JP2001090901A - Cdq設備における蒸気発生量制御方法 - Google Patents

Cdq設備における蒸気発生量制御方法

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JP2001090901A
JP2001090901A JP26291699A JP26291699A JP2001090901A JP 2001090901 A JP2001090901 A JP 2001090901A JP 26291699 A JP26291699 A JP 26291699A JP 26291699 A JP26291699 A JP 26291699A JP 2001090901 A JP2001090901 A JP 2001090901A
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controlling
coke
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cdq
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Kenichiro Tadokoro
謙一郎 田所
Kenji Tanaka
健治 田中
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
  • Coke Industry (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CDQボイラーから発生する主蒸気発生量を
目標値に制御する方法を提供する。 【解決手段】 主蒸気発生量を、冷コークス切出量、循
環ガス流量、空気吹き込み量、装入コークス温度の関数
として計算により求め、計算により求めた主蒸気発生量
が、目標値となるように、冷コークス切出量、循環ガス
流量、空気吹き込み量のうち少なくとも一つを操作す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDQ設備におい
て主蒸気発生量を目標値に制御する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】CDQ設備は、製鉄用コークス製造のた
め、赤熱コークスを乾式消火する装置である。図1にそ
の全体構成を示す模式図を示す。この図において、1は
CDQボイラー、2は蒸気ドラム、3は節炭器、4は蒸
発管、5は過熱器、6はボイラー給水ポンプ、7は脱気
器、8は脱気器給水ポンプ、9は純水タンク、11はC
DQチャンバー、11aはCDQチャンバーの頂部蓋、
11bは環状管、11cはコークス払出口、12はダス
トキャッチャー、13は高炉への搬送ベルトコンベヤ
ー、14はサイクロン、15は循環ガスブロワー、16
はコークス粉塵払出しのダストホッパーを示す。
【0003】コークス乾式消火装置は上記のように構成
され、CDQボイラーチャンバー11の頂部の蓋11a
を開いて赤熱コークスが投入された後、蓋11aを閉鎖
し、次いでCDQチャンバー11の下部の環状管11b
より不活性ガスを噴出させて燃焼を消火させ冷却するも
のである。このようにして水を使用せずに乾燥状態で消
火されたコークスはそのままコークス払出口11cより
ベルトコンベヤー13に投下され高炉へ搬送される。こ
のとき、CDQ11チャンバーの下部の環状管11bよ
り噴出した不活性ガスは、赤熱コークスを消火冷却する
と共にコークス粉塵を含む高温ガスとなりダストキャッ
チャー12を経てCDQボイラー1内に吹き込まれる。
【0004】この際、不活性ガス中には、赤熱コークス
から水素ガスが混入して爆発する恐れがあることから、
爆発防止のため、空気を吹込んで水素ガスを燃焼させて
いる。CDQチャンバー11に吹き込まれた高温の不活
性ガスは過熱器5、蒸発管4及び節炭器3を通過し、各
機器内部の水と熱交換することにより不活性ガスの温度
を下げるようになっている。この時、CDQボイラー1
の廃熱回収時に熱交換の媒体となる水は、図に示すよう
に純水タンク9から脱気器給水ポンプ8により脱気器7
に入れられ、脱気器7からボイラー給水ポンプ6により
節炭器3に送り込まれ、蒸発管4、過熱器5を通る間に
熱交換され、高圧蒸気としてタ一ビンヘ送られて発電に
使用された後、復水器により水に戻されて循環使用され
る。
【0005】すなわち、CDQは赤熱コークスの持って
いる熱源を高温、高圧蒸気に替え最終的に電力に変換す
るプロセスであり、その使命は安定した電力量の発電を
することである。発電量を一定にするためには、発電設
備に直結しているCDQボイラー1からの主蒸気発生量
を一定に保つ必要がある。この主蒸気発生量は冷コーク
ス切出量値、水素ガス燃焼用の空気吹込量値、CDQ炉
内で熱交換をする手段として使用される不活性(循環)
ガス流量値に影響される。
【0006】中でも冷コークス切出量の変動は、循環ガ
スと赤熱コークスの熱交換時間を変化させ、循環ガス1
3当たりの顕熱量を敏感に変化させる。このため、循
環ガスのボイラー入口温度に直接、最大に影響し、主蒸
気発生量を変化させる。こうした背景の中で従来は、冷
コークス切出量、循環ガス流量、空気吹き込み量は、オ
ペレ−タがそれぞれ個々に遠隔手動操作していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、冷コー
クス切出量、循環ガス流量、空気吹き込み量をそれぞれ
個々に制御すると、循環ガスのボイラー入口温度が変動
し、CDQボイラーの主蒸気発生量を変動させて発電量
の変動に直結する。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、CDQボイラーから発生する主蒸気発生量を目標値
に制御する方法を提供することにより、発電量の変動を
防ぐことを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の手段は、CDQ設備において主蒸気発生量を制
御する方法であって、主蒸気発生量を、冷コークス切出
量、循環ガス流量、空気吹き込み量、装入コークス温度
の関数として計算により求め、計算により求めた主蒸気
発生量が、目標値となるように、冷コークス切出量、循
環ガス流量、空気吹き込み量のうち少なくとも一つを操
作することを特徴とするCDQ設備における蒸気発生量
制御方法(請求項1)である。
【0010】発明者らは、CDQ設備における主蒸気発
生量が、冷コークス切出量、循環ガス流量、空気吹き込
み量、装入コークス温度の関数として表されるという知
見を得た。このうち、装入コークス温度は制御不能であ
るが、冷コークス切出量、循環ガス流量、空気吹き込み
量は与えられた制限条件の中では制御可能であるので、
主蒸気発生量を冷コークス切出量、循環ガス流量、空気
吹き込み量、装入コークス温度の関数として計算し、こ
の計算値が目標値に一致するように、冷コークス切出
量、循環ガス流量、空気吹き込み量の少なくとも一つを
操作するようにすれば、主蒸気発生量を目標値に制御す
ることができる。
【0011】前記課題を解決するための第2の手段は、
CDQ設備において主蒸気発生量を制御する方法であっ
て、主蒸気発生量を、冷コークス切出量、循環ガス流
量、空気吹き込み量、装入コークス温度の関数として計
算により求め、測定された主蒸気流量が目標値となるよ
うに、冷コークス切出量、循環ガス流量、空気吹き込み
量のうち少なくとも一つを、前記計算式のうちこれらの
量の係数の逆数を制御ゲインとして操作することを特徴
とするCDQ設備における蒸気発生量制御方法(請求項
2)である。
【0012】前記第1の手段においては、主蒸気流量の
計算値が目標値となるように制御を行っていたが、本手
段においては、主蒸気流量を実測し、その値が目標値と
なるようにフィードバック制御を行う。その際の制御ゲ
イン(フィードバックゲイン)は、主蒸気発生量を、冷
コークス切出量、循環ガス流量、空気吹き込み量、装入
コークス温度の関数として計算により求めた場合の、各
操作量の係数の逆数とする。よって、主蒸気流量が目標
値から変化した場合に、迅速、かつオーバーシュート無
しに、目標値に追随させることができる。
【0013】前記課題を解決するための第3の手段は、
前記第1の手段又は第2の手段であって、計算により求
めた主蒸気発生量と、測定された主蒸気発生量が一致す
るように、主蒸気発生量計算式の各係数を回帰分析によ
り求めることを特徴とするもの(請求項3)である。
【0014】本手段においては、計算により求めた主蒸
気発生量と、測定された主蒸気発生量が一致するよう
に、主蒸気発生量計算式の各係数を回帰分析により求め
ているので、主蒸気流量の実際の値と、計算により求め
られた主蒸気流量とを精度よく一致させることができ、
精度のよい主蒸気発生量制御が可能となる。
【0015】前記課題を解決するための第4の手段は、
前記第3の手段であって、回帰分析が、実時間における
オンライン回帰分析であることを特徴とするもの(請求
項4)である。
【0016】本手段においては、実時間におけるオンラ
イン回帰分析を用いているので、常に操業条件を反映し
た状態で主蒸気流量の計算値を実際値に一致させること
ができ、精度のよい制御が可能となる。
【0017】前記課題を解決するための第5の手段は、
前記第1の手段から第4の手段のいずれかであって、冷
コークス切り出し量は、常に、所定時間後までのコーク
ス炉の窯出しスケジュールを考慮して、当該所定時間後
のCDQチャンバーレベルを所定値とするような値に制
御されていることを特徴とするCDQ設備における蒸気
発生量制御方法(請求項5)である。
【0018】従来は冷コークスの切り出し量は、オペレ
ーターが経験と勘により決定し、マニュアル操作してい
たが、最近ではCDQチャンバー内の赤熱コークスのレ
ベル(CDQチャンバーレベル)が常に一定値になるよ
うに冷コークスの切り出し量を操作する自動制御が行わ
れている。しかし、CDQの本来の使命は、安定した蒸
気発生量を確保し、発電量を安定にすることであり、C
DQチャンバーレベルを一定にすることは本来の目的で
はない。
【0019】本手段においては、将来の所定時間までの
コークス炉の窯出しスケジュールを考慮して、それまで
にコークス炉からCDQに装入される量を計算し、その
上で、CDQチャンバーレベルが所定値に保たれるよう
な制御方式としている。すなわち、現在からn時間後に
CDQチャンバーレベルが目標値となるような制御を行
おうとする場合には、目標値におけるCDQチャンバー
内のコークス量をa、現在におけるCDQチャンバー内
のコークス量をb、現在からn時間後までにコークス炉
よりCDQに装入されるコークス量をcとするとき、1
時間あたりの冷コークス切り出し量Wを W=(b+c−a)/n として求める。このような計算を逐次行って、常にn時
間後にCDQチャンバーレベルが目標値とするような制
御を行う。
【0020】このようにすることにより、n時間後まで
見越した操作ができるので、冷コークス切り出し量の変
動が小さくなり、従って、CDQチャンバーレベル制御
が主蒸気発生量の外乱となることが防止される。なお、
発明者らの経験によれば、目標値におけるCDQチャン
バー内のコークス量aは、CDQチャンバーが許容でき
る最小値にすることが特に好ましい。
【0021】前記課題を解決するための第6の手段は、
前記第1の手段から第5の手段のいずれかであって、循
環ガス流量は、装入コークス温度、冷コークス切り出し
量、空気吹き込み量、循環ガス平均分子量の関数とし
て、計算により求めることを特徴とするもの(請求項
6)である。
【0022】循環ガス流量を測定する装置が設置されて
いない場合には、何らかの方法で循環ガス流量を計算す
る必要がある。発明者らの知見によれば、通常操業にお
いては、循環ガス流量は赤熱コークス1tあたりの保有
熱量の回収に必要な循環ガス流量値(比通風量)と冷コ
ークス切り出し量の積で決定され、比通風量は、装入コ
ークス温度、冷コークス切り出し量、空気吹き込み量、
循環ガス平均分子量の関数として決定される。よって、
これらの量が測定できれば、循環ガス流量を計算により
求めることができ、これにより精度のよい主蒸気発生量
制御が可能となる。なお、循環ガス平均分子量は、ガス
組成から求めることができる。
【0023】前記課題を解決する第7の手段は、前記第
6の手段であって、循環ガス平均分子量を求めるにあた
り、分析計で測定不能な水蒸気量を、空気吹き込み量の
関数として、回帰式により求めることを特徴とするもの
(請求項7)である。
【0024】循環ガスは、H2、CO、CO2、N2、H2
O(水蒸気)により構成されている。このうち、H2
CO、CO2は分析計により測定可能であるが、N2、H
2Oは特別の分析計を使用しなければ測定できない。こ
のうちH2Oは、前述のように、赤熱コークスから発生
するO2を燃焼させるために吹空気吹き込み量の関数と
して、回帰式により求めることき込まれた空気により発
生するものであり、空気吹き込み量と関係があるので、
空気吹き込み量の関数として求めることができる。よっ
て、本手段においては、空気吹き込み量の関数として、
回帰式により求めるようにしている。N2については、1
00%から残りの成分を引くことにより求めることができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例に
ついて説明する。本発明が前提とする設備は、図1に示
した従来のCDQ設備と同じであるので、説明において
は図1を引用する。
【0026】本実施の形態においては、CDQボイラー
1からの主蒸気の発生量を、以下の式により推定する。 主蒸気発生量(T/H)=A*切出量(T/H)+B*循環ガス流量(Nm3/H)+C*空気吹込量(Nm3/H )+D*装入コ-クス温度(℃)+E …(1) ここに、A〜Eは定数である。切出量(冷コークス切出
量)は、切出量の設定値を用いるか又はベルトコンベヤ
ー16に設けられたコンベヤスケールによる実測値を用
いる。循環ガス流量は、循環ガス流量測定器が設けられ
ている場合はその実測値を用い、設けられていない場合
は、後に示すように計算により求める。空気吹込量は、
空気吹込配管系に設けられた空気流量測定器による実測
値を用いる。装入コークス温度は、赤熱コークスがCD
Qチャンバーに装入される前に、放射温度計等により測
定し、その実測値を用いる。
【0027】(1)式を確定するには、係数A〜Eを決定
しなければならないが、主蒸気発生量は、CDQボイラ
ーに付属された主蒸気流量測定器により実測されている
ので、(1)式による計算値とこの実測値との誤差の2乗
和が最小になるように回帰分析を行い、それによりA〜
Eの係数を求める。なお、CDQの操業条件により、こ
れらの係数が変化することも考えられるので、この回帰
分析は、実時間におけるオンライン回帰分析とすること
が好ましい。回帰分析、オンライン回帰分析の手法につ
いては、周知のものであるので説明を省略する。
【0028】本発明の第1の実施の形態においては、前
記(1)式で計算された主蒸気発生量が目標値となるよう
に、空気吹き込み量を操作している。(1)式で計算され
た主蒸気発生量を目標値とするためには、冷コークス切
出量、循環ガス流量、空気吹き込み量のうち少なくとも
一つを操作すればよいが、冷コークス切出し量は、CD
Qチャンバー11のレベル変動と関連するので、その操
作には限界がある。
【0029】よって、後に示すような方法によりできる
だけ一定値に保ち、急減に変動させないようにすること
が好ましい。また、後に示すように、循環ガス流量は、
冷コークス切出し量に関連を持たせて制御することが好
ましい。よって、比較的自由に操作できる空気吹き込み
流量のみを操作量としている。しかし、空気吹き込量
は、前述のように赤熱コークスから発生するH2を燃焼
させるためのものであるので、これに必要な量以上は、
必ず吹き込むようにする必要がある。なお、通常主蒸気
発生量の目標値は、蒸気回収量を最大にすることを目的
として、設備能力の上限値が入力される。
【0030】本実施の形態においては、冷コークスの切
出し量を以下のようにして決定している。すなわち、所
定時間(たとえば3時間)後までの、コークス炉の窯出
しスケジュールを予測し、それによりコークス炉よりC
DQチャンバー11に装入されるコークス量をc[t]と
する。そして、現在のCDQチャンバー11内のコーク
ス量をb[t]とし、前記所定時間であるn時間後におけ
るCDQチャンバー11内のコークス量の目標値をa
[t]とする。
【0031】すなわち、この実施の形態においては、C
DQチャンバー11内のコークス量を、現時点において
目標値に保つのでなく、前記所定時間後に目標値になる
ように制御が行われる。このような前提のもとで、時間
あたりの冷コークス切出量W[t/h]を W=(b+c−a)/n …(2) として計算する。このようにすると、現在のCDQチャ
ンバー11内のコークス量を目標値に保とうとして制御
を行う場合に比して、冷コークス切出量の変動が少なく
なり、従って、主蒸気発生量が安定する。
【0032】空気吹き込み量の制御で主蒸気発生量の制
御ができなくなった場合には、冷コークス切出量を(2)
式で計算された値から変化させて、主蒸気発生量を変え
るようにしてもよい。
【0033】また、本実施の形態においては、循環ガス
流量を冷コークス切出量の関数としている。まず、赤熱
コークス1[t]当たりの保有熱量の回収に必要な循環ガ
スの流量値、すなわち比通風量[Nm3/t]を求める。これ
は、以下の回帰式により求められる。 比通風量=F*装入コークス温度[℃]-G*冷コ−クス切出量[T/H]+H*空気吹き込み量 [Nm3/H]-I*循環ガス平均分子量+J …(3) ここに、F〜Jは回帰計算によって求まった係数であ
る。
【0034】装入コークス温度、冷コ−クス切出量、空
気吹き込み量は、前述のような方法で求める。循環ガス
平均分子量は、循環ガスの組成より、以下の式により計
算される。 循環ガス中の平均分子量=(2*H2+28*CO+44*CO2+18*H2O+28*N2)/100=〔2*H2+28*CO +44*CO2+18*H2O+28*{100-(H2+CO+CO2+H2O)}〕/100 …(4) (4)式のうちH2、CO、CO2は普通の分析計により測
定できるが、H2Oを測定するには特別の分析計が必要
である。もちろん、このような目的で分析系を設けても
よいが、本実施の形態においては、H2Oを以下の回帰
式により求めている。 H2O(体積%)=K*現在空気吹き込み量(Nm3/H)+L …(5) ここに、K,Lは回帰により求まる定数である。
【0035】以上のようにして求まった比通風量に、冷
コークス切出し量をかけて、以下のように循環ガス流量
を求める。 循環ガス流量(Nm3/H)=冷コークス切出量(t/H)*比通風量(Nm3/t) …(6) このようにすることにより、例コークス切出量に関わら
ず、赤熱コークスを切出しまでに冷却することができ
る。
【0036】本実施の形態においては、空気吹き込み量
を操作して主蒸気発生量の制御を行っているが、空気吹
き込み量は、(3)式、(5)式に使用されているので、空気
吹き込み量を変えると、循環ガス流量も変わり、(1)式
に影響が及ぶ。よって、制御にあたっては、繰り返し演
算により空気吹き込み量を決定してやる必要がある。ま
た、空気吹込み量を増やしていくと、赤熱コークスから
発生するH2がすべて消費され、(5)式が成り立たない領
域に入る。よって、なるべくH2Oは、分析により求め
るようにする方が好ましい。
【0037】以上の第1の実施の形態においては、主蒸
気発生量の計算値を目標値に一致させるような制御を行
っていたが、第2の実施の形態においては、主蒸気発生
量の実測値を目標値に一致させるようなフィードバック
制御を行う。その際、前記第1の実施の形態におけると
同じように、主蒸気発生量を、冷コークス切出量、循環
ガス流量、空気吹き込み量、装入コークス温度の関数と
して求めておき、冷コークス切出量、循環ガス流量、空
気吹き込み量のうち、操作量とするものについては、主
蒸気発生量計算式における操作量となる変数の係数の逆
数をフィードバックゲインとする。これにより、主蒸気
発生量に目標値との偏差があったとき、その偏差を打ち
消すだけの操作量の変更を行うことができる。第2の実
施の形態におけるその他の動作は前記第1の実施の形態
と同じである。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1に係る発明においては、主蒸気発生量を目標値に制
御することができる。
【0039】請求項2に係る発明においては、主蒸気流
量が目標値から変化した場合に、迅速、かつオーバーシ
ュート無しに、目標値に追随させることができる。
【0040】請求項3に係る発明においては、主蒸気流
量の実際の値と、計算により求められた主蒸気流量とを
精度よく一致させることができ、精度のよい主蒸気発生
量制御が可能となる。
【0041】請求項4に係る発明においては、常に操業
条件を反映した状態で主蒸気流量の計算値を実際値に一
致させることができ、精度のよい制御が可能となる。
【0042】請求項5に係る発明においては、冷コーク
ス切り出し量の変動が小さくなり、CDQチャンバーレ
ベル制御が主蒸気発生量の外乱となることが防止され
る。
【0043】請求項6に係る発明においては、循環ガス
流量を計算により求めることができ、これにより精度の
よい主蒸気発生量制御が可能となる。
【0044】請求項7に係る発明においては、H2O分
析計が無い場合でも、循環ガス平均分子量を求めること
ができ、これから、循環ガス流量を計算により求めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CDQ設備の全体構成を示す図である。
【符号の説明】
1…CDQボイラー、2…蒸気ドラム、3…節炭器、4
…蒸発管、5…過熱器、6…ボイラー給水ポンプ、7…
脱気器、8…脱気器給水ポンプ、9…純水タンク、11
…CDQチャンバー、11a…CDQチャンバーの頂部
蓋、11b…環状管、11c…コークス払出口、12…
ダストキャッチャー、13…高炉への搬送ベルトコンベ
ヤー、14…サイクロン、15…循環ガスブロワー、1
6…コークス粉塵払出しのダストホッパー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CDQ設備において主蒸気発生量を制御
    する方法であって、主蒸気発生量を、冷コークス切出
    量、循環ガス流量、空気吹き込み量、装入コークス温度
    の関数として計算により求め、計算により求めた主蒸気
    発生量が、目標値となるように、冷コークス切出量、循
    環ガス流量、空気吹き込み量のうち少なくとも一つを操
    作することを特徴とするCDQ設備における蒸気発生量
    制御方法。
  2. 【請求項2】 CDQ設備において主蒸気発生量を制御
    する方法であって、主蒸気発生量を、冷コークス切出
    量、循環ガス流量、空気吹き込み量、装入コークス温度
    の関数として計算により求め、測定された主蒸気流量が
    目標値となるように、冷コークス切出量、循環ガス流
    量、空気吹き込み量のうち少なくとも一つを、前記計算
    式のうちこれらの量の係数の逆数を制御ゲインとして操
    作することを特徴とするCDQ設備における蒸気発生量
    制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のCDQ設
    備における蒸気発生量制御方法であって、前記計算によ
    り求めた主蒸気発生量と、測定された主蒸気発生量が一
    致するように、主蒸気発生量計算式の各係数を回帰分析
    により求めることを特徴とするCDQ設備における蒸気
    発生量制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のCDQ設備における蒸
    気発生量制御方法であって、前記回帰分析が、実時間に
    おけるオンライン回帰分析であることを特徴とするCD
    Q設備における蒸気発生量制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のうちいずれか1
    項に記載のCDQ設備における蒸気発生量制御方法であ
    って、冷コークス切り出し量は、常に、所定時間後まで
    のコークス炉の窯出しスケジュールを考慮して、当該所
    定時間後のCDQチャンバーレベルを所定値とするよう
    な値に制御されていることを特徴とするCDQ設備にお
    ける蒸気発生量制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のうちいずれか1
    項に記載のCDQ設備における蒸気発生量制御方法であ
    って、循環ガス流量は、装入コークス温度、冷コークス
    切り出し量、空気吹き込み量、循環ガス平均分子量の関
    数として、計算により求めることを特徴とするCDQ設
    備における蒸気発生量制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のCDQ設備における蒸
    気発生量制御方法であって、循環ガス平均分子量を求め
    るにあたり、分析計で測定不能な水蒸気量を、空気吹き
    込み量の関数として、回帰式により求めることを特徴と
    するCDQ設備における蒸気発生量制御方法。
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