JP2000213010A - 渓流取水用傾斜スクリ―ン - Google Patents

渓流取水用傾斜スクリ―ン

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JP2000213010A
JP2000213010A JP1824499A JP1824499A JP2000213010A JP 2000213010 A JP2000213010 A JP 2000213010A JP 1824499 A JP1824499 A JP 1824499A JP 1824499 A JP1824499 A JP 1824499A JP 2000213010 A JP2000213010 A JP 2000213010A
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靖彦 横山
Naoki Nakamichi
直樹 中道
Yasuhiko Ota
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TOYO SCREEN KOGYO KK
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SANSUI KIKAI KK
TOYO SCREEN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 渓流等の急勾配/小流量水路から夾雑物を交
えず効果的に取水するスクリーン構造を提供しようとす
る。 【解決手段】 水路中に介在する溢流堰板2と、この堰
板に連なった所定勾配θの流路床をなすブラインド部5
と、その下流延長方向において順次間隙を置いて配列さ
れたウエッジワイヤ列6からなり、個々のウエッジワイ
ヤ9は各ウエッジ底面が上流に向かって所定の俯角aを
有するように配置されてなる滑走部と、その下流延長方
向において順次間隙を置いて配列されたウエッジワイヤ
列7からなり、個々のウエッジワイヤは各ウエッジ底面
を横断する線が上流に向かって所定の仰角bを有するよ
うに配置されてなる取水部と、各ウエッジワイヤ間を通
過した水を捕集するために少なくとも前記滑走部ウエッ
ジワイヤ列及び取水部ウエッジワイヤ列の下方に配置さ
れた取水タンク4とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、渓流等の川床勾配
が比較的急な水路から取水するための、傾斜スクリーン
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、河川からの取水は川床勾配が緩く
水量も豊富な場所で実施されてきた。しかし、上水道の
完備されていない地域、特に山間部において取水しよう
とすれば、川床勾配がきつく水量の余り多くない、いわ
ゆる“渓流”を水源とせざるを得ない。殊に昨今では産
業廃棄物その他による環境汚染により、河川の比較的上
流域でも水質汚染が見られるため、上水道を目的として
取水する場合には、山深い源流近くで取水しなければな
らない。
【0003】一般に、川床勾配の急な渓流で取水するた
めには流れに堰を設け、せき止められた溜まりからホー
ス等で直接に水を取り入れるようにしている。ホース先
端の取水口には、夾雑物阻止のために金網を張ってある
が、これによって阻止した落葉等が金網を閉塞したり、
金網を通り抜けた土砂等が配管ホース内に堆積して取水
不能となるため、山間部という不便な地にもかかわらず
度々のメンテナンスが必要とされる。
【0004】また上記のようなホース直接取水方式で
は、四季を通じた流水量や落葉混入量の変化、更には大
雨時の土砂流にも対応できないことが明らかである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、渓流
等の急勾配、小流量の水流において落葉や土砂等を取水
部から分離して下流に流すことができる構造の取水用ス
クリーンを提供することである。本発明の別の目的は、
渓流等に取水用スクリーンを採用した場合において一般
に予測される問題点を生じないで、効果的且つ安定的に
取水する構造を提供することである。この問題点とは、 i)スクリーン水落下部に落葉等が押しつけられ、剥離せ
ずにその部分の表面を閉塞する。 ii)スクリーン全面に落葉等が付着し、全面的に閉塞す
る。 iii)付着した落葉等はなかなか剥離しない。 iv)スクリーン目から水とともに多量の土砂がスクリー
ン下に落下する。 v)混入した土砂がタンク内に溜まる。 vi)渇水期には取水装置の下流を枯渇させてしまう、こ
となどである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、水路
中に介在する溢流堰板と、この堰板の下流側に連なって
所定勾配の流路床を形成するブラインド部と、前記流路
床の下流延長方向に順次配列された流路床断片の列であ
って、各断片はそれらの流路床面が前記所定勾配に沿っ
た流れの上流に向かって所定の俯角を有するように配置
されてなる滑走流路部と、前記滑走流路部の下流延長方
向において順次間隙を置いて配列されたウエッジワイヤ
列であって、個々のウエッジワイヤは流路床断片をなす
それらの各ウエッジ底面が前記所定勾配に沿った流れの
上流に向かって所定の仰角を有するように配置されてな
る取水部ウエッジワイヤ列と、各ウエッジワイヤ間を通
過した水を捕集するために少なくとも前記ウエッジワイ
ヤ列の下方に配置された取水タンクとを備えた渓流等取
水用傾斜スクリーンを構成したものである。(なお、
“ウエッジワイヤ”とは、断面が楔形、すなわち略鋭角
二等辺三角形状の金属ワイヤである。)
【0007】上記の構成において、水流は所定勾配に沿
って配置されたスクリーン面上を流れつつ、部分的にス
クリーン開口を通じて下方のタンクに取水されるが、
(1) ブラインド部では、浮遊した落葉等がスクリーン面
から分離するに十分な水流厚さ及び流速とするための整
流が行われ、(2) 滑走流路部では、水流に対して所定の
俯角を有する(従って水流に対して尻上がりの)各流路
床断片により落ち葉や土砂を水流表面又は上層部にもた
らし、(3) 取水用ウエッジワイヤ列においては、各流路
床断片をなすウエッジ底面が水流に対して所定の仰角を
有することにより、各ウエッジ底面の上端が、上流側の
ウエッジ底面の下端よりも高くなって水流内に突出し、
これによって流水を引っかけ、ウエッジワイヤ間の間隙
から下方のタンクへ効果的に招じ入れることができる。
【0008】スクリーン取水量については、上記構造の
スクリーンが上記の効果を維持する範囲内において、そ
の傾斜角度と全長、ウエッジワイヤのサイズと本数及び
配置角度等を選択することにより定まるため、結局スク
リーン取水に対して予測される前述の諸問題は、本発明
において完全に解決することができる。
【0009】本発明の典型的構成において、前記滑走流
路部の各流路床断片は、取水用ウエッジワイヤ列のもの
と同様なウエッジワイヤ列の各ウエッジ底面によって形
成される。この場合は同一寸法のウエッジ間隙であって
も前記俯角配置の結果として比較的少量ながら、これら
の間隙からも取水されることになる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明の渓流等
取水用傾斜スクリーンの典型的実施例における側面及び
正面をそれぞれ示すものである。図1において、1は集
水枠であって図の右側から受け入れた水流の両側を規定
し、左端に垂直配置した堰板2から、例えば60°とし
た急勾配のスクリーンユニット3の上端部に溢流させる
ものである。スクリーンユニット3の下側には取水タン
ク4が配置され、このタンク4において、スクリーンユ
ニット3の直下レベルには導水管4aが設けられ、ここ
からタンク4内に取り入れた水が引き出されるようにな
っている。
【0011】さらに図1及び図2を参照して、スクリー
ンユニット3はフレーム側板3a−3a間に上方から順
次掛け渡されたブラインド板5、上部ウエッジワイヤ列
6及び下部ウエッジワイヤ列7の配列からなり、これら
の部材配列を通じて上面にはフレーム側板3a−3aの
上部と一致した外縁及び両端縁を有する複数の細長い保
護板8が各垂直面内において配置され、落石等からこれ
らの部材5、6、7を保護するようになっている。フレ
ーム側板3a−3a及び保護板8の各上端縁の頂点は、
三角波形状とした堰板2の各頂点を規定するものであ
り、集水枠1からの流水は堰板2の各頂点間の、この場
合直角なV溝よりフレーム側板3aと保護板8の間、及
び保護板8─8間におけるブラインド板5面上に溢流す
る。
【0012】ブラインド板5、上部ウエッジワイヤ列6
及び下部ウエッジワイヤ列7の配列の拡大破断図は図3
に示す通りである。ブラインド板5はスクリーンユニッ
トの勾配角度θ0 において一定の長さを有することによ
り、溢流水において浮遊した落葉等がスクリーン面から
分離するに十分な水流厚さ及び流速とするための整流を
行う。次に上部ウエッジワイヤ列6は個々のウエッジワ
イヤ9が、そのウエッジ底面9aを流路床断片とし且つ
勾配角度θ°で流れてくる水流に対して所定の微小鋭角
での俯角a°を有する(従って水流に対して尻上がり
の)ように配置してあるため、各底面9aにより落ち葉
や土砂を撥ね上げて水流表面又は上層部にもたらし、言
わば滑走流路部としての役目を果たすものである。
【0013】ウエッジワイヤ9─9間のギャップ10a
は上流側ウエッジワイヤ9の陰に隠れるため、水流の大
部分もこの上を通過するが、若干量はこれらのギャップ
10aからタンク4内に落下・取水される。しかしなが
ら実質的な取水は下部ウエッジワイヤ列7において行わ
れる。下部ウエッジワイヤ列7は個々のウエッジワイヤ
9が、そのウエッジ底面9aを流路床断片とし且つ勾配
角度θ°で流れてくる水流に対して所定の微小鋭角での
仰角b°を有するように配置してあるため、各ウエッジ
底面の上端が、上流側のウエッジ底面の下端よりも高く
なって水流内に突出した状態となり、これによって流水
を引っかけ、ウエッジワイヤ間の間隙から下方のタンク
へ効果的に招じ入れることができる。従って、下部ウエ
ッジワイヤ列7は機能上、取水部となるものである。
【0014】図4A及びBは、それぞれ上部ウエッジワ
イヤ列6及び下部ウエッジワイヤ列7の具体的実施例
(断面寸法)を示すものである。各ワイヤ列を構成する
ウエッジワイヤ9は、本発明の取水装置の幅(例えば、
1m)に応じた長さを有し、その断面がウエッジ底面の
幅1.5mm、高さ3mmであり、これらの適当個数を
ウエッジ底面の実効間隙0.5mmにおいてスクリーン
傾角θ=60°において配列し、上部ウエッジワイヤ列
6における各ワイヤ9の前記俯角a=1°とし、下部ウ
エッジワイヤ列7における各ワイヤ9の前記仰角b=1
°としたものである。なお、スクリーンの各部配列長さ
は、ブラインド板部5が250mm、ウエッジワイヤ列
6及び7は例えば、上部列6を400mm、下部列7を
350mmとし、全体で750mmである。言うまでも
なく、これらの数値は一例であり、スクリーン設置現場
の状態や取水条件に応じて適当に定められることは明ら
かである。
【0015】図5A及びBは、図1〜4に示したスクリ
ーンユニット3の単体形状をそれぞれ示す平面図及び側
面図である。スクリーンユニット3は、互いに平行して
直線的に延びる前述した一対のフレーム側板3a、3a
と、これらの側板3aと直角に延びる上端フレーム部材
3b及び下端フレーム部材3cとからなるフレーム本体
において、前述したブラインド板5、上部ウエッジワイ
ヤ列6及び下部ウエッジワイヤ列7が順次配列され、そ
れらの上面に例えば9条の保護板が交差配置されたもの
である。各フレーム側板3aの外側には、タンク4の傾
斜上縁にスクリーンユニット3を固定するためのL型金
具10が取り付けられ、内側下縁には補強及び位置決め
用アングル部材11が取り付けられる。
【0016】スクリーンユニット3には更に、ブライン
ド板5の下端を支持するための支持桟12が掛け渡さ
れ、この支持桟12と下端フレーム部材3cとの間に
は、図5Bにおいて破線で示す、多数のワイヤ支持棒1
3が設置されている。図6は図1のA−A矢視断面図と
して、上部ウエッジワイヤ配列6の適当部位からスクリ
ーン傾斜角度に沿って上方を見たものであり、右フレー
ム側板3a、保護板8と、これらの支持棒13の配列関
係、及び交差支持されたウエッジワイヤ9等を示してい
る。図6において、右フレーム側板3aと、隣接保護板
8との間のウエッジワイヤ9上に固定されたチャンネル
状の水逃げ樋14は、水路からの溢流量の一部を維持用
水として下流にバイパスさせるもので、そのバイパス流
量に応じた本数だけ設けられる。この水逃げ樋14の固
定位置は、図示のフレーム側板3aと、隣接保護板8と
の間及び/又は二枚の隣接保護板8間において任意に設
定される。
【0017】図7A及びBは、水逃げ樋14の横断面及
び側面をそれぞれ示すもので、底面の先端からは下端フ
レーム部材3c(図5)に引っかけるためのフック縁1
5が延長形成され、側部上端には突出片にはフレーム側
板3aの孔16(図5)に対応する取り付け孔17が形
成され、図6に示すようなネジ18による締結を可能に
するものである。
【0018】再び図1及び図2において、取水タンク4
の下端全面には窪み4bが形成され、その窪み4bの内
には、取り外し可能な蓋19を有する排泥口が設けられ
ている。
【0019】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明はブラインド板
部と、各俯角を有する上部ウエッジワイヤ列と、各仰角
を有する下部ウエッジワイヤ列とを備えた傾斜スクリー
ン構造において、i)整流し、ii) 夾雑物を撥ね上げ、ii
i)スクリーンの目詰まりなく、iv) 清水流を必要量だけ
誘導的に取水し、従って、v)維持管理及び補修の手間を
極小化することができる渓流等に適した、環境に優しい
取水装置を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の全体構造を示す側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】実施例の主要部を示す側断面図である。
【図4】図3の上部ウエッジワイヤ列部分(A)及び下
部ウエッジワイヤ列部分(B)を示す拡大図である。
【図5】実施例において用いられたスクリーンユニット
の平面図(A)及び側面図(B)である。
【図6】図1のA−A矢視断面図である。
【図7】実施例において用いられた水逃げ板の横断面図
(A)及び中間省略側面図(B)である。
【符号の説明】
1 集水枠 2 堰板 3 スクリーンユニット 4 取水タンク 5 ブラインド板 6 上部(滑走部)ウエッジワイヤ列 7 下部(取水部)ウエッジワイヤ列 8 保護板 9 ウエッジワイヤ θ 勾配角度 a 俯角 b 仰角
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月22日(1999.2.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】ブラインド板5、上部ウエッジワイヤ列6
及び下部ウエッジワイヤ列7の配列の拡大破断図は図3
に示す通りである。ブラインド板5はスクリーンユニッ
トの勾配角度θ°において一定の長さを有することによ
り、溢流水において浮遊した落葉等がスクリーン面から
分離するに十分な水流厚さ及び流速とするための整流を
行う。次に上部ウエッジワイヤ列6は個々のウエッジワ
イヤ9が、そのウエッジ底面9aを流路床断片とし且つ
勾配角度θ°で流れてくる水流に対して所定の微小鋭角
での俯角a°を有する(従って水流に対して尻上がり
の)ように配置してあるため、各底面9aにより落ち葉
や土砂を撥ね上げて水流表面又は上層部にもたらし、言
わば滑走流路部としての役目を果たすものである。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月17日(1999.12.
17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、水路
中に介在する溢流堰板と、この堰板の下流側に連なって
所定勾配の流路床を形成するブラインド部と、前記流路
床の下流延長方向に順次配列された流路床断片の列であ
って、各断片はそれらの流路床面が前記所定勾配に沿っ
た流れの上流に向かって所定の俯角を有するように配置
されてなる滑走部流路床断片列と、前記滑走部流路床断
片列の下流延長方向において順次間隙を置いて配列され
たウエッジワイヤ列であって、個々のウエッジワイヤは
流路床断片をなすそれらの各ウエッジ底面が前記所定勾
配に沿った流れの上流に向かって所定の仰角を有するよ
うに配置されてなる取水部ウエッジワイヤ列と、各ウエ
ッジワイヤ間を通過した水を捕集するために少なくとも
前記ウエッジワイヤ列の下方に配置された取水タンクと
を備えた渓流等取水用傾斜スクリーンを構成したもので
ある。(なお、“ウエッジワイヤ”とは、断面が楔形、
すなわち略鋭角二等辺三角形状の金属ワイヤである。)
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】上記の構成において、水流は所定勾配に沿
って配置されたスクリーン面上を流れつつ、部分的にス
クリーン開口を通じて下方のタンクに取水されるが、
(1) ブラインド部では、浮遊した落葉等がスクリーン面
から分離するに十分な水流厚さ及び流速とするための整
流が行われ、(2) 滑走部では、水流に対して所定の俯角
を有する(従って水流に対して尻上がりの)各流路床断
片により落ち葉や土砂を水流表面又は上層部にもたら
し、(3) 取水用ウエッジワイヤ列においては、各流路床
断片をなすウエッジ底面が水流に対して所定の仰角を有
することにより、各ウエッジ底面の上端が、上流側のウ
エッジ底面の下端よりも高くなって水流内に突出し、こ
れによって流水を引っかけ、ウエッジワイヤ間の間隙か
ら下方のタンクへ効果的に招じ入れることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明の典型的構成において、前記滑走部
の各流路床断片は、取水用ウエッジワイヤ列のものと同
様なウエッジワイヤ列の各ウエッジ底面によって形成さ
れる。この場合は同一寸法のウエッジ間隙であっても前
記俯角配置の結果として比較的少量ながら、これらの間
隙からも取水されることになる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】ブラインド板5、上部ウエッジワイヤ列6
及び下部ウエッジワイヤ列7の配列の拡大破断図は図3
に示す通りである。ブラインド板5はスクリーンユニッ
トの勾配角度θ°において一定の長さを有することによ
り、溢流水において浮遊した落葉等がスクリーン面から
分離するに十分な水流厚さ及び流速とするための整流を
行う。次に上部ウエッジワイヤ列6は個々のウエッジワ
イヤ9が、そのウエッジ底面9aを流路床断片とし且つ
勾配角度θ°で流れてくる水流に対して所定の微小鋭角
での俯角a°を有する(従って水流に対して尻上がり
の)ように配置してあるため、各底面9aにより落ち葉
や土砂を撥ね上げて水流表面又は上層部にもたらし、言
わば水流の滑走部としての役目を果たすものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水路中に介在する溢流堰板と、この堰板
    の下流側に連なって所定勾配の流路床を形成するブライ
    ンド部と、前記流路床の下流延長方向に順次配列された
    流路床断片の列であって、各断片はそれらの流路床面が
    前記所定勾配に沿った流れの上流に向かって所定の俯角
    を有するように配置されてなる滑走流路部と、前記滑走
    流路部の下流延長方向において順次間隙を置いて配列さ
    れたウエッジワイヤ列であって、個々のウエッジワイヤ
    は流路床断片をなすそれらの各ウエッジ底面が前記所定
    勾配に沿った流れの上流に向かって所定の仰角を有する
    ように配置されてなる取水部ウエッジワイヤ列と、各ウ
    エッジワイヤ間を通過した水を捕集するために少なくと
    も前記ウエッジワイヤ列の下方に配置された取水タンク
    とを備えたことを特徴とする渓流等取水用傾斜スクリー
    ン。
  2. 【請求項2】 水路中に介在する溢流堰板と、この堰板
    の下流側に連なって所定勾配の流路床を形成するブライ
    ンド部と、前記流路床の下流延長方向において順次間隙
    を置いて配列されたウエッジワイヤ列であって、個々の
    ウエッジワイヤは流路床断片をなす各ウエッジ底面が前
    記所定勾配に沿った流れの上流に向かって所定の俯角を
    有するように配置されてなる滑走部ウエッジワイヤ列
    と、前記上流側ウエッジワイヤ列の下流延長方向におい
    て順次間隙を置いて配列されたウエッジワイヤ列であっ
    て、個々のウエッジワイヤは流路床断片をなす各ウエッ
    ジ底面が前記所定勾配に沿った流れの上流に向かって所
    定の仰角を有するように配置されてなる取水部ウエッジ
    ワイヤ列と、各ウエッジワイヤ間を通過した水を捕集す
    るために少なくとも前記滑走部ウエッジワイヤ列及び取
    水部ウエッジワイヤ列の下方に配置された取水タンクと
    を備えたことを特徴とする渓流等取水用傾斜スクリー
    ン。
  3. 【請求項3】 a)互いに平行して直線的に延びる一対
    のフレーム側板及び前記一対のフレーム側板間に延びる
    少なくとも1本のフレーム端部材からなるフレームと、 b)前記フレームの1端側において、前記フレーム側板
    間に架設された流路床形成用のブラインド板と、 c)前記ブラインド板の内端からその板面の延長面内に
    おいて順次間隙を置き、側フレーム部材間に掛け渡して
    配列されたウエッジワイヤ列であって、個々のウエッジ
    ワイヤは流路床断片をなす各ウエッジ底面が前記ブライ
    ンド板の内端に向かって前記延長面から所定の俯角を有
    するように配置されてなる滑走部ウエッジワイヤ列と、 d)前記滑走部ウエッジワイヤ列の内端から更に前記延
    長面内において順次間隙を置き、フレーム側板間に掛け
    渡して前記フレームの他端まで配列されたウエッジワイ
    ヤ列であって、個々のウエッジワイヤは流路床断片をな
    す各ウエッジ底面が上流に向かって前記延長面から所定
    の仰角を有するように配置されてなる取水部ウエッジワ
    イヤ列と、 e)前記フレーム内において、前記ブラインド板、前記
    滑走部ウエッジワイヤ列、及び前記取水部ウエッジワイ
    ヤ列の表面上を横断する長さを有し、幅の方向が前記表
    面に垂直となるように、前記側フレーム部材と平行して
    配設された複数本の細長い保護板と、を備えたことを特
    徴とする取水用スクリーンユニット。
  4. 【請求項4】 前記フレーム側板と隣接保護板の間、及
    び/又は2枚の隣接保護板間に適合する少なくとも1本
    の樋部材を装着したことにより、その下のウエッジワイ
    ヤ列部分を閉鎖して維持用水を水路下流にバイパスさせ
    るようにしたことを特徴とする請求項3記載の取水用ス
    クリーンユニット。
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