JP2000219812A - 熱可塑性組成物、成形方法及び感光材料用容器 - Google Patents

熱可塑性組成物、成形方法及び感光材料用容器

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JP2000219812A
JP2000219812A JP11023849A JP2384999A JP2000219812A JP 2000219812 A JP2000219812 A JP 2000219812A JP 11023849 A JP11023849 A JP 11023849A JP 2384999 A JP2384999 A JP 2384999A JP 2000219812 A JP2000219812 A JP 2000219812A
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hydrogen atom
fibers
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JP11023849A
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Akihisa Nakajima
彰久 中島
Yuji Hosoi
勇治 細井
Ikuo Kurachi
育夫 倉地
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/04Reinforcing macromolecular compounds with loose or coherent fibrous material
    • C08J5/045Reinforcing macromolecular compounds with loose or coherent fibrous material with vegetable or animal fibrous material
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L101/00Compositions of unspecified macromolecular compounds

Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然繊維を50%以上含有する熱可塑性組成
物においても寸法安定性や廃棄特性に優れ、また臭いの
ない熱可塑性組成物を提供すること、更には写真性能へ
の影響のない写真用容器を提供する。 【解決手段】 天然繊維として非木材繊維を少なくとも
を50重量%以上含有する熱可塑性組成物で、特に該非
木材繊維がケナフパルプである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廃棄や、焼却に容易
な熱可塑性樹脂に関し、特にそれらを用いた感光材料用
容器に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料用遮光容器は目的、用途によっ
て種々の形体のものがある。例えば、、特公昭59−3
6736号公報等に記載されているロール状感光材料用
容器(以降容器と称す)、実開昭63−94438号公
報等に記載されているレンズ付フィルムユニット等があ
る。
【0003】これらの感光材料用遮光容器は遮光性、強
度をもたせることはもちろんであるが、製造コスト、廃
棄時の環境問題を考慮する必要がある。
【0004】前記容器は収納される感光材料の種類、サ
イズ、巻長さ、用途によって種々の材質で形成される
が、通常、紙とプラスチックに大別することができる。
詳しくは紙としては段ボール、板紙または紙とプラスチ
ックフィルムや金属箔との積層材料が用いられる。
【0005】これらの紙または/およびプラスチックで
成形された従来の容器は強度、低コスト、廃棄焼却性の
全てを満足させることは不可能に近い。
【0006】紙で成形されたものは、コスト、廃棄性は
良いが、強度が弱く、収納される感光材料のサイズ、巻
長さが制限されるという欠点、及び輸送時に変形、破損
しやすいという重大な欠点がある。プラスチックで成形
されたものは強度は良いが、コスト、廃棄性の面で問題
がある。紙部材とプラスチック部材の組み合わせで成形
されたのものは、前記2例の中間の特性をもつが、廃棄
時、紙とプラスチックを分別して廃棄しなければならい
う欠点がある。
【0007】プラスチックは不燃物として取り扱われる
ため、紙部材と分別して廃棄しなければならないこと、
つまりプラスチックは燃焼カロリーが紙や木材等に比べ
かなり高く、さらにプラスチックは燃焼時メルトダウン
(溶融滴下)する性質があるため燃焼炉を傷めるという
欠点があった。
【0008】このような欠点を解決する手段として、紙
と樹脂とを複合化した材料が従来より提案されている。
【0009】例えば、特開昭56−34737号におい
ては、可塑剤としてロジン又はロジンから誘導される類
似物質、又は石油樹脂の1種又はそれらの混合物を選択
することにより、紙成分を15〜60%含有する熱可塑
性組成物が提案されている。
【0010】また、特開昭61−225234号には、
樹脂の流動性を上げメルティングフローレイト(MF
R)を20〜100とすることにより植物繊維を20〜
60重量%含有する熱可塑性樹脂が提案されている。
【0011】しかしながら、樹脂からのアプローチだけ
では、組成物そのものの流動性がまだ不十分なため、混
練及び射出成形の温度を上げる必要があり、そのため、
天然繊維が分解して不快な臭いが発生するという問題が
あった。
【0012】また、セルロース系繊維と熱可塑性樹脂の
混合成型物を感光材料用の容器として使用した技術とし
ては、特開平5−210217号及び特開平7−225
453号に提案されているが、いずれも熱可塑性樹脂の
含有量が多く、本発明者らが目標とする、天然繊維を5
0%以上含有するものではなかった。また、材料として
みても、前記特許の範囲を出るものではなく、天然繊維
を50%以上使用した場合の臭いや、臭い成分に起因す
る写真性能への影響がみられた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は天然繊
維を50%以上含有する熱可塑性組成物においても寸法
安定性や廃棄特性に優れ、また臭いのない熱可塑性組成
物を提供すること、更には写真性能への影響のない写真
用容器を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は下記
の構成により解決することができた。
【0015】1.天然繊維として少なくとも非木材繊維
を50重量%以上含有する熱可塑性組成物。
【0016】2.非木材繊維がケナフの繊維であること
を特徴とする請求項1記載の熱可塑性組成物。
【0017】3.平均繊維長が0.3〜3mmであるこ
とを特徴とする前記1又は2記載の熱可塑性組成物。
【0018】4.天然繊維として少なくとも非木材繊維
を50重量%以上と熱可塑性樹脂を含有する熱可塑性組
成物。
【0019】5.非木材繊維がケナフの繊維であること
を特徴とする前記4記載の熱可塑性組成物。
【0020】6.平均繊維長が0.3〜3mmであるこ
とを特徴とする前記4又は5記載の熱可塑性組成物。
【0021】7.原料の天然繊維の含水率が5%以下で
あることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項記載の
熱可塑性組成物。
【0022】8.少なくとも天然繊維と熱可塑性樹脂を
含有する混合物をバンバリーミキサーを用いて混練する
ことにより得ることを特徴とする請求項1〜7の何れか
1項記載の熱可塑性組成物。
【0023】9.天然繊維と熱可塑性樹脂を含有する混
合物を70℃以上150℃以下の温度に保ちながら混練
することを特徴とする前記8記載の熱可塑性組成物。
【0024】10.前記1〜9の何れか1項記載の熱可
塑性組成物を用いて70℃以上150℃以下の温度で成
形することを特徴とする熱可塑性組成物の成形方法。
【0025】11.少なくとも該天然繊維がヘミセルラ
ーゼ酵素で処理されたパルプであることを特徴とする請
求項1〜9の何れか1項記載の熱可塑性組成物。
【0026】12.下記一般式(I)〜(V)で表され
る化合物又はテトラメチロールシクロヘキサノールから
選ばれる少なくとも1種の化合物を含有することを特徴
とする請求項1〜9又は11の何れか1項記載の熱可塑
性組成物。
【0027】一般式(I) R1CS−X−R2 又は R1CO−X−R2 〔式中、R1は水素原子、アルキル基、アリール基、ア
ルコキシ基、アシルアミノ基又はアミノ基を表し、R2
は水素原子、アルキル基、アリール基、アシル基、アル
コキシカルボニル基、カルバモイル基、アミノ基又はア
ミジノ基を表す。又、R1とR2は結合して環を形成して
もよい。Xは−CH2−又は−NH−を表す。〕
【0028】
【化5】
【0029】式中、R3、R4及びR5は各々、水素原
子、アルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリー
ル基又はアシル基を表し、R6及びR7は各々、水素原子
又はアルキル基を表す。
【0030】
【化6】
【0031】式中、R8は水素原子、アルキル基又はア
リール基を表す。又、R8はフェニル環と共にナフタレ
ン環を形成してもよい。nは2以上の整数を表す。
【0032】
【化7】
【0033】式中、R9は水素原子又は置換基を表し、
10は水素原子又は置換基を表す。
【0034】
【化8】
【0035】式中、R11及びR12は各々、水素原子又は
置換基を表し、R13は水素原子又はアルキル基を表し、
Zは水素原子、アルキル基、アリール基、−SO214
又は−SO2N(R14)(R15)を表す。R14はアルキ
ル基、アリール基又は複素環基を表し、R15はR13と同
義である。又、R13とZは互いに結合して環を形成して
もよい。
【0036】13.天然繊維がパルプであることを特徴
とする前記7〜9及び11〜12の何れか1項記載の熱
可塑性組成物。
【0037】14.天然繊維が非木材パルプを5%以上
含有することを特徴とする前記13記載の熱可塑性組成
物。
【0038】15.非木材パルプがケナフより得られる
ことを特徴とする前記14記載の熱可塑性組成物。
【0039】16.石油樹脂若しくはロジン及びその誘
導体を総重量の0.1〜40重量%含有することを特徴
とする前記7〜9及び11〜15の何れか1項記載の熱
可塑性組成物。
【0040】17.前記1〜9又は11〜16の何れか
1項記載の熱可塑性組成物を用いて形成したことを特徴
とする感光材料用容器。
【0041】18.感光材料用容器がレンズ付きフィル
ムユニットの外装部材であることを特徴とする前記17
記載の感光材料用容器。
【0042】以下、本発明を詳細に説明する。
【0043】本発明の天然繊維とは、植物繊維と動物繊
維を包含する。植物繊維としては、木材繊維、茎幹繊
維、葉脈繊維、靱皮繊維、種子繊維等から得られる任意
の天然セルロース繊維を意味する。
【0044】動物繊維としては、家蚕及び野蚕(例え
ば、天繭、柞繭あるいはエリ繭等)からの絹及び絹類
(フィブロイン)繊維、ウール、カシミアの毛の繊維、
ラクダの毛の繊維、山羊の毛の繊維、アルパカの毛の繊
維等の獣類の毛からの繊維、また、動物の皮形成してい
る繊維状物質等をあげることができる。本発明はここに
挙げた繊維の例に限定されるものではない。
【0045】本発明で言うパルプとは、植物体から製紙
用原料となる繊維を取り出したものであり、製紙用繊維
の主体をなすのはセルロースである。植物体によりその
化学組成は複雑であるが、セルロース、ヘミセルロー
ス、リグニンの3大成分から成り立っている。その他油
脂分や少量のタンパク質、シリカなどの灰分が含まれ
る。
【0046】非木材パルプ製造用の原料植物としては、
禾本科植物を初めとして地上部が木質をなさない草本植
物や、その他一般にパルプ業界で非木材と称されるもの
全てを包含する。このような原料植物としては、例えば
靱皮繊維であるシュート、亜麻、洋麻、大麻等や、硬質
繊維である芦、サバイ草、エスパルト草、稲、小麦、大
麦、ライ麦、砂糖キビバカス等や、種毛繊維である綿、
カポック、椰子の果実皮等や、葉の繊維であるカルナウ
バ椰子の葉、マニラ麻、サイザル麻等を挙げることがで
きるほか、さらに楮、三椏、雁皮、桑、竹、破布等の従
来パルプ原料としては小規模に製造が行なわれているに
過ぎないものも包含される。
【0047】非木材パルプとして本発明に有用なものと
してはケナフパルプが好ましく用いられる。ケナフはタ
イ、中国、オーストラリア等で栽培される1年生草木で
あり、製紙用パルプの材料として、木材に替わるものと
して注目を集めている。ケナフの利用については、19
50年代にアメリカ農務省がその研究に先鞭をつけて以
来、基礎研究、産業レベルの研究がなされており、数多
くの提案がなされている。例えば、特公平2−4295
2号公報には、ケナフ木質部化学パルプを厚壁繊維パル
プと併用し、厚壁繊維の有する平滑不良性を改良するこ
とを目的とする提案がなされている。また、特開平2−
91297号公報にはケナフパルプをメカニカルパルプ
と併用することで、メカニカルパルプの性能を向上させ
ることを目的とした提案がなされている。また、特開平
2−88286号公報、特開平2−92576号公報に
はケナフパルプを通常パルプと併用することで、感熱記
録紙、感圧複写紙用原紙を得ることを目的とした提案が
なされている。また、特開平6−262868号公報に
は熱転写受容紙を得ることを目的とする提案がなされて
いる。
【0048】本発明において、ヘミセルラーゼキシラン
分解酵素を用いる目的は、白色のセルロースと褐色のリ
グニンとを結合していると考えられるリグノセルロース
繊維のキシラン部分を分解することである。
【0049】従って、キシランヘミセルロースの分解
は、リグニンの除去を促進し、該繊維をより高い白色度
のものとする。
【0050】ヘミセルラーゼと呼ばれるキシラン分解酵
素は、紙/パルプ産業やデンプン/ベーキング産業等で
常用されている。
【0051】キシラン分解酵素としては微生物、動物、
植物などいずれの起源のものであってもよく精製品のほ
か粗製品であってもよい。これらの酵素は単独にまたは
併用してまたは順次用いることができ、非木材系由来の
繊維源の乾燥重量あたり0.01重量%から10重量%
を添加する。
【0052】酵素のキシラン分解活性の有無について
は、簡便法として以下に示す方法で調べることができ
る。即ち、任意のpHに調整した水溶液に市販のオート
麦由来のキシラン(SIGMA社)が1重量%の濃度に
なるよう懸濁し、寒天を2重量%となるように加えた
後、90〜100℃まで加熱して寒天プレートを作製す
る。酵素液を適当に希釈してあるいは濃縮して寒天プレ
ートにスポットした後、任意の温度で保温する。24時
間経過後に寒天プレートを観察しスポットした周辺部に
クリアゾーンが認められるならばキシラン分解活性を有
すると判定する。
【0053】酵素処理にあたっては、原料濃度は0.1
重量%〜20重量%、好ましくは1〜10重量%であ
る。pH、温度条件は、分解活性の最適条件に近いほど
効果的ではあるが、そのことにこだわる必要はなく酵素
が作用する範囲内であればよい。通常、pHは3〜1
1、温度は10℃〜90℃の範囲内から選択できる。処
理時間は処理pH、処理温度、酵素量により影響され
る。また、稲藁、麦藁、バガスなどの原料の種類や前処
理の程度によっても影響を受ける。静置するかあるいは
静かに攪拌しながら処理すると短ければ1時間、長けれ
ば10日間程度必要となる。酵素処理条件は実生産上の
制約を考慮して決めればよい。予備試験を行った後に最
適な条件を設定することが望ましい。
【0054】さらにはまた、原料中に含まれている油脂
分やタンパク質を分解するために油脂分解酵素やタンパ
ク質分解酵素を予めあるいは同時に作用させればさらに
容易にパルプ化を行うことができる。セルロース分解酵
素の場合は繊維自体を分解して収率やパルプ強度を低下
させるので好ましくはないが、例えば、パルプ強度がそ
れほど要求されない場合にはセルロース分解酵素を予め
あるいは同時に作用させればより容易にパルプ化を行う
ことができる。これらの場合も使用する酵素の特性から
分解活性の最適条件に近いほど効果的ではあるが、それ
にこだわる必要はなく酵素が作用する範囲内であればよ
い。
【0055】酵素処理された原料は、繊維がまだ結束し
ていたり、非繊維分が付着していて、直接紙を構成する
ことができるような状態にはなっていないことが多い。
そこで離解や叩解を行ってから繊維をよく分離取得す
る。離解や叩解はパルパー、ビーター、リファイナー、
PFIミルなどを用いて処理することができる。離解や
叩解は原料の組織をさらに膨潤させる目的とリグニンを
抽出する目的で、アルカリ条件下で行うのが好ましい
が、必ずしもこの限りではない。なお、ここでアルカリ
条件下で行うためには、酵素処理する前に原料をアルカ
リ液に浸すという方法を取るのが好ましいが、使用後の
アルカリ液はまた次の原料を浸すのに使え、何度もリサ
イクル出来るので、従来のソーダ法のような大量の廃液
を出すことはない。
【0056】分離処理は湿式の回転ふるい、フラットス
クリーン及びプレッシャースクリーン等で処理可能であ
る。2段以上、同種または異種のふるいを用いることは
繊維分と非繊維分との分離に有効である。
【0057】その後、必要に応じて定法に従った還元漂
白及び/または酸化漂白をして紙・板紙用パルプにする
ことができる。例えば、還元漂白については、パルプ濃
度3〜5%、pH5〜6、温度50〜65℃の範囲で、
ハイドロサルファイトナトリウムを対乾燥パルプ0.5
〜1.0重量%添加して0.5〜1.0時間処理する。
【0058】また、酸化漂白については、塩素水、次亜
塩素酸ナトリウム、二酸化塩素、過酸化水素などを用い
ることが出来る。例えば、次亜塩素酸ナトリウムを用い
る場合には、パルプ濃度3〜5%、温度25〜50℃、
有効塩素量2〜9%で、2〜6時間処理する。酸化漂白
については、2種以上の薬品を用いて、多段階処理する
ことが好ましい。次亜塩素酸ナトリウム、塩素水、二酸
化塩素など塩素含有薬品を用いる場合はアルカリ抽出操
作を入れることが好ましい。
【0059】本発明の天然繊維の繊維長は、熱可塑性樹
脂中に混練される繊維の平均長であり、本発明において
は0.3〜3.0mmであることが好ましい。
【0060】次に、一般式(I)〜(V)で表される化
合物について説明する。
【0061】一般式(I)において、R1は水素原子、
アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アシルアミノ
基又はアミノ基を表し、R2は水素原子、アルキル基、
アリール基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カル
バモイル基、アミノ基又はアミジノ基を表す。又、R1
とR2は結合して環を形成してもよい。又、これらの基
は更に置換基を有していてもよい。Xは−CH2−又は
−NH−を表す。
【0062】一般式(II)において、R3、R4及びR5
は各々、同じでも異なってもよく、水素原子、アルキル
基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基又はアシ
ル基を表す。
【0063】R6及びR7は各々、水素原子又はアルキル
基(例としてR3〜R5で述べたものと同様の基が挙げら
れる)を表す。
【0064】一般式(II)で示される化合物はR3〜R5
の基を介して高分子鎖(例えばポリエチレン鎖、ポリプ
ロピレン鎖)に結合した高分子状のものを含む。更にこ
の場合、連結基として−CO−、−COO−、−CON
H−などがR3〜R5の基と高分子鎖とを連結しているも
のを含む。
【0065】一般式(III)において、R8は水素原子、
アルキル基、アリール基を表す。又、R8はフェニル環
と共にナフタレン環を形成するものであってもよい。こ
れらアルキル基、アリール基には置換基を有するものも
含まれる。nは2〜4の整数を表す。
【0066】一般式(IV)において、R9は水素原子又
は置換基を表す。置換基としては、例えばアルキル基、
アリール基、シクロアルキル基、アシル基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、アルコキシカルボニル基が挙
げられ、これらの基は更に置換基(例えばカルボキシル
基、スルホ基、ヒドロキシル基、アミノ基等)を有して
もよい。
【0067】R10は水素原子又は置換基を表す。置換基
としては、例えばアルキル基、アリール基、シアノ基、
カルバモイル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニ
ル基、アシル基、ハロアルキル基、ニトロ基、スルファ
モイル基、アルキルスルファモイル基、アルキルスルホ
ニル基等が挙げられる。
【0068】一般式(V)において、R11及びR12は水
素原子又は置換基を表し、R13は水素原子又はアルキル
基を表し、Zは水素原子、アルキル基、アリール基、−
SO214又は−SO2N(R14)(R15)を表す。R14
はアルキル基、アリール基又は複素環基を表し、R15
前記R13と同義である。又、R13とZは互いに結合して
環を形成してもよい。
【0069】R11で表される置換基の例としては、炭素
数1〜18の直鎖又は分岐のアルキル基、炭素数5〜7
のシクロアルキル基、アリール基、5員又は6員の複素
環基基又は−SO216、−SO2N(R16)(R17)、
−COR16、−CON(R16)(R17)、−COO
16、−CONHNHR18、−C(=NH)NH2、−
CSNHR18、−CSNHNHR18(ここでR16はアル
キル基、アリール基、又は複素環基を表し、R17は水素
原子又はアルキル基を表し、R18は水素原子、アルキル
基、アリール基又は複素環基を表す)などが挙げられ
る。
【0070】これらの置換基は更に置換基を有すること
ができ、これらの置換基の例としては、アルキル基、ア
ルコキシ基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、カル
バモイル基、スルファモイル基、アルコキシカルボニル
基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、カルボキシ
ル基、スルホ基又はハロゲン原子等が挙げられ、これら
のうち、スルホ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基が
最も好ましい。
【0071】R11としては水素原子、アルキル基、アリ
ール基、アルキルスルホニル基、アシル基、カルバモイ
ル基、アルコキシカルボニル基が好ましい。
【0072】R12で表される置換基の例としては、炭素
数1〜18の直鎖又は分岐のアルキル基、炭素数5〜7
のシクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキ
シカルボニル基、カルバモイル基、アシル基、アミノ
基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基(例えばアニ
リノ基等)、アシルアミノ基、スルホンアミド基、カル
バモイルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルコキ
シカルボニルアミノ基、環状アミノ基、カルボキシル基
又はシアノ基などが挙げられる。
【0073】これらの置換基は更に置換基を有すること
ができ、これら置換基の例としては、R11において述べ
たと同様のものが挙げられる。R12としては水素原子、
アルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、
カルボキシル基、アシルアミノ基、カルバモイルアミノ
基、スルホンアミド基、スルファモイルアミノ基、アル
コキシカルボニルアミノ基が好ましく、特に好ましいの
は、アルキル基、アシルアミノ基、カルバモイルアミノ
基、スルホンアミド基、アルコキシカルボニルアミノ基
である。
【0074】R12で表されるアルキル基の例としては、
炭素数1〜18の直鎖又は分岐のアルキル基が挙げられ
る。これらは更に、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、カ
ルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシカルボニ
ル基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、カルボキ
シル基、スルホ基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジア
ルキルアミノ基等により置換されていてもよい。
【0075】Zは水素原子、アルキル基、アリール基、
−SO213又は−SO2N(R14)(R15)(R14はア
ルキル基、アリール基又は複素環基を表し、R15は前記
13と同義である)を表し、これらの例としてはメチル
基、エチル基、ブチル基、メトキシメチル基、シアノエ
チル基、フェニル基、メチルスルホニル基、エチルスル
ホニル基、ブチルスルホニル基、ベンゼンスルホニル
基、ジメチルスルファモイル基、ジエチルスルファモイ
ル基等が挙げられる。Zは好ましくはアルキル基、アル
キルスルホニル基である。
【0076】以下に一般式(I)〜(V)で表される化
合物の代表例を示すが、本発明はこれらに限定されな
い。
【0077】
【化9】
【0078】
【化10】
【0079】
【化11】
【0080】
【化12】
【0081】
【化13】
【0082】
【化14】
【0083】
【化15】
【0084】
【化16】
【0085】
【化17】
【0086】上記化合物の多くは通常に市販されている
化合物であり、又、市販してない化合物は次に例示する
特許・文献等に記載されている方法に従って容易に合成
することができる。
【0087】化合物I−7及びI−8は、ブレティン・
オブ・ザ・ケミカル・ソサェティ・オブ・ジャパン(B
ulletinoftheChemicalSoiet
yofJapan)39巻,1559〜1567頁,1
734〜1738頁(1966)、ヘミッシェ・デア・
ベリヒテ(Chemische der Berich
te)54巻,B1802〜1833頁,2441〜2
479頁(1921)、バイルシュタイン・ハンドブー
ク・デア・オルガニッシェン・ヘミー(Beilste
in Handbuch der Organisch
en Chemie)H98頁(1921)等に記載さ
れている方法に従って容易に合成することができる。
【0088】化合物I−13はl個の繰り返し単位を持
つオリゴマー又はポリマーである。lは2以上の整数で
ある。
【0089】化合物I−19はバイルシュタイン・ハン
ドブーク・デア・オルガニッシェン・ヘミー(前出)第
一増補版第4巻354頁、同第3巻63頁などに記載さ
れた方法で合成できる。
【0090】化合物II−1及びII−11は、英国特許第
717,287号、米国特許第2,731,472号、
同第3,187,004号、エイチ・ポーリ(H.Pa
uly)、ヘミッシェ・デア・ベリヒテ(Chem.B
er.)63B,2063頁(1930)、エフ・ビー
・スリザク(F.B.Slezak)、ジャーナル・オ
ブ・オルガニック・ケミストリ(J.Org.Che
m.)27,2181頁(1962)、ジェイ・ネマト
ラール(J.Nematollahl)、ジャーナル・
オブ・オルガニック・ケミストリ(J.Org.Che
m.)28,2378頁(1963)等に記載されてい
る方法に従い合成できる。又、グリコールウリルを常法
によりアルキル化、アシル化、ヒドロキシメチル化、ア
ルコキシメチル化、ハロメチル化等を行うことにより、
それぞれアルキル、アシル、ヒドロキシメチル、アルコ
キシメチル、ハロメチル誘導体を得ることができる。
【0091】化合物IV−1〜IV−30は、特開昭51−
77327号、同62−273527号、英国特許58
5,780号等にに記載されている方法に従って、容易
に合成できる。
【0092】化合物V−1〜V−24は、ベリヒテ・デ
ア・ドイッチェン・ケミシェン・ゲゼルシャフト(Be
richte der Deutschen Chem
ischengesellschaft)57,332
頁(1924)、アンナーレン・デア・ケミー(Ann
alen der Chemie)52,622頁(1
936)、同397,119頁(1913)、同56
8,227頁(1950)、ジャーナル・オブ・ザ・ア
メリカン・ケミカル・ソサイェティ(Journal
of the American Chemical
Society)734,664頁(1951)等に記
載の方法に準じ容易に合成できる。
【0093】この中でも、特に好ましくはI−1(ジメ
ドン)及びテトラメチロールシクロヘキサノールであ
る。
【0094】これらの化合物に加えて、更にフェノール
樹脂を加えてもよい。
【0095】本発明の天然繊維を少なくとも50重量%
以上と熱可塑性樹脂を含有する熱可塑性組成物におい
て、熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂が好
ましく用いらる。ここで言うポリオレフィン系樹脂と
は、ポリオレフィン部分を多く含有し、主としてポリオ
レフィン樹脂の性質を樹脂のことをいい、ポリオレフィ
ンは単独であっても混合であってもよい。
【0096】即ち、ポリオレフィン系樹脂は化学変性ポ
リオレフィン(以下変性ポリオレフィンという)単独、
又は変性ポリオレフィンにポリプロピレン等の未変性ポ
リオレフィン樹脂(以下これをポリオレフィン樹脂とい
い、ポリオレフィン系樹脂と区別する)を配合したも
の、さらには、ポリオレフィンエラストマー等の熱可塑
性ゴムを配合したもの等をいう。
【0097】即ち、本発明で好ましく用いられるポリオ
レフィン樹脂もしくはポリオレフィン系樹脂としては、
オレフィン類を主体とする重合体及びそれらの混合物か
らなる樹脂等を意味し、オレフィンホモポリマー、オレ
フィンと他のオレフィンとコポリマー、あるいはその他
のモノマーとの各種コポリマー、その他化学構造の相違
(直鎖状、分岐状、立体規則性等)等は問わない。
【0098】ポリオレフィン樹脂には、通常、アイソタ
クチック構造を主成分としたポリプロピレン、低密度又
は高密度ポリエチレン、これらの他のオレフィンとのコ
ポリマー、これらの混合物が用いられ、特に前記ポリプ
ロピレンホモポリマー樹脂、ポリプロピレンコポリマー
樹脂又はポリプロピレンを主体とした樹脂が好ましく用
いられる。
【0099】また、変性ポリオレフィンとは、セルロー
スを主体とする植物繊維の有する極性基とポリオレフィ
ン樹脂との結合を強固にするために、ポリオレフィン樹
脂に極性基をもたせたものである。極性基としては、カ
ルボン酸又はその無水物が好ましく用いられる。これら
の極性基を導入するには、これらの極性基を有しかつオ
レフィン系二重結合を有する化合物が用いられ、モノカ
ルボン酸、ポリカルボン酸又はそれらの無水物が好まし
く用いられる。好ましく用いられるジカルボン酸又はそ
の無水物としては、例えばマレイン酸、フマル酸、無水
マレイン酸、あるいは環内にシス型二重結合を有する脂
環式ジカルボン酸又はその無水物、例えばシス−4−シ
クロヘキセン−1,2−無水ジカルボン酸(通称無水テ
トラヒドロフタル酸)、シス−4−シクロヘキセン−
1,2−ジカルボン酸(通称テトラヒドロフタル酸)、
エンド−ビシクロ(2,2,1)−5−ヘプテン−2,
3−ジカルボン酸(通称ハイミック酸)、エンド−ビシ
クロ(2,2,1)−1,2,3,4,7,7−ヘキサ
クロロ−2−ヘプテン−5,6−無水ジカルボン酸(通
称無水クロルデン酸)、エンド−ビシクロ(2,2,
1)−ヘキサクロロ−2−ヘプテン−5,6−ジカルボ
ン酸(通称クロルデン酸)等をあげることができる。
【0100】従って、ポリオレフィン樹脂単独、機械的
特性向上を目的として添加される変性ポリオレフィン、
ポリオレフィンエラストマー等を配合した場合を等であ
っても、ポリオレフィン系樹脂組成物としては高流動性
であることが好ましい。
【0101】本発明においては、熱可塑性組成物として
は、メルトインデックス(MIと略すこともある。)が
20〜100であることが好ましい。このMIの測定
は、JISK7210の第1表中の条件4、又はAST
MD1238のデーブル1中の条件Lにより測定される
インデックスであり、いずれの条件も当業者では周知の
ものである。
【0102】本発明の天然繊維を50%以上と熱可塑性
樹脂とを均一に混練するには、高速流動混合機、押出機
等、及びこれらの組み合わせ等、一般に樹脂と充填剤を
混練するのに利用されている装置及び方法をそのまま利
用することが可能であるが、セルロース繊維の特徴を十
分に発揮させるには繊維の分散が良好で、かつ、繊維に
破損や炭化させない方法が望ましい。
【0103】ロジンとは、松ヤニを水蒸気蒸留して揮発
性のテレピン油を除いたものが代表的なものであるが、
本発明では更にその誘導体である水添品、不均化品、グ
リセリンエステル、マレイン酸変性品等の誘導体も用い
ることができる。これらは50〜130℃の軟化点又は
融点を有する。
【0104】石油樹脂は石油精製、石油分解等の際に得
られる不飽和炭化水素混合物を触媒の存在下で重合した
樹脂であり、軟化点は60〜120℃程度で、この点ロ
ジン又はその誘導体と類似した物理的性質を有している
ものである。更に、可塑剤としては、ポリオレフィン用
の可塑剤を用いることができ、例えばブチルステアレー
ト、ポリイソブチレンが代表的なものであり、その他塩
化ビニル樹脂用可塑剤である高級アルコールのフタル酸
エステル等も使用できる。
【0105】本発明の熱可塑性組成物にはその他の添加
剤として以下に記載の化合物を添加することができる。
【0106】無機充填剤としては、炭酸カルシウム、珪
酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、硫酸バリウム、硫
酸カルシウム等一般に使用されるものでよく、平均粒径
が10μm以下のものが好ましい。合成ゴムとしては、
エチレン・プロピレンラバー(EPR)、第3成分を含
むエチレン・プロピレンターポリマー、ブチルラバー、
ポリブタジエンラバー等が使用される。ポリオレフィン
系樹脂に上記の各種の添加剤を均一に混合させるにはバ
ンバリーミキサー、ロールミキサー、ニーダー、押出
機、高速回転ミキサー及びこれらの組み合わせなど、一
般に樹脂と充填剤を混合するのに利用される装置及び方
法をそのまま適用できる。ポリオレフィン樹脂に、ロジ
ンや可塑剤を加えずに、植物繊維のみを配合したもので
は、植物繊維の分散が均一になり難く、又ポリオレフィ
ン樹脂と植物繊維の間の親和性が悪いことなどから、強
度等に劣り、又品質の均一性にも欠け、実用性に乏しい
材料しか得られない。この場合、強度、品質の均一性を
ある程度確保するには植物繊維の配合量を少なくすれば
可能であるが、物理的には剛性、寸法安定性、耐熱性、
塗装性等が低下するため十分に目的を達成する事ができ
ない。植物繊維の分散性を改善し、ポリオレフィン系樹
脂との結合力を改善して、植物繊維の配合量を多くする
ために、本発明の組成物中のロジン又はその類似物と可
塑剤の組み合わせは極めて重要である。
【0107】本発明においては、天然繊維と熱可塑性樹
脂とを混練する際には、先ず天然繊維と熱可塑性樹脂と
を、例えばタンブラーミキサー、高速回転ミキサー、V
ブレンダー、リボンブレンダー、バンバリーミキサー等
の非スクリュー型ミキサーで混練する。この中でもバン
バリーミキサーが最も好ましい。
【0108】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0109】実施例1 市販のケナフ全茎パルプのシート(膜厚1mm:タイ
産)を、MSシュレッダー4280(明星商会社製)に
かけ、約3mm×3cmの短冊状に切断した。
【0110】得られたケナフパルプを275g取り、2
軸のスクリュー型混練機に入れ混練を始めたが、混練機
の軸が撓み側面に当たり停止して混練できなかった。
【0111】ラボプラストミル(東洋精機社製)にバン
バリータイプの混練機(容量650ml)を取り付けケ
ナフパルプ50gを入れ、混練機内を120℃まで加熱
した。120℃になった時点で、低密度ポリエチレン
(MFR:34)を200g入れ、樹脂を練りながら溶
解した。樹脂が溶解してパルプと混ざり始めると発熱が
始まったので、混練機の外側を水冷し、混練機内が12
0〜150℃の間になるように温度制御した。その後、
アルコンP−125(荒川化学社製水添石油樹脂)を1
2.5g添加し、さらにカーボンブラック(三菱化学社
製#950)を4g添加し、さらに10分かけて徐々に
ケナフパルプ225gを加えた。20分間混練を続けた
後、ステアリン酸ブチル12.5g添加し、さらに20
分間混練を続けた。得られた混練物を、熱い中にペレタ
イザーに入れペレット化した。このペレットを、表1に
示す温度に加熱したのち、金型を付けた射出成形機(日
本製鋼所社製J75SA)で、金型温度40℃で射出成
形した。
【0112】同様に、パルプの種類及び量、可塑剤の種
類及び量、及び加工温度を表1に示すように種々変化さ
せて評価した。
【0113】なお、評価は、以下のようにして行った。
【0114】〈臭いの評価〉観察者を10人集め以下の
評価基準で、それぞれの試料の評価を行なってもらい全
員の評価結果を集計し、最大の人数の評価結果を表に記
載した。
【0115】評価基準 5:無臭 4:やっとかすかに感じる臭い 3:楽に感じる弱い臭い 2:明らかに感じる臭い 1:強い臭い 0:耐えられないほど強く感じる臭い 4以上であれば、実技上問題のないレベル0である。
【0116】〈寸法安定性〉射出成形の金型の大きさが
100mm×100mm×1mmのものを用い、その金
型寸法A(100mm)と、得られた成形材料の寸法B
から下記の式で得られた値を下記のごとく評価した。
【0117】|B−A|/A×100(%)で表わし、 5:金型と同じ寸法である 4:0.01〜0.1%未満 3:0.1〜0.5%未満 2:0.5〜1%未満 1:1〜2%未満 0:2%以上 4以上であれば実技上問題ないレベルである。
【0118】〈写真性能〉 条件 23℃、55%RH雰囲気下で24時間放置したISO
感度100のネガフィルム(LV−100:コニカ社
製)100cm2を内径76mm、高さ50mmの円筒
状のアルミ製容器に密閉収納し、次いで65℃で72時
間放置した後、23℃、55%RH雰囲気下で12時間
放冷した後アルミ製容器から取り出した感光材料を試料
A、23℃、55%RH雰囲気下で24時間放置したI
SO感度100のネガフィルム(LV−100:コニカ
社製)100cm2及び23℃、55%RH雰囲気下で
24時間放置した植物繊維を50%以上含有する熱可塑
性組成物4gとを内径76mm、高さ50mmの円筒状
のアルミ製容器に密閉収納し、次いで65℃で72時間
放置した後、23℃、55%RH雰囲気下で12時間放
冷した後アルミ製容器から取り出した感光材料を試料B
としたとき、試料A、試料Bをセンシトメトリー用ステ
ップウェッジを介して白色露光を行い、以下の現像処理
を行った後の緑感性層のカブリ濃度の変化を(試料Bの
カブリ濃度−試料Aのカブリ濃度)であらわす。
【0119】 処理条件 処理工程 処理時間 処理温度 発色現像 3分15秒 38℃ 漂白 45秒 38℃ 定着 1分30秒 38℃ 安定 1分 38℃ 乾燥 1分 55℃ 発色現像液 水 800cc 炭酸カリウム 30g 炭酸水素ナトリウム 2.5g 亜硫酸カリウム 3.0g 臭化ナトリウム 1.3g 沃化カリウム 1.2mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.5g 塩化ナトリウム 0.6g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(βヒドロキシエチル)− アニリン硫酸塩 4.5g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0g 水酸化カリウム 1.2g 水を加えて1Lとし、水酸化カリウム又は20%硫酸を用いてpH10.06 に調整する。
【0120】 漂白液 水 700cc 1,3−ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 125g エチレンジアミン四酢酸 2g 硝酸ナトリウム 40g 臭化アンモニウム 150g 氷酢酸 40g 水を加えて1Lとし、アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH4.4に調整する 。
【0121】 定着液 水 800cc チオシアン酸アンモニウム 120g チオ硫酸アンモニウム 150g 亜硫酸ナトリウム 15g エチレンジアミン四酢酸 2g アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH6.2に調整後水を加えて1Lとする。
【0122】 安定液 水 900cc パラオクチルフェニルポリオキシエチレンエーテル(n=10) 2.0g ジメチロール尿素 0.5g ヘキサメチレンテトラミン 0.2g 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.1g シロキサン(UCC製L−77) 0.1g アンモニア水 0.5cc 水を加えて1Lとした後、アンモニア水又は50%硫酸を用いてpH8.5に 調整する。
【0123】 評価基準 カブリ濃度変化 5 0.01以下 4 0.01〜0.03未満 3 0.03〜0.1未満 2 0.1〜0.2未満 1 0.2〜0.5未満 0 0.5以上 評価基準3以上であれば、問題ないレベルである。
【0124】評価結果を表1に示す。
【0125】
【表1】
【0126】実施例2 種より栽培し、高さ2.5mに成長したケナフを伐採
し、葉を落とした。茎を木槌で良くつぶした後、沸騰し
た水で2.5時間煮沸し、黒くなってはげ落ちて来る表
皮を取り除いた。これを流水で良く洗い木綿の布で濾過
した。木綿の布に残ったものを器に入れ、固形分濃度が
5重量%となるように水を加え、pHを4.5に調整し
た。この中にケナフ繊維の1重量%相当のキシラナーゼ
製剤(SIGMA社製)を添加し、50℃に保持して1
0日間静置した。これを再び木綿の布で濾過し、残留物
を良く木槌でたたいてから、水洗、乾燥させてパルプを
得た。これを、実施例1を同様にして熱可塑性樹脂と混
練した。得られた混練物を実施例1と同様の処理を行
い、射出成形した。また、キシラナーゼ製剤に代えて表
2に示すヘミセルラーゼ酵素を用いたケナフパルプのサ
ンプルを作製し、同様に評価した。結果を表2に記載す
る。
【0127】
【表2】
【0128】実施例3 市販品のケナフパルプを使用し、表3に記載の化合物を
添加した以外は実施例2と同様にして評価した。結果を
表3に示す。
【0129】
【表3】
【0130】
【発明の効果】少なくとも天然繊維を50重量%以上含
有する熱可塑性組成物において、特にケナフパルプを用
いることにより、臭気が無く、寸法安定性に優れ、写真
特性への影響の無い熱可塑性樹脂を得ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/13 C08K 5/13 5/34 5/34 C08L 23/00 C08L 23/00 93/04 93/04 99/00 99/00 G03C 3/00 560 G03C 3/00 560A 566 566A Fターム(参考) 4F070 AA12 AA61 AA64 AA66 AB01 AC36 AC37 AC45 AE02 FA01 FA13 FA17 FB07 FC02 4F071 AA14 AA39 AA73 AA74 AC05 AC11 AC12 AD01 AH05 BA01 BB05 BC04 4F072 AA02 AB03 AB17 AC04 AD04 AE11 AF11 AJ02 AJ03 AK04 AK15 AL01 4J002 AF023 AH001 BA013 BB202 EC036 EJ016 EJ036 EJ046 EU006 EV236 FD206 GP00

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然繊維として非木材繊維を少なくとも
    50重量%以上含有する熱可塑性組成物。
  2. 【請求項2】 非木材繊維がケナフの繊維であることを
    特徴とする請求項1記載の熱可塑性組成物。
  3. 【請求項3】 平均繊維長が0.3〜3mmであること
    を特徴とする請求項1又は2記載の熱可塑性組成物。
  4. 【請求項4】 天然繊維として非木材繊維を少なくとも
    50重量%以上と熱可塑性樹脂を含有する熱可塑性組成
    物。
  5. 【請求項5】 非木材繊維がケナフの繊維であることを
    特徴とする請求項4記載の熱可塑性組成物。
  6. 【請求項6】 平均繊維長が0.3〜3mmであること
    を特徴とする請求項4又は5記載の熱可塑性組成物。
  7. 【請求項7】 原料の天然繊維の含水率が5%以下であ
    ることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項記載の熱
    可塑性組成物。
  8. 【請求項8】 少なくとも天然繊維と熱可塑性樹脂を含
    有する混合物をバンバリーミキサーを用いて混練するこ
    とにより得られることを特徴とする請求項1〜7の何れ
    か1項記載の熱可塑性組成物。
  9. 【請求項9】 天然繊維と熱可塑性樹脂を含有する混合
    物を70℃以上150℃以下の温度に保ちながら混練す
    ることを特徴とする請求項8記載の熱可塑性組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の何れか1項記載の熱可
    塑性組成物を用いて70℃以上150℃以下の温度で成
    形することを特徴とする熱可塑性組成物の成形方法。
  11. 【請求項11】 少なくとも天然繊維がヘミセルラーゼ
    酵素で処理されたパルプであることを特徴とする請求項
    1〜9の何れか1項記載の熱可塑性組成物。
  12. 【請求項12】 下記一般式(I)〜(V)で表される
    化合物又はテトラメチロールシクロヘキサノールから選
    ばれる少なくとも1種の化合物を含有することを特徴と
    する請求項1〜9又は11の何れか1項記載の熱可塑性
    組成物。 一般式(I) R1CS−X−R2 又は R1CO−X−R2 〔式中、R1は水素原子、アルキル基、アリール基、ア
    ルコキシ基、アシルアミノ基又はアミノ基を表し、R2
    は水素原子、アルキル基、アリール基、アシル基、アル
    コキシカルボニル基、カルバモイル基、アミノ基又はア
    ミジノ基を表す。又、R1とR2は結合して環を形成して
    もよい。Xは−CH2−又は−NH−を表す。〕 【化1】 〔式中、R3、R4及びR5は各々、水素原子、アルキル
    基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基又はアシ
    ル基を表し、R6及びR7は各々、水素原子又はアルキル
    基を表す。〕 【化2】 〔式中、R8は水素原子、アルキル基又はアリール基を
    表す。又、R8はフェニル環と共にナフタレン環を形成
    してもよい。nは2以上の整数を表す。〕 【化3】 〔式中、R9は水素原子又は置換基を表し、R10は水素
    原子又は置換基を表す。〕 【化4】 〔式中、R11及びR12は各々、水素原子又は置換基を表
    し、R13は水素原子又はアルキル基を表し、Zは水素原
    子、アルキル基、アリール基、−SO214又は−SO2
    N(R14)(R15)を表す。R14はアルキル基、アリー
    ル基又は複素環基を表し、R15はR13と同義である。
    又、R13とZは互いに結合して環を形成してもよい。〕
  13. 【請求項13】 天然繊維がパルプであることを特徴と
    する請求項7〜9及び請求項11〜12の何れか1項記
    載の熱可塑性組成物。
  14. 【請求項14】 天然繊維が非木材パルプを5%以上含
    有することを特徴とする請求項13記載の熱可塑性組成
    物。
  15. 【請求項15】 非木材パルプがケナフより得られるこ
    とを特徴とする請求項14記載の熱可塑性組成物。
  16. 【請求項16】 石油樹脂若しくはロジン及びその誘導
    体を総重量の0.1〜40重量%含有することを特徴と
    する請求項7〜9及び11〜15の何れか1項記載の熱
    可塑性組成物。
  17. 【請求項17】 請求項1〜9又は請求項11〜16の
    何れか1項記載の熱可塑性組成物を用いて形成したこと
    を特徴とする感光材料用容器。
  18. 【請求項18】 感光材料用容器がレンズ付きフィルム
    ユニットの外装部材であることを特徴とする請求項17
    記載の感光材料用容器。
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