JP2000214058A - クリ―プ試験方法と装置 - Google Patents

クリ―プ試験方法と装置

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JP2000214058A
JP2000214058A JP11017211A JP1721199A JP2000214058A JP 2000214058 A JP2000214058 A JP 2000214058A JP 11017211 A JP11017211 A JP 11017211A JP 1721199 A JP1721199 A JP 1721199A JP 2000214058 A JP2000214058 A JP 2000214058A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小さな試験片を使用して短時間に簡単に材料の
活性化エネルギーや応力指数などのクリープ特性値を測
定する試験方法とこれに適した試験装置を提供する。 【解決手段】温度制御装置3を備えた雰囲気中に試料1
を固定し、該試料をこれよりも硬く且つ制御された荷重
が作用した先端6が先鋭な圧子5により押圧し、該圧子
の該試料への押し込み速度を測定して該試料のクリープ
を測定する。試料は、試験室4の壁面に固定した支持管
の試料載置部に載せられ、該支持管に沿って延びる移動
自在の押圧桿10に取り付けた圧子の先鋭な端子で押圧
され、その荷重を荷重制御装置13で制御し、該圧子が
該試料に押し込まれる距離の変化を変位測定装置12で
測定し、試料の温度および該押し込み距離の変化ならび
に該荷重の信号を演算装置19に入力してクリープを演
算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種材料のクリー
プを測定する試験方法とその方法の実施に使用する試験
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にクリープの速度は材料に与えた応
力と温度に依存することが知られており、金属材料の場
合、温度が0.4Tm(Tmは絶対温度で表した材料の
融点)以上の高温になるとクリープが生じるとされてい
る。高温において一定荷重で金属試験片を引っ張ったと
きに生じる歪み(伸びを元の長さで割った値、ε)の時
間的変化は、図1に示したクリープ曲線で表され、この
曲線は、試験片に加えた応力(荷重を元の断面積で割っ
た値、σ)及び試験温度によって大きく変化する。
【0003】クリープ曲線の接線の勾配(クリープ曲線
の時間微分に相当する)はクリープ速度と称され、この
速度は、ある適当な試験条件(応力と温度の組み合わ
せ)のもとでは、図1に示すように3段階の過程が現
れ、このうちの第2段階ではクリープ速度がほぼ一定と
なり、全体を通じてクリープ速度が最小となる。これを
最小クリープ速度(又は定常クリープ速度)と呼び、金
属材料のクリープに関する特性は、この最小クリープ速
度によって表される。
【0004】通常、引張クリープ試験は最小クリープ速
度が現れるような条件下で試験を行い、材料のクリープ
強さを測定する。クリープ強さは、「最小クリープ速度
が規定値を越えない最大の応力」として定義されること
が多い。
【0005】多くの材料について、最小クリープ速度d
ε/dtは、次の経験式で表せることが知られている。 dε/dt=A(σ/E)n exp(−Q/RT) ここでAは材料定数、σは応力、Eはヤング率、Rはガ
ス定数、Tは試料温度である。また、nは応力指数、Q
はクリープの見かけの活性化エネルギーと呼ばれる値で
ある。A、nが小さいほど、またQが大きいほど、高温
において変形し難い材料、つまりクリープに対して強い
材料と言える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】通常の引張クリープ試
験機では、クリープの見かけの活性化エネルギーや応力
指数を求めるには、応力及び温度を変えた数回以上のク
リープ試験を行う必要があり、材料のクリープ特性値を
得るには長時間を要する。
【0007】試験片の大きさはJIS規格で定められて
おり、直径10mm、標点間距離50mm、試験片全体
の長さは約200mmである。通常、このような試験片
を用いて引張クリープ試験を行うが、応力及び温度を変
えたクリープ試験を数回以上行おうとすると、直径10
mm、長さ200mmの比較的大きな試験片が多数必要
になり、かなりの量の試料を用意しなければならない。
【0008】また、引張クリープ試験機では、その構造
上、真空中で試験するのは難しく、酸化し易い材料のク
リープ特性値を得るには特別な装置が必要になり、簡単
にクリープ試験を行えない不都合があった。
【0009】こうした不都合等を解消すべく、高温ビッ
カース硬さ試験機を利用して試料の各温度における硬さ
値の荷重時間依存性の関係からクリープ特性値を求める
方法も試みられた。この方法では、或る温度に保持した
試料面にピラミッド状の圧子を一定荷重で押しつけ、或
る時間が経過した後、該圧子を取り除いて圧痕の大きさ
を顕微鏡で測定し、その大きさから硬さ値をまず算出す
る。次に、圧子を元の位置に正確に戻すことができない
ので、前回の位置から少し離れたところに前と同じ荷重
で圧子を押し付ける。荷重時間は前回よりも長い時間と
し、このときの圧痕の大きさから硬さ値を求める。この
ような操作を繰り返すことによって、各温度における硬
さ値対荷重時間の曲線を求め、材料のクリープ特性値を
推定するのである。しかし、この方法では、材料のクリ
ープ挙動に関する情報の時間的連続性が欠けているだけ
でなく、測定位置が転々と変わるため硬さ値もバラツキ
の大きいものとなり、結果として正確なクリープ特性値
が得られないという欠点がある。
【0010】本発明は、小さな試験片を使用して短時間
に簡単に材料の活性化エネルギーや応力指数などのクリ
ープ特性値を測定する試験方法とこれに適した試験装置
を提供することをその目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では、温度制御装
置を備えた雰囲気中に試料を固定し、該試料をこれより
も硬く且つ制御された荷重が作用した先端が先鋭な圧子
により押圧し、該圧子の該試料への押し込み速度を測定
して該試料のクリープを測定することにより、上記の目
的を達成するようにした。該試料を有底の支持管内の底
部に設置すると共に該支持管の底部の周囲に設けた温度
制御装置により温度制御し、該圧子を外部から該支持管
内へと延びた該支持管と同材料の押圧桿の先端に取り付
け、さらには、該押圧桿に中空管を使用してクリープ測
定することによっても、上記目的を適切に達成でき、該
圧子に作用する荷重を荷重制御装置により任意に変更す
るようにしてもよい。
【0012】また、本発明の方法は、試験室の壁面に一
端を固定し他端に試料載置部を設けた支持管と、該内壁
を挿通し且つ該支持管に沿って延びる移動自在の押圧桿
と、該押圧桿の先端に取り付けられて該試料載置部に設
置した試料の表面に当接する先鋭な先端を有する圧子
と、該押圧桿に作用して該圧子が該試料を押圧する荷重
を制御する荷重制御装置と、該試料の温度を輻射により
制御する温度制御装置と、該圧子が該試料に押し込まれ
る押し込み距離の変化を測定する変位測定装置と、該試
料の温度および該押し込み距離の変化ならびに該荷重の
信号が入力されて該試料のクリープを演算する演算装置
とを備えたクリープ試験装置を使用することにより、適
切に実施できる。該支持管と押圧桿を同材料でほぼ同断
面積に形成し、該荷重制御装置を永久磁石と荷重制御コ
イルで構成し、該変位測定装置をフェライトコアと差動
変圧器で構成することが有利である。該温度制御装置を
輻射加熱装置又はクライオスタットで構成することもで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図2に基づ
き説明すると、同図の符号1はクリープ試験される金
属、合成樹脂、セラミックス等の材料からなる固形の試
料、2は一端が温度制御装置3を備えた試験室4の壁面
4aに固定され他端に試料1を載置固定しておくための
試料載置部2aを有する支持管、5は該試料載置部2a
との間に該試料1を挟み込んで押圧する石英製の圧子を
示す。
【0014】該圧子5の先端6には、図3に示したよう
に、円錐形などの先鋭で適当な硬度を有するダイヤモン
ド等の部材を埋め込むことにより該試料1よりも硬度が
大きくなるようにしたが、該圧子5の硬さが該試料1よ
りも十分に硬く、且つ後記する荷重に耐えられるとき
は、ダイヤモンド等を埋め込む必要はない。該試料1は
例えば5×5×5mm程度の立体形に形成される。7は
圧子5に設けた貫通穴である。
【0015】該試験室4にはガス導入口8と排気口9を
設け、該排気口9に接続した真空ポンプにより該試験室
4内を真空に排気し、或いはガス導入口8から不活性ガ
ス等を導入して該試験室4内の雰囲気を任意に制御でき
るようにした。該圧子5は、該支持管2の長さ方向に沿
い且つ後端が該試験室4の壁面4aを介して外部へと延
びた図4に見られるような中空の押圧桿10の先端に、
圧子5の貫通穴7及び押圧桿10の貫通穴27を挿通し
たタングステン撚線により着脱自在に取り付けされ、該
支持管2及び押圧桿10は、石英ガラスやセラミックス
等の比較的熱膨張率の小さい材料で製作される。該支持
管2及び押圧桿10の熱による長さの変化を等しくする
ため、該支持管2及び押圧桿10の断面積を等しく形成
し、その長さの変化がクリープ試験の誤差をもたらすこ
とを防止するため、該支持管2及び押圧桿10を平行に
配置した。該支持管2及び押圧桿10は、図示のように
上下垂直方向に配設することが好ましいが、水平方向に
配設することも可能である。また、該支持管2には試料
1の出し入れと気体の流通のために該支持管2の長さ方
向に延びるスリット2bを形成した。
【0016】該押圧桿10の後端にはこれに当接させて
適当な剛性を有する連桿11を設け、該連桿11の中間
部にその微少な変位を測定するための変位測定装置12
を設けると共に、該連桿11の後端部に荷重制御装置1
3を設け、該荷重制御装置13で発生する荷重を該押圧
桿10を介して圧子5に作用させ、該試料1に圧子5の
先鋭な先端6が押し込まれることによる変位を該変位測
定装置12により測定するようにした。28は天秤型に
支持したカウンターバランスである。尚、該押圧桿10
と連桿11は一体に構成することも可能である。該変位
測定装置12は、該連桿11に取り付けられて移動自在
のフェライトコア14とこれを囲む固定の差動変圧器1
5を備え、該差動変圧器15の電圧の変動を変位検出回
路16により検出し、そのデータをローパス・フィルタ
17及びAD変換器18を介してコンピュータからなる
演算装置19に入力される。また、荷重制御装置13
は、該連桿11に取り付けられて移動自在の永久磁石2
0とこれを囲む荷重制御コイル21を備え、荷重制御回
路22から該荷重制御コイル21に供給される電流を制
御して該永久磁石20に発生する電磁力を制御し、該連
桿11が押圧桿10及び圧子5を介して試料1に与える
荷重を任意に制御できるようにした。該荷重のデータは
該荷重制御回路22から該演算装置19に入力され、該
演算装置19において荷重と試料1の変位即ち押し込み
深さとの関係が演算される。
【0017】該試験室4の内部には、赤外線加熱炉など
の輻射加熱装置3aやクライオスタットなどの冷却装置
などからなる温度制御装置3を設け、これにより該支持
管2に保持した試料1の温度を任意に制御した。該試料
1の温度は熱電対24に接続した温度測定回路25にお
いて測定され、その測定値は該演算装置19に入力され
て試料温度と荷重、変位の関係が演算される。図示の加
熱装置3aの場合、該温度測定回路25の測定値がフィ
ードバックされた温度制御器26を接続し、該温度制御
器26から該加熱装置3aへの投入電力を加減すること
により試料1の温度が一定に制御されるようにした。該
試料1が酸化等の変質を生じやすい物質であるときは、
該試験室4内を真空に或いは不活性ガス雰囲気に制御し
てその変質を防止しながらクリープ試験を行う。
【0018】図示の構成の試験装置を使用して試料1の
クリープ特性値を測定する押し込み型クリープ試験を行
う場合、該圧子5の下の支持管2に試料1を保持させ、
荷重制御装置13により一定荷重をかける。該圧子5の
先端6は試料1に押し込まれ、その押し込み深さ即ち変
位は変位測定装置12によって測定される。試験室4内
の任意の雰囲気下において、一定に保持した或る温度で
の押し込み深さ対時間の関係を表す「押し込み型クリー
プ曲線」を演算装置19が演算し、その温度における最
小クリープ速度が得られる。温度を変えて、同じ試料1
の別の場所に圧子5を押し込むことによって、他の温度
における最小クリープ速度が得られる。このようにして
数点の最小クリープ速度を測定し、各温度域におけるク
リープの見かけの活性化エネルギーや応力指数などの特
性値を求めることができる。該圧子5の先端を先鋭にす
ることにより、試料1の1つの測定面で多数の測定試験
を行え、試料1が多相組織を有していても特定の相を選
んでその領域のクリープ特性値を求めることができる。
【0019】該試料1は、その上下面の平行度が例えば
0.01mm以下になるように、平面研磨機等で研磨し
ておき、これを支持管2の底面に置いて圧子5を軽く接
触させ、荷重制御コイル21に一定電流を流すと、押圧
桿10及び圧子5を介して試料1の上面に一定の荷重が
かかり、荷重がかかった瞬間から該圧子5は試料1内へ
時間の経過と共に押し込まれていく。該圧子5の押し込
み深さ即ち変位は100μm程度になるが、その間の押
し込み深さの進行状態は変位測定装置12の差動変圧器
15の出力として得られ、これをローパス・フィルター
17、AD変換器18を通してコンピュータ19に入力
し、記憶させ、押し込み深さの時間依存性を表す曲線を
CRTまたは記録紙上に描出する。該曲線の一例を図5
に示す。
【0020】該圧子5の押し込み速度、つまり押し込み
クリープ速度u′(=du/dt)に関する構成式は、
u′=u′(F、T、u)又はu′=u′(F、T、
t)という形で表せる。Fは押し込み荷重、Tは試験温
度、uは圧子の押し込み深さ、tは2次クリープが始ま
ってから経過した時間である。前者の式で図示構成のク
リープ試験装置の測定結果を以下に解析する。この場
合、先端角として、角度θをもった円錐形の圧子5に一
定荷重を負荷したとき、圧子下の試料1の塑性域が時間
と共に発達する際に、その形が幾何学的相似性を持続す
るような場合を考えるものとする。
【0021】変形の原点に関する圧子下の任意点のベク
トルをr、押し込み変形の段階を定義する特性長さを
押し込み深さuで表すと、変位場について自己相似性が
保たれるときはr/uの関数になる。また、圧子5の
押し込み速度は圧子直下の材料の変形によって引き起こ
されるのであるから、圧子下の任意点における歪み速度
は圧子5の押し込み速度u′の関数でもある。したがっ
て、歪み速度ε′(=dε/dt)に影響する主な要因
を関係式で示すと
【0022】
【数1】
【0023】になる。右辺が単純な積の形になると仮定
して次元解析すると
【0024】
【数2】
【0025】c1は歪みの分布状態と場所に依存する無
次元定数である。圧子下の任意点における応力σは、平
衡状態では
【0026】
【数3】
【0027】で表せる。Sは圧痕の投影面積、c2は考
えている点、応力の種類、圧子の形状などに依存する無
次元定数である。また、定常クリープ速度又は最小クリ
ープ速度ε′の温度及び応力依存性は
【0028】
【数4】
【0029】のベキ乗則クリープの形で表せるとする。
1は時間の逆数の次元をもつ材料定数、Eはヤング
率、nは応力指数、Qはクリープの見かけの活性化エネ
ルギーと称されるものであり、Rはガス定数である。
(2)、(3)、(4)式から
【0030】
【数5】
【0031】という押し込み型のクリープの構成式を得
る。A2はA12 n/c1であり、A1と同じ次元(時間の
逆数)を有する材料定数である。(5)式の両辺の対数を
とり、Eとuを一定として、1/Tについて微分すると
次式を得る。
【0032】
【数6】
【0033】したがって、測定点をlnu′対1/Tのグ
ラフにプロットしたときの直線部分の勾配から、クリー
プの見かけの活性化エネルギーQが得られる。(5)式か
ら、各温度における応力指数は次式によって与えられ
る。
【0034】
【数7】
【0035】したがって、測定点をlnu′対lnuのグラ
フにプロットしたときの直線部分の勾配から、応力指数
nが得られる。(5)式は、K=u′(Eu2/F)n/u
と置いて、次のように書き換えることもできる。
【0036】
【数8】
【0037】このように整理すると、測定点は1本の母
曲線で表せることになる。したがって、クリープの見か
けの活性化エネルギーQは次の式から求めることもでき
る。
【0038】
【数9】
【0039】式(5)を積分すると、次のようになる。
【0040】
【数10】
【0041】ここで、u0は2次クリープが始まるとき
の圧子の押し込み深さである。u>>u0の場合、上式
【0042】
【数11】
【0043】で与えられる。この式は、各温度における
押し込みクリープ曲線においてu>>u0を満たす測定
点をuとtの両対数グラフにプロットすると、1本の直
線で表せることを示している。(11)式の両辺を対数化
し、温度一定として、lntで微分すると
【0044】
【数12】
【0045】を得る。上式は、押し込みクリープ曲線を
両対数グラフで表したときの直線部分の勾配から各温度
における応力指数nが得られることを示している。
【0046】材料のクリープ特性を表す応力指数は(7)
又は(12)式から得られ、クリープの見かけの活性化エネ
ルギーは(6)又は(9)式から得られる。それぞれの式から
応力指数や活性化エネルギーが別々に得られ、実験デー
タを処理する過程で生じた誤差を検討できるので好都合
である。
【0047】試料に加える荷重は、荷重制御回路22を
工夫して荷重制御コイル21に供給する電流を制御する
ことにより任意の大きさに制御でき、次のような荷重を
変化させてのクリープ試験も行える。
【0048】(1)荷重急変試験:クリープ試験の途中
で荷重を急変させる。このときの試料における押し込み
深さの時間的な変化を測定する。通常の引張クリープ試
験における応力急変法に相当する。 (2)一定荷重速度試験:一定の荷重速度で圧子を試料
に押し込む。このときの押し込み深さの変化を測定す
る。 (3)荷重速度急変試験:試験途中で荷重速度を急変さ
せる。このときの試料における押し込み深さの時間的な
変化を測定する。 (4)荷重保持試験:ある荷重速度で試料に圧子を押し
込んだ後、荷重をある値で保持する。このときの押し込
み深さの時間的な変化を測定する。 (5)一定押し込み速度試験:一定の押し込み速度で圧
子を試料に押し込む。このときの荷重の変化を測定す
る。 (6)押し込み速度急変試験:試験途中で押し込み速度
を急変させる。このときの荷重の時間的な変化を測定す
る。通常の引張クリープ試験における歪み速度急変法に
相当する。 (7)荷重緩和試験:ある押し込み速度で圧子を押し込
んだ後、圧子をある位置で保持する。このときの荷重の
時間的な変化を測定する。通常の引張クリープ試験にお
ける応力緩和法に相当する。
【0049】更に、試料1は圧子5の先鋭な先端からの
押圧を受ける表面積を有すればよいので、小さい試料を
用意すれば足り、貴金属含有合金やレアメタル含有合金
のクリープ試験を安価に行え、試料1が小さいから図示
の輻射加熱装置3aの代わりにクライオスタットを設け
て例えば液体窒素温度の極低温に於けるクリープ試験を
簡単に行える。また、1個の試料で多数の測定値を得る
ことができ、試料の形状が単純で済むので機械加工が困
難なファインセラミックスや金属間化合物なども容易に
クリープ試験できる。
【0050】該変位測定装置12や荷重制御装置13は
差動変圧器15や荷重制御コイル21の大きさ程度のも
ので、支持管2や温度制御装置3も10数センチ程度に
構成できるから、小さな試験室4に収容することがで
き、真空、不活性ガス雰囲気とすることも容易である。
該支持管2と押圧桿11をアルミナ製とすれば、100
0℃以上の高温中でのクリープ試験を行える。
【0051】該荷重制御装置13を永久磁石20と荷重
制御コイル21で、ギヤ等の摩擦のない非接触式で与え
ることにより、応答性がよくなり、高精度の荷重急変試
験が行える。
【0052】
【実施例】図示の装置を使用して錫単結晶の試料のクリ
ープ試験を行った。試料の(110)面を試験面とし、押し
込み荷重は100g(0.98N)、試験温度は303
K、346K、384K、408K、435K、463
Kである。なお、錫の融点Tmは505Kである。
【0053】図6は、上記の測定条件下で記録された押
し込み深さの時間依存性を表す押し込みクリープ曲線で
ある。どの温度の場合も、負荷の作用直後の瞬間変形の
あと、圧子の変位は時間と共に増加し続けている。
【0054】図7は、図6における10s以上の押し込
みクリープ曲線部分を両対数グラフに書き直したもので
ある。このように整理すると、ほとんど直線になること
が分かる。(12)式によれば、この直線の勾配は1/2n
に相当する。これから求めた応力指数の値は、303K
〜384Kで約7.5、408Kで6.1、435K〜
463Kで約5.4であった。
【0055】図8は、図6の435Kの場合の押し込み
深さとその時間微分、つまり押し込み速度の時間依存性
を示したものである。押し込み速度の計算はコンピュー
タによる。
【0056】図9は、図8の押し込み深さに対する押し
込み速度の変化を各試験温度ごとに両対数グラフに表し
たものである。圧子の押し込み深さが小さいときには測
定点は直線から上方に外れる傾向にあるが(実験点が重
なって不明瞭になるので、図ではこの部分が省かれてい
る)、ある時間が経過した後には各温度ごとに一本の直
線に乗ることが示されている。(7)式によれば、この直
線の勾配は1−2nに相当する。これから求めた応力指
数の値は、303K〜384Kで約7.5、408Kで
6.3、435K〜463Kで約5.5であり、(12)式
から求めたものとほとんど同じであった。
【0057】図9で押し込み深さとしてu=36μmを
選び、このときの各温度における押し込み速度をアレニ
ウスプロットしたものが、図10である。横軸は融点で
規格化した温度の逆数Tm/Tで表されている。すべて
の測定点は、勾配の異なる2本の直線で代表させること
ができる。(6)式によれば、この直線の勾配は−Q/R
mに相当するので、押し込みクリープの見かけの活性
化エネルギーには0.81Tm(410K)付近に遷移
温度が存在することになる。この直線の勾配から求めた
見かけの活性化エネルギーQの値は、303K〜410
Kの低温域で43kJ/mol、410K〜463Kの
高温域で117kJ/molであった。図中に、(7)式
から求めた応力指数の値も併記した。
【0058】図11は、図9のすべての実験点について
K=u′(Eu2/F)n/uの値を計算してアレニウス
プロットしたものである。K値を求めるときのヤング率
には各温度の値を用いた。K値は、遷移温度近くの40
8Kの場合を除いて、勾配の異なる2本の直線に乗って
いる。(9)式によれば、この直線の勾配は−Q/RTm
相当する。これから求めた見かけの活性化エネルギーQ
の値は、低温域で44kJ/mol、高温域で107k
J/molであり、図10で求めた値と10%以内の誤
差で一致が得られている。図中には、(12)式から求めた
応力指数の値も記入してある。
【0059】表1に、本発明による押し込み型クリープ
試験方法から得られた結果と従来のクリープ試験方法に
よる測定値との比較を示した。両者の値は良い一致を示
している。他の数種の材料についても、押し込み型クリ
ープ試験方法から得られた結果と従来のクリープ試験方
法による値とが良く一致することが確かめられている。
【0060】
【表1】
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明の方法によれば、温
度制御装置を備えた雰囲気中の試料を制御荷重が作用し
た圧子の先鋭な先端により押圧し、その押し込み速度を
測定して該試料のクリープを測定するようにしたので、
小さな少量の試料でその測定を行え、試料は上下の面を
平行に形成した単純な形状に形成すればよいから機械加
工が困難なファインセラミックスなども簡単に試験で
き、先端が先鋭な圧子で試料の1面を位置を変えて押圧
することができるから、多数の測定値を短時間且つ安価
に得ることができる等の効果があり、請求項2乃至4の
構成とすることにより正確な各種の試験を行え、請求項
5以下の構成とすることにより、本発明の方法を適切に
実施できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なクリープ曲線の説明図
【図2】本発明の装置の実施の形態を示す側面図
【図3】図2の圧子の拡大図
【図4】図2の要部の拡大図
【図5】押し込み深さ−時間曲線図
【図6】具体的な押し込み深さ−時間曲線図
【図7】図6の曲線を対数曲線で表した線図
【図8】図6の測定温度435Kの押し込み深さ−時間
曲線とその時間微分曲線図
【図9】押し込み深さ−押し込み速度の対数曲線図
【図10】押し込み速度、応力指数−絶対温度の逆数の
線図
【図11】(9)式から活性化エネルギーを求めるプロッ
ト図
【符号の説明】
1 試料、2 支持管、2a 試料載置部、3 温度制
御装置、3a 加熱装置、4 試験室、5 圧子、6
先端、8 ガス導入口、9 排気口、10 押圧桿、1
1 連桿、12 変位測定装置、13 荷重制御装置、
14 フェライトコア、15 差動変圧器、20 永久
磁石、21 荷重制御コイル、

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】温度制御装置を備えた雰囲気中に試料を固
    定し、該試料をこれよりも硬く且つ制御された荷重が作
    用した先端が先鋭な圧子により押圧し、該圧子の該試料
    への押し込み速度を測定して該試料のクリープを測定す
    ることを特徴とするクリープ試験方法。
  2. 【請求項2】上記試料を有底の支持管内の底部に設置す
    ると共に該支持管の底部の周囲に設けた温度制御装置に
    より温度制御し、上記圧子を外部から該支持管内へと延
    びた該支持管と同材料の押圧桿の先端に取り付けること
    を特徴とする請求項1に記載のクリープ試験方法。
  3. 【請求項3】上記押圧桿に中空管を使用することを特徴
    とする請求項2に記載のクリープ試験方法。
  4. 【請求項4】上記圧子に作用する荷重を荷重制御装置に
    より任意に変更することを特徴とする請求項1又は2に
    記載のクリープ試験方法。
  5. 【請求項5】試験室の壁面に一端を固定し他端に試料載
    置部を設けた支持管と、該壁面を挿通し且つ該支持管に
    沿って延びる移動自在の押圧桿と、該押圧桿の先端に取
    り付けられて該試料載置部に設置した試料の表面に当接
    する先鋭な先端を有する圧子と、該押圧桿に作用して該
    圧子が該試料を押圧する荷重を制御する荷重制御装置
    と、該試料の温度を輻射により制御する温度制御装置
    と、該圧子が該試料に押し込まれる押し込み距離の変化
    を測定する変位測定装置と、該試料の温度および該押し
    込み距離の変化ならびに該荷重の信号が入力されて該試
    料のクリープを演算する演算装置とを備えたことを特徴
    とするクリープ試験装置。
  6. 【請求項6】上記支持管と押圧桿を同材料でほぼ同断面
    積に形成し、上記荷重制御装置を永久磁石と荷重制御コ
    イルで構成し、上記変位測定装置をフェライトコアと差
    動変圧器で構成したことを特徴とする請求項5に記載の
    クリープ試験装置。
  7. 【請求項7】上記温度制御装置を輻射加熱装置又はクラ
    イオスタットで構成したことを特徴とする請求項5に記
    載のクリープ試験装置。
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