JP2000214875A - デジタルオ―ディオ信号再生装置 - Google Patents

デジタルオ―ディオ信号再生装置

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JP2000214875A
JP2000214875A JP11019013A JP1901399A JP2000214875A JP 2000214875 A JP2000214875 A JP 2000214875A JP 11019013 A JP11019013 A JP 11019013A JP 1901399 A JP1901399 A JP 1901399A JP 2000214875 A JP2000214875 A JP 2000214875A
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JP11019013A
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Takeshi Tanaka
猛 田中
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルオーディオ信号の復号時に、エラー
が生じたデータブロックの補間を耳障りなリピート音が
発生しないように行う。 【解決手段】 エラー検出用データが付加されたサウン
ドグループ信号のエラーを検出する補間検出回路22を
設け、入力するサウンドグループ信号を逆量子化回路2
3で展開して逆量子化した後、逆変換回路24で時間領
域のデータに変換する。この時間領域のデータを3ブロ
ック分記憶する時間領域データ記憶回路25、26、2
7を設け、補間検出回路22からのエラー検出信号に基
づき、合成回路28で時間領域データ記憶回路25と2
7のデータを重み付き加算して補間データを作り、スイ
ッチング回路33でエラーが生じたブロックのデータを
上記補間データで補間し、窓掛回路29でブロック間の
信号を継ぎ合わせた後合成フィルタ30でL、M、Hの
各バンドの信号を合成して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エラーが生じたブ
ロックのデータを補間信号で補間してオーディオ信号を
再生するデジタルオーディオ信号再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MDを用いたデジタルオーディオ信号の
記録再生装置においては、記録時、デジタルオーディオ
信号を短区間のブロックごとにフィルターを通してLバ
ンド、Mバンド、Hバンドの3つの帯域に分割し、MD
CT変換(Modified DiscreteCosine Transfer)して、
その変換係数を符号化し記録を行う。再生側では、この
変換係数を復号化し、IMDCT(Inverse Discrete C
osine Transfer)変換して得たLバンド、Mバンド、H
バンドのデータを合成することによってオーディオ信号
を再生する。
【0003】1ブロックのデジタルオーディオ信号はM
DCT変換することで、周波数領域のデータである変換
係数となる。この変換係数はエントロピー符号化(聴覚
心理分析を考慮した量子化)により符号化される。1ブ
ロック分のビット配分情報と量子化データをまとめて、
1ブロックのサウンドグループ信号とする。
【0004】ブロックごとに符号化されたデータを記録
するときには、一般にビットエラー検出データをあるま
とまったブロックごとに付加する。エラー検出用データ
が付加されたサウンドグループ信号を復号するときに、
サウンドグループ信号上にエラーが検出された場合、そ
のブロック全体を補間する必要性を生じる場合がある。
一般には、補間する必要性が生じたブロックの直前の、
正常なブロックを繰り返し再生することによって、エラ
ーブロックの補間を行う。
【0005】図4は従来のサウンドグループオーディオ
信号再生装置の構成図である。図4において、11はサ
ウンドグループ信号、1はサウンドグループ信号11の
エラーの情報か補間の必要性を検出する補間検出回路、
12は補間検出回路1の出力である補間検出結果信号、
2は1ブロックのサウンドグループ信号11を記憶する
入力信号記憶回路、3は入力信号記憶回路2に一時的に
貯えられたサウンドグループデータで補間の必要がなか
ったものを記憶する補間なしデータ記憶回路、4は入力
信号記憶回路2または補間なしデータ記憶回路3からの
サウンドグループデータを時間領域のデータに変換する
伸長処理回路(IMDCT含む)であり、ここで逆量子
化を行い、周波数領域のデータを時間領域のデータに変
換し窓掛けを行い前後のブロックとオーバーラップさせ
て継ぎ合わせ、最後にLバンド、Mバンド、Hバンドの
合成を行うフィルターを通して時間領域のデータを出力
する。5は伸長回路4の出力である時間領域データを入
力し記憶する出力データ記憶回路、13は出力データ記
憶回路5の出力である。
【0006】次に上記従来例の動作について説明する。
まず、サウンドグループ信号11の1ブロックが入力信
号記憶回路2に記憶される。1ブロック分のサウンドグ
ループ信号11が入力信号記憶回路2に入力された後、
補間検出回路1は上記入力記憶回路2のデータを解析
し、その結果を補間検出結果信号12として出力する。
補間なしの場合は、補間検出結果信号12によりスイッ
チング回路6が閉じ、入力信号記憶回路2に記憶された
データを補間なしデータ記憶回路3に記憶し、同時にス
イッチング回路7が接点aに接続され、入力信号記憶回
路2に記憶されているデータは、伸長処理回路4に送ら
れる。
【0007】上記伸長処理回路4では、逆量子化が行わ
れ、周波数領域のデータがIMDCT変換されて時間領
域のデータに変換され、フィルター処理により3つの帯
域のデータであるLバンド、Mバンド、Hバンドのデー
タが合成される。伸長処理回路4で変換された時間領域
データは出力データ記憶回路5に貯えられ、一定のレー
トで出力信号13として出力される。
【0008】上記補間検出回路1で補間が必要であるこ
とが検出され、補間を必要とする補間検出結果信号12
が出力されると、入力データ記憶回路2に貯えられた第
1の入力データは使用せずに捨てられる。その代わりに
補間なしデータ記憶回路3に貯えられていた最後の正常
なデータが、補間を必要とする上記補間検出結果信号1
2によりb接点に接続されたスイッチング回路7を介し
て伸長処理回路4に送られる。
【0009】そして、この伸長処理回路4で周波数領域
のデータが伸長処理され、逆量子化が行われた後IMD
CT変換され、時間領域データに変換されて、フィルタ
ー処理により3つの帯域のデータであるLバンド、Mバ
ンド、Hバンドのデータが合成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来例では、前述のよ
うに、誤りを生じ補間が必要と判定されたサウンドグル
ープ信号11が存在すると、最後の正常ブロックの信号
が繰り返し使用される。図3にサウンドグループ信号1
1に誤りがないときの、オーディオ信号の出力波形の一
例を示す。図5に従来の方法により補間したオーディオ
信号の補間波形を示す。図5から分かるように、補間ブ
ロックにおいて直前の正常なブロックのデータが繰り返
されると、1ブロック間隔長を1周期とするリピート音
が発生し、聴感上耳障りとなるという問題がある。サン
プリング周波数ををFS(Hz)とし、1ブロックの時
間領域データ数をNとしたとき、リピート周波数はFS
/N(Hz)で表される。MD再生装置の場合、Nは5
12、FSは44100(Hz)であり、リピート周波
数は約86Hzとなる。本発明は、上記の問題を解決す
るためになされたもので、サウンドグループ信号に補間
が必要となるエラーがあっても、リピート音が耳障りに
ならないオーディオ信号を復号するデジタルオーディオ
信号再生装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題を解
決するため、1ブロックの入力データを記憶する入力デ
ータ記憶手段と、エラー検出用データが付加されたサウ
ンドグループ信号のエラーを検出する補間検出手段と、
サウンドグループデータを展開して逆量子化を行う逆量
子化手段と、逆量子化されたサウンドグループデータで
ある周波数領域のデータを時間領域のデータに逆変換す
る逆変換手段と、該逆変換手段より導出される連続した
第1、第2および第3の3ブロックのオーディオ信号を
記憶する容量を持つ記憶手段と、該記憶手段に記憶され
る第1および第3のブロックのデータより補間ブロック
の補間データを合成する合成手段と、エラーが生じたブ
ロックのデータを上記補間検出手段からの検出信号に基
づき、上記合成手段からの補間データに切り換えるスイ
ッチング手段と、該スイッチング手段から出力される正
常なデータのブロック間に挿入された補間データのブロ
ックを窓掛けにより継ぎ合わせる窓掛け手段と、該窓掛
手段より出力されるLバンド、Mバンド、Hバンドの各
信号を合成する合成フィルタ手段と、該合成フィルタ手
段より出力されるデータの1ブロック分のデータを記憶
する出力データ記憶手段を設けたことを特徴とする。
【0012】(作用)本発明は以上のような構成である
ので、入力データは1ブロック毎に入力信号記憶回路2
1に記憶され、逆量子化回路23でサウンドグループデ
ータを展開して逆量子化を行い、逆変換回路24で周波
数領域のデータを時間領域のデータに逆変換する。そし
て、逆変換された時間領域のデータは1ブロック毎に順
次時間領域データ記憶回路27、26、25に記憶され
る。
【0013】一方、入力データにエラーが生じ再生が困
難で補間の必要なブロックが生じると、これを補間検出
回路22で検出し、合成回路28により上記時間領域デ
ータ記憶回路25および27に記憶されている第1と第
3のデータを重み付けして加算し補間データを作成す
る。この補間データは、上記補間検出回路22からの補
間検出信号で切り換えられるスイッチング回路33によ
りエラーが生じたブロックのデータと置き換えられて窓
掛回路29に供給される。窓掛回路29では正常なデー
タ間に挿入された補間データと正常なデータ間の継ぎ合
わせを行い、合成フィルタ回路30でLバンド、Mバン
ドおよびHバンドを合成して、1ブロック分のデータを
順次出力データ記憶回路31で記憶し、順次出力データ
として導出する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面に基づいて説明する。以下に示す実施形態では、デジ
タルオーディオ信号再生装置に入力する信号には、サン
プリング周波数(FS)44100(Hz)でサンプリ
ングされ、サンプルデータ数(N)は512個を1ブロ
ックとして符号化されている信号を用いたものについて
説明を行うが、他のサンプリング周波数や他の1ブロッ
ク内のサンプルデータ数で構成されている適応変換符号
化信号であってもよい。
【0015】図1は本発明の一実施形態におけるデジタ
ルオーディオ信号再生装置の構成を示すブロック図であ
る。図1において、20はサウンドグループ信号、21
は1ブロックの上記サウンドグループ信号20を記憶す
る入力信号記憶回路、22はサウンドグループ信号20
が補間を必要とするか否かを検出する補間検出回路であ
り、補間検出結果信号34を出力する。
【0016】23は上記入力信号記憶回路21よりスケ
ールファクタやワードレングスを取り出し展開する逆量
子化回路、24は逆量子化回路23で逆量子化された周
波数領域のデータを時間領域のデータへ変換する逆変換
回路、25、26、27はそれぞれは上記逆変換回路2
4の出力である時間領域データを入力し記憶する時間領
域データ記憶回路、28は上記時間領域データ記憶回路
25と27のデータを合成する合成回路、33はブロッ
クが補間を必要とする場合、合成回路28のデータと時
間領域データ記憶回路26からのデータを切り換えるス
イッチング回路、29は時間領域のデータを窓掛けして
前後のブロックをつなぎ合わせる窓掛回路30、30は
窓掛けされたデータであるLバンドMバンドHバンドの
データを合成する合成フィルタ回路、31は最終的に出
力される出力データ35を一時的に貯える出力データ記
憶回路、32は上記補間検出結果信号34で作動するス
イッチング回路である。
【0017】次に動作について説明する。まず、サウン
ドグループ信号20はブロック単位で入力信号記憶回路
21に貯えられ、補間検出回路22で補間が必要である
か否かが検出される。1ブロック分のサウンドグループ
信号20が入力信号記憶回路21に入力され、補間検出
回路22での検出結果が補間を必要としないものである
場合は、入力信号記憶回路21に記憶されているデータ
は、逆量子化回路23へ送られる。また、補間検出回路
22での検出結果が補間を必要とするものである場合
は、入力信号記憶回路21に記憶されたデータを逆量子
化回路23へ送らないようにする。
【0018】逆量子化回路23では、入力信号記憶回路
21の出力信号をワードレングススケールファクタと量
子化データに分け、逆量子化を行い、周波数領域のデー
タを再現する。この逆量子化回路23で再現された周波
数領域のデータは、周波数領域データとして逆変換回路
24に出力され、ここで周波数領域データが時間領域デ
ータに変換される。この時間領域データは、時間領域デ
ータ記憶回路25に出力される。このとき、時間領域デ
ータ記憶回路25に記憶されている時間領域データは次
段の時間領域データ記憶回路26に移され、該時間領域
データ記憶回路26に記憶されていた時間領域データ
は、上記補間検出回路22より出力される補間の必要が
ないことを示す補間検出結果信号34で閉成するスイッ
チング回路32を介して更に次段の時間領域データ記憶
回路27に記憶される。
【0019】補間検出回路22より補間が必要であるこ
とを示す補間検出結果信号34が出ると、入力信号記憶
回路21からはデータが出力されないので、時間領域デ
ータ記憶回路27には最後の正常ブロックの時間領域デ
ータが記憶されないままになっている。時間領域データ
記憶回路25および27の時間領域の信号は合成回路2
8で重み付けされ、足し合わされる。
【0020】図3は補間する必要がない場合の出力デー
タの一例である。本発明の実施形態においては、ブロッ
クnで補間する必要が生じた場合、図2に示すように該
ブロックnのデータはブロックn−1のデータに対して
(512−i)/512(i=0〜512)をかけ、ま
たブロックn+1のデータに対してi/512(i=0
〜512)をかけて、これらのかけ算をしたものを足し
合わせてこれを補間データにしている。
【0021】即ち、ブロックn−1のデータをX(n−
1,i)、ブロックn+1のデータをX(n+1,X)
とし、補間されるブロックnのデータをX(n,i)と
すると、補間されるブロックnの補間データX(n,
i)は、 X(n,i)=((512−i)/512)*X(n−
1,i)+(i/512)*X(n+1,i) 但し、nは自然数、i=0〜512となる。
【0022】合成回路28で上述するようにして合成さ
れた補間ブロックnの補間データX(n,i)は、補間
検出回路22から出力される補間を必要とする補間検出
結果信号34が出ると、スイッチング回路33をb接点
に接続して、この補間データX(n,i)を選択し窓掛
回路29に入力する。
【0023】窓掛回路29では窓掛けが行われ、前後の
ブロックの信号が足し合わされる。この窓掛けされたデ
ータは次の合成フィルタ回路30に送られLバンド、M
バンドおよびHバンドが合成されて最終的な時間領域デ
ータとなり、出力データ記憶回路31に記憶される。そ
して、出力データ記憶回路31に記憶されたデータは4
4100Hzのサンプリング周波数でサンプリングされ
出力データ35として出力端子より出力される。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明のデジタルオーデ
ィオ信号再生装置は、周波数成分のない時間領域データ
の連続する第1、第2、第3のブロックの内第1と第3
のブロックのデータを演算した時間領域の補間データで
第2のブロックの直後のブロックのデータを補間するの
でサウンドグループ信号に補間が必要になるエラーがあ
っても、耳障りなリピート音のないオーディオ信号を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の構成を示すブロック図
である。
【図2】 本発明により補間が行われた場合のサウンド
グループデータの出力波形図である。
【図3】 サウンドグループデータにエラーがない場合
の出力波形図である。
【図4】 従来例の構成を示すブロック図である。
【図5】 従来例により補間が行われた場合のサウンド
グループデータの出力波形図である。
【符号の説明】
21…入力信号記憶回路 22…補間検出回路 23…逆量子化回路 24…逆変換回路 25、26、27…時間領域データ記憶回路 28…合成回路 29…窓掛回路 30…合成フィルタ 31…出力データ記憶回路 32、33…スイッチング回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1ブロックの入力データを記憶する入力
    データ記憶手段と、エラー検出用データが付加されたサ
    ウンドグループ信号のエラーを検出する補間検出手段
    と、サウンドグループデータを展開して逆量子化を行う
    逆量子化手段と、逆量子化されたサウンドグループデー
    タである周波数領域のデータを時間領域のデータに逆変
    換する逆変換手段と、該逆変換手段より導出される連続
    した第1、第2および第3の3ブロックのオーディオ信
    号を記憶する容量を持つ記憶手段と、該記憶手段に記憶
    される第1および第3のブロックのデータより補間ブロ
    ックの補間データを合成する合成手段と、エラーが生じ
    たブロックのデータを上記補間検出手段からの検出信号
    に基づき、上記合成手段からの補間データに切り換える
    スイッチング手段と、該スイッチング手段から出力され
    る正常なデータのブロック間に挿入された補間データの
    ブロックを窓掛けにより継ぎ合わせる窓掛手段と、該窓
    掛手段より出力されるLバンド、Mバンド、Hバンドの
    各信号を合成する合成フィルタ手段と、該合成フィルタ
    手段より出力されるデータの1ブロック分のデータを記
    憶する出力データ記憶手段を設けたことを特徴とするデ
    ジタルオーディオ信号再生装置。
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