JP2000218428A - 板材のスリット装置 - Google Patents

板材のスリット装置

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JP2000218428A
JP2000218428A JP11025998A JP2599899A JP2000218428A JP 2000218428 A JP2000218428 A JP 2000218428A JP 11025998 A JP11025998 A JP 11025998A JP 2599899 A JP2599899 A JP 2599899A JP 2000218428 A JP2000218428 A JP 2000218428A
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JP
Japan
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slitters
slitter
base
cutter
web
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JP11025998A
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Munetaka Mori
宗孝 森
Shuji Yamada
修二 山田
Shigeru Fukuda
茂 福田
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YONEMORI TEKKOSHO KK
Yodogawa Steel Works Ltd
Original Assignee
YONEMORI TEKKOSHO KK
Yodogawa Steel Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スリット装置において、スリット幅やトリミ
ング幅の変更が自由に、しかも迅速に行えるようにし、
段取り換えに要する時間を短縮してスリット装置の稼働
率の向上を図る。 【解決手段】 中央スリッター2と、その両側に配置し
た一対の側部スリッター3A・3BとでウェブWを切断
する。左右の側部スリッター3A・3Bは、それぞれ左
右スライド自在に支持したうえで、幅調整機構42によ
って左右位置を変更できるようにする。各スリッター2
・3A・3Bには、回転しながらウェブWをせん断する
カッター刃7・8、29・30が設けてあるので、側部
スリッター3A・3Bの左右位置を変更するだけで、ス
リット幅やトリミング幅を迅速に変更できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鋼板に代表され
る金属板、紙、プラスチック板などの広幅のウェブの側
縁を切除してウェブ幅を一定にし、あるいはウェブを複
数条に切断するための板状体のスリット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来装置は、特公平7−168
12号公報、特公平7−248号公報にみることができ
る。また、カッターロールの上下調整をウォーム−ねじ
機構で行うことが実公平7−4094号公報に公知であ
る。
【0003】トリミング時のウェブ切断幅や、ウェブを
複数条に切断する際のスリット幅は種々に変更される。
従来のスリット装置では、隣接するカッター刃の間に装
填されるディスタンスカラーあるいはスペーサを交換
し、あるいは組み合わせ数などを変更することにより、
カッター刃の位置を調整していた。詳しくは、ディスタ
ンスカラーやスペーサをカッター刃と共にカッター軸か
ら抜き取り、カッター刃の間に所定長さ分のディスタン
スカラーやスペーサを装填し直して、ウェブ切断幅やス
リット幅の変更に対応するものとなっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
スリット装置では、トリミング時のウェブ幅切断や、ス
リット幅が変わる生産ロット毎に、カッター刃の幅方向
位置を上下のカッターロールについて調整し直し、さら
に、両ロールの上下方向の位置調整を行わねばならな
い。そのため、カッターロールの変更や交換作業に多く
の手間と時間が必要で、スリット装置の稼働率を低下さ
せる要因のひとつになっていた。
【0005】カッター刃の位置が、次の生産ロットに対
応して調整されたカッターロールを予め用意しておき、
必要時にカッターロールを交換する形態のスリット装置
がある。そこでは、ロール交換の間に限ってスリット装
置を停止するだけで済むので、スリット装置の稼働率を
向上できる。しかし、カッター刃の位置調整に要する手
間を省ける訳ではなく、段取り換えに多くの手間と時間
を要する点で改善の余地があった。
【0006】従来のスリット装置は、トリミング専用機
とスリット専用機とに分かれていることが多く、トリミ
ングされた直後にスリット加工を行う場合に、それぞれ
専用の加工機を設ける必要があり、その分だけ設備導入
費用が高く付く点でも問題があった。
【0007】この発明の目的は、カッター刃の幅方向の
位置調整を自動的に行えるようにして、トリミング時の
ウェブ切断幅やスリット幅を速やかに変更でき、従って
カッターロールの変更や変換に要する手間を省略して、
その分だけスリット装置の稼動率の向上と、生産性の向
上とを期すことにある。この発明の他の目的は、ウェブ
の幅方向中央においてウェブを分断する中央スリッター
と、中央スリッターを間に挟んでウェブの幅方向両側に
配置される一対の側部スリッターとを備えていて、単一
のスリット装置でありながら、トリミング処理とスリッ
ト処理とのいずれか一方、あるいは両処理が同時に行え
るスリット装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明のスリット装置
は、図1に示すごとくウェブWの送給方向と交差する状
態で配置される左右に長いベース1と、ベース1の左右
方向中央付近に設置される中央スリッター2と、中央ス
リッター2の左右に配置される一対の側部スリッター3
A・3Bとを備えている。中央スリッター2は、図2に
示すごとく回転しながらウェブWをせん断する一対のカ
ッター刃7・8と、各カッター刃7・8を軸支するホル
ダー9・10と、ホルダー9・10を介して各カッター
刃7・8の上下位置を調整する高さ調整機構13・14
とを含む。側部スリッター3A・3Bは、図3に示すご
とく回転しながらウェブWをせん断する一対のカッター
刃29・30と、上側のカッター刃29を軸支するホル
ダー31と、ホルダー31を介してカッター刃29の上
下位置を調整する高さ調整機構32を含む。左右の側部
スリッター3A・3Bのそれぞれは、ベース1上に設け
たスライド機構27で左右移動可能に支持する。各側部
スリッター3A・3Bとベース1との間には、図1に示
すごとく側部スリッター3A・3Bの左右位置を調整す
る幅調整機構42を設ける。
【0009】具体的には、ベース1上に立設した左右一
対の側枠5・5と、両側枠5・5を接続する前後枠6・
6とでフレーム4を構成する。前後枠6・6に固定した
カッターフレーム11に、中央スリッター2のホルダー
9を支持する。左右一対の側枠5・5間に側部スリッタ
ー3A・3Bを配置する。
【0010】両側部スリッター3A・3Bの上下のカッ
ター刃29・30と中央スリッター2の上側のカッター
刃7とは、図1に示すごとく一方の側枠5の外側方に設
けたモータ47を駆動源にして、回転動力伝動機構を介
して同時駆動できるように構成する。回転動力伝動機構
は、図7に示すごとくベース1と平行に配置した主軸4
9と、各側部スリッター3A・3Bに設けられて主軸4
9の回転動力を上下のカッター刃29・30に伝動する
ギヤ機構を含む第1伝動系49Aと、主軸49から巻掛
け伝動機構54を介して分岐されて、主軸49と平行に
配置した第2軸56を介して回転動力を中央スリッター
2へ伝動する第2伝動系49Bとで構成する。
【0011】幅調整機構42は、図1に示すごとくベー
ス1上に設置したモータ43と、モータ動力で回転駆動
されるねじ軸44と、各側部スリッター3A・3Bに固
定されてねじ軸44とかみ合う雌ねじ体45・45とで
構成する。左右の側部スリッター3A・3Bの雌ねじ体
45・45と、これらにかみ合うねじ軸44のねじ部と
は、左右の側部スリッター3A・3Bにおいて右ねじと
左ねじとに構成する。以て、左右の側部スリッター3A
・3Bを等量ずつ同時に接近ないし離反操作できるもの
としてある。
【0012】
【作用】左右の側部スリッター3A・3Bを左右移動可
能に支持したうえで、幅調整機構42によって両側部ス
リッター3A・3Bの左右位置を自動的に変更し調整で
きるようにしたので、トリミング時のウェブ切断幅や、
ウェブのスリット幅を迅速に変更できる。左右の側部ス
リッター3A・3Bのみを用いてウェブ切断を行うこと
によりトリミング処理を行える。また、中央スリッター
2を単独であるいは側部スリッター3A・3Bと組み合
わせてウェブ切断を行うことにより、スリット処理を行
えるうえ、スリット幅の変更も自由に行える。
【0013】中央スリッター2の上方のホルダー9を支
持するために、ベース1上にフレーム4を立設し、その
前後枠6・6にカッターフレーム11を固定し、カッタ
ーフレーム11でホルダー9を支持している。なお、下
側のホルダー10はベース1に固定した高さ調整機構1
4とスライド機構12とで支持する。このように、中央
と左右の各スリッター2・3A・3Bに高さ調整機構1
3・14・32を設けるのは、ウェブ切断に適用するス
リッターを選定して、単一のスリット装置でトリミング
処理とスリット処理とを行えるようにするためである。
【0014】第1伝動系49Aと、これから分岐された
第2伝動系49Bとで、一対の側部スリッター3A・3
Bの上下のカッター刃29・30と、中央スリッター2
の上側のカッター刃7とを同時に駆動するので、コスト
が高く付くモータ47の使用個数を一個に限ってスリッ
ト装置の製作コストを減少できる。さらに、各カッター
刃7・29・30を同期的に駆動して、ウェブWの切断
速度を同調できる。左右の側部スリッター3A・3Bが
左右に移動する場合にも、動力を伝動できるようにする
ために、主軸49をベース1と平行に配置し、各スリッ
ター3A・3Bに設けたギヤ機構の入力ギヤ50を、主
軸49に対して相対スライド自在に設けている。第2伝
動系49Bは中央スリッター2の上側のカッター刃7を
回転駆動するために設けられている。
【0015】左右の側部スリッター3A・3Bを一個の
幅調整機構42で同時に接近ないし離反操作すると、中
央スリッター2に対する両側部スリッター3A・3Bの
左右位置を同時に変更して、上下のカッター刃29・3
0の位置調整を迅速に行えなえる。幅調整機構42の全
体構造を簡素化して、スリット装置の製作コストを減ら
すのにも役立つ。
【0016】
【実施例】図1ないし図9はこの発明に係るスリット装
置の実施例を示す。図1においてスリット装置は、左右
に長いベース1の左右中央付近に設けた中央スリッター
2と、中央スリッター2の左右に配置した一対の側部ス
リッター3A・3Bと、ベース1上に立設したフレーム
4と、各スリッター2・3A・3Bを駆動する動力機構
などで構成する。切断対象の鋼板(ウェブ)Wは、図1
において紙面側から手前側へ向かって送給され、ベース
1の長手方向線と鋼板Wの送給方向とは直交している。
フレーム4は、ベース1上に立設した左右一対の門形の
側枠5・5と、両側枠5・5を左右に接続する3個の前
後枠6とからなり、これらの枠5・5・6で囲まれた範
囲内に、中央スリッター2および側部スリッター3A・
3Bが配置されている。
【0017】図2において中央スリッター2は、回転し
ながら鋼板Wをせん断する上下一対のカッター刃7・8
と、各カッター刃7・8を軸支するホルダー9・10
と、各ホルダー9・10を上下スライド自在に案内する
上方のカッターフレーム11、および下方のスライド機
構12と、各カッター刃7・8の上下位置を調整する高
さ調整機構13・14などで構成する。
【0018】カッターフレーム11は、前後一対のスラ
イドガイド15を備えたコ字状の枠体からなり、その前
後面が先の前後枠6・6に固定してある。上側のホルダ
ー9は、カッター刃7を左右から挟む二又状の枠体(図
1参照)からなり、一対の枠側壁に渡した軸16を介し
てカッター刃7を回転可能に支持する。ホルダー9は先
のスライドガイド15で上下スライド自在に案内支持さ
れ、カッターフレーム11の上面に設けた高さ調整機構
13で上下に変位操作される。
【0019】図4において高さ調整機構13は、モータ
18で回転駆動される、ウォーム軸19およびウォーム
ギヤ20と、ウォームギヤ20と同行回転する雌ねじ体
21と、雌ねじ体21にかみ合って上下操作されるねじ
軸22とからなる。ねじ軸22の上端には、図2に示す
ごとくホルダー9およびカッター刃7の重量を減殺する
ばね23が配置してある。ねじ軸22の下端はホルダー
9に連結する。
【0020】下側のホルダー10は、上側のホルダー9
と同様にカッター刃8を軸24を介して回転自在に軸支
する。ホルダー10は、前後一対のスライドガイド25
を備えたスライド機構12で上下スライド自在に案内支
持され、ベース1とホルダー10との間に設けた高さ調
整機構14で上下に変位操作される。下側の高さ調整機
構14は上側の高さ調整機構13と同等に構成されてい
るが、ホルダー10を下側からねじ軸22で支えるの
で、ばね23を省略した点が異なる。従って、図示した
同等の部材には同じ符号を付して、下側の高さ調整機構
14の説明を省略する。
【0021】図3において、左端側の側部スリッター3
Bは、ベース1上に設けたスライド機構27で左右スラ
イド自在に案内支持されるサイドフレーム28と、サイ
ドフレーム28の中央スリッター2側の側面に片持ち支
持されて、回転しながら鋼板Wをせん断する上下一対の
カッター刃29・30と、上側のカッター刃29を軸支
するホルダー31と、このホルダー31とサイドフレー
ム28との間に設けた高さ調整機構32などで構成す
る。下側のカッター刃30は、サイドフレーム28で定
位置に軸支される。
【0022】サイドフレーム28には前後一対のスライ
ドガイド33が設けてあり、これらのガイド33でホル
ダー31を上下スライド自在に案内支持する。スライド
機構27は、ベース1上に固定した前後一対のガイド枠
34とガイド枠34に沿って摺動するサイドフレーム2
8側のスライド台35とからなる。上下のカッター刃2
9・30をそれぞれ回転駆動するために、サイドフレー
ム28およびホルダー31の内部に、4個のギヤからな
る後述のギヤ機構が設けられている。高さ調整機構32
は、中央スリッター2に設けた高さ調整機構13と同様
に構成するが、左右の側部スリッター3A・3Bの高さ
調整機構32を同時に駆動する点が中央の高さ調整機構
13とは異なる。この駆動系についても後述する。
【0023】右端側の側部スリッター3Aの基本構造
は、左端側の側部スリッター3Bとほぼ同じであるが、
上下一対のカッター刃29・30を、サイドフレーム2
8の中央スリッター2側の側面に配置する点と、サイド
フレーム28上に高さ調整機構32の駆動機構を備えて
いる点とが異なる。図5および図6に示すように、モー
タ37の動力をチェーンを伝動媒体とする巻き掛け伝動
機構38で、高さ調整機構32のウォーム軸19に伝動
している。さらに、ウォーム軸19に達した動力を、別
の巻き掛け伝動機構39で連動軸40に伝動して、左端
側の側部スリッター3Bの高さ調整機構32にモータ3
7の動力を伝動している。
【0024】つまり、左右の側部スリッター3A・3B
の高さ調整機構32・32は同時に駆動されて、上側の
カッター刃29の位置調整を同調して行うように構成し
てある。連動軸40は左端側のサイドフレーム28と同
行スライドするが、右端側のサイドフレーム28に対し
て相対スライドできるようにするために、巻き掛け伝動
機構39の終段のスプロケット41に対して、同行回転
可能に、しかし相対スライドは可能に連結してある。例
えば、スプライン軸とスプライン穴を介して連結されて
いる。
【0025】左右一対の側部スリッター3A・3Bを同
時に左右スライド操作して、それぞれのカッター刃29
・30の左右位置を変更調整するために、ベース1と各
スリッター3A・3Bとの間に幅調整機構42を設けて
いる。図1において幅調整機構42は、ベース1上に設
置したモータ43で回転駆動されるねじ軸44と、各サ
イドフレーム28の下端のスライド台35に固定した雌
ねじ体45などで構成する。ねじ軸44は、各スリッタ
ー2・3A・3Bの下部中央を左右に横断する状態で設
けてあり、その駆動回転方向の違いによって、一対の側
部スリッター3A・3Bを同時に接近移動させ、あるい
は同時に離反移動させる。そのために、各側部スリッタ
ー3A・3Bに設けた雌ねじ体45・45のねじ穴は一
方が右ねじに、他方が左ねじに形成してあり、これに対
応する右ねじと左ねじがねじ軸44に形成してある。
【0026】3組のスリッター2・3A・3Bのカッタ
ー刃7・29・30を同調駆動するために、ベース1の
右端上部にモータ47および減速機48を配置し、モー
タ47の動力を回転動力伝動機構を介して各カッター刃
7・29・30に伝動している。なお、中央スリッター
2の下側のカッター刃8は回転駆動しない。図7におい
て回転動力伝動機構は、ベース1と平行に配置した主軸
49を含む第1伝動系49Aと、主軸49から分岐され
る第2伝動系49Bとで構成する。
【0027】第1伝動系49Aにおいては、主軸49の
回転動力をギヤ機構を介して左右の側部スリッター3A
・3Bのカッター刃29・30へと伝動する。詳しく
は、主軸49上に設けた入力ギヤ50の回転動力は、第
2ギヤ51と第3ギヤ52を介して上側のカッター刃2
9に伝動し、第4ギヤ53を介して下側のカッター刃3
0に伝動している。先に説明したように、左右の側部ス
リッター3A・3Bは、カッター刃29・30の左右位
置を変更する際に、左右方向へスライド変位する。この
スライド動作を吸収するために、各ギヤ機構の入力ギヤ
50・50は、それぞれ主軸49に対して同行回転可能
に、しかし相対スライド可能に連結してある。
【0028】第2伝動系49Bは中央スリッター2の上
側のカッター刃7を回転駆動するために設けてあり、タ
イミングベルトを伝動媒体とする2組の巻き掛け伝動機
構54・55と、両機構54・55間の動力伝動を行う
第2軸56などで構成する。2組の伝動機構54・55
のうちの一方54は、図6に示すように右端側の側枠5
を利用して配置し、他方55は中央スリッター2のカッ
ターフレーム11とホルダー9との間に配置する(図2
参照)。ホルダー9が上下スライドするときの動きは、
テンションプーリ55aで吸収する。
【0029】各スリッター2・3A・3Bにおける上下
のカッター刃7・8、29・30は、それぞれ図8に示
すように構成する。各カッター刃7・8、29・30の
同じ側面にカッター直径と同じゴムリング58を配置
し、鋼板Wを切断する際に、ゴムリング58を鋼板Wに
密接させて、各カッター刃7・8、29・30とゴムリ
ング58が協同して鋼板Wを搬送できるようにする。
【0030】図3に示すように、フレーム4の後側の前
後枠6には、切断前の鋼板Wを支持するガイドローラ5
9を設け、その幅方向両端に位置決めローラ60を設け
ている。位置決めローラ60は、切断前の鋼板Wの幅寸
法に応じて左右位置を変更でき、縦軸回りに遊転しなが
ら鋼板Wをスリット装置へ向かって送給案内する。
【0031】次にスリット装置の使用態様をトリミング
処理を行う場合と、スリット処理を行う場合について説
明する。
【0032】トリミング処理を行う場合には、左右の側
部スリッター3A・3Bを幅調整機構42でスライド操
作して、それぞれのカッター刃29・30の左右位置を
切断すべき鋼板Wの幅寸法に応じて調整する。さらに、
高さ調整機構32で上側のカッター刃29を上下スライ
ド操作して、鋼板Wの厚みの違いに応じて刃位置を調整
する。中央スリッター2は使用しないので、上下のカッ
ター刃7・8を高さ調整機構13・14で上下操作し
て、鋼板Wの搬送経路の外に待機保持しておく。この状
態で鋼板Wをスリット装置へ送り込むことにより、その
幅方向両端を切断してトリミング処理を行える。
【0033】スリット装置を行う場合には、鋼板Wのス
リット幅に応じて左右の側部スリッター3A・3Bのカ
ッター刃29・30の左右位置を調整し、さらに中央ス
リッター2のカッター刃7・8を高さ調整機構13・1
4で上下操作して、切断位置まで進出させる。このと
き、図9に示すように中央スリッター2のカッター刃7
・8の切断位置は、左右の側部スリッター3A・3Bの
カッター刃29・30の切断位置より僅かに上方に設定
することにより、スリット処理に連続して、せん断処理
を行う場合に、せん断加工がより容易に行えるものとな
る。カッター刃29・30の切断位置は、図1に矢印Z
で示す範囲内において、自由に変更でき、従ってトリミ
ング幅およびスリット幅はそれぞれ任意量に設定でき
る。
【0034】上記の実施例では、左右の側部スリッター
3A・3Bの高さ調整機構32を単一系統の駆動機構で
同時に駆動したが、それぞれの高さ調整機構32を個別
に駆動してもよい。同様に、左右の側部スリッター3A
・3Bは、専用の幅調整機構42・42で個別にスライ
ド操作することができる。各カッター刃7・8、29・
30の回転駆動機構も、個々のスリッター毎に設けるこ
とができる。切断対象となるウェブWは長尺材と一定長
さに切断された枚葉材とのいずれであってもよい。
【0035】
【発明の効果】この発明では、中央スリッター2と、そ
の両側に配置した左右の側部スリッター3A・3Bとで
切断を行えるようにし、左右の側部スリッター3A・3
Bの左右位置を幅調整機構42で変更することにより、
トリミング時のウェブ切断幅や、ウェブWのスリット幅
を迅速に変更できるようにした。従って、ウェブ切断幅
やスリット幅が異なるごとに、カッターロールを交換す
る必要があった従来のスリット装置に比べて、段取り換
えに要する時間を短縮し、その分だけスリット装置の稼
働率を向上し、切断加工の生産性を向上できる。また、
一基のスリット装置をトリミング処理とスリット処理の
いずれの処理にでも適用できるので、設備導入費用を減
少できる点でも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】スリット装置の概略正面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】図1におけるB−B線断面図である。
【図4】中央スリッターの高さ調整機構の原理説明図で
ある。
【図5】側部スリッターの高さ調整機構用の駆動機構を
示す原理説明図である。
【図6】図1におけるC矢視図である。
【図7】カッター刃の駆動系を示す説明図である。
【図8】カッター刃の要部のみの正面図である。
【図9】カッター刃の配置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ベース 2 中央スリッター 3A・3B 側部スリッター 4 フレーム 7 カッター刃 8 カッター刃 9 ホルダー 13 高さ調整機構 27 スライド機構 28 サイドフレーム 29 カッター刃 30 カッター刃 31 ホルダー 32 高さ調整機構 W ウェブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 修二 大阪府大阪市中央区南本町4丁目1番1号 株式会社淀川製鋼所内 (72)発明者 福田 茂 大阪府大阪市中央区南本町4丁目1番1号 株式会社淀川製鋼所内 Fターム(参考) 3C039 CB45

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェブWの送給方向と交差する状態で配
    置される左右に長いベース1と、 ベース1の左右方向中央付近に設置される中央スリッタ
    ー2と、中央スリッター2の左右に配置される一対の側
    部スリッター3A・3Bとを備えており、 中央スリッター2は、回転しながらウェブWをせん断す
    る一対のカッター刃7・8と、各カッター刃7・8を軸
    支するホルダー9・10と、ホルダー9・10を介して
    各カッター刃7・8の上下位置を調整する高さ調整機構
    13・14とを含み、 側部スリッター3A・3Bは、回転しながらウェブWを
    せん断する一対のカッター刃29・30と、上側のカッ
    ター刃29を軸支するホルダー31と、ホルダー31を
    介してカッター刃29の上下位置を調整する高さ調整機
    構32とを含み、 左右の側部スリッター3A・3Bのそれぞれが、ベース
    1上に設けたスライド機構27で左右移動可能に支持さ
    れており、 各側部スリッター3A・3Bとベース1との間に、側部
    スリッター3A・3Bの左右位置を調整する幅調整機構
    42が設けてある板材のスリット装置。
  2. 【請求項2】 ベース1上に立設した左右一対の側枠5
    ・5と、両側枠5・5を接続する前後枠6・6とでフレ
    ーム4が構成されており、 前後枠6・6に固定したカッターフレーム11に、中央
    スリッター2のホルダー9が支持されており、 左右一対の側枠5・5間に側部スリッター3A・3Bが
    配置してある請求項1記載の板材のスリット装置。
  3. 【請求項3】 両側部スリッター3A・3Bの上下のカ
    ッター刃29・30と中央スリッター2の上側のカッタ
    ー刃7とが、一方の側枠5の外側方に設けたモータ47
    を駆動源にして、回転動力伝動機構を介して同時駆動で
    きるように構成されており、 回転動力伝動機構は、ベース1と平行に配置した主軸4
    9と、各側部スリッター3A・3Bに設けられて主軸4
    9の回転動力を上下のカッター刃29・30に伝動する
    ギヤ機構を含む第1伝動系49Aと、主軸49から巻掛
    け伝動機構54を介して分岐されて、主軸49と平行に
    配置した第2軸56を介して回転動力を中央スリッター
    2へ伝動する第2伝動系49Bとで構成されている請求
    項1または2記載の板材のスリット装置。
  4. 【請求項4】 幅調整機構42が、ベース1上に設置し
    たモータ43と、モータ動力で回転駆動されるねじ軸4
    4と、各側部スリッター3A・3Bに固定されてねじ軸
    44とかみ合う雌ねじ体45・45とで構成されてお
    り、 左右の側部スリッター3A・3Bの雌ねじ体45・45
    と、これらにかみ合うねじ軸44のねじ部とが、左右の
    側部スリッター3A・3Bにおいて右ねじと左ねじとに
    構成されており、 左右の側部スリッター3A・3Bが等量ずつ同時に接近
    ないし離反操作される請求項1または2または3記載の
    板材のスリット装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107132069A (zh) * 2017-06-29 2017-09-05 力信(江苏)能源科技有限责任公司 一种极片多口位分条取样装置及取样方法
CN109305593A (zh) * 2018-11-10 2019-02-05 苏州高甲防护科技有限公司 一种防刺服生产用分切机
CN116713522A (zh) * 2023-07-26 2023-09-08 青岛通用铝业有限公司 一种铝材加工生产窄条分切设备及其分切设备方法
CN117300234A (zh) * 2023-11-30 2023-12-29 河南开瑞铝业有限公司 一种铝带卷材生产用圆盘剪式切分裁边装置

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