、ニオブ、タンタルの酸炭窒化物などが
挙げられる。
【0048】この乾式メッキ被覆層(II)の厚みは、メ
ッキ製品の用途により異なるが、通常、0.1〜2.0
μm、好ましくは0.3〜1.0μmである。
【0049】乾式メッキ法としては、具体的には、PV
D法などが挙げられる。中でも、イオンプレーティング
法が好ましく用いられる。
【0050】このメッキ被膜層(II)は、上記メッキ被
膜層(I)との密着性に優れている。また、上述したよ
うに、メッキ被膜層(II)を形成する前に、マグネシウ
ム系部材およびメッキ被膜層(I)の全体に熱処理を好
ましくは真空下で施すと、原子の相互拡散性が良くなる
ため、マグネシウム系部材とメッキ被覆層(I)との密
着性がさらに優れるようになる。このような熱処理は、
次のような条件で行なわれる。
【0051】メッキ被膜層(I)がたとえば金または金
合金被膜層である場合、熱処理の設定温度は、通常30
0〜575℃の範囲内であり、熱処理時間は通常10分
〜5時間の範囲内である。また、メッキ被膜層(I)が
銅または銅合金被膜層である場合、熱処理の設定温度は
通常200〜485℃の範囲内であり、熱処理時間は通
常10分〜5時間の範囲である。メッキ被膜層(I)が
アルミニウムまたはアルミニウム合金被膜層である場
合、熱処理の設定温度は通常200〜437℃の範囲内
であり、熱処理時間は通常10分〜5時間の範囲であ
る。
【0052】また、本発明では、マグネシウム系部材
に、湿式メッキを行なう為に必要なエッチング等による
粗面化処理を行なうことなく、メッキ被膜層(I)、さ
らにメッキ被膜層(II)を乾式メッキ法により形成して
いるため、厚みが均一なメッキ被膜層(II)を得ること
ができる。
【0053】メッキ被覆層(III) 本発明におけるメッキ被覆層(III)は、上記の乾式メッ
キ被覆層(I)の上に、従来公知の湿式メッキ法により
形成される。このメッキ被覆層(III)を形成すると、耐
食性がさらに向上する。
【0054】このメッキ被覆層(III)は、銅、ニッケ
ル、金、クロム、亜鉛、パラジウム、白金、ロジウム、
鉄、コバルト、スズ、カドミウム、銀、ルテニウム、お
よびその化合物(合金を含む)からなる群から選ばれる
1種以上の金属または金属化合物(合金を含む)から形
成される。
【0055】銅合金としては、たとえばCu−Sn−P
d系合金、Cu−Ni系合金などが挙げられる。
【0056】ニッケル合金としては、たとえばNi−C
o合金、Ni−Cu合金、Ni−P合金などが挙げられ
る。
【0057】金合金としては、たとえば金と、白金、
銀、銅、ニッケル、パラジウム、亜鉛等との組み合わせ
からなる合金などが挙げられる。
【0058】この湿式メッキ被覆層(III)の厚みは、メ
ッキ製品の用途により異なるが、通常、0.1〜20μ
m、好ましくは0.5〜5μmである。本発明において
は、上述したように、湿式メッキ被膜層(III)は、1層
でもよいし、また2層以上であってもよい。
【0059】この湿式メッキ被膜層(III)は、上記乾式
メッキ被膜層(I)との密着性に優れている。
【0060】また、上述したように、メッキ被膜層(II
I)を形成する前に、マグネシウム系部材およびメッキ被
膜層(I)の全体に熱処理を好ましくは真空下で施す
と、原子の相互拡散性が良くなるため、マグネシウム系
部材とメッキ被覆層(I)との密着性がさらに優れるよ
うになる。このような熱処理は、次のような条件で行な
われる。
【0061】メッキ被膜層(I)がたとえば金または金
合金被膜層である場合、熱処理の設定温度は、通常30
0〜575℃の範囲内であり、熱処理時間は通常10分
〜5時間の範囲内である。また、メッキ被膜層(I)が
銅または銅合金被膜層である場合、熱処理の設定温度は
通常200〜485℃の範囲内であり、熱処理時間は通
常10分〜5時間の範囲である。メッキ被膜層(I)が
アルミニウムまたはアルミニウム合金被膜層である場
合、熱処理の設定温度は通常200〜437℃の範囲内
であり、熱処理時間は通常10分〜5時間の範囲であ
る。
【0062】有機塗膜層(IV) 本発明で所望により設けることができる有機塗膜(IV)
は、上記の乾式メッキ被覆層(II)または湿式メッキ被
膜層(III)の上に、従来公知の有機クリアー塗料を用
い、従来公知の塗装方法で形成することができる。
【0063】このような有機クリアー塗料としては、具
体的には、アクリル系焼付けクリアー塗料、ウレタン系
クリアー塗料、エポキシ系クリアー塗料などが挙げられ
る。中でも、アクリル系焼付けクリアー塗料が好ましく
用いられる。
【0064】有機クリアー塗料の塗装方法としては、具
体的には、スプレーガン法、静電法などの方法が挙げら
れる。これらの中では、スプレーガン法が好ましい。
【0065】上記のような有機クリアー塗料から形成さ
れる有機塗膜層(IV)の厚みは、メッキ製品の用途によ
り異なるが、通常、1.0〜30μm、好ましくは5〜
20μmである。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、均一な厚みと平滑性を
有するメッキ被覆層が形成された、鏡面仕上げのマグネ
シウム系部材のメッキ製品と、安定した品質を有する、
ヘアライン加工、ホーニング加工等の模様付け加工され
たマグネシウム系部材のメッキ製品を、湿式メッキを行
なう為に必要なエッチング等による粗面化処理および表
面活性化処理を不要とした簡単な加工工程で調製でき
る。これらのメッキ製品は、防食性(耐食性)に優れて
いる。
【0067】
【実施例】以下に、本発明を実施例により説明するが、
本発明は、これらの実施例により何ら限定されるもので
はない。
【0068】なお、実施例におけるメッキ被膜の密着性
試験および耐食性試験は、下記の方法に従って行なっ
た。 (1)メッキ被膜の密着性試験 メッキ被膜の密着性試験は、JISH8504(引き剥
がし試験(テープ試験))に従って行なった。(剥離し
たメッキ被膜の升目個数)/(メッキ被膜の升目30
個)が0/30であるとき、合格とした。 (2)メッキ被膜の耐食性試験 メッキ被膜の耐食性試験は、JISH8502(キャス
(CASS)試験)に従って行なった。メッキ最上層が
メッキ被膜層(II)の場合の試験時間は2時間、メッキ
最上層がメッキ被膜層(III)の場合の試験時間は24時
間、メッキ最上層がメッキ被膜層(IV)の場合の試験時
間は96時間とし、その試験面の耐食性評価は、レイテ
ィングナンバ標準図表によってレイティングナンバが
9.8以上のとき、合格とした。
【0069】
【実施例1】まず、腕時計用側の部材としてマグネシウ
ム、アルミニウム、亜鉛およびマンガンからなるマグネ
シウム合金製部材をアセトンで洗浄し、イオンプレート
装置に配置した。
【0070】次いで、この装置内を1.0×10-5To
rrまで排気した後、アルゴンガスを装置内に導入し、
純銅をイオンプレートして、マグネシウム合金製部材の
表面に厚み0.8μmの銅被膜層を形成させた。
【0071】次いで、銅の蒸発とアルゴンガスの導入を
止め、窒素ガスを装置内に導入しチタンを蒸発させて、
金色のTiN膜(厚み1.0μm)を銅被膜層の上にイ
オンプレートした。
【0072】上記のようにして得られた腕時計用側につ
いて、メッキ被膜の密着性試験を、上記方法に従って行
なった結果、(剥離したメッキ被膜の升目個数)/(メ
ッキ被膜の升目30個)は0/30で合格であった。ま
た、上記2時間のキャス試験にも合格した。
【0073】
【実施例2】まず、腕時計用側の部材として実施例1と
同じ組成のマグネシウム合金製部材をアセトンで洗浄
し、イオンプレート装置に配置した。
【0074】次いで、この装置内を1.0×10-5To
rrまで排気した後、アルゴンガスを装置内に導入し、
純銅をイオンプレートして、マグネシウム合金製部材の
表面に厚み0.8μmの銅被膜層を形成させた。
【0075】次いで、銅をイオンプレートさせたマグネ
シウム合金製部材の上に、湿式メッキ法により、厚み5
μmのニッケルメッキ被膜と厚み0.2μmのクロムメ
ッキ被膜をこの順で形成した。
【0076】上記のようにして得られた腕時計用側につ
いて、メッキ被膜の密着性試験を上記方法に従って行な
った結果、(剥離したメッキ被膜の升目個数)/(メッ
キ被膜の升目30個)は0/30で合格であった。ま
た、上記24時間のキャス試験にも合格した。
【0077】
【実施例3】まず、腕時計用側の部材として実施例1と
同じ組成のマグネシウム合金製部材をアセトンで洗浄
し、イオンプレート装置に配置した。
【0078】次いで、この装置内を1.0×10-5To
rrまで排気した後、アルゴンガスを装置内に導入し、
純アルミニウムをイオンプレートして、マグネシウム合
金製部材の表面に厚み0.8μmのアルミニウム被膜層
を形成させた。
【0079】次いで、アルミニウムの蒸発を止め、アル
ゴンガス雰囲気中でチタンを蒸発させて、チタンの中間
層をアルミニウム被膜層の上に形成させてから、アルゴ
ンガスの導入を止め、窒素ガスを装置内に導入しチタン
を蒸発させて、金色のTiN膜(厚み1.0μm)をイ
オンプレートした。
【0080】次いで、このTiN膜の上に、エポキシ変
性アクリル塗料(クリアー塗料)をスプレーガン法によ
り塗装し、150℃で2時間焼付け、TiN膜の上に厚
み10μmの有機塗膜層を形成した。
【0081】上記のようにして得られた腕時計用側は、
メッキ色が損なわれていなかった。この腕時計用側につ
いて、メッキ被膜の密着性試験を、上記方法に従って行
なった結果、(剥離したメッキ被膜の升目個数)/(升
目30個)は0/30で合格であった。また、上記96
時間のキャス試験にも合格した。
【0082】
【実施例4】まず、腕時計用側の部材として実施例1と
同じ組成のマグネシウム合金製部材をアセトンで洗浄
し、イオンプレート装置に配置した。
【0083】次いで、この装置内を1.0×10-5To
rrまで排気した後、アルゴンガスを装置内に導入し、
最初準銅をイオンプレートして、マグネシウム合金製部
材の表面に厚み0.8μmの銅被膜層を形成させ、次
に、純金をイオンプレートして、銅被膜層の表面に厚み
1.0μmの金被膜層を形成させた。
【0084】次いで、装置内を真空にして、マグネシウ
ム合金製部材およびその上に形成された銅被膜層と金被
膜層全体に、400℃、1時間の条件で熱処理を施し、
マグネシウム合金への銅と金の拡散を促進させて、マグ
ネシウム合金製部材と銅被膜層と金被膜層との密着を強
めた。
【0085】次いで、この熱処理を施した、銅被膜層と
金被膜層を有するマグネシウム合金製部材をイオンプレ
ート装置に配置した。
【0086】次いで、この装置内を1.0×10-5To
rrまで排気した後、窒素ガスを装置内に導入しチタン
を蒸発させて、金色のTiN膜(厚み1.0μm)を金
被膜層の上にイオンプレートした。
【0087】上記のようにして得られた腕時計用側につ
いて、メッキ被膜の密着性試験を、上記方法に従って行
なった結果、(剥離したメッキ被膜の升目個数)/(メ
ッキ被膜の升目30個)は0/30で合格であった。ま
た、上記2時間のキャス試験にも合格した。
【0088】
【実施例5】まず、腕時計用側の部材として実施例1と
同じ組成のマグネシウム合金製部材をアセトンで洗浄
し、イオンプレート装置に配置した。
【0089】次いで、この装置内を1.0×10-5To
rrまで排気した後、アルゴンガスを装置内に導入し、
純金をイオンプレートして、マグネシウム合金製部材の
表面に厚み1.0μmの金被膜層を形成させた。
【0090】次いで、装置内を真空にして、マグネシウ
ム合金製部材およびその上に形成された金被膜層全体
に、400℃、1時間の条件で熱処理を施し、マグネシ
ウム合金への金の拡散を促進させてマグネシウム合金製
部材と金被膜層との密着を強めた。
【0091】次いで、この熱処理を施した、金被膜層を
有するマグネシウム合金製部材の上に、湿式メッキ法に
より、厚み5μmのニッケルメッキ被膜と厚み0.2μ
mのクロムメッキ被膜をこの順で形成した。
【0092】上記のようにして得られた腕時計用側につ
いて、メッキ被膜の密着性試験を上記方法に従って行な
った結果、(剥離したメッキ被膜の升目個数)/(メッ
キ被膜の升目30個)は0/30で合格であった。ま
た、上記24時間のキャス試験にも合格した。
【0093】
【実施例6】まず、腕時計用側の部材として実施例1と
同じ組成のマグネシウム合金製部材をアセトンで洗浄
し、イオンプレート装置に配置した。
【0094】次いで、この装置内を1.0×10-5To
rrまで排気した後、アルゴンガスを装置内に導入し、
純銅をイオンプレートして、マグネシウム合金製部材の
表面に厚み0.8μmの銅被膜層を形成させた。
【0095】次いで、装置内を真空にして、マグネシウ
ム合金製部材およびその上に形成された銅被膜層全体
に、300℃、1時間の条件で熱処理を施し、マグネシ
ウム合金への銅の拡散を促進させてマグネシウム合金製
部材と銅被膜層との密着を強めた。
【0096】次いで、この熱処理を施した、銅被膜層を
有するマグネシウム合金製部材をアセトンで洗浄した
後、イオンプレート装置に配置した。
【0097】次いで、この装置内を1.0×10-5To
rrまで排気した後、窒素ガスを装置内に導入しチタン
を蒸発させて、金色のTiN膜(厚み1.0μm)を銅
被膜層の上にイオンプレートした。
【0098】上記のようにして得られた腕時計用側につ
いて、メッキ被膜の密着性試験を、上記方法に従って行
なった結果、(剥離したメッキ被膜の升目個数)/(メ
ッキ被膜の升目30個)は0/30で合格であった。ま
た、上記24時間のキャス試験にも合格した。
【0099】
【実施例7】まず、腕時計用側の部材として実施例1と
同じ組成のマグネシウム合金製部材をアセトンで洗浄
し、イオンプレート装置に配置した。
【0100】次いで、この装置内を1.0×10-5To
rrまで排気した後、アルゴンガスを装置内に導入し、
最初純アルミニウムをイオンプレートして、マグネシウ
ム合金部材の表面に厚み0.8μmのアルミニウム被膜
層を形成させ、次に、純銅をイオンプレートして、アル
ミニウム被膜層の表面に厚み0.8μmの銅被膜層を形
成させた。
【0101】次いで、装置内を真空にして、マグネシウ
ム合金製部材およびその上に形成されたアルミニウム被
膜層および銅被膜層全体に、300℃、1時間の条件で
熱処理を施し、マグネシウム合金へのアルミニウムと銅
の拡散を促進させてマグネシウム合金製部材とアルミニ
ウム被膜層と銅被膜層との密着を強めた。
【0102】次いで、この熱処理を施した、アルミニウ
ム被膜層と銅被膜層を有するマグネシウム合金製部材の
上に、湿式メッキ法により、厚み5μmのニッケルメッ
キ被膜と厚み0.2μmのクロムメッキ被膜をこの順で
形成した。
【0103】上記のようにして得られた腕時計用側につ
いて、メッキ被膜の密着性試験を上記方法に従って行な
った結果、(剥離したメッキ被膜の升目個数)/(メッ
キ被膜の升目30個)は0/30で合格であった。ま
た、上記24時間のキャス試験にも合格した。
【0104】
【実施例8】まず、腕時計用側の部材として実施例1と
同じ組成のマグネシウム合金製部材をアセトンで洗浄
し、イオンプレート装置に配置した。
【0105】次いで、この装置内を1.0×10-5To
rrまで排気した後、アルゴンガスを装置内に導入し、
純アルミニウムをイオンプレートして、マグネシウム合
金製部材の表面に厚み0.8μmのアルミニウム被膜層
を形成させた。
【0106】次いで、装置内を真空にして、マグネシウ
ム合金製部材およびその上に形成されたアルミニウム被
膜層全体に、300℃、1時間の条件で熱処理を施し、
マグネシウム合金へのアルミニウムの拡散を促進させて
マグネシウム合金製部材とアルミニウム被膜層との密着
を強めた。
【0107】次いで、この熱処理を施した、アルミニウ
ム被膜層を有するマグネシウム合金製部材をイオンプレ
ート装置に配置した。
【0108】次いで、この装置内を1.0×10-5To
rrまで排気した後、窒素ガスを装置内に導入し、ジル
コニウムを蒸発させて、淡金色のZrN膜(厚み0.5
μm)をアルミニウム被膜層の上に形成させ、次いで、
チタンを蒸発させて、金色のTiN膜(厚み1.0μ
m)を窒化ジルコニウム被膜層の上にイオンプレートし
た。
【0109】上記のようにして得られた腕時計用側につ
いて、メッキ被膜の密着性試験を、上記方法に従って行
なった結果、(剥離したメッキ被膜の升目個数)/(メ
ッキ被膜の升目30個)は0/30で合格であった。ま
た、上記2時間のキャス試験にも合格した。
【0110】
【実施例9】まず、腕時計用側の部材として実施例1と
同じ組成のマグネシウム合金製部材をアセトンで洗浄
し、イオンプレート装置に配置した。
【0111】次いで、この装置内を1.0×10-5To
rrまで排気した後、アルゴンガスを装置内に導入し、
最初純アルミニウムをイオンプレートして、マグネシウ
ム合金製部材の表面に厚み0.8μmのアルミニウム被
膜層を形成させ、次に、純銅をイオンプレートして、ア
ルミニウム被膜層の表面に厚み0.8μmの銅被膜層を
形成させた。
【0112】次いで、装置内を真空にして、アルミニウ
ムと銅をイオンプレートさせたマグネシウム合金製部材
の上に、湿式メッキ法により、厚み5μmのニッケルメ
ッキ被膜と厚み0.2μmのクロムメッキ被膜をこの順
で形成した。
【0113】次いで、このクロムメッキ被膜の上に、エ
ポキシ変性アクリル塗料(クリアー塗料)をスプレーガ
ン法により塗装し、150℃で2時間焼付け、クロムメ
ッキ被膜の上に厚み10μmの有機塗膜層を形成した。
【0114】上記のようにして得られた腕時計用側は、
メッキ色が損なわれていなかった。この腕時計用側につ
いて、メッキ被膜の密着性試験を、上記方法に従って行
なった結果、(剥離したメッキ被膜の升目個数)/(升
目30個)は0/30で合格であった。また、上記96
時間のキャス試験にも合格した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田 村 剛 岩手県北上市北工業団地2番25号 上尾精 密株式会社内 Fターム(参考) 4K024 AA02 AA03 AA04 AA06 AA07 AA09 AA11 AA12 AA14 AB02 BA05 BB03 BC10 DA04 DB01 GA02 4K029 AA02 BA03 BA05 BA08 BA41 BA43 BA54 BA55 BA58 BA60 BB02 BC07 BD07 CA03 FA03 FA04 GA01 GA03 4K044 AA06 AB06 BA02 BA06 BA08 BA10 BA12 BA18 BB03 BC09 CA04 CA07 CA13 CA18 CA62

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に粗面化処理を施すことなく、鏡面仕
    上げ加工または模様付け加工が施されている、マグネシ
    ウムまたはその合金からなるマグネシウム系部材と、 該マグネシウム系部材表面に、乾式メッキ法により形成
    された、銅、銅合金、金、金合金、アルミニウムおよび
    アルミニウム合金からなる群から選ばれる1種以上の金
    属または合金からなるメッキ被覆層(I)と、 該メッキ被覆層(I)の上に、さらに乾式メッキ法によ
    り形成された、元素周期律表第IVA族、第VA族、第VI
    A族、第VIII族に属する金属、およびこれらの窒化物、
    炭化物、酸化物、炭窒化物、酸窒化物、酸炭化物、酸炭
    窒化物からなる群から選ばれる1種以上の金属またはそ
    の化合物からなるメッキ被覆層(II)とを有することを
    特徴とするマグネシウム系部材のメッキ製品。
  2. 【請求項2】表面に粗面化処理を施すことなく、鏡面仕
    上げ加工または模様付け加工が施されている、マグネシ
    ウムまたはその合金からなるマグネシウム系部材と、 該マグネシウム系部材表面に、乾式メッキ法により形成
    された、銅、銅合金、金、金合金、アルミニウムおよび
    アルミニウム合金からなる群から選ばれる1種以上の金
    属または合金からなるメッキ被覆層(I)と、 該メッキ被覆層(I)の上に、さらに湿式メッキ法によ
    り形成された、銅、ニッケル、金、クロム、亜鉛、パラ
    ジウム、白金、ロジウム、鉄、コバルト、スズ、カドミ
    ウム、ルテニウム、およびその合金からなる群から選ば
    れる1種以上の金属または合金からなるメッキ被覆層
    (III)とを有することを特徴とするマグネシウム系部材
    のメッキ製品。
  3. 【請求項3】前記メッキ被覆層(II)の上に、さらに有
    機クリアー塗料の塗装により形成された有機塗膜層(I
    V)を有することを特徴とする請求項1に記載のマグネ
    シウム系部材のメッキ製品。
  4. 【請求項4】前記メッキ被覆層(III)の上に、さらに有
    機クリアー塗料の塗装により形成された有機塗膜層(I
    V)を有することを特徴とする請求項2に記載のマグネ
    シウム系部材のメッキ製品。
  5. 【請求項5】前記マグネシウム系部材およびメッキ被覆
    層(I)の全体に熱処理が施された後に、前記メッキ被
    覆層(II)が形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載のマグネシウム系部材のメッキ製品。
  6. 【請求項6】前記マグネシウム系部材およびメッキ被覆
    層(I)の全体に熱処理が施された後に、前記メッキ被
    覆層(III)が形成されていることを特徴とする請求項2
    に記載のマグネシウム系部材のメッキ製品。
  7. 【請求項7】マグネシウムまたはその合金からなるマグ
    ネシウム系部材の表面に、粗面化処理を施すことなく、
    鏡面仕上げ加工または模様付け加工を施し、 次いで、該マグネシウム系部材表面に、銅、銅合金、
    金、金合金、アルミニウムおよびアルミニウム合金から
    なる群から選ばれる1種以上の金属または合金を用い
    て、乾式メッキ法によりメッキ被覆層(I)を形成し、 次いで、該メッキ被覆層(I)の上に、さらに元素周期
    律表第IVA族、第VA族、第VIA族、第VIII族に属する
    金属、およびこれらの窒化物、炭化物、酸化物、炭窒化
    物、酸窒化物、酸炭化物、酸炭窒化物からなる群から選
    ばれる1種以上の金属またはその化合物を用いて、乾式
    メッキ法によりメッキ被覆層(II)を形成することを特
    徴とするマグネシウム系部材のメッキ製品の製造方法。
  8. 【請求項8】マグネシウムまたはその合金からなるマグ
    ネシウム系部材の表面に、粗面化処理を施すことなく、
    鏡面仕上げ加工または模様付け加工を施し、 次いで、該マグネシウム系部材表面に、銅、銅合金、
    金、金合金、アルミニウムおよびアルミニウム合金から
    なる群から選ばれる1種以上の金属または合金を用い
    て、乾式メッキ法によりメッキ被覆層(I)を形成し、 次いで、該メッキ被覆層(I)の上に、さらに銅、ニッ
    ケル、金、クロム、亜鉛、パラジウム、白金、ロジウ
    ム、鉄、コバルト、スズ、カドミウム、ルテニウム、お
    よびその合金からなる群から選ばれる1種以上の金属ま
    たは合金を用いて、湿式メッキ法によりメッキ被覆層
    (III)を形成することを特徴とするマグネシウム系部材
    のメッキ製品の製造方法。
  9. 【請求項9】前記メッキ被覆層(II)の上に、有機クリ
    アー塗料を塗装して有機塗膜層(IV)を形成することを
    特徴とする請求項7に記載のメッキ製品の製造方法。
  10. 【請求項10】前記メッキ被覆層(III)の上に、有機ク
    リアー塗料を塗装して有機塗膜層(IV)を形成すること
    を特徴とする請求項8に記載のメッキ製品の製造方法。
  11. 【請求項11】前記マグネシウム系部材表面にメッキ被
    覆層(I)を形成した後、マグネシウム系部材およびメ
    ッキ被覆層(I)の全体に熱処理を施し、その後該メッ
    キ被覆層(I)の上に、前記メッキ被覆層(II)を乾式
    メッキ法により形成することを特徴とする請求項7に記
    載のメッキ製品の製造方法。
  12. 【請求項12】前記マグネシウム系部材表面にメッキ被
    覆層(I)を形成した後、マグネシウム系部材およびメ
    ッキ被覆層(I)の全体に熱処理を施し、その後該メッ
    キ被覆層(I)の上に、前記メッキ被覆層(III)を湿式
    メッキ法により形成することを特徴とする請求項8に記
    載のメッキ製品の製造方法。
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