JP2000213250A - 換気装置の取付構造 - Google Patents

換気装置の取付構造

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JP2000213250A
JP2000213250A JP1152299A JP1152299A JP2000213250A JP 2000213250 A JP2000213250 A JP 2000213250A JP 1152299 A JP1152299 A JP 1152299A JP 1152299 A JP1152299 A JP 1152299A JP 2000213250 A JP2000213250 A JP 2000213250A
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ventilation
ventilation device
ventilator
opening
mounting
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Hiroki Yamaguchi
洋輝 山口
Takashi Kawato
隆 河戸
Misao Okamoto
美佐雄 岡本
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Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度に応じて自動的に開閉する機構を備える
換気装置を、容易に換気口に取り付けることができると
ともに、取付状態の見栄えも良好とすることが可能な構
造を提供する。 【解決手段】 形状記憶合金よりなるスプリング9によ
り温度に応じて開閉板7を開閉する機構を備える換気装
置1が、建物の基礎2または壁に形成された換気口3に
取り付けられる構造において、該換気装置1に、通気口
6と、前記換気口3の正面形状を内包し得る外形および
寸法を有する取付面16とを形成し、該取付面16を換
気口3の周囲の面に密着して取り付けるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、形状記憶合金よ
りなるスプリングにより温度に応じて自動的に開閉する
機構を備える換気装置を、基礎、壁等の換気口に取り付
ける構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図8に示すように、形状記
憶合金よりなるスプリングにより、温度に応じて自動的
に開閉する機構を備える換気装置が知られている(特開
昭63−315849号公報参照)。同図に示す換気装
置51は、ケース55内に、複数の開閉板57が回動可
能に支持され、該開閉板57が、連結部材58を介し
て、形状記憶合金よりなるコイルスプリング59に連結
された構成となっている。上記換気装置51において
は、ケース55内が所定の高温状態(+7℃以上)とな
ると、コイルスプリング59が収縮して、開閉板57を
図8(a)に示す閉鎖状態から図8(b)に示す開放状
態となるように駆動し、所定の低温状態(+3℃以下)
となると、コイルスプリング59が伸長して、開閉板5
7を前記とは逆に開放状態から閉鎖状態となるように駆
動するようになっている。
【0003】上記換気装置51は、基礎、外壁等に形成
された換気口に埋設するようにして取り付けるようにし
ている(図示せず)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な換気装置を換気口に取り付ける構造に改良を加えるべ
くなされたものである。即ち、本発明は、上記のように
温度に応じて自動的に開閉する機構を備える換気装置
を、さらに容易に換気口に取り付けることができるとと
もに、取付状態の見栄えもさらに良好とすることが可能
な構造を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされたこの発明の請求項1に記載の換気装置の取付
構造は、形状記憶合金よりなるスプリングにより温度に
応じて開閉板を開閉する機構を備える換気装置が、建物
の基礎または壁に形成された換気口に取り付けられる換
気装置の取付構造であって、前記換気装置に、通気口
と、前記換気口の正面形状を内包し得る外形および寸法
を有する取付面とが形成され、前記取付面が前記換気口
の周囲の面に密着して取り付けられることを特徴とする
ものである。
【0006】また、この発明の請求項2に記載の換気装
置の取付構造は、前記請求項1に記載の換気装置の取付
構造において、前記取付面に、仮止め用の粘着テープが
配設されていることを特徴とするものである。
【0007】また、この発明の請求項3に記載の換気装
置の取付構造は、前記請求項1または2に記載の換気装
置の取付構造において、前記換気装置に、換気口の内周
縁に係止するための係止片が取り外し可能に配設されて
いることを特徴とするものである。
【0008】また、この発明の請求項4に記載の換気装
置の取付構造は、前記請求項1乃至3に記載の換気装置
の取付構造において、前記換気装置が、チクソトロピー
性および充填性を有する接着剤により換気口の周囲の面
に固着されることを特徴とするものである。
【0009】また、この発明の請求項5に記載の換気装
置の取付構造は、前記請求項1乃至4に記載の換気装置
の取付構造において、前記換気装置にビス孔が設けら
れ、該換気装置が該ビス孔でビス止めすることにより換
気口の周囲の面に固着されることを特徴とするものであ
る。
【0010】なお、この発明の換気装置の取付構造は、
換気装置を換気口の屋外側から取り付ける場合ならびに
屋内側から取り付ける場合のいずれの場合にも適用し得
るものである。したがって、この発明において、「換気
口の正面形状」とは、換気装置を屋外側から取り付ける
場合には換気口を屋外側から見た場合の形状を、屋内側
から取り付ける場合には換気口を屋内側から見た場合の
形状をそれぞれ意味するものとする。
【0011】また、この発明において、「接着剤の充填
性」とは、接着剤が、例えば壁等の垂直面に形成された
凹部を満たすように注入された場合に、該凹部から漏出
することなくその内部に滞留する性質を意味するものと
する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき具体的に説明する。図1には、本発明の一実施形
態に係る換気装置の取付構造が示されている。同図にお
いては、温度に応じて自動的に開閉する機構を備える換
気装置1が、基礎2に形成された床下換気口3に屋外側
から取り付けられている。
【0013】換気装置1は、図2に示すように、横長の
長方形状の概略プレート状に成形された基材4に、前方
からカバー5を嵌着した構成となっている。上記基材4
の外周縁は、前方へリブ状に若干延出している。
【0014】上記基材4の内部には横長の長方形状の通
気口6が形成されており、該通気口6には、複数の横長
の開閉板7が、上下に並置するように配置されて該通気
口6を閉塞し得るようになっている。図1に示すよう
に、上記各開閉板7は両端を基材4に回動可能に支持さ
れるとともに、全開閉板7が、同一の連結部材8を介し
て、形状記憶合金よりなるコイルスプリング9に連結さ
れている。該開閉板7の開閉機構は、前記図8に示す従
来の換気装置51のものと基本的に同様である。
【0015】上記カバー5は、図2に示すように、横長
の長方形状の前面部と、該前面部の上下左右各端縁から
後方へ延びる上面部、下面部および左右両側面部とより
なり、全体として、後面部のみ開放された概略箱状体に
成形されている。上記カバー5の上面部、下面部および
左右両側面部は、後方へいくにつれ漸次外側へ拡がるテ
ーパ状となっており、上記4面の後側端縁から形成され
るカバー5の後側端縁は、前記基材4の外周に一致する
形状および寸法となっている。
【0016】上記カバー5の前面部5Fには、ほぼ全面
に、概略格子状の通気部10が形成されている。また、
図3に示すように、該カバー5の下面部5Bには、ほぼ
全面に、前後に延びる多数のスリットよりなる通気部1
1が形成されている。
【0017】図2に示すように、上記カバー5の上面部
5Tには、右寄り部分および左寄り部分の2箇所に、後
方へ突出する突片状のスナップ12、12がそれぞれ形
成されており、各スナップ12、12は、先端部が上方
へ一段厚く形成されて側面視鉤形状となっている。ま
た、図3に示すように、該カバー5における下面部5B
の後側端縁には、中央部分、右端近傍部分および左端近
傍部分の3箇所に、下方へ突出する係合突起13、1
3、13がそれぞれ形成されている。
【0018】一方、図2に示すように、前記基材4の上
端におけるリブ状延出部4Tにおいて、前記カバー5の
スナップ12、12に対応する位置には、それぞれスナ
ップ係着部14、14が配設されている。上記各スナッ
プ係着部14、14は、上記リブ状延出部4Tの下面か
ら下方へ突出する突起となっており、前記カバー5にお
けるスナップ12、12の鉤状部分に係着し得る形状と
なっている。さらに、図4に示すように、前記基材4の
裏面部における上記各スナップ係着部14、14の後方
の位置にはそれぞれ方形状の切欠部14S、14Sが形
成されており、これにより、上記スナップ12、12の
先端部が基材4の裏面部に抵触しないようになってい
る。また、図3に示すように、前記基材4の下端におけ
るリブ状延出部4Bにおいて、上記カバー5の係合突起
13、13、13に対応する部分は、それぞれ内部へ若
干凹状に嵌入する嵌入部15S、15S、15Sが形成
されており、各嵌入部15S、15S、15S内には係
合孔15、15、15が配設されている。さらに、上記
各嵌入部15S、15S、15Sは、図4にも示すよう
に、前記基材4の後方へ貫通しており、当該部分が水逃
孔(排水用の孔)としても機能するようになっている。
【0019】上記カバー5の係合突起13、13、13
を基材4の係合孔15、15、15に上方から嵌挿して
係合させ、ついでカバー5のスナップ12、12を基材
4のスナップ係着部14、14に圧入して係着させるこ
とにより、カバー5を基材4に容易に嵌着することがで
きる。また、この状態で、上記カバー5のスナップ1
2、12を指やマイナスドライバー等により下方へ軽く
押圧して基材4のスナップ係着部14、14から外すこ
とにより、上記カバー5を基材4から容易に取り外すこ
とができる。
【0020】図4に示す基材4の裏面部における通気口
6の周囲の部分は、取付面16となっている。該取付面
16における通気口6の両側には、やや上寄の位置に、
仮止め用粘着テープ17、17がそれぞれ配設されてい
る。該仮止め用粘着テープ17、17は両面テープとな
っており、一方面が前記取付面16に貼着されるととも
に、他方面には離型紙が付されている。なおこの仮止め
用粘着テープ17、17は両面テープでなくともよい。
【0021】また、上記通気口6の下端縁における中央
部分、右寄り部分および左寄り部分の3箇所には、後方
へ突出する突片状の係止片18、18、18がそれぞれ
配設されている。該係止片18、18、18は、図1に
示すように、床下換気口3の内周縁に係止するためのも
のである。該係止片18、18、18は、換気装置1全
体の荷重を支持し得る強度を有しているが、ニッパ等に
より容易に切除することもでき、したがって取り外し可
能となっている。
【0022】さらにまた、図4に示すように、基材4の
4隅部には、ビス孔19、19、19、19がそれぞれ
配設されている。
【0023】また、上記通気口6の上下両端縁の間に
は、右寄り部分および左寄り部分の2箇所に、控え材2
0、20が架設されている。上記各控え材20、20
は、幅狭の平板状に上下に延びる形状を有し、外側面に
は、該控え材20、20の長さ方向に沿って延びる補強
リブ20R、20Rが突設されている。上記控え材2
0、20により、基材4の拡開、捩じれ等の変形が防止
されるようになっている。該控え材20、20は、前記
係止片18、18、18と同様に、ニッパ等により切除
することもできるものとなっている。また、図1に示す
ように、上記控え材20の内側面には、前記複数の開閉
板7を係止するための係止突起20Eが突設されてい
る。上記係止突起20Eは、開閉板7が回動して水平状
態となったときに各開閉板7(ただし最上部の開閉板7
を除く)の後側端縁に係止する位置にそれぞれ設けられ
ており、これにより、該開閉板7が開放状態となった状
態で係止されるようになっている。なおこのとき、前記
したように全開閉板7が同一の連結部材8に連結されて
いるため、最上部の開閉板7も他の開閉板7と連動して
係止される。また、前記カバー5の内側面にも上記と同
様の係止突起が突設されている(図示せず)。
【0024】前記基礎2の床下換気口3は、床下換気口
としてほぼ標準的な寸法を有する正面視横長の長方形状
の開口部となっているが、上記換気装置1の取付面16
は、該床下換気口3の正面形状を内包し得る外形および
寸法を有している。具体的には、該取付面16の内部の
通気口6が、上記床下換気口3より若干大きい外形およ
び寸法を有している。これにより、図1に示すように、
該取付面16を床下換気口3の周囲の面に重合し得るよ
うになっている。
【0025】上記換気装置1は、コイルスプリング9、
仮止め用粘着テープ17、17等の一部の部品を除き、
プラスチックを成形して得られたものとなっており、軽
量に構成されている。また、該換気装置1の全体は、基
礎2表面からの突出厚さが小となるよう可及的に薄型に
構成されるとともに、グレー色に着色されており、これ
により、周囲の基礎2表面に対して違和感なく調和し得
るようになっている。また、前記のように薄型に構成さ
れていることで、通行の障害ともなり難い。
【0026】以下、上記換気装置1の取付手順を順次説
明する。
【0027】(1)まず、換気装置1を床下換気口3に
あてがい、基礎2表面に対し整然と納まるか否かを確認
する。
【0028】このとき、前記係止片18、18、18の
うちに基礎2に抵触するものがあって換気装置1がうま
く納まらない場合には、上記係止片18、18、18の
うちの抵触するものを、ニッパ等により切除し取り外す
ようにする。また、前記控え材20、20が基礎2に抵
触する場合にも、同様にニッパ等により切除するように
する。
【0029】(2)ついで、図4に示すように、換気装
置1の取付面16に接着剤Aを塗布する。
【0030】このとき、取付面16には、前記したよう
に切欠部14S、14Sおよび嵌入部15S、15S、
15Sが形成されており、また前記仮止め用粘着テープ
17、17が配設されているが、接着剤Aはこれらの部
位を避けるようにして塗布するようにする。上記切欠部
14S、14Sおよび嵌入部15S、15S、15Sの
各々が内部に形成された一定幅の領域は、それぞれ両側
の区分線16L、16Lにより区画されており、両区分
線16L、16Lの内側に接着剤Aが付着しないように
する。上記区分線16Lは、取付面16表面から僅かに
突出するように形成されており、上下に直線状に延びる
形状となっている。また、接着剤Aは取付面16の外周
縁より若干内側(例えば5mm程度内側)に塗布するのが
好ましい。
【0031】上記接着剤Aとしては、換気装置1を基礎
2表面に固着し得るものであればよいが、ここに示す例
では、チクソトロピー性および充填性を有する接着剤が
使用されており、これにより、基礎2表面に凹凸がある
場合でも該凹凸を吸収することができ、液ダレによる汚
染も生じ難く、また、該接着剤の硬化前でも換気装置1
が取付位置からずれ難く施工性も良好となっている。上
記チクソトロピー性および充填性を有する接着剤として
は、例えば変成シリコーン系接着剤等が挙げられ、さら
に具体的には、セキスイボンド#62(1液型変成シリ
コーン系接着剤;積水化学工業株式会社製)等が好適な
ものとして例示される。
【0032】(3)ついで、仮止め用粘着テープ17、
17の離型紙を剥離し、換気装置1を水平な状態になる
ように合わせながら基礎2表面に押圧して貼着する。
【0033】このとき、前記係止片18、18、18の
少なくとも一部が使用可能な状態であれば、該係止片1
8を床下換気口3の下端縁に係止しながら、換気装置1
を取付位置に合わせるとよい。該係止片18により、換
気装置1を容易に取付位置に案内することができるとと
もに、該換気装置1の位置ズレを防止することができ
る。さらに、複数の係止片18を床下換気口3の下端縁
に係止し得る場合であれば、該係止片18により、換気
装置1を容易に水平な状態に合わせることができる。
【0034】なお、上記取付の際、取付面16が貼着さ
れる基礎2表面の塵埃類は刷毛等により、水分は布等に
よりそれぞれ予め取り除いておくようにする。
【0035】(4)接着剤Aの硬化に要する時間(例え
ば1時間程度)の間養生した後、カバー5を基材4から
取り外して、開閉板7が正しく動くか否かを確認する。
【0036】このとき、例えば接着剤のはみ出しや異物
等があって開閉板7に抵触していたりすると、該開閉板
7の動きに引っ掛かりが感じられたり、該開閉板7の動
きが困難となったりしやすい。この場合、上記のような
不具合の原因を確認し取り除くようにする。
【0037】(5)この後、再度カバー5を基材4に嵌
着する。
【0038】上記(1)〜(5)の手順により、図1に
示すような取付構造で換気装置1を床下換気口3に取り
付けることができる。
【0039】上記図1に示す実施形態に係る取付構造に
よれば、換気装置1に、通気口6と、換気口3の正面形
状を内包し得る外形および寸法を有する取付面16とが
形成され、該取付面16が換気口3の周囲の面に密着し
て取り付けられているので、該換気装置1を容易に換気
口3に取り付けることができるとともに、取付状態の見
栄えも良好とすることが可能となっている。
【0040】ここで、例えば、基礎の床下換気口に既に
別の換気装置(非開閉式のもの)が埋設されている場合
に、この非開閉式の換気装置に換えて、前記したような
開閉式の換気装置を改めて埋設するとなると、上記非開
閉式の換気装置を撤去し、当該床下換気口を開閉式の換
気装置の形状に合わせて加工する必要がある。この作業
において、床下換気口を拡大する場合には、基礎コンク
リートのはつりに多大の労力、時間および費用を要し、
特に、基礎の配筋との関係から床下換気口の拡大が困難
なこともある。一方、床下換気口を縮小する場合には、
モルタルの充填に多大の労力、時間および費用を要し、
また、この充填に要するモルタルや換気装置の取付に要
するモルタルと周囲の基礎コンクリートとの仕上がりに
差が生じ、このため見栄えが劣悪となりがちである。
【0041】これに対し、前記図1に示す実施形態に係
る取付構造では、換気装置1の取付面16が換気口3の
周囲の面に密着して取り付けられているので、前記した
ように既設の非開閉式換気装置を撤去したり床下換気口
を加工したりすることなく、きわめて容易に換気装置1
を後付けすることができ、したがって施工に要する労
力、時間および費用を大幅に削減することができる。図
1に示す例では、床下換気口3内に、非開閉式換気装置
21が埋設されているが、該非開閉式換気装置21を撤
去することなく、その屋外側に開閉式の換気装置1を後
付けするようにしている。さらに、モルタルの充填も不
要であり、また換気口3の周縁が換気装置1の外形内に
納まって隠蔽されることから、見栄えも良好に維持され
る。
【0042】また、換気装置1の取付面16が、換気口
3の正面形状を内包し得る外形および寸法を有するよう
に形成されているので、例えば該換気口3より多少寸
法、形状の異なる別の換気口であっても、該換気口を加
工することなく換気装置1を取り付けることができる。
このとき、該取付面16の外形および寸法を大きめに設
定しておくことにより、任意の換気口に対応することが
できる。
【0043】また、換気装置1が換気口3の外部に取り
付けられているので、該換気装置1のメンテナンスが容
易であり、特に、該換気装置1のカバー5が基材4に対
し着脱容易となっているので、該基材4を取り付けた状
態のままで、該換気装置1の内部のメンテナンスを容易
に行うことができる。
【0044】さらに、換気装置1の取付面16には仮止
め用の粘着テープ17、17が配設されているので、接
着剤が硬化するまでの間、該換気装置1を取付位置に保
持しておくことができ、該換気装置1の位置ズレを防止
することができる。
【0045】さらにまた、換気装置1には換気口3の内
周縁に係止するための係止片18、18、18が配設さ
れているので、該換気装置1を取付位置に保持してその
位置ズレを防止することができるとともに、該係止片1
8、18、18をガイドとして換気装置1を取付位置に
案内させることができるため取付をさらに容易に行うこ
とができる。また、該係止片18、18、18が取り外
し可能に配設されているので、例えば該係止片18、1
8、18が取付位置に抵触するような場合には、該係止
片18、18、18を取り外して換気装置1を取付位置
に整然と納めることができる。
【0046】さらに、換気装置1が、チクソトロピー性
および充填性を有する接着剤により換気口3の周囲の面
に固着されているので、基礎2表面に凹凸がある場合で
も該凹凸を吸収することができ、液ダレによる汚染も生
じ難く、また、該接着剤の硬化前でも換気装置1に位置
ズレが生じ難く施工性も良好である。
【0047】本発明においては、上記実施形態以外に
も、様々な変更態様が可能である。例えば、換気装置の
構成としては上記のようなものに限定されるものではな
く、形状記憶合金よりなるスプリングにより温度に応じ
て自動的に開閉する機構を備えるものであれば任意のも
のが適用できる。例えば、上記換気装置1ではスプリン
グ9の伸縮運動を連結部材8を介して開閉板7に伝達す
るようにしているが、該連結部材8と開閉板7との間に
さらに歯車等を介在させて運動を伝達するようにしたも
の等も可能である。
【0048】また、換気装置の寸法、形状等も限定され
るものではない。特に本発明においては、換気装置を取
付面で取り付けるようにしているため、該取付面以外の
部分の寸法、形状は任意であり、また該取付面自体の形
状等も、換気口の正面形状を内包し得る範囲内であれば
任意に設定することができる。例えば図5に示すよう
に、換気装置1の裏面部の外周縁に、外側へ延出する鍔
部22を設け、該鍔部22により取付面16の外形およ
び寸法を確保するようにしてもよい。これによれば、例
えば換気装置1における該鍔部22以外の部分の外形お
よび寸法が換気口3の正面形状を内包し得ないような場
合でも、該鍔部22により換気装置1を換気口3に取り
付けることができる。またこの場合、取付面16の外形
および寸法を確保し得るものであれば、上記鍔部22の
形状等も任意に設定することができる。また、上記鍔部
22を、換気装置1に対し着脱可能に構成し、換気装置
1を取り付ける換気口の寸法、形状に応じてアダプタと
して使用し得るようにしてもよい。
【0049】また、換気装置の材質としても特に限定さ
れるものではなく、例えば一般にプラスチック成形品に
汎用される各種樹脂がいずれも使用可能であるが、特
に、AES樹脂(アクリロニトリル−エチレンプロピレ
ンゴム−スチレン共重合樹脂)等を使用すると、耐候性
等に優れた換気装置が得られる。
【0050】また、換気装置を換気口の周囲の面に固着
する手段としても、接着剤に限定されるものではない。
例えば、前記換気装置1のビス孔19、19、19、1
9でビス止めするようにしてもよく、あるいは接着剤と
ビス止めを併用するようにしてもよい。換気装置をビス
止めにより換気口の周囲の面に固着するようにすること
により、換気装置を容易に換気口に取り付けることがで
きる。なお、ビス止めの場合には、換気装置の取付後の
養生は不要であるため、その分、仮止めのための手段の
必要性も少ないが、この場合にも、前記仮止め用粘着テ
ープ17、17、係止片18、18、18等の手段があ
ると、取付作業時に上記手段により換気装置が取付位置
に案内ないし保持されるためビス止めが容易となる。
【0051】また、上記本発明の取付構造は、換気装置
の取付面に内包され得る正面形状を有する換気口であれ
ば、前記実施形態における換気口3以外にも、任意の換
気口に適用することができる。このような取付構造の例
として、図6に示すように縦長の長方形状の換気口3に
換気装置1を取り付けたものや、図7に示すように円形
の換気口3に換気装置1を取り付けたもの等が挙げられ
る。
【0052】また、上記本発明の取付構造は、換気口の
屋外側だけでなく、屋内側にも適用することができる。
このため、例えば換気口の屋外側に給排水管、石等の障
害物があって換気装置の取付が困難な場合には、該換気
装置の取付位置を屋内側(即ち床下部分)に変更するこ
ともできる。
【0053】さらに、上記本発明の取付構造は、基礎に
配設された床下換気口だけでなく、壁等に配設された換
気口にも適用することができる。
【0054】さらにまた、上記本発明の取付構造は、換
気装置を後付けする場合だけでなく、建物の施工時(新
築時)に換気装置を取り付ける場合にも適用することが
できる。なお、建物の施工時においては、上記本発明の
取付構造によらなくても、換気装置を換気口内に比較的
容易に埋設することができるが、この場合でも、上記本
発明の取付構造を適用するとメンテナンス等の点で有利
である。
【0055】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1に記
載の換気装置の取付構造によれば、形状記憶合金よりな
るスプリングにより温度に応じて開閉板を開閉する機構
を備える換気装置が、建物の基礎または壁に形成された
換気口に取り付けられる構造において、前記換気装置
に、通気口と、前記換気口の正面形状を内包し得る外形
および寸法を有する取付面とを形成し、前記取付面を前
記換気口の周囲の面に密着して取り付けるようにしたの
で、既設の非開閉式換気装置を撤去したり換気口を加工
したりすることなく、きわめて容易に換気装置を取り付
けることができ、したがって施工に要する労力、時間お
よび費用を大幅に削減することができる。さらに、モル
タルの充填も不要であり、また換気口の周縁が換気装置
の外形内に納まって隠蔽されることから、見栄えも良好
に維持される。
【0056】また、換気装置の取付面が換気口の正面形
状を内包し得る外形および寸法を有するように形成され
ているので、例えば該換気口より多少寸法、形状の異な
る別の換気口であっても、該換気口を加工することなく
換気装置を取り付けることができ、このとき該取付面の
外形および寸法を大きめに設定しておくことにより、任
意の換気口に対応することができる。
【0057】また、換気装置が換気口の外部に取り付け
られているので、該換気装置のメンテナンスを容易に行
うことができる。
【0058】さらに加えて、この発明の請求項2に記載
の換気装置の取付構造によれば、前記取付面に、仮止め
用の粘着テープが配設されているので、接着剤を使用し
た場合に換気装置を養生する際、あるいは換気装置をビ
ス止めする際等に、該換気装置を取付位置に保持してお
くことができ、該換気装置の位置ズレを防止することが
できる。
【0059】さらに加えて、この発明の請求項3に記載
の換気装置の取付構造によれば、前記換気装置に、換気
口の内周縁に係止するための係止片が取り外し可能に配
設されているので、該換気装置を取付位置に保持してそ
の位置ズレを防止することができるとともに、該係止片
をガイドとして換気装置を取付位置に案内させることが
できるため取付をさらに容易に行うことができる。ま
た、例えば該係止片が取付位置に抵触するような場合に
は、該係止片を取り外して換気装置を取付位置に整然と
納めることができる。
【0060】さらに加えて、この発明の請求項4に記載
の換気装置の取付構造によれば、前記換気装置が、チク
ソトロピー性および充填性を有する接着剤により換気口
の周囲の面に固着されるので、換気口の周囲の面に凹凸
がある場合でも該凹凸を吸収することができ、液ダレに
よる汚染も生じ難く、また、該接着剤の硬化前でも換気
装置に位置ズレが生じ難くなって施工性も良好となる。
【0061】さらに加えて、この発明の請求項5に記載
の換気装置の取付構造によれば、前記換気装置にビス孔
が設けられ、該換気装置が該ビス孔でビス止めすること
により換気口の周囲の面に固着されるので、換気装置を
容易に換気口に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る換気装置の取付構造を示す縦断
面図。
【図2】図1の換気装置の分解斜視図。
【図3】図1の換気装置の分解底面図。
【図4】図1の換気装置の背面図。
【図5】他の実施形態に係る換気装置の取付構造を示す
縦断面図。
【図6】他の実施形態に係る換気装置の取付構造を示す
模式図。
【図7】他の実施形態に係る換気装置の取付構造を示す
模式図。
【図8】従来の換気装置における開閉板の開閉機構を示
す概略断面図。
【符号の説明】
1 換気装置 2 基礎 3 換気口 6 通気口 7 開閉板 9 スプリング 16 取付面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 7/013 101 F24F 7/013 101F 7/04 7/04 B (72)発明者 岡本 美佐雄 大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハ ウス株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DB02 FA04 FA21 GA02 GA13 HD11 KA01 LA08 LA09 LA16 LA18 NA07 NB02 NB05 NC06 ND01 ND14 ND15 2E036 JA01 JA13 JB05 JC01 KA03 KB02 LA02 LB04 LB07 NA04 NB01 QA02 3L056 BA03 BA05 BB02 3L058 BB04 BB06 BC03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形状記憶合金よりなるスプリングにより
    温度に応じて開閉板を開閉する機構を備える換気装置
    が、建物の基礎または壁に形成された換気口に取り付け
    られる換気装置の取付構造であって、 前記換気装置に、通気口と、前記換気口の正面形状を内
    包し得る外形および寸法を有する取付面とが形成され、 前記取付面が前記換気口の周囲の面に密着して取り付け
    られることを特徴とする換気装置の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記取付面に、仮止め用の粘着テープが
    配設されていることを特徴とする請求項1に記載の換気
    装置の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記換気装置に、換気口の内周縁に係止
    するための係止片が取り外し可能に配設されていること
    を特徴とする請求項1または2に記載の換気装置の取付
    構造。
  4. 【請求項4】 前記換気装置が、チクソトロピー性およ
    び充填性を有する接着剤により換気口の周囲の面に固着
    されることを特徴とする請求項1乃至3に記載の換気装
    置の取付構造。
  5. 【請求項5】 前記換気装置にビス孔が設けられ、該換
    気装置が該ビス孔でビス止めすることにより換気口の周
    囲の面に固着されることを特徴とする請求項1乃至4に
    記載の換気装置の取付構造。
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