JP2000216777A - 電子ファイルマルチキャスト配送方法及び電子ファイルマルチキャスト配送プログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

電子ファイルマルチキャスト配送方法及び電子ファイルマルチキャスト配送プログラムを格納した記憶媒体

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JP2000216777A
JP2000216777A JP11012398A JP1239899A JP2000216777A JP 2000216777 A JP2000216777 A JP 2000216777A JP 11012398 A JP11012398 A JP 11012398A JP 1239899 A JP1239899 A JP 1239899A JP 2000216777 A JP2000216777 A JP 2000216777A
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耕一 ▲高▼杉
Koichi Takasugi
Yasushi Kondo
靖 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回線交換型の無線データ通信システムにおい
て、経路情報を利用できるときは、経路情報を用いた効
率的な配送を行い、経路情報が利用できないネットワー
クの初期状態または、端末の移動が頻繁に起こる状態に
おいては柔軟に対応できる輻輳回避型フラディング法に
よる配送を行うといったように配送方法を状況によって
切替え、また、輻輳回避型フラッディング法による配送
の場合、中継端末が発呼制限、発呼間隔の調整を行うこ
とで限られた通信容量を有効利用し、通信の輻輳を回避
しつつ電子ファイルを配送していく仕組みを実現するた
めの電子ファイルマルチキャスト配送方法及び電子ファ
イルマルチキャスト配送プログラムを格納した記憶媒体
を提供する。 【解決手段】 本発明は、電子ファイルを配送する際
に、端末の移動量が所定の値より少ない場合に用いられ
る、経路情報を用いた配送と、端末の移動量が所定の値
より多い場合、または、ネットワークの初期状態におい
て過去の経路情報に依存しない輻輳回避型フラッディン
グ法による配送とを切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ファイルマル
チキャスト配送方法及電子ファイルマルチキャスト配送
プログラムを格納した記憶媒体に係り、特に、無線デー
タ通信を用いた電子ファイルのマルチキャスト配送を行
うための電子ファイルマルチキャスト配送方法及び電子
ファイルマルチキャスト配送プログラムを格納した記憶
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】図25は、従来の電子ファイル配送シス
テムを説明するための図である。従来の電子ファイル配
送システムは、記憶装置を有するコンピュータと無線デ
ータ通信手段を具備し、特定の呼出番号を付与された複
数の端末から構成される。同図は、このような構成によ
る中継配送の例を示している。
【0003】まず、従来の第1の電子ファイル配送方法
について説明する。この方法は、各端末が保持している
ルーチングテーブルの経路情報を用いて中継配送を行う
方法である。当該方法では、各端末が端末間の通信可能
の是非を記述したルーチングテーブルを保持している。
このルーチングテーブルは各端末が通信する際や端末間
で定期的に交換することにより、内容を新しいものにし
ている。配送元端末の動作、中継、配送先端末の配送動
作を図26に示す。
【0004】まず、配送元端末の動作を説明する。 ルーチングテーブルを基に、配送先端末までの配送
経路リストを得る。 配送経路リストを基に発行し、通信回線が接続でき
たら、電子ファイルを送信すると共に、配送経路リスト
の中で通信相手端末から中継される配送経路情報のみを
記述した部分を配送経路リストとして送信し、中継を依
頼する。
【0005】 配送経路リストで配送を指定されてい
るすべての端末に対し、電子ファイルと配送経路リスト
を送信したら処理を終了する。それ以外の場合には、
の処理に移行する。次に、中継端末、配送先端末の動作
を説明する。 他の端末から発呼され、電子ファイルと配送経路リ
ストを受信する。
【0006】 配送経路リストを基に発呼し、通信回
線が接続できたら、電子ファイルを送信すると共に配送
経路リストの中で通信相手端末から中継していく配送経
路情報のみを記述した部分を配送経路リストとして送信
し、中継を依頼する。 配送経路リストで配送を指定されているすべての端
末に対して、電子ファイルと配送経路リストを送信した
ら、処理を終了し、それ以外の場合にはの処理に移行
する。
【0007】上記のような配送方法を採ることにより、
各端末が移動しない場合には、ルーチングテーブルに基
づいて最適な経路を発見することで、通信量に無駄の少
ない配送を行うことができる。次に、従来の第2の電子
ファイル配送方法について説明する。この方法では、す
でに配送完了したことがわかっている端末以外のすべて
の端末に対し、発呼し、通信回線が確立できたら、電子
ファイルの配送を依頼していく方法でありフラッディン
グ法と呼ばれる。本方式は、端末は所属しているネット
ワークを構成している端末の呼出番号をリストにしたネ
ットワーク構成端末リストを保持している。この方法を
図27に示す。以下、同図を用いて配送元端末の動作、
中継、配送先端末の動作を説明する。
【0008】最初に、配送先端末の動作について説明す
る。 ネットワーク構成端末リストにあり、今までに配送
を行った端末を列記した配送完了リストにないすべての
端末に発呼したら処理を終了する。 ネットワーク構成端末リストにあり、配送完了リス
トにない端末で、まだ発呼していない端末に発呼する。
【0009】 通信回線が確立できなかった場合には
の処理に移行する。 通信回線が確立でき、通信相手端末が電子ファイル
の配送をすでに受けていた場合、配送完了リストを交換
しあい、自ら保持する配送完了リストの内容を更新し、
の処理に移行する。 通信回線が確立でき、通信相手端末が電子ファイル
の配送をまだ受けていなかった場合、配送完了リストと
電子ファイルを送信し、の処理に移行する。
【0010】次に、中継端末及び配送先端末の動作を説
明する。 発呼された通信回線を確立する。 電子ファイルの配送を受けていれば、通信相手端末
と今までに配送を行った端末を列記した配送完了リスト
を交換しあい、自ら保持する配送完了リストの内容を更
新し、処理を終了する。
【0011】 電子ファイルの配送を受けていなけれ
ば、電子ファイルと配送完了リストを受信する。 ネットワーク構成端末リストに存在し、いままでに
配送を行った端末を列記した配送完了リストにないすべ
ての端末に発呼したら処理を終了する。 ネットワーク構成端末リストにあり、配送完了リス
トにない端末でまだ発呼していない端末に発呼する。
【0012】 通信回線が確立できなかった場合には
の処理に移行する。 通信回線が確立でき、通信相手端末が電子ファイル
の配送をすでに受けていた場合、配送完了リストを交換
しあい、内容を更新し、の処理に移行する。 通信回線が確立でき、通信相手端末が電子ファイル
の配送をまだ受けていなかった場合、配送完了リストと
電子ファイルを送信し、の処理に移行する。
【0013】このように、上記の第2の方法では、端末
が移動した場合でも、過去の通信回線の状況に関わら
ず、すべての端末に対し、電子ファイルを送信していく
ことにより、最終的には配送先端末に電子ファイルが配
送される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の第1の方法では、端末の移動を伴う場合は、ルーチ
ングテーブルに実際の端末間の通信可否を反映させるま
でに時間がかかるため、実際の端末間の通信可否とは異
なったものとなる可能性が高くなる。このような場合、
ルーチングテーブルを基に構成する配送経路リストに基
づいて配送を行っても、端末同士が通信可能な距離に存
在しないなどの理由で配送ができないという問題があ
る。
【0015】また、上記の従来の第2の方法では、端末
の移動がない場合には、前述の第1の方法に比べ多くの
通信量を伴い、また、端末が移動する場合でも、複数の
端末が同じ端末に何回も配送を行なおうとしてしまうな
ど必要以上の通信量が発生してしまうという問題があ
る。本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、回線交
換型の無線データ通信システムにおいて、経路情報を利
用できるときは、経路情報を用いた効率的な配送を行
い、経路情報が利用できないネットワークの初期状態ま
たは、端末の移動が頻繁に起こる状態においては柔軟に
対応できる輻輳回避型フラディング法による配送を行う
といったように配送方法を状況によって切替え、また、
輻輳回避型フラッディング法による配送の場合、中継端
末が発呼制限、発呼間隔の調整を行うことで限られた通
信容量を有効利用し、通信の輻輳を回避しつつ電子ファ
イルを配送していく仕組みを実現するための電子ファイ
ルマルチキャスト配送方法及び電子ファイルマルチキャ
スト配送プログラムを格納した記憶媒体を提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理を
説明するための図である。本発明(請求項1)は、記憶
装置を有するコンピュータと無線データ通信手段を有す
る特定の呼出番号を付与された複数の端末から構成され
る、回線交換型の無線データ通信を用いた無線アドホッ
ク通信ネットワークにおける電子ファイルマルチキャス
ト配送方法において、電子ファイルを配送する際に、端
末の移動量が所定の値より少ない場合に用いられる経路
情報を用いた配送(ステップ1)と、端末の移動量が所
定の値より多い場合、または、ネットワークの初期状態
において過去の経路情報に依存しない輻輳回避型フラッ
ディング法による配送(ステップ2)とを切り替える。
【0017】本発明(請求項2)は、ネットワーク構成
を構成する端末毎の呼出番号、該端末がネットワークに
所属した時間、該ネットワークから外れた時間のリスト
であるネットワーク構成端末リストに記述された端末
で、且つ、電子ファイルの配送を完了したことを示す配
送完了リストに記述のない端末を配送対象端末とし、配
送対象端末の電子ファイルの配送順序を決定し、配送順
序に従い、通信回線を確立し、通信回線が確立された場
合には、端末からの要求を受け付ける要求受付処理を行
い、相手端末へ配送完了リストを含む電子ファイルを配
送した情報を記した配送情報リストを送信し、相手端末
が配送すべき電子ファイルを受信していない場合には、
該電子ファイルを送信し、配送完了リストに通信相手の
呼出番号を付加して、配送情報リスト更新し、該配送完
了リストを更新する配送完了リスト交換処理を行い、相
手端末が配送すべき電子ファイルを受信している場合に
は、配送完了リストを更新する配送完了リスト交換処理
と、端末間の過去の通信履歴を記録したルーチングテー
ブルを更新するルーチングテーブル交換処理を行い、要
求受付処理を停止して、通信回線を切断し、通信回線の
切断後、あるいは、通信回線が確立できなかった場合に
おいて、配送先端末リストに記載されているすべての端
末が配送完了リストに記載されている場合には、配送完
了通知を送信する配送完了通知送信処理を行い、配送完
了リストに記載されていない場合には、配送回数を制限
するための、電子ファイルを配送するか否かを判断する
発呼制御処理において、配送しないと判断された場合に
は、配送完了通知を送信する該配送完了通知送信処理を
行い、配送すると判断された場合には、回線接続の確率
を上げるために発呼する時間間隔を空けるための遅延挿
入処理を行い、通信順序を決定する処理に戻る。
【0018】本発明(請求項3)は、配送完了リスト交
換処理において、相手端末への配送完了リストの送信を
要求し、相手端末から送信されてきた配送完了リストを
受信し、相手端末から送信されてきた配送完了リストに
より、自端末の配送完了リストを更新する。
【0019】本発明(請求項4)は、発呼制御処理にお
いて、電子ファイルの配送回数が、予め定められた配送
回数の上限値以上であれば、それ以降の電子ファイルの
配送を行わないと判断し、電子ファイルの配送回数が、
予め定められた配送回数の上限値未満であれば、電子フ
ァイルの配送を継続する判断を行う。
【0020】本発明(請求項5)は、発呼制御処理にお
いて、発呼数が、配送開始時に配送済でないと認識して
いた端末数に対して予め定められた一定割合以上であれ
ば、それ以降の電子ファイルの配送を行わないと判断
し、発呼数が、配送開始時に配送済でないと認識してい
た端末数に対して予め定められた一定割合未満であれ
ば、電子ファイルの配送を継続すると判断する。
【0021】本発明(請求項6)は、発呼制御処理にお
いて、電子ファイルを配送した端末数と配送しようとし
たが既に配送済の端末数の和をエリア内ファイル配送済
端末数として算出し、ネットワーク構成端末リストに記
述されている端末数から配送完了リストに記述された端
末数を引いた値を配送依頼された端末数として算出し、
配送依頼された端末数を実際の発呼数で割った値を配送
作業処理率として算出し、エリア内ファイル配送済端末
数と、配送作業処理率とから、現時点で、配送を終了し
た場合の通信可能エリア内に存在する端末の配送完了率
の期待値を算出し、配送完了率の期待値が、予め定めら
れた要求配送完了率以上であれば、これ以降の電子ファ
イルの配送を行わないと判断し、配送完了率の期待値
が、予め定められた要求配送完了率未満であれば、電子
ファイルの配送を継続すると判断する。
【0022】本発明(請求項7)は、遅延挿入処理にお
いて、発呼数と通信接続回数からエリア内推定端末数を
算出し、エリア内推定端末数が予め定められた一定の基
準を下回った場合には、発呼する相手端末が話中により
回線接続できないと判断し、遅延時間を挿入する。本発
明(請求項8)は、配送経路をリスト形式で表現した配
送経路リストの先頭の項を削除し、配送経路リストが空
かどうかを判定し、空であると判定された場合には、配
送完了通知を送信する配送完了通知送信処理を行い、空
でないと判断された場合には、該配送経路リストの先頭
の項を取り出すと共に、該配送経路リストから削除し、
取り出された項がリストであるかを判断し、リストでな
いと判断された場合には、該取り出された項に記載され
ている呼出番号に発呼し、リストであると判断された場
合には、該取り出されたリストの先頭に記載されている
呼出番号に発呼し、発呼に引続き通信回線が接続された
か、あるいは接続されなかったかを判断し、接続されな
かった場合には、予め設定されたリトライ限界値と発呼
数を比較して、該発呼数が該リトライ限界値以下であれ
ば、該取り出した項がリストであるか否かを判断する処
理に戻り、該発呼数が該リトライ限界値を越えていれ
ば、配送経路リストを再構築する配送経路リスト再構築
処理を行い、配送経路リストが空かどうかを判定する処
理に戻り、発呼に引続き通信回線が接続された場合に
は、端末からの要求を受け付ける要求受付処理を行い、
取り出した項を新たな配送経路リストとして登録した配
送情報リストを相手端末に送信し、電子ファイルを相手
端末に送信し、端末間の過去の通信履歴を記録したルー
チングテーブルを更新するルーチングテーブル交換処理
を行い、要求受付処理を停止し、通信回線を切断して、
配送経路リストが空かどうかを判定する処理に戻る。
【0023】本発明(請求項9)は、配送完了通知送信
処理において、配送したい端末のリストである配送先端
末リストに記載されている端末に電子ファイルを配送し
たか否かを判定し、該配送先端末リストに記載されてい
る端末に該電子ファイルを配送していなければ、配送完
了通知を送信し、配送していれば、配送情報リストに記
載されている配送重要度が予め定められている設定値よ
り低ければ、配送完了通知を終了し、該設定値以上であ
れば、配送経路の履歴を記載した配送経路履歴リストを
逆にした経路リストを作成し、該経路リストを配送完了
通知の配送情報リストの配送経路リストとし、配送情報
リストの各情報を設定し、配送を完了した端末のリスト
である配送完了リストを電子ファイルとし、経路情報を
用いて電子ファイルの配送処理に移行する。
【0024】本発明(請求項10)は、要求受付処理に
おいて、相手端末から配送完了リストの送信要求があっ
た場合には、該配送完了リストを該相手端末に送信し、
相手端末からルーチングテーブルの送信要求があった場
合には、該ルーチングテーブルを送信し、要求受付を停
止する要求があった場合には、要求を受け付ける状態を
解除する。
【0025】本発明(請求項11)は、マルチキャスト
配送方法を切り替える配送元端末において、電子ファイ
ルを配送したい端末のリストでる配送先端末リストを作
成し、ルーチングテーブルから配送経路を構築する配送
経路リスト構築処理を行い、ルーチングテーブルの更新
履歴情報から経路情報の信頼性を判断し、該信頼性が所
定値より高いと判断された場合には、配送情報リストの
各値を設定し、経路情報を用いて配送する方法を用いて
電子ファイルを配送し、所定値より低いと判断された場
合には、配送情報リストの各値を設定し、配送履歴リス
トに自端末の呼出番号を追加し、輻輳回避型フラッディ
ング法により電子ファイルを配送する。
【0026】本発明(請求項12)は、マルチキャスト
配送方法を切り替える中継端末において、発呼され、通
信回線を確立された後、要求受付処理を行い、他の端末
から電子ファイルを送信した情報を記した配送先情報リ
ストを受信し、ホップ数を制限するためのホップ数制限
処理を行い、配送情報リストで経路情報による配送が指
定されている場合には、他の端末から電子ファイルを受
信し、該配送情報リストの配送経路履歴リストの最後に
自端末の呼出番号を追加し、ルーチングテーブル交換処
理を行い、要求受付処理を停止し、回線を切断し、経路
情報を用いて配送する方法を用いて電子ファイルを配送
し、配送情報リストで経路情報による配送が指定されて
いない場合において、同一シーケンス番号の電子ファイ
ルの配送情報リストを持っている場合には、配送完了リ
スト交換処理、ルーチングテーブル交換処理を行い、要
求受付処理を停止し、回線切断を行い、同一シーケンス
番号の電子ファイルの配送情報リストを持っていない場
合には、他の端末から電子ファイルを受信し、配送情報
リスト、及び、配送を完了した端末を記した配送完了端
末リストの最後に自端末の呼出番号を追加し、ルーチン
グテーブル交換処理を行い、要求受付処理を停止し、回
線を切断し、輻輳回避型フラッディング法により電子フ
ァイルを配送する。
【0027】本発明(請求項13)は、ルーチングテー
ブル交換処理において、相手端末へルーチングテーブル
の送信を要求し、相手端末から送信されてきたルーチン
グテーブルを受信し、相手端末から送信されてきたルー
チングテーブルにより自端末のルーチングテーブルを更
新する。
【0028】本発明(請求項14)は、ホップ数制限処
理において、配送情報リストのホップ数を1増加させ、
配送情報リストに記載されている配送元端末からホップ
数が該配送情報リストに記載されている最大ホップ数以
上であれば、配送の中継を終了し、配送情報リストに記
載されている配送元端末からホップ数が該配送情報リス
トに記載されている最大ホップ数以上でない場合には、
ホップ数の制限処理を終了する。
【0029】本発明(請求項15)は、記憶装置を有す
るコンピュータと無線データ通信手段を有する特定の呼
出番号を付与された複数の端末から構成される、回線交
換型の無線データ通信を用いた無線アドホック通信ネッ
トワークにおける電子ファイルマルチキャスト配送プロ
グラムを格納した記憶媒体であって、電子ファイルを配
送する際に、端末の移動量が所定の値より少ない場合に
用いられる経路情報を用いた配送と、端末の移動量が所
定の値より多い場合、または、ネットワークの初期状態
において過去の経路情報に依存しない輻輳回避型フラッ
ディング法による配送とを切り替えるプロセスを有す
る。
【0030】本発明(請求項16)は、ネットワーク構
成を構成する端末毎の呼出番号、該端末がネットワーク
に所属した時間、該ネットワークから外れた時間のリス
トであるネットワーク構成端末リストに記述された端末
で、且つ、電子ファイルの配送を完了したことを示す配
送完了リストに記述のない端末を配送対象端末とするプ
ロセスと、配送対象端末の電子ファイルの配送順序を決
定するプロセスと、配送順序に従い、通信回線を確立す
るプロセスと、通信回線が確立された場合には、端末か
らの要求を受け付ける要求受付モジュールを起動させ、
相手端末へ配送完了リストを含む電子ファイルを配送し
た情報を記した配送情報リストを送信するプロセスと、
相手端末が配送すべき電子ファイルを受信していない場
合には、該電子ファイルを送信し、配送完了リストに通
信相手の呼出番号を付加して、配送情報リストを更新
し、該配送完了リストを更新する配送完了リスト交換モ
ジュールを実行するプロセスと、相手端末が配送すべき
電子ファイルを受信している場合には、配送完了リスト
を更新する配送完了リスト交換モジュールと、端末間の
過去の通信履歴を記録したルーチングテーブルを更新す
るルーチングテーブル交換モジュールを実行し、要求受
付モジュールを停止して、通信回線を切断するプロセス
と、通信回線の切断後、あるいは、通信回線が確立でき
なかった場合において、配送先端末リストに記載されて
いるすべての端末が配送完了リストに記載されている場
合には、配送完了通知を送信する配送完了通知送信モジ
ュールを実行するプロセスと、通信回線の切断後、ある
いは、通信回線が確立できなかった場合において、配送
先端末リストに記載されているすべての端末が配送完了
リストに記載されていない場合には、配送回数を制限す
るための、電子ファイルを配送するか否かを判断する発
呼制御モジュールを実行し、配送しないと判断された場
合には、配送完了通知を送信する該配送完了通知送信モ
ジュールを実行し、配送すると判断された場合には、回
線接続の確率を上げるために発呼する時間間隔を空ける
ための遅延挿入モジュールを実行し、通信順序を決定す
るプロセスに戻るプロセスを有する。
【0031】本発明(請求項17)は、配送完了リスト
交換モジュールにおいて、相手端末への配送完了リスト
の送信を要求するプロセスと、相手端末から送信されて
きた配送完了リストを受信するプロセスと、相手端末か
ら送信されてきた配送完了リストにより、自端末の配送
完了リストを更新するプロセスとを有する。
【0032】本発明(請求項18)は、発呼制御モジュ
ールにおいて、電子ファイルの配送回数が、予め定めら
れた配送回数の上限値以上であれば、それ以降の電子フ
ァイルの配送を行わないと判断し、予め定められた配送
回数の上限値未満であれば、電子ファイルの配送を継続
する判断を行うプロセスを有する。
【0033】本発明(請求項19)は、発呼制御モジュ
ールにおいて、発呼数が、配送開始時に配送済でないと
認識していた端末数に対して予め定められた一定割合以
上であれば、それ以降の電子ファイルの配送を行わない
と判断し、予め定められた一定割合未満であれば、電子
ファイルの配送を継続すると判断するプロセスを有す
る。
【0034】本発明(請求項20)は、発呼制御モジュ
ールにおいて、電子ファイルを配送した端末数と配送し
ようとしたが既に配送済の端末数の和をエリア内ファイ
ル配送済端末数として算出するプロセスと、ネットワー
ク構成端末リストに記述されている端末数から配送完了
リストに記述された端末数を引いた値を配送依頼された
端末数として算出するプロセスと、配送依頼された端末
数を実際の発呼数で割った値を配送作業処理率として算
出するプロセスと、エリア内ファイル配送済端末数と、
配送作業処理率とから、現時点で、配送を終了した場合
の通信可能エリア内に存在する端末の配送完了率の期待
値を算出するプロセスと、配送完了率の期待値が、予め
定められた要求配送完了率以上であれば、これ以降の配
送を行わないと判断し、予め定められた要求配送完了率
未満であれば、配送を継続すると判断するプロセスとを
有する。
【0035】本発明(請求項21)は、遅延挿入モジュ
ールにおいて、発呼数と通信接続回数からエリア内推定
端末数を算出するプロセスと、エリア内推定端末数が予
め定められた一定の基準を下回った場合には、発呼する
相手端末が話中により回線接続できないと判断し、遅延
時間を挿入するプロセスとを有する。
【0036】本発明(請求項22)は、配送経路をリス
ト形式で表現した配送経路リストの先頭の項を削除する
プロセスと、 配送経路リストが空かどうかを判定する
プロセスと、配送経路リストが空かどうかを判定するプ
ロセスで、空であると判定された場合には、配送完了通
知を送信する配送完了通知送信モジュールを実行し、空
でないと判断された場合には、該配送経路リストの先頭
の項を取り出すと共に、該配送経路リストから削除する
プロセスと、取り出された項がリストであるかを判断
し、リストでないと判断された場合には、該取り出され
た項に記載されている呼出番号に発呼し、リストである
と判断された場合には、該取り出されたリストの先頭に
記載されている呼出番号に発呼するプロセスと、発呼に
引続き通信回線が接続されたか、あるいは接続されなか
ったかを判断するプロセスと、通信回線が接続されなか
った場合には、予め設定されたリトライ限界値と発呼数
を比較して、該発呼数が該リトライ限界値以下であれ
ば、該取り出した項がリストであるか否かを判断するプ
ロセスに戻り、該発呼数が該リトライ限界値を越えてい
れば、配送経路リストを再構築する配送経路リスト再構
築モジュールを実行し、配送経路リストが空かどうかを
判定するプロセスに戻るプロセスと、発呼に引続き通信
回線が接続された場合には、端末からの要求を受け付け
る要求受付モジュールを実行し、取り出した項を新たな
配送経路リストとして登録した配送情報リストを相手端
末に送信し、電子ファイルを相手端末に送信し、端末間
の過去の通信履歴を記録したルーチングテーブルを更新
するルーチングテーブル交換モジュールを実行し、要求
受付モジュールを停止し、通信回線を切断して、配送経
路リストが空かどうかを判定する処理に戻るプロセスと
を有する。
【0037】本発明(請求項23)は、配送完了通知送
信モジュールは、配送したい端末のリストである配送先
端末リストに記載されている端末に電子ファイルを配送
したか否かを判定し、該配送先端末リストに記載されて
いる端末に該電子ファイルを配送していなければ、配送
完了通知を送信し、配送していれば、配送情報リストに
記載されている配送重要度が予め定められている設定値
より低ければ、配送完了通知処理を終了し、該設定値以
上であれば、配送経路の履歴を記載した配送経路履歴リ
ストを逆にした経路リストを作成し、該経路リストを配
送完了通知の配送情報リストの配送経路リストとするプ
ロセスと、配送情報リストの各情報を設定するプロセス
と、配送を完了した端末のリストである配送完了リスト
を電子ファイルとするプロセスと、経路情報を用いて電
子ファイルの配送を行うプロセスに移行するプロセスと
を有する。
【0038】本発明(請求項24)は、要求受付モジュ
ールにおいて、相手端末から配送完了リストの送信要求
があった場合には、該配送完了リストを該相手端末に送
信するプロセスと、相手端末からルーチングテーブルの
送信要求があった場合には、該ルーチングテーブルを送
信するプロセスと、要求受付を停止する要求があった場
合には、要求を受け付ける状態を解除するプロセスとを
有する。
【0039】本発明(請求項25)は、配送元端末にお
いてマルチキャスト配送方法を切り替えるプロセスにお
いて、電子ファイルを配送したい端末のリストである配
送先端末リストを作成するプロセスと、ルーチングテー
ブルから配送経路を構築する配送経路リスト構築モジュ
ールを実行し、ルーチングテーブルの更新履歴情報から
経路情報の信頼性を判断し、該信頼性が所定値より高い
と判断された場合には、配送情報リストの各値を設定
し、経路情報を用いて配送する方法を用いて電子ファイ
ルを配送し、所定値より低いと判断された場合には、配
送情報リストの各値を設定し、配送履歴リストに自端末
の呼出番号を追加し、輻輳回避型フラッディング法によ
り電子ファイルを配送するプロセスを有する。
【0040】本発明(請求項26)は、中継端末におい
てマルチキャスト配送方法を切り替えるプロセスにおい
て、発呼され、通信回線を確立された後、要求受付モジ
ュールを実行するプロセスと、他の端末から電子ファイ
ルを送信した情報を記した配送情報リストを受信するプ
ロセスと、ホップ数を制限するためのホップ数制限モジ
ュールを実行するプロセスと、配送情報リストで経路情
報による配送が指定されている場合には、他の端末から
電子ファイルを受信し、該配送情報リスト及び配送を完
了した端末を記した配送経路履歴リストの最後に自端末
の呼出番号を追加し、 ルーチングテーブル交換モジュ
ールを行い、要求受付モジュールを停止し、回線を切断
し、経路情報を用いて配送する方法を用いて電子ファイ
ルを配送するプロセスと、配送情報リストで経路情報に
よる配送が指定されていない場合において、同一シーケ
ンス番号の電子ファイルの配送情報リストを持っている
場合には、配送完了リスト交換モジュール、及びルーチ
ングテーブル交換モジュールを実行し、、要求受付モジ
ュールを停止し、回線切断を行うプロセスと、同一シー
ケンス番号の電子ファイルの配送情報リストを持ってい
ない場合には、電子ファイルを受信し、配送情報リス
ト、配送完了端末リストの最後に自端末の呼出番号を追
加し、ルーチングテーブル交換モジュールを実行し、要
求受付モジュールを停止し、回線を切断し、輻輳回避型
フラッディング法により電子ファイルを配送するプロセ
スを有する。
【0041】本発明(請求項27)は、ルーチングテー
ブル交換モジュールにおいて、相手端末へルーチングテ
ーブルの送信を要求するプロセスと、相手端末から送信
されてきたルーチングテーブルを受信するプロセスと、
相手端末から送信されてきたルーチングテーブルにより
自端末のルーチングテーブルを更新するプロセスとを有
する。
【0042】本発明(請求項28)は、ホップ数制限モ
ジュールにおいて、配送情報リストのホップ数を1増加
させるプロセスと、配送情報リストに記載されている配
送元端末からホップ数が該配送情報リストに記載されて
いる最大ホップ数以上であれば、配送の中継を終了させ
るプロセスと、配送情報リストに記載されている配送元
端末からホップ数が該配送情報リストに記載されている
最大ホップ数以上でない場合には、ホップ数の制限処理
を終了させるプロセスとを有する。
【0043】上記のように、本発明は、回線交換型の無
線データ通信システムにおいて、経路情報を用いた配送
(どの端末間が通信可能であるかを示したルーチングテ
ーブルを用いる方法)と、輻輳回避型フラッディング法
(配送先端末から既に配送が完了していると確認できた
端末を除いた端末の中から任意の端末を選択し、中継配
送を行っていく方法)による配送とを切り替えることが
可能である。
【0044】端末の移動量が少ない場合には、経路情報
を用いた配送を行うことにより、無駄な通信回線接続の
ない効率的な電子ファイルの配送を行うことが可能であ
る。一方、端末の移動量が多い場合、または、ネットワ
ークの初期状態においては、過去の経路情報に依存せず
に配送することが可能な輻輳回避型フラッディング法に
よる配送を行うことにより、通信の輻輳を回避しつつ電
子ファイルの配送を行うことができる。。
【0045】このように、本発明では、状況に応じて経
路情報を用いた配送方法と、輻輳回避型フラッディング
法を使い分けることで適切な電子ファイルの配送を行う
ことが可能となる。
【0046】
【発明の実施の形態】本発明における電子ファイル配送
システムのハードウェア構成は、従来の構成と同一であ
る。本発明では、ネットワークを構成している任意の端
末が保持している電子ファイルをネットワークを構成し
ている複数の端末に配送する際、端末間の距離が遠かっ
たり、通信中であったりといった理由から配送先の端末
と直接通信できなかったり、同時に多くの配送先端末と
通信できないので配送が完了するのに時間がかかるとい
った問題を解決するため、ネットワークを構成している
端末を中継端末として利用する。
【0047】この時の中継配送方法として、輻輳回避型
フラッディング法と、経路情報に基づく配送方法の2つ
の方法を切り替えて利用する。輻輳回避型フラッディン
グ法は配送先端末からすでに配送が完了していると確認
できた端末を除いた端末の中から任意の端末を選択し、
中継配送を行っていく方法である。このため、どの端末
間が通信可能であるかを示したルーチングテーブルを用
いることなく配送が可能であるため、ネットワークを構
成している端末の位置関係が変化した場合でも柔軟に対
応することができる。
【0048】また、経路情報に基づく配送方法ではどの
端末間が通信可能であるかを示したルーチングテーブル
を用いることにより、配送経路を指定して配送していく
方法である。このため、輻輳回避型フラッディング法に
比べ最適な配送経路を構築できるため、配送効率が向上
する。以下では、各リスト、テーブルの構築方法と、各
端末の動作手順をフローチャートと共に示す。
【0049】まず、以下の動作の説明に用いるネットワ
ーク構築端末リスト、ルーチングテーブル、配送情報リ
スト、配送経路リストの形式について説明する。最初
に、ネットワーク構成端末リストについて説明する。図
2は、本発明のネットワーク構成端末リストの例であ
る。ネットワーク構成端末リストは、同図に示すように
ネットワークを構成している端末の呼出番号とその端末
がネットワークに所属した時間、ネットワークから外れ
た時間(0の場合には現在ネットワークに所属中)をリ
ストにしたものである。
【0050】次に、ルーチングテーブルについて説明す
る。図3は、本発明のルーチングテーブルの例である。
ルーチングテーブルは、各端末間の過去の通信履歴を記
憶したもので、通信を行った2つの端末、通信回線を確
立した時間をリストにしたもの、通信回線の確立に失敗
した時間をリストにしたものをリストにし、通信履歴を
もつすべての端末間に対し、さらにこれを列記したもの
である。
【0051】次に、配送情報リストについて説明する。
図4は、本発明の配送情報リストの例である。配送情報
リストは以下の内容でを列記したものである。 ・ それぞれの電子ファイルを識別するためのシーケン
ス番号; ・ 送信端末で送信を開始した時刻を記述した配送開始
時刻; ・ 輻輳回避型フラッディング法による配送と経路情報
に基づく配送を区別する配送方法; ・ 配送したい端末のリストである配送先端末リスト; ・ 電子ファイルが実際に配送されてきた経路をリスト
形式で記憶する配送経路履歴リスト; ・ 当該電子ファイルが配送されてきた経路をリスト形
式で記憶する配送経路履歴リスト; ・ 当該電子ファイルが配送された端末を記録していく
配送完了リスト; ・ 配送元端末からの中継回数を記憶していくホップ
数; ・ 配送元端末からの中継回数を制限するための最大ホ
ップ数; ・ 配送経路をリスト形式で表現した配送経路リスト:
ここで、配送ツリーから配送経路リストの作成方法説明
する。
【0052】図5は、本発明の配送ツリーから配送経路
リストへの変換例を示す。配送経路リストの最初の項は
配送を行う端末を記載し、二項目からは配送される端末
または配送される端末以下の配送ツリーを配送経路リス
トの形式に変換したリストが記述されている。このよう
に、配送経路リストは配送ツリーを各サブツリーの配送
経路リストから再帰的に構成される。
【0053】次に、各端末の動作を説明する。まず、
「輻輳回避型フラッディング法」による配送処理モジュ
ールの動作を説明する。最初に、配送完了リストを用い
た「輻輳回避型フラッディング法」による配送処理につ
いて説明する。この処理では、配送元端末及び中継端末
が配送完了していない端末に対し、順次発呼していくこ
とで、電子ファイルを配送していく。
【0054】図6は、本発明の配送完了リストを用いた
輻輳回避型フラッディング法による配送処理のフローチ
ャートである。 ステップ101) ネットワーク構成端末リストに記述
があり、配送完了リストにおいて受信完了の記述がない
端末を配送対象端末とする。 ステップ102) 配送対象端末のうちどの端末から発
呼するか決定する。発呼の優先順位は、一回も発呼して
いない端末、配送先端末リストの端末、ルーチングテー
ブルに過去に通信を行った記述がある端末の順である。
【0055】ステップ103) 通信回線が接続できな
い場合にはステップ113に移行し、接続できた場合に
はステップ104に移行する。 ステップ104) 要求受け付け処理(モジュール)を
実行する。 ステップ105) 配送情報リストを送信する。 ステップ106) 電子ファイル配送済ならステップ1
09に移行し、配送済でなければ、ステップ107に移
行する。
【0056】ステップ107) 電子ファイルを送信す
る。 ステップ108) 配送完了リストに通信相手の呼出番
号を加え、配送情報リストを更新する。 ステップ109) 配送完了リスト交換処理(モジュー
ル)を実行する。 ステップ110) ルーチングテーブル交換処理(モジ
ュール)を実行する。
【0057】ステップ111) 要求受付処理(モジュ
ール)を停止する。 ステップ112) 通信回線を切断する。 ステップ113) 配送先端末リストのすべての端末が
配送完了リストに記述されている場合にはステップ11
6に移行し、そうでない場合にはステップ114に移行
する。
【0058】ステップ114) 発呼制御処理(モジュ
ール)を実行する。 ステップ115) 発呼制御処理(モジュール)でさら
に配送を行うと判断した場合にはステップ117に移行
し、そうでない場合にはステップ116に移行する。 ステップ116) 配送完了通知送信処理(モジュー
ル)に移行し、当該処理を終了する。
【0059】ステップ117) 遅延挿入処理(モジュ
ール)を実行した後、ステップ102に移行する。 上記の一連の処理(モジュール)により、各端末は、端
末間の接続の可否を記したルート情報を持たない状態で
も、配送されていないと思われる端末に順次発呼し、電
子ファイルを配送することにより電子ファイルの中継を
行うことができる。また、配送完了リスト交換処理(モ
ジュール)により幅広く配送完了している端末を知るこ
とができ、無駄な通信を省くことができると共に、さら
に、発呼制御処理(モジュール)により通信量の削減を
図る。
【0060】次に、上記のステップ109の配送完了リ
スト交換処理(モジュール)の動作について説明する。
当該処理(モジュール)では、多くの配送完了端末を知
らせるため、通信相手先の端末の保持している配送完了
リストを受信し、それを基に自端末が保持している配送
完了リストを更新する。図7は、本発明の配送完了リス
トの受信方法と、更新方法に関する配送完了リスト交換
処理(モジュール)のフローチャートである。
【0061】ステップ201) 通信相手端末へ配送完
了リストの要求をする。 ステップ202) 配送完了リストの受信をする。 ステップ203) 受信した配送完了リストを基に自ら
保持する配送完了リストを更新し、当該処理(モジュー
ル)を終了する。配送完了リストの更新の例を図8に示
す。同図に示すように、自端末で保持していたリストに
受信した配送完了リストを加えて更新する。
【0062】上記の一連の処理(モジュール)により発
呼した先の端末と配送完了リストを交換し合うことによ
り、相手端末が認識している配送完了端末に発呼する必
要がないので、無駄な通信を省くことができる。次に、
図6のステップ114における3つのパターンの発呼制
御処理を説明する。
【0063】最初に第1の発呼制御処理(モジュール)
の動作を説明する。当該処理では、同じ端末に複数の端
末が配送するという無駄な通信を削減するため、配送回
数を一定の回数以下に制限する。図9は、本発明の配送
処理継続の可否判断を行う制御処理のフローチャート
(その1)である。
【0064】ステップ301) 電子ファイルの配送回
数が配送回数の上限値以上であれば、これ以上配送処理
をしないと判断し、上限値未満であれば、配送処理を継
続すると判断する。上記の処理(モジュール)により、
電子ファイルをほとんどの配送先端末に配送できるよう
に中継配送しつつ、電子ファイル配送要求毎にアドホッ
クネットワーク全体で発生する通信量を減らすことがで
き、輻輳による呼損を減少させることが可能である。
【0065】次に、第2の発呼制御処理(モジュール)
の動作を説明する。当該処理では、同じ端末に複数の端
末が配送するという無駄な通信を削減するため、配送回
数を一定の割合で制限する。図10は、本発明の配送処
理継続の可否判断を行う制御処理のフローチャート(そ
の2)である。
【0066】ステップ401) 発呼数が配送開始時に
配送済でないと認識していた端末数の一定割合以上であ
ったら、これ以上配送処理をしないと判断し、一定割合
未満であったら、配送処理を継続すると判断する。上記
の処理(モジュール)により、電子ファイルをほとんど
の配送先端末に配送しつつ、電子ファイル配送要求ごと
にアドホックネットワーク全体で発生する通信量を減ら
すことができ、輻輳による呼損を減少させることが可能
である。
【0067】次に、第3の発呼制御処理(モジュール)
の動作を説明する。当該処理では、同じ端末に複数の端
末が配送するという無駄な通信を削減するため、配送回
数を配送完了率の期待値を用いて制限する。図11は、
本発明の配送処理継続の可否判断を行う制御処理のフロ
ーチャート(その3)である。
【0068】ステップ501) 電子ファイルを配送し
た端末数と配送しようとしたが、既に配送されていた端
末数の和をとることでエリア内配送済端末数を算出す
る。 ステップ502) 配送依頼された端末数と実際の発呼
数の商をとることで、配送作業処理率を算出する。ここ
で、配送依頼された端末数は、ネットワーク端末リスト
の端末数と配送完了端末リストの端末数の差である。
【0069】ステップ503) 通信可能エリア内配送
済端末数と配送作業処理率から、この時点で、配送作業
を終了したときの通信可能エリア内における端末の配送
完了率の期待値を求める。 ステップ504) 配送完了率の期待値が配送重要度か
ら計算される要求配送完了率を上回れば、これ以上配送
処理を行わないと判断し、これを上位の処理(上位モジ
ュール)に伝え、下回れば、配送処理を継続すると上位
の処理(上位モジュール)に伝え、当該処理(モジュー
ル)を終了する。
【0070】上記の一連の処理(モジュール)により、
電子ファイルをほとんどの配送先端末に配送しつつ、電
子ファイル配送要求毎にアドホックネットワーク全体で
発生する通信量を減らすことができ、輻輳による呼損を
減少させることが可能である。次に、前述の図6のステ
ップ117における遅延挿入モジュールの動作(モジュ
ール)の動作を説明する。当該処理では、話中により回
線接続できなくなってきた場合に、回線接続の確率を上
げるため発呼する時間間隔を空ける。
【0071】図12は、本発明の遅延を挿入する遅延挿
入処理のフローチャートである。 ステップ601) 発呼数と通信回線接続回数からエリ
ア内推定端末数を求め、エリア内推定端末数が一定の基
準を下回った場合にはステップ602に移行する。 ステップ602) 発呼した相手端末が話中により回線
接続できないと推定し、遅延時間を挿入し、当該処理を
終了する。
【0072】上記の処理(モジュール)により、電子フ
ァイルをほとんどの配送先端末に配送しつつ、単位時間
あたりのアドホックネットワーク全体の通信量を減らす
ことができ、輻輳による呼損を減少させることが可能で
ある。次に、経路情報を用いた配送処理(モジュール)
の動作を説明する。当該配送処理(モジュール)におい
て、リストとは、カンマで区切られた項と呼ばれる要素
を括弧で括ったもので、それぞれの要素である項はリス
トまたは、呼出番号から構成される。この処理(モジュ
ール)では、配送経路リストを用いて、通信可能エリア
外の端末に発呼したり、他の端末が既に配送した端末に
発呼するといった無駄な発呼を行わずに、配送先端末に
電子ファイルを送る。
【0073】図13は、本発明の経路情報を用いた配送
処理のフローチャートである。 ステップ701) 経路リストの先頭の項は、自端末の
呼出番号であるため、削除する。 ステップ702) 配送経路リストが空ならステップ7
13に移行する。 ステップ703) 配送経路リストの先頭の項を取り出
し、配送経路リストから削除する。
【0074】ステップ704) 取り出した項がリスト
でない場合にはステップ714に移行する。 ステップ705) 取り出したリストの先頭の項に記載
されている呼出番号に発呼する。 ステップ706) 通信回線接続できなかったらステッ
プ715に移行する。
【0075】ステップ707) 要求受付処理(モジュ
ール)を実行する。 ステップ708) 取り出した項を新たな配送経路リス
トとして登録した配送情報リストを送信する。 ステップ709) 電子ファイルを送信する。 ステップ710) ルーチングテーブル交換処理(モジ
ュール)を実行する。
【0076】ステップ711) 要求受付処理(モジュ
ール)を停止する。 ステップ712) 通信回線を切断し、ステップ702
に移行する。 ステップ713) 配送完了通知配送処理(モジュー
ル)の処理を行い、当該配送処理(モジュール)を終了
する。 ステップ714) 取り出した項に記載されている呼出
番号に発呼し、ステップ706に移行する。
【0077】ステップ715) 予め設定されているリ
トライ限界値と発呼数を比較し、発呼数がリトライ限界
値を下回っていたらステップ704に移行する。 ステップ716) 配送経路リストを再構築するため配
送経路リスト構築処理(モジュール)を実行し、ステッ
プ702に移行する。 上記の一連の処理(モジュール)により、フラッディン
グ法による配送により無駄な通信が少ない経路情報を用
いた配送の動作を示している。これにより、アドホック
ネットワーク内に発生する無駄な通信を削減し、呼損を
減少させることができるが、信頼性の高い経路情報を必
要とする。
【0078】次に、前述の図6のステップ116におけ
る配送完了通知送信処理(モジュール)の動作を説明す
る。当該処理(モジュール)では、確実に配送できたこ
とを配送基端末に知らせるために、配送先端末から配送
基端末に配送完了通知を送る。図14は、本発明の電子
ファイルを受信したことを配送元端末に伝える配送完了
通知送信処理(モジュール)のフローチャートである。
【0079】ステップ801) 配送先端末リストに記
載されている端末に電子ファイルを配送していなけれ
ば、当該配送完了通知送信処理(モジュール)を終了す
る。 ステップ802) 配送情報リストに記載されている配
送重要度が予め設定されている閾値より低ければ、当該
配送完了通知送信処理(モジュール)を終了する。
【0080】ステップ803) 図15に示すように、
配送経路履歴リストの逆を配送経路とする配送経路リス
トを作成し、配送完了通知の配送情報リストにおける配
送経路リストとする。 ステップ804) 配送情報リストの各情報を設定す
る。 ステップ805) 配送完了した端末のリストを電子フ
ァイルとする。
【0081】ステップ806) 経路情報を用いて配送
処理(モジュール)を実行し、当該処理を終了する。 上記の一連の配送完了通知送信処理(モジュール)を用
いることにより、配送先端末において配送が完了したこ
とを配送元端末に知らせることができる。次に、前述の
図6のステップ104における要求受付処理(モジュー
ル)の動作を説明する。当該処理(モジュール)は、通
信相手端末からの配送完了リスト及びルーチングテーブ
ルの要求に応じてこれらを送信する。
【0082】図16は、本発明の配送完了リストとルー
チングテーブルの送信要求を受け付ける要求受付処理の
フローチャートである。 ステップ901) 通信相手端末から配送完了リストま
たは、ルーチングテーブルの送信要求を受け付ける。 ステップ902) 通信相手端末から配送完了リストが
要求された場合にはステップ903に移行し、その他の
場合にはステップ904に移行する。
【0083】ステップ903) 配送完了リスト要求の
場合には、配送完了リストを要求元に送信し、ステップ
901に移行する。 ステップ904) 通信相手端末からルーチングテーブ
ルを要求された場合には、ステップ905に移行し、そ
の他の場合にはステップ906に移行する。 ステップ905) 要求されたルーチングテーブルを要
求元に送信し、ステップ901に移行する。
【0084】ステップ906) モジュール停止命令を
受け取った場合には当該要求受付処理(モジュール)を
終了する。 上記の一連の処理(モジュール)を行うことにより、通
信相手端末から配送完了リスト及びルーチングテーブル
を要求された場合、その要求に応じることができる。
【0085】次に、配送元端末が配送アルゴリズムを切
り替える動作について説明する。当該処理では、配送元
端末が経路情報の信頼性をもとに、輻輳回避型フラッデ
ィング法と経路情報を用いた配送を切り替える。図17
は、本発明の配送元端末がアルゴリズムを切り替える動
作のフローチャートである。
【0086】ステップ1001) 配送元端末は、配送
元端末リストを作成する。 ステップ1002) 配送経路リスト構築処理(モジュ
ール)を実行する。 ステップ1003) ルーチングテーブルの履歴情報か
らその経路情報の信頼性を計算する。 ステップ1004) 経路情報の信頼性が高いならステ
ップ1008に移行し、そうでない場合にはステップ1
005に移行する。
【0087】ステップ1005) 配送情報リストを作
成する。 ステップ1006) さらに、配送方法は輻輳回避型フ
ラッディング法とし、配送経路履歴リストには自端末の
呼出番号を設定する。ステップ1007) 輻輳回避型
フラッディング法による配送処理(モジュー ル)を処理し、当該処理(モジュール)を終了する。
【0088】ステップ1008) 配送情報リストを作
成する。このとき、配送方法は経路情報を用いた配送処
理(モジュール)を用いる。 ステップ1009) 経路情報を用いた配送処理(モジ
ュール)を実行し、当該処理(モジュール)を終了す
る。 上記の一連の処理(モジュール)により、経路情報の信
頼性が高い場合は、無駄な通信が発生してしまうフラッ
ディング法による配送ではなく経路情報を用いた配送を
行うことで、アドホックネットワーク内に発生する無駄
な通信を削減し、呼損を減少させることができる。
【0089】次に、中継を依頼された端末(中継端末)
が配送アルゴリズムを切り替える動作を説明する。当該
アルゴリズム切替えを行う処理(モジュール)では、中
継端末が中継すべき電子ファイルを受信していなければ
受信し、経路情報の信頼性を基に、輻輳回避型フラッデ
ィング法と経路情報を用いた配送を切り替える。図18
は、本発明の中継端末がアルゴリズムを切り替える動作
のフローチャートである。
【0090】ステップ1101) 発呼され、通信回線
を確立する。 ステップ1102) 要求受付処理(モジュール)を実
行する。 ステップ1103) 配送情報リストを受信する。 ステップ1104) ホップ数制限処理(モジュール)
を行う。 ステップ1105) 配送完了リストの配送方法が経路
情報を用いた配送であった場合には、ステップ1113
に移行する。
【0091】ステップ1106) 配送完了リストの配
送方法が輻輳回避型フラッディング法による配送であっ
た場合、保持していた配送情報リストの中に配送された
配送情報リストのシーケンス番号と同じものがあったな
ら、ステップ1119に移行する。 ステップ1107) 電子ファイルを受信する。
【0092】ステップ1108) 配送情報リストに格
納されている配送経路履歴リスト、配送完了端末リスト
の最後に自端末の呼出番号を追加する。 ステップ1109) ルーチングテーブルに対して交換
処理(モジュール)を行う。 ステップ1110) 要求受付処理(モジュール)を停
止する。
【0093】ステップ1111) 回線を切断する。 ステップ1112) 輻輳回避型フラッディング法によ
る配送処理(モジュール)を実行し、当該アルゴリズム
を切り替える処理(モジュール)を終了する。 ステップ1113) 電子ファイルを受信する。 ステップ1114) 配送情報リストに格納されている
配送経路履歴リストの最後に自端末の呼出番号を追加す
る。
【0094】ステップ1115) ルーチングテーブル
交換処理(モジュール)を実行する。 ステップ1116) 要求受付処理(モジュール)を停
止する。 ステップ1117) 回線を切断する。 ステップ1118) 経路情報を用いた配送処理(モジ
ュール)を実行し、本処理(モジュール)を終了する。
【0095】ステップ1119) 配送完了端末リスト
交換処理(モジュール)を実行する。 ステップ1120) ルーチングテーブル交換処理(モ
ジュール)を実行する。 ステップ1121) 要求受付処理(モジュール)を停
止する。
【0096】ステップ1122) 回線を切断し、本処
理(モジュール)を終了する。上記の一連おアルゴリズ
ムを切り替える処理(モジュール)により、経路情報の
信頼性が高い場合は無駄な通信 が発生してまうフラッ
ディング法による配送ではなく経路情報を用いた配送を
行うことで、アドホックネットワーク内に発生する無駄
な通信を削減し、呼損を減少させる。
【0097】次に、ルーディングテーブル交換処理(モ
ジュール)の動作を説明する。当該処理(モジュール)
では、通信相手端末のルーチングテーブルを受信し、そ
れを元に自ら保持するルーチングテーブルを更新する。
図19は、本発明のルーチングテーブルの受信と更新を
行うルーチングテーブル交換処理(モジュール)のフロ
ーチャートである。
【0098】ステップ1201) 通信相手端末にルー
チングテーブルの要求を行う。 ステップ1202) ルーチングテーブルの受信を行
う。 ステップ1203) 受信したルーチングテーブルを基
に、自ら保持するルーチングテーブルを更新し、当該処
理(モジュール)を終了する。 上記の処理により、図20に示すようにルーチングテー
ブルを更新することができる。
【0099】当該ルーチングテーブル交換処理(モジュ
ール)は、各端末が通信回線を確立する毎にルーチング
テーブルの内容をお互いに交換し、みずからのルーチン
グテーブルを更新していくことにより、結果として、ル
ーチングテーブルの内容をアドホックネットワーク全体
に伝播させていくことができる。次に、ホップ数制限処
理(モジュール)の動作を説明する。当該処理(モジュ
ール)では、何段にも渡って中継が行われることによる
必要以上の中継処理を制限するため、配送元端末からホ
ップ数を制限する。
【0100】図21は、本発明のホップ数制限処理(モ
ジュール)のフローチャートである。 ステップ1301) 配送情報リストのホップ数を1増
加させる。 ステップ1302) 配送情報リストの記載の配送元端
末からのホップ数が配送情報リストに記載されている最
大ホップ数以上であった場合にはステップ1304に移
行し、そうでない場合にはステップ1303に移行す
る。
【0101】ステップ1303) ホップ数制限処理
(モジュール)を終了する。 ステップ1304) この電子ファイルの中継処理を全
て終了する。 上記の一連のホップ数制限処理(モジュール)により、
電子ファイルをほとんどの配送先端末に配送しつつ、電
子ファイル配送要求毎にアドホックネットワーク全体で
発生する通信量を減らすことが可能となり、輻輳による
呼損を減少させることができる。
【0102】最後に、配送経路リスト構築処理(モジュ
ール)の動作を説明する。この処理(モジュール)で
は、最も信頼性の高い配送先端末までの配送経路を獲得
する配送経路リストを作成する。図22は、本発明の配
送先端末までの配送経路を獲得する配送経路リスト構築
処理(モジュール)のフローチャートである。
【0103】ステップ1401) 配送先端末までの経
路をルーチングテーブルからいくつか選び出す。 ステップ1402) 経路が存在しなければ処理を終了
し、存在する場合にはステップ1403に移行する。 ステップ1403) 経路が存在した場合は複数の経路
の中で最適な経路を選択する。この際、ルーチングテー
ブルの経路履歴から、経路中で最も古い端末間の通話記
録を比較し、これが最も新しいものを適切な経路として
選択する。
【0104】ステップ1404) 配送先端末リストの
すべての端末に対し、配送経路を設定していなければ、
ステップ1401に移行する。 ステップ1405) 配送先端末リストのそれぞれの経
路をツリーとしてまとめる。 ステップ1406) 配送ツリーから配送経路リストを
作成し、モジュールを終了する。
【0105】上記の一連の配送経路リスト構築処理(モ
ジュール)は、端末の移動等により経路情報の内容が変
化していく場合でも、最も新しい経路情報を用いて配送
経路リストを作成することにより、信頼性の高い配送経
路リストを作成することができる。なお、上記の処理
(モジュール)をプログラムとして構築し、配送元端
末、配送先端末、及び中継端末として利用されるコンピ
ュータに接続されるディスク装置や、フロッピーディス
ク、CD−ROM等の可搬記憶媒体に格納しておき、本
発明を実施する際にインストールすることにより容易に
本発明を実現することが可能となる。
【0106】なお、本発明は、上記の動作の例に限定さ
れることなく、特許請求の範囲内で種々変更・応用が可
能である。
【0107】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、回線交
換型の無線データ通信システムにおいて、経路情報を用
いた配送と、輻輳回避型フラッディング法による配送と
を切り替えることにより、端末の移動量が少ない場合に
は、経路情報を用いた配送を行うことにより、無駄な通
信回線接続のない効率的な電子ファイルの配送を行うこ
とができる。また、端末の移動量が多い場合、または、
ネットワークの初期状態においては、過去の経路情報に
依存せずに配送することが可能な輻輳回避型フラッディ
ング法による配送を行うことにより、電子ファイルの配
送を行うことができる。
【0108】また、輻輳回避型フラッディング法による
配送の場合、配送元端末と中継端末が発呼制限、発呼間
隔の調整を行うことにより、限られた通信容量を有効利
用することにより、通信の輻輳を回避しつつ、電子ファ
イルを配送できる。これにより、フラッディング法で問
題となる複数の端末が同じ端末に何回でも配送を行おう
としてしまい、必要以上の通信量が発生してしまうとい
う問題点を緩和することができる。輻輳回避型フラッデ
ィング法を用いた場合の通信量削減の効果と、経路情報
を用いた配送を行った時の通信量削減の効果を計算機シ
ミュレーションにより確認した結果を図23に示す。ま
た、このシミュレーションの緒元を図24に示す。図2
3では、1つの電子ファイルの配送をネットワーク内の
すべての端末に配送した場合の通信量をネットワーク全
体で発生した発呼数の累計として表していく。同図から
輻輳回避の仕組みにより、従来の方法より少ない総発呼
数で配送が完了していることがわかる。また、配送経路
リストの信頼性が高い場合に、経路情報を用いた配送に
切り替えることにより、通信量の大幅な削減が図れるこ
とが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図である。
【図2】本発明のネットワーク構成端末リストの例であ
る。
【図3】本発明のルーチングテーブルの例である。
【図4】本発明の配送情報リストの例である。
【図5】本発明の配送ツリーから配送経路リストへの変
換例である。
【図6】本発明の配送完了リストを用いた輻輳回避型フ
ラッディング法による配送処理(モジュール)のフロー
チャートである。
【図7】本発明の配送完了リストの受信方法と、更新方
法に関する配送完了リスト交換処理(モジュール)のフ
ローチャートである。
【図8】本発明の配送完了リストの更新例である。
【図9】本発明の配送処理継続の可否判断を行う発呼制
御処理(モジュール)のフローチャート(その1)であ
る。
【図10】本発明の配送処理継続の可否判断を行う発呼
制御処理(モジュール)のフローチャート(その2)で
ある。
【図11】本発明の配送処理継続の可否判断を行う発呼
制御処理(モジュール)のフローチャート(その3)で
ある。
【図12】本発明の遅延を挿入する遅延挿入処理(モジ
ュール)のフローチャートである。
【図13】本発明の経路情報を用いた配送処理(モジュ
ール)のフローチャートである。
【図14】本発明の電子ファイルを受信したことを配送
元端末に伝える配送完了通知送信処理(モジュール)の
フローチャートである。
【図15】本発明の配送完了通知送信処理(モジュー
ル)における配送経路履歴リストから配送経路リストへ
の変換例である。
【図16】本発明の配送完了リストとルーチングテーブ
ルの送信要求を受け付ける要求受付処理(モジュール)
のフローチャートである。
【図17】本発明の配送元端末がアルゴリズムを切り替
える動作のフローチャートである。
【図18】本発明の中継端末がアルゴリズムを切り替え
る動作のフローチャートである。
【図19】本発明のルーチングテーブルの受信と更新を
行うルーチングテーブル交換処理モジュールのフローチ
ャートである。
【図20】本発明のルーチングテーブルの更新例であ
る。
【図21】本発明のホップ数制限処理(モジュール)の
フローチャートである。
【図22】本発明の配送先端末までの配送経路を獲得す
る配送経路リスト構築処理(モジュール)のフローチャ
ートである。
【図23】本発明における通信量削減の効果を示す図で
ある。
【図24】計算機シミュレーションの緒元を示す表であ
る。
【図25】従来の電子ファイル配送システヌを説明する
ための図(回線接続による中継配送の例)である。
【図26】従来の第1の方法における経路情報を用いた
配送の例である。
【図27】従来の第2の方法におけるフラッディング法
による配送の例である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B089 GA11 GA21 GB04 HA11 JA33 JB18 KA04 KA07 KB04 KB06 KC15 KC23 KC27 KC37 KG01 KG08 LB15 5K030 GA13 HA01 HA05 HC01 JA11 JL01 JL07 KA05 LB05 LC11 LD06 LD13 LD14 MB18 9A001 CC03 CC05 JJ13

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶装置を有するコンピュータと無線デ
    ータ通信手段を有する特定の呼出番号を付与された複数
    の端末から構成される、回線交換型の無線データ通信を
    用いた無線アドホック通信ネットワークにおける電子フ
    ァイルマルチキャスト配送方法において、 電子ファイルを配送する際に、端末の移動量が所定の値
    より少ない場合に用いられる、経路情報を用いた配送
    と、端末の移動量が所定の値より多い場合、または、ネ
    ットワークの初期状態において過去の経路情報に依存し
    ない輻輳回避型フラッディング法による配送とを切り替
    えることを特徴とする電子ファイルマルチキャスト配送
    方法。
  2. 【請求項2】 ネットワーク構成を構成する端末毎の呼
    出番号、該端末がネットワークに所属した時間、該ネッ
    トワークから外れた時間のリストであるネットワーク構
    成端末リストに記述された端末で、且つ、前記電子ファ
    イルの配送を完了したことを示す配送完了リストに記述
    のない端末を配送対象端末とし、 前記配送対象端末の前記電子ファイルの配送順序を決定
    し、 前記配送順序に従い、通信回線を確立し、 前記通信回線が確立された場合には、端末からの要求を
    受け付ける要求受付処理を行い、相手端末へ前記配送完
    了リストを含む電子ファイルを配送した情報を記した配
    送情報リストを送信し、 前記相手端末が配送すべき電子ファイルを受信していな
    い場合には、該電子ファイルを送信し、前記配送完了リ
    ストに通信相手の呼出番号を付加して、前記配送情報リ
    スト更新し、該配送完了リストを更新する配送完了リス
    ト交換処理を行い、 前記相手端末が配送すべき電子ファイルを受信している
    場合には、前記配送完了リストを更新する配送完了リス
    ト交換処理と、端末間の過去の通信履歴を記録したルー
    チングテーブルを更新するルーチングテーブル交換処理
    を行い、前記要求受付処理を停止して、通信回線を切断
    し、 前記通信回線の切断後、あるいは、前記通信回線が確立
    できなかった場合において、配送先端末リストに記載さ
    れているすべての端末が前記配送完了リストに記載され
    ている場合には、配送完了通知を送信する配送完了通知
    送信処理を行い、 前記配送完了リストに記載されていない場合には、配送
    回数を制限するための、前記電子ファイルを配送するか
    否かを判断する発呼制御処理において、配送しないと判
    断された場合には、配送完了通知を送信する該配送完了
    通知送信処理を行い、配送すると判断された場合には、
    回線接続の確率を上げるために発呼する時間間隔を空け
    るための遅延挿入処理を行い、通信順序を決定する処理
    に戻る請求項1記載の電子ファイルマルチキャスト配送
    方法。
  3. 【請求項3】 前記配送完了リスト交換処理において、 相手端末への配送完了リストの送信を要求し、 前記相手端末から送信されてきた配送完了リストを受信
    し、 前記相手端末から送信されてきた前記配送完了リストに
    より、自端末の配送完了リストを更新する請求項2記載
    の電子ファイルマルチキャスト配送方法。
  4. 【請求項4】 前記発呼制御処理において、 前記電子ファイルの配送回数が、予め定められた配送回
    数の上限値以上であれば、それ以降の電子ファイルの配
    送を行わないと判断し、 前記電子ファイルの配送回数が、予め定められた配送回
    数の上限値未満であれば、電子ファイルの配送を継続す
    る判断を行う請求項2記載の電子ファイルマルチキャス
    ト配送方法。
  5. 【請求項5】 前記発呼制御処理において、 発呼数が、配送開始時に配送済でないと認識していた端
    末数に対して予め定められた一定割合以上であれば、そ
    れ以降の電子ファイルの配送を行わないと判断し、 発呼数が、配送開始時に配送済でないと認識していた端
    末数に対して予め定められた一定割合未満であれば、電
    子ファイルの配送を継続すると判断する請求項2記載の
    電子ファイルマルチキャスト配送方法。
  6. 【請求項6】 前記発呼制御処理において、 前記電子ファイルを配送した端末数と配送しようとした
    が既に配送済の端末数の和をエリア内ファイル配送済端
    末数として算出し、 前記ネットワーク構成端末リストに記述されている端末
    数から配送完了リストに記述された端末数を引いた値を
    配送依頼された端末数として算出し、 前記配送依頼された端末数を実際の発呼数で割った値を
    配送作業処理率として算出し、 前記エリア内ファイル配送済端末数と、前記配送作業処
    理率とから、現時点で、配送を終了した場合の通信可能
    エリア内に存在する端末の配送完了率の期待値を算出
    し、 前記配送完了率の期待値が、予め定められた要求配送完
    了率以上であれば、これ以降の電子ファイルの配送を行
    わないと判断し、 前記配送完了率の期待値が、予め定められた要求配送完
    了率未満であれば、電子ファイルの配送を継続すると判
    断する請求項2記載の電子ファイルマルチキャスト配送
    方法。
  7. 【請求項7】 前記遅延挿入処理において、 発呼数と通信接続回数からエリア内推定端末数を算出
    し、 前記エリア内推定端末数が予め定められた一定の基準を
    下回った場合には、発呼する相手端末が話中により回線
    接続できないと判断し、遅延時間を挿入する請求項2記
    載の電子ファイルマルチキャスト配送方法。
  8. 【請求項8】 配送経路をリスト形式で表現した配送経
    路リストの先頭の項を削除し、 前記配送経路リストが空かどうかを判定し、空であると
    判定された場合には、配送完了通知を送信する配送完了
    通知送信処理を行い、空でないと判断された場合には、
    該配送経路リストの先頭の項を取り出すと共に、該配送
    経路リストから削除し、 取り出された項がリストであるかを判断し、リストでな
    いと判断された場合には、該取り出された項に記載され
    ている呼出番号に発呼し、リストであると判断された場
    合には、該取り出されたリストの先頭に記載されている
    呼出番号に発呼し、 前記発呼に引続き通信回線が接続されたか、あるいは接
    続されなかったかを判断し、接続されなかった場合に
    は、予め設定されたリトライ限界値と発呼数を比較し
    て、該発呼数が該リトライ限界値以下であれば、該取り
    出した項がリストであるか否かを判断する処理に戻り、
    該発呼数が該リトライ限界値を越えていれば、前記配送
    経路リストを再構築する配送経路リスト再構築処理を行
    い、前記配送経路リストが空かどうかを判定する処理に
    戻り、 前記発呼に引続き通信回線が接続された場合には、端末
    からの要求を受け付ける要求受付処理を行い、 前記取り出した項を新たな配送経路リストとして登録し
    た配送情報リストを相手端末に送信し、 前記電子ファイルを前記相手端末に送信し、 端末間の過去の通信履歴を記録したルーチングテーブル
    を更新するルーチングテーブル交換処理を行い、 前記要求受付処理を停止し、 前記通信回線を切断して、前記配送経路リストが空かど
    うかを判定する処理に戻る請求項1記載の電子ファイル
    マルチキャスト配送方法。
  9. 【請求項9】 前記配送完了通知送信処理において、 配送したい端末のリストである配送先端末リストに記載
    されている端末に前記電子ファイルを配送したか否かを
    判定し、該配送先端末リストに記載されている端末に該
    電子ファイルを配送していなければ、前記配送完了通知
    を送信し、 前記配送先端末リストに記載されている端末に前記電子
    ファイルを配送していて、かつ、配送情報リストに記載
    されている配送重要度が予め定められている設定値より
    低ければ、配送完了通知処理を終了し、該設定値以上で
    あれば、配送経路の履歴を記載した配送経路履歴リスト
    を逆にした経路リストを作成し、該経路リストを配送完
    了通知の配送情報リストの配送経路リストとし、 前記配送情報リストの各情報を設定し、 配送を完了した端末のリストである配送管理済のリスト
    を電子ファイルとし、 経路情報を用いた前記電子ファイルの配送処理に移行す
    る請求項8記載の電子ファイルマルチキャスト配送方
    法。
  10. 【請求項10】 前記要求受付処理において、 相手端末から前記配送完了リストの送信要求があった場
    合には、該配送完了リストを該相手端末に送信し、 相手端末から前記ルーチングテーブルの送信要求があっ
    た場合には、該ルーチングテーブルを送信し、 要求受付を停止する要求があった場合には、要求を受け
    付ける状態を解除する請求項2または8記載の電子ファ
    イルマルチキャスト配送方法。
  11. 【請求項11】 マルチキャスト配送方法を切り替える
    配送元端末において、 電子ファイルを配送したい端末のリストである配送先端
    末リストを作成し、 前記ルーチングテーブルから配送経路を構築する配送経
    路リスト構築処理を行い、 前記ルーチングテーブルの更新履歴情報から経路情報の
    信頼性を判断し、該信頼性が所定値より高いと判断され
    た場合には、配送情報リストの各値を設定し、経路情報
    を用いて配送する方法を用いて電子ファイルを配送し、
    所定値より低いと判断された場合には、配送情報リスト
    の各値を設定し、配送履歴リストに自端末の呼出番号を
    追加し、輻輳回避型フラッディング法により電子ファイ
    ルを配送する請求項1、2及び8記載の電子ファイルマ
    ルチキャスト配送方法。
  12. 【請求項12】 マルチキャスト配送方法を切り替える
    中継端末において、 発呼され、通信回線を確立された後、要求受付処理を行
    い、 他の端末から電子ファイルを送信した情報を記した配送
    情報リストを受信し、 ホップ数を制限するためのホップ数制限処理を行い、 前記配送情報リストで経路情報による配送が指定されて
    いる場合には、 他の端末から電子ファイルを受信し、 前記該配送情報リストの配送経路履歴リストの最後に自
    端末の呼出番号を追加し、 前記ルーチングテーブル交換処理を行い、 前記要求受付処理を停止し、 回線を切断し、 前記経路情報を用いて配送する方法を用いて電子ファイ
    ルを配送し、 前記配送情報リストで経路情報による配送が指定されて
    いない場合において、同一シーケンス番号の電子ファイ
    ルの配送情報リストを持っている場合には、前記配送完
    了リスト交換処理、前記ルーチングテーブル交換処理を
    行い、前記要求受付処理を停止し、回線切断を行い、 同一シーケンス番号の電子ファイルの配送情報リストを
    持っていない場合には、他の端末から電子ファイルを受
    信し、前記配送情報リスト及び、配送を完了した端末を
    記した、配送完了リストの最後に自端末の呼出番号を追
    加し、前記ルーチングテーブル交換処理を行い、前記要
    求受付処理を停止し、回線を切断し、前記輻輳回避型フ
    ラッディング法により電子ファイルを配送する請求項
    1、2及び8記載の電子ファイルマルチキャスト配送方
    法。
  13. 【請求項13】 前記ルーチングテーブル交換処理にお
    いて、 相手端末へルーチングテーブルの送信を要求し、 前記相手端末から送信されてきたルーチングテーブルを
    受信し、 前記相手端末から送信されてきた前記ルーチングテーブ
    ルにより自端末のルーチングテーブルを更新する請求項
    2、8または12記載の電子ファイルマルチキャスト配
    送方法。
  14. 【請求項14】 前記ホップ数制限処理において、 前記配送情報リストのホップ数を1増加させ、 前記配送情報リストに記載されている配送元端末からホ
    ップ数が該配送情報リストに記載されている最大ホップ
    数以上であれば、配送の中継を終了し、 前記配送情報リストに記載されている配送元端末からホ
    ップ数が該配送情報リストに記載されている最大ホップ
    数以上でない場合には、ホップ数の制限処理を終了する
    請求項12記載の電子ファイルマルチキャスト配送方
    法。
  15. 【請求項15】 記憶装置を有するコンピュータと無線
    データ通信手段を有する特定の呼出番号を付与された複
    数の端末から構成される、回線交換型の無線データ通信
    を用いた無線アドホック通信ネットワークにおける電子
    ファイルマルチキャスト配送プログラムを格納した記憶
    媒体であって、 電子ファイルを配送する際に、端末の移動量が所定の値
    より少ない場合に用いられる経路情報を用いた配送と、
    端末の移動量が所定の値より多い場合、または、ネット
    ワークの初期状態において過去の経路情報に依存しない
    輻輳回避型フラッディング法による配送とを切り替える
    プロセスを有することを特徴とする電子ファイルマルチ
    キャスト配送プログラムを格納した記憶媒体。
  16. 【請求項16】 ネットワーク構成を構成する端末毎の
    呼出番号、該端末がネットワークに所属した時間、該ネ
    ットワークから外れた時間のリストであるネットワーク
    構成端末リストに記述された端末で、且つ、前記電子フ
    ァイルの配送を完了したことを示す配送完了リストに記
    述のない端末を配送対象端末とするプロセスと、 前記配送対象端末の前記電子ファイルの配送順序を決定
    するプロセスと、 前記配送順序に従い、通信回線を確立するプロセスと、 前記通信回線が確立された場合には、端末からの要求を
    受け付ける要求受付モジュールを起動させ、相手端末へ
    前記配送完了リストを含む電子ファイルを配送した情報
    を記した配送情報リストを送信するプロセスと、 前記相手端末が配送すべき電子ファイルを受信していな
    い場合には、該電子ファイルを送信し、前記配送完了リ
    ストに通信相手の呼出番号を付加して、前記配送情報リ
    ストを更新し、該配送完了リストを更新する配送完了リ
    スト交換モジュールを実行するプロセスと、 前記相手端末が配送すべき電子ファイルを受信している
    場合には、前記配送完了リストを更新する配送完了リス
    ト交換モジュールと、端末間の過去の通信履歴を記録し
    たルーチングテーブルを更新するルーチングテーブル交
    換モジュールを実行し、前記要求受付モジュールを停止
    して、通信回線を切断するプロセスと、 前記通信回線の切断後、あるいは、前記通信回線が確立
    できなかった場合において、 配送先端末リストに記載されているすべての端末が前記
    配送完了リストに記載されている場合には、配送完了通
    知を送信する配送完了通知送信モジュールを実行するプ
    ロセスと、 前記通信回線の切断後、あるいは、前記通信回線が確立
    できなかった場合において、配送先端末リストに記載さ
    れているすべての端末が前記配送完了リストに記載され
    ていない場合には、配送回数を制限するための、前記電
    子ファイルを配送するか否かを判断する発呼制御モジュ
    ールを実行し、配送しないと判断された場合には、配送
    完了通知を送信する該配送完了通知送信モジュールを実
    行し、配送すると判断された場合には、回線接続の確率
    を上げるために発呼する時間間隔を空けるための遅延挿
    入モジュールを実行し、通信順序を決定するプロセスに
    戻るプロセスを有する請求項15記載の電子ファイルマ
    ルチキャスト配送プログラムを格納した記憶媒体。
  17. 【請求項17】 前記配送完了リスト交換モジュール
    は、 相手端末への配送完了リストの送信を要求するプロセス
    と、 前記相手端末から送信されてきた配送完了リストを受信
    するプロセスと、 前記相手端末から送信されてきた前記配送完了リストに
    より、自端末の配送完了リストを更新するプロセスとを
    有する請求項16記載の電子ファイルマルチキャスト配
    送プログラムを格納した記憶媒体。
  18. 【請求項18】 前記発呼制御モジュールは、 前記電子ファイルの配送回数が、予め定められた配送回
    数の上限値以上であれば、それ以降の電子ファイルの配
    送を行わないと判断し、予め定められた配送回数の上限
    値未満であれば、電子ファイルの配送を継続する判断を
    行うプロセスを有する請求項16記載の電子ファイルマ
    ルチキャスト配送プログラムを格納した記憶媒体。
  19. 【請求項19】 前記発呼制御モジュールは、 発呼数が、配送開始時に配送済でないと認識していた端
    末数に対して予め定められた一定割合以上であれば、そ
    れ以降の電子ファイルの配送を行わないと判断し、予め
    定められた一定割合未満であれば、電子ファイルの配送
    を継続すると判断するプロセスを有する請求項16記載
    の電子ファイルマルチキャスト配送プログラムを格納し
    た記憶媒体。
  20. 【請求項20】 前記発呼制御モジュールは、 前記電子ファイルを配送した端末数と配送しようとした
    が既に配送済の端末数の和をエリア内ファイル配送済端
    末数として算出するプロセスと、 前記ネットワーク構成端末リストに記述されている端末
    数から前記配送完了リストに記述された端末数を引いた
    値を配送依頼された端末数として算出するプロセスと、 前記配送依頼された端末数を実際の発呼数で割った値を
    配送作業処理率として算出するプロセスと、 前記エリア内ファイル配送済端末数と、前記配送作業処
    理率とから、現時点で、配送を終了した場合の通信可能
    エリア内に存在する端末の配送完了率の期待値を算出す
    るプロセスと、 前記配送完了率の期待値が、予め定められた要求配送完
    了率以上であれば、これ以降の配送を行わないと判断
    し、予め定められた要求配送完了率未満であれば、配送
    を継続すると判断するプロセスとを有する請求項16記
    載の電子ファイルマルチキャスト配送プログラムを格納
    した記憶媒体。
  21. 【請求項21】 前記遅延挿入モジュールは、 発呼数と通信接続回数からエリア内推定端末数を算出す
    るプロセスと、 前記エリア内推定端末数が予め定められた一定の基準を
    下回った場合には、発呼する相手端末が話中により回線
    接続できないと判断し、遅延時間を挿入するプロセスと
    を有する請求項16記載の電子ファイルマルチキャスト
    配送プログラムを格納した記憶媒体。
  22. 【請求項22】 配送経路をリスト形式で表現した配送
    経路リストの先頭の項を削除するプロセスと、 前記配送経路リストが空かどうかを判定するプロセス
    と、 前記配送経路リストが空かどうかを判定するプロセス
    で、空であると判定された場合には、配送完了通知を送
    信する配送完了通知送信モジュールを実行し、空でない
    と判断された場合には、該配送経路リストの先頭の項を
    取り出すと共に、該配送経路リストから削除するプロセ
    スと、 取り出された項がリストであるかを判断し、リストでな
    いと判断された場合には、該取り出された項に記載され
    ている呼出番号に発呼し、リストであると判断された場
    合には、該取り出されたリストの先頭に記載されている
    呼出番号に発呼するプロセスと、 前記発呼に引続き通信回線が接続されたか、あるいは接
    続されなかったかを判断するプロセスと、 前記通信回線が接続されなかった場合には、予め設定さ
    れたリトライ限界値と発呼数を比較して、該発呼数が該
    リトライ限界値以下であれば、該取り出した項がリスト
    であるか否かを判断するプロセスに戻り、該発呼数が該
    リトライ限界値を越えていれば、前記配送経路リストを
    再構築する配送経路リスト再構築モジュールを実行し、
    前記配送経路リストが空かどうかを判定するプロセスに
    戻るプロセスと、 前記発呼に引続き通信回線が接続された場合には、端末
    からの要求を受け付ける要求受付モジュールを実行し、
    前記取り出した項を新たな配送経路リストとして登録し
    た配送情報リストを相手端末に送信し、電子ファイルを
    前記相手端末に送信し、端末間の過去の通信履歴を記録
    したルーチングテーブルを更新するルーチングテーブル
    交換モジュールを実行し、前記要求受付モジュールを停
    止し、前記通信回線を切断して、前記配送経路リストが
    空かどうかを判定する処理に戻るプロセスとを有する請
    求項15記載の電子ファイルマルチキャスト配送プログ
    ラムを格納した記憶媒体。
  23. 【請求項23】 前記配送完了通知送信モジュールは、 配送したい端末のリストである配送先端末リストに記載
    されている端末に前記電子ファイルを配送したか否かを
    判定し、 前記配送先端末リストに記載されている端末に該電子フ
    ァイルを配送していなければ、前記配送完了通知を送信
    し、 配送していれば、配送情報リストに記載されている配送
    重要度が予め定められている設定値より低ければ、配送
    完了通知処理を終了し、該設定値以上であれば、配送経
    路の履歴を記載した配送経路履歴リストを逆にした経路
    リストを作成し、該経路リストを配送完了通知の配送情
    報リストの配送経路リストとするプロセスと、 前記配送情報リストの各情報を設定するプロセスと、 配送を完了した端末のリストである配送完了リストを電
    子ファイルとするプロセスと、 経路情報を用いて前記電子ファイルの配送を行うプロセ
    スに移行するプロセスとを有する請求項22記載の電子
    ファイルマルチキャスト配送プログラムを格納した記憶
    媒体。
  24. 【請求項24】 前記要求受付モジュールは、 相手端末から前記配送完了リストの送信要求があった場
    合には、該配送完了リストを該相手端末に送信するプロ
    セスと、 相手端末から前記ルーチングテーブルの送信要求があっ
    た場合には、該ルーチングテーブルを送信するプロセス
    と、 要求受付を停止する要求があった場合には、要求を受け
    付ける状態を解除するプロセスとを有する請求項22記
    載の電子ファイルマルチキャスト配送プログラムを格納
    した記憶媒体。
  25. 【請求項25】 配送元端末においてマルチキャスト配
    送方法を切り替えるプロセスにおいて、 電子ファイルを配送したい端末のリストである配送先端
    末リストを作成するプロセスと、 前記ルーチングテーブルから配送経路を構築する配送経
    路リスト構築モジュールを実行し、 前記ルーチングテーブルの更新履歴情報から経路情報の
    信頼性を判断し、該信頼性が所定値より高いと判断され
    た場合には、配送情報リストの各値を設定し、経路情報
    を用いて配送する方法を用いて電子ファイルを配送し、
    所定値より低いと判断された場合には、配送情報リスト
    の各値を設定し、配送履歴リストに自端末の呼出番号を
    追加し、輻輳回避型フラッディング法により電子ファイ
    ルを配送するプロセスを有する請求項15、16及び2
    2記載の電子ファイルマルチキャスト配送プログラムを
    格納した記憶媒体。
  26. 【請求項26】 中継端末においてマルチキャスト配送
    方法を切り替えるプロセスにおいて、 発呼され、通信回線を確立された後、前記要求受付モジ
    ュールを実行するプロセスと、 他の端末から電子ファイルを送信した情報を記した配送
    情報リストを受信するプロセスと、 ホップ数を制限するためのホップ数制限モジュールを実
    行するプロセスと、 前記配送情報リストで経路情報による配送が指定されて
    いる場合には、 電子ファイルを受信し、 前記配送情報リストの配送経路履歴リストの最後に自端
    末の呼出番号を追加し、前記ルーチングテーブル交換モ
    ジュールを行い、 前記要求受付モジュールを停止し、 回線を切断し、 前記経路情報を用いて配送する方法を用いて電子ファイ
    ルを配送するプロセスと、 前記配送情報リストで経路情報による配送が指定されて
    いない場合において、同一シーケンス番号の電子ファイ
    ルの配送情報リストを持っている場合には、前記配送完
    了リスト交換モジュール、及び前記ルーチングテーブル
    交換モジュールを実行し、、前記要求受付モジュールを
    停止し、回線切断を行うプロセスと、 前記同一シーケンス番号の電子ファイルの配送情報リス
    トを持っていない場合には、他の端末から電子ファイル
    を受信し、前記配送情報リスト、及び、配送を完了した
    端末を記した配送完了リストの最後に自端末の呼出番号
    を追加し、前記ルーチングテーブル交換モジュールを実
    行し、前記要求受付モジュールを停止し、回線を切断
    し、前記輻輳回避型フラッディング法により電子ファイ
    ルを配送するプロセスを有する請求項15、16及び2
    2記載の電子ファイルマルチキャスト配送プログラムを
    格納した記憶媒体。
  27. 【請求項27】 前記ルーチングテーブル交換モジュー
    ルは、 相手端末へルーチングテーブルの送信を要求するプロセ
    スと、 前記相手端末から送信されてきたルーチングテーブルを
    受信するプロセスと、 前記相手端末から送信されてきた前記ルーチングテーブ
    ルにより自端末のルーチングテーブルを更新するプロセ
    スとを有する請求項22または26記載の電子ファイル
    マルチキャスト配送プログラムを格納した記憶媒体。
  28. 【請求項28】 前記ホップ数制限モジュールは、 前記配送情報リストのホップ数を1増加させるプロセス
    と、 前記配送情報リストに記載されている配送元端末からホ
    ップ数が該配送情報リストに記載されている最大ホップ
    数以上であれば、配送の中継を終了させるプロセスと、 前記配送情報リストに記載されている配送元端末からホ
    ップ数が該配送情報リストに記載されている最大ホップ
    数以上でない場合には、ホップ数の制限処理を終了させ
    るプロセスとを有する請求項26記載の電子ファイルマ
    ルチキャスト配送プログラムを格納した記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020023596A (ko) * 2000-09-23 2002-03-29 이중철 최인묵 인터넷 방송 시스템 및 인터넷 방송 시스템에 있어서의데이터 전송방법
JP2006155184A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Dainippon Printing Co Ltd 利用者端末及びプログラム

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