JP7195246B2 - 疑似餌 - Google Patents

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本発明は、疑似餌に関し、特に、外部の光学的条件の変化に伴い視覚的効果が変化することで集魚効果が奏される疑似餌に関する。
疑似餌は、虫などの形に似せて作った、釣餌の役をするものであり、様々なタイプのものが出現している。疑似餌として、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
特許文献1に記載された疑似餌は、餌の形状を模した樹脂材料から成る疑似餌本体と、この疑似餌本体の端部に装着された掛針から主に形成されている。ここで、疑似餌本体には、集魚効果を高めるために様々な技術的工夫が凝らされている。この技術的工夫としては、例えば、疑似餌本体の表面に塗装加工等を施す、疑似餌本体に発光手段を内蔵する、疑似餌本体に発振手段を内蔵する、等が存在する。
特許第5231674号公報
しかしながら、上記した疑似餌本体に施される集魚効果を高めるための発明では、塗装加工を採用した場合、外部の光学的環境に関わらず疑似餌本体の見え方は一定であり、集魚効果を飛躍的に高めることは困難で有った。また、発光手段または発振手段を採用した場合では、疑似餌本体の内部構成が複雑になり、部品点数の増加および製造工程の複雑化に伴うコスト高の問題を招来する恐れがあった。
本発明は、このような問題点を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、コストの上昇を抑制しつつ集魚効果を向上することができる疑似餌を提供することにある。
本発明の疑似餌は、疑似餌本体と、前記疑似餌本体に取り付けられた掛針と、を具備し、前記疑似餌本体は、第1樹脂部と、前記第1樹脂部に密着する第2樹脂部と、前記第1樹脂部と前記第2樹脂部との境界として形成された所定の曲折形状を呈する内部模様面と、を具備し、周囲の光学的条件に応じて、前記内部模様面の光学的効果が変化し、前記内部模様面は、前記第1樹脂部の第1密着面に形成された第1凹凸部と、前記第2樹脂部の第2密着面に形成された第2凹凸部と、の境界面として形成され、前記疑似餌本体の長手方向を前後方向とし、前記第1樹脂部と前記第2樹脂部とが積層される方向を上下方向とし、前記長手方向および前記上下方向に直交する方向を左右方向とした場合、前記第1密着面および前記第2密着面は、前記疑似餌本体の左端から右端に至るまで形成されることを特徴とする。
また、本発明の疑似餌では、前記第1樹脂部および前記第2樹脂部は、少なくともどちらか一方が、可視光線を透過させる材料から成ることを特徴とする。
また、本発明の疑似餌では、前記第1樹脂部は透明樹脂から成り、前記第2樹脂部は、前記第1樹脂部とは光学的特性が異なる透明樹脂から成ることを特徴とする。
また、本発明の疑似餌では、前記内部模様面は、魚の骨格を模した形状であることを特徴とする。
また、本発明の疑似餌では、前記疑似餌本体は、魚体の形状を模した細長い形状を呈しており、前記疑似餌本体を貫通する貫通孔を更に具備し、前記貫通孔は、前記第1樹脂部および前記第2樹脂部を貫通することを特徴とする。
また、本発明の疑似餌では、前記第1樹脂部と前記第2樹脂部とでは、含有される顔料の量が異なることを特徴とする。
また、本発明の疑似餌では、前記第1樹脂部には顔料が含まれず、前記第2樹脂部には顔料が含まれることを特徴とする。
本発明の疑似餌は、疑似餌本体と、前記疑似餌本体に取り付けられた掛針と、を具備し、前記疑似餌本体は、第1樹脂部と、前記第1樹脂部に密着する第2樹脂部と、前記第1樹脂部と前記第2樹脂部との境界として形成された所定の曲折形状を呈する内部模様面と、を具備し、周囲の光学的条件に応じて、前記内部模様面の光学的効果が変化し、前記内部模様面は、前記第1樹脂部の第1密着面に形成された第1凹凸部と、前記第2樹脂部の第2密着面に形成された第2凹凸部と、の境界面として形成され、前記疑似餌本体の長手方向を前後方向とし、前記第1樹脂部と前記第2樹脂部とが積層される方向を上下方向とし、前記長手方向および前記上下方向に直交する方向を左右方向とした場合、前記第1密着面および前記第2密着面は、前記疑似餌本体の左端から右端に至るまで形成されることを特徴とする。これにより、本願発明の疑似餌によれば、周囲の光学的条件に応じて、内部模様面の光学的効果が変化することで、釣果対象生物からの内部模様面の見え方も変化する。よって、釣果対象生物は疑似餌を魚等の餌であると判断し、疑似餌を捕食しようとすることで掛針に掛かり易くなり、釣果を向上することができる。
また、本発明の疑似餌では、前記第1樹脂部および前記第2樹脂部は、少なくともどちらか一方が、可視光線を透過させる材料から成ることを特徴とする。これにより、本願発明の疑似餌によれば、第1樹脂部および第2樹脂部の少なくとも一方が可視光線を透過させることで、内部模様面を経た可視光線が釣果対象生物に対して認識されやすくなる。
また、本発明の疑似餌では、前記第1樹脂部は透明樹脂から成り、前記第2樹脂部は、前記第1樹脂部とは光学的特性が異なる透明樹脂から成ることを特徴とする。これにより、本願発明の疑似餌によれば、第1樹脂部と第2樹脂部の両方が透明樹脂から成ることで、疑似餌の使用時に於いて、疑似餌本体に入射した光が、内部模様面にて光学的影響を受けた後に、疑似餌本体から外部に出射するので、釣果を更に向上することができる。
また、本発明の疑似餌では、前記内部模様面は、魚の骨格を模した形状であることを特徴とする。これにより、本願発明の疑似餌によれば、内部模様面が魚の骨格を模した形状であることで、釣果を更に向上することができる。
また、本発明の疑似餌では、前記疑似餌本体は、魚体の形状を模した細長い形状を呈しており、前記疑似餌本体を貫通する貫通孔を更に具備し、前記貫通孔は、前記第1樹脂部および前記第2樹脂部を貫通することを特徴とする。これにより、本願発明の疑似餌によれば、貫通孔が第1樹脂部および第2樹脂部を貫通することで、疑似餌の使用時に於いて、釣り糸から貫通孔の周囲に引張力が作用した場合でも、その引張力に起因して第1樹脂部と第2樹脂部とが分離してしまうことを防止できる。
また、本発明の疑似餌では、前記第1樹脂部と前記第2樹脂部とでは、含有される顔料の量が異なることを特徴とする。これにより、本願発明の疑似餌によれば、疑似餌本体に入射した光が顔料で変換され、含まれる顔料の量に応じて発光の度合いが異なることから、内部模様面を外部から際立たせて釣果を向上することができる。
また、本発明の疑似餌では、前記第1樹脂部には顔料が含まれず、前記第2樹脂部には顔料が含まれることを特徴とする。これにより、本願発明の疑似餌によれば、第2樹脂部に含まれる顔料で変換された光により、内部模様面を更に際立たせることができ、釣果を更に向上することができる。
本発明の実施の形態に係る疑似餌を示す図であり、疑似餌を用いて釣りを行っている状況を示す概念図である。 本発明の実施の形態に係る疑似餌を示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)は上面図である。 本発明の実施の形態に係る疑似餌の疑似餌本体を上方から見た分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る疑似餌の疑似餌本体を下方から見た分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る疑似餌を示す図であり、(A)は疑似餌を示す断面図であり、(B)は拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係る疑似餌を示す図であり、(A)は蛍光灯により照らされた疑似餌を示す画像であり、(B)は紫外線が照らされた疑似餌を示す画像である。 本発明の実施の形態に係る疑似餌を示す図であり、(A)は疑似餌がリップレスミノーに適用された場合を示す図であり、(B)は疑似餌がリップミノーに適用された場合を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る疑似餌10を図面に基づき詳細に説明する。以下の説明では、同一の部材には原則的に同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。更に、以下の説明では、上下前後左右の各方向を適宜用いるが、上方とは第1樹脂部13が配置される側であり、下方とは上方の反対方向であり、前方とは孔部18が配置される方向であり、後方とは前方の反対側であり、左右方向とは図2(A)に於ける左右方向である。
図1に示した模式図を参照して、疑似餌10が適用される状況を説明する。ここでは、海においてイカ33を釣る状況を説明する。先ず、利用者が保持する釣り竿31にはリール30が備えられている。リール30からは釣り糸32が海中に向かって導出している。海中に存在する部分の釣り糸32には、複数の疑似餌10が取り付けられている。疑似餌10は、海中を透過した光線、例えば紫外線が照射されることで、後述するように魚の骨格を模した模様がその内部に形成される。よって、疑似餌10によれば、イカ33が疑似餌10を捕食しようとすることで、疑似餌10によりイカ33を捕獲し、イカ33の釣果を向上することができる。
図2を参照して、疑似餌10の構成を説明する。疑似餌10は、疑似餌本体11と掛針12とを主要に有している。使用状況下に於いては、疑似餌10は、上記したように、釣り糸32の途中部分に繋ぎ止められ、ユーザが釣りを行う際に水中に配置される。疑似餌10は、釣りの対象となる釣果対象生物が好んで捕食する生物を模した形状を呈しており、ここでは釣果対象生物としてのイカが捕食する小型魚類を模した形状を呈している。
疑似餌本体11は、少なくとも一部が光を透過させる合成樹脂から構成され、ここでは第1樹脂部13と第2樹脂部14とから構成されている。疑似餌本体11は、全体として、前方を向く小魚の如き形状を呈している。
第1樹脂部13と第2樹脂部14との間には、両者の境界面としての内部模様面15が形成されている。内部模様面15は、後述するように、疑似餌10に光線を照射した際に、所定の模様を外部から視認することができる面である。また、内部模様面15は、疑似餌10に照射される光線の種類、光線の入射角等により、外部からの見え方が変化する。後述するように、内部模様面15のかかる機能により、イカ等の釣果対象生物を集める集魚効果を向上することができる。
第1樹脂部13は、疑似餌本体11の上方部分を構成する樹脂部材である。第1樹脂部13の材料としては、不透明樹脂、透明樹脂、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の何れかを採用することができる。
第2樹脂部14は、疑似餌本体11の下方部分を構成する樹脂部材である。第2樹脂部14の材料としては、第1樹脂部13と同様に、不透明樹脂、透明樹脂、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の何れかを採用することができる。
第1樹脂部13および第2樹脂部14として、共に、釣果対象生物に対する可視光線を透過させる透明樹脂を採用することができる。具体的には、第1樹脂部13および第2樹脂部14として、赤外帯域、可視光線帯域、紫外帯域の光線を透過させる樹脂を採用することができる。
また、第1樹脂部13および第2樹脂部14として、互いに屈折率等の物理特性が異なる透明樹脂を採用することもできる。例えば、第1樹脂部13として屈折率が1.59のアクリルを採用し、第2樹脂部14として屈折率が1.50のポリカーボネートを採用することができる。係る構成により、第1樹脂部13と内部模様面15との境界である内部模様面15で、外部から入射した光を良好に反射および屈折させ、疑似餌10による釣果を向上させることができる。更には、第1樹脂部13と第2樹脂部14とで透明色を異ならせることもできる。
また、第1樹脂部13および第2樹脂部14には、顔料を添加することができる。第1樹脂部13および第2樹脂部14に顔料を添加することで、内部模様面15が外部から更に視認されやすくなる。この顔料としては、例えば、紫外線を吸収して釣果対象生物に見える青白光(蛍光)に変換する増白剤を採用することができる。これにより、疑似餌10を水深40メートル以上の深海で利用する際に、深海まで到達する紫外線を受けた増白剤が青白光を発光することで、イカなどの釣果対象生物を効果的に集めることができる。
更にまた、顔料が含まれる割合は、第1樹脂部13と第2樹脂部14とで異ならせることができる。例えば、第1樹脂部13に顔料を添加せず、第2樹脂部14のみに顔料を添加することができる。係る構成により、顔料による光の変換が第1樹脂部13の内部で発生しないので、内部模様面15により反射した光が、第1樹脂部13の内部を好適に透過して外部に至る。更には、第1樹脂部13の表面で紫外線が反射してしまうことを抑制することもできる。
第1凹状部19は、第1樹脂部13の前部を部分的に窪ませた部位である。第1凹状部19には、魚の目を模した第1擬眼部21が接着されている。ここでは図示しないが、第2樹脂部14にも同様に、第2凹状部20および第2擬眼部22が形成されている。
掛針12は、疑似餌本体11の細長い略円筒状に形成される後端に配設されている。掛針12は、前方に向かって伸びる多数の針が、疑似餌本体11の円周に沿って多数配置されている。掛針12が、釣果対象生物としてのイカ等に刺さることで、疑似餌10により釣果対象生物を釣ることができる。
孔部18は、疑似餌本体11の前端部を貫通する貫通孔である。孔部18は、第1樹脂部13の前端部および第2樹脂部14の前端部を貫通している。疑似餌10の使用時に於いて、孔部18に釣り糸32が挿通される。
本実施形態の疑似餌10では、内部模様面15に所定の凹凸形状が形成されることで、疑似餌10に入射した光が内部模様面15で反射、屈折、透過することにより、疑似餌10の内部に形成される所定模様が外部から視認可能になる。これにより、所定模様を視認したイカなどの釣果対象生物は、疑似餌10を小魚などの餌と見做し、疑似餌10を捕食しようとする。そのようになると、疑似餌10の掛針12が釣果対象生物の口やその周辺部に突き立ち、疑似餌10を用いて釣果対象生物を釣り上げることができる。後述するように、疑似餌10の内部模様面15は、外部の光学的環境が変化することで、例えば小魚の骨の如き形状が浮かび上がるので、釣果対象生物を集合させる集魚効果を高め、釣果対象生物をより効果的に釣り上げることができる。
図3および図4を参照して、疑似餌10を構成する疑似餌本体11の構成を詳述する。図3は、疑似餌本体11の第1樹脂部13と第2樹脂部14とを離間させた状態を上方から見た斜視図である。図4は、その状態を下方から見た斜視図である。
図3を参照して、第1樹脂部13と第2樹脂部14との境界面である内部模様面15は、第1樹脂部13の下面である第1密着面16と、第2樹脂部14の上面である第2密着面17とから形成されている。換言すると、第1樹脂部13の第1密着面16と、第2樹脂部14の第2密着面17とが密着することで、内部模様面15が形成されている。
第2密着面17は、全体として略平坦に形成されている。第2密着面17の後方部分は平坦面を形成している。一方、第2密着面17の前方部分は、所定の凹凸形状が形成されている。この凹凸形状としては、図示するように、魚の骨格を模した形状を採用することができる。
また、上記したように、孔部18は、第1樹脂部13の前端部分および第2樹脂部14の前端部分を貫通するように形成されている。このようにすることで、使用状況下において、第1樹脂部13の孔部18、および、第2樹脂部14の孔部18の両方に釣り糸32が挿通される。よって、第1樹脂部13および第2樹脂部14どちらか一方のみに、釣り糸32から大きな応力が付与されることがなく、第1樹脂部13と第2樹脂部14とが分離してしまうことを防止できる。
更に、第2密着面17の後方部分には突起部25が形成されている。突起部25は、第2密着面17の後方部分の一部を、略円柱状に上方に向かって突起させた部位である。第2密着面17の後方部分は略平坦であり、後述するように、第1密着面16の後方部分も平坦面である。よって、第1密着面16と第2密着面17との密着性は大きくない。本実施形態では、第2密着面17に突起部25を形成し、突起部25を第1密着面16の側に嵌合させることで、第1密着面16の後方部分と第2密着面17の後方部分との密着性を高めている。また、第2密着面17の前方部分には、小魚の骨格を模した凹凸形状を呈する第2凹凸部24が形成されている。
図4を参照して、第1密着面16の前方部分には、第1凹凸部23が形成されている。第1凹凸部23は、図2に示した第2凹凸部24を反転させた形状を呈している。また、第1密着面16の後方部分には孔部26が形成されている。孔部26は、図2に示した突起部25が嵌合する部位である。
図5を参照して、疑似餌10の断面構成を更に詳述する。図5(A)は、疑似餌10を中央から切断した場合を示す断面図であり、図5(B)は拡大断面図である。図5(B)では、入射する光を矢印で模式的に表している。
図5(A)を参照して、疑似餌10には、上記したように内部模様面15が形成されている。内部模様面15は、断面視に於いては略ジグザグ形状を呈している。
図5(B)を参照して、内部模様面15は、後方に向かって上方に傾斜する第1傾斜面27と、後方に向かって下方に傾斜する第2傾斜面28と、を交互に有している。更に、内部模様面15は平坦面29も有している。
上記したように、物性が異なる第1樹脂部13と第2樹脂部14との境界面として、内部模様面15が形成されている。ここでは一例として、第1樹脂部13として透明なアクリルが採用され、第2樹脂部14として透明なポリカーボネートが採用されている。更に、第1樹脂部13と第2樹脂部14とでは含有される顔料の量が異なる。具体的には、本実施形態では、第2樹脂部14のみに増白剤である顔料が添加され、第1樹脂部13には顔料は添加されていない。係る構成により、第1樹脂部13の表面で多くの光が反射されることがなく、更に、内部模様面15で反射した紫外線は、第1樹脂部13を透過して良好に外部に至るようになる。また、第2樹脂部14のみに増白剤である顔料が添加され、第1樹脂部13には顔料は添加されていないことで、例えば屈折率が高いアクリルである第1樹脂部13の内部を、第2樹脂部14から発生する顔料の影響を受けた光が良好に透過し、第2凹凸部24の形状を明瞭に浮かび上がらせ、釣果を向上することができる。
内部模様面15では、第1傾斜面27と第2傾斜面28で凹凸形状が形成されている。内部模様面15が係る形状を呈していることで、第1傾斜面27、第2傾斜面28および平坦面29では、光が入射する相対的な角度が異なる。よって、この角度の相違に起因して、第1傾斜面27、第2傾斜面28および平坦面29で、光の透過および屈折の振る舞いが大きく異なるので、内部模様面15により所定模様、例えば小魚の骨格形状が形成される。
ここで、可視光線が疑似餌本体11に入射した場合は、内部模様面15は視認し難い。一方、入射した光線が紫外線の場合は、内部模様面15に形成された凹凸形状は、外部から明瞭に視認される。これは、第2樹脂部14に含まれる増白剤から発せられる光が、内部模様面15で不均一に透過または屈折した後に、第1樹脂部13から外部に発せられるからである。
図6を参照して、図5に示した疑似餌10の内部模様面15に浮かび上がる模様を説明する。具体的には、疑似餌10の周囲の光学的条件が変化することで、内部模様面15の光学的効果が変化する事項を説明する。図6(A)は蛍光灯から光が照射された疑似餌10を示す画像であり、図6(B)は紫外線が照射された疑似餌10を示す画像である。
図6(A)を参照して、疑似餌10に蛍光灯からの光が照射された場合は、内部模様面15に形成された模様はそれほど鮮明には浮かび上がらない。よって、内部模様面15に形成された骨格模様は、外部から良好には視認されない。
一方、図6(B)を参照して、疑似餌10に紫外線を照射すると、内部模様面15に形成された模様が鮮明に浮かび上がる。このように、魚の骨の形状を模した内部模様面15の模様が鮮明に浮かび上がることで、イカなどの釣果対象生物が、疑似餌10を小魚であると認識する確率が高まり、これが釣果の向上に繋がる。
ここで、図5に示した疑似餌10と、比較例としての市販疑似餌とを用いて、実際にイカ釣りを50回行った場合、疑似餌10を用いると40回の釣果が得られたのに対し、市販疑似餌では約8回の釣果のみが得られた。このことから、本実施形態に係る疑似餌10は、市販疑似餌と比較すると、釣果を得やすいことが理解できる。
図7を参照して、具現化された疑似餌10の一例を説明する。図7(A)は疑似餌10をリップレスミノーに適用した場合を示す図であり、図7(B)は疑似餌10をリップミノーに適用した場合を示す図である。
図7(A)を参照して、小魚を模したリップレスミノーに疑似餌10が適用された場合、疑似餌本体11はリップを形成しておらず、疑似餌本体11に内部模様面15が形成される。ここでは、内部模様面15を点線で示している。
図7(B)を参照して、小魚を模したリップミノーに疑似餌10が適用された場合、疑似餌本体11の端部にリップが形成されている。この場合に於いても、疑似餌本体11に、点線で示す内部模様面15が形成されている。
本実施形態に係る疑似餌10を、リップレスミノーおよびリップミノーに適用することで、これらのミノーを用いた場合の釣果を向上することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更が可能である。また、上記した各形態は相互に組み合わせることが可能である。
例えば、上記した本実施形態では、第2樹脂部14に顔料を添加し、第1樹脂部13に顔料を添加しない構成としたが、これを逆にすることもできる。即ち、第1樹脂部13に顔料を添加し、第2樹脂部14に顔料を添加しない構成としても良い。
10 疑似餌
11 疑似餌本体
12 掛針
13 第1樹脂部
14 第2樹脂部
15 内部模様面
16 第1密着面
17 第2密着面
18 孔部
19 第1凹状部
20 第2凹状部
21 第1擬眼部
22 第2擬眼部
23 第1凹凸部
24 第2凹凸部
25 突起部
26 孔部
27 第1傾斜面
28 第2傾斜面
29 平坦面
30 リール
31 釣り竿
32 釣り糸
33 イカ






Claims (7)

  1. 疑似餌本体と、
    前記疑似餌本体に取り付けられた掛針と、を具備し、
    前記疑似餌本体は、第1樹脂部と、前記第1樹脂部に密着する第2樹脂部と、前記第1樹脂部と前記第2樹脂部との境界として形成された所定の曲折形状を呈する内部模様面と、を具備し、
    周囲の光学的条件に応じて、前記内部模様面の光学的効果が変化し、
    前記内部模様面は、前記第1樹脂部の第1密着面に形成された第1凹凸部と、前記第2樹脂部の第2密着面に形成された第2凹凸部と、の境界面として形成され、
    前記疑似餌本体の長手方向を前後方向とし、前記第1樹脂部と前記第2樹脂部とが積層される方向を上下方向とし、前記長手方向および前記上下方向に直交する方向を左右方向とした場合、
    前記第1密着面および前記第2密着面は、前記疑似餌本体の左端から右端に至るまで形成されることを特徴とする疑似餌。
  2. 前記第1樹脂部および前記第2樹脂部は、少なくともどちらか一方が、可視光線を透過させる材料から成ることを特徴とする請求項1に記載の疑似餌。
  3. 前記第1樹脂部は透明樹脂から成り、
    前記第2樹脂部は、前記第1樹脂部とは光学的特性が異なる透明樹脂から成ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の疑似餌。
  4. 前記内部模様面は、魚の骨格を模した形状であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の疑似餌。
  5. 前記疑似餌本体は、魚体の形状を模した細長い形状を呈しており、
    前記疑似餌本体を貫通する貫通孔を更に具備し、
    前記貫通孔は、前記第1樹脂部および前記第2樹脂部を貫通することを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の疑似餌。
  6. 前記第1樹脂部と前記第2樹脂部とでは、含有される顔料の量が異なることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の疑似餌。
  7. 前記第1樹脂部には顔料が含まれず、前記第2樹脂部には顔料が含まれることを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の疑似餌。
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