JPH11125566A - 表面温度測定センサ及び温度測定プローブ - Google Patents

表面温度測定センサ及び温度測定プローブ

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JPH11125566A
JPH11125566A JP30928697A JP30928697A JPH11125566A JP H11125566 A JPH11125566 A JP H11125566A JP 30928697 A JP30928697 A JP 30928697A JP 30928697 A JP30928697 A JP 30928697A JP H11125566 A JPH11125566 A JP H11125566A
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JP
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temperature
contact
thermocouple
probe
thermal conductivity
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JP30928697A
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English (en)
Inventor
Nobuyoshi Tato
伸好 田遠
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象物と一時的に接触して速やかに平衡状態
になり対象物の温度を、非破壊で精密に迅速に測定でき
る温度センサを与えること。 【解決手段】 100mW/K以上の熱伝導率を持ち平
坦な底面をもつ接触子に熱電対の先端を固定し、熱電対
を挿通した細い管で熱電対を押さえ、管によって接触子
を対象物に押さえ付けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】半導体レーザダイオードは光
通信におけるキーデバイスである。大電流を流して高光
出力を発生させるデバイスであるので発熱が著しい。し
かもチップは極めて小さいから電流密度は極めて高い。
放熱機構はヒートシンク、ペルチエ素子などが用いられ
盛んに放熱できるようになっている。温度上昇によって
素子が劣化するし、温度変動によって発振波長が変動す
るという問題がある。そこでLDの高効率化を目指して
LDの熱解析が盛んに行われている。
【0002】また、最近注目を集めている、光波長多重
化技術への応用展開では、LDなどのより厳密な温度制
御のため、温度分布をより正確に測定できる熱解析技術
の向上が要求される。
【0003】一方、LSIなどの半導体集積デバイス
は、高速化、大容量化の傾向が顕著であるが、これに伴
う発熱量の増加が律速になっている。ここでも熱解析技
術の向上が強く要請される。またLSIの検査・選別時
には、電気的測定と温度測定を同時に高速で行い得る検
査・選別技術が必要である。
【0004】本発明の表面温度測定センサ及び温度測定
プローブはこれらの熱解析、検査に使用され、非破壊で
複数の微小領域からの温度測定から温度分布を容易に測
定できる温度センサである。
【0005】
【従来の技術】熱解析の分野ではさまざまの手段で対象
物の温度分布を調べるようになっている。熱電対を使う
場合は、サンプルに熱伝導の良いペーストや鑞材で熱電
対を固定して温度分布を測定している。また、プラチナ
測温抵抗体やセラミックのチップサーミスタをサンプル
に鑞付けして、抵抗値変化から測温する方法も用いられ
ている。さらに微小輻射温度計によって温度分布を画像
に表示する手法も用いられている。
【0006】特開平4−191626号「表面温度測
定センサ」は銅円板に差し込んだシース熱電対を、熱交
換器、蒸気タービン、反応容器などの表面に穿った穴に
固着してこれらの対象物の温度を高精度に測定する。熱
伝導率の高い銅円板に熱電対の先端を差し込み固定し、
対象物に穴を開けて、この穴に銅円板ごと熱電対を固定
する。LSIの検査では、LSIの温度制御を行いつ
つ、プローブカード形状のプローバをLSIに接触させ
て電気特性を測定する必要がある。一般的には、LSI
を汚したり破損させないようにLSIのウエハを乗せる
台(ステージ)に熱電対を固定する構造が取られてい
る。
【0007】特開平7−74218号「ICテスト方
法およびそのプローブカード」は検査に使用するプロー
ブカードの下面に、ICの電極に接触するプローブの他
に、チップ温度を測定するためチップ表面に接触するプ
ローブを新たに設けている。ICチップの温度を測定し
てテスト条件を決定して電気的なテストを行うようにし
ている。一般にウエハを搭載したステージの温度Tt
と、個々のICチップ温度Tcとは一致しないので温度
条件が不明確になる。そこでチップの温度を測定するよ
うにしているのである。温度測定用プローブは先端の尖
った熱電対そのものである。
【0008】特開平4−359445号「温度試験用
プロービング装置」は、プローブ自体に温度制御機構を
設け、ウエハを乗せたステージの温度Tsを測定し、プ
ローブの温度TpをTsに等しくするようにしている。
これはプローブのウエハへの接触による温度変化を小さ
くするためである。Ts=Tpとすることによってウエ
ハの温度変化を押さえている。この場合のステージの温
度センサは熱電対が用いられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】まずは、熱電対以外の
温度分布測定手段について述べる。 [1.輻射分布温度計]輻射分布温度計はサンプルから
輻射される赤外線を顕微鏡とCCDセンサによって拡大
表示する装置である。表面温度によって輻射エネルギー
が違うので輻射パワーによって表面温度分布を知る事が
できる。非接触であるから測定箇所を変える事もでき
る。画像処理によって被測定物(サンプル)の温度分布
をモニタに表示させる。顕微鏡を使うので微小な領域の
温度分布を調べることができる。材料が一様な表面を持
つ場合は優れた温度分布測定法である。
【0010】ところがサンプルが金属やガラスの複合体
である場合は、各々の材料が持つ赤外線の輻射率が異な
ることと、金属表面から乱反射された赤外線が擾乱を引
き起こすためサンプルにカーボンを塗布する必要があっ
た。カーボンが表面に塗布してあると表面状態が同一に
なり、全てがカーボンからの赤外線の輻射になるから黒
体輻射と同じく輻射パワーは温度だけによる。また金属
がカーボンによって覆われるので乱反射が起こらない。
しかしこれは材料にカーボンを塗布するのでその試料は
汚染され以後使えない。破壊検査であって非破壊検査で
はない。
【0011】また、高さの異なるデバイス、例えばセラ
ミックパッケージに実装されたICの表面とパッケージ
の底の温度分布を調べたい場合、IC表面とセラミック
表面との間に高低差がある。高低差のために顕微鏡の焦
点を観察領域の全体に合わす事ができない。そのために
温度分布測定の空間分解能が低くなる。
【0012】[2.チップサーミスタ・プラチナ測温抵
抗体]チップサーミスタやプラチナ測温抵抗体は抵抗体
の抵抗が温度によって変化することを利用して対象の温
度を測定する。抵抗体を対象に接触させて熱平衡にさせ
て抵抗の値から温度を知る。これらはチップに抵抗値測
定用の極細線を接続した構造であるために微小領域の温
度分布の測定には向いていない。また逆に、微小領域の
温度測定を行うためには、メタライズ配線を施したサブ
マウントを介してサンプルにチップを鑞付けする必要が
ある。鑞付けするので試料の表面が汚れてしまう。ため
に非破壊検査ができない。さらにこれらの抵抗値変化を
温度測定に用いるものは、センサ間での抵抗値のばらつ
きが大きくて、複数点の温度測定には向かないという欠
点がある。さらに強度にも欠けるのでメンテナンスの面
でも不都合があった。
【0013】[3.熱電対を使った温度測定]熱電対
は、2本の材質の異なる金属線を両端で接触させた時、
温度差があれば熱起電力が発生することを利用して温度
を測定するものである。温度センシング部は二本の材質
の異なる金属線の先端の接触点である。単に押し付けた
だけでは接触不十分で対象温度を正確に反映しない。
【0014】そこでサンプルの表面温度と先端の温度を
同一にするために、熱電対先端部を熱伝導性のペースト
か鑞剤によってサンプルに固定する。ペーストや鑞剤で
密着させると熱電対先端とサンプル表面が熱平衡になり
正確にサンプル表面の温度を求める事ができる。しかし
これによって表面が汚れるので非破壊検査でない。〜
として先に述べたように熱電対を使ってしかも非破壊
で温度測定する方法がいくつか提案されている。しかし
いずれもいまだ不十分である。いくつかの例について改
良点や不十分な点を指摘する。
【0015】特開平4−191626号「表面温度測
定センサ」は、熱電対先端とサンプルの密着性を高める
ために熱電対先端に銅円板を固定しサンプルに穿孔した
穴に固定する。銅は熱伝導が高いのでサンプルと熱電対
が熱平衡になり易い。銅円板は大きい方が平衡状態が安
定する。しかしこれは対象(サンプル)に永久に固定し
てしまうので非破壊検査でない。
【0016】また微小部分の温度分布を知るには適しな
い。銅板は一様温度になり温度分布測定の分解能が銅円
板の寸法以下にならない。銅円板が大きい熱容量をもつ
ので放熱性も大きくて銅円板の存在によって温度分布が
変わってしまう。観測系が対象の温度分布に影響するの
で測定結果の信頼性が低くなる。また銅板とサンプルの
接触面においては、平面どうしを水平に密着させるのが
望ましい。しかし銅板(ヒートシンク)の保持を強固に
行うとサンプル面とヒートシンクの面に角度のズレが発
生し密着性に欠ける。
【0017】特開平7−74218号「ICのテスト
方法およびそのプローブカード」は、温度センサに熱電
対による温度プローブを使用することを提案している。
細いプローブを電極の数+N本だけ下面に取り付けたプ
ローブカードをチップに押し付けて、プローブ先端が電
極と、チップに接触するようにする。N本のプローブに
よってチップの表面に接触させて温度を測定する。プロ
ーブの先端は尖っており電極やチップと一時的に接触す
るだけである。したがってプローブ先端の熱伝導が悪く
温度測定精度が低いという欠点がある。これはステージ
温度を測定しており補助的にチップ温度を測定するので
あるからこれでも十分であるのかもしれない。
【0018】特開平4−359445号「温度試験用
プロービング装置」は、プローブカード自体の温度をス
テージ温度に合致させるものである。ステージ温度を測
定するため熱電対を使っているので従来例として挙げて
いる。しかしこれはステージ全体の平均温度をみるもの
であって、対象の温度分布を調べる事はできない。
【0019】測定精度が高い表面温度の測定装置を提供
する事が本発明の第1の目的である。非破壊で表面温度
を測定する事のできる装置を提供する事が本発明の第2
の目的である。任意の微小領域の温度を測定できる装置
を提供することが本発明の第3の目的である。空間的分
解能の高い温度分布測定装置を提供する事が本発明の第
4の目的である。サンプルの温度分布を求めることがで
きる装置を提供する事が本発明の第5の目的である。セ
ラミックパッケージなどに実装したICの熱解析・検査
に利用できる装置を提供する事が本発明の第6の目的で
ある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の表面温度測定セ
ンサは、100W/mK以上の熱伝導率の材料からなり
平坦な底面をもつ接触子と、接触子に先端部を固着した
熱電対と、熱電対を内部に貫通させ先端に接触子を保持
する管とを含む事を特徴とする。管によって接触子を対
象に押し付けると対象と熱平衡になり接触子に固定した
熱電対によって対象の温度を正確に測定できる。
【0021】接触子は半球、円錐台、角錐台などで底面
が平坦で対象に密着できるようなものである。管の先端
で押さえるので接触子は半球状が良い。半球の場合がも
っとも安定する。半球に作ろうとしても歪んで円錐台、
角錐台などになることもある。接触子(半球)の役目は
熱電対の先端を対象に強く接触させることと、半球がか
なりの熱容量をもち対象表面と熱平衡になり、熱電対先
端の温度条件を安定させることである。接触子の寸法は
目標とする空間分解能によるが、0.5mm〜1mm程
度の直径を持つものが良い。熱伝導率は100W/mK
以上あればよい。例えば熱伝導率390W/mKのCu
などが最適である。
【0022】さらに接触子と管との間に断熱材をはさむ
ようにするのがさらによい。接触子から管への熱伝導を
防ぐためである。管への熱伝導が盛んであると、接触子
が対象表面と熱平衡にならない。短時間で熱平衡に到達
するためには管と接触子の間に高い断熱性をもつ断熱材
が必要である。0.1W/mK以下の熱伝導率が望まし
い。例えば、約0.04W/mKの発泡PE等が適す
る。
【0023】管は、接触子を対象に押し付けるためのも
のであるから物理的な強度が必要である。さらに熱の逃
げがあってはいけないから低熱伝導率である事が望まし
い。後者の条件から金属管などは使えない。断熱性が高
くて強くて加工容易のものがよい。例えば2W/mK程
度のガラス管等を使うことができる。約1W/mK程度
のパイレックスガラス管なども良い。
【0024】熱電対は対象の温度範囲で感度を持つ熱電
対を使えば良い。クロメルアルメルや、銅コンスタンタ
ン、白金白金ロジウム、など任意である。熱電対の金属
線を通して熱が逃げるのでこれを抑えるために、金属線
の直径は細い事が必要である。200μm以下の直径の
細い熱電対を使う。特に100μm以下の線径ものが良
い。
【0025】本発明の表面温度測定センサを三次元運動
するアームに取り付けることによって、温度測定プロー
ブとすることができる。つまり本発明の温度測定プロー
ブは、100W/mK以上の熱伝導率の材料からなり平
坦な底面をもつ接触子と、接触子に先端部を固着した熱
電対と、熱電対を内部に貫通させ先端に接触子を保持す
る管とを含む表面温度測定センサを金属アームに取付
け、金属アームをXYZステージに取り付けたものであ
る。
【0026】ここで熱伝導率の単位W/mKについて説
明する。材料の中に平行な2面を想定し、平行な2面の
距離をL、2面の面積をS、2面の温度の差をΔTとし
て、熱伝導率をρとすると、時間tにこの面間に流れる
エネルギーQはQ=ρSΔT/Lによって与えられる。
この係数が熱伝導率である。昔は、1cm2の面積をも
ち1cmの間隔を隔てた壁の間に1℃の温度差があった
時に、1カロリーの熱量が1秒で移動する材料の熱伝導
率を1cal/cmsec℃としたものである。これが
MKS単位になると、1cal=4.2J=4.2Ws
ecである。摂氏℃と絶対温度Kは刻みがおなじであ
る。cm=0.01mであるから、1cal/cmse
c℃=420W/mKである。W/mKのmはメートル
である、ミリケルヴィンではない。1W/mKは1m3
の立方体の対面する2面に1Kの温度差があるとき、1
秒間に1ジュールの熱が流れる材料の熱伝導率を示す。
この明細書ではMKS単位系のW/mKを使う。
【0027】そのほかにこの明細書では「熱抵抗」とい
う言葉も使う。これはある物体のなかを1Wのエネルギ
ーの流れを起こすためにその両端に与える必要のある温
度差ΔTを本来意味する。ΔTが大きいと熱が流れにく
いということである。ΔTが小さいと熱は流れ易いとい
うことである。単位は当然にK/Wである。物質が決ま
るだけでは決まらず、物体形状も決まって初めて決まる
ものである。
【0028】本来の熱抵抗の定義はそうなのであるが、
この明細書では「単位長さ辺りの熱抵抗」という意味
で、「熱抵抗」という言葉を用いる。単位はK/mWで
ある。ΔT/L=Q/ρSであるから、単位長さ当たり
熱抵抗RtはQ=1Wとおいて、Rt=ΔT/L=1/
ρSである。単位長さ当たり熱抵抗は、熱伝導率と断面
積に反比例する。単位はK/mWであるが、Kと℃は刻
みが同じであるから、℃/mWを単位長さ当たりの熱抵
抗の単位に使っている。もちろん℃/mW=K/mWで
ある。
【0029】
【発明の実施の形態】図1によって本発明の表面温度測
定センサと温度測定プローブを説明する。熱電対1は2
種類の異なる金属線の先端を接合したものである。ここ
では1本のように書いているが実は2本の金属線を纏め
てシースに入れているのである。クロメルアルメル、銅
コンスタンタン、白金白金ロジウムなど一般に用いられ
ているものであって良い。前2者が安価であるのでコス
ト的には適している。熱電対線を通して熱が逃げてはい
けないので、線径は十分に細くする。0.2mm〜0.
05mm程度である。
【0030】図2に熱電対の先端部分の拡大図を示す。
熱抵抗の大きい管2の内部に熱電対1が挿通されてい
る。熱電対1の先端は半球型の接触子3にとりつけてあ
る。接触子3の上面に管2の細い先端が接着されてい
る。半球型の接触子3は平坦な底面22と半球面23を
有する。これは熱伝導率の高い材料によって作る。半球
型であるとその上に管を取り付けた時に管の内径の全面
において半球に接触できるという長所がある。
【0031】しかし接触子3は円錐台、角錐台でも良
い。図4、図5は角錐台形状の接触子30を示す。底面
31は平坦である。上面32も平坦である。穴34が縦
に穿たれる。周面33は円錐面となっている。図6、図
7は角錐台の接触子35を示す。底面36は平坦であ
る。側面38が傾斜した台形面となっている。縦穴39
は熱電対の先端を差し込み固定するためのものである。
円錐台、角錐台の接触子は管端との接触が点接触になる
が接着材などで接着するので外れるという恐れはない。
【0032】管2は断熱製が高く機械強度の大きいもの
である必要がある。管2は接触子1を支持しこれを押さ
えるという役割がある。機械的強度が必要なのは管が押
圧力を与える部材であるからである。管2を伝わって熱
が逃げてはいけないから熱伝導率の低いものでないとい
けない。管2から逃げる熱量を押さえるために管2と接
触子3の間に熱伝導率の低い断熱材18を挟むとさらに
よい。
【0033】熱電対1の先端20は接触子3に穿った穴
19の中に差し込んでここに鑞づけまたは半田付けして
固定する。接触子3、断熱材18、管2は相互に接着さ
れており一体である。管2は底面22と直角であっても
良い。あるいは角度をつけてもよい。図1、図2の例で
は管2は底面22に対して傾斜している。プローブとし
て対象表面に押しつけるためには傾いている方が便利で
ある。後で述べる実施例では管を30度傾けている。
【0034】図3は対象物(非測温物)21の表面に温
度センサを押しつけた状態を示している。対象21の表
面に半球型の接触子3が底面全体で接触している。管2
から一定の圧力が掛かっている。対象物の表面温度をT
sとする。接触子温度をT(t)とする。管の温度をT
gとする。管2、断熱材18、接触子3、非測温物21
の温度は初めは大きく異なっている。接触することによ
って非測温物21から熱が接触子3に流れる。この熱の
一部が断熱材18を通って管2にも流れる。接触子3は
熱伝導率が高いのですぐに熱平衡状態になる。この時間
τは接触子3の熱容量(体積×比熱)を熱伝導率で割っ
た値cV/ρに比例する。Vが小さくρが大きいので平
衡への時間は短い。熱平衡状態では、T(t)は、Ts
とTgを、断熱材18の熱抵抗と、底面22と表面の接
触の熱抵抗の比で内分した温度に収束する。断熱材18
の熱抵抗がもちろん大きいので、平衡状態の極限で、l
im{T(t)}=Tsである。以上が表面温度測定セ
ンサの構造と機能である。
【0035】これを温度プローバとするにはさらにこれ
をxyz方向に動き得るアームに固定する必要がある。
昇降可能な水平のプローバ台4の上にマグネットベース
5が水平移動自在に設けられる。マグネットベース5の
上にXYZステージ6が設けられる。XYZステージ6
には調整ネジ7、8がある。XYZステージ6はx、
y、zの3方向に自在に平行移動できる。その先端にネ
ジ10、11によって外向きに湾曲したアーム9を固定
する。アーム9の下端13は水平方向に折れ曲がってい
る。アーム先端13にはバネ14を介して固定部材15
が取り付けられている。固定部材15には外向き斜め穴
16が穿孔してある。この穴16に先述の管2が差し込
まれていて、ネジ17によって固定される。
【0036】熱電対1の途中の部分がアーム9に輪12
によって軽く止められている。バネ14は力を受けて湾
曲するので、管2の下端の接触子3が対象21に衝突し
たときの衝撃を緩和する。また接触時には、表面21と
底面22の接触部に一定の圧力を生ずる。これが温度測
定プローブとしての構造である。XYZステージを3軸
方向に動かして、管2を対象の目標位置に接触させるよ
うにする。同じ対象物の複数の箇所に温度センサを接触
させることによって温度分布を求めることができる。
【0037】これは測温のためのプローブだけである
が、そのほかに電気的性質を調べる多数のプローブを同
じ円板に取り付けて電気的性質と温度とを同時に測定す
るようにしてもよい。円板に小さい四辺形の穴を開けて
辺に多数のプローブを取り付けたICプローブカードは
周知である。このプローブカードに本発明の温度センサ
をとりつけて温度測定もできるICプローブカードとす
ることもできる。さらに1枚のプローブカードに図2に
示す温度センサを複数個設けると、広い対象物の温度分
布を短時間で測定することができる。ここで本発明の温
度センサと既存の温度センサの空間分解能、測定精度、
断熱性およびその評価を表にして示す。1欄と2欄のク
ロメルアルメル(Ni+NiCr)熱電対、銅コンスタ
ンタン(Cu+CuNi)熱電対というのは図1、図2
に示す構造のセンサを意味する。○は合格、×は不合格
である事を意味する。
【0038】
【表1】
【0039】
【実施例】熱電対は、熱電対自身からの熱リークを避け
るために、できるだけ熱伝導率の悪い素材を用い、かつ
細線を使用するのがよい。熱伝導率が良い材料であると
これを伝って熱が逃げる。太い線であるとこれからも熱
が逃げる。熱リークを避けるためには熱電対材は細けれ
ば細いほど良い。熱電対は線直径が50μm程度のもの
まである。しかし余りに細いと見え難いし指では持ちに
くいので作業性が悪くなる。ここでは線径100μmの
ものを使用した。線径100μmというと十分に細いが
作業性は悪くない。
【0040】熱電対には多様なものがある。本発明では
どのような熱電対でも使う事ができるし、対象温度によ
って適当に材質を選ぶようにすれば良い。ここでは安価
でよく使われる、クロメルアルメルと銅コンスタンタン
の2種類の熱電対を候補にして考察した。線径100μ
mの両方の線の熱抵抗を計算した。直径0.1mmの線
形状で熱抵抗は、クロメルアルメルで約10℃/mWで
ある、銅コンスタンタン約1℃/mWであった。
【0041】ここでセラミックパッケージに実装したI
C等のサンプルでよく使用されるAuワイヤは長さ1m
m直径20μmでこれを2本用いる。ワイヤからの熱放
散の可能性の考えなくてはいけない。しかし実はAuワ
イヤはサンプルの中では熱的に無視されるほど熱抵抗が
高く、このAuワイヤの熱抵抗は約8℃/mWである。
熱電対の選定としては、直径100μm以下で熱抵抗が
8℃/mWよりも大きいクロメルアルメルを用いた。
【0042】また熱電対を被覆するシースはサンプルか
らの熱リークを抑えることと、使用環境である外気との
熱リークを抑えるために熱伝導率が低い材質を用いる必
要がある。どこでビニールやSiゴム、やテフロンを比
較し熱伝導率の低いガラス繊維被覆を選んだ。この熱伝
導率は約2W/mK以下である。
【0043】熱電対の先端に取り付ける接触子は、サン
プルの測定部の最小部分が約1mmであることから、直
径0.8mmのものを用いた。接触子と熱電対の取付
は、接触子に平面部から垂直に開けた穴に曲面側から熱
電対の先端を入れ半田鑞づけで穴に固着した。この際に
余分な半田が接触子の平面部にはみ出した。平面部には
み出した半田は紙やすりで擦って除いた。管は長さ50
mm、外径5mm、内径3mmである。管の先の細くな
っている部分は外径1.2mm、内径0.5mmであ
る。管の先端には約30度の角度をつけている。
【0044】断熱材は発泡ポリエチレン(PE)を使用
した。熱伝導率は、0.04W/mK以下である。ここ
で接触子の材質と管の材質と断熱材の有無が表面温度セ
ンサー作製のために重要である。接触子、管、断熱材に
ついて材質を様々に変えて実験を行った。接触子は銅
(Cu)、ステンレス(SUS)、AlNの3種類の物
を作った。管についてはパイレックスとアクリルで作製
した。断熱材は発泡ポリエチレン(PE)を使った場合
と使わない場合について実験した。これらの材料を変え
て5種類の温度センサを作った。表2は温度センサ〜
の材料を示す。
【0045】
【表2】
【0046】温度センサは接触子が銅であり熱伝導率
は390W/mKである。管はパイレックスで熱伝導率
は1.1W/mKである。発砲ポリエチレンの断熱材を
管と接触子の間に挟む。この断熱材の熱伝導率は0.0
4W/mKである。
【0047】温度センサはNiメッキしたAlN製の
接触子を用いる。NiメッキAlNの熱伝導率は200
W/mKである。管はパイレックスで前例と同じであ
る。発泡PEの断熱材を用いる。つまり温度センサは
と接触子の材質のみにおいて異なる。
【0048】温度センサはステンレスの接触子を使
う。熱伝導率は低くて18W/mKである。管はパイレ
ックスである。断熱材を用いる。接触子材料以外は温度
センサ、と同じである。
【0049】温度センサは銅の接触子を使う。管はア
クリルである。パイレックスよりさらに熱伝導率が低く
て0.4W/mKである。断熱材を使わない。アクリル
管が接触子に接触している。
【0050】温度センサは銅の接触子を用いる。管は
パイレックスである。ここまでは温度センサと同じで
あるが、断熱材を用いない点でとは異なる。
【0051】実験は次のような条件で行った。金メッキ
されたCuWブロックをサンプル(被測温対象)とす
る。25℃で無風状態である外気中で、金メッキされ5
0℃に温度制御されたCuWブロックに接触子を押しつ
けて熱電対の熱起電力の立ち上がる様子を測定した。熱
起電力は温度に換算してある。つまり熱電対の先端を、
CuWサンプルに押しつけてから熱電対のセンシング温
度の時間的な変化を測定した。
【0052】その結果を図8に示す。横軸は、熱電対先
端をサンプルに接触させた瞬間からの経過時間である。
縦軸は熱電対の示す温度である。サンプルは50℃であ
るから最終的には熱電対温度も50℃に近い温度に収束
する。しかし〜について温度示度の上昇の度合いが
違う。温度センサは3分で47℃まで上がるがそれ以
後の温度上昇が鈍い。48℃程度に収束してしまい50
℃までいかない。この温度センサはより速くて2分で
47℃までいくが、3分以後温度上昇の勢いがなくなり
49℃程度に収束しそれ以上なかなか上がらない。と
は断熱材を挟まないから接触子から熱が管へと伝って
逃げるのであろう。
【0053】温度センサは温度上昇の速度が極めて鈍
い。49℃に達するまでに15分かかかっている。接触
子の素材が鉄であって熱伝導率が低すぎる為であろう。
最終的には50℃に収束するようであるが、これは断熱
材を使っているからである。
【0054】温度センサは初めの温度上昇は遅いが、
6分で49℃にまで上がり10分で50℃の極近くまで
上がる。断熱材を挟んでいるので50℃まであがるので
あろう。温度センサは初めから温度上昇が最も速い。
2分で49℃にまで上がる。5分で50℃の近くまで上
昇する。との違いは、接触子の材質が銅(Cu)で
あるか窒化アルミ(AlN)であるかによる。AlNの
熱伝導率が銅よりも低いので熱電対温度上昇が遅いので
あろう。
【0055】このグラフから温度センサとが優れて
いる事が分かる。どれを許容できるかということは判定
基準による。判断基準として、例えば測定開始より10
分以内に、熱電対示度が非測温物温度(Ts)±1℃に
入るものを合格とし、入らないものを不合格とする。こ
の判定基準に合格するものは、、である。
【0056】[A.接触子の材質] 接触子の材質によ
って温度安定時間(一定温度になるまでの時間)が大き
く異なる。これは接触子の熱伝導率の相違によるもので
ある。接触子にSUSのような熱伝導率の小さい材料を
用いても、非測温物の温度測定は可能である。図8の曲
線をみれば分かるが50℃まで上がるが収束時間が長
い。測定時間を短縮し、温度精度を上げるためには、も
っと熱伝導率の高い材料によって接触子を作製するべき
である。そのためにはAlNやCuなど高熱伝導率材料
を用いると良い。先ほどの10分以内に、温度示度Tが
被測定物温度Ts±1℃に入るというのを判定条件とす
ると、接触子の熱伝導率は200W/mK以上であれば
良い。
【0057】もちろん接触子の望ましい熱伝導率は、判
定条件によって異なる。熱電対の温度示度T(t)が被
測温物温度Tsとの差が所定の値Δ以内になるの要する
時間がtq以内であるということを要求するとすれば、
判定条件のパラメータはΔとtqである。つまり
【0058】 判定条件 |T(tq)−Ts|<Δ (1)
【0059】はパラメータ、Δ、Ts、tqを含む。実
際には出発温度Tt(ここでは室温25℃)も条件に含
まれる。これらパラメータを目的によって適当に決定し
て、判定条件を定める。すると接触子の許容される熱伝
導率の範囲がわかる。これによって材料も決まってくる
のである。判定条件を決めるに当たってパラメータが多
すぎるように見える。
【0060】しかし実はそうでもない。理想的には、熱
電対の時定数をτとして、温度上昇の様子はexp(−
t/τ)によって表現されるから、これらのパラメータ
間には簡明な関係があり、
【0061】 τ=tq/ln{(Ts−Tt)/Δ} (2)
【0062】である。隠れたパラメータはτ一つだけで
ある。τが大きいと収束が遅くて温度測定に時間が掛か
りすぎる。多数の点の温度を調べ分布を求めようとする
と時間が掛かりすぎて実用的でない。τは短い方が良
い。τを小さくするために、接触子に高熱伝導率のもの
を利用し、熱電対の線径の小さいものを使っている。
【0063】[B.管の材質]アクリルはパイレックス
よりも熱伝導率が小さい。優れた断熱性を持つ。管とし
てアクリルを使用すると、発泡PEの断熱材を用いなく
ても15分で、被測定物温度Tsとの差が1℃以下とな
るような測定精度を得ることができる(曲線)。しか
しさらに高精度の測定を行うには、断熱材を使用する事
が望ましい。管の材料としてパイレックスを用いる事も
できる。断熱性はアクリルに劣るが、加工容易であり強
度に優れる。加工性が良いので少数ロットの場合でも容
易に作製できる。管の先端部は細いし、プロービング作
業によって繰り返し圧力が掛かる。このため強度に秀で
たパイレックスが管材料として適する。しかしパイレッ
クスは熱伝導率がやや低いので断熱材を使用する必要が
ある。断熱材がないと温度測定精度が落ちる。
【0064】[C.断熱材]断熱材は接触子と管の間に
あって両者の熱伝導を遮るものである。熱が管を伝って
逃げると接触子が対象表面と熱平衡にならず温度に狂い
がでる。これは曲線をみればわかる。ここでは熱伝導
率が0.04W/mKと極めて低い発泡PEを使ってい
る。それ以外の低熱伝導率断熱材であっても良い。管が
パイレックスのようにそこそこの熱伝導率(1.1W/
mK)がある場合は断熱材が必要である。管の熱伝導率
がもっと低い場合は断熱材を省くこともできる。
【0065】この表面温度測定センサは単体として対象
物の温度測定に利用できる。この場合は、例えばアーム
にアクリルビスによって取付、アームをXYZステージ
に取り付ける。これが図1に示すものであるが、対象の
任意の場所にプローブを移動させ任意の箇所の温度を測
定できる。さらにプローブカードに装着することにより
LSIのチップの温度測定に用いる事ができる。プロー
ブカードは電気的測定のための多数のプローブをもちこ
れらがLSIの電極に接触するが、同時に温度測定用の
追加のプローブがチップ表面に接触して温度を精密に測
定する。
【0066】
【発明の効果】本発明の温度測定プローブは、熱電対先
端には接触子があり、接触子を管によって押さえるの
で、熱電対の先端が、対象物(被測温物)に強く押し付
けられる。接触子が対象の表面に緊密に接触するので対
象から接触子に熱が流れ易くなる。迅速に熱平衡状態に
到達し表面温度を正確に測定する事ができる。熱電対の
先端を単に対象表面に押し付けたのでは熱伝導が悪く不
正確である。また針金部分が曲がり、接触状態が不安定
で温度測定に再現性がない。本発明は接触子を管で押さ
えるので熱電対と表面の接触が安定する。しかも単に細
い熱電対針金だけを表面に接触させるのでなく、ある程
度の熱容量をもつ接触子を接触させるので温度揺らぎが
少ない。接触が安定し温度揺らぎが小さいので信頼性、
再現性の高い測定が可能となる。接触子の寸法によって
空間的分解能が決まる。ここでは接触子の寸法を例えば
0.8mmとしている。分解能はこの場合0.3mm程
度である。
【0067】本発明の温度測定プローブは自在に動かす
ことができ、任意の部位の温度を簡単に測定できる。動
かす事ができるので一つの温度測定プローブで多数の箇
所の温度を求めることができる。一つの対象の温度分布
を測定できる。従来技術として説明したものには熱電対
を使って表面温度を測定するものがあったがこれらは熱
電対を対象表面に埋め込んで固定するものであった。こ
れでは熱電対を動かすことができず一つの対象物の温度
分布を求めるのは容易でない。
【0068】本発明の温度測定プローブは自在に移動で
きるから、多数の対象の温度を測定する事ができる。一
つのプローブで複数の同等な試料を継時的に測定でき
る。経済的であるし測定条件を揃える事ができるので正
確な比較が可能である。従来例のように熱電対先端を対
象に埋め込んでしまえばそのような事は不可能である。
【0069】本発明のプローブは単に押し付けるだけで
あり表面に穴を開けたり表面にカーボンを塗布したりし
ない。対象を損なわず汚染しない。非破壊検査を行うこ
とができる。このように本発明の温度センサは対象表面
を損なう事なく密着できるししかも移動できるという点
に優れた特徴がある。温度検出には熱電対を使うので輻
射温度計やサーミスタを使うものより精度は高い。
【0070】複数本のプローブを用いれば、複数の微小
領域を同時に高精度で温度測定することができる。多様
な対象の熱解析にもちいることができる。また本発明の
温度測定プローブをプローブカードに取り付けると、温
度条件を規定したLSIの電気的検査が可能になる。本
発明の表面温度測定センサをXYZステージに取り付け
た温度測定プローブは、通常のマイクロプローブと同等
に扱う事ができる。現状のプローブ装置を温度分布測定
装置として使用する事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温度測定プローブの全体構成概略図。
【図2】本発明の表面温度測定センサの先端部分の概略
図。
【図3】本発明の表面温度測定センサが対象物表面に接
触したときの各部の温度を定義するための図。
【図4】円錐台形状の接触子の縦断面図。
【図5】円錐台形状の接触子の平面図。
【図6】角錐台形状の接触子の縦断面図。
【図7】角錐台形状の接触子の平面図。
【図8】接触子の材料を銅或いはAlNとし、管をパイ
レックス或いはアクリルにし、断熱材を使用するときと
しない場合などの違いのある温度センサ〜を、50
℃の対象物に接触させてからの経過時間と熱電対の温度
変化を示すグラフ。は銅の接触子、パイレックスの
管、発泡PEの断熱材を使った温度センサ、はAlN
の接触子、パイレックスの管、発泡PEの断熱材を使っ
た温度センサ、はSUSの接触子、パイレックスの
管、発泡PEの断熱材を使った温度センサ、は銅の接
触子、アクリル管、断熱材なしの温度センサ、は銅接
触子、パイレックス管で断熱材なしの温度センサであ
る。
【符号の説明】
1 熱電対 2 管 3 接触子 4 プローバ台 5 マグネットベース 6 XYZステージ 7 調整ネジ 8 調整ネジ 9 アーム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 100W/mK以上の熱伝導率の材料か
    らなり平坦な底面をもつ接触子と、接触子に先端部を固
    着した熱電対と、熱電対を内部に貫通させ先端に接触子
    を保持する管とを含む事を特徴とする表面温度測定セン
    サ。
  2. 【請求項2】 接触子と管との間に断熱材を挟んだこと
    を特徴とする請求項1に記載の表面温度測定センサ。
  3. 【請求項3】 断熱材は、熱伝導率が0.04W/mK
    以下の発泡樹脂からなることを特徴とする請求項2に記
    載の表面温度測定センサ。
  4. 【請求項4】 熱電対は部分的にガラス繊維によって被
    覆された直径200μm〜50μmのクロメルアルメル
    (Ni合金とNiCr合金を接合したもの)であること
    を特徴とする請求項1、2または3に記載の表面温度測
    定センサ。
  5. 【請求項5】 接触子は底面の直径が0.5mm〜1m
    mであり、熱伝導率が200W/mK以上の無機物質で
    あることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    表面温度測定センサ。
  6. 【請求項6】 管は、熱伝導率が2W/mK以下の樹脂
    またはガラスによって製作されていることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかに記載の表面温度測定センサ。
  7. 【請求項7】 100W/mK以上の熱伝導率の材料か
    らなり平坦な底面をもつ接触子と、接触子に先端部を固
    着した熱電対と、熱電対を内部に貫通させ先端に接触子
    を保持する管とを含む表面温度測定センサを金属アーム
    に取付け、金属アームをXYZステージに取り付けたこ
    とを特徴とする温度測定プローブ。
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