JP2000213722A - 廃棄物処理プラントおよびその制御方法 - Google Patents

廃棄物処理プラントおよびその制御方法

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JP2000213722A
JP2000213722A JP1803699A JP1803699A JP2000213722A JP 2000213722 A JP2000213722 A JP 2000213722A JP 1803699 A JP1803699 A JP 1803699A JP 1803699 A JP1803699 A JP 1803699A JP 2000213722 A JP2000213722 A JP 2000213722A
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waste
amount
treatment
char
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Hiroshi Matsumoto
弘 松本
Takao Sato
隆雄 佐藤
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E20/12Heat utilisation in combustion or incineration of waste

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物処理プラントにおける各部の運転状態
の安定性を高める。 【解決手段】 乾燥工程は、第一ホッパ11とプッシャ
ー14と乾燥器16とを有し、熱分解工程は、第二ホッ
パ18とプッシャー19と熱分解炉22とを有し、廃棄
物の最終処理工程である溶融工程は、第三ホッパ24と
ロータリーフィーダ26と溶融炉40とを有している。
チャー供給量制御器280は、チャー供給量要求値に応
じてロータリーフィーダ26の駆動量を求め、第三ホッ
パレベル制御器130は、第三ホッパ24の蓄積レベル
の検出値に応じて、プッシャー19の駆動用を求め、第
二ホッパレベル制御器170は、第二ホッパ18の蓄積
レベルの検出値に応じて、プッシャー14の駆動量を求
める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物を処理する
廃棄物処理プラント、およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】次世代型ごみ焼却発電プラントとして注
目されている廃棄物ガス化溶融発電プラントとしては、
例えば、特開平9−137927号公報に記載されてい
るものがある。
【0003】本公報に記載されているプラントは、廃棄
物に対して乾燥、燃焼等の処理を施す複数の廃棄物処理
機が直列的に接続され、廃棄物最終処理機(溶融炉)で
生じる熱で蒸気を発生させ、この蒸気で蒸気タービンを
駆動して、この蒸気タービンの駆動で発電を行うもので
ある。このプラントでは、発電機の発電出力値が一定に
なるよう、実際の発電出力値に基づいて、複数の廃棄物
処理機のうちの最上流の廃棄物処理機への廃棄物供給量
を決めている。最上流の廃棄物処理機以外の供給量の決
定方法に関しては、記載が無いものの、上流側の廃棄物
処理機への廃棄物供給量に基づいて決められていると思
われる。このように、このプラントでは、実際の発電出
力値に応じて最上流の廃棄物処理機への廃棄物供給量を
調整することで、発電出力の安定化を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−137927号公報に記載されているプラントで
は、最上流の廃棄物処理機への供給量を決めてから、順
次、下流側の各廃棄物処理機への供給量を定めているた
め、実際の発電出力応答における無駄時間や遅れ時間が
極めて大きくなってしまう。即ち、最上流の廃棄物処理
機への供給量を変更するため、プラント内のマスフロー
若しくはエネルギーフローの動的バランスが崩れ、最下
流の廃棄物処理機での処理量が不安定となるという問題
点がある。また、これによりプラント構成機器および配
管系統を適切な温度範囲に維持することが困難となり、
高温機器の局部過熱や配管系統の閉塞等が発生したり、
廃棄物の処理過程で有害な塩素化合物やダイオキシンが
発生しやすいといった問題がある。最悪の場合は、機器
が損傷したり、運転停止にいたる恐れもある。また、こ
のような不安定な廃棄物処理を実施した場合は、廃棄物
処理プラントへ搬入される廃棄物を所定時間内で確実に
処理終了できる保証がないため、廃棄物が搬入ヤードを
オーバーフローするといった恐れがある。このように、
廃棄物処理能力に関する信頼性が低いと、廃棄物の処理
終了時刻を予測しにくいため、プラントでの運転員や作
業員の労務管理上の問題も生じやすいといった問題もあ
る。
【0005】そこで、本発明の目的は、廃棄物処理の信
頼性及び安全性を向上することができる廃棄物処理プラ
ント、およびその制御方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の第一の廃棄物処理プラントは、廃棄物に対して複数の
処理を施し、複数の処理工程のうちの最終処理工程でチ
ャーを燃焼する廃棄物処理プラントにおいて、複数の前
記処理工程のうち、第一処理工程及び最終処理工程を含
めて幾つかの処理工程は、それぞれ、廃棄物又は中間処
理物に特定の処理を施す処理手段と、該処理手段へ廃棄
物又は中間処理物を供給する供給手段と、該供給手段に
より供給される廃棄物又は中間処理物を一時的に溜めて
おくホッパと、該ホッパ内の廃棄物又は中間処理物の量
を検出する廃棄物量検出手段と、を有すると共に、前記
最終処理工程は、該最終処理工程へのチャー供給量に対
する要求値であるチャー供給量要求値に対応した操作量
を指示する、最終工程供給制御手段を有し、前記最終処
理工程を除く、前記幾つかの処理工程は、ぞれぞれ、下
流側の処理工程の前記ホッパ内の廃棄物又は中間処理物
の量の設定値と、該下流側処理工程の前記廃棄物量検出
手段による検出値との偏差に応じて、該下流側処理工程
よりも一つ上流側の処理工程の前記処理手段への廃棄物
又は中間処理物の供給量を定め、該上流側処理工程の前
記供給手段へ該供給量に対応した操作量を指示する、上
流側工程供給量制御手段を有する、ことを特徴とするも
のである。
【0007】前記目的を達成するための第二の廃棄物処
理プラントは、前記第一の廃棄物処理プラントにおい
て、前記最終処理工程で得られる前記熱で蒸気を発生さ
せるボイラーと、前記ボイラーで発生した蒸気によって
駆動する蒸気タービンと、前記蒸気タービンへ供給され
る前記蒸気の圧力を調節する蒸気圧力調節手段と、前記
蒸気の圧力設定値と圧力検出値との偏差に応じて、蒸気
圧力を定めて、該蒸気圧力に対応した操作量を前記蒸気
圧力調節手段に指示する蒸気圧力制御手段と、を備えて
いることを特徴とするものである。
【0008】前記目的を達成するための第三の廃棄物処
理プラントは、前記第一及び第二のいずれかの廃棄物処
理プラントにおいて、一以上の前記上流側工程供給量制
御手段のうち、少なくとも一つの供給量制御手段は、前
記チャー供給量要求値の変化速度と過渡補正量との関係
を示す関数を用いて、該チャー供給量要求値の変化速度
に対する過渡補正量を求め、該過渡補正量で、前記操作
量を補正する過渡補正手段を有する、ことを特徴とする
ものである。
【0009】前記目的を達成するための第四の廃棄物処
理プラントは、前記第一から第三のいずれかの廃棄物処
理プラントにおいて、一以上の前記上流側工程供給量制
御手段のうち、少なくとも一つの供給量制御手段は、前
記チャー供給量要求値と基準操作量との関係を示す関数
を用いて、該チャー供給量要求値に対する基準操作量を
求める基準操作量演算手段を有する、ことを特徴とする
ものである。
【0010】前記目的を達成するための第五の廃棄物処
理プラントは、前記第一から第四のいずれかの廃棄物処
理プラントにおいて、一以上の前記上流側工程供給量制
御手段のうち、少なくとも一つは、前記ホッパ内の廃棄
物又は中間処理物の量の設定値とチャー供給量要求値と
の関係を示す関数を用いて、該チャー供給量要求値に対
する前記設定値を求める制御目標設定手段を有する、こ
とを特徴とするものである。
【0011】前記目的を達成するための第六の廃棄物処
理プラントは、前記第一から第五のいずれかの廃棄物処
理プラントにおいて、廃棄物が搬入される搬入廃棄物ホ
ッパと、前記搬入廃棄物ホッパ内の廃棄物を前記第一処
理工程の前記ホッパに供給する搬入廃棄物供給手段と、
前記第一処理工程の前記ホッパ内の廃棄物量の設定値
と、該第一処理工程の前記廃棄物量検出手段による検出
値との偏差に応じて、該第一処理工程の前記処理手段へ
の廃棄物の供給量を定め、前記搬入廃棄物供給手段へ該
供給量に対応した操作量を指示する供給量制御手段と、
を備えていることを特徴とするものである。
【0012】前記目的を達成するための第一の廃棄物処
理プラントの制御方法は、廃棄物に対して複数の処理を
施し、複数の処理工程のうちの最終処理工程でチャーを
燃焼し、複数の前記処理工程のうち、最終処理工程を含
めて幾つかの処理工程は、それぞれ、廃棄物又は中間処
理物に特定の処理を施す処理手段と、該処理手段へ廃棄
物又は中間処理物を供給する供給手段と、該供給手段が
供給する廃棄物又は中間処理物を一時的に溜めておくホ
ッパと、該ホッパ内の廃棄物又は中間処理物の量を検出
する廃棄物量検出手段と、を有する、廃棄物処理プラン
トの制御方法において、前記最終処理工程は、該最終処
理工程へのチャー供給量に対する要求値であるチャー供
給量要求値に対応した操作量を指示し、前記最終処理工
程を除く、前記幾つかの処理工程は、ぞれぞれ、下流側
の処理工程の前記ホッパ内の廃棄物又は中間処理物の量
の設定値と、該下流側処理工程の前記廃棄物量検出手段
による検出値との偏差に応じて、該下流側処理工程より
も一つ上流側の処理工程の前記処理手段への廃棄物又は
中間処理物の供給量を定め、該上流側処理工程の前記供
給手段へ該供給量に対応した操作量を指示する、ことを
特徴とするものである。
【0013】前記目的を達成するための第二の廃棄物処
理プラントの制御方法は、前記第一の廃棄物処理プラン
トの制御方法において、前記幾つかの工程のうち、少な
くとも一つの工程では、前記チャー供給量要求値の変化
速度と過渡補正量との関係を示す関数を用いて、該チャ
ー供給量要求値の変化速度に対する過渡補正量を求め、
該過渡補正量で、前記操作量を補正する、ことを特徴と
するものである。
【0014】前記目的を達成するための第三の廃棄物処
理プラントの制御方法は、前記第一及び第二のいずれか
の廃棄物処理プラントの制御方法において、前記幾つか
の工程のうち、少なくとも一つの工程では、前記チャー
供給量要求値と基準操作量との関係を示す関数を用い
て、該チャー供給量要求値に対する基準操作量を求め
る、ことを特徴とするものである。
【0015】前記目的を達成するための第四の廃棄物処
理プラントの制御方法は、前記第一から第三のいずれか
の廃棄物処理プラントの制御方法において、前記最終工
程を除く、前記幾つかの工程のうち、少なくとも一つ
は、前記ホッパ内の廃棄物又は中間処理物の量の設定値
とチャー供給量要求値との関係を示す関数を用いて、該
チャー供給量要求値に対する前記設定値を求める、こと
を特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態で
ある廃棄物処理プラントについて、図面を用いて説明す
る。
【0017】本実施形態における廃棄物処理プラント
は、廃棄物の処理過程で得られる熱で発電を行う廃棄物
ガス化溶融発電プラントである。
【0018】この廃棄物ガス化溶融発電プラントは、図
1に示すように、廃棄物を乾燥させる乾燥器16を有す
る乾燥工程と、乾燥工程を経た廃棄物をチャーと可燃性
ガスとに熱分解する熱分解炉22を有する熱分解工程
と、チャーを粉砕する粉砕機33,35を有する粉砕工
程と、粉砕されたチャー中の可燃性分を燃焼させてチャ
ー中の不燃分を溶融スラグ化する溶融炉40を有する溶
融工程と、溶融工程で得られた熱で蒸気を発生させるボ
イラー50を有する排熱回収工程と、排熱回収工程から
の排気ガスを処理する排気ガス処理工程と、ボイラー5
0の蒸気で発電を行う発電工程と、を有している。
【0019】乾燥工程は、前述した乾燥器(処理手段)
16の他に、廃棄物を一時的に溜めておく第一ホッパ1
1と、第一ホッパ11の廃棄物を乾燥器16に供給する
プッシャー(供給手段)14と、を有している。この乾
燥工程の前段には、廃棄物が搬入される搬入ヤード(搬
入廃棄物ホッパ)10と、搬入ヤード10の廃棄物を第
一ホッパ11に供給するクレーン(搬入廃棄物供給手
段)12と、が設けられている。
【0020】熱分解工程は、前述したジャケット付き熱
分解炉22の他に、乾燥器16で乾燥された廃棄物を一
時的に溜めておく第二ホッパ18と、第二ホッパ18の
廃棄物を熱分解炉22に供給するプッシャー(供給手
段)19と、熱分解炉22で生成された可燃性ガスを燃
焼させる熱分解バーナ47と、を有している。熱分解炉
22で生成された可燃性ガスは、可燃性ガスライン20
を介して、熱分解バーナ47へ送られ、可燃性ガスの燃
焼で発生した排気ガスは、外部加熱用ガスとして、外部
加熱用ガスライン46を介して、熱分解炉22のジャケ
ット内へ送られる。
【0021】粉砕工程は、熱分解炉22からのチャーを
冷却するチャー冷却器32と、冷却されたチャーを粗粉
砕する粗粉砕機33と、粗粉砕機33で粗粉砕されたチ
ャーから金属を分離し、回収ホッパ23に送るための金
属選別機34と、粗粉砕され且つ金属が除かれたチャー
を微粉砕する微粉砕機35と、微粉砕機35を通過した
チャーのうち、特定粒径より大きいチャーと特定粒径以
下のチャーとに分級し、特定粒径より大きいチャーをチ
ャー戻しライン37を経て金属選別機34に戻す分級器
36と、を有している。
【0022】溶融工程(廃棄物の最終処理工程)は、前
述した溶融炉40の他に、粉砕工程で金属分が除かれ且
つ粒径が1mm未満になったチャーを一時的に溜めてお
く第三ホッパ24と、第三ホッパ24の下部から適量の
チャーを排出するロータリフィーダ(供給手段)26
と、ロータリーフィーダ26からのチャーを溶融炉40
へ気力輸送する気力輸送ライン25と、を有している。
溶融炉40は、気力輸送ライン25で気力輸送されてき
たチャーと燃焼用空気とを炉内に噴射するバーナ27を
有している。
【0023】排熱回収工程は、溶融炉40からの排気ガ
スの熱を回収する排熱回収装置60と、排熱回収装置6
0へ大気を送る押込送風機87と、を有している。排熱
回収装置60は、溶融炉40からの排気ガスで、水を蒸
気にするボイラー50及び空気を加熱する空気加熱器4
5を有している。押込送風機87は、送風ライン43を
介して、空気加熱器45へ大気を送る。
【0024】排気ガス処理工程は、排熱回収装置60か
らの排気ガスを減温する減温器65と、減温された排気
ガス中の粉塵等を除去する集塵器68と、集塵器68を
通過した排気ガスを大気に放出する煙突70と、排気ガ
スを吸引して煙突70へ送る誘引ブロワ86と、を有し
ている。
【0025】排熱回収装置60、減温器65、集塵器6
8、誘引ブロワ86、煙突70は、この順序で、主排気
ライン64で接続されている。主排気ライン64で、排
熱回収装置60と減温器65との間には、排熱回収装置
60からの排気ガスをボイラー50の入り口側に戻すた
めの排気ガス循環ライン81が接続されている。この排
気ガス循環ライン81には、排気ガス循環ブロワ82が
設けられている。主排気ライン64で、集塵器68と誘
引ブロワ86との間には、排気ガスの一部を溶融炉40
内に戻す飛灰循環ライン67が接続されている。この飛
灰循環ライン67には、飛灰循環ブロワ31が設けられ
ている。この飛灰循環ライン67及び飛灰循環ブロワ3
1は、排熱回収装置60の底部から排出される飛灰を溶
融炉40内に戻すための設備である発電工程は、ボイラ
ー50で発生した蒸気の温度を調節するための減温器8
3と、減温器83を通過した蒸気を過熱する蒸気過熱器
51と、過熱された蒸気で駆動する蒸気タービン58
と、蒸気タービン58に流入する過熱蒸気の圧力を調節
する蒸気加減弁(蒸気圧力調節手段)59と、蒸気ター
ビン58の駆動で発電する発電機61と、蒸気タービン
58から排出された蒸気を水にする復水器63と、復水
器63内の復水をボイラー50及び減温器83へ送る給
水ポンプ88と、給水ポンプ88から減温器83へ送ら
れる復水の流量を調節するスプレー水流量調節弁85
と、を有している。
【0026】ボイラー50、減温器83、蒸気加熱器5
1、蒸気加減弁59、蒸気タービン58は、この順序
で、主蒸気ライン49により接続されている。復水器6
3、給水ポンプ88、ボイラー50は、この順序で、給
水ライン62により接続されている。給水ライン62
は、給水ポンプ88よりも下流側の位置で分岐してお
り、この分岐したラインがスプレー水ライン84で、減
温器83まで伸びている。スプレイ水ライン84の途中
には、スプレー水流量調節弁85が設けられている。
【0027】排熱回収装置60の空気加熱器45には、
加熱した空気を乾燥器16内へ送るための乾燥用空気ラ
イン44と、加熱した空気を溶融炉バーナ27へ送るた
めの溶融炉燃焼用空気ライン28とが接続されている。
この溶融炉燃焼用空気ライン28には、燃焼用空気流量
調節ダンパ76が設けられている。
【0028】乾燥器16には、乾燥器16から排気され
た空気を熱分解バーナ47へ導くための熱分解バーナ燃
焼用空気ライン52が接続されている。この燃焼用空気
ライン52の途中には、ここを通る空気を加熱する空気
再熱器55が設けられている。燃焼用空気ライン52
で、空気再熱器55よりも下流側の位置には、ここを通
る燃焼用空気の流量を調節する燃焼用空気流量調節ダン
パ73が設けられている。乾燥用空気ライン44と熱分
解バーナ燃焼用空気ライン52とは、乾燥用空気バイパ
スライン71で接続されている。この乾燥用空気バイパ
スライン71には、ここを通る乾燥用空気の流量を調節
するためのバイパス流量調節ブロワ72が設けられてい
る。
【0029】熱分解炉22のジャケットには、外部加熱
用ガス排気ライン48が接続されている。この外部加熱
用ガス排気ライン48には、前述した蒸気過熱器51及
び空気再熱器55が接続されている。外部加熱用ガス排
気ライン48で、空気再熱器55の下流側は、分岐して
おり、外部加熱用ガスライン46に接続されている。こ
の分岐したラインが外部加熱用ガス循環ライン74を成
し、このライン74に、外部加熱用ガス循環ブロワ75
が設けられている。外部加熱用ガス排気ライン48のさ
らに下流側は、二つに分岐しており、一方のラインが、
熱分解炉22からの排気ガスを溶融炉40内へ導くため
の排気ガス溶融炉導入ライン78を成し、他方のライン
57が、溶融炉排気ガスライン41に接続されている。
排気ガス溶融炉導入ライン78には、溶融炉温度調節ブ
ロワ79が設けられている。
【0030】このプラントの制御系は、チャー供給量制
御器(最終工程供給量制御手段)280と、主蒸気温度
制御器120と、主蒸気圧力制御器270と、プラント
内空気流量制御器140と、ボイラドラムレベル制御器
150と、第一ホッパレベル制御器160と、第二ホッ
パレベル制御器170と、第三ホッパレベル制御器18
0と、乾燥器温度制御器190と、熱分解バーナ空燃比
制御器210と、熱分解炉温度制御器220と、溶融炉
バーナ空燃比制御器230と、溶融炉温度制御器240
と、ボイラ入口ガス温度制御器250と、溶融炉圧力制
御器260と、を有している。なお、これらの制御器
は、ここでは理解し易くするために各機能毎に個別にし
ているが、実際には、制御室内等に配されているメイン
コンピュータと、制御対象の機器の傍等に配されている
コントローラ等とを有して構成されている。
【0031】図2に示すように、チャー供給量制御器
(最終工程供給量制御手段)280は、制御システムの
内部もしくは外部から自動もしくは手動で設定されるチ
ャー供給量要求値GCRの関数としての出力値NCRにより、
調整操作量としてのロータリーフィーダ26の駆動速度
を調節することで、第三ホッパ24から溶融炉40へ供
給されるチャーの供給量を制御する。この実施形態にお
いて、発電機出力EGNから所内動力ESTを差し引いたもの
が実際の発電出力EGとなる。
【0032】主蒸気温度制御器120は、チャー供給量
要求値GCRを入力変数とする関数121から決定される
主蒸気温度の設定値TMSRと、蒸気過熱器51よりも下流
側の主蒸気温度の検出値TMSとの偏差ΔTMSを減算器で求
め、この偏差ΔTMSに応じた比例積分演算器122の出
力値ASPにより、調整操作量としてのスプレイ水流量調
節弁85の開度を加減することで、減温器83で主蒸気
に供給するスプレー水(復水)量を調節して、主蒸気温度
を制御する。
【0033】主蒸気圧力制御器270は、チャー供給量
要求値GCRを入力変数とする関数271から決定される
主蒸気圧力設定値PMSRと主蒸気圧力検出値PMSとの偏差
ΔPMSを求める。そして、この偏差ΔPMSに応じた比例積
分演算器272の出力値ACVにより、主蒸気加減弁59
の開度を調節することで主蒸気圧力を制御する。
【0034】空気流量制御器140には、送風ライン4
3を流れる空気流量の検出値FFDと、溶融炉燃焼用空気
ライン28を流れる空気流量の検出値FMAと、熱分解バ
ーナ燃焼用空気ライン52を流れる空気流量の検出値FR
Aとを入力する。そして、溶融炉燃焼用空気流量FMAと熱
分解バーナ燃焼用空気流量FRAの合計流量が押込送風機
空気流量FFDとなるよう、合計流量と押込送風機空気流
量FFDとの偏差ΔFFDに応じた比例積分演算器142の出
力値NFDにより、調整操作量である押込送風機87の速
度を加減することで、プラントで必要とする空気量を制
御する。
【0035】ボイラドラムレベル制御器150は、チャ
ー供給量要求値GCRを入力変数とする関数151からボ
イラドラムレベル設定値LDRを求める。そして、このボ
イラドラムレベル設定値LDRと実際のレベル検出値LDと
の偏差ΔLDを求めて、この偏差ΔLDに応じた比例積分演
算器152の出力値から、過渡補正器153で主蒸気圧
力PMSの変化速度を入力変数とする関数で決定される過
渡補正値で減算すると共に、過渡補正器155でチャー
供給量要求値GCRの変化速度を入力変数とすると関数で
決定される過渡補正値を加算し、得られた値NBPを調整
操作量としての給水ポンプ88へ与え、給水ポンプ88
の速度を加減することで、ボイラドラムレベルを制御す
る。
【0036】第一ホッパレベル制御器160は、チャー
供給量要求値GCRの関数161から決定される廃棄物の
目標蓄積レベルを表わすホッパレベル設定値L1Rと実際
のホッパレベル検出値L1との偏差ΔL1を求め、この偏差
ΔL1に応じた比例積分演算器162の出力値に、基準操
作量演算器163からの出力である基準操作量と過渡補
正器164からの出力である過渡補正値とを加算し、得
られた値FRFを調整操作量として、クレーン12へ与
え、クレーン12による第一ホッパ11への廃棄物供給
量を調整する。基準操作量演算器163は、チャー供給
量要求値GCRと基準操作量との関数を用いて、基準操作
量を算出し、過渡補正器164は、チャー供給量要求値
GCRの変化速度と補正値との関数を用いて、過渡補正値
を算出する。
【0037】第二ホッパレベル制御器170は、チャー
供給量要求値GCRの関数171から決定される乾燥廃棄物の
目標蓄積レベルを表わすホッパレベル設定値L2Rと実際
のホッパレベル検出値L2との偏差ΔL2を求め、この偏差
ΔL2に応じた比例積分演算器172の出力値に、基準操
作演算器173でチャー供給量要求値GCRと基準操作量
との関数で決まる基準操作量と、過渡補正器174でチ
ャー供給量要求値GCRの変化速度と補正値との関数で決
まる過渡補正値とを加算し、得られた値NPAを調整操作
量として、プッシャー14へ与え、乾燥炉16への廃棄
物供給量、言い換えると、乾燥器16から第二ホッパ1
8へ排出される廃棄物量を調整する。
【0038】第三ホッパレベル制御器180は、チャー
供給量要求値GCRの関数181から決定されるチャーの目標
蓄積レベルを表わすホッパレベル設定値L3Rと実際のホ
ッパレベル検出値L3との偏差ΔL3を求め、この偏差ΔL3
に応じた比例積分演算器182の出力値に、基準操作演
算器183でチャー供給量要求値GCRと基準操作量との
関数で決まる基準操作量と、過渡補正器184でチャー
供給量要求値GCRの変化速度と補正値との関数で決まる
過渡補正値とを加算し、得られた値NPBを調整操作量と
して、プッシャー19へ与え、熱分解炉22への乾燥廃
棄物供給量、言い換えると、分級器36から第三ホッパ
24へ排出されるチャーの量を調整する。
【0039】乾燥器温度制御器190は、チャー供給量
要求値GCRの関数191から決定される乾燥炉空気温度
の設定値TDRと検出値TDとの偏差ΔTDを求め、この偏差
ΔTDに応じた比例積分演算器192の出力値NBBにより、乾
燥用空気バイパス流路71に設けたバイパス流量調節ブ
ロワ72の速度を加減することで、乾燥用空気バイパス
流量を調整し、乾燥器16内温度を制御する。具体的に
は、空気加熱器45からの250℃±30℃の乾燥用空
気を乾燥用空気ライン44を介して、乾燥器16内に導
入し、乾燥器16の出口温度を150℃±30℃に制御
している。このように乾燥器16の温度制御を確実にで
き、乾燥器16の過熱を防止できるため、ダイオキシン
の発生と機器や配管の腐食原因となる塩素化合物の発生
とを防止できるとともに、有価金属の腐食や廃棄物の発
火を防止でき、炉壁からの熱損失も低減できる。なお、
ダイオキシンの発生し易い温度は、300℃〜700℃
とされている。また、乾燥器16の加熱不足も防止でき
るため、廃棄物の乾燥不足による排出部の閉塞を防止で
きると共に、次の熱分解工程での熱分解効率の低下も防
止できる。
【0040】熱分解バーナ空燃比制御器210は、可燃
性ガス発生量FGの関数211から決定される熱分解バーナ
燃焼用空気流量の設定値FRARと検出値FRAとの偏差ΔFRA
を求め、この偏差ΔFRAに応じた比例積分演算器212の出
力値AADにより、燃焼用空気流量調節ダンパ(流量調節手
段、第二の空気流量調節手段)73の開度を加減するこ
とで、熱分解炉22で発生した可燃性ガスの流量FRAに
対する、空気再熱器55で温められた燃焼用空気の流量
を制御する、つまり、熱分解バーナ47における空燃比
を所定値に制御する。これにより、空燃比制御を安定化
できるため熱分解バーナ47からのNOx発生の低減と燃
焼効率の向上が可能となり、燃焼振動や失火も防止でき
る。
【0041】熱分解炉温度制御器220は、チャー供給
量要求値GCRの関数221から決定される熱分解ガス温
度の設定値TGRと検出値TGとの偏差ΔTGを求め、この偏
差ΔTGに応じた比例積分演算器222の出力値NRBにより、
外部加熱空気循環ブロワ75の速度を加減することで、
外部加熱空気循環ライン74から熱分解炉22のジャケ
ット内に供給される空気流量を調整し、熱分解炉内温度
を制御する。具体的には、熱分解炉22のジャケットか
ら排気される600℃±50℃の外部加熱用空気は、外
部加熱用空気排気ライン48を通過する過程で、蒸気過
熱器51で主蒸気と熱交換し、空気再熱器55で熱分解
バーナ燃焼用空気と熱交換して、400℃±50℃にな
り、これが外部加熱空気循環ライン74を経て、熱分解
炉22のジャケット内へ供給される。また、熱分解バー
ナ47からも高温の外部加熱空気が熱分解炉22のジャ
ケット内へ供給される。外部加熱空気循環ライン74を
通る外部加熱循環空気の流量が外部加熱空気循環ブロワ
75で調節されることで、熱分解炉22のジャケット入
口の外部加熱空気の温度は800℃±50℃になり、こ
の結果、燃焼炉22内の出口温度は、500℃±50℃
に管理される。
【0042】このように、熱分解炉22内の温度の管理
に関しては、外部加熱循環空気の流量調節で行っている
ため、カロリー変動の大きい可燃性ガスの流量調節で温
度管理するよりも、的確且つ容易に熱分解炉22内の温
度を管理することができる。このため、熱分解炉22の
過熱を防止でき、炉壁損耗や熱歪を防止できるとともに
炉壁からの熱損失も低減できる。さらに、温度低下によ
る廃棄物の加熱不足も防止できるため熱分解効率が向上
する上に、チャーの塊状化を防止できるため流動性が向
上して排出性能が向上し、配管内面へのタール付着も防
止できる。
【0043】溶融炉バーナ空燃比制御器230は、ロー
タリーフィーダ26の速度NCの関数231から決定され
る溶融炉燃焼用空気流量の設定値FMARと、溶融炉燃焼用
空気ライン28を流れる溶融炉燃焼用空気流量の検出値
FMAとの偏差ΔFMAを求め、この偏差ΔFMAに応じた比例
積分演算器232の出力値AMADにより、溶融炉燃焼用空
気流量調節ダンパ76の開度を加減することで、ロータ
リーフィーダ26から溶融炉バーナ27に供給されるチ
ャーの供給量に対する、溶融炉バーナ27に供給される
溶融炉燃焼用空気流量を制御する、つまり、溶融炉バー
ナ27における空燃比を所定値に制御する。これによ
り、空燃比制御を安定化できるため、溶融炉バーナ27
からのNOx発生の低減と燃焼効率の向上が可能となり、
燃焼振動や失火も防止できる。
【0044】溶融炉温度制御器240は、チャー供給量
要求値GCRの関数241から決定される溶融炉内温度の設定
値TMRと検出値TMとの偏差ΔTMを求め、この偏差ΔTMに
応じた比例積分演算器242の出力値NMGDにより、排気
ガス溶融炉導入ライン78に設けた溶融炉温度調節ブロ
ワ79の速度を加減することで、燃焼炉40に供給され
る外部加熱用排気ガスの流量を調整し、溶融炉内温度を
制御する。具体的には、外部加熱用空気排気ライン48
から分岐した排気ガス溶融炉導入ライン78には、前述
したように400℃±50℃の外部加熱用排気ガスが流
れ、この排気ガスの流量を調節することで、溶融炉40
の出口温度が1300℃±50℃に管理される。
【0045】このように、溶融炉内温度を確実に管理で
きるため、溶融スラグ29を安定に抽出できる上に、ボ
イラー50の入口排気ガス温度が安定するため発電出力
も安定化する。さらに、溶融炉40の過熱を防止できる
ためバーナや炉壁の損耗を防止できる。また、温度低下
による出宰口のスラグ凝着閉塞を防止でき、ダイオキシ
ンの発生も防止できる。
【0046】ボイラ入口ガス温度制御器250は、チャ
ー供給量要求値GCRの関数251から決定されるボイラ
入口ガス温度の設定値TBIGRと検出値TBIGとの偏差ΔTBI
Gを求め、この偏差ΔTBIGに応じた比例積分演算器25
2の出力値NGRBにより、排気ガス循環ライン81に設け
た排気ガス循環ブロワ82の速度を加減することで、排
熱回収装置60から排出された排気ガスの一部がボイラ
ー50の入口側に戻る量を調整し、ボイラ入口ガス温度
を制御する。これにより、発電出力が安定化し、ボイラ
伝熱管の過熱による損耗の防止と加熱不足による熱効率
低下と空気加熱器45の低温腐食を防止できる。
【0047】炉内圧制御器260は、チャー供給量要求
値GCRの関数261から決定される溶融炉内圧力の設定値PM
Rと検出値PMとの偏差ΔPMRを求め、この偏差ΔPMRに応
じた比例積分演算器262の出力値NIDにより、主排気ライ
ン64の下流に設けた誘引ブロワ86の速度を加減する
ことで、溶融炉内圧力を制御する。
【0048】以上のように、この実施形態では、チャー
供給量制御器280でロータリーフィーダ26の回転数
NCR、言い換えると溶融炉40へチャー供給量を定め、
第三ホッパレベル制御器180でホッパレベル設定値L3
Rと実際のホッパレベル検出値L3との偏差ΔL3に応じ
て、プッシャー19の駆動量、言い換えると熱分解炉2
2への乾燥廃棄物供給量を定め、第二ホッパレベル制御
器170でホッパレベル設定値L2Rと実際のホッパレベ
ル検出値L2との偏差ΔL2に応じて、プッシャー14の駆
動量、言い換えると乾燥炉16への廃棄物供給量を定
め、第一ホッパレベル制御器160でホッパレベル設定
値L1Rと実際のホッパレベル検出値L1との偏差ΔL1に応
じたクレーン12の駆動量、言い換えると、第一ホッパ
11への廃棄物供給量を定めている。すなわち、この実
施形態では、廃棄物の最終処理工程である溶融工程にお
ける溶融炉40へのチャー供給量を定めてから、上流側
の熱分解工程の熱分解炉22への乾燥廃棄物の供給量を
定め、そして、さらに上流側の乾燥工程の乾燥器16へ
の廃棄物の供給量を定めるというように、下流側の工程
の供給量から先に定めているので、チャー供給量要求値
の変化に対してプラント各部の応答性を高めることがで
きる。この結果、プラント内のマスフローの動的安定性
が高まり、廃棄物処理の信頼性及び安全性を向上させる
ことができる。
【0049】さらに、この実施形態では、第一ホッパレ
ベル制御器160、第二ホッパレベル制御器170、第
三ホッパレベル制御器180及びボイラドラムレベル制
御器150における過渡補正器164,174,18
4,155は、過渡時の動的補正用先行操作として作用
し、また、第一ホッパレベル制御器160、第二ホッパ
レベル制御器170及び第三ホッパレベル制御器180
における基準操作量演算器163,173,183は、
過渡時の静的補正用先行操作として作用するので、さら
に、チャー供給量要求値の変化に対して応答性を高める
ことができると共に、制御安定性を高めることもでき
る。
【0050】ここで、過渡時の動的補正及び静的補正に
ついて、第一ホッパレベル制御器160を例にして、図
3及び図4を用いて簡単に説明する。
【0051】図3に示すように、過渡補正器164から
は、チャー供給量要求値GCRの変化率に比例した補正値
を出力する。この補正値は、過渡時の動的補正としての
役割を果す。また、基準操作量演算器163からは、チ
ャー供給量要求値GCRに比例した基準操作量を出力す
る。この基準操作量は、過渡時の静的補正としての役割
を果す。
【0052】図4に示すように、過渡時の動的補正を行
うことにより、初期応答性が改善される。また、過渡時
の静的補正を行うことにより、整定時間の短縮が図れ
る。従って、過渡時の動的補正及び静的補正を行うこと
により、チャー供給量要求値GCRの変化に対する応答性
を高めることができる上に、制御の安定性も高めること
ができる。
【0053】また、この実施形態では、主蒸気温度制御
器120、主蒸気圧力制御器270、第一ホッパレベル
制御器160、第二ホッパレベル制御器170、第三ホ
ッパレベル制御器180、乾燥炉温度制御器190、熱
分解炉温度制御器220、溶融炉温度制御器240及び
ボイラ入口ガス温度制御器250における制御目標設定
器121,271,161,171,181,191,
221,241,251が、設定値をチャー供給量要求
値GCRの関数として決定しているので、チャー供給量に
見合った最適な運転状態を維持するように作用し、エネ
ルギー効率や信頼性・安全性を向上し、制御の更なる安
定化を実現することができる。
【0054】また、この実施形態では、乾燥用空気ライ
ン44、乾燥器16、熱分解バーナ燃焼用空気ライン5
2、熱分解バーナ47は、直列的に接続されている。こ
のため、仮に、乾燥用空気バイパスライン71が設けら
れていないとした場合、乾燥用空気ライン44を流れる
乾燥用空気流量を制御して、乾燥器16内の温度を的確
に制御しようとすると、熱分解バーナ47に供給される
燃焼用空気の量が適切な量にならず、逆に、熱分解バー
ナ燃焼用ライン52を流れる燃焼用空気流量を制御し
て、熱分解バーナ47の空燃比を的確に制御しようとす
ると、乾燥器16へ供給される乾燥用空気の量が適切な
ようにならない。そこで、この実施形態では、乾燥用空
気バイパスライン71を設け、そこにバイパス流量調節
ブロワ72を設けて乾燥用空気流量を調節すると共に、
燃焼用空気ライン52に燃焼用空気流量調節ダンパ73
を設けて燃焼用空気流量を調節し、乾燥器16の温度管
理と熱分解バーナ47の空燃比管理との両立を達成して
いる。
【0055】また、この実施形態では、ボイラ入口温度
の制御に、排熱回収装置60からの排気ガスを循環させ
て用い、溶融炉40内の温度制御に、熱分解炉22のジ
ャケットからの外部加熱用排気ガスを用い、それぞれの
温度制御に異なる熱源を用いているので、ボイラ入口温
度管理と溶融炉40内の温度管理とを両立することがで
きる。
【0056】ところで、上記の実施形態では、第一ホッ
パレベル制御器160、第二ホッパレベル制御器170
及び第三ホッパレベル制御器180における基準操作量
演算器163,173,183は、調整操作量の基準値
をチャー供給量要求値GCRの関数として決定すること
で、過渡時の静的補正用先行操作として作用し、制御の
更なる安定化を実現しているということを既に述べた
が、チャー供給量要求値GCRが一定若くは変化が少ない
場合は、上述の基準操作量演算器を省いてもよい。
【0057】また、上記の実施形態では、第一ホッパレ
ベル制御器160、第二ホッパレベル制御器170及び
第三ホッパレベル制御器180における過渡補正器16
4,174,184は、調整操作量をチャー供給量要求
値GCRの変化速度に応じて補正することで過渡時の動的
補正用先行操作として作用し、制御の更なる安定化を実
現するということを既に述べたが、チャー供給量要求値
GCRが一定若くは変化が少ない場合は、上述の過渡補正
器を省いてもよい。
【0058】また、上記の実施形態では、主蒸気温度制
御器120、第一ホッパレベル制御器160、第二ホッ
パレベル制御器170、第三ホッパレベル制御器18
0、乾燥炉温度制御器190、熱分解炉温度制御器22
0、溶融炉温度制御器240及びボイラ入口ガス温度制
御器250における制御目標設定器121,161,1
71,181,191,221,241,251は、設
定値をチャー供給量要求値GCRの関数として決定するこ
とでチャー供給量要求値GCRに見合った最適な運転状態
を維持するように作用し、エネルギー効率や信頼性・安
全性を向上し、制御の更なる安定化を実現するというこ
とを既に述べたが、チャー供給量要求値GCRが一定若く
は変化が少ない場合は、上述の制御目標設定器を省いて
もよい。
【0059】また、図1において、各種計測器の計測位
置は、本発明を実施する上で必ずしもその位置に凝執す
るものでなく、制御の目的を遂行するために等価な状態
値が得られる位置であれば臨期応変に選定すればよいま
た、上記の実施形態では、供給手段として、クレーン1
2、プッシャー14,19、ロータリーフィーダ26を
用いたが、本発明は、これに限定されれるものではな
く、例えば、これらの換わりにスクリューフィーダ等を
用いていもよい。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、廃棄物の最終処理工程
における処理手段への供給量としてのチャー供給量を決
めてから、上流側の処理工程における処理手段への供給
量を順次決めているので、チャー供給量の変化に対する
発電出力をはじめプラント状態の応答性が高まり、プラ
ント内のマスフロー及びエネルギーフローの動的バラン
スが保たれ、安定運転を行うことができる。また、特
に、過渡補正手段を有するものでは、初期応答性がより
改善され、基準操作量演算手段を有するものでは、整定
時間の短縮化が図られ、制御目標設定手段を有するもの
では、処理手段がチャー供給量に見合った運転状態を維
持できる。これらにより、プラント構成機器および配管
系統を適切な温度範囲に維持することでき、高温機器の
局部過熱や配管系統の閉塞を防止し、有害な塩素化合物
やダイオキシンの発生を抑制し、プラントへ搬入される
廃棄物を所定時間内で確実に処理できるなど、廃棄物処
理の安全性と信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である廃棄物処理プラントの
系統図である。
【図2】本発明の実施形態である廃棄物処理プラントの
制御ブロック線図である。
【図3】本発明の実施形態である過渡補正器及び基準操
作量演算器の効果を説明するための説明図(その1)で
ある。
【図4】本発明の実施形態である過渡補正器及び基準操
作量演算器の効果を説明するための説明図(その2)で
ある。
【符号の説明】
10…搬入ヤード、11…第一ホッパ、12…クレー
ン、14,19…プッシャー、16…乾燥器、18…第
二ホッパ、20…可燃性ガスライン、22…ジャケット
付き熱分解炉、24…第三ホッパ、26…ロータリーフ
ィーダ、27…溶融炉バーナ、28…溶融炉燃焼用空気
ライン、31…飛灰循環ブロワ、33…粗粉砕機、34
…金属選別機、35…微粉砕機、36…分級器、40…
溶融炉、41…溶融炉排気ガスライン、43…送風ライ
ン、44…乾燥用空気ライン、45…空気加熱器、46
…外部加熱用ガスライン、47…熱分解バーナ、48…
外部加熱用ガス排気ライン、49…主蒸気ライン、50
…ボイラー、51…蒸気過熱器、52…熱分解バーナ燃
焼用空気ライン、55…空気再熱器、58…蒸気タービ
ン、59…蒸気加減弁、60…排熱回収装置、61…発
電機、62…給水ライン、63…復水器、64…主排気
ガスライン、71…乾燥用空気バイパスライン、72…
バイパス流量調節ブロワ、73…熱分解バーナ燃焼用空
気流量調節ダンパ、74…外部加熱用ガス循環ライン、
75…外部加熱用ガス循環ブロワ、76…溶融炉燃焼用
空気流量調節ダンパ、78…排気ガス溶融炉導入ライ
ン、79…溶融炉温度調節ブロワ、81…排気ガス循環
ライン、82…排気ガス循環ブロワ、88…給水ポン
プ、280…チャー供給量制御器、120…主蒸気温度
制御器、270…主蒸気圧力制御器、140…プラント
内空気流量制御器、150…ボイラドラムレベル制御
器、160…第一ホッパレベル制御器、170…第二ホ
ッパレベル制御器、180…第三ホッパレベル制御器、
190…乾燥器温度制御器、210…熱分解バーナ空燃
比制御器、220…熱分解炉温度制御器、230…溶融
炉バーナ空燃比制御器、240…溶融炉温度制御器、2
50…ボイラ入口ガス温度制御器、260…溶融炉温度
制御器、122,142,152,162,172,1
82,192,212,222,232,242,25
2,262,272…比例積分演算器、121,15
1,161,171,181,191,211,22
1,231,241,251,261,271…制御目
標設定器、163,173,183…基準操作量演算
器、153,154,164,174,184…過渡補
正器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23G 5/46 ZAB F23G 5/46 ZABZ Fターム(参考) 3K061 AA24 AB02 AB03 AC01 AC19 AC20 BA02 BA06 CA07 CA08 FA03 FA08 FA10 FA12 FA21 3K062 AA24 AB02 AB03 AC01 AC19 AC20 BA02 CB01 DA32 DB01 DB30 3K065 AA24 AB02 AB03 AC01 AC19 AC20 BA02 BA06 JA02 JA05 JA18

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃棄物に対して複数の処理を施し、複数の
    処理工程のうちの最終処理工程でチャーを燃焼させる廃
    棄物処理プラントにおいて、 複数の前記処理工程のうち、第一処理工程及び最終処理
    工程を含めて幾つかの処理工程は、それぞれ、廃棄物又
    は中間処理物に特定の処理を施す処理手段と、該処理手
    段へ廃棄物又は中間処理物を供給する供給手段と、該供
    給手段により供給される廃棄物又は中間処理物を一時的
    に溜めておくホッパと、該ホッパ内の廃棄物又は中間処
    理物の量を検出する廃棄物量検出手段と、を有すると共
    に、 前記最終処理工程は、該最終処理工程へのチャー供給量
    に対する要求値であるチャー供給量要求値に対応した操
    作量を指示する、最終工程供給制御手段を有し、 前記最終処理工程を除く、前記幾つかの処理工程は、ぞ
    れぞれ、下流側の処理工程の前記ホッパ内の廃棄物又は
    中間処理物の量の設定値と、該下流側処理工程の前記廃
    棄物量検出手段による検出値との偏差に応じて、該下流
    側処理工程よりも一つ上流側の処理工程の前記処理手段
    への廃棄物又は中間処理物の供給量を定め、該上流側処
    理工程の前記供給手段へ該供給量に対応した操作量を指
    示する、上流側工程供給量制御手段を有する、 ことを特徴とする廃棄物処理プラント。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の廃棄物処理プラントにお
    いて、 前記最終処理工程で得られる前記熱で蒸気を発生させる
    ボイラーと、 前記ボイラーで発生した蒸気によって駆動する蒸気ター
    ビンと、 前記蒸気タービンへ供給される前記蒸気の圧力を調節す
    る蒸気圧力調節手段と、 前記蒸気の圧力設定値と圧力検出値との偏差に応じて、
    蒸気圧力を定めて、該蒸気圧力に対応した操作量を前記
    蒸気圧力調節手段に指示する蒸気圧力制御手段と、 を備えていることを特徴とする廃棄物処理プラント。
  3. 【請求項3】請求項1及び2のいずれか一項に記載の廃
    棄物処理プラントにおいて、前記上流側工程供給量制御
    手段のうち、少なくとも一つの供給量制御手段は、前記
    チャー供給量要求値の変化速度と過渡補正量との関係を
    示す関数を用いて、該チャー供給量要求値の変化速度に
    対する過渡補正量を求め、該過渡補正量で、前記操作量
    を補正する過渡補正手段を有する、ことを特徴とする廃
    棄物処理プラント。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれか一項に記載の廃
    棄物処理プラントにおいて、前記上流側工程供給量制御
    手段のうち、少なくとも一つの供給量制御手段は、前記
    チャー供給量要求値と基準操作量との関係を示す関数を
    用いて、該チャー供給量要求値に対する基準操作量を求
    める基準操作量演算手段を有する、ことを特徴とする廃
    棄物処理プラント。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれか一項に記載の廃
    棄物処理プラントにおいて、前記上流側工程供給量制御
    手段のうち、少なくとも一つは、前記ホッパ内の廃棄物
    又は中間処理物の量の設定値とチャー供給量要求値との
    関係を示す関数を用いて、チャー供給量要求値に対する
    前記設定値を求める制御目標設定手段を有する、ことを
    特徴とする廃棄物処理プラント。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれか一項に記載の廃
    棄物処理プラントにおいて、 廃棄物が搬入される搬入廃棄物ホッパと、 前記搬入廃棄物ホッパ内の廃棄物を前記第一処理工程の
    前記ホッパに供給する搬入廃棄物供給手段と、 前記第一処理工程の前記ホッパ内の廃棄物量の設定値
    と、該第一処理工程の前記廃棄物量検出手段による検出
    値との偏差に応じて、該第一処理工程の前記処理手段へ
    の廃棄物の供給量を定め、前記搬入廃棄物供給手段へ該
    供給量に対応した操作量を指示する供給量制御手段と、 を備えていることを特徴とする廃棄物処理プラント。
  7. 【請求項7】廃棄物に対して複数の処理を施し、複数の
    処理工程のうちの最終処理工程でチャーを燃焼し、 複数の前記処理工程のうち、最終処理工程を含めて幾つ
    かの処理工程は、それぞれ、廃棄物又は中間処理物に特
    定の処理を施す処理手段と、該処理手段へ廃棄物又は中
    間処理物を供給する供給手段と、該供給手段が供給する
    廃棄物又は中間処理物を一時的に溜めておくホッパと、
    該ホッパ内の廃棄物又は中間処理物の量を検出する廃棄
    物量検出手段と、を有する、廃棄物処理プラントの制御
    方法において、 前記最終処理工程は、該最終処理工程へのチャー供給量
    に対する要求値であるチャー供給量要求値に対応した操
    作量を指示し、 前記最終処理工程を除く、前記幾つかの処理工程は、ぞ
    れぞれ、下流側の処理工程の前記ホッパ内の廃棄物又は
    中間処理物の量の設定値と、該下流側処理工程の前記廃
    棄物量検出手段による検出値との偏差に応じて、該下流
    側処理工程よりも一つ上流側の処理工程の前記処理手段
    への廃棄物又は中間処理物の供給量を定め、該上流側処
    理工程の前記供給手段へ該供給量に対応した操作量を指
    示する、ことを特徴とする廃棄物処理プラントの制御方
    法。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の廃棄物処理プラントの制
    御方法において、 前記幾つかの工程のうち、少なくとも一つの工程では、
    前記チャー供給量要求値の変化速度と過渡補正量との関
    係を示す関数を用いて、該チャー供給量要求値の変化速
    度に対する過渡補正量を求め、該過渡補正量で、前記操
    作量を補正する、ことを特徴とする廃棄物処理プラント
    の制御方法。
  9. 【請求項9】請求項7及び8のいずれか一項に記載の廃
    棄物処理プラントの制御方法において、前記幾つかの工
    程のうち、少なくとも一つの工程では、前記チャー供給
    量要求値と基準操作量との関係を示す関数を用いて、該
    チャー供給量要求値に対する基準操作量を求める、こと
    を特徴とする廃棄物処理プラントの制御方法。
  10. 【請求項10】請求項7から9のいずれか一項に記載の
    廃棄物処理プラントの制御方法において、前記最終工程
    を除く、前記幾つかの工程のうち、少なくとも一つは、
    前記ホッパ内の廃棄物又は中間処理物の量の設定値と前
    記チャー供給量要求値との関係を示す関数を用いて、該
    チャー供給量要求値に対する前記設定値を求める、こと
    を特徴とする廃棄物処理プラントの制御方法。
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