JP2000217927A - 管腔内挿入具及びその製造方法 - Google Patents

管腔内挿入具及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて閉塞状態に近い血管等の管腔内の狭窄
部位を確実に拡張できる管腔内挿入具及びその製造方法
を提供する。 【解決手段】 管腔内挿入具8は血管等の管腔内に挿入
される長尺の芯金部2と、この芯金部2の外面上に固定
された管腔拡張部9と、この管腔拡張部9を加温するた
めの通電手段10とから構成されている。管腔拡張部9
は上記芯金部2に装着可能な円筒部11と、この円筒部
11に一体に形成されかつ上記芯金部2の長手方向と交
差する方向に変位することにより原形状に復帰する形状
記憶物質からなる杆状部12とを有している。芯金部2
の外表面には電気絶縁層21が形成され、この上には導
電性材料からなる可撓性スリーブ22が被覆されてい
る。芯金部2と可撓性スリーブ22と電源24とスイッ
チ25とは、管腔拡張部9を加温する通電手段10を構
成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、治療目的で血管等
の管腔の狭窄部位を拡張するのに用いられる管腔内挿入
具及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、狭心症や心筋梗塞等の心臓病の治
療などでは、例えば生体心臓の冠状動脈の狭窄部位にバ
ルーンカテーテルを挿入し、このカテーテルの先端側に
設けたバルーンを膨張させることにより、当該狭窄部位
を拡張させた後、カテーテルを抜去する外科的処置が行
われている。このようなバルーンカテーテルを極めて細
い血管の内部に誘導する器具としては図12および図1
3に示すような構成のガイドワイヤが知られている。
【0003】図12は従来のガイドワイヤの先端部のみ
を示す概略正面図であり、図13(a)及び図13
(b)は図12に示したガイドワイヤを用いて血管内部
にバルーンカテーテルを誘導する状態を示す一部を断面
視した概略正面図である。図12において符号1はガイ
ドワイヤの先端部であり、2は可撓性の芯金部である。
この芯金部2の外周面には、例えばポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)等の高分子樹脂をスプレーコーテ
ィングしてスリーブ(図示せず)が被覆されている。こ
の芯金部2の先端部には、コイルを巻回してなるコイル
スプリング部3が設けられている。このコイルスプリン
グ部3はX線不透過であるため、ガイドワイヤ1の先端
部の造影所見を鮮明なものとすることができ、これによ
り体内においてガイドワイヤの先端部1の位置を映像と
して正確に把握することができる。
【0004】このような構成のガイドワイヤ1は、図1
3(a)に示すように例えば生体心臓の冠状動脈の血管
4内部に奥深く進入することができ、芯金部2をガイド
とし、血管4の狭窄部位6にバルーンカテーテル5を比
較的容易に誘導することができる。そして、図13
(b)に示すように、バルーンカテーテル5のバルーン
7を膨張させることにより、上記血管4の狭窄部位6に
おいて内空間を確保することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記ガイド
ワイヤ1の先端部がやっと挿入できる程度までに、上記
血管4の狭窄部位6の内径が極めて小さくなっており、
ほとんど閉塞状態になっている場合がある。この場合に
は、外径の異なる複数のカテーテルを小径のものから順
に1本ずつ上記ガイドワイヤ1に挿通して上記血管4の
狭窄部位6の内径を徐々に拡げてゆく処置が採られるこ
とがある。しかし、このような処置は高価なカテーテル
を多数本、使用することになるため、手術時間が長くな
ると共に、患者の医療費負担が増大するなどの課題があ
った。また、バルーンカテーテルを誘導できない場合に
は開心術に移行することになり、患者に多大な負担をか
けるなどの課題もあった。
【0006】このため、上記血管4の狭窄部位6におい
て既に確保した上記ガイドワイヤ1の芯金部2程度の大
きさで狭窄部位6の開存を確保すべく、上記狭窄部位6
の拡張を迅速に行える管腔内挿入具の開発が求められる
ところである。
【0007】なお、上記管腔内挿入具に関連する先行技
術を以下に説明する。実開昭59−2344号公報は医
療用チューブ先端操作装置に関するもので、可撓性かつ
電気絶縁性の医療用チューブの管壁に複数の形状記憶合
金線を配設し、これら形状記憶合金線に外部電源を接続
した構成を開示するものである。特開昭59−4871
0号公報は、例えば胃の内視鏡として使用可能なファイ
バスコープに関するもので、ファイバスコープ本体に形
状記憶合金からなる変形部材及びこの変形部材を加熱す
る加熱手段を設けた構成を開示するものである。特許第
2726696号公報は生体器官拡張器及びカテーテル
に関するもので、形状記憶合金の線状体からなる複数の
リング状部が生体器官拡張器の長手方向に沿う連結部に
よって連結され、上記形状記憶合金の変態点を超えた際
に上記複数のリング状部が拡張する構成を開示するもの
である。特公平7−41076号公報はガイドワイヤに
使用可能な複合マンドレルに関するもので、半径方向が
包囲された形状記憶合金からなるストランドを有してな
るものを開示するものである。特開平10−19241
0号公報は血管の狭窄部位をバルーンにより拡張させる
のに好適な医療用ガイドワイヤを開示するものである。
特開平10−234858号公報はカテーテル装置に関
するもので、管壁内に形状記憶合金からなる線状の補強
部材が埋設されたカテーテルと上記補強部材への通電手
段とを備えた構成を開示するものである。これらの公報
は、いずれも本発明の背景技術を開示しているに過ぎな
いものである。
【0008】本発明の目的は、極めて閉塞状態に近い血
管内の狭窄部位を確実に拡張できる管腔内挿入具及びそ
の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の管腔内挿入具は、生体管腔内に挿入される
管腔内挿入具であって、前記生体管腔内に挿入可能な長
尺の基部と、該基部の先端側の外面上に設けられ、前記
基部の長手方向に沿って延在すると共に、変態点を越え
る温度で前記基部の長手方向と交差する方向に変位する
ことにより原形状に復帰する形状記憶物質からなる管腔
拡張部と、該管腔拡張部を前記変態点を越える温度に加
温する通電手段とを含むものである。
【0010】ここで、「管腔内挿入具」とは、腔、管、
血管等内の拡張を行うための器具一般をいうものとし、
より具体的には、形状記憶物質からなる管腔拡張部を含
むガイドワイヤまたはカテーテル等の外科器具をも含む
ものとする。なお、本願明細書において「ガイドワイ
ヤ」とは、カテーテルに先行して血管内に挿入される細
径のガイド部材をいい、「カテーテル」とはガイドワイ
ヤの外径よりも僅かに大きい内径を有する中空・管状の
器具であって液体の注射または吸入、さらに血管等の通
路の開存確保などを目的として使用されるものをいう。
【0011】また、「形状記憶物質」とは、形状記憶効
果(SME)及び超弾性効果(PE)を有し、変態点未
満の通常の温度ではPEを発現するが、形状記憶物質を
変態点以上の温度とすることにより、当該形状記憶物質
の剛性が向上すると共に、記憶されていた原形状に復帰
する性質を有する金属又は樹脂等の高分子材料をいう。
さらに、「管腔拡張部が基部の先端側の外面上に設けら
れ」とは、上記管腔拡張部が上記基部の挿入が可能な内
空間を有する筒体とこの筒体に一体に形成された杆状部
とを含み、その筒体の内壁面を上記基部の先端側の外面
に接触させた状態で固定されている態様Aの他、上記管
腔拡張部が上述の筒体を含まず、変位する部分のみから
構成され、上記基部の先端側の外面に直接固定されてい
る態様Bをも含むことをいうものとする。なお、「基部
の先端側の外面」というときは、基部の外径等の外形寸
法はその先端側において一定でない場合があるため、任
意の位置における外径等の外形寸法を基準として、その
位置における外面が規定されるものとする。
【0012】また、本発明の管腔内挿入具の製造方法
は、生体管腔内に挿入される管腔内挿入具の製造方法で
あって、前記生体管腔内に挿入可能な長尺の基部を用意
する工程と、前記基部に装着可能な形状記憶物質からな
る筒体の外面の一部に該筒体の略軸線方向に沿って延在
する溝を形成することにより少なくとも1つの杆状部を
形成する工程と、該杆状部が前記基部の先端側の外面上
に該基部の略長手方向に沿って延在するように固定され
た際に前記形状記憶物質の変態点を越える温度で前記基
部の長手方向と交差する方向に変位する原形状を前記杆
状部に記憶させることにより前記筒体全体を管腔拡張部
とする工程と、前記基部の先端側の外面上に前記筒体を
固定する工程と、前記管腔拡張部を前記変態点を越える
温度に加温する通電手段を少なくとも前記管腔拡張部に
取り付ける工程とを含むものである。この製造方法は、
上記態様Aの管腔内挿入具を製造する方法に関するもの
である。ここで、「筒体に形成される溝」は1つであっ
ても、その溝の幅を大きくとれば1つの杆状部を形成す
ることが可能である。
【0013】さらに、本発明の管腔内挿入具の製造方法
は、生体管腔内に挿入される管腔内挿入具の製造方法で
あって、前記生体管腔内に挿入可能な長尺の基部を用意
する工程と、形状記憶物質からなる少なくとも1つの杆
状体を用意する工程と、該杆状体が前記基部の先端側の
外面上に該基部の略長手方向に沿って延在するように固
定された際に前記形状記憶物質の変態点を越える温度で
前記基部の長手方向と交差する方向に変位する原形状を
前記杆状体に記憶させることにより該杆状体を管腔拡張
部とする工程と、前記基部の先端側の外面上に該基部の
略長手方向に沿って延在するように前記管腔拡張部を固
定する工程と、前記管腔拡張部を前記変態点を越える温
度に加温する通電手段を少なくとも前記管腔拡張部に取
り付ける工程とを含むものである。この製造方法は、上
記態様Bの管腔内挿入具を製造する方法に関するもので
ある。ここで、上記「通電手段」は必ず上記管腔拡張部
を含む電気回路を形成するものであり、当該電気回路は
任意に上記基部を含めることができる。上記電気回路が
管腔拡張部及び基部を含む場合には、管腔拡張部と基部
との間を電気的に絶縁する必要がある。また、「杆状部
又は杆状体」とは、板状、線状等の細長い形状の部位又
は部材をいうものとする。当該部位又は部材の厚さ寸法
は上記基部の外径寸法等を勘案して適宜決められる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の管
腔内挿入具の実施形態を詳細に説明する。 (実施形態1)図1(a)は本発明の管腔内挿入具の第
1の実施形態としてのガイドワイヤを示す正面図であ
り、図1(b)は図1(a)のb−b線に沿う拡大断面
図であり、図1(c)は図1(a)のc−c線に沿う拡
大断面図である。なお、本実施形態では、図12及び図
13で示した従来の管腔内挿入具の構成要素と共通して
いる構成要素については同一符号を付し、その部分の説
明を省略する。
【0015】図1(a)〜図1(c)において、符号8
は管腔内挿入具である。管腔内挿入具8は従来のガイド
ワイヤ等の主要素である芯金部(基部)2と、この芯金
部2の先端側の外面上に設けられ、拡張して管腔として
の血管4の開存を確保するための管腔拡張部9と、この
管腔拡張部9を所定温度以上に加温する通電手段10と
から概略構成されている。管腔拡張部9は、芯金部2の
外径よりも僅かに大きい内径を有する円筒部(筒体)1
1と、この円筒部11の一端縁から円筒部11の略軸線
方向に沿って直線的に延在する複数(本実施形態では4
枚)の杆状部12とから概略構成されている。
【0016】上記杆状部12は板状又は線状の部材であ
り、変態点を越える温度において上記円筒部11の半径
方向外方に湾曲する原形状を有する形状記憶物質から形
成されている。また、この杆状部12の断面形状は図1
(b)に示すように例えば略矩形状をなしており、上記
円筒部11の半径方向内方側の角部は隣接する杆状部1
2同士の接触を避けるために面取りがなされている。な
お、上記杆状部12の断面形状としては、上記矩形状の
他、曲線を含む楕円形状、正円形状及びこれらの組合わ
せの形状も可能である。上記杆状部12に用いられる形
状記憶物質としては、チタン−ニッケル合金、銅−アル
ミニウム−ニッケル合金、銅−亜鉛合金等の金属材料の
他、ポリノルボルネン系ポリマー(商品名:ノーソレッ
クス,商品名:ゼオンシェーブル(日本ゼオン))、ス
チレン−ブタジエン系コポリマー(商品名:アスマ
ー)、ポリウレタン系ポリマー(商品名:ダイアリ
ィ)、ポリイソプレン系ポリマー、ポリエステル系ポリ
マー、ポリオレフィン系ポリマー、アクリル系ポリマ
ー、スチレン−アクリル系ポリマー等の高分子材料を好
適に挙げることができるが、これに限定されるものでは
ない。形状記憶物質の変態点としては、患者の体内にお
ける低温火傷の危険性に配慮して可能な限り低い温度が
望ましく、通常の手術においては平均的な体内温である
37℃より若干高い40℃〜60℃とされ、好ましくは
40℃〜50℃とされる。また、特別に患者の体温を下
げて手術を行う場合には、上記37℃より低い温度を変
態点に設定したものを用いることもできる。
【0017】本実施形態における4枚の杆状部12は上
記円筒部11の端縁部から延在されているが、変態点以
下の温度において杆状部12は束ねた状態で上記芯金部
2の外面上の空間であって上記円筒部11の断面の外周
縁部を最外郭とする空間内に収まっていることが望まし
い。即ち、本実施形態に係る管腔内挿入具8が血管内に
挿入される際には、通常のガイドワイヤの如く、細径で
なければ奥深い病変部位に近づくことができないからで
ある。なお、上記4枚の杆状部12の形状、寸法はいず
れも同一に設定されているが、全ての杆状部12が集合
して上記円筒部11の断面の外周縁部を最外郭とする空
間内に収まっていれば同一である必要はない。
【0018】上記管腔拡張部9の各杆状部12の表面に
は、例えばポリウレタン、ポリビニールピロリドン、酸
化ポリエチレン等の被覆層(図示せず)が形成されてい
る。この被覆層は親水性被覆であり、血管内への挿入を
容易にすることができる。また、上記杆状部12の先端
部には、外周面側から肉薄とされた係合部13が形成さ
れている。長尺の芯金部2の外表面には電気絶縁層21
が形成され、この上には導電性材料からなる可撓性スリ
ーブ22が被覆されている。この可撓性スリーブ22の
端部も内側から肉薄化されており、肉薄化部分は上記ス
リーブ22と上記芯金部2との間に上記管腔拡張部9の
係合部13を挿入させて係合する被係合部23とされて
いる。また、上記芯金部2と上記可撓性スリーブ22の
一部とは電源24及びスイッチ25と共に一つの電気回
路を構成しており、これらは、また形状記憶合金からな
る上記杆状部12の温度調節を行う通電手段10を構成
している。図1(c)に示す状態では、スイッチ25が
開いて「オフ」状態とされ、杆状部12は加温されてお
らず、変位していない。
【0019】また、上記管腔拡張部9の円筒部11は上
記杆状部12と同様に形状記憶合金で形成されているた
め、他の材料に容易に接着されない。従って、本実施形
態では、上記芯金部2の先端部に対して上記管腔内挿入
具8は上記管腔拡張部9の円筒部11の部分でカシメ固
定されている。図2(c)において、符号26はカシメ
固定により形成された固定凹部である。なお、このよう
な上記芯金部2に対する上記管腔内挿入具8の結合方法
としては、上記カシメ固定等の機械的な結合方法の他、
ロウ付け等の接着的結合方法、溶接、超音波溶着等の結
合方法も好適に用いることができる。また、これらの種
々の結合方法は、上記係合部13と上記被係合部23と
の結合面に適用することも可能である。
【0020】次に、上記杆状部12の駆動時について図
2(a)〜図2(c)を参照して説明する。図2(a)
は図1(a)に示したガイドワイヤの杆状部による開存
動作を示す正面図であり、図2(b)は図2(a)のb
−b線に沿う拡大断面図であり、図2(c)は図2
(a)のc−c線に沿う拡大断面図である。
【0021】図2(c)に示すように、スイッチ25を
閉じて「オン」状態とすることにより、上記杆状部12
を所定の変態点より高い温度まで即座に加温する。この
加温により、図2(a)〜図2(c)に示すように、上
記杆状部12の中央部分が上記円筒部11の半径方向外
方に湾曲する原形状に復帰し、上記円筒部11の半径よ
りも大きい半径で杆状部12の内部空間を拡大させるた
め、これを血管の狭窄部位の拡張に利用することができ
る。
【0022】次に、図3(a)〜図3(c)を参照して
上記ガイドワイヤによる血管の狭窄部位に対する拡張動
作を説明する。図3(a)〜図3(c)は図1(a)〜
図1(c)及び図2(a)〜図2(c)に示したガイド
ワイヤを用いた血管の狭窄部位に対する一連の拡張動作
を示す一部を断面視した正面図である。
【0023】まず、図3(a)に示すように血管4内に
上記ガイドワイヤのコイルスプリング部3を挿入し、ほ
ぼ同一外径の上記杆状部12が狭窄部位6にまで到達し
ている。上記杆状部12の外径は細径であるので、狭窄
部位6を通過することはできるが、上記杆状部12の後
に挿入されるバルーンカテーテル5は若干外径が大きく
なるため、上記狭窄部位6を通過することは困難であ
る。このため、図3(b)に示すように、上述のスイッ
チ25を閉じて通電し加温することにより、上記円筒部
11の外周面で上記狭窄部位6の内径を維持しつつ、上
記杆状部12を湾曲させることにより、狭窄部位6を予
備拡張させる。次に、図3(c)に示すようにガイドワ
イヤを更に奥に愛護的に押し進めることにより、湾曲し
た上記杆状部12で確保された血管4内の空間にバルー
ンカテーテル5を滑り込ませた後、バルーン7を拡大さ
せる。このように本実施形態では、極めて小さくなった
血管4の狭窄部位6に対して拡張動作を行うことができ
るので、後に挿入されるバルーンカテーテル5を容易に
進入させることができ、容易かつ迅速に血管4の開存処
置をとることができる。
【0024】次に、図4を参照して図1〜図3に示した
管腔内挿入具における管腔拡張部の製造方法を説明す
る。まず、上記形状記憶合金等の形状記憶物質からなる
細径の円筒体を用意し、この円筒体の軸線方向に沿う溝
を周方向に等間隔に形成する。この溝の形成方法として
はワイヤー放電加工方法あるいはレーザービーム加工方
法、ドライエッチング、ウエットエッチング、電子ビー
ム等の周知の微細加工方法を用いることができる。上記
溝の形成においては、上記円筒体の少なくとも一端側を
円筒部11として残す必要がある。図4に示した例で
は、一端側のみに上記円筒部11が残されているが、勿
論、両端側に上記円筒部11を残してもよい。この円筒
部11は複数の杆状部12を周方向に沿って配列して支
持すると共に、杆状部12の芯金部2への固定を介在す
るものである。次に、上記杆状部12の部分にのみ所定
温度に加温することにより、上記円筒部11の半径方向
外方側に湾曲する形状(原形状)を記憶させる。このよ
うにして製造された管腔拡張部9を芯金部2の先端側に
上述したカシメ固定等の種々の結合方法により固定する
ことにより管腔内挿入具としてのガイドワイヤを得るこ
とができる。なお、上記「円筒部11の半径方向外方
側」とは、管腔拡張部9を芯金部2に装着して所望のガ
イドワイヤとした際には芯金部2の長手方向と交差する
方向に相当する。
【0025】なお、本実施形態では、図4に示すよう
に、上記杆状部12が上記円筒部11に対して片持ち梁
状に支持されているが、上述の製造方法で説明したよう
に、2つの円筒部11の間に上記複数の杆状部12を設
けた構成であってもよく、また、上記円筒部11の両端
部に上記複数の杆状部12を配した構成であってもよ
い。さらに、本実施形態では、杆状部12を4枚とした
が、本発明はこれに限定されるものではなく何枚であっ
てもよい。
【0026】(実施形態2)図5は本発明の管腔内挿入
具の第2の実施形態としてのガイドワイヤの先端側を示
す正面図であり、図6は図5に示した管腔内挿入具に用
いられる管腔拡張部の一例を示す概略斜視図である。な
お、本実施形態では、先の実施形態の構成要素と共通し
ている構成要素については同一符号を付し、その部分の
説明を省略する。
【0027】本実施形態の特徴は、図4に示した管腔内
挿入具8の基本構成のうち、上記杆状部12を円筒部1
1の軸線方向に沿った直線的な部材でなく、円筒部11
の軸線方向と交差する螺旋(ヘリカル)的な部材とした
点にある。このような螺旋状の杆状部12は例えば前述
したワイヤー放電加工又はレーザービーム加工等の微細
加工方法を実施する場合に、上述した円筒体の周方向に
回転を与えながら溝を形成することにより容易に得られ
る。このような構成によれば、ガイドワイヤを上記溝に
沿う回転を与えながら生体管腔内に挿入することにより
その挿入が容易となる、いわゆる螺子効果を得ることが
できる。
【0028】(実施形態1又は2の変形例)図7は本発
明の管腔内挿入具の第1又は第2の実施形態における管
腔拡張部の変形例を示す断面図である。本実施形態は、
先の実施形態1又は2と基本的に同一の構成を有してい
るが、その特徴とするところは上記杆状部12の矩形断
面のうち、上記円筒部11の半径方向外方側の角部が鋭
角となっている点にある。
【0029】このような構成とすることにより、血管4
の狭窄部位6で上記杆状部12を湾曲させた後、管腔内
挿入具8自体を周方向に回転させることにより、上記狭
窄部位6の突起状の病変部を上記杆状部12の鋭角な角
部で削ぎ落とすことができると共に、その採取物を上記
芯金部2と複数の上記杆状部12との間の空間に保持し
た後、体外に除去することが可能である。
【0030】(実施形態3)図8は本発明の管腔内挿入
具の第3の実施形態を示す正面図である。本実施形態
は、先の実施形態と基本的に同一の構成を有している
が、その特徴とするところはガイドワイヤの挿入先端側
をテーパ形状とした点にある。即ち、上記芯金部2を最
先端部の手前までの長さとした上で、上記円筒部11及
びコイルスプリング部3の外径を上記芯金部2の外径よ
りも小さく設定している。このため、血管4の極めて狭
くなった部位であっても通過が可能となり、その狭窄部
位に挿入した後においては上記杆状部12を湾曲させて
後に挿入されるバルーンカテーテル5の進行を円滑にす
ることができる。
【0031】次に、図9〜図11を参照して本発明の管
腔内挿入具の第4〜第6の実施形態を説明する。これら
の実施形態の特徴は、先の第1〜第3の実施形態と異な
り、管腔拡張部9を上述の原形状を記憶した杆状体12
のみから構成すると共に、当該杆状体12を当該芯金部
2の長手方向に沿って配列し、これを芯金部2の外面上
に直接スポット溶接等の結合方法により固定している点
にある。なお、図9〜図11において破線部分は変態点
を越える温度で復帰する杆状体12の原形状を示してい
る。以下、実施形態ごとに説明する。
【0032】(実施形態4)図9は、本発明の管腔内挿
入具の第4の実施形態としてのガイドワイヤの先端側を
示す概略斜視図である。本実施形態では、芯金部2の外
周面が部分的に露出するように導電性のスリーブ22に
凹み部分30が設けられ、この凹み部分30を跨ぐよう
に1つの管腔拡張部9の杆状体12が配置され、その両
端が導電性のスリーブ22の外面にスポット溶接等の結
合方法により固定されている。
【0033】ここで、凹み部分30を挟むスリーブ22
aと22bとは互いに電気的に絶縁されている。図9に
おいて右側のスリーブ22aとその内部の芯金部2とは
電気的に絶縁されているが、左側のスリーブ22bは右
側のスリーブ22a内の芯金部2に電気的に接続されて
いる。即ち、右側のスリーブ22aと杆状体12と左側
のスリーブ22bと芯金部2と電源(図9において図示
せず)とスイッチ(図9において図示せず)とは、本実
施形態における通電手段10の電気回路を構成してい
る。
【0034】(実施形態5)図10は、本発明の管腔内
挿入具の第5の実施形態としてのガイドワイヤの先端側
を示す概略斜視図である。本実施形態では、所定の長さ
だけ芯金部2を露出するように離間した導電性のスリー
ブ22cと22dとの間を跨ぐように複数の杆状体12
が配置され、その両端が導電性のスリーブ22cと22
dの外面にスポット溶接等の結合方法により固定されて
いる。
【0035】この場合も、スリーブ22cと22dとは
互いに電気的に絶縁されている。図10において右側の
スリーブ22cとその内部の芯金部2とは電気的に絶縁
されているが、左側のスリーブ22dは芯金部2に電気
的に接続されている。即ち、右側のスリーブ22cと複
数の杆状体12と左側のスリーブ22dと芯金部2と電
源(図10においても図示せず)とスイッチ(図10に
おいても図示せず)とは、本実施形態における通電手段
10の電気回路を構成している。
【0036】(実施形態6)図11は、本発明の管腔内
挿入具の第6の実施形態としてのガイドワイヤの先端側
を示す概略斜視図である。本実施形態では、所定の長さ
だけ芯金部2を露出するように離間した導電性のスリー
ブ22eと22fとの間を跨ぐように複数の杆状体12
が配置されている点で先の実施形態5と共通している
が、その杆状体12の一端が左側のスリーブ22fにス
ポット溶接等の結合方法により固定され、他端が右側の
スリーブ22eと一体化されている点で先の実施形態5
と異なる。
【0037】この場合も、スリーブ22eと22fとは
互いに電気的に絶縁されている。図11において右側の
スリーブ22eとその内部の芯金部2とは電気的に絶縁
されているが、左側のスリーブ22fは芯金部2に電気
的に接続されている。即ち、右側のスリーブ22eとこ
れと一体化された複数の杆状体12と左側のスリーブ2
2fと芯金部2と電源(図11においても図示せず)と
スイッチ(図11においても図示せず)とは、本実施形
態における通電手段10の電気回路を構成している。
【0038】上記各実施形態においては、管腔拡張部9
の各杆状体12が生体管腔に対して露出しているが、血
管4の壁面が損傷することを防止するために、単数、複
数を問わず、杆状体12全体を覆う保護スリーブを設け
てもよい。この保護スリーブは上述のスリーブ22と同
様に可撓性材料で形成することが望ましい。
【0039】本発明の好適な実施形態を以下に示す。 (1)前記管腔拡張部は複数である、請求項1記載の管
腔内挿入具。 (2)前記管腔拡張部は板状または線状である、実施態
様(1)記載の管腔内挿入具。 (3)前記管腔拡張部は前記基部の先端側の外面上に固
定されている、実施態様(1)記載の管腔内挿入具。 (4)前記管腔拡張部は筒部の端縁に支持されている、
実施態様(1)記載の管腔内挿入具。 (5)前記管腔拡張部は前記筒部の端縁に等間隔に配さ
れている、実施態様(4)記載の管腔内挿入具。
【0040】(6)前記管腔拡張部は前記筒部の一端縁
から螺旋状に延在している、実施態様(4)記載の管腔
内挿入具。 (7)前記管腔拡張部の長さ方向に交差する方向に沿う
断面は矩形状である、実施態様(1)記載の管腔内挿入
具。 (8)前記矩形断面のうち、前記管腔拡張部の半径方向
外方の角部は鋭角をなしている、実施態様(7)記載の
管腔内挿入具。 (9)前記管腔拡張部は前記筒部と一体化されている、
実施態様(1)記載の管腔内挿入具。 (10)前記基部は導電性材料で形成され、該基部の外
面上には電気絶縁層を介して導電性のスリーブが設けら
れている、請求項1記載の管腔内挿入具。
【0041】(11)前記導電性のスリーブを前記基部
の長手方向に沿って離間するように分離し、これら分離
した両スリーブを跨ぐように前記管腔拡張部を前記基部
の長手方向に沿って配置し、一方のスリーブと前記基部
とを導通し、他方のスリーブと前記基部とを電気的に絶
縁する、実施態様(10)記載の管腔内挿入具。 (12)挿入先端側がテーパー形状をなしている、請求
項1記載の管腔内挿入具。 (13)前記管腔拡張部は、前記変態点を下回る温度に
おいて前記筒部の円形断面の外周縁部を最外郭とする空
間内に収まっている、実施態様(1)記載の管腔内挿入
具。 (14)前記杆状部の形成工程は微細加工方法によって
行われる、請求項2記載の管腔内挿入具の製造方法。 (15)前記微細加工方法はレーザービーム加工方法で
ある、実施態様(14)記載の管腔内挿入具の製造方
法。
【0042】(16)前記微細加工方法はワイヤ放電加
工方法である、実施態様(14)記載の管腔内挿入具の
製造方法。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
長尺の基部の先端側の外面上に形状記憶物質からなる管
腔拡張部を設け、これを通電手段により形状記憶物質の
変態点を越える温度に加温することにより、管腔内の狭
窄部位を容易にかつ迅速に拡張できるので、管腔内の血
液等の流体の流れを改善すると共に、上記狭窄部位に生
じている可能性のある病変部に対して迅速に外科的処置
を施すことが可能となる。この外科的処置に際し、本発
明の管腔内挿入具をその軸回りに回転させることによ
り、外側に拡張した管腔拡張部により上記管腔内に突出
した病変部を削り取ることができ、次に変態点を下回る
温度に下げて管腔拡張部を基部の外面に戻すことにより
複数の管腔拡張部の間に上記病変部の切片を保持し、そ
のまま体外に引き取ることにより病変部を除去すること
ができる。また、本発明によれば、高価なカテーテルを
多数本、使用する必要がないので、手術時間を短縮で
き、かつ医療費の増大を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の管腔内挿入具の第1の実施形
態としてのガイドワイヤの先端側を示す正面図であり、
(b)は(a)のb−b線に沿う拡大断面図であり、
(c)は(a)のc−c線に沿う拡大断面図である。
【図2】(a)は図1(a)に示したガイドワイヤの管
腔拡張部による管腔の狭窄部位に対する拡張動作を示す
正面図であり、(b)は(a)のb−b線に沿う拡大断
面図であり、(c)は(a)のc−c線に沿う拡大断面
図である。
【図3】(a)〜(c)は図1(a)〜図1(c)及び
図2(a)〜図2(c)に示したガイドワイヤを用いた
血管の狭窄部位に対する一連の拡張動作を示す一部を断
面視した正面図である。
【図4】図1〜図3に示した管腔内挿入具としてのガイ
ドワイヤにおける管腔拡張部の製造方法を説明するため
の概略斜視図である。
【図5】本発明の管腔内挿入具の第2の実施形態として
のガイドワイヤの先端側を示す正面図である。
【図6】図5に示したガイドワイヤに用いられる管腔拡
張部の一例を示す概略斜視図である。
【図7】本発明の管腔内挿入具の第1又は第2の実施形
態における管腔拡張部の変形例を示す断面図である。
【図8】本発明の管腔内挿入具の第3の実施形態として
のガイドワイヤの先端側を示す正面図である。
【図9】本発明の管腔内挿入具の第4の実施形態として
のガイドワイヤの先端側を示す概略斜視図である。
【図10】本発明の管腔内挿入具の第5の実施形態とし
てのガイドワイヤの先端側を示す概略斜視図である。
【図11】本発明の管腔内挿入具の第6の実施形態とし
てのガイドワイヤの先端側を示す概略斜視図である。
【図12】従来のガイドワイヤの先端部を示す概略正面
図である。
【図13】(a)及び(b)は図12に示したガイドワ
イヤを用いて血管内部にバルーンカテーテルを誘導する
状態を示す一部を断面視した概略正面図である。
【符号の説明】
1 ガイドワイヤ(先端部) 2 芯金部(基部) 3 コイルスプリング部 4 血管(管腔) 5 バルーンカテーテル 6 狭窄部位 7 バルーン 8 管腔内挿入具 9 管腔拡張部 10 通電手段 11 円筒部(管腔拡張部) 12 杆状部又は杆状体(管腔拡張部) 13 係合部 21 電気絶縁層 22 可撓性スリーブ(通電手段) 23 被係合部 24 電源(通電手段) 25 スイッチ(通電手段) 26 固定凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体管腔内に挿入される管腔内挿入具で
    あって、 前記生体管腔内に挿入可能な長尺の基部と、 該基部の先端側の外面上に設けられ、前記基部の長手方
    向に沿って延在すると共に、変態点を越える温度で前記
    基部の長手方向と交差する方向に変位することにより原
    形状に復帰する形状記憶物質からなる管腔拡張部と、 該管腔拡張部を前記変態点を越える温度に加温する通電
    手段とを含む管腔内挿入具。
  2. 【請求項2】 生体管腔内に挿入される管腔内挿入具の
    製造方法であって、 前記生体管腔内に挿入可能な長尺の基部を用意する工程
    と、 前記基部に装着可能な形状記憶物質からなる筒体の外面
    の一部に該筒体の略軸線方向に沿って延在する溝を形成
    することにより少なくとも1つの杆状部を形成する工程
    と、 該杆状部が前記基部の先端側の外面上に該基部の略長手
    方向に沿って延在するように固定された際に前記形状記
    憶物質の変態点を越える温度で前記基部の長手方向と交
    差する方向に変位する原形状を前記杆状部に記憶させる
    ことにより前記筒体全体を管腔拡張部とする工程と、 前記基部の先端側の外面上に前記筒体を固定する工程
    と、 前記管腔拡張部を前記変態点を越える温度に加温する通
    電手段を少なくとも前記管腔拡張部に取り付ける工程と
    を含む管腔内挿入具の製造方法。
  3. 【請求項3】 生体管腔内に挿入される管腔内挿入具の
    製造方法であって、 前記生体管腔内に挿入可能な長尺の基部を用意する工程
    と、 形状記憶物質からなる少なくとも1つの杆状体を用意す
    る工程と、 該杆状体が前記基部の先端側の外面上に該基部の略長手
    方向に沿って延在するように固定された際に前記形状記
    憶物質の変態点を越える温度で前記基部の長手方向と交
    差する方向に変位する原形状を前記杆状体に記憶させる
    ことにより該杆状体を管腔拡張部とする工程と、 前記基部の先端側の外面上に該基部の略長手方向に沿っ
    て延在するように前記管腔拡張部を固定する工程と、 前記管腔拡張部を前記変態点を越える温度に加温する通
    電手段を少なくとも前記管腔拡張部に取り付ける工程と
    を含む管腔内挿入具の製造方法。
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