JP2000217467A - ルアー - Google Patents
ルアーInfo
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- JP2000217467A JP2000217467A JP11018226A JP1822699A JP2000217467A JP 2000217467 A JP2000217467 A JP 2000217467A JP 11018226 A JP11018226 A JP 11018226A JP 1822699 A JP1822699 A JP 1822699A JP 2000217467 A JP2000217467 A JP 2000217467A
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- light
- diffraction
- wavelength
- diffraction grating
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 魚に、より強くアピールし且つ耐久性のある
ルアーを提供する。 【解決手段】 ルアー内部に微細且つ多数の回折格子を
設けることにより、入射白色光が回折現象によって分光
し、広い角度範囲に虹模様の反射光が得られる。
ルアーを提供する。 【解決手段】 ルアー内部に微細且つ多数の回折格子を
設けることにより、入射白色光が回折現象によって分光
し、広い角度範囲に虹模様の反射光が得られる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣りに使用される
ルアーに関するものである。
ルアーに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ルアーには、小魚に似せたプラグ型のも
のや、スプーン、スピナーヘッドといった光る物体が揺
れたり、回転したりする型のものがある。
のや、スプーン、スピナーヘッドといった光る物体が揺
れたり、回転したりする型のものがある。
【０００３】これらには、表面を光らせるために、塗料
やシールにより光を反射する反射層を形成して、魚の視
覚をより刺激し、釣果を上げようとするものがある。
やシールにより光を反射する反射層を形成して、魚の視
覚をより刺激し、釣果を上げようとするものがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような塗料や反射シールは平面的であり、ある方向から
入射した光は、一方向にしか反射しないため、魚へのア
ピールという点で必ずしも満足できるものではなく、ま
た、塗料やシールは使用中に剥がれるという問題があっ
た。
ような塗料や反射シールは平面的であり、ある方向から
入射した光は、一方向にしか反射しないため、魚へのア
ピールという点で必ずしも満足できるものではなく、ま
た、塗料やシールは使用中に剥がれるという問題があっ
た。
【０００５】本発明は、上記課題の解決を目的とし、ル
アー内部に微細且つ多数の回折格子を設けることによ
り、入射白色光が回折現象によって分光し、広い角度範
囲に虹模様の反射光が得られるようにしたもので、魚
に、より強くアピールし且つ耐久性のあるルアーを提供
することができる。
アー内部に微細且つ多数の回折格子を設けることによ
り、入射白色光が回折現象によって分光し、広い角度範
囲に虹模様の反射光が得られるようにしたもので、魚
に、より強くアピールし且つ耐久性のあるルアーを提供
することができる。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
させるためになされたものであって、請求項１記載の発
明は、内部に多数の回折格子を設けた透明または半透明
のプラスチックからなることを特徴とするルアーであ
る。
させるためになされたものであって、請求項１記載の発
明は、内部に多数の回折格子を設けた透明または半透明
のプラスチックからなることを特徴とするルアーであ
る。
【０００７】また、請求項２記載の発明は、前記回折格
子に反射層を形成したことを特徴とする請求項１記載の
ルアーである。
子に反射層を形成したことを特徴とする請求項１記載の
ルアーである。
【０００８】また、請求項３記載の発明は、前記回折格
子のピッチが１〜３μｍ、溝深さ０．０７〜０．３μｍ
で断面がほぼ矩形であることを特徴とする請求項１また
は２記載のルアーである。
子のピッチが１〜３μｍ、溝深さ０．０７〜０．３μｍ
で断面がほぼ矩形であることを特徴とする請求項１また
は２記載のルアーである。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、図をもとに本発明について
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【００１０】まず、ルアー内部の回折光の方向及び回折
効率について考察する。
効率について考察する。
【００１１】図１において、回折格子に対し、角度θｔ
で平面波が入射した場合、回折格子の各部分からあらゆ
る方向に散乱光は出ていくが、周期Λごとの位置から散
乱した波が同位相になる方向θｍに最大の回折波が現れ
る。
で平面波が入射した場合、回折格子の各部分からあらゆ
る方向に散乱光は出ていくが、周期Λごとの位置から散
乱した波が同位相になる方向θｍに最大の回折波が現れ
る。
【００１２】その条件は、光の波長をλとすると、図１
より、
より、
【００１３】
【数１】
【００１４】となる。
【００１５】上記数１より、回折光の出射角θｍは波長
λ及び格子ピッチΛに依存することが分かる。
λ及び格子ピッチΛに依存することが分かる。
【００１６】ある一方向から白色光が照射された場合
の、白色光に含まれる各波長の光の回折角の計算結果を
下記表１に示す。
の、白色光に含まれる各波長の光の回折角の計算結果を
下記表１に示す。
【００１７】数１から、計算には、 ２πｓｉｎθｍ／λ＝２π／Λ を用いた。ここで、λは波長、Λは格子ピッチ、θｍは
回折角を表す。
回折角を表す。
【００１８】
【表１】
【００１９】例えば、格子ピッチ１μｍでは、波長４０
０ｎｍ（紫色）の光は、入射光と２４度の角度をなす方
向に現れ、波長７００ｎｍ（赤色）の波長の光は入射光
と４４度の角度をなす方向に現れる。
０ｎｍ（紫色）の光は、入射光と２４度の角度をなす方
向に現れ、波長７００ｎｍ（赤色）の波長の光は入射光
と４４度の角度をなす方向に現れる。
【００２０】ある方向からの入射光に対し、幅広く虹模
様を出現させるには、上記表１の結果から、格子ピッチ
を小さくすればよいことがわかる。
様を出現させるには、上記表１の結果から、格子ピッチ
を小さくすればよいことがわかる。
【００２１】しかし、通常は一方向だけではなく、さま
ざまな方向から白色光が照射されるため、格子ピッチが
１〜２μｍ程度であれば、その方向から見ても虹模様が
現れる。
ざまな方向から白色光が照射されるため、格子ピッチが
１〜２μｍ程度であれば、その方向から見ても虹模様が
現れる。
【００２２】ここでは、虹模様の各色の幅（角度）を広
くとりたいため、格子ピッチΛを１μｍとした。
くとりたいため、格子ピッチΛを１μｍとした。
【００２３】一方、回折効率が最大となる条件は、図２
のＡ部とＢ部を通る各々の位相差がπの奇数倍であると
き、Ａ部を通る光とＢ部を通る光が打ち消し合い、０次
光が減少し、代わりに１次回折光が増大する。
のＡ部とＢ部を通る各々の位相差がπの奇数倍であると
き、Ａ部を通る光とＢ部を通る光が打ち消し合い、０次
光が減少し、代わりに１次回折光が増大する。
【００２４】図２のの光路で、（２×２πｄｎ／λ）
の位相差が発生し、この値がπとなれば１次回折光が最
大となる。
の位相差が発生し、この値がπとなれば１次回折光が最
大となる。
【００２５】これにより、回折効率が最大となる条件式
は、 ４ｎｄ／λ＝１ ・・・（２） となる。ここで、λは真空中の波長、ｄは溝深さ、ｎは
屈折率である。
は、 ４ｎｄ／λ＝１ ・・・（２） となる。ここで、λは真空中の波長、ｄは溝深さ、ｎは
屈折率である。
【００２６】回折効率が最大となる溝深さは、数２より
求まる。白色光の中心波長５５０ｎｍ、アクリルの屈折
率１．４９２とすると、溝深さｄは９２．２ｎｍとな
る。この結果から、溝深さは１００ｎｍに設定した。
求まる。白色光の中心波長５５０ｎｍ、アクリルの屈折
率１．４９２とすると、溝深さｄは９２．２ｎｍとな
る。この結果から、溝深さは１００ｎｍに設定した。
【００２７】ところで、白色光はさまざまな波長の光を
含み、各々の波長の光の屈折効率は屈折率と溝深さで決
まるので、白色光の回折効率も屈折率と溝深さで決ま
る。
含み、各々の波長の光の屈折効率は屈折率と溝深さで決
まるので、白色光の回折効率も屈折率と溝深さで決ま
る。
【００２８】以上の式から求めた格子ピッチ、溝深さを
もつ電鋳金型を製作し、射出成形法により成形後、反射
層を蒸着、その後厚み中心に対称な成形品２枚を接着し
てルアー本体ができあがる。
もつ電鋳金型を製作し、射出成形法により成形後、反射
層を蒸着、その後厚み中心に対称な成形品２枚を接着し
てルアー本体ができあがる。
【００２９】電鋳金型の製作は、光ディスク等の製作プ
ロセスと同様の方法を採った。即ち、ガラス基板へのレ
ジスト塗布→レーザーカッティング（マスター）→電鋳
により、図３の断面形状の電鋳金型を製作した。
ロセスと同様の方法を採った。即ち、ガラス基板へのレ
ジスト塗布→レーザーカッティング（マスター）→電鋳
により、図３の断面形状の電鋳金型を製作した。
【００３０】上記の型を使用して、図１の厚み中心ｃ−
ｃに対し、対称な半分１を射出成形し、成形品の回折格
子４が刻まれた面にアルミニウムからなる反射層２を真
空蒸着した。同様に厚み中心に対称な残りの半分３を成
形、真空蒸着の後、両者を耐水性のエポキシ系接着剤で
接着し、ルアー本体を製作した。
ｃに対し、対称な半分１を射出成形し、成形品の回折格
子４が刻まれた面にアルミニウムからなる反射層２を真
空蒸着した。同様に厚み中心に対称な残りの半分３を成
形、真空蒸着の後、両者を耐水性のエポキシ系接着剤で
接着し、ルアー本体を製作した。
【００３１】ここで、ルアーの材料は透明または半透明
のプラスチックである。また、ここでは、回折格子の平
面形状を光ディスク同様、円弧状とした。
のプラスチックである。また、ここでは、回折格子の平
面形状を光ディスク同様、円弧状とした。
【００３２】
【発明の効果】本発明によれば、ルアー表面の回折格子
に入射する光は虹模様となって反射し、魚などにアピー
ルする効果は極めて高く、成形材料として、釣り魚の種
類に応じて任意の色の半透明アクリルを選択することが
できる。
に入射する光は虹模様となって反射し、魚などにアピー
ルする効果は極めて高く、成形材料として、釣り魚の種
類に応じて任意の色の半透明アクリルを選択することが
できる。
【００３３】また、表面に塗装したり、シールなどを張
り付けることが不必要であり、使用中に塗料やシールが
剥がれたりすることがない。
り付けることが不必要であり、使用中に塗料やシールが
剥がれたりすることがない。
【００３４】さらに、ルアー表面、外側の形状は対象魚
に応じ任意の曲面とすることが可能である。
に応じ任意の曲面とすることが可能である。
【図１】平面回折格子における回折条件を求める図であ
る。
る。
【図２】回折効率を説明する図である。
【図３】本発明のルアーを説明する図である。
１、３ ルアー本体 ２ 反射層 ４ 回折格子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 京谷 博 大阪府八尾市跡部本町４丁目１番33号 シ ャープマニファクチャリングシステム株式 会社内 Ｆターム(参考） 2B107 BB01
Claims (3)
- 【請求項１】 内部に多数の回折格子を設けた透明また
は半透明のプラスチックからなることを特徴とするルア
ー。 - 【請求項２】 前記回折格子に反射層を形成したことを
特徴とする請求項１記載のルアー。 - 【請求項３】 前記回折格子のピッチが１〜３μｍ、溝
深さ０．０７〜０．３μｍで断面がほぼ矩形であること
を特徴とする請求項１または２記載のルアー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11018226A JP2000217467A (ja) | 1999-01-27 | 1999-01-27 | ルアー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11018226A JP2000217467A (ja) | 1999-01-27 | 1999-01-27 | ルアー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000217467A true JP2000217467A (ja) | 2000-08-08 |
Family
ID=11965754
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11018226A Pending JP2000217467A (ja) | 1999-01-27 | 1999-01-27 | ルアー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000217467A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7774975B2 (en) * | 2007-08-29 | 2010-08-17 | David Simmons | Fishing lure with iridescent members |
| US20100205849A1 (en) * | 2007-09-27 | 2010-08-19 | Duel Co., Inc. | Lure |
| US20100212210A1 (en) * | 2009-02-26 | 2010-08-26 | Osg Corporation | Dlc-coated fishing lure |
| US8196337B2 (en) | 2007-08-29 | 2012-06-12 | Simmons David L | Fishing tackle with a motion inducing member |
| US20140068997A1 (en) * | 2011-05-10 | 2014-03-13 | Duel Co., Inc. | Lure |
| JP2021078383A (ja) * | 2019-11-15 | 2021-05-27 | グローブライド株式会社 | 疑似餌 |
-
1999
- 1999-01-27 JP JP11018226A patent/JP2000217467A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7774975B2 (en) * | 2007-08-29 | 2010-08-17 | David Simmons | Fishing lure with iridescent members |
| US8196337B2 (en) | 2007-08-29 | 2012-06-12 | Simmons David L | Fishing tackle with a motion inducing member |
| US8468737B2 (en) * | 2007-08-29 | 2013-06-25 | David L. Simmons | Motion inducing member on fishing tackle |
| US20100205849A1 (en) * | 2007-09-27 | 2010-08-19 | Duel Co., Inc. | Lure |
| US8402688B2 (en) * | 2007-09-27 | 2013-03-26 | Duel Co., Inc. | Lure |
| US20100212210A1 (en) * | 2009-02-26 | 2010-08-26 | Osg Corporation | Dlc-coated fishing lure |
| US8650797B2 (en) * | 2009-02-26 | 2014-02-18 | Osg Corporation | DLC-coated fishing lure |
| US20140068997A1 (en) * | 2011-05-10 | 2014-03-13 | Duel Co., Inc. | Lure |
| US8931205B2 (en) * | 2011-05-10 | 2015-01-13 | Duel Co., Inc. | Lure |
| JP2021078383A (ja) * | 2019-11-15 | 2021-05-27 | グローブライド株式会社 | 疑似餌 |
| JP7195246B2 (ja) | 2019-11-15 | 2022-12-23 | グローブライド株式会社 | 疑似餌 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040518 |